(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】チャンバ状態モニタリングのための容量性センサハウジング
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3065 20060101AFI20231220BHJP
H01L 21/205 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
H01L21/302 103
H01L21/205
(21)【出願番号】P 2022552753
(86)(22)【出願日】2021-01-20
(86)【国際出願番号】 US2021014197
(87)【国際公開番号】W WO2021178061
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-11-01
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】パン, ヤオリン
(72)【発明者】
【氏名】テ, パトリック ジョン
(72)【発明者】
【氏名】テデスキ, レナード
(72)【発明者】
【氏名】ウィルワース, ミカエル ディー.
(72)【発明者】
【氏名】マコーミック, ダニエル トーマス
【審査官】加藤 芳健
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/036139(WO,A1)
【文献】特開2005-64359(JP,A)
【文献】特開平7-283148(JP,A)
【文献】特表2019-522900(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
H01L 21/205
H01L 21/203
C23C 16/505
C23C 14/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサモジュールであって、
基板、
前記基板上の第1の電極と第2の電極とを有するキャパシタ、及び
前記第1の電極及び前記第2の電極に電気的に連結された容量性-デジタル変換器(CDC)
を備える、センサモジュールと、
前記センサモジュールに取り付けられたハウジングアセンブリであって、
中空であるシャフト、及び
前記シャフトの第1の端部上方のキャップであって、前記キャパシタを露出させるための開口部を有する、キャップ
を備える、ハウジングアセンブリと
を備える、センサアセンブリ。
【請求項2】
前記基板は、前記シャフトの前記第1の端部上方にある、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項3】
前記キャップは、前記基板を前記シャフトの前記第1の端部に当てて固定する、請求項2に記載のセンサアセンブリ。
【請求項4】
前記シャフトの前記第1の端部は溝を備え、前記溝内にシールリングがあり、前記シールリングは、前記基板と前記シャフトとの間で圧縮される、請求項3に記載のセンサアセンブリ。
【請求項5】
前記シャフトの第2の端部を覆うプレートであって、前記プレートが前記シャフトと共に気密シールを形成し、前記基板及び前記プレートが前記シャフトの内部空間を画定する、プレート
を更に備える、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項6】
前記CDCは、前記シャフトの前記内部空間内にある、請求項5に記載のセンサアセンブリ。
【請求項7】
前記ハウジングアセンブリは、
前記シャフトが挿入されるハウジング本体
を更に備える、請求項5に記載のセンサアセンブリ。
【請求項8】
前記ハウジング本体に取り付けられた真空電気フィードスルー
を更に備える、請求項7に記載のセンサアセンブリ。
【請求項9】
第1の端部と第2の端部を有し、中空であるシャフトと、
基板の第1の表面上のキャパシタであって、前記基板の第2の表面は、前記シャフトの前記第1の端部とインターフェース連結する、キャパシタと、
前記シャフトの前記第1の端部上方のキャップであって、前記キャップは前記基板を前記シャフトの前記第1の端部に当てて固定し、前記キャップを通る開口部が前記キャパシタを露出させる、キャップと
を備える、センサアセンブリ。
【請求項10】
前記シャフトの前記第2の端部で開口部を覆うプレート
を更に備える、請求項9に記載のセンサアセンブリ。
【請求項11】
前記キャップは、前記シャフトに溶接される、請求項9に記載のセンサアセンブリ。
【請求項12】
前記第2の端部に近接する前記シャフトの外面がねじ式である、請求項9に記載のセンサアセンブリ。
【請求項13】
前記シャフトの前記第1の端部の溝と、
前記溝内のシールリングであって、気密シールを提供するために前記基板と前記シャフトとの間で圧縮される、シールリングと
を更に備える、請求項9に記載のセンサアセンブリ。
【請求項14】
第1の孔を有する第1のフランジを備える、真空電気フィードスルーと、
前記真空電気フィードスルーに取り付けられたハウジング本体であって、前記ハウジング本体は、内部空間と第1の端部と第2の端部とを有し、且つ前記ハウジング本体の前記第1の端部上に第2のフランジを備え、前記第2のフランジは、前記真空電気フィードスルー上の前記第1の孔と位置合わせされる第2の孔を有する、ハウジング本体と、
第1の端部及び第2の端部を有するシャフトであって、前記シャフトの前記第1の端部は、前記ハウジング本体の前記第2の端部に取り付けられ、前記シャフトは中空である、シャフトと、
キャップによって前記シャフトの前記第2の端部に当てて固定された容量性センサであって、前記キャップは、前記容量性センサの第1の電極及び第2の電極を露出させるための開口部を備える、容量性センサと
を備える、センサアセンブリ。
【請求項15】
前記ハウジング本体は、前記ハウジング本体の前記第2の端部上に第3のフランジを更に備え、前記第3のフランジは1つ又は複数の第3の孔を有し、前記第3の孔は前記第2の孔からオフセットされる、請求項14に記載のセンサアセンブリ。
【請求項16】
前記シャフトの内部は、プレートによって前記ハウジング本体の前記内部空間から分離されている、請求項14に記載のセンサアセンブリ。
【請求項17】
前記シャフトは、前記ハウジング本体に螺合される、請求項14に記載のセンサアセンブリ。
【請求項18】
前記キャップは、前記シャフトに溶接される、請求項14に記載のセンサアセンブリ。
【請求項19】
前記キャップは、前記シャフト及び前記ハウジング本体を取り囲む、請求項14に記載のセンサアセンブリ。
【請求項20】
前記シャフトの前記第2の端部は溝を備え、前記溝内にシールリングがあり、前記シールリングは、基板と前記シャフトとの間で圧縮される、請求項14に記載のセンサアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年3月6日に出願された米国特許出願第16/812,071号の優先権を主張し、その全内容が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
実施形態は、半導体製造の分野に関し、特に、チャンバ状態をモニタリングするための容量性センサに関する。
【背景技術】
【0003】
マイクロエレクトロニクスデバイス、ディスプレイデバイス、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)などの製造には、1つ又は複数の処理チャンバの使用が必要である。例えば、様々なデバイスを製造するために、限定されないが、プラズマエッチングチャンバ、プラズマ化学気相堆積チャンバ、物理的気相堆積チャンバ、プラズマ処理チャンバ、又はイオン注入チャンバなどの処理チャンバが使用されうる。このようなデバイスでスケーリングにより限界寸法が縮小されるにつれて、均一で安定した処理条件(例えば、単一基板にわたる均一性、異なるロットの基板間での均一性、及び施設内のチャンバ間での均一性)の必要性が、大量生産(HVM)環境においてますます重要になっている。
【0004】
多くの様々な原因から、処理の不均一性又は不安定性が生じる。そのような原因の1つは、プロセス自体の状態である。即ち、基板がチャンバ内で処理される際に、チャンバ環境が変化しうる。例えば、エッチングプロセスにおいて、エッチング副生成物は、再堆積プロセスの結果として、チャンバの内部表面上に堆積されうる。チャンバの内部表面上に再堆積層が蓄積すると、プロセス方策のその後の反復でプラズマ化学物質が変化し、プロセスドリフトが発生する可能性がある。
【0005】
処理ドリフトに対抗するために、処理チャンバは、定期的に洗浄されうる。チャンバ状態をリセットするために、インシトゥ(その場)チャンバ洗浄(ICC)が実施されうる。現在、ICCは主に方策ベースである。即ち、処理チャンバを洗浄するために、設定された方策が実行される。いくつかのICCは、プロセス方策の終点決定のために発光分析(OES)システムを使用することがある。しかしながら、処理チャンバの内部表面の状態(例えば、再堆積層の厚さ、シーズニング層の厚さ等)を直接測定する方法はない。
【0006】
処理チャンバの部分を手動で洗浄するために、又は処理チャンバ内の摩耗した消耗品を交換するために、処理チャンバが開放されることもある。しかしながら、処理チャンバを開放することは、処理チャンバが所望の真空圧力までポンプで戻され、シーズニングされる必要があり、生産基板が処理されうる前にチャンバを再検証する必要があるので、かなりのダウンタイムが生じる。処理チャンバを開放することは、所定の間隔で(例えば、特定の数の基板が処理された後に)、又はエクスカーション(excursion)が検出された後に、行われることがある。所定の間隔に依存することにより、結果的に、チャンバをあまりにも頻繁に開放することになりうる。したがって、スループットが低下する。偏位が検出される場合、チャンバ状態の修正は、生産基板への損傷が既に発生した後に行われる。したがって、歩留りが低下する。
【発明の概要】
【0007】
本明細書に開示される実施形態は、処理ツールの異なる場所で使用するための様々なセンサアセンブリを備える。実施形態では、センサアセンブリは、センサモジュールと、ハウジングアセンブリとを備える。実施形態では、センサモジュールは、基板と、基板上の第1の電極及び第2の電極を有するキャパシタと、第1の電極及び第2の電極に電気的に連結された容量性デジタル変換器(convertercapacitive-to-digital:CDC)とを備える。実施形態では、ハウジングアセンブリは、センサモジュールに取り付けられており、中空のシャフトと、シャフトの第1の端部上方のキャップを備える。キャップは、キャパシタを露出させるための開口部を有している。
【0008】
実施形態では、追加のセンサアセンブリは、第1の端部と第2の端部とを有するシャフトを備え、シャフトは中空である。センサアセンブリは、基板の第1の表面上方のキャパシタであって、基板の第2の表面がシャフトの第1の端部とインターフェース連結する、キャパシタと、シャフトの第1の端部上方のキャップであって、基板をシャフトの第1の端部に当てて固定し、キャップを通る開口部がキャパシタを露出させる、キャップとを更に備える。
【0009】
追加的な実施形態は、第1の孔を有する第1のフランジを備える真空電気フィードスルーと、真空電気フィードスルーに取り付けられたハウジング本体であって、ハウジング本体は内部空間と第1の端部と第2の端部とを有し、且つハウジング本体の第1の端部上に第2のフランジを備え、第2のフランジは、真空電気フィードスルー上の第1の孔と位置合わせされる第2の孔を有する、ハウジング本体とを備えるセンサアセンブリを備えうる。実施形態では、センサアセンブリは、第1の端部及び第2の端部を有するシャフトであって、シャフトの第1の端部は、ハウジング本体の第2の端部に取り付けられ、シャフトは中空である、シャフトと、キャップによってシャフトの第2の端部に当てて固定された容量性センサであって、キャップは、容量性センサの第1の電極及び第2の電極を露出させるための開口部を備える、容量性センサとを更に備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態による、センサモジュールと、センサモジュールとコンピューティングデバイスとの間の通信ネットワークとの概略図である。
【
図2】実施形態による、チャンバ状態をモニタするためにセンサハウジングアセンブリに統合されうるセンサモジュールの断面図である。
【
図3】実施形態による、センサモジュールが位置しうる例示的な場所を示す、処理ツールの概略図である。
【
図4A】実施形態による、低温環境におけるチャンバ状態をモニタするために使用するためのセンサアセンブリの断面図である。
【
図4B】実施形態による、高温環境におけるチャンバ状態をモニタするために使用するためのセンサアセンブリの断面図である。
【
図5A】実施形態による、チャンバ壁に取り付けられたセンサハウジングアセンブリを示す、処理ツールの一部の部分斜視図である。
【
図5B】実施形態による、チャンバ壁に取り付けられたセンサハウジングアセンブリの断面図である。
【
図5C】実施形態による、チャンバ壁に取り付けるためのセンサハウジングアセンブリの分解斜視図である。
【
図6A】実施形態による、処理リングに近接してセンサモジュールを位置決めするセンサハウジングアセンブリを示す、処理ツールの一部の部分斜視図である。
【
図6B】実施形態による、
図6Aのセンサハウジングアセンブリの断面図である。
【
図6C】実施形態による、処理リングに近接してセンサモジュールを位置決めするためのセンサハウジングアセンブリの分解斜視図である。
【
図7A】実施形態による、チャンバリッドと統合されたセンサハウジングアセンブリを示す、処理ツールの一部の部分斜視図である。
【
図7B】実施形態による、チャンバリッドに統合されたセンサハウジングアセンブリの斜視図である。
【
図7C】実施形態による、チャンバリッドに統合されたセンサハウジングアセンブリの分解斜視図である。
【
図8A】実施形態による、処理ツールの一部の断面図であり、センサハウジングアセンブリが処理ツールの排出領域内のポートを通過することを示している。
【
図8B】実施形態による、
図8Aのセンサハウジングアセンブリの斜視図である。
【
図8C】実施形態による、処理ツールの排出領域に位置するセンサハウジングアセンブリの分解斜視図である。
【
図9A】実施形態による、1つ又は複数のセンサアセンブリを備えうる処理ツールの断面図である。
【
図9B】実施形態による、アクセスチューブ及び排出通路の対称的なレイアウトを示す、
図9Aの処理ツールの断面図である。
【
図10】実施形態による、1つ又は複数のセンサアセンブリを備えうる処理ツールの断面図である。
【
図11】実施形態による、センサアセンブリと併用されうる例示的なコンピュータシステムのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書に記載されるシステム及び方法は、チャンバ状態をモニタするための容量性センサを含む。以下の説明では、実施形態の網羅的な理解を提供するために、多数の具体的な詳細事項が明記される。当業者には、これらの具体的な詳細がなくとも実施形態が実施されうることが明らかとなろう。他の事例では、実施形態が不必要に不明瞭にならないように、周知の態様については詳細に説明していない。更に、添付の図に示す様々な実施形態が例示的な表現であり、必ずしも縮尺どおりには描かれないことを理解されたい。
【0012】
上述のように、チャンバ状態の変化は、プロセスの均一性及び安定性(例えば、単一の基板にわたる均一性、異なるロットの基板間の均一性、及び施設内のチャンバ間の均一性)に影響を与えうる。したがって、プロセスの均一性を改善するために、処理ツール内のチャンバ状態をモニタすることが望ましい。本明細書に開示される実施形態は、1つ又は複数のチャンバ状態をモニタするために、処理ツールに統合されうる容量性センサアセンブリを含む。
【0013】
モニタされうる1つのチャンバ状態は、チャンバの内部表面上への材料の堆積(例えば、エッチング副生成物の再堆積)である。そのような再堆積層は、プラズマ化学に変化をもたらす可能性があり、ひいては、プロセスの不均一性又は不安定性をもたらす可能性がある。加えて、いくつかのプロセスのために、シーズニング層がチャンバの内部表面上に配置されうる。シーズニング層に対する変化はまた、プロセスの不均一性をもたらしうる。したがって、シーズニング層に対する変化をモニタすることが望ましい。プロセスの不均一性又は不安定性を制限するためにモニタされうる追加のチャンバ状態は、チャンバ内の様々な部品の温度(例えば、チャンバ壁温度、シャワーヘッド温度など)である。加えて、チャンバ内の1つ又は複数の部品は、消耗部品と見なされうる。即ち、チャンバの動作中に、様々な部品が摩耗し、最終的には交換しなければならないことがある。例えば、処理リングは、そのような消耗部品の1つでありうる。したがって、高いプロセスの均一性を維持するために、いつ交換が必要であるかを決定するために、そのような消耗部品の侵食の程度をモニタすることもまた望ましい。
【0014】
本明細書に開示される実施形態による容量性センサアセンブリを使用することにより、そのようなチャンバ状態をモニタすることが可能になる。本明細書に開示される容量性センサアセンブリにより、種々のチャンバ状態の高精度な測定が可能になる。アセンブリの容量性センサモジュールの容量の変化は、材料(例えば、エッチング副生成物)が容量性センサの電極の上方に堆積されるときに検出される。代替的には、材料の除去(例えば、ICCプロセス中)は、容量の変化によって測定されうる。
【0015】
本明細書に開示される容量性センサアセンブリは、様々な構成要素に対するチャンバ状態の測定値を提供するために、処理ツールの1つ又は複数の異なる場所位置しうる。例えば、センサアセンブリは、チャンバ壁に沿って、排出領域内に位置し、リッドアセンブリと統合され、及び/又は基板の周囲の処理リングに近接して配置されうる。本明細書に開示される実施形態は、処理チャンバ内の環境条件に耐えることができるセンサアセンブリを含む。例えば、センサアセンブリは、実質的にエッチング耐性のあるバリア層によって保護されうる。更に、バリア層はまた、信号の完全性を改善するために、耐フッ素化性でありうる。即ち、耐フッ素化性でなければ、バリア層内に拡散するフッ素は、センサモジュールの容量の変化を引き起こすことになる。センサアセンブリはまた、上昇した処理温度(例えば、約400℃以上)に適合しうる。加えて、センサアセンブリは、相互汚染及び/又は粒子発生を制限する材料で形成される。
【0016】
更に、容量性センサアセンブリにより、チャンバ状態のリアルタイムモニタリングが可能になる。これは、真空電気フィードスルーのようなチャンバ壁を通る電気フィードが、チャンバ内での処理中にセンサモジュールからの出力をモニタできるようにするからである。リアルタイムモニタリングは、既存のプロセスの不均一性を考慮するために、フィードフォワード調整を処理方策に行うことができるようにする。
【0017】
実施形態では、容量性センサアセンブリ(簡潔にセンサアセンブリとも呼ばれる)は、センサモジュール及びセンサハウジングアセンブリを含みうる。センサモジュールは、基板上方に配置されるキャパシタ(例えば、第1の電極及び第2の電極)を含みうる。また、センサモジュールは、キャパシタから出力される容量を、その後のデータ処理のためにデジタル信号に変換するための容量-デジタル変換器(CDC)を含みうる。
【0018】
センサモジュールを処理ツールと統合するために、センサハウジングアセンブリ使用して、センサモジュールを収納してもよい。センサハウジングアセンブリは、センサモジュールを処理チャンバ内に固定する一方で、センサモジュールのキャパシタを処理環境に曝露できる特徴を含む。また、センサハウジングアセンブリは、データをリアルタイムで捕捉できるようにするために、処理ツールのチャンバ壁又はチャンバリッドを通してポートとインターフェース連結するための構成要素を含みうる。
【0019】
特定の実施形態では、センサハウジングアセンブリは、中空シャフトとキャップとを備える。センサモジュールは、キャップによってシャフトの端部に対して固定されうる。キャップを通る孔により、センサモジュールのキャパシタが露出される。中空シャフトは、チャンバ真空を乱すことなくチャンバを出るために、センサモジュールからの相互接続(例えば、ワイヤ、ピンなど)を処理環境から保護し、真空電気フィードスルーに供給できるようにする。
【0020】
センサモジュールのための異なる場所が、センサハウジングアセンブリの様々な構成要素の修正をもたらし、構成要素がチャンバ自体とどのようにインターフェース連結する(interface)かを修正する結果となりうる。例えば、チャンバ壁センサの場合、シャフトは、チャンバ壁内のポートを通って延び、真空電気フィードスルーは、チャンバの外側にありうる。リッドセンサの場合、シャフトがリッドからチャンバ内に延び、真空電気フィードスルーがリッド内に埋め込まれうる。処理リングセンサの場合、シャフトは、底チャンバ表面から上方に延び、処理リングに隣接するプラズマスクリーンと交差しうる。そのような実施形態では、真空電気フィードスルーは、底チャンバ表面を通るポート内に配置されうる。排出領域センサの場合、シャフトは、チャンバ壁を通るポートを通して挿入されてもよく、真空電気フィードスルーは、チャンバ壁の外側にあってもよい。いくつかの実施形態では、任意の寸法を有するポートに沿って気密シールを提供するために、アダプタがセンサハウジングアセンブリの部分の周囲に嵌合されうる。
【0021】
いくつかの実施形態では、センサアセンブリの部分は、消耗部品とみなされうる。例えば、センサモジュールは、ある期間の後に、又は重要なセンサドリフトが検出された後に、置き換えられうる。センサハウジングアセンブリは、簡単な交換ができるように容易に分解されうる。特定の実施形態では、シャフトは、真空電気フィードスルーに取り付けられる主ハウジングにねじ留めするスレッドエンド(threaded end)を有しうる。このように、シャフトに取り付けられたシャフト及び他の構成要素(例えば、キャップ及びセンサモジュール)は、取り外され、新しいシャフトを主ハウジングにネジで留めることによって交換されうる。他の実施形態では、センサアセンブリ全体は、消耗部品とみなされ、センサアセンブリ全体は、一定期間の後に、又は重要なセンサドリフトが検出された後に、置き換えられうる。
【0022】
ここで
図1を参照すると、実施形態による、センサモジュール110の概略図が示されている。実施形態では、センサモジュール110は、センサ112及びCDC114を備える。センサ112は、容量性センサである。すなわち、センサ112からの出力は容量である。次いで、容量出力は、更なる処理のために、CDCによってデジタル信号に変換されうる。CDCは、ASICダイ上に実装されうる。実施形態では、センサモジュール110は、コントローラ116によって制御される。また、コントローラ116は、電力(即ち、Vdd)をセンサモジュール110に供給しうる。コントローラ116は、コンピューティングデバイス117に通信可能に連結されてもよく、又はコンピューティングデバイス117に統合されてもよい。コンピューティングデバイス117は、センサモジュール110によってモニタされている処理ツールの動作を制御しうる。そのように、センサ112から出力される容量は、チャンバ状態の不均一性を説明するために、プロセス方策、洗浄スケジュール等を変更するために使用されうる。
【0023】
ここで
図2を参照すると、実施形態による、センサモジュール210の断面図が示されている。実施形態では、センサモジュール210は、センサ212及びCDC214を備える。実施形態では、センサ212は、基板220と、基板220上方の第1の電極221と、基板220上方の第2の電極222とを備えうる。基板220は、限定されないが、シリコン、酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、プラスチック、又は他の絶縁材料といった材料を含みうる。センサの大量製造を可能にするために、基板220は、大量製造(HVM)プロセスに適合する材料であってもよい。即ち、基板220は、パネル形態、ウエハ形態などで利用可能な材料でありうる。
【0024】
図2では、2つの別個の第1の電極221及び2つの別個の第2の電極222が見られる。しかしながら、第1の電極221は、
図2の面外でまとめて接続されてもよく、第2の電極222は、
図2の面外でまとめて接続されてもよいと理解すべきである。実施形態では、第1の電極221及び第2の電極222は、超小型電子処理動作に適合する導電性材料でありうる。例えば、第1の電極221及び第2の電極222のための材料は、アルミニウム、モリブデン、タングステン、チタン、ニッケル、クロム、及びこれらの合金を含みうるが、これらに限定されない。
【0025】
第1の電極221は、導電経路(例えば、トレース229及びビア223を含む)によって、基板220の反対側の表面上にある第1のパッド219に電気的に連結されうる。第2の電極222は、導電経路(例えば、ビア223を含む)によって、基板220の反対側の表面上にある第2のパッド218に電気的に連結されうる。実施形態では、基板220に埋め込まれた導電経路(例えば、トレース229及びビア223)は、限定されないが、タングステン、モリブデン、チタン、タンタル、これらの合金などの導電性材料を含みうる。実施形態では、第1のパッド219及び第2のパッド218は、限定されないが、チタン、ニッケル、パラジウム、銅などの材料を含みうる。いくつかの実施形態では、第1のパッド219及び第2のパッド218は、CDC214との統合を改善するための多層スタックでありうる。例えば、第1のパッド219及び第2のパッド218は、チタン/ニッケル/パラジウム、チタン/銅/パラジウム、又は相互接続パッドに一般に使用される他の材料スタックなどのスタックを含みうる。
【0026】
実施形態では、層233は、第1の電極221、第2の電極222、及び基板220の表面上方に配置されうる。特定の実施形態では、層233は共形層でありうる。即ち、第1の電極221及び第2の電極222の上面にわたる層233の厚さは、第1の電極221及び第2の電極222の側壁面にわたる層の厚さと実質的に類似しうる。層233は、チャンバ内の処理中にセンサ212を保護するバリア層でありうる。エッチングに使用されるプラズマチャンバの特定の実施形態では、層233は、金属酸化物、金属フッ化物、及び金属酸化フッ化物のうちの1つ又は複数を含みうる。層233は、限定されないが、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、オキシフッ化イットリウム、オキシフッ化イットリウムジルコニウム、酸化イットリウムアルミニウム、又は酸化ハフニウムなどの材料を含みうる。エッチングプラズマチャンバ内の層233に適した材料の例が提供されるが、層233に使用される材料は、様々な処理環境に対して最適化されうると理解されたい。例えば、プラズマ処理チャンバ、プラズマ支援堆積チャンバなどは、限定されないが、センサへの損傷、相互汚染、様々な種の拡散などといった、様々な設計上の懸念を最小限に抑えるために、異なる材料を必要としうる異なる処理環境を有している。
【0027】
実施形態では、CDC214は、接着剤244などによって基板220の裏側表面(すなわち、電極221、222とは反対側)に取り付けられる。CDC214は、相互接続242によって、第1のパッド219及び第2のパッド218に電気的に連結される。例えば、相互接続242は、ワイヤボンド等でありうる。実施形態によると、相互接続242は、はんだ241によって第1のパッド219及び第2のパッド241に連結される。相互接続242をパッド218、219に取り付けるためにはんだ241を使用することは、センサモジュール210が低温環境(例えば、約200℃未満)で利用される場合に実用的でありうる。いくつかの実施形態では、CDC214は、はんだ241のみによって基板220に固定されてもよい。即ち、接着剤244は省略されてもよい。他の実施形態(以下でより詳細に説明する)では、はんだ241は、高温環境(例えば、約400℃以上)でセンサモジュール210を使用できるようにするために省略される。CDC214は、ASICダイとして実装されうる。いくつかの実施形態では、温度モニタリングのために、CDC214内のPN接合がセンサモジュール210によって使用されうる。他の実施形態では、温度センサ(図示せず)が基板220上に配置されうる。例えば、温度センサは、抵抗温度検出器(RTD)、熱電対(TC)センサ、又はサーミスタ(TR)センサでありうる。
【0028】
第1の電極221及び第2の電極222に電圧を印加することにより、第1の電極221と第2の電極222との間のキャパシタにわたって電荷が発生する。キャパシタの容量は、第1の電極221及び第2の電極222の形状寸法、第1の電極221と第2の電極222との間の間隔、並びに第1の電極221及び第2の電極222上方の材料の有無といった異なる要因に依存する。
【0029】
材料が第1の電極221及び第2の電極222の上方に追加される(例えば、エッチングプロセス中のエッチング副生成物の再堆積)か、又は第1の電極221及び第2の電極222の上方から除去される(例えば、ICCプロセス中)際に、容量は変化する。容量の変化は、チャンバ状態に変化があったことを示すものである。第1の電極221及び第2の電極222の設計に応じて、センサ212の分解能は、ほぼ20aF以下であり、ほぼ5fF以下の精度を有しうる。したがって、チャンバ状態の小さな変化は、本明細書に記載されるものなどのセンサ212によって検出されうる。
【0030】
以下でより詳細に説明することになるように、センサモジュール210は、センサアセンブリを形成するために、センサハウジングアセンブリと統合されうる。本明細書に記載されるようなセンサアセンブリを処理装置と統合することにより、様々な処理方策の実行中に、基板間の移送中に、洗浄動作(例えば、ICC動作)中に、チャンバ検証中に、又は任意の他の所望の時間中に、チャンバ状態をモニタすることが可能になる。更に、センサアセンブリのアーキテクチャにより、センサモジュールを多くの異なる場所に固定することが可能になる。そのような柔軟性は、チャンバドリフトの原因を決定するための強化された能力を提供するために、処理装置の多くの異なる構成要素が同時にモニタできるようにする。例えば、
図3は、様々な場所における容量性センサアセンブリ311の統合を含む処理装置300の概略図を提供する。
【0031】
図3に示すように、処理装置300は、チャンバ342を備えうる。カソードライナ345は、下部電極361を囲みうる。基板305は、下部電極361に固定されうる。処理リング397は、基板305を囲み、プラズマスクリーン395は、処理リング397を囲みうる。実施形態では、リッドアセンブリ310は、チャンバ342を密閉しうる。チャンバ342は、処理領域302及び排出領域304を含みうる。排出領域304は、排気口396に近接しうる。
【0032】
いくつかの実施形態において、側壁センサアセンブリ311Aは、チャンバ342の横壁に沿って位置しうる。いくつかの実施形態では、側壁センサアセンブリ311Aは、チャンバ342の壁を通過し、処理領域302に露出される。いくつかの実施形態では、リッドセンサアセンブリ311Bは、リッドアセンブリ310と統合され、処理領域302に面する。いくつかの実施形態では、処理リングセンサアセンブリ311Cは、処理リング397に隣接して配置される。例えば、処理リングセンサモジュール311Cは、処理リング397を囲むプラズマスクリーン995と統合されうる。更に別の実施の形態では、排出領域センサアセンブリ311Dが排出領域304に位置しうる。例えば、排出領域センサアセンブリ311Dは、チャンバ342の底面を通過しうる。図示されたように、センサアセンブリ311の各々は、チャンバ342から出る電気リード399を含む。よって、センサアセンブリ311によるリアルタイムモニタリングが実施されうる。
【0033】
ここで
図4Aを参照すると、実施形態による、センサアセンブリ411の断面図が示される。実施形態によると、センサアセンブリ411は、センサモジュール410を備えうる。センサモジュール410は、センサ412及びCDC414を備える。センサ412は、基板420の上方に第1の電極421と第2の電極422とを備える。実施形態では、CDC414は、電極421、422とは反対側の基板420の表面に取り付けられる。
【0034】
実施形態では、センサアセンブリ411は、センサモジュール410を固定するためのハウジングアセンブリを更に備える。例えば、ハウジングアセンブリは、真空電気フィードスルー465と、主ハウジング本体463と、シャフト462と、リッド461とを含みうる。
図4Aのセンサハウジングに図示される構成要素は、本質的に例示的なものである。個々の構成要素の構造は、処理ツールの異なる場所における配置に対応するために変更されうると理解されたい。異なるセンサハウジングのバリエーションについては、以下により詳細に説明される。
【0035】
実施形態では、センサモジュール410は、キャップ461によってシャフト462の端部に当てて固定される。いくつかの実施形態では、キャップ461は、シャフト462の端部に溶接される。キャップ461は、基板420の上面にわたって延び、基板420の上面に対して力を加えて、基板420をシャフト462の端部に固定する。いくつかの実施形態では、シャフト462の端部は、溝471を備えうる。シールリング(図示せず)は、溝471内に位置しうる。基板420は、気密シールを提供するために、シールリングをシャフト462に当てて圧縮する。
【0036】
実施形態では、キャップ461は、センサモジュール410(例えば、第1の電極421及び第2の電極422)のキャパシタを露出させるための開口部を備える。例えば、キャップ461の上面は、キャパシタの周囲を取り囲むリップを形成する。従って、センサモジュール410のキャパシタは、処理ツールの処理環境に曝されうる。
【0037】
実施形態では、シャフト462は中空シャフト462である。シャフト462は、いくつかの実施形態では「チューブ」と呼ばれうる。中空シャフト462は、センサモジュール410からの相互接続443を、閉鎖環境で真空電気フィードスルー465に供給可能にする。したがって、相互接続443は、処理ツールの処理環境に露出されない。実施形態では、相互接続443は、はんだ441によってセンサモジュール410に固定される。そのような接続は、低温処理環境(例えば、約200℃以下など、はんだ溶融温度よりも低い温度)に適しうる。そのような実施形態では、低温は、CDC414を基板420に取り付けることを可能とするが、これは、CDC414の動作温度が、そのような環境では超えられない可能性が高いからである。
【0038】
実施形態では、シャフト462のセンサモジュール410とは反対側の端部は、プレート464によって密閉されうる。シールプレート464は、シャフト462の内部空間466に気密シールを提供しうる。実施形態では、シールプレート464を通る電気接続により、相互接続443がプレート464を通過し、真空電気フィードスルー465へと続くことができるようにする。
【0039】
実施形態では、主ハウジング本体463は、シャフト462を真空電気フィードスルー465に機械的に連結しうる。例えば、シャフト462は、主ハウジング本体463の内部空間467に嵌合しうる。いくつかの実施形態では、シャフト462は、主ハウジング本体463に取り外し可能に連結される。シャフト462を取り外すことができると、センサモジュール410を容易に交換できるようになる(例えば、一定の期間の後に、又は重大なセンサドリフトが検出された後に)。すなわち、いくつかの実施形態では、シャフト462、キャップ461、及びセンサモジュール410は、「消耗」部品と見なされうる。シャフトは、ねじ機構、又は他の適当な取り付けフィーチャによって主ハウジング本体に取り外し可能に連結されうる。例えば、シャフト462及び主ハウジング本体463の端部の外面は、シャフト462が主ハウジング本体463に螺合されうるように、ねじ式(threaded)でありうる。代替的な実施形態では、シャフト462及び主ハウジング本体463は、モノリシック部品であってもよく、又は他の方法で永久的にまとめて取り付けられてもよい。
【0040】
ここで
図4Bを参照すると、更なる実施形態による、センサアセンブリ411の断面図が示される。
図4Bのセンサアセンブリ411は、より高い温度環境のために最適化される。特に、CDC414は、基板420から離れるように移動され、相互接続443のためのはんだ441は省略される。実施形態では、CDC414は、主ハウジング本体463に移動されうる。すなわち、CDC414は、主ハウジング本体463の内部空間467内に位置しうる。
【0041】
加えて、はんだの溶融温度によって制限されないように、相互接続443は、他のアーキテクチャによって基板420のパッドに固定されうる。例えば、相互接続443は、バネ機構(例えば、ポーカーピンアーキテクチャ)でパッドに当てて保持されてもよく、又は相互接続443は、基板420のパッドに溶接されてもよい。
【0042】
ここで
図5A~
図5Cを参照すると、特定の実施形態による、処理ツール500のチャンバ542の側壁へのセンサアセンブリ511の統合を描写する図が示されている。
【0043】
ここで
図5Aを参照すると、実施形態による、チャンバ542の壁に取り付けられたセンサアセンブリ511の斜視図が示される。
図5Aの図は、チャンバ542の外面(すなわち、処理ツール500の外側)を示す。
図5Aには、センサアセンブリ511の主ハウジング本体563及び真空電気フィードスルー565が示されている。センサアセンブリ511の残りの部分は、チャンバ542によって不明瞭である。主ハウジング本体563及び真空電気フィードスルー565は、チャンバ542の外側に位置しうる。
【0044】
実施形態では、主ハウジング本体563は、ポート(
図5Aでは見えない)の周囲でチャンバ542に固定されるプレート572とインターフェース連結する。他の実施形態では、プレート572は省略され、主ハウジング本体563がチャンバ542に直接取り付けられてもよい。
【0045】
ここで
図5Bを参照すると、実施形態による、チャンバ内を通過するセンサアセンブリ511のポート及び構成要素を描写する
図5Aの断面図が示されている。図示されたように、シャフト562は、チャンバ542の壁を通り、ポート584を通って延びる。キャップ561は、シャフト562の端部に嵌合し、チャンバ542の内部空間にセンサ(図示せず)を露出する。
【0046】
ここで
図5Cを参照すると、実施形態による、壁センサに使用されうるセンサアセンブリ511の分解斜視図が示されている。真空電気フィードスルー565は、フランジ573を通る孔574を有するフランジ573を含みうる。主ハウジング本体563は、第1の孔576を有する第1のフランジ575を含みうる。真空電気フィードスルー565の孔574は、2つの構成要素をまとめて固定するために(例えば、ボルト、ねじ等で)、主ハウジング本体の第1の孔576と位置合わせされうる。フランジ573及び575は各々、2つの構成要素を互いに固定するために、任意の数の孔を有しうる。
【0047】
実施形態では、主ハウジング本体563は、反対側の端部に第2のフランジ577を更に備えうる。第2のフランジ577は、第2の孔578を有しうる。第2の孔578は、主ハウジング本体563をプレート572に固定するために、又はチャンバ542に直接固定するために使用されうる。実施形態では、第2の孔578は、組み立てを容易にするために、第1の孔576からオフセットされうる。
【0048】
実施形態では、シャフト562は、細長いチューブを含む。いくつかの実施形態では、シャフト562は、スレッドエンド(threaded end)580を含む。スレッドエンドは、容易に分解できるように、主ハウジング本体563の開口部579(ねじ式であってもよい)に螺合されうる。そのように、センサ512がいったん交換される必要があると、シャフト562はねじが外され、新しいシャフト(新しいキャップ561及びセンサ512を備える)が主ハウジング本体563にねじ留めされうる。
【0049】
実施形態では、センサ512は、シャフト562の端部とキャップ561との間に位置しうる。キャップ561は、シャフト562に溶接(又は任意の他の方法で付着)されうる。実施形態では、キャップ561は、センサ512を処理環境に露出させるために、開口部581を備える。実施形態では、主ハウジング本体563は、ハウジング本体563とチャンバ壁との間の熱抵抗が低い。加えて、実施形態はまた、チャンバ壁と共通の接地を共有する主ハウジング本体563を含みうる。
【0050】
ここで
図6A~
図6Cを参照すると、特定の実施形態による、処理ツール600内の処理リング697に近接するセンサアセンブリ611の統合を描写する図が示されている。
【0051】
ここで
図6Aを参照すると、実施形態による、処理ツール600の内部の一部の部分斜視図が示されている。図示されたように、センサアセンブリ611は、キャップ611を基板(図示せず)を取り囲む処理リング697に隣接して位置決めするために、チャンバ642の内部表面から上に延びる。図示された特定の実施形態では、キャップ611は、プラズマスクリーン695内に統合される。例えば、プラズマスクリーン695は、キャップ611を受け入れる大きさの開口部682を含みうる。いくつかの実施形態では、プラズマスクリーン695は、省略されてもよく、又は任意の所望の構造を有してもよい。
【0052】
実施形態では、主ハウジング本体663は、チャンバ642の内面に取り付けられうる。主ハウジング本体663は、チャンバ642に直接取り付けられてもよく、又は真空電気フィードスルー665は、チャンバ642と主ハウジング本体662との間に位置してもよい。シャフト662は、主ハウジング本体663から垂直に上に延びうる。シャフト662の高さは、キャップ661の上面を、処理リング697の上面と実質的に同一平面上になるように位置決めするために適切でありうる。しかしながら、いくつかの実施形態では、キャップの上面と処理リング697の上面との間にオフセットが存在しうることを理解されたい。
【0053】
ここで
図6Bを参照すると、実施形態による、センサアセンブリ611の構造を描写する処理ツール600の断面図が示される。図示されたように、ポート683は、チャンバ642の壁(例えば、底面)を通って配置される。真空電気フィードスルー665は、チャンバ642の内面に取り付けられ、ポート683内に延びうる。すなわち、真空電気フィードスルー665の一部分は、チャンバ642の内部空間内及びポート683内にありうる。主ハウジング本体663は、真空電気フィードスルー665に取り付けられ、シャフト662は、主ハウジング本体663から離れて垂直に延びる。キャップ661は、プラズマスクリーン695と交差しうる。
【0054】
ここで
図6Cを参照すると、実施形態による、センサアセンブリ611の分解斜視図が示されている。図示されたように、真空電気フィードスルー665は、孔674を有するフランジ673を含みうる。2つの構成要素をまとめて固定するために(例えば、ボルト、ねじ等によって)、整合フランジ675及び孔676が主ハウジング本体に設けられている。図示された実施形態では、フランジ675及び673は、4つの孔676、674を各々有する。しかしながら、任意の数の孔676、674がフランジ675、673上に含まれうると理解されたい。
【0055】
図示された実施形態では、シャフト662は、主ハウジング本体663から外へ延びる。いくつかの実施形態では、シャフト662及び主ハウジング本体663は、モノリシック部品として示されている(又は、そうでなければ、永久的にまとめて取り付けられている)。しかし、いくつかの実施形態では、シャフト662は、主ハウジング本体663に(例えば、ねじ機構等で)取り外し可能に固定されると理解されたい。
【0056】
実施形態では、センサ612は、シャフト662の主ハウジング本体663とは反対側の端部に配置される。センサ612は、キャップ661によってシャフト662に当てて固定される。実施形態では、キャップ661は、センサ612を処理環境に曝すことができる開口部681を含む。実施形態では、主ハウジング本体663は、ハウジング本体663とプラズマスクリーン695との間の熱抵抗が低い。加えて、実施形態はまた、プラズマスクリーン695と共通の接地を共有する主ハウジング本体663を含みうる。
【0057】
ここで
図7A~
図7Cを参照すると、特定の実施形態による、処理ツール700のリッドアセンブリ708内へのセンサアセンブリ711の統合を描写する図が示されている。
【0058】
ここで
図7Aを参照すると、実施形態による、処理ツール700のリッドアセンブリ708の一部の断面図が示されている。実施形態では、リッドアセンブリ708は、中央ノズル707を備え、そこを通して電気フィード(electrical feed)706が設けられる。実施形態では、電気フィード706は、真空電気フィードスルー765に接続される。真空電気フィードスルー765は、中央ノズル707の底部を密閉しうる。すなわち、中央ノズル707の底面より下の空間(volume)が真空圧力に保持され、中央ノズル707の底面より上の空間が大気圧に保持されうる。
【0059】
実施形態では、主ハウジング本体763は、リッドアセンブリ708の真空側の真空電気フィードスルー765とインターフェース連結しうる。シャフト762は、主ハウジング本体763に取り付けられ、処理ツール700の処理領域内を下方に延びうる。実施形態では、センサ712は、シャフト762の底部に位置し、キャップ761によって所定の位置に固定される。
図7Aのキャップ761は、センサ712から中央ノズル707の底面まで延びうる。すなわち、キャップ761は、シャフト762と主ハウジング本体733の両方を取り囲みうる。
【0060】
ここで
図7Bを参照すると、実施形態による、センサアセンブリ711の一部の斜視図が示される。キャップ761は、明確にするために
図7Bから省略されている。図示されたように、真空電気フィードスルー765は、フランジ773を含みうる。フランジ773は、リッドアセンブリ708の中央ノズル707の底面に当てて固定されうる(例えば、ボルト又は他の手段を用いて)。実施形態では、主ハウジング本体763はまた、フランジ775を備えうる。フランジ775及びフランジ773は、フランジ775及び773の孔(図示せず)を通るボルトによってまとめて固定されうる。実施形態では、シャフト762は、主ハウジング本体763に(例えば、ねじ機構等で)取り外し可能に取り付けられうる。
【0061】
ここで
図7Cを参照すると、実施形態による、センサアセンブリ711の分解斜視図が示されている。
図7Bと同様に、キャップ762は、明確にするために省略されている。図示されたように、真空電気フィードスルー765は、主ハウジング本体763とインターフェース連結する。実施形態では、主ハウジング本体763は、突出部789を含みうる。突出部789の外面はねじ式であり、シャフト762の内面はねじ式でありうる。すなわち、いくつかの実施形態では、主ハウジング本体763は雄型部品であり、シャフト762は、雄型-雌型連結構成のための雌型部品でありうる。実施形態では、センサ712は、キャップ(図示せず)によってシャフト762に当てて固定される。実施形態では、主ハウジング本体763は、ハウジング本体763とリッドとの間の熱抵抗が低い。加えて、センサ712からの電気出力信号は、リッドの上のRFコイルから電気的に保護されうる。よって、シャフト762、主ハウジング本体763、及びキャップ(図示せず)は、RF接地されうる。実施形態では、RF接地は、シャフト762、主ハウジング本体763、及びキャップ(図示せず)にわたった共通接地によって実施されうる。
【0062】
ここで
図8A-
図8Cを参照すると、特定の実施形態による、センサアセンブリ811の、処理ツール800のチャンバ842の底面への統合を描く図が示されている。
【0063】
ここで
図8Aを参照すると、実施形態による、処理ツール800のチャンバ842の底面の部分断面図が示されている。チャンバ842の底面は、ポート884を有しうる。ポート884により、処理ツール800の内部領域へのアクセスが可能になりうる。例えば、ポート884は、処理ツール800の排気システム(図示せず)に近接する排出領域へのアクセスを提供しうる。
【0064】
実施形態では、センサアセンブリ811は、ポート884に挿入されうる。センサアセンブリ811は、真空電気フィードスルー865、主ハウジング本体863、シャフト862、センサ812、及びキャップ861を含みうる。実施形態では、主ハウジング本体863及び真空電気フィードスルー865は、チャンバ842の外側に位置し、シャフト862は、ポート884内に延びうる。いくつかの実施形態では、シャフト862は、ポート884を完全に貫通しなくてもよい一方で、他の実施形態では、シャフト862は、ポート884を完全に貫通する。例えば、シャフト862は、センサ812がチャンバ842の内部表面と実質的に同一平面上にあるように、ポート884を貫通しうる。
【0065】
実施形態では、ポート884は、シャフト862の寸法(例えば、外径)よりも大きい寸法(例えば、直径)を有しうる。したがって、ポート884を完全に充填するために、アダプタ888が使用されうる。アダプタ888は、フランジ891によってチャンバ842に固定されうる。センサアセンブリ811は、アダプタ888に固定されうる(例えば、アダプタ888を主ハウジング本体863に接続する1つ又は複数のボルト又はねじ(図示せず)を用いて)。
【0066】
ここで
図8Bを参照すると、実施形態による、センサアセンブリ811及びアダプタ888の斜視図が示されている。実施形態では、アダプタ888は、シャフト862の周りに着座する(図示されていない)。キャップ861(及び図示されていないセンサ812)は、アダプタ888の上面の上方に延びうる。
【0067】
ここで
図8Cを参照すると、実施形態による、センサアセンブリ811の分解斜視図が示されている。実施形態では、真空電気フィードスルー865は、フランジ873を含みうる。フランジ873は、1つ又は複数の孔874を含みうる。実施形態では、主ハウジング本体863は、1つ又は複数の第1の孔876を有する第1のフランジ875を含みうる。第1のフランジ875の第1の孔876は、真空電気フィードスルー865及び主ハウジング本体863が互いに連結できるようにするために、真空電気フィードスルー865の1つ又は複数の孔874と位置合わせされうる。
【0068】
実施形態では、主ハウジング本体863は、主ハウジング本体863の、第1のフランジ875とは反対側の端部に、第2のフランジ877を更に備えうる。実施形態では、第2のフランジ877は、1つ又は複数の第2の孔878を含みうる。実施形態では、第2のフランジ877は、主ハウジング本体863をアダプタ888のフランジ891に連結するために使用されうる。アダプタフランジ891を通る孔は省略されるが、ボルト、ねじ等を受け入れるために、フランジ891の孔が第2の孔878と位置合わせされうると理解されたい。
【0069】
図示された実施形態では、シャフト862は、主ハウジング本体863に固着されているように示されている。シャフト862及び主ハウジング本体863は、モノリシック構造であってもよく、又はシャフト862は、主ハウジング本体863に取り外し可能に連結されてもよい(例えば、ねじ機構を用いて)。実施形態では、センサ812は、キャップ861によってシャフト862の端部に当てて固定されうる。キャップ861は、センサ812を処理環境(例えば、排出領域)に露出させる開口部881を備える。実施形態では、主ハウジング本体863は、ハウジング本体863とチャンバ本体800との間の熱抵抗が低い。加えて、実施形態はまた、チャンバ本体800と共通の接地を共有する主ハウジング本体863を含みうる。
【0070】
図5A~
図8Cでは、様々なセンサアセンブリ構成が提供される。このようなセンサアセンブリは、任意のチャンバアーキテクチャと統合されうると理解されたい。また、チャンバの堆積及び除去、並びに異なる場所での温度をモニタするために、複数のセンサをチャンバにわたって分散させることができる。例えば、センサは、中央に加えてリッドにわたってリッド上に実装することもできる。センサは、垂直に異なる位置で壁上に配置することもできる。センサは、リング侵食均一性モニタのために、リング上の120度離れた3つの場所に配置することもできる。同様に、センサは、チャンバの底部の真空ポートに近い複数の場所に配置することもできる。上述のような様々なセンサアセンブリが統合されうる、1つのそのようなチャンバアーキテクチャの例が、
図9A及び
図9Bに関して説明される。実施形態では、単一のセンサアセンブリが処理装置900に統合され、又は2つ以上のセンサアセンブリが処理装置900に統合されうる。加えて、処理装置900に統合された単一のタイプのセンサアセンブリのうちの2つ以上が存在しうる。例えば、2つ以上の壁センサアセンブリが処理装置900に統合されうる。
【0071】
ここで
図9Aを参照すると、実施形態による、本明細書に記載されるような1つ又は複数のセンサアセンブリを備えるプラズマ処理装置900の概略断面図が示されている。プラズマ処理装置900は、プラズマエッチングチャンバ、プラズマ化学気相堆積チャンバ、物理的気相堆積チャンバ、プラズマ処理チャンバ、イオン注入チャンバ、又は他の適切な真空処理チャンバでありうる。
図9Aに示されるように、プラズマ処理装置900は、概して、チャンバリッドアセンブリ910と、チャンバ本体アセンブリ940と、排気アセンブリ990とを含み、これらは、処理領域902及び排出領域904を集合的に包囲する。実際には、処理ガスは、処理領域902に導入され、RF電力を使用してプラズマに点火される。基板905は、基板支持アセンブリ960上に配置され、処理領域902内で生成されたプラズマに曝露されて、エッチング、化学気相堆積、物理的気相堆積、注入、プラズマアニーリング、プラズマ処理、軽減、又は他のプラズマプロセスといったプラズマプロセスを基板905上で実行する。真空は、排気アセンブリ990によって処理領域902内に維持され、この排気アセンブリ990は、排出領域904を通してプラズマプロセスから使用済みの処理ガス及び副生成物を除去する。
【0072】
リッドアセンブリ910は、概して、チャンバ本体アセンブリ940から分離され、且つチャンバ本体アセンブリ940によって支持される上部電極912(又はアノード)と、上部電極912を囲むチャンバリッド914とを含む。上部電極912は、導電性ガス入口チューブ926を介してRF電源903に連結される。導電性ガス入口チューブ926は、チャンバ本体アセンブリ940の中心軸と同軸であり、その結果、RF電力及び処理ガスの両方が対称的に提供される。上部電極912は、伝熱プレート918に取り付けられたシャワーヘッドプレート916を含む。シャワーヘッドプレート916、伝熱プレート918、及びガス入口チューブ926はすべて、アルミニウム又はステンレス鋼などのRF導電性材料から製造される。
【0073】
シャワーヘッドプレート916は、処理領域902内に処理ガスを分配するための中央マニホルド920及び1つ又は複数の外側マニホルド922を有する。1つ又は複数の外側マニホルド922は、中央マニホルド920を囲む。中央マニホルド920は、ガス入口チューブ926を通してガス源906から処理ガスを受け取り、外側マニホルド922は、中央マニホルド920内で受け取られたガスの同じ又は異なる混合物でありうる処理ガスを、1つ又は複数のガス入口チューブ927を通してガス源906から受け取る。シャワーヘッドプレート916のデュアルマニホルド構成(dual manifold configuration)により、処理領域902へのガス供給の改善された制御が可能になる。マルチマニホルドシャワーヘッドプレート916により、従来の単一マニホルドバージョンとは対照的に、処理結果の中央からエッジへの制御を強化することができるようになる。
【0074】
伝熱流体は、流体入口チューブ930を通って、流体源909から伝熱プレート918に供給される。流体は、伝熱プレート918内に配置された1つ又は複数の流体チャネル919を通して循環され、流体出口チューブ931を介して流体源909に戻される。適した伝熱流体は、水、水ベースのエチレングリコール混合物、パーフルオロポリエーテル(例えば、Galden(登録商標)流体)、油ベースの伝熱流体、又は類似の流体を含む。
【0075】
チャンバ本体アセンブリ940は、アルミニウム又はステンレス鋼などの処理環境に耐性のある導電性材料から製造されたチャンバ本体942を含む。基板支持アセンブリ960は、チャンバ本体942内で中央に配置され、中心軸(CA)について対称的に処理領域902内の基板905を支持するように位置付けられる。基板支持アセンブリ960はまた、基板905を囲む処理リング997を支持しうる。チャンバ本体942は、上部ライナアセンブリ944の外側フランジを支持するレッジを含む。上部ライナアセンブリ944は、アルミニウム、ステンレス鋼、及び/又はイットリアなどの、導電性の処理適合材料(例えばイットリアでコーティングされたアルミニウム)から構築されうる。実際には、上部ライナアセンブリ944は、処理領域902内のプラズマからチャンバ本体942の上部を遮蔽し、定期的な洗浄及びメンテナンスを可能にするために取り外すことができる。上部ライナアセンブリ944の内側フランジは、上部電極912を支持する。チャンバ本体アセンブリ940と上部電極912との間に電気絶縁を提供するために、上部ライナアセンブリ944と上部電極912との間に絶縁体913が配置される。
【0076】
上部ライナアセンブリ944は、内側フランジ及び外側フランジに取り付けられた外壁947と、底壁948と、内壁949とを含む。外壁947及び内壁949は、実質的に垂直な円筒壁である。外壁947は、チャンバ本体942を処理領域902内のプラズマから遮蔽するように配置され、内壁949は、処理領域902内のプラズマから基板支持アセンブリ960の側面を少なくとも部分的に遮蔽するように配置される。底壁948は、排出通路989が形成される特定の領域を除いて、内壁949と外壁947とを接合する。
【0077】
処理領域902は、基板支持アセンブリ960への基板905の進入/基板支持アセンブリ960からの基板905の取り外しを可能にする、チャンバ本体942内に配置されたスリットバルブトンネル941を通してアクセスされる。上部ライナアセンブリ944は、基板905が通過できるようにするために、スリットバルブトンネル941に適合するように配置されたスロット950を有する。ドアアセンブリ(図示せず)は、プラズマ処理装置の動作中に、スリットバルブトンネル941及びスロット950を閉じる。
【0078】
基板支持アセンブリ960は、概して、下部電極961(又はカソード)及び中空ペデスタル962を含み、基板支持アセンブリ960の中心軸(CA)の中心がこれらを通過している。そして基板支持アセンブリ960は、中央領域956に配置され、チャンバ本体942によって支持される中央支持部材957によって支持される。中心軸(CA)はまた、中央支持部材957の中心を通る。下部電極961は、整合ネットワーク(図示せず)及び中空ペデスタル962を通ってルート決めされたケーブル(図示せず)を介してRF電源903に連結される。RF電力が上部電極912及び下部電極961に供給されると、そこで形成される電場が、処理領域902内に存在する処理ガスをプラズマに点火する。
【0079】
中央支持部材957は、締め具及びOリング(図示せず)などによってチャンバ本体942に密閉され、下部電極961は、ベローズ958などによって中央支持部材957にシールされる。したがって、中央領域956は、処理領域902から密閉され、処理領域902が真空条件に維持されている間、大気圧に維持されうる。
【0080】
中央領域956内に作動アセンブリ963が位置決めされ、チャンバ本体942及び/又は中央支持部材957に取り付けられる。作動アセンブリ963は、チャンバ本体942、中央支持部材957、及び上部電極912に対する下部電極961の垂直移動を提供する。処理領域902内の下部電極961のそのような垂直移動が、下部電極961と上部電極912との間に可変間隙をもたらすことで、そこに形成される電場の制御を増加させ、次いで、処理領域902内に形成されるプラズマ内の密度のより優れた制御を提供できるようになる。更に、基板905は下部電極961によって支持されるので、基板905とシャワーヘッドプレート916との間の間隙も変化しうる。その結果、基板905にわたるプロセスガス分布のより優れた制御がもたらされる。
【0081】
1つの実施形態では、下部電極961は静電チャックであり、したがって、その中に配置される1つ又は複数の電極(図示せず)を含む。電圧源(図示せず)は、1つ又は複数の電極を基板905に対してバイアスし、引力を発生させて、処理中に基板905を適所に保持する。1つ又は複数の電極を電圧源に連結するケーブル配線は、中空ペデスタル962を通ってルート決めされ、複数のアクセスチューブ980のうちの1つを通ってチャンバ本体942から外へ送られる。
【0082】
図9Bは、チャンバ本体アセンブリ940のスポーク991内のアクセスチューブ980のレイアウトの概略図である。スポーク991及びアクセスチューブ980は、図示されたようにスポークパターンで処理装置900の中心軸(CA)を中心として対称的に配置される。図示された実施形態では、3つの同一のアクセスチューブ980が、チャンバ本体942を通って中央領域956内に配置され、チャンバ本体942の外側から下部電極961への複数の配管及びケーブル配線の供給を容易にする。スポーク991の各々は、中央領域956の上の処理領域902を中央領域956の下の排出領域904に流体的に連結する排出通路989に隣接する。アクセスチューブ980の対称的な配置は、処理領域902におけるより均一なプラズマ形成を可能にし、且つ処理中の基板905の表面にわたるプラズマ密度制御の改善を可能にするために、チャンバ本体942、特に処理領域902における電気的及び熱的な対称性を更に提供する。
【0083】
同様に、排出通路989は、中心軸(CA)について対称に上部ライナアセンブリ944内に配置される。排出通路989は、処理領域902から排出領域904を通り、排気口996を通ってチャンバ本体942から、ガスを排出できるようにする。排気口996は、ガスが排出通路989を通って均等に引き抜かれるように、チャンバ本体アセンブリ940の中心軸(CA)を中心にセンタリングされる(centered)。
【0084】
再び
図9Aを参照すると、導電性のメッシュライナ995が、上部ライナアセンブリ944上に配置される。メッシュライナ995は、アルミニウム、ステンレス鋼、及び/又はイットリア(例えば、イットリアでコーティングされたアルミニウム)などの、導電性プロセス適合材料から構築されうる。メッシュライナ995は、そこを通って形成された複数の開孔(図示せず)を有しうる。開孔は、メッシュライナ995の中心軸について対称に配置され、排気ガスがそこを通って均一に引き出されることができるようにし、次いで、処理領域902内の均一なプラズマ形成を容易にし、処理領域902内のプラズマ密度及びガス流のより優れた制御を可能にする。1つの実施形態では、メッシュライナ995の中心軸は、チャンバ本体アセンブリ940の中心軸(CA)と位置合わせされる。
【0085】
メッシュライナ995は、上部ライナアセンブリ944に電気的に連結されうる。RFプラズマが処理領域902内に存在する場合、接地へのリターン経路を求めるRF電流は、メッシュライナ995の表面に沿って、上部ライナアセンブリ944の外壁947まで移動しうる。したがって、メッシュライナ995の環状対称構成は、対称なRFリターンを接地に提供し、上部ライナアセンブリ944の任意の幾何学的な非対称性をバイパスする(bypass)。
【0086】
実施形態では、1つ又は複数のセンサアセンブリは、処理装置900全体の様々な場所に配位置しうる。例えば、センサアセンブリは、限定されないが、チャンバ942の側壁に沿って、排出領域904内で、処理リング997に隣接して(例えば、メッシュライナ995内に統合されて)、又はリッドアセンブリ910と統合されて、1つ又は複数の場所に配置されうる。したがって、処理装置900を通じた複数の場所における様々なチャンバ状態の検出が決定されうる。1つ又は複数のセンサアセンブリによって提供されるチャンバ状態は、例えば、処理方策パラメータ、処理装置900の洗浄スケジュール、部品交換決定などの1つ又は複数のパラメータを修正するために使用されうる。
【0087】
図9A及び
図9Bの処理装置900は、本明細書に開示されるようなセンサアセンブリを含むことから利益を得ることができるツールの特定の例を提供するが、実施形態は、
図9A及び
図9Bの特定の構成に限定されないと理解されたい。つまり、限定されないが、マイクロエレクトロニクス製造産業で使用されような、多くの異なるプラズマチャンバ構成もまた、本明細書に開示されるようなセンサアセンブリの統合から利益を得ることができる。
【0088】
例えば、
図10は、実施形態による、上述のような1つ又は複数の容量性センサアセンブリを含むことができる、処理装置1000の断面図である。プラズマ処理装置1000は、プラズマエッチングチャンバ、プラズマ化学気相堆積チャンバ、物理的気相堆積チャンバ、プラズマ処理チャンバ、イオン注入チャンバ、又は他の適切な真空処理チャンバでありうる。
【0089】
処理装置1000は、接地チャンバ1042を含む。いくつかの例では、チャンバ1042はまた、チャンバ1042の内面を保護するためのライナ(図示せず)を備えうる。チャンバ1042は、処理領域1002及び排出領域1004を備えうる。チャンバ1042は、リッドアセンブリ1010で密閉されうる。プロセスガスは、1つ又は複数のガス源1006から質量流量コントローラ1049を通ってリッドアセンブリ1010に供給され、チャンバ1005に供給される。排出領域1004に近接する排気口1096は、チャンバ1042内の所望の圧力を維持し、チャンバ1042内の処理から副生成物を除去しうる。
【0090】
リッドアセンブリ1010は、概して、シャワーヘッドプレート1016と伝熱プレート1018とを備える上部電極を含む。リッドアセンブリ1010は、絶縁層1013によってチャンバ1042から絶縁される。上部電極は、整合器(match(図示せず))を通してソースRF発生器1003に連結される。ソースRF発生器1003は、例えば、100MHzと180MHzとの間の周波数を有してもよく、特定の実施形態では、162MHz帯内にある。ガス源1006からのガスは、シャワーヘッドプレート1016内のマニホルド1020内に進入し、シャワーヘッドプレート1016内への開口を通ってチャンバ1042の処理領域1002内に出る。実施形態では、伝熱プレート1018は、伝熱流体が流れるチャネル1019を備える。シャワーヘッドプレート1016及び伝熱プレート1018は、アルミニウム又はステンレス鋼などのRF導電性材料から製造される。特定の実施形態では、シャワーヘッドプレート1016の代わりに(又はこれに加えて)、チャンバ1042内へのプロセスガスの分配のために、ガスノズル又は他の適切なガス分配アセンブリが提供される。
【0091】
処理領域1002は、基板1005が固定される下部電極1061を備えうる。基板1005を囲む処理リング1097の部分は、下部電極1061によって支持されうる。基板1005は、チャンバ1042を通りスリットバルブトンネル1041を通してチャンバ1042内に挿入(又はそこから抽出)されうる。簡略化を目的として、スリットバルブトンネル1041のためのドアは省略される。下部電極1061は、静電チャックでありうる。下部電極1061は、支持部材1057によって支持されうる。実施形態では、下部電極1061は、複数の加熱ゾーンを含みうる。各ゾーンは、温度設定点に独立して制御可能である。例えば、下部電極1061は、基板1005の中心に近接する第1の熱ゾーンと、基板1005の周辺に近接する第2の熱ゾーンとを含みうる。バイアス電力RF発生器1025は、マッチ1027を通して下部電極1061に連結される。バイアス電力RF発生器1025は、必要に応じて、プラズマにエネルギー供給するためのバイアス電力を供給する。バイアス電力RF発生器1025は、例えば、約2MHzから60MHzの間の低周波数を有しうるが、特定の実施形態では、13.56MHz帯内にある。
【0092】
実施形態では、1つ又は複数のセンサアセンブリは、処理装置1000全体の様々な場所に配位置しうる。例えば、センサアセンブリは、1つ又は複数の場所に位置しうる(例えば、限定されないが、チャンバ1042の側壁に沿って、排出領域1004内で、処理リング1097に隣接し、リッドアセンブリ1010と統合された状態で)。したがって、処理装置1000を通じた複数の場所における様々なチャンバ状態の検出が決定されうる。1つ又は複数のセンサアセンブリによって提供されるチャンバ状態は、例えば、処理方策パラメータ、処理装置1000の洗浄スケジュール、部品交換決定などの1つ又は複数のパラメータを修正するために使用されうる。
【0093】
ここで
図11を参照すると、処理ツールの例示のコンピュータシステム1160を示すブロック図が実施形態に従って示されている。実施形態において、コンピュータシステム1160が処理ツールに連結され、処理ツールでの処理を制御する。コンピュータシステム1160は、本明細書に開示されるような、1つ又は複数のセンサアセンブリに通信可能に連結されうる。コンピュータシステム1160は、例えば、処理方策パラメータ、処理ツールの洗浄スケジュール、部品交換決定などの1つ又は複数のパラメータを修正するために、1つ又は複数のセンサアセンブリからの出力を利用しうる。
【0094】
コンピュータシステム1160は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、エクストラネット、又はインターネット内の他のマシンに接続(例えば、ネットワーク化)されうる。コンピュータシステム1160は、クライアント-サーバネットワーク環境においてはサーバ若しくはクライアントマシンの役割で、又は、ピアツーピア(又は分散)ネットワーク環境においてはピアマシンとして作動しうる。コンピュータシステム1160は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、サーバ、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又は、そのマシンによって行われる動作を特定する(連続した又は別様な)命令のセットを実行可能な任意のマシンでありうる。更に、コンピュータシステム1160として単一のマシンのみを示しているが、「マシン」という用語は、本明細書に記載の方法のうちの任意の1つ又は複数を実施するために、命令のセット(又は複数のセット)を個々に、又は連携的に実行するマシン(例えば、コンピュータ)の任意の集合体を含むとも解釈すべきである。
【0095】
コンピュータシステム1160は、命令が格納された非一過性のマシン読取り可能な媒体を有するコンピュータプログラム製品、又はソフトウェア1122を含みうる。これらの命令は、実施形態による処理を実施するコンピュータシステム1160(又は、他の電子機器)をプログラムするために使用されうる。マシン可読媒体は、マシン(例えばコンピュータ)によって読み出し可能な形態により情報を格納又は伝送するための任意の機構を含む。例えば、マシン可読(例えばコンピュータ可読)媒体は、マシン(例えばコンピュータ)可読記憶媒体(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス等)、マシン(例えばコンピュータ)可読伝送媒体(電気的形態、光学的形態、音響的形態、又はその他の形態による伝播信号(例えば赤外線信号、デジタル信号等))等を含む。
【0096】
実施形態では、コンピュータシステム1160は、バス1130を介して互いに通信する、システムプロセッサ1102と、メインメモリ1104(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)(フラッシュメモリ、シンクロナスDRAM(SDRAM)又はランバスDRAM(RDRAM)など)と、スタティックメモリ1106(例えばフラッシュメモリやスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)など)と、二次メモリ1118(データ記憶デバイスなど)とを含む。
【0097】
システムプロセッサ1102は、1つ又は複数の汎用処理デバイス(例えばマイクロシステムプロセッサや中央処理装置など)を表す。より詳細には、システムプロセッサは、複合命令セット演算(CISC)マイクロシステムプロセッサ、縮小命令セット演算(RISC)マイクロシステムプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロシステムプロセッサ、他の命令セットを実装するシステムプロセッサ、又は、命令セットの組み合わせを実装するシステムプロセッサでありうる。システムプロセッサ1102はまた、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号システムプロセッサ(DSP)、ネットワークシステムプロセッサといった、1つ又は複数の特殊用途処理装置であってもよい。システムプロセッサ1102は、本明細書に記載の工程を実行するための処理ロジック1126を実行するように構成される。
【0098】
コンピュータシステム1160は、他のデバイス又はマシンと通信するためのシステムネットワークインターフェースデバイス1108を更に含みうる。コンピュータシステム1160はまた、ビデオディスプレイユニット1110(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、又はブラウン管(CRT)、英数字入力装置1112(例えば、キーボード)、カーソル制御装置1114(マウスなど)、及び信号生成装置1116(例えば、スピーカ)を含みうる。
【0099】
二次メモリ1118は、本明細書に記載の方法又は機能のうちの任意の1つ又は複数を実施する、1つ又は複数の命令セット(例えば、ソフトウエア1122)が記憶される、マシンアクセス可能記憶媒体1131(又はより具体的にはコンピュータ可読記憶媒体)を含みうる。このソフトウェア1122は、コンピュータシステム1160によって実行されている間、完全に又は少なくとも部分的に、メインメモリ1104及び/又はシステムプロセッサ1102の中にも常駐していてよく、メインメモリ1104及びシステムプロセッサ1102は、マシン可読記憶媒体も構築しうる。ソフトウェア1122は更に、システムネットワークインターフェースデバイス1108を介してネットワーク1161上で送信又は受信されうる。実施形態では、ネットワークインターフェースデバイス1108は、RF結合、光結合、音響結合、又は誘導性結合を使用して動作しうる。
【0100】
例示的な実施形態では、マシンアクセス可能記憶媒体1131を単一の媒体として示しているが、「マシン可読記憶媒体(machine-readable storage medium)」という語は、1つ又は複数の命令セットを記憶する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中データベース若しくは分散データベース、並びに/又は、関連するキャッシュ及びサーバ)を含むと解釈すべきである。「マシン可読記憶媒体」という用語はまた、マシンによって実行される命令のセットを格納又は符号化することが可能であり、且つ、方法のうちの任意の1つ又は複数をマシンに実行させる任意の媒体を含むとも解釈すべきである。従って、「マシン可読記憶媒体」という用語は、ソリッドステートメモリ、光媒体、及び磁気媒体を含むがこれらに限定されないと解釈すべきである。
【0101】
前述の明細書では、特定の例示的な実施形態について説明してきた。以下の特許請求の範囲を逸脱することなく、例示の実施形態に様々な変更が加えられることが明らかとなろう。したがって、本明細書及び図面は、限定を意味するのではなく、例示を意味すると見なすべきである。
【0102】
実施例1 センサアセンブリであって、基板と、基板上の第1の電極と第2の電極とを有するキャパシタと、第1の電極及び第2の電極に電気的に連結された容量性-デジタル変換器(CDC)とを備える、センサモジュールと、センサモジュールに取り付けられており、中空のシャフトと、シャフトの第1の端部上方のキャップとを備えるハウジングアセンブリとを備え、キャップがキャパシタを露出させるための開口部を有している、センサアセンブリ。
【0103】
実施例2 基板はシャフトの第1の端部上方にある、実施例1に記載のセンサアセンブリ。
【0104】
実施例3 キャップは、基板をシャフトの第1の端部に当てて固定する、実施例2に記載のセンサアセンブリ。
【0105】
実施例4 シャフトの第1の端部は溝を含み、シールリングが溝内にあり、シールリングが基板とシャフトとの間で圧縮される、実施例3に記載のセンサアセンブリ。
【0106】
実施例5 シャフトの第2の端部を覆うプレートを更に備え、プレートはシャフトと気密シールを形成し、基板及びプレートは、シャフトの内部空間を画定する、実施例1~3のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0107】
実施例6 CDCがシャフトの内部空間内にある、実施例5に記載のセンサアセンブリ。
【0108】
実施例7 ハウジングアセンブリはハウジング本体を更に備え、シャフトがハウジング本体に挿入される、実施例5に記載のセンサアセンブリ。
【0109】
実施例8 CDCはハウジング本体内にある、実施例7に記載のセンサアセンブリ。
【0110】
実施例9 CDCが、シャフトの内部空間を通って延び、プレートを通過する相互接続によって基板に取り付けられる、実施例8に記載のセンサアセンブリ。
【0111】
実施例10 相互接続は基板上のパッドに溶接され、又は相互接続は、バネによって基板上のパッドに当てて固定される、実施例9に記載のセンサアセンブリ。
【0112】
実施例11 シャフトがハウジング本体に螺合される、実施例7~10のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0113】
実施例12 ハウジング本体に取り付けられた真空電気フィードスルーを更に備える、実施例7~11のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0114】
実施例13 センサアセンブリであって、第1の端部と第2の端部を有し、中空であるシャフトと、
基板の第1の表面上のキャパシタであって、基板の第2の表面は、シャフトの第1の端部とインターフェース連結する、キャパシタと、シャフトの第1の端部上方のキャップであって、キャップは基板をシャフトの第1の端部に当てて固定し、キャップを通る開口部がキャパシタを露出させる、キャップとを備える、センサアセンブリ。
【0115】
実施例14 シャフトの第2の端部で開口部を覆うプレートを更に備える、実施例13に記載のセンサアセンブリ。
【0116】
実施例15 キャップがシャフトに溶接される、実施例13又は14に記載のセンサアセンブリ。
【0117】
実施例16 第2の端部に近接するシャフトの外面がねじ式である、実施例13~15のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0118】
実施例17 シャフトの第1の端部の溝と、溝内のシールリングであって、基板とシャフトとの間で圧縮されて気密シールを提供する、シールリングを更に備える、実施例13~16のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0119】
実施例18 キャパシタに電気的に接続された容量-デジタル変換器(CDC)を更に備える、実施例13~18のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0120】
実施例19 CDCへの相互接続は、半田で基板上のパッドに取り付けられる、実施例18に記載のセンサアセンブリ。
【0121】
実施例20 CDCへの相互接続は、バネで基板上のパッドに取り付けられるか、又はCDCへの相互接続が基板上のパッドに溶接される、実施例18に記載のセンサアセンブリ。
【0122】
実施例21 処理ツールであって、処理領域及び排出領域を含む内部空間を画定するチャンバと、チャンバを密閉するためのリッドと、処理領域内にあり、基板及び処理リングを支持するための基板支持体と、処理ツールに取り付けられたセンサアセンブリとを備え、センサアセンブリは、センサモジュールと、センサモジュールに取り付けられたハウジングアセンブリとを備え、センサモジュールは、基板と、基板上の第1の電極と第2の電極とを有するキャパシタと、第1の電極及び第2の電極に電気的に連結された容量-デジタル変換器(CDC)とを備え、ハウジングアセンブリは、中空のシャフトと、キャパシタを露出させる開口部を有する、シャフトの第1の端部上方のキャップと、シャフトの第2の端部を覆い、シャフトと共に気密シールを形成するプレートであって、基板及びプレートがシャフトの内部空間を画定する、プレートと、シャフトが取り付けられたハウジング本体と、ハウジング本体に取り付けられた真空電気フィードスルーとを備える、処理ツール。
【0123】
実施例22 シャフトはチャンバの壁を通過し、キャパシタは処理領域に露出される、実施例21に記載の処理ツール。
【0124】
実施例23 センサアセンブリはリッドと統合され、キャパシタは処理領域に露出される、実施例21の処理ツール。
【0125】
実施例24 真空電気フィードスルーはチャンバ壁内のポートに当てて固定され、シャフトは、処理リングに隣接してキャパシタを位置決めするために、真空電気フィードスルーから上方に延びる、実施例21に記載の処理ツール。
【0126】
実施例25 シャフトは、チャンバ壁のポートを少なくとも部分的に通過し、排出領域に露出される、実施例21の処理ツール。
【0127】
実施例26 センサアセンブリであって、第1の孔を有する第1のフランジを備える真空電気フィードスルーと、内部空間と第1の端部と第2の端部とを有し、且つハウジング本体の第1の端部上に第2のフランジを備える、真空電気フィードスルーに取り付けられたハウジング本体であって、第2のフランジが真空電気フィードスルー上の第1の孔と位置合わせされる第2の孔を有する、ハウジング本体と、第1の端部と第2の端部とを有する中空のシャフトであって、シャフトの第1の端部がハウジング本体の第2の端部に取り付けられる、シャフトと、キャップによってシャフトの第2の端部に当てて固定される容量性センサとを備え、キャップは、容量性センサの第1の電極と第2の電極とを露出させる開口部を備える、センサアセンブリ。
【0128】
実施例27 ハウジング本体は、ハウジング本体の第2の端部上に第3のフランジを更に備え、第3のフランジは1つ又は複数の第3の孔を有し、第3の孔は第2の孔からオフセットされる、実施例26に記載のセンサアセンブリ。
【0129】
実施例28 第3の孔は、プラズマ処理ツールのチャンバ壁の外面に取り付けられた取付板上の孔とインターフェース連結するように配置され、シャフトは、チャンバ壁を通過する、実施例27に記載のセンサアセンブリ。
【0130】
実施例29 シャフトを取り囲むアダプタを更に備え、アダプタは、プラズマ処理ツールのチャンバ壁内のポートとインターフェース連結するように構成され、シャフトはアダプタの厚さを通過し、第3の孔は、アダプタ上の孔とインターフェース連結するように位置決めされる、実施例27又は28に記載のセンサアセンブリ。
【0131】
実施例30 シャフトの内部が、プレートによってハウジング本体の内部空間から分離されている、実施例26~29のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0132】
実施例31 シャフトがハウジング本体に螺合される、実施例26~30のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0133】
実施例32 キャップがシャフトに溶接される、実施例26~31のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0134】
実施例33 第1の孔は、プラズマ処理チャンバのチャンバの内部表面内に孔とインターフェース連結するように構成され、真空電気フィードスルーは、チャンバの壁を通るポートに挿入される、実施例26~32のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0135】
実施例34 シャフトは、プラズマ処理チャンバの処理リングを取り囲むプラズマスクリーンに実質的に平行に、容量性センサの上面を位置決めするのに十分な長さを有する、実施例33に記載のセンサアセンブリ。
【0136】
実施例35 キャップはシャフト及びハウジング本体を取り囲む、実施例26~34のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0137】
実施例36 キャップは、プラズマ処理ツールのリッドアセンブリの内部表面に当てて固定される、実施例35に記載のセンサアセンブリ。
【0138】
実施例37 容量性センサに電気的に連結された容量-デジタル変換器(CDC)を更に備える、実施例26~35のいずれかに記載のセンサアセンブリ。
【0139】
実施例38 CDCがシャフト内にある、実施例37に記載のセンサアセンブリ。
【0140】
実施例39 CDCがハウジング本体内にある、実施例37に記載のセンサアセンブリ。
【0141】
実施例40 シャフトの第2の端部が溝を含み、シールリングが溝内にあり、シールリングが基板とシャフトとの間で圧縮される、実施例26~39のいずれかに記載のセンサアセンブリ。