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  • 特許-洗浄ノズルおよび洗浄方法 図1
  • 特許-洗浄ノズルおよび洗浄方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】洗浄ノズルおよび洗浄方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20240214BHJP
   B08B 5/00 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
H01L21/304 645C
B08B5/00 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020067455
(22)【出願日】2020-04-03
(65)【公開番号】P2021163938
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2023-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110001014
【氏名又は名称】弁理士法人東京アルパ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 史哲
【審査官】小池 英敏
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-198718(JP,A)
【文献】特開2007-227296(JP,A)
【文献】特開2014-132540(JP,A)
【文献】特開2008-109037(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
B08B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加工物を保持する保持面あるいは該保持面に保持された被加工物の表面のいずれかを被洗浄面として洗浄する洗浄ノズルであって、
該被洗浄面に平行な方向に延在し、該被洗浄面に向かってエアを噴射する噴射口を有するエアノズルと、
該エアノズルに隣接して並列に配置され、該被洗浄面上の空気を吸引する吸気口を有する吸気ノズルと、
を備え
該吸気口は、該エアノズル側の垂直内壁と、該垂直内壁の下方に向かって傾斜している傾斜内壁との間に形成される溝状を有している、
る洗浄ノズル。
【請求項2】
該エアノズルは、イオン化されたエアを該噴射口から噴射する、
請求項1記載の洗浄ノズル。
【請求項3】
該吸気ノズルは、該吸気口の上方に、該吸気口よりも幅の広い空間である吸気空間を有している、
請求項1に記載の洗浄ノズル。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の洗浄ノズルを用いて、被加工物を保持する保持面あるいは該保持面に保持された被加工物の表面のいずれかを、被洗浄面として洗浄する洗浄方法であって、
該被洗浄面の上に隙間を空けて該被洗浄面に平行に該洗浄ノズルを配置する配置工程と、
該配置工程で配置された該洗浄ノズルと該被洗浄面とを、相対的に、該被洗浄面に平行な方向で、かつ、該洗浄ノズルの延在方向に対し交差する方向に移動させながら、該噴射口からエアを噴射すること、および、該被洗浄面で反射されたエアを該吸気口によって吸気することによって、該被洗浄面を洗浄する洗浄工程と、を含む、
洗浄方法。
【請求項5】
該洗浄工程では、該洗浄ノズルに対する該被洗浄面の移動方向において、該吸気ノズルの該吸気口が、該エアノズルの該噴射口よりも上流側に配置される、
請求項4記載の洗浄方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄ノズルおよび洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1~3に開示の技術では、ウェーハを保持する保持面にエアを噴射することによって、この保持面を乾式で洗浄している。
【0003】
例えば、ウェーハの一方の面にテープを貼着するテープマウンタでは、保持面によって、ウェーハの他方の面を保持する。このテープマウンタでは、保持面にゴミが付着していると、保持面によって保持されたウェーハの一方の面(上面)にテープを貼着する際に、保持面上のゴミによって、ウェーハに浮き上がる部分が生じる。このため、この部分では、テープが強く押され、テープの糊層が押しつぶされる。その結果、ウェーハに貼着されたテープの厚みが、均一にならない。そのため、後の加工工程において、ウェーハを所定の深さに加工することが困難となる。
【0004】
そこで、従来、テープマウンタでは、ウェーハの他方の面を保持する保持面を、エアを噴射することによって乾式で洗浄している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2016-198874号公報
【文献】特開2016-039286号公報
【文献】特開2012-049359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記のように、保持面のゴミをエアで吹き飛ばすと、ゴミが再び保持面に付着してしまうことがある。
したがって、本発明の目的は、乾式で保持面を洗浄する際に、吹き飛ばしたゴミが保持面に再付着されることを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の洗浄ノズル(本洗浄ノズル)は、被加工物を保持する保持面あるいは該保持面に保持された被加工物の表面のいずれかを被洗浄面として洗浄する洗浄ノズルであって、該被洗浄面に平行な方向に延在し、該被洗浄面に向かってエアを噴射する噴射口を有するエアノズルと、該エアノズルに隣接して並列に配置され、該被洗浄面上の空気を吸引する吸気口を有する吸気ノズルと、を備え、該吸気口は、該エアノズル側の垂直内壁と、該垂直内壁の下方に向かって傾斜している傾斜内壁との間に形成される溝状を有している。
【0008】
本洗浄ノズルでは、該エアノズルは、イオン化されたエアを該噴射口から噴射するように構成されていてもよい。
また、本洗浄ノズルでは、該吸気ノズルは、該吸気口の上方に、該吸気口よりも幅の広い空間である吸気空間を有していてもよい。
【0009】
また、本発明の洗浄方法(本洗浄方法)は、本洗浄ノズルを用いて、被加工物を保持する保持面あるいは該保持面に保持された被加工物の表面のいずれかを、被洗浄面として洗浄する洗浄方法であって、該被洗浄面の上に隙間を空けて該被洗浄面に平行に該洗浄ノズルを配置する配置工程と、該配置工程で配置された該洗浄ノズルと該被洗浄面とを、相対的に、該被洗浄面に平行な方向で、かつ、該洗浄ノズルの延在方向に対し交差する方向に移動させながら、該噴射口からエアを噴射すること、および、該被洗浄面で反射されたエアを該吸気口によって吸気することによって、該被洗浄面を洗浄する洗浄工程と、を含む。
【0010】
また、本洗浄方法における該洗浄工程では、該洗浄ノズルに対する該被洗浄面の移動方向において、該吸気ノズルの該吸気口が、該エアノズルの該噴射口よりも上流側に配置されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本洗浄ノズルおよび本洗浄方法では、被洗浄面に平行な方向に延在するエアノズルの噴射口からエアを噴射するとともに、エアノズルに隣接して並列に配置されている吸気ノズルの吸気口から、被洗浄面上の空気、すなわち、被洗浄面で反射されたエアを吸引している。これにより、噴射口から噴射されたエアによって舞い上げられたゴミを、噴射口に隣接配置されている吸気口によって、すぐに吸引することができる。これにより、被洗浄面にゴミが再付着してしまうことを、良好に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】洗浄ノズルの構成を示す説明図である。
図2】洗浄ノズルの構成を示す断面図である。
図3】洗浄ノズルによる洗浄動作を示す説明図である。
図4】洗浄ノズルによる洗浄動作を示す説明図である。
図5】洗浄ノズルによる洗浄動作を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に示す本実施形態にかかる洗浄ノズル1は、被加工物を保持する保持面、あるいは、保持面に保持された被加工物の表面のいずれかを、被洗浄面として洗浄するためのものである。
本実施形態では、テープマウンタのチャックテーブル100における保持面101を被洗浄面として、洗浄ノズル1の構成および動作について説明する。
【0014】
チャックテーブル100は、ポーラス材からなる保持面101を有している。保持面101は、吸引源(図示せず)に連通されて、半導体ウェーハなどの被加工物を吸引保持する。また、チャックテーブル100は、水平移動手段としてのレール103に、移動可能に支持されている。チャックテーブル100は、図示しない駆動源からの駆動力により、レール103に沿って、矢印301に示す方向(+X方向)に移動することが可能である。
【0015】
洗浄ノズル1は、レール103の上方に配置されている。洗浄ノズル1は、レール103に沿って移動するチャックテーブル100の保持面101を洗浄するように構成されている。
【0016】
図1に示すように、洗浄ノズル1は、平坦な直方体形状の筐体11、筐体11内に配置されているエアノズル12および吸気ノズル13、エアノズル12に接続され筐体11の上方に突き出ているエア連結部14、ならびに、吸気ノズル13に接続され筐体11の上方に突き出ている吸気連結部15を備えている。さらに、洗浄ノズル1は、洗浄ノズル1の各部材を制御する制御手段17を備えている。
【0017】
エア連結部14は、コンプレッサー等を含むエア源51にエアノズル12を連通させるための連結部材であり、エア配管53およびエアバルブ52を介して、エア源51に接続されている。エアバルブ52が開放されることにより、エアノズル12は、エア連結部14、エア配管53およびエアバルブ52を介して、エア源51に連通される。
【0018】
吸気連結部15は、真空ポンプ等を含む吸気源61に吸気ノズル13を連通させるための連結部材であり、吸気配管63および吸気バルブ62を介して、吸気源61に接続されている。吸気バルブ62が開放されることにより、吸気ノズル13は、吸気連結部15、吸気配管63および吸気バルブ62を介して、吸気源61に連通される。
【0019】
筐体11は、チャックテーブル100の移動方向であるX軸方向に直交するY軸方向を長手方向とするように配置されている。
また、図1および図2に示すように、エアノズル12および吸気ノズル13は、筐体11の長手方向であるY軸方向に沿って延びるとともに、X軸方向に並ぶように設けられている。
【0020】
すなわち、筐体11は、図1および図2に示すように、+X側の側壁である第1側壁111、中央を延びる隔壁である中央壁112、-X側の側壁である第2側壁113を有している。
第1側壁111、中央壁112および第2側壁113の上面は、筐体11の上面117(+Z側の面)を形成している。また、第1側壁111、中央壁112および第2側壁113の下面は、筐体11の下面118(-Z側の面)を形成している。
さらに、筐体11は、図1に示すように、+Y側の第3側壁115、および、-Y側の第4側壁116を有している。
【0021】
そして、エアノズル12は、図1および図2に示すように、第1側壁111、中央壁112、第3側壁115、第4側壁116、および、これらの側壁に囲まれた内部空間であるエア空間121を含んでいる。
一方、吸気ノズル13は、中央壁112、第2側壁113、第3側壁115、第4側壁116、および、これらの側壁に囲まれた内部空間である吸気空間131を含んでいる。
【0022】
また、エアノズル12におけるエア空間121の上方は、筐体11の上面117における、第1側壁111の上面および中央壁112の上面によって形成される部分によって覆われている。そして、この上面117の一部に設けられた開口を介して、エア空間121とエア連結部14とが接続されている。
エア空間121の下方は、筐体11の下面118における、第1側壁111の下面および中央壁112の下面によって形成される部分が配置されている。そして、この下面118の部分に、噴射口122が設けられている。この噴射口122は、エア空間121と外部とを連通する孔であり、エアノズル12の外部にエアを噴出するための噴射口である。
本実施形態では、図1に示すように、筐体11の下面118に、Y軸方向に沿って、複数の噴射口122が、所定の間隔をおいて並ぶように設けられている。エア空間121の下方における噴射口122どうしの間は、塞がれている。
【0023】
さらに、図1および図2に示すように、エアノズル12は、エア空間121から各噴射口122に向かって延びる、針状の電極である電極針123を有している。電極針123には、高圧電源71が接続されている。電極針123は、高圧電源71(図2参照)によって高電圧をかけられるとコロナ放電を起こし、電極針123の付近を通過するエアをイオン化することができる。したがって、エアノズル12は、イオン化されたエア(イオン化エア)を、噴射口122から噴射することができる。
なお、高圧電源71は、直流電源でも、高周波電源でもよい。
【0024】
一方、吸気ノズル13における吸気空間131の上方は、筐体11の上面117における、中央壁112の上面および第2側壁113の上面によって形成される部分によって覆われている。そして、この上面117の一部に設けられた開口を介して、吸気空間131と吸気連結部15とが接続されている。
吸気空間131の下方は、筐体11の下面118における、中央壁112の下面および第2側壁113の下面によって形成される部分が配置されている。そして、この下面118の部分に、吸気空間131内に外部の空気を吸引するための吸気口132が、Y軸方向に沿って延びるように設けられている。
【0025】
吸気口132は、Y軸方向に延びる中央壁112の垂直内壁135と、+X側(中央壁112側)に向かって傾斜した状態でY軸方向に延びる第2側壁113の傾斜内壁134との間に形成される、Y軸方向に沿って延びる溝状を有している。傾斜内壁134を有していることにより、吸気口132は、+X側(エアノズル12側)にある空気を吸引しやすいように構成されている。
【0026】
このように、エアノズル12は、被洗浄面である保持面101に平行な方向に延在しており、保持面101に向かってエアを噴射する噴射口122を有している。また、吸気ノズル13は、エアノズル12に隣接して並列に配置されており、保持面101上の空気を吸引する吸気口132を有している。
【0027】
なお、レール103に保持されているチャックテーブル100の保持面101上に、洗浄ノズル1が配置されたときにおける、洗浄ノズル1の高さ(エアノズル12および吸気ノズル13の高さ)は、保持面101と洗浄ノズル1における筐体11の下面118(噴射口122,吸気口132)との間に、僅かな隙間が設けられる程度に設定されている。
【0028】
制御手段17は、各種の処理を実行し、洗浄ノズル1の構成要素を統括制御して、洗浄ノズル1による保持面101の洗浄動作を制御する。
以下に、洗浄ノズル1によるチャックテーブル100の保持面101の洗浄動作(洗浄方法)について説明する。
【0029】
まず、図3に示すように、作業者あるいは制御手段17は、被洗浄面である保持面101の上に、僅かな隙間を空けて、保持面101に平行に、洗浄ノズル1を配置する(配置工程)。すなわち、この配置工程では、洗浄ノズル1におけるエアノズル12の噴射口122および吸気ノズル13の吸気口132が形成されている下面118と保持面101とが平行になるように、かつ、保持面101と洗浄ノズル1の下面118との間に僅かな隙間が設けられるように、保持面101上に洗浄ノズル1を配置する。
【0030】
次に、図3および図4に示すように、配置工程で配置された洗浄ノズル1と保持面101とを、相対的に、X軸方向に移動させる。この方向は、保持面101に平行な方向で、かつ、洗浄ノズル1の延在方向に対して交差する方向である。
【0031】
本実施形態では、図示しない駆動源からの駆動力により、チャックテーブル100を、レール103に沿って、矢印301に示す方向(+X方向)に移動させる。このチャックテーブル100の移動は、テープマウンタの図示しない制御部によって実施されてもよいし、洗浄ノズル1における制御手段17の制御によって実施されてもよい。
【0032】
なお、図3および図4に示すように、洗浄ノズル1に対して保持面101が移動する際、この移動方向(+X方向)において、吸気ノズル13の吸気口132が、エアノズル12の噴射口122よりも上流側(-X方向側)に配置される。
これにより、移動する保持面101における各部分(洗浄される部分)の上には、吸気ノズル13の吸気口132が、エアノズル12の噴射口122よりも先に配置されることとなる。
【0033】
このように、保持面101が、洗浄ノズル1に対して、矢印301に示す方向(+X方向)に移動されている状態において、制御手段17は、噴射口122からエアを噴射する。すなわち、制御手段17は、エアバルブ52を開放する。これにより、エアノズル12(エア空間121)が、エア連結部14、エア配管53およびエアバルブ52を介して、吸気源61に連通される。さらに、制御手段17は、高圧電源71(図2参照)を制御して、エアノズル12の電極針123に電圧をかける。
【0034】
その結果、図5に示すように、エアノズル12の噴射口122から、矢印302によって示すように、イオン化エアが噴射される。このイオン化エアは、被洗浄面である保持面101によって反射され、保持面101上のゴミ401を吹き飛ばす(舞い上げる)。
【0035】
さらに、制御手段17は、保持面101で反射されたエアを吸気口132によって吸気する。
すなわち、制御手段17は、吸気バルブ62を開放する。これにより、吸気ノズル13(吸気空間131)が、吸気連結部15、吸気配管63および吸気バルブ62を介して、吸気源61に連通される。これにより、図5に示すように、吸気ノズル13の吸気口132に、矢印303によって示すように、保持面101で反射されたエアとともに、舞い上げられたゴミ401が吸引される。これによって、保持面101が洗浄される(洗浄工程)。
【0036】
以上のように、本実施形態では、保持面101に平行な方向に延在するエアノズル12の噴射口122からエアを噴射するとともに、エアノズル12に隣接して並列に配置されている吸気ノズル13の吸気口132から、保持面101上の空気、すなわち、保持面101で反射されたエアを吸引している。これにより、噴射口122から噴射されたエアによって舞い上げられたゴミ401を、噴射口122に隣接配置されている吸気口132によって、すぐに吸引することができる。これにより、保持面101にゴミ401が再付着してしまうことを、良好に抑制することができる。
【0037】
また、吸気口132は、傾斜内壁134を有しているため(図2参照)、+X側(エアノズル12側)にある空気を、容易に吸引することができる。
【0038】
また、本実施形態では、エアノズル12が、その吸気口132から、イオン化エアを噴射するように構成されている。これに関し、保持面101上のゴミ401(図5参照)は、多くの場合、静電気の作用によって保持面101に付着している。したがって、本実施形態では、保持面101にイオン化エアを噴射することにより、保持面101に付着しているゴミ401を、保持面101から良好に除去することができる。
また、噴射口122から噴射されるエアをイオン化エアとすることにより、噴射口122から噴射されるエアの風圧を小さくしても、ゴミ401を除去することができる。したがって、洗浄のためのエアの消費量を抑えることができる。
【0039】
なお、本実施形態では、チャックテーブル100における保持面101を被洗浄面として、洗浄ノズル1の構成および動作について説明している。これに関し、被洗浄面は、保持面101に保持された被加工物の表面であってもよい。すなわち、本実施形態の洗浄ノズル1は、保持面101に保持された被加工物の表面を洗浄することも可能である。
【0040】
また、本実施形態に示した洗浄ノズル1は、テープマウンタのチャックテーブル100の保持面101だけでなく、被加工物からテープを剥離するための剥離装置の保持テーブルの保持面、被加工物を保持して搬送するロボットハンドの保持面、および、被加工物を乾式で加工する乾式加工装置(レーザー加工装置など)の保持テーブルの保持面など、乾式で洗浄される保持面の洗浄に、広く利用することができる。
【符号の説明】
【0041】
1:洗浄ノズル、11:筐体、17:制御手段、
12:エアノズル、14:エア連結部、121:エア空間、122:噴射口、
123:電極針、51:エア源、52:エアバルブ、53:エア配管、
13:吸気ノズル、15:吸気連結部、131:吸気空間、132:吸気口、
61:吸気源、62:吸気バルブ、63:吸気配管、71:高圧電源、
111:第1側壁、112:中央壁、113:第2側壁、
115:第3側壁、116:第4側壁、134:傾斜内壁、135:垂直内壁、
100:チャックテーブル、101:保持面、103:レール、401:ゴミ
図1
図2
図3
図4
図5