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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-15
(45)【発行日】2024-02-26
(54)【発明の名称】成膜方法及び成膜装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/318 20060101AFI20240216BHJP
   H01L 21/31 20060101ALI20240216BHJP
   C23C 16/42 20060101ALI20240216BHJP
   C23C 16/505 20060101ALI20240216BHJP
   H05H 1/46 20060101ALN20240216BHJP
【FI】
H01L21/318 B
H01L21/31 C
C23C16/42
C23C16/505
H05H1/46 M
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020130444
(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公開番号】P2022026816
(43)【公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金子 都
(72)【発明者】
【氏名】橋爪 昂志
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 奈央子
【審査官】長谷川 直也
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-092200(JP,A)
【文献】特開2001-274099(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/318
H01L 21/31
C23C 16/42
C23C 16/505
H05H 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリコン含有ガス、窒素含有ガス及び希釈ガスを含む処理ガスを、基板が収容された処理容器内に供給する供給工程と、
前記処理容器内にVHF帯の第1の周波数の電力と前記第1の周波数とは異なるVHF帯の第2の周波数の電力とを位相制御して重畳した電力を供給することにより、前記処理ガスをプラズマ化し、プラズマ化された前記処理ガスによって前記基板上にシリコン窒化膜を成膜する成膜工程と
を含み、
前記成膜工程において、前記第1の周波数の電力の大きさが、1500[W]以上5000[W]以下の範囲内の大きさに設定される、成膜方法。
【請求項2】
前記第2の周波数は、前記第1の周波数よりも低い周波数である、請求項1に記載の成膜方法。
【請求項3】
前記第2の周波数は、前記第1の周波数の1/2以下である、請求項1又は2に記載の成膜方法。
【請求項4】
前記第1の周波数は、180[MHz]であり、前記第2の周波数は、90[MHz]である、請求項1~3のいずれか一つに記載の成膜方法。
【請求項5】
前記成膜工程において、前記処理容器内の圧力が、400[mTorr]以上1000[mTorr]以下の範囲内の圧力に設定される、請求項1~4のいずれか一つに記載の成膜方法。
【請求項6】
前記成膜工程において、前記第1の周波数の電力と前記第2の周波数の電力との位相差を0°以上150°以下の範囲内で変化させる、請求項1~5のいずれか一つに記載の成膜方法。
【請求項7】
基板が収容された処理容器と、
前記処理容器内に処理ガスを供給するためのガス供給部と
前記処理容器内に電力を供給するための電力供給部と
制御部と
を備え、
前記制御部は、
シリコン含有ガス、窒素含有ガス及び希釈ガスを含む処理ガスを、基板が収容された処理容器内に供給する供給工程と、
前記処理容器内にVHF帯の第1の周波数の電力と前記第1の周波数とは異なるVHF帯の第2の周波数の電力とを位相制御して重畳した電力を供給することにより、前記処理ガスをプラズマ化し、プラズマ化された前記処理ガスによって前記基板上にシリコン窒化膜を成膜する成膜工程と
を含む成膜方法を各部に実行させ
前記成膜工程において、前記第1の周波数の電力の大きさが、1500[W]以上5000[W]以下の範囲内の大きさに設定される、成膜装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、成膜方法及び成膜装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シランガス、アンモニアガス及び希ガスを含む処理ガスを300kHz~5MHzの周波数の高周波電力を用いてプラズマ化することにより、シリコン窒化膜を成膜する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-65032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、膜質を制御性良く調整することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による成膜方法は、シリコン含有ガス、窒素含有ガス及び希釈ガスを含む処理ガスを、基板が収容された処理容器内に供給する供給工程と、前記処理容器内にVHF帯の第1の周波数の電力と前記第1の周波数とは異なるVHF帯の第2の周波数の電力とを位相制御して重畳した電力を供給することにより、前記処理ガスをプラズマ化し、プラズマ化された前記処理ガスによって前記基板上にシリコン窒化膜を成膜する成膜工程とを含む。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、膜質を制御性良く調整することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、一実施形態に係る成膜装置の一例を示す概略断面図である。
図2図2は、一実施形態に係る成膜方法の流れの一例を示すフローチャートである。
図3図3は、一実施形態に係る成膜方法によりTVWのRF電力を用いて基板上に成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果の一例を示す図である。
図4図4は、一実施形態に係る成膜方法によりTVWのRF電力を用いて基板上に成膜されたシリコン窒化膜の屈折率(RI:Reflective Index)の測定結果の一例を示す図である。
図5図5は、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差と成膜レートとの関係の一例を示す図である。
図6図6は、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差と屈折率との関係の一例を示す図である。
図7図7は、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差とストレスとの関係の一例を示す図である。
図8図8は、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差とSi-H結合密度との関係の一例を示す図である。
図9図9は、比較例1に係る成膜方法により成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果の一例を示す図である。
図10図10は、比較例1に係る成膜方法により成膜されたシリコン窒化膜の屈折率の測定結果の一例を示す図である。
図11図11は、実施例1に係る成膜方法によりTVWのRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果の一例を示す図である。
図12図12は、実施例1に係る成膜方法によりTVWのRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の屈折率の測定結果の一例を示す図である。
図13図13は、比較例2に係る成膜方法により成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果の一例を示す図である。
図14図14は、比較例2に係る成膜方法により成膜されたシリコン窒化膜の屈折率の測定結果の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態により開示技術が限定されるものではない。
【0009】
ところで、近年の半導体集積回路の微細化に伴い、基板上に成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布の均一性を向上させ且つ、膜質を所望の膜質に調整することが求められている。シリコン窒化膜の成膜プロセスにおいては、膜厚の面内分布の均一性を向上させるために各種の処理パラメータを調整する場合がある。
【0010】
膜厚の面内分布の均一性を向上させるために調整する処理パラメータとしては、例えば、処理容器内の圧力、供給する処理ガスのガス流量、印加する高周波電力の大きさ(値)等がある。しかしながら、これらの処理パラメータを調整して膜厚の面内分布を制御すると、膜厚の面内分布だけでなく膜質も変化することが知られている。つまり、膜厚の面内分布と膜質とはトレードオフの関係にあるため、膜厚の面内分布の均一性と所望の膜質とを両立させることは難しい。そこで、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、膜質を制御性良く調整することが期待されている。
【0011】
[プラズマ処理装置の構成]
図1は、一実施形態に係る成膜装置1の一例を示す概略断面図である。成膜装置1は、装置本体10と、装置本体10を制御する制御部100とを備える。装置本体10は、内部に処理空間Sが形成された略円筒状の処理容器11を有する。処理容器11は、例えばアルミニウム等の金属材料で形成されており、処理容器11の内壁の表面は耐プラズマ性の材料からなる溶射皮膜で覆われている。処理容器11は接地されている。
【0012】
処理容器11の天壁11aの略中央には、開口部11bが設けられており、天壁11aの上面には、内部の空洞が開口部11bに連通する筒状壁11cが接続されている。
【0013】
処理容器11の側壁には、複数のガス供給管35wが設けられている。それぞれのガス供給管35wは、開口部36を介して、処理容器11の内部と連通している。複数のガス供給管35wには、後述するガス供給部30が接続されている。ガス供給部30からそれぞれのガス供給管35wに供給されたガスは、それぞれのガス供給管35wの開口部36を介して処理空間S内に供給される。
【0014】
処理容器11の側壁の内部には、図示しない温度調整機構によって温度が調整された熱媒体が循環供給される流路50wが形成されている。温度が調整された熱媒体が流路50w内を循環することにより処理容器11の側壁の温度を制御することができる。なお、他の形態として、処理容器11の側壁の外側に、図示しない温度調整機構によって温度が調整された熱媒体が循環供給される流路が形成された部材が巻き付けられていてもよい。この場合には、処理容器11の側壁の内部には流路50wが形成されていなくてもよい。熱媒体の温度は、制御部100によって制御される。
【0015】
処理容器11の底壁11dには、開口部11eが形成されている。開口部11eには、排気管41を介してAPC(Auto Pressure Controller)バルブ42および排気装置43が接続されている。排気装置43は、真空ポンプ等を有し、処理容器11内のガスを排気する。APCバルブ42は、処理容器11内のガスの圧力を予め定められた圧力に調整する。APCバルブ42および排気装置43は、制御部100によって制御される。
【0016】
処理容器11内における処理空間Sの下方には、基板Wが載置される載置台12が設けられている。載置台12の内部には、図示しない温度調整機構によって温度が調整された熱媒体が循環供給される流路50sが形成されている。温度が調整された熱媒体が流路50s内を循環することにより載置台12に載置された基板Wの温度を制御することができる。熱媒体の温度は、制御部100によって制御される。
【0017】
載置台12は、底壁11dの開口部11fを貫通する支持部材13によって支持されている。支持部材13には、フランジ15が設けられている。フランジ15は、ベローズ14を介して処理容器11の底壁11dに接続されている。また、支持部材13は、駆動部16によって上下に駆動される。支持部材13が上下に駆動されることにより、載置台12が昇降する。載置台12が昇降することにより、載置台12に載置された基板Wと、後述するシャワーヘッド20との間のギャップが変更される。駆動部16は、制御部100によって制御される。
【0018】
処理容器11内における処理空間Sの上方には、載置台12と対向するように、例えばアルミニウム等の金属からなるシャワーヘッド20が設けられている。シャワーヘッド20は、誘電体窓21を介して処理容器11の側壁に支持されている。シャワーヘッド20の内部には、ガス拡散室20aが形成されている。ガス拡散室20aには、ガス供給管35cが接続されている。シャワーヘッド20の下部、即ち、シャワーヘッド20の処理空間S側の部分には、ガス拡散室20aと連通する複数のガス供給口20bが形成されている。
【0019】
ガス供給管35cには、ガス供給部30が接続されている。ガス供給部30からガス供給管35cに供給されたガスは、ガス拡散室20a内を拡散し、複数のガス供給口20bを介して処理空間S内にシャワー状に供給される。
【0020】
ガス供給部30は、複数のガスソース31a~31c、複数の流量制御器32a~32c、および複数のバルブ33a~33cを有する。ガスソース31aは、例えばシラン系ガス等のシリコン含有ガスの供給源である。ガスソース31bは、例えば窒素含有ガスの供給源である。ガスソース31cは、例えば希ガスの供給源である。本実施形態において、ガスソース31aは、例えばモノシランガスを供給し、ガスソース31bは、例えばアンモニアガスを供給し、ガスソース31cは、例えばヘリウムガスを供給する。
【0021】
流量制御器32aは、ガスソース31aから供給されたガスの流量を制御し、流量が制御されたガスを、バルブ33aを介してガス供給管35cおよびそれぞれのガス供給管35wに供給する。流量制御器32bは、ガスソース31bから供給されたガスの流量を制御し、流量が制御されたガスを、バルブ33bを介してガス供給管35cおよびそれぞれのガス供給管35wに供給する。流量制御器32cは、ガスソース31cから供給されたガスの流量を制御し、流量が制御されたガスを、バルブ33cを介してガス供給管35cおよびそれぞれのガス供給管35wに供給する。
【0022】
シャワーヘッド20の上面の略中央には、アンテナ導体22が接続されている。アンテナ導体22は、天壁11aの開口部11bおよび筒状壁11cの中心軸を通るように配置されている。アンテナ導体22には、整合器23を介してRF(Radio Frequency)電源24が電気的に接続されている。RF電源24は、VHF(Very High Frequency)帯の複数の周波数の電磁波(電力)を位相制御して重畳したTVW(Tailored voltage waveform)のRF電力をアンテナ導体22に供給する。本実施形態において、RF電源24は、VHF帯の「第1の周波数」のRF電力と第1の周波数とは異なるVHF帯の「第2の周波数」のRF電力とを位相制御して重畳したTVWのRF電力をアンテナ導体22に供給する。RF電源24は、電力供給部の一例である。
【0023】
RF電源24からアンテナ導体22に供給された電力は、アンテナ導体22の外周面と筒状壁11cの内周面との間、アンテナ導体22の外周面と開口部11bとの間、および天壁11aの下面とシャワーヘッド20の上面との間を順に伝播する。そして、天壁11aの下面とシャワーヘッド20の上面との間を順に伝播した電力は、誘電体窓21に伝搬される。言い換えると、アンテナ導体22の外周面と筒状壁11cの内周面との間、アンテナ導体22の外周面と開口部11bとの間、および天壁11aの下面とシャワーヘッド20の上面との間は、装置本体10内にTVWの電磁波(電力)を導入する導波部を構成する。この導波部は、電磁波が伝播し易いように石英等の誘電体が充填されていてもよい。
【0024】
誘電体窓21は、処理空間Sを介して載置台12と対向し、かつ、シャワーヘッド20の外周面を覆うように設けられている。誘電体窓21に伝搬した電力は、誘電体窓21の下面から処理空間S内に放射される。本実施形態において、誘電体窓21の下面には、載置台12の方向、即ち、下方に突出する複数の凸部が設けられている。
【0025】
シャワーヘッド20の上面には、絶縁部材25を介して冷却ジャケット51が設けられている。冷却ジャケット51の内部には、図示しない温度調整機構によって温度が調整された熱媒体が循環供給される流路50cが形成されている。温度が調整された熱媒体が流路50c内を循環することによりシャワーヘッド20の温度を制御することができる。熱媒体の温度は、制御部100によって制御される。
【0026】
本実施形態において、処理容器11の側壁の内部に形成された流路50w、載置台12の内部に形成された流路50s、および冷却ジャケット51の内部に形成された流路50cには、それぞれ別々に温度制御された熱媒体が供給される。これにより、処理容器11の側壁、シャワーヘッド20、および基板Wを、それぞれ別々の温度に制御することができる。
【0027】
制御部100は、メモリ、プロセッサ、および入出力インターフェイスを有する。メモリ内には、レシピ等のデータやプログラム等が格納される。メモリは、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、またはSSD(Solid State Drive)等である。プロセッサは、メモリから読み出されたプログラムを実行することにより、メモリ内に格納されたレシピ等のデータに基づいて、入出力インターフェイスを介して装置本体10の各部を制御する。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)等である。
【0028】
[成膜方法]
次に、上記のように構成された成膜装置1を用いた成膜方法の流れについて説明する。図2は、一実施形態に係る成膜方法の流れの一例を示すフローチャートである。
【0029】
まず、図示しない搬送装置によって、基板Wが処理容器11内に搬入され、載置台12上に載置される(ステップS101)。
【0030】
次に、制御部100は、ガス供給部30からシャワーヘッド20を介して処理ガスを処理容器11内に供給する(ステップS102)。ステップS102は、供給工程の一例である。ステップS102では、例えばモノシランガス、アンモニアガス及びヘリウムガスを含む処理ガスが処理容器11内に供給される。ヘリウムガスは、希釈ガスとして用いられる。ヘリウムガスの代わりにアルゴンガス、又はヘリウムガスとアルゴンガスとの混合ガスを希釈ガスとして使用してもよい。
【0031】
次に、制御部100は、RF電源24からシャワーヘッド20を介して処理容器11内にTVWのRF電力を供給することにより、処理容器11内の処理ガスをプラズマ化する(ステップS103)。ステップS103は、成膜工程の一例である。TVWのRF電力は、VHF帯の異なる周波数の電磁波(RF電力)を重畳し、位相を制御することにより生成される。具体的には、制御部100は、RF電源24を制御して、VHF帯の「第1の周波数」のRF電力に対して、VHF帯の「第2の周波数」のRF電力の位相を制御して重畳することでTVWのRF電力を生成する。第2の周波数は、第1の周波数よりも低い周波数であることが好ましく、第1の周波数の1/2以下であることがより好ましい。例えば、第1の周波数は、180MHzであり、第2の周波数は、90MHzである。また、位相は、0°~360°の範囲から選択される任意の位相であってよい。ステップS103では、処理容器11内の圧力が、400[mTorr]以上1000[mTorr]以下の範囲内の圧力に設定される。また、ステップS103では、第1の周波数のRF電力の大きさが、1500[W]以上5000[W]以下の範囲内の大きさに設定される。なお、第2の周波数のRF電力の大きさは、第1の周波数のRF電力の大きさよりも小さいことが好ましく、例えば、500[W]である。プラズマ化された処理ガスによって基板W上にシリコン窒化膜が成膜される。
【0032】
予め定められた膜厚のシリコン窒化膜が基板W上に成膜された後、処理容器11内へのRF電力の供給、及び処理容器11内への処理ガスの供給が停止される。そして、処理容器11内から基板Wが搬出され(ステップS104)、処理が終了する。これが一実施形態に係る成膜方法の処理の流れの一例である。
【0033】
[VHF帯を用いる意義]
上記のように、一実施形態に係る成膜方法では、VHF帯の第1の周波数のRF電力と第1の周波数とは異なるVHF帯の第2の周波数のRF電力とを位相制御して重畳したTVWのRF電力を用いて基板W上にシリコン窒化膜を成膜する。ここで、VHF帯以外の周波数帯が用いられる場合には、以下のデメリットが発生し得る。例えば、VHF帯よりも低いHF(High Frequency)帯の周波数(例えば、13.56MHz等)では、マイクロ波帯やVHF帯のような高い周波数に比べてシリコン窒化膜の高密度化が難しい。なお、熱エネルギーを与えるほど膜密度を高めることができることが知られている。しかし、低温(例えば400℃以下)でのシリコン窒化膜の高密度化はHF帯の周波数では達成が困難である。また、HF帯の周波数では、マイクロ波帯やVHF帯のような高い周波数に比べて膜厚の均一性の制御はしやすいが、基板のCUD(チャージアップダメージ)が起こりやすくなる。また、HF帯の周波数では、マイクロ波帯やVHF帯のような高い周波数に比べてプラズマに含まれるイオンのエネルギーが高くなり、イオンによる基板へのダメージが大きくなる。
【0034】
一方、VHF帯よりも高いマイクロ波(例えば2.45GHz)帯の周波数の電力を用いて成膜が行われる場合、低温でも膜の高密度化は可能となる。しかし、マイクロ波帯の周波数の電波は、VHF帯の周波数の電波に比べて波長が短いため、基板W付近に形成される定在波の波長も短くなる。そのため、定在波に沿って形成されるプラズマの濃淡により、膜の均一性が悪化しやすくなる。また、スロットアンテナ等のハード的な最適化により均一性を改善することも考えられるが、専用設計が必要となり装置コストが高くなる。
【0035】
そこで、一実施形態に係る成膜方法では、VHF帯の複数の周波数のRF電力を位相制御して重畳したTVWのRF電力を用いて成膜を行うことにより、成膜されるシリコン窒化膜の高密度化を実現し且つ基板Wへのダメージを低減する。
【0036】
[TVWのRF電力を用いて成膜されたシリコン窒化膜の評価]
ここで、一実施形態に係る成膜方法により成膜されたシリコン窒化膜の膜厚の面内分布及び膜質について評価を行った。図3は、一実施形態に係る成膜方法によりTVWのRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果の一例を示す図である。図3には、単一周波数のRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果も示されている。図4は、一実施形態に係る成膜方法によりTVWのRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の屈折率(RI)の測定結果の一例を示す図である。図4には、単一周波数のRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の屈折率の測定結果も示されている。図3及び図4の横軸は、基板Wの面内の径方向の位置であり、横軸の中央(0[mm])が基板Wの中心部分に対応し、横軸の左右端部(±150.0[mm])が基板Wの周縁部に対応している。図3及び図4に例示された成膜レート及び屈折率のシリコン窒化膜は、主に以下の条件の下で成膜された。
(TVWのRF電力を用いて成膜されたシリコン窒化膜)
処理容器11内の圧力 :600[mTorr]
処理ガス :モノシランガス、アンモニアガス及びヘリウムガス
TVWのRF電力の周波数 :第1の周波数/第2の周波数
=180[MHz]/90[MHz]
TVWのRF電力の位相制御 :0°
TVWのRF電力の大きさ :第1の周波数のRF電力/第2の周波数のRF電力
=2000[W]/500[W]
(単一周波数のRF電力を用いて成膜されたシリコン窒化膜)
処理容器11内の圧力 :600[mTorr]
処理ガス :モノシランガス、アンモニアガス及びヘリウムガス
単一周波数のRF電力の周波数:180[MHz]
単一周波数のRF電力の大きさ:2000[W]
【0037】
図3から分かるように、TVWのRF電力を用いる場合、単一周波数のRF電力を用いる場合と同等の成膜レートの面内分布が得られた。一方で、図4から分かるように、TVWのRF電力を用いる場合、単一周波数のRF電力を用いる場合の屈折率よりも大きい屈折率が得られた。図3及び図4に示す測定結果から、VHF帯の複数の周波数のRF電力を重畳したTVWのRF電力を用いることにより、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、膜質の一例である屈折率を調整できることが分かる。
【0038】
[TVWのRF電力の位相制御による膜質の調整]
続いて、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相を変更することで、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布及び膜質がどのように変化するかの評価を行った。図5は、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差と成膜レートとの関係の一例を示す図である。図6は、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差と屈折率との関係の一例を示す図である。図5及び図6の横軸は、基板Wの面内の径方向の位置であり、横軸の中央(0[mm])が基板Wの中心部分に対応し、横軸の左右端部(±150.0[mm])が基板Wの周縁部に対応している。図5及び図6は、それぞれ、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差を変えて成膜されるシリコン窒化膜の成膜レート及び屈折率を測定した測定結果を示している。図5及び図6の測定では、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差を0°、30°、60°、90°、120°及び150°の6種類に設定した。また、図5及び図6には、それぞれ、単一周波数のRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果及び屈折率の測定結果も示されている。なお、図5及び図6の評価に用いた位相差以外の条件は、図3及び図4の評価に用いた条件と同様である。
【0039】
図5から分かるように、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差を変化させた場合に成膜されるシリコン窒化膜の成膜レートの面内分布は、単一周波数のRF電力を用いる場合と同等であった。一方、図6から分かるように、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差を変化させることにより、屈折率を複数のパターンで変化させることができた。図5及ぶ図6に示す測定結果から、TVWのRF電力の位相制御により位相差を変化させることにより、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、膜質の一例である屈折率を制御性良く調整できることが分かる。
【0040】
[TVWのRF電力の位相制御によるストレスの調整]
続いて、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相を変更することで、成膜されるシリコン窒化膜のストレスがどのように変化するかの評価を行った。図7は、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差とストレスとの関係の一例を示す図である。図7には、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差を変えて成膜されるシリコン窒化膜のストレスを測定した測定結果を示している。図7の測定では、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差を0°、30°、60°、90°、120°及び150°の6種類に設定した。また、図7には、単一周波数のRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜のストレスの測定結果も示されている。図7の縦軸において、正の方向は膜のストレスが伸張性(Tensile)であることを示し、負の方向は膜のストレスが圧縮性(Compressive)であることを示している。図7の横軸は、基板Wの面内の径方向についての屈折率の平均値を示している。
【0041】
図7から分かるように、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差を変化させることにより、異なる複数のストレスが得られた。例えば、位相差を90°及び150°以外の位相差とした場合に成膜されるシリコン窒化膜のストレスは、単一周波数を用いる場合と比べて圧縮性となった。一方で、位相差を90°又は150°とした場合に成膜されるシリコン窒化膜のストレスは、単一周波数を用いる場合と比べて伸張性となった。図7の測定結果から、TVWのRF電力の位相制御により位相差を変化させることにより、膜質の一例であるストレスを制御性良く調整できることが分かる。
【0042】
図8は、TVWのRF電力として重畳される第1の周波数のRF電力及び第2の周波数のRF電力の位相差とSi-H結合密度との関係の一例を示す図である。
【0043】
図8から分かるように、位相差を90°とした場合に成膜されるシリコン窒化膜中のSi-H結合密度は、90°以外の他の位相差を用いる場合と比べて減少した。図7及び図8の測定結果から、シリコン窒化膜中のSi-H結合密度の減少が、位相差を90°とした場合に成膜されるシリコン窒化膜のストレスの伸張性を高める要因となったことが確認された。
【0044】
[第1の周波数のRF電力の大きさの範囲]
続いて、第1の周波数のRF電力の大きさの範囲の有効性の評価を行った。図9は、比較例1に係る成膜方法により成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果の一例を示す図である。図10は、比較例1に係る成膜方法により成膜されたシリコン窒化膜の屈折率の測定結果の一例を示す図である。図9及び図10には、図3及び図4の成膜条件からTVWのRF電力の大きさ及び単一周波数のRF電力の大きさを1000[W]/500[W]及び1000[W]に変更した条件の下で成膜されたシリコン窒化膜の成膜レート及び膜密度が示されている。
【0045】
図11は、実施例1に係る成膜方法によりTVWのRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果の一例を示す図である。図12は、実施例1に係る成膜方法によりTVWのRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の屈折率の測定結果の一例を示す図である。図11及び図12には、図3及び図4の成膜条件からTVWのRF電力の大きさ及び単一周波数のRF電力の大きさを2500[W]/500[W]及び2500[W]に変更した条件の下で成膜されたシリコン窒化膜の成膜レート及び屈折率が示されている。
【0046】
図9図12の横軸は、基板Wの面内の径方向の位置であり、横軸の中央(0[mm])が基板Wの中心部分に対応し、横軸の左右端部(±150.0[mm])が基板Wの周縁部に対応している。図9及び図11には、それぞれ、単一周波数のRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果も示されている。また、図10及び図12には、それぞれ、単一周波数のRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の屈折率の測定結果も示されている。
【0047】
図9から分かるように、TVWのRF電力の大きさを1000[W]/500[W]とする場合、単一周波数のRF電力を用いる場合と比較して成膜レートの面内分布が変化した。一方、図10から分かるように、TVWのRF電力の大きさを1000[W]/500[W]とする場合、単一周波数のRF電力を用いる場合と比較して屈折率が変化した。
【0048】
また、図11から分かるように、TVWのRF電力の大きさを2500[W]/500[W]とする場合、単一周波数のRF電力を用いる場合と同等の成膜レートの面内分布が得られた。一方、図12から分かるように、TVWのRF電力の大きさを2500[W]/500[W]とする場合、単一周波数のRF電力を用いる場合の屈折率よりも大きい屈折率が得られた。
【0049】
このように、図3図4及び図9図12の測定結果から、第1の周波数のRF電力の大きさを1000[W]よりも大きい値に設定することで、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、屈折率を制御性良く調整できることが推測される。したがって、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、屈折率を制御性良く調整するという観点では、第1の周波数のRF電力の大きさは、例えば、1500[W]以上5000[W]以下の範囲内の大きさに設定されることが好ましい。また、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、屈折率を制御性良く調整するという観点では、第1の周波数のRF電力の大きさは、例えば、2000[W]以上3000[W]以下の範囲内の大きさに設定されることがより好ましい。
【0050】
[圧力の範囲]
続いて、処理容器11内の圧力の範囲の有効性の評価を行った。図13は、比較例2に係る成膜方法により成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果の一例を示す図である。図14は、比較例2に係る成膜方法により成膜されたシリコン窒化膜の屈折率の測定結果の一例を示す図である。図13及び図14には、図3及び図4の成膜条件から処理容器11内の圧力を120[mTorr]に変更した条件の下で成膜されたシリコン窒化膜の成膜レート及び屈折率が示されている。
【0051】
図13及び図14の横軸は、基板Wの面内の径方向の位置であり、横軸の中央(0[mm])が基板Wの中心部分に対応し、横軸の左右端部(±150.0[mm])が基板Wの周縁部に対応している。図13には、単一周波数のRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の成膜レートの測定結果も示されている。また、図14には、単一周波数のRF電力を用いて基板W上に成膜されたシリコン窒化膜の屈折率の測定結果も示されている。
【0052】
図13から分かるように、処理容器11内の圧力が120[mTorr]である場合、単一周波数のRF電力を用いる場合と比較して成膜レートの面内分布が変化した。一方、図14から分かるように、処理容器11内の圧力が120[mTorr]である場合、単一周波数のRF電力を用いる場合と比較して屈折率が変化した。
【0053】
このように、図3図4図13及び図14の測定結果から、処理容器11内の圧力を120[mTorr]よりも大きい値に設定することで、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、屈折率を制御性良く調整できることが推測される。したがって、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、屈折率を制御性良く調整するという観点では、処理容器11内の圧力は、例えば、400[mTorr]以上1000[mTorr]以下の範囲内の圧力に設定されることが好ましい。
【0054】
[TVWのRF電力の位相制御により膜質のみを調整可能とするメカニズム]
TVWのRF電力の位相制御を行うことより電極の自己バイアスの偏りが発生してプラズマのシース厚が変化し、その結果、電磁波の伝わり方が変化したと考えられる。また、プラズマのシース厚が変化したことでイオンエネルギーが変化し、それに伴い膜質(屈折率やストレス)が変化したと考えられる。
【0055】
[実施形態の効果]
以上のように、実施形態に係る成膜方法は、シリコン含有ガス、窒素含有ガス及び希釈ガスを含む処理ガスを、基板が収容された処理容器内に供給する供給工程と、処理容器内にVHF帯の第1の周波数の電力と第1の周波数とは異なるVHF帯の第2の周波数の電力とを位相制御して重畳した電力(TVWのRF電力)を供給することにより、処理ガスをプラズマ化し、プラズマ化された処理ガスによって基板上にシリコン窒化膜を成膜する成膜工程とを含む。これにより、成膜されるシリコン窒化膜の膜厚の面内分布を維持しつつ、膜質(屈折率及びストレス)を制御性良く調整することができる。
【0056】
また、第2の周波数は、第1の周波数よりも低い周波数であってもよい。第2の周波数は、第1の周波数の1/2以下であってもよい。例えば、第1の周波数は、180[MHz]であり、第2の周波数は、90[MHz]であってもよい。これにより、TVWのRF電力として重畳する周波数の組み合わせを調整して膜質を制御性良く調整することができる。
【0057】
また、成膜工程において、処理容器内の圧力が、400[mTorr]以上1000[mTorr]以下の範囲内の圧力に設定されてもよい。これにより、TVWのRF電力を用いてシリコン窒化膜を成膜する際に、処理容器内の圧力を調整して、膜厚の面内分布を維持しつつ、膜質を制御性良く調整することができる。
【0058】
また、成膜工程において、第1の周波数の電力(RF電力)の大きさが、1500[W]以上5000[W]以下の範囲内の大きさに設定されてもよい。これにより、TVWのRF電力を用いてシリコン窒化膜を成膜する際に、第1の周波数の電力(RF電力)の大きさを調整して、膜厚の面内分布を維持しつつ、膜質を制御性良く調整することができる。
【0059】
今回開示された各実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形体で省略、置換、変更されてもよい。
【0060】
例えば、上記した実施形態では、VHF帯の異なる2つの周波数のRF電力を位相制御して重畳したTVWのRF電力を用いて成膜を行う場合を例に説明したが、開示技術はこれに限定されるものではない。VHF帯の異なる3つ以上の周波数のRF電力を位相制御して重畳したTVWのRF電力を用いて成膜を行ってもよい。
【符号の説明】
【0061】
S 処理空間
W 基板
1 成膜装置
10 装置本体
11 処理容器
11a 天壁
11b 開口部
11c 筒状壁
11d 底壁
11e 開口部
11f 開口部
12 載置台
13 支持部材
14 ベローズ
15 フランジ
16 駆動部
20 シャワーヘッド
20a ガス拡散室
20b ガス供給口
21 誘電体窓
22 アンテナ導体
23 整合器
24 RF電源
25 絶縁部材
30 ガス供給部
31a~31c ガスソース
32a~32c 流量制御器
33a~33c バルブ
35c ガス供給管
35w ガス供給管
36 開口部
41 排気管
42 APCバルブ
43 排気装置
50c 流路
50s 流路
50w 流路
51 冷却ジャケット
100 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
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