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特許7434840情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/07 20060101AFI20240214BHJP
【FI】
G06F11/07 169
G06F11/07 140A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019214671
(22)【出願日】2019-11-27
(65)【公開番号】P2021086388
(43)【公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-09-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】吉橋 亮佑
【審査官】▲はま▼中 信行
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-032043(JP,A)
【文献】特開2006-222633(JP,A)
【文献】特開2011-082941(JP,A)
【文献】特開2009-289022(JP,A)
【文献】特開2018-047601(JP,A)
【文献】特開2002-351628(JP,A)
【文献】特開2005-262675(JP,A)
【文献】特開平03-134755(JP,A)
【文献】特開平02-016077(JP,A)
【文献】特開平10-326208(JP,A)
【文献】米国特許第7324942(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/07
G06F 9/50
G06F 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末とサーバとを備えた情報処理システムであって、
前記サーバは、
メッセージを表示する第1の端末及び複数のコンポーネントをつなぎ合わせたアプリケーションを作成する第2の端末のいずれとも異なる第3の端末から、作成された前記アプリケーションのエラーメッセージをカスタマイズする要求を受け付ける要求受け付け部と、
前記要求に応じてカスタマイズされたエラーメッセージを含むカスタマイズ情報を、テナント又はユーザごとに保持するカスタムエラーメッセージ保持部と、
前記アプリケーションの実行時にエラーが発生したとき、前記アプリケーションを実行したテナント又はユーザに対応するカスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされたエラーメッセージを前記第1の端末に送信する送信部と、
作成された前記アプリケーションに含まれる前記複数のコンポーネントのうち、特定のコンポーネントを選択し、カスタマイズされた前記エラーメッセージの入力を受け付ける画面を前記第3の端末に提供するUI提供部と、
を備え
前記要求受け付け部は、前記アプリケーションに含まれる前記複数のコンポーネントのうち、前記特定のコンポーネントに対する前記エラーメッセージのカスタマイズの要求を受け付け、
前記カスタムエラーメッセージ保持部は、前記要求に応じて前記コンポーネントごとにカスタマイズされた前記エラーメッセージを含む前記カスタマイズ情報を保持し、
前記送信部は、前記アプリケーションの前記特定のコンポーネントの実行時にエラーが発生したとき、当該特定のコンポーネントに対応する前記カスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされた前記エラーメッセージを前記第1の端末に送信する、情報処理システム。
【請求項2】
推奨メッセージを保持する推奨メッセージ保持部と、
前記推奨メッセージ保持部によって保持されている推奨メッセージを表示する推奨メッセージ表示部と、
前記推奨メッセージ表示部によって表示された推奨メッセージの選択を受け付ける選択受け付け部と、
をさらに備え、
前記カスタムエラーメッセージ保持部は、前記選択受け付け部によって選択が受け付けられた推奨メッセージを含むカスタマイズ情報を、テナント又はユーザごとに保持する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
メッセージを表示する第1の端末及び複数のコンポーネントをつなぎ合わせたアプリケーションを作成する第2の端末のいずれとも異なる第3の端末から、作成された前記アプリケーションのエラーメッセージをカスタマイズする要求を受け付ける要求受け付け部と、
前記要求に応じてカスタマイズされたエラーメッセージを含むカスタマイズ情報を、テナント又はユーザごとに保持するカスタムエラーメッセージ保持部と、
前記アプリケーションの実行時にエラーが発生したとき、前記アプリケーションを実行したテナント又はユーザに対応するカスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされたエラーメッセージを前記第1の端末に送信する送信部と、
作成された前記アプリケーションに含まれる前記複数のコンポーネントのうち、特定のコンポーネントを選択し、カスタマイズされた前記エラーメッセージの入力を受け付ける画面を前記第3の端末に提供するUI提供部と、
を備え
前記要求受け付け部は、前記アプリケーションに含まれる前記複数のコンポーネントのうち、前記特定のコンポーネントに対する前記エラーメッセージのカスタマイズの要求を受け付け、
前記カスタムエラーメッセージ保持部は、前記要求に応じて前記コンポーネントごとにカスタマイズされた前記エラーメッセージを含む前記カスタマイズ情報を保持し、
前記送信部は、前記アプリケーションの前記特定のコンポーネントの実行時にエラーが発生したとき、当該特定のコンポーネントに対応する前記カスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされた前記エラーメッセージを前記第1の端末に送信する、情報処理装置。
【請求項4】
前記カスタムエラーメッセージ保持部は、前記カスタマイズ情報を前記テナント毎に保持し、
前記特定のコンポーネントに対する前記エラーメッセージのカスタマイズは、管理権限を持つユーザによって行われる、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
メッセージを表示する第1の端末及び複数のコンポーネントをつなぎ合わせたアプリケーションを作成する第2の端末のいずれとも異なる第3の端末から、作成された前記アプリケーションのエラーメッセージをカスタマイズする要求を受け付ける要求受け付け工程と、
前記要求に応じてカスタマイズされたエラーメッセージを含むカスタマイズ情報を、テナント又はユーザごとに記憶部に保持させるカスタムエラーメッセージ保持工程と、
前記アプリケーションの実行時にエラーが発生したとき、前記アプリケーションを実行したテナント又はユーザに対応するカスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされたエラーメッセージを前記第1の端末に送信する送信工程と、
作成された前記アプリケーションに含まれる前記複数のコンポーネントのうち、特定のコンポーネントを選択し、カスタマイズされた前記エラーメッセージの入力を受け付ける画面を前記第3の端末に提供するUI提供工程と、
を含み、
前記要求受け付け工程は、前記アプリケーションに含まれる前記複数のコンポーネントのうち、前記特定のコンポーネントに対する前記エラーメッセージのカスタマイズの要求を受け付け、
前記カスタムエラーメッセージ保持工程は、前記要求に応じて前記コンポーネントごとにカスタマイズされた前記エラーメッセージを含む前記カスタマイズ情報を保持し、
前記送信工程は、前記アプリケーションの前記特定のコンポーネントの実行時にエラーが発生したとき、当該特定のコンポーネントに対応する前記カスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされた前記エラーメッセージを前記第1の端末に送信する、情報処理方法。
【請求項6】
メッセージを表示する第1の端末及び複数のコンポーネントをつなぎ合わせたアプリケーションを作成する第2の端末のいずれとも異なる第3の端末から、作成された前記アプリケーションのエラーメッセージをカスタマイズする要求を受け付ける要求受け付けステップと、
前記要求に応じてカスタマイズされたエラーメッセージを含むカスタマイズ情報を、テナント又はユーザごとに記憶部に保持させるカスタムエラーメッセージ保持ステップと、
前記アプリケーションの実行時にエラーが発生したとき、前記記憶部に記憶された、前記アプリケーションを実行したテナント又はユーザに対応するカスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされたエラーメッセージを前記第1の端末に送信する送信ステップと、
作成された前記アプリケーションに含まれる前記複数のコンポーネントのうち、特定のコンポーネントを選択し、カスタマイズされた前記エラーメッセージの入力を受け付ける画面を前記第3の端末に提供するUI提供ステップと、
をコンピュータに実行させ
前記要求受け付けステップは、前記アプリケーションに含まれる前記複数のコンポーネントのうち、前記特定のコンポーネントに対する前記エラーメッセージのカスタマイズの要求を受け付け、
前記カスタムエラーメッセージ保持ステップは、前記要求に応じて前記コンポーネントごとにカスタマイズされた前記エラーメッセージを含む前記カスタマイズ情報を保持し、
前記送信ステップは、前記アプリケーションの前記特定のコンポーネントの実行時にエラーが発生したとき、当該特定のコンポーネントに対応する前記カスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされた前記エラーメッセージを前記第1の端末に送信する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、有線又は無線LANで同一のネットワークに接続されたシステム単位で、アプリケーション(Webアプリケーション等)のエラーメッセージをカスタマイズする方法が知られている。
【0003】
例えば、エラーメッセージをカスタマイズする目的で、メッセージ表示端末からユーザ単位でエラーメッセージをカスタマイズする方法が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術には、エラーメッセージのカスタマイズを効率的に行うことが難しい場合があるという問題がある。
【0005】
例えば、業務で使用しているアプリケーションでエラーが発生した場合、その会社のIT管理者に連絡したり、機器の管理会社に問い合わせたり様々な解決方法が考えられる。どういうフローになるかは会社やユーザごとに異なるため、各運用に沿ったエラーメッセージが表示されることが望ましい。
【0006】
アプリケーションは、様々なコンポーネントの組み合わせである場合があるが、従来の技術では、プリンタに関するエラーメッセージしかカスタマイズできなかった。また、従来の技術では、エラーメッセージ表示時かつ当該エラーメッセージを表示した端末からしかエラーメッセージのカスタマイズができなかった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エラーメッセージのカスタマイズを効率的に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の端末とサーバとを備えた情報処理システムであって、前記サーバは、メッセージを表示する第1の端末及び複数のコンポーネントをつなぎ合わせたアプリケーションを作成する第2の端末のいずれとも異なる第3の端末から、作成された前記アプリケーションのエラーメッセージをカスタマイズする要求を受け付ける要求受け付け部と、前記要求に応じてカスタマイズされたエラーメッセージを含むカスタマイズ情報を、テナント又はユーザごとに保持するカスタムエラーメッセージ保持部と、前記アプリケーションの実行時にエラーが発生したとき、前記アプリケーションを実行したテナント又はユーザに対応するカスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされたエラーメッセージを前記第1の端末に送信する送信部と、作成された前記アプリケーションに含まれる前記複数のコンポーネントのうち、特定のコンポーネントを選択し、カスタマイズされた前記エラーメッセージの入力を受け付ける画面を前記第3の端末に提供するUI提供部と、を備える。前記要求受け付け部は、前記アプリケーションに含まれる前記複数のコンポーネントのうち、前記特定のコンポーネントに対する前記エラーメッセージのカスタマイズの要求を受け付ける。前記カスタムエラーメッセージ保持部は、前記要求に応じて前記コンポーネントごとにカスタマイズされた前記エラーメッセージを含む前記カスタマイズ情報を保持する。前記送信部は、前記アプリケーションの前記特定のコンポーネントの実行時にエラーが発生したとき、当該特定のコンポーネントに対応する前記カスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされた前記エラーメッセージを前記第1の端末に送信する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、エラーメッセージのカスタマイズを効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、第1の実施形態のサーバ及びPCのハードウェア構成の例を示す図である。
図3図3は、第1の実施形態のMFPのハードウェア構成の例を示す図である。
図4図4は、第1の実施形態のサーバの機能構成の例を示す図である。
図5図5は、第1の実施形態のWF開発ツールの画面の例を示す図である。
図6図6は、第1の実施形態のユーザ設定ツールの画面の例を示す図である。
図7図7は、第1の実施形態のユーザ設定ツールの管理者用の画面の例を示す図である。
図8図8は、第1の実施形態のエラーメッセージのカスタマイズ画面の例を示す図である。
図9図9は、第1の実施形態のカスタムエラーメッセージを登録するシーケンスを示す図である。
図10図10は、第1の実施形態のカスタムエラーメッセージのデータ形式の例を示す図である。
図11図11は、第1の実施形態のエラーメッセージを表示する画面の例を示す図である。
図12図12は、第1の実施形態のカスタムエラーメッセージを表示するシーケンスを示す図である。
図13図13は、第1の実施形態の推奨エラーメッセージを表示する画面の例を示す図である。
図14図14は、第1の実施形態の推奨エラーメッセージを表示する画面の例を示す図である。
図15図15は、第1の実施形態の情報処理システムの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、サーバ10及びサーバ10と通信ネットワーク1Nで接続されたデバイス群20を有する。デバイス群20は、MFP(Multifunction Peripheral/Product/Printer)21、PC22a、PC22b及びPC22cを含む。以降の説明では、PC22a、PC22b及びPC22cを区別せずにPC22と表記する場合がある。
【0013】
図2は、第1の実施形態のサーバ及びPCのハードウェア構成の例を示す図である。ここでは、サーバ10のハードウェア構成について説明する。PC22は、サーバ10と同様のハードウェア構成を有するものであってもよい。図2に示されているように、サーバ10は、コンピュータによって構築されている。図2に示されているように、サーバ10は、CPU1001、ROM1002、RAM1003、HD1004、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ10010、ディスプレイ1006、外部機器接続I/F(Interface)1008、ネットワークI/F1009、データバス1010、キーボード1011、ポインティングデバイス1012、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ1014、メディアI/F1016を備えている。
【0014】
これらのうち、CPU1001は、サーバ10全体の動作を制御する。ROM1002は、IPL等のCPU1001の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM1003は、CPU1001のワークエリアとして使用される。HD1004は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ1005は、CPU1001の制御にしたがってHD1004に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ1006は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像等の各種情報を表示する。外部機器接続I/F1008は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F1009は、通信ネットワーク1Nを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。データバス1010は、図2に示されているCPU1001等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0015】
また、キーボード1011は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス1012は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ1014は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW1013に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F1016は、フラッシュメモリ等の記録メディア1015に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0016】
図3は、第1の実施形態のMFPのハードウェア構成の例を示す図である。図3に示されているように、MFP21は、コントローラ2110、近距離通信回路2120、エンジン制御部2130、操作パネル2140、ネットワークI/F2150を備えている。
【0017】
これらのうち、コントローラ2110は、コンピュータの主要部であるCPU2101、システムメモリ(MEM-P)2102、ノースブリッジ(NB)2103、サウスブリッジ(SB)2104、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)2106、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)2107、HDDコントローラ2108、及び、記憶部であるHD2109を有し、NB2103とASIC2106との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス2121で接続した構成となっている。
【0018】
これらのうち、CPU2101は、MFP21の全体制御を行う制御部である。NB2103は、CPU2101と、MEM-P2102、SB2104、及びAGPバス2121とを接続するためのブリッジであり、MEM-P2102に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0019】
MEM-P2102は、コントローラ2110の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM2102a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリ等として用いるRAM2102bとからなる。なお、RAM2102bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0020】
SB2104は、NB2103とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC2106は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス2121、PCIバス2122、HDD2108及びMEM-C2107をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC2106は、PCIターゲット及びAGPマスタ、ASIC2106の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C2107を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部2131及びプリンタ部2132との間でPCIバス2122を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC2106には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0021】
MEM-C2107は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD2109は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD2109は、CPU2101の制御にしたがってHD2109に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス2121は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P2102に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0022】
また、近距離通信回路2120には、近距離通信回路2120aが備わっている。近距離通信回路2120は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
【0023】
さらに、エンジン制御部2130は、スキャナ部2131及びプリンタ部2132によって構成されている。また、操作パネル2140は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部2140a、並びに、濃度の設定条件等の画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル2140bを備えている。コントローラ2110は、MFP21全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル2140からの入力等を制御する。スキャナ部2131又はプリンタ部2132には、誤差拡散やガンマ変換等の画像処理部分が含まれている。
【0024】
なお、MFP21は、操作パネル2140のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0025】
また、ネットワークI/F2150は、通信ネットワーク1Nを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路2120及びネットワークI/F2150は、PCIバス2122を介して、ASIC2106に電気的に接続されている。
【0026】
図4は、第1の実施形態のサーバの機能構成の例を示す図である。ここで、サーバ10は、情報処理装置の一例である。図4に示されるように、サーバ10は、Webアプリケーション11、WF開発ツール12、ユーザ設定ツール13及び入出力サービス14を有する。
【0027】
Webアプリケーション11は、入出力サービス14に保存されているデータを基に、Webアプリケーションの画面を構成したり処理実行を入出力サービス14へ依頼したりするモジュールである。
【0028】
Webアプリケーション11は、画面構成部111及びアプリケーション実行部112を有する。画面構成部111は、入出力サービス14から取得した情報に基づき、Webアプリケーションの画面を構成する。アプリケーション実行部112は、ユーザからのリクエストに応じて処理を実行する。
【0029】
WF開発ツール12は、Web上でWFアプリケーションを作成することができるツールである。WFアプリケーションは様々な処理(コンポーネント)をつなぎ合わせ、1つのフローを実行するアプリケーションである。
【0030】
図5は、第1の実施形態のWF開発ツールの画面の例を示す図である。図5の例では、Execute OCR、Upload File、Send Emailそれぞれが、各コンポーネントに相当する。また、アプリケーション開発権限を持ったユーザのみがWF開発ツール12へアクセスし、WFアプリケーションを開発することができる。
【0031】
WF開発ツール12は、UI提供部121及びアプリケーション登録部122を有する。UI提供部121は、図5のようなUIをユーザに提供する。アプリケーション登録部122は、ユーザからのリクエストを受け取って、UIを介して生成されたWFアプリケーションを入出力サービス14に登録する。WFアプリケーションは、Web上で実行されるWebアプリケーションであってもよい。
【0032】
ユーザ設定ツール13は、WF開発ツール12で作成されたアプリケーションの設定(例えばデフォルトの配信先フォルダの設定等)をテナントやユーザ単位で設定できるツールである。ここで、テナントとは、会社や部署ごとの大きなくくりのことである。テナント単位での設定はテナントの管理者が実施でき、この設定はテナントに所属しているすべてのユーザに反映される。ユーザ単位の設定は文字通り、ユーザごとの設定である。テナント設定とユーザ設定では、ユーザ設定が優先される。
【0033】
ユーザ設定ツール13は、UI提供部131、設定登録部132及びカスタムエラーメッセージ登録部133を有する。UI提供部131は、アプリケーションの設定を行うためのUIをユーザに提供する。例えば、UI提供部131は、図6のようなUIを提供する。図6は、第1の実施形態のユーザ設定ツールの画面の例を示す図である。設定登録部132は、ユーザが設定したアプリケーションの設定内容を入出力サービス14に登録する。カスタムエラーメッセージ登録部133は、ユーザが設定したカスタムエラーメッセージを入出力サービス14に登録する。カスタムエラーメッセージの登録及び表示については、後に詳細に説明する。
【0034】
入出力サービス14は、アプリケーション管理部141、I/Oロジック処理部142及びカスタムエラーメッセージ保持部143を有する。アプリケーション管理部141は、開発されたアプリケーションを管理する。I/Oロジック処理部142は、アプリケーションの実行リクエストを受け取って、フローを実行する。カスタムエラーメッセージ保持部143は、カスタムされたエラーメッセージを保持する。
【0035】
デバイス群20に含まれる各デバイスについて説明する。MFP21は、Webアプリケーション11を実行する。PC22aは、開発権限を持つユーザによるアプリケーションの開発に用いられ、WF開発ツール12を実行する。PC22b及びPC23cは、主に管理権限を持つユーザ及び利用権限のみを持つユーザ等によって利用され、ユーザ設定ツール13を実行する。
【0036】
ここで、利用権限は、アプリケーションの利用及びユーザ単位でのアプリケーションの設定を行うことができる権限であるものとする。また、管理権限は、利用権限と同等の権限を含み、さらに、テナント単位でのアプリケーションの設定を行うことができる権限であるものとする。なお、開発権限は、管理権限と同等の権限を含み、さらに、アプリケーション自体に変更を加えることができる権限ということができる。
【0037】
カスタムエラーメッセージの設定について説明する。ここで、エラーメッセージは、ユーザ設定ツール13からカスタマイズされる。ユーザ設定ツール13によれば、テナント単位又はユーザ単位のエラーメッセージのカスタマイズ(設定)ができる。
【0038】
テナント単位のエラーメッセージのカスタマイズは、管理権限を持つユーザによって行われる。テナント単位のカスタマイズは、テナント配下のすべてのユーザに適用される。一方、ユーザ単位のカスタマイズは、当該ユーザにのみに適用される。
【0039】
なお、カスタマイズの優先度は、ユーザ単位の設定、テナント単位の設定、アプリ自体の設定、コンポーネントの持つ設定の順で高いものとする。つまり、テナント単位でエラーメッセージをカスタマイズした場合であっても、当該エラーメッセージにユーザ単位のカスタマイズがされていれば、ユーザ単位のカスタマイズが優先される。一方、テナント単位でエラーメッセージをカスタマイズした場合、当該カスタマイズは、アプリケーションやコンポーネントの初期設定よりも優先される。
【0040】
図7は、第1の実施形態のユーザ設定ツールの管理者用の画面の例を示す図である。管理権限を持つユーザがユーザ設定ツール13を実行すると、図7の画面が表示される。さらに、エラーメッセージカスタマイズボタンがクリックされると、ユーザ設定ツール13は、図8に示されるようなエラーメッセージカスタマイズ画面を表示する。図8は、第1の実施形態のエラーメッセージのカスタマイズ画面の例を示す図である。
【0041】
図8に示されるように、エラーメッセージカスタマイズ画面には、アプリケーションに利用されているフローが表示される。図8のフローは、「バーコード認識」というコンポーネントが実行された後「メール」というコンポーネントが実行されることを示している。
【0042】
フローのコンポーネントのアイコンがクリックされると、ユーザ設定ツール13は、エラー原因とデフォルトのメッセージリストを表示する。ユーザは、メッセージリストに対して、カスタマイズしたメッセージを入力することができる。
【0043】
図8の例では、ユーザは、「バーコード認識」コンポーネントのアイコンをクリックし、原因が「検出失敗」である場合のエラーメッセージを「カバーシートが挟まれていません。△△さんからカバーシートを受け取ってください。」に変更し、原因が「ファイルサイズ上限Over」である場合のエラーメッセージを「処理がタイムアウトしました。IT管理者の○○さんへ連絡してください。」に変更している。そして、保存ボタンがクリックされると、ユーザ設定ツール13は、変更後のエラーメッセージを入出力サービス14に登録する。
【0044】
図9は、第1の実施形態のカスタムエラーメッセージを登録するシーケンスを示す図である。ここでは、PC22bからユーザ設定ツール13が実行されたものとする。図9に示されるように、まず、PC22bのブラウザ221bは、UI提供部131に対し、エラーメッセージカスタマイズ画面の表示要求を行う(ステップS101)。UI提供部131は、カスタムエラーメッセージ登録画面をブラウザ221bに提供する(ステップS102)。
【0045】
ブラウザ221bは、ユーザの操作により、カスタムエラーメッセージの入力を行う(ステップS103)。そして、ブラウザ221bは、カスタムエラーメッセージ登録部133に対し、カスタムエラーメッセージの登録要求を行う(ステップS104)。さらに、カスタムエラーメッセージ登録部133は、入出力サービス14のカスタムエラーメッセージ保持部143に対し、カスタムエラーメッセージの登録要求を行う(ステップS105)。
【0046】
カスタムエラーメッセージ保持部143は、カスタムエラーメッセージの登録処理を行い(ステップS106)、登録結果をカスタムエラーメッセージ登録部133に返す(ステップS107)。さらに、カスタムエラーメッセージ登録部133は、登録結果をブラウザ221bに通知する(ステップS108)。
【0047】
図10は、第1の実施形態のカスタムエラーメッセージのデータ形式の例を示す図である。カスタムエラーメッセージ保持部143は、図10に示される形式のデータを保持する。図10のcomponentIDは、コンポーネントを特定する文字列である。Keyは、エラー発生時にエラーを特定する文字列である。customized_messageは、カスタマイズされ登録されたメッセージである。
【0048】
このように、ユーザ設定ツール13は、メッセージを表示するMFP21及びアプリケーションを作成するPC22aのいずれとも異なるPC22bから、アプリケーションのエラーメッセージをカスタマイズする要求を受け付けるMFP21は、第1の端末の一例である。PC22aは、第2の端末の一例である。PC22bは、第3の端末の一例である。
【0049】
入出力サービス14は、要求に応じてカスタマイズされたエラーメッセージを含むカスタマイズ情報を、テナント又はユーザごとに保持する。例えば、カスタマイズ情報は、図10に示される形式のデータであり、テナント又はユーザに対応付けて記憶される。
【0050】
ユーザ設定ツール13は、アプリケーションに含まれる複数のコンポーネントのうち、特定のコンポーネントに対するエラーメッセージのカスタマイズの要求を受け付けることができる。この場合、入出力サービス14は、要求に応じてコンポーネントごとにカスタマイズされたメッセージを含むカスタマイズ情報を保持する。例えば、図10のcomponentIDは、エラーメッセージ対応するコンポーネントを識別するための情報である。
【0051】
図11は、第1の実施形態のエラーメッセージを表示する画面の例を示す図である。カスタムエラーメッセージ保持部143に保持されているエラーメッセージは、アプリケーション実行時に図11のような態様で表示される。
【0052】
図12は、第1の実施形態のカスタムエラーメッセージを表示するシーケンスを示す図である。図12に示されるように、まず、MFP21のブラウザ211は、Webアプリケーション11のアプリケーション実行部112に対し、アプリケーションのフロー実行要求を行う(ステップS201)。アプリケーション実行部112は、入出力サービス14のI/Oロジック処理部142に対し、フロー実行要求を行う(ステップS202)。
【0053】
I/Oロジック処理部142は、フローを実行する(ステップS203)。I/Oロジック処理部142は、エラーが発生すると(ステップS204)、カスタムエラーメッセージ保持部143に対し、カスタムエラーメッセージの取得要求を行う(ステップS205)。カスタムエラーメッセージ保持部143は、エラーに応じたカスタムエラーメッセージを取得し(ステップS206)、I/Oロジック処理部142に返す(ステップS207)。
【0054】
I/Oロジック処理部142は、カスタムエラーメッセージをアプリケーション実行部112に返す(ステップS208)。アプリケーション実行部112は、カスタムエラーメッセージをブラウザ211に送信し表示させる(ステップS209)。
【0055】
このように、Webアプリケーション11は、アプリケーションの実行時にエラーが発生したとき、アプリケーションを実行したテナント又はユーザに対応するカスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされたエラーメッセージをMFP21に送信する。また、Webアプリケーション11は、アプリケーションの特定のコンポーネントの実行時にエラーが発生したとき、当該特定のコンポーネントに対応するカスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされたエラーメッセージをMFP21に送信することができる。
【0056】
このように、ユーザ設定ツール13によれば、エラーメッセージのカスタマイズを効率的に行うことができるようになる。さらに、Webアプリケーション11は、テナント又はユーザごとにカスタマイズされたエラーメッセージを表示することができる。また、ユーザ設定ツール13は、コンポーネントを識別する情報とともにエラーメッセージを登録するため、コンポーネントが複数ある場合であっても対応するエラーメッセージが識別可能である。
【0057】
ユーザ設定ツール13は、推奨するエラーメッセージをユーザに提供することができる。その場合、ユーザは提供された推奨メッセージを取得し、必要に応じて推奨メッセージにさらに変更を加えた上で登録することができる。
【0058】
図13は、第1の実施形態の推奨エラーメッセージを表示する画面の例を示す図である。ユーザ設定ツール13は、エラーメッセージカスタマイズ画面で推奨ボタンがクリックされると、推奨メッセージのリストが表示される。図13の例では、ユーザ設定ツール13は、推奨メッセージとして他のテナント及びユーザ、又は他のコンポーネントについて登録済みのエラーメッセージを表示する。ユーザ設定ツール13は、推奨メッセージのリストに掲載されたいずれかのメッセージが選択されると、当該選択されたメッセージを、エラーメッセージカスタマイズ画面のクリックされた推奨ボタンに対応するメッセージ欄に転記する。
【0059】
図14は、第1の実施形態の推奨エラーメッセージを表示する画面の例を示す図である。PC22bのブラウザ221bは、推奨ボタンのクリックに応じて、ユーザ設定ツール13のUI提供部131に対し、推奨メッセージの表示要求を行う(ステップS301)。UI提供部131は、入出力サービスのカスタムエラーメッセージ保持部143に対して、推奨メッセージの表示要求を行う(ステップS302)。
【0060】
カスタムエラーメッセージ保持部143は、表示要求に応じて推奨メッセージを取得し、UI提供部131に返す。UI提供部131は、推奨メッセージをブラウザ221bに送信し表示させる。
【0061】
このように登録済みのエラーメッセージは、推奨メッセージとしても利用される。このため、入出力サービス14は、推奨メッセージを保持しているといえる。また、ユーザ設定ツール13は、保持されている推奨メッセージを表示し、さらに表示された推奨メッセージの選択を受け付ける。そして、入出力サービス14は、選択された推奨メッセージを含むカスタマイズ情報を、テナント又はユーザごとに保持することができる。ユーザは、推奨メッセージを基にエラーメッセージのカスタマイズを行うことができるため、エラーメッセージのカスタマイズはさらに効率化される。
【0062】
図15は、第1の実施形態の情報処理システムの機能ブロック図である。図15は、図4で説明した各機能から特定の機能を取り出して機能ブロック図としたものである。
【0063】
図15に示すように、要求受け付け部は13a、メッセージを表示するMFP21及びアプリケーションを作成するPC22aのいずれとも異なるPC22bから、アプリケーションのエラーメッセージをカスタマイズする要求を受け付ける。また、図4の例では、ユーザ設定ツール13が要求受付部13aとして機能する。
【0064】
カスタムエラーメッセージ保持部14aは、要求に応じてカスタマイズされたエラーメッセージを含むカスタマイズ情報を、テナント又はユーザごとに保持する。また、図4の例では、入出力サービス14がカスタムエラーメッセージ保持部14aとして機能する。
【0065】
送信部11aは、アプリケーションの実行時にエラーが発生したとき、アプリケーションを実行したテナント又はユーザに対応するカスタマイズ情報に含まれるカスタマイズされたエラーメッセージをMFP21に送信する。また、図4の例では、Webアプリケーション11が送信部11aとして機能する。
【0066】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0067】
実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、サーバ10は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリ等を含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、デバイス群20の各デバイスは、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。
【0068】
さらに、サーバ101の装置及び各デバイスは、開示された処理ステップ、例えば図1を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、各デバイスによって実行され得る。同様に、所定のユニットの機能は、各デバイスによって実行することができる。また、サーバ10と各デバイスの各要素は、1つのサーバ装置にまとめられていてもよいし、複数の装置に分けられていても良い。
【0069】
なお、デバイス群20の各デバイスは、通信機能を備えた装置であれば、MFP及びPCに限られない。各デバイスは、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC又はデスクトップPC等であってもよい。
【符号の説明】
【0070】
1 情報処理システム
1N 通信ネットワーク
10 サーバ
11 Webアプリケーション
12 WF開発ツール
13 ユーザ設定ツール
14 入出力サービス
20 デバイス群
21 MFP
22a、22b、22c PC
111 画面構成部
112 アプリケーション実行部
121、131 UI提供部
122 アプリケーション登録部
132 設定登録部
133 カスタムエラーメッセージ登録部
141 アプリケーション管理部
142 I/Oロジック処理部
143 カスタムエラーメッセージ保持部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0071】
【文献】特開2006-222633号公報
図1
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