(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】表示装置、および光入射装置
(51)【国際特許分類】
G02B 27/02 20060101AFI20240123BHJP
G02C 11/00 20060101ALI20240123BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
G02B27/02 Z
G02C11/00
H04N5/64 511A
(21)【出願番号】P 2020050249
(22)【出願日】2020-03-19
【審査請求日】2023-01-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 駿
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】中村 直樹
(72)【発明者】
【氏名】須藤 芳文
(72)【発明者】
【氏名】門馬 進
(72)【発明者】
【氏名】平野 成伸
(72)【発明者】
【氏名】片野 泰男
(72)【発明者】
【氏名】亀山 健司
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 規和
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 愛乃
【審査官】山本 貴一
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-534655(JP,A)
【文献】特開2001-318338(JP,A)
【文献】米国特許第09599813(US,B1)
【文献】国際公開第2017/159046(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0265482(US,A1)
【文献】特表2019-507365(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 27/01,27/02
H04N 5/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導光部材と、
光を出射する画像表示素子と、
前記画像表示素子から出射される前記光を伝搬する光学系と、
前記光学系により伝搬される前記光の進行方向を屈曲させて当該光の前記導光部材への入射角度を保持する部材と、を備え
、
前記部材は、前記導光部材に対して前記光学系が回転するとき、当該回転に伴う前記光学系から前記部材に対する前記光の入射角度の変化に連動して動く表示装置。
【請求項2】
前記光学系から前記部材に対する前記光の入射角度の変化に連動して前記部材を動かす電子制御機構をさらに備える請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記光学系の回転角度を検出する角度センサをさらに備え、
前記電子制御機構は、前記角度センサによる前記回転角度の検出結果に基づいて、前記部材を動かす請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記部材は、ミラーを含む請求項1から3のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項5】
前記部材は、プリズムを含む請求項1から3のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1つに記載の表示装置を備える光入射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、および光入射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
虚像を表示させる眼鏡型の表示装置(形状に応じて、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、VR(Virtual Reality)ゴーグル、VRグラス、スマートグラス、AR(Augmented Reality)グラス、グラスディスプレイ、グラスデバイス等と呼称される。)が開発されている。眼鏡型の表示装置によれば、眼前のディスプレイに対して仮想映像を表示したり、現実の背景に仮想画像を重畳して表示したりすることによって、卓上型のディスプレイ、スマートフォン、およびタブレット端末とは全く異なる体験を得ることができる。
【0003】
眼鏡型の表示装置は、画像光等の光を出射する液晶表示部(画像表示素子の一例)と、当該液晶表示部から出射される光を伝搬する光学系と、当該光学系により伝搬される光を観察者の眼に導く導光部材と、を有する。そして、眼鏡型の表示装置では、光学系を固定することで、観察者が画像情報を正しく認識可能とする技術が開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の眼鏡型の表示装置では、観察者に画像情報を正しく認識させるために、光学系の位置が変わらないようにする必要があり、堅牢な構成とする必要がある。また、観察者の頭部のサイズによらずに眼鏡型の表示装置が装着できるようにするため、眼鏡型の表示装置を標準のサイズよりも大きめに作成し、観察者の頭部に締め付けて安定させる手法が取られている。そのため、眼鏡型の表示装置が大型化し、眼鏡型の表示装置が重くなり、長時間の装着が難しい場合がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、表示装置の軽量化および小型化を実現し、表示装置の長時間の装着を可能する表示装置、および光入射装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、導光部材と、光を出射する
画像表示素子と、前記画像表示素子から出射される前記光を伝搬する光学系と、前記光学
系により伝搬される前記光の進行方向を屈曲させて当該光の前記導光部材への入射角度を
保持する部材と、を備え、前記部材は、前記導光部材に対して前記光学系が回転するとき、当該回転に伴う前記光学系から前記部材に対する前記光の入射角度の変化に連動して動く。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、表示装置の軽量化および小型化を実現し、表示装置の長時間の装着を可能する、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置の構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置が有する屈曲部材の動きの一例を説明するための図である。
【
図3】
図3は、第1の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置が有するダイヤルの構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態にかかる眼鏡型の表示装置が有する屈曲部材の構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、第2の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置が有する電子制御機構の構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、第2の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置による屈曲部材の回転角度の制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、第2の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置が有する検出器の構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、第3の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置の構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、表示装置、および光入射装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置の構成の一例を示す図である。
図2は、第1の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置が有する屈曲部材の動きの一例を説明するための図である。まず、
図1および
図2を用いて、本実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置(表示装置の一例)の構成の一例について説明する。
【0011】
本実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置は、筐体100と、テンプル筐体200と、液晶表示部材300と、ブリッジ400と、テンプル部500と、を備える。
【0012】
ブリッジ400は、左右の筐体100を繋ぎ、装着者の鼻にかかる部材である。ブリッジ400には、装着者の鼻を両脇から挟んで眼鏡型の表示装置を支えるためのパッド(鼻あて)が取り付けられていても良い。テンプル部500は、装着者の耳にかかる部材であり、眼鏡型の表示装置を支えて、装着者の耳から眼鏡型の表示装置が落下することを防止する。
【0013】
液晶表示部材300は、画像光(光の一例)を出射する液晶301(画像表示素子の一例)と、液晶301に表示する画像を決定しかつ当該画像を液晶301に表示させる制御基板302と、を備える。
【0014】
テンプル筐体200は、液晶301から出射される画像光を伝搬するテンプル光学系201(光学系の一例)を有する。また、テンプル筐体200は、ヒンジ等の接続部によって、後述する筐体100に対して回転(回動)自在に接続されている。
【0015】
筐体100は、導光部材101を有する。導光部材101は、テンプル光学系201により伝搬される画像光を、装着者の眼700に導光する。これにより、装着者に、液晶301に表示された画像を認識させることができる。
【0016】
本実施の形態では、導光部材101は、ミラー102を有する。ミラー102は、テンプル光学系201により伝搬される画像光を反射させて、当該画像光を眼700に導光する。
【0017】
また、筐体100は、屈曲部材103を有する光入射装置の一例である。屈曲部材103は、テンプル光学系201により伝搬される画像光の進行方向を屈曲させて当該画像光の導光部材101への入射角度を保持する部材の一例である。
【0018】
すなわち、屈曲部材103は、テンプル光学系201により伝搬される画像光の進行方向を屈曲させて当該画像光を導光部材101(ミラー102)に入射させる。その際、屈曲部材103は、導光部材101に対して入射する画像光の入射角度を保持する。言い換えると、屈曲部材103は、導光部材101に対して入射する画像光の入射角度の変動を抑制する。または、屈曲部材103は、導光部材101に対して入射する画像光の入射角度を、所定入射角度に保持する。ここで、所定入射角度は、予め設定される入射角度であり、例えば、装着者が液晶301に表示される画像を正しく認識できる入射角度である。これにより、
図2に示すように、筐体100に対するテンプル筐体200の回転等によって、テンプル光学系201から屈曲部材103に対する画像光の入射角度が変化した場合でも、屈曲部材103から導光部材101に対する画像光の入射角度が変化することを抑制でき、眼鏡型の表示装置を堅牢な構成としたり、眼鏡型の表示装置を大きめに作成して装着者の頭部に締め付けて安定させたりする必要が無くなる。その結果、眼鏡型の表示装置の軽量化および小型化を実現し、眼鏡型の表示装置の長時間の装着を可能する。
【0019】
本実施の形態では、屈曲部材103は、ミラー等であり、テンプル光学系201により伝搬される画像光を反射させて、当該画像光を導光部材101(ミラー102)に入射させる。これにより、安価な蒸着ミラーによって屈曲部材103を実現できるので、眼鏡型の表示装置の生産コストを下げることができる。
【0020】
本実施の形態では、屈曲部材103は、
図2に示すように、筐体100に対してテンプル筐体200の回転した場合等に、テンプル光学系201から屈曲部材103に対する画像光の入射角度の変化に連動して動いて、導光部材101に対して入射する画像光の入射角度を保持する。これにより、テンプル光学系201から屈曲部材103に対する画像光の入射角度が変化した場合でも、ダイヤル104等によって屈曲部材103を回転等させて任意に角度に設定し、屈曲部材103から導光部材101に対する画像光の入射角度を保持することができる。その結果、装着者に対する画像の見え方の変化を抑制できる。また、装着者が手動で調整することなく、屈曲部材103から導光部材101に対する画像の入射角度を単純な構成で調整できる。本実施の形態では、屈曲部材103は、当該屈曲部材103を回転(回動)させるダイヤル104等によって、テンプル光学系201から屈曲部材103に対する画像光の入射角度の変化に連動して動くものとする。
【0021】
図3は、第1の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置が有するダイヤルの構成の一例を示す図である。
図4は、第1の実施形態にかかる眼鏡型の表示装置が有する屈曲部材の構成の一例を示す図である。次に、
図3および
図4を用いて、眼鏡型の表示装置が有するダイヤル104および屈曲部材103の構成の一例について説明する。
【0022】
本実施の形態では、ダイヤル104は、
図3に示すように、複数の歯車105,202,600,601を有する。歯車202は、筐体100に対するテンプル筐体200の回転に連動して回転する歯車である。歯車601は、歯車202の回転に連動して回転する歯車である。
【0023】
歯車600と歯車601とは、一体で回転する機構となっており、歯車601が回転することによって歯車600も回転する。歯車105は、歯車600と噛み合っており、歯車600の回転に連動して回転する。歯車105は、屈曲部材103に付随している。よって、屈曲部材103は、歯車105の回転に連動して回転する。
【0024】
図4に示すように、屈曲部材103と歯車105とは、その回転軸103aが一致しており、筐体100に対するテンプル筐体200の回転に連動して、屈曲部材103の設置(回転)角度のみが変化する。すなわち、テンプル筐体200に付随している歯車202の回転角度と、屈曲部材103に付随している歯車105の回転角度とは、比例関係を有し、テンプル筐体200の回転角度の変化に応じて屈曲部材103が連動して回転する。
【0025】
このように、第1の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置によれば、テンプル光学系201から屈曲部材103に対する画像光の入射角度が変化した場合でも、屈曲部材103から導光部材101に対する画像光の入射角度が変化することを抑制でき、眼鏡型の表示装置を堅牢な構成としたり、眼鏡型の表示装置を大きめに作成して装着者の頭部に締め付けて安定させたりする必要が無くなる。その結果、眼鏡型の表示装置の軽量化および小型化を実現し、眼鏡型の表示装置の長時間の装着を可能する。
【0026】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、テンプル光学系から屈曲部材に対する画像光の入射角度の変化に連動して当該屈曲部材を動かす電子制御機構を有する例である。以下の説明では、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0027】
図5は、第2の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置が有する電子制御機構の構成の一例を示すブロック図である。次に、
図5を用いて、本実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置が有する電子制御機構402の構成の一例について説明する。
【0028】
本実施の形態では、電子制御機構402は、
図5に示すように、検出器403、CPU(Central Processing Unit)404、および駆動装置405を有する。
【0029】
検出器403は、テンプル光学系201の回転角度を検出する角度センサの一例である。駆動装置405は、アクチュエータ等であり、後述するCPU404からの駆動信号に応じて、屈曲部材103を動かす(例えば、回転(回動)させる)。
【0030】
CPU404は、駆動装置405を制御して、テンプル光学系201から屈曲部材103に対する画像光の入射角度の変化に連動して屈曲部材103を動かす。これにより、屈曲部材103の動きを精密に制御することができるので、テンプル光学系201により伝搬される画像光を、導光部材101に反射させる精度を高めることができ、装着者に対してより鮮明な画像を認識させることができる。
【0031】
本実施の形態では、CPU404は、導光部材101に対するテンプル光学系201の回転角度の検出結果に基づいて、駆動装置405を制御して、屈曲部材103を動かす(回転させる)。本実施の形態では、CPU404は、まず、テンプル光学系201の回転角度に基づいて、屈曲部材103から導光部材101に対する画像光の入射角度を保持可能な屈曲部材103の回転角度を算出する角度変換処理を実行する。
【0032】
次いで、CPU404は、当該CPU404内部に記憶されるテーブルを参照して、屈曲部材103の回転角度を示す角度情報を、駆動装置405の駆動させるための駆動信号を変換する。ここで、CPU404内部に記憶されるテーブルは、屈曲部材103の回転角度と、屈曲部材103から導光部材101に対する画像光の入射角度を保持可能する駆動信号と、を対応付けるテーブルである。
【0033】
そして、CPU404は、当該駆動信号を駆動装置405に出力する。これにより、テンプル光学系201の回転角度、すなわち、眼鏡型の表示装置401の折れ曲がり具合に応じて、屈曲部材103等の光学部品の位置を自動的に適切な位置に制御することが可能となる。これにより、屈曲部材103の動きを精密に制御することができるので、テンプル光学系201により伝搬される画像光を、導光部材101に反射させる精度を高めることができ、装着者に対してより鮮明な画像を認識させることができる。
【0034】
図6は、第2の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置による屈曲部材の回転角度の制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。次に、
図6を用いて、電子制御機構402による屈曲部材103の回転角度の制御処理の流れの一例について説明する。
【0035】
テンプル光学系201が回転すると(言い換えると、眼鏡型の表示装置401が折り曲げられると)、検出器403は、テンプル光学系201の回転角度を検出する(ステップS601)。
【0036】
CPU404は、検出器403により検出されるテンプル光学系201の回転角度に基づいて、屈曲部材103から導光部材101への画像光の入射角度を保持可能な当該屈曲部材103の回転角度を算出する(ステップS602)。次いで、CPU404は、当該CPU404内に記憶されるテーブルを参照して、屈曲部材103の回転角度を、駆動装置405の駆動信号に変換する(ステップS603)。そして、CPU404は、駆動信号を駆動装置405に出力する(ステップS604)。
【0037】
駆動装置405は、CPU404から入力される駆動信号に従って、屈曲部材103を回転させて、屈曲部材103等の光学部品の位置を調整する(ステップS605)。
【0038】
図7は、第2の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置が有する検出器の構成の一例を示す図である。次に、
図7を用いて、本実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置が有する検出器403の構成の一例について説明する。
【0039】
本実施の形態では、検出器403は、円盤114、および角度検出部115を有する。円盤114は、筐体100に対してテンプル筐体200が回転した際に、テンプル筐体200に付随して回転する円盤である。円盤403aは、その側面に、縞模様を有する。角度検出部115は、光学センサ等であり、円盤114の側面の縞模様を検出し、検出した縞模様の数に基づいて、筐体100に対するテンプル筐体200の回転角度を、導光部材101に対するテンプル光学系201の回転角度として検出する。
【0040】
本実施の形態では、検出器403は、円盤114に対して光を照射するLED(Light Emitting Diode)等の照射部と、円盤114から反射した光を受光する受光器と、を用いて、縞模様を検出しているが、これに限定するものではない。例えば、円盤114の側面にN極とS極の磁石を回転方向に向かって交互に並べ、角度検出部115が、磁気検出器を用いて、N極またはS極の磁石を検出し、当該検出した磁石の数に基づいて、筐体100に対するテンプル筐体200の回転角度を検出しても良い。
【0041】
このように、第2の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置によれば、導光部材101に対するテンプル光学系201の回転角度、すなわち、眼鏡型の表示装置の折れ曲がり具合に応じて、屈曲部材103等の光学部品の位置を自動的に適切な位置に制御することが可能となる。
【0042】
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、テンプル光学系により搬送される画像光の進行方向を、プリズムによって屈曲させる例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0043】
図8は、第3の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置の構成の一例を示す図である。本実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置は、
図8に示すように、筐体801と、テンプル筐体200と、液晶表示部材300と、ブリッジ400と、テンプル部500と、を備える。
【0044】
筐体801は、屈曲部材802を有する。屈曲部材802は、プリズム等であり、テンプル光学系201により伝搬される画像光の進行方向を屈曲させて当該画像光を導光部材101に入射する。これにより、テンプル光学系201により伝搬される画像光を、導光部材101に反射させる精度を高めることができるので、装着者に対してより鮮明な画像を認識させることができる。
【0045】
このように、第3の実施の形態にかかる眼鏡型の表示装置によれば、テンプル光学系201により伝搬される画像光を、導光部材101に反射させる精度を高めることができるので、装着者に対してより鮮明な画像を認識させることができる。
【符号の説明】
【0046】
100,801 筐体
101 導光部材
102 ミラー
103,802 屈曲部材
104 ダイヤル
200 テンプル筐体
201 テンプル光学系
300 液晶表示部材
301 液晶
302 制御基板
400 ブリッジ
402 電子制御機構
403 検出器
404 CPU
405 駆動装置
500 テンプル部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0047】