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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-22
(45)【発行日】2024-03-04
(54)【発明の名称】搬出方法及び搬出装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20240226BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20240226BHJP
   H01L 21/301 20060101ALI20240226BHJP
【FI】
H01L21/68 A
H01L21/68 P
H01L21/78 N
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020034026
(22)【出願日】2020-02-28
(65)【公開番号】P2021136407
(43)【公開日】2021-09-13
【審査請求日】2022-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉山 智瑛
【審査官】渡井 高広
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-033005(JP,A)
【文献】特開2018-029152(JP,A)
【文献】特開2016-086079(JP,A)
【文献】特開2017-017286(JP,A)
【文献】特開2008-205277(JP,A)
【文献】特開2019-140266(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
H01L 21/683
H01L 21/301
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークと該ワークに貼着されたテープと該テープが貼着されるフレームとを備えたワークユニットを保持する保持テーブルから、該ワークユニットを搬出する搬出方法であって、
該保持テーブルは該テープを介してワークを保持する保持面を含む保持部と、該保持部の外周側でテープを吸引保持する吸引部と、該吸引部の外周側でフレームを支持する支持面を含むフレーム支持部と、を備え、
該吸引部で該テープを吸引保持することで該保持面に貼り付いた該テープを介してワークが保持されるとともに該フレーム支持部で該フレームが支持された状態となっており、
該吸引部の外周側の該テープを該保持テーブルに密着させて、該保持面と該吸引部とを包含する閉鎖空間を形成するテープ密着ステップと、
該テープ密着ステップを実施し該閉鎖空間を形成した状態で該吸引部から気体を噴射し該気体を該テープと該保持面の間に進入させて該テープの該保持面への貼り付きを解除する吸引保持解除ステップと、
該吸引保持解除ステップを実施した後、該フレームの該支持面への密着を解除して該保持テーブル上から該ワークユニットを搬出する搬出ステップと、を備え
該吸引部のテープを吸引するテープ吸引保持面よりも該支持面が低く形成された搬出方法。
【請求項2】
該フレーム支持部は、吸引部と一体的に形成されており、
該テープ密着ステップでは、該フレームを保持する保持部を有した搬送ユニットで該フレームを押圧して該支持面に密着させる、請求項1に記載の搬出方法。
【請求項3】
該フレーム支持部は、吸引部と一体的に形成されており、
該保持テーブルは、該フレームを固定するフレーム固定部を更に備え、
該テープ密着ステップでは、該フレーム固定部で該フレームを固定することで該フレームを該支持面に密着させる、請求項1に記載の搬出方法。
【請求項4】
ワークに貼着されたテープを介してワークを保持する保持面を含む保持部と、該保持部の外周側で該テープを吸引保持する吸引部と、該吸引部の外周側で該テープが貼着されるフレームを支持する支持面を含むフレーム支持部と、を備え、該吸引部のテープを吸引するテープ吸引保持面よりも該支持面が低く形成されて、該ワークと該テープと該フレームとを備えたワークユニットを保持する保持テーブルと、
一端が吸引部に連通し、他端が吸引源と気体供給源に選択的に接続される流路と、
該フレームを支持面に密着させることが可能な密着ユニットと、
各構成要素を制御する制御ユニットと、を備え、
該制御ユニットが、
該流路に該吸引部と該吸引源とを接続させて該吸引部に該テープを吸引保持させて保持テーブルに該ワークユニットを保持させた状態で、該密着ユニットで該フレームを該支持面に密着させて、該流路に該吸引部と該気体供給源とを接続させて、該テープの該保持面への貼り付きを解除することを特徴とする搬出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークユニットを保持テーブル上から搬出する搬出方法及び搬出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、従来から用いられている切削装置(例えば、特許文献1参照)によりダイシング後のウェーハは、顕微鏡でチッピングサイズやチップサイズを検査していたが、ウェーハの表裏面において同一箇所を検査したいという要望がある。
【0003】
表面側を顕微鏡で検査した後、裏面側を顕微鏡で検査する従来の方法では、例えばノッチを基準にウェーハ表面における特定の箇所を特定し、撮像し、次いでウェーハを反転してから再度ノッチを基準にウェーハ裏面における特定の箇所を特定し、撮像しなければならず非常に手間だった。また、観察位置にずれが生じるおそれもある。
【0004】
そこで本出願人は、ワークの表裏面側における同一箇所を容易に検査できる検査装置を考案した。一方、切削装置やレーザー加工装置において保持テーブルで保持したワークの被保持面を撮像したいという要望から、保持テーブルの下方にカメラを備えた加工装置も提案されている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2018-166178号公報
【文献】特開2010-82644号公報
【文献】特開2010-87141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2及び特許文献3に示された装置でワークを保持する保持テーブルは、ワークの被保持面を撮像できるように保持テーブルの保持面がガラスで構成される。
【0007】
保持面全面での撮像を可能にするためには保持面に吸引孔を形成することは避けるのが好ましく、撮像時や加工時にワークが動かないようにワークの外周部に形成した吸引部でテープを吸引保持する形態とすることが考えられる。そして、鮮明な撮像画像を得るためには保持面は平滑面であることが好ましい。
【0008】
しかし、この様な構成では、吸引部でテープが吸引されることでワークが貼着されている領域のテープが平滑面であるガラスに密着した状態となり、ワークの観察後にテーブルからワークを除去しようとしても、取り外しが難しいという問題が生じる。テープを介してワークが保持面に密着している状態で無理にワークを搬出しようとするとワークを損傷しかねないため、ワークの搬出方法に改善が切望されていた。
【0009】
したがって、本発明の目的は、搬出時にワークを損傷してしまうおそれを低減することができる搬出方法及び搬出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の搬出方法は、ワークと該ワークに貼着されたテープと該テープが貼着されるフレームとを備えたワークユニットを保持する保持テーブルから、該ワークユニットを搬出する搬出方法であって、該保持テーブルは該テープを介してワークを保持する保持面を含む保持部と、該保持部の外周側でテープを吸引保持する吸引部と、該吸引部の外周側でフレームを支持する支持面を含むフレーム支持部と、を備え、該吸引部で該テープを吸引保持することで該保持面に貼り付いた該テープを介してワークが保持されるとともに該フレーム支持部で該フレームが支持された状態となっており、該吸引部の外周側の該テープを該保持テーブルに密着させて、該保持面と該吸引部とを包含する閉鎖空間を形成するテープ密着ステップと、該テープ密着ステップを実施し該閉鎖空間を形成した状態で該吸引部から気体を噴射し該気体を該テープと該保持面の間に進入させて該テープの該保持面への貼り付きを解除する吸引保持解除ステップと、該吸引保持解除ステップを実施した後、該フレームの該支持面への密着を解除して該保持テーブル上から該ワークユニットを搬出する搬出ステップと、を備え、該吸引部のテープを吸引するテープ吸引保持面よりも該支持面が低く形成されたことを特徴とする。
【0011】
前記搬出方法において、該フレーム支持部は、吸引部と一体的に形成されており、該テープ密着ステップでは、該フレームを保持する保持部を有した搬送ユニットで該フレームを押圧して該支持面に密着させても良い。
【0012】
前記搬出方法において、該フレーム支持部は、吸引部と一体的に形成されており、該保持テーブルは、該フレームを固定するフレーム固定部を更に備え、該テープ密着ステップでは、該フレーム固定部で該フレームを固定することで該フレームを該支持面に密着させても良い。
【0014】
本発明の搬出装置は、ワークに貼着されたテープを介してワークを保持する保持面を含む保持部と、該保持部の外周側で該テープを吸引保持する吸引部と、該吸引部の外周側で該テープが貼着されるフレームを支持する支持面を含むフレーム支持部と、を備え、該吸引部のテープを吸引するテープ吸引保持面よりも該支持面が低く形成されて、該ワークと該テープと該フレームとを備えたワークユニットを保持する保持テーブルと、一端が吸引部に連通し、他端が吸引源と気体供給源に選択的に接続される流路と、該フレームを支持面に密着させることが可能な密着ユニットと、各構成要素を制御する制御ユニットと、を備え、該制御ユニットが、該流路に該吸引部と該吸引源とを接続させて該吸引部に該テープを吸引保持させて保持テーブルに該ワークユニットを保持させた状態で、該密着ユニットで該フレームを該支持面に密着させて、該流路に該吸引部と該気体供給源とを接続させて、該テープの該保持面への貼り付きを解除することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、搬出時にワークを損傷してしまうおそれを低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、実施形態1に係る搬出装置である検査装置の構成例を示す斜視図である。
図2図2は、図1に示された検査装置の搬出対象のワークユニットの斜視図である。
図3図3は、図1に示された検査装置の保持テーブルの平面図である。
図4図4は、図3中のIV-IV線に沿う断面図である。
図5図5は、図3に示された保持テーブルにワークユニットが載置された状態を示す平面図である。
図6図6は、図5中のVI-VI線に沿う断面図である。
図7図7は、図5に示された保持テーブルがワークユニットを保持した状態を示す要部の断面図である。
図8図8は、図1に示された検査装置の撮像ユニットを示す斜視図である。
図9図9は、実施形態1に係る搬出方法の流れを示すフローチャートである。
図10図10は、図9に示された搬出方法のテープ密着ステップを示すワークユニット及び保持テーブルの要部の断面図である。
図11図11は、図9に示された搬出方法の吸引保持解除ステップを示すワークユニット及び保持テーブルの要部の断面図である。
図12図12は、図9に示された搬出方法の搬出ステップを示すワークユニット及び保持テーブルの要部の断面図である。
図13図13は、実施形態2に係る搬出装置である加工装置の構成例を示す斜視図である。
図14図14は、図13に示された加工装置の保持テーブルと撮像カメラを示す斜視図である。
図15図15は、実施形態1及び実施形態2の変形例1に係る搬出装置の保持テーブルがワークユニットを保持した状態を示す要部の断面図である。
図16図16は、実施形態1及び実施形態2の変形例2に係る搬出装置の保持テーブルがワークユニットを保持した状態を示す要部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0018】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る搬出装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る搬出装置である検査装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された検査装置の搬出対象のワークユニットの斜視図である。図3は、図1に示された検査装置の保持テーブルの平面図である。図4は、図3中のIV-IV線に沿う断面図である。図5は、図3に示された保持テーブルにワークユニットが載置された状態を示す平面図である。図6は、図5中のVI-VI線に沿う断面図である。図7は、図5に示された保持テーブルがワークユニットを保持した状態を示す要部の断面図である。図8は、図1に示された検査装置の撮像ユニットを示す斜視図である。
【0019】
実施形態1に係る図1に示す搬出装置である検査装置1は、図2に示されたワークユニット210が保持テーブル10に搬入されるとともに、ワークユニット210のワークを検査し、検査後のワークユニット210を保持する保持テーブル10からワークユニット210を搬出する装置である。図1に示された検査装置1の搬入、検査、搬出対象のワークユニット210は、図2に示すように、ワーク200と、テープ206と、環状のフレーム207とを備える。
【0020】
ワーク200は、シリコン、サファイヤ、ガリウムヒ素、又はSiC(炭化ケイ素)等などを基板201とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等のウェーハである。ワーク200は、基板201の表面202に複数のストリート203によって格子状に区画された領域にデバイス204が形成されている。
【0021】
デバイス204は、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。
【0022】
テープ206は、ワーク200の外径よりも外径が大径な円板状に形成され、実施形態1では、ワーク200の基板201の表面202の裏側の裏面205に貼着されている。フレーム207は、ワーク200の外径よりも内径が大径な円環状に形成され、テープ206の外縁部が貼着されて、内側の開口内にワーク200を支持している。
【0023】
また、実施形態1において、ワークユニット210は、ストリート203に沿って形成された分割溝208によりワーク200が個々のデバイス204毎に分割されている。実施形態1では、分割溝208は、ワーク200をストリート203に沿って切削する切削装置により形成されているが、本発明では、ワーク200に対して吸収性を有する波長のレーザー光線をストリート203に沿って照射してワーク200をアブレーション加工するレーザー装置や、ワーク200に対して透過性を有する波長のレーザー光線をストリート203に沿って照射してワーク200に破断起点となる改質層を形成した後、テープ206を拡張して改質層を破断起点にワーク200を分割するエキスパンド装置によって形成されても良い。
【0024】
(検査装置)
図1に示された検査装置1は、搬入されたワークユニット210のワーク200を保持テーブル10で保持し、ワーク200を検査し、保持テーブル10から、検査後のワーク200を備えるワークユニット210を搬出する装置である。このように、検査装置1は、ワークユニット210のワーク200を検査する装置でもある。検査装置1は、図1に示すように、装置本体2と、ワークユニット210を保持する保持テーブル10と、移動ユニット20と、撮像ユニット30と、搬送ユニット40と、制御ユニット100とを備える。
【0025】
装置本体2は、上面3が水平方向に沿って平坦な基台4と、基台4の隅部を支える複数支持柱5とを備える。装置本体2は、基台4の上面3にワークユニット210が載置されるワーク投入部6が設けられている。実施形態1では、ワーク投入部6は、ワークユニット210が1枚載置されるが、本発明では、これに限定されずに、例えば、鉛直方向に間隔をあけてワークユニット210を複数収容するカセットが載置されても良い。
【0026】
また、装置本体2は、基台4の中央に基台4を貫通した開口7が設けられている。開口7は、水平方向と平行なX軸方向と長手方向が平行な矩形状に形成されている。なお、開口7のX軸方向の一端部は、ワーク投入部6のY軸方向の隣に配置されている。なお、Y軸方向は、水平方向と平行でかつX軸方向と直交する方向である。
【0027】
移動ユニット20は、保持テーブル10と撮像ユニット30とを相対的に移動させるものであって、保持テーブル移動ユニット21と、撮像ユニット移動ユニット22とを備える。
【0028】
保持テーブル移動ユニット21は、保持テーブル10を水平方向と平行なX軸方向に移動させることで、保持テーブル10と撮像ユニット30とをX軸方向に相対的に移動させるものである。保持テーブル移動ユニット21は、保持テーブル10にワークユニット210が搬入出される搬入出領域101と、保持テーブル10に保持されたワークユニット210のワーク200が検査される検査領域102とに亘って保持テーブル10をX軸方向に移動させる。
【0029】
撮像ユニット移動ユニット22は、撮像ユニット30をY軸方向に移動させることで、保持テーブル10と撮像ユニット30とをY軸方向に相対的に移動させるものである。
【0030】
保持テーブル移動ユニット21、及び撮像ユニット移動ユニット22は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ211,221、ボールねじ211,221を軸心回りに回転させる周知のモータ212,222及び保持テーブル10又は撮像ユニット30をX軸方向又はY軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレール213,223を備える。
【0031】
実施形態1では、保持テーブル移動ユニット21は、ボールねじ211とガイドレール213とが基台4の上面3の開口7をY軸方向に互いの間に位置付けて、装置本体2の基台4の上面3に配置されている。また、実施形態1では、保持テーブル移動ユニット21は、軸心周りに回転するボールねじ211によりX軸方向に移動するとともに、保持テーブル10のY軸方向の一端部を支持する第1支持部材214と、ガイドレール213によりX軸方向に移動自在に設けられているとともに、保持テーブル10のY軸方向の他端部を支持する第2支持部材215と、を備える。
【0032】
実施形態1では、撮像ユニット移動ユニット22は、ボールねじ221とガイドレール223とが、基台4の上面3上に開口7、ボールねじ211及びガイドレール213を跨って配置された門型の支持フレーム8上に配置されている。また、撮像ユニット移動ユニット22は、軸心周りに回転するボールねじ221によりY軸方向に移動し、かつガイドレール223によりY軸方向に移動自在に設けられているとともに、撮像ユニット30を支持する支持部材224を備える。
【0033】
保持テーブル10は、ワークユニット210のワーク200を保持面111上に保持するものである。保持テーブル10は、図3及び図4に示すように、円板状の保持部11と、円環状の枠体12とを備える。
【0034】
保持部11は、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、サファイア、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、フッ化マグネシウム等の透明な透明部材からなり、上面がワーク200を保持する保持面111である。このために、保持部11は、保持面111を含む。実施形態1では、保持部11は、保持面111が水平方向に沿って平坦な平滑面に形成されている。保持部11は、保持面111上にテープ206を介してワーク200の裏面205側が載置される。このために、保持面111は、ワーク200の貼着されたテープ206を介してワーク200を保持することとなる。保持部11は、厚みが一定の円板状に形成されている。
【0035】
枠体12は、磁性を有する金属からなる。枠体12は、内径が保持部11の外径よりも小径でかつ外径が保持部11の外径よりも大径な円環状のフレーム支持部13と、フレーム支持部13上に一体的に形成され内径が保持部11の外径と等しくかつ外径が保持部11の外径よりも大径であるとともにフレーム支持部13の外径よりも小径な円環状の吸引部14とを備える。フレーム支持部13と吸引部14とは、互いに同軸となる位置に配置され、それぞれ厚みが一定の円環状に形成されている。また、フレーム支持部13と吸引部14とが互いに同軸となる位置に配置され、かつフレーム支持部13の外径が吸引部14の外径よりも大きいことにより、本発明では、枠体12の外縁部において、フレーム支持部13は、吸引部14の外周側に配置されている。
【0036】
吸引部14は、厚みが、保持部11の厚みよりも厚く形成され、内周面に保持部11の外縁を固定して、保持部11を全周に亘って囲繞している。このため、吸引部14は、保持部11の外周側に配置されている。吸引部14は、上面141が水平方向に沿って平坦に形成されている。吸引部14は、上面141にワークユニット210のテープ206が載置されて、保持部11の外周側でテープ206を保持する。吸引部14の上面141は、ワークユニット210のテープ206を吸引保持するテープ吸引保持面である。また、実施形態1では、吸引部14の上面141は、保持面111よりも1mm程度上方に位置している。
【0037】
吸引部14は、上面141に開口する吸引口である吸引溝142と、一端が吸引溝142に連通し他端が切換弁143を介して吸引源144と気体供給源145に選択的に接続される流路146を備えている。吸引源144は、気体を吸引するものであり、気体供給源145は、気体を供給するものである。
【0038】
実施形態1では、吸引溝142は、図3に示すように、保持面111に複数形成され、実施形態1では、互いに直径が異なる円形に形成されているとともに、同心円上に配置された複数の環状溝147と、複数の環状溝147同士を連通した連通溝148とを備える。連通溝148は、一端が吸引部14の内周面の保持面111よりも上側に開口している。
【0039】
切換弁143は、吸引溝142と吸引源144とを接続させる状態と、吸引溝142と気体供給源145とを接続させる状態と、吸引源144と気体供給源145との双方を吸引溝142と遮断する状態とに切り換えられる。吸引部14は、切換弁143が吸引溝142と吸引源144とを接続させると、保持部11の外周側でテープ吸引保持面である上面141上にワークユニット210のテープ206を吸引保持する。
【0040】
フレーム支持部13は、吸引部14と一体的に形成されている。フレーム支持部13の吸引部14よりも外周側の上面131は、水平方向に沿って平坦に形成され、吸引部14のテープ吸引保持面である上面141よりも下方に配置されて、上面141との間に段差132が形成されている。フレーム支持部13の吸引部14よりも外周側の上面131は、吸引部14の外周側でワークユニット210のフレーム207が載置されて、吸引部14の外周側でテープ206を介してフレーム207を支持する支持面である。
【0041】
このため、フレーム支持部13は、吸引部14の外周側でワークユニット210のフレーム207を支持する支持面である上面131を含み、支持面である上面131が、吸引部14のテープ206を吸引するテープ吸引保持面である上面141よりも低く形成される。なお、実施形態1では、フレーム支持部13の上面131は、吸引部14の上面141よりもフレーム207の厚みとテープ206の厚みとの和分、下方に配置されているが、本発明では、吸引部14の上面141と同一平面上に配置されても良い。
【0042】
また、保持テーブル10は、枠体12のフレーム支持部13のY軸方向の両端部が保持テーブル移動ユニット21の第1支持部材214と第2支持部材215とにより支持されて、保持テーブル移動ユニット21により搬入出領域101と検査領域102とに亘ってX軸方向に移動される。
【0043】
保持テーブル10は、図5及び図6に示すように、保持面111、テープ吸引保持面である上面141及び支持面である上面131上にワークユニット210が載置される。保持テーブル10は、ワークユニット210が載置される際には、図6に示すように、切換弁143が吸引源144と気体供給源145との双方を吸引溝142と遮断する状態に切り換えられて、保持面111がテープ206と間隔をあけて対向している。
【0044】
保持テーブル10は、ワークユニット210が載置された状態で、切換弁143が吸引溝142と吸引源144とを連通する状態に切り換られて、吸引源144により吸引溝142が吸引される。すると、保持テーブル10は、連通溝148が吸引部14の内周面の保持面111よりも上側に開口しているので、テープ206と保持面111との間の気体が吸引されて、図7に示すように、保持面111にテープ206が貼り付いた状態で、吸引部14でテープ206を吸引保持して、ワークユニット210を保持する。こうして、ワークユニット210は、図7に示すように、保持テーブル10が吸引部14でテープ206を吸引保持することで、保持面111に貼り付いたテープ206を介してワーク200が保持面111に載置されるとともに、フレーム支持部13でフレーム207が支持された状態となる。
【0045】
撮像ユニット30は、長手方向がX軸方向とY軸方向との双方と直交するZ軸方向と平行な柱状に形成され、撮像ユニット移動ユニット22によりY軸方向に移動自在に設けられたユニット本体31と、ユニット本体31の上端部に設けられた第1撮像カメラ32と、ユニット本体31の下端部に設けられた第2撮像カメラ33とを備える。第1撮像カメラ32と、第2撮像カメラ33とは、それぞれ、昇降ユニット34によりユニット本体31の上端部及び下端部にZ軸方向に移動自在に設けられている。
【0046】
なお、昇降ユニット34は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及び第1撮像カメラ32又は第2撮像カメラ33をZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
【0047】
第1撮像カメラ32は、保持テーブル10の保持部11の上方に配設され保持部11で保持されたワークユニット210のワーク200を上方から撮像する撮像素子を複数備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。第1撮像カメラ32は、保持テーブル10の保持部11に保持されたワーク200を撮像して、得た画像を制御ユニット100に出力する。実施形態1では、第1撮像カメラ32は、ワーク200の表面202側を撮像する。
【0048】
第2撮像カメラ33は、保持テーブル10の保持部11の下方に配設され保持部11で保持されたワークユニット210のワーク200を保持部11を介して撮像する撮像素子を複数備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。第2撮像カメラ33は、保持テーブル10の保持部11に保持されたワーク200を保持部11越しにワーク200の下方から撮像して、得た画像を制御ユニット100に出力する。実施形態1では、第2撮像カメラ33は、ワーク200の裏面205側を保持部11越しに撮像する。なお、実施形態1では、第1撮像カメラ32と第2撮像カメラ33とは、ワーク200の同一位置の表面202側及び裏面205側を撮像する。
【0049】
搬送ユニット40は、ワーク投入部6と搬入出領域101の保持テーブル10とに亘ってワークユニット210を搬送するものである。搬送ユニット40は、ワーク200を支持したフレーム207を保持する保持部である保持ユニット41と、保持ユニット41をZ軸方向に移動させる昇降ユニット42と、保持ユニット41を昇降ユニット42とともにY軸方向に移動させる図示しない水平移動ユニットとを備える。保持ユニット41は、平面形状が保持状のユニット本体43と、ユニット本体43の各先端部に設けられフレーム207を吸引保持する吸引保持部44とを備える。
【0050】
搬送ユニット40は、ワーク投入部6上のワークユニット210のフレーム207を保持ユニット41の吸引保持部44で吸引保持し、保持ユニット41を昇降ユニット42で上昇させ、水平方向移動ユニットで搬入出領域101の保持テーブル10の上方まで移動させる。搬送ユニット40は、保持ユニット41を下降して、ワークユニット210を保持テーブル10に載置し、吸引保持部44の吸引保持を解除して、ワークユニット210をワーク投入部6から搬入出領域101の保持テーブル10に搬送する。
【0051】
また、搬送ユニット40は、搬入出領域101の保持テーブル10上のワークユニット210のフレーム207を保持ユニット41の吸引保持部44で吸引保持し、保持ユニット41を昇降ユニット42で上昇させ、水平方向移動ユニットでワーク投入部6の上方まで移動させる。搬送ユニット40は、保持ユニット41を下降して、ワークユニット210をワーク投入部6に載置し、吸引保持部44の吸引保持を解除して、ワークユニット210を搬入出領域101の保持テーブル10からワーク投入部6に搬送する。
【0052】
制御ユニット100は、検査装置1の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、ワーク200に対する検査動作及び搬出動作を検査装置1に実施させるものである。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理装置が演算処理を実施して、検査装置1を制御するための制御信号を入出力インターフェース装置を介して検査装置1の上述した構成要素に出力する。
【0053】
また、検査装置1は、制御ユニット100に接続されかつ加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニット110と、制御ユニット100に接続されかつオペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない入力ユニットとに接続されている。実施形態1において、入力ユニットは、表示ユニット110に設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
【0054】
前述した構成の検査装置1は、オペレータにより入力ユニットなどから検査内容情報を制御ユニット100に登録され、分割溝208が形成された検査前のワーク200を含むワークユニット210がワーク投入部6に載置され、オペレータからの検査動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、検査動作を開始する。検査動作では、検査装置1は、制御ユニット100が搬送ユニット40を制御してワーク投入部6からワークユニット210を搬入出領域101に位置付けられた保持テーブル10まで搬入し、保持面111にワーク200を載置させる。
【0055】
検査装置1は、制御ユニット100が切換弁143を制御して、流路146に吸引溝142と吸引源144とを接続させて、吸引部14の上面141にテープ206を吸引保持させ、保持面111にテープ206を介してワーク200を保持するとともに、フレーム支持部13の上面131にテープ206を介してフレーム207を保持する。保持テーブル10がワークユニット210を保持した状態では、吸引部14でテープ206を吸引保持することで保持面111にテープ206が貼り付き、保持面111に貼り付いたテープ206を介してワーク200が保持面111に保持されるとともにフレーム支持部13でフレーム207が支持された状態となっている。
【0056】
検査動作では、検査装置1は、制御ユニット100が保持テーブル移動ユニット21及び撮像ユニット移動ユニット22を制御して、ワーク200を保持した保持テーブル10を検査領域102まで移動させて、ワーク200と撮像カメラ32,33とをX軸方向及びY軸方向に相対的に移動させながら検査内容情報で定められたワーク200の所定の位置を第1撮像カメラ32及び第2撮像カメラ33で撮像し、画像を取得する。検査動作では、検査装置1は、第1撮像カメラ32及び第2撮像カメラ33が撮像して取得した画像に基づいて、制御ユニット100がワーク200を検査する。なお、実施形態1では、ワーク200の同一位置を第1撮像カメラ32と第2撮像カメラ33とで撮像する。
【0057】
実施形態1では、検査装置1は、制御ユニット100が、第1撮像カメラ32及び第2撮像カメラ33が撮像して取得した画像に基づいて所定の検査を行い、検査結果を記憶する。実施形態1では、検査装置1は、検査として、第1撮像カメラ32及び第2撮像カメラ33が撮像して取得した画像からデバイス204のサイズ、分割溝208の幅、及び分割溝208の両縁に生じるチッピングの大きさの検出を実施するが、本発明では、検査は、これらに限定されない。
【0058】
検査装置1は、検査内容情報で定められたワーク200の全ての位置を第1撮像カメラ32及び第2撮像カメラ33で撮像し、保持テーブルに保持したワーク200の検査を完了すると、保持テーブル10を搬入出領域101まで移動させて、保持テーブル10を搬入出領域101で停止させる。
【0059】
(搬出方法)
次に、実施形態1に係る搬出方法を図面に基づいて説明する。図9は、実施形態1に係る搬出方法の流れを示すフローチャートである。図10は、図9に示された搬出方法のテープ密着ステップを示すワークユニット及び保持テーブルの要部の断面図である。図11は、図9に示された搬出方法の吸引保持解除ステップを示すワークユニット及び保持テーブルの要部の断面図である。図12は、図9に示された搬出方法の搬出ステップを示すワークユニット及び保持テーブルの要部の断面図である。
【0060】
搬出方法は、検査装置1の保持テーブル10からワークユニット210を搬出する方法であって、検査装置1のワークユニット210の搬出動作である。搬出方法の開始時には、吸引部14でテープ206を吸引保持することで保持面111に貼り付いたテープ206を介してワーク200が保持されるとともにフレーム支持部13でフレーム207が支持された状態となっている。搬出方法は、図9に示すように、テープ密着ステップ1001と、吸引保持解除ステップ1002と、搬出ステップ1003とを備える。
【0061】
テープ密着ステップ1001は、吸引部14の外周側のテープ206を保持テーブル10に密着させて、保持面111と吸引部14とを包含する閉鎖空間300を形成するステップである。テープ密着ステップ1001では、検査装置1は、制御ユニット100が搬送ユニット40を制御して、搬入出領域101の保持テーブル10上のワークユニット210のフレーム207を保持ユニット41の吸引保持部44で吸引保持し、保持ユニット41を昇降ユニット42で保持テーブル10に押し付ける。こうして、実施形態1において、テープ密着ステップ1001では、検査装置1は、搬送ユニット40がフレーム207を介して吸引部14の外周側のテープ206を保持テーブル10のフレーム支持部13の支持面である上面131に押し付けて密着させるが、本発明では、吸引部14の外周側のテープ206を保持テーブル10のフレーム支持部13の支持面である上面131に密着させれば、フレーム207を介して吸引部14の外周側のテープ206を押し付けなくても良い。
【0062】
実施形態1において、テープ密着ステップ1001では、検査装置1は、制御ユニット100が搬送ユニット40を制御して吸引部14の外周側のテープ206を保持テーブル10のフレーム支持部13の上面131に密着させた後、図10に示すように、切換弁143を吸引源144と気体供給源145との双方を吸引溝142と遮断する状態に切り換えて、吸引保持解除ステップ1002に進む。こうして、搬出方法のテープ密着ステップ1001では、制御ユニット100は、流路146に吸引溝142と吸引源144とを接続させて吸引部14にテープ206を吸引保持させて保持テーブル10にワークユニット210を保持させた状態で、フレーム207を保持する保持部である保持ユニット41を有した搬送ユニット40でフレーム207を支持面である上面131に密着させて、閉鎖空間300を形成する。
【0063】
実施形態1では、搬送ユニット40は、フレーム207を支持面である上面131に密着させることが可能な密着ユニットとして機能する。なお、閉鎖空間300は、テープ206と上面131とが密着することで、外部から遮断された保持テーブル10とテープ206との間の保持面111と吸引部14とを包含する空間である。また、実施形態1において、搬送ユニット40がフレーム207を介して吸引部14の外周側のテープ206を保持テーブル10のフレーム支持部13の支持面である上面131に押し付けた後に、切換弁143を吸引源144と気体供給源145との双方を吸引溝142と遮断する状態に切り換えたが、本発明では、搬送ユニット40がフレーム207を介して吸引部14の外周側のテープ206を保持テーブル10のフレーム支持部13の支持面である上面131に押し付ける前に、切換弁143を吸引源144と気体供給源145との双方を吸引溝142と遮断する状態に切り換えても良い。
【0064】
吸引保持解除ステップ1002は、テープ密着ステップ1001を実施し閉鎖空間300を形成した状態で該吸引部14から気体を噴射し気体をテープ206と保持面111の間に進入させてテープ206の保持面111への貼り付きを解除するステップである。吸引保持解除ステップ1002では、検査装置1は、制御ユニット100が搬送ユニット40を制御して、吸引部14の外周側のテープ206を保持テーブル10のフレーム支持部13の上面131に密着させた状態を維持した状態で、図11に示すように、切換弁143を吸引溝142と気体供給源145とを接続させる状態に切り換えて、搬出ステップ1003に進む。
【0065】
すると、テープ206と上面131とが密着しているので、気体供給源145からの気体が流路146及び吸引溝142を通って連通溝148から保持面111とテープ206との間即ち閉鎖空間300に供給される。供給された気体が保持面111上のテープ206を押し上げて、保持面111に貼り付いていたテープ206は、保持面111から離れて、保持面111への貼り付きが解除される。こうして、吸引保持解除ステップ1002では、制御ユニット100が、流路146に吸引部14の吸引溝142と気体供給源145とを接続させて、テープ206の保持面111への貼り付きを解除する。
【0066】
搬出ステップ1003は、吸引保持解除ステップ1002を実施した後、フレーム207の上面131への密着を解除して保持テーブル10上からワークユニット210を搬出するステップである。搬出ステップ1003では、検査装置1は、制御ユニット100が搬送ユニット40を制御して、図12に示すように、吸引保持部44でフレーム207を吸引保持した保持ユニット41を上昇させて、フレーム207に貼着した吸引部14の外周側のテープ206の上面131への密着を解除する。搬出ステップ1003では、検査装置1は、制御ユニット100が搬送ユニット40を制御して、水平方向移動ユニットでワークユニット210をワーク投入部6の上方まで移動させて、保持テーブル10上からワークユニット210を搬出する。
【0067】
搬出ステップ1003では、検査装置1は、制御ユニット100が搬送ユニット40を制御して、保持ユニット41を下降して、ワークユニット210をワーク投入部6に載置し、吸引保持部44の吸引保持を解除して、ワーク投入部6から保持ユニット41を退避させて、搬出方法即ち検査動作を終了する。
【0068】
なお、本発明では、フレーム207を搬出する搬出ステップ1003までに、保持ユニット41の吸引保持部44でフレーム207を吸引保持すればよく、テープ密着ステップ1001や吸引保持解除ステップ1002中は保持ユニット41の吸引保持部44でフレーム207を吸引保持していなくてもよい。
【0069】
以上説明した実施形態1に係る搬出方法は、テープ密着ステップ1001において吸引部14の外周側のテープ206を上面131に密着させた状態で、吸引保持解除ステップ1002において吸引溝142から気体を噴射することで、テープ206と保持面111との間の閉鎖空間300に気体を進入させて、テープ206の保持面111への貼り付きを解除する。このために、搬出方法は、搬出ステップ1003において、テープ206の保持面111への貼り付きを解除した状態でワーク200を搬出するため、保持テーブル10からの搬出時にワーク200のデバイス204同士が擦れて損傷してしまうおそれが低減できる。その結果、搬出方法は、搬出時にワーク200を損傷してしまうおそれを低減することができるという効果を奏する。
【0070】
また、搬送方法は、テープ密着ステップ1001において搬送ユニット40でフレーム207を押圧するので、吸引部14の外周側のテープ206を上面131に密着させることができ、吸引保持解除ステップ1002において吸引溝142から気体を噴射することで、テープ206の保持面111への貼り付きを解除することができる。
【0071】
また、搬出装置である検査装置1は、ワーク200を保持テーブル10から搬出する際に、吸引部14の外周側のテープ206を上面131に密着させた状態で、吸引溝142と気体供給源145とを接続させるので、テープ206と保持面111との間の閉鎖空間300に気体を進入させて、テープ206の保持面111への貼り付きを解除することができる。その結果に、検査装置1は、テープ206の保持面111への貼り付きを解除した状態でワーク200を搬出するため、搬出時にワーク200のデバイス204同士が擦れて損傷してしまうおそれが低減することができるという効果を奏する。
【0072】
また、検査装置1は、吸引部14の上面141よりもフレーム支持部13の上面131が低いので、保持面111とテープ206との間の閉鎖空間300を吸引部14の上面141により密封することができ、吸引源144により吸引溝142を吸引する際に、保持面111にテープ206を貼り付けさせるためにかかる所要時間を上面131,141同士が同一平面上に位置する場合よりも抑制できる。
【0073】
また、検査装置1は、吸引部14の上面141が保持面111よりも1mm程度上方に位置しているので、ワーク200を保持テーブル10に保持する際に、保持面111上に外気が侵入することを抑制できるので、単時間でテープ206を保持面111に貼り付けさせることができる。
【0074】
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る搬出装置及び搬出方法を図面に基づいて説明する。図13は、実施形態2に係る搬出装置である加工装置の構成例を示す斜視図である。図14は、図13に示された加工装置の保持テーブルと撮像カメラを示す斜視図である。なお、図13及び図14は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0075】
実施形態2に係る搬出装置である図13に示す加工装置1-1は、ワークユニット210が保持テーブル10に搬入されるとともに、ワークユニット210のワーク200を切削(加工に相当する)し、加工後のワークユニット210を保持テーブル10から搬出する切削装置である。図13に示された加工装置1-1は、ワーク200を保持テーブル10で保持しストリート203に沿って切削ブレード51で切削して、ストリート203に分割溝208を形成し、ワーク200を個々のデバイス204に分割する切削装置である。即ち、実施形態2において、切削前のワークユニット210のワーク200には、分割溝208が形成されていない。
【0076】
加工装置1-1は、図13に示すように、保持テーブル10と、切削ユニット50と、移動ユニット20-1と、第1撮像カメラ32と、制御ユニット100とを備える。実施形態2に係る加工装置1-1の保持テーブル10は、図14に示すように、移動ユニット20-1のX軸移動ユニット23により水平方向と平行なX軸方向に移動される筐体15に支持されている。
【0077】
実施形態2では、筐体15は、X軸移動ユニット23によりX軸方向に移動されかつ水平方向と平行な下板151と、下板151の外縁から立設した側板152と、外縁が側板152の上端に連なりかつ下板151と平行であるとともに中央に図示しない孔が形成された上板153とを備える。また、実施形態2に係る保持テーブル10は、ワーク200を保持面111上に保持するとともに上板153にZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に支持されている。
【0078】
移動ユニット20-1は、図13及び図14に示す加工送りユニットであるX軸移動ユニット23と、図13に示す割り出し送りユニットであるY軸移動ユニット24と、図13に示す切り込み送りユニットであるZ軸移動ユニット25と、図13及び図14に示す保持テーブル10を軸心回りに回転する回転移動ユニット26とを備える。
【0079】
X軸移動ユニット23は、筐体15の下板151をX軸方向に移動させることで、保持テーブル10と切削ユニット50とをX軸方向に相対的に移動させる。X軸移動ユニット23は、保持テーブル10にワーク200が搬入出される搬入出領域101と、ワーク200に保持されたワーク200が切削加工される加工領域103とに亘って保持テーブル10をX軸方向に移動させる。Y軸移動ユニット24は、切削ユニット50をY軸方向に移動させることで、保持テーブル10と切削ユニット50とをY軸方向に相対的に移動させる。Z軸移動ユニット25は、切削ユニット50をZ軸方向に移動させることで、保持テーブル10と切削ユニット50とをZ軸方向に相対的に移動させる。
【0080】
X軸移動ユニット23、Y軸移動ユニット24及びZ軸移動ユニット25は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及び保持テーブル10又は切削ユニット50をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
【0081】
回転移動ユニット26は、保持テーブル10を軸心回りに回転するものである。回転移動ユニット26は、保持テーブル10を軸心回りに180度を超え、360度未満の範囲で回転する。回転移動ユニット26は、筐体15の側板152に固定されたモータ261と、モータ261の出力軸に連結されたプーリ262と、保持テーブル10のフレーム支持部13の外周に巻回されかつプーリ262によりフレーム支持部13の外周面に沿って移動するベルト263とを備えている。回転移動ユニット26は、モータ261を回転すると、プーリ262によりベルト263をフレーム支持部13の外周面に沿って移動させて、保持テーブル10を軸心回りに回転する。また、実施形態1では、回転移動ユニット26は、軸心回りの一方向と、一方向の逆方向の他方向との双方において、保持テーブル10を220度回転させることが可能である。
【0082】
切削ユニット50は、保持テーブル10の保持部11で保持されたワーク200に切削ブレード51で切削する加工ユニットである。切削ユニット50は、保持テーブル10の保持部11に保持されたワーク200に対して、Y軸移動ユニット24によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット25によりZ軸方向に移動自在に設けられている。切削ユニット50は、Y軸移動ユニット24及びZ軸移動ユニット25などを介して、装置本体2-1から立設した支持フレーム9に設けられている。
【0083】
切削ユニット50は、Y軸移動ユニット24及びZ軸移動ユニット25により、保持テーブル10の保持面111の任意の位置に切削ブレード51を位置付け可能となっている。切削ユニット50は、切削ブレード51と、Y軸移動ユニット24及びZ軸移動ユニット25によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング52と、スピンドルハウジング52に軸心回りに回転自在に設けられかつモータにより回転されるとともに先端に切削ブレード51が装着されるスピンドル53とを備える。
【0084】
切削ブレード51は、保持テーブル10で保持されたワーク200を切削するものであって、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。実施形態1において、切削ブレード51は、円環状の円形基台と、円形基台の外周縁に配設されてワーク200を切削する円環状の切り刃とを備える所謂ハブブレードである。切り刃は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。なお、本発明では、切削ブレード51は、切り刃のみで構成された所謂ワッシャーブレードでもよい。
【0085】
スピンドル53は、モータにより軸心回りに回転することで、切削ブレード51を軸心回りに回転させる。なお、切削ユニット50の切削ブレード51及びスピンドル53の軸心は、Y軸方向と平行である。
【0086】
実施形態2では、第1撮像カメラ32は、切削ユニット50と一体的に移動するように、切削ユニット50に固定されている。
【0087】
また、実施形態2では、加工装置1-1は、図14に示すように、第2撮像カメラ33を備える。なお、図14は、第2撮像カメラ33を保持テーブル10のY軸方向の隣りに示している。しかしながら、実際の加工装置1-1では、第2撮像カメラ33は、保持テーブル10の保持部11の下方に配置されている。また、実施形態2では、第2撮像カメラ33は、装置本体2に設けられた第2Y軸移動ユニット27によりY軸方向に移動自在に配置され、第2Y軸移動ユニット27によりY軸方向に移動される移動プレート16から立設した立設柱17に設けられた第2Z軸移動ユニット28によりZ軸方向に移動自在に配置されている。実施形態2では、第2撮像カメラ33は、第2Z軸移動ユニット28によりZ軸方向に移動自在な昇降部材に一端が取り付けられた水平延在部材18の他端に取り付けられている。
【0088】
第2Y軸移動ユニット27及び第2Z軸移動ユニット28は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ、移動プレート又は第2撮像カメラ33をY軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールとを備える。
【0089】
また、加工装置1-1は、切削前後のワーク200を含むワークユニット210を複数枚収容するカセット60が載置されかつカセット60をZ軸方向に移動させるカセットエレベータ61と、切削後のワーク200を洗浄する洗浄ユニット62と、カセット60にワークユニット210を出し入れするとともにワークユニット210をカセット60、保持テーブル10及び洗浄ユニット62との間で搬送する搬送ユニット40とを備える。
【0090】
実施形態2では、制御ユニット100は、実施形態1と同様に、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータであり、加工装置1-1の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、ワーク200に対する加工動作を加工装置1-1に実施させるものである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理装置が演算処理を実施して、加工装置1-1を制御するための制御信号を入出力インターフェース装置を介して加工装置1-1の上述した構成要素に出力する。
【0091】
前述した構成の加工装置1-1は、オペレータにより入力ユニットなどから加工内容情報を制御ユニット100に登録され、切削加工前のワーク200を含むワークユニット210を複数収容したカセット60をカセットエレベータ61に設置され、オペレータからの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、加工動作を開始する。加工動作では、加工装置1-1は、制御ユニット100が搬送ユニット40を制御してカセット60からワークユニット210を1枚取り出し、搬入出領域101に位置付けられた保持テーブル10まで搬入し、保持面111に載置させる。加工装置1-1は、制御ユニット100が切換弁143を制御して、流路146に吸引溝142と吸引源144とを接続させて、実施形態1と同様に保持テーブル10にワークユニット210を保持する。
【0092】
加工動作では、加工装置1-1は、制御ユニット100がX軸移動ユニット23及び第2Y軸移動ユニット27を制御して、ワーク200を保持した保持テーブル10を加工領域103まで移動させて、保持部11に保持されたワークユニット210のワーク200を第1撮像カメラ32に撮像させて、ワーク200と切削ブレード51との位置合わせを行なうアライメントを遂行する。
【0093】
加工動作では、加工装置1-1は、制御ユニット100が移動ユニット20-1及び切削ユニット50を制御して、保持テーブル10と切削ユニット50の切削ブレード51とをストリート203に沿って相対的に移動させながらストリート203に切削ブレード51をテープ206に到達するまで切り込ませて、ワーク200にストリート203に沿った分割溝208を形成して、ワーク200をストリート203に沿って切削する。
【0094】
実施形態2において、加工動作では、加工装置1-1は、保持テーブル10に保持したワークユニット210のワーク200を加工中に、加工内容情報で定められたワーク200の所定の位置を第1撮像カメラ32及び第2撮像カメラ33で撮像し、カーフチェックを行い、結果を記憶する。なお、カーフチェックは、切削で形成された分割溝208の所望の位置からのズレ及び分割溝208の両縁に生じるチッピングの大きさ等が所定の範囲内であるか否かのワーク200の加工状態を確認することをいう。加工動作では、加工装置1-1は、ワーク200の加工を完了すると、保持テーブル10を搬入出領域101まで移動させて、保持テーブル10を搬入出領域101で停止させる。加工動作では、加工装置1-1は、制御ユニット100が実施形態1に係る搬出方法を実施して、保持テーブル10からワークユニット210を搬出し、ワークユニット210を洗浄ユニット62まで搬送する。
【0095】
加工動作では、加工装置1-1は、制御ユニット100が搬送ユニット40を制御して洗浄ユニット62により洗浄されたワークユニット210をカセット60に収容する。加工装置1-1は、カセット60内の全てのワークユニット210のワーク200を切削すると加工動作を終了する。
【0096】
実施形態2に係る搬出方法及び加工装置1-1は、吸引部14の外周側のテープ206を上面131に密着させた状態で、吸引溝142から気体を噴射することで、テープ206と保持面111との間の閉鎖空間300に気体を進入させて、テープ206の保持面111への貼り付きを解除する。その結果、実施形態2に係る搬出方法及び加工装置1-1は、テープ206の保持面111への貼り付きを解除した状態でワーク200を搬出するため、保持テーブル10からの搬出時にワーク200のデバイス204同士が擦れて損傷してしまうおそれが低減することができるという効果を奏する。
【0097】
〔変形例〕
本発明の実施形態1及び実施形態2の変形例に係る搬出装置及び搬出方法を図面に基づいて説明する。図15は、実施形態1及び実施形態2の変形例1に係る搬出装置の保持テーブルがワークユニットを保持した状態を示す要部の断面図である。図16は、実施形態1及び実施形態2の変形例2に係る搬出装置の保持テーブルがワークユニットを保持した状態を示す要部の断面図である。なお、図15及び図16は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0098】
変形例1及び変形例2に係る搬出装置1-2の保持テーブル10-1,10-2は、図15及び図16に示すように、ワークユニット210を保持する際に、フレーム207を固定するフレーム固定部19-1,19-2を更に備え、テープ密着ステップ1001では、フレーム固定部19-1,19-2でフレーム207を固定することで、フレーム207に貼着された吸引部14の外周側のテープ206を支持面である上面131,131-2に密着させる。フレーム固定部19-1,19-2は、フレーム207に貼着した吸引部14の外周側のテープ206を上面131,131-2に密着させることが可能な密着ユニットとして機能する。
【0099】
図15に示された変形例1では、フレーム固定部19-1は、フレーム支持部13の上面131に露出して、磁力によりフレーム207を吸着して、フレーム207をフレーム支持部13の上面131に固定する永久磁石である。
【0100】
図16に示された変形例2では、フレーム支持部13-2は、保持テーブル10-2の吸引部14の外周側に固定され、上面131-2がフレーム207を支持する支持面である固定側クランプ部材である。図16に示された変形例2では、フレーム固定部19-2は、フレーム支持部13-2にロータリエアシリンダ191により回転可能に設けられ、フレーム支持部13-2の上面131-2との間にフレーム207及び吸引部14の外周側のテープ206を挟んで、フレーム207をフレーム支持部13-2の上面131-2に固定するクランプ部材である。
【0101】
変形例1及び変形例2に係る搬出方法及び搬出装置1-2は、吸引部14の外周側のテープ206を上面131に密着させた状態で、吸引溝142から気体を噴射することで、テープ206の保持面111への貼り付きを解除するので、実施形態1と同様に、テープ206の保持面111への貼り付きを解除した状態でワーク200を搬出するため、保持テーブル10-1,10-2からの搬出時にワーク200のデバイス204同士が擦れて損傷してしまうおそれが低減することができるという効果を奏する。
【0102】
また、変形例1及び変形例2に係る搬出方法及び搬出装置1-2は、テープ密着ステップ1001においてフレーム固定部19-1,19-2でフレーム207を固定して、フレーム207に貼着された吸引部14の外周側のテープ206を上面131,131-2に密着させるので、吸引保持解除ステップ1002において吸引溝142から気体を噴射することで、テープ206の保持面111への貼り付きを解除することができる。
【0103】
なお、本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、上記実施形態では、搬出装置は、検査装置1又は加工ユニットがワーク200を切削する切削ユニット50である加工装置1-1であるが、本発明では、切削ユニット50に限定されることなく、加工ユニットとして、レーザー発振器、集光レンズ等を備えたレーザービーム照射ユニットを備えるレーザー加工装置でも良い。
【0104】
また、本発明では、フレーム固定部19-1,19-2は、前述した変形例1及び変形例2の構成に限定されることなく、電磁石でも良く、吸引源に接続されかつ上面131に載置されたフレーム207により塞がれる吸引孔でも良い。
【符号の説明】
【0105】
1 検査装置(搬出装置)
1-1 加工装置(搬出装置)
1-2 搬出装置
10,10-2 保持テーブル
11 保持部
13 フレーム支持部
14 吸引部
19-1,19-2 フレーム固定部(密着ユニット)
40 搬送ユニット(密着ユニット)
41 保持ユニット(保持部)
100 制御ユニット
111 保持面
131 上面(支持面)
141 上面(テープ吸引保持面)
144 吸引源
145 気体供給源
146 流路
200 ワーク
206 テープ
207 フレーム
210 ワークユニット
300 閉鎖空間
1001 テープ密着ステップ
1002 吸引保持解除ステップ
1003 搬出ステップ
図1
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