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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】ウエハ位置決め装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20231214BHJP
   B65G 49/07 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B65G49/07 F
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022150836
(22)【出願日】2022-09-22
(62)【分割の表示】P 2018217785の分割
【原出願日】2018-11-20
(65)【公開番号】P2022176246
(43)【公開日】2022-11-25
【審査請求日】2022-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000151494
【氏名又は名称】株式会社東京精密
(74)【代理人】
【識別番号】100169960
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 貴光
(72)【発明者】
【氏名】牧野 智彦
【審査官】境 周一
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-110947(JP,U)
【文献】特開2011-062789(JP,A)
【文献】特開2010-056327(JP,A)
【文献】特開平01-261843(JP,A)
【文献】特開昭63-056932(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0220200(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
B65G 49/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエハ受け渡し装置が保持するウエハを所定のテーブルに搬送してリリースする際に前記ウエハを位置決めするためのウエハ位置決め装置であって、
前記ウエハ受け渡し装置の保持部が前記ウエハを保持する際に前記ウエハと接触しない位置に配置され、前記保持部が前記ウエハを前記テーブルにリリースする際に前記ウエハと接触する位置に配置されるウエハガイド手段を備え、
前記ウエハガイド手段は、背面が前記テーブルの上面に当接して前記ウエハと接触可能に前記テーブルと略垂直となり、前記ウエハを案内するガイド面を有する、ことを特徴とするウエハ位置決め装置。
【請求項2】
前記ウエハガイド手段は、
前記ガイド面を有し、かつ、前記テーブルに対して略垂直方向に回動可能に構成され、前記ガイド面が前記テーブルと略垂直になるウエハガイド位置と、前記ガイド面が前記ウエハの外周側面に接触しない退避位置と、に切り替え可能な回動部材と、
前記回動部材を、前記退避位置側に回動付勢させる付勢手段と、
前記付勢手段により回動付勢されている前記回動部材の回動を前記退避位置で規制するストッパーと、
を備え、
前記テーブルは、前記回動部材と当接可能な位置に配設され、
前記回動部材は、前記テーブルの上面に前記背面が当接することにより前記退避位置から前記ウエハガイド位置へ前記付勢手段の付勢力に抗して回動される、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ位置決め装置。
【請求項3】
前記ウエハガイド手段は、略等間隔に離間して3個以上設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のウエハ位置決め装置。
【請求項4】
前記ウエハガイド手段は、樹脂材で形成されている、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のウエハ位置決め装置。
【請求項5】
前記ウエハガイド手段は、前記ガイド面と連続して形成した、前記リリースされたウエハを前記ガイド面側に向けて誘導する誘導面を有している、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のウエハ位置決め装置。
【請求項6】
前記ウエハガイド手段が前記テーブルに傾斜して当接した際に、ウエハガイド手段を略水平に姿勢を制御する姿勢制御機構を有する、ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のウエハ位置決め装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はウエハ位置決め装置に関するものであり、特に、搬送された半導体ウエハを所定のテーブルに受け渡す際に、半導体ウエハをテーブル上の所定位置に位置決めするためのウエハ位置決め装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイス製造工程においては、円板状の半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という)の表面に、格子状の分割予定ラインによって多数の矩形領域を区画し、これら矩形領域の表面にICやLSI等の電子回路を形成した後、全ての分割予定ラインを切断(ダイシング)して、1枚のウエハから多数の半導体チップを得ている。このようにして得られた半導体チップは、樹脂封止によりパッケージングされ、携帯電話やPC(パーソナル・コンピュータ)等の各種電気・電子機器に広く用いられている。
【0003】
また、例えばシリコンインゴット等からスライスされて切り出された薄層状のシリコンウエハ等のウエハは、各種の加工処理を経て最後に製品化される。そのウエハの処理では、ウエハを各種の処理工程へ順に搬送して処理するのが通常である。
【0004】
ウエハを各種の処理工程へ順に搬送する場合、ウエハの移送を、真空吸着式のウエハ保持機構を備えた搬送手段で行っている場合がある。搬送手段が真空吸着式の場合では、ウエハ表面を吸着する。そのため、生産で繰り返し運用していると、吸着パッドにパーティクルが付着し、このパーティクルがウエハ表面に転写されて品質低下になる。
【0005】
そのため、今日では、ウエハのロード/アンロードを行うときに、ウエハの外周縁(エッジ部)を保持して搬送し、ウエハ表面を汚染しないエッジクランプ方式を採用することが多くなって来ている。
【0006】
しかしながら、エッジクランプ方式では、ウエハのロード/アンロードを行うときに、ウエハの表面を吸着して搬送していないので、ウエハのアンロード時にウエハの位置ずれが発生する。そのため、ウエハを設置する相手が吸着テーブルであるような場合、ウエハを正確な位置に位置決めすることが難しく位置ずれによるウエハ加工時の品質低下などが発生していた。
【0007】
そこで、ウエハを設置するときに、ウエハの左右方向の移動を拘束するピンを用いる方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の方式は、支持プレートの下面に下方に突出させて、ウエハの外周縁を支持する保持部材と、受け渡し時に支持プレートの水平を保つスペーサピンと、をウエハの外周面に各々位置させて、略等間隔にそれぞれ3個ずつ設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特許第5137747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載されている、ウエハ拘束用のピンを用いる方式では、次の(1)~(3)に述べるような問題点があった。
(1)ウエハの左右方向の移動をある程度は拘束できるが、より正確な位置決め搬送ができない。
(2)また、位置決めの正確性を確保するために、スペーサピンでウエハを囲む内径を、ウエハ外径ぎりぎりに設定すると、クランプ動作時にスペーサピンをウエハに当ててしまうリスクが上がる。
(3)また、チャックテーブル側でのウエハの位置ずれによる真空低下を逃れるために、チャックテーブル側の吸着用ポーラス部を小さくすると、ウエハ外径のバタツキや、加工時のスラッジ水がチャックテーブル内に入り込み易くなる。このため、チャックテーブルと外部との間を電気的・機械的に連結している、ロータリジョイント要素部品の消耗が激しくなる。
【0010】
また、エッジクランプ方式の場合も、エッジ部を押し当てることをなるべく避ける傾向にあり、さらに搬送時には他の部材がなるべくウエハに接触しないことが望まれている。
【0011】
そこで、所定のテーブルにウエハを受け渡す際に、ウエハの位置がずれることなく、精度良く受け渡すことができる、ウエハ位置決め装置を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、ウエハ受け渡し装置が保持するウエハを所定のテーブルに搬送してリリースする際に前記ウエハを位置決めするためのウエハ位置決め装置であって、前記ウエハ受け渡し装置の保持部が前記ウエハを保持する際に前記ウエハと接触しない位置に配置され、前記保持部が前記ウエハを前記テーブルにリリースする際に前記ウエハと接触する位置に配置されるウエハガイド手段を備え、前記ウエハガイド手段は、背面が前記テーブルの上面に当接して前記ウエハと接触可能に前記テーブルと略垂直となり、前記ウエハを案内するガイド面を有する、ウエハ位置決め装置を提供する。
【0013】
この構成によれば、ウエハが、所定のテーブルの上方の所定の位置に搬送されて来ると、ウエハガイド手段のガイド面がテーブルに対して略垂直な位置に配置される。そして、リリースされたウエハを、ウエハガイド手段のガイド面により、テーブル上に垂直に落下するように案内し、このガイド面の案内でウエハが所定のテーブル上の所定の位置に正確に位置決められて配置される。
【0014】
また、ウエハガイド手段のガイド面は、ウエハと接触しない位置に配置され、ウエハをテーブルにリリースする際に、テーブルと垂直な位置に移動をして、ウエハの受け渡しを案内するので、ウエハガイド手段のガイド面とウエハとの接触を最小限に留めることができる。このため、ガイド面とウエハの接触によるウエハの汚染が抑えられ、ウエハの品質低下をさらに防ぐことができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記ウエハガイド手段は、前記ガイド面を有し、かつ、前記テーブルに対して略垂直方向に回動可能に構成され、前記ガイド面が前記テーブルと略垂直になるウエハガイド位置と、前記ガイド面が前記ウエハの外周側面に接触しない退避位置と、に切り替え可能な回動部材と、前記回動部材を、前記退避位置側に回動付勢させる付勢手段と、前記付勢手段により回動付勢されている前記回動部材の回動を前記退避位置で規制するストッパーと、を備え、前記テーブルは、前記回動部材と当接可能な位置に配設され、前記回動部材は、前記テーブルの上面に前記背面が当接することにより前記退避位置から前記ウエハガイド位置へ、前記付勢手段の付勢力に抗して回動される、ウエハ位置決め装置を提供する。
【0016】
この構成によれば、ガイド面は回動部材に設けられている。そのガイド面を設けた回動部材は、ウエハと接触しない退避位置に配置されていて、ウエハがテーブル上に搬送されて来て、回動部材がテーブルと当接されると、回動部材のテーブルとの当接量に応じ、かつ、付勢手段の付勢力に抗して、回動部材が退避位置からウエハガイド位置側に回動されて行く。そして、ウエハがテーブル上方の所定の位置まで送られて来ると、ガイド面がテーブルと略垂直になるウエハガイド位置に回動部材が移動される。また、この状態でウエハがリリースされると、リリースされたウエハは、ガイド面に案内されて略垂直に落下し、テーブル上の所定の位置に配置される。これにより、ウエハをテーブル上の所定の位置に正確に位置決めて配置することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記ウエハガイド手段は、略等間隔に離間して3個以上設けられている、ウエハ位置決め装置を提供する。
【0018】
この構成によれば、前記ウエハガイド手段を、略等間隔に離間して3個以上設けているので、ウエハのガイドが安定し、正確な位置決めができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3に記載の構成において、前記ウエハガイド手段は、樹脂材で形成されている、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のウエハ位置決め装置。
【0020】
この構成によれば、前記ウエハガイド手段が、樹脂材で形成されているので、ウエハと接触したときにウエハに与えるダメージを抑えることができる。なお、樹脂材として、耐摩耗性、耐水性、高強度のものを使用すると、耐久性等を向上させることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項1、2、3又は4に記載の構成において、前記ウエハガイド手段は、前記ガイド面と連続して形成した、前記リリースされたウエハを前記ガイド面側に向けて誘導する誘導面を有している、ウエハ位置決め装置を提供する。
【0022】
この構成によれば、ウエハガイド手段のガイド面とリリースされたウエハとの間の位置に、多少のずれがあっても、リリースされたウエハは誘導面で受けられてガイド面に誘導され、その後、テーブル上に略垂直に落下される。これにより、ウエハガイド手段の寸法精度が多少ラフであってもウエハのガイドを確実に行うことができ、コスト低減を可能にする。
【0023】
請求項6に記載の発明は、請求項1、2、3、4又は5に記載の構成において、前記ウエハガイド手段が前記テーブルに傾斜して当接した際に、ウエハガイド手段を略水平に姿勢を制御する姿勢制御調整機構を有する、ウエハ位置決め装置を提供する。
【0024】
この構成によれば、各ウエハガイド手段の間で、テーブルに対するガイド面の傾き(テーブルに対する垂直性)にバラツキがあるとき、姿勢制御調整機構により、各ウエハガイド手段の傾きと同時に、ガイド面の傾きを調整することができる。そして、テーブルに対して全てのガイド面が垂直になるように調整して、受け渡し精度を向上させることができる。
【発明の効果】
【0025】
発明によれば、テーブルにリリースされたウエハが、所定のテーブル上に略垂直に落下するように、ウエハガイド手段のガイド面により案内して、テーブル上の所定の位置にウエハを正確に位置決めて配置することができる。これにより、ウエハの受け渡し精度が向上するとともに、加工精度の向上にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施形態に係るウエハ位置決め装置を適用したウエハ受け渡し装置の一部を模式的に示した断面側面図である。
図2】前工程の所定のチャックテーブルからウエハを受け取る過程を模式的に示した一部断面側面図であって、(a)はウエハ搬送機構が前工程の所定のチャックテーブル上に配置され、かつ、ウエハ搬送機構を、爪部が前工程の所定のチャックテーブルの側面と対向する位置まで下降させている状態を示す図、(b)は(a)の状態時における回動部材の回動位置を示す図、(c)真空運転中で、かつ、アーム部を内側に移動させ、爪部をウエハの外周下側に進入させている状態を示す図、(d)ブロー運転中で、ウエハをチャックテーブルから浮上させている状態を示す図、(e)爪部がウエハを捉えて上昇し、後工程への搬送を開始している状態を示す図である。
図3】後工程の所定のチャックテーブルにウエハを受け渡す過程を模式的に示した一部断面側面図であって、(a)は爪部がウエハを捉えて、ウエハ搬送機構が後工程のチャックテーブルの上方まで移動され、その後、ウエハが後工程のチャックテーブルの吸着部と対向する位置まで、ウエハ搬送機構が下降されている状態を示す図、(b)は爪部がウエハをリリースする前で、ウエハ搬送機構が更に下降して、回動部材が後工程のチャックテーブルの上面に当接された状態を示す図、(c)はチャックテーブルの上面と回動部材が当接されてガイド面がウエハガイド位置に配置された状態を示す図、(d)は後工程のチャックテーブルが真空運転中で、かつ、爪部が外側に移動され、爪部がウエハをリリースし、ウエハがチャックテーブル上に落下して吸着固定された状態を示す図、(e)は後工程のチャックテーブルが真空運転中で、ウエハ搬送機構が後工程のチャックテーブルから離れて上昇した状態を示す図である。
図4】ウエハ搬送機構を上面側より見た斜視図である。
図5】ウエハ搬送機構を上面側より見た平面図である。
図6図5のC-C線に沿って見たウエハガイド手段の一部拡大断面側面図である。
図7図5のD-D線に沿って見た爪部の一部拡大断面側面図である。
図8図7の一部構成を拡大して示す斜視図である。
図9】平衡子機構の概略構成を模式的に示した断面側面図で、(a)はチャックテーブルに対してウエハ搬送機構のレベルが合っていない状態を示す図、(b)はウエハ搬送機構のチャックテーブルに対するレベルが平衡子機構により調整された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、所定のテーブルにウエハを受け渡す際に、ウエハの位置がずれることなく、精度良く受け渡すことができるウエハ位置決め装置を提供するという目的を達成するために、ウエハを所定のテーブルに位置決めするためのウエハ位置決め装置であって、前記ウエハと接触しない位置に配置され、前記ウエハを前記テーブルにリリースする際に、前記テーブルと略垂直な位置に移動をして、前記ウエハを案内するガイド面を有するウエハガイド手段を備える構成にしたことにより実現した。
【実施例
【0028】
以下、本発明の実施形態に係る一実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例において、構成要素の数、数値、量、範囲等に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも構わない。
【0029】
また、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。
【0030】
また、図面は、特徴を分かり易くするために特徴的な部分を拡大する等して誇張する場合があり、構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、断面図では、構成要素の断面構造を分かり易くするために、一部の構成要素のハッチングを省略することがある。
【0031】
また、以下の説明において、上下や左右等の方向を示す表現は、絶対的なものではなく、本発明のウエハ位置決め装置の各部が描かれている姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。また、実施例の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付している。
【0032】
図1図3は本発明の一実施形態に係るウエハ位置決め装置を適用したウエハ受け渡し装置10の一実施例を模式的に示した図で、図1はウエハ受け渡し装置10の一部を模式的に示した断面側面図、図2は前工程における所定のチャックテーブルA11からウエハWを受け取る過程を示す一部断面側面図、図3は後工程における所定のチャックテーブルB11にウエハWを受け渡す過程を示す一部断面側面図である。
【0033】
図1図3において、ウエハ受け渡し装置10は、図2に示す前工程に配置されたチャックテーブルA11の上に載置されているウエハWを、図3に示す後工程に配置されたチャックテーブルB11の上方に搬送し、その搬送して来たウエハWを所定のチャックテーブルB11上に載置させて受け渡すもので、ウエハWの搬送を行うためのウエハ搬送機構12を備えている。
【0034】
チャックテーブルA11及びチャックテーブルB11は、枠体13の上面13aに多孔質材料で形成された吸着部14を嵌合したものであり、真空運転されると吸着部14の上側の空気吸引し、吸着部14の水平な上面(載置面)14aにウエハWを吸着、保持することができる。また、吸着部14は、真空運転とは逆に、下側(内側)から空気が供給されて、吸着部14の上方に向けて空気を噴き上げてウエハWを吸着部14の上面14aから剥がすブロー運転も可能になっている。
【0035】
さらに、チャックテーブルA11の吸着部14の外径D2は、図2の(a)に示すようにウエハWの外径よりも小さく形成されている。一方、チャックテーブルB11側は、図7の(b)に示すように、吸着部14の外径D2は、ウエハWの外径WDよりも小さく、かつ、枠体13の外径D1よりも大きく形成されている。
【0036】
ウエハ搬送機構12は、図4図7にその細部構成を示す。なお、図4はウエハ搬送機構12を上面側より見た斜視図、図5はウエハ搬送機構12を同じく上面側より見た平面図、図6図5のC-C線に沿って見たウエハガイド手段の一部拡大断面側面図、図7図5のD-D線に沿って見た爪部の一部拡大断面側面図、図8図7の一部構成を拡大して示す斜視図である。
【0037】
次に、図1図3図4図8を加えて、ウエハ搬送機構12の構成を更に説明する。ウエハ搬送機構12は、図4及び図5で詳細に示すように、本体部16と、本体部16に取り付けられた保持手段17及びウエハガイド手段18と、ウエハ検出手段19と、を具備している。
【0038】
本体部16は、図示せぬロボットアームに枢軸15を介して取り付けられている。また、本体部16と枢軸15の間には、枢軸15に対して、本体部16が上下の方向に傾斜してウエハガイド手段18を略水平に姿勢を制御する姿勢制御機構として、図示しない平衡子機構(又は「ジンバル機構」とも言う)30が設けられている。平衡子機構30は、図9に概略構成を示すように、例えば同図(a)に示すように、チャックテーブルB11の上面13aに対する本体部16の姿勢(平行度)レベルが合っていない状態で、ウエハ搬送機構12が下降され、ウエハガイド手段18の下面(後述するストッパーの下面18g)がチャックテーブルB11の上面13aに当接されると、枢軸15を支点として、本体部16を上下方向に自由に揺動させて、同図(b)に示すように本体部16とチャックテーブルB11の上面13aとの間の平行度が自動的に得られるようになっている。
【0039】
保持手段17は、図4図5に示すように、本体部16の外周側面から2方向に延ばされた状態にして、本体部16に水平移動可能に取り付けられている、一対のアーム部17a、17bを有している。一対のアーム部17a、17bは、本体部16内に配設された図示しないシリンダの切り替えにより、図5中のXa-Xb方向(内側Xa方向と外側Xb方向)にスライド移動可能になっている。なお、シリンダによる切り替えは、一対のアーム部17a、17bが互いに外側Xb方向に移動するリリース移動と、互いに内側Xa方向に移動するクランプ移動の、2つの移動に択一的に切り替えられる。
【0040】
また、各アーム部17a、17bの先端側は2つのアーム17a1、17a2、17b1、17b2に分岐されており、その各アーム17a1、17a2、17b1、17b2の先端部にはそれぞれ、その先端部から下側に向かって略垂直に突出した状態にして配設された爪部20が取り付けられている。
【0041】
各爪部20は、図6に示すように、ウエハWの外周面と対向する面側に、本体部16に向かって突出している係止爪21を各々有している。係止爪21は、下面21a側がアーム17a1、17b1の下面と略平行な平面で形成され、上面側が先端から根元側に向かって上方に傾斜しているテーパー面21bで形成されている。
【0042】
そして、それら爪部20は、シリンダにより各アーム部17a、17bをXa-Xb方向にスライド移動させることにより、図6に示すように、係止爪21がウエハWの配置領域Sの外側から内側の領域内に移動したクランプ位置22(図6の実線で示す位置)と、係止爪21がウエハWの配置領域Sの内側(クランプ位置22)から外側の領域に移動したリリース位置23(図6の1点鎖線で示す位置)とに、択一的に切り替え移動させることが可能になっている。
【0043】
なお、係止爪21がクランプ位置22に移動した状態では、爪部20の垂直内面21cは、ウエハWの配置領域Sよりも外側に配置され、配置領域Sに配置されているウエハWの外周側面との間に隙間mが形成されるように調整される。これは、ウエハWが係止爪21にクランプされて搬送されるとき、図6に示しているように、ウエハWの略直角な下側の外周縁がテーパー面21b上に略線接触しただけで載置されるようにしたもので、ウエハWと爪部20との接触をできるだけ少なくすることにより、ウエハWが汚れるのを防ぐためである。本実施例では、例えばウエハWの外径WDが300mmの場合、4つの爪部20の垂直内面21cで囲まれる内側の領域の外径を302mmに調整し、設定されている。
【0044】
また、係止爪21の下面21a(図6参照)の位置は、図7及び図8を用いて後述する、ウエハガイド手段18の取付ブラケット18bに設けられるストッパー18fの下面18gよりも高い位置に設定される。これは、後工程のチャックテーブルB11における枠体13の上面13aに、ストッパー18fの下面18gが当接しても、係止爪21の下面21aは枠体13の上面13aと接触していない状態でクランプ位置22とリリース位置23とに切り替えできるようにして、係止爪21の下面21aと枠体13の上面13aとの間の摩擦を無くし、爪部20の開閉動作がスムーズになるようにしている。
【0045】
ウエハガイド手段18は、図4及び図5に示すように、本体部16を中心として、その本体部16の周囲に略等間隔に離間し、またウエハ搬送機構12の爪部20と重ならないように、爪部20に対して周方向に所定の角度ずらして3個設けられている。各ウエハガイド手段18は、本体部16から外側に向かって放射状に略水平に設けられているアーム部18aと、図7に示すように、アーム部18aの外側先端部から下側に向かって略垂直に突出した状態に配設されている取付ブラケット18bと、取付ブラケット18bの左右側面の中の一方の側面18b1に、取付軸18cを介して上下方向(チャックテーブルB11の上面に対して垂直方向)に回転可能に取り付けられている回動部材18dと、取付軸18cに装着されて回動部材18dを下方向に回動付勢している付勢手段としてのコイルバネが18eと、を各々備えている。
【0046】
取付ブラケット18bは、図7で詳細に示し、また図8でその図7の要部を斜視図で示しているように、ブロック状をした小片である。取付ブラケット18bの下端部には、回動部材18dを収納配置している回動部材収納凹部18hと、その回動部材収納凹部18hの下面側に傾斜して設けられているストッパー18pが形成されている。ストッパー18pは、回動部材18dの背面18d1と当接されて、回動部材18dの下方への回動量を規制する。
【0047】
回動部材18dは、図7及び図8に示すように、一端側が回動部材収納凹部18h内に取付軸18cで取り付けられ、その取付軸18cを支軸として略垂直(上下)方向に回動可能に配設されている。そして、取付軸18cには付勢手段としてのコイルバネ18eが装着されている。そのコイルバネ18eは、一方のコイル端部を取付ブラケット18bに掛け止め固定するとともに、他方のコイル端部を回動部材18dに掛け止め固定し、回動部材18dをストッパー18p側に回動付勢させた状態にして取り付けられている。これにより、回動部材18dは、コイルバネ18eの付勢力により、回動部材18dの他端側の背面18d1がストッパー18pと当接する方向に回動付勢されている。したがって、回動部材18dがフリーの状態では、図7の(a)に実線で示すように、回動部材18dはストッパー18pと当接された退避位置Oに配置されるようになっている。また、図8も退避位置Oに配置された状態で示している。なお、退避位置Oに配置された回動部材18dは、コイルバネ18eの付勢力に抗して背面18d1側が上方に向かって押されると上方に回動し、図7の(b)に1点鎖線で示すウエハガイド位置Gまで移動できるようになっている。
【0048】
また、回動部材18dの他端側には、図7及び図8に示すように、ガイド面18d2と誘導面18d3とが形成されている。ガイド面18d2は、回動部材18dがウエハガイド位置Gに回動切り替えされている状態において、ウエハWの外周側面Waと略平行(垂直)、すなわちチャックテーブルB11の上面14aと略直角となるように形成されている。一方、誘導面18d3は、ガイド面18d2の上端側と連続して形成されており、図7に1点鎖線で示すように、回動部材18dがウエハガイド位置Gに回動切り替えされている状態において、ガイド面18d2の上端から上方に向かうに従い回動部材18dの一端側(取付軸18c側)に徐々に近づくように傾斜して設けられている。そして、誘導面18d3は、ガイド面18d2とウエハWの外周側面Waとの間に、水平方向における位置のずれが多少存在しても、その誘導面18d3の傾斜で、ウエハWの位置を中央側に誘導してガイド面18d2に沿うように修正し、ウエハWの落下による受け渡しが常に垂直方向からできるようにしている。なお、誘導面18d3は、必ずしも設ける必要はない。
【0049】
なお、本実施例では、外周径が300mmのウエハWを使用した場合であり、この場合は、3つの回動部材18dのガイド面18d2で囲まれる内側の領域の外周径が300.4mmとなるように調整し、設定されている。
【0050】
また、回動部材18dは、ウエハWと接触したときにウエハWにダメージを与えないようにするために、樹脂材で作られている。ここでの樹脂材は、耐摩耗性、耐水性、及び、高強度の樹脂が好ましい。
【0051】
ウエハ検出手段19は、前行程の所定のチャックテーブルA11上にウエハWが存在しているか否かを検出するセンサである。ウエハ検出手段19で使用するセンサは、例えば静電容量式、光電式、シリンダの位置よる光電式検出、等を用いる。
【0052】
次に、図2に示す前工程における所定のチャックテーブルA11の上に載置されているウエハWを、図3に示す後工程における所定のチャックテーブルB11の上方に搬送し、その所定のチャックテーブルB11上に載置させて受け渡す場合を一例として、本発明に係るウエハ受け渡し装置10の作用を説明する。
【0053】
図2は、ウエハ搬送機構12が前工程におけるチャックテーブルA11からウエハWを受け取る過程を示している。
【0054】
図2の(a)に示すように、真空運転中における前工程のチャックテーブルA11上に、ウエハWが配置されているとき、ウエハ搬送機構12の一対のアーム部17a、17bは、シリンダの動作により図5に示す外側方向(Xb方向)に移動され、保持手段17の爪部20もウエハの配置領域S(図6参照)の外側の位置、すなわちリリース位置23に配置されている。そして、この状態で、ウエハ搬送機構12は、保持手段17の爪部20がチャックテーブルA11の側面と対向する所定の位置まで下降される。なお、チャックテーブルA11上におけるウエハWの有無は、チャックテーブルA11側の図示しない圧力センサによる圧力状態と、ウエハ検出手段19からの信号で検出される。また、ウエハ搬送機構12がチャックテーブルA11からウエハWを受け取る過程では、コイルバネ18eで付勢されているウエハガイド手段18の回動部材18dは、図2の(b)及び図7の(a)に実線で示しているように、ストッパー18pで位置規制されて退避位置Oに配置されている。
【0055】
ウエハ搬送機構12が所定の位置まで下降されたら、次に、一対のアーム部17a、17bが、シリンダの動作により図5に示す内側方向(Xa方向)に移動され、保持手段17における爪部20の係止爪21の一部が、図2の(c)及び図6に実線で示すようにウエハの配置領域Sの内側の配置、すなわちクランプ位置22に配置される。
【0056】
保持手段17の爪部20がクランプ位置22に配置されると、チャックテーブルA11がブロー運転に切り替えられ、図2の(d)に示すように、吸着部14に真空保持されていたウエハWがチャックテーブルA11のチャックから解放される。
【0057】
また、ウエハ搬送機構12は、図2の(e)に示すように、爪部20の係止爪21がウエハWを捉えて上昇し、後工程のチャックテーブルB11の上方に移動する。ここでの係止爪21によるウエハWのチャックは、図6に示すように爪部20の垂直内面21cとウエハWの外周側面との間に隙間mが形成され、また、ウエハWの略直角な外周縁の下端側がテーパー面21b上に略線接触しただけで載置される。
【0058】
図3は、ウエハ搬送機構12が後工程におけるチャックテーブルB11にウエハWを受け渡す過程を示している。
【0059】
図3の(a)に示すように、ウエハWを捉えて前行程から移動されたウエハ搬送機構12は、後工程におけるチャックテーブルB11の上方に配置される。この状態では、コイルバネ18eで回動付勢されているウエハガイド手段18の回動部材18dは、図2の(b)及び図7の(a)に実線で示すように、ストッパー18pで位置規制されて退避位置Oに回動配置されている。
【0060】
次いで、ウエハ搬送機構12が下降する。ウエハ搬送機構12が所定の位置まで下降すると、ウエハガイド手段18の回動部材18dの背面18d1がチャックテーブルB11における枠体13の上面13aに当接する。また、更にウエハ搬送機構12が下降すると、回動部材18dはコイルバネ18eの付勢力に抗し、かつウエハ搬送機構12の下降量に応じた量だけ、図7の(a)に1点鎖線で示すウエハガイド位置Gに向かって回動する。そして、ウエハガイド手段18におけるストッパー18fの下面18gが枠体13の上面13aと当接するまで下降すると、回動部材18dは図7の(b)に実線で示すウエハガイド位置Gに到達する。なお、係止爪21の下面21aの位置は、ウエハガイド手段18のストッパー18fの下面18gよりも高い位置に設定されているので、ストッパー18fの下面18gが枠体13の上面13aに当接しても、係止爪21の下面21aは枠体13の上面13aと接触していない状態で図6に実線で示すクランプ位置22に配置されている。
【0061】
チャックテーブルB11における枠体13の上面13aにストッパー18fの下面18gが当接するまで、ウエハ搬送機構12が下降されると、図3の(d)に示すようにチャックテーブルB11が真空運転される。そして、保持手段17における爪部20の係止爪21が、ウエハの配置領域Sの外側の配置、すなわちリリース位置23に配置される。同時に、係止爪21からリリースされたウエハWは、真空運転中のチャックテーブル11Bにおける吸着部14の上面14aに落下されて真空保持される。すなわち、チャックテーブル11Bの所定の位置(吸着部14の上面14a)に受け渡される。
【0062】
この爪部20の係止爪21のリリースは、係止爪21の下面21aと枠体13の上面13aとが接触していないので、下面21aと上面13aとの間に摩擦抵抗が発生することなく、スムーズに開放する。また、回動部材48dのガイド面18d2が、ウエハWの配置領域Sの外周部に略等間隔離間して配置されているので、係止爪21からリリースされたウエハWは、ガイド面18d2に案内されて垂直に落下し、チャックテーブルB11の吸着部14の上面に14aに吸着保持される。なお、リリースされたウエハWの位置が若干ずれていた場合は、誘導面18d3と当接し、誘導面18d3でガイド面18d2側に位置誘導されてガイド面18d2を通って吸着部14の上面14aに落下する。
【0063】
ウエハWがリリースされたら、図3の(e)に示すように、ウエハ搬送機構12が上昇を開始し、所定の位置まで戻る。また、ウエハ搬送機構12が上昇すると、その上昇に伴い、ウエハガイド手段18におけるストッパー18fの下面18gが枠体13の上面13aから離れる。同時に、回動部材18dがコイルバネ18eのバネ力により図2の(b)及び図7の(a)に実線で示す退避位置Oに向かって回動を開始する。そして、回動部材18dの背面18d1がストッパー18pにぶつかると図7の(a)に実線で示す状態、すなわち退避位置Oに回動復帰され、退避位置Oで保持される。以下、この動作を繰り返す。
【0064】
したがって、本実施例で説明したウエハ受け渡し装置10によれば、保持手段17で保持されたウエハWが、チャックテーブルB11の上方の所定の位置(枠体13の上面13aに回動部材18dのストッパー18fが当接された位置)に搬送されて来ると、ウエハガイド手段18のガイド面18d2がウエハWの外周側面と略平行な位置、すなわちチャックテーブルB11に対して略垂直なウエハガイド位置に配置される。そして、保持手段17からリリースされたウエハWを、ウエハガイド手段18のガイド面18d2により所定のチャックテーブルB11の上に向けて垂直に落下するように案内する。これにより、チャックテーブルB11の所定の位置、すなわち吸着部14の上面14aにウエハWを正確に位置決めて配置することができるので、ウエハWの受け渡し精度が向上するとともに、加工精度の向上にも寄与する。
【0065】
また、ウエハWの外周縁(エッジ部)を保持して搬送するエッジクランプ方式を採用しているので、ウエハWのロード/アンロードを行うときに、爪部20のウエハ表面との接触を無くすことができ、これによりウエハ表面における汚染を防止し、品質の低下を防ぐことができる。
【0066】
なお、上記実施例では、保持手段17における爪部20の係止爪21は、一対のアーム部17a、17bをシリンダにより図5中のXa-Xb方向に直線移動させて開閉するようにした構造を開示したが、開閉動作は旋回式であってもよい。
【0067】
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を成すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【符号の説明】
【0068】
10 ウエハ受け渡し装置
A11 前工程のチャックテーブル
B11 後工程のチャックテーブル
12 ウエハ搬送機構
13 枠体
13a 上面
14 吸着部
14a 上面(載置面)
15 枢軸
16 本体部
17 保持手段
17a、17b アーム部
18 ウエハガイド手段
18a アーム部
18b 取付ブラケット
18b1 側面
18c 取付軸
18d 回動部材
18d1 背面
18d2 ガイド面
18d3 誘導面
18e コイルバネ(付勢手段)
18f ストッパー
18g ストッパーの下面
18h 回動部材収納凹部
18p ストッパー
19 ウエハ検出手段
20 爪部
21 係止爪
21a 下面
21b テーパー面
21c 垂直内面
22 クランプ位置
23 リリース位置
30 平衡子機構(姿勢制御機構)
D1 枠体の外径
D2 吸着部の外径
O 退避位置
G ウエハガイド位置
S ウエハの配置領域
m 隙間
W ウエハ
Wa ウエハの外周側面
WD ウエハの外径
Xa-Xb 一対のアーム部の移動方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9