(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-04
(45)【発行日】2024-03-12
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G03G 21/00 20060101AFI20240305BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20240305BHJP
G03G 15/08 20060101ALI20240305BHJP
【FI】
G03G21/00 500
G03G21/00 386
G03G21/16 133
G03G21/16 176
G03G15/08 322
(21)【出願番号】P 2020096892
(22)【出願日】2020-06-03
【審査請求日】2023-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【氏名又は名称】鈴木 均
(72)【発明者】
【氏名】上羽 涼太
【審査官】金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-091462(JP,A)
【文献】特開2003-328614(JP,A)
【文献】特開2010-256557(JP,A)
【文献】特開2000-138788(JP,A)
【文献】国際公開第2015/104931(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/00-29/70
G03G 13/01
13/08
13/095
13/34
15/00-15/01
15/08
15/095
15/36
21/00-21/02
21/14
21/20
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーボトルを挿抜自在に収納するトナーボトル収納部と、
前記トナーボトル収納部の挿入口を開閉するボトルカバーと、
前記ボトルカバーを閉止位置にロック可能なロック機構と、
前記ロック機構をロック状態又は解除状態に駆動する駆動部と、
前記駆動部を制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部を監視しつつ制御する監視制御部と、
前記監視制御部を監視しつつ制御する制御部と、
前記監視制御部から入力される正常時の制御信号を前記駆動制御部に出力するOR回路と、を備え、
前記制御部は、
前記監視制御部の故障を検知する故障検知部を備え、
前記制御部は、
前記故障検知部により前記監視制御部が故障していると検知された場合に、緊急時の緊急鍵解除信号を前記OR回路に出力して、前記ボトルカバーのロック解除を行うように制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記トナーボトルのトナー残量を検知するトナーボトル残量検知部を備え、
前記制御部は、
前記故障検知部により前記監視制御部が故障していると検知された場合に、前記トナーボトル残量検知部により検知されたトナー残量がゼロになったと判断したときに、前記緊急鍵解除信号を前記OR回路に出力して、前記ボトルカバーのロック解除を行うように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
表示部を備え、
前記制御部は、
前記故障検知部により前記監視制御部が故障していると検知された場合に、前記監視制御部が故障している旨の情報を前記表示部に出力して、前記監視制御部の故障している旨を表示するように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
ネットワークを介して外部端末と通信する通信部を備え、
前記制御部は、
前記故障検知部により前記監視制御部が故障していると検知された場合に、前記監視制御部が故障している旨の情報を前記通信部に出力して、前記監視制御部の故障している旨を外部端末に通知するように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項5】
トナーボトルを挿抜自在に収納するトナーボトル収納部と、
前記トナーボトル収納部の挿入口を開閉するボトルカバーと、
前記ボトルカバーを閉止位置にロック可能なロック機構と、
前記ロック機構をロック状態又は解除状態に駆動する駆動部と、
前記駆動部を制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部を監視しつつ制御する監視制御部と、
前記監視制御部を監視しつつ制御する制御部と、
前記監視制御部から入力される正常時の制御信号を前記駆動制御部に出力するOR回路と、を備え、
前記制御部は、
前記監視制御部の故障を検知する故障検知部を備える画像形成装置による画像形成方法であって、
前記制御部は、
前記故障検知部により前記監視制御部が故障していると検知された場合に、緊急時の緊急鍵解除信号を前記OR回路に出力して、前記ボトルカバーのロック解除を行うように制御するステップを実行することを特徴とする画像形成方法。
【請求項6】
請求項5に記載された画像形成方法におけるステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムに関する。
【0002】
電子写真方式の複合機(MFP)やレーザープリンタ(LP)においてトナーボトルを交換する場合、トナーが残っているにも関わらずトナーボトルを新品に交換するというケースが少なからずある。これに起因して、保守サービスの一例であるパフォーマンス契約(パーチャー契約)を締結している場合には、販売会社がその損害を被る状況となっている。このような状況を克服するために、トナーボトルの過剰な交換を抑制することが望まれていた。
また、トナーが残っているトナーボトルが新品に交換された場合、トナーボトル内に残ったトナーが捨てられることになり、環境への悪影響が懸念される。
上記課題を解決する手段として、トナーボトルの挿入口に施錠可能なボトルカバーを設け、トナーボトル内のトナー残量がある閾値を下回った場合にのみ鍵を解除することで、トナーが残ったままの状態にあるトナーボトルの交換を抑制するという技術が知られている。
【0003】
また、異常時や、緊急時に鍵の解除をする目的で、ユーザの手動操作により鍵を解除するという構成が特許文献1に開示されている。
特許文献1には、電子的に作動する内鍵を備えた自動販売機において、何らかの理由により内鍵がロック状態になったままアンロックにならない場合、強制的にロックを解除できるようにすることを目的として、内部のロックユニットが固定金具に係合してロックし、ロック解除が電気的に行われる内鍵を備えた自動販売機において、内鍵のロックが外れない場合、手動でロックを解除することのできる手動ロック解除機構を設け、この手動ロック解除機構の操作部を、自動販売機の下面に設ける。また、別の受信部等を使用して開放することのできる緊急開放機構を受信部の裏側に設ける動販売機のロック解除装置が開示されている。
しかし、従来、ボトルカバーにかける鍵を施錠/開錠する機能を担う電装品を制御するデバイスが故障した場合には、鍵が開錠できなくなるため、ユーザに致命的なダウンタイムを発生させてしまうという問題があった。
特許文献1にあっては、異常時に電気的に鍵を解除させていたが、電装品を制御するデバイスが故障した場合には、ユーザ先でのダウンタイムを低減したいという問題は解消できていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一実施形態は、上記に鑑みてなされたもので、その目的は、トナーボトルの挿入口を開閉するボトルカバーにロック機構を設けた場合に、ロック機構を施錠/開錠する手段が故障したときでも、ロック機構の鍵を強制的に開錠することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、トナーボトルを挿抜自在に収納するトナーボトル収納部と、前記トナーボトル収納部の挿入口を開閉するボトルカバーと、前記ボトルカバーを閉止位置にロック可能なロック機構と、前記ロック機構をロック状態又は解除状態に駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する駆動制御部と、前記駆動制御部を監視しつつ制御する監視制御部と、前記監視制御部を監視しつつ制御する制御部と、前記監視制御部から入力される正常時の制御信号を前記駆動制御部に出力するOR回路と、を備え、前記制御部は、前記監視制御部の故障を検知する故障検知部を備え、前記制御部は、前記故障検知部により前記監視制御部が故障していると検知された場合に、緊急時の緊急鍵解除信号を前記OR回路に出力して、前記ボトルカバーのロック解除を行うように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、トナーボトルの挿入口を開閉するボトルカバーにロック機構を設けた場合に、ロック機構を施錠/開錠する手段が故障したときでも、ロック機構の鍵を強制的に開錠することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施形態に係わる画像形成装置の外観を示す正面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係わる画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】(a)(b)は、画像形成装置におけるトナーボトルの交換例を示す斜視図である。
【
図4】(a)はボトルカバー2を開いた状態の斜視説明図であり、(b)はボトルカバー2が閉じ、且つロック機構がロックしている状態をX方向から視た部分断面図であり、(c)はボトルカバー2が開放し、且つロック機構がロックを解除している状態をX方向から視た部分断面図である。
【
図6】本発明の実施形態に係わる画像形成装置の機能を示すブロック図である。
【
図7】本発明の実施形態に係わる故障検知部の構成を示すブロック図である。
【
図8】本発明の実施形態に係わる画像形成装置におけるトナー補給部の構成を示す概略図である。
【
図9】本発明の第1実施形態に係わる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の第2実施形態に係わる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の第3実施形態に係わる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、トナーボトルの挿入口を開閉するボトルカバーにロック機構を設けた場合に、ロック機構の施錠/開錠を行う駆動部を対象として監視しつつ制御する監視制御部が故障したときでも、ロック機構の鍵を強制的に開錠するために、以下の構成を有する。
すなわち、本発明の画像形成装置は、トナーボトルを挿抜自在に収納するトナーボトル収納部と、トナーボトル収納部の挿入口を開閉するボトルカバーと、ボトルカバーを閉止位置にロック可能なロック機構と、ロック機構をロック状態又は解除状態に駆動する駆動部と、駆動部を制御する駆動制御部と、駆動制御部を監視しつつ制御する監視制御部と、監視制御部を監視しつつ制御する制御部と、監視制御部から入力される正常時の制御信号を駆動制御部に出力するOR回路と、を備え、制御部は、監視制御部の故障を検知する故障検知部を備え、制御部は、故障検知部により監視制御部が故障していると検知された場合に、緊急時の緊急鍵解除信号をOR回路に出力して、ボトルカバーのロック解除を行うように制御することを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、トナーボトルの挿入口を開閉するボトルカバーにロック機構を設けた場合に、ロック機構の施錠/開錠を行う駆動部を対象として監視しつつ制御する監視制御部が故障したときでも、ロック機構の鍵を強制的に開錠することができる。
上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
【0009】
<画像形成装置>
図1は、本発明の実施形態に係わる画像形成装置の外観を示す正面図である。
図1に示す電子写真式のカラー画像形成装置では、作像部1aの前面に前ドア1bが設けられ、前ドア1bが開けると、4つのボトルカバー2(
図4参照)が配置されている。
作像部1aは、感光体(潜像担持体)と、感光体に静電潜像を形成する光書込み部と、感光体上の静電潜像にトナーを供給して可視化する現像部と、感光体上のトナー像を搬送されてきた記録媒体に転写する転写部と、転写後に感光体上に残留したトナーを除去するクリーニング部と、記録媒体上のトナーを定着する定着部等から構成されている。
カラー画像形成装置の現像部では、使用するトナー毎にイエロー(Y)現像装置、シアン(C)現像装置、マゼンタ(M)現像装置、ブラック(K)現像装置が装備されており、各現像装置に各色のトナーを補充する手段として、トナーボトルが用いられている。
図3等において後述するように各トナーボトルは画像形成装置の本体1の前ドア1bを開放した位置に配置された各色毎のトナーボトル収納部5内に挿抜自在に収納される。
ユーザが何れかのボトルカバー2を開け、開口部からイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)という色のカラートナーを充填したトナーボトル3Y~3K(以下、色を特定せずに記載するときは単にトナーボトル3と記す)を挿入する。
【0010】
<画像形成装置>
図2は、本発明の実施形態に係わる画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2は、画像形成装置の一例であるMFPのハードウェア構成図である。
図2に示されているように、MFP(Multifunction Peripheral/Product/Printer1は、コントローラ110、近距離通信回路120、エンジン制御部130、操作パネル140、ネットワークI/F150を備えている。
これらのうち、コントローラ110は、コンピュータの主要部であるCPU101、システムメモリ(MEM-P)102、ノースブリッジ(NB)103、サウスブリッジ(SB)104、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)106、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)107、HDDコントローラ108、及び、記憶部であるHD109を有し、NB103とASIC106との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス121で接続した構成となっている。
これらのうち、CPU101は、MFP1の全体制御を行う制御部である。NB103は、CPU101と、MEM-P102、SB104、及びAGPバス121とを接続するためのブリッジであり、MEM-P102に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0011】
MEM-P102は、コントローラ110の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM102a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM102bとからなる。なお、RAM102bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
SB104は、NB103とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC106は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス121、PCIバス122、HDD108およびMEM-C107をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC106は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC106の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C107を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部131及びプリンタ部132との間でPCIバス122を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC106には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0012】
MEM-C107は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD109は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD109は、CPU101の制御にしたがってHD109に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス121は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P102に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路120には、近距離通信回路120aが備わっている。近距離通信回路120は、NFC、Bluetooth等の通信回路である。
更に、エンジン制御部130は、スキャナ部131及びプリンタ部132によって構成されている。また、操作パネル140は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部140a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル140bを備えている。コントローラ110は、MFP1全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル140からの入力等を制御する。スキャナ部131又はプリンタ部132には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
【0013】
なお、MFP1は、操作パネル140のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
また、ネットワークI/F150は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路120及びネットワークI/F150は、PCIバス122を介して、ASIC106に電気的に接続されている。
コントローラ110は、操作パネル140を通して発行されるコマンド、或は外部機が発行するコマンドを受け付け、コマンドに指示されたジョブの処理を実行する。
この中でもエンジン制御部130からプリンタ部132に関わる箇所が本発明に係る部分であり、この点を中心に説明する。
【0014】
<トナーボトルの引き出し>
図3(a)(b)は、画像形成装置におけるトナーボトルの交換例を示す斜視図である。
図3(a)では、画像形成装置の本体1の前ドア1bが開けられ、トナーボトル3Yがトナーボトル収納部5から引き出され、ボトル部分3cが現れていることを示している。
図3(b)では、トナーボトル3Yの一部がトナーボトル収納部5から引き出されボトル部分3cが現れていることを示している。
トナーボトル収納部5は、トナーボトル3を挿抜自在に収納する。トナーボトル収納部5に収納されたトナーボトルを用いて、周知の画像形成プロセスによってカラープリントを行うように構成されている。
【0015】
<ロック機構>
図4(a)は、ボトルカバー2を開いた状態の斜視説明図である。
図4(b) はボトルカバー2が閉じ、且つロック機構がロックしている状態をX方向から視た部分断面図、
図4(c)はボトルカバー2が開放し、且つロック機構がロックを解除している状態をX方向から視た部分断面図である。なお、
図4は特開2010-256557号公報中の構成を流用している。
図4において、ボトルカバー2はトナーボトル収納部(収納穴)5の挿入口を開閉する手段である。ボトルカバー2はその下部を開閉軸2Aにより矢印方向へ開閉自在に軸支され、且つ開放方向へバネ付勢されている。ボトルカバー2が閉じている時には閉じた状態でロックされ、ロックが解除されるとバネ力により開放する。開放状態にあるボトルカバーを閉じる場合には手作業により閉じる。
ロック機構10は、ボトルカバー2に設けたフック2aと、本体側に設けられ軸部7aにより回動自在に軸支されると共にバネ7bによりA方向(フック2aと係合する方向)へ付勢され、且つフック2aと先端部で係脱するラッチ7と、ラッチ7の他端部と係合し、ラッチ7をバネ7bに抗してフック2aと離脱する方向へ付勢するリンク15、及びリンク戻しバネ16と、リンク15をリンク戻しバネ16に抗して左方へ引くことによりラッチ7を
図4(c)のロック解除状態に移行させる駆動部17(ソレノイド)、及び駆動制御部18と、を備える。
駆動制御部18が駆動部17を構成するソレノイドを付勢すると、リンク15がリンク戻しバネ16に抗して左方へスライドし、ラッチ7の端部を左方へ引いてリンク戻しバネ16に抗して
図4(c)に示すロック解除位置に回動させる。これにより、ラッチ7はフック2aと離間し、ボトルカバー2は開放可能となる。
また、装置本体箇所に取着した駆動部17であるソレノイドと連結し、矢印B方向にスライドするリンク15が本体9に設けられている。
【0016】
<従来技術>
図5は、従来の機能を示すブロック図である。
エンジン制御部130は、CPUにより構成される制御部21を備え、制御部21によりプリンタ部132に設けられた監視制御部19を制御することで、監視制御部19を介して接続される駆動制御部18A,18Bを制御する。
監視制御部19は、駆動制御部18A,18Bを監視しつつ制御する。
制御部21と監視制御部19との間では、相互通信を行う。駆動制御部18A,18Bは、後段に接続される駆動部17Y,17M,17C,17Kを制御する。
駆動部17Y,17M,17C,17Kは、ソレノイドを有する電装品であり、複合機(MFP)やレーザープリンタ(LP)内の個々のトナーボトル3に対して設けられたボトルカバー2を施錠する。
駆動部17Y,17M,17C,17Kに設けられたソレノイドは、電気エネルギーを機械的な直線運動に変換する電磁機能部品であり、コイルに電流を流して鉄芯を動かすことでトナーボトル3に対して設けられたボトルカバー2の施錠・解錠を行う。
【0017】
<従来技術の問題点>
図5に示すように、監視制御部19において、制御部21による制御が不可能になる故障が発生した場合、監視制御部19の後段に接続される駆動制御部18A,18Bを制御部21が制御することができない。このような場合、トナーボトル3に収容されるトナーの残量がゼロにも関わらず、ボトルカバー2を施錠しているソレノイドを起動できないので、ボトルカバー2を開くことができない。この結果、トナーボトル3の交換処置ができず、当該複合機(MFP)やレーザープリンタ(LP)を製造したメーカに修理を依頼することになり、ユーザに致命的なダウンタイムを発生させてしまうという問題があった。
【0018】
<機能ブロック図>
図6は、本発明の実施形態に係わる画像形成装置の機能を示すブロック図である。
駆動部17は、ロック機構10をロック状態又は解除状態に駆動する。
駆動制御部18は、駆動部17Y,17M,17C,17Kを制御する。
監視制御部19は、駆動制御部18を監視しつつ制御する。
制御部31は、監視制御部19を監視しつつ制御する。
OR回路33は、監視制御部19から入力される正常時の制御信号を駆動制御部18に出力する。
故障検知部31aは、監視制御部19の故障を検知する。
制御部31は、故障検知部31aにより監視制御部19が故障していると検知された場合に、緊急時の緊急鍵解除信号をOR回路33に出力して、ボトルカバー2のロック解除を行うように制御する。
【0019】
図6には、制御部31が監視制御部19の故障を検知したときに駆動部17Y,17M,17C,17Kを強制的に動作させる構成を示している。
駆動制御部18A,18Bのそれぞれの入力端子にOR回路33Y,33C,33M,33Kを設ける。
制御部31の特定のポートを、緊急鍵解除信号を出力するポートとして用い、ポートから出力される緊急鍵解除信号をOR回路33Y,33C,33M,33Kの入力端子に入力する。OR回路33Y,33C,33M,33Kのもう一方の入力端子には監視制御部19の出力端子を接続する。
制御部31は、監視制御部19が正常状態である場合に、緊急鍵解除信号をOFF状態にしておき、監視制御部19からOR回路33Y,33C,33M,33Kを介して駆動制御部18A,18Bに監視制御部19の出力信号が伝達され、駆動制御部18A,18Bを制御する。
一方、制御部31は、監視制御部19が故障状態であると判断した場合に、緊急鍵解除信号をONする。制御部31により緊急鍵解除信号がONされると、制御部31からOR回路33Y,33C,33M,33Kを介して駆動制御部18A,18Bに緊急鍵解除信号が伝達され、駆動制御部18A,18Bは全ての駆動部17Y,17M,17C,17Kに係わる鍵を解除する動作を実施する。
【0020】
制御部31は、故障検知部31a、トナーボトル残量検知部31bを備えている。
トナーボトル残量検知部31bは、トナーボトル3のトナー残量を検知する。
制御部31は、故障検知部31aにより監視制御部19が故障していると検知された場合に、トナーボトル残量検知部31bにより検知されたトナー残量がゼロになったと判断したときに、緊急鍵解除信号をOR回路に出力して、ボトルカバーのロック解除を行うように制御する。
【0021】
画像形成装置1は、パネル表示部140a(
図2)を備えている。
制御部31は、故障検知部31aにより監視制御部19が故障していると検知された場合に、監視制御部19が故障している旨の情報をパネル表示部140aに出力して、監視制御部19の故障している旨の情報を表示するように制御する。
【0022】
画像形成装置1は、ネットワークを介して外部端末と通信するネットワークI/F150(通信部)を備えている。
制御部31は、故障検知部31aにより監視制御部19が故障していると検知された場合に、監視制御部19が故障している旨の情報をネットワークI/F150に出力して、監視制御部19の故障している旨を外部端末に通知するように制御する。
【0023】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0024】
<故障検知部>
図7は、本発明の実施形態に係わる故障検知部の構成を示すブロック図である。
図7は、監視制御部19の故障検知を行う故障検知部31aの一例を示している。
故障検知部31aは、監視制御部19の出力ポートO1を別の入力ポートI1に接続する。制御部31は、監視制御部19の出力レベルを”1”から”0”に値を切り替え、それぞれのレベルの時の入力結果が期待値となっているか否かを定期的に確認する。監視制御部19から読み込んだ結果が期待値と一致しない場合には、監視制御部19が故障していることとして判定する。
【0025】
<トナー補給部>
図8は、本発明の実施形態に係わる画像形成装置におけるトナー補給部の構成を示す概略図である。特開2019-66514号公報中の該当部分を流用して説明する。
各色のトナー補給部35には、トナーが予め充填されたトナーボトル3が設置される。トナー補給部35は、トナーボトル3、ボトルモータ37、トナー搬送路39及び搬送路モータ41を備えている。トナー搬送路39は、トナーボトル3から排出されたトナーを一時的に蓄積する手段である。
【0026】
トナーボトル3には、ボトルモータ37により駆動される駆動ギア列37aと噛合するギア部が設けられており、ボトルモータ37からトナーボトルに対して回転駆動力が与えられる。ボトルモータ37が回転することで、トナーボトル3は矢印A方向に回転する。
トナーボトル3が回転することで、トナーボトル3の内部からトナーが排出されてトナー搬送路39内へ流入する。
【0027】
トナー搬送路39内には、ストック部39a、トナーセンサ39b、スクリュー39cが設けられている。
ストック部39aは、底部にシャッタを備え、制御部31の制御に応じてシャッタが閉状態になり、トナーボトル3の内部から排出されたトナーが一時的にストック部39aに蓄えられ、トナーセンサ39bを構成する圧電センサによりトナー残量が計測された後に、シャッタが開状態になるように制御される。
シャッタが開状態になると、ストック部39aからトナーがスクリュー39cに落下する。
スクリュー39cの回転軸は、駆動ギア列37aを介して搬送路モータ41と接続されており、搬送路モータ41から駆動ギア列を介してスクリュー39cの回転軸に回転駆動力が与えられる。スクリュー39cは、回転することで、トナー搬送路39内に流入したトナーを一方向(
図8において左から右)へ搬送する。トナー搬送路39を通じて搬送されたトナーは、トナー搬送路39の端部において現像装置43へ補給される。
【0028】
ここで、トナーボトル3から排出されたトナーを一旦ストック部39aに蓄え、ストック部39aに蓄えられたトナーの量をトナーセンサ39b(圧電センサ)が直接測定し、測定結果を制御部31に備えたトナーボトル残量検知部31bに出力する。トナーボトル残量検知部31bにおいて、トナー残量を検知する。
【0029】
<第1実施形態>
図9は、本発明の第1実施形態に係わる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
ステップS10では、制御部31は、定期的に監視制御部19に対して故障検知を行う。故障検知部31aは監視制御部19のポート端子を用いたループバックによって検知する構成でもよいし、監視制御部19自身が備える故障フラグ信号を利用する構成でもよい。また、検知タイミングは任意の周期でもよい。
ステップS20では、ステップS10での判定結果として、監視制御部19に故障がないと判定された場合に、再び、ステップS10に戻る。一方、監視制御部19が故障していると判定された場合には、ステップS30に進む。
ステップS30では、制御部31は、緊急鍵解除信号を各駆動制御部18A,18Bの前段に設けられたOR回路33に出力する。
ステップS40では、ステップS30においてOR回路33に緊急鍵解除信号が入力されたことにより、駆動制御部18A,18BはONするため、駆動部17Y,17M,17C,17Kが駆動することにより全色のトナーボトルのボトルカバーの鍵が開錠される。
【0030】
<第2実施形態>
図10は、本発明の第2実施形態に係わる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
以下、第2実施例形態においては、第1実施例形態において説明した同じステップには同一の符号を付すこととし、その詳細な説明については省略する。
ステップS20では、制御部31は、ステップS10での判定結果において監視制御部19が故障無しとして判定された場合、再び、ステップS10に戻る。一方、制御部31は、監視制御部19が故障していると判定された場合に、ステップS23に進む。
ステップS23では、制御部31は、トナーボトルのトナー残量を確認する。トナー残量は既存のトナーセンサ39bの値を確認して判断する。画像形成装置が複数色のトナーボトルを備えている場合は、全色のトナーボトルのトナー残量を確認する。一方、単色のトナーボトルのみを備えている場合は、その色のトナーボトルのみのトナー残量を確認する。
ステップS25では、制御部31は、ステップS23でのトナー残量確認結果がある閾値を下回っているトナーがあるかどうかを判定する。トナー残量が無い場合はステップS23に戻る。有る場合はステップS30に進む。
これにより、監視制御部19の故障時においても次回のトナー切れまでの期間、トナーボトルの残量が残っているのに新品ボトルに交換されるケースを抑制することができる。
【0031】
<第3実施形態>
図12は、本発明の第3実施形態に係わる画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
以下、第3実施例形態においては、第1実施例形態、及び第2実施例形態において説明した同じステップには同一の符号を付すこととし、その詳細な説明については省略する。
ステップS20では、制御部31は、ステップS10での判定結果において監視制御部19が故障無しとして判定された場合、再び、ステップS10に戻る。一方、監視制御部19が故障していると判定された場合、ステップS27に進む。
ステップS27では、制御部31は、監視制御部19が故障したことを表すメッセージを機器のパネル表示部140aに表示し、メッセージをユーザやサービスマンへ通知する。もしくは、監視制御部19が故障したことを表すメッセージを、ネットワークを介してコールセンターに設けられた外部端末へ通知する。外部端末は、管理業務を行う管理者により利用される。
これにより、早期に正常品である監視制御部19への交換や修理対応が可能となり、ボトルロックシステム自体のダウンタイムを軽減することができる。
【0032】
各駆動制御部18A,18Bの前段にOR回路33Y,33C,33M,33Kを設け、そのOR回路33Y,33C,33M,33Kに制御部31から出力される緊急鍵解除信号、監視制御部19から出力される制御信号を入力できるように構成しておき、監視制御部19が異常状態や故障状態となった場合に、その異常状態を検知した制御部31が駆動制御部18A,18Bに緊急解除信号を直接に送信することができ、異常時に駆動部17Y,17M,17C,17Kを駆動して、鍵のロック状態を解除することができるので、ロック機構10の施錠/開錠を行う駆動部を対象として監視しつつ制御する監視制御部19が故障したときでも、ロック機構10の鍵を強制的に開錠することができる。
【0033】
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様の画像形成装置は、トナーボトル3を挿抜自在に収納するトナーボトル収納部5と、トナーボトル収納部5の挿入口を開閉するボトルカバー2と、ボトルカバー2を閉止位置にロック可能なロック機構10と、ロック機構10をロック状態又は解除状態に駆動する駆動部17と、駆動部17を制御する駆動制御部18と、駆動制御部18を監視しつつ制御する監視制御部19と、監視制御部19を監視しつつ制御する制御部31と、監視制御部19から入力される正常時の制御信号を駆動制御部18に出力するOR回路33と、を備え、制御部31は、監視制御部19の故障を検知する故障検知部31aを備え、制御部31は、故障検知部31aにより監視制御部19が故障していると検知された場合に、緊急時の緊急鍵解除信号をOR回路33に出力して、ボトルカバー2のロック解除を行うように制御することを特徴とする。
本態様によれば、トナーボトル3の挿入口を開閉するボトルカバー2にロック機構10を設けた場合に、ロック機構10の施錠/開錠を行う駆動部を対象として監視しつつ制御する監視制御部が故障したときでも、ロック機構10の鍵を強制的に開錠することができる。
【0034】
<第2態様>
本態様の制御部31は、トナーボトル3のトナー残量を検知するトナーボトル残量検知部31bを備え、制御部31は、故障検知部31aにより監視制御部19が故障していると検知された場合に、トナーボトル残量検知部31bにより検知されたトナー残量がゼロになったと判断したときに、緊急鍵解除信号をOR回路33に出力して、ボトルカバーのロック解除を行うように制御することを特徴とする。
本態様によれば、監視制御部19が故障していると検知された場合に、トナー残量がゼロになったと判断したときに、緊急鍵解除信号をOR回路33に出力して、ボトルカバーのロック解除を行うように制御するので、トナーボトル3にトナーが残っている場合には、新品のトナーボトルに交換されるというケースを抑制することができる。
【0035】
<第3態様>
本態様の画像形成装置1は、パネル表示部140aを備え、制御部31は、故障検知部31aにより監視制御部19が故障していると検知された場合に、監視制御部19が故障している旨の情報をパネル表示部140aに出力して、監視制御部19の故障している旨を表示するように制御することを特徴とする。
本態様によれば、監視制御部19が故障していると検知された場合に、監視制御部19が故障している旨の情報をパネル表示部140aに表示することで、ユーザに監視制御部19の故障を報知することができる。
【0036】
<第4態様>
本態様の画像形成装置1は、ネットワークを介して外部端末と通信するネットワークI/F150(通信部)を備え、制御部31は、故障検知部31aにより監視制御部19が故障していると検知された場合に、監視制御部19が故障している旨の情報をネットワークI/F150に出力して、監視制御部19の故障している旨を外部端末に通知するように制御することを特徴とする。
本態様によれば、監視制御部19が故障していると検知された場合に、監視制御部が故障している旨の情報を外部端末に通知することで、管理者に監視制御部19の故障を通知することができる。この結果、管理者がサービスマンに修理を依頼して、サービスマンが修理できるので、ダウンタイムを低減することができる。
【0037】
<第5態様>
本態様の画像形成方法は、トナーボトル3を挿抜自在に収納するトナーボトル収納部5と、トナーボトル収納部5の挿入口を開閉するボトルカバー2と、ボトルカバー2を閉止位置にロック可能なロック機構10と、ロック機構10をロック状態又は解除状態に駆動する駆動部17と、駆動部17を制御する駆動制御部18と、駆動制御部18を監視しつつ制御する監視制御部19と、監視制御部19を監視しつつ制御する制御部31と、監視制御部19から入力される正常時の制御信号を駆動制御部18に出力するOR回路33と、を備え、制御部31は、監視制御部19の故障を検知する故障検知部31aを備える画像形成装置1による画像形成方法であって、制御部31は、故障検知部31aにより監視制御部19が故障していると検知された場合に、緊急時の緊急鍵解除信号をOR回路33に出力して、ボトルカバー2のロック解除を行うように制御するステップS10~S40を実行することを特徴とする。
本態様によれば、トナーボトル3の挿入口を開閉するボトルカバー2にロック機構10を設けた場合に、ロック機構10の施錠/開錠を行う駆動部を対象として監視しつつ制御する監視制御部が故障したときでも、ロック機構10の鍵を強制的に開錠することができる。
【0038】
<第6態様>
本態様のプログラムは、第5態様に記載された画像形成方法におけるステップS10~S40をプロセッサに実行させることを特徴とする。
本態様によれば、トナーボトル3の挿入口を開閉するボトルカバー2にロック機構10を設けた場合に、ロック機構10の施錠/開錠を行う駆動部を対象として監視しつつ制御する監視制御部が故障したときでも、ロック機構10の鍵を強制的に開錠することができる。
【符号の説明】
【0039】
1…画像形成装置、1b…前ドア、2…ボトルカバー、2a…フック、3…トナーボトル、3Y…トナーボトル、3c…ボトル部分、5…トナーボトル収納部、7…ラッチ、7a…軸部、10…ロック機構、16…リンク戻しバネ、17C…駆動部、17K…駆動部、17M…駆動部、17Y…駆動部、15…リンク、18A…駆動制御部、18B…駆動制御部、19…監視制御部、21…制御部、31…制御部、31a…故障検知部、31b…トナーボトル残量検知部、33…OR回路、33C…OR回路、33K…OR回路、33M…OR回路、33Y…OR回路、35…トナー補給部、37…ボトルモータ、37a…駆動ギア列、39…トナー搬送路、39a…ストック部、39b…トナーセンサ、39c…スクリュー、41…搬送路モータ、43…現像装置、130…エンジン制御部、132…プリンタ部、140a…パネル表示部、150…ネットワークI/F
【先行技術文献】
【特許文献】
【0040】