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特許7427685スリット構造に支持構造を伴う三次元メモリデバイス、およびその三次元メモリデバイスを形成するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-26
(45)【発行日】2024-02-05
(54)【発明の名称】スリット構造に支持構造を伴う三次元メモリデバイス、およびその三次元メモリデバイスを形成するための方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/27 20230101AFI20240129BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240129BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20240129BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20240129BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20240129BHJP
   H10B 43/50 20230101ALI20240129BHJP
   H10B 41/50 20230101ALI20240129BHJP
【FI】
H10B43/27
H01L29/78 371
H10B41/27
H10B43/50
H10B41/50
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021551558
(86)(22)【出願日】2019-08-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-25
(86)【国際出願番号】 CN2019102114
(87)【国際公開番号】W WO2020252892
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】201910522875.0
(32)【優先日】2019-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ゾンリャン・フオ
(72)【発明者】
【氏名】ハオハオ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ・シュ
(72)【発明者】
【氏名】ピン・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】パン・フアン
(72)【発明者】
【氏名】ウェンビン・ジョウ
【審査官】加藤 俊哉
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108538841(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0168800(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0097009(US,A1)
【文献】米国特許第09754963(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 43/27
H01L 21/336
H01L 29/788
H01L 29/792
H10B 41/27
H10B 43/50
H10B 41/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板にわたって交互にされる複数の導体層および複数の絶縁層を備えるスタック構造と、
鉛直および横に延び、前記スタック構造を複数のブロック領域へと分割する少なくとも1つのソース構造と、
前記複数のブロック領域のうちの少なくとも1つにおける前記スタック構造において鉛直に延びる少なくとも1つの支持ピラーと
を備え、
前記少なくとも1つのソース構造は、鉛直方向に沿って前記基板へと延びる少なくとも1つの支持構造を備え、前記少なくとも1つの支持構造は、少なくとも1つの隣接するブロック領域と接触しており、前記少なくとも1つの支持構造が多層構造を有する、三次元(3D)メモリデバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つの支持構造は両方の隣接するブロック領域と各々が接触している、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つのソース構造の各々は、前記鉛直方向に沿って前記基板へと延びる少なくとも1つの支持構造を備える、請求項2に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つの支持構造の側壁がそれぞれの前記ソース構造と各々が接触している、請求項3に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項5】
前記少なくとも1つの支持構造が沿って延びる別の横方向に対して垂直な横方向に沿って、前記少なくとも1つの支持構造の各々の幅が前記ソース構造の幅以上である、請求項4に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項6】
前記少なくとも1つの支持構造は酸化ケイ素またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項7】
前記複数のブロック領域のうちの少なくとも1つにおける前記スタック構造において鉛直に延びる少なくとも1つのチャネル構造をさらに備え、前記少なくとも1つのチャネル構造は、
前記基板と接触して導電的に接続されるエピタキシャル部分であって、前記エピタキシャル部分の上面は最下位の絶縁層の上面と底面との間にある、エピタキシャル部分と、
前記エピタキシャル部分と接触して導電的に接続される半導体チャネルであって、前記半導体チャネルは、前記半導体チャネルの側壁から前記半導体チャネルの中心に向けて径方向に配置されるブロック層、メモリ層、トンネル層、半導体層、および誘電コアを備える、半導体チャネルと、
前記半導体チャネルと接触して導電的に接続されるドレイン構造と
を備える、請求項6に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つの支持ピラーは前記少なくとも1つの支持構造と同じ材料を含む、請求項7に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項9】
三次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法であって、
交互の複数の初期絶縁層および複数の初期犠牲層を備える誘電スタックを基板にわたって形成するステップと、
前記誘電スタックにおいて鉛直および横に延びる少なくとも1つのスリット構造および少なくとも1つの支持ピラーを形成するステップであって、前記少なくとも1つのスリット構造は前記誘電スタックを複数のブロック領域へと分割し、前記少なくとも1つのスリット構造は、鉛直方向に沿って前記基板へと延び、少なくとも1つの隣接するブロック領域と接触している少なくとも1つの支持構造を備え、前記少なくとも1つの支持ピラーが前記複数のブロック領域のうちの少なくとも1つにおける前記誘電スタックにおいて鉛直に延びる、ステップと、
前記少なくとも1つのスリット構造の各々においてソース構造を形成するステップと
を含む方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのスリット構造を形成するステップは、
前記誘電スタックにおいて鉛直に前記基板へと延びる少なくとも1つの支持ホールを形成するステップと、
前記少なくとも1つの支持構造を形成するために前記少なくとも1つの支持ホールを支持材料で満たすステップと、
横に延びる前記少なくとも1つのスリット構造を形成するために前記誘電スタックの一部分を除去するステップであって、前記スリット構造が沿って延びる別の横方向に対して垂直な横方向に沿って、前記少なくとも1つの支持構造の各々の幅がそれぞれの前記スリット構造の幅以上であり、前記少なくとも1つのスリット構造の側壁は前記少なくとも1つのスリット構造と接触している、ステップと
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ソース構造を形成するステップは、
前記少なくとも1つのスリット構造の各々に絶縁構造を形成するステップであって、前記絶縁構造は前記基板を露出させる、ステップと、
前記絶縁構造にソース接点を形成するステップであって、前記ソース接点は前記基板と接触して導電的に接続される、ステップと
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの支持ホールを形成するのと同じ工程によって、前記複数のブロック領域に少なくとも1つのチャネルホールを形成するステップと、
前記少なくとも1つのチャネルホールを犠牲材料で満たすステップと
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記誘電スタックを形成するステップは、第1の誘電スタックと第2の誘電スタックとを形成するステップを含み、
前記少なくとも1つの支持構造を形成するステップは、
前記第2の誘電スタックの形成の前に、前記第1の誘電スタックにおいて鉛直に前記基板へと延びる少なくとも1つの第1の支持ホールを形成するステップと、
前記少なくとも1つの第1の支持ホールを犠牲材料で満たすステップと、
前記第2の誘電スタックを前記第1の誘電スタックにわたって形成するステップと、
前記第2の誘電スタックにおいて鉛直に延び、それぞれの前記第1の支持ホールにおける前記犠牲材料を露出させる少なくとも1つの第2の支持ホールを形成するステップと、
前記基板を露出させ、少なくとも1つの支持ホールを形成するために、前記犠牲材料を除去するステップと、
前記少なくとも1つの支持ホールを支持材料で満たすステップと
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの第1の支持ホールを形成するのと同じ工程によって、前記複数のブロック領域に少なくとも1つの第1のチャネルホールを形成するステップと、
前記少なくとも1つの第1の支持ホールを満たすのと同じ工程によって、前記少なくとも1つの第1のチャネルホールを前記犠牲材料で満たすステップと、
前記第2の誘電スタックにおいて鉛直に延び、それぞれの前記第1のチャネルホールにおける前記犠牲材料を露出させる少なくとも1つの第2のチャネルホールを形成するステップと、
前記少なくとも1つの第2のチャネルホールを別の犠牲材料で満たすステップと
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの第1の支持ホールを形成するのと同じ工程によって少なくとも1つの第1のピラーホールを形成するステップと、
前記少なくとも1つの第1の支持ホールを満たすのと同じ工程によって、前記少なくとも1つの第1のピラーホールを前記犠牲材料で満たすステップと、
前記第2の誘電スタックにおいて鉛直に延び、それぞれの前記第1のピラーホールにおける前記犠牲材料を露出させる少なくとも1つの第2のピラーホールを形成するステップと、
前記基板を露出させ、少なくとも1つのピラーホールを形成するために、前記犠牲材料を除去するステップと、
前記少なくとも1つの支持ホールを満たすのと同じ工程によって、前記少なくとも1つのピラーホールを前記支持材料で満たすステップと
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記基板を露出させ、少なくとも1つのチャネルホールを形成するために、前記少なくとも1つの第2のチャネルホールにおける前記別の犠牲材料、および、前記少なくとも1つの第1のチャネルホールにおける前記犠牲材料を除去するステップと、
前記少なくとも1つのチャネルホールの各々においてチャネル構造を形成するステップと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
複数の横リセスを形成するために、前記複数のブロック領域の各々において複数の犠牲層を除去するステップと、
前記複数の横リセスにおいて複数の導体層を形成するステップと
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ソース構造を形成するステップは、
前記少なくとも1つのスリット構造の各々において絶縁構造を形成するステップと、
前記絶縁構造において、前記基板と接触してソース接点を形成するステップと
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
交互の複数の初期絶縁層および複数の初期犠牲層を備える誘電スタックを基板にわたって形成するステップと、
複数のソース領域の各々において、鉛直方向に沿って前記基板へと延びる少なくとも1つの支持構造を形成するステップと、
前記誘電スタックにおいて鉛直および横に延びる複数のスリット構造および少なくとも1つの支持ピラーを形成するステップであって、前記複数のスリット構造は前記誘電スタックを複数のブロック領域へと分割し、前記複数のスリット構造は前記少なくとも1つの支持構造を備え、前記少なくとも1つの支持構造は少なくとも1つの隣接するブロック領域と接触し、前記少なくとも1つの支持ピラーが前記複数のブロック領域のうちの少なくとも1つにおける前記誘電スタックにおいて鉛直に延びる、ステップと、
前記少なくとも1つのスリット構造の各々においてソース構造を形成するステップと
を含む、三次元(3D)メモリデバイスを形成するための方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの支持構造を形成するステップと、前記複数のスリット構造を形成するステップとは、
前記誘電スタックにおいて鉛直に前記基板へと延びる少なくとも1つの支持ホールを形成するステップと、
前記少なくとも1つの支持構造を形成するために前記少なくとも1つの支持ホールを支持材料で満たすステップと、
横に延びる前記少なくとも1つのスリット構造を形成するために前記誘電スタックの一部分を除去するステップであって、前記スリット構造が沿って延びる別の横方向に対して垂直な横方向に沿って、前記少なくとも1つの支持構造の各々の幅がそれぞれの前記スリット構造の幅以上であり、前記少なくとも1つの支持構造は前記少なくとも1つの隣接するブロック領域と接触している、ステップと
を含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年6月17日に出願された中国特許出願第201910522875.0号への優先権の便益を主張し、その内容は参照によりその全体において本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示の実施形態は、ゲート線スリット(GLS: Gate Line Slit)に支持構造を伴う三次元(3D)メモリデバイスと、3Dメモリデバイスを形成するための方法とに関する。
【背景技術】
【0003】
平面型メモリセルが、プロセス技術、回路設計、プログラミングアルゴリズム、および製作プロセスを向上させることで、より小さい大きさへと縮小されている。しかしながら、メモリセルの形体寸法が下限に近付くにつれて、平面のプロセスおよび製作技術は困難になり、コストが掛かるようになる。結果として、平面型メモリセルについての記憶密度が上限に近付いている。
【0004】
3Dメモリアーキテクチャは、平面型メモリセルにおける密度の限界に対処することができる。3Dメモリアーキテクチャは、メモリアレイと、メモリアレイと行き来する信号を制御するための周辺装置とを備える。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
3Dメモリデバイスの実施形態と、3Dメモリデバイスを形成するための方法の実施形態とが提供されている。
【0006】
一例では、3Dメモリデバイスが、スタック構造と、鉛直および横に延び、スタック構造を複数のブロック領域へと分割する少なくとも1つのソース構造とを備える。スタック構造は、基板にわたって交互にされる複数の導体層および複数の絶縁層を備え得る。少なくとも1つのソース構造は、鉛直方向に沿って基板へと延びる少なくとも1つの支持構造を備え、少なくとも1つの支持構造は、それぞれのソース構造の少なくとも側壁と接触している。
【0007】
別の例では、3Dメモリデバイスを形成するための方法が、交互の複数の初期絶縁層および複数の初期犠牲層を含む誘電スタックを基板にわたって形成するステップと、誘電スタックにおいて鉛直および横に延びる少なくとも1つのスリット構造を形成するステップであって、少なくとも1つのスリット構造は誘電スタックを複数のブロック領域へと分割し、少なくとも1つのスリット構造は、鉛直方向に沿って基板へと延び、少なくとも1つの隣接するブロック領域と接触している少なくとも1つの支持構造を備える、ステップと、少なくとも1つのスリット構造の各々においてソース構造を形成するステップとを含む。
【0008】
なおも別の例では、3Dメモリデバイスを形成するための方法が、交互の複数の初期絶縁層および複数の初期犠牲層を含む誘電スタックを基板にわたって形成するステップと、複数のソース領域の各々において、鉛直方向に沿って基板へと延びる少なくとも1つの支持構造を形成するステップと、誘電スタックにおいて鉛直および横に延びる複数のスリット構造を形成するステップであって、複数のスリット構造は誘電スタックを複数のブロック領域へと分割し、複数のスリット構造は少なくとも1つの支持構造を備え、少なくとも1つの支持構造は、少なくとも1つの隣接するブロック領域と接触している、ステップと、少なくとも1つのスリット構造の各々においてソース構造を形成する。
【0009】
本明細書において組み込まれており、本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示の実施形態を示しており、本記載と共に、本開示の原理を説明するように、および、当業者に本開示を製作および使用させることができるように、さらに供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】本開示の一部の実施形態による、スリット構造における支持構造を伴う例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図1B】本開示の一部の実施形態による、図1Aに示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図である。
図1C】本開示の一部の実施形態による、図1Aに示された3DメモリデバイスのA-B方向に沿っての断面図である。
図2A】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスのある段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図2B】本開示の一部の実施形態による、図2Aに示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図である。
図2C】本開示の一部の実施形態による、図2Aに示された3DメモリデバイスのA-B方向に沿っての断面図である。
図3A】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの別の段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図3B】本開示の一部の実施形態による、図3Aに示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図である。
図3C】本開示の一部の実施形態による、図3Aに示された3DメモリデバイスのA-B方向に沿っての断面図である。
図4A】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの別の段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図4B】本開示の一部の実施形態による、図4Aに示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図である。
図4C】本開示の一部の実施形態による、図4Aに示された3DメモリデバイスのA-B方向に沿っての断面図である。
図5A】本開示の一部の実施形態による、図4Bに示されている3Dメモリデバイスの断面図での製作プロセスの別の段階の図である。
図5B】本開示の一部の実施形態による、図5Aに示されている3Dメモリデバイスの断面図での製作プロセスの別の段階の図である。
図5C】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの別の段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図5D】本開示の一部の実施形態による、図5Aに示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図である。
図6】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの別の段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図7A】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの別の段階における、図6に示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図である。
図7B】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの別の段階における、図6に示された3DメモリデバイスのA-B方向に沿っての断面図である。
図7C】本開示の一部の実施形態による、製作プロセスの別の段階における例示の3Dメモリデバイスの平面図である。
図7D】本開示の一部の実施形態による、図7Cに示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図である。
図7E】本開示の一部の実施形態による、図7Cに示された3DメモリデバイスのA-B方向に沿っての断面図である。
図8A】本開示の一部の実施形態による、GLSにおける支持構造で例示の別の3Dメモリデバイスの平面図である。
図8B】本開示の一部の実施形態による、図8Aに示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図である。
図8C】本開示の一部の実施形態による、図8Aに示された3DメモリデバイスのA-B方向に沿っての断面図での製作プロセスの別の段階の図である。
図8D】本開示の一部の実施形態による、図8Aに示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図での製作プロセスの別の段階の図である。
図8E】本開示の一部の実施形態による、図8Aに示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図での製作プロセスの別の段階の図である。
図8F】本開示の一部の実施形態による、図8Aに示された3DメモリデバイスのC-D方向に沿っての断面図での製作プロセスの別の段階の図である。
図9】本開示の一部の実施形態による、例示の支持構造の拡大図である。
図10A】本開示の一部の実施形態による、スリット構造に支持構造を伴う3Dメモリデバイスを形成するための例示の製作プロセスの流れ図である。
図10B】本開示の一部の実施形態による、スリット構造に支持構造を伴う3Dメモリデバイスを形成するための別の例示の製作プロセスの流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施形態が添付の図面を参照して説明される。
【0012】
特定の構成および配置が検討されているが、これが例示の目的のためだけに行われていることは理解されるべきである。当業者は、他の構成および配置が本開示の精神および範囲から逸脱することなく使用することができることを認識するものである。本開示が様々な他の用途においても採用することができることは、当業者には明らかとなる。
【0013】
本明細書において、「一実施形態」、「実施形態」、「例の実施形態」、「一部の実施形態」などへの言及は、記載されている実施形態が具体的な特徴、構造、または特性を含み得るが、必ずしもすべての実施形態が具体的な特徴、構造、または特性を含むとは限らない可能性があることを示していることは、留意されるものである。さらに、このような文言は、必ずしも同じ実施形態に言及しているのではない。さらに、具体的な特徴、構造、または特性が実施形態との関連で記載されている場合、明示的に記載されているかどうかに拘わらず、他の実施形態との関連でこのような特徴、構造、または特性に影響することは、当業者の知識の範囲内である。
【0014】
概して、専門用語は、文脈における使用から少なくとも一部で理解され得る。例えば、本明細書で使用されているような「1つまたは複数」という用語は、少なくとも一部で文脈に依存して、単数の意味で任意の特徴、構造、もしくは特性を記載するために使用され得る、または、複数の意味で特徴、構造、もしくは特性の組み合わせを記載するために使用され得る。同様に、「1つの(a)」、「1つの(an)」、または「その(the)」などの用語は、ここでも少なくとも一部で文脈に依存して、単数での使用を伝えるため、または、複数での使用を伝えるためと理解され得る。また、「~に基づいて」という用語は、因子の排他的な集まりを伝えるように必ずしも意図されていないとして理解することができ、代わりに、ここでも少なくとも一部で文脈に依存して、必ずしも明示的に記載されていない追加の因子の存在を許容し得る。
【0015】
本明細書で使用されているように、「定格の/定格的に」という用語は、所望のもしくは目的の値を上回る値および/または下回る値の範囲と共に、製品またはプロセスの設計の局面の間に設定される構成要素またはプロセス工程についての特徴またはパラメータの値を言っている。値の範囲は、製造プロセスにおける若干の変化、または公差によるものであり得る。本明細書で使用されているように、「約」という用語は、主題の半導体装置と関連付けられる具体的な技術ノードに基づいて変化する可能性がある所与の量の値を指示する。具体的な技術ノードに基づいて、「約」という用語は、例えば値の10~30%内(例えば、値の±10%、±20%、または±30%)で変化する所与の量の値を指示することができる。
【0016】
本明細書で使用されているように、階段構造は、各々の水平面が水平面の第1の縁から上向きに延びる第1の鉛直面に隣接され、水平面の第2の縁から下向きに延びる第2の鉛直面に隣接されるように、少なくとも2つの水平面(例えば、x-y平面に沿って)と、少なくとも2つの(例えば、第1および第2の)鉛直面(例えば、z軸に沿って)とを含む表面の集まりを言っている。「段差」または「階段」は、隣接する表面同士の集まりの高さにおける鉛直のずれを言っている。本開示では、「階段」という用語と、「段差」という用語とは、階段構造のある高度を言っており、置き換え可能に使用されている。本開示では、水平方向は、基板(例えば、それ自体にわたる構造の形成のための製作プラットフォームを提供する基板)の上面と平行な方向(例えば、x軸またはy軸)と言うことができ、鉛直方向は、構造の上面に対して垂直な方向(例えば、z軸)と言うことができる。
【0017】
様々な電子製品で広く使用されているNANDフラッシュメモリデバイスは、不揮発性で軽量であり、低消費電力および良好な性能のものである。現在の平面型NANDフラッシュメモリデバイスはその記憶限界に到達している。記憶容量をさらに増加させ、1ビット当たりの記憶コストを低下させるために、3D型NANDメモリデバイスが提案されている。既存の3D型NANDメモリデバイスを形成するためのプロセスは、以下の工程をしばしば含む。初めに、複数の交互の犠牲層および絶縁層のスタック構造が基板にわたって形成される。スタック構造において延びるチャネルホールが形成される。チャネルホールの底が、基板にリセスを形成するためにエッチングされる。エピタキシャル部分が、選択的エピタキシャル成長によってチャネルホールの底に形成される。エピタキシャル部分に導電的に接続される半導体チャネルがチャネルホールに形成される。犠牲層が除去され、導体層で置き換えられ得る。導体層は、3D型NANDメモリデバイスにおいてワード線として機能する。
【0018】
既存の3D型NANDメモリデバイスは複数のメモリブロックをしばしば備える。隣接するメモリブロックはゲート線スリット(GLS)によってしばしば分離され、アレイ共通ソース(ACS: Array Common Source)が形成される。既存の3D型NANDメモリデバイスを形成するための製作方法において、GLSの形体寸法は振動を受けやすく、潜在的に3D型NANDメモリデバイスの性能に影響を与える。
【0019】
本開示は、スリット構造(例えば、GLS)に支持構造を伴う3Dメモリデバイス(例えば、3D型NANDメモリデバイス)と、3Dメモリデバイスを形成するための方法とを提供する。3Dメモリデバイスは、スリット構造の少なくとも側壁と接触している1つまたは複数の支持構造を用いる。例えば、支持構造の幅はスリット構造の幅以上である。したがって、支持構造は、導体層/導体部分およびソース接点の形成の間、3Dメモリデバイスの構造全体に支持を提供する。そのため、3Dメモリデバイスは、製作プロセスの間、変形または損傷をより受けにくくなる。一部の実施形態では、絶縁材料で満たされた支持構造は、犠牲層が取り除かれるようにエッチングされるゲート交換プロセスの間に支持構造にほとんどまたはまったく損傷がないように、二酸化ケイ素またはポリシリコンなど、犠牲層と異なる材料を含む。本開示の構造および方法を適用することで、隣接するメモリブロック同士は、スリット構造およびソース接点の形成の間に支持構造を通じて互いと接触しており、したがって、3Dメモリデバイスは製作プロセスの間により変形しにくい。スリット構造の形体寸法は振動をより受けにくい。
【0020】
図1Aは、一部の実施形態による例示の3Dメモリデバイス150の平面図を示している。図1Bは、図1Aに示された3Dメモリデバイス150のC-D方向に沿っての断面図を示している。図1Cは、図1Aに示された3Dメモリデバイス150のA-B方向に沿っての断面図を示している。図1Aに示されているように、3Dメモリデバイス150は、例えばy方向に沿って、コア領域と階段領域(図示されていない)とに分割され得る。チャネル構造および支持ピラーがコア領域に形成され得る。導体層と外側回路(例えば、接点プラグ)との間の階段および電気接続が、階段領域に形成され得る。コア領域は、x方向に沿って延びる1つまたは複数のソース領域22およびブロック領域21を備え得る。ソース構造が各々のソース領域22に形成され得る。チャネル構造が各々のブロック領域21に形成され得る。
【0021】
図1A図1Cに示されているように、3Dメモリデバイス150は、基板100と、緩衝酸化層101と、緩衝酸化層101にわたるスタック構造111とを備え得る。ブロック領域21では、スタック構造111は、緩衝酸化層101にわたって交互にされた複数の導体層および複数の絶縁層104を備え得る。一部の実施形態では、複数の導体層は、複数の最上位選択導体層を有する最上位導体層131と、複数の最下位選択導体層を有する最下位導体層132と、最上位導体層131と最下位導体層132との間の制御導体層133とを備え得る。スタック構造111は、複数の導体層(つまり、符号131~133)と絶縁層104とを覆う誘電キャップ層155も備え得る。ブロック領域21において、3Dメモリデバイス150は、誘電キャップ層155の上面から鉛直方向(例えば、z方向)に沿って基板100へと延びる複数のチャネル構造140と、誘電キャップ層155の上面から鉛直方向(例えば、z方向)に沿って基板100へと延びる支持ピラー113も備え得る。各々のチャネル構造140は、最下位部分におけるエピタキシャル部分115と、最上位部分におけるドレイン構造120と、エピタキシャル部分115とドレイン構造120との間の半導体チャネル119とを備え得る。半導体チャネル119は、メモリ膜116と、半導体層117と、誘電コア118とを備え得る。エピタキシャル部分115は基板100に接触して導電的に接続することができ、半導体チャネル119はドレイン構造120およびエピタキシャル部分115に接触して導電的に接続することができる。複数のメモリセルが半導体チャネル119および制御導体層133によって形成され得る。
【0022】
ソース構造が、コア領域および階段領域(図示されていない)においてx方向に沿って延びるようにソース領域22に形成され得る。ソース構造は絶縁構造137にソース接点123を備え得る。ソース構造は、スタック構造111を通じて鉛直に延びて基板100に接触することができ、ソース電圧を、基板100を通じてメモリセルに適用することができる。3Dメモリデバイス150は、x方向に沿って並べられ、それぞれのソース構造の少なくとも側壁と接触している1つまたは複数の支持構造112を備え得る。一部の実施形態では、支持構造112は、ソース構造の側壁との接触/接続を通じて、少なくとも1つの隣接するブロック領域21と接触している。例えば、支持構造112の各々1つはそれぞれのソース領域22の両方の側壁と接触している。一部の実施形態では、支持構造112は、ソース構造との接触/接続を通じて、隣接するブロック領域21と接触している。支持構造112は、ソース構造および導体層(例えば、符号131~133)の形成の間、3Dメモリデバイス150に支持を提供することができる。したがって、3Dメモリデバイスは製作プロセスの間により変形しにくい。スリット構造の形体寸法は振動をより受けにくい。
【0023】
基板100は、シリコン(例:単結晶シリコン)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウムヒ素(GaAs)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンオンインシュレータ(SOI)、ゲルマニウムオンインシュレータ(GOI)、または任意の他の適切な材料を含み得る。一部の実施形態では、基板100は、研削、エッチング、化学機械研磨(CMP)、またはそれらの任意の組み合わせによって薄くされた薄型基板(例えば、半導体層)である。一部の実施形態では、基板100はシリコンを含む。
【0024】
チャネル構造140は、アレイを形成することができ、基板100の上方で鉛直に各々延び得る。チャネル構造140は、導体層(例えば、符号131、132、または133)と絶縁層104とを各々含む複数の対(本明細書では「導体/絶縁層の対」と称される)を通じて延びることができる。一部の実施形態では、緩衝酸化層101が基板100とスタック構造111との間に形成される。少なくとも水平方向(例えば、x方向および/またはy方向)に沿う一方の側において、スタック構造111は、例えば階段領域(図示されていない)において、階段構造を備え得る。スタック構造111における導体/絶縁層の対の数(例えば、32個、64個、96個、または128個)は3Dメモリデバイス150におけるメモリセルの数を決定する。一部の実施形態では、スタック構造111における導体層(例えば、符号131~133)および絶縁層104は、ブロック領域21において鉛直方向に沿って交互に配置される。導体層(例えば、符号131~133)は、限定されることはないが、タングステン(W)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ポリシリコン、ドープシリコン、ケイ化物、またはそれらの任意の組み合わせを含む導電性材料を含み得る。絶縁層104は、限定されることはないが、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、またはそれらの任意の組み合わせを含む誘電材料を含み得る。一部の実施形態では、緩衝酸化層101および誘電キャップ層155は、酸化ケイ素などの誘電材料を各々含む。一部の実施形態では、最上位導体層131は、最上位選択ゲート電極として機能する複数の最上位選択導体層を備える。制御導体層133が、選択ゲート電極として機能することができ、交差するチャネル構造140を伴うメモリセルを形成することができる。一部の実施形態では、最下位導体層132は、最下位選択ゲート電極として機能する複数の最下位選択導体層を備える。最上位選択ゲート電極および最下位選択ゲート電極は、所望のメモリブロック/指部/ページを選択するために所望の電圧がそれぞれ適用され得る。
【0025】
図1Bに示されているように、チャネル構造140が、スタック構造111を通じて鉛直に延びる半導体チャネル119を備え得る。半導体チャネル119は、例えば半導体材料(例えば、半導体層117として)および誘電材料(例えば、メモリ膜116として)といった、チャネル形成構造で満たされるチャネルホールを備え得る。一部の実施形態では、半導体層117は、アモルファスシリコン、ポリシリコン、または単結晶シリコンなどのシリコンを含む。一部の実施形態では、メモリ膜116は、トンネル層、メモリ層(「電荷トラップ層」としても知られている)、およびブロック層を含む複合層である。半導体チャネル119のチャネルホールの残りの空間は、酸化ケイ素などの誘電材料を含む誘電コア118で一部または全部満たされ得る。半導体チャネル119は円筒形(例えば、柱の形)を有し得る。誘電コア118、半導体層117、トンネル層、メモリ層、およびブロック層は、一部の実施形態によれば、柱の中心から外面に向けて径方向にこの順番で配置される。トンネル層は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。メモリ層は、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、シリコン、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。ブロック層は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、高誘電率(高k)誘電体、またはそれらの任意の組み合わせを備え得る。一例では、メモリ層は、酸化ケイ素/酸窒化ケイ素(または窒化ケイ素)/酸化ケイ素(ONO)の複合層を含み得る。
【0026】
一部の実施形態では、チャネル構造140は、チャネル構造140の下方部分(例えば、底の下端)にエピタキシャル部分115(例えば、半導体プラグ)をさらに備える。本明細書で使用されているように、構成要素(例えば、チャネル構造140)の「上端」は、鉛直方向において基板100からより遠くに離れた端であり、構成要素(例えば、チャネル構造140)の「下端」は、基板100が3Dメモリデバイス150の最も低い平面に位置付けられるとき、鉛直方向において基板100により近い端である。エピタキシャル部分115は、任意の適切な方向において基板100からエピタキシャル成長させられるシリコンなどの半導体材料を含み得る。一部の実施形態では、エピタキシャル部分115が基板100と同じ材料の単結晶シリコンを含むことは理解される。別の言い方をすれば、エピタキシャル部分115は、基板100から成長させられるエピタキシャル成長半導体層を含み得る。エピタキシャル部分115は基板100と異なる材料を含んでもよい。一部の実施形態では、エピタキシャル部分115は、シリコン、ゲルマニウム、およびシリコンゲルマニウムのうちの少なくとも1つを含む。一部の実施形態では、エピタキシャル部分115の一部は、基板100の上面の上方にあり、半導体チャネル119と接触している。エピタキシャル部分115は半導体チャネル119に導電的に接続され得る。一部の実施形態では、エピタキシャル部分115の上面が、最下位の絶縁層104(例えば、スタック構造11の底における絶縁層)の上面と底面との間に位置させられる。
【0027】
一部の実施形態では、チャネル構造140は、チャネル構造140の上方部分(例えば、上端)にドレイン構造120(例えば、チャネルプラグ)をさらに備える。ドレイン構造120は、半導体チャネル119の上端と接触することができ、半導体チャネル119に導電的に接続され得る。ドレイン構造120は、半導体材料(例えば、ポリシリコン)または導電性材料(例えば、金属)を含み得る。一部の実施形態では、ドレイン構造は、接着層としてのTi/TiNまたはTa/TaNと、導体材料としてのタングステンとで満たされる開口を備える。3Dメモリデバイス150の製作の間に半導体チャネル119の上端を覆うことで、ドレイン構造120は、酸化ケイ素および窒化ケイ素など、半導体チャネル119に満たされる誘電体のエッチングを防止するために、エッチング阻止層として機能することができる。
【0028】
図1Aに示されているように、ソース領域22は異なるブロック領域21を分離することができる。複数のチャネル構造140(例えば、メモリセル)が、各々のブロック領域21に形成され得る。一部の実施形態では、ソース領域22がx方向に沿って延び得る。ソース領域22およびブロック領域21(つまり、メモリブロック)の数は0からnの範囲とすることができ、nは正の整数である。nの数は、3Dメモリデバイス150の設計および/または製作に基づかれて決定されるべきであり、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。例示の目的について、本開示ではnは2に等しい。
【0029】
一部の実施形態では、ソース構造が、絶縁構造137において、それぞれのソース領域22においてx方向に沿って延びるソース接点123を備える。ソース接点123は、ソース電圧をメモリセルに加えるために、基板100と接触して導電性の接続を形成することができる。一部の実施形態では、ソース接点123は、ポリシリコン、ケイ化物、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム、銅、アルミニウム、コバルト、およびタングステンのうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、絶縁構造137は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、および酸窒化ケイ素のうちの1つまたは複数を含む。
【0030】
少なくとも1つの支持構造112が、y方向に沿ってソース構造の一方または両方の側壁と接触して形成され得る。図1Aに示されているように、支持構造112は、ソース構造との接触/接続を通じて、一方または両方のブロック領域21と接触していてもよい。一部の実施形態では、支持構造112は、それぞれのソース構造の両方の側壁と接触していてもよく、したがって両方の隣接するブロック領域21と接触していてもよい。図1Bおよび図1Cに示されているように、支持構造112はz方向に沿って基板100へと延び得る。支持構造112は単層構造または多層構造を備え得る。例えば、支持構造112は、単一の材料または2つ以上の材料を含んでもよい。一部の実施形態では、支持構造112が2つ以上の材料を含む場合、異なる材料が支持ホール107においてスタックとして堆積させられ、スタック構造を形成してもよい。支持構造112の材料の特定の数、および支持構造112の層の数は、3Dメモリデバイス150の設計および/または製作に基づかれて決定されるべきであり、本開示の実施形態によって限定されるべきではない。
【0031】
図1A図1Cに示されているように、複数の支持構造112は、ソース構造を、x方向に沿って、複数のソース接点123および絶縁構造137へと分割することができる。ソース接点123(例えば、およびそれぞれの絶縁構造137)と、隣接するソース接点123(例えば、およびそれぞれの隣接する絶縁構造137)とは、間にある支持構造112が、ソース構造に隣接する1つだけのブロック領域と接触している場合、互いと接触していてもよく、間にある支持構造112が、ソース構造に隣接する両方のブロック領域と接触している場合、互いから接続されなくてもよい。一部の実施形態では、支持構造112の側壁は、例えばx方向に沿って、それぞれのソース構造と各々接触している。
【0032】
一部の実施形態では、支持構造112は、十分な剛性および強度を有する適切な支持材料を備え、導体層(例えば、符号131~133)および導体部分(例えば、符号131および132)の形成のためのゲート交換プロセスに耐えることができる。支持材料は、犠牲層が取り除かれるようにエッチングされるゲート交換プロセスの間に支持構造112および支持ピラー113がほとんどまたはまったく損傷しないように、犠牲材料(例えば、ポリシリコンまたはケイ化物)と異なる材料を含み得る。一部の実施形態では、支持構造112および支持ピラー113は、例えば酸化ケイ素といった同じ材料を含み得る。一部の実施形態では、支持構造112および支持ピラー113の深さは、例えば基板100の上面から誘電キャップ層155の上面まで、z軸に沿って同じであり得る。
【0033】
y方向に沿っての支持構造112の幅は、y方向に沿ってのソース構造の幅より小さいか、その幅と等しいか、またはその幅より大きくできる。一部の実施形態では、支持構造112の幅は、y方向に沿ってソース構造の幅以上である。図9は、支持構造112、隣接するソース接点123、および隣接する絶縁構造137の拡大した平面図900を示している。図9に示されているように、y方向に沿っての支持構造112の幅d2は、y方向に沿ってのそれぞれのソース構造の幅d1より小さいか、幅d1と等しいか、または幅d1より大きい。支持構造112は、スリット構造およびソース構造の製作プロセスの間、少なくとも1つの隣接するブロック領域21と接触しており、3Dメモリデバイス150全体を支持し、スタック構造111が潰れるのを防止することができる。一部の実施形態では、d2はd1以上であり、支持構造112は両方のブロック領域21と接触している。x-y平面に沿っての支持ピラーの断面の形は、製作プロセスにおいて形成され得る任意の適切な形を含むことができる。例えば、断面の形は、円形、三角形、矩形、五角形、六角形、任意の形、またはそれらの組み合わせがあり得る。図示の容易性のために、支持構造112は、x-y平面に沿って円形の断面を有する。支持構造112の寸法(例えば、直径)は、3Dメモリデバイス150の構造および製作プロセスに依存して、z方向に沿って変化してもしなくてもよい。
【0034】
3Dメモリデバイス150は、モノリシックな3Dメモリデバイスの一部であり得る。「モノリシック」という用語は、3Dメモリデバイスの構成要素(例えば、周辺装置およびメモリアレイ装置)が単一の基板に形成されることを意味する。モノリシックな3Dメモリデバイスについて、製作は、周辺装置の加工およびメモリアレイ装置の加工の重畳のため、追加的な制約に直面する。例えば、メモリアレイ装置(例えば、NANDチャネル構造)の製作は、同じ基板に形成されたか形成される周辺装置に関連するサーマルバジェットによって制約される。
【0035】
代替で、3Dメモリデバイス150は、構成要素(例えば、周辺装置およびメモリアレイ装置)が異なる基板において別に形成されてから、例えば面同士の様態で接合され得る非モノリシックの3Dメモリデバイスの一部であり得る。一部の実施形態では、メモリアレイ装置基板(例えば、基板100)は、接合された非モノリシックの3Dメモリデバイスの基板として残り、周辺装置(例えば、図示されていない、ページバッファ、デコーダ、およびラッチなど、3Dメモリデバイス150の工程を容易にするために使用される任意の適切なデジタル、アナログ、および/または混合信号の周辺回路を含む)がひっくり返され、ハイブリッドボンディングのためにメモリアレイ装置(例えば、NANDメモリストリング)に向けて下に向けられる。一部の実施形態では、メモリアレイ装置基板(例えば、基板100)は、接合された非モノリシックの3Dメモリデバイスにおいてメモリアレイ装置が周辺装置の上方になるように、ひっくり返され、ハイブリッドボンディングのために周辺装置(図示されていない)に向けて下に向けられることが理解される。メモリアレイ装置基板(例えば、基板100)は、薄くされた基板(接合された非モノリシックの3Dメモリデバイスの基板ではない)とすることができ、非モノリシックの3Dメモリデバイスのバックエンドライン(BEOL)の相互接続は、薄くされたメモリアレイ装置基板の後側に形成することができる。
【0036】
図2図7は、図1A図1Cに示された3Dメモリデバイス150を形成するための製作プロセスを示している。図10Aは、図2図7に示されている方法1000の流れ図である。図示の容易性のために、同じまたは同様の部品には、本開示の図1図7での同じ符号が付けられている。
【0037】
プロセスの開始において、交互の複数の初期絶縁層および複数の初期犠牲層のスタック構造が形成される(工程1002)。図2A図2Cは、対応する構造200を示している。
【0038】
図2A図2Cに示されているように、交互の初期絶縁層104iおよび初期犠牲層103iの誘電スタックを有するスタック構造111が、基板100にわたって形成される。初期犠牲層103iは、制御導体層133の続いての形成のために使用され得る。スタック構造111は、最上位導体層131および最下位導体層132の続いてのそれぞれの形成のための最上位初期犠牲層106iおよび最下位初期犠牲層145iも備え得る。一部の実施形態では、スタック構造111は、初期犠牲層(例えば、符号103i、145i、および106i)および初期絶縁層104iにわたって誘電キャップ層155を備える。3Dメモリデバイス150は、チャネル構造140および支持ピラー113を形成するためのコア領域と、階段、および階段における接点プラグを形成するための階段領域(図示されていない)とを備え得る。コア領域は、チャネル構造140を形成するためのブロック領域21を備え得る。一部の実施形態では、ブロック領域21はソース領域22の対の間にあり得る。
【0039】
スタック構造111は、階段構造を有し得る。階段構造は、例えば、材料スタックにわたるパターン形成されたPR層といったエッチングマスクを使用して、複数の交互の犠牲材料層および絶縁材料層を備える材料スタックを繰り返しエッチングすることで形成され得る。交互の犠牲材料層および絶縁材料層は、所望の数の層に到達されるまで、緩衝酸化層101にわたって犠牲材料の層と絶縁材料の層とを交互に堆積させることで形成することができる。一部の実施形態では、犠牲材料層が緩衝酸化層101にわたって堆積させられ、絶縁材料層が犠牲材料層にわたって堆積させられ、以下同じように続く。犠牲材料層および絶縁材料層は同じ厚さまたは異なる厚さを有し得る。一部の実施形態では、犠牲材料層と、下にある絶縁材料層とは、誘電体の対と称される。一部の実施形態では、1つまたは複数の誘電体の対が1つの高度/階段を形成することができる。階段構造の形成の間、PR層は切り取られ(例えば、しばしばすべての方向から、材料スタックの境界から段階的に内側へエッチングされる)、材料スタックの露出された一部分をエッチングするためのエッチングマスクとして使用される。切り取られたPRの量は、階段の寸法に直接的に関連され得る(例えば、決定要因であり得る)。PR層の切り取りは、例えばウェットエッチングなどの等方性ドライエッチングといった、適切なエッチングを用いて得られ得る。1つまたは複数のPR層が、階段構造の形成のために連続的に形成および切り取りされ得る。各々の誘電体の対が、犠牲材料層と、下にある絶縁材料層との両方の一部分を除去するために、適切なエッチング液を用いて、PR層の切り取りの後にエッチングされ得る。エッチングされた犠牲材料層および絶縁材料層は、初期犠牲層(例えば、符号103i、106i、および145i)および初期絶縁層104iを形成し得る。次に、PR層は除去され得る。
【0040】
絶縁材料層および犠牲材料層は、続いてのゲート交換プロセスの間、異なるエッチング選択性を有し得る。一部の実施形態では、絶縁材料層および犠牲材料層は異なる材料を含む。一部の実施形態では、絶縁材料層は酸化ケイ素を含み、絶縁材料層の堆積は、化学気相成長法(CVD)、原子層堆積法(ALD)、物理的気相成長法(PVD)、およびスパッタリングのうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、犠牲材料層は窒化ケイ素を含み、絶縁材料層の堆積は、CVD、PVD、ALD、およびスパッタリングのうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、犠牲材料層および絶縁材料層のエッチングは、例えばドライエッチングといった、1つまたは複数の適切な異方性エッチングプロセスを含む。
【0041】
図10Aに戻って参照すると、少なくとも1つの支持ホール、少なくとも1つのチャネルホール、および少なくとも1つのピラーホールが形成される。一部の実施形態では、少なくとも1つのチャネルホールおよび少なくとも1つのピラーホールは、少なくとも1つの支持ホールを形成するのと同じ工程によって形成される(工程1004)。図3A図3Cは、対応する構造300を示している。図3A図3Cに示されているように、支持ホール107のうちの少なくとも1つがソース領域22に形成されている。一部の実施形態では、支持ホール107のうちの少なくとも1つは、x方向に沿って各々のソース領域22に形成され、互いから離間される。x方向に沿って、支持ホール107の長さは、形成されるソース構造の長さL(図6において)(または、ソース領域22の長さ、もしくは、ソース構造が形成されるスリット構造の長さ)より小さくなり得る。支持ホール107のうちの少なくとも1つは同じまたは異なる寸法を有し得る。一部の実施形態では、支持ホール107のうちの少なくとも1つは、x-y平面に沿っての同じ形(例えば、柱形または直方体の形などの筒状の形)および寸法と、z方向に沿っての同じ深さとを有してもよい。y方向に沿って、支持ホール107の幅は形成されるソース構造の幅より小さいか、その幅より大きいか、またはその幅と等しくできる。一部の実施形態では、y方向に沿って、支持ホール107の幅はソース領域22の幅以上である。一部の実施形態では、支持ホール107は基板100を露出させる。
【0042】
一部の実施形態では、少なくとも1つのチャネルホール105が複数のブロック領域21に形成され、少なくとも1つのピラーホール106が階段領域および/または複数のブロック領域21に形成される。一部の実施形態では、少なくとも1つのチャネルホール105と少なくとも1つのピラーホール106とは、x方向に沿って各々のブロック領域21に形成され、互いから離間される。一部の実施形態では、チャネルホール105の底面とピラーホール106の底面とは基板100を各々露出させる。本開示の図に示されている配置は、例示の目的だけのためであり、一定の縮尺ではない。
【0043】
支持ホール107のうちの少なくとも1つ、少なくとも1つのチャネルホール105、および少なくとも1つのピラーホール106は、適切なパターン形成プロセスによって形成され得る。例えば、例えばパターン形成されたPR層といったエッチングマスクが、支持ホール107、チャネルホール105、およびピラーホール106に対応する領域を露出させるために、スタック構造111にわたって使用することができ、ドライエッチングおよび/またはウェットエッチングなどのエッチングプロセスが、スタック構造111の一部分を除去し、支持ホール107のうちの少なくとも1つ、少なくとも1つのチャネルホール105、および少なくとも1つのピラーホール106を形成するために、実施され得る。次に、PR層は除去され得る。
【0044】
図10Aに戻って参照すると、犠牲構造110が少なくとも1つのチャネルホール105において満たすように形成され得る(工程1006)。図4A図4Cは、対応する構造400を示している。図4A図4Cに示されているように、チャネルホール105は、例えば、支持ホール107およびピラーホール106を支持材料で満たすとき、支持材料の堆積によって引き起こされる汚染を防止するために、犠牲構造110で満たされ得る。犠牲構造110は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、およびポリシリコンのうちの1つまたは複数を有する犠牲材料を含み、堆積プロセスは、CVD、PVD、スパッタリング、およびALDのうちの1つまたは複数を含む。任意選択で、平坦化プロセス(例えば、CMPおよび/またはリセスエッチング)が、スタック構造111においてあらゆる過剰な材料(例えば、犠牲材料)を除去するために実施される。
【0045】
図10Aに戻って参照すると、支持構造および支持ピラーが支持ホールおよびピラーホールにそれぞれ形成される(工程1008)。支持構造および支持ピラーは、支持材料を支持ホールおよびピラーホールにそれぞれ堆積させることで形成され得る。図4A図4Cは、対応する構造400を示している。図4A図4Cに示されているように、支持ホール107およびピラーホール106は、支持構造112および支持ピラー113を形成するために支持材料で各々満たされる。支持材料は、犠牲層が取り除かれるようにエッチングされるゲート交換プロセスの間、および、犠牲構造110が取り除かれるようにエッチングされるプロセスの間に支持構造112および支持ピラー113がほとんどまたはまったく損傷しないように、初期犠牲層(例えば、符号103i、106i、および145i)および犠牲構造110の材料と異なる材料を含み得る。一部の実施形態では、支持ホール107およびピラーホール106は支持材料の単一の層で満たされ得る。例えば、支持材料は、支持材料を支持ホール107およびピラーホール106へと堆積させることで形成され得る。任意選択で、例えばドライ/ウェットエッチングおよび/またはCMPといった平坦化プロセスが、スタック構造111の上面におけるあらゆる過剰な材料を除去するために実施される。一部の他の実施形態では、支持材料の複数の層が支持ホール107およびピラーホール106に形成されてもよい。続いて、例えば、異なる材料の層が支持ホール107およびピラーホール106を満たすために堆積させられ得る。
【0046】
図10Aに戻って参照すると、チャネルホールにおける犠牲材料が除去され、チャネル構造が少なくとも1つのチャネルホールに形成される(工程1010)。図5A図5Dは、対応する構造500を示している。図5A図5Dに示されているように、複数のチャネル構造140がチャネルホール105の各々に形成することができる。一部の実施形態では、チャネルホール105における犠牲構造110が除去され、複数のチャネルホール105が再形成される。犠牲構造110を除去した後、基板100がチャネルホール105において露出される。リセス領域が、基板100の上方にチャネルホール105をはじめに形成する同じエッチングプロセスによって、および/または、別のリセスエッチングプロセスによって、基板100の最上位部分を露出させるために各々のチャネルホール105の底に形成され得る。一部の実施形態では、半導体プラグが、例えばリセス領域にわたって、各々のチャネルホールの底に形成される。半導体プラグは、エピタキシャル成長プロセスおよび/または堆積プロセスによって形成され得る。一部の実施形態では、半導体プラグがエピタキシャル成長によって形成され、エピタキシャル部分115と称される。任意選択で、リセスエッチング(例えば、ドライエッチングおよび/またはウェットエッチング)が、チャネルホール105の側壁における過剰な半導体材料を除去するために、および/または、所望の位置におけるエピタキシャル部分115の上面を制御するために、実施され得る。一部の実施形態では、エピタキシャル部分115の上面は、最下位の初期絶縁層104iの上面と底面との間に位置させられる。
【0047】
一部の実施形態では、エピタキシャル部分115は、基板100からエピタキシャル成長させられることで形成される単結晶シリコンを含む。一部の実施形態では、エピタキシャル部分115は、堆積プロセスによって形成されるポリシリコンを含む。エピタキシャル成長させられたエピタキシャル部分115の形成は、限定されることはないが、気相エピタキシ(VPE)、液相エピタキシ(LPE)、分子ビームエピタキシ(MPE)、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。堆積させられたエピタキシャル部分115の形成は、限定されることはないが、CVD、PVD、および/またはALDを含み得る。
【0048】
一部の実施形態では、半導体チャネル119は、チャネルホール105におけるエピタキシャル部分115にわたって形成され、エピタキシャル部分115と接触している。半導体チャネルは、メモリ膜116(例えば、ブロック層、メモリ層、およびトンネル層を含む)と、エピタキシャル部分115の上方に形成されてエピタキシャル部分115と接続する半導体層117と、チャネルホールの残りを満たす誘電コア118と有するチャネル形成構造を備え得る。一部の実施形態では、メモリ膜116は、最初に、チャネルホールの側壁およびエピタキシャル部分115の上面を覆うように堆積させられ、次に、半導体層117がメモリ膜116にわたってエピタキシャル部分115の上方で堆積させられる。続いて、ブロック層、メモリ層、およびトンネル層は、メモリ膜116を形成するために、ALD、CVD、PVD、任意の他の適切なプロセス、またはそれらの任意の組み合わせなど、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを用いてこの順番で堆積させられ得る。次に、半導体層117が、ALD、CVD、PVD、任意の他の適切なプロセス、またはそれらの任意の組み合わせなど、1つまたは複数の薄膜堆積プロセスを用いてトンネル層に堆積させられ得る。一部の実施形態では、誘電コア118が、酸化ケイ素など、半導体層117の堆積の後に誘電材料を堆積させることで、チャネルホールの残りの空間において満たされる。
【0049】
一部の実施形態では、ドレイン構造120が各々のチャネルホールの上方部分に形成される。一部の実施形態では、スタック構造11の上面、および各々のチャネルホールの上方部分におけるメモリ膜116、半導体層117、および誘電コア118の一部は、半導体チャネルの上面が誘電キャップ層155の上面と底面との間になり得るようにチャネルホールの上方部分にリセスを形成するために、CMP、研削、ウェットエッチング、および/またはドライエッチングによって除去され得る。次に、ドレイン構造120が、CVD、PVD、ALD、電気メッキ、化学メッキ、またはそれらの任意の組み合わせなどの1つまたは複数の薄膜堆積プロセスによって、金属などの導電性材料をリセスへと堆積させることで形成され得る。それによってチャネル構造140が形成される。続いて、複数のメモリセルが、半導体チャネル119および制御導体層133の交差によって形成され得る。任意選択で、例えばドライ/ウェットエッチングおよび/またはCMPといった平坦化プロセスが、スタック構造111の上面における過剰な材料を除去するために実施される。
【0050】
一部の実施形態では、工程1008と工程1010とは異なる順番で実施されてもよい。例えば、工程1010は工程1008の前に実施されてもよい。例えば、少なくとも1つのチャネルホールの各々におけるチャネル構造は、支持構造および支持ピラーを形成する前に形成されてもよい。例えば、符号1006では、犠牲構造が少なくとも1つの支持ホール107および少なくとも1つのピラーホール106の各々に形成されてもよい。少なくとも1つのチャネルホール105の各々においてチャネル構造140を形成した後、支持構造112および支持ピラー113は、少なくとも1つの支持ホール107および少なくとも1つのピラーホール106の各々において犠牲構造を除去することで、少なくとも1つの支持ホール107および少なくとも1つのピラーホール106の各々にそれぞれ形成することができる。
【0051】
図10Aに戻って参照すると、ソース領域におけるスタック構造の一部分が、横および鉛直に延びる少なくとも1つのスリット構造を形成するために除去され得る(工程1012)。図6Aは、対応する構造600を示している。図6に示されているように、スリット構造122が、x方向に沿って横に延びるソース領域22に形成され得る。複数の交互の犠牲層および絶縁層104が各々のブロック領域21に形成され得る。スリット構造122はz方向に沿って鉛直に延び、基板100を露出させることができる。1つまたは複数の支持構造112がソース領域22においてx方向に沿って分配され、それぞれのスリット構造122を複数のスリット開口へと分割することができる。支持構造112の側壁は、例えばx方向に沿って、スリット構造122と接触していることができる。支持構造112はスリット構造122の少なくとも1つの側壁(つまり、スタック構造111の少なくとも1つの隣接するブロック領域21)と接触していることができる。一部の実施形態では、支持構造112はスリット構造122の両方の側壁と接触している。つまり、支持構造112は、y方向に沿って、両方の隣接するブロック領域21と接触していることができる。y方向に沿っての支持構造112の幅は、y方向に沿ってのそれぞれのスリット構造122の幅より小さいか、その幅と等しいか、またはその幅より大きくできる。図9は、支持構造112およびスリット構造122の拡大した平面図900を示している。図9に示されているように、y方向に沿っての支持構造112の幅d2は、y方向に沿ってのスリット構造122の幅d1以上である。一部の実施形態では、d2はd1より大きい。一部の実施形態では、支持構造112は、スリット構造122の形成の間、少なくとも1つの隣接するブロック領域21と接触している。つまり、支持構造112は、スリット構造122(例えば、ブロック領域21)を変形から防ぐために、スリット構造122の形成と、続くソース構造の形成との間、隣接するブロック領域21に支持を提供することができる。一部の実施形態では、d2はd1以上であり、支持構造112は、スリット構造122およびソース構造の形成の間、両方の隣接するブロック領域21と接触しており、支持をスタック構造111に提供する。一部の実施形態では、支持構造112はエッチングマスクとして使用され、例えばドライエッチングといった異方性エッチングプロセスが、スリット構造122を形成するために、ソース領域22におけるスタック構造111の一部分を除去するために実施される。各々の支持構造112の周りの(例えば、各々の支持構造112に隣接する)スタック構造111の一部分が、基板100を露出させ、スリット構造122を形成するために、除去され得る。例えばドライエッチングといった異方性エッチングプロセスがスリット構造122を形成するために実施され得る。
【0052】
図10Aに戻って参照すると、ソース構造が各々のスリット構造に形成され、複数の導体層および複数のメモリブロックが形成される(工程1014)。図7A図7Eは、対応する構造700を示している。図7Aおよび図7Bに示されているように、スリット構造122の形成からブロック領域21に保持された犠牲層が、複数の横リセスを形成するために除去され得る。図7C図7Eに示されているように、適切な導体材料が、複数の導体層(例えば、符号131~133)を形成するために、ブロック領域21において横リセスを満たすために堆積させることができ、別の適切な導体材料が、複数のソース構造を形成するために、ソース領域22において横リセスを満たすために堆積させられ得る。
【0053】
一部の実施形態では、ブロック領域21における初期犠牲層(例えば、符号103i、106i、および145i)が複数の横リセスを形成するために除去され、適切な導体材料が横リセスを満たし、ブロック領域21に複数の導体層(例えば、符号131~133)を形成するために堆積させられる。制御導体層133は、半導体チャネル119と交差することができ、メモリブロックを形成するブロック領域21において複数のメモリセルを形成することができる。一部の実施形態では、ブロック領域における最上位の犠牲層が最上位導体層131を形成し、ブロック領域における最下位の犠牲層が最下位導体層132を形成してもよい。
【0054】
導体材料は、タングステン、アルミニウム、銅、コバルト、ケイ化物、およびポリシリコンのうちの1つまたは複数を含み得る。例えばウェットエッチングといった適切な等方性エッチングプロセスが、犠牲層および犠牲部分を除去するために、ならびに、複数の横リセスを形成するために、実施することができる。CVD、PVD、ALD、および/またはスパッタリングなどの適切な堆積プロセスが、導体層(例えば、符号131~133)を形成するために、導体材料を横リセスへと堆積させるために実施され得る。
【0055】
図7C図7Eに示されているように、絶縁構造137が各々のスリット構造122に形成することができ、ソース接点123がそれぞれの絶縁構造に形成することができる。各々のソース領域22における絶縁構造137およびソース接点123はソース構造を形成することができる。絶縁構造137およびソース接点123は、x方向に沿って支持構造112の各々の側に形成され得る。支持構造112は、隣接するソース接点123と絶縁構造137とをx方向に沿って分離することができ、y方向に沿って少なくとも1つの隣接するメモリブロックと接触していることができる。一部の実施形態では、絶縁構造137は、酸化ケイ素を含み、CVD、PVD、ALD、およびスパッタリングのうちの1つまたは複数によって堆積させられる。リセスエッチングが、基板100を露出させるために、それぞれのスリット構造122の底において絶縁構造137の一部分を除去するために実施され得る。一部の実施形態では、ソース接点123は、タングステン、アルミニウム、銅、コバルト、ケイ化物、およびポリシリコンのうちの1つまたは複数を含み、例えばCVD、PVD、ALD、およびスパッタリングのうちの1つまたは複数といった適切な堆積プロセスが、ソース接点123をそれぞれのスリット構造122へと堆積させるために実施される。
【0056】
図8A図8Fは、3Dメモリデバイス800を形成するための別の製作プロセスを示しており、図10Bは、一部の実施形態による製作プロセスの流れ図1050を示している。図1図7に示されている製作プロセスと異なり、交互の複数の初期絶縁層および複数の初期犠牲層の2つのスタック構造が形成される。図示の容易性のために、図1図7に示された同じまたは同様の工程は、説明が繰り返されない。
【0057】
プロセスの開始において、交互の複数の初期絶縁層および複数の初期犠牲層の第1のスタック構造211が形成される(工程1052)。この工程は、方法1000における工程1002と同様であり得る。
【0058】
工程1054において、第1のスタック構造211において鉛直に基板100へと延びる少なくとも1つの第1の支持ホール207が形成され、少なくとも1つの第1のチャネルホール205と少なくとも1つの第1のピラーホール206とが、少なくとも1つの第1の支持ホール207を第1の誘電スタックに形成するのと同じ工程によって、複数のブロック領域に形成される。この工程は、方法1000における工程1004と同様であり得る。
【0059】
工程1056において、犠牲構造220が、少なくとも1つの第1の支持ホール207、少なくとも1つの第1のチャネルホール205、および少なくとも1つの第1のピラーホール206の各々にそれぞれ形成される。犠牲構造220が、少なくとも1つの第1の支持ホール207、少なくとも1つの第1のチャネルホール205、および少なくとも1つの第1のピラーホール206の各々を犠牲材料で満たすことで形成され得る。犠牲構造220の形成は、方法1000における工程1006を参照することができる。任意選択で、平坦化プロセス(例えば、CMPおよび/またはリセスエッチング)が、第1のスタック構造211に形成される第2のスタック構造212のための堆積プロセスからあらゆる過剰な誘電材料を除去するために実施される。
【0060】
工程1058において、交互の複数の初期絶縁層および複数の初期犠牲層の第2のスタック構造212が第1のスタック構造211に形成される。この工程は、方法1000における工程1002と同様であり得る。
【0061】
工程1060において、スタック構造212において鉛直に延びる少なくとも1つの第2の支持ホール307が形成される。少なくとも1つの第2のチャネルホール305と少なくとも1つの第2のピラーホール306とが、少なくとも1つの第2の支持ホール307を形成するのと同じ工程によって第2のスタック構造212に形成されてもよい。一部の実施形態では、各々の第2の支持ホール307が、z方向に沿って第1のスタック構造211において対応する第1の支持ホール207と鉛直に並べられる。第2の支持ホール307の底は、対応する第1の支持ホール207に形成された犠牲構造220を露出させることができる。また、各々の第2のチャネルホール305は、対応する第1のチャネルホール205と鉛直に並べられ、対応する第1のチャネルホールに形成された対応する犠牲構造220を露出させる。各々の第2のピラーホール306は、対応する第1のピラーホール206と鉛直に並べられ、対応する第1のピラーホール206に形成された対応する犠牲構造を露出させる。
【0062】
工程1062において、犠牲構造221が少なくとも1つの第2のチャネルホール305の各々に形成される。工程は工程1006と同様であり得る。したがって、同じ犠牲構造が第2のチャネルホール305および第1のチャネルホール205に形成される。第2のチャネルホール305および第1のチャネルホール205はチャネルホール205-1を形成することができる。
【0063】
少なくとも1つの第1の支持ホール207および少なくとも1つの第1のピラーホール206における犠牲材料が除去される。したがって、第2の支持ホール307は第1の支持ホール207と接続され、接続された第2の支持ホール307と第1の支持ホール207とが支持ホール207-1を形成することができる。第2のピラーホール306は第1のピラーホール206と接続され、接続された第2のピラーホール306と第1のピラーホール206とは、方法1000におけるピラーホール106と同様のピラーホール206-1を形成することができる。
【0064】
工程1064において、チャネル構造140、少なくとも1つの支持構造112、および少なくとも1つの支持ピラー113は、工程1008および工程1010と同様の工程において、チャネルホール205-1、支持ホール207-1、およびピラーホール206-1にそれぞれ形成され得る。
【0065】
工程1066において、少なくとも1つのスリット構造、少なくとも1つのスリット構造の各々におけるソース構造、複数の導体層、および複数のメモリブロックが、工程1012および工程1014と同様の工程で形成される。
【0066】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスが、スタック構造と、鉛直および横に延び、スタック構造を複数のブロック領域へと分割する少なくとも1つのソース構造とを備える。スタック構造は、基板にわたって交互にされる複数の導体層および複数の絶縁層を備え得る。少なくとも1つのソース構造は、鉛直方向に沿って基板へと延びる少なくとも1つの支持構造を備え、少なくとも1つの支持構造は、それぞれのソース構造の側壁と接触している。
【0067】
一部の実施形態では、少なくとも1つの支持構造は両方の隣接するブロック領域と各々が接触している。
【0068】
一部の実施形態では、少なくとも1つのソース構造の各々は、鉛直方向に沿って基板へと延びる少なくとも1つの支持構造を備える。
【0069】
一部の実施形態では、少なくとも1つの支持構造の側壁がそれぞれのソース構造と各々が接触している。
【0070】
一部の実施形態では、少なくとも1つの支持構造が沿って延びる別の横方向に対して垂直な横方向に沿って、少なくとも1つの支持構造の各々の幅がソース構造の幅以上である。
【0071】
一部の実施形態では、少なくとも1つの支持構造は酸化ケイ素またはポリシリコンのうちの少なくとも1つを備える。
【0072】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスが、複数のブロック領域のうちの少なくとも1つにおけるスタック構造において鉛直に延びる少なくとも1つのチャネル構造をさらに備え、少なくとも1つのチャネル構造は、エピタキシャル部分と、半導体チャネルと、ドレイン構造とを備える。エピタキシャル部分は、基板と接触して導電的に接続され、エピタキシャル部分の上面は最下位の絶縁層の上面と底面との間にある。半導体チャネルは、エピタキシャル部分と接触して導電的に接続され、前記半導体チャネルは、半導体チャネルの側壁から半導体チャネルの中心に向けて径方向に配置されるブロック層、メモリ層、トンネル層、半導体層、および誘電コアを備える。ドレイン構造は、半導体チャネルと接触して導電的に接続される。
【0073】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスは、複数のブロック領域のうちの少なくとも1つにおけるスタック構造において鉛直に延びる少なくとも1つの支持ピラーをさらに備え、少なくとも1つの支持ピラーは少なくとも1つの支持構造と同じ材料を含む。
【0074】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法が、交互の複数の初期絶縁層および複数の初期犠牲層を含む誘電スタックを基板にわたって形成するステップと、誘電スタックにおいて鉛直および横に延びる少なくとも1つのスリット構造を形成するステップであって、少なくとも1つのスリット構造は誘電スタックを複数のブロック領域へと分割し、少なくとも1つのスリット構造は、鉛直方向に沿って基板へと延び、少なくとも1つの隣接するブロック領域と接触している少なくとも1つの支持構造を備える、ステップと、少なくとも1つのスリット構造の各々においてソース構造を形成するステップとを含む。
【0075】
一部の実施形態では、少なくとも1つのスリット構造を形成するステップは、誘電スタックにおいて鉛直に基板へと延びる少なくとも1つの支持ホールを形成するステップと、少なくとも1つの支持構造を形成するために少なくとも1つの支持ホールを支持材料で満たすステップと、横に延びる少なくとも1つのスリット構造を形成するためにスタック構造の一部分を除去するステップであって、スリット構造が沿って延びる別の横方向に対して垂直な横方向に沿って、少なくとも1つの支持構造の各々の幅がそれぞれのスリット構造の幅以上であり、少なくとも1つのスリット構造の側壁は少なくとも1つのスリット構造と接触している、ステップとを含む。
【0076】
一部の実施形態では、ソース構造を形成するステップは、少なくとも1つのスリット構造の各々に絶縁構造を形成するステップであって、絶縁構造は基板を露出させる、ステップと、絶縁構造にソース接点を形成するステップであって、ソース接点は基板と接触して導電的に接続される、ステップとを含む。
【0077】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、少なくとも1つの支持ホールを形成するのと同じ工程によって、複数のブロック領域に少なくとも1つのチャネルホールを形成するステップと、少なくとも1つのチャネルホールを犠牲材料で満たすステップとをさらに含む。
【0078】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、少なくとも1つの支持ホールを形成するのと同じ工程によって少なくとも1つのピラーホールを形成するステップと、少なくとも1つの支持ホールを満たすのと同じ工程によって、少なくとも1つのピラーホールを支持材料で満たすステップとをさらに含む。
【0079】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、第1の誘電スタックと第2の誘電スタックとを形成するステップを含む誘電スタックを形成するステップと、少なくとも1つの支持構造を形成するステップとをさらに含む。少なくとも1つの支持構造を形成するステップは、第2の誘電スタックの形成の前に、第1の誘電スタックにおいて鉛直に基板へと延びる少なくとも1つの第1の支持ホールを形成するステップと、少なくとも1つの第1の支持ホールを犠牲材料で満たすステップと、第2の誘電スタックを第1の誘電スタックにわたって形成するステップと、第2の誘電スタックにおいて鉛直に延び、それぞれの第1の支持ホールにおける犠牲材料を露出させる少なくとも1つの第2の支持ホールを形成するステップと、基板を露出させ、少なくとも1つの支持ホールを形成するために、犠牲材料を除去するステップと、少なくとも1つの支持ホールを支持材料で満たすステップとをさらに含む。
【0080】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、少なくとも1つの第1の支持ホールを形成するのと同じ工程によって、複数のブロック領域に少なくとも1つの第1のチャネルホールを形成するステップと、少なくとも1つの第1の支持ホールを満たすのと同じ工程によって、少なくとも1つの第1のチャネルホールを犠牲材料で満たすステップと、第2の誘電スタックにおいて鉛直に延び、それぞれの第1のチャネルホールにおける犠牲材料を露出させる少なくとも1つの第2のチャネルホールを形成するステップと、少なくとも1つの第2のチャネルホールを別の犠牲材料で満たすステップとをさらに含む。
【0081】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、少なくとも1つの第1の支持ホールを形成するのと同じ工程によって少なくとも1つの第1のピラーホールを形成するステップと、少なくとも1つの第1の支持ホールを満たすのと同じ工程によって、少なくとも1つの第1のピラーホールを犠牲材料で満たすステップと、第2の誘電スタックにおいて鉛直に延び、それぞれの第1のピラーホールにおける犠牲材料を露出させる少なくとも1つの第2のピラーホールを形成するステップと、基板を露出させ、少なくとも1つのピラーホールを形成するために、犠牲材料を除去するステップと、少なくとも1つの支持ホールを満たすのと同じ工程によって、少なくとも1つのピラーホールを支持材料で満たすステップとをさらに含む。
【0082】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、基板を露出させ、少なくとも1つのチャネルホールを形成するために、少なくとも1つの第2のチャネルホールにおける別の犠牲材料、および、少なくとも1つの第1のチャネルホールにおける犠牲材料を除去するステップと、少なくとも1つのチャネルホールの各々においてチャネル構造を形成するステップとをさらに含む。
【0083】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、複数の横リセスを形成するために、複数のブロック領域の各々において複数の犠牲層を除去するステップと、複数の横リセスにおいて複数の導体層を形成するステップとをさらに含む。
【0084】
一部の実施形態では、ソース構造を形成するステップは、少なくとも1つのスリット構造の各々において絶縁構造を形成するステップと、絶縁構造において、基板と接触してソース接点を形成するステップとをさらに含む。
【0085】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法が、交互の複数の初期絶縁層および複数の初期犠牲層を含む誘電スタックを基板にわたって形成するステップと、複数のソース領域の各々において、鉛直方向に沿って基板へと延びる少なくとも1つの支持構造を形成するステップと、誘電スタックにおいて鉛直および横に延びる複数のスリット構造を形成するステップであって、複数のスリット構造は誘電スタックを複数のブロック領域へと分割する、ステップとを含み、複数のスリット構造は少なくとも1つの支持構造を備え、少なくとも1つの支持構造は、少なくとも1つの隣接するブロック領域と接触している、ステップと、少なくとも1つのスリット構造の各々においてソース構造を形成する。
【0086】
一部の実施形態では、少なくとも1つの支持構造を形成するステップと、複数のスリット構造を形成するステップとは、誘電スタックにおいて鉛直に基板へと延びる少なくとも1つの支持ホールを形成するステップと、少なくとも1つの支持構造を形成するために少なくとも1つの支持ホールを支持材料で満たすステップと、横に延びる少なくとも1つのスリット構造を形成するためにスタック構造の一部分を除去するステップであって、スリット構造が沿って延びる別の横方向に対して垂直な横方向に沿って、少なくとも1つの支持構造の各々の幅がそれぞれのスリット構造の幅以上であり、少なくとも1つの支持構造は、少なくとも1つの隣接するブロック領域と接触している、ステップとをさらに含む。
【0087】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、少なくとも1つのスリット構造の各々に絶縁構造を形成するステップであって、絶縁構造は基板を露出させる、ステップと、絶縁構造にソース接点を形成するステップであって、ソース接点は基板と接触して導電的に接続される、ステップとをさらに含む。
【0088】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、少なくとも1つの支持ホールを形成するのと同じ工程によって、複数のブロック領域に少なくとも1つのチャネルホールを形成するステップと、少なくとも1つのチャネルホールを犠牲材料で満たすステップとをさらに含む。
【0089】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、少なくとも1つの支持ホールを形成するのと同じ工程によって少なくとも1つのピラーホールを形成するステップと、少なくとも1つの支持ホールを満たすのと同じ工程によって、少なくとも1つのピラーホールを支持材料で満たすステップとをさらに含む。
【0090】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、基板を露出させるために、少なくとも1つのチャネルホールにおける犠牲材料を除去するステップと、少なくとも1つのチャネルホールの各々においてチャネル構造を形成するステップとをさらに含む。
【0091】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、第1の誘電スタックと第2の誘電スタックとを形成するステップを含む誘電スタックを形成するステップと、少なくとも1つの支持構造を形成するステップとをさらに含む。少なくとも1つの支持構造を形成するステップは、第2の誘電スタックの形成の前に、第1の誘電スタックにおいて鉛直に基板へと延びる少なくとも1つの第1の支持ホールを形成するステップと、少なくとも1つの第1の支持ホールを犠牲材料で満たすステップと、第2の誘電スタックを第1の誘電スタックにわたって形成するステップと、第2の誘電スタックにおいて鉛直に延び、それぞれの第1の支持ホールにおける犠牲材料を露出させる少なくとも1つの第2の支持ホールを形成するステップと、基板を露出させ、少なくとも1つの支持ホールを形成するために、犠牲材料を除去するステップと、少なくとも1つの支持ホールを支持材料で満たすステップとをさらに含む。
【0092】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、少なくとも1つの第1の支持ホールを形成するのと同じ工程によって、複数のブロック領域に少なくとも1つの第1のチャネルホールを形成するステップと、少なくとも1つの第1の支持ホールを満たすのと同じ工程によって、少なくとも1つの第1のチャネルホールを犠牲材料で満たすステップと、第2の誘電スタックにおいて鉛直に延び、それぞれの第1のチャネルホールにおける犠牲材料を露出させる少なくとも1つの第2のチャネルホールを形成するステップと、少なくとも1つの第2のチャネルホールを別の犠牲材料で満たすステップとをさらに含む。
【0093】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、少なくとも1つの第1の支持ホールを形成するのと同じ工程によって少なくとも1つの第1のピラーホールを形成するステップと、少なくとも1つの第1の支持ホールを満たすのと同じ工程によって、少なくとも1つの第1のピラーホールを犠牲材料で満たすステップと、第2の誘電スタックにおいて鉛直に延び、それぞれの第1のピラーホールにおける犠牲材料を露出させる少なくとも1つの第2のピラーホールを形成するステップと、基板を露出させ、少なくとも1つのピラーホールを形成するために、犠牲材料を除去するステップと、少なくとも1つの支持ホールを満たすのと同じ工程によって、少なくとも1つのピラーホールを支持材料で満たすステップとをさらに含む。
【0094】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、基板を露出させ、少なくとも1つのチャネルホールを形成するために、少なくとも1つの第2のチャネルホールにおける別の犠牲材料、および、少なくとも1つの第1のチャネルホールにおける犠牲材料を除去するステップと、少なくとも1つのチャネルホールの各々においてチャネル構造を形成するステップとをさらに含む。
【0095】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、複数の横リセスを形成するために、複数のブロック領域の各々において複数の犠牲層を除去するステップと、複数の横リセスにおいて複数の導体層を形成するステップとをさらに含む。
【0096】
一部の実施形態では、3Dメモリデバイスを形成するための方法は、少なくとも1つのスリット構造の各々において絶縁構造を形成するステップと、絶縁構造において、基板と接触してソース接点を形成するステップとをさらに含む。
【0097】
特定の実施形態の先の記載は、他の者が、当業者の知識を適用することで、過度の実験なしで、本開示の大まかな概念から逸脱することなく、このような特定の実施形態を様々な用途に向けて容易に変更および/または適合することができるように本開示の概略的な性質を明らかにしている。そのため、このような適合および変更は、本明細書で提起されている教示および案内に基づいて、開示されている実施形態の均等の意味および範囲の中にあると意図されている。本明細書における表現または用語は、本明細書における用語または表現がそれらの教示および案内を考慮して当業者によって理解されるように、説明の目的のためであって、限定の目的のためではないことは、理解されるものである。
【0098】
本開示の実施形態は、その特定の機能および関係の実施を示す機能的なビルディングブロックの助けで、先に記載されている。これらの機能的なビルディングブロックの境界は、説明の利便性のために、本明細書において任意に定められている。入れ替わりの境界が、特定された機能および関係が適切に実施される限り、定められてもよい。
【0099】
概要および要約の部分は、本発明者によって検討されるすべてではない本開示の1つまたは複数の例示の実施形態を明記することができ、したがって、本開示、および添付の請求項をいかなる形でも限定するようには意図されていない。
【0100】
本開示の広がりおよび範囲は、上記の例示の実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の請求項およびそれらの等価に従ってのみ定められるべきである。
【符号の説明】
【0101】
21 ブロック領域
22 ソース領域
100 基板
101 緩衝酸化層
103i 初期犠牲層
104 絶縁層
104i 初期絶縁層
105 チャネルホール
106 ピラーホール
106i 最上位初期犠牲層
107 支持ホール
110 犠牲構造
111 スタック構造
112 支持構造
113 支持ピラー
115 エピタキシャル部分
116 メモリ膜
117 半導体層
118 誘電コア
119 半導体チャネル
120 ドレイン構造
122 スリット構造
123 ソース接点
131 最上位導体層
132 最下位導体層
133 制御導体層
137 絶縁構造
140 チャネル構造
145i 最下位初期犠牲層
150 3Dメモリデバイス
155 誘電キャップ層
200、300、400、500、600、700 構造
205 第1のチャネルホール
205-1 チャネルホール
206 第1のピラーホール
206-1 ピラーホール
207 第1の支持ホール
207-1 支持ホール
211 第1のスタック構造
212 第2のスタック構造
220 犠牲構造
221 犠牲構造
305 第2のチャネルホール
306 第2のピラーホール
307 第2の支持ホール
800 3Dメモリデバイス
900 拡大した平面図
1050 流れ図
d1 ソース構造の幅、スリット構造の幅
d2 支持構造の幅
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9
図10A
図10B