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特許7421888決定装置、決定方法、決定プログラムおよび情報提示システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-17
(45)【発行日】2024-01-25
(54)【発明の名称】決定装置、決定方法、決定プログラムおよび情報提示システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240118BHJP
   G06Q 50/22 20240101ALI20240118BHJP
【FI】
G06Q30/0251
G06Q50/22
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019165411
(22)【出願日】2019-09-11
(65)【公開番号】P2021043711
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-09-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 拡史
【審査官】平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-056112(JP,A)
【文献】特開2001-273369(JP,A)
【文献】特開2009-059040(JP,A)
【文献】特開2017-021801(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得する取得部と、
前記取得部が取得した属性が介護施設おい吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性であると判定した場合に、該取得した属性に対応する情報を前記吸収性物品導入に関する情報として当該情報の内容を決定する決定部と
決定した情報の内容を前記利用者の端末に表示させる表示制御部と
を有することを特徴とする決定装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記吸収性物品の導入に関する情報の内容をオペレータへの電話番号を含む内容としてポップアップで表示させる
ことを特徴とする請求項に記載の決定装置。
【請求項3】
排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得する取得手順と
得した属性が介護施設おい吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性であると判定した場合に、該取得した属性に対応する情報を前記吸収性物品導入に関する情報として当該情報の内容を決定する決定手順
決定した情報の内容前記利用者の端末に表示させる表示制御手順と
コンピュータに実行させることを特徴とする決定プログラム。
【請求項4】
コンピュータが実行する決定方法であって、
排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得する取得工程と
得した属性が介護施設おい吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性であると判定した場合に、該取得した属性に対応する情報を前記吸収性物品導入に関する情報として当該情報の内容を決定する決定工程
決定した情報の内容前記利用者の端末に表示させ表示制御工程
含むことを特徴とする決定方法。
【請求項5】
排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の保育に関する属性を取得する取得部と、
前記取得部が取得した属性が保育施設おい吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性であると判定した場合に、該取得した属性に対応する情報を前記吸収性物品導入に関する情報として当該情報の内容を決定する決定部と
決定した情報の内容前記利用者の端末に表示させ表示制御部
有することを特徴とする決定装置。
【請求項6】
排泄に関連するコンテンツを提供する提供部と、
前記提供部で提供されたコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得する取得部と、
前記取得部が取得した属性が介護施設おい吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性であると判定した場合に、該取得した属性に対応する情報を前記吸収性物品導入に関する情報として当該情報の内容を決定する決定部と、
決定した情報の内容前記利用者の端末に表示させる表示制御部と
有し、前記提供部は、前記決定部で決定された情報を含むコンテンツを提供する
ことを特徴とする情報提示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決定装置、決定方法、決定プログラムおよび情報提示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブ上における利用者の行動に応じた情報提供を行う技術が知られている。このような技術の一例として、ウェブページを閲覧中の利用者が、他のウェブページを閲覧しようとした際に、閲覧履歴に応じて選択された広告をポップアップ表示する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-60337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、上述した技術では、排泄に関連する情報を適切な態様で提供しているとは言えない場合がある。
【0005】
例えば、介護施設で働いている利用者に対しておむつなどの吸収性物品に関する情報を提供する場合、介護施設で働いている全ての利用者に対して吸収性物品に関する情報を提供するよりも、吸収性物品を導入する権限を有する利用者に対して、重点的にかかる情報を提供するのが望ましいと考えられる。また、利用者が吸収性物品に関する情報にアクセスしたとしても、利用者によって真に欲しい情報が異なるであろうし、利用者が介護のプロでない場合には、介護をある程度理解したうえでないと、提供された吸収性物品に関する情報を選択できない場合があると考えられる。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、排泄に関連する情報を適切な態様で提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る決定装置は、排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得する取得部と、前記取得部が取得した属性に応じて、当該利用者に対して提供する情報の内容を決定する決定部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の1態様によれば、排泄に関連する情報を適切な態様で提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施例に係る決定装置を含む情報提示システムの構成を示す機能ブロック図である。
図2図2は、実施例に係る属性特定情報の一例を示す図である。
図3図3は、実施例に係る属性-コンテンツ対応情報の一例を示す図である。
図4図4は、お伺いコンテンツが端末装置に表示された場合の画面の一例を示す図である。
図5A図5Aは、排泄関連情報コンテンツが端末装置に表示された場合の画面の一例である。
図5B図5Bは、排泄関連情報コンテンツが端末装置に表示された場合の画面の別の例である。
図6図6は、図面遷移の一例を示す図である。
図7図7は、図面遷移の別の例を示す図である。
図8図8は、実施例に係る決定装置の処理のフローチャートの一例を示す図である。
図9図9は、決定プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0011】
決定装置は、排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得する取得部と、前記取得部が取得した属性に応じて、当該利用者に対して提供する情報の内容を決定する決定部とを有することを特徴とする。
【0012】
このような決定装置によれば、利用者の介護に関する属性に応じて利用者に対して提供する情報の内容を決定するので、介護に係わる排泄に関連する情報を適切な態様で提供することが可能となる。この結果、利用者は、自身に必要な情報を適切に得ることができ、決定装置側は、利用者に適切なアプローチを取ることが可能となる。
【0013】
ここで、決定装置は、属性と提供する情報の内容との対応情報に基づいて、該取得した属性に対応する情報の内容を決定し、決定した情報の内容を前記利用者の端末に表示させてもよい。
【0014】
このような決定装置によれば、属性と提供する情報の内容との対応情報を用いて属性に対応する情報の内容を決定するので、属性に応じて介護に係わる排泄に関連する情報を利用者の端末に提供することが可能となる。この結果、利用者は、自身に必要な情報を適切に得ることが可能となる。
【0015】
また、決定装置は、属性と提供する情報の内容との対応情報に基づいて、該取得した属性に対応する情報の内容を決定し、決定した情報の内容を前記利用者の端末にポップアップで表示させてもよい。
【0016】
このような決定装置によれば、属性と提供する情報の内容との対応情報を用いて属性に対応する情報の内容を決定するので、属性に応じて介護に係わる排泄に関連する情報を利用者の端末の画面の前面にポップアップ表示で提供することが可能となる。例えば、決定装置は、属性に応じて介護に係わる排泄に関連する情報として決定装置側への問合せ用の情報をポップアップ表示で提供することが可能となる。この結果、利用者は、自身に必要な情報を適切に得ることが可能となる。
【0017】
また、決定装置は、該取得した属性が介護施設において吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性であるか否かに基づいて情報を出し分けるように、該取得した属性に対応する情報の内容を決定し、決定した情報の内容を前記利用者の端末に表示させてもよい。
【0018】
このような決定装置によれば、属性が介護施設において吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性であるか否かに基づいて情報を出し分けるように、該取得した属性に対応する情報の内容を決定するので、利用者の属性に合わせて適切な内容を提供することができる。この結果、利用者は、自身に必要な情報を適切に得ることができる。
【0019】
ここで、決定装置は、該取得した属性が介護施設において吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性であると判定した場合に、前記吸収性物品の導入に関する情報を該取得した属性に対応する情報として当該情報の内容を決定し、前記吸収性物品の導入に関する情報の内容をポップアップで表示させてもよい。
【0020】
このような決定装置によれば、属性が護施設において吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性である場合に、吸収性物品の導入に関する情報の内容を決定してポップアップで表示させるので、利用者を吸収性物品の導入に誘導することが可能になる。
【0021】
ここで、決定装置は、前記吸収性物品の導入に関する情報の内容をオペレータへの電話番号を含む内容としてポップアップで表示させてもよい。
【0022】
このような決定装置によれば、吸収性物品の導入に関する情報の内容をオペレータへの電話番号を含む内容とするので、吸収性物品の導入に関し誘導すべく、利用者に問合せをさせ易くできる。この結果、決定装置1側は、吸収性物品の導入に関する案件化を加速することができる。
【0023】
また、決定プログラムは、排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得し、該取得した属性に応じて、当該利用者に対して提供する情報の内容を決定することをコンピュータに実行させる。
【0024】
このような決定プログラムは、利用者の介護に関する属性に応じて利用者に対して提供する情報の内容を決定するので、介護に係わる排泄に関連する情報を適切な態様で提供することが可能となる。この結果、利用者は、自身に必要な情報を適切に得ることができ、決定プログラムを実行するコンピュータ側は、利用者に適切なアプローチを取ることが可能となる。
【0025】
また、決定方法では、コンピュータが、排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得し、該取得した属性に応じて、当該利用者に対して提供する情報の内容を決定することを実行する。
【0026】
このような決定方法は、利用者の介護に関する属性に応じて利用者に対して提供する情報の内容を決定するので、介護に係わる排泄に関連する情報を適切な態様で提供することが可能となる。この結果、利用者は、自身に必要な情報を適切に得ることができ、決定プログラムを実行するコンピュータ側は、利用者に適切なアプローチを取ることが可能となる。
【0027】
また、決定装置は、排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の保育に関する属性を取得する取得部と、前記取得部が取得した属性に応じて、当該利用者に対して提供する情報の内容を決定する決定部と、を有することを特徴とする。
【0028】
このような決定装置によれば、利用者の保育に関する属性に応じて利用者に対して提供する情報の内容を決定するので、属性に係わる排泄に関連する情報を適切な態様で提供することが可能となる。この結果、利用者は、自身に必要な保育に関する情報を適切に得ることができ、決定装置側は、利用者に適切なアプローチを取ることが可能となる。
【0029】
また、情報提示システムは、排泄に関連するコンテンツを提供する提供部と、前記提供部で提供されたコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得する取得部と、前記取得部が取得した属性に応じて、当該利用者に対して提供する情報の内容を決定する決定部と、を有し、前記提供部は、前記決定部で決定された情報を含むコンテンツを提供することを特徴とする。
【0030】
このような情報提示システムによれば、利用者の介護に関する属性を用いて決定された情報を利用者に対して提供するので、利用者は、介護に関して、自身に必要な情報を適切に得ることが可能となる。
【0031】
以下に、決定装置、決定方法、決定プログラムおよび情報提示システムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により決定装置、決定方法、決定プログラムおよび情報提示システムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0032】
[実施形態]
[決定装置を含む情報提示システムの構成の一例]
図1は、実施例に係る決定装置を含む情報提示システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。実施例に係る決定装置1は、排泄ケアの情報提示において、排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得し、取得した属性に応じて、当該利用者に対して提示する情報の内容を決定する。ここでいう属性とは、例えば、介護施設において吸収性物品を導入するための所定の権限を有するものか、有しないものかを示す情報である。また、属性とは、排泄に関わる作業(対象者のおむつの交換、おむつの選定や導入、排泄の誘導、排泄の管理など)を業として実施する者(例えば施設や会社における介護職員、看護職員、事務職員、介護補助者、保育士、保育補助者など)か、私的に実施する者(介護や看護の学生、対象者の子や保護者といった親族など)か、を示すものであってもよい。また、ここでいう吸収性物品とは、例えば、おむつのことをいう。
【0033】
情報提示システム9は、決定装置1と、端末装置2とを有する。なお、図1に示す例では、端末装置2は、複数あるが、これに限定されるものではなく、1つであってもよい。なお、端末装置2は、利用者の端末の一例である。
【0034】
決定装置1および端末装置2は、ネットワーク3を介して相互に通信可能に接続される。ネットワーク3は、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であるが、これに限られず、キャリア網などその他の通信網であってもよい。
【0035】
決定装置1は、通信部10と、制御部20と、記憶部30とを有するサーバである。
【0036】
通信部10は、ネットワーク3を介して端末装置2などと通信を行う。通信部10は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。
【0037】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)などの電子回路に対応する。そして、制御部20は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部20は、表示制御部21と、取得部22と、決定部23とを有する。
【0038】
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。記憶部30は、属性特定情報31と、属性-コンテンツ対応情報32と、排泄ケアナビトップコンテンツ33と、お伺いコンテンツ34と、排泄関連情報コンテンツ35とを有する。
【0039】
属性特定情報31は、利用者に関する情報から属性を特定するために用いられる情報である。ここで、属性特定情報31のデータ構造の一例を、図2を参照して説明する。図2は、実施例に係る属性特定情報のデータ構造の一例を示す図である。属性特定情報31は、業態、職種・役職および属性を対応付けた情報である。なお、属性特定情報31は、例えばシステム管理者によって予め生成され、記憶部30に記憶される。
【0040】
業態は、介護に関する業務の業態を示す情報である。業態には、例えば、介護に関する業務が行われる介護施設、病院やその他などが含まれる。職種・役職は、職種や役職などが含まれる。属性は、介護に関する属性を示す情報である。属性は、吸収性物品を業態で導入するための権限を有するものか、有しないものかを区別する情報である。例えば、権限を有する属性として「属性a」が存在する。権限を有しない属性として「属性b」が存在する。
【0041】
一例として、業態が「施設」、職種・役職が「看護部長」である場合に、属性として「属性a」が設定される。業態が「施設」、職種・役職が「事務長」である場合に、属性として「属性a」が設定される。業態が「施設」、職種・役職が「現場担当者」である場合に、属性として「属性a」が設定される。業態が「施設」、職種・役職が「見習い」である場合に、属性として「属性b」が設定される。
【0042】
図1に戻って、属性-コンテンツ対応情報32は、コンテンツを属性に応じて利用者に提示する際に、提示する情報のコンテンツを決定するために用いられる情報である。ここで、属性-コンテンツ対応情報32のデータ構造の一例を、図3を参照して説明する。図3は、実施例に係る属性-コンテンツ対応情報のデータ構造の一例を示す図である。属性-コンテンツ対応情報32は、コンテンツ、ポップアップコンテンツ、遷移コンテンツおよび属性を対応付けた情報である。なお、属性-コンテンツ対応情報32は、例えばシステム管理者によって予め生成され、記憶部30に記憶されるものとする。
【0043】
コンテンツは、ページに表示されるコンテンツを示す。ポップアップコンテンツは、コンテンツを表示するページにポップアップで表示させるコンテンツを示す。遷移コンテンツは、コンテンツを表示するページから次へ遷移するページに表示させるコンテンツを示す。属性は、属性特定情報31の属性に対応する。すなわち、属性は、吸収性物品を業態で導入するための権限を有するものか、有しないものかを区別する情報である。例えば、権限を有する属性として「属性a」が存在する。権限を有しない属性として「属性b」が存在する。また、どちらともいえない属性として「-」が存在する。
【0044】
一例として、コンテンツが「トップページコンテンツ」である場合に、ポップアップコンテンツとして「お伺いコンテンツ」が設定されている。かかる場合には、属性が「-」が設定されている。ここでいう「お伺いコンテンツ」とは、利用者に対して利用者に関する情報をお伺いするコンテンツのことをいう。また、コンテンツが「トップページコンテンツ」である場合に、ポップアップコンテンツとして「問合せコンテンツ」が設定されている。かかる場合には、属性として「a」が設定されている。ここでいう「問合せコンテンツ」とは、利用者に吸収性物品に関し問合せをさせるコンテンツのことをいう。すなわち、「問合せコンテンツ」は、吸収性物品の業態での導入に関する情報の内容ともいえる。また、コンテンツが「トップページコンテンツ」である場合に、ポップアップコンテンツとして「トピックスコンテンツ」が設定されている。かかる場合には、属性が「b」が設定されている。ここでいう「トピックスコンテンツ」とは、吸収性物品に関するトピックスのコンテンツのことをいう。
【0045】
図1に戻って、排泄ケアナビトップコンテンツ33は、排泄に関連するコンテンツを利用者に閲覧させる排泄ケアナビのコンテンツのうち先頭のコンテンツを示す。
【0046】
お伺いコンテンツ34は、利用者に関する情報を利用者にお伺いするコンテンツを示す。なお、お伺いコンテンツ34の画面の一例は、後述するものとする。
【0047】
排泄関連情報コンテンツ35は、利用者に提示する排泄関連情報のコンテンツを示す。排泄関連情報コンテンツ35には、お問合せコンテンツ、トピックスコンテンツなどの排泄関連情報のコンテンツが含まれる。なお、お問合せコンテンツ、トピックスコンテンツなどの排泄関連情報コンテンツ35のコンテンツの画面の一例は、後述するものとする。
【0048】
表示制御部21は、排泄ケアナビのそれぞれのコンテンツの表示制御を行う。
【0049】
例えば、表示制御部21は、利用者の端末装置2によって排泄ケアナビが起動されると、排泄ケアに関する情報を提示する排泄ケアナビトップコンテンツ33を端末装置2に表示させる。そして、表示制御部21は、利用者に関する情報を利用者に入力させるべく、お伺いコンテンツ34を端末装置2に表示させる。
【0050】
また、表示制御部21は、後述する決定部23によって決定される、属性に応じた排泄関連情報コンテンツ35を端末装置2に表示させる。
【0051】
取得部22は、排泄ケアナビを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得する。例えば、取得部22は、端末装置2から利用者に関する情報を取得すると、属性特定情報31を参照して、利用者に関する情報に対する属性を取得する。すなわち、取得部22は、吸収性物品を業態で導入するための権限を有するものか、有しないものかを区別する属性を取得する。
【0052】
決定部23は、属性に応じて、利用者に対して提供する情報のコンテンツを決定する。例えば、決定部23は、属性-コンテンツ対応情報32を参照して、現に表示されているコンテンツおよび属性に対応する情報のコンテンツを決定する。そして、決定部23は、属性-コンテンツ対応情報32を参照して、決定したコンテンツをポップアップで表示させるか否かを決定する。一例として、現に表示されているコンテンツがトップページコンテンツであって、属性が吸収性物品を導入するための権限を有する属性である場合には、決定部23は、以下のように決定する。決定部23は、属性-コンテンツ対応情報32を用いて、トップページコンテンツおよび属性aに対応する問合せコンテンツを決定し、問合せコンテンツをポップアップで表示させることを決定する。言い換えれば、決定部23は、属性-コンテンツ対応情報32を用いて、属性が吸収性物品を導入するための権限を有する属性であるか否かに基づいてコンテンツを出し分けるように、属性に応じた排泄関連情報コンテンツ35を決定する。
【0053】
[お伺いコンテンツの画面の一例]
図4は、お伺いコンテンツ34が端末装置2に表示された場合の画面の一例を示す図である。図4に示すように、端末装置2には、利用者に関する情報を利用者にお伺いするお伺いコンテンツ34が表示されている。ここでは、お伺いコンテンツ34には、入居型施設勤務ボタン、通所型施設勤務ボタン、病院勤務ボタン、学生ボタンが配置されている。そして、利用者が、該当するボタンをクリックすることで、利用者に関する情報を入力することができる。そして、端末装置2は、利用者によって入力された利用者に関する情報を決定装置1へ送信し、決定装置1は、取得した利用者に関する情報に対する属性を取得する。
【0054】
[排泄関連情報コンテンツの画面の一例]
図5Aは、排泄関連情報コンテンツ35が端末装置2に表示された場合の画面の一例を示す図である。図5Aに係る端末装置2の利用者は、属性が、施設などの業態において吸収性物品を導入するための権限を有する属性である場合とする。
【0055】
図5Aに示すように、端末装置2には、排泄関連情報コンテンツ35の一例として、利用者に吸収性物品に関し問合せをさせる問合せコンテンツC1が表示されている。ここでは、問合せコンテンツC1は、吸収性物品の導入に関する情報の内容としてオペレータへの電話番号およびチャットのメールアドレスを含む内容であり、排泄ケアナビトップコンテンツ33上にポップアップで表示されている。これにより、利用者は、問合せをすることで、自身に必要な情報を適切に得ることができる。また、決定装置1の情報提供者は、利用者に適切なアプローチをとることができ、案件化を加速することが可能となる。
【0056】
図5Bは、排泄関連情報コンテンツ35が端末装置2に表示された場合の画面の別の例を示す図である。図5Bに係る端末装置2の利用者は、属性が施設などの業態において吸収性物品を導入するための権限を有しない属性である場合とする。
【0057】
図5Bに示すように、端末装置2には、排泄関連情報コンテンツ35の一例として、吸収性物品に関しトピックスを利用者に閲覧させるトピックスコンテンツC2が表示されている。これにより、利用者が、吸収性物品を導入するための権限を有しない場合には、吸収性物品に関しトピックスを閲覧させることができ、排泄ケアの最近のトピックスを得ることができる。
【0058】
[画面遷移の一例]
図6は、画面遷移の一例を示す図である。図6に示すように、端末装置2は、排泄ケアナビを起動すると、排泄ケアに関する情報を提供する画面を表示する。ここでは、先頭に排泄ケアナビトップコンテンツ33を表示した画面G1が表示されている。
【0059】
続いて、端末装置2は、利用者に関する情報を入力するためのお伺いコンテンツ34を画面G1にポップアップで表示する。ここでは、お伺いコンテンツ34を表示した画面G2が表示されている。
【0060】
ここで、利用者が、画面G2で、業態として通所型施設勤務を示す「施設」、職種・役職として「現場担当者」と入力した場合には、端末装置2は、問合せ用の問合せコンテンツを画面G1にポップアップで表示する。ここでは、問合せコンテンツを表示した画面G3が表示されている。すなわち、通所型施設において吸収性物品を導入するための権限を有する属性を有する利用者に対しては、お問合せ電話番号やチャットメールでの問合せコンテンツのバナーが表示される。
【0061】
一方、利用者が、画面G2で、業態として通所型施設勤務を示す「施設」、職種・役職として「見習い」と入力した場合には、端末装置2は、トピックスコンテンツを画面G1にポップアップで表示する。ここでは、トピックスコンテンツを表示した画面G4が表示されている。つまり、通所型施設において吸収性物品を導入するための権限を有する属性を有する利用者とそうでない利用者とで表示内容が変更される。これにより、利用者が介護のプロである場合と、介護のプロでない場合とで、自身に必要な情報を適切に得ることができる。
【0062】
なお、介護のプロであるか否かは、利用者の属性から推定される介護の経験の多さとも考えられる。したがって、例えば、図6の例では、「見習い」(経験2年未満など)であれば、介護の経験が少ないため、介護の際に課題となるケアに関する情報などを表示するトピックスコンテンツを表示するようにしている。
【0063】
また、例えば、介護をする者が親族などか、施設や会社に属する者かを確認する表示として、画面G2において、「在宅ケアをするご家族」といった項目を追加してもよい。一般に、施設に属して職員として介護をする者(介護職員)と、親族などの介護をする者とでは、興味や関心が異なる。さらに、介護職員の間でも、その役職や立場によって得たい情報が異なる。
【0064】
例えば、在宅介護をする家族は、介護対象者が通常一人ないし二人といった少数であり、介護に関する専門知識も乏しいことが多い。このため、そもそも介護とはどういったことをするべきか、おむつをどのように交換するべきか、購入の仕方など、介護における基本情報が好まれる傾向がある。
【0065】
一方で、介護職員は、介護対象者が多数であり(施設内の介護対象者、訪問先の介護対象者など)、職員となるまでにある程度介護に関する知識を得ていることが多い。このため、介護の基本的な情報よりも、より高度なケア(自立に向けた介護、様々な介護度の介護対象者に向けた介護など)や、介護業務における課題(おむつなど介護用品の導入、業務管理など)といったより専門的な情報が好まれる傾向がある。
【0066】
さらに、介護職員であっても、介護対象者に実際に介護をする職員(現場担当者など)には、ケアに関する情報が好まれ、職員や施設、会社を管理、運営、経営する職員には、介護業務における課題に関する情報が好まれる傾向がある。
【0067】
このような傾向の下、例えば、在宅介護をする家族と介護職員とで、介護ケアに関する情報の表示内容を切り替える。また、例えば、介護職員であっても、実際に介護をする職員と施設、会社を管理、運営、経営する職員とで、介護ケアに関する情報の表示内容を切り替える。
【0068】
図7は、画面遷移の別の例を示す図である。図7に示すように、決定装置1は、利用者の属性と排泄ケアナビ上の行動を基づいて、利用者の端末装置2に対してコンテンツの提供を行ってもよい。例えば、端末装置2は、排泄ケアナビ上の所定のページに排泄ケアに関する「事例紹介」または「専門家に聞く」ボタンを含む画面G10を表示する。利用者がいずれかのボタンをクリックすると、クリックしたボタンに応じた排泄ケアに関するウェブページの画面G11が表示される。
【0069】
[決定装置の処理のフローチャート]
図8は、実施例に係る決定装置の処理のフローチャートの一例を示す図である。図8に示すように、制御部20は、排泄ケアナビが起動されたか否かを判定する(ステップS11)。排泄ケアナビが起動されていないと判定した場合には(ステップS11;No)、制御部20は、排泄ケアナビが起動されるまで、判定処理を繰り返す。なお、排泄ケアナビの起動とは、端末装置2に搭載されたアプリケーションを起動することであってもよいし、端末装置2に搭載されたブラウザ機能により、Webサーバである決定装置1にアクセスし、決定装置1の有する排泄ケアナビのコンテンツを端末装置2で表示することであってもよい。
【0070】
一方、排泄ケアナビが起動されたと判定した場合には(ステップS11;Yes)、表示制御部21は、排泄ケアナビのトップページを表示させる(ステップS12)。トップページには、例えば、排泄ケアナビトップコンテンツ33が含まれる。
【0071】
続いて、表示制御部21は、利用者に、利用者に関する情報をお伺いするお伺い用のコンテンツ(お伺いコンテンツ34)をトップページにポップアップで表示させる(ステップS13)。なお、ポップアップの表示は端末装置2に搭載されたアプリケーションの機能により表示してもよいし、端末装置2が決定装置1からダウンロードしたコンテンツに含まれるJavascript(登録商標)などを読み込むことで端末装置2が表示するようにしてもよい。
【0072】
そして、取得部22は、利用者に関する情報を取得する(ステップS14)。取得部22は、属性特定情報31を参照して、利用者に関する情報に対する利用者の介護に関する属性を取得する(ステップS15)。すなわち、取得部22は、利用者の業態において吸収性物品を導入するための権限を有するものか、有しないものかを示す属性を取得する。例えば、決定装置1の取得部22は、端末装置2で表示されたポップアップに入力された情報を取得することで、利用者に関する情報を取得する。なお、端末装置2から決定装置1への情報の送信は、端末装置2がポップアップに対する入力を検知した後、入力された情報を決定装置1に送信してもよいし、決定装置1が端末装置2に表示されたポップアップに対する入力を監視して決定装置1が入力を検知したとき情報を取得してもよい。
【0073】
そして、表示制御部21は、排泄ケアナビの次ページのコンテンツを表示させる(ステップS16)。
【0074】
そして、決定部23は、属性に応じて表示中のページ(ステップS16で端末装置2に表示されるコンテンツ)にコンテンツをポップアップで表示させるか否かを判定する(ステップS17)。例えば、決定部23は、属性-コンテンツ対応情報32を参照して、属性に対応する情報のコンテンツを決定する。そして、決定部23は、属性-コンテンツ対応情報32を参照して、決定したコンテンツをポップアップで表示させるか否かを決定する。
【0075】
表示中のページにコンテンツをポップアップで表示させると判定した場合には(ステップS17;Yes)、表示制御部21は、属性に応じたコンテンツを、表示中のページにポップアップで表示させる(ステップS18)。例えば、属性が利用者の業態において吸収性物品を導入するための権限を有するものである場合には、表示制御部21は、お問合せ電話番号やチャットメールアドレスを含む問合せコンテンツを、ポップアップで表示させる。そして、表示制御部21は、ステップS17に移行する。
【0076】
一方、表示中のページにコンテンツをポップアップで表示させないと判定した場合には(ステップS17;No)、表示制御部21は、表示中のページからのページ遷移がクリック(選択)されたか否かを判定する(ステップS19)。クリック(選択)されていないと判定した場合には(ステップS19;No)、表示制御部21は、ステップS17に移行する。
【0077】
一方、クリック(選択)されたと判定した場合には(ステップS19;Yes)、表示制御部21は、終了であるか否かを判定する(ステップS20)。終了でないと判定した場合には(ステップS20;No)、表示制御部21は、属性に応じてクリック(選択)後の遷移ページにコンテンツを表示させる(ステップS21)。そして、表示制御部21は、ステップS17に移行する。なお、クリックなどにより選択される対象は、ステップS18で表示されたポップアップ内に含まれるボタンや文章、画像などの遷移ページへのURL(Uniform Resource Locator)が埋め込まれたアイテムであってもよいし、表示中のページ内に含まれるアイテムであってもよい。
【0078】
一方、終了であると判定した場合には(ステップS20;Yes)、表示制御部21は、処理を終了する。
【0079】
[その他]
なお、上記実施例では、吸収性物品としておむつを一例として挙げたが、これに限定されるものではない。吸収性物品は、他の例として、使い捨ておむつや失禁パッドであってもよい。
【0080】
また、上記実施例では、吸収性物品を導入するための権限を有する属性を有するものとして、介護施設または病院の看護部長、事務長、現場担当者を一例として挙げたが、これに限定されるものではない。吸収性物品を導入するための権限を有する属性を有するものは、他の例として、在宅看護の現場担当者であってもよい。吸収性物品を導入するための権限を有する属性を有するものは、他の例として、看護学校の事務長や講師であってもよい。
【0081】
また、上記実施例では、介護における例で示したが、例えば保育においても同様に実施することができる。保育における場合には、上記介護を保育に置き換えることで実施することができる。
【0082】
また、上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0083】
また、図示した装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、装置の分散・統合の具体的態様は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部22と、決定部23とを1個の部として統合してもよい。また、決定部23を、提供するコンテンツを決定する第1の決定部と、提供するコンテンツをポップアップで表示させるか否かを決定する第2の決定部とに分散してもよい。また、記憶部30を決定装置1の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。
【0084】
[ハードウェア構成]
また、上述した実施形態に係る決定装置1は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0085】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラムなどに基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAMなど、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどにより実現されるメモリである。
【0086】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナなどといった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USBなどにより実現される。
【0087】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどから情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリなどの外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0088】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0089】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が決定装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部20の機能を実現することとなる。
【0090】
[効果]
上述したように、決定装置1は、排泄に関連するコンテンツを閲覧する利用者の介護に関する属性を取得する。決定装置1は、取得した属性に応じて、当該利用者に対して提供する情報の内容を決定する。このため、決定装置1は、排泄に関連する情報を適切な態様で提供することが可能となる。この結果、利用者は、自身に必要な情報を適切に得ることができ、決定装置1側は、利用者に適切なアプローチを取ることが可能となる。
【0091】
また、決定装置1は、属性と提供する情報の内容との属性-コンテンツ対応情報32に基づいて、該取得した属性に対応する情報の内容を決定する。そして、決定装置1は、決定した情報の内容を利用者の端末装置2に表示させる。このため、決定装置1は、属性に応じて介護に係わる排泄に関連する情報を利用者の端末装置2に提供することが可能となる。この結果、利用者は、自身に必要な情報を適切に得ることが可能となる。
【0092】
また、決定装置1は、属性と提供する情報の内容との属性-コンテンツ対応情報32に基づいて、該取得した属性に対応する情報の内容を決定する。そして、決定装置1は、決定した情報の内容を利用者の端末にポップアップで表示させる。このため、決定装置1は、属性に応じて介護に係わる排泄に関連する情報を利用者の端末の画面の前面にポップアップ表示で提供することが可能となる。この結果、利用者は、自身に必要な情報を適切に得ることが可能となる。
【0093】
また、決定装置1は、該取得した属性が介護施設において吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性であるか否かに基づいて情報を出し分けるように、該取得した属性に対応する情報の内容を決定する。このため、決定装置1は、利用者の属性に合わせて適切な内容を提供することができる。この結果、利用者は、自身に必要な情報を適切に得ることができる。
【0094】
また、決定装置1は、取得した属性が介護施設において吸収性物品を導入するための所定の権限を有する属性であると判定した場合に、該取得した属性に対応する情報を吸収性物品の導入に関する情報として当該情報の内容を決定する。そして、決定装置1は、吸収性物品の導入に関する情報の内容をポップアップで表示させる。このため、決定装置1は、介護施設において吸収性物品を導入するための所定の権限を有する利用者を、吸収性物品の導入に誘導することが可能になる。
【0095】
また、決定装置1は、吸収性物品の導入に関する情報の内容をオペレータへの電話番号を含む内容としてポップアップで表示させる。このため、決定装置1は、吸収性物品の導入に関し誘導すべく、利用者に問合せをさせ易くできる。この結果、決定装置1側は、吸収性物品の導入に関する案件化を加速することができる。
【0096】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。
【符号の説明】
【0097】
1 決定装置
10 通信部
20 制御部
21 表示制御部
22 取得部
23 決定部
30 記憶部
31 属性特定情報
32 属性-コンテンツ対応情報
33 排泄ケアナビトップコンテンツ
34 お伺いコンテンツ
35 排泄関連情報コンテンツ
3 ネットワーク
9 情報提示システム
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9