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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-05
(45)【発行日】2024-02-14
(54)【発明の名称】ゲーム装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/47 20140101AFI20240206BHJP
   A63F 13/814 20140101ALI20240206BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20240206BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240206BHJP
   A63F 13/213 20140101ALI20240206BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20240206BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20240206BHJP
   A63F 13/422 20140101ALI20240206BHJP
【FI】
A63F13/47
A63F13/814
A63F13/533
A63F13/79
A63F13/213
A63F13/792
A63F13/69
A63F13/422
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2019166932
(22)【出願日】2019-09-13
(65)【公開番号】P2021041051
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-09-12
(73)【特許権者】
【識別番号】306014714
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコアミューズメント
(73)【特許権者】
【識別番号】000134855
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100124682
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100104710
【弁理士】
【氏名又は名称】竹腰 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100090479
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 一
(72)【発明者】
【氏名】木水 克典
(72)【発明者】
【氏名】榊 雄太
(72)【発明者】
【氏名】江藤 裕平
(72)【発明者】
【氏名】木村 祐介
(72)【発明者】
【氏名】戸田 秀実
(72)【発明者】
【氏名】恩田 明生
【審査官】井上 香緒梨
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-039648(JP,A)
【文献】特開2000-005439(JP,A)
【文献】特開2019-000157(JP,A)
【文献】特開2000-308762(JP,A)
【文献】特開2011-255111(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定し(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)、当該決定プレイ選択肢に係るゲームを実行制御するゲーム装置であって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択画面をプレーヤの操作入力に基づいて切り替え表示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うマニュアル決定制御手段と、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段と、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段と、
を備え、前記決定プレイ選択肢の決定を、前記マニュアル決定制御手段による決定制御および前記コード利用決定制御手段による決定制御の両方で行うことが可能であり、
前記コードには、コレクション識別情報が含まれたコードがあり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて前記プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段と、
前記プレーヤID取得手段により取得されたプレーヤのIDに、前記コード利用決定制御手段により利用された読取コードに含まれるコレクション識別情報を関連付けて記録する制御を行う記録制御手段と、
前記プレーヤのIDに所定数の前記コレクション識別情報が関連付けて記録された場合に、当該プレーヤに所与の特典を付与する制御を行う特典付与制御手段と、
を更に備えたゲーム装置。
【請求項2】
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、1つの前記プレイ選択肢を特定する単一特定情報である場合に、当該単一特定情報に基づき特定されるプレイ選択肢を前記プレーヤに提示する制御を行う特定選択肢抽出手段を有する、
請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、複数の前記プレイ選択肢を示すリスト情報である場合に、当該リスト情報が示す複数の前記プレイ選択肢を前記プレーヤに提示する制御を行うリスト該当選択肢抽出手段を有する、
請求項1又は2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有する、
請求項1~3の何れか一項に記載のゲーム装置。
【請求項5】
プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定し(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)、当該決定プレイ選択肢に係るゲームを実行制御するゲーム装置であって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだ1つのコードを読み取るコード読取手段と、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段と、
を備え、
前記選択情報は、
複数の前記プレイ選択肢を示すリスト情報と、
前記リスト情報が示す複数の前記プレイ選択肢のうちから、選択可能とするプレイ選択肢を抽出するための付随条件と、
を含み、
前記コード利用決定制御手段は、前記読取コードに係る前記付随条件に基づいて、前記読取コードに係る前記リスト情報が示す複数の前記プレイ選択肢のうちから、選択可能とするプレイ選択肢を抽出して前記プレーヤに提示する制御を行う
ゲーム装置。
【請求項6】
プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定し(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)、当該決定プレイ選択肢に係るゲームを実行制御するゲーム装置であって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段と、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段と、
を備え、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有
前記付随条件は、前記プレーヤのプレーヤ情報が第1のプレーヤ条件を満たすことであり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて当該プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段と、
前記プレーヤIDに対応付けて記憶された当該プレーヤのプレーヤ情報を記憶する記憶部から、前記プレーヤID取得手段により取得されたプレーヤIDに対応するプレーヤ情報を取得するプレーヤ情報取得手段と、
を更に備え、
前記可変抽出手段は、前記プレーヤ情報取得手段により取得されたプレーヤ情報が前記第1のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
ゲーム装置。
【請求項7】
前記プレーヤ情報には、前記ゲームをプレイすることによって変更され得る当該プレーヤのプレイ関連情報が含まれ、
前記第1のプレーヤ条件は、前記プレーヤのプレイ関連情報に基づく条件を満たすことであり、
前記プレーヤ情報取得手段は、少なくとも、前記プレーヤID取得手段により取得されたプレーヤIDに対応するプレーヤのプレイ関連情報を取得し、
前記可変抽出手段は、前記プレーヤ情報取得手段により取得されたプレイ関連情報が前記第1のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
請求項6に記載のゲーム装置。
【請求項8】
前記可変抽出手段は、前記第1のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて、難易度が異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
請求項7に記載のゲーム装置。
【請求項9】
前記プレーヤ情報取得手段により取得されたプレーヤ情報が第2のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて、前記決定プレイ選択肢に係るゲームの演出設定を異なる設定とする演出設定手段、
を更に備えた請求項6~8の何れか一項に記載のゲーム装置。
【請求項10】
前記演出設定は、背景画像の設定、および/又は、演出キャラクタの設定、を少なくとも含む、
請求項9に記載のゲーム装置。
【請求項11】
プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定し(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)、当該決定プレイ選択肢に係るゲームを実行制御するゲーム装置であって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段と、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段と、
を備え、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有
前記付随条件は、前記読取コードの作成者のIDと前記プレーヤのIDとが所定の共通条件を満たすことであり、
前記コードには、当該コードの作成者のIDが含まれたコードがあり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて当該プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段、
を更に備え、
前記可変抽出手段は、前記読取コードに含まれる作成者のIDと、前記プレーヤID取得手段により取得されたIDとが前記共通条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
ゲーム装置。
【請求項12】
プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定し(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)、当該決定プレイ選択肢に係るゲームを実行制御するゲーム装置であって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段と、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段と、
を備え、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有
前記付随条件は、前記コード読取手段によって読み取られた読取コードについて、前記コード利用決定制御手段により利用された累積数が所定の回数条件を満たすことであり、
前記可変抽出手段は、前記回数条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
ゲーム装置。
【請求項13】
プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定し(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)、当該決定プレイ選択肢に係るゲームを実行制御するゲーム装置であって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段と、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段と、
を備え、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有
前記コードには、日付または日時に関する日時情報が含まれたコードがあり、
前記付随条件は、前記読取コードに含まれる日時情報に基づく所定の時間条件を満たすことであり、
前記可変抽出手段は、前記時間条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
ゲーム装置。
【請求項14】
プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定し(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)、当該決定プレイ選択肢に係るゲームを実行制御するゲーム装置であって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段と、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段と、
を備え、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有
前記コードには、コレクション識別情報が含まれたコードがあり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて前記プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段と、
前記プレーヤID取得手段により取得されたプレーヤのIDに、前記コード利用決定制御手段により利用された読取コードに含まれるコレクション識別情報を関連付けて記録する制御を行う記録制御手段と、
前記プレーヤのIDに所定数の前記コレクション識別情報が関連付けて記録された場合に、当該プレーヤに所与の特典を付与する制御を行う特典付与制御手段と、
を更に備えたゲーム装置。
【請求項15】
ゲームプレイの対価を徴収する対価徴収手段、
を更に備え、
前記コードには、前記対価の割り引き、又は、前記対価を無料とすることを示す対価サービス情報が含まれたコードがあり、
前記対価徴収手段は、前記読取コードに前記対価サービス情報が含まれている場合に、当該対価サービス情報に従った対価の徴収制御を行う、
請求項1~14の何れか一項に記載のゲーム装置。
【請求項16】
前記コードには、当該コードの作成者のIDが含まれたコードがあり、
前記作成者のIDに基づいて、前記コード利用決定制御手段により当該作成者のIDを含む読取コードが利用された回数を統計処理する統計処理手段、
を更に備えた請求項1~15の何れか一項に記載のゲーム装置。
【請求項17】
前記ゲームは、音楽ゲームであり、
前記プレイ選択肢は、楽曲である、
請求項1~16の何れか一項に記載のゲーム装置。
【請求項18】
コンピュータに、プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象として決定されたプレイ選択肢(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)に係るゲームを実行制御させるためのプログラムであって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択画面をプレーヤの操作入力に基づいて切り替え表示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うマニュアル決定制御手段、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段、
として前記コンピュータを機能させ、
前記決定プレイ選択肢の決定は、前記マニュアル決定制御手段による決定制御および前記コード利用決定制御手段による決定制御の両方で行うことが可能であり、
前記コードには、コレクション識別情報が含まれたコードがあり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて前記プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段、
前記プレーヤID取得手段により取得されたプレーヤのIDに、前記コード利用決定制御手段により利用された読取コードに含まれるコレクション識別情報を関連付けて記録する制御を行う記録制御手段、
前記プレーヤのIDに所定数の前記コレクション識別情報が関連付けて記録された場合に、当該プレーヤに所与の特典を付与する制御を行う特典付与制御手段、
として前記コンピュータを更に機能させるためのプログラム。
【請求項19】
コンピュータに、プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象として決定されたプレイ選択肢(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)に係るゲームを実行制御させるためのプログラムであって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだ1つのコードを読み取るコード読取手段、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段、
として前記コンピュータを機能させ、
前記選択情報は、
複数の前記プレイ選択肢を示すリスト情報と、
前記リスト情報が示す複数の前記プレイ選択肢のうちから、選択可能とするプレイ選択肢を抽出するための付随条件と、
を含み、
前記コード利用決定制御手段は、前記読取コードに係る前記付随条件に基づいて、前記読取コードに係る前記リスト情報が示す複数の前記プレイ選択肢のうちから、選択可能とするプレイ選択肢を抽出して前記プレーヤに提示する制御を行う、
プログラム。
【請求項20】
コンピュータに、プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象として決定されたプレイ選択肢(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)に係るゲームを実行制御させるためのプログラムであって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段、
として前記コンピュータを機能させ、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有し、
前記付随条件は、前記プレーヤのプレーヤ情報が第1のプレーヤ条件を満たすことであり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて当該プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段、
前記プレーヤIDに対応付けて記憶された当該プレーヤのプレーヤ情報を記憶する記憶部から、前記プレーヤID取得手段により取得されたプレーヤIDに対応するプレーヤ情報を取得するプレーヤ情報取得手段、
として前記コンピュータを更に機能させ、
前記可変抽出手段は、前記プレーヤ情報取得手段により取得されたプレーヤ情報が前記第1のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
プログラム。
【請求項21】
コンピュータに、プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象として決定されたプレイ選択肢(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)に係るゲームを実行制御させるためのプログラムであって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段、
として前記コンピュータを機能させ、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有し、
前記付随条件は、前記読取コードの作成者のIDと前記プレーヤのIDとが所定の共通条件を満たすことであり、
前記コードには、当該コードの作成者のIDが含まれたコードがあり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて当該プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段、
として前記コンピュータを更に機能させ、
前記可変抽出手段は、前記読取コードに含まれる作成者のIDと、前記プレーヤID取得手段により取得されたIDとが前記共通条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
プログラム。
【請求項22】
コンピュータに、プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象として決定されたプレイ選択肢(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)に係るゲームを実行制御させるためのプログラムであって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段、
として前記コンピュータを機能させ、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有し、
前記付随条件は、前記コード読取手段によって読み取られた読取コードについて、前記コード利用決定制御手段により利用された累積数が所定の回数条件を満たすことであり、
前記可変抽出手段は、前記回数条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
プログラム。
【請求項23】
コンピュータに、プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象として決定されたプレイ選択肢(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)に係るゲームを実行制御させるためのプログラムであって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段、
として前記コンピュータを機能させ、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有し、
前記コードには、日付または日時に関する日時情報が含まれたコードがあり、
前記付随条件は、前記読取コードに含まれる日時情報に基づく所定の時間条件を満たすことであり、
前記可変抽出手段は、前記時間条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
プログラム。
【請求項24】
コンピュータに、プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象として決定されたプレイ選択肢(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)に係るゲームを実行制御させるためのプログラムであって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段、
として前記コンピュータを機能させ、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段を有し、
前記コードには、コレクション識別情報が含まれたコードがあり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて前記プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段、
前記プレーヤID取得手段により取得されたプレーヤのIDに、前記コード利用決定制御手段により利用された読取コードに含まれるコレクション識別情報を関連付けて記録する制御を行う記録制御手段、
前記プレーヤのIDに所定数の前記コレクション識別情報が関連付けて記録された場合に、当該プレーヤに所与の特典を付与する制御を行う特典付与制御手段、
として前記コンピュータを更に機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人気のビデオゲームのジャンルに音楽ゲームがある。音楽ゲームは、プレイすることのできる楽曲毎に譜面データが予め用意されている。譜面データには、音符に相当する単数又は複数種類の指示体(音符に相当する表示体)の表示順番が決められている。プレイ時には、選択された楽曲の譜面データに基づいて、順次、指示体の表示が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-170354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、アミューズメント施設に設置された音楽ゲームのゲーム装置においては、プレイすることのできる楽曲は100曲を優に超え、500曲を超えるゲーム装置もある。そのため、プレイする楽曲の選択に苦労する場合があり、楽曲選択の制限時間内に選択できずに強制選択されてしまう場合も起こり得た。
【0005】
また、他のプレーヤに対してお薦めの楽曲があったとしても、その楽曲を選択する手間のために、薦めた相手プレーヤがそのお薦め楽曲を選択できない場合が起こり得る。そのため、他のプレーヤに対して楽曲を薦めにくいという弊害もあった。
【0006】
上記の課題は音楽ゲームに限った課題ではない。プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定し、当該決定したプレイ選択肢に係るゲームを実行制御するゲーム装置においては共通の課題であった。
【0007】
例えば、多数のゲームステージが用意されていて、ゲームプレイの対象とするゲームステージを選択・決定してゲームを実行制御するゲーム装置がそれである。ゲームステージがゴルフコースであればゴルフゲームのゲーム装置が該当する。ゲームステージがレースコースであればレースゲームのゲーム装置が該当する。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、ゲームプレイの対象とするプレイ選択肢の選択・決定を簡略化できることを第1の課題とし、更に、その簡略化したプレイ選択肢の選択・決定に当たり、興趣性を有する選択・決定ができることを第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための第1の発明は、
プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定し(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)、当該決定プレイ選択肢に係るゲームを実行制御するゲーム装置(例えば、図1のゲーム装置1300)であって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択画面をプレーヤの操作入力に基づいて切り替え表示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うマニュアル決定制御手段(例えば、図18のマニュアル決定制御部212)と、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段(例えば、図18のコード読取部104)と、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段(例えば、図18のコード利用決定制御部216)と、
を備え、前記決定プレイ選択肢の決定を、前記マニュアル決定制御手段による決定制御および前記コード利用決定制御手段による決定制御の両方で行うことが可能なゲーム装置である。
【0010】
この第1の発明によれば、プレイ選択肢の中から決定プレイ選択肢を選択するための選択画面をプレーヤの操作入力に基づいて切り替え表示して決定プレイ選択肢を決定するという従来の制御の他に、プレイ選択肢の中から決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取ることで、読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して決定プレイ選択肢を決定するという、プレイ選択肢の選択・決定を簡略化できる新たな制御を実現することができる。また、どのようなコードを用意するかによって、抽出されるプレイ選択肢が変わることになるため、簡略化したプレイ選択肢の選択・決定に当たり、興趣性を有する選択・決定を実現できる。
【0011】
第2の発明は、第1の発明のゲーム装置において、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、1つの前記プレイ選択肢を特定する単一特定情報である場合に、当該単一特定情報に基づき特定されるプレイ選択肢を前記プレーヤに提示する制御を行う特定選択肢抽出手段(例えば、図18の特定選択肢抽出部218)を有する、
ゲーム装置である。
【0012】
この第2の発明によれば、1つのプレイ選択肢を特定する単一特定情報が読取コードに含まれる場合には、その1つのプレイ選択肢がプレーヤに提示される。従って、プレーヤにしてみれば、数多くのプレイ選択肢の中から決定プレイ選択肢を選択する手間を大幅に削減することができる。
【0013】
第3の発明は、第1又は第2の発明のゲーム装置において、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、複数の前記プレイ選択肢を示すリスト情報である場合に、当該リスト情報が示す複数の前記プレイ選択肢を前記プレーヤに提示する制御を行うリスト該当選択肢抽出手段(例えば、図18のリスト該当選択肢抽出部220)を有する、
ゲーム装置である。
【0014】
この第3の発明によれば、複数のプレイ選択肢を示すリスト情報が読取コードに含まれる場合には、そのリスト情報に含まれる複数のプレイ選択肢がプレーヤに提示される。従って、プレーヤにしてみれば、提示されたプレイ選択肢の中から決定プレイ選択肢を選択することができるため、いわば、プレイ選択肢の絞り込みがなされた中から決定プレイ選択肢を選択できることになる。よって、プレイ選択肢の選択・決定を簡略化することができる。
【0015】
第4の発明は、第1~第3の何れかの発明のゲーム装置において、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段(例えば、図18の可変抽出部222)を有する、
ゲーム装置である。
【0016】
この第4の発明によれば、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報が読取コードに含まれる場合には、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢が抽出されて提示されることとなる。従って、同じコードが読み取られたとしても、抽出されるプレイ選択肢が変わることになるため、簡略化したプレイ選択肢の選択・決定に当たり、興趣性を有する選択・決定を実現できる。
【0017】
第5の発明は、
プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定し(以下、決定したプレイ選択肢を「決定プレイ選択肢」という)、当該決定プレイ選択肢に係るゲームを実行制御するゲーム装置(例えば、図1のゲーム装置1300)であって、
前記プレイ選択肢の中から前記決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るコード読取手段(例えば、図18のコード読取部104)と、
前記コード読取手段で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して前記決定プレイ選択肢を決定する制御を行うコード利用決定制御手段(例えば、図18のコード利用決定制御部216)と、
を備え、
前記コード利用決定制御手段は、前記選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う可変抽出手段(例えば、図18の可変抽出部222)を有する、
ゲーム装置である。
【0018】
この第5の発明によれば、プレイ選択肢の中から決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取ることで、読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して決定プレイ選択肢を決定するという、プレイ選択肢の選択・決定を簡略化できる新たな制御を実現することができる。また、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報が読取コードに含まれる場合には、当該付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢が抽出されて提示されることとなる。従って、同じコードが読み取られたとしても、抽出されるプレイ選択肢が変わることになるため、簡略化したプレイ選択肢の選択・決定に当たり、興趣性を有する選択・決定を実現できる。
【0019】
第6の発明は、第4又は第5の発明のゲーム装置において、
前記付随条件は、前記プレーヤのプレーヤ情報が第1のプレーヤ条件を満たすことであり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて当該プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段(例えば、図18のプレーヤID取得部106)と、
前記プレーヤIDに対応付けて記憶された当該プレーヤのプレーヤ情報を記憶する記憶部(例えば、図1のゲームサーバ1100)から、前記プレーヤID取得手段により取得されたプレーヤIDに対応するプレーヤ情報を取得するプレーヤ情報取得手段(例えば、図18のプレーヤ情報取得部214)と、
を更に備え、
前記可変抽出手段は、前記プレーヤ情報取得手段により取得されたプレーヤ情報が前記第1のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
ゲーム装置である。
【0020】
この第6の発明によれば、同じコードが読み取られたとしても、当該プレーヤのプレーヤ情報が第1のプレーヤ条件を満たすか否かによって、抽出されるプレイ選択肢が変わることになるため、簡略化したプレイ選択肢の選択・決定に当たり、興趣性を有する選択・決定を実現できる。
【0021】
第7の発明は、第6の発明のゲーム装置において、
前記プレーヤ情報には、前記ゲームをプレイすることによって変更され得る当該プレーヤのプレイ関連情報が含まれ、
前記第1のプレーヤ条件は、前記プレーヤのプレイ関連情報に基づく条件を満たすことであり、
前記プレーヤ情報取得手段は、少なくとも、前記プレーヤID取得手段により取得されたプレーヤIDに対応するプレーヤのプレイ関連情報を取得し、
前記可変抽出手段は、前記プレーヤ情報取得手段により取得されたプレイ関連情報が前記第1のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
ゲーム装置である。
【0022】
この第7の発明によれば、同じコードが読み取られたとしても、当該プレーヤのプレイ関連情報が第1のプレーヤ条件を満たすか否かによって、抽出されるプレイ選択肢が変わることになるため、簡略化したプレイ選択肢の選択・決定に当たり、興趣性を有する選択・決定を実現できる。
【0023】
第8の発明は、第7の発明のゲーム装置において、
前記可変抽出手段は、前記第1のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて、難易度が異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
ゲーム装置である。
【0024】
この第8の発明によれば、第1のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて、難易度が異なるプレイ選択肢が抽出されて提示される。例えば、第1のプレーヤ条件を、プレイ関連情報が上級者であることを示す情報であるという条件とした場合に、上級者のプレーヤに対しては難易度の高いプレイ選択肢を抽出して提示するといったことが可能となる。
【0025】
第9の発明は、第6~第8の何れかの発明のゲーム装置において、
前記プレーヤ情報取得手段により取得されたプレーヤ情報が第2のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて、前記決定プレイ選択肢に係るゲームの演出設定を異なる設定とする演出設定手段(例えば、図18の演出設定部224)、
を更に備えたゲーム装置である。
【0026】
この第9の発明によれば、第2のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて、ゲームの演出設定が異なる設定となる。例えば、第2のプレーヤ条件を、プレーヤ情報が年少者であることを示す情報であるという条件とした場合に、年少者のプレーヤに対しては、ゲームプレイ中の演出が賑やかな演出設定にするといったことが可能となる。
【0027】
第10の発明は、第9の発明のゲーム装置において、
前記演出設定は、背景画像の設定、および/又は、演出キャラクタの設定、を少なくとも含む、
ゲーム装置である。
【0028】
この第10の発明によれば、背景画像や演出キャラクタの設定を演出設定とすることができる。
【0029】
第11の発明は、第4又は第5の発明のゲーム装置において、
前記付随条件は、前記読取コードの作成者のIDと前記プレーヤのIDとが所定の共通条件を満たすことであり、
前記コードには、当該コードの作成者のIDが含まれたコードがあり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて当該プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段(例えば、図18のプレーヤID取得部106)、
を更に備え、
前記可変抽出手段は、前記読取コードに含まれる作成者のIDと、前記プレーヤID取得手段により取得されたIDとが前記共通条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
ゲーム装置である。
【0030】
この第11の発明によれば、読取コードに含まれる作成者のIDと、プレーヤID取得手段により取得されたIDとが共通条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示することができるようになる。
【0031】
第12の発明は、第4又は第5の発明のゲーム装置において、
前記付随条件は、前記コード読取手段によって読み取られた読取コードについて、前記コード利用決定制御手段により利用された累積数が所定の回数条件を満たすことであり、
前記可変抽出手段は、前記回数条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
ゲーム装置である。
【0032】
この第12の発明によれば、読取コードの利用された累積数が所定の回数条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示できるようになる。
【0033】
第13の発明は、第4又は第5の発明のゲーム装置において、
前記コードには、日付または日時に関する日時情報が含まれたコードがあり、
前記付随条件は、前記読取コードに含まれる日時情報に基づく所定の時間条件を満たすことであり、
前記可変抽出手段は、前記時間条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する、
ゲーム装置である。
【0034】
この第13の発明によれば、読取コードに含まれる日時情報に基づく所定の時間条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示できるようになる。
【0035】
第14の発明は、第1~第13の何れかの発明のゲーム装置において、
前記コードには、コレクション識別情報が含まれたコードがあり、
前記プレーヤの操作入力に基づいて前記プレーヤのIDを取得するためのプレーヤID取得手段(例えば、図18のプレーヤID取得部106)と、
前記プレーヤID取得手段により取得されたプレーヤのIDに、前記コード利用決定制御手段により利用された読取コードに含まれるコレクション識別情報を関連付けて記録する制御を行う記録制御手段と、
前記プレーヤのIDに所定数の前記コレクション識別情報が関連付けて記録された場合に、当該プレーヤに所与の特典を付与する制御を行う特典付与制御手段と、
を更に備えたゲーム装置である。
【0036】
この第14の発明によれば、読取コードにコレクション識別情報が含まれていた場合に、当該コレクション識別情報がプレーヤのIDと関連付けて記録される。そして、所定数のコレクション識別情報が関連付けて記録されたプレーヤに所与の特典が付与される。従って、コードを集めるコレクションの要素を付加することができ、プレイ選択肢の選択・決定に当たる興趣性を一層高めることができる。
【0037】
第15の発明は、第1~第14の何れかの発明のゲーム装置において、
ゲームプレイの対価を徴収する対価徴収手段(例えば、図18の対価徴収部108)、
を更に備え、
前記コードには、前記対価の割り引き、又は、前記対価を無料とすることを示す対価サービス情報が含まれたコードがあり、
前記対価徴収手段は、前記読取コードに前記対価サービス情報が含まれている場合に、当該対価サービス情報に従った対価の徴収制御を行う、
ゲーム装置である。
【0038】
この第15の発明によれば、対価サービス情報が読取コードに含まれている場合に、ゲームプレイの対価の割り引き、又は、対価を無料とする制御ができるようになる。
【0039】
第16の発明は、第1~第15の何れかの発明のゲーム装置において、
前記コードには、当該コードの作成者のIDが含まれたコードがあり、
前記作成者のIDに基づいて、前記コード利用決定制御手段により当該作成者のIDを含む読取コードが利用された回数を統計処理する統計処理手段、
を更に備えたゲーム装置である。
【0040】
この第16の発明によれば、コードの作成者のIDが読取コードに含まれている場合に、当該読取コードが利用された回数を統計処理することができるようになる。
【0041】
第17の発明は、第1~第16の何れかの発明のゲーム装置において、
前記ゲームは、音楽ゲームであり、
前記プレイ選択肢は、楽曲である、
ゲーム装置である。
【0042】
この第17の発明によれば、音楽ゲームを実行するゲーム装置における楽曲選択について、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】ゲーム装置の構成例。
図2】ゲーム画面の一例。
図3】楽曲の選択の説明。
図4】楽曲コードを利用した楽曲の選択の説明。
図5】楽曲コードを利用した楽曲の選択の説明。
図6】楽曲コードの作成の説明。
図7】楽曲コードの作成の説明。
図8】楽曲コードの作成の説明。
図9】付随条件に基づく楽曲の抽出の説明。
図10】プレーヤ情報の一例。
図11】付随条件であるレベル条件の一例。
図12】付随条件である共通条件の一例。
図13】付随条件である回数条件の一例。
図14】楽曲コード管理情報の一例。
図15】付随条件である日時条件の一例。
図16】設定参照情報に基づく演出設定の一例。
図17】設定参照情報の一例。
図18】ゲーム装置の機能構成図。
図19】楽曲データの一例。
図20】特別演出設定情報の一例。
図21】ゲームプレイに係る処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一要素には同一符号を付す。
【0045】
[ゲーム装置の構成]
図1は、本実施形態のゲーム装置1300の構成例を示す図である。本実施形態のゲーム装置1300は、打楽器演奏をモチーフとした音楽ゲームをプレイするための業務用のゲーム装置であり、アミューズメント施設などの店舗に設置される。
【0046】
図1に示すように、ゲーム装置1300は、ゲーム本体装置1302の前方に突設された操作台1304に、プレーヤが各種操作入力をするための打楽器を模した操作入力装置1306を備える。本実施形態では、複数のプレーヤが同時にゲームプレイできるように2つの操作入力装置1306を備える構成となっているが、その数は適宜設定することができる。操作入力装置1306は、和太鼓を模した外形を有しており、各所に感圧センサや振動センサを内蔵している。プレーヤ1が操作棒1308を持って和太鼓を叩く要領で操作入力装置1306を叩くと、叩かれた場所のセンサによる検知信号が操作入力信号として制御基板1322へ出力される。
【0047】
また、ゲーム装置1300は、ゲーム本体装置1302の上部に、ゲーム画像を表示させるためのフラットパネルディスプレイ等で実現されるビデオモニタ1310と、ゲーム音や効果音を放音するスピーカ1312と、二次元コードを読み取るコードリーダ1314とを備える。更に、ゲーム本体装置1302の下部および内部には、携行可能なカード型の記憶媒体であるプレーヤカード3からデータを読み出すカードリーダ1316と、紙等の印刷媒体に二次元コードを印刷したコードカード5を出力する印刷装置1318と、硬貨投入装置1320と、制御基板1322とを備える。
【0048】
コードリーダ1314は、イメージセンサを有しており、QRコード(登録商標)等の二次元コードを撮影して読み取り、デコードしたデータを制御基板1322に出力する。コードリーダ1314は、印刷装置1318が出力するコードカード5に印刷されている二次元コードのほか、プレーヤ1が所有するスマートフォン等のプレーヤ端末のディスプレイに表示された二次元コード等の任意の二次元コードを読み取り可能である。
【0049】
プレーヤカード3は、プレーヤ1が所有するICカードであり、当該プレーヤ1に割り当てられたプレーヤIDを含むデータが記憶されている。カードリーダ1316は、プレーヤカード3であるICカードに対応する非接触式の読取装置であり、プレーヤカード3から読み出したデータを制御基板1322に出力する、また、カードリーダ1316は、制御基板1322からの指示信号に従ってデータをプレーヤカード3に書き込むことができる。
【0050】
硬貨投入装置1320は、ゲームプレイの対価の徴収手段である。なお、プレイ対価の徴収は硬貨等の現金に限らず、電子マネーやプリペイドポイントなどによる徴収形式を採用してもよい。
【0051】
制御基板1322は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)およびDSP(Digital Signal Processor)などの各種マイクロプロセッサ、IC(Integrated Circuit)メモリなどの電気電子機器を備える。また、制御基板1322は、通信装置を備え、インターネットやLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)といった通信ネットワークNと有線または無線接続し、外部装置との間でデータ通信することが可能に構成されている。制御基板の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)により実現するとしてもよい。
【0052】
通信ネットワークNは、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、通信ネットワークNとは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLANの他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
【0053】
そして、制御基板1322は、搭載されているICメモリやハードディスクなどの記憶媒体からシステムプログラムやゲームプログラムを読み出して演算処理し、ゲーム装置1300の各部を制御して音楽ゲームを実行する。
【0054】
[ゲームの説明]
図2は、ゲーム装置1300で実行されるゲーム内容について説明するための図であり、ビデオモニタ1310に表示されるゲーム画面の一例を示している。ゲーム画面は、音楽ゲームのプレイの対象として選択された楽曲の音声出力と同期して表示され、基準タイミングや基準操作などの各種情報をプレーヤに提供する。音楽ゲームのプレイに使用する楽曲は、プレイ選択肢である楽曲の中からプレーヤが選択する。
【0055】
図2に示すように、ゲーム画面W1には、プレイ中である楽曲(プレイ中楽曲)の名称を示す楽曲名10と、再生開始からの経過時間12と、譜面14と、スコア26と、演出キャラクタ28とが表示される。譜面14には、プレイ中楽曲の難易度16と、基準タイミングを示す基準位置18と、基準操作の種類別に異なるデザインで用意された指示体20と、小節区切り線22と、各指示体20に対する1つ1つの評価結果24と、評価結果24の累積であるスコア26とが表示される。指示体20は、譜面14の右側から出現表示され、小節区切り線22とともに基準位置18へ向けてライン状に流れるように左側へ向けて移動表示される。小節区切り線22の間が1つ分の小節を表す。なお、小節区切り線22の表示は省略可能である。指示体20が基準位置18と重なったタイミングが基準タイミングであり、当該重なった指示体20の種類が基準操作の種類を示す。評価結果24は、最新の操作入力についての入力評価の結果である。入力評価は、基準タイミングとプレーヤの操作入力のタイミングとの時間差、および、基準操作の種類とプレーヤによる操作入力の種類との比較結果に基づいて行われる。そして、入力操作毎の入力評価の結果に応じて付与・蓄積された得点がスコア26として表示される。
【0056】
[プレイ楽曲の選択]
ゲーム装置1300には多数の楽曲が用意されており、プレーヤ1は、これらの楽曲の中から、音楽ゲームのゲームプレイの対象とする楽曲を選択することができる。用意されている楽曲は多数(100曲以上)であることから、本実施形態のゲーム装置1300では、プレーヤは、マニュアル選択、楽曲コードの利用、の2つの方法によってゲームプレイの対象とする楽曲を選択することができる。
【0057】
マニュアル選択は、プレイ選択肢である楽曲の中からゲームプレイの対象とする楽曲を選択するための選択画面を順次切り替え表示することで、楽曲を選択する方法である。図3は、マニュアル選択による楽曲の選択を説明する図であり、ゲーム装置1300のビデオモニタ1310に表示される画面の一例を示している。
【0058】
本実施形態のゲーム装置1300では、多数の楽曲を、ジャンルで分類した階層構造で用意している。従って、先ず、楽曲のジャンルを一覧表示した楽曲選択画面W3が表示される。プレーヤ1が何れかのジャンルを選択すると、次いで、選択したジャンルに分類されている楽曲名を一覧表示した楽曲選択画面W5に表示が切り替わる。プレーヤ1は、この楽曲選択画面W5において一覧表示されている楽曲の中から、ゲームプレイの対象とする楽曲を選択する。勿論、ジャンルは楽曲の分類の一例であり、例えば、あいうえお順など、これ以外の分類による階層構造となっていてもよい。また、楽曲の階層構造は3階層以上でもよい。
【0059】
楽曲コードの利用は、プレイ選択肢である楽曲の中からゲームプレイの対象とする楽曲を選択するための選択情報を含んだ楽曲コードを利用することで楽曲を選択する方法である。楽曲コードは、1又は複数の楽曲を特定するための情報を選択情報として含むデータをコード化した二次元コードである。プレーヤは、例えば、二次元コードが印刷されたコードカード5や、プレーヤ端末のディスプレイに表示可能な二次元コードの画像、等の形態で楽曲コードを入手することができる。
【0060】
図4は、楽曲コードの利用による楽曲の選択を説明するための図である。図4に示すように、プレーヤ1は、コードカード5に印刷されている楽曲コードや、プレーヤ端末1200のディスプレイに表示させた楽曲コードを、ゲーム装置1300のコードリーダ1314にかざして読み取らせる。すると、ゲーム装置1300のビデオモニタ1310には、読み取られた楽曲コードによって特定される楽曲が選択された状態の楽曲提示画面W7が表示される。
【0061】
図4の例では、1つの楽曲(“楽曲D”)を特定する楽曲コードを読み取らせた例であり、当該楽曲(“楽曲D”)が選択された楽曲提示画面W7を示している。この画面は、上述のマニュアル選択によって楽曲選択画面を切り替え表示して楽曲を選択した楽曲選択画面W5(図3参照)に相当する。
【0062】
プレーヤ1は、所定の決定操作を行うことで、直ちに、楽曲コードが特定する楽曲でのゲームプレイを開始することができる。なお、ゲーム装置1300でのゲームプレイにはプレーヤカード3は必須ではなく、また、楽曲コードの利用にもプレーヤカード3は必須ではない。
【0063】
図4は、楽曲コードに含まれるプレイ選択肢である楽曲を選択するための選択情報が、1つのプレイ選択肢である楽曲を特定する単一特定情報である場合の例である。楽曲コードに含まれる選択情報が、複数のプレイ選択肢である楽曲を示すリスト情報である場合には、図5に示すように、楽曲コードが示す複数の楽曲を一覧表示した楽曲提示画面W9が表示される。
【0064】
[楽曲コードの作成]
プレーヤ1は、楽曲コードを、ゲーム装置1300、或いは、専用サイトにおいて、作成することができる。
【0065】
図6は、ゲーム装置1300における楽曲コードの作成を説明するための図である。図6に示すように、プレーヤ1が、ゲーム装置1300において、上述のマニュアル選択によって楽曲を選択すると、例えば、ゲームプレイの開始前に、選択した楽曲を特定する楽曲コードを作成するかを尋ねる楽曲コード作成画面W11が表示される。楽曲コード作成画面W11においてコード作成の指示操作T11を行うと、選択した楽曲の楽曲IDや楽曲名、プレーヤ名、作成日時等の情報をコード化した二次元コードである楽曲コードが作成され、この楽曲コードが印刷されたコードカード5が印刷装置1318から出力される。
【0066】
コードカード5には、楽曲コード5aのほか、この楽曲コード5aが特定する楽曲や楽曲リストの名称、作成者であるプレーヤ名、作成日等のテキスト5bが表示される。プレーヤ1は、テキスト5bにより、楽曲コード5aが特定する楽曲を容易に把握することができる。なお、楽曲コードの作成は、ゲームプレイの終了後に、プレイした楽曲を特定する楽曲コードを対象として行うようにしてもよい。
【0067】
図7図8は、専用サイトにおける楽曲コードの作成を説明するための図である。図7に示すように、プレーヤ1は、所有するプレーヤ端末1200を用いて、ゲーム装置1300の運営会社(ゲーム提供事業者)により開設されている専用サイトにアクセスする。専用サイトでは、ゲーム装置1300でプレイ可能な楽曲名が公開されており、プレーヤ1は、ゲーム装置1300における楽曲のマニュアル選択と同様に、用意されている楽曲の中から所望の楽曲を選択して楽曲リストを作成する。選択する楽曲は、1つでもよいし複数でもよい。また、作成したリストの名称や、作成者であるプレーヤ名を任意に入力設定することができる。
【0068】
そして、コード作成の指示操作T15を行うと、図8に示すように、楽曲リストの各楽曲の楽曲IDや、リスト名、プレーヤ名、作成日時、等の情報をコード化した二次元コードである楽曲コードが作成・表示される。更に、画像化の指示操作T17を行うと、作成された楽曲コードとともに、リスト名や作成者名、作成日時を含めて画像化した楽曲コードの画像7が作成される。作成された楽曲コードの画像7は、自身で利用することは勿論のこと、メールやSNS(Social Networking Service)等を介して他プレーヤに配布・共有することができる。この楽曲コードの画像7は、コードカード5の印刷内容と共通のフォーマットとなっている。
【0069】
なお、楽曲コードの作成にはプレーヤIDは必須ではない。プレーヤ1は、匿名で自由に楽曲コードを作成することもできる。
【0070】
更に、楽曲コードは、ゲーム装置1300が設置された店舗の管理者や、ゲーム装置1300の運営会社(ゲーム提供事業者)によっても作成・配布され得る。例えば、店舗の管理者が、店舗端末を用いて、客層に合わせておすすめ曲の楽曲リストを作成し、その楽曲コードをちらし等の配布物に印刷して店頭に置く、或いは、店舗で開催するイベントや大会における課題曲の楽曲リストを作成し、その楽曲コードを参加者に配布することでイベントや大会の進行をスムーズにする、ことができる。
【0071】
[付随条件]
また、楽曲コードは、楽曲リストに付随条件を付加して作成することができる。付随条件は、楽曲リストを構成する1又は複数の楽曲に対して、プレーヤ1への提示を制限するための条件である。ゲーム装置1300は、読み取った楽曲コードに付随条件が含まれる場合、楽曲リストは、付随条件と組み合わせてプレイ選択肢である楽曲を抽出する抽出条件可変情報であると判断し、当該付随条件を満たすか否かに応じて、楽曲リストの中から異なる楽曲を抽出してプレーヤに提示する。付随条件には、第1のプレーヤ条件、回数条件、日時条件、等が含まれ得る。
【0072】
(A)第1のプレーヤ条件
図9は、付随条件である第1のプレーヤ条件に基づく楽曲の抽出を説明するための図である。図9に示すように、プレーヤ1は、ゲーム装置1300のカードリーダ1316に、自身のプレーヤカード3を挿入して記憶されているプレーヤIDを読み取らせ、また、コードリーダ1314に、コードカード5やプレーヤ端末1200をかざして楽曲コード5aを読み取らせる。ゲーム装置1300は、プレーヤカード3から読み出したプレーヤIDに対応するプレーヤ情報1110を、ゲームサーバ1100から取得する。
【0073】
ゲームサーバ1100は、プレーヤ毎にプレーヤIDと対応付けてプレーヤ情報1110を管理している一種のデータベース(記憶部)として機能する。図10は、プレーヤ情報1110の一例を示す図である。図10に示すように、プレーヤ情報1110は、プレーヤIDが割り当てられてプレーヤカード3が発行されたプレーヤ1毎に生成され、当該プレーヤ1に割り当てられたプレーヤID1110aに対応付けて、プレーヤ名1110bと、プレーヤレベル1110cと、プレイ履歴1110dと、楽曲コード作成履歴1110eと、楽曲コード利用履歴1110fとを格納している。この他に、当該プレーヤの性別や年齢などの情報をプレーヤ情報1110に含めてもよい。
【0074】
プレイ履歴1110dは、当該プレーヤによる音楽ゲームのゲームプレイの履歴であり、プレイ日時や、ゲームプレイを行ったゲーム装置1300のID、プレイ結果、等を含む。楽曲コード作成履歴1110eは、当該プレーヤによる楽曲コードの作成の履歴であり、作成日時や、作成した楽曲コードのコードID、等を含む。楽曲コード利用履歴1110fは、当該プレーヤによる楽曲コードの利用の履歴であり、利用日時や、利用した楽曲コードのコードID、選択した楽曲のID、等を含む。楽曲コードのコードIDとは、楽曲コードを識別するためのIDであり、楽曲コードの作成時にユニークなIDが自動的に割り当てられる。
【0075】
ゲーム装置1300でのゲームプレイおよび楽曲コードの利用、楽曲コードの作成には、プレーヤカード3は必ずしも必要ではない。従って、プレーヤ情報1110のプレイ履歴1110d、楽曲コード作成履歴1110e、楽曲コード利用履歴1110fとして蓄積記憶されるデータは、プレーヤ1が、ゲーム装置1300においてプレーヤカード3を読み取らせた場合や、専用サイトにおいてプレーヤIDでログインした場合のデータに限られる。
【0076】
図9に戻り、ゲーム装置1300が読み取った楽曲コードには、楽曲リストと、付随条件である第1のプレーヤ条件とが含まれている。ゲーム装置1300は、取得したプレーヤ情報1110に基づき、楽曲リストの中から第1のプレーヤ条件を満たす楽曲を抽出し、楽曲提示画面W19としてプレーヤに提示する。図9の例では、楽曲リストの中の“楽曲b”が付随条件を満たさないとして提示されていない。第1のプレーヤ条件は、プレーヤ1に関する条件であり、次に説明するレベル条件や共通条件、等が含まれ得る。
【0077】
(A-1)レベル条件
レベル条件は、プレーヤ1のレベルに関する条件であり、プレーヤ1のレベルに応じて楽曲を提示するか否かを制限する。図11は、レベル条件の一例である。ゲーム装置1300において用意されている楽曲には、予め、複数段階の難易度が定められている。図11に示すように、レベル条件は、楽曲の難易度それぞれに、プレーヤ1のレベルが満たすべき条件を定めている。図11の例では、難易度が高い(むずかしい)ほど、満たすべきレベル条件のレベルが高くなるように定めている。
【0078】
プレーヤのレベルは、音楽ゲームをプレイすることによって変更され得る当該プレーヤのプレイ関連情報の一例である。レベル条件に限らず、例えば、プレイ時間、プレイ回数、特定のキャラクタやアイテムの使用回数などの他のプレイ関連情報に関する条件としてもよい。このように、付随条件としてレベル条件を付加することで、例えば、ゲームプレイを繰り返すことでレベルが上昇し、その結果として新たな楽曲が提示される(開放される)ので、プレーヤ1に対して同じ楽曲コードの繰り返しの利用を促すことができる。なお、プレーヤカード3を持参せず、プレーヤカード3の読み取りがなされないプレーヤについては所定のレベル(例えばレベル1)とみなすこととすればよい。
【0079】
(A-2)共通条件
共通条件は、プレーヤIDに関する条件であり、プレーヤ1が誰であるかに応じて楽曲を提示するか否かを制限する。図12は、共通条件の一例である。図12に示すように、共通条件は、楽曲リストを構成する楽曲毎に、満たすべきプレーヤIDを対応付けて定めている。なお、図12の例では、楽曲コードの作成者であるプレーヤIDを満たすべきプレーヤIDとして定めているが、これに限らず、他のプレーヤのプレーヤIDを満たすべきプレーヤIDとして定めることができる。これにより、作成者が指定するフレンドのみに楽曲を提示させる(開放する)といったことができる。また、プレーヤ情報に性別や年齢を含めて、性別や年齢に係る条件を共通条件としてもよい。これにより、年少者(例えば12歳以下)のプレーヤのみに楽曲を提示させる(開放する)といったことができる。
【0080】
(B)回数条件
回数条件は、楽曲コードがこれまでに利用された累積数に関する条件であり、累積数に応じて楽曲を提示するか否かを制限する。累積数は、全てのゲーム装置1300において利用された回数としてもよいし、特定地域や特定店舗に設置されているといった特定のゲーム装置1300において利用された回数としてもよいし、所定期間において利用された回数としてもよい。
【0081】
図13は、回数条件の一例である。図13に示すように、回数条件は、楽曲リストを構成する楽曲毎に、累積数が満たすべき条件を対応付けて定めている。ゲーム装置1300は、読み取った楽曲コードに含まれる付随条件が回数条件である場合、当該楽曲コードが利用された累積数を、例えばゲームサーバ1100から取得する、そして、取得した累積数に基づいて、回数条件を満たす楽曲を、楽曲提示画面としてプレーヤ1に提示する。
【0082】
ゲームサーバ1100は、楽曲コードを楽曲コード管理情報1120として管理している。図14は、楽曲コード管理情報1120の一例である。図14に示すように、楽曲コード管理情報1120は、作成された楽曲コード毎に生成され、当該楽曲コードに割り当てられたコードID1120aに対応付けて、作成者のプレーヤID1120bと、作成日時1120cと、利用履歴1120dとを格納している。
【0083】
楽曲コードの作成にはプレーヤIDは必須ではないので、作成者のプレーヤID1120bは、プレーヤIDが特定された場合、つまり、プレーヤカード3が用いられた場合やプレーヤIDでログインされた場合にのみ格納される。利用履歴1120dは、楽曲コードが利用された履歴であり、利用日時や、利用されたゲーム装置1300のID、利用したプレーヤのID、等を含む。楽曲コードの利用にはプレーヤカード3は必須ではないので、利用したプレーヤのIDは、プレーヤIDが特定された場合、つまり、プレーヤカード3が用いられた場合のみに格納される。
【0084】
このように、付随条件として回数条件を付加することで、例えば、店舗の管理者がイベント用に作成・配布した楽曲コードについて、利用者の増加に伴って新たな楽曲が提示される(開放される)ようになるといったように、イベントを盛り上げるような効果を得ることができる。
【0085】
(C)時間条件
時間条件は、楽曲コードの作成日時と現在の日時との関係に関する条件であり、日時に応じて楽曲を提示するか否かを制限する。図15は、時間条件の一例である。図15に示すように、時間条件は、楽曲リストを構成する楽曲毎に、満たすべき日付或いは日時の条件を対応付けて定めている。ゲーム装置1300は、読み取った楽曲コードに時間条件が含まれる場合、現在日時に基づき、時間条件を満たす楽曲を抽出し、楽曲提示画面としてプレーヤ1に提示する。このように、付随条件として時間条件を付加することで、例えば、店舗の管理者が、期間限定のイベントや大会用の楽曲コードとして特定期間のみに提示される(開放される)楽曲の楽曲コードを作成・配布することができる。
【0086】
[演出設定]
更に、楽曲コードは、楽曲リストに設定参照情報を付加して作成することができる。設定参照情報は、楽曲リストの中からゲームプレイの対象として選択された楽曲に係るゲームの演出設定を行うための情報である。演出設定は、背景画像の設定、および/又は、演出キャラクタの設定を含む。ゲーム装置1300は、読み取った楽曲コードに設定参照情報が含まれる場合、プレーヤ情報が第2のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて、ゲームの演出設定を異なる設定とする。
【0087】
図16は、第2のプレーヤ条件に基づくゲームの演出設定を説明するための図である。図16に示すように、ゲーム装置1300は、読み取った楽曲コードに設定参照情報が含まれている場合、ゲームサーバ1100から取得したプレーヤ情報1110に基づき、設定参照情報に従って第2のプレーヤ条件を満たす演出設定を選択し、ゲームにおける演出設定とする。図16に示すゲーム画面W23は、図2に一例を示したゲーム画面W1と同じ楽曲に係るゲームゲーム画面であるが、設定参照情報に従い、演出設定として背景画像および演出キャラクタ28aが異なっている。
【0088】
図17に、設定参照情報の一例を示す。図17に示すように、設定参照情報は、演出設定毎に、満たすべき第2のプレーヤ条件を対応付けて定めている。演出設定は、背景画像および演出キャラクタの組み合わせである。第2のプレーヤ条件は、プレーヤに関する条件であり、図17に示すレベル条件のほか、プレイ時間やプレイ回数、特定のキャラクタやアイテムの使用回数などのプレイ関連情報に関する条件、プレーヤIDに関する共通条件とすることができる。
【0089】
[機能構成]
図18は、ゲーム装置1300の機能構成の一例を示すブロック図である。図18によれば、ゲーム装置1300は、機能部として、操作入力部102と、コード読取部104と、プレーヤID取得部106と、対価徴収部108と、画像表示部110と、音出力部112と、通信部114と、処理部200と、記憶部300とを備える。
【0090】
操作入力部102は、プレーヤ1が各種操作を入力するための手段である。図1では、操作入力装置1306がこれに該当する。
【0091】
コード読取部104は、プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とする決定プレイ選択肢を選択するための選択情報を含んだコードを読み取るための手段である。具体的には、二次元コードである楽曲コードを読み取り、読み取ったコードをデコードして処理部200に出力する。図1では、コードリーダ1314がこれに該当する。
【0092】
プレーヤID取得部106は、プレーヤの操作入力に基づいて当該プレーヤのプレーヤIDを取得する手段である。具体的には、ICカードであるプレーヤカード3に記憶されているプレーヤIDを含むデータを読み出し、読み出したデータを処理部200に出力する。図1では、カードリーダ1316が該当する。
【0093】
処理部200は、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ASIC、FGPA、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部102や記憶部300を含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部102からの操作入力信号などに基づいて各種の演算処理を実行してゲーム装置1300の動作を統合的に制御する。図1の例では、制御基板1322がこれに該当する。また、処理部200は、ゲーム管理部210と、画像生成部230と、音生成部232と、通信制御部234と、時計部236とを含む。勿論、これら以外の機能部も適宜含めることができる。
【0094】
ゲーム管理部210は、ゲームの実行管理に係る各種管理を行う。また、ゲーム管理部210は、マニュアル決定制御部212と、プレーヤ情報取得部214と、コード利用決定制御部216と、演出設定部224とを含む。そして、ゲーム管理部210は、マニュアル決定制御部212、或いは、コード利用決定制御部216により決定された楽曲に係る音楽ゲームの実行を制御する。
【0095】
ゲーム装置1300においてプレイ可能な楽曲に関するデータは、楽曲データ310として記憶されている。図19は、楽曲データ310の一例である。図19に示すように、楽曲データ310は、プレイ可能として用意されている楽曲毎に生成され、楽曲IDと、楽曲名と、難易度と、楽曲音声データと、ゲーム画面に譜面14を表示させるための譜面データと、基本演出設定情報とを含む。基本演出設定情報は、当該楽曲に係るゲーム画面を表示する際に用いられる基本の演出設定に関する情報であり、ゲーム画面における背景画像のデータ、および、演出キャラクタのデータを含む。
【0096】
マニュアル決定制御部212は、プレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とする決定プレイ選択肢を選択するための選択画面をプレーヤの操作入力に基づいて切り替え表示して決定プレイ選択肢を決定する制御を行う。具体的には、楽曲データ310として予め用意されているプレイ選択肢である楽曲の中から、操作入力部102を介したプレーヤの操作入力に従って、楽曲選択画面を順次切り替え表示して、ゲームプレイの対象とする楽曲を決定する(図3参照)。
【0097】
プレーヤ情報取得部214は、プレーヤIDに対応付けて記憶された当該プレーヤのプレーヤ情報を記憶する記憶部(本実施形態の場合はゲームサーバ1100)から、プレーヤID取得部106により取得されたプレーヤIDに対応するプレーヤ情報を取得する。また、少なくとも、プレーヤID取得部106により取得されたプレーヤIDに対応するプレイ関連情報を取得する。プレイ関連情報は、ゲームをプレイすることによって変更され得る情報であり、例えば、レベル、プレイ時間、プレイ回数、特定のキャラクタやアイテムの使用回数などである。具体的には、記憶部であるゲームサーバ1100から、通信部114を介して、プレーヤID取得部106により取得されたプレーヤIDに対応するプレーヤ情報1110を取得する。
【0098】
コード利用決定制御部216は、コード読取部104で読み取られた読取コードに含まれる選択情報に基づいて抽出したプレイ選択肢をプレーヤに提示して決定プレイ選択肢を決定する制御を行う。具体的には、コード読取部104で読み取られた読取コードである楽曲コードに含まれる選択情報である楽曲リストを楽曲提示画面としてプレーヤに提示し、提示した楽曲リストの中から、操作入力部102を介したプレーヤの選択操作によって、ゲームプレイの対象とする楽曲を決定する。また、コード利用決定制御部216は、特定選択肢抽出部218と、リスト該当選択肢抽出部220と、可変抽出部222とを有する。
【0099】
特定選択肢抽出部218は、選択情報が、1つのプレイ選択肢を特定する単一特定情報である場合に、単一特定情報に基づき特定されるプレイ選択肢をプレーヤに提示する制御を行う。具体的には、読み取られた楽曲コードに含まれる楽曲リストが、1つの楽曲で構成されている場合、この楽曲を選択した状態の楽曲提示画面を、画像表示部110に表示させる(図4参照)。
【0100】
リスト該当選択肢抽出部220は、選択情報が、複数のプレイ選択肢を示すリスト情報である場合に、リスト情報が示す複数のプレイ選択肢をプレーヤに提示する制御を行う。具体的には、読みとられた楽曲コードに含まれる楽曲リストが、複数の楽曲で構成されている場合、これらの楽曲を一覧表示させた楽曲提示画面を、画像表示部110に表示させる(図5参照)。
【0101】
可変抽出部222は、選択情報が、所与の付随条件と組み合わせてプレイ選択肢を抽出する抽出条件可変情報である場合に、付随条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する制御を行う。具体的には、読み取られた楽曲コードに楽曲リストおよび付随条件が含まれている場合に、楽曲リストの中から付随条件を満たす楽曲を抽出して、楽曲提示画面として画像表示部110に表示させる(図9参照)。
【0102】
例えば、付随条件は、プレーヤ1のプレーヤ情報が第1のプレーヤ条件を満たすことであり、プレーヤ情報取得部214により取得されたプレーヤ情報が第1のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する。第1のプレーヤ条件は、例えば、プレーヤのプレイ関連情報に基づく条件を満たすことである。また、第1のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて、難易度が異なるプレイ選択肢を抽出して提示するようにしてもよい(図11参照)。
【0103】
また、付随条件は、読取コードの作成者のIDとプレーヤのIDとが所定の共通条件を満たすことであり、読取コードに含まれる作成者のIDと、プレーヤID取得部106により取得されたプレーヤIDとが共通条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する(図12参照)。
【0104】
また、付随条件は、コード読取部によって読み取られた読取コードについて、コード利用決定制御部216により利用された累積数が所定の回数条件を満たすことであり、回数条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する(図13参照)。
【0105】
また、付随条件は、読取コードに含まれる日時情報に基づく所定の時間条件を満たすことであり、時間条件を満たすか否かに応じて異なるプレイ選択肢を抽出して提示する(図15参照)。
【0106】
演出設定部224は、プレーヤ情報取得部214により取得されたプレーヤ情報が第2のプレーヤ条件を満たすか否かに応じて、コード利用決定制御部216により決定された決定プレイ選択肢に係るゲームの演出設定を異なる設定とする。演出設定は、背景画像の設定、および/又は、演出キャラクタの設定、を少なくとも含む。
【0107】
具体的には、読み取られた楽曲コードに楽曲リストおよび設定参照情報が含まれている場合に、プレーヤ情報取得部214により取得されたプレーヤ情報に基づき、設定参照情報から第2のプレーヤ条件を満たす演出設定を選択し、ゲーム画面における演出設定とする(図16参照)。設定参照情報には、演出設定である背景画像および演出キャラクタを特定する情報(例えば、背景画像IDやキャラクタID)が定められており、ゲーム画面の表示の際に用いる背景画像データやキャラクタデータ(画像データやモーションデータなど)は、特別演出設定情報320として記憶されている。図20は、特別演出設定情報320の一例である。図20に示すように、特別演出設定情報320は、複数種類の背景画像情報と、複数種類の演出キャラクタ情報とを含む。
【0108】
図18に戻り、画像生成部230は、ゲーム装置1300のシステム管理に関する画像やゲーム画像等を生成して画像表示部110へ出力する。画像表示部110は、画像生成部230から入力される画像信号に基づいて各種画像を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、プロジェクタといった画像表示装置によって実現できる。図1では、ビデオモニタ1310がこれに該当する。
【0109】
音生成部232は、音声データの生成やデコードをするICやソフトウェアの実行により実現され、ゲーム装置1300のシステム管理やゲームプレイに係る操作音やBGM等の音声データを生成或いはデコードする。そして、音声信号を音出力部112へ出力する。音出力部112は、音声信号に基づく音声を放音出力する。図1では、スピーカ1312がこれに該当する。
【0110】
通信制御部234は、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部114を介して外部装置とのデータのやり取りを実現する。通信部114は、通信ネットワークNと接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。図1では、制御基板1322に搭載された通信装置がこれに該当する。
【0111】
時計部236は、システムクロックを利用して現在日時等の計時を行う。
【0112】
記憶部300は、処理部200にゲーム装置1300を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのプログラムや各種データ等を記憶する。また、処理部200の作業領域として用いられ、処理部200が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。例えば、RAMやROM等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディスク、オンラインストレージ等によって実現される。記憶部300には、ゲーム制御プログラム302と、楽曲データ310と、特別演出設定情報320とが記憶される。
【0113】
[処理の流れ]
図21は、ゲーム装置におけるゲーム処理を説明するフローチャートである。この処理は、処理部200がゲーム制御プログラム302を実行することにより実現される。なお、1人プレイを前提として説明するが、マルチプレイでもよい。
【0114】
先ず、プレーヤ1が、プレーヤカード3をカードリーダに挿入することで、プレーヤID取得部106によりプレーヤIDが取得されたかを判断する。プレーヤIDが取得されたならば(ステップS1:YES)、プレーヤ情報取得部214が、ゲームサーバ1100から、取得されたプレーヤIDに対応するプレーヤ情報1110を取得する(ステップS3)。
【0115】
また、プレーヤ1が、コードカード5に印刷された楽曲コードやプレーヤ端末1200のディスプレイに表示させた楽曲コードをコードリーダ1314にかざすことで、コード読取部104により楽曲コードが読み取られたかを判断する。楽曲コードが読み取られたならば(ステップS5:YES)、コード利用決定制御部216が、読み取られた楽曲コードに付随条件が含まれるかを判断する。楽曲コードに付随条件が含まれるならば(ステップS7:YES)、可変抽出部222が、取得された楽曲コードに含まれる楽曲リストの中から、付随条件を満たす楽曲を抽出し(ステップS9)、選択した楽曲を提示した楽曲提示画面を画像表示部110に表示させる(ステップS11)。楽曲コードに付随条件が含まれないならば(ステップS7:NO)、楽曲コードに含まれる楽曲リストの各楽曲を提示した楽曲提示画面を画像表示部110に表示させる(ステップS13)。そして、操作入力部102を介したプレーヤの操作入力に従って、ゲームプレイの対象とする楽曲を決定する(ステップS15)。
【0116】
一方、コード読取部104により楽曲コードが読み取られていないならば(ステップS5:NO)、マニュアル決定制御部212が、操作入力部102を介したプレーヤの操作に従って、楽曲選択画面を順次切り替え表示して、ゲームプレイの対象とする楽曲を決定する(ステップS17)。このステップS17においては、所定の制限時間内に楽曲が決定されない場合に、楽曲選択画面において仮選択されている楽曲をゲームプレイの対象として強制選択することとしてもよい。
【0117】
楽曲が決定されると、ゲーム管理部210は、決定された楽曲に係る音楽ゲームのゲームプレイを実行する(ステップS19)。ゲームプレイが終了すると、ゲーム管理部210は、ゲームプレイの結果をゲームサーバ1100へ送信する(ステップS21)。
【0118】
[作用効果]
このように、本実施形態のゲーム装置1300によれば、プレイ選択肢である楽曲の中からプレイ対象とする楽曲を選択するための選択画面をプレーヤの操作入力に基づいて切り替え表示して決定するという従来の制御の他に、楽曲を選択するための選択情報である楽曲リストを含んだ楽曲コードを読み取ることで、読取コードに含まれる楽曲リストをプレーヤに提示して楽曲を決定するという、楽曲の選択・決定を簡略化できる新たな制御を実現することができる。楽曲選択に時間を要すると、ゲーム装置が占有されてしまい、次のプレーヤの待ち時間が長くなるために、従来の制御においては、楽曲選択に所定の制限時間を設けて、この制限時間内に楽曲が決定されない場合に楽曲選択画面において仮選択されている楽曲がゲームプレイの対象として強制選択される仕組みを採用する場合があった。本実施形態によれば、楽曲コードを読み取らせて楽曲を決定するという簡易な方法で楽曲を選択できるため、楽曲選択の時間を短縮してゲームプレイに要するトータルの時間を短くすることができるため、待ち時間を短縮化することができるようになる。
【0119】
また、どのような楽曲コードを用意するかによって提示される楽曲が変わることになるため、簡略化した楽曲の選択・決定に当たり、興趣性を有する選択・決定を実現できる。
【0120】
[変形例]
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
【0121】
(A)コレクション識別情報
例えば、楽曲コードに、コレクション識別情報を含めて作成するようにしてもよい。ゲーム装置1300は、読み取った楽曲コードにコレクション識別情報が含まれる場合、当該楽曲コードを利用したプレーヤのプレーヤIDが取得されているならば、当該プレーヤIDに、読み取った楽曲コードに含まれるコレクション識別情報を関連付けて記録する。そして、プレーヤIDに所定数のコレクション識別情報が関連付けて記録された場合、該当するプレーヤに所与の特典を付与する制御を行う。
【0122】
プレーヤIDと関連付けたコレクション識別情報の記録は、例えば、ゲーム装置1300からゲームサーバ1100へ送信することでゲームサーバ1100がプレーヤ情報1110に含めて記録することにしても良いし、プレーヤ情報1110をゲーム装置1300が管理する形態であればゲーム装置1300において記録することにしてもよい。また、付与する特典は、例えば、ゲーム画面の演出設定や、特別な楽曲の楽曲コード、等のゲームに関する内容とすると好適である。これにより、楽曲コードを集めるコレクションの要素をゲームに付加することができ、ゲームの興趣性を更に高めることができる。
【0123】
(B)プレイ可否
ゲーム装置1300において、読み取った楽曲コードに含まれる楽曲を抽出・提示する際に、プレイする日時が当該楽曲の使用許諾の期限に抵触しているか否かを判定することでプレイ可能か否かを判断し、プレイ可能な楽曲のみを抽出・提示するようにしてもよい。
【0124】
(C)対価サービス情報
楽曲コードに、対価サービス情報を含めて作成することにしてもよい。対価サービス情報は、ゲームプレイの対価の割り引き、又は、対価を無料とすることを示す情報である。ゲーム装置1300は、読み取った楽曲コードに対価サービス情報が含まれている場合、当該対価サービス情報に従って、ゲームプレイの対価の徴収制御を行う。更に、対価サービス情報には、回数の制限や、イベント期間中のみといった有効期間の制限、利用可能なプレーヤの制限、等を付加するようにしてもよい。
【0125】
(D)楽曲コードの利用を統計処理
また、作成者のプレーヤIDを含めて作成された楽曲コードを対象として、プレーヤ毎に、当該プレーヤが作成した楽曲コードが利用された回数を統計処理するとしてもよい。例えば、作成からの時間経過に対する利用回数の分布や、時間帯別の利用回数の分布などを把握することができる。作成したプレーヤを店舗の管理者(或いは店舗という法人)とするならば、その店舗が配布した楽曲コードがどれくらい利用されたかを把握して今後のマーケティングに活用することができる。
【0126】
(E)楽曲コードの作成者のプレーヤID
楽曲コードに、当該楽曲コードを作成したプレーヤのプレーヤIDを含めることとしても良いし、含める代わりに、当該プレーヤIDを示す別の識別情報を楽曲コードに含めることとし、その別の識別情報を、当該プレーヤのプレーヤ情報1110に含めることとしてもよい。別の識別情報の例としては、例えば、プレーヤカード3自体のカードIDが考えられる。この場合、図12を参照して説明した共通条件を満たすか否かの判定を、この別の識別情報を使って判定することとすればよい。
【0127】
(F)ゲーム装置の形態
また、ゲーム装置1300は、ゲームサーバ1100と通信接続する構成とせず、単体で動作する構成としてもよい。この場合、ゲームサーバ1100が記憶・管理するプレーヤ情報1110および楽曲コード管理情報1120を、ゲーム装置1300が記憶・管理することとする。また、業務用のゲーム装置の代わりに、家庭用のゲーム装置を用いることとしてもよい。その場合も上記実施形態を同様に適用可能である。
【0128】
(G)ゲームの種類
音楽ゲームを実行するゲーム装置1300について説明したが、複数のプレイ選択肢の中からゲームプレイの対象とするプレイ選択肢を決定する形態のゲームであれば、他の種類のゲームにも同様に適用可能である。例えば、ゴルフコースをプレイ選択肢とするゴルフゲームや、レースコースをプレイ選択肢とするレースゲーム、等のゲーム装置としてもよい。
【符号の説明】
【0129】
1300…ゲーム装置
200…処理部
210…ゲーム管理部
212…マニュアル決定制御部
214…プレーヤ情報取得部
216…コード利用決定制御部
218…特定選択肢抽出部
220…リスト該当選択肢抽出部
222…可変抽出部
224…演出設定部
300…記憶部
302…ゲーム制御プログラム
310…楽曲データ
320…特別演出設定情報
1100…ゲームサーバ
1110…プレーヤ情報
1120…楽曲コード管理情報
1…プレーヤ
3…プレーヤカード
5…コードカード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21