(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-06
(45)【発行日】2024-02-15
(54)【発明の名称】春巻皮用穀粉組成物
(51)【国際特許分類】
A23L 7/104 20160101AFI20240207BHJP
A23L 7/109 20160101ALI20240207BHJP
A23L 35/00 20160101ALI20240207BHJP
【FI】
A23L7/104
A23L7/109 D
A23L35/00
(21)【出願番号】P 2019037533
(22)【出願日】2019-03-01
【審査請求日】2022-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000187079
【氏名又は名称】昭和産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112874
【氏名又は名称】渡邊 薫
(72)【発明者】
【氏名】笛田 秀人
【審査官】村松 宏紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-166906(JP,A)
【文献】特開2012-254052(JP,A)
【文献】特開2016-214122(JP,A)
【文献】特開2007-151508(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛋白質含量(乾物換算)が11質量%以下、かつ、酢酸可溶蛋白質含量が20~55質量%である変性小麦粉(ただし、
原料小麦を品温45~95℃で1~6分間湿熱処理した原料小麦を製粉して得られた小麦粉を除く)を、主原料の穀粉類中に10~100質量%含有する、春巻皮用穀粉組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の春巻皮用穀粉組成物を用いた、春巻の皮。
【請求項3】
請求項2に記載の春巻の皮を用いた、揚げ春巻。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、春巻皮用穀粉組成物に関する。より詳しくは、製造される揚げ春巻の皮部が、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感を維持することのできる春巻皮用穀粉組成物、及びこれを用いた春巻の皮、並びに揚げ春巻に関する。
【背景技術】
【0002】
揚げ春巻は、小麦粉を主原料とする春巻皮で具材を巻き、これを油ちょうして製造される。皮部の食感は、パリパリとしたクリスピーな食感が好まれるが、油ちょう後、時間の経過にともない皮部に包まれた具材の水分が皮へ移行し、皮部がふやけてヒキのある食感となりやすい。そのため、油ちょう後、時間が経過しても皮部のクリスピーな食感を維持することが求められる。
【0003】
これに対して、例えば、原料粉に、デキストリン、酸化澱粉、酸処理澱粉、架橋澱粉、ハイアミロースコーンスターチの群から選ばれた1種又は2種以上の低粘度澱粉を使用する方法(特許文献1参照)、膨潤度が抑制された澱粉を使用する方法(特許文献2参照)、置換澱粉を使用する方法(特許文献3参照)、生地のpHを変化させることにより蛋白質を変性させた春巻皮を製造する方法(特許文献4参照)、密封容器内で間接加熱処理した小麦粉を使用する方法(特許文献5参照)、原料小麦を湿熱処理した小麦粉を使用する方法(特許文献6参照)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-121016号公報
【文献】特開2003-199518号公報
【文献】特開2008-22753号公報
【文献】特開2009-44986号公報
【文献】特開2007-151508号公報
【文献】特開2007-166906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これらの先行技術によっても、未だ十分な食感維持効果が得られていないのが実情である。
【0006】
そこで、本技術では、製造される揚げ春巻の皮部が、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感を維持することのできる春巻皮用穀粉組成物を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者らは、上記課題を解決するために鋭意実験検討を行った結果、蛋白質含量(乾物換算)及び酢酸可溶蛋白質含量が特定の範囲である変性小麦粉を、主原料の穀粉類中に特定量含有させることにより、製造される揚げ春巻の皮部が、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感を維持することができることを発見し、本技術を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本技術では、まず、蛋白質含量(乾物換算)が11質量%以下、かつ、酢酸可溶蛋白質含量が20~55質量%である変性小麦粉(ただし、原料小麦を品温45~95℃で1~6分間湿熱処理した原料小麦を製粉して得られた小麦粉を除く)を、主原料の穀粉類中に10~100質量%含有する、春巻皮用穀粉組成物を提供する。
【0009】
また、本技術では、前記春巻皮用穀粉組成物を用いた、春巻の皮、並びに前記春巻の皮を用いた、揚げ春巻も提供する。
【発明の効果】
【0010】
本技術によれば、皮部が、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感を維持することのできる揚げ春巻を提供することができる。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であっても良い。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本技術を実施するための好適な形態について説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
【0012】
1.春巻皮用穀粉組成物
本技術に係る春巻皮用穀粉組成物は、蛋白質含量(乾物換算)が11質量%以下、かつ、酢酸可溶蛋白質含量が20~55質量%である変性小麦粉を、主原料の穀粉類中に10~100質量%含有することを特徴とする。
【0013】
本技術に係る春巻皮用穀粉組成物を用いて製造される揚げ春巻の皮部は、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感を維持することができる。また、上記春巻皮用穀粉組成物を用いた春巻の皮は冷凍耐性にも優れるため、上記春巻皮用穀粉組成物を用いて成形した揚げ用春巻を冷凍保存した後、必要に応じて油ちょうしたとしても、食感が劣ることはない。そのため、特に、コンビニエンスストアやスーパーマーケットの惣菜コーナー等において、良好な食感の揚げ春巻を提供することができる。また、弁当のおかず等に用いても良好な食感を長時間維持できる。
【0014】
<変性小麦粉>
変性小麦粉は、小麦粉を従来公知の方法で処理することによって得ることができる。この処理には、物理的処理、化学的処理、生物学的処理等が含まれる。小麦粉としては、例えば、薄力粉、中力粉、準強力粉、強力粉、全粒粉、デュラム小麦粉等が挙げられ、これらを1種又は2種以上自由に選択して用いることができ、薄力粉が好ましい。
【0015】
本技術において、変性小麦粉の蛋白質含量(乾物換算)の上限値は11質量%以下である。11質量%を越えるとグルテン特有の硬さとヒキが生じてしまう。また、その食感は、表面は硬くなりガリガリに、内部は噛み切りにくいヒキが生じやすくなってしまう。
【0016】
変性小麦粉の蛋白質含量(乾物換算)の上限値は、10質量%以下であることが好ましく、9.5質量%以下であることがより好ましい。また、その下限値は、5質量%以上であることが好ましく、7質量%以上であることがより好ましい。なお、蛋白質含量の測定は、ケルダール法等の従来公知の方法により行うことができる。
【0017】
本技術において、変性小麦粉の酢酸可溶蛋白質含量は20~55質量%である。55質量%を越えるとほぼ未変性小麦粉と同じになるため、油ちょう後長時間経過するとヒキが生じてしまう。これは、グルテンのつながりが55質量%以下のものよりも強いために発生すると考えられる。また、20質量%未満のものはグルテンのつながりが過度に弱くなるため、過度なクリスピーさになってしまう。この場合、春巻特有のパリパリ感ではなく、パイなどに代表されるお菓子のような食感となり、春巻の食感としては不自然な食感となってしまう。以上のことから、春巻特有の食感(適度な硬さとサクミを有し、パリパリ感があり、内部にヒキのない食感)を出すためには、変性小麦粉の酢酸可溶蛋白質含量を上記の範囲に設定することが重要である。
【0018】
変性小麦粉の酢酸可溶蛋白質含量の上限値は、53質量%以下であることが好ましく、52質量%以下であることがより好ましい。また、その下限値は、23質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましい。
【0019】
なお、酸性可溶蛋白質含量の測定は、例えば、以下の方法により行うことができる。
(1)小麦粉2gを、100mL容量の三角フラスコに入れる。
(2)これに0.05N酢酸を40mL加えて、振盪する(25℃、130rpm、60分間)。
(3)遠心分離(5000rpm、5分間)し、上層の液相(抽出液)と下層の固相(残渣)とに分離する。
(4)上記(3)で分離した抽出液をろ紙(Whatman、No.42)で吸引濾過し、濾液を回収する。
(5)上記(3)で抽出液を回収した後三角フラスコに残った残渣に、0.05N酢酸40mLを入れてフラスコ壁面についた残渣を洗い流すように軽く撹拌し、遠心分離(5000rpm、5分間)し、上層の液相(抽出液)と下層の固相(残渣)とに分離する。
(6)上記(5)で分離した抽出液をろ紙(Whatman、No.42)で吸引濾過して濾液を回収し、前記(4)で回収した濾液と混合する。
(7)濾液をイオン交換水にて100mLに定容する。
(8)上記の操作で回収した濾液(小麦粉の酢酸抽出液)は25mLを、小麦粉は0.5gを、それぞれ分解に供した。
(9)分解により得られた試料に、水を30mL加え、ケルダール蒸留滴定装置(スーパーケル1500/1550、アクタック社製)にセットして蒸留及び滴定を行う。
(10)得られた窒素量から下式に基づいて酢酸可溶蛋白質含有量(%)を算出する。
【0020】
【0021】
本技術において、変性小麦粉は、主原料の穀粉類中に10~100質量%含有されるが、20~100質量%含有されることが好ましく、30~100質量%含有されることがより好ましく、40~100質量%含有されることが更に好ましく、50~100質量%含有されることが特に好ましい。
【0022】
主原料の穀粉類としては、例えば、小麦粉(本技術における変性小麦粉を除く。)、でん粉、小麦粉以外の穀粉等が挙げられ、これらを1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。
【0023】
小麦粉としては、例えば、薄力粉、中力粉、準強力粉、強力粉、全粒粉、デュラム小麦粉等が挙げられ、これらを1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。
【0024】
でん粉としては、例えば、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、米澱粉、ワキシー米澱粉、小麦澱粉、ワキシー小麦澱粉、サゴ澱粉などの澱粉(地上系澱粉)、馬鈴薯澱粉、ワキシー馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、ワキシータピオカ澱粉、甘藷澱粉、ワキシー甘藷澱粉などのような地下茎又は根由来の澱粉(地下系澱粉)、これらを原料とした加工でん粉等が挙げられ、これらを1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。
【0025】
小麦粉以外の穀粉としては、例えば、大麦粉、大豆粉、そば粉、ライ麦粉、米粉、トウモロコシ粉等が挙げられ、これらを1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。
【0026】
2.春巻の皮
本技術に係る春巻の皮は、上記春巻皮用穀粉組成物を用いることを特徴とする。上記春巻皮用穀粉組成物を含む生地を焼成することで得られる春巻の皮は、前述の通り、製造される揚げ春巻の皮部が、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感を維持することができる。
【0027】
本技術では、本技術の効果を損なわない範囲で、上記春巻皮用穀粉組成物以外に、通常春巻の皮に使用されるその他の材料を適宜含んでいてもよい。その他の材料としては、例えば、デキストリン、オリゴ糖、ぶどう糖、粉末水あめ、砂糖等の糖質;グルテン等の小麦由来たん白質、卵由来たん白質、大豆由来たん白質、乳由来たん白質等のたん白素材;粉末油脂、サラダ油、ショートニング等の油脂;粉末セルロース、結晶セルロース、イヌリン、難消化性澱粉等の食物繊維、グアガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、キサンタンガム等の増粘剤;食塩等の塩類;山芋粉、長芋粉等が挙げられる。
【0028】
本技術に係る春巻の皮の製造方法としては、例えば、少なくとも上記春巻皮用穀粉組成物及び水を含む生地を調製する工程、及び前記生地を焼成する工程を含むものとすることができる。前記生地を調製する工程、及び前記生地を焼成する工程は、従来公知の方法で行なうことができる。
【0029】
具体的には、例えば、上記春巻皮用穀粉組成物、必要に応じてその他の材料、並びに水をミキサーで混合し、ペースト状の生地を調製し、鉄板型焼成機、又はドラム型焼成機等に薄く塗りつけて焼成する。生地の粘度や焼成条件は、従来公知の条件から適宜選択して行うことができる。なお、前記生地を調製する際に、上記春巻皮用穀粉組成物、その他の材料等の全部又はその一部が、予め混合された組成物を用いてもよく、それぞれ個別の材料をミキサーに投入してもよい。前記生地の水の量は、特に限定されず、適正な粘度になるように適宜調節することができる。
【0030】
3.揚げ春巻
本技術に係る揚げ春巻は、上記春巻の皮を用いることを特徴とする。上記春巻の皮を用いて製造された揚げ春巻は、前述の通り、皮部が、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感を維持することができる。
【0031】
本技術に係る揚げ春巻の製造方法としては、例えば、上記春巻の皮に具材を巻き包んで、揚げ用春巻を成形する工程、及び前記揚げ用春巻を油ちょうする工程を含むものとすることができる。前記揚げ用春巻を成形する工程、及び揚げ用春巻を油ちょうする工程は、従来公知の方法で行うことができる。
【0032】
本技術に係る揚げ春巻の製造方法においては、揚げ用春巻を成形した後、直ぐに油ちょうしてもよく、成形した揚げ用春巻を冷蔵又は冷凍保存した後、油ちょうしてもよい。本発明に係る春巻の皮は、後述する実施例に示すように、冷凍耐性も高いので、成形した揚げ用春巻を冷凍保存した後、必要に応じて油ちょうしたとしても、食感が劣ることはない。また、油ちょうした春巻を冷凍保存した後、電子レンジ加熱や自然解凍など任意の解凍方法で解凍したとしても、食感が劣ることはない。
【0033】
春巻の皮に巻き包む具材としては、特に限定されず、野菜類、畜肉類、魚介類、豆類、乳製品、果物類等、製品に応じて自由に選択して用いることができる。
【実施例】
【0034】
以下、実施例に基づいて本技術を更に詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施例は、本技術の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
【0035】
<変性小麦粉の調製>
小麦粉を湿度100%、温度90~100℃の空間で4~30分加熱処理し、水分10~12質量%程度に調整し、変性小麦粉1~7を調製した。調製した各変性小麦粉の蛋白質含量(乾物換算)及び酢酸可溶蛋白質含量について、下記表1に示す。なお、小麦粉(未変性)の蛋白質含量(乾物換算)及び酢酸可溶蛋白質含量についても、下記表1に併記した。
【0036】
【0037】
蛋白質含量(乾物換算)及び酢酸可溶蛋白質含量の測定は、前述した方法により行った。
【0038】
<春巻の調製>
下記表2~3に記載の配合にて、水と食塩を混合して完全に溶解させたあと、各小麦粉を投入し分散液を調製し、加水量に関しては、実施例及び比較例の分散液の粘度がほぼ同等になるように調整した。ドラム型焼成機を用い上記分散液を用い、厚さ0.50~0.55mmの春巻皮を製造し、190mm×190mmに切断した。次いで、前記春巻皮に対しあらかじめ調理しておいた具材を乗せ、揚げ用春巻を各40本製造した。製造した揚げ用春巻各20本を-40℃で急速冷凍し、これらを-20℃で14日間冷凍保存した後、170~180℃で5分油ちょうし、25℃で3時間放置した。また、製造した揚げ用春巻を冷凍しないもの(各20本)は170~180℃で4分油ちょうし、-40℃で急速冷凍した後、これらを-20℃で14日間冷凍保存した。このうち各10本は家庭用500W電子レンジにて1本あたり30秒程度加熱した。また、他方の各10本は25℃で5時間放置し、自然解凍を行った。
【0039】
【0040】
【0041】
なお、上記表2~3の配合の単位は全て「質量部」である。また、表3における「実施例3」は表2中の「実施例3」と同一であり、表3における「比較例4」は表2中の「比較例4」と同一である。表3において比較しやすいように、これらの例については重複して記載した。
【0042】
<官能評価の方法>
調製した各春巻を専門パネル10名にて試食した。試食の時の官能評価は、下記評価(5段階)について行い、専門パネル10名の平均点を評価点とした。
【0043】
〔評価〕
5:皮部は、適度な硬さ、良好なサクミを有し、パリパリ感を堪能できる。
4:皮部は、硬さ、サクミを有し、好ましいパリパリ感がある。
3:皮部は、やや硬さ、サクミがあり、パリパリ感はやや感じる。
2:皮部は、ヒキのある食感で、パリパリ感は感じられない。
1:皮部は、ぼそぼそとした食感であり、好ましくない。
【0044】
<評価結果及び考察>
官能評価の結果については、上記表2~3に併記した。実施例1~8は、比較例1~6と比較して、油ちょう直後及び油ちょう3時間後の両方において、皮部が、適度な硬さ及び良好なサクミを有し、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感を有していた。また、油ちょう後に冷凍し、電子レンジ加熱した後及び自然解凍した後の両方において、皮部が、硬さとサクミを有し、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感を有していた。したがって、蛋白質含量(乾物換算)が11質量%以下、かつ、酢酸可溶蛋白質含量が20~55質量%である変性小麦粉を、主原料の穀粉類中に50~100質量%含有させた春巻皮用穀粉組成物を用いることで、油ちょう直後、油ちょう3時間後、油ちょう後に冷凍し、電子レンジ加熱した後、及び油ちょう後に冷凍し、自然解凍した後のすべてにおいて、皮部が、適度な硬さ及び良好なサクミを有し、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感である揚げ春巻を提供できることが示唆された。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本技術によれば、皮部が、パリパリとしたクリスピーでヒキのない食感を維持することのできる揚げ春巻を提供することができる。そのため、特に、コンビニエンスストアやスーパーマーケットの惣菜コーナー等において、良好な食感の揚げ春巻を提供することができる。また、弁当のおかず等に用いても良好な食感を長時間維持できる。