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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】被加工物の研削方法
(51)【国際特許分類】
   B24B 49/04 20060101AFI20231219BHJP
   B24B 49/03 20060101ALI20231219BHJP
   B24B 49/10 20060101ALI20231219BHJP
   B24B 7/04 20060101ALI20231219BHJP
   B24B 1/00 20060101ALI20231219BHJP
   B23K 26/53 20140101ALI20231219BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
B24B49/04 Z
B24B49/03 Z
B24B49/10
B24B7/04 A
B24B1/00 A
B23K26/53
H01L21/304 631
H01L21/304 601H
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020036701
(22)【出願日】2020-03-04
(65)【公開番号】P2021137905
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-01-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110001014
【氏名又は名称】弁理士法人東京アルパ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長嶋 政明
(72)【発明者】
【氏名】高田 直人
【審査官】城野 祐希
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-025260(JP,A)
【文献】特開2019-125687(JP,A)
【文献】特開2017-092314(JP,A)
【文献】特開2018-186153(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24B 49/04
B24B 49/03
B24B 49/10
B24B 7/04
B24B 1/00
B23K 26/53
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保持手段に保持された被加工物の凸凹を有する被研削面を砥石によって研削する被加工物の研削方法であって、
該保持手段によって被加工物を保持する保持工程と、
該保持手段によって保持された該被加工物を回転させ、該被研削面にハイトゲージの測定子を接触させないで、該被加工物の該被研削面を、該砥石によって、所定の研削量だけ研削する第1研削工程と、
該第1研削工程において研削された該被加工物の該被研削面に該ハイトゲージの測定子を接触させ、該被研削面の該凸凹の高低差を該ハイトゲージを用いて測定する高低差測定工程と、
該高低差測定工程において測定された該高低差が予め設定された範囲内にある場合には、研削を終了し、該高低差が該範囲より大きい場合には、該ハイトゲージの該測定子を該被研削面に接触させたまま、該高低差が予め設定した該範囲内になるまで、該砥石によって該被研削面を研削する第2研削工程と、
を備える被加工物の研削方法。
【請求項2】
第1の面と、該第1の面とは反対側の第2の面と、該第1の面から該第2の面に至り該第1の面の垂線からオフ角傾いたc軸と、該c軸に直交するc面とを有する炭化珪素単結晶のインゴットの該第1の面側から該インゴットに対し透過性を有する波長のレーザービームを照射し、該オフ角が形成される方向と直交するX方向に、レーザービームの集光点を相対的に直線移動することによって、該インゴットの内部に改質層を形成する改質層形成と、該オフ角が形成される方向に該集光点を相対的に所定のインデックス量だけインデックス移動させるインデックス移動とを繰り返すことにより、該改質層と、該改質層から該c面に平行にY方向に延在されるクラックとからなる分割起点を形成し、該分割起点に外力を付与することによって該分割起点を境に該インゴットから剥離された板状物が、前記被加工物であり、前記凸凹を有する前記被研削面は、該板状物における該第1の面の反対面である剥離面であるか、あるいは、
前記被加工物は、該板状物が剥離された該インゴットであり、前記凸凹を有する前記被研削面は、該インゴットの剥離面である、
請求項1記載の被加工物の研削方法。
【請求項3】
該第1研削工程における該所定の研削量を、
インデックス量×tan(オフ角)
の式を用いて算出する研削量算出工程を該第1研削工程を開始前にさらに含む、
請求項2記載の被加工物の研削方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物の研削方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インゴットからスライスされた被加工物の表面を平坦にするために、スライスされた被加工物の両面が研削される。
【0003】
たとえば、被加工物の一方の面を研削した後、特許文献1に開示のように、被加工物の厚みを測定しながら、他方の面を研削する。これにより、被加工物が、所定の厚みを有するように研削される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-072851号公報
【文献】特許6355540号公報
【文献】特許6090998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、被加工物の他方の面に、ハイトゲージの接触子を接触させながら、被加工物の厚みを測定している。しかし、少なくとも他方の面に大きな凸凹が形成されている場合、他方の面上で接触子がバウンドしてし、厚みを測定しにくくなる可能性がある。
【0006】
したがって、本発明の目的は、表面に大きな凸凹が形成されている被加工物を、所定の厚みを有するように研削することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる被加工物の研削方法(本研削方法)は、保持手段に保持された被加工物の凸凹を有する被研削面を砥石によって研削する被加工物の研削方法であって、該保持手段によって被加工物を保持する保持工程と、該保持手段によって保持された該被加工物を回転させ、該被研削面にハイトゲージの測定子を接触させないで、該被加工物の該被研削面を、該砥石によって、所定の研削量だけ研削する第1研削工程と、該第1研削工程において研削された該被加工物の該被研削面に該ハイトゲージの測定子を接触させ、該被研削面の該凸凹の高低差を該ハイトゲージを用いて測定する高低差測定工程と、該高低差測定工程において測定された該高低差が予め設定された範囲内にある場合には、研削を終了し、該高低差が該範囲より大きい場合には、該ハイトゲージの該測定子を該被研削面に接触させたまま、該高低差が予め設定した該範囲内になるまで、該砥石によって該被研削面を研削する第2研削工程と、を備える。
【0008】
また、本研削方法では、第1の面と、該第1の面とは反対側の第2の面と、該第1の面から該第2の面に至り該第1の面の垂線からオフ角傾いたc軸と、該c軸に直交するc面とを有する炭化珪素単結晶のインゴットの該第1の面側から該インゴットに対し透過性を有する波長のレーザービームを照射し、該オフ角が形成される方向と直交するX方向に、レーザービームの集光点を相対的に直線移動することによって、該インゴットの内部に改質層を形成する改質層形成と、該オフ角が形成される方向に該集光点を相対的に所定のインデックス量だけインデックス移動させるインデックス移動とを繰り返すことにより、該改質層と、該改質層から該c面に平行にY方向に延在されるクラックとからなる分割起点を形成し、該分割起点に外力を付与することによって該分割起点を境に該インゴットから剥離された板状物が、前記被加工物であってもよく、前記凸凹を有する前記被研削面は、該板状物における該第1の面の反対面である剥離面であってもよく、あるいは、前記被加工物は、該板状物が剥離された該インゴットであってもよく、前記凸凹を有する前記被研削面は、該インゴットの剥離面であってもよい。
【0009】
また、この場合、本研削方法は、該第1研削工程における該所定の研削量を、
インデックス量×tan(オフ角)
の式を用いて算出する研削量算出工程を該第1研削工程を開始前にさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0010】
本研削方法では、第1研削工程を実施し、被加工物の凸凹を有する被研削面を所定の研削量だけ研削した後、被研削面の高さを、ハイトゲージによって測定している。すなわち、本研削方法では、ハイトゲージによる高さ測定の前に、被研削面の平坦化(研削)を実施している。このため、被研削面上でハイトゲージの接触子がバウンドしてし、被研削面の高さを測定しにくくなることを、抑制することができる。このため、第2研削工程において、ハイトゲージによって被研削面の高さを測定しながら、被研削面の凸凹の高低差が予め設定された範囲内となるまで、砥石によって被加工物を研削することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】研削装置の構成を示す説明図である。
図2】高低差測定工程および第2研削工程において測定されるインゴットの第1の面の高さと時間との関係の一例を示すグラフである。
図3】インゴットを示す斜視図である。
図4】インゴットを示す正面図である。
図5】レーザー加工装置の構成を示す説明図である。
図6】インゴットを示す上面図である。
図7】改質層形成工程を示す説明図である。
図8】改質層形成工程を示す説明図である。
図9】第1研削工程における所定の研削量を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に示すように、本実施形態にかかる研削装置1は、被加工物としてのインゴット200またはウェーハ100を研削するための装置である。インゴット200は、たとえば、SiCからなるインゴットである。ウェーハ100は、たとえば、インゴット200から剥離されることにより形成される板状物である。
【0013】
研削装置1は、直方体状の基台10、上方に延びるコラム11、および、研削装置1に内蔵されている制御部7を備えている。
基台10の上面側には、開口部13が設けられている。そして、開口部13内には、保持手段30が配置されている。保持手段30は、被加工物を保持する保持面32を備えたチャックテーブル31、および、チャックテーブル31を支持する支持部材33を含んでいる。
【0014】
図1に示すチャックテーブル31の保持面32は、吸引源(図示せず)に連通されており、被加工物を吸引保持する。すなわち、保持手段30は、保持面32によって被加工物を保持する。
【0015】
また、チャックテーブル31は、下方に設けられた支持部材33により、保持面32によって被加工物を保持した状態で、保持面32の中心を通るZ軸方向に延在するテーブル中心軸を中心として回転可能である。したがって、被加工物は、保持面32に保持されて保持面32の中心を回転軸として回転される。
【0016】
図1に示すように、チャックテーブル31の周囲には、カバー板39が設けられている。また、カバー板39には、Y軸方向に伸縮する蛇腹カバー12が連結されている。そして、保持手段30の下方には、Y軸方向移動手段40が配設されている。
【0017】
Y軸方向移動手段40は、水平移動手段の一例である。Y軸方向移動手段40は、保持手段30と研削手段70とを、相対的に、保持面32に平行なY軸方向に移動させる。本実施形態では、Y軸方向移動手段40は、研削手段70に対して、保持手段30をY軸方向に移動させるように構成されている。
なお、水平移動手段は、保持手段30を複数配置したターンテーブルであってもよい。
【0018】
Y軸方向移動手段40は、Y軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール42、このY軸ガイドレール42上をスライドするY軸移動テーブル45、Y軸ガイドレール42と平行なY軸ボールネジ43、Y軸ボールネジ43に接続されているY軸サーボモータ44、および、これらを保持する保持台41を備えている。
【0019】
Y軸移動テーブル45は、Y軸ガイドレール42にスライド可能に設置されている。Y軸移動テーブル45の下面には、図示しないナット部が固定されている。このナット部には、Y軸ボールネジ43が螺合されている。Y軸サーボモータ44は、Y軸ボールネジ43の一端部に連結されている。
【0020】
図1に示すように、Y軸方向移動手段40では、Y軸サーボモータ44がY軸ボールネジ43を回転させることにより、Y軸移動テーブル45が、Y軸ガイドレール42に沿って、Y軸方向に移動する。Y軸移動テーブル45には、保持手段30の支持部材33が載置されている。したがって、Y軸移動テーブル45のY軸方向への移動に伴って、チャックテーブル31を含む保持手段30が、Y軸方向に移動する。
【0021】
本実施形態では、保持手段30は、大まかにいえば、保持面32に被加工物を載置するための前方(-Y方向側)の載置位置と、被加工物が研削される後方(+Y方向側)の研削領域との間を、Y軸方向移動手段40によって、Y軸方向に沿って移動される。
【0022】
また、図1に示すように、基台10上の後方(+Y方向側)には、コラム11が立設されている。コラム11の前面には、被加工物を研削する研削手段70、および、研削送り手段50が設けられている。
【0023】
研削送り手段50は、保持手段30と研削手段70とを、相対的に、保持面32に垂直なZ軸方向(研削送り方向)に移動させる。本実施形態では、研削送り手段50は、保持手段30に対して、研削手段70をZ軸方向に移動させるように構成されている。
【0024】
研削送り手段50は、Z軸方向に平行な一対のZ軸ガイドレール51、このZ軸ガイドレール51上をスライドするZ軸移動テーブル53、Z軸ガイドレール51と平行なZ軸ボールネジ52、Z軸サーボモータ54、および、Z軸移動テーブル53の前面(表面)に取り付けられた支持ケース56を備えている。支持ケース56は、研削手段70を支持している。
【0025】
Z軸移動テーブル53は、Z軸ガイドレール51にスライド可能に設置されている。Z軸移動テーブル53の後面側(裏面側)には、図示しないナット部が固定されている。このナット部には、Z軸ボールネジ52が螺合されている。Z軸サーボモータ54は、Z軸ボールネジ52の一端部に連結されている。
【0026】
研削送り手段50では、Z軸サーボモータ54がZ軸ボールネジ52を回転させることにより、Z軸移動テーブル53が、Z軸ガイドレール51に沿って、Z軸方向に移動する。これにより、Z軸移動テーブル53に取り付けられた支持ケース56、および、支持ケース56に支持された研削手段70も、Z軸移動テーブル53とともにZ軸方向に移動する。
【0027】
研削手段70は、加工手段の一例である。研削手段70は、図1に示すように、支持ケース56に固定されたスピンドルハウジング71、スピンドルハウジング71に回転可能に保持されたスピンドル72、スピンドル72を回転駆動する回転モータ73、スピンドル72の下端に取り付けられたホイールマウント74、および、ホイールマウント74に支持された研削ホイール75を備えている。
【0028】
スピンドルハウジング71は、Z軸方向に延びるように支持ケース56に保持されている。スピンドル72は、チャックテーブル31の保持面32と直交するようにZ軸方向に延び、スピンドルハウジング71に回転可能に支持されている。
【0029】
回転モータ73は、スピンドル72の上端側に連結されている。この回転モータ73により、スピンドル72は、Z軸方向に延びるスピンドル回転軸を中心として回転する。
【0030】
ホイールマウント74は、円板状に形成されており、スピンドル72の下端(先端)に固定されている。ホイールマウント74は、研削ホイール75を支持する。
【0031】
研削ホイール75は、ホイールマウント74と略同径を有するように形成されている。研削ホイール75は、アルミニウム合金等の金属材料から形成された円環状のホイール基台(環状基台)76を含む。ホイール基台76の下面には、全周にわたって、環状に配置された複数の研削砥石77が固定されている。環状に配置された研削砥石77は、その中心を軸に、スピンドル72、ホイールマウント74、およびホイール基台76を介して、回転モータ73によって回転され、研削領域に配置されているチャックテーブル31に保持された被加工物の被研削面、すなわち、インゴット200の表面である第1の面201、あるいは、ウェーハ100の表面を研削する。
【0032】
また、図1に示すように、コラム11には、研削手段70の高さ位置を測定するためのリニアスケール65が配設されている。リニアスケール65は、Z軸移動テーブル53に設けられ、Z軸移動テーブル53とともにZ軸方向に移動する読取部66、および、Z軸ガイドレール51の表面に設けられたスケール部67を含んでいる。読取部66が、スケール部67の目盛りを読み取ることで、研削送り手段50によって移動される研削手段70の高さ位置を検知することができる。
【0033】
基台10における開口部13の側部には、保持手段30の保持面32の高さを測定する保持面高さ測定手段8が配設されている。保持面高さ測定手段8は、基台10の上の-X方向側に配設された筐体82と、筐体82の側面に連結されたアーム81と、アーム81の先端に取り付けられた接触子80とを備えている。保持面高さ測定手段8は、接触子80の下端を保持面32に接触させることにより、保持面32の高さを測定することができる。なお、保持面高さ測定手段8は、接触子80に代えて、非接触式の距離測定器、たとえばレーザー式の距離測定器を備えてもよい。
【0034】
保持面高さ測定手段8の近傍には、被加工物の上面の高さを測定する上面高さ測定手段9が配設されている。上面高さ測定手段9は、ハイトゲージの一例であり、測定子である接触子90と、接触子90をZ軸方向に昇降させる接触子移動手段95とを備えている。
【0035】
接触子移動手段95は、基台10の上に立設された背板96、Z軸方向に平行な一対のガイドレール91、このガイドレール91上をスライドする可動板93、ガイドレール91と平行なボールネジ98、モータ92、および、可動板93の前面(表面)に取り付けられたL字治具94を備えている。L字治具94は、その下面によって、接触子90を支持している。
【0036】
可動板93は、ガイドレール91にスライド可能に設置されている。可動板93の後面側(裏面側)には、図示しないナット部が固定されている。このナット部には、ボールネジ98が螺合されている。モータ92は、ボールネジ98の一端部に連結されている。
【0037】
接触子移動手段95では、モータ92がボールネジ98を回転させることにより、可動板93が、ガイドレール91に沿って、Z軸方向に移動する。これにより、可動板93に取り付けられたL字治具94、および、L字治具94に支持された接触子90も、可動板93とともにZ軸方向に移動する。
【0038】
背板96の+X方向側の側面におけるガイドレール91に隣接する位置には、リニアスケール97が配設されている。リニアスケール97は、可動板93に設けられ、可動板93とともにZ軸方向に移動する読取部972、および、背板96の表面に設けられたスケール部971を含んでいる。このスケール部971は、ガイドレール91に対して平行に配設されている。
【0039】
上面高さ測定手段9では、たとえば、保持面32に保持されたインゴット200の第1の面201に、接触子移動手段95を用いて接触子90を接触させる。この状態で、読取部972が、スケール部971の目盛りを読み取ることで、可動板93の高さ位置を認識することができる。この可動板93の高さ位置に基づいて、インゴット200の第1の面201の高さを測定することができる。同様に、被加工物がウェーハ100である場合にも、上面高さ測定手段9を用いることにより、ウェーハ100の表面の高さを測定することもできる。
【0040】
また、本実施形態では、上面高さ測定手段9によって測定された被加工物の上面の高さから、保持面高さ測定手段8によって測定された保持面32の高さを差し引くことにより、被加工物の厚みを算出することができる。
【0041】
制御部7は、制御プログラムに従って演算処理を行うCPU、および、メモリ等の記憶媒体等を備えている。制御部7は、研削装置1の上述した各部材を制御して、インゴット200あるいはウェーハ100に対する研削処理を実行する。
【0042】
以下に、研削装置1における研削処理について説明する。
本実施形態にかかる被加工物の研削方法は、保持手段30に保持された被加工物の凸凹を有する表面(被研削面)を、研削砥石77によって研削する方法である。
【0043】
特に、本実施形態にかかる研削方法は、インゴット200の被研削面である第1の面201を平坦化するインゴット平坦化工程、インゴット200からウェーハ100を剥離する剥離工程、および、剥離されたウェーハ100の被研削面を平坦化するウェーハ平坦化工程を含んでいる。
【0044】
(1)インゴット平坦化工程
平坦化処理のなされていないインゴット200の第1の面201には、凸凹が形成されている。この工程では、このインゴット200の第1の面201を研削して平坦化する。
【0045】
この工程では、まず、作業者が、前方(-Y方向側)の載置位置にある保持手段30の保持面32に、被研削面である第1の面201を上にして、インゴット200を載置する。その後、制御部7は、作業者の指示に応じて、保持面32を図示しない吸引源に連通させる。これにより、制御部7は、保持手段30の保持面32によって、インゴット200を吸引保持する(保持工程)。
【0046】
さらに、制御部7は、保持面32に保持されたインゴット200の第1の面201が研削手段70の研削砥石77の下方に配置されるように、Y軸方向移動手段40を制御して、保持手段30を、後方(+Y方向側)の研削領域に移動させる。
【0047】
そして、制御部7は、研削手段70における回転モータ73を制御して、スピンドル72を回転させる。これにより、ホイールマウント74を介してスピンドル72に接続されている研削ホイール75の研削砥石77が回転される。さらに、制御部7は、保持手段30における支持部材33を制御して、チャックテーブル31を回転させる。
【0048】
この状態で、制御部7は、研削送り手段50を制御して、回転する研削砥石77を、回転する保持面32に保持されているインゴット200の第1の面201に接触させる。このようにして、制御部7は、インゴット200の第1の面201を、研削砥石77によって、所定の研削量だけ研削する(第1研削工程)。所定の研削量は、たとえば、予め、作業者によって設定されている。
なお、所定の研削量の第1研削工程における研削は、第1研削工程を実施する前に、チャックテーブル31を回転させないで保持面32に保持された被加工物の該被研削面にハイトゲージの測定子(上面高さ測定手段9の接触子90)を接触させ、被研削面の高さを測定した値から予め設定された所定量だけ研削する。
なお、第1研削工程における研削は、被研削面の高さ測定後、被研削面からハイトゲージの測定子を離したあと、被研削面にハイトゲージの測定子を接触させないで、実施するようにしてもよい。すなわち、本実施形態に示す例では、制御部7は、上面高さ測定手段9の接触子90をインゴット200の第1の面201に接触させないようにして、第1研削工程を実施する。
【0049】
この研削の後、制御部7は、第1研削工程において研削されたインゴット200の第1の面201における複数箇所に、上面高さ測定手段9の接触子90を接触させる。この際、制御部7は、たとえば、支持部材33によってチャックテーブル31とともにインゴット200を回転させながら、あるいは、Y軸方向移動手段40によってチャックテーブル31とともにインゴット200をY軸方向に沿って移動させながら、接触子90をインゴット200の第1の面201に接触させる。これにより、制御部7は、第1の面201における複数箇所に接触子90を接触させることができる。
【0050】
このようにして、制御部7は、上面高さ測定手段9を用いて、インゴット200の第1の面201における複数箇所の高さを測定する。そして、制御部7は、この高さ測定の結果に基づいて、第1の面201に形成されている凸凹の高低差を測定する(高低差測定工程)。
【0051】
その後、制御部7は、測定された凸凹の高低差を評価する。すなわち、制御部7は、凸凹の高低差が予め設定された範囲(許容範囲)内にある場合には、インゴット200の第1の面201が平坦化されたと判断し、研削を終了する。
【0052】
一方、制御部7は、測定された凸凹の高低差が許容範囲よりも大きい場合(許容範囲外である場合)には、上面高さ測定手段9の接触子90をインゴット200の第1の面201に接触させたまま、すなわち、上面高さ測定手段9による凸凹の高低差の測定を継続した状態で、研削砥石77によってインゴット200の第1の面201を研削する。このようにして、制御部7は、上面高さ測定手段9によって測定される凸凹の高低差が許容範囲内になるまで、研削砥石77によってインゴット200の第1の面201を研削する。これにより、インゴット200の第1の面201が平坦化される(第2研削工程)。
【0053】
図2に、高低差測定工程および第2研削工程において上面高さ測定手段9によって測定されるインゴット200の第1の面201の高さ(H;μm)と、時間(t)との関係の一例を示す。このグラフに示す例では、時間t1まで高低差測定工程が実施され、時間t1において、高低差測定工程が終了し、第2研削工程が開始されている。
【0054】
このグラフに示す例では、時間t1までの高低差測定工程においては、測定される第1の面201における凸凹の高低差(すなわち、測定される高さ(H)の高低差)は、上限値H2と測定される高さ(H)の最小値に応じた下限値H1とで規定される許容範囲Rを外れている。すなわち、測定される第1の面201の高さ(H)の最大値が、上限値H2を超えている。
そして、時間t1から開始される第2研削工程においては、測定される第1の面201の高さ(H)の最大値は、時間の経過とともに上限値H2に近づいて、時間t2においては上限値H2よりも小さくなっている。この例では、制御部7は、時間t2において、測定される第1の面201の凸凹の高低差(高さ(H)の高低差)が許容範囲R内となったと判断し、第2研削工程を終了する。
【0055】
(2)剥離工程
この工程では、インゴット平坦化工程において第1の面201が平坦化されたインゴット200から、ウェーハ100を剥離する。
【0056】
ここで、インゴット200の構成について詳細に説明する。図3および図4に示すインゴット200は、たとえば、炭化珪素単結晶のインゴット(炭化珪素(SiC)の六方晶単結晶インゴット)である。インゴット200は、上述した第1の面201、および、第1の面201と反対側の第2の面(裏面)202を有している。上述したように、インゴット200の第1の面201は、インゴット平坦化工程において平坦化されており、レーザービームの照射面となる。
【0057】
インゴット200は、第1のオリエンテーションフラット211、および、第1のオリエンテーションフラット211に直交する第2のオリエンテーションフラット212を有している。第1のオリエンテーションフラット211は、第2のオリエンテーションフラット212よりも長く形成されている。
【0058】
インゴット200は、c軸216と、c軸216に直交するc面217を有している。c軸216とは、第1の面201から第2の面202に至り、第1の面201の垂線215に対してオフ角αだけ傾斜している。c面217は、インゴット200の第1の面201に対して、オフ角αだけ傾斜している。
なお、本実施形態では、短い第2のオリエンテーションフラット212の伸長方向に直交する方向が、c軸216の傾斜方向である。
【0059】
c面217は、インゴット200中に、インゴット200の分子レベルで、無数に設定される。本実施形態では、オフ角αは4°に設定されている。ただしし、オフ角αは、4°に限定されず、たとえば1°~6°の範囲で自由に設定されることができる。
【0060】
本実施形態にかかる剥離工程では、このようなインゴット200にレーザービーム照射して、インゴット200の内部に改質層を形成する。このために、本実施形態では、図5に示すようなレーザー加工装置300を用いる。
【0061】
レーザー加工装置300は、インゴット200に対し透過性を有する波長のレーザービームを生成するレーザービーム生成ユニット301、このレーザービームをインゴット200に向けて照射する集光器303、および、インゴット200を支持する支持テーブル309を備えている。
【0062】
レーザービーム生成ユニット301によって生成されたレーザービームは、集光器303の反射ミラー305によって-Z方向に反射され、集光レンズ307に導かれる。集光レンズ306は、レーザービームを集光して、支持テーブル309上のインゴット200に照射する。
【0063】
また、レーザー加工装置300では、レーザービーム生成ユニット301および集光器303と、支持テーブル309とは、X軸方向およびY軸方向に沿って相対的に移動可能に構成されている。
【0064】
レーザー加工装置300では、レーザービーム生成ユニット301および集光器303と、支持テーブル309とを、相対的にX軸方向に沿って移動させることによって、レーザービームの集光点が、X軸方向に沿って加工送りされる。したがって、レーザー加工装置300の加工送り方向は、X軸方向である。すなわち、レーザー加工装置300では、レーザービームの集光点が、X軸方向に沿って相対的に直線移動することにより、インゴット200が加工される。
【0065】
また、レーザー加工装置300では、レーザービーム生成ユニット301および集光器303と支持テーブル309とを、相対的にY軸方向に沿って移動させることによって、レーザービームの集光点が、Y軸方向に沿って、インデックス移動される。
【0066】
また、本実施形態にかかる剥離工程では、図5に示すように、第1の面201にレーザービームが照射されるように、インゴット200が、レーザー加工装置300の支持テーブル309に載置される。
【0067】
より詳細には、図6に示すように、インゴット200は、その第2のオリエンテーションフラット212がX軸方向に平行となるように、支持テーブル309に固定される。
【0068】
この際、オフ角αが形成される方向である-Y方向、換言すると、インゴット200の第1の面201の垂線215に対して、c軸216と第1の面201との交点220が存在する方向に直交する方向(すなわち矢印401によって示す方向)を、X軸に平行にして、インゴット200を支持テーブル309に保持させる(剥離工程における保持工程)。
なお、この交点220は、たとえば、c面217(図4参照)においてc軸216と第1の面201の垂線215とが交わる場合における、第1の面201とc軸216との交点である。
【0069】
これにより、インゴット200の第1の面201において、オフ角αが形成される方向に直交する方向(矢印401によって示す方向)に沿って、レーザービームが走査され、レーザービームの集光点が相対的に直線移動する。
このように、本実施形態では、オフ角αが形成される方向である-Y方向に直交する方向(X軸方向)が、支持テーブル309の加工送り方向となる。
【0070】
そして、本実施形態では、集光器303からインゴット200に照射されるレーザービームの集光点の位置を、インゴット200からの剥離によって得られるウェーハ100の厚みに相当する深さに位置づける。さらに、レーザービームの集光点と、インゴット200とを、オフ角が形成される方向と直交するX軸方向に沿って相対的に直線移動することによって、インゴット200の内部に、改質層を形成する(改質層形成工程)。
【0071】
次に、オフ角が形成される方向であるY方向に、レーザービームの集光点とインゴット200とを相対的に、予め設定されている所定のインデックス量(所定量)だけ、インデックス移動させる(インデックス移動工程)を実施する。そして、この改質層形成工程とインデックス移動工程とを繰り返す。
【0072】
これにより、図7および図8に示すように、インゴット200内に、X軸方向に沿って直線状に、ウェーハ100の厚み500に相当する深さに、複数の改質層501が形成される。また、各改質層501は、Y軸方向に沿って、所定のインデックス量Wだけ離れている。さらに、改質層501からc面217に平行に、Y方向に延在されるクラック503が形成される。
これら改質層501およびクラック503は、インゴット200からウェーハ100を剥離するための分割起点となる。
【0073】
このようにして、インゴット200における第1の面201の全面にわたってレーザービームを照射して、改質層501およびクラック503からなる分割起点を形成する。
その後、分割起点に外力を付与することによって、分割起点を境に、インゴット200から、板状物であるウェーハ100を剥離する。この剥離動作では、たとえば、特許文献2に記載されているような公知の押圧機構を用いて、インゴット200にねじり応力を付与することによって、改質層501およびクラック503が形成された分割起点からインゴット200を破断して、板状物としてのウェーハ100を剥離することができる。
【0074】
(3)ウェーハ平坦化工程
剥離工程においてインゴット200から剥離されるウェーハ100は、第1ウェーハ面101、および、その反対面(裏面)である第2ウェーハ面102を備えている(図1参照)。これらのうち、第1ウェーハ面101は、インゴット200における第1の面201であった面であり、インゴット平坦化工程において平坦化されている。一方、第2ウェーハ面102は、剥離工程における剥離面であり、凸凹が形成されている。そこで、このウェーハ平坦化工程では、ウェーハ100における第2ウェーハ面102を平坦化する。
【0075】
このウェーハ平坦化工程は、上述したインゴット平坦化工程と類似の工程である。この工程では、まず、作業者が、ウェーハ100を、研削面である第2ウェーハ面102を上にして、保持手段30の保持面32に載置する(図1参照)。すなわち、ウェーハ100における平坦化されている第1ウェーハ面101を、保持面32に保持させる。制御部7は、吸引源を用いて、保持面32によって、ウェーハ100を吸引保持する(保持工程)。
【0076】
さらに、制御部7は、インゴット平坦化工程における第1研削工程と同様にして、回転する研削砥石77を、回転する保持面32に保持されているウェーハ100の第2ウェーハ面102に接触させる。このようにして、制御部7は、ウェーハ100の第2ウェーハ面102を、研削砥石77によって、所定の研削量だけ研削する(第1研削工程)。
【0077】
この際、制御部7は、以下の(1)式を用いて、この所定の研削量Lを算出する(研削量算出工程)。
研削量L=インデックス量W×tan(オフ角α) … (1)
ここで、インデックス量Wは、剥離工程におけるインデックス移動工程において、Y方向にレーザービームの集光点が移動される距離である。また、オフ角αは、図3に示したオフ角αである。
【0078】
すなわち、剥離工程においてインゴット200から剥離された剥離面であるウェーハ100の第2ウェーハ面102には、図9に示すように、インデックス量Wごとに改質層501が形成されており、さらに、改質層501の両側(改質層501間)に、クラック503が形成されている。そして、平坦化されている第1ウェーハ面101が保持面32に保持されているため、被研削面となる第2ウェーハ面102では、クラック503が、水平方向(保持面32に平行な方向)に対して、オフ角αだけ傾いた状態となっている。このため、第2ウェーハ面102は、(1)式に示した研削量Lに応じた高さの凸凹を有している。
【0079】
したがって、第1研削工程における所定の研削量を、(1)式に示した研削量Lとすることにより、第2ウェーハ面102を平坦化することができる。この研削量Lは、たとえば、インデックス量が400μmであり、オフ角αが4°である場合には、およそ27.97μmとなる。
制御部7は、このように所定の研削量を設定し、第1研削工程を実施する。
つまり、所定の研削量は、第1研削工程を実施する前に設定される。
【0080】
次に、制御部7は、インゴット平坦化工程において示した動作と同様に、ウェーハ100の第2ウェーハ面102に形成されている凸凹の高低差を測定する高低差測定工程を実施する。そして、制御部7は、凸凹の高低差が予め設定された範囲(許容範囲)内にある場合には、ウェーハ100の第2ウェーハ面102が平坦化されたと判断し、研削を終了する。
【0081】
一方、制御部7は、凸凹の高低差が許容範囲よりも大きい場合には、上面高さ測定手段9による凸凹の高低差の測定を継続した状態で、凸凹の高低差が許容範囲内になるまで、研削砥石77によってウェーハ100の第2ウェーハ面102を研削する。これにより、ウェーハ100の第2ウェーハ面102が平坦化される(第2研削工程)。
【0082】
なお、剥離工程後のインゴット200の剥離面にも、図9に示したような凸凹が形成されている。そこで、作業者は、この剥離面を被研削面として、上述したインゴット平坦化工程を実施し、さらに、剥離工程およびウェーハ平坦化工程を実施する。このようにして、インゴット200から、両面が平坦化された複数のウェーハ100を得ることが可能となる。
【0083】
以上のように、本実施形態では、インゴット平坦化工程およびウェーハ平坦化工程において、第1研削工程を実施し、被研削面であるインゴット200の第1の面201あるいはウェーハ100の第2ウェーハ面102を所定の研削量だけ研削した後、被研削面の高さを、上面高さ測定手段9によって測定している。すなわち、本実施形態では、上面高さ測定手段9による高さ測定の前に、被研削面の平坦化(研削)を実施している。このため、被研削面上で上面高さ測定手段9の接触子90がバウンドしてし、被研削面の高さを測定しにくくなることを、抑制することができる。このため、第2研削工程において、上面高さ測定手段9によって被研削面の高さを測定しながら、被研削面の凸凹の高低差が許容範囲内となるまで、研削手段70の研削砥石77によって被加工物を研削することができる。
【0084】
また、本実施形態では、剥離工程の前に、インゴット平坦化工程を実施し、レーザービームが照射される面である第1の面201を平坦化している。これにより、インゴット200から剥離される板状物であるウェーハ100を取得するための改質層501およびクラック503を、インゴット200内に良好に形成することができる。
【0085】
また、本実施形態では、インゴット200は、オフ角を有する六方晶単結晶インゴットである。したがって、インゴット200から板状の被加工物でウェーハ100を剥離すると、傾いたクラック503同士が互いに連結されていることにより、インゴット200およびウェーハ100の剥離面に、凸凹が形成される。
【0086】
これに関し、本実施形態では、インゴット平坦化工程により、このような凸凹が形成されたインゴット200の剥離面を平坦面にしている。これにより、次の板状の被加工物であるウェーハ100を取得するための改質層501およびクラック503を、インゴット200内に容易に形成することができる。
【0087】
なお、本実施形態では、インゴット平坦化工程を実施してインゴット200の第1の面201を平坦化した後、剥離工程およびウェーハ平坦化工程を実施している。これに関し、インゴット平坦化工程を省略してもよい。
【0088】
この場合、剥離工程では、インゴット200における平坦化されていない第1の面201からレーザービームを照射して、図7に示すような改質層501およびクラック503からなる分割起点を形成し、この分割起点に外力を付与して板状物であるウェーハ100を剥離する。このようにして得られたウェーハ100は、その第1ウェーハ面101および第2ウェーハ面102の双方に、凸凹が形成されている。この場合、第1ウェーハ面101および第2ウェーハ面102に対してウェーハ平坦化工程を実施することで、両面が平坦化されたウェーハ100を得ることができる。
【符号の説明】
【0089】
1:研削装置、10:基台、11:コラム、7:制御部、
8:保持面高さ測定手段、80:接触子、
9:上面高さ測定手段、90:接触子、
30:保持手段、31:チャックテーブル、32:保持面、33:支持部材、
40:Y軸方向移動手段、
50:研削送り手段、
70:研削手段、72:スピンドル、73:回転モータ、
74:ホイールマウント、75:研削ホイール、77:研削砥石、
303:集光器、305:反射ミラー、306:集光レンズ、307:集光レンズ、
309:支持テーブル、
100:ウェーハ、101:第1ウェーハ面、102:第2ウェーハ面、
200:インゴット、201:第1の面、202:第2の面、
211:第1のオリエンテーションフラット、
212:第2のオリエンテーションフラット、
215:第1の面の垂線、216:c軸、217:c面、α:オフ角、
220:c軸2と第1の面201との交点、501:改質層、503:クラック、
300:レーザー加工装置、301:レーザービーム生成ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9