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特許7401797触覚刺激提示装置、および、触覚刺激提示方法
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  • 特許-触覚刺激提示装置、および、触覚刺激提示方法 図1
  • 特許-触覚刺激提示装置、および、触覚刺激提示方法 図2
  • 特許-触覚刺激提示装置、および、触覚刺激提示方法 図3
  • 特許-触覚刺激提示装置、および、触覚刺激提示方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】触覚刺激提示装置、および、触覚刺激提示方法
(51)【国際特許分類】
   G01D 5/00 20060101AFI20231213BHJP
【FI】
G01D5/00
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021577714
(86)(22)【出願日】2020-02-10
(86)【国際出願番号】 JP2020005031
(87)【国際公開番号】W WO2021161358
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-07-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100129230
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 理恵
(72)【発明者】
【氏名】新島 有信
(72)【発明者】
【氏名】武田 十季
(72)【発明者】
【氏名】巻口 誉宗
(72)【発明者】
【氏名】向内 隆文
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 隆
【審査官】平野 真樹
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/099241(WO,A1)
【文献】特開2004-085304(JP,A)
【文献】国際公開第2017/175868(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/131371(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 5/00
G06F 3/01
G01L 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の第1部位に与えられた触覚に関する第1物理量を測定する測定部と、
前記第1物理量を前記第1物理量とは異なる種類の第2物理量に変換する制御部と、
前記第2物理量を前記第1部位とは異なる第2部位に与える提示部と、を備え、
前記人体は、互いに異なる第1人体と第2人体とであって、
前記測定部は、前記第1人体に係る前記第1物理量を他の触覚刺激提示装置へ送信し、
前記制御部は、前記他の触覚刺激提示装置から受信した前記第2人体に係る前記第1物理量を前記第2物理量に変換し、前記第1人体に係る前記第1物理量と前記第2人体に係る前記第1物理量との差の大きさに応じて、当該第2物理量の大きさを調整し、
前記提示部は、当該第2物理量を前記第1人体の前記第2部位に与える、
触覚刺激提示装置。
【請求項2】
測定部が、人体の第1部位に与えられた触覚に関する第1物理量を測定する第1ステップを行い、
制御部が、前記第1物理量を前記第1物理量とは異なる種類の第2物理量に変換する第2ステップを行い、
提示部が、前記第2物理量を前記第1部位とは異なる第2部位に与える第3ステップを行い、
前記人体は、互いに異なる第1人体と第2人体とであって、
前記第1ステップでは、前記第1人体に係る前記第1物理量を他の触覚刺激提示装置へ送信し、
前記第2ステップでは、前記他の触覚刺激提示装置から受信した前記第2人体に係る前記第1物理量を前記第2物理量に変換し、前記第1人体に係る前記第1物理量と前記第2人体に係る前記第1物理量との差の大きさに応じて、当該第2物理量の大きさを調整し、
前記第3ステップでは、当該第2物理量を前記第1人体の前記第2部位に与える、
触覚刺激提示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、触覚刺激提示装置、および、触覚刺激提示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
触覚刺激を提示する場合、例えば触覚ピンを指先や掌に装着する方法が用いられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】JOSEPH C. STEVENS、外1名、“Temperature sensitivity of the body surface over the life span”、Somatosensory & Motor Research、1998年、15(1)、p.13-p.28
【文献】JOSEPH C. STEVENS、外1名、“Spatial Acuity of the Body Surface over the Life Span”、Somatosensory and Motor Research、Vol.13、No.2、1996年、p.153-p.I66
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、触覚刺激を知覚する受容器はユーザの全身に分布しているものの、その感度は部位によって大きく異なるため、触覚ピンを装着する位置(例えば、指、母指球など)によっては、正確に触覚刺激を提示できないという課題があった。
【0005】
例えば、指先は、皮膚機械受容単位の分布密度が高いため、触2点閾(触覚刺激を2点と感じられる2点間の最小距離)は小さく敏感であるが、温度を感じるための温覚及び冷覚の感度は低く鈍感である。一方、掌は、触2点閾は指先よりも大きく鈍感であるが、温度刺激の感度は指先よりも敏感である(非特許文献1,2)。
【0006】
そのため、ヒトがものに触れたとき、触れた部位によっては、ものの触感を細かく知覚できないことが考えられる。例えば、0.5℃未満の温度差のある2種類の物体を指先で触れた場合には、どちらも同じ温度に感じてしまう。また、2点間が1mm未満の物体を掌で触れた場合には、1点と感じてしまう。このような感度差があるため、例えば指先の感覚を掌に伝える場合、同じ物理量の触覚刺激を提示しても、その感度差によりうまく伝えられないことが考えられる。例えば、触覚刺激の個数を圧力で伝える場合、指先では複数点として感じられても掌では単数点で感じられてしまう。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ものに触れている部位とは別の部位に触覚刺激を伝える場合に、触覚情報の知覚感度を向上可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様の触覚刺激提示装置は、人体の第1部位に与えられた触覚に関する第1物理量を測定する測定部と、前記第1物理量を前記第1物理量とは異なる種類の第2物理量に変換する制御部と、前記第2物理量を前記第1部位とは異なる第2部位に与える提示部と、を備える。
【0009】
本発明の一態様の触覚刺激提示方法は、測定部が、人体の第1部位に与えられた触覚に関する第1物理量を測定し、制御部が、前記第1物理量を前記第1物理量とは異なる種類の第2物理量に変換し、提示部が、前記第2物理量を前記第1部位とは異なる第2部位に与える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ものに触れている部位とは別の部位に触覚刺激を伝える場合に、触覚情報の知覚感度を向上可能な技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、触覚刺激提示装置の構成を示す図である。
図2図2は、触覚刺激提示方法の処理フローを示す図である。
図3図3は、触覚刺激提示装置の実装例を示す図である。
図4図4は、制御部のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0013】
[1.本発明の概要]
本発明は、ものに触れている第1部位とは別の第2部位に触覚刺激を伝える場合に、第1部位に与えられた触覚に関する第1物理量を、当該第1物理量とは種類の異なる第2物理量に変換する。種類の異なる物理量に変換して触覚刺激を伝えることで、知覚の分解能を高めることができる。例えば、指先で計測した圧力を温度刺激に変換して掌に伝えることで、触覚の差をより細かく識別可能となる。
【0014】
[2.触覚刺激提示装置の構成]
図1は、本実施形態に係る触覚刺激提示装置1の構成を示す図である。触覚刺激提示装置1は、測定部11と、制御部12と、提示部13と、を備える。測定部11と制御部12は、ケーブルで物理的に接続されている。制御部12と提示部13も、ケーブルで物理的に接続されている。
【0015】
測定部11は、人体の第1部位に設置され、当該第1部位に与えられた触覚に関する第1物理量を測定する機能を備える。測定部11は、例えば、圧力を測定する圧力センサである。圧力センサ11は、例えば、人体の指先に装着され、当該指先に与えられた圧力を測定し、測定した圧力値を制御部12に出力する。尚、測定部11は、圧力センサ以外のセンサでもよく、触覚センサであればよい。
【0016】
制御部12は、上記第1物理量を上記第1物理量とは異なる種類である触覚に関する第2物理量に変換する機能を備える。制御部12は、例えば、圧力を温度に変換するマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータ12は、例えば、手首に巻き付けて装着可能な小型端末(例えば、Arduinoなど)、又はタブレット端末やスマートフォン内で動作する装置であり、人体の指先に与えられた圧力値を当該圧力値の大きさに応じた温度に変換し、変換した温度を提示部13に与える。
【0017】
提示部13は、第1部位とは異なる人体の第2部位に設置され、上記第2物理量を当該第2部位に与える機能を備える。提示部13は、例えば、金属表面を発熱させるペルチェ素子(熱電素子)である。ペルチェ素子13は、例えば、人体の母指球に装着され、マイクロコンピュータ12から受信した温度に対応する熱を当該母指球に与える。尚、提示部13は、ペルチェ素子以外の素子でもよく、触覚アクチュエータであればよい。
【0018】
[3.触覚刺激提示装置の動作]
図2は、触覚刺激提示装置1で行う触覚刺激提示方法の処理フローを示す図である。触覚刺激提示装置1は、測定した触覚物理量を別の触覚物理量に変換してから触覚刺激を提示する。図3に示すように、マイクロコンピュータ12を人体の手首に巻き付け、圧力センサ11を指先に装着し、ペルチェ素子13を拇指球に装着する。
【0019】
[3.1.動作例1]
ステップS1;
まず、圧力センサ11が、人体の指先に与えられた圧力を測定し、測定した圧力値をマイクロコンピュータ12に出力する。
【0020】
ステップS2;
次に、マイクロコンピュータ12は、圧力センサ11から出力された圧力値を当該圧力値の大きさに応じた大きさの電流量に変換し、変換した電流量の電流をペルチェ素子13に印加する。
【0021】
ステップS3;
最後に、ペルチェ素子13は、マイクロコンピュータ12により印加された電流量の大きさに応じた温度の熱を金属表面に発熱させる。
【0022】
動作例1は、圧力センサ11の圧力値をペルチェ素子13に印加する電流量に変換するので、指先に与えられた圧力に応じた温度の熱を母指球に提示可能となり、母指球にとって温度刺激の感度は敏感であることから、触覚情報の知覚感度を向上することができる。
【0023】
[3.2.動作例2]
動作例2では、触覚物理量の変換方法が動作例1と異なる。
【0024】
ステップS1;
まず、圧力センサ11が、人体の指先に与えられた圧力を測定し、測定した圧力値をマイクロコンピュータ12に出力する。圧力センサ11は、例えば、隔膜に加わる圧力を膜の変形として検出するセンサであり、検出したアナログ値をデジタル値に変換し、変換したデジタル値(例えば、0~1023の範囲内の値)を圧力値として出力する。
【0025】
ステップS2;
次に、マイクロコンピュータ12は、圧力センサ11から出力された圧力値(0~1023の範囲内の値)を4で除算し、除算した値をペルチェ素子13のPWM(Pulse Width Modulation)制御値(例えば、0~255の範囲内の値)として設定する。マイクロコンピュータ12は、圧力値をPWM制御値の範囲内の値に対応付けるため、圧力値を当該圧力値の上限値とPWM制御値の上限値の比率である約4で除算している。
【0026】
ステップS3;
最後に、ペルチェ素子13は、マイクロコンピュータ12からのPWM制御値をもとに、対応する温度の熱を金属表面に発熱させる。
【0027】
動作例2は、圧力センサ11の圧力値をペルチェ素子13に印加するPWM制御値に変換するので、指先に与えられた圧力に応じた温度の熱を母指球に提示可能となり、母指球にとって温度刺激の感度は敏感であることから、触覚情報の知覚感度を向上することができる。
【0028】
[3.3.動作例3]
動作例3は、動作例1,2の変形例である。
【0029】
マイクロコンピュータ12は、圧力センサ11からの圧力値と予め設定された圧力値との差分を計算し、計算した差分がマイナスの場合、ペルチェ素子13に低電流を印加することで母指球に冷覚刺激を提示し、当該差分がプラスの場合、ペルチェ素子13に高電流を印加することで温覚刺激を提示してもよい。PWM制御を用いた場合であっても、冷覚刺激及び温覚刺激を提示可能である。冷覚刺激と温覚刺激との切り替えは、例えば、モータードライバで電流の向きを変えることで実現でき、刺激の強さは、電流の値を変えることで実現できる。
【0030】
[4.触覚刺激提示装置の応用例]
[4.1.応用例の概要]
ここまで、一の人体が1つの触覚刺激提示装置1を使用し、当該人体で測定した触覚物理量に対応する別の触覚物理量を同一の人体に与える態様について説明した。
【0031】
一方、複数の人体H1,H2,…が、各触覚刺激提示装置1をそれぞれ使用する態様も想定される。例えば、一の人体H1で測定した触覚物理量を他の人体H2側へ送信し、送信された触覚物理量に対応する別の触覚物理量を当該他の人体H2に与える利用形態が想定される。例えば、ヒト同士が直接握手するなど、同一場所で触覚コミュニケーションを行う場合である。
【0032】
また、一の場所P1に位置する一の人体H1で測定した触覚物理量を、他の場所P2に位置する他の人体H2側へ送信し、送信された触覚物理量に対応する別の触覚物理量を、当該他の場所P2に位置する当該他の人体H2に与える態様も想定される。例えば、遠隔地間で間接的に握手するなど、離れた場所同士で触覚コミュニケーションを行う場合である。
【0033】
[4.2.応用例の構成]
これら2つの態様の場合、測定部11は、有線又は無線で通信を行う通信回路を備え、又は通信装置を接続して備え、測定した第1物理量を他の触覚刺激提示装置1’へ送信する機能を備える。例えば、人体H1の備える触覚刺激提示装置1の圧力センサ11は、人体H1の指先に与えられた圧力値を、通信ネットワーク(例えば、インターネット回線、モバイル回線、LAN、Wi-Fi、ブルートゥース)を介して、人体H2の備える他の触覚刺激提示装置1’の制御部12’へ送信する。
【0034】
制御部12は、有線又は無線で通信を行う通信回路を備え、又は通信装置を接続して備え、他の触覚刺激提示装置1’の測定部11’から送信された第1物理量を受信して第2物理量に変換する機能を備える。例えば、人体H1の備える触覚刺激提示装置1のマイクロコンピュータ12は、インターネット回線を介して、人体H2の備える他の触覚刺激提示装置1’の圧力センサ11’からの圧力値を受信して温度に変換し、変換した温度を触覚刺激提示装置1の提示部13に与える。
【0035】
また、制御部12は、測定部11から出力された人体H1に係る第1物理量と、他の触覚刺激提示装置1’から送信された人体H2に係る第1物理量と、をそれぞれ受け取り、2つの第1物理量の差の大きさに応じて、提示部13に与える第2物理量の大きさを調整する機能を備える。例えば、マイクロコンピュータ12は、2つの第1物理量の差が小さい場合には、手の平均温度よりも高い温度に変換し、2つの第1物理量の差が大きい場合には、手の平均温度よりも低い温度に変換する。これにより、互いの握り方の違いを温度で伝えることができる。
【0036】
提示部13は、既に説明した提示部13と同じ機能を備える。具体的には、提示部13は、制御部12で変換された第2物理量(本応用例においては、他の触覚刺激提示装置1’から受信した人体H2に係る第1物理量を変換した第2物理量、制御部12で調整された第2物理量)を、人体H1の第2部位に与える。
【0037】
[4.3.応用例の動作]
離れた場所同士で触覚コミュニケーションを行う場合について説明する。離れた場所同士で触覚コミュニケーションを行う場合、双方の遠隔地に手の模型をそれぞれ設置しておき、圧力センサ11とマイクロコンピュータ12とペルチェ素子13とを仕込んだ手袋を用いる。圧力センサ11は、手の模型側に取り付けておいてもよい。
【0038】
遠隔地である2つの場所P1,P2に位置する各ユーザ(人体H1,H2)が当該手袋をそれぞれ装着し、各手の模型とそれぞれ握手した場合、人体H1の備える触覚刺激提示装置1の圧力センサ11は、人体H1の指先に与えられた圧力値を当該触覚刺激提示装置1のマイクロコンピュータ2に出力する。同時に、人体H2の備える他の触覚刺激提示装置1’の圧力センサ11’は、インターネット回線を介して、人体H2の指先に与えられた圧力値を上記触覚刺激提示装置1のマイクロコンピュータ2に送信する。
【0039】
次に、触覚刺激提示装置1のマイクロコンピュータ2は、人体H1に係る圧力値と人体H2に係る圧力値とを比較し、双方の圧力値が近い場合には、高電流をペルチェ素子13に印加し、双方の圧力値が大きく異なる場合には、低電流をペルチェ素子13に印加する。
【0040】
その後、触覚刺激提示装置1のペルチェ素子13は、高電流が印加された場合には、高い温度の熱を発生させる。これにより、人体H1に対して心地よい温度を提示できる。一方、ペルチェ素子13は、低電流が印加された場合には、低い温度の熱を発生させる。これにより、人体H1に対して不快な温度を提示できる。
【0041】
応用例では、握手相手の手の握る力に応じた温度の熱を自身の母指球に提示可能となり、握り方の違いを温度で伝えることができる。
【0042】
[5.効果]
本実施形態によれば、触覚刺激提示装置1が、人体の第1部位に与えられた触覚に関する第1物理量を測定する測定部11と、前記第1物理量を前記第1物理量とは異なる種類の第2物理量に変換する制御部12と、前記第2物理量を前記第1部位とは異なる第2部位に与える提示部13と、を備えるので、ものに触れている部位とは別の部位に触覚刺激を伝える場合に、触覚情報の知覚感度を向上可能な技術を提供できる。
【0043】
[6.その他]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0044】
上記説明した本実施形態の制御部12には、例えば、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)901と、メモリ902と、ストレージ903(Hard Disk Drive、Solid State Drive)と、通信装置904と、入力装置905と、出力装置906とを備える汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。メモリ902及びストレージ903は、記憶装置である。このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、制御部12の各機能が実現される。
【0045】
尚、制御部12は、1つのコンピュータで実装されてもよく、あるいは複数のコンピュータで実装されてもよい。また、制御部12は、コンピュータに実装される仮想マシンであってもよい。
制御部12用のプログラムは、HDD、SSD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
【符号の説明】
【0046】
1:触覚刺激提示装置
11:測定部
12:制御部
13:提示部
901:CPU
902:メモリ
903:ストレージ
904:通信装置
905:入力装置
906:出力装置
図1
図2
図3
図4