(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】シリコンウェーハの評価方法、評価システム及び製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/66 20060101AFI20240116BHJP
H01L 21/322 20060101ALI20240116BHJP
C30B 29/06 20060101ALI20240116BHJP
G01N 21/956 20060101ALI20240116BHJP
【FI】
H01L21/66 N
H01L21/322 Y
C30B29/06 Z
G01N21/956 A
(21)【出願番号】P 2022528497
(86)(22)【出願日】2021-05-06
(86)【国際出願番号】 JP2021017393
(87)【国際公開番号】W WO2021246101
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2022-08-02
(31)【優先権主張番号】P 2020098767
(32)【優先日】2020-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】302006854
【氏名又は名称】株式会社SUMCO
(74)【代理人】
【識別番号】100115738
【氏名又は名称】鷲頭 光宏
(74)【代理人】
【識別番号】100121681
【氏名又は名称】緒方 和文
(72)【発明者】
【氏名】梅野 繁
【審査官】堀江 義隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-311580(JP,A)
【文献】特開2010-278363(JP,A)
【文献】国際公開第2014/162657(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/66
H01L 21/322
C30B 29/06
G01N 21/956
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェーハ中心を基準位置とした少なくとも一つの径方向の結晶欠陥密度分布とウェーハの円周方向の結晶欠陥密度分布を測定して、シリコンウェーハの結晶欠陥密度が規格内に入っているか否かを評価することを特徴とするシリコンウェーハの評価方法。
【請求項2】
ウェーハ中心を基準位置とした一つの径方向の結晶欠陥密度分布と前記円周方向の結晶欠陥密度分布を測定して、前記シリコンウェーハの結晶欠陥密度が規格内に入っているか否かを評価する、請求項1に記載のシリコンウェーハの評価方法。
【請求項3】
ウェーハ中心を基準位置とした複数の径方向の結晶欠陥密度分布と前記円周方向の結晶欠陥密度分布を測定して、前記シリコンウェーハの結晶欠陥密度が規格内に入っているか否かを評価する、請求項1に記載のシリコンウェーハの評価方法。
【請求項4】
前記シリコンウェーハの面方位が{100}であり、前記複数の径方向は、<110>方向以外の径方向を含む、
請求項3に記載のシリコンウェーハの評価方法。
【請求項5】
前記シリコンウェーハの面方位が{100}以外である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシリコンウェーハの評価方法。
【請求項6】
評価対象の結晶欠陥が、結晶成長時に生成した酸素析出物又はウェーハ加工後に受けた熱処理によって生成した酸素析出物である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシリコンウェーハの評価方法。
【請求項7】
評価対象の結晶欠陥が、結晶成長時に生成した空孔凝集体である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシリコンウェーハの評価方法。
【請求項8】
赤外レーザー明視野干渉法又は赤外光共焦点顕微鏡法を使用して、前記結晶欠陥密度分布を測定する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシリコンウェーハの評価方法。
【請求項9】
シリコンウェーハ上の任意の一点の結晶欠陥密度を測定する測定部と、
前記シリコンウェーハが載置されるステージ部と、
前記ステージ部を水平に動かすことにより前記測定部による前記シリコンウェーハの測定位置を制御する測定位置制御部と、
前記測定部による前記結晶欠陥密度の測定結果に基づいて、前記シリコンウェーハの結晶欠陥密度分布を評価する評価部とを備え、
前記測定位置制御部は、ウェーハ中心を基準位置とした少なくとも一つの径方向及びウェーハ外周部の円周方向に沿った複数の測定点において、前記結晶欠陥密度を測定するように前記ステージ部を制御することを特徴とするシリコンウェーハの評価システム。
【請求項10】
CZ法により製造されたシリコン単結晶インゴットからシリコンブロックを切り出すステップと、
前記シリコンブロックを加工してシリコンウェーハの評価用サンプルを作製するステップと、
請求項1乃至8のいずれか一項に記載のシリコンウェーハの評価方法により前記評価用サンプルの結晶欠陥密度分布を評価するステップと、
前記評価用サンプルの結晶欠陥密度が規格内に入っている場合に前記評価用サンプルが切り出された前記シリコンブロックを製品加工するステップとを備えることを特徴とするシリコンウェーハの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコンウェーハの評価方法、評価システム及び製造方法に関し、特に、シリコンウェーハ中の結晶欠陥密度分布の評価方法及びこれを用いたシリコンウェーハの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体用シリコンウェーハの多くはチョクラルスキー法(CZ法)により製造されたシリコン単結晶インゴットをスライスして製造される。CZ法では溶融シリコンの保持に石英ルツボを使用するため、溶融シリコン中には石英ルツボの表面から溶け出した酸素が含まれている。シリコン単結晶中に取り込まれた酸素はシリコン単結晶が冷却される過程で過飽和状態となり、凝集して酸素析出物を形成する。シリコン単結晶インゴットから切り出されたシリコンウェーハ中の酸素析出物の密度は低く、デバイス特性に与える影響は小さい。
【0003】
しかし、半導体デバイスの製造工程ではシリコンウェーハに対して種々の熱処理が繰り返し施され、その過程で酸素析出物が高密度化することがある。酸素析出物がデバイス活性領域であるシリコンウェーハの表面に発生すると、接合リーク等のデバイス特性に悪影響を及ぼす。一方、デバイス活性領域よりも深い領域に存在する酸素析出物は、デバイスプロセス中に混入した金属不純物を捕獲するゲッタリングサイトとして有効に機能する。そのため、シリコンウェーハの表層部には酸素析出物が存在せず、表層部よりも深い領域(ウェーハ内部)には酸素析出物が高密度に存在していることが望ましい。
【0004】
シリコンウェーハの酸素析出物密度を測定する方法としては、選択エッチング法や赤外トモグラフ法がよく知られている。選択エッチング法は、例えば
図15に示すように、面方位が{100}のシリコンウェーハWを<110>方向に劈開し、劈開面CSをエッチングすることにより生じたエッチピットを光学顕微鏡で計測して欠陥密度やDZ(Denuded Zone)幅を求める方法である。
【0005】
また赤外トモグラフ法は、例えば面方位が{100}のシリコンウェーハを<110>方向に劈開した後、ウェーハの表面({100}面)から赤外レーザーを入射し、ウェーハの表面に垂直な劈開面({110}面)から結晶欠陥による散乱光を検出する方法である。赤外トモグラフ法によれば、散乱光の個数から欠陥密度を求めることができ、散乱光の強度から欠陥サイズを求めることができる。さらに、ウェーハ表面近傍の欠陥分布からDZ幅を求めることもできる。
【0006】
シリコンウェーハの欠陥評価方法に関し、例えば特許文献1には、シリコンウェーハに熱処理を施して二次欠陥を形成した後、ウェーハ表面を研磨し、該研磨したシリコンウェーハをLLS(Localized Light Scatters)検査装置で検査することによって、シリコンウェーハの結晶欠陥を評価することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のように、シリコンウェーハの結晶欠陥密度の測定方法としては選択エッチング法や赤外トモグラフ法が一般的である。しかしながら、選択エッチング法や赤外トモグラフ法による測定結果に基づいて、例えば面方位が{100}のシリコンウェーハの結晶欠陥密度分布を評価する場合、結晶欠陥密度の測定方向が劈開面({110}面)に沿った<110>方向に限定される。そのため、結晶欠陥密度分布の偏心によって<110>方向以外の方向の結晶欠陥密度が規格から外れていてもこれを検知できず、不良品が流出するおそれがある。
【0009】
また、面方位が{100}以外のシリコンウェーハの結晶欠陥密度分布を評価する場合、ウェーハをダイサーで切断したときの切断面がウェーハ表面に対して垂直になるように鏡面研磨しなければならないので、評価用サンプルの作製に時間と費用がかかる。さらに、結晶欠陥密度を測定する方向が切断面に沿った方向に限定されるため、結晶欠陥密度分布の偏心によって切断方向以外の方向の結晶欠陥密度が規格から外れていてもこれを検知できず、不良品が流出するおそれがある。
【0010】
特許文献1に記載の欠陥評価方法は、LLS検査装置を用いてウェーハのほぼ全面を測定するので、ウェーハ面内の任意の位置の欠陥密度や欠陥サイズを評価することも可能である。しかし、LLS検査装置は、いわゆる無欠陥シリコンウェーハに含まれる微小欠陥を検出するための高感度な装置であるため、最大でも8×108/cm3程度の欠陥密度までしか測定できない。一方、代表的で重要な結晶欠陥である酸素析出物の欠陥密度は、典型的には1×108/cm3~1×1010/cm3程度である。そのため、LLS検査装置は、一般的なシリコンウェーハに含まれる酸素析出物の密度やサイズの測定には適していない。
【0011】
また、特許文献1に記載の欠陥評価方法は、結晶欠陥を露出させるためにウェーハ表面を鏡面研磨しなければならず、検査サンプルの作製に時間と費用がかかる。さらに、この欠陥評価方法では、研磨されたウェーハ表面に露出した結晶欠陥を評価するので、評価できる深さ方向の位置は研磨の取り代で決まってしまい、結晶欠陥の深さ方向分布や無欠陥層幅を評価できない。
【0012】
したがって、本発明の目的は、結晶欠陥密度分布が偏心していても結晶欠陥密度が規格内に収まっていることを短時間で正しく評価することが可能なシリコンウェーハの評価方法、評価システム及び製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、本発明によるシリコンウェーハの評価方法は、ウェーハ中心を基準位置とした複数の径方向の結晶欠陥密度分布、又は少なくとも一つの径方向の結晶欠陥密度分布とウェーハの円周方向の結晶欠陥密度分布を測定して、シリコンウェーハの結晶欠陥密度が規格内に入っているか否かを評価することを特徴とする。
【0014】
また、本発明によるシリコンウェーハの評価システムは、シリコンウェーハ上の任意の一点の結晶欠陥密度を測定する測定部と、前記シリコンウェーハが載置されるステージ部と、前記ステージ部を水平に動かすことにより前記測定部による前記シリコンウェーハの測定位置を制御する測定位置制御部と、前記測定部による前記結晶欠陥密度の測定結果に基づいて、前記シリコンウェーハの結晶欠陥密度分布を評価する評価部とを備え、前記測定位置制御部は、ウェーハ中心を基準位置とした複数の径方向に沿った複数の測定点、又は少なくとも一つの径方向及びウェーハ外周部の円周方向に沿った複数の測定点において前記結晶欠陥密度を測定するように、前記ステージ部を制御することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、結晶欠陥密度分布の偏心によって本来規格外となるべきシリコンウェーハの検出精度を高めることができ、シリコンウェーハの品質保証の信頼性を高めることができる。
【0016】
本発明によるシリコンウェーハの評価方法は、ウェーハ中心を基準位置とした一つの径方向の結晶欠陥密度分布と前記円周方向の結晶欠陥密度分布を測定して、前記シリコンウェーハの結晶欠陥密度が規格内に入っているか否かを評価することが好ましい。一つの径方向分布で例えば結晶欠陥密度の規格上限に対する合否判定を行い、ウェーハ外周部での円周方向分布で例えば結晶欠陥密度の規格下限に対する合否判定を行うことにより、規格外れを見逃すことなく測定時間を短縮することができる。
【0017】
本発明によるシリコンウェーハの評価方法は、ウェーハ中心を基準位置とした複数の径方向の結晶欠陥密度分布と前記円周方向の結晶欠陥密度分布を測定して、前記シリコンウェーハの結晶欠陥密度が規格内に入っているか否かを評価することもまた好ましい。これにより、結晶欠陥密度の径方向分布に基づく合否判定の精度を高めることができる。
【0018】
本発明において、前記シリコンウェーハの面方位は{100}であってもよく、{100}以外であってもよい。シリコンウェーハの面方位が{100}である場合、複数の径方向は<110>方向以外の径方向を含むことが好ましい。いずれの面方位であってもシリコンウェーハをダイサーで切断する必要がないので、結晶欠陥密度を測定する方向が切断面に沿った方向に限定されず、結晶欠陥密度分布が偏心していても結晶欠陥密度が規格内に収まっていることを正しく評価することができる。
【0019】
本発明において、評価対象の結晶欠陥は、結晶成長時に生成した酸素析出物又はウェーハ加工後に受けた熱処理によって生成した酸素析出物であってもよく、結晶成長時に生成した空孔凝集体であってもよい。いずれの結晶欠陥であっても、結晶欠陥密度が規格内に収まっていることを正しく評価することができる。
【0020】
本発明によるシリコンウェーハの評価方法は、赤外レーザー明視野干渉法又は赤外光共焦点顕微鏡法を使用して、前記結晶欠陥密度分布を測定することが好ましい。これらの測定方法によれば、シリコンウェーハの劈開面又は切断面を形成する必要がないので、結晶欠陥密度を測定する方向が切断面に沿った方向に限定されず、任意の方向の結晶欠陥密度分布を測定可能である。
【0021】
また、本発明によるシリコンウェーハの製造方法は、CZ法により製造されたシリコン単結晶インゴットからシリコンブロックを切り出すステップと、シリコンブロックを加工してシリコンウェーハの評価用サンプルを作製するステップと、上述した本発明によるシリコンウェーハの評価方法により評価用サンプルの結晶欠陥密度分布を評価するステップと、評価用サンプルの結晶欠陥密度が規格内に入っている場合に評価用サンプルが切り出されたシリコンブロックを製品加工するステップとを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、結晶欠陥密度分布の偏心によって本来規格外となるべきシリコンウェーハの検出精度を高めることができ、シリコンウェーハの品質保証の信頼性を高めることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、結晶欠陥密度分布が偏心していても結晶欠陥密度が規格内に収まっていることを短時間で正しく評価することが可能なシリコンウェーハの評価方法、評価システム及び製造方法を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態によるシリコンウェーハの評価方法を説明するフローチャートである。
【
図2】
図2は、シリコンウェーハの評価用サンプルの作製方法を示す模式図である。
【
図3】
図3は、赤外レーザー明視野干渉法の原理を示す模式図である。
【
図4】
図4は、赤外光共焦点顕微鏡法の原理を示す模式図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施の形態によるシリコンウェーハの評価システムの構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6(a)~(d)は、シリコンウェーハの結晶欠陥密度分布の測定方法を示す模式図である。
【
図7】
図7(a)~(h)は、実施例1によるシリコンウェーハの径方向の結晶欠陥密度分布を示すグラフである。
【
図8】
図8は、実施例1によるシリコンウェーハの円周方向の結晶欠陥密度分布を示すグラフである。
【
図9】
図9(a)~(h)は、実施例2によるシリコンウェーハの径方向の結晶欠陥密度分布を示すグラフである。
【
図10】
図10は、実施例2によるシリコンウェーハの円周方向の結晶欠陥密度分布を示すグラフである。
【
図11】
図11(a)~(h)は、実施例3によるシリコンウェーハの径方向の結晶欠陥密度分布を示すグラフである。
【
図12】
図12は、実施例3によるシリコンウェーハの円周方向の結晶欠陥密度分布を示すグラフである。
【
図13】
図13は、比較例1によるシリコンウェーハの
径方向の結晶欠陥密度分布を示すグラフである。
【
図14】
図14は、比較例2によるシリコンウェーハの
径方向の結晶欠陥密度分布を示すグラフである。
【
図15】
図15は、従来のシリコンウェーハの結晶欠陥密度の評価方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態によるシリコンウェーハの製造方法を説明するフローチャートである。また、
図2は、シリコンウェーハの評価用サンプルの作製方法を示す模式図である。
【0027】
図1及び
図2に示すように、シリコンウェーハの製造方法は、CZ法により製造されたシリコン単結晶インゴット10からシリコンブロック11を切り出すステップS1と、シリコンブロック11を加工してシリコンウェーハの評価用サンプル12sを作製するステップS2と、評価用サンプル12sを熱処理するステップS3と、熱処理後の評価用サンプルの結晶欠陥密度分布を測定するステップS4と、結晶欠陥密度分布の測定結果に基づいて評価用サンプル12sの結晶欠陥密度が規格内に入っているか否かを評価するステップS5と、評価用サンプル12sの結晶欠陥密度が規格内に入っている場合に、評価用サンプル12sの切り出し元のシリコンブロック11を製品加工するステップS6とを備えている。
【0028】
CZ法により製造されるシリコン単結晶インゴット10は、結晶成長と共に直径が徐々に拡大したショルダー部10a、結晶直径が一定である直胴部10b、結晶直径が徐々に絞られたテイル部10cを有している。このシリコン単結晶インゴット10からショルダー部10aとテイル部10cを除去し、直胴部10bを適切な長さで分割することにより、複数のシリコンブロック11が完成する(ステップS1)。
【0029】
続いて、シリコンブロック11の両端又は一端からシリコンウェーハの評価用サンプル12sを切り出す(ステップS2)。評価用サンプル12sは、ウェーハ製品と同様に鏡面加工されてポリッシュドウェーハとなる。シリコンウェーハの面方位は{100}面に限定されず、{111}面や{110}面であってもよい。
【0030】
評価用サンプルの熱処理(ステップS3)は、例えば、800℃で4時間と1000℃で16時間の2段熱処理である。このように、半導体デバイスの製造過程を模した酸素析出評価熱処理により、シリコンウェーハ中の酸素析出物を顕在化させることができる。
【0031】
評価用サンプルの結晶欠陥密度分布の測定(ステップS4)では、ウェーハ中心を基準位置として複数の径方向の結晶欠陥密度分布、あるいはウェーハの円周方向の結晶欠陥密度分布を測定する。結晶欠陥密度の測定には、赤外レーザー明視野干渉法又は赤外光共焦点顕微鏡法を用いることが好ましい。選択エッチング法や赤外トモグラフ法といった従来の結晶欠陥密度の測定方法は、シリコンウェーハを劈開する必要があるため、一方向の結晶欠陥密度を測定することしかできなかった。しかし、赤外レーザー明視野干渉法又は赤外光共焦点顕微鏡法によれば、シリコンウェーハを劈開することなく任意の方向の結晶欠陥密度を測定することが可能である。
【0032】
その後、結晶欠陥密度分布の測定結果に基づいて、評価用サンプルの結晶欠陥密度が規格内に収まっているか否かを評価する(ステップS5)。詳細には、BMD(Bulk Micro Defect)の密度及びサイズが規格内に収まっているか否か、或いはDZ幅が規格内に収まっているか否かを評価する。このように、評価対象の結晶欠陥は、結晶成長時に生成した酸素析出物及びウェーハ加工後に受けた熱処理によって生成した酸素析出物を含む。
【0033】
シリコンウェーハの評価用サンプル12sが規格内に入っている場合、その切り出し元のシリコンブロック11が製品加工工程に送られる(ステップS6)。シリコンブロック11の製品加工では、ワイヤソーを用いたスライス加工、ラッピング、エッチング、鏡面研磨、洗浄等の工程が行われ、シリコンウェーハ製品12pが完成する。
【0034】
シリコンウェーハの評価用サンプル12sが規格内に入っていない場合、評価結果が次バッチ以降の結晶引き上げ工程にフィードバックされ、結晶引き上げ条件の調整が行われる。
【0035】
図3は、赤外レーザー明視野干渉法の原理を示す模式図である。
【0036】
図3に示すように、赤外レーザー明視野干渉法は、赤外レーザー光を二偏光分岐してシリコンウェーハWの一か所に入射し、透過光を互いに干渉させることで、欠陥からの散乱に起因する位相差を検出する。レーザー光源21から出射した赤外レーザー光Lは、ミラー22で反射した後、ノマルスキープリズム24によって互いに直交する振動面を持つ2つの直線偏光A,Bに分割され、わずかに重なり合った状態に配置される。2つの直線偏光A,Bのどちらか一方の入射位置に欠陥が存在した場合、2つの入射光の間に位相差が生じる。この位相差を第1及び第2検出器29a、29bに入るレーザー光の強度差(信号強度)として検出する。欠陥の種類が同じである場合、信号強度から欠陥サイズを判別することができる。
【0037】
測定時にはシリコンウェーハWをX方向に振動させながら、Y方向又はZ方向に移動させて、信号を取り込む。シリコンウェーハWの表面の位置は、表面からの反射光を第3検出器29cで検出し、最大反射位置で決定される。結果的に欠陥の深さ方向の分布は表面から1μm単位で特定することが可能である。赤外レーザー明視野干渉法によれば、ウェーハ表面から裏面までの任意の深さの欠陥を評価でき、熱処理後のシリコンウェーハW中の酸素析出物の体積密度等を求めることができる。
【0038】
図4は、赤外光共焦点顕微鏡法の原理を示す模式図である。
【0039】
図4に示すように、赤外光共焦点顕微鏡は、シリコンウェーハWにダメージを与えることなく結晶欠陥の評価を行う装置である。レーザー光源31から出射した赤外レーザー光Lは、コリメーターレンズ32によって平行光にされた後、ビームスプリッター33及び対物レンズ34を通過してシリコンウェーハWに照射される。シリコンウェーハWで反射した赤外レーザー光Lはビームスプリッター33によって光路が変更され、集光レンズ35によって集光され、検出器36によって検出される。
【0040】
焦点位置がウェーハ表面にある場合、ウェーハ表面からの反射光は検出器36上でも焦点を結び、ほとんどすべての反射光が検出器36に届く。しかし非合焦時の光は、ウェーハ表面からずれた位置で焦点を結ぶ反射光は検出器36上で収束せずに拡散し、大部分の反射光は検出器36に届かない。このように、赤外光共焦点顕微鏡法は、サンプル表面からの反射光を用いて結晶欠陥を検出する方法であり、焦点が合った位置の情報のみを検出することができる。赤外光共焦点顕微鏡法では、ウェーハ表面から200μmまでの任意の深さの結晶欠陥を評価できる。
【0041】
図5は、本発明の実施の形態によるシリコンウェーハの評価システムの構成を示すブロック図である。
【0042】
図5に示すように、シリコンウェーハの評価システム40は、シリコンウェーハW上の任意の一点の結晶欠陥密度を赤外レーザー明視野干渉法又は赤外光共焦点顕微鏡法により測定する測定部41と、シリコンウェーハWが載置されるステージ部42と、測定部41による結晶欠陥密度の測定結果に基づいて、シリコンウェーハの結晶欠陥密度分布を評価する評価部43と、ステージ部42を水平に動かすことにより測定部41によるシリコンウェーハWの測定位置を制御する測定位置制御部44とを備えている。
【0043】
赤外レーザー明視野干渉法により結晶欠陥密度を測定する測定部41の構成は
図3に示した通りであり、また赤外光共焦点顕微鏡法により結晶欠陥密度を測定する測定部41の構成は
図4に示した通りである。これらはシリコンウェーハW上の任意の一点の結晶欠陥密度に関するものであるため、測定位置制御部44はシリコンウェーハWの測定位置を制御する。ステージ部42をX方向およびY方向に動かして、ウェーハの径方向に沿った結晶欠陥密度の測定を行い、またウェーハ外周部に沿った円周方向の結晶欠陥密度の測定を行う。ステージ部42は回転機能を有していてもよく、これによりウェーハ外周部に沿った円周方向の結晶欠陥密度の測定を容易に行うことができる。
【0044】
測定位置制御部44は、予め定められたプログラムに従ってシリコンウェーハWを載置したステージ部42の測定位置を制御する。測定位置制御部44がシリコンウェーハWを載置したステージ部42の位置を制御することにより、測定部41は、ウェーハ中心を基準位置とした複数の径方向に沿った複数の測定点、又は少なくとも一つの径方向及びウェーハ外周部の円周方向に沿った複数の測定点において、結晶欠陥密度を測定する。評価部43はコンピュータシステムであり、測定部41による結晶欠陥密度の測定結果に基づいて、シリコンウェーハWの結晶欠陥密度が規格内に入っているか否かを評価する。評価部43はデータベースを有し、評価結果及び測定データはシリコンウェーハWの識別コードと関連付けられてデータベースに保存される。
【0045】
図6(a)~(d)は、シリコンウェーハの結晶欠陥密度分布の測定方法を示す模式図である。
【0046】
図6(a)に示す測定方法は、ウェーハ中心を基準位置とした径方向の結晶欠陥密度分布を90度間隔で測定するものである。すなわち、シリコンウェーハの中心位置で互いに直交するX方向及びY方向の結晶欠陥密度分布をそれぞれ測定する。シリコンウェーハの面方位が{100}である場合、X方向及びY方向は<110>方向であってもよく、<110>方向以外の方向であってもよい。このように、4つの径方向の結晶欠陥密度分布を測定することにより、径方向の結晶欠陥密度分布に基づく合否判定の精度を高めることができる。
【0047】
図6(b)に示す測定方法は、ウェーハ中心を基準位置とした径方向の結晶欠陥密度分布を45度間隔で測定するものである。そのため、シリコンウェーハの面方位が{100}である場合、45度間隔の8つの径方向には、<110>方向以外の方向が必ず含まれることになる。このように、8つの径方向の結晶欠陥密度分布を測定することにより、
図6(a)の場合よりも結晶欠陥密度分布の測定結果の信頼性をさらに高めることができる。したがって、結晶欠陥密度分布が偏心していても結晶欠陥密度が規格内に入っているか否かを正しく評価することができ、結晶欠陥密度分布の偏心による規格外れの検出精度を高めることができる。
【0048】
図6(c)に示す測定方法は、ウェーハ中心を基準位置とした1つの径方向の結晶欠陥密度分布を測定すると共に、ウェーハの外周近傍における円周方向の結晶欠陥密度分布を測定するものである。結晶欠陥密度の円周方向分布の測定位置(径方向位置)は、ウェーハ最外周から内側に10mmまでの範囲内であることが好ましく、ウェーハ最外周から内側に2mm以上5mm以下の範囲内であることが特に好ましい。このように、径方向の結晶欠陥密度分布を測定することにより、径方向の結晶欠陥密度分布が規格内に入っているか否かを評価することができる。また、径方向のみならずウェーハ外周近傍の円周方向の結晶欠陥密度分布を測定することにより、結晶欠陥密度分布の偏心による規格外れの検出精度を高めることができる。
【0049】
図6(d)に示す測定方法は、ウェーハ中心を基準位置とした径方向の結晶欠陥密度分布を90度間隔で測定すると共に、ウェーハの外周近傍における円周方向の結晶欠陥密度分布を測定するものである。このように、4方向の結晶欠陥密度分布を測定することにより、径方向の結晶欠陥密度分布の測定結果の信頼性を高めることができる。また、径方向のみならずウェーハ外周近傍の円周方向の結晶欠陥密度分布を測定することにより、結晶欠陥密度分布の偏心による規格外れの検出精度を高めることができる。
【0050】
一又は複数の径方向の結晶欠陥密度分布と円周方向の結晶欠陥密度分布を組み合わせる場合、円周方向の測定点の数は、径方向の測定ライン数よりも大きいことが必要である。例えば、径方向の結晶欠陥密度分布を90度間隔で測定する場合、これによりウェーハの外周近傍の4点が測定されるので、円周方向の結晶欠陥密度分布の測定では、前記4点を除いた他の測定点の結晶欠陥密度を測定する必要がある。例えば、ウェーハの外周近傍の結晶欠陥密度を円周方向に30度間隔で測定することにより、4つの径方向だけを測定する場合よりも測定点の総数を8つ増やすことができ、円周方向の結晶欠陥密度分布をより正確に評価することができる。
【0051】
選択エッチング法や赤外トモグラフ法を用いた従来のシリコンウェーハの評価方法は、例えば面方位が{100}のシリコンウェーハであれば<110>方向に劈開し、劈開面に沿った一方向の結晶欠陥密度分布しか検査できないので、結晶欠陥密度分布が周方向に均一でない場合には、結晶欠陥密度の変化が大きいウェーハの外周部で結晶欠陥密度が顧客仕様から外れていたとしてもこれを検知することができなかった。
【0052】
しかしながら、本発明によるシリコンウェーハの評価方法は、ウェーハ断面に依存せず内部の欠陥を評価できる装置、具体的には赤外レーザー明視野干渉法または赤外光共焦点顕微鏡法を原理とする装置を使用して、複数の径方向の結晶欠陥密度分布、或いは少なくとも一つの径方向及び円周方向の結晶欠陥密度分布を測定するので、結晶欠陥密度分布が偏心していても結晶欠陥密度が顧客仕様を満たしているか否かを正しく評価することができる。
【0053】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0054】
例えば、上記実施形態においては、評価熱処理後のシリコンウェーハの結晶欠陥密度分布を評価する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、評価熱処理前のAs-grownシリコンウェーハの結晶欠陥密度分布の評価に用いることも可能である。また、結晶成長時に生成した空孔凝集体の評価に用いることも可能である。
【実施例】
【0055】
<実施例1>
面方位が{100}、ノッチ方位が<110>、酸素濃度が13×1017atoms/cm3(ASTM F121-79)、直径が300mmのp型CZシリコンウェーハの表面に厚さが4μmのエピタキシャル層を形成したエピタキシャルウェーハ製品がある。この製品の結晶欠陥密度の下限規格は、5×108/cm3である。この製品用のシリコンブロックから評価用サンプルを作製し、酸素雰囲気中で、800℃で4時間と1000℃で16時間の2段熱処理を施して、欠陥密度測定サンプルを得た。
【0056】
次に赤外光共焦点顕微鏡(Semilab製SIRM-2500)を用いて、ウェーハ表面から150μmの深さの結晶欠陥密度を測定した。ノッチから左回りに90度の方向を0度として、45度間隔で測定した結晶欠陥密度の径方向分布を
図7(a)~(h)に示す。また、ウェーハ中心から148mmの位置で、30度間隔で測定した結晶欠陥密度の円周方向分布を
図8に示す。
【0057】
図7(a)~(h)では、135度の方向において、結晶欠陥密度が下限規格を下回っていることが分かる。また
図8では、120度、150度、及び180度の方向において、結晶欠陥密度が下限規格を下回っていることが分かる。
【0058】
図7(a)~(h)の径方向分布から分かるように、結晶欠陥密度分布の偏心の影響は、結晶欠陥密度が急激に低下するウェーハ外周部以外では小さい。従って、結晶欠陥密度の上限規格については一つの径方向分布測定で合否判定が可能である。規格外れを見逃すことなく測定時間を短縮するには、一つの径方向分布で上限に対する合否判定を行い、ウェーハ外周部での円周方向分布で下限に対する合否判定を行えば良い。例えば、
図7(a)の0度方向の径方向分布と
図8の円周方向分布を組み合わせて、結晶欠陥密度の合否を判定するのである。実施例2と3についても同様である。
【0059】
<実施例2>
面方位が{111}、ノッチ方位が<110>、酸素濃度が11×1017atoms/cm3(ASTM F121-79)、直径が300mmのn型CZシリコンウェーハ製品がある。この製品の結晶欠陥密度の下限規格は、1×108/cm3である。この製品用のシリコンブロックから評価用サンプルを作製し、酸素雰囲気中で、800℃で4時間と1000で16時間の2段熱処理を施して、欠陥密度測定サンプルを得た。
【0060】
次に赤外光共焦点顕微鏡(Semilab製SIRM-2500)を用いて、ウェーハ表面から150μmの深さの結晶欠陥密度を測定した。ノッチから左回りに90度の方向を0度として、45度間隔で測定した結晶欠陥密度の径方向分布を
図9(a)~(h)に示す。また、ウェーハ中心から148mmの位置で、30度間隔で測定した結晶欠陥密度の円周方向分布を
図10に示す。
【0061】
図9(a)~(h)では、45度の方向において、結晶欠陥密度が下限規格を下回っていることが分かる。また
図10では、30度及び60度の方向において、結晶欠陥密度が下限規格を下回っていることが分かる。
【0062】
<実施例3>
面方位が{110}、ノッチ方位が<110>、酸素濃度が13×1017atoms/cm3(ASTM F121-79)、直径が200mmのp型CZシリコンウェーハ製品がある。この製品の結晶欠陥密度の下限規格は、5×108/cm3である。この製品用のシリコンブロックから評価用サンプルを作製し、酸素雰囲気中で、800℃で4時間と1000℃で16時間の2段熱処理を施して、欠陥密度測定サンプルを得た。
【0063】
次にHigh Yield Technology製OPP(Optical Precipitate Profiler)を用いて、ウェーハ表面から300μmの深さの結晶欠陥密度を赤外レーザー明視野干渉法により測定した。ノッチから左回りに90度の方向を0度として、45度間隔で測定した結晶欠陥密度の径方向分布を
図11(a)~(h)に示す。また、ウェーハ中心から95mmの位置で、30度間隔で測定した結晶欠陥密度の円周方向分布を
図12に示す。
【0064】
図11(a)~(h)では、225度の方向において、結晶欠陥密度の下限規格を下回っていることが分かる。また
図12では、180度、210度、240度、及び270度の方向において、結晶欠陥密度の下限規格を下回っていることが分かる。
【0065】
<比較例1>
実施例1で使用した欠陥密度測定サンプルをノッチの位置から劈開して、表面({100}面)に対して垂直な劈開面({110}面)を有する半円形のサンプルを作製した。このサンプルの結晶欠陥密度を赤外トモグラフ装置(Semilab製LST-2500)で測定した。詳細には、劈開面から70μm離れた表面に、赤外レーザー光を入射し、サンプルを劈開面に平行な方向に走査した。サンプル内部の結晶欠陥によって散乱された赤外光をカメラで撮像して、表面から100~300μmの範囲の散乱像を得た。散乱像を画像処理して、結晶欠陥密度を測定した。ウェーハ中心から外周(ノッチの反対側)に向かって測定した結晶欠陥密度の径方向分布(実施例1の90度方向に相当)を
図13に示す。
【0066】
実施例1では、結晶欠陥密度が下限規格を下回る位置が見つかったにも関わらず、比較例1の検査方法では結晶欠陥密度がウェーハ外周部でも下限規格を下回らなかった。そのため、比較例1では、本来不合格であるサンプルが合格と判定されてしまう場合があることが分かった。
【0067】
<比較例2>
実施例2で使用した欠陥密度測定サンプルをノッチの位置からダイサーで半分に切断し、切断面から1cm離れた位置を切断面に平行にダイサーで切断して、幅が1cmの短冊状サンプルを作製した。この短冊状サンプルの切断面を鏡面研磨して、表面({111}面)に対して垂直で、平滑な断面を有する短冊状サンプルを作製した。このサンプルの結晶欠陥密度を赤外トモグラフ装置(三井金属鉱業製MO-441)で測定した。詳細には、劈開面から40μm離れた表面に、赤外レーザー光を入射し、サンプルを劈開面に平行な方向に走査した。サンプル内部の結晶欠陥によって散乱された赤外光をカメラで撮像して、表面から100~300μmの範囲の散乱像を得た。散乱像を画像処理して、結晶欠陥密度を測定した。ウェーハ中心から外周(ノッチの反対側)に向かって測定した結晶欠陥密度の径方向分布(実施例2の90度方向に相当)を
図14に示す。
【0068】
実施例2では、結晶欠陥密度が下限規格を下回る位置が見つかったにも関わらず、比較例2の検査方法では結晶欠陥密度がウェーハ外周部でも下限規格を下回らなかった。そのため、比較例2では、本来不合格であるサンプルが合格と判定されてしまう場合があることが分かった。
【符号の説明】
【0069】
10 シリコン単結晶インゴット
10a ショルダー部
10b 直胴部
10c テイル部
11 シリコンブロック
12s シリコンウェーハの評価用サンプル
12p シリコンウェーハ製品
21 レーザー光源
22 ミラー
23 ビームスプリッター
24 ノマルスキープリズム
25 集光レンズ
26 集光レンズ
27 ノマルスキープリズム
28 ウォーラストンプリズム
29a 第1検出器
29b 第2検出器
29c 第3検出器
31 レーザー光源
32 コリメーターレンズ
33 ビームスプリッター
34 対物レンズ
35 集光レンズ
36 検出器
40 評価システム
41 測定部
42 ステージ部
43 評価部
44 測定位置制御部
L 赤外レーザー光
CS 劈開面
W シリコンウェーハ
S1 シリコンブロック切り出しステップ
S2 評価用サンプル作製ステップ
S3 熱処理ステップ
S4 結晶欠陥密度分布測定ステップ
S5 評価ステップ
S6 製品加工ステップ