(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 9/08 20060101AFI20231219BHJP
【FI】
H04L9/08 F
(21)【出願番号】P 2022527290
(86)(22)【出願日】2020-05-25
(86)【国際出願番号】 JP2020020599
(87)【国際公開番号】W WO2021240613
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124844
【氏名又は名称】石原 隆治
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 亮平
(72)【発明者】
【氏名】奥田 哲矢
【審査官】吉田 歩
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-141286(JP,A)
【文献】特開2010-063069(JP,A)
【文献】JPRSサーバー証明書(ドメイン認証型)認証局証明書ポリシー,Version 1.20,日本,2017年04月26日,1-2,16-18,<URL https://jprs.jp/pubcert/info/repository/archive/JPRS-DVCP.20170426.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 9/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証局サーバと、Webサーバと、端末とを含む情報処理システムであって、
前記認証局サーバは、
前記Webサーバから送信される、証明書の発行要求を受信する受信部と、
前記発行要求に含まれる情報に基づいて特定される商標について、前記Webサーバの運営者が使用する権利を有するか否かを検証する第1の検証部と、
前記運営者が前記権利を有する場合に、前記商標を含む証明書を前記Webサーバへ送信する第1の送信部と、
を有し、
前記Webサーバは、
前記端末からのアクセスに応じ、前記証明書を前記端末へ送信する第2の送信部を有し、
前記端末は、
前記証明書に含まれる前記商標を表示する表示制御部を有する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記認証局サーバは、
前記運営者の実在性を検証する第2の検証部を有し、
前記第1の送信部は、更に、前記第2の検証部によって前記実在性が確認された場合に、前記証明書を前記Webサーバへ送信する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
認証局サーバと、Webサーバと、端末とが実行する情報処理方法であって、
前記認証局サーバが、
前記Webサーバから送信される、証明書の発行要求を受信する受信手順と、
前記発行要求に含まれる情報に基づいて特定される商標について、前記Webサーバの運営者が使用する権利を有するか否かを検証する第1の検証手順と、
前記運営者が前記権利を有する場合に、前記商標を含む証明書を前記Webサーバへ送信する第1の送信手順と、
を実行し、
前記Webサーバが、
前記端末からのアクセスに応じ、前記証明書を前記端末へ送信する第2の送信手順を実行し、
前記端末が、
前記証明書に含まれる前記商標を表示する表示制御手順を実行する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項4】
前記認証局サーバが、
前記運営者の実在性を検証する第2の検証手順を実行し、
前記第1の送信手順は、更に、前記第2の検証手順において前記実在性が確認された場合に、前記証明書を前記Webサーバへ送信する、
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理方法。
【請求項5】
Webサーバから送信される、証明書の発行要求を受信する受信手順と、
前記発行要求に含まれる情報に基づいて特定される商標について、前記Webサーバの運営者が使用する権利を有するか否かを検証する第1の検証手順と、
前記運営者が前記権利を有する場合に、前記商標を含む証明書を前記Webサーバへ送信する第1の送信手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項6】
前記運営者の実在性を検証する第2の検証手順をコンピュータに実行させ、
前記第1の送信手順は、更に、前記第2の検証手順において前記実在性が確認された場合に、前記証明書を前記Webサーバへ送信する、
ことを特徴とする請求項5記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
Webサイトのアイデンティティを示す仕組みとして、EV(Extended Validation)証明書がある。EV証明書を利用するWebサイトのアイデンティティ表示では、Webブラウザ上において、サイトの管理会社や組織名の表示色を変えたり、鍵マークを表示したりすることでEV証明書を取得したWebサイトであることが示される。したがって、EV証明書を利用することで、Webサイトは、自身のアイデンティティに関する情報を、ユーザに示すことができる。
【0003】
さらに、より人間にわかりやすい仕組みを考えた技術仕様として非特許文献1が存在する。この仕様では、証明書にロゴ情報を含めることが出来る。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】Logotypes(RFC3709)、[online]、インターネット<URL:https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc3709.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1では、ロゴの正当性の確認については具体的に言及されていないため、或る組織が他の組織のロゴ等に類似する商標を証明書に埋め込むことができれば、ユーザを騙すことができるという課題がある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、商標を含む証明書の信頼性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで上記課題を解決するため、認証局サーバと、Webサーバと、端末とを含む情報処理システムにおいて、前記認証局サーバは、前記Webサーバから送信される、証明書の発行要求を受信する受信部と、前記発行要求に含まれる情報に基づいて特定される商標について、前記Webサーバの運営者が使用する権利を有するか否かを検証する第1の検証部と、前記運営者が前記権利を有する場合に、前記商標を含む証明書を前記Webサーバへ送信する第1の送信部と、を有し、前記Webサーバは、前記端末からのアクセスに応じ、前記証明書を前記端末へ送信する第2の送信部を有し、前記端末は、前記証明書に含まれる前記商標を表示する表示制御部を有する。
【発明の効果】
【0008】
商標を含む証明書の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態における情報処理システム1の構成例を示す図である。
【
図2】本発明の実施の形態における認証局サーバ10のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】本発明の実施の形態における情報処理システム1の機能構成例を示す図である。
【
図4】BV証明書の発行処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図5】Webページの表示時にユーザ端末30が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図6】Webブラウザ31におけるBV証明書の情報の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態における情報処理システム1の構成例を示す図である。
図1に示される情報処理システム1は、ユーザ端末30、Webサーバ20及び認証局サーバ10等を含む。ユーザ端末30とWebサーバ20とは、インターネット等のネットワークを介して通信可能である。Webサーバ20と認証局サーバ10とは、インターネット等のネットワークを介して通信可能である。
【0011】
ユーザ端末30は、Webブラウザを備え、或るWebサイトのWebページの閲覧等の用途で利用される端末である。例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン又はタブレット端末等が、ユーザ端末30として利用されてもよい。
【0012】
Webサーバ20は、或るWebサイトが構築されている1以上のコンピュータである。Webサーバ20(Webサイト)の運営者は、或る個人、或る組織又は団体等である。
【0013】
認証局サーバ10は、Webサーバ20(Webサイト)等に対して電子証明書を発行する認証局が有する1以上のコンピュータである。本実施の形態において、認証局サーバ10は、EV証明書に対して商標及び当該商標の呼称が埋め込まれた証明書(以下、「BV(Brand Validation)証明書」という。)を発行する。以下、便宜上、商標を「ロゴ」といい、商標の呼称を「サービス名」という。
【0014】
従来のEV証明書の発行においては、登記簿を用いて申請を行った組織の実在性が確認されたり、申請責任者の確認が行われたりする。したがって、BV証明書の発行プロセスに、従来のEV証明書の発行プロセスを含むことで、何者かが誰かを騙ってBV証明書の申請をしていないことを確認できるので、申請者(申請組織)の確からしさが保証される。本実施の形態では、更に、BV証明書の発行に際し、当該BV証明書に埋め込まれるロゴ及びサービス名について、申請者が正当に使用する権利(商標権等)を有するか否かの確認が行われる。そうすることで、正当な申請者(ロゴについて正当な使用権を有する者)に対してのみ、サービス名とロゴが埋め込まれたBV証明書を発行できる。Webブラウザ上において、BV証明書に含まれるサービス名とロゴを表示することで、ユーザは、Webサイトのアイデンティティを容易に確認することが出来る。
【0015】
なお、情報処理システム1は、複数のユーザ端末30、複数のWebサーバ20及び複数の認証局サーバ10を含んでもよい。
【0016】
図2は、本発明の実施の形態における認証局サーバ10のハードウェア構成例を示す図である。
図2の認証局サーバ10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
【0017】
認証局サーバ10での処理を実現するプログラムは、CD-ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0018】
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って認証局サーバ10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
【0019】
なお、Webサーバ20及びユーザ端末30も、
図2に示されるようなハードウェア構成を有してもよい。
【0020】
図3は、本発明の実施の形態における情報処理システム1の機能構成例を示す図である。
図3において、Webサーバ20は、証明書申請部21及びWebページ送信部22等を有する。これら各部は、Webサーバ20にインストールされた1以上のプログラムが、Webサーバ20のCPUに実行させる処理により実現される。Webサーバ20は、また、証明書記憶部23を利用する。証明書記憶部23は、例えば、Webサーバ20が有する補助記憶装置、又はWebサーバ20にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。
【0021】
認証局サーバ10は、証明書発行部11、登記簿検証部12及び商標検証部13等を有する。これら各部は、認証局サーバ10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。
【0022】
ユーザ端末30には、Webブラウザ31のプログラムがインストールされている。当該プログラムは、証明書取得部311、証明書検証部312、証明書情報表示制御部313及び表示切替設定部314等としてユーザ端末30を機能させる。
【0023】
以下、情報処理システム1において実行される処理手順について説明する。
図4は、BV証明書の発行処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0024】
ステップS101において、Webサーバ20の証明書申請部21は、登記簿の電子データ(以下、単に「登記簿」という。)と、サービス名及びロゴとを含む証明書発行要求を認証局サーバ10へ送信する。ここで、サービス名は文字列である。ロゴは、例えば、画像データである。
【0025】
認証局サーバ10の証明書発行部11は、当該証明書発行要求を受信すると、当該証明書発行要求に含まれる登記簿に基づく、申請者(証明書発行要求の送信元であるWebサーバ20の運営者)の実在性検証の要求を登記簿検証部12へ送信する(S102)。当該要求には、当該登記簿が含まれる。
【0026】
登記簿検証部12は、当該要求に応じ、当該要求に含まれる登記簿の情報について、例えば、登記簿DB等を照会することで、申請者の実在性(申請者が成り済まされていないか、又は偽られていないか等)を検証する(S103~S105)。登記簿検証部12は、検証結果を含む応答を証明書発行部11へ送信する。なお、登記簿検証部12による検証は、EV証明書の発行に際して実行される、公知技術が用いられて実行されればよい。また、登記簿DBは、認証局において作成されたデータベースであってもよいし、一般に公開されているデータベースであってもよい。
【0027】
証明書発行部11は、登記簿検証部12からの応答に含まれる検証結果が、申請者の実在性について否定的であれば、ステップS106以降を実行しない。一方、当該検証結果が、申請者の実在性について肯定的であれば(申請者の実在性が確認された場合)、証明書発行部11は、ステップS106以降を実行する。
【0028】
ステップS106において、証明書発行部11は、証明書発行要求に係るロゴ及びサービス名(すなわち、商標)の使用についての正当性の検証要求を商標検証部13へ送信する。当該検証要求には、証明書発行要求に含まれていたサービス名、ロゴ及び登記簿等が含められる。又は登記簿の代わりに、申請者の名称が当該検証要求に含められてもよい。
【0029】
商標検証部13は、当該検証要求に応じ、例えば、商標DBを参照して、当該検証要求に含まれる名称の申請者が、当該検証要求に含まれるサービス名及びロゴ(すなわち、商標)について正当に使用する権利(例えば、商標権等)を有するか否かを判定する(S108~S110)。例えば、商標検証部13は、当該サービス名に基づいて商標DBから商標を検索し、検索結果に基づいて、当該申請者が当該権利を有するか否かを判定してもよい。具体的には、検索結果に含まれている商標権者の名称と申請者の名称とが一致し、検索結果に含まれている商標の画像と、検証要求に含まれているロゴとが一致する場合に、当該申請者が当該権利を有すると判定され、それ以外の場合に、当該申請者は当該権利を有さないと判定されてもよい。なお、商標DBは、例えば、特許庁等の一般において公開されているデータベースであってもよい。又は、認証局が事前に商標DBを作成しておいてもよい。
【0030】
又は、当該検証要求には、申請者の名称と、検証対象のサービス名及びロゴ(すなわち、商標)の検索条件が含まれていてもよい。すなわち、当該検証要求には、当該サービス名及びロゴそのものが必ずしも含まれていなくてよく、当該サービス名及びロゴ(すなわち、商標)を特定可能な情報が含まれていればよい。この場合、当該検索条件は、ステップS101における証明書発行要求に含まれていればよく、当該検索条件に合致する商標が検索され、当該商標の商標権者の名称が申請者の名称と一致した場合に、申請者は検証要求に係るサービス名及びロゴを正当に使用する権利を有すると判定されてもよい。
【0031】
上記の判定結果が、検証要求に対する検証結果となる。
【0032】
続いて、商標検証部13は、検証結果を含む応答を証明書発行部11へ送信する(S111)。なお、検証要求にサービス名及びロゴが含まれていない場合であって、検証結果が肯定的である場合、商標検証部13は、商標DBからの検索結果に含まれるサービス名及びロゴを当該検証結果に含める。
【0033】
証明書発行部11は、商標検証部13からの応答に含まれる検証結果が否定的(申請者がサービス名及びロゴを正当に使用する権利を有さない)であれば、ステップS112以降を実行しない。一方、当該検証結果が、肯定的(申請者がサービス名及びロゴを正当に使用する権利を有する)であれば、証明書発行部11は、ステップS112以降を実行する。
【0034】
ステップS112において、証明書発行部11は、BV証明書を生成する。BV証明書には、例えば、EV証明書に記録される情報に加え、証明書発行要求に含まれるサービス名及びロゴ、又は証明書発行要求に含まれる検索条件に合致したサービス名及びロゴが含まれる。
【0035】
続いて、証明書発行部11は、生成したBV証明書をWebサーバ20へ送信する(S113)。Webサーバ20の証明書申請部21は、当該BV証明書を証明書記憶部23に記録する。
【0036】
続いて、Webサーバ20のWebページ(Webサイト)の表示指示がユーザによって入力された際にユーザ端末30が実行する処理について説明する。
【0037】
図5は、Webページの表示時にユーザ端末30が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである
Webページの表示指示(例えば、Webブラウザ31のアドレスバーへのURLの入力、ブックマークの選択又は他のWebサイトにおけるリンクの選択等)が、ユーザによってWebブラウザ31へ入力されると、証明書取得部311は、当該Webページに対応するWebサーバ20からBV証明書を取得する(S201)。より詳しくは、証明書取得部311がWebサーバ20へアクセス(リクエストを送信)すると、Webページ送信部22は、証明書記憶部23に記憶されているBV証明書を証明書取得部311へ送信する。
【0038】
続いて、証明書検証部312は、当該BV証明書の正当性を検証する(S202)。例えば、当該BV証明書が認証局(認証局サーバ10)から発行されたものであるかについての検証が行われる。斯かる検証は、公知の方法を用いて行われればよい。
【0039】
証明書検証部312による検証結果が肯定的である場合(当該BV証明書が正当であることが確認された場合)(S203でYes)、証明書情報表示制御部313は、Webブラウザ31のアドレスバーの横に、当該BV証明書に含まれているサービス名を表示する。ユーザは、この表示を参考に、自身が訪問したWebサイトのアイデンティティを確認することが出来る。
【0040】
図6は、Webブラウザ31におけるBV証明書の情報の表示例を示す図である。
図6には、Webブラウザ31のウィンドウ500のアドレスバー510の左側の領域511に、BV証明書に含まれているサービス名が表示される例が示されている。
【0041】
続いて、公知の手順でWebページがWebブラウザ31上に表示される(S205)。
【0042】
その後、例えば、鍵マーク512のクリック等の所定の操作によって、BV証明書の詳細情報の表示指示がユーザから入力されると(S206でYes)、表示切替設定部314は、詳細情報の表示を証明書情報表示制御部313へ要求する。証明書情報表示制御部313は、表示切替設定部314からの要求に応じ、ステップS202において正当性が検証されたBV証明書に記録されている各情報(詳細情報)を領域513及び領域514等に表示する。領域513には、BV証明書に含まれているロゴ(の画像)及びサービス名等が表示される。領域514には、BV証明書に含まれている他の情報が表示される。
【0043】
このように、正当な使用権が確認されたサービス名とロゴが表示されることで、ユーザは、自分が意図したWebサイト(成りすましではないWebサイト)にアクセスしているかどうかの確認を容易に行うことが出来る。
【0044】
上述したように、本実施の形態のBV証明書は、BV証明書に含まれる商標について申請者(Webサイト)が正当な権利を有することが確認(検証)された上で発行される。換言すれば、申請者が正当な権利を有さない商標を含むBV証明書は発行されない。したがって、商標を含む証明書の信頼性を向上させることができる。
【0045】
その結果、Webサイトを訪れたユーザは、当該WebサイトのBV証明書に基づいて表示される、人間にとって理解しやすい商標(ロゴ及びサービス名等)に基づいて、当該Webサイトの正当性を判断することができる。したがって、例えば、Webサイトのアイデンティティ識別が出来ずに生じるフィッシングの被害の削減に貢献できる。
【0046】
なお、本実施の形態において、証明書発行部11は、受信部及び第1の送信部の一例である。商標検証部13は、第1の検証部の一例である。証明書情報表示制御部313は、表示制御部の一例である。登記簿検証部12は、第2の検証部の一例である。Webページ送信部22は、第2の送信部の一例である。
【0047】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 情報処理システム
10 認証局サーバ
11 証明書発行部
12 登記簿検証部
13 商標検証部
20 Webサーバ
21 証明書申請部
22 Webページ送信部
23 証明書記憶部
30 ユーザ端末
31 Webブラウザ
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
311 証明書取得部
312 証明書検証部
313 証明書情報表示制御部
314 表示切替設定部
B バス