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特許7404407折り畳み式ディスプレイ用の可撓性多層カバーレンズ積層体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-15
(45)【発行日】2023-12-25
(54)【発明の名称】折り畳み式ディスプレイ用の可撓性多層カバーレンズ積層体
(51)【国際特許分類】
   C03C 17/34 20060101AFI20231218BHJP
   G02B 1/11 20150101ALI20231218BHJP
   G02B 1/14 20150101ALI20231218BHJP
   G02B 1/18 20150101ALI20231218BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20231218BHJP
【FI】
C03C17/34 Z
G02B1/11
G02B1/14
G02B1/18
G09F9/00 302
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2021576445
(86)(22)【出願日】2020-06-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-08
(86)【国際出願番号】 US2020037952
(87)【国際公開番号】W WO2020263631
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2022-02-21
(31)【優先権主張番号】62/867,144
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】トータドリ, マニヴァンナン
(72)【発明者】
【氏名】ユー, ハーヴェイ
(72)【発明者】
【氏名】ノミナンダ, ヘリンダ
(72)【発明者】
【氏名】モリソン, ニール
(72)【発明者】
【氏名】フォルスター, ダニエル ポール
(72)【発明者】
【氏名】チャーダ, アービンダー
【審査官】永田 史泰
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-529305(JP,A)
【文献】特表2015-533685(JP,A)
【文献】国際公開第2018/208760(WO,A1)
【文献】特表2004-511002(JP,A)
【文献】特開2004-354828(JP,A)
【文献】特表平10-500609(JP,A)
【文献】特開2017-74797(JP,A)
【文献】国際公開第2018/130289(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0046220(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03C17/34-17/42
G09F9/00
G02B1/11,1/14,1/18
B32B1/00-43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス層と、
前記ガラス層上に配置された接着促進層と、
1GPa~5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、
前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層と、
前記ガラス層と前記接着促進層との間に配置された基板と、
前記基板と前記接着促進層との間に配置された0.4GPa~1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有する湿式ハードコート層と、を含み、
1%~15%の臨界歪みを有し、
前記接着促進層は、酸化ケイ素、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含み、前記乾式ハードコート層と前記湿式ハードコート層との間の接着を促進する、
可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項2】
前記ガラス層は、極薄ガラス層であり、20μm~100μmの範囲の厚みを有する、請求項1に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項3】
前記乾式ハードコート層は、酸化ケイ素、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、請求項1に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項4】
前記乾式ハードコート層は、気相堆積処理から生成され、1.5GPa~4.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有する、請求項1に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項5】
前記乾式ハードコート層は、1%~7%の空隙率を有する、請求項1に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項6】
前記乾式ハードコート層は、1.42~1.55の屈折率を有する、請求項1に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項7】
前記乾式ハードコート層は、0.5μm~40μmの範囲の厚みを有する、請求項1に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項8】
ガラス層と、
前記ガラス層上に配置された基板と、
前記基板上に配置された接着促進層と、
1%~7%の空隙率を有し、前記接着促進層上に配置された乾式ハードコート層であって、酸化ケイ素、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む前記乾式ハードコート層と、
前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層と、
前記基板と前記接着促進層との間に配置された0.4GPa~1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有する湿式ハードコート層と、を含み、
前記接着促進層は、酸化ケイ素、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含み、前記乾式ハードコート層と前記湿式ハードコート層との間の接着を促進する、
可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項9】
前記可撓性カバーレンズアセンブリは、1%~15%の臨界歪みを有する、請求項8に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項10】
ガラス層と、
前記ガラス層上に配置された基板と、
0.4GPa~1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記基板上に配置された湿式ハードコート層と、
前記湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、
前記接着促進層上に配置され、1GPa~5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度および1%~7%の空隙率を有する乾式ハードコート層と、
前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層と、
を含み、
前記接着促進層は、酸化ケイ素、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含み、前記乾式ハードコート層と前記湿式ハードコート層との間の接着を促進する、
可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項11】
前記可撓性カバーレンズアセンブリは、1%~15%の臨界歪みを有する、請求項10に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項12】
前記乾式ハードコート層は、酸化ケイ素、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、請求項10に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項13】
前記湿式ハードコート層は、アクリレート、シロキサン、それらのコポリマー、それらのエラストマー、またはそれらの任意の組合せを含む、請求項10に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項14】
前記湿式ハードコート層は、アクリレートを含み、前記アクリレートは、放射線硬化性アクリレート、脂肪族ウレタンアクリレート、それらのコポリマー、それらのエラストマー、またはそれらの任意の組合せを含む、請求項10に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項15】
前記湿式ハードコート層は、6%~10%の空隙率を有する、請求項10に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項16】
前記湿式ハードコート層は、1.40~1.55の屈折率を有する、請求項10に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【請求項17】
前記湿式ハードコート層は、0.5GPa~1.2GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記湿式ハードコート層は、0.5μm~40μmの範囲の厚みを有する、請求項10に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本明細書に記載の実施形態は、概して、可撓性または折り畳み式のディスプレイデバイスに関し、より具体的には、可撓性または折り畳み式のカバーレンズに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の記載
[0002] 電子デバイスは、しばしば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、および量子ドット(QD)ディスプレイなどのディスプレイを有する。このようなディスプレイは壊れやすく、湿気、圧力、または粒子汚染に敏感であり得る。一般的に、ディスプレイデバイスでは、照明源からの光を着色し、当該光を偏光させ、および当該光を遮断するために数層の光学デバイスが使用される。下層の膜の損傷を防止するために、硬質のディスプレイカバーレンズ層が他の層の上に装着され、下層への損傷を防止する。硬質のディスプレイカバーレンズを含めることによって、望ましくない加重を電子デバイスに加えることがあり得る。カバーレンズを無くしてデバイスの小型軽量化を図ることが可能であるが、カバーレンズを無くすことにより、ディスプレイは引っ掻きによる損傷を受け易くなり得る。
【0003】
[0003] 製品の新規な機能性への要求が高まり、新規で幅広い適用が開拓されることによって、可撓性といった新規な特性を備えたレンズ基板の薄型化および軽量化が求められている。大まかには、上記新規の可撓性または折り畳み式のディスプレイのためのカバーレンズには、3つの主要な特徴、すなわち、1)光学性能、2)高硬度、および3)可撓性が望まれる。良好な光学性能によって、ヘーズ(曇り)が非常に少ない光の良好な透過が保証される。高硬度は、耐引っ掻き性および耐摩耗性に関係している。カバーレンズにおける折り畳み可能性(例えば、高度な可撓性)により、臨界歪みが十分に高いという観点から、繰り返し曲げられ折り畳まれたときに、ひび割れまたは層剥離による破損が回避される。
【0004】
[0004] 従来、カバーレンズは、最初の2つの特性(例えば、光学的性能および硬度)に対処するのに優れていたが、カバーレンズの脆性な性質のために、第3の特性、例えば、可撓性または折り畳み可能性においてカバーレンズは貧弱であった。可撓性を改善するため、これまで大きな努力によって、主にガラスの厚みを低減すること、または材料の化学的改良により、ガラスの破損時の臨界歪みが引き上げられてきた。それにもかかわらず、カバーレンズの材料としてのガラスは、ガラスが破損したときにはカバー全体を交換しなければならないことが分かっている。カバーレンズの代替ソリューションは、優れた光学性能および可撓性をもたらす可能性があるが、一般的には、摩耗および/または引っ掻きに対して脆弱である。ひとたび引っ掻きによって損傷されると、カバー全体を交換しなければならない。カバーレンズの交換は、特定の専門知識、時間を必要とし、多大な費用をかけて行われる。
【0005】
[0005] したがって、可撓性または折り畳み式のディスプレイのための改良されたディスプレイカバーレンズが必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 本明細書に記載され、説明される実施形態は、一般的に、可撓性または折り畳み式のディスプレイデバイスに関し、より具体的には、可撓性カバーレンズアセンブリに関する。1つまたは複数の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上の接着促進層と、接着促進層上に配置された反射防止層と、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0007】
[0007] いくつかの実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された基板と、基板上の接着促進層と、接着促進層上に配置された反射防止層と、約1%~約7%の空隙率を有し、反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0008】
[0008] 他の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された基板と、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、基板上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された反射防止層と、反射防止層上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0009】
[0009] 1つまたは複数の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された接着促進層と、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0010】
[0010] いくつかの実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された基板と、基板上に配置された接着促進層と、約1%~約7%の空隙率を有し、接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0011】
[0011] 他の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された基板と、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、基板上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置され、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度および約1%~約7%の空隙率を有する乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0012】
[0012] 1つまたは複数の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、基板と、指紋防止コーティング層と、基板と指紋防止コーティング層との間に配置された接着促進層とを含む。
【0013】
[0013] いくつかの実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、基板と、基板上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置され、約1%~約7%の空隙率および約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有する乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0014】
[0014] 他の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、基板と、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、基板上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0015】
[0015] 1つまたは複数の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された衝撃吸収層と、衝撃吸収層上に配置された防湿層と、防湿層上に配置された基板と、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、基板上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された反射防止層と、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0016】
[0016] いくつかの実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された第1の接着促進層と、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、第1の接着促進層上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された第2の接着促進層と、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、第2の接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0017】
[0017] 他の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された第1の接着促進層と、約6%~約10%の空隙率を有し、第1の接着促進層上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された第2の接着促進層と、約1%~約7%の空隙率を有し、第2の接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含み、可撓性カバーレンズアセンブリは、1%~約15%の臨界歪みを有する。
【0018】
[0018] いくつかの実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、基板と、指紋防止コーティング層と、基板と指紋防止コーティング層との間に配置された接着促進層とを含む。いくつかの実施例では、可撓性カバーレンズアセンブリはまた、接着促進層と指紋防止コーティング層との間に配置された乾式ハードコート層を含む。他の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、指紋防止コーティング層と、接着促進層と、接着促進層と指紋防止コーティング層との間に配置された乾式ハードコート層とを含む。
【0019】
[0019] 1つまたは複数の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、基板と、基板上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0020】
[0020] 他の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された第2または乾式ハードコートと、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。1つまたは複数の実施例では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と接着促進層との間に配置された基板も含む。他の実施例では、可撓性カバーレンズアセンブリは、基板と接着促進層との間に配置された湿式ハードコート層を含む。
【0021】
[0021] いくつかの実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、接着促進層と、接着促進層上に配置された反射防止層と、反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。いくつかの実施例では、可撓性カバーレンズアセンブリは、接着促進層上に配置されたガラス層をさらに含み、接着促進層は、ガラス層と反射防止層との間に配置される。他の実施例では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と接着促進層との間に配置された基板も含む。
【0022】
[0022] 1つまたは複数の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された基板と、基板上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された反射防止層と、反射防止層上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0023】
[0023] 他の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、基板と、基板上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された反射防止層と、反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0024】
[0024] いくつかの実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された基板と、基板上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された反射防止層と、反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0025】
[0025] 1つまたは複数の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、ガラス層と、ガラス層上に配置された衝撃吸収層と、衝撃吸収層上に配置された基板と、基板上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された反射防止層と、反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。いくつかの実施例では、可撓性カバーレンズアセンブリは、基板と接着促進層との間に配置された湿式ハードコート層をさらに含む。
【0026】
[0026] 他の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、衝撃吸収層と、衝撃吸収層上に配置された基板と、基板上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された反射防止層と、反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。1つまたは複数の実施例では、可撓性カバーレンズアセンブリは、衝撃吸収層と基板との間に配置されたガラス層をさらに含む。
【0027】
[0027] いくつかの実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、防湿層と、防湿層上に配置された基板と、基板上に配置された湿式ハードコート層と、湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された反射防止層と、反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。いくつかの実施例では、可撓性カバーレンズアセンブリは、防湿層と基板との間に配置された衝撃吸収層を含む。
【0028】
[0028] 1つまたは複数の実施形態では、可撓性カバーレンズアセンブリは、防湿層と、防湿層上に配置された衝撃吸収層と、衝撃吸収層上に配置された基板と、基板上に配置された接着促進層と、接着促進層上に配置された反射防止層と、反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む。
【0029】
[0029] 1つまたは複数の実施形態では、可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体は、第1の可撓性カバーレンズ、第2の可撓性カバーレンズ、および第1の可撓性カバーレンズと第2の可撓性カバーレンズとの間に配置された犠牲接着層を含む。第1の可撓性カバーレンズおよび第2の可撓性カバーレンズの各々は、本明細書に記載され、説明される可撓性カバーレンズアセンブリのうちの任意の1つであるか、またはそれらを含み、第1および第2のカバーレンズは異なる。
【0030】
[0030] 他の実施形態では、ディスプレイデバイスは、本明細書に記載され、説明される可撓性カバーレンズアセンブリのうちの任意の1つと、例えばOLEDディスプレイまたはLCDディスプレイなどの可撓性ディスプレイ構造とを含む。
【0031】
[0031] 本開示の上述の特徴を詳細に理解し得るように、上記で簡単に要約された本開示のより具体的な説明が、実装を参照することによって得られ、一部の実装は、付随する図面に例示されている。しかしながら、本開示が他の等しく有効な実施形態も許容し得ることから、添付の図面は、本開示の典型的な実施形態のみを示すものであり、したがって、本発明の範囲を限定すると見なされないことに注意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図2】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図3】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図4】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図5】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図6】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図7】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図8】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図9】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図10】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図11】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図12】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図13】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図14】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図15】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図16】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図17】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図18】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図19】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図20】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図21】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図22】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、別の可撓性カバーレンズアセンブリを含むディスプレイデバイスの概略断面図を示す。
図23】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体の概略断面図を示す。
図24】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、複数の副層を含む接着促進層の概略断面図を示す。
図25】本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、ディスプレイ構造の概略断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
[0057] 理解を容易にするために、図に共通する同一の要素を指し示すために、可能な場合には、同一の参照番号を使用した。ある実装の要素および特徴は、特に記載がなくとも、他の実装に有利に組み込み可能なことが意図されている。
【0034】
[0058] 本明細書に記載の実装は、概して、可撓性ディスプレイデバイスに関し、より具体的には、多層膜積層体を有する可撓性カバーレンズを含むレンズアセンブリを覆うことに関する。
【0035】
[0059] 図1は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、可撓性ディスプレイ構造または可撓性ディスプレイ積層体(FDS)104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ102を含むディスプレイデバイス100の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ102は、ガラス層110と、ガラス層110上に配置された衝撃吸収層(IAL)120と、衝撃吸収層120上に配置された防湿層130と、防湿層130上に配置された基板140と、基板140上に配置された第1または湿式ハードコート(HC)層150と、湿式ハードコート層150上に配置された接着促進層(APL)160と、接着促進層160上に配置された反射防止(ARF)層170と、反射防止層170上に配置された第2または乾式ハードコート(HC)層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング(AFC)層190とを含む。1つまたは複数の実施例では、湿式ハードコート層150は、約2H~約9Hの範囲の鉛筆硬度、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度、および約6%~約10%の空隙率を有することができ、乾式ハードコート層180は、約2H~約9Hの範囲の鉛筆硬度、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度、および約1%~約7%の空隙率を有することができる。
【0036】
可撓性ディスプレイ構造(FDS)およびガラス層
[0060] FDS 104は、可撓性ディスプレイ構造または可撓性ディスプレイ積層体であり、1つまたは複数の発光ダイオード(LED)ディスプレイ、1つまたは複数の有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、1つまたは複数の液晶ディスプレイ(LCD)、1つまたは複数の量子ドット(QD)ディスプレイ、ならびに他のタイプのディスプレイであってよく、またはそれらを含んでもよい。FDS 104は、1つまたは複数の可撓性ディスプレイおよび/または1つまたは複数の硬質ディスプレイであってよく、またはそれらを含んでもよい。FDS 104は、他のタイプのデバイスであってよく、または他のタイプのデバイスを含んでもよく、モニタ、ディスプレイ、スクリーン、テレビ、電話(例えば、携帯電話、スマートフォン、またはセルラーフォン)、コンピュータまたはラップトップ、タブレット、時計、または他の電子デバイス内に含まれてもよく、またはその一部であってもよい。いくつかの実施例では、FDS 104は、折り畳み式またはフリップ電話上の折り畳み式スクリーンまたは折り畳み式ディスプレイであってよく、またはそれらを含んでもよい。他の実施例では、FDS 104は、折り畳み式ラップトップコンピュータまたは折り畳み式タブレット上の折り畳み式スクリーンまたは折り畳み式ディスプレイであってよく、またはそれらを含んでもよい。
【0037】
[0061] 1つまたは複数の実施形態では、FDS 104は、上面としてディスプレイガラス層を有しても、有しなくてもよい。いくつかの実施例では、FDS 104は、上面としてディスプレイガラス層を有さず、代わりにガラス層110を含む。他の実施例では、FDS 104は、上面としてディスプレイガラス層(図示せず)を有し、ガラス層110は、可撓性カバーレンズアセンブリ102、または本明細書に記載され、説明される他の可撓性カバーレンズアセンブリでは省略される。いくつかの実施例では、FDS 104は、上面としてディスプレイガラス層(図示せず)を有し、ガラス層110は、可撓性カバーレンズアセンブリ102内のFDS 104のディスプレイガラス層、または本明細書に記載され、説明される他の可撓性カバーレンズアセンブリ上に配置される。
【0038】
[0062] ガラス層110は、光学的に澄んだまたは透明なガラスを含む1つまたは複数の層であるか、またはそれを含む。いくつかの実施例では、ガラス層110は、1つまたは複数の極薄ガラス層を含む。ガラス層110は、約5μm、約10μm、約15μm、約20μm、または約30μmから、約40μm、約50μm、約60μm、約70μm、約80μm、約90μm、約100μm、約120μm、約150μm、約200μm、またはそれ以上までの厚みを有する。例えば、ガラス層110は、約5μm~約200μm、約10μm~約200μm、約20μm~約200μm、約50μm~約200μm、約80μm~約200μm、約100μm~約200μm、約150μm~約200μm、約5μm~約100μm、約10μm~約100μm、約20μm~約100μm、約50μm~約100μm、約80μm~約100μm、約100μm~約120μm、約5μm~約80μm、約10μm~約80μm、約20μm~約80μm、または約50μm~約80μmの厚みを有する。
【0039】
衝撃吸収層(IAL)
[0063] 衝撃吸収層120は、屈曲可能、可撓性、および/または折り畳み可能であり、ショックまたは衝撃を吸収するために使用される、1つまたは複数の層であってよく、またはそれらを含んでもよい。衝撃吸収層120は、エーテルウレタン、エステルウレタン、脂肪族ウレタン、脂肪族ポリウレタン、脂肪族ポリエステルウレタン、熱硬化性ポリスルフィド、ポリアミド、それらのコポリマー、それらのエラストマー、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含み得る1つまたは複数の材料を含有する。いくつかの実施例では、衝撃吸収層120は、溶液処理によって堆積または他の方法で形成することができ、バーコータ、スロットダイ、または他の方法などの技法を使用することを含む。1つまたは複数の実施形態では、衝撃吸収層120は、シートツーシート処理システムまたはロールツーロール処理システム上で形成、処理、および/または他の方法で処理することができる。例えば、衝撃吸収層120は、1つまたは複数のシートツーシートまたはロールツーロール処理法によって、下にある表面、層、またはデバイス上に堆積、コーティング、または他の方法で形成することができる。
【0040】
[0064] 衝撃吸収層120は、約82%、約85%、約86%、約88%、または約90%から、約92%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%までの範囲の可視範囲内の光透過率を有する。例えば、衝撃吸収層120は、約82%~約99%、約85%~約99%、約88%~約99%、約90%~約99%、約92%~約99%、約95%~約99%、約97%~約99%、約82%~約98%、約85%~約98%、約88%~約98%、約90%~約98%、約92%~約98%、約95%~約98%、約97%~約98%、約82%~約96%、約85%~約96%、約88%~約96%、約90%~約96%、約92%~約96%、または約95%~約96%の範囲内の可視光透過率を有する。
【0041】
[0065] 衝撃吸収層120は、約0.5μm、約1μm、約2μm、約5μm、約10μm、約15μm、約20μm、または約25μmから、約30μm、約40μm、約50μm、約60μm、約70μm、約80μm、約90μm、約100μm、約120μm、約150μm、約200μm、またはそれ以上までの厚みを有する。衝撃吸収層120は、例えば、0.5μm~約200μm、約1μm~約200μm、約5μm~約200μm、約10μm~約200μm、約20μm~約200μm、約35μm~約200μm、約50μm~約200μm、約80μm~約200μm、約100μm~約200μm、約150μm~約200μm、約0.5μm~約150μm、約1μm~約150μm、約5μm~約150μm、約10μm~約150μm、約20μm~約150μm、約35μm~約150μm、約50μm~約150μm、約80μm~約150μm、約100μm~約150μm、約125μm~約150μm、約0.5μm~約100μm、約1μm~約100mm、約5μm~約100mm、約10μm~約100μm、約20μm~約100μm、約35μm~約100μm、約50μm~約100μm、または約80μm~約100μmの厚みを有する。
【0042】
[0066] 1つまたは複数の実施例では、衝撃吸収層120は、約75μm以下など、100μm未満の厚みを有するエラストマー層を含むことができる。いくつかの実施例では、衝撃吸収層120は、スロットダイコーティングまたはキャストすることができる。
【0043】
防湿層(MBL)
[0067] 防湿層130は、固有の防湿または防水特性を有し、屈曲可能、可撓性、および/または折り畳み可能である、1つまたは複数の膜、コーティング、または他の層とすることができる。いくつかの実施形態では、防湿層130は、防湿および/または防水蒸気層、高表面エネルギー層(例えば、親水性)、平坦化層、カプセル化層、それらの層の一部、またはそれらの組合せなどの1つまたは複数の層を含む。1つまたは複数の実施形態では、防湿層130は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、それらのドーパント、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含み得る1つまたは複数の材料を含む。
【0044】
[0068] いくつかの実施形態では、防湿層130は、単一の層を含むが、2、3、4、5、6、7、8、9、またはそれ以上の副層など、複数の層を含むこともできる。例えば、防湿層130は、約2つの副層から約5つの副層までのように、複数の副層を内部に含むことができる。1つまたは複数の実施例では、防湿層130は、第1の副層、第2の副層、および第3の副層のように、3つ以上の副層を有する膜積層体を含み、第2の副層は、第1の副層と第2の副層との間に配置される。一実施例では、膜積層体は、SiN/SiO/SiN積層体であり、第1の副層は、窒化ケイ素であるか、または窒化ケイ素を含むことができ、第2の副層は、酸化ケイ素であるか、または酸化ケイ素を含むことができ、第3の副層は、窒化ケイ素を含む。防湿層130は、物理的気相堆積(PVD)、化学気相堆積(CVD)、プラズマCVD(PE-CVD)、高密度プラズマCVD(HDP-CVD)、原子層堆積(ALD)、プラズマ強化ALD(PE-ALD)、他の真空または気相堆積処理、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含むことができる1つまたは複数の気相堆積処理によって堆積されるか、さもなければ生成される。1つまたは複数の実施形態では、防湿層130は、シートツーシート処理システムまたはロールツーロール処理システム上で形成、処理、および/または他の方法で処理することができる。例えば、防湿層130は、1つまたは複数のシートツーシートまたはロールツーロール処理法によって、下にある表面、層、またはデバイス上に堆積、コーティング、または他の方法で形成することができる。
【0045】
[0069] 防湿層130は、約5nm、約10nm、約20nm、約30nm、約40nm、または約50nmから、約60nm、約80nm、約100nm、約150nm、約200nm、約250nm、約300nm、約400nm、約500nm、約600nm、約700nm、またはそれ以上までの厚みを有する。例えば、防湿層130は、約5nm~約700nm、約5nm~約500nm、約5nm~約400nm、約5nm~約350nm、約5nm~約300nm、約5nm~約250nm、約5nm~約200nm、約5nm~約150nm、約5nm~約100nm、約5nm~約80nm、約5nm~約50nm、約5nm~約30nm、約20nm~約500nm、約20nm~約400nm、約20nm~約350nm、約20nm~約300nm、約20nm~約250nm、約20nm~約200nm、約20nm~約150nm、約20nm~約100nm、約20nm~約80nm、約20nm~約50nm、約20nm~約30nm、約50nm~約500nm、約50nm~約400nm、約50nm~約350nm、約50nm~約300nm、約50nm~約250nm、約50nm~約200nm、約50nm~約150nm、約50nm~約100nm、または約50nm~約80nmの厚みを有する。
【0046】
[0070] 防湿層130は、約1×10-6g/m/日、約1×10-5g/m/日、約1×10-4g/m/日、または約1×10-3g/m/日から、約1×10-2g/m/日、約0.1g/m/日、約0.5g/m/日、約1g/m/日、約5g/m/日、または約10g/m/日までの水蒸気透過率(WVTR)を有する。例えば、防湿層130は、WVTRが約1×10-6g/m/日~約10g/m/日、約1×10-5g/m/日~約10g/m/日、約1×10-4g/m/日~約10g/m/日、約1×10-3g/m/日~約10g/m/日、約1×10-2g/m/日~約10g/m/日、約0.1g/m/日~約10g/m/日、約0.5g/m/日~約10g/m/日、約1g/m/日~約10g/m/日、約1×10-6g/m/日~約1g/m/日、約1×10-5g/m/日~約1g/m/日、約1×10-4g/m/日~約1g/m/日、約1×10-3g/m/日~約1g/m/日、約1×10-2g/m/日~約1g/m/日、約0.1g/m/日~約1g/m/日、または約0.5g/m/日~約1g/m/日である。
【0047】
[0071] 防湿層130は、約82%、約85%、約86%、約88%、または約90%から、約92%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%までの範囲の可視範囲内の光透過率を有する。例えば、防湿層130は、約82%~約99%、約85%~約99%、約88%~約99%、約90%~約99%、約92%~約99%、約95%~約99%、約97%~約99%、約82%~約98%、約85%~約98%、約88%~約98%、約90%~約98%、約92%~約98%、約95%~約98%、約97%~約98%、約82%~約96%、約85%~約96%、約88%~約96%、約90%~約96%、約92%~約96%、または約95%~約96%の範囲の可視範囲内の光透過率を有する。
【0048】
基板
[0072] 基板140は、1つまたは複数の可撓性プラスチックまたはポリマー基板であってよく、またはそれらを含んでもよい。基板140は、透明および/または無色であってもよい。基板140は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース、ポリカーボネート、ポリイミド、無色ポリイミド(CPI)、ポリアミド、ポリスルフィド、ポリメタクリル酸メチルエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアリールエーテルケトン、透明導電性ポリエステル、それらのコポリマー、それらのエラストマー、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数であるか、またはそれらを含み得る1つまたは複数の材料を含む。
【0049】
[0073] 基板140は、約1μm、約2μm、約5μm、約10μm、約15μm、約20μm、または約25μmから、約30μm、約40μm、約50μm、約60μm、約70μm、約80μm、約90μm、約100μm、約120μm、約150μm、約200μm、またはそれ以上までの厚みを有する。例えば、基盤140は、約5μm~約200μm、約10μm~約200μm、約20μm~約200μm、約50μm~約200μm、約80μm~約200μm、約5μm~約100μm、約10μm~約100μm、約20μm~約100μm、約30μm~約100μm、約50μm~約100μm、約80μm~約100μm、約5μm~約80μm、約10μm~約80μm、約20μm~約80μm、約30μm~約80μm、約50μm~約80μm、約60μm~約80μm、約5μm~約50μm、約10μm~約50μm、約20μm~約50μm、または約30μm~約50μmの厚みを有する。
【0050】
第1または湿式ハードコート(wHC)層
[0074] 1つまたは複数の実施形態では、湿式ハードコート層150は、1つまたは複数の湿式ハードコート層であってよく、またはそれらを含んでもよい。湿式ハードコート層150は、1つまたは複数のアクリレート、1つまたは複数のゾルゲル、1つまたは複数のシロキサン、1つまたは複数のそれらのコポリマー、1つまたは複数のそれらのエラストマー、またはそれらの任意の組合せであってよく、またはそれらを含んでもよい。1つまたは複数の実施例では、湿式ハードコート層150は、放射線硬化性アクリレート、脂肪族ウレタンアクリレート、それらのコポリマー、それらのエラストマー、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含み得るアクリレートを含むか、またはそれらである。例えば、湿式ハードコート層150は、熱硬化アクリレートおよび/またはUV硬化アクリレートを含むか、またはそれらである。
【0051】
[0075] 湿式ハードコート層150は、液体タイプの媒体または出発材料を使用するタイプの液体堆積処理によって堆積されるか、形成されるため、その名称の一部に「湿式」を含む。ひとたび堆積されるか、または他の方法で形成されると、湿式ハードコート層150は、完全に乾燥しているか、または実質的に乾燥している固体層となる。湿式ハードコート層150は、ゲル、スピンコーティング、溶液、懸濁液、またはそれらの任意の組合せから製造することができる。いくつかの実施例では、ゲル、溶液、または懸濁液は、1つまたは複数の溶媒を含有し、他の実施例では、ゲル、溶液、または懸濁液は、溶媒を完全にまたは実質的に含まないなど、溶媒を含有しない。1つまたは複数の実施形態では、湿式ハードコート層150は、シートツーシート処理システムまたはロールツーロール処理システム上で形成、処理、および/または他の方法で処理することができる。例えば、湿式ハードコート層150は、1つまたは複数のシートツーシートまたはロールツーロール処理法によって、下にある表面、層、またはデバイス上に堆積、コーティング、または他の方法で形成することができる。
【0052】
[0076] 1つまたは複数の実施形態では、湿式ハードコート層150は、有機マトリックスまたは無機マトリックス内に置換された、またはそうでなければ配置された複数の無機ナノ粒子または他の微粒子を含有する。いくつかの実施例では、湿式ハードコート層150は、無機ナノ粒子が散在または分散され、充填剤として埋め込まれ、または有機マトリックスに共有結合された有機マトリックスを有する、熱硬化またはUV硬化アクリレートまたはゾルゲルを含有する。例示的な無機粒子は、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、またはそれらの任意の組合せであってよく、またはそれらを含んでもよい。無機粒子は、ナノ粒子であってよく、約1nm~約500nm、約5nm~約100nm、または約10nm~約50nmの粒子サイズを有してもよい。湿式ハードコート層150は、約40重量%、約45重量%、または約50重量%から、約55重量%、約60重量%、約65重量%、約70重量%、または約75重量%までの無機粒子または他の粒子を含むことができる。例えば、湿式ハードコート層150は、約40重量%~約75重量%、約40重量%~約70重量%、または約45重量%~約65重量%の無機粒子または他の粒子を含むことができる。
【0053】
[0077] 湿式ハードコート層150は、約1.40、約1.42、約1.43、約1.45、または約1.46から、約1.48、約1.50、約1.51、約1.52、約1.54、約1.55、またはそれ以上までの屈折率を有する。例えば、湿式ハードコート層150は、約1.40~約1.55、約1.40~約1.53、約1.40~約1.51、約1.40~約1.50、約1.40~約1.48、約1.40~約1.46、約1.40~約1.45、約1.40~約1.43、約1.43~約1.55、約1.43~約1.53、約1.43~約1.51、約1.43~約1.50、約1.43~約1.48、約1.43~約1.46、約1.43~約1.45、約1.45~約1.55、約1.45~約1.53、約1.45~約1.51、約1.45~約1.50、約1.45~約1.48、または約1.45~約1.46の屈折率を有する。いくつかの実施例では、湿式ハードコート層150は、約1.40~約1.55、または約1.43~約1.51の屈折率を有する。
【0054】
[0078] 湿式ハードコート層150は、約0.1μm、約0.2μm、約0.5μm、約0.6μm、約0.8μm、約1μm、約1.2μm、約1.5μm、約1.8μm、約2μm、約3μm、約5μm、約10μm、約15μm、または約20μmから、約25μm、約30μm、約35μm、約40μm、約50μm、またはそれ以上までの厚みを有することができる。例えば、湿式ハードコート層150は、約0.1μm~約50μm、約0.1μm~約40μm、約0.1μm~約35μm、約0.1μm~約30μm、約0.1μm~約25μm、約0.1μm~約20μm、約0.1μm~約15μm、約0.1μm~約10μm、約0.1μm~約5μm、約0.1μm~約2μm、約0.1μm~約1μm、約0.5μm~約50μm、約0.5μm~約40μm、約0.5μm~約35μm、約0.5μm~約30μm、約0.5μm~約25μm、約0.5μm~約20μm、約0.5μm~約10μm、約0.5μm~約5μm、約0.5μm~約2μm、約1μm~約50μm、約1μm~約40μm、約1μm~約35μm、約1μm~約30μm、約1μm~約25μm、約1μm~約20μm、約1μm~約10μm、約1μm~約5μm、約1μm~約3μm、約5μm~約50μm、約5μm~約40μm、約5μm~約35μm、約5μm~約30μm、約5μm~約25μm、約5μm~約20μm、約10μm~約50μm、約10μm~約40μm、約10μm~約35μm、約10μm~約30μm、約10μm~約25μm、または約10μm~約20μmの厚みを有することができる。1つまたは複数の実施例では、湿式ハードコート層150は、約0.5μm~約40μmの範囲の厚みを有する。
【0055】
[0079] 湿式ハードコート層150は、エリプソメトリー空隙率を使用して測定される約5%、約6%、約6.5%、約7%、または約7.5%から、約8%、約8.5%、約9%、約9.5%、約10%、約11%、約12%、または約15%までの空隙率を有する。例えば、湿式ハードコート層150は、エリプソメトリー空隙率を使用して測定される約5%~約12%、約6%~約12%、約6%~約11%、約6%~約10.5%、約6%~約10%、約6%~約9.5%、約6%~約9%、約6%~約8.5%、約6%~約8%、約6%~約7.5%、約6%~約7%、約7%~約12%、約7%~約11%、約7%~約10.5%、約7%~約10%、約7%~約9.5%、約7%~約9%、約7%~約8.5%、約7%~約8%、約7%~約7.5%、約8%~約12%、約8%~約11%、約8%~約10.5%、約8%~約10%、約8%~約9.5%、約8%~約9%、または約8%~約8.5%の空隙率を有する。
【0056】
[0080] 湿式ハードコート層150は、鉛筆硬度スケールに基づいて、約2H、約3H、約4H、約5H、または約6Hから、約7H、約8H、または約9Hまでの鉛筆硬度を有することができる。例えば、湿式ハードコート層150は、鉛筆硬度スケールに基づいて、約2H~約9H、約3H~約9H、約4H~約9H、約5H~約9H、約6H~約9H、約7H~約9H、約2H~約8H、約3H~約8H、約4H~約8H、約5H~約8H、約6H~約8H、約7H~約8H、約2H~約7H、約3H~約7H、約4H~約7H、約5H~約7H、約6H~約7H、約6H~約9H、約7H~約9H、約8H~約9H、約6H~約8H、または約7H~約8Hの鉛筆硬度を有することができる。1つまたは複数の実施例では、湿式ハードコート層150は約6H~約9Hの鉛筆硬度を有する。
【0057】
[0081] 1つまたは複数の実施形態では、湿式ハードコート層150は、材料の機械的性質の評価のためのOliver-Pharr圧入法に従うナノインデンテーション法によって測定されるように、湿式ハードコート層150の厚みにわたって、約0.1GPa、約0.5GPa、約0.8GPa、約1GPa、約1.2GPa、約1.5GPa、または約1.8GPaから、約2GPa、約2.2GPa、約2.5GPa、約2.8GPa、約3GPa、約3.5GPa、約4GPa、約4.5GPa、約5GPa、またはそれ以上までの範囲内のナノインデンテーション硬度を有することができる。いくつかの実施例では、湿式ハードコート層150は、ナノインデンテーション法によって測定されるように、湿式ハードコート層150の厚みにわたって、約0.1GPa~約5GPa、約0.5GPa~約5GPa、約1GPa~約5GPa、約1.5GPa~約5GPa、約2GPa~約5GPa、約2.5GPa~約5GPa、約3GPa~約5GPa、約3.5GPa~約5GPa、約4GPa~約5GPa、約4.5GPa~約5GPa、約1.5GPa~約5GPa、約1.5GPa~約4.5GPa、約1.5GPa~約4GPa、約1.5GPa~約3.5GPa、約1.5GPa~約3GPa、約0.1GPa~約4GPa、約0.5GPa~約4GPa、約1GPa~約4GPa、約1.5GPa~約4GPa、約2GPa~約4GPa、約2.5GPa~約4GPa、約3GPa~約4GPa、約3.5GPa~約4GPa、約0.1GPa~約3GPa、約0.5GPa~約3GPa、約1GPa~約3GPa、約1.5GPa~約3GPa、約2GPa~約3GPa、約2.5GPa~約3GPa、または約1GPa~約2GPaの範囲内のナノインデンテーション硬度を有することができる。
【0058】
[0082] 湿式ハードコート層150は、約1mm~約5mmの曲げ内側半径、約5mm~約20mmの曲げ外側半径、約85%~約98%、約88%~約95%、または約90%~約92%の透過率、および約-20℃~約80℃の熱抵抗を有する。1つまたは複数の実施例では、湿式ハードコート層150は、紫外線放射、熱硬化処理、電子ビーム処理、および/またはプラズマによる真空堆積処理を使用して硬化させることができる。乾式ハードコート層150は、ASTM D1003で約90%~約99.99%の透過率、ASTM D10003で1%未満のヘーズ、およびASTM D1044で0.5%未満のサンドペーパー摩耗を有することができる。
【0059】
接着促進層(APL)
[0083] 接着促進層160は、単一の層であってよく、単一の層を含んでいてもよく、複数の層を含んでいてもよい。接着促進層160が2つ以上の層を含む実施形態では、接着促進層160は、層の厚みにわたって一貫した組成を有することができ、または厚みにわたって勾配組成を有することができる。厚みにわたる勾配組成は、接着促進層160の厚みにわたって勾配特性(例えば、硬度、弾性率、または炭素濃度)を提供する。1つまたは複数の実施例では、接着促進層160の硬度値は、接着促進層160の弾性率値の約10%~約15%である。
【0060】
[0084] 接着促進層160は、酸化ケイ素、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含むことができる1つまたは複数の材料を含む。接着促進層160は、PVD、スパッタリング、CVD、PE-CVD、HDP-CVD、ALD、PE-ALD、他の真空または気相堆積処理、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含むことができる、1つまたは複数の気相堆積処理によって堆積されるか、またはそうでなければ生成可能である。1つまたは複数の実施形態では、接着促進層160は、シートツーシート処理システムまたはロールツーロール処理システム上で形成、処理、および/または他の方法で処理することができる。例えば、接着促進層160は、1つまたは複数のシートツーシートまたはロールツーロール処理法によって、下にある表面、層、またはデバイス上に堆積、コーティング、または他の方法で形成することができる。
【0061】
[0085] 1つまたは複数の実施例では、接着促進層160は、気相堆積処理中に、1つまたは複数のケイ素前駆体および1つまたは複数の酸化剤から堆積または他の方法で生成することができる。ケイ素前駆体と酸化剤との比率は、積層体の各副層を堆積させた後の気相堆積処理中に調整することができる。これらの調整は、所望の勾配特性を制御するために使用される。ケイ素前駆体は、1つまたは複数のアルキルシラン、アルコキシシラン、アルキルシロキサン、アルキルシラザン、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含むことができる。酸化剤は、酸素、オゾン、プラズマ酸素、原子状酸素、水または蒸気、亜酸化窒素、過酸化物、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含むことができる。
【0062】
[0086] 1つまたは複数の実施例では、接着促進層160は、非勾配層または膜とすることができる。他の実施例では、接着促進層160は、その中に2つ以上の副層を含む勾配層または膜とすることができる。例えば、接着促進層160は、2、3、4、または5つの副層から、6、7、8、9、10、またはそれ以上の副層までを含むことができる。いくつかの実施例では、接着促進層160は、2つの副層~10の副層、2つの副層~8つの副層、2つの副層~7つの副層、2つの副層~6つの副層、2つの副層~5つの副層、2つの副層~4つの副層、2つの副層~3つの副層、3つの副層~10の副層、3つの副層~8つの副層、3つの副層~7つの副層、3つの副層~6つの副層、3つの副層~5つの副層、3つの副層~4つの副層、4つの副層~10の副層、4つの副層~8つの副層、4つの副層~7つの副層、4つの副層~6つの副層、または4つの副層~5つの副層を含むことができる。
【0063】
[0087] いくつかの実施形態では、接着促進層160は、接着促進層160の厚みにわたって炭素濃度の勾配を有する。接着促進層160は、内部に含まれる複数の副層を含む。接着促進層160は、2、3、4、または5つの副層から、6、7、8、9、10、12、またはそれ以上の副層までを含むことができる。いくつかの実施例では、複数の副層は、接着促進層160の厚みにわたる炭素濃度の勾配、および/または接着促進層160の厚みにわたる硬度の勾配、および/または接着促進層160の厚みにわたる弾性率の勾配を含む。
【0064】
[0088] 1つまたは複数の実施例において、接着促進層160は、接着促進層160の厚みにわたる勾配を生成するために、様々な硬度(H)の5つの副層を含む。1つまたは複数の実施例では、5つの副層は以下を含む。第1層:H=約0.5~0.9GPa;第2層:H=約0.8~1.3GPa;第3層:H=約1.2~2.4GPa;第4層:H=約2.0~2.8GPa;および第5層:H=約2.0~2.9GPa。他の実施例では、5つの副層は以下を含む。第1層:H=約0.7~0.9GPa;第2層:H=約1.1~1.3GPa;第3層:H=約1.9~2.4GPa(別の例H=約2.2~2.4GPa);第4層:H=約2.6~2.8GPa;および第5層:H=約2.7~2.9GPa。
【0065】
[0089] 1つまたは複数の実施形態では、複数の副層のそれぞれは、材料の機械的性質の評価のためのOliver-Pharr圧入法に従うナノインデンテーション法によって測定されるように、接着促進層160の厚みにわたって、約0.1GPa、約0.5GPa、約0.8GPa、または約1GPaから、約1.5GPa、約2GPa、約2.5GPa、約3GPa、約3.5GPa、約4GPa、約4.5GPa、約5GPa、またはそれ以上までの範囲内のナノインデンテーション硬度を独立して有することができる。いくつかの実施例では、複数の副層のそれぞれは、ナノインデンテーション法によって測定されるように、接着促進層160の厚みにわたって、約0.1GPa~約5GPa、約0.1GPa~約4GPa、約0.1GPa~約3GPa、約0.1GPa~約2GPa、約0.1GPa~約1GPa、約0.1GPa~約5GPa、約0.5GPa~約4.5GPa、約0.5GPa~約4GPa、約0.5GPa~約3.5GPa、約0.5GPa~約3GPa、約0.5GPa~約2.5GPa、約0.5GPa~約2GPa、約0.5GPa~約1.5GPa、約0.5GPa~約1GPa、約1GPa~約5GPa、約1GPa~約4GPa、約1GPa~約3GPa、約1GPa~約2GPaの範囲内のナノインデンテーション硬度を独立して有することができる。
【0066】
[0090] 接着促進層160は、約1.35、約1.38、約1.40、約1.42、約1.43、約1.45、または約1.46から、約1.48、約1.50、約1.51、約1.52、約1.54、約1.55、またはそれ以上までの屈折率を有する。例えば、接着促進層160は、約1.40~約1.55、約1.40~約1.53、約1.40~約1.51、約1.40~約1.50、約1.40~約1.48、約1.40~約1.46、約1.40~約1.45、約1.40~約1.43、約1.43~約1.55、約1.43~約1.53、約1.43~約1.51、約1.43~約1.50、約1.43~約1.48、約1.43~約1.46、約1.43~約1.45、約1.45~約1.55、約1.45~約1.53、約1.45~約1.51、約1.45~約1.50、約1.45~約1.48、または約1.45~約1.46の屈折率を有する。いくつかの実施例では、接着促進層160は、約1.40~約1.55、または約1.43~約1.51の屈折率を有する。
【0067】
[0091] 接着促進層160は、約0.01μm、約0.02μm、約0.04μm、約0.08μm、約0.1μm、約0.2μm、約0.5μm、約0.8μm、または約1μmから、約1.5μm、約2μm、約5μm、約8μm、約10μm、約15μm、約20μm、約25μm、約30μm、約35μm、約40μm、約50μm、またはそれ以上までの厚みを有する。接着促進層160は、約0.01μm~約50μm、約0.04μm~約50μm、約0.04μm~約30μm、約0.04μm~約20μm、約0.04μm~約10μm、約0.04μm~約8μm、約0.04μm~約5μm、約0.04μm~約1μm、約0.04μm~約0.1μm、約0.1μm~約30μm、約0.1μm~約20μm、約0.1μm~約10μm、約0.1μm~約8μm、約0.1μm~約5μm、約0.1μm~約1μm、約1μm~約30μm、約1μm~約20μm、約1μm~約10μm、約1μm~約8μm、約1μm~約5μm、または約1μm~約3μmの範囲の厚みを有する。
【0068】
[0092] 図24は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、複数の副層210、212、214、216、218、220、222、224、226、および228を含む接着促進層(APL)260の概略断面図を示す。1つまたは複数の実施形態では、接着促進層260は、本明細書に記載され、説明される任意の実施形態による、接着促進層160に置き換えることができる。接着促進層260は、10の副層(副層210、212、214、216、218、220、222、224、226、および228)で示されているが、接着促進層260は、2、3、4、または5つの副層から、6、7、8、9、10、12、またはそれ以上の副層までを含むことができる。いくつかの実施例では、複数の副層は、接着促進層260の厚みにわたる炭素濃度の勾配、および/または接着促進層260の厚みにわたる硬度の勾配を含む。炭素濃度は、複数の副層内の底部(すなわち、最下層)から最上部(すなわち、最上層)まで炭素含有量を減少させることによって、接着促進層260の厚みにわたって変化させることができる。
【0069】
[0093] 接着促進層260のいくつかの実施例では、底部(すなわち、最下層)の炭素含有量は、約20原子パーセント(at%)~約65at%であってよく、最上部(すなわち、最上層)の炭素含有量は、約5at%~約15at%であってよい。5つの副層(底部から最上部まで、それぞれ層1~5)を含む接着促進層260の1つまたは複数の実施例では、複数の副層は、以下の炭素濃度を含む。層1は約20at%~約65at%(別の実施例では約20at%~約43at%)、層2は約15at%~約35at%、層3は約10at%~約30at%、層4は約7at%~約20at%、層5は約5at%~約15at%である。炭素含有量は、X線光電子分光法(XPS)元素分析法を用いて測定することができる。
【0070】
反射防止(ARF)層
[0094] 反射防止層170は、光反射を低減または防止するための1つまたは複数の層を含む。反射防止層170は、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、炭化窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含むことができる1つまたは複数の材料を含む。反射防止層170は、1つまたは複数の気相堆積処理によって堆積させるか、または他の方法で生成することができる。例えば、反射防止層170は、スパッタリング、PVD、CVD、PE-CVD、HDP-CVD、ALD、PE-ALD、他の真空または気相堆積処理、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含み得る気相堆積処理によって堆積または生成される。1つまたは複数の実施例では、反射防止層170は、1つまたは複数の気相堆積処理によって堆積された窒化ケイ素を含む。1つまたは複数の実施形態では、反射防止層170は、シートツーシート処理システムまたはロールツーロール処理システム上で形成、処理、および/または他の方法で処理することができる。例えば、反射防止層170は、1つまたは複数のシートツーシートまたはロールツーロール処理法によって、下にある表面、層、またはデバイス上に堆積、コーティング、または他の方法で形成することができる。
【0071】
[0095] いくつかの実施例では、反射防止層170は、以下の前駆体、すなわち、1つまたは複数の有機ポリマー前駆体(液体および/または気体)、ヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)、ppHMDSO、テトラメチルシクロテトラシロキサン(TOMCAT)、ヘキサメチルジシラザン(HMDSN)、テトラエチルオルトシリケート(TEOS)、シラン、ジシラン、トリシラン、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数を使用する気相堆積処理によって形成されるか、またはそうでなければ堆積される。他の実施例では、反射防止層170は、シリカまたは石英を使用するスパッタリング処理によって形成されるか、または他の方法で堆積される。
【0072】
[0096] 反射防止層170は、約1.5、約1.7、約1.8、約1.9、または約2.0から、約2.1、約2.2、約2.3、約2.4、または約2.5までの屈折率を有する。例えば、反射防止層170は、約1.5~約2.5、約1.5~約2.3、約1.5~約2.1、約1.5~約2.0、約1.5~約1.8、約1.5~約1.7、約1.7~約2.5、約1.7~約2.3、約1.7~約2.1、約1.7~約2.0、約1.8~約2.5、約1.8~約2.3、約1.8~約2.1、約1.8~約2.0、約2.0~約2.5、または約2.0~約2.3の屈折率を有する。
【0073】
[0097] 反射防止層170は、約0.5nm、約1nm、約2nm、約3nm、約4nm、約5nm、約8nm、約10nm、約20nm、約30nm、約40nm、または約50nmから、約60nm、約80nm、約100nm、約120nm、約150nm、約180nm、約200nm、約250nm、またはそれ以上までの厚みを有する。例えば、反射防止層170は、約2nm~約250nm、約2nm~約200nm、約2nm~約150nm、約2nm~約100nm、約2nm~約80nm、約2nm~約50nm、約2nm~約30nm、約2nm~約25nm、約2nm~約20nm、約2nm~約15nm、約2nm~約10nm、約2nm~約8nm、約5nm~約250nm、約5nm~約200nm、約5nm~約150nm、約5nm~約100nm、約5nm~約80nm、約5nm~約50nm、約5nm~約30nm、約5nm~約25nm、約5nm~約20nm、約5nm~約15nm、約5nm~約10nm、約5nm~約8nm、約20nm~約250nm、約20nm~約200nm、約20nm~約150nm、約20nm~約100nm、約20nm~約80nm、約20nm~約50nm、約20nm~約30nm、約50nm~約250nm、約50nm~約200nm、約50nm~約150nm、約50nm~約100nm、または約50nm~約80nmの厚みを有する。
【0074】
[0098] 反射防止層170は、約82%、約85%、約86%、約88%、または約90%から、約92%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%までの範囲の可視範囲内の光透過率を有する。例えば、反射防止層170は、約82%~約99%、約85%~約99%、約88%~約99%、約90%~約99%、約92%~約99%、約95%~約99%、約97%~約99%、約82%~約98%、約85%~約98%、約88%~約98%、約90%~約98%、約92%~約98%、約95%~約98%、約97%~約98%、約82%~約96%、約85%~約96%、約88%~約96%、約90%~約96%、約92%~約96%、または約95%~約96%の範囲の可視範囲内の光透過率を有する。
【0075】
第2または乾式ハードコート(dHC)層
[0099] 1つまたは複数の実施形態において、乾式ハードコート層180は、1つまたは複数の乾式ハードコート層であるか、またはそれを含むことができる。乾式ハードコート層180は、酸化ケイ素、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含むことができる1つまたは複数の材料を含む。炭素を含有する乾式ハードコート層180のいくつかの実施例では、炭素含有量は、約1at%、約2at%、約3at%、約4at%、約5at%、または約6at%から、約7at%、約8at%、約10at%、約12at%、約15at%、約18at%、または約20at%までとすることができる。例えば、乾式ハードコート層180は、約1at%~約20at%、約5at%~約15at%、約5at%~約10at%、約8at%~約20at%、または約8at%~約12at%の炭素含有量を有することができる。炭素含有量は、X線光電子分光法(XPS)元素分析法を用いて測定することができる。
【0076】
[0100] 乾式ハードコート層180は、1つまたは複数の種類の気相堆積処理によって形成されるため、その名称に「乾式」という部分を有する。いったん堆積されるか、または他の方法で形成されると、乾式ハードコート層180は、完全に乾燥しているか、または実質的に乾燥している固体層となる。乾式ハードコート層180は、PVD、CVD、PE-CVD、HDP-CVD、ALD、PE-ALD、他の真空または気相堆積処理、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含むことができる気相堆積処理によって堆積され、形成され、または他の方法で生成される。いくつかの実施例では、乾式ハードコート層180は、真空処理、大気処理、溶液処理、または他の堆積またはコーティング法によって生成され、堆積され、コーティングされ、または他の方法で形成され、次いで、任意選択で、熱および/またはUV露光で処理または硬化される。1つまたは複数の実施形態では、乾式ハードコート層180は、シートツーシート処理システムまたはロールツーロール処理システム上で形成、処理、および/または他の方法で処理することができる。例えば、乾式ハードコート層180は、1つまたは複数のシートツーシートまたはロールツーロール処理法によって、下にある表面、層、またはデバイス上に堆積、コーティング、または他の方法で形成することができる。
【0077】
[0101] 乾式ハードコート層180は、約1.40、約1.42、約1.43、約1.45、または約1.46から、約1.48、約1.50、約1.51、約1.52、約1.54、約1.55、またはそれ以上までの屈折率を有する。例えば、乾式ハードコート層180は、約1.40~約1.55、約1.40~約1.53、約1.40~約1.51、約1.40~約1.50、約1.40~約1.48、約1.40~約1.46、約1.40~約1.45、約1.40~約1.43、約1.43~約1.55、約1.43~約1.53、約1.43~約1.51、約1.43~約1.50、約1.43~約1.48、約1.43~約1.46、約1.43~約1.45、約1.45~約1.55、約1.45~約1.53、約1.45~約1.51、約1.45~約1.50、約1.45~約1.48、または約1.45~約1.46の屈折率を有する。いくつかの実施例では、乾式ハードコート層180は、約1.42~約1.55、または約1.45~約1.51の屈折率を有する。
【0078】
[0102] 乾式ハードコート層180は、約0.1μm、約0.2μm、約0.5μm、約0.6μm、約0.8μm、約1μm、約1.2μm、約1.5μm、約1.8μm、約2μm、約3μm、約5μm、約10μm、約15μm、または約20μmから、約25μm、約30μm、約35μm、約40μm、約50μm、またはそれ以上までの厚みを有することができる。例えば、乾式ハードコート層180は、約0.1μm~約50μm、約0.1μm~約40μm、約0.1μm~約35μm、約0.1μm~約30μm、約0.1μm~約25μm、約0.1μm~約20μm、約0.1μm~約15μm、約0.1μm~約10μm、約0.1μm~約5μm、約0.1μm~約2μm、約0.1μm~約1μm、約0.5μm~約50μm、約0.5μm~約40μm、約0.5μm~約35μm、約0.5μm~約30μm、約0.5μm~約25μm、約0.5μm~約20μm、約0.5μm~約10μm、約0.5μm~約5μm、約0.5μm~約2μm、約1μm~約50μm、約1μm~約40μm、約1μm~約35μm、約1μm~約30μm、約1μm~約25μm、約1μm~約20μm、約1μm~約10μm、約1μm~約5μm、約1μm~約3μm、約5μm~約50μm、約5μm~約40μm、約5μm~約35μm、約5μm~約30μm、約5μm~約25μm、約5μm~約20μm、約10μm~約50μm、約10μm~約40μm、約10μm~約35μm、約10μm~約30μm、約10μm~約25μm、または約10μm~約20μmの厚みを有することができる。1つまたは複数の実施例では、乾式ハードコート層180は、約0.5μm~約40μmの範囲内の厚みを有する。
【0079】
[0103] 乾式ハードコート層180は、エリプソメトリー空隙率を使用して測定される約0.5%、約1%、約1.5%、約2%、約2.5%、または約3%から、約3.5%、約4%、約4.5%、約5%、約5.5%、約6%、約6.5%、約7%、または約8%までの空隙率を有する。例えば、乾式ハードコート層180は、エリプソメトリー空隙率を使用して測定される約0.5%~約8%、約1%~約8%、約1%~約7%、約1%~約6.5%、約1%~約6%、約1%~約5.5%、約1%~約5%、約1%~約4.5%、約1%~約4%、約1%~約3.5%、約1%~約3%、約1%~約2.5%、約1%~約2%、約2%~約8%、約2%~約7%、約2%~約6.5%、約2%~約6%、約2%~約5.5%、約2%~約5%、約2%~約4.5%、約2%~約4%、約2%~約3.5%、約2%~約3%、約2%~約2.5%、約3%~約8%、約3%~約7%、約3%~約6.5%、約3%~約6%、約3%~約5.5%、約3%~約5%、約3%~約4.5%、約3%~約4%、または約3%~約3.5%の空隙率を有する。
【0080】
[0104] 1つまたは複数の実施例では、乾式ハードコート層180は約0.5%~7%未満の空隙率を有し、湿式ハードコート層150は7%~約12%の空隙率を有する。他の実施例では、乾式ハードコート層180は約0.5%~6%未満の空隙率を有し、湿式ハードコート層150は6%~約12%の空隙率を有する。いくつかの実施例では、乾式ハードコート層180は約1%~7%未満の空隙率を有し、湿式ハードコート層150は7%~約10%の空隙率を有する。他の実施例では、乾式ハードコート層180は約1%~6%未満の空隙率を有し、湿式ハードコート層150は6%~約10%の空隙率を有する。
【0081】
[0105] 乾式ハードコート層180は、鉛筆硬度スケールに基づいて、約2H、約3H、約4H、約5H、または約6Hから、約7H、約8H、または約9Hまでの鉛筆硬度を有することができる。例えば、乾式ハードコート層180は、鉛筆硬度スケールに基づいて、約2H~約9H、約3H~約9H、約4H~約9H、約5H~約9H、約6H~約9H、約7H~約9H、約2H~約8H、約3H~約8H、約4H~約8H、約5H~約8H、約6H~約8H、約7H~約8H、約2H~約7H、約3H~約7H、約4H~約7H、約5H~約7H、約6H~約7H、約6H~約9H、約7H~約9H、約8H~約9H、約6H~約8H、または約7H~約8Hの硬度を有することができる。1つまたは複数の実施例では、乾式ハードコート層180は約6H~約9Hの鉛筆硬度を有する。
【0082】
[0106] 1つまたは複数の実施形態では、乾式ハードコート層180は、材料の機械的性質の評価のためのOliver-Pharr圧入法に従うナノインデンテーション法によって測定されるように、乾式ハードコート層180の厚みにわたって、約0.1GPa、約0.5GPa、約0.8GPa、約1GPa、約1.2GPa、約1.5GPa、または約1.8GPaから、約2GPa、約2.2GPa、約2.5GPa、約2.8GPa、約3GPa、約3.5GPa、約4GPa、約4.5GPa、約5GPa、またはそれ以上までの範囲内のナノインデンテーション硬度を有することができる。いくつかの実施例では、乾式ハードコート層180は、ナノインデンテーション法によって測定した場合、乾式ハードコート層180の厚みにわたって、約0.1GPa~約5GPa、約0.5GPa~約5GPa、約1GPa~約5GPa、約1.5GPa~約5GPa、約2GPa~約5GPa、約2.5GPa~約5GPa、約3GPa~約5GPa、約3.5GPa~約5GPa、約4GPa~約5GPa、約4.5GPa~約5GPa、約0.1GPa~約4GPa、約0.5GPa~約4GPa、約1GPa~約4GPa、約1.5GPa~約4GPa、約2GPa~約4GPa、約2.5GPa~約4GPa、約3GPa~約4GPa、約3.5GPa~約4GPa、約0.1GPa~約3GPa、約0.5GPa~約3GPa、約1GPa~約3GPa、約1.5GPa~約3GPa、約2GPa~約3GPa、約2.5GPa~約3GPa、約1GPa~約2GPa、約0.4GPa~約3GPa、約0.4GPa~約1.5GPa、約0.4GPa~約1.2GPa、約0.5GPa~約2GPa、約0.5GPa~約1.2GPa、または約0.5GPa~約1GPaの範囲内のナノインデンテーション硬度を有することができる。
【0083】
[0107] 乾式ハードコート層180は、約1mm~約5mmの曲げ内側半径、約5mm~約20mmの曲げ外側半径、約85%~約98%、約88%~約95%、または約90%~約92%の透過率、および約-20℃~約80℃の熱抵抗を有する。1つまたは複数の実施例では、乾式ハードコート層180は、紫外線放射、電子ビーム処理、および/またはプラズマによる真空堆積処理を使用して硬化させることができる。乾式ハードコート層180は、ASTM D1003で約90%~約99.99%の透過率、ASTM D10003で1%未満のヘーズ、およびASTM D1044で0.5%未満のサンドペーパー摩耗を有することができる。
【0084】
指紋防止コーティング(AFC)層
[0108] 指紋防止コーティング層190は、汚れ防止層としても知られており、1つまたは複数の層、膜、またはコーティングを含み、本明細書に記載され、説明される可撓性カバーレンズアセンブリ202または他の可撓性カバーレンズアセンブリのための上面全体を提供する。指紋防止コーティング層190は、指紋防止コーティング層190の外面および/または上面の指紋、汚れ、傷、および他の汚染物質を低減または防止する。指紋防止コーティング層190は、フルオロシラン、ペルフルオロポリエーテル含有シランポリマー、クロロシラン、オキシシラン、フルオロエチレン、ペルフルオロポリエーテル、フッ化窒素または窒素-フッ素含有化合物、それらのポリマー、それらのドーパント、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含み得る1つまたは複数の材料を含む。
【0085】
[0109] 指紋防止コーティング層190は、PVD、イオンビーム蒸着、CVD、スピンコーティング、スプレーコーティング、ディップコーティング、熱硬化、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含み得る1つまたは複数の堆積処理によって堆積されるか、または他の方法で生成される。1つまたは複数の実施形態では、指紋防止コーティング層190は、シートツーシート処理システムまたはロールツーロール処理システム上で形成、処理、および/または他の方法で処理することができる。例えば、指紋防止コーティング層190は、1つまたは複数のシートツーシートまたはロールツーロール処理法によって、下にある表面、層、またはデバイス上に堆積、コーティング、または他の方法で形成することができる。
【0086】
[0110] 指紋防止コーティング層190は、約5dyne/cm、約10dyne/cm、約15dyne/cm、約18dyne/cm、または約20dyne/cmから、約25dyne/cm、約30dyne/cm、約40dyne/cm、約50dyne/cm、約60dyne/cm、約70dyne/cm、約80dyne/cm、または約100dyne/cmまでの表面エネルギーを有する。例えば、指紋防止コーティング層190は、約5dyne/cm~約100dyne/cm、約5dyne/cm~約80dyne/cm、約5dyne/cm~約70dyne/cm、約5dyne/cm~約50dyne/cm、約5dyne/cm~約40dyne/cm、約5dyne/cm~約30dyne/cm、約5dyne/cm~約20dyne/cm、約10dyne/cm~約100dyne/cm、約10dyne/cm~約80dyne/cm、約10dyne/cm~約70dyne/cm、約10dyne/cm~約50dyne/cm、約10dyne/cm~約40dyne/cm、約10dyne/cm~約30dyne/cm、約10dyne/cm~約20dyne/cm、約30dyne/cm~約100dyne/cm、約30dyne/cm~約80dyne/cm、約30dyne/cm~約70dyne/cm、約30dyne/cm~約50dyne/cm、または約30dyne/cm~約40dyne/cmの範囲内の表面エネルギーを有する。
【0087】
[0111] 指紋防止コーティング層190は、約0.5nm、約1nm、約2nm、約3nm、約4nm、約5nm、約8nm、または約10nmから、約12nm、約15nm、約18nm、約20nm、約25nm、約30nm、約35nm、約40nm、約50nm、約60nm、約80nm、約100nm、またはそれ以上までの厚みを有する。例えば、指紋防止コーティング層190は、約1nm~約100nm、約1nm~約80nm、約1nm~約50nm、約1nm~約40nm、約1nm~約35nm、約1nm~約30nm、約1nm~約25nm、約1nm~約20nm、約1nm~約15nm、約1nm~約10nm、約1nm~約8nm、約1nm~約5nm、約3nm~約100nm、約3nm~約80nm、約3nm~約50nm、約3nm~約40nm、約3nm~約35nm、約3nm~約30nm、約3nm~約25nm、約3nm~約20nm、約3nm~約15nm、約3nm~約10nm、約3nm~約8nm、約3nm~約5nm、約5nm~約100nm、約5nm~約80nm、約5nm~約50nm、約5nm~約40nm、約5nm~約35nm、約5nm~約30nm、約5nm~約25nm、約5nm~約20nm、約5nm~約15nm、約5nm~約10nm、約5nm~約8nm、約10nm~約100nm、約10nm~約80nm、約10nm~約50nm、約10nm~約40nm、約10nm~約35nm、約10nm~約30nm、約10nm~約25nm、約10nm~約20nm、約10nm~約15nm、約20nm~約50nm、約20nm~約30nm、約50nm~約250nm、約50nm~約200nm、約50nm~約150nm、約50nm~約100nm、または約50nm~約80nmの厚みを有する。
【0088】
[0112] 図2は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ202を含むディスプレイデバイス200の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ202は、防湿層130と、防湿層130上に配置された衝撃吸収層120と、衝撃吸収層120上に配置された基板140と、基板140上に配置された湿式ハードコート層150とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ202はまた、湿式ハードコート層150上に配置された接着促進層160と、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。いくつかの実施例では、衝撃吸収層120は、防湿層130と基板140との間に、それらと接触して配置される。
【0089】
[0113] 図3は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ302を含むディスプレイデバイス300の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ302は、防湿層130と、防湿層130上に配置された衝撃吸収層120と、衝撃吸収層120上に配置された基板140と、基板140上に配置された接着促進層160とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ302はまた、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。
【0090】
[0114] 図4は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ402を含むディスプレイデバイス400の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ402は、防湿層130と、防湿層130上に配置された基板140と、基板140上に配置された湿式ハードコート層150とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ402はまた、湿式ハードコート層150上に配置された接着促進層160と、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。
【0091】
[0115] 図5は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ502を含むディスプレイデバイス500の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ502は、ガラス層110と、ガラス層110上に配置された衝撃吸収層120と、衝撃吸収層120上に配置された基板140と、基板140上に配置された湿式ハードコート層150とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ502はまた、湿式ハードコート層150上に配置された接着促進層160と、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。いくつかの実施例では、湿式ハードコート層150は、基板140と接着促進層160との間に、それらと接触して配置される。
【0092】
[0116] 図6は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ602を含むディスプレイデバイス600の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ602は、衝撃吸収層120と、衝撃吸収層120上に配置されたガラス層110と、ガラス層110上に配置された基板140と、基板140上に配置された湿式ハードコート層150とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ602はまた、湿式ハードコート層150上に配置された接着促進層160と、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。1つまたは複数の実施例では、ガラス層110は、衝撃吸収層120と基板140との間に、それらと接触して配置される。
【0093】
[0117] 図7は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ702を含むディスプレイデバイス700の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ702は、ガラス層110と、ガラス層110上に配置された衝撃吸収層120と、衝撃吸収層120上に配置された基板140と、基板140上に配置された接着促進層160とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ702はまた、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。
【0094】
[0118] 図8は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ802を含むディスプレイデバイス800の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ802は、衝撃吸収層120と、衝撃吸収層120上に配置された基板140と、基板140上に配置された湿式ハードコート層150と、湿式ハードコート層150上に配置された接着促進層160とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ802はまた、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。
【0095】
[0119] 図9は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ902を含むディスプレイデバイス900の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ902は、ガラス層110と、基板140上に配置された基板140と、基板140上に配置された湿式ハードコート層150と、湿式ハードコート層150上に配置された接着促進層160とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ902はまた、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。
【0096】
[0120] 図10は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ1002を含むディスプレイデバイス1000の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ1002は、基板140と、基板140上に配置された湿式ハードコート層150と、湿式ハードコート層150上に配置された接着促進層160とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ1002はまた、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。
【0097】
[0121] 図11は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ1102を含むディスプレイデバイス1100の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ1102は、ガラス層110と、ガラス層110上に配置された基板140と、基板140上に配置された接着促進層160とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ1102はまた、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。いくつかの実施例では、基板140は、ガラス層110と接着促進層160との間に、それらと接触して配置される。
【0098】
[0122] 図12は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ1202を含むディスプレイデバイス1200の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ1202は、ガラス層110と、ガラス層110上に配置された基板140と、基板140上に配置された湿式ハードコート層150とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ1202はまた、湿式ハードコート層150上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された接着促進層160と、接着促進層160上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。
【0099】
[0123] 図13は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ1302を含むディスプレイデバイス1300の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ1302は、ガラス層110と、ガラス層110上に配置された接着促進層160と、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。いくつかの実施例では、接着促進層160は、ガラス層110と反射防止層170との間に、それらと接触して配置される。
【0100】
[0124] 図14は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ1402を含むディスプレイデバイス1400の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ1402は、接着促進層160と、接着促進層160上に配置された反射防止層170と、反射防止層170上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。
【0101】
[0125] 図15は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ1502を含むディスプレイデバイス1500の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ1502は、ガラス層110と、ガラス層110上に配置された基板140と、基板140上に配置された湿式ハードコート層150と、湿式ハードコート層150上に配置された接着促進層160とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ1502はまた、接着促進層160上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。1つまたは複数の実施例では、湿式ハードコート層150は、基板140と接着促進層160との間に、それらと接触して配置される。
【0102】
[0126] 図16は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ1602を含むディスプレイデバイス1600の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ1602は、ガラス層110と、ガラス層110上に配置された基板140と、基板140上に配置された接着促進層160と、接着促進層160上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。1つまたは複数の実施例では、基板140は、ガラス層110と接着促進層160との間に、それらと接触して配置される。
【0103】
[0127] 図17は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ1702を含むディスプレイデバイス1700の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ1702は、ガラス層110と、ガラス層110上に配置された接着促進層160と、接着促進層160上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。
【0104】
[0128] 図18は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ1802を含むディスプレイデバイス1800の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ1802は、基板140と、基板140上に配置された湿式ハードコート層150と、湿式ハードコート層150上に配置された接着促進層160と、接着促進層160上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。
【0105】
[0129] 図19は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ1902を含むディスプレイデバイス1900の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ1902は、基板140と、指紋防止コーティング層190と、基板140と指紋防止コーティング層190との間に配置された接着促進層160とを含む。
【0106】
[0130] 図20は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ2002を含むディスプレイデバイス2000の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ2002は、基板140と、基板140上に配置された接着促進層160と、接着促進層160上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。いくつかの実施例では、接着促進層160および/または乾式ハードコート層180は、基板140と指紋防止コーティング層190との間に配置される。また、乾式ハードコート層180は、接着促進層160と指紋防止コーティング層190との間に、それらと接触して配置される。
【0107】
[0131] 図21は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ2102を含むディスプレイデバイス2100の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ2002は、指紋防止コーティング層190と、接着促進層160と、乾式ハードコート層180とを含む。第2のハードコートまたは乾式ハードコート層180は、接着促進層160と指紋防止コーティング層190との間に、それらと接触して配置される。
【0108】
[0132] 1つまたは複数の実施形態では、FDS 104、ガラス層110、衝撃吸収層120、防湿層130、基板140、湿式ハードコート層150、接着促進層160、反射防止層170、乾式ハードコート層180、および/または指紋防止コーティング層190のうちの任意の2つ、3つ以上は、1つまたは複数の接着層(図示せず)によって連結、接続、接着、結合、付着、または他の方法で一緒に保持することができる。各接着剤層は、独立して、1つまたは複数の光学的に透明な接着剤(OCA)および/または感圧接着剤(PSA)であるか、またはそれらを含み得る。1つまたは複数の実施例では、接着剤層の各々は、2つの隣接する表面を一緒に乾燥させ、結合させる液体ベースの接着剤として塗布される。いくつかの実施例では、接着剤層の各々は、2つの隣接する表面を互いに結合するOCA両面テープである。
【0109】
[0133] 他の実施形態では、FDS 104、ガラス層110、衝撃吸収層120、防湿層130、基板140、湿式ハードコート層150、接着促進層160、反射防止層170、乾式ハードコート層180、および/または指紋防止コーティング層190のうちの任意の2つ、3つ以上は、接着剤を使用せずに、連結、接続、接着、結合、取り付け、または他の方法で一緒に保持することができる。したがって、接着剤層のいずれかまたはすべてを除外し、隣接する構成要素または層を固有の結合力で一緒に保持することができる。例えば、FDS 104、ガラス層110、衝撃吸収層120、防湿層130、基板140、湿式ハードコート層150、接着促進層160、反射防止層170、乾式ハードコート層180、および/または指紋防止コーティング層190のうちの任意の2つ、3つ以上は、隣接する層、膜、またはデバイスに連結され、接続され、接着され、結合され、取り付けられ、または他の方法で一緒に保持され得、接着層は、それらの間の界面には存在しない。任意の隣接する層、膜、またはデバイスを、他の隣接する層、膜、またはデバイス上に直接堆積させるか、または他の方法で形成することができる。
【0110】
[0134] 図22は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性カバーレンズアセンブリ2202を含むディスプレイデバイス2200の概略断面図を示す。可撓性カバーレンズアセンブリ2202は、ガラス層110と、ガラス層110上に配置された第1の接着促進層160と、第1の接着促進層160上に配置された湿式ハードコート層150と、湿式ハードコート層150上に配置された第2の接着促進層160とを含む。可撓性カバーレンズアセンブリ2202はまた、第2の接着促進層160上に配置された乾式ハードコート層180と、乾式ハードコート層180上に配置された指紋防止コーティング層190とを含む。いくつかの実施例では、第1および第2の接着促進層160の各々は、互いに独立して異なっていてもよい。他の実施例では、第1および第2の接着促進層160は、互いに同一である。1つまたは複数の例では、指紋防止コーティング層190は、無機-有機-無機層積層体を有することができる。
【0111】
[0135] 図23は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、FDS 104上に配置された可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体2302を含むディスプレイデバイス2300の概略断面図を示す。可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体2302は、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310と、第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330と、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310と第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330との間に配置される犠牲接着層2320とを含む。第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310および第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330の各々は、独立して、または本明細書に記載され、説明される可撓性カバーレンズアセンブリ(例えば、可撓性カバーレンズアセンブリ102、202、302、402、502、602、702、802、902、1002、1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802、1902、2002、2102、または2202)のいずれか1つであるか、またはそれらを含んでもよく、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310および第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330は、互いに異なる。
【0112】
[0136] 1つまたは複数の実施形態では、(例えば、引っ掻かれるか、または他の損傷を受けることに起因して)第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310を取り外し、交換することが望ましい場合には、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310を第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330または他のディスプレイ構造から分離するため、犠牲接着層2320を選択的に劣化させるか、破壊するか、または別の方法で取り外すことができる。第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310は、以下に記載され、説明されるように、犠牲接着層2320を所定の温度、所定の波長および/または紫外線(UV)光の線量、および/または所定の機械的除去機構に曝すことによって、第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330から分離することができる。
【0113】
[0137] 犠牲接着層2320は、アクリレート、シリコーン、熱可塑性接着剤、エラストマー接着剤、およびそれらの組合せであるか、またはそれらを含み得る、1つまたは複数のポリマーまたはオリゴマー材料を含む。犠牲接着層2320は、約60℃~約120℃の温度で分解可能である。犠牲接着層2320は、約350nm~約375nmの波長を有する紫外線光に約0.5秒~約30秒間曝露されると分解可能である。
【0114】
[0138] いくつかの実施例では、犠牲接着層2320は、1つまたは複数のOCAを含む。犠牲接着層2320は、1つまたは複数のアクリレート、シリコーン、熱可塑性接着剤、エラストマー接着剤、またはそれらの任意の組合せなどの1つまたは複数のポリマー材料またはオリゴマー材料であるか、またはそれらを含み得る。犠牲接着層2320は、低い剪断弾性率を提供し、犠牲接着層2320の上の層が、犠牲接着層2320の下の層に対して剪断または滑ることを可能にする。1つまたは複数の実施例では、犠牲接着層2320は、様々な方法で分注され、UV露光によって硬化させることができる光学的に透明な液状接着剤(LOCA)から形成することができ、あるいは、感熱性、感湿性、および/または感圧性であり、それらを調整または制御することによって硬化させることができる。いくつかの実施例では、犠牲接着層2320は、所定の温度で分解可能である。例えば、犠牲接着層2320は、約40℃、約50℃、または約60℃から、約80℃、約100℃、または約120℃までの温度で分解可能である。他の実施例では、犠牲接着層2320は、所定の波長および/または所定の線量のUV光に曝露されると分解可能である。例えば、犠牲接着層2320は、約350nm~約375nm、例えば、約365nmの波長を有するUV光に曝露されると分解可能である。犠牲接着層2320は、約0.5秒、約1秒、または約5秒から、約30秒、約60秒、または約90秒までの期間、接着剤をUV光に曝露することによって分解可能である。
【0115】
[0139] 犠牲接着層2320は、可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体2302に含まれる接着剤層がある場合には、他の接着剤層の接着剤とは異なる接着剤を含む。犠牲接着層2320内の接着剤は、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310および第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330内に含まれる接着剤層がある場合には、任意の他の接着剤層内の接着剤とは異なる組成を有することができる。犠牲接着層2320内の接着剤は、所定の温度または波長のUV光に曝露されると、分解または破壊される。このように、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310と第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330との間の接着または結合は、破断され、次いで、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310および第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330は、互いに分離され得る。同じ期間に、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310および第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330内の接着剤層のいずれか(もしあれば)は、同じ所定の温度または波長のUV光に曝露されても分解または破壊されず、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310内の構成要素と第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330内の構成要素との間の接着または結合は維持される。
【0116】
[0140] 1つまたは複数の実施形態では、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310および第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330は、独立して、曲率半径の内側1mm程度まで、または曲率半径の外側4mm程度まで曲がる反復サイクルにわたって可撓性を有することができる。いくつかの実施形態では、カバーレンズアセンブリ2300を収容するディスプレイデバイスの屈曲動作中、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310は、犠牲接着層2320によって提供される滑り、剪断、および/またはスライディング機構によって、第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330に対して独立して移動することができる。第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310と第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330とを分離するこのような滑り、剪断、および/またはスライド平面は、犠牲接着層2320の材料で設計することができる。第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310および第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330は、標準的なボール落下試験によって測定されるように、衝撃吸収層の有無にかかわらず、単独で耐衝撃性を有することができ、100cmの高さから、また、いくつかの実施例では、120cm~約150cmなど、100cmを超える高さから落下する最大130gまでの鋼球を支える能力を示す。いくつかの実施例では、第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310および第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330は、単独で最大1kgまでの荷重が加えられる標準的なスチールウール試験によって測定される耐引っ掻き性を有し、例えば約100サイクルから約4,000サイクルまでの大きなサイクル数に耐えることができる。第1の可撓性カバーレンズアセンブリ2310および第2の可撓性カバーレンズアセンブリ2330は、単独で約85%~約95%の全透過率、1%未満のヘーズ、B<1の黄色度、および高い破壊靭性を有し得る。
【0117】
[0141] 図25は、本明細書に記載され、説明される1つまたは複数の実施形態による、ディスプレイデバイス100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、および2300(図1図23)に含まれる可撓性ディスプレイ構造104として使用することができる可撓性ディスプレイ構造304の概略断面図を示す。可撓性ディスプレイ構造104、304は、可撓性ディスプレイ、硬質ディスプレイ、または他のデバイスであるか、またはそれらを含むことができ、モニタ、ディスプレイ、スクリーン、テレビ、電話(例えば、携帯電話、スマートフォン、またはセルラーフォン)、コンピュータまたはラップトップ、タブレット、時計、または他の電子デバイス内に含まれ得る。1つまたは複数の実施例では、可撓性ディスプレイ構造304は、コントラスト向上層または偏光子層320と、タッチパネル330と、表示層340と、基板350と、基材膜(backing film)360とを含む。偏光子層320は、偏光子膜を含む多機能膜層であるか、またはそれを含む。偏光子層320は、可撓性ディスプレイ構造304内の電極線または金属構造を構成する反射性金属による望ましくない反射を低減するために使用される。偏光子層320は、4分の1波長リターダと、0.2mm未満の厚みを有する可撓性レンズ膜から形成された直線偏光子とを含むことができる。
【0118】
[0142] タッチパネル330は、タッチセンサICボードおよびタッチセンサ(図示せず)を含むことができる。1つまたは複数の実施例では、タッチセンサICボードは、可撓性で金属ベースのプリント回路基板である。表示層340は、1つまたは複数の発光ダイオード(LED)ディスプレイ、1つまたは複数の液晶ディスプレイ(LCD)、または他の適切な表示デバイスであるか、またはそれらを含むことができる。いくつかの実施例では、表示層340は、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイである。いくつかの実施例では、表示層340は、量子ドット(QD)ディスプレイである。1つまたは複数の実施例では、ディスプレイ層340は、薄膜封止(TFE)、有機発光層、ドライバICボード、および薄膜トランジスタ(TFT)を含み得る。
【0119】
[0143] 基板350は、可撓性プラスチックまたはポリマー基板であってよく、またはそれらを含んでもよい。基板350は、透明および/または無色であってよく、いくつかの実施例では、導電性であってもよい。基板350は、1つまたは複数のポリイミド材料、ポリエステルテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、透明導電性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリールエーテルケトン、またはそれらの任意の組合せであるか、またはそれらを含み得る。基材膜360は、1つまたは複数のヒートシンク層および/または1つまたは複数の保護バリア層であるか、またはそれらを含み得る。
【0120】
[0144] 可撓性ディスプレイ構造104の各構成要素は、1つまたは複数の接着剤によって接着、結合、または他の方法で一緒に保持することができる。例えば、偏光子層320とタッチパネル330とは、それらの間に配置された接着層325によって互いに結合される。タッチパネル330と表示層340とは、両者の間に配置された接着剤層335によって結合される。ディスプレイ層340および基板350は、それらの間に配置された接着剤層345によって互いに結合される。基板350と基材膜360は、それらの間に配置された接着剤層355によって互いに結合される。接着剤層325、335、345、355の各々は、独立して、1つまたは複数のOCAであってよく、またはそれを含んでもよい。1つまたは複数の実施例では、接着剤層325、335、345、355の各々は、2つの隣接する表面を共に乾燥させ、結合させる液体ベースの接着剤として塗布される。いくつかの実施例では、接着剤層325、335、345、355の各々は、2つの隣接する表面を互いに結合するOCA両面テープである。他の実施形態では、接着剤層325、335、345、355の各々は、他の結合方法によって一緒に保持されるそれぞれの隣接する層の間に独立して配置されない。例えば、可撓性ディスプレイ構造104内の層または構成要素のいずれかを、隣接する層または構成要素上に堆積または他の方法で形成することができる。
【0121】
[0145] 可撓性カバーレンズアセンブリ102、202、302、402、502、602、702、802、902、1002、1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802、1902、2002、2102、2202、および2310、および/または2330、ディスプレイデバイス100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、および/または2300(図1図23)、可撓性ディスプレイ構造104、304、および/または、それらの任意の層、膜、またはコーティングは、化学気相堆積(CVD)、プラズマCVD(PE-CVD)、原子層堆積(ALD)、プラズマ強化ALD(PE-ALD)、物理的気相堆積(PVD)またはスパッタリング、シートツーシート処理、ロールツーロール処理、フォトリソグラフィ、エッチング、他の膜コーティングおよび硬化処理、および/または他の適切な製造処理を使用して製造することができる。適切な製造装置は、カリフォルニア州サンタクララのアプライドマテリアルズ社(Applied Materials、Inc.)から購入可能である。
【0122】
[0146] 可撓性カバーレンズアセンブリ(可撓性カバーレンズアセンブリ102、202、302、402、502、602、702、802、902、1002、1102、1202、1302、1402、1502、1602、1702、1802、1902、2002、2102、2202、および2310、および/または2330、ディスプレイデバイス100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、および/または2300(図1図23)を含む)、可撓性ディスプレイ構造(可撓性ディスプレイ構造104、304を含む)、および/または、それらの任意の層、膜、またはコーティングは、1%を超える、例えば約1.5%、約2%、約2.5%、約3%、約4%、または約5%から、約5.5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約15%、またはそれ以上までの臨界歪みを有し得る。例えば、可撓性カバーレンズアセンブリ、可撓性ディスプレイ構造、および/または、それらの任意の層、膜、またはコーティングは、1%~約15%、約2%~約15%、約3%~約15%、約5%~約15%、約6%~約15%、約8%~約15%、約10%~約15%、約2%~約12%、約3%~約12%、約5%~約12%、約6%~約12%、約8%~約12%、約10%~約12%、約2%~約10%、約3%~約10%、約5%~約10%、約6%~約10%、約8%~約10%、約2%~約7%、約3%~約7%、約4%~約7%、または約5%~約7%の臨界歪みを有し得る。臨界歪みは、極限引張試験機を用いて、可撓性カバーレンズアセンブリまたは他の層状積層体の所定の伸びで測定される。可撓性カバーレンズアセンブリまたは他の層状積層体で亀裂破壊することなく残った最大引張伸びは、可撓性カバーレンズアセンブリまたは他の層状積層体の臨界歪みとして定義される。
【0123】
[0147] 本明細書に記載され、説明される可撓性カバーレンズおよび本可撓性カバーレンズアセンブリは、任意のタイプのディスプレイデバイスに使用することができる。可撓性カバーレンズおよび可撓性カバーレンズアセンブリは、強力な強度、可撓性、弾力性、光透過性、耐摩耗性、および/または熱安定性を有する。第1の可撓性カバーレンズと第2の可撓性カバーレンズとの間、または第1の可撓性カバーレンズとディスプレイ構造またはディスプレイデバイスとの間に、分解可能な光学的に透明な接着剤を含む犠牲接着層を利用することによって、損傷が生じた場合、第1の可撓性カバーレンズは、下にある構造またはデバイスに損傷を与えることなく容易に取り外す(かつ新しいカバーレンズと交換する)ことができる。
【0124】
[0148] 1つまたは複数の実施形態では、可撓性要件は、特定の折り畳み式ディスプレイ設計および製品構成に依存するが、一般に、本明細書に記載され、説明されているように、折り畳み式カバーレンズは、各サイクルで5mm以下の曲率半径まで可撓性カバーレンズを折り畳む、反復的な折り曲げサイクルを持続するのに十分な可撓性を有する。臨界歪みに関しては、カバーレンズの可撓性は、カバーレンズが耐えることができる臨界歪み、1%を超える臨界歪みによって示すことができる。
【0125】
[0149] 本開示の実施形態はさらに、以下の段落1から93のいずれか1つまたは複数に関する。
【0126】
[0150] 段落1.ガラス層と、前記ガラス層上の接着促進層と、前記接着促進層上に配置された反射防止層と、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0127】
[0151] 段落2.ガラス層と、前記ガラス層上に配置された基板と、前記基板上の接着促進層と、前記接着促進層上に配置された反射防止層と、約1%~約7%の空隙率を有し、前記反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0128】
[0152] 段落3.ガラス層と、前記ガラス層上に配置された基板と、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記基板上に配置された湿式ハードコート層と、前記湿式ハードコート層上に配置された反射防止層と、前記反射防止層上に配置された接着促進層と、前記接着促進層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0129】
[0153] 段落4.ガラス層と、前記ガラス層上に配置された接着促進層と、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0130】
[0154] 段落5.ガラス層と、前記ガラス層上に配置された基板と、前記基板上に配置された接着促進層と、約1%~約7%の空隙率を有し、前記接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0131】
[0155] 段落6.ガラス層と、前記ガラス層上に配置された基板と、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記基板上に配置された湿式ハードコート層と、前記湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、前記接着促進層上に配置され、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度および約1%~約7%の空隙率を有する乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0132】
[0156] 段落7.基板と、指紋防止コーティング層と、前記基板と前記指紋防止コーティング層との間に配置された接着促進層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0133】
[0157] 段落8.基板と、前記基板上に配置された接着促進層と、前記接着促進層上に配置され、約1%~約7%の空隙率および約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有する乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0134】
[0158] 段落9.基板と、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記基板上に配置された湿式ハードコート層と、前記湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0135】
[0159] 段落10.ガラス層と、前記ガラス層上に配置された衝撃吸収層と、前記衝撃吸収層上に配置された防湿層と、前記防湿層上に配置された基板と、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記基板上に配置された湿式ハードコート層と、前記湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、前記接着促進層上に配置された反射防止層と、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0136】
[0160] 段落11.ガラス層と、前記ガラス層上に配置された第1の接着促進層と、約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記第1の接着促進層上に配置された湿式ハードコート層と、前記湿式ハードコート層上に配置された第2の接着促進層と、約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有し、前記第2の接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0137】
[0161] 段落12.ガラス層と、前記ガラス層上に配置された第1の接着促進層と、約6%~約10%の空隙率を有し、前記第1の接着促進層上に配置された湿式ハードコート層と、前記湿式ハードコート層上に配置された第2の接着促進層と、約1%~約7%の空隙率を有し、前記第2の接着促進層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む可撓性カバーレンズアセンブリであって、1%~約15%の臨界歪みを有する、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0138】
[0162] 段落13.指紋防止コーティング層と、接着促進層と、乾式ハードコートとを含む可撓性カバーレンズアセンブリであって、前記乾式ハードコート層は、前記接着促進層と前記指紋防止コーティング層との間に配置される、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0139】
[0163] 段落14.基板と、前記基板上に配置された湿式ハードコート層と、前記湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、前記接着促進層上に配置された反射防止層と、前記反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0140】
[0164] 段落15.ガラス層と、前記ガラス層上に配置された基板と、前記基板上に配置された湿式ハードコート層と、前記湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、前記接着促進層上に配置された反射防止層と、前記反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0141】
[0165] 段落16.ガラス層と、前記ガラス層上に配置された衝撃吸収層と、前記衝撃吸収層上に配置された基板と、前記基板上に配置された接着促進層と、前記接着促進層上に配置された反射防止層と、前記反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0142】
[0166] 段落17.湿式ハードコート層をさらに含み、前記湿式ハードコート層は、前記基板と前記接着促進層との間に配置される、段落16に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0143】
[0167] 段落18.衝撃吸収層と、前記衝撃吸収層上に配置された基板と、前記基板上に配置された湿式ハードコート層と、前記湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、前記接着促進層上に配置された反射防止層と、前記反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0144】
[0168] 段落19.前記衝撃吸収層と前記基板との間に配置されたガラス層をさらに含む、段落18に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0145】
[0169] 段落20.防湿層と、前記防湿層上に配置された基板と、前記基板上に配置された湿式ハードコート層と、前記湿式ハードコート層上に配置された接着促進層と、前記接着促進層上に配置された反射防止層と、前記反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0146】
[0170] 段落21.前記防湿層と前記基板との間に配置された衝撃吸収層をさらに含む、段落20に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0147】
[0171] 段落22.防湿層と、前記防湿層上に配置された衝撃吸収層と、前記衝撃吸収層上に配置された基板と、前記基板上に配置された接着促進層と、前記接着促進層上に配置された反射防止層と、前記反射防止層上に配置された乾式ハードコート層と、前記乾式ハードコート層上に配置された指紋防止コーティング層とを含む、可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0148】
[0172] 段落23.前記可撓性カバーレンズアセンブリは、1%~約15%の臨界歪みを有する、段落1から22のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0149】
[0173] 段落24.前記可撓性カバーレンズアセンブリは、約2%~約12%の臨界歪みを有する、段落1から23のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0150】
[0174] 段落25.前記ガラス層と前記接着促進層との間に配置された基板をさらに含む、段落1から24のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0151】
[0175] 段落26.前記ガラス層は、極薄ガラス層であり、約20μm~約100μmの範囲の厚みを有する、段落1から25のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0152】
[0176] 段落27.前記乾式ハードコート層は、酸化ケイ素、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、段落1から26のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0153】
[0177] 段落28.前記乾式ハードコート層は気相堆積処理から生成され、約1.5GPa~約4.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有する、段落1から27のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0154】
[0178] 段落29.前記乾式ハードコート層は、約1%~約7%の空隙率を有する、段落1から28のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0155】
[0179] 段落30.前記乾式ハードコート層は、約1.42~約1.55の屈折率を有する、段落1から29のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0156】
[0180] 段落31.前記乾式ハードコート層は、約1.45~約1.51の屈折率を有する、段落1から30のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0157】
[0181] 段落32.前記乾式ハードコート層は、約0.5μm~約40μmの範囲の厚みを有する、段落1から31のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0158】
[0182] 段落33.前記乾式ハードコート層は、気相堆積処理から製造される、段落1から32のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0159】
[0183] 段落34.前記乾式ハードコート層は、PVD、CVD、PE-CVD、HDP-CVD、ALD、PE-ALD、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される気相堆積処理から製造される、段落1から33のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0160】
[0184] 段落35.前記湿式ハードコート層は、アクリレート、ゾルゲル、シロキサン、それらのコポリマー、それらのエラストマー、またはそれらの任意の組合せを含む、段落1から34のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0161】
[0185] 段落36.前記湿式ハードコート層は、アクリレートを含み、前記アクリレートは、放射線硬化性アクリレート、脂肪族ウレタンアクリレート、それらのコポリマー、それらのエラストマー、またはそれらの任意の組合せを含む、段落1から35のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0162】
[0186] 段落37.前記湿式ハードコート層は、ゲル、スピンコーティング、溶液、懸濁液、またはそれらの任意の組合せから製造される、段落1から36のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0163】
[0187] 段落38.前記湿式ハードコート層は、約6%~約10%の空隙率を有する、段落1から37のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0164】
[0188] 段落39.前記湿式ハードコート層は、約1.40~約1.55の屈折率を有する、段落1から38のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0165】
[0189] 段落40.前記湿式ハードコート層は、約1.43~約1.51の屈折率を有する、段落1から39のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0166】
[0190] 段落41.前記湿式ハードコート層は、約0.5GPa~約1.2GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有する、段落1から40のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0167】
[0191] 段落42.前記湿式ハードコート層は、約0.5μm~約40μmの範囲の厚みを有する、段落1から41のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0168】
[0192] 段落43.前記ガラス層と前記接着促進層との間に配置された基板をさらに含む、段落1から42のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0169】
[0193] 段落44.約0.4GPa~約1.5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有する湿式ハードコート層をさらに備え、前記湿式ハードコート層は、前記基板と前記接着促進層との間に配置される、段落1から43のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0170】
[0194] 段落45.約1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有する乾式ハードコート層をさらに備え、前記乾式ハードコート層は、前記接着促進層と前記指紋防止コーティング層との間に配置される、段落1から44のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0171】
[0195] 段落46.前記接着促進層は、酸化ケイ素、炭化ケイ素、酸炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、段落1から45のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0172】
[0196] 段落47.前記接着促進層は、前記接着促進層の厚みにわたって炭素濃度の勾配を有する、段落1から46のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0173】
[0197] 段落48.前記接着促進層は、約2つの副層から約10の副層までを含む、段落1から47のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0174】
[0198] 段落49.前記接着促進層は、内部に含まれる複数の副層を含み、前記複数の副層は、前記接着促進層の厚みにわたる炭素濃度の勾配を含む、段落1から48のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0175】
[0199] 段落50.前記接着促進層は、内部に含まれる複数の副層を含み、前記複数の副層は、前記接着促進層の厚みにわたる硬度の勾配を含む、段落1から49のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0176】
[0200] 段落51.前記接着促進層は、内部に含まれる複数の副層を含み、前記複数の副層は、ナノインデンテーション法によって測定され、前記接着促進層の厚みにわたって約0.1GPa~約5GPaの範囲のナノインデンテーション硬度を有する、段落1から50のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0177】
[0201] 段落52.前記硬度は、ナノインデンテーション法によって測定され、約0.5GPa~約3.5GPaの範囲内である、段落51に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0178】
[0202] 段落53.前記接着促進層は、気相堆積処理から製造される、段落1から52のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0179】
[0203] 段落54.前記接着促進層は、PVD、スパッタリング、CVD、PE-CVD、HDP-CVD、ALD、PE-ALD、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される気相堆積処理から製造される、段落1から53のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0180】
[0204] 段落55.前記接着促進層は、ケイ素前駆体と酸化剤とから製造される、段落1から54のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0181】
[0205] 段落56.前記ケイ素前駆体は、アルキルシラン、アルコキシシラン、アルキルシロキサン、アルキルシラザン、またはそれらの任意の組合せを含む、段落55に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0182】
[0206] 段落57.前記接着促進層は、約1.40~約1.55の屈折率を有する、段落1から56のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0183】
[0207] 段落58.前記接着促進層は、約1.43~約1.51の屈折率を有する、段落1から57のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0184】
[0208] 段落59.前記接着促進層は、約0.04μm~約30μmの範囲の厚みを有する、段落1から58のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0185】
[0209] 段落60.前記防湿層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、段落1から59のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0186】
[0210] 段落61.前記防湿層は、約2つの副層から約5つの副層までを含む、段落1から60のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0187】
[0211] 段落62.前記防湿層は、内部に含まれる複数の副層を含む、段落1から61のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0188】
[0212] 段落63.前記防湿層は、第1の副層と第3の副層との間に配置された第2の副層を含む膜積層体を含み、前記第1の副層は窒化ケイ素を含み、前記第2の副層は酸化ケイ素を含み、前記第3の副層は窒化ケイ素を含む、段落1から62のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0189】
[0213] 段落64.前記防湿層は、気相堆積処理から製造される、段落1から63のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0190】
[0214] 段落65.前記防湿層は、PVD、CVD、PE-CVD、HDP-CVD、ALD、PE-ALD、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される気相堆積処理から製造される、段落1から64のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0191】
[0215] 段落66.前記防湿層は、約1×10-6g/m/日~約10g/m/日の範囲内の水蒸気透過率(WVTR)を有する、段落1から65のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0192】
[0216] 段落67.前記防湿層は、約20nm~約500nmの範囲の厚みを有する、段落1から66のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0193】
[0217] 段落68.前記防湿層は、約85%~約98%の範囲の可視範囲内の光透過率を有する、段落1から67のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0194】
[0218] 段落69.前記衝撃吸収層は、エーテルウレタン、エステルウレタン、脂肪族ウレタン、脂肪族ポリウレタン、脂肪族ポリエステルウレタン、熱硬化性ポリスルフィド、ポリアミド、それらのコポリマー、それらのエラストマー、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、段落1から68のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0195】
[0219] 段落70.前記衝撃吸収層は、約1μm~約150μmの範囲の厚みを有する、段落1から69のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0196】
[0220] 段落71.前記衝撃吸収層は、約85%~約98%の範囲の可視範囲内の光透過率を有する、段落1から70のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0197】
[0221] 段落72.前記指紋防止コーティング層は、パーフルオロポリエーテル含有シランポリマー、クロロシラン、オキシシラン、フルオロエチレン、パーフルオロポリエーテル、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、段落1から71のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0198】
[0222] 段落73.前記指紋防止コーティング層は、気相堆積処理から製造される、段落1から72のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0199】
[0223] 段落74.前記指紋防止コーティング層は、PVD、イオンビーム蒸着、CVD、スピンコーティング、スプレーコーティング、ディップコーティング、熱硬化、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される堆積処理から製造される、段落1から73のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0200】
[0224] 段落75.前記指紋防止コーティング層は、約10dyne/cm~約80dyne/cmの範囲の表面エネルギーを有する、段落1から74のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0201】
[0225] 段落76.前記指紋防止コーティング層は、約30dyne/cm~約50dyne/cmの範囲の表面エネルギーを有する、段落1から75のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0202】
[0226] 段落77.前記指紋防止コーティング層は、約3nm~約50nmの範囲の厚みを有する、段落1から76のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0203】
[0227] 段落78.前記反射防止層は、約1.7~約2.3の屈折率を有する、段落1から77のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0204】
[0228] 段落79.前記反射防止層は、約1.8~約2.1の屈折率を有する、段落1から78のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0205】
[0229] 段落80.前記反射防止層は、約85%~約98%の範囲の可視範囲内の光透過率を有する、段落1から79のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0206】
[0230] 段落81.前記反射防止層は、約2nm~約150nmの範囲の厚みを有する、段落1から80のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0207】
[0231] 段落82.前記反射防止層は、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、炭化ケイ素窒化物、酸炭化ケイ素窒化物、それらのドーパント、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、段落1から81のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0208】
[0232] 段落83.前記反射防止層は、窒化ケイ素を含む、段落1から82のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0209】
[0233] 段落84.前記反射防止層は、気相堆積処理から製造される、段落1から83のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0210】
[0234] 段落85.前記反射防止層は、スパッタリング、PVD、CVD、PE-CVD、HDP-CVD、ALD、PE-ALD、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される気相堆積処理から生成される、段落1から84のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0211】
[0235] 段落86.前記基板は、約5μm~約100μmの範囲の厚みを有する、段落1から85のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0212】
[0236] 段落87.前記基板は、ポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロース、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリスルフィド、ポリメタクリル酸メチルエステル、それらのコポリマー、それらのエラストマー、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択される材料を含む、段落1から86のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリ。
【0213】
[0237] 段落88.可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体であって、段落1から87のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリを含む第1の可撓性カバーレンズと、前記第1および第2のカバーレンズが異なる、段落1から87のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリを含む第2の可撓性カバーレンズと、前記第1の可撓性カバーレンズと前記第2の可撓性カバーレンズとの間に配置された犠牲接着層とを含む、可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体。
【0214】
[0238] 段落89.前記犠牲接着層は、アクリレート、シリコーン、熱可塑性接着剤、エラストマー接着剤、およびそれらの組合せからなる群から選択されるポリマーまたはオリゴマー材料を含む、段落88に記載の可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体。
【0215】
[0239] 段落90.前記犠牲接着層は、約60℃~約120℃の温度で分解可能である、段落88に記載の可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体。
【0216】
[0240] 段落91.前記犠牲接着層は、約0.5秒~約30秒の期間、約350nm~約375nmの波長を有する紫外光に曝露されると分解可能である、段落88に記載の可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体。
【0217】
[0241] 段落92.段落1から91のいずれか1つの段落に記載の可撓性カバーレンズアセンブリまたは可撓性で交換可能なカバーレンズ積層体と、可撓性ディスプレイ構造とを含む、ディスプレイデバイス。
【0218】
[0242] 段落93.前記可撓性ディスプレイ構造は、OLEDディスプレイまたはLCDディスプレイを含む、段落92に記載のディスプレイ装置。
【0219】
[0243] 以上の記述は本開示の実施形態を対象としているが、本開示の基本的な範囲から逸脱せずに本開示の他の実施形態およびさらなる実施形態が考案されてよく、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。本明細書に記載されたすべての文書は、本文と矛盾しない範囲で、任意の優先文書および/または試験手順を含めて、参照により本明細書に組み込まれる。上記の一般的な説明および特定の実施形態から明らかであるように、本開示の形態を図示し、説明したが、本開示の主旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正を行うことができる。したがって、本開示がそれによって限定されることは意図されていない。同様に、用語「含む(comprising)」は、米国法の目的のための用語「含む(including)」と同義であると考えられる。同様に、組成物、要素、または要素の群の前に、移行句「含む(comprising)」がある場合にはいつでも、組成物、要素、または要素群の列挙に先立って、移行句「本質的に含む(consisting essentially of)」、「からなる(consisting of)」、「からなる群から選択される(selected from the group of consisting of)」、または「である(is)」を有する同じ組成物または要素群も意図されており、その逆もまた同様であることを理解されたい。
【0220】
[0244] 特定の実施形態および特徴は、数値上限の組および数値下限の組を使用して説明されている。任意の2つの値の組合せ、例えば、任意のより低い値と任意のより高い値との組合せ、任意の2つのより低い値の組合せ、および/または任意の2つのより高い値の組合せを含む範囲は、別段の指示がない限り、企図されていることを理解されたい。特定の下限、上限、および範囲は、以下の1つまたは複数の特許請求の範囲に記載されている。
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