(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】半導体装置、および発振回路
(51)【国際特許分類】
H03B 5/32 20060101AFI20240109BHJP
【FI】
H03B5/32 J
(21)【出願番号】P 2021528210
(86)(22)【出願日】2020-06-15
(86)【国際出願番号】 JP2020023367
(87)【国際公開番号】W WO2020255911
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2022-05-24
(31)【優先権主張番号】P 2019111929
(32)【優先日】2019-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】308033711
【氏名又は名称】ラピスセミコンダクタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中西 康喜
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】特開平01-034003(JP,A)
【文献】特開2002-359544(JP,A)
【文献】特開2015-092626(JP,A)
【文献】米国特許第08754678(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03B 5/00-5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水晶振動子と並列に接続された第1のインバータ回路と、
前記第1のインバータ回路と入力を共通にして接続されるとともに発振信号を出力する第2のインバータ回路と、
前記第2のインバータ回路に接続されるとともに前記発振信号の発振周波数を含む予め定められた通過帯域を有する濾波器と、を含
み、
平面視において、前記第2のインバータ回路が、複数の前記第1のインバータ回路の間に配置された
半導体装置。
【請求項2】
前記第1のインバータ回路におけるP型電界効果トランジスタのゲート幅とN型電界効果トランジスタのゲート幅の比であるゲート幅比と、前記第2のインバータ回路のゲート幅比とが略同一である
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記濾波器がバンドパスフィルタ、またはノッチフィルタである
請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記濾波器が直列に接続された複数の濾波器から構成された
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記濾波器が、第3のインバータ回路、前記第3のインバータ回路の入力に直列に接続された容量、および前記第3のインバータ回路の入力と出力との間に接続された抵抗を備えたバンドパスフィルタである
請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記容量の容量値および前記抵抗の抵抗値の少なくとも一方が可変とされた
請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
請求項1から請求項
6のいずれか1項に記載の半導体装置と、
前記第1のインバータ回路と並列に接続された水晶振動子と、を含む
発振回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置、および発振回路、特にクロック信号の発生源となる発振回路を含む半導体装置、および発振回路に関する。
【背景技術】
【0002】
発振回路の一例として、水晶振動子およびインバータ回路を含む発振回路(以下「水晶発振回路」という場合がある)が知られている。このような発振回路は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の半導体集積回路によって実現され、この場合インバータ回路もCMOS型のインバータを用いる。特に、無線通信分野においては、水晶発振回路によって生成される基準周波数に対し、高精度で高安定度が要求されている。
【0003】
上記の構成を有する発振回路の一例として、特開2005-354131号公報には、発振回路と、該発振回路の出力側に接続した波形整形回路と、該波形整形回路の出力側に接続した出力駆動回路とからなるクロック発生回路において、波形整形回路の初段に、シュミット型インバータを配置したことを特徴とするクロック発生回路が開示されている。
【0004】
図5は、特開2005-354131号公報に開示されたクロック発生回路の要部を取り出して示した、比較例に係る水晶発振回路50の回路図を示している。
図5に示すように、水晶発振回路50は、水晶振動子X1、インバータ回路11、シュミットトリガ回路26、キャパシタC1、C2、および抵抗R1を含んで構成されている。すなわち、水晶振動子X1の両端とGND(グランド、接地電位)との間にキャパシタC1、C2が接続され、水晶振動子X1と並列に抵抗R1とインバータ回路11が接続されている。
【0005】
シュミットトリガ回路26は、インバータ回路11の出力側ノードであるノード100に接続され、インバータ回路11から出力された発振信号の波形を整形し、クロック信号として出力する。すなわち、シュミットトリガ回路26の入出力特性は、ヒステリシスを有し、入力の閾値には、相対的に高い閾値VtHと、相対的に低い閾値VtLが存在する。そして、インバータ回路11の出力の動作点(自己バイアス電位、ノード100の電位)は、閾値VtHとVtLの中間の電位となるように設定されている。この構成により、ノード100の電位が上昇する場合には、閾値VtHを超えるまでノード102の電位がロウ(L)出力、電圧が下降する場合には、閾値VtLを下回るまでノード102の電位がハイ(H)出力となる。シュミットトリガ回路26のこのような特性(いわゆるヒステリシス特性)を利用することにより、水晶発振回路50の起動時の初期状態における小振幅ノイズが除去され、所望の発振周波数のクロックがノード102から出力される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
水晶発振回路50の構成では、水晶振動子X1出力側のノードであるノード100から見える負荷を小さくするために、シュミットトリガ回路26の入力段のトランジスタのサイズを小さく設定する必要がある。しかしながら、入力段のトランジスタのサイズを小さくすると、クロック信号の波形変動に対して敏感になる等の理由で、ノード102から出力されるクロック信号の位相雑音が大きくなる場合がある。この点、特許文献1に開示されたクロック発生回路もこのような問題を扱ったものではない。
【0007】
本発明の実施形態は、上記の事情を踏まえ、位相雑音が低減された半導体装置、および発振回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る半導体装置は、水晶振動子と並列に接続された第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路と入力を共通にして接続されるとともに発振信号を出力する第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路に接続されるとともに前記発振信号の発振周波数を含む予め定められた通過帯域を有する濾波器と、を含むものである。
【0009】
本開示に係る発振回路は、上記の半導体装置と、前記第1のインバータ回路と並列に接続された水晶振動子と、を含むものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、位相雑音が低減された半導体装置、および発振回路を提供することが可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態に係る発振回路の構成の一例を示す回路図である。
【
図2】実施の形態に係る半導体装置のバンドパスフィルタの特性を説明する図である。
【
図3A】実施の形態に係るインバータ回路の回路図である。
【
図3B】実施の形態に係るMOSFETの斜視図である。
【
図4】実施の形態に係る半導体装置におけるインバータ回路のレイアウトを示す図である。
【
図5】比較例に係る水晶発振回路の構成を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、
図1から
図4を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。以下の実施の形態では、半導体装置において、クロック信号の発生源となる水晶発振回路に用いられる形態を例示して説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態に係る水晶発振回路としての発振回路1を示している。
図1に示すように、発振回路1は、半導体装置10、および水晶振動子X1を含んで構成されている。また、半導体装置10は、インバータ回路11、キャパシタC1、C2、抵抗R1、インバータ回路12、バンドパスフィルタ(帯域通過濾波器)14、およびバッファ15を含んで構成されている。
【0014】
図1において、水晶振動子X1、インバータ回路11、キャパシタC1、C2、および抵抗R1を含む構成は、
図5に示す水晶発振回路50からシュミットトリガ回路26を除いた回路であり、発振回路1の発振部を構成している。水晶振動子X1は、両端の電極に電圧を印加すると圧電効果により特定の周波数で振動する。水晶振動子X1の2つの電極の間で位相は反転するので、インバータ回路11での反転と合わせてインバータ回路11の入力、出力間では位相が360異なる。このことにより、発振回路1では正帰還回路が構成され、発振する。以下、ノード103から出力される発振信号を「クロック信号」という場合がある。
【0015】
半導体装置10ではシュミットトリガ回路を用いず、インバータ回路12がノード101、すなわちインバータ回路11の入力に接続されている。水晶発振回路50ではシュミットトリガ回路26がノード100、すなわちインバータ回路11の出力に接続されており、この点が比較例に係る水晶発振回路50と半導体装置10とが大きく異なる点のひとつである。なお、本実施の形態では、インバータ回路11とインバータ回路12のゲート幅比が略同一とされているが、この点については後述する。
【0016】
バンドパスフィルタ14は、インバータ回路13、キャパシタC3、および抵抗R2を含んで構成されている。キャパシタC3は、インバータ回路12の出力に直列に接続され、キャパシタC3には、インバータ回路13と抵抗R2の並列回路が接続されている。
【0017】
バンドパスフィルタとは、一般に、ある特定の周波数を中心とし予め定められた周波数の範囲を通過させるフィルタであり、帯域通過濾波器とも称される。
図2は、バンドパスフィルタ14の特性の一例を示している。
図2に示すように、バンドパスフィルタ14には、中心周波数fc、低域側のカットオフ周波数fL、高域側のカットオフ周波数fHが存在し、カットオフ周波数fHとfLの差分が通過帯域Δfとなっている。このうち、中心周波数fcが水晶振動子X1の振動周波数によって決定され、通常は中心周波数fcを所望のクロック信号の周波数に合わせる。
【0018】
なお、本実施の形態では、キャパシタC3の容量値、および抵抗R2の抵抗値が固定され、固定された特性を有するバンドパスフィルタ14を例示して説明するが、これに限られず、キャパシタC3の容量値、および抵抗R2の抵抗値の少なくとも一方を可変とし、可変特性を有するバンドパスフィルタ14としてもよい。キャパシタC3の容量値、あるいは抵抗R2の抵抗値を変化させると、カットオフ周波数fH、fLが変化し、通過帯域Δfを変えることができる。キャパシタC3の容量値、あるいは抵抗R2の抵抗値を可変とすることにより、複数の周波数の水晶振動子X1にも対応することもできる。
【0019】
バッファ15はバンドパスフィルタ14から出力された信号の出力バッファであり、必要に応じバンドパスフィルタ14の出力を矩形波に変換する(リミッティングする)機能を備えてもよい。また、バッファ15は必須の構成ではなく、バンドパスフィルタ14の波形、出力振幅等を勘案し、省略してもよい。
【0020】
次に、発振回路1の動作について説明する。発振回路1に電源が投入されると、インバータ回路11と帰還抵抗である抵抗R1によって、ノイズレベルの(微弱な)信号が徐々に増幅される。この起動時の初期状態においては、ノード101の信号振幅はノード100の信号振幅と比較して小さい。しかしながら、本実施の形態に係る発振回路1では、先述したように、インバータ回路11のゲート幅比と、インバータ回路12のゲート幅比とが略同一とされているので、ノード101における発振信号が比較的小振幅の信号であってもバンドパスフィルタ14に効率よく伝播される。
【0021】
図3Aおよび
図3Bを参照して、上記点についてより詳細に説明する。
図3Aはインバータ回路40の回路図を、
図3BはMOSFET(Field Effect Transistor)43の斜視図を示している。
図3Aに示すように、インバータ回路40は、Pチャネル(型)MOSFET41とNチャネル(型)MOSFET42とを含んで構成されている。P型MOSFET41のソースは電源に接続され、N型MOSFET42のソースはGND(グランド)に接続されている。また、入力信号は共通のゲート(G)に入力され、出力信号は共通のドレイン(D)から出力される。
【0022】
図3Bに示すように、MOSFET43は、半導体基板44上に形成された不純物領域45、46の間に酸化膜上に形成されたゲート電極47を配置して構成されている。P型MOSFET41では不純物領域45、46の導電型がP型とされ、N型MOSFET42では不純物領域45、46の導電型がN型とされる。
図3Bに示すMOSFET43において、ゲート電極47のX軸方向の長さを「ゲート長L」、Y軸方向の長さを「ゲート幅W」という。
【0023】
本実施の形態では、CMOSのインバータ回路40におけるP型MOSFET41のゲート幅Wpと、N型MOSFET42のゲート幅Wnとの比Wp/Wnを「ゲート幅比」と定義する(
図4参照)。そして、本実施の形態では、インバータ回路11のゲート幅比と、インバータ回路12のゲート幅比とが略同一とされている。このことにより、インバータ回路11の入力の閾値と、インバータ回路12の入力の閾値とが略同一となり、かつ双方の入力の閾値が温度、電源等の外部環境の変化に対して同様に動く(追従する)ので、インバータ回路11の出力振幅と、インバータ回路12の出力振幅とが略同一となる。つまり、ノード101における発振信号が比較的小振幅の信号であっても、バンドパスフィルタ14まで効率的に伝播される。なお、本実施の形態において、「略同一」とは、完全に一致する場合のみならず、両者の差異が実際上問題にならない程度の許容範囲にある場合も含む。
【0024】
以上の構成を備えた発振回路1(半導体装置10)では、バンドパスフィルタ14により起動時の高周波成分のノイズがカット(遮断)され、ノイズがカットされた信号が、バッファ15を介してノード103から出力される。つまり、本実施の形態によれば、クロック信号の出力段として比較例に係る水晶発振回路50におけるシュミットトリガ回路26の代わりに、バンドパスフィルタ14を設けたことにより、そのバンドパス特性から、発振回路1(半導体装置10)における起動時のノイズによる予期しないクロック信号の出力を防ぐことができる。すなわち、起動時における中心周波数fcからずれた信号を除去することができる。このことにより、水晶発振回路50と比較して位相雑音を低減することが可能となった。
【0025】
また、出力段に接続されるインバータ回路の入力段のトランジスタサイズは、一般に大きい方が位相雑音を低減することが可能であるが、発振回路1(半導体装置10)のインバータ回路12はインバータ回路11の入力に接続されているので、入力段のトランジスタサイズを大きくすることができる。さらには、インバータ回路13の入力段のMOSFETのトランジスタサイズも大きめに設定することができる。このような観点からも、本実施の形態に係る発振回路1(半導体装置10)は、効果的に位相雑音を低減することができる構成となっている。
【0026】
さらに、上述したように、本実施の形態に係る発振回路1(半導体装置10)によれば、インバータ回路11のゲート幅比と、インバータ回路12のゲート幅比とを略同一としたことにより、インバータ回路11の入力閾値と、インバータ回路12の入力閾値とが、各々トラッキング動作する(互いに追従する)。このことにより、比較例に係る水晶発振回路50と比較して、素子の製造ばらつきに強く、また低電圧においても安定動作させることが可能となっている。
【0027】
また、比較例に係る水晶発振回路50では、以下のような問題があった。すなわち、ヒステリシス特性を決めるシュミットトリガ回路26の入力閾値が、インバータ回路11から出力されるクロック信号デューティ比に影響を及ぼすという問題、さらに素子ばらつきや電圧変動により、出力クロックが影響を受けやすいという問題である。本実施の形態に係る発振回路1(半導体装置10)では、シュミットトリガ回路の使用を避けることにより、このような問題についても解決している。
【0028】
次に、
図4を参照して、インバータ回路11、12のレイアウトを工夫することによって、上記トラッキング動作の精度をさらに向上させる構成について説明する。
図4では、インバータ回路11として、インバータ回路11-1、11-2、11-3、11-4の4個のインバータ回路を用いた例を示している。むろん、インバータ回路12も複数のインバータ回路を用いて構成してもよい。本実施の形態において、インバータ回路を複数のインバータ回路から構成するのは、所定のサイズのインバータ回路を単位インバータ回路とし、流す電流の大きさ(駆動能力)等に応じて使用するインバータ回路の個数を調整可能なようにするためである。
【0029】
図4に示すように、複数のインバータ回路11-1から11-4は所定の方向に並べて配置され、その間にインバータ回路12が配置されている。インバータ回路11-1から11-4.12の各々は、P型MOSFET41およびN型MOSFET42を備え、P型MOSFET41では、ソース20とドレイン27の間にゲート電極25が配され、N型MOSFET42では、ソース21とドレイン28の間にゲート電極25が配されている。また、インバータ回路11-1から11-4.12の各々は上記単位インバータで構成され、同じサイズとされている。なお、
図4に示す座標軸は
図3Bに示す座標軸に対応している。一方、インバータ回路11-1から11-4のドレイン27およびドレイン28は、コンタクト24を介してドレイン配線22に接続され、インバータ回路12のドレイン27およびドレイン28は、コンタクト24を介してドレイン配線23に接続されている。
【0030】
図4において、ソース20(ドレイン27)のY軸方向の長さがP型MOSFET41のゲート幅Wpであり、ソース21(ドレイン28)のY軸方向の長さがN型MOSFET42のゲート幅Wnである。先述したように、本実施の形態では、インバータ回路11のゲート幅比Wp/Wnと、インバータ回路12のゲート幅比Wp/Wnとが略同一となるようにレイアウトされている。なお、
図4において、ゲート電極25のX軸方向の長さがゲート長である。
【0031】
このとき、インバータ回路12を複数のインバータ回路11-1から11-4の間に配置することにより、製造プロセスにおけるエッチング工程時に、インバータ回路12が周辺のパターンの影響を受けにくくなる(周辺のパターンによって過剰なエッチングから保護される)ので、インバータ回路12の素子ばらつきを抑制することができる。このことにより、インバータ回路11のゲート幅比とインバータ回路12のゲート幅比とをより精密に一致させることが可能となる。なお、
図4では、4個のインバータ回路11-1から11-4の中央にインバータ回路12を配置する形態を例示して説明したが、これに限られず、インバータ回路12が2個のインバータ回路11の間に挟まれる構成であれば、他のインバータ回路11の間でもよい。
【0032】
なお、上記実施の形態では、1段構成のバンドパスフィルタ14を用いる形態を例示して説明したが、これに限られず、バンドパスフィルタ14を複数段直列に接続する形態としてもよい。本形態によれば、周波数選択性をより高めることが可能になる。
【0033】
また、上記実施の形態では、インバータ回路12の後段に接続する回路としてバンドパスフィルタ14を用いる形態を例示して説明したが、これに限られず、ノッチフィルタ等の所望の周波数以外を減衰させるフィルタ回路であれば、制限なく用いることができる。このようなフィルタ回路によっても、本実施の形態に係る半導体装置10と同様の効果を奏することができる。
【0034】
2019年6月17日に出願された日本国特許出願2019-111929号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
【0035】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。