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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-27
(45)【発行日】2024-03-06
(54)【発明の名称】スタンド及び画像表示システム
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240228BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20240228BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20240228BHJP
【FI】
G09F9/00 350A
G02F1/1333
H04N5/64 581A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020020095
(22)【出願日】2020-02-07
(65)【公開番号】P2021124691
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2022-12-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】石川 直行
(72)【発明者】
【氏名】山田 正道
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-009314(JP,A)
【文献】特開2011-116081(JP,A)
【文献】特開2010-286599(JP,A)
【文献】特開平10-288964(JP,A)
【文献】特開2016-090653(JP,A)
【文献】特開2009-118224(JP,A)
【文献】特開2010-107746(JP,A)
【文献】中国実用新案第209447437(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
G02F 1/13-1/141
1/15-1/19
H04N 5/64-5/655
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示装置を取り付け可能なスタンドであって、
離間して設けられる第1支柱及び第2支柱と、
前記第1支柱と前記第2支柱との間に亘って設けられるバックパネルと、を備え、
前記第1支柱は、前記第2支柱側の側面に、第1下スタッドと、前記第1下スタッドの上側に離間して設けられる第1上スタッドと、を備え、
前記第2支柱は、前記第1支柱側の側面に、第2下スタッドと、前記第2下スタッドの上側に離間して設けられる第2上スタッドと、を備え、
前記バックパネルは、前記第1下スタッドと嵌合し、第1方向に沿って形成される第1下溝を有する第1結合部と、前記第1上スタッドと嵌合し前記第1方向に沿って形成される第1上溝を有する第1固定部と、前記第2下スタッドと嵌合し前記第1方向に沿って形成される第2下溝を有する第2結合部と、前記第2上スタッドと嵌合し前記第1方向に沿って形成される第2上溝を有する第2固定部と、を備え、
記第2下溝に沿って前記第2結合部が上下方向に移動することを防止する移動防止部材を備え、
前記移動防止部材は、前記第2下スタッドの上部に、前記第1支柱と前記第2支柱との間の内側に突出して、前記バックパネルを取り付けた際に、前記第2結合部の上部にあるように、前記第2支柱に隣接して設けられる枠部材又は前記第2支柱に設けられ、
前記第2下溝の一番深い第1底部と、前記第2結合部が前記バックパネルから遠い側に有する第1壁部の一番下の先端部と、の間の垂直方向の距離を表す第1距離が、前記第2結合部の端面と、前記移動防止部材の下端面と、の間の垂直方向の距離を表す第2距離よりも長く、
前記第2距離が、前記第2上溝の一番深い第2底部と、前記第2固定部が前記バックパネルから遠い側に有する第2壁部の一番下の先端部と、の間の垂直方向の距離を表す第3距離よりも長く、
前記第2下スタッドの最上部と前記移動防止部材の下端面との垂直方向の距離を表す第4距離が、前記第2下溝から前記第2結合部の前側端部までの距離を表す第5距離よりも長い、
スタンド。
【請求項2】
前記第1下溝は前記第1上溝より深く、前記第2下溝は前記第2上溝より深い、
請求項1に記載のスタンド。
【請求項3】
前記バックパネルの外面は、ホワイトボードである、
請求項1又は請求項2に記載のスタンド。
【請求項4】
前記バックパネルは、磁性体により形成される、
請求項1から請求項3のいずれかに記載のスタンド。
【請求項5】
画像表示装置と、前記画像表示装置を取り付け可能なスタンドと、を備える画像表示システムであって、
前記スタンドは、
離間して設けられる第1支柱及び第2支柱と、
前記第1支柱と前記第2支柱との間に亘って設けられるバックパネルと、を備え、
前記第1支柱は、前記第2支柱側の側面に、第1下スタッドと、前記第1下スタッドの上側に離間して設けられる第1上スタッドと、を備え、
前記第2支柱は、前記第1支柱側の側面に、第2下スタッドと、前記第2下スタッドの上側に離間して設けられる第2上スタッドと、を備え、
前記バックパネルは、前記第1下スタッドと嵌合し、第1方向に沿って形成される第1下溝を有する第1結合部と、前記第1上スタッドと嵌合し前記第1方向に沿って形成される第1上溝を有する第1固定部と、前記第2下スタッドと嵌合し前記第1方向に沿って形成される第2下溝を有する第2結合部と、前記第2上スタッドと嵌合し前記第1方向に沿って形成される第2上溝を有する第2固定部と、を備え、
記第2下溝に沿って前記第2結合部が前記第1方向に移動することを防止する移動防止部材を備え、
前記移動防止部材は、前記第2下スタッドの上部に、前記第1支柱と前記第2支柱との間の内側に突出して、前記バックパネルを取り付けた際に、前記第2結合部の上部にあるように、前記第2支柱に隣接して設けられる枠部材又は前記第2支柱に設けられ、
前記第2下溝の一番深い第1底部と、前記第2結合部が前記バックパネルから遠い側に有する第1壁部の一番下の先端部と、の間の垂直方向の距離を表す第1距離が、前記第2結合部の端面と、前記移動防止部材の下端面と、の間の垂直方向の距離を表す第2距離よりも長く、
前記第2距離が、前記第2上溝の一番深い第2底部と、前記第2固定部が前記バックパネルから遠い側に有する第2壁部の一番下の先端部と、の間の垂直方向の距離を表す第3距離よりも長く、
前記第2下スタッドの最上部と前記移動防止部材の下端面との垂直方向の距離を表す第4距離が、前記第2下溝から前記第2結合部の前側端部までの距離を表す第5距離よりも長い、
画像表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスタンド及び画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会議や授業などで利用されるインタラクティブ・ホワイトボード(IWB(Interactive Whiteboard))と呼ばれるいわゆる電子黒板装置やモニターなどの表示装置を自立させる場合、専用のスタンドが用いられている。
【0003】
特許文献1には、操作性と安全性、安定性を確保して表示装置の高さを調整可能なスタンドが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のスタンドでは、表示装置の裏が露出している。表示装置の裏には、コネクタが設けられている。さらに、表示装置の裏には、当該コネクタに接続されるケーブル等が配線されている。表示装置のコネクタやケーブルが外部に露出しており、使用者がコネクタやケーブルに接触する可能性があった。
【0005】
そこで、本開示は、上記課題点に鑑み、表示装置の背面を保護するスタンドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一の態様によれば、画像表示装置を取り付け可能なスタンドであって、離間して設けられる第1支柱及び第2支柱と、前記第1支柱と前記第2支柱との間に亘って設けられるバックパネルと、を備え、前記第1支柱は、前記第2支柱側の側面に、第1下スタッドと、前記第1下スタッドの上側に離間して設けられる第1上スタッドと、を備え、前記第2支柱は、前記第1支柱側の側面に、第2下スタッドと、前記第2下スタッドの上側に離間して設けられる第2上スタッドと、を備え、前記バックパネルは、前記第1下スタッドと嵌合し、第1方向に沿って形成される第1下溝を有する第1結合部と、前記第1上スタッドと嵌合し前記第1方向に沿って形成される第1上溝を有する第1固定部と、前記第2下スタッドと嵌合し前記第1方向に沿って形成される第2下溝を有する第2結合部と、前記第2上スタッドと嵌合し前記第1方向に沿って形成される第2上溝を有する第2固定部と、を備え、前記第2下溝に沿って前記第2結合部が前記第1方向に移動することを防止する移動防止部材を備え、前記移動防止部材は、前記第2下スタッドの上部に、前記第1支柱と前記第2支柱との間の内側に突出して、前記バックパネルを取り付けた際に、前記第2結合部の上部にあるように、前記第2支柱に隣接して設けられる枠部材又は前記第2支柱に設けられ、前記第2下溝の一番深い第1底部と、前記第2結合部が前記バックパネルから遠い側に有する第1壁部の一番下の先端部と、の間の垂直方向の距離を表す第1距離が、前記第2結合部の端面と、前記移動防止部材の下端面と、の間の垂直方向の距離を表す第2距離よりも長く、前記第2距離が、前記第2上溝の一番深い第2底部と、前記第2固定部が前記バックパネルから遠い側に有する第2壁部の一番下の先端部と、の間の垂直方向の距離を表す第3距離よりも長く、前記第2下スタッドの最上部と前記移動防止部材の下端面との垂直方向の距離を表す第4距離が、前記第2下溝から前記第2結合部の前側端部までの距離を表す第5距離よりも長いスタンドを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、表示装置の背面を保護するスタンドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る画像表示システムの正面側から見た全体斜視図である。
図2】本実施形態に係る画像表示システムの背面側から見た全体斜視図である。
図3】本実施形態に係る画像表示システムのスタンド本体の正面側から見た全体斜視図である。
図4】本実施形態に係る画像表示システムのスタンド本体の背面側から見た全体斜視図である。
図5】本実施形態に係る画像表示システムのスタンド本体の背面図である。
図6】本実施形態に係る画像表示システムのバックパネルの背面図である。
図7】本実施形態に係る画像表示システムの組み立てを説明するための図である。
図8】本実施形態に係る画像表示システムのスタンド本体とバックパネルの連結部分の部分拡大図である。
図9】本実施形態に係る画像表示システムの組み立てを説明するための図である。
図10】本実施形態に係る画像表示システムの組み立てを説明するための図である。
図11】本実施形態に係る画像表示システムのスタンドの背面図である。
図12】本実施形態に係る画像表示システムのスタンドの断面図である。
図13】本実施形態に係る画像表示システムの使用状態を示す図である。
図14】本実施形態に係る画像表示システムの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。以下の各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0010】
≪画像表示システム1≫
図1は、本実施形態に係る画像表示システム1の正面側から見た全体斜視図である。図2は、本実施形態に係る画像表示システム1の背面側から見た全体斜視図である。
【0011】
本実施形態に係る画像表示システム1は、画像表示装置100と、画像表示装置100を保持するスタンド500と、を備える。なお、画像表示装置100の表示面110側を正面側又は表示面側といい、表示面110の反対側を背面側又は裏面側という。本説明においては、特に限らない限り、画像表示システム1の設置面S(図5)は水平として、画像表示装置100の表示面110を正面から見た、上、下、左、右、前、後、垂直、水平という語句を使って説明する。ただし、当該上、下、左、右、前、後、垂直、水平という語句については、説明のために定められたものであって、画像表示システム1の使用する際の姿勢等を限定するものではない。
【0012】
スタンド500は、スタンド本体200と、バックパネル300と、を備える。バックパネル300の外面310aは、平面となっている。外面310aには、ホワイトボード用の塗料が塗布されている。したがって、外面310aは、ホワイトボードとなっている。すなわち、スタンド500の裏面側をホワイトボードとして使用することができる。
【0013】
次に、本実施形態に係る画像表示システム1が備える画像表示装置100とスタンド500のそれぞれについて、詳細を説明する。
【0014】
<画像表示装置100>
画像表示装置100は、例えば、インタラクティブ・ホワイトボード(IWB)と呼ばれるいわゆる電子黒板装置やモニターなどの表示装置である。表示装置としては、例えば、電子ペーパーや液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイ等のいわゆるフラットパネルディスプレイである。
【0015】
画像表示装置100は、スタンド本体200に保持される。
【0016】
<スタンド500>
スタンド500は、画像表示装置100を例えば懸架して保持する。すなわち、スタンド500は画像表示装置100を取り付け可能なスタンドである。スタンド500のスタンド本体200と、バックパネル300のそれぞれについて説明する。なお、スタンド500の画像表示装置100の保持方法について、懸架に限らない。例えば、ねじ等を用いて画像表示装置100をスタンド500に締結してもよい。
【0017】
[スタンド本体200]
図3は本実施形態に係る画像表示システム1のスタンド本体200の正面側から見た全体斜視図である。図4は、本実施形態に係る画像表示システム1のスタンド本体200の背面側から見た全体斜視図である。
【0018】
スタンド本体200の画像表示装置100を設置する側(表示側)からみて右側に支柱210と、支柱220を備える。支柱210と支柱220は、前後方向に並んで設けられている。支柱210は、表示側に設けられている。支柱220は、表示側と反対側(背面側)に設けられている。
【0019】
支柱210は、スタンド500の設置面S(図5)に対して垂直に延在(延びて存在)して設けられる垂直部210Aと、垂直部210Aに対して表示側に傾斜して設けられる傾斜部210Bを備える。垂直部210Aと傾斜部210Bは、屈曲部210Cで接続される。
【0020】
支柱220は、スタンド500の設置面Sに対して垂直に延在して設けられる垂直部220Aと、垂直部220Aに対して背面側に傾斜して設けられる傾斜部220Bを備える。垂直部220Aと傾斜部220Bは、屈曲部220Cで接続される。
【0021】
支柱210の垂直部210Aと、支柱220の垂直部220Aとは、例えば、ねじ止め、溶接等により結合され、一体となっている。また、支柱210の傾斜部210Bと、支柱220の傾斜部220Bとは、それぞれの下端が下枠230と連結される。
【0022】
また、スタンド本体200の表示側からみて左側に支柱211と、支柱221を備える。支柱211と支柱221は、前後方向に並んで設けられている。支柱211は、表示側に設けられている。支柱221は、背面側に設けられている。
【0023】
支柱211は、設置面Sに対して垂直に延在して設けられる垂直部211Aと、垂直部211Aに対して表示側に傾斜して設けられる傾斜部211Bを備える。垂直部211Aと傾斜部211Bは、屈曲部211Cで接続される。
【0024】
支柱221は、設置面Sに対して垂直に延在して設けられる垂直部221Aと、垂直部221Aに対して背面側に傾斜して設けられる傾斜部221Bを備える。垂直部221Aと傾斜部221Bは、屈曲部221Cで接続される。
【0025】
支柱211の垂直部211Aと、支柱221の垂直部221Aは、例えば、ねじ止め、溶接等により結合され、一体となっている。また、支柱211の傾斜部211Bと、支柱221の傾斜部221Bとは、それぞれの下端が下枠231と連結される。
【0026】
スタンド本体200は、支柱210と支柱211との間、又は、支柱220と支柱221との間、に懸架板240を備える。具体的には、懸架板240は、支柱220の垂直部220Aと、支柱221の垂直部221Aとのそれぞれに、例えば、ねじにより締結等により結合される。なお、懸架板240は、支柱210の垂直部210Aと、支柱211の垂直部211Aとのそれぞれに、例えば、ねじにより締結等により結合されてもよい。懸架板240には、画像表示装置100が懸架される。
【0027】
また、スタンド本体200は、支柱210の傾斜部210B、支柱220の傾斜部220B、支柱211の傾斜部211B、支柱221の傾斜部221Bの間に、棚板250を備える。棚板250は、例えば、画像表示装置100に接続するビデオレコーダーや会議システム等の機器を載置する。
【0028】
さらに、スタンド本体200は、支柱210の垂直部210Aと、支柱211の垂直部211Aとの間に、補強部材260を備える。補強部材260は、支柱210と支柱211とが互いに平行が保たれるように、補強する部材である。なお、本実施形態の補強部材260は、枠状になっているが、例えば、板部材で構成してもよい。また、スタンド本体は、補強部材260の表示面側に化粧板265を備える。化粧板265は、補強部材260を保護する。また、化粧板265は、ケーブル等が表示面側から見えないようにする。
【0029】
また、スタンド本体200は、下枠230と下枠231との間に、重り部材270を備える。重り部材270は、下枠230と下枠231の中央より背面側に設けられている。重り部材270は、懸架する画像表示装置100との重量のバランスを取るための重りとして作用する。重り部材270の重量は10~12kg程度である。重り部材270を備えることにより、画像表示装置100を懸架した際に、画像表示装置100とスタンド本体200の転倒を防止する。なお、重り部材270は、前後方向に移動可能に取り付けてもよい。重り部材270を移動可能に取り付けることにより、画像表示装置100との重量バランスを調整することができる。
【0030】
さらに、下枠230には、キャスター291、292、下枠231には、キャスター293、294、が設けられている。また、それぞれのキャスターの近傍には、ストッパー296、297、298、299が設けられている。
【0031】
スタンド本体200のバックパネル300を取り付けるための構成について説明する。図5は、本実施形態に係る画像表示システム1のスタンド本体200の背面図である。また、図5には、一部を拡大した部分斜視図A、部分斜視図Bが含まれる。
【0032】
支柱220は、垂直部220Aの下端部に、スタッド220S1を備える。スタッド220S1は円柱状の部材である。スタッド220S1は、例えば、ねじ等により支柱220に取り付けられている。スタッド220S1は、支柱220の支柱221側の側面に設けられている。また、支柱220は、垂直部220Aの上端部に、スタッド220S2を備える。すなわち、スタッド220S2は、スタッド220S1の上側に離間して設けられる。スタッド220S2は、円柱状の部材である。スタッド220S2は、例えば、ねじ等により支柱220に取り付けられている。スタッド220S2は、支柱220の支柱221側の側面に設けられている。
【0033】
支柱221は、垂直部221Aの下端部に、スタッド221S1を備える。スタッド221S1は円柱状の部材である。スタッド221S1は、例えば、ねじ等により支柱221に取り付けられている。スタッド221S1は、支柱221の支柱220側の側面に設けられている。また、支柱221は、垂直部221Aの上端部に、スタッド221S2を備える。すなわち、スタッド221S2は、スタッド221S1の上側に離間して設けられる。スタッド221S2は、円柱状の部材である。スタッド221S2は、例えば、ねじ等により支柱221に取り付けられている。スタッド221S2は、支柱221の支柱220側の側面に設けられている。
【0034】
図5の部分斜視図Aは、スタッド221S2の拡大斜視図を示す。また、図5の部分斜視図Bは、スタッド221S1の拡大斜視図を示す。スタッド220S1、スタッド220S2についても、それぞれスタッド221S1、スタッド221S2と同様の形状や取り付けになっている。
【0035】
スタンド本体200は、補強部材260の水平方向の両端に枠部材262と、枠部材263を備える。枠部材262は、支柱220に隣接して設けられている。枠部材263は、支柱221に隣接して設けられている。枠部材262には、スタッド220S1の上部に、支柱220と支柱221との間の内側に突出して設けられるストッパー262S1が設けられている。なお、ストッパー262S1は、バックパネル300を取り付けた際に、結合部352の上部にあるように設けられている。枠部材263には、スタッド221S1の上部に、支柱220と支柱221との間の内側に突出して設けられるストッパー263S1が設けられている。なお、ストッパー263S1は、バックパネル300を取り付けた際に、結合部342の上部にあるように設けられている。
【0036】
なお、支柱220、支柱221がそれぞれ第1支柱、第2支柱の一例である。また、スタッド220S1、スタッド220S2がそれぞれ第1下スタッド、第1上スタッドの一例である。スタッド221S1、スタッド221S2がそれぞれ第2下スタッド、第2上スタッドの一例である。
【0037】
[バックパネル300]
次に、バックパネル300について説明する。図6は、本実施形態に係る画像表示システムのバックパネル300の背面図である。また、図6には、一部を拡大した部分斜視図C、部分斜視図Dが含まれる。なお、図6では、バックパネル300の外面310a側を正面としている。
【0038】
バックパネル300は、上下方向に長く、左右方向に短い平面視略矩形の板部材であるパネル本体310を備える。パネル本体310の外面310a(図2参照)は、平面となっている。外面310aには、ホワイトボード用の塗料が塗布されている。ホワイトボード用の塗料としては、例えば、離型性に優れた塗料を用いる。パネル本体310は、金属、特に磁性体、により形成されている。パネル本体310が磁性体で形成されていることにより、例えば、マグネット等を貼り付けることができる。よって、外面310aに紙等を磁石により貼り付けることができる。また、外面310aにマグネットシートを貼り付けることができる。したがって、本実施形態のスタンド500を掲示板やホワイトボードとして使用することができる。
【0039】
パネル本体310は、パネル本体310の上側端部の折り返し部311を有する。また、パネル本体310は、パネル本体310の下側端部の折り返し部312を有する。折り返し部311は、外面310aに対して反対側に3回折り返されて、断面が略C字形状(図12の部分断面図Eを参照)となっている。折り返し部312は、外面310aに対して反対側に3回折り返されて、断面が略C字形状(図12の部分断面図Fを参照)となっている。折り返し部311、折り返し部312により、パネル本体310の鋭利な端が外部に露出しないようにする。また、折り返し部311、折り返し部312により、パネル本体310の全体の強度を高める。
【0040】
パネル本体310は、水平方向(左右方向)の端部に外面310aに対して反対側に3回折り返された折り返し部313、折り返し部314を有する。折り返し部313、折り返し部314により、パネル本体310の鋭利な端が外部に露出しないようにする。また、折り返し部313、折り返し部314により、パネル本体310の全体の強度を高める。
【0041】
さらに、バックパネル300は、パネル本体310の水平方向(左右方向)の端部に、枠部材320と、枠部材330を備える。枠部材320は、上側端部に固定部321を有する。図6の部分斜視図Cは、固定部321付近を拡大した部分斜視図である。固定部321は、パネル本体310から遠い側に壁部321bを有する。壁部321bは、板部材321aから枠部材320に沿う方向に突出している。固定部321はさらに、パネル本体310に近い側に壁部321cを有する。壁部321cは、板部材321aから枠部材320に沿う方向に延在する。
【0042】
壁部321bと壁部321cの間には、溝321Gが形成されている。溝321Gは、バックパネル300の外面310aに平行な方向、具体的には、パネル本体310の長手方向(図6の矢印DHの方向)、に沿って形成されている。溝321Gの一番底の部分の形状は、溝321Gが嵌合するスタッド221S2の外形に倣った形状となっている。同様に、枠部材330は、上側端部に固定部331を有する。また、固定部331には、溝331Gが形成されている。
【0043】
また、バックパネル300は、パネル本体310の水平方向(左右方向)の下側端部に、結合部材340と、結合部材350を備える。図6の部分斜視図Dは、結合部材340付近を拡大した部分斜視図である。結合部材340は、台座部341と、結合部342と、を有する。結合部342は、パネル本体310から遠い側に壁部342bを有する。壁部342bは、板部材342aから枠部材320に沿う方向に突出している。結合部342はさらに、パネル本体310に近い側に壁部342cを有する。壁部342cは、板部材342aから枠部材320に沿う方向に延在する。
【0044】
壁部342bと壁部342cの間には、溝342Gが形成されている。溝342Gは、バックパネル300の外面310aに平行な方向、具体的には、パネル本体310の長手方向(図6の矢印DHの方向)、に沿って形成されている。溝342Gの一番底の部分の形状は、溝342Gが嵌合するスタッド221S1の外形に倣った形状となっている。同様に、結合部材350には、溝352Gが形成されている。なお、パネル本体310の長手方向(図6の矢印DHの方向)が第1方向の一例である。
【0045】
さらに、バックパネル300は、パネル本体310の中央に、パネル本体310の構造的な強度を高めるために補強部材360を備える。補強部材360は、バックパネル300がスタンド本体200に取り付けられた状態では使用者からは見えない。以降補強部材360がある側を、バックパネル300の裏側と呼ぶことがある。
【0046】
<画像表示装置100の組み立て>
次に、画像表示システム1の組み立てについて説明する。図7図9図10は、本実施形態に係る画像表示システム1の組み立てを説明するための図である。図8は、本実施形態に係る画像表示システム1のスタンド本体200とバックパネル300の連結部分の部分拡大図である。
【0047】
最初に、画像表示装置100を、スタンド本体200に懸架して取り付ける。そして、画像表示装置100の後方から、バックパネル300を矢印D1の方向に移動させて取り付ける。バックパネル300を矢印D1の方向に移動させる際には、バックパネル300の裏側を上にし、水平にしてバックパネル300をスタンド本体200に向かって移動させる(図7)。
【0048】
そして、スタッド221S1を、結合部材340の結合部342の溝342Gに嵌合させる。(図8)また、スタッド221S1と同様に、スタッド210S1を、結合部材350の結合部352の溝352Gに嵌合させる。
【0049】
次に、スタッド220S1と溝352Gと、スタッド221S1と溝342Gと、がそれぞれ嵌合した状態で、スタッド220S1、スタッド221S1を中心にしてバックパネル300を矢印D2の方向に回転される。バックパネル300を回転すると、固定部331とスタッド220S2と、固定部321とスタッド221S2と、がそれぞれ当接する。具体的に固定部321とスタッド221S2について説明すると、固定部321の壁部321bに形成された傾斜端面321b1と、スタッド221S2とが当接する。
【0050】
そして、矢印D3のように、バックパネル300を一度上に持ち上げてから、前に移動させて下に落とす。矢印D3のようにバックパネル300が移動することにより、固定部331の溝331Gとスタッド220S2と、固定部321の溝321Gとスタッド221S2と、がそれぞれ嵌合する。具体的に固定部321とスタッド221S2について説明する。バックパネル300を一度上に持ち上げて前に移動することにより、固定部321の壁部321bをスタッド221S2が乗り越える。そして、バックパネル300を下に落とすと、スタッド221S2が固定部321の溝321Gに嵌合する。
【0051】
なお、矢印D3のように移動させるためには、固定部331とスタッド220S2と、固定部321とスタッド221S2と、がそれぞれ当接した状態から、バックパネル300の上側を前に押してもよい。具体的に固定部321とスタッド221S2について説明する。固定部321の壁部321bには、傾斜端面321b1が形成されている。傾斜端面321b1にスタッド221S2が当接した状態で、バックパネル300の上側を前に押す。すると、傾斜端面321b1に沿う方向、すなわち、バックパネル300を持ち上げる方向に力が発生する。したがって、バックパネル300の上側を前に押すことにより、バックパネル300が持ち上がり、固定部321の溝321Gにスタッド220S2を嵌合させることができる。
【0052】
そして、固定部331の溝331Gとスタッド220S2と、固定部321の溝321Gとスタッド221S2と、がそれぞれ嵌合することにより、バックパネル300がスタンド本体200に取り付けられる。そして、スタンド500、さらには、画像表示システム1が組み立てられる。
【0053】
上述のように、本実施形態のスタンド本体200とバックパネル300は、工具を使用しなくても組み立てることができる。
【0054】
なお、上記の説明では、結合部342とスタッド221S1、固定部321とスタッド221S2で説明したが、結合部352とスタッド220S1、固定部331とスタッド220S2でも同様である。また、矢印D1、D2、D3については、説明のために、実際の移動量とは異なる寸法となっている。
【0055】
なお、結合部352、結合部342がそれぞれ第1結合部、第2結合部の一例である。固定部331、固定部321がそれぞれ第1固定部、第2固定部の一例である。溝352G、溝331G、溝342G、溝321Gがそれぞれ第1下溝、第1上溝、第2下溝、第2上溝の一例である。
【0056】
<バックパネル300の離脱防止>
本実施形態のスタンド500は、バックパネル300が取り付けられた状態から、バックパネル300を略水平しないと離脱できないようになっている。バックパネル300の離脱防止について説明する。ここでは、具体的に、結合部342とスタッド221S1、ストッパー263S1、また、固定部321とスタッド221S2で説明する。図11は、本実施形態に係る画像表示システム1のスタンド500の背面図である。図12は、本実施形態に係る画像表示システム1のスタンド500の断面図である。具体的には、図11のSC1-SC1断面図である。また、図12には、一部を拡大した部分断面図E、部分断面図Fが含まれる。部分断面図Eは、固定部321付近を拡大した部分断面図である。部分断面図Fは、結合部342付近を拡大した部分断面図である。
【0057】
図12に示すように、スタッド221S1とスタッド221S2とは、垂直方向に距離H1離れている。同様に、溝342Gと溝321Gとは、より詳細には、溝342Gの底部342Gaと底部321Gaとは、垂直方向に距離H1離れている。
【0058】
図12の部分断面図Fに示すように、スタンド本体200に、バックパネル300が取り付けられた状態において、結合部342の溝342Gとスタッド221S1とは嵌合している。なお、スタンド本体200に、バックパネル300が取り付けられた状態において、溝342Gは垂直方向に延在している。また、図12の部分断面図Eに示すように、スタンド本体200に、バックパネル300が取り付けられた状態において、固定部321の溝321Gとスタッド221S2とは嵌合している。なお、スタンド本体200に、バックパネル300が取り付けられた状態において、溝321Gは垂直方向に延在している。
【0059】
図12の部分断面図Fに示す寸法について説明する。下から見て溝342Gの一番深い底部342Gaと、壁部342bの一番下の先端部342bとの間の垂直方向の距離を距離L1とする。なお、底部342Gaには、スタッド221S1が当接しているとする。また、底部342Gaと端面342a1との間の垂直方向の距離を距離L2とする。溝342Gから結合部342の前側端部342a2までの距離を距離L3とする。さらに、底部342Ga、すなわち、スタッド221S1の最上部と、ストッパー263S1の下端面263S1aとの垂直方向の距離を距離LSとする。また、端面342a1とストッパー263S1の下端面263S1aとの間の垂直方向の距離を距離LGとする。
【0060】
図12の部分断面図Eに示す寸法について説明する。下から見て溝321Gの一番深い底部321Gaと、壁部321bの一番下の先端部321b2との間の垂直方向の距離を距離L4とする。なお、底部321Gaには、スタッド221S2が当接しているとする。
【0061】
ここで、距離L1、距離L2、距離L3、距離L4、距離LS、距離LGとの関係について説明する。
【0062】
(1) 式1に示すように、距離LGは、距離LSから距離L2を引いた差になっている。距離LGは、スタッド221S1とストッパー263S1との間隔を示す。バックパネル300を垂直上方向に移動させると、結合部342の端面342a1が、ストッパー263S1の下端面263S1aに当接する。バックパネル300は、結合部342の端面342a1とストッパー263S1の下端面263S1aとが当接するまで、垂直方向に移動することができる。すなわち、バックパネル300は、距離LGだけ垂直方向に移動することができる。
【0063】
LG = LS-L2 ・・・(式1)
(2) 式2に示すように、距離L1は、距離L4より長い。距離L1が距離L4より長いことにより、バックパネル300を垂直上方向に移動させると、バックパネル300とスタッド221S2嵌合が、スタッド221S1との嵌合より先に外れる。すなわち、バックパネル300とスタッド221S1との嵌合が、スタッド221S2より先に外れないようになっている。
【0064】
L1 > L4 ・・・(式2)
(3) 式3に示すように、距離LGは、距離L1より短い。バックパネル300を垂直上方向に移動させると、結合部342の端面342a1が、ストッパー263S1の下端面263S1aに当接する。結合部342の端面342a1とストッパー263S1の下端面263S1aとが当接することにより、バックパネル300は当該当接後垂直上方向に移動できない。すなわち、ストッパー263S1は、結合部342が溝342Gに沿って上下方向に移動することを防止する。結合部342の端面342a1とストッパー263S1の下端面263S1aとが当接した際に、距離LGは、距離L1より短いことから、スタッド221S1は溝342G内に留まる。したがって、バックパネル300を取り付けている状態では、バックパネル300とスタッド221S1との嵌合が外れることはない。
【0065】
LG < L1 ・・・(式3)
(4) 一方、式4に示すように、距離LGは、距離L4より長い。結合部342の端面342a1とストッパー263S1の下端面263S1aとが当接した際に、距離LGは、距離L4より長いことから、スタッド221S2は溝321Gの外とに出る。すなわち、スタッド221S2と溝321Gとの嵌合が外れる。したがって、バックパネル300を取り付けている状態で、バックパネル300とスタッド221S2との嵌合を外すことができる。
【0066】
LG > L4 ・・・(式4)
(5) バックパネル300を水平にして取り付ける場合について説明する。バックパネル300を水平にして取り付ける場合は、溝342Gが水平方向に延在する。式5に示すように、距離LSは、距離L3より長い。したがって、バックパネル300の結合部342の突部362bは、スタッド221S1とストッパー263S1の下端面263S1aとの間を通すことができる。したがって、バックパネル300を、スタンド本体200に取り付けることができる。
【0067】
LS > L3 ・・・(式5)
なお、図12の部分断面図Fで示すように、化粧板265は、下端部に折り返し部266を有する。折り返し部266は、化粧板265の表示面側の面に対して反対側に3回折り返されて、断面が略C字形状となっている。そして、バックパネル300が取り付けられた状態において、化粧板265の折り返し部266と、パネル本体310の折り返し部312との間には、ケーブル等を通すための開口部510が形成される。
【0068】
また、上記の説明では、支柱221側について説明したが、支柱220側、すなわち、結合部352とスタッド220S1、ストッパー262S1、また、固定部331とスタッド220S2、についても同様である。
【0069】
ストッパー262S1、ストッパー263S1は、それぞれ第1移動防止部材、第2移動防止部材の一例である。
【0070】
さらに、図11のように、バックパネル300は、支柱220と支柱221との間に亘って設けられている。バックパネル300は、スタンド本体200の背面側から見たシルエット(スタンド本体200の一番外側の部分で囲まれる領域)に対して、40%以上を占めることが望ましい。
【0071】
<作用・効果>
本実施形態の画像表示システム1によって、画像表示装置100の電源ケーブルや映像や音声などの信号ケーブル等を、画像表示装置100とバックパネル300との間に収納することができる。画像表示装置100に接続されたケーブル等を画像表示装置100とバックパネル300との間に収納することによって、画像表示システム1を裏側から見ても、当該ケーブル等を隠すことができる。さらには、画像表示装置100の背面にあるコネクタ等をバックパネル300によって背面側から見えないようにできる。また、バックパネル300を備えることにより、画像表示装置100に接続されたケーブル等や画像表示装置100のコネクタ等に、使用者が接触することを防止して、安全性を向上させることができる。さらには、バックパネル300を備えることにより、画像表示装置100に接続されたケーブル等や画像表示装置100のコネクタ等を、使用者が操作することを妨げることができる。
【0072】
また、本実施形態の画像表示システム1を、ホワイトボードとして用いることができる。さらには、ワーキングスペース内で本スタンドをパーテーションとしても活用することができる。バックパネル300は、平板状の部材であることから、使用者が違和感なくホワイトボードやパーテーションとして使用することができる。さらには、バックパネル300は、磁性体で構成されていることから、マグネットを装着することができる。特に、マグネットを利用した打合せ等にも活用できる。
【0073】
さらに、本実施形態の画像表示システム1は、工具等を用いることなく設置担当者が組み立てることができる。また、本実施形態の画像表示システム1は、設置担当者素早く短時間で組み立てることができる。また、使用者は簡単に且つ素早くバックパネルの開閉作業を実施することができる。
【0074】
<変形例>
図13は、本実施形態に係る画像表示システム1の使用状態を示す図である。本実施形態に係る画像表示システム1(スタンド500)において、配線等を行うために、一時的にバックパネル300を開ける場合がある。バックパネル300を垂直から20度から30度程度回動させた状態で支持するために、支持部材520を備えてもよい。支持部材520は、例えば、支柱210と枠部材330との間、支柱211と枠部材320との間、を結ぶ紐部材である。なお、支持部材520は紐部材に限らず板部材でもよい。また、支持部材520の材質は、例えば、樹脂、金属等でもよい。なお、支持部材520は、バックパネル300の開閉に支障がないような形状等であることが望ましい。
【0075】
また、支持部材520でバックパネル300を支持する状態で、スタッド210S1を溝352Gに沿って、スタッド211S1を溝342Gに沿って、動かした場合について説明する。支持部材520でバックパネル300を支持する状態では、バックパネル300は傾斜した状態になっている。バックパネル300が傾斜状態において、結合部材350がストッパー262S1に、結合部材340がストッパー263S1に当接することが望ましい。そして、溝352Gからスタッド210S1、溝342Gからスタッド211S1、がそれぞれ外れないことが望ましい。支持部材520によってバックパネル300が支持された状態において、バックパネル300がスタンド本体200から外れることを防止することができる。
【0076】
図12を用いて説明したように、取り付けられた状態でバックパネルを上に持ち上げることでスタッド220S2とスタッド221S2を、それぞれ溝331Gと溝321Gから外すことができる。一方、バックパネル300が略水平になるまで、スタッド220S1とスタッド221S1は、それぞれ溝352Gと溝342Gから外れない。したがってバックパネル300は離脱しない。
【0077】
図13は、スタッド220S2とスタッド221S2がそれぞれ溝331Gと溝321Gから外れ、スタッド220S1とスタッド221S1がそれぞれ溝352Gと溝342Gから外れていない状態を示している。支持部材520はバックパネル300が閉まった状態ではバックパネル300の裏側で弛んでいる。図13は、紐部材である支持部材520が張って、バックパネル300の重さを支えている。
【0078】
支持部材520の長さは、配線等の作業が可能なだけバックパネル300が開き、かつスタッド220S1とスタッド221S1がそれぞれ溝352Gと溝342Gから外れないような長さとなっている。すなわち、支持部材520の長さは、バックパネル300が略水平まで回動しないように設定された長さとなっている。したがって、使用者がバックパネル300から手を離して配線等の作業を行うことができる。
【0079】
支持部材520の端部はフック等で支柱220と支柱221に取り付けられている。バックパネル300を完全に離脱したいときは、支持部材520を支柱220と支柱221から取り外して、バックパネル300を略水平にすることで離脱することができる。
【0080】
図14は、本実施形態に係る画像表示システム1の変形例を示す図である。図14は、図5の部分斜視図Bに対応する部分斜視図B1である。ストッパーの形状については、板状に限らない。例えば、図14に示すように、枠部材263Aに設けられるストッパー263AS1のように円柱状でもよい。また、ストッパーの位置についても、枠部材に限らず、例えば、支柱221のように支柱に設けてもよい。
【0081】
なお、上記各実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0082】
1 画像表示システム
100 画像表示装置
220 支柱
220S1 スタッド
220S2 スタッド
221 支柱
221S1 スタッド
221S2 スタッド
262 枠部材
262S1 ストッパー
263 枠部材
263S1 ストッパー
263A 枠部材
263AS1 ストッパー
300 バックパネル
310 パネル本体
321 固定部
321G 溝
331 固定部
331G 溝
340 結合部材
342 結合部
342G 溝
350 結合部材
352 結合部
352G 溝
500 スタンド
【先行技術文献】
【特許文献】
【0083】
【文献】特許6539952号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14