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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-18
(45)【発行日】2023-12-26
(54)【発明の名称】制御装置及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20231219BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20231219BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20231219BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20231219BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06F3/0488
G03G21/00 386
B41J29/42 F
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022503125
(86)(22)【出願日】2020-12-28
(86)【国際出願番号】 JP2020049159
(87)【国際公開番号】W WO2021171780
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-08-05
(31)【優先権主張番号】P 2020031203
(32)【優先日】2020-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】関根 義寛
(72)【発明者】
【氏名】三島 悠
(72)【発明者】
【氏名】清水 佑樹
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-066258(JP,A)
【文献】特開2013-084061(JP,A)
【文献】特表2013-513157(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0482
G06F 3/0488
G03G 21/00
B41J 29/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報機器に実行させる機能を選択させるための画像が配置される複数の区画を有する機能選択画面の表示を制御する表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記画像の配置を変更可能なカスタマイズモードにおいて、前記画像が配置されていない空き区画を選択する選択操作がされた場合に、前記空き区画に配置可能な画像のリストを当該選択操作によって表示させ、前記リストから前記画像を選択する選択操作がされた場合に、選択された前記画像を前記空き区画に配置する、
制御装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、
前記区画に対して既に配置されている配置済みの画像を含む、前記空き区画に配置可能な画像を、前記リストに表示させる
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記リストから前記配置済みの画像を選択する選択操作がされた場合に、当該配置済みの画像を前記空き区画に配置する共に、当該配置済みの画像が配置されていた区画から該配置済みの画像を削除する
請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記空き区画に配置可能な画像のリストを表示させるためのリスト表示ボタンを前記空き区画に表示させる、
請求項1~3のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記カスタマイズモードにおいて、前記区画に配置された画像の配置を解除する解除ボタンを表示させ、前記解除ボタンに対する操作により前記区画への該画像の配置を解除させる、
請求項1~4のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記カスタマイズモードにおいて画像が配置される区画を示すガイド枠を表示させる、
請求項1~5のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記画像の表示領域を縮小させ、前記縮小された前記表示領域とそれ以外の表示領域の両方を同時に表示させる、
請求項1~6のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、縮小された前記表示領域において、各区画に配置された複数の画像
の一部を表示させる、
請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
情報機器に実行させる機能を選択させるための画像が配置される複数の区画を有する機能選択画面の表示を制御する表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記画像の配置を変更可能なカスタマイズモードにおいて、前記画像が配置されていない空き区画を選択する選択操作がされた場合に、前記空き区画に配置可能な画像のリストを当該選択操作によって表示させ、前記リストから前記画像を選択する選択操作がされた場合に、選択された前記画像を前記空き区画に配置する、制御装置として、コンピュータを機能させるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、制御装置及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報機器として、コピー機能、スキャン機能、ファックス機能、及びプリント機能といった複数の機能を実行する、いわゆる複合機が知られている。このような複合機などの情報機器に実行させる機能を選択させるためのアイコン等の画像が配置された機能選択画面を、該情報機器の表示画面に表示するものが存在する。
【0003】
このような機能選択画面において、いかなる画像をどのような順番及び/又は位置で表示させるかは、情報機器の操作性に大きな影響を持つものである。情報機器の機能選択画面には、例えば、メーカー出荷時において一般的に使用頻度が高いと考えられる機能を表示する画像が表示される。
【0004】
しかしながら、使用者毎に使用する機能や頻度は異なり、情報機器を効率よく使用するためには、機能選択画面をカスタマイズする必要がある。カスタマイズの作業は、簡易かつ迅速に行えなければならない。また、新たな画像が追加された際に従前から表示されている画像の位置が変わってしまうと、誤操作の要因となるので好ましくない。
【0005】
このような要求に対応するために、新たな画像を追加して表示でき、かつ従前の画像の位置が変わらないようにするものとして、特開2005-321915号公報に開示された技術がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特開2005-321915号公報に開示された技術は、アイコンの配置が可能な領域として設けられている複数のスロット(本願における「区画」に相当)のそれぞれについて、アイコンの配置が指定されているか否かを認識する認識手段を備えている。該開示技術では、複数の前記スロットのうちの、前記認識手段により所定のアイコンの配置が指定されていると認識されたスロットについては、その所定のアイコンを配置させ、それ以外のスロットについては、アイコンの配置が指定されていないことを示す所定のシンボルを配置させ、新たなアイコンの配置が指定されたと再認識された場合、そのスロットについて、新たなアイコンを配置させ、それ以外のスロットについては、これまでと同一の所定のアイコン又は所定のシンボルを配置させる。しかしながら、この開示技術では、新たなアイコンを追加するための具体的な手段が示されていない。
【0007】
特開2017-4042号公報には、機能選択画面に表示されるアイコンを追加するに際して、メニュー画面に追加アイコンが表示されるようにする技術が開示されている。しかしながら、この開示技術では、追加アイコンを表示する位置についての提案はされていない。
【0008】
本開示の技術は、情報機器に実行させる機能を選択させるための画像が配置される複数の区画を有する機能選択画面において、画像が配置されていない空き区画に追加する画像の選択が容易であり、且つ、従前から区画に配置された画像の位置が変動することなく空き区画に画像を追加できる制御装置及び制御プログラムを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1態様は、情報機器に実行させる機能を選択させるための画像が配置される複数の区画を有する機能選択画面の表示を制御する表示制御部を備え、表示制御部は、画像の配置を変更可能なカスタマイズモードにおいて、画像が配置されていない空き区画を選択する選択操作がされた場合に、空き区画に配置可能な画像のリストを表示させ、リストから画像を選択する選択操作がされた場合に、選択された画像を空き区画に配置する、制御装置である。
【0010】
第2態様は、表示制御部が、空き区画に配置可能な画像のリストを表示させるためのリスト表示ボタンを空き区画に表示させる、第1態様に係る制御装置である。
【0011】
第3態様は、表示制御部が、カスタマイズモードにおいて、区画に配置された画像の配置を解除する解除ボタンを表示させ、解除ボタンに対する操作により区画への画像の配置を解除させる、第1態様又は第2態様に係る制御装置である。
【0012】
第4態様は、表示制御部が、カスタマイズモードにおいて画像が配置される区画を示すガイド枠を表示させる、第1態様から第3態様のいずれか1つの態様に係る制御装置である。
【0013】
第5態様は、表示制御部が、画像の表示領域を縮小させ、縮小された表示領域とそれ以外の表示領域の両方を同時に表示させる、第1態様から第4態様のいずれか1つの態様に係る制御装置である。
【0014】
第6態様は、表示制御部が、縮小された表示領域において、各区画に配置された複数の画像の一部を表示させる、第5態様に係る制御装置である。
【0015】
第7態様は、情報機器に実行させる機能を選択させるための画像が配置される複数の区画を有する機能選択画面の表示を制御する表示制御部を備え、表示制御部は、画像の配置を変更可能なカスタマイズモードにおいて、画像が配置されていない空き区画を選択する選択操作がされた場合に、空き区画に配置可能な画像のリストを表示させ、リストから画像を選択する選択操作がされた場合に、選択された画像を空き区画に配置する、制御装置として、コンピュータを機能させるための制御プログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本開示の技術によれば、情報機器に実行させる機能を選択させるための画像が配置される複数の区画を有する機能選択画面において、画像が配置されていない空き区画に追加する画像の選択が容易であり、且つ、従前から区画に配置された画像の位置が変動することなく空き区画に画像を追加できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】複合機の外観図である。
図2】複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】制御装置の機能構成を示すブロック図である。
図4】項目選択画面を示す図である。
図5】実行画面を示す図である。
図6】機能選択画面を示す図である。
図7】カスタマイズモードにおける機能選択画面を示す図である。
図8】ストレージデバイスに記録された区画情報及びアイコン情報を示すブロック図である。
図9】カスタマイズモードにおける機能選択画面においてアイコンリストが表示された状態を示す図である。
図10】カスタマイズモードにおける機能選択画面においてアイコンを空き区画へ移動させる操作がされた状態を示す図である。
図11】カスタマイズモードにおける機能選択画面においてアイコンを空き区画へ移動された状態を示す図である。
図12】カスタマイズモードにおける表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
(複合機100)
図1は、本実施形態に係る複合機100の外観図である。図2は、複合機100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0020】
図1及び図2に示す複合機100は、コピー、プリント、スキャン及びファクシミリ等の機能についての処理を実行可能な装置である。複合機100は、本体部150内に、図2に示すように、制御装置110と、読取部102と、画像形成部103と、通信部104と、を備えている。なお、複合機100は、情報機器の一例である。また、複合機100は、LAN(Local Area Network)回線等に接続されたオフィス内のパーソナルコンピュータやサーバなどの情報処理機器との間でデータ通信を行ったり、電話回線などの公衆回線を通じて他のオフィスの通信機器との間でファクシミリ通信を行ったりすることが可能である。そのため、複合機100は、情報通信機器の一例でもある。
【0021】
操作パネル120、ストレージデバイス113を含む制御装置110、読取部102、画像形成部103及び通信部104の各々は、バス109により相互に接続されている。以下、複合機100の各部について説明する。
【0022】
(読取部102、画像形成部103及び通信部104)
読取部102は、原稿の画像を読み取る。具体的には、読取部102は、原稿の画像を光学的に読み取ってデジタル信号に変換することで、画像データを生成する。
【0023】
画像形成部103は、用紙等の媒体に画像を形成する。具体的には、画像形成部103は、例えば、トナーを用紙上に静電的に付着させることによって画像を形成する電子写真方式によって、媒体に画像を形成する。なお、画像形成部103は、インクを用紙に吐出することによって画像を形成するインクジェット方式等の他の方式によって、媒体に画像を形成してもよい。
【0024】
通信部104は、他のファクシミリ装置等の外部の装置と通信する。具体的には、通信部104は、有線又は無線の各種の通信回線を用いた通信により、外部の装置との間で各種データの送受信を行う。通信回線としては、例えば、インターネット、イントラネット、及び公衆電話回線等などがある。
【0025】
複合機100は、例えば、図1に示すように、本体部150の上部に原稿送り装置151を備えている。原稿送り装置151は、本体部150の上面に配置された原稿読み取り用のステージ(図示を省略)に原稿を送る。本体部150内には、読み取り用のステージと対向する位置に読取部102が配置されている。また、原稿送り装置151は跳ね上げ可能であり、原稿送り装置151を上方に跳ね上げることで、読み取り用のステージを露出させ、読み取り用のステージをいわゆるフラットベッドタイプとして用いることが可能である。これにより、原稿送り装置151を介さずに使用者が読み取り用のステージに原稿を直接セットすることができる。
【0026】
読取部102によって原稿の画像が読み取られ、画像データが生成される。複合機100において、コピー機能についての処理が実行される場合は、画像形成部103は、読取部102によって生成された画像データに基づいて、原稿の画像を別の用紙にプリントする。画像がプリントされた用紙は、本体部150に設けられた用紙排出部152に排出される。また、複合機100において、ファクシミリ機能についての処理が実行される場合は、読取部102によって生成された画像データが通信部104に出力され、通信部104を介して宛先に送信される。また、複合機100において、プリント機能についての処理が実行される場合は、パーソナルコンピュータなどから入力された画像データに基づいて、画像形成部103が用紙に画像をプリントする。画像がプリントされた用紙は、用紙排出部152に排出される。
【0027】
この他、本体部150の内部には、用紙がセットされる給紙部、用紙を画像形成部103及び用紙排出部152に搬送する用紙搬送機構などが設けられている。
【0028】
(操作パネル120)
複合機100は、複合機100を使用者が操作するための操作パネル120を備えている。操作パネル120は、ユーザーインタフェースの一例である。ユーザーインタフェースとは、複合機100と使用者との間で情報のやり取り、具体的には、複合機100に対して使用者からの操作指示を入力したり、複合機100のステータスなどの情報を使用者に表示したりするためのデバイスである。
【0029】
本実施形態において、操作パネル120は、具体的には、図2及び図3に示すように、表示部121と、操作部122と、を有している。
【0030】
表示部121は、操作画面、及び操作案内などの各種メッセージなどを表示する。操作部122は、使用者によって入力操作がなされる構成部である。表示部121は、例えば、液晶ディスプレイ及び有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどで構成される。操作部122と表示部121とは両者が一体化されたタッチパネルディスプレイ123によって実現されている。操作部122は、抵抗膜方式及び静電容量方式などのタッチパネルであり、使用者のタッチ操作を検知する。タッチパネルディスプレイ123において、表示部121の操作画面が表示される領域と、操作部122のタッチ操作を検知可能な領域とが重なっている。これにより、表示部121に表示される操作画面を使用者がタッチ操作すると、操作部122は、操作画面に対してタッチ操作がされたことと、及び操作画面においてタッチ操作された位置とを検知し、検知信号を制御装置110に出力する。
【0031】
使用者のタッチ操作としては、タップ、フリック、スライド及びドラッグなどの操作がある。タップ操作は、指で表示部121の画面に触れる操作である。フリック操作は、指を払うように表示部121の画面に触れる操作である。スライド操作は、指で表示部121の画面に触れた状態で、当該指を移動させる操作である。ドラッグ操作は、表示部121に表示されるアイコン等の画像を移動させるための操作である。ドラッグ操作は、表示部121に表示された画像を指で触れた後、画像に触れた指を移動させ、その後、画像から指を離す操作である。タッチパネルである操作部122は、操作画面内におけるこれらのタッチ操作に伴う指の移動軌跡を検知信号として出力する。なお、タッチ操作は、使用者の指による操作だけでなく、タッチペン等の道具を用いた操作であってもよい。
【0032】
さらに、操作パネル120は、図1に示すように、表示部121の画面の外側に配置された操作キー124を有している。操作キー124としては、複合機100の電源を投入するための電源キー、及び種々の実行を中止するキャンセルキーなどがある。このように、本実施形態の操作パネル120は、操作部122を含むタッチパネルディスプレイ123以外に、機械的な操作部を有している。
【0033】
本実施形態では、表示部121は、例えば、図4に示す項目選択画面300及び、図5に示す実行画面350などの各種操作画面を表示可能である。なお、項目選択画面300及び実行画面350の詳細については、後述する。
【0034】
(制御装置110)
制御装置110は、操作パネル120を含む複合機100の各部を制御する装置である。具体的には、制御装置110は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)111と、メモリ112と、ストレージデバイス113と、を有している。制御装置110は、ストレージデバイス113に格納されている情報に基づいて、複合機100を制御する。
【0035】
ストレージデバイス113は、制御プログラム130を含む各種プログラムと、機能制御用データ131及びUI(User Interface)制御用データ132を含む各種データと、を格納する。制御プログラム130は、CPU111を含んで構成されるコンピュータを制御装置110として機能させるプログラムである。機能制御用データ131は、読取部102、画像形成部103、及び通信部104の制御に使用されるデータであり、各種設定情報、及び処理パラメータなどが含まれる。処理パラメータは、例えば、ゲイン補正、コントラスト補正、ホワイトバランス補正及びガンマ補正などの画像補正処理を実行する際に使用されるパラメータである。
【0036】
各種設定情報には、読取部102、画像形成部103及び通信部104によって実現される、コピー機能、スキャン機能及びプリント機能などのそれぞれの処理条件を規定する設定情報が含まれる。設定情報は、例えば、コピー機能及びプリント機能であれば、用紙サイズ及びカラー設定(例えば白黒コピーかカラーコピーか)などの処理条件を規定する設定情報であり、スキャン機能であれば、読み取り解像度及びカラー設定(例えば白黒読み取りかカラー読み取りか)などの処理条件を規定する設定情報である。設定情報には、初期設定情報に加えて、使用者によって設定される使用者設定情報がある。また、各種設定情報には、使用者が過去に使用した使用者設定情報の履歴なども含まれる。
【0037】
UI制御用データ132には、表示部121が表示する操作画面を構成する各種の画面データと、操作画面に表示する各種の設定項目などを定義した各種のテーブルデータと、が含まれる。ストレージデバイス113は、具体的には、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)及びフラッシュメモリ等の記録装置により実現される。
【0038】
メモリ112は、CPU111が各種プログラムを実行するための作業領域であり、CPU111が処理を実行する際に一時的に各種プログラム又は各種データを記録する。CPU111は、ストレージデバイス113から制御プログラム130を含む各種プログラムをメモリ112に読み出し、メモリ112を作業領域としてプログラムを実行する。
【0039】
制御装置110において、CPU111は制御プログラム130を実行することにより、複合機100を制御する各種の機能を実現する。以下、ハードウェア資源としてのCPU111とソフトウェア資源としての制御プログラム130の協働によって実現される機能構成について説明する。図3は、CPU111の機能構成を示すブロック図であり、主として、操作パネル120の制御を実現する機能構成を示すブロック図である。
【0040】
図3に示すように、制御装置110において、CPU111は、制御プログラム130を実行することにより、UI制御部141と、機能制御部144として機能する。
【0041】
機能制御部144は、UI制御部141から入力される操作指示に基づいて、機能制御用データを参照しながら、読取部102、画像形成部103及び通信部104を制御する。また、機能制御部144は、読取部102、画像形成部103及び通信部104における処理の実行結果及びステータスなどをUI制御部141に出力する。
【0042】
UI制御部141は、操作パネル120から入力される操作指示を受け付けて、受け付けた操作指示を機能制御部144に出力する。また、UI制御部141は、タッチパネルディスプレイ123を制御する。UI制御部141は、機能構成として、表示制御部142及び操作受付部143を有する。
【0043】
操作受付部143は、タッチパネルディスプレイ123の操作部122が検知する使用者のタッチ操作を含む、操作パネル120から入力される使用者の操作による操作指示を受け付ける。
【0044】
表示制御部142は、機能制御用データ131及びUI制御用データ132を参照して、各種操作画面を、タッチパネルディスプレイ123の表示部121に表示させる制御を行う。
【0045】
表示制御部142は、具体的には、操作受付部143が複合機100の電源を投入する操作を受け付けると、一例として、項目選択画面300(図4参照)をトップ画面として表示部121に表示させる。項目選択画面300は、使用者によって選択されるタスク項目301(図4参照)を複数有する項目リスト4がスクロール可能に表示される画面である。項目選択画面300では、使用者が複合機100に対して実行させるタスク項目301を選択操作する。ここで、タスクとは、複合機100の主要な機能について使用者が処理条件を設定した上で、複合機100に対して実行させる処理である。そして、この処理の内容を示す情報を含む項目をタスク項目301という。例えば、複合機100の主要な機能の1つであるコピー機能の場合は、用紙サイズ及びカラー設定などの処理条件を使用者が設定した上で、複合機100に対して実行させる処理が、コピー機能のタスクであり、このタスクの内容を示す項目がタスク項目301である。スキャン機能の場合についても、同様に、読み取り解像度及びカラー設定などの処理条件を使用者が設定した上で、複合機100に対して実行させる処理が、スキャン機能のタスクであり、このタスクの内容を示す項目がタスク項目301である。
【0046】
このようにタスク及びその内容を示すタスク項目301は、機能の種類と処理条件とに応じて様々な種類がある。項目選択画面300には、機能の種類及び処理条件が異なる複数のタスク項目301が表示される。
【0047】
機能制御用データ131の各種設定情報には、優先リスト情報11及び履歴リスト情報12が含まれている。優先リスト情報11は、予め設定された複数のタスク項目301を記録した情報である。優先リスト情報11に含まれるタスク項目301には、例えば、実行頻度が高いという理由で予め設定されたタスク項目などがある。優先リスト情報11に含まれるタスク項目301は、製品出荷時に初期設定されていてもよいし、使用者によって設定されてもよい。
【0048】
履歴リスト情報12は、複合機100によって過去に実行されたタスク項目301の履歴を記録した情報である。優先リスト情報11には、各タスク項目301の名称と、並び順などが記録されている。履歴リスト情報12には、各タスク項目301の名称と、各タスク項目301が実行された実行日時などが記録されている。
【0049】
表示制御部142は、優先リスト情報11及び履歴リスト情報12を参照して、優先リスト1(図4参照)及び履歴リスト2(図4参照)を生成する。具体的には、表示制御部142は、優先リスト1を生成する際には、優先リスト情報11に含まれる各タスク項目301の名称及び並び順に基づいて、優先リスト1の各タスク項目301を順番に並べて、優先リスト1を生成する。また、表示制御部142は、履歴リスト2を生成する際には、履歴リスト情報12に含まれる各タスク項目301の名称及び実行日時に基づいて、履歴リスト2の各タスク項目301を順番に並べて、履歴リスト2を生成する。そして、表示制御部142は、項目選択画面300において、項目リスト4として、優先リスト1と履歴リスト2とを並列的に表示させる。
【0050】
この結果、図4に示すように、表示制御部142は、項目選択画面300において、予め設定されたタスク項目301のリストである優先リスト1と、複合機100において過去に実行されたタスク項目301の履歴である履歴リスト2とを並列的に表示させる。図4においては、一例として、項目選択画面300において、優先リスト1が上方に、履歴リスト2が下方に表示される。
【0051】
履歴リスト2のタスク項目301は、履歴リスト情報12に記録されたタスク項目301の実行日時に基づき、時系列で表示される。具体的には、タスク項目301は、一例として、実行日時が新しいタスク項目301から順に、矢印X2方向に向かって表示される。したがって、直近に実行されたタスク項目301が、履歴リスト2の最上部(すなわち、最もX1方向側の位置)に表示される。
【0052】
また、機能制御部144は、タスク項目301が複合機100で実行される毎に、実行されたタスク項目301のデータを、履歴リスト情報12に追加する。そして、表示制御部142は、履歴リスト情報12が更新された場合は、項目選択画面300の履歴リスト2を更新する。
【0053】
そして、例えば、操作部122が、優先リスト1及び履歴リスト2のタスク項目301に対する選択操作(具体的にはフリック操作又はタップ操作)を検知すると、操作受付部143は、該タスク項目301に対する選択操作に対する操作指示を受け付ける。操作受付部143が該操作指示を受け付けた場合には、表示制御部142は、選択されたタスクを実行するための実行画面350(図5参照)を表示部121に表示させる。該実行画面350では、各種設定を行うための設定項目と、タスクを実行させるための実行ボタン10と、が表示される。この設定項目を操作することで、各種の設定をした後に、実行ボタン10が操作されることで、タスクが実行される。
【0054】
本実施形態の項目選択画面300には、図4に示すように、さらに、アイコン22が表示される表示領域25が項目リスト4の下端部に配置されている。具体的には、表示領域25は、履歴リスト2の下端部のタスク項目301に重畳して配置される。アイコン22は、使用者が複合機100に対して実行させる機能を選択するための選択ボタンとして機能する。アイコン22は、情報機器の一例である複合機100に実行させる機能を選択させるための画像の一例である。
【0055】
図4では、アイコン22として、アイコン22a、22b、22c、及び22dを例示している。これらは、複合機100の主要な4つの機能である、コピー機能、スキャン機能、ファクシミリ機能及びプリント機能に対応している。アイコン22aは、コピー機能を選択するための選択ボタンであり、アイコン22bは、スキャン機能を選択するための選択ボタンである。アイコン22cは、ファクシミリ機能を選択するための選択ボタンでり、アイコン22dは、プリント機能を選択するための選択ボタンである。なお、後述するように、アイコン22としては、4つのアイコン22a、22b、22c、及び22d以外にも各種のアイコンがある。以下において、アイコン22の種類を区別する必要が無い場合は、4つのアイコン22a、22b、22c、及び22dについても単にアイコン22と呼ぶ。
【0056】
表示制御部142は、表示領域25に対する予め定められた操作により、機能選択画面360(図6参照)を表示させる。予め定められた操作は、例えば、表示領域25に対するX1方向へのフリック操作である。機能選択画面360は、複合機100に実行させる機能を選択させるためのアイコン22が配置される複数の区画33を有しており、使用者がアイコン22を選択操作するための画面である。
【0057】
なお、図4に示す項目選択画面300においても、表示領域25にアイコン22が表示されるが、表示領域25に表示されるアイコン22は、機能選択画面360に表示されるアイコン22の一部である。上述したとおり、表示領域25に表示されるアイコン22は、本例では複合機100の主要な4つの機能に対応しており、項目選択画面300においては、表示領域25を設けることで、主要な4つの機能に関しては、機能選択画面360に切り替えることなく、操作できるようになっている。表示領域25に表示されるアイコン22は、例えば、使用者が複合機100に対して実行させたい所望のタスクが、優先リスト1及び履歴リスト2にない場合において、使用者が複合機100に対して実行させたい機能を選択する場合に、用いられる。
【0058】
項目選択画面300の表示領域25とは異なり、機能選択画面360には、複合機100で実行可能なすべての機能に対応するアイコン22が表示される。使用者は、機能選択画面360を通じて、複合機100のすべての機能を選択することが可能である。機能選択画面360に表示されるアイコン22には、項目選択画面300の表示領域25に表示される主要な機能に対応するアイコン22も含まれており、使用者は、表示領域25に表示されるアイコン22で選択可能な主要な機能を、機能選択画面360においても選択することが可能である。
【0059】
機能選択画面360において、区画33は、アイコン22が配置可能な予め定められたサイズ(すなわち面積)に仕切られた領域である。区画33は、一例として矩形状をしている。本例の機能選択画面360では、複数の区画33が、3行×4列のマトリックス状に設けられている。なお、図6では、区画33同士の境界線が破線39で示されている。この破線39は、説明の便宜上示したもので、実際に表示される必要はない。もちろん、破線39のような各区画33の境界線を実際に表示してもよい。
【0060】
また、アイコン22としては、上述した主要な4つの機能に加えて、例えば、メール送信、スキャン送信、ボックス保存、ボックス操作及びデジタルカメラプリントなどの機能の実行を選択するためのアイコンなどがある。ボックス保存とは、例えば、インターネットなどのネットワーク上に存在するネットワークストレージ(クラウドなどと呼ばれる)にデータをアップロードする機能である。ボックス操作は、例えば、ネットワークストレージにアップロードしたデータのダウンロード及び削除などの操作である。デジタルカメラプリントは、例えば、デジタルカメラと複合機100とを有線又は無線で通信可能に接続し、デジタルカメラで撮影した画像を複合機100に送信し、複合機100においてプリントする機能である。
【0061】
機能選択画面360では、アイコン22の選択により実行される機能の内容を示す説明文字19がアイコン22に付されている。なお、本例において、図4に示したとおり、表示領域25に示すアイコン22には、説明文字19が付されていないが、表示領域25に説明文字19を付してもよい。
【0062】
例えば、操作部122がアイコン22のいずれかに対する操作(具体的にはフリック操作又はタップ操作)を検知すると、操作受付部143は、検知された操作に対する操作指示を受け付ける。
【0063】
操作受付部143が、いずれかのアイコン22に対応する操作指示を受け付けた場合には、表示制御部142は、アイコン22によって選択された機能を実行するための実行画面350(図5参照)を表示部121に表示させる。図5に示すように、実行画面350では、各種設定を行うための設定項目と、機能を実行させるための実行ボタン10と、が表示される。この設定項目を操作することで、各種の設定をした後に、実行ボタン10が操作されることで、実行画面350に応じた機能が実行される。図5に示す実行画面350は、コピー機能のアイコン22が選択された場合の画面の一例である。
【0064】
また、表示制御部142は、UI制御用データ132を参照し、移行ボタン34と、切り替えボタン37とを機能選択画面360に表示させる。本実施形態では、機能選択画面360は、複数頁で構成されており、切り替えボタン37は、機能選択画面360の頁を切り替えるためのボタンである。切り替えボタン37は、機能選択画面360の一端部に配置される。本実施形態では、切り替えボタン37は、図6に示すように、一例として、機能選択画面360における左端部に配置されている。
【0065】
例えば、操作部122が切り替えボタン37に対する操作(具体的にはフリック操作又はタップ操作)を検知すると、操作受付部143は、検知された操作に対する操作指示を受け付ける。操作受付部143が操作指示を受け付けた場合には、表示制御部142は、次頁の機能選択画面360を表示部121に表示させる。
【0066】
移行ボタン34は、機能選択画面360においてアイコン22の配置を変更可能なカスタマイズモードへ移行させるためのボタンである。この移行ボタン34は、機能選択画面360の一端部に配置される。本実施形態では、移行ボタン34は、図6に示すように、一例として、機能選択画面360における右上の端部に配置されている。
【0067】
そして、例えば、操作部122が移行ボタン34に対する操作(具体的にはフリック操作又はタップ操作)を検知すると、操作受付部143は、検知された操作に対する操作指示を受け付ける。操作受付部143が操作指示を受け付けた場合には、表示制御部142は、カスタマイズモードへ移行する。カスタマイズモードでは、機能選択画面360に表示されたアイコン22の削除、並び、アイコン22が配置されていない区画33(以下、空き区画32という)へのアイコン22の移動及び追加が可能となる。換言すれば、アイコン22の配置の変更とは、アイコン22の移動、削除及び追加を含む概念である。
【0068】
図7は、カスタマイズモードに移行した状態の機能選択画面360の一例である。図7に示すように、カスタマイズモードにおいて、表示制御部142は、UI制御用データ132を参照し、ガイド枠31と、リスト表示ボタン35と、削除ボタン36とを、機能選択画面360に表示させる。
【0069】
ガイド枠31は、アイコン22が配置される区画33を示す枠であり、区画33同士の境界を示すものである。ガイド枠31は、図7に示すように、一例として実線で表示される。なお、カスタマイズモードへ移行する前の通常モードの機能選択画面360(図6参照)において、区画33の境界線を表示する場合には、表示制御部142は、図7のカスタマイズモードの機能選択画面360においては、ガイド枠31を、通常モードの境界線よりも目立つように表示してもよい。
【0070】
リスト表示ボタン35は、空き区画32に配置され、空き区画32に配置可能なアイコン22のアイコンリスト21を表示させるためのボタンである。このように、リスト表示ボタン35は、空き区画32に配置されるため、区画33が、アイコン22が配置されていない空き区画32であることを示す目印としても機能する。なお、リスト表示ボタン35は、各図において、「+」で示されている。
【0071】
削除ボタン36は、アイコン22が配置された区画33の各々に対して配置され、アイコン22を削除するためのボタンである。換言すれば、削除ボタン36は、区画33に配置されたアイコン22の配置を解除するための解除ボタンである。このように、削除ボタン36は、アイコン22が配置された区画33に配置される。そのため、削除ボタン36は、区画33内にアイコン22が配置されていることを示す目印としても機能する。なお、削除ボタン36は、各図において、「×」で示されている。
【0072】
ここで、UI制御用データ132の画面データには、図3に示すように、区画33に関する情報17(以下「区画情報17」という)と、区画33に配置可能なアイコン22に関する情報18(以下「アイコン情報18」という)が含まれている。区画情報17には、機能選択画面360における区画33の位置及び各区画33の範囲を示す情報が含まれる。
【0073】
さらに、図8に示すように、アイコン情報18には、区画33に配置されたアイコン22の配置済みアイコン情報18aと、区画33に配置されていないアイコン22の配置可能アイコン情報18bと、区画33に配置されたアイコン22と該区画33との対応関係を示す対応関係情報18cとが含まれる。対応関係情報18cは、アイコン22がどの区画33に対応付けられているかを示す情報である。すなわち、対応関係情報18cは、アイコン22がどの区画33に配置されているかを示す情報である。
【0074】
配置済みアイコン情報18aは、現に区画33に配置されているアイコン22のリスト情報である。配置済みアイコン情報18aは、機能選択画面360に表示中のアイコン22の情報という意味で、表示アイコン情報ともいえる。配置可能アイコン情報18bは、区画33に配置可能なアイコン22のリスト情報である。配置可能アイコン情報18bには、区画33に配置されていない未配置アイコンの情報のみを含めてもよいし、配置済みアイコンを含めて配置可能なすべてのアイコンの情報を含めてもよい。配置可能アイコン情報18bは、機能選択画面360に表示することが可能なアイコン22の情報という意味で、表示可能アイコン情報ともいえる。
【0075】
したがって、ストレージデバイス113は、区画情報17が記録された区画情報記録部、及び、アイコン情報18が記録されたアイコン情報記録部として機能するともいえる。また、ストレージデバイス113は、配置済みアイコン情報18a(表示アイコン情報ともいえる)が記録されており、表示アイコン記録部として機能する。また、ストレージデバイス113は、配置可能アイコン情報18b(表示可能アイコン情報ともいえる)が記録された表示可能アイコン記録部として機能する。さらに、ストレージデバイス113は、対応関係情報18cが記録された対応関係記録部としても機能する。
【0076】
(アイコンの追加)
例えば、操作部122がリスト表示ボタン35に対する操作(具体的にはフリック操作又はタップ操作)を検知すると、操作受付部143は、検知された操作に対する操作指示を受け付ける。操作受付部143が操作指示を受け付けた場合には、表示制御部142は、アイコン情報18の配置可能アイコン情報18bを参照して、図9に示すようにアイコンリスト21を生成する。
【0077】
図9に示すように、具体的には、表示制御部142は、アイコンリスト21を生成する際には、配置可能アイコン情報18bに含まれる各アイコン22の並び順に基づいて、アイコン22を順番に並べて、アイコンリスト21を生成する。表示制御部142は、アイコンリスト21を機能選択画面360にスクロール操作可能に表示させる。アイコンリスト21は、リスト表示ボタン35が操作された空き区画32に配置可能なアイコン22のリストである。
【0078】
操作部122がアイコンリスト21のアイコン22に対する選択操作(具体的にはフリック操作、タップ操作及び空き区画32へのドラッグ操作のいずれか)を検知すると、操作受付部143は、選択操作に対する操作指示を受け付ける。操作受付部143が操作指示を受け付けた場合には、表示制御部142は、選択されたアイコン22を空き区画32に配置し、空き区画32内にアイコン22を表示させる。空き区画32は、アイコン22が配置されることで、アイコン22が配置された区画33に更新される。
【0079】
アイコン22が空き区画32に配置されることで、区画33に対して配置されたアイコン22及び未配置のアイコンが変更されるので、配置済みアイコン情報18a及び配置可能アイコン情報18bが更新される。また、アイコン22が空き区画32に配置されることで、アイコン22と区画33との対応関係が変更されるので、対応関係情報18cが更新される。
【0080】
なお、リスト表示ボタン35は、空き区画32の各々に配置されるため、リスト表示ボタン35に対する操作は、リスト表示ボタン35が配置された空き区画32を選択する選択操作ともいえる。すなわち、本実施形態では、表示制御部142は、カスタマイズモードにおいて、空き区画32を選択する選択操作がされた場合に、空き区画32に配置可能なアイコン22のリストであるアイコンリスト21を表示させ、アイコンリスト21からアイコン22を選択する選択操作がされた場合に、選択されたアイコン22を空き区画32に配置する。
【0081】
また、アイコンリスト21には、区画33に対して既に配置された配置済みアイコンを含めて、空き区画32に配置可能なすべてのアイコンが表示される構成であってもよい。本構成において、アイコンリスト21から配置済みアイコンが選択された場合には、例えば、選択された配置済みアイコンを空き区画32に配置する共に、該配置済みアイコンが配置されていた区画33から該配置済みアイコンが削除される。なお、本構成では、配置可能アイコン情報18bには、配置済みアイコンを含めて空き区画32に配置可能なすべてのアイコンの情報が含まれる。
【0082】
(アイコンの移動)
操作部122が、区画33に表示されているアイコン22を空き区画32へ移動させる移動操作(具体的には空き区画32へのドラッグ操作)を検知すると(図10参照)、操作受付部143は、移動操作に対する操作指示を受け付ける。操作受付部143が操作指示を受け付けた場合には、表示制御部142は、図11に示すように、移動操作がなされたアイコン22を空き区画32に配置し、空き区画32内にアイコン22を表示させる。空き区画32は、アイコン22が配置されることで、アイコン22が配置された区画33に更新される。
【0083】
具体的には、操作受付部143が移動操作されるアイコン22の位置情報(座標情報)を受け付ける。表示制御部142は、操作受付部143が受け付けた位置情報及び区画情報17に基づき、アイコン22の移動量が予め定められた閾値を超えた場合に、アイコン22が空き区画32へ移動操作されたと判定し、アイコン22を空き区画32に表示させる。さらに具体的には、表示制御部142は、操作受付部143が受け付けた位置情報及び区画情報17に基づき、アイコン22の面積の半分以上が空き区画32に入る位置までアイコン22が移動されたか否かを判定する。そして、表示制御部142は、アイコン22の面積の半分以上が空き区画32に入る位置までアイコン22が移動された後、該アイコン22から指が離される操作が行われた場合に、アイコン22が空き区画32へ移動操作されたと判定し、アイコン22を空き区画32に表示させる。したがって、表示制御部142は、アイコン22の位置情報を受け付ける位置情報受付部としても機能し、位置情報を区画情報17と比較する演算部としても機能する。
【0084】
なお、アイコン22が空き区画32へ移動されることで、アイコン22と区画33との対応関係が変更されるので、対応関係情報18cが更新される。また、アイコン22が移動操作された場合において、移動操作されたアイコン22の面積の半分以上が空き区画32に入っていない状態で、アイコン22(すなわち画像)から指が離される操作が行われた場合には、表示制御部142は、移動操作されたアイコン22の位置を変更しない。このため、アイコン22は、移動操作を開始する際に配置されていた区画33に配置された状態が維持される。
【0085】
したがって、例えば、アイコン22が配置された区画33へアイコン22を移動させる移動操作がなされた場合は、アイコン22の移動操作は無効となり、移動先の区画33に配置されていたアイコン22の位置は変更されない。また、移動操作されたアイコン22が、アイコン22が配置された区画33を通過した場合でも、そのアイコン22の位置は変更されない。すなわち、移動操作の対象となっていないアイコン22の位置は変更されない。本実施形態では、移動操作の対象であるアイコン22以外のアイコン22は、移動操作によって、位置の変更、削除、非表示等がなされることはなく、移動操作の影響を受けない。
【0086】
なお、既にアイコン22が配置されている区画33へ別のアイコン22を移動させる移動操作がなされた場合において、別のアイコン22の区画33への移動操作と、移動前に区画33に配置されていた元のアイコン22を削除する削除操作とがなされたものとして処理を行ってもよい。この場合、こうした処理を許容するか否かを選択する選択ボタンを表示し、選択ボタンに対する操作がなされた場合に、処理を行うようにしてもよい。こうした処理を行うことにより、アイコンの並び替え作業の迅速化を図ることができる。
【0087】
(アイコンの削除)
操作部122が、削除ボタン36に対する操作(具体的にはフリック操作又はタップ操作)を検知すると、操作受付部143は、検知された操作に対する操作指示を受け付ける。操作受付部143が操作指示を受け付けた場合には、表示制御部142は、削除ボタン36が操作された区画33に配置されたアイコン22を削除し、区画33においてアイコン22を非表示とする。すなわち、表示制御部142は、削除ボタン36に対する操作により、区画33へのアイコン22の配置を解除させる。これにより、アイコン22が削除された区画33は、空き区画32となる。この場合において、本実施形態では、表示制御部142は、アイコン22が削除された区画33に、リスト表示ボタン35を表示し、該区画33が空き区画32であることを示す。
【0088】
アイコン22が区画33から削除されることで、区画33に対して配置されたアイコン22及び未配置のアイコンが変更されるので、配置済みアイコン情報18a及び配置可能アイコン情報18bが更新される。また、アイコン22が区画33から削除されることで、アイコン22と区画33との対応関係が変更されるので、対応関係情報18cが更新される。
【0089】
なお、例えば、使用者が、機能選択画面360の第1頁に表示されているアイコン22について、使用頻度は高くないが削除したくない場合には、アイコン22を表示する頁を第1頁から次頁に変更することができる。例えば、第1頁に表示されているアイコン22を上記の削除操作によって削除し、次頁を開いて上記の追加操作によって第1頁から削除したアイコン22を次頁に追加する。これにより、第1頁に空き区画32を設けて、使用頻度が相対的に低いアイコン22を次頁に表示することができる。
【0090】
この並べ換えにより、第1頁には使用頻度の高いアイコン22のみが表示されるため、使用頻度の高いアイコン22の視認性が高められ、かつ、使用頻度の低いアイコン22を次頁に表示することにより、使用頻度の低いアイコン22を削除した場合と比較して、迅速にアクセスすることが可能となる。
【0091】
なお、機能選択画面360では、複数の区画33へのアイコン22の配置について、使用者毎の設定を可能にしてもよい。この場合には、例えば、操作部122を介して使用者認証がされる。そして、機能選択画面360では、認証された使用者毎に設定された配置でアイコン22が各区画33に表示される。さらに、この場合では、アイコン情報18には、アイコン22の配置についての設定情報が、使用者毎に紐付けされた態様で記録される。
【0092】
(表示領域25の具体的な構成)
ここで、項目選択画面300(図4参照)に表示される表示領域25は、機能選択画面360の表示領域を縮小させたものに相当する。項目選択画面300では、項目リスト4と表示領域25とが同時に表示される。すなわち、表示制御部142は、機能選択画面360の表示領域を縮小させ、縮小させた表示領域25と項目リスト4とを同時に表示させる。また、表示制御部142は、表示領域25において、機能選択画面360における各区画31に配置された複数のアイコン22の一部を表示させる。
【0093】
また、上述したとおり、表示制御部142は、UI制御用データ132を参照し、アイコン22として、コピー機能を選択するためのアイコン22aと、スキャン機能を選択するためのアイコン22bと、プリント機能を選択するためのアイコン22cと、ファクシミリ機能を選択するためのアイコン22dとを、項目リスト4と共に項目選択画面300に表示させる。これにより、本実施形態では、項目選択画面300において、複合機100の主要な4つの機能である、コピー機能、スキャン機能、プリント機能及びファクシミリ機能の各々を実行可能となっている。
【0094】
また、アイコン22a、22b、22c、22dは、項目リスト4(具体的には、履歴リスト2)の下端部に重畳して表示される。このように、項目選択画面300では、項目リスト4と、アイコン22を含む表示領域25とが、項目選択画面300上に同時に表示される。
【0095】
(本実施形態の作用)
次に、本実施形態の作用の一例について説明する。ここでは、本実施形態の作用として、制御装置110が、機能選択画面360の表示をカスタマイズモードにおいて制御する表示制御処理について説明する。図12は、制御装置110によって実行される機能選択画面360におけるカスタマイズモードでの表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
【0096】
電源の投入により複合機100が起動されると、CPU111が、ストレージデバイス113から読み出した制御プログラム130を実行する。これにより、CPU111は、UI制御部141及び機能制御部144として機能し、制御処理を開始する。UI制御部141は、一例として、項目選択画面300(図4参照)を、トップ画面として、タッチパネルディスプレイ123の表示部121に表示させる。項目選択画面300における表示領域25に対する予め定められた操作が実行されることで、機能選択画面360が表示される。該予め定められた操作は、例えば、表示領域25に対するX1方向へのフリック操作である。そして、機能選択画面360において、移行ボタン34に対する操作(具体的にはフリック操作又はタップ操作)が実行されることで、機能選択画面360におけるカスタマイズモードでの表示制御処理が開始される。
【0097】
図12に示すように、UI制御部141は、一例として、カスタマイズモード用の機能選択画面360(図7参照)を、タッチパネルディスプレイ123の表示部121に表示させる(ステップS301)。カスタマイズモード用の機能選択画面360では、ガイド枠31、リスト表示ボタン35及び削除ボタン36が表示される。
【0098】
UI制御部141は、表示部121に表示されたカスタマイズモード用の機能選択画面360に対するタッチ操作の入力を待機する。まず、ステップS302において、UI制御部141は、カスタマイズモード用の機能選択画面360における空き区画32に表示されたリスト表示ボタン35に対する操作(具体的にはフリック操作又はタップ操作)がされたか否かを判定する。なお、リスト表示ボタン35は、空き区画32の各々に配置されるため、リスト表示ボタン35に対する操作は、リスト表示ボタン35が配置された空き区画32を選択する選択操作ともいえる。
【0099】
リスト表示ボタン35に対する操作がされた場合は(ステップS302:YES)、UI制御部141は、ステップS303に移行する。一方、カスタマイズモード用の機能選択画面360に表示されたリスト表示ボタン35に対する操作がされない場合には(ステップS302:NO)、UI制御部141は、ステップS310へ移行する。
【0100】
ステップS303では、UI制御部141は、図9に示すように、アイコンリスト21を機能選択画面360にスクロール操作可能に表示させる。次に、UI制御部141は、アイコンリスト21のアイコン22に対する選択操作(具体的にはフリック操作、タップ操作及び空き区画32へのドラッグ操作のいずれか)がされたか否かを判定する(ステップS304)。
【0101】
アイコンリスト21のアイコン22に対する選択操作がされた場合は(ステップS304:YES)、UI制御部141は、選択されたアイコン22を空き区画32に配置し、アイコン22を表示させる(ステップS305)。このように、アイコンリスト21にて選択されたアイコン22が空き区画32に追加される。次に、UI制御部141は、アイコン22が空き区画32に追加されたことに対応して、アイコン情報18(具体的には、配置済みアイコン情報18a、配置可能アイコン情報18b及び対応関係情報18c)を更新する(ステップS306)。アイコンリスト21のアイコン22に対する選択操作がされない場合は(ステップS304:NO)、UI制御部141は、アイコンリスト21のアイコン22に対する選択操作が行われるまで、ステップS304を繰り返す。
【0102】
ステップS310では、UI制御部141は、区画33に表示されているアイコン22を空き区画32へ移動させる移動操作(具体的には空き区画32へのドラッグ操作)がされた否かを判定する。該移動操作がされた場合(ステップS310:YES)、UI制御部141は、移動操作がなされたアイコン22を空き区画32に配置し、アイコン22を表示させる(ステップS311)。このように、区画33に表示されていたアイコン22が空き区画32へ移動される。次に、UI制御部141は、アイコン22が空き区画32へ移動されたことに対応して、アイコン情報18(具体的には、配置済みアイコン情報18a、配置可能アイコン情報18b及び対応関係情報18c)を更新する(ステップS312)。該移動操作がされない場合には(ステップS310:NO)、UI制御部141は、ステップS320へ移行する。
【0103】
ステップS320では、UI制御部141は、削除ボタン36に対する操作(具体的にはフリック操作又はタップ操作)がされた否かを判定する。削除ボタン36に対する操作がされた場合(ステップS320:YES)、UI制御部141は、削除ボタン36が操作された区画33に配置されたアイコン22を削除し、該区画33においてアイコン22を非表示とする(ステップS321)。すなわち、UI制御部141は、削除ボタン36が操作された区画33へのアイコン22の配置を解除させる。
【0104】
次に、UI制御部141は、アイコン22が削除されたことに対応して、アイコン情報18(具体的には、配置済みアイコン情報18a、配置可能アイコン情報18b及び対応関係情報18c)を更新する(ステップS322)。削除ボタン36に対する操作がされない場合には(ステップS320:NO)、UI制御部141は、ステップS302へ移行する。
【0105】
なお、UI制御部141は、カスタマイズモードを中止する操作がされた場合は、いずれのステップを実行しているかに関わらず、カスタマイズモードでの表示制御処理を終了する。UI制御部141は、カスタマイズモードでの表示制御処理を終了すると、カスタマイズモード用の機能選択画面360(図7参照)から通常の機能選択画面360(図6参照)へ切り替える。
【0106】
(本実施形態の作用効果)
以上のように、本実施形態では、UI制御部141は、カスタマイズモードにおいて、空き区画32に配置されたリスト表示ボタン35に対する操作がされた場合に(ステップS302:YES)、該空き区画32に配置可能なアイコン22のリストであるアイコンリスト21を表示させ、該アイコンリスト21からアイコン22が選択されると(ステップS304:YES)、アイコン22aを該空き区画32に配置する(図9参照)。
【0107】
このように、本実施形態では、空き区画32に配置可能なアイコン22のリストであるアイコンリスト21を表示させ、空き区画32に追加するアイコン22を該アイコンリスト21から選択できるので、空き区画32に追加するアイコン22の選択が容易である。
【0108】
また、アイコンリスト21のアイコン22に対する選択操作は、従前から区画33に配置されたアイコン22に関係なく行われる操作であるため、従前から区画33に配置されたアイコン22の位置は、アイコン22の追加によって変動することがない。
【0109】
したがって、本実施形態では、機能選択画面360において、空き区画32に追加するアイコン22の選択が容易であり、且つ、従前から区画33に配置されたアイコン22の位置が変動することなく空き区画32にアイコン22を追加できる。
【0110】
また、本実施形態では、空き区画32に配置可能なアイコン22のリストであるアイコンリスト21を表示させるためのリスト表示ボタン35を空き区画32に表示させる。このため、リスト表示ボタン35が、空き区画32であることを示す目印となり、空き区画32を認識しやすい。
【0111】
また、本実施形態では、UI制御部141は、削除ボタン36に対する操作により、削除ボタン36が操作された区画33へのアイコン22の配置を解除させる。これにより、アイコン22の配置変更の自由度が増す。
【0112】
また、本実施形態では、カスタマイズモードにおいて、アイコン22が配置される区画33を示す枠であるガイド枠31を機能選択画面360に表示させる。区画33同士の境界が視認でき、ガイド枠31を目印にして、アイコン22を空き区画32に移動させることができる。
【0113】
また、本実施形態では、機能選択画面360の表示領域を縮小させ、縮小させた表示領域25と項目リスト4とを項目選択画面300において同時に表示させる。このため、表示領域25に表示されるアイコン22に対する選択操作と、項目リスト4のタスク項目301に対する選択操作とを、一画面において行うことができる。
【0114】
また、本実施形態では、表示領域25において、機能選択画面360における各区画31に配置された複数のアイコン22の一部を表示させる。このため、複数のアイコン22の全部を表示させる場合に比べ、項目選択画面300に占める表示領域25の大きさを小さくできる。
【0115】
(変形例)
本実施形態では、カスタマイズモードにおいて、機能選択画面360の空き区画32にリスト表示ボタン35が表示されていたが、これに限られない。例えば、空き区画32にリスト表示ボタン35が表示されない構成であってもよい。この場合では、空き区画32には、例えば、単色のベタ画像が表示され、該ベタ画像に対する選択操作により、アイコンリスト21を表示させる構成としてもよい。
【0116】
本実施形態では、カスタマイズモードにおいて、機能選択画面360におけるアイコン22が配置された区画33の各々に対して削除ボタン36が表示されていたが、これに限られない。例えば、アイコン22が配置された区画33の各々に対して削除ボタン36が表示されない構成であってもよい。この場合では、区画33に配置されたアイコン22を選択した後に、予め定められた操作により、該アイコン22を削除できる構成であってもよい。
【0117】
本実施形態では、カスタマイズモードにおいて、機能選択画面360にガイド枠31が表示されていたが、ガイド枠31が表示されない構成であってもよい。
【0118】
また、本実施形態では、項目選択画面300(図4参照)は、アイコン22が表示される表示領域25を有していたが、表示領域25を有さない構成であってもよい。また、本実施形態では、表示領域25において、機能選択画面360の表示領域を縮小させて表示していたが、これに限られない。表示領域25としては、例えば、機能選択画面360の表示領域の一部を等倍で表示したものであってもよい。
【0119】
また、上記実施形態において、例えば、UI制御部141、表示制御部142、操作受付部143及び機能制御部144といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、下記に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。各種プロセッサとしては、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU111に加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なPLD(programmable logic device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
【0120】
また、上記各種処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせなど)で実行してもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などのように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。
【0121】
このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
【0122】
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
【0123】
また、本開示の技術は、制御装置の制御プログラムに加えて、制御装置の制御プログラムを非一時的に記憶するコンピュータで読み取り可能な記憶媒体(USB:Universal Serial Bus)メモリ又はDVD(Digital Versatile Disc)-ROM(Read Only Memory)など)にもおよぶ。
【0124】
本発明は、前述した実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、前述した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
【0125】
本実施形態では、情報機器の一例として複合機100を用いたが、これに限られない。情報機器の一例としては、例えば、携帯電話やファクシミリなどの電話回線機器、及び、通信機能を持たない複写機・プリンターなどであってもよく、複合機以外の画像形成装置を用いてもよい。
【0126】
2020年2月27日に出願された日本国特許出願2020-031203の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本開示の技術は、情報機器の機能選択画面における機能を示す画像の配置を、簡易かつ迅速に変更でき、しかも、従前から区画に配置された画像の位置が変動することなく空き区画に画像を追加できるものであって、産業上の利用可能性を有するものである。
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