(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-06
(45)【発行日】2024-03-14
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06T 19/00 20110101AFI20240307BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240307BHJP
G06Q 30/0241 20230101ALI20240307BHJP
【FI】
G06T19/00 600
G06F3/0481
G06Q30/0241
(21)【出願番号】P 2019201030
(22)【出願日】2019-11-05
【審査請求日】2022-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水谷 勝己
(72)【発明者】
【氏名】大池 洋貴
【審査官】中田 剛史
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109145141(CN,A)
【文献】特開2013-125328(JP,A)
【文献】特開2016-214173(JP,A)
【文献】特開2019-128739(JP,A)
【文献】特開2018-156478(JP,A)
【文献】特開2015-148957(JP,A)
【文献】国際公開第2019/177181(WO,A1)
【文献】特開2019-139508(JP,A)
【文献】特開2017-228820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 19/00
G06F 3/0481
G06Q 30/0241
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が撮影した画像であって、ペットの排泄処理に関する所定の商品が撮影された撮影画像を取得する取得部と、
前記撮影画像から、前記商品が有する機能と対応する部分を検知する検知部と、
前記検知部が検知した部分と対応する位置に前記商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、前記撮影画像を表示させる表示制御部と
を有
し、
前記表示制御部は、前記コンテンツを利用者が選択した場合、当該コンテンツと対応する機能の内容を説明する説明コンテンツであって、前記商品に対応する機能を発揮させた内容を示す動画像である説明コンテンツを、前記コンテンツを重畳した前記撮影画像にさらに重畳して表示させる
ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記検知部は、前記商品が有する複数の機能と対応する部分をそれぞれ検知し、
前記表示制御部は、前記機能ごとに、前記検知部が検知した部分と対応する位置に、当該位置に撮影された部分と対応する機能を示すコンテンツを重畳させる
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記コンテンツとして、前記商品が有する機能と対応する部分を示すコンテンツを表示する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記検知部は、前記所定の商品が有する機能のうち対応する当該商品の部分が前記撮影画像に撮影されていない機能をさらに検知し、
前記表示制御部は、対応する部分が前記撮影画像に撮影されていない機能を示すコンテンツをさらに表示させる
ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1つに記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記検知部は、対応する部分が前記撮影画像に撮影されていない機能を検知し、
表示制御部は、前記撮影画像のうち、前記撮影されていない機能と対応する部分を示すコンテンツをさらに表示させる
ことを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記所定の商品として、前記ペットの排泄物を吸収する吸収性物品が他の部分に隠された状態で設置される商品の撮影画像を取得し、
前記表示制御部は、前記吸収性物品が設置される部分を示すコンテンツを表示させる
ことを特徴とする請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記取得部は、機能と対応する部分に所定の識別情報が付与された撮影画像を取得し、
前記検知部は、前記識別情報が付与された部分を前記機能と対応する部分として検知する
ことを特徴とする請求項1~
6のうちいずれか1つに記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記識別情報と予め紐付られた機能を示すコンテンツを前記撮影画像に重畳させる
ことを特徴とする請求項
7に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記商品を使用している仮想的なペットのコンテンツを前記撮影画像に重畳してさらに表示させる
ことを特徴とする請求項1~
8のうちいずれか1つに記載の表示制御装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記利用者が予め選択した種別の仮想的なペットのコンテンツを前記撮影画像に重畳して表示させる
ことを特徴とする請求項
9に記載の表示制御装置。
【請求項11】
前記取得部は、前記利用者が利用する端末装置が撮影した撮影画像を取得し、
前記表示制御部は、前記利用者が利用する端末装置に前記撮影画像を表示させる
ことを特徴とする請求項1~
10のうちいずれか1つに記載の表示制御装置。
【請求項12】
前記取得部は、前記端末装置が実行するアプリケーションであって、ウェブコンテンツを表示させるためのアプリケーションを介して前記端末装置が撮影した撮影画像を取得し、
前記表示制御部は、前記アプリケーションを介して、前記利用者が利用する端末装置に前記撮影画像を表示させる
ことを特徴とする請求項
11に記載の表示制御装置。
【請求項13】
表示制御装置が実行する表示制御方法であって、
利用者が撮影した画像であって、ペットの排泄処理に関する所定の商品が撮影された撮影画像を取得する取得工程と、
前記撮影画像から、前記商品が有する機能と対応する部分を検知する検知工程と、
前記検知工程で検知された部分と対応する位置に前記商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、前記撮影画像を表示させる表示制御工程と
を含
み、
前記表示制御工程は、前記コンテンツを利用者が選択した場合、当該コンテンツと対応する機能の内容を説明する説明コンテンツであって、前記商品に対応する機能を発揮させた内容を示す動画像である説明コンテンツを、前記コンテンツを重畳した前記撮影画像にさらに重畳して表示させる
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項14】
利用者が撮影した画像であって、ペットの排泄処理に関する所定の商品が撮影された撮影画像を取得する取得手順と、
前記撮影画像から、前記商品が有する機能と対応する部分を検知する検知手順と、
前記検知手順で検知された部分と対応する位置に前記商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、前記撮影画像を表示させる表示制御手順と
をコンピュータに実行させ
、
前記表示制御手順は、前記コンテンツを利用者が選択した場合、当該コンテンツと対応する機能の内容を説明する説明コンテンツであって、前記商品に対応する機能を発揮させた内容を示す動画像である説明コンテンツを、前記コンテンツを重畳した前記撮影画像にさらに重畳して表示させる
ことを特徴とする表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報処理の進歩に従い、様々な態様で利用者に情報を提供する技術が提案されている。このような情報提供技術の一例として、利用者が使用する端末装置で現実世界の空間を撮影すると、仮想的なキャラクタや情報を撮影画像に重畳して提供するAR(Augmented Reality)の技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2017-532672号公報
【文献】特開2018-147151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、キャラクタや情報を撮影画像に重畳して提供しているに過ぎず、商品そのものが有する機能を利用者に対して紹介する技術については、提案がなされていなかった。
【0005】
例えば、上述した従来技術では、室内を撮影した際に利用者に対して提案したい商品を仮想的に重畳して表示することができるに過ぎず、例えば、新たに販売された商品がどのような機能を有しているのかを利用者に紹介することができるとは言えない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、商品が有する機能を利用者に対して紹介することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る表示制御装置は、利用者が撮影した画像であって、ペットの排泄処理に関する所定の商品が撮影された撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像から、前記商品が有する機能と対応する部分を検知する検知部と、前記検知部が検知した部分と対応する位置に前記商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、前記撮影画像を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る表示制御装置が実行する表示制御処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る画面の表示例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る画面の表示例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る識別情報データベースの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る表示制御装置が実行する表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0011】
利用者が撮影した画像であって、ペットの排泄処理に関する所定の商品が撮影された撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像から、前記商品が有する機能と対応する部分を検知する検知部と、前記検知部が検知した部分と対応する位置に前記商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、前記撮影画像を表示させる表示制御部とを有することを特徴とする表示制御装置。
【0012】
このような表示制御装置によれば、ペットの排泄処理に関する所定の商品が撮影された撮影画像を取得する。例えば、表示制御装置は、各種ペットの排泄処理に関する機能を有する部分に付されたARマーカ等の識別情報を含むペットの排泄処理に関するペット用製品が利用者端末に表示された画像データを取得する。
【0013】
また、表示制御装置は、撮影画像から、商品が有する機能と対応する部分を検知し、検知した部分と対応する位置に商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、撮影画像を表示させる。例えば、表示制御装置は、識別情報が付された部分の位置に対応する位置に、利用者のペットに対応するキャラクタとペット用製品の機能を示す文字列とを含むARコンテンツ等を重畳した撮影画像を表示させる。
【0014】
このように、表示制御装置は、ペット用製品の機能を示す文字列を含むARコンテンツを撮影画像に重畳するため、利用者の購買意欲を向上させることができる。また、表示制御装置は、ペット用製品の機能を示す文字列を表示することで、利用者にペット用製品を利用する想像をさせることができる。これにより、表示制御装置は、利用者に対してペット用製品の訴求効果を向上させることができる。
【0015】
このように、表示制御装置は、ペット用製品が有する機能を利用者に対して紹介するとともに、ペット用製品の特徴及び機能を利用者に理解させた上で購入へ導くため、利用者の買い間違い等といった利用者と販売者との間の齟齬を低減させることができる。したがって、表示制御装置は、利用者の購買に関する満足度を向上させることができる。
【0016】
また、表示制御装置は、前記商品が有する複数の機能と対応する部分をそれぞれ検知し、前記機能ごとに、前記検知部が検知した部分と対応する位置に、当該位置に撮影された部分と対応する機能を示すコンテンツを重畳させる。
【0017】
このような表示制御装置によれば、商品が有する複数の機能と対応する部分と対応する位置に、位置に撮影された部分と対応する機能を示すコンテンツを重畳させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0018】
また、表示制御装置は、前記コンテンツとして、前記商品が有する機能と対応する部分を示すコンテンツを表示する。
【0019】
このような表示制御装置によれば、コンテンツとして、商品が有する機能と対応する部分を示すコンテンツを表示するため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0020】
また、表示制御装置は、前記所定の商品が有する機能のうち対応する当該商品の部分が前記撮影画像に撮影されていない機能をさらに検知し、対応する部分が前記撮影画像に撮影されていない機能を示すコンテンツをさらに表示させる。
【0021】
このような表示制御装置によれば、所定の商品が有する機能のうち対応する商品の部分が撮影画像に撮影されていない機能をさらに検知し、対応する部分が撮影画像に撮影されていない機能を示すコンテンツをさらに表示させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0022】
また、表示制御装置は、対応する部分が前記撮影画像に撮影されていない機能を検知し、前記撮影画像のうち、前記撮影されていない機能と対応する部分を示すコンテンツをさらに表示させる。
【0023】
このような表示制御装置によれば、対応する部分が撮影画像に撮影されていない機能を検知し、撮影画像のうち、撮影されていない機能と対応する部分を示すコンテンツをさらに表示させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0024】
また、表示制御装置は、前記所定の商品として、前記ペットの排泄物を吸収する吸収性物品が他の部分に隠された状態で設置される商品の撮影画像を取得し、前記吸収性物品が設置される部分を示すコンテンツを表示させる。
【0025】
このような表示制御装置によれば、所定の商品として、ペットの排泄物を吸収する吸収性物品が他の部分に隠された状態で設置される商品の撮影画像を取得し、吸収性物品が設置される部分を示すコンテンツを表示させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0026】
また、表示制御装置は、前記コンテンツを利用者が選択した場合は、当該コンテンツと対応する機能の内容を説明する説明コンテンツを表示させる。
【0027】
このような表示制御装置によれば、コンテンツを利用者が選択した場合は、コンテンツと対応する機能の内容を説明する説明コンテンツを表示させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0028】
また、表示制御装置は、前記説明コンテンツとして、前記商品に対応する機能を発揮させた内容を示す動画像を表示させる。
【0029】
このような表示制御装置によれば、説明コンテンツとして、商品に対応する機能を発揮させた内容を示す動画像を表示させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0030】
また、表示制御装置は、機能と対応する部分に所定の識別情報が付与された撮影画像を取得し、前記識別情報が付与された部分を前記機能と対応する部分として検知する。
【0031】
このような表示制御装置によれば、機能と対応する部分に所定の識別情報が付与された撮影画像を取得し、識別情報が付与された部分を機能と対応する部分として検知するため、商品が有する機能を利用者に対して簡便に利用させることができる。
【0032】
また、表示制御装置は、前記識別情報と予め紐付られた機能を示すコンテンツを前記撮影画像に重畳させる。
【0033】
このような表示制御装置によれば、識別情報と予め紐付られた機能を示すコンテンツを撮影画像に重畳させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0034】
また、表示制御装置は、前記商品を使用している仮想的なペットのコンテンツを前記撮影画像に重畳してさらに表示させる。
【0035】
このような表示制御装置によれば、商品を使用している仮想的なペットのコンテンツを撮影画像に重畳してさらに表示させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0036】
また、表示制御装置は、前記利用者が予め選択した種別の仮想的なペットのコンテンツを前記撮影画像に重畳して表示させる。
【0037】
このような表示制御装置によれば、利用者が予め選択した種別の仮想的なペットのコンテンツを撮影画像に重畳して表示させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0038】
また、表示制御装置は、前記利用者が利用する端末装置(実施形態に係る利用者端末に相当)が撮影した撮影画像を取得し、前記利用者が利用する端末装置に前記撮影画像を表示させる。
【0039】
このような表示制御装置によれば、利用者が利用する端末装置が撮影した撮影画像を取得し、利用者が利用する端末装置に撮影画像を表示させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0040】
また、表示制御装置は、前記端末装置が実行するアプリケーションであって、ウェブコンテンツを表示させるためのアプリケーションを介して前記端末装置が撮影した撮影画像を取得し、前記アプリケーションを介して、前記利用者が利用する端末装置に前記撮影画像を表示させる。
【0041】
このような表示制御装置によれば、端末装置が実行するアプリケーションであって、ウェブコンテンツを表示させるためのアプリケーションを介して端末装置が撮影した撮影画像を取得し、アプリケーションを介して、利用者が利用する端末装置に撮影画像を表示させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0042】
以下に、表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0043】
[実施形態]
〔1.表示制御装置が示す表示制御処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る表示制御装置が実行する表示制御処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る表示制御装置が実行する表示制御処理の一例を示す図である。具体的には、表示制御装置10は、利用者が撮影した画像であって、ペットの排泄処理に関する所定の商品(以下では、商品を製品と表記する場合がある)が撮影された撮影画像から、商品が有する機能と対応する部分を検知し、検知した部分と対応する位置に商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、撮影画像を表示させる。なお、ここでいうペットとは、動物であれば如何なる動物であってもよく、犬、猫、うさぎ、鳥、蛇等の爬虫類又は昆虫等である。
【0044】
以下、
図1を用いて、表示制御装置10による表示制御処理の一例を流れに沿って説明する。
【0045】
まず、
図1に示すように、利用者U1によって利用される利用者端末100は、利用者U1の操作に応じて、識別情報としてARマーカが付されたペット用製品を画面内に表示する(ステップS1)。なお、ARマーカとは、バーコードや、一次元コードや、二次元コードや、QRコード(登録商標)(Quick Response Code)等であってもよい。
【0046】
例えば、
図1の例では、利用者端末100は、ARマーカARM1、ARマーカARM2、ARマーカARM3が所定の箇所に付されたペットの排泄処理に関するペット用製品PTSを画面内に表示する。ここで、ARマーカARM1と、ARマーカARM2と、ARマーカARM3とは、それぞれ、消臭するといった機能と、消臭砂の飛散防止といった機能と、水分を吸収する機能とに対応する。なお、ARマーカが付された箇所は、
図1の例で示された箇所に限定されなくともよく、商品が有する機能と対応する部分であるならば如何なる箇所であってもよい。
【0047】
続いて、表示制御装置10は、ブラウザを介して、利用者端末100が撮影した撮影画像を取得する(ステップS2)。具体的には、表示制御装置10は、利用者U1が撮影した画像であって、ペットの排泄処理に関する所定の商品が撮影された撮影画像を取得する。より具体的には、表示制御装置10は、機能と対応する部分に所定の識別情報が付与された撮影画像を取得する。
【0048】
例えば、
図1の例では、表示制御装置10は、利用者端末100が実行するアプリケーションであって、ウェブコンテンツを表示させるためのアプリケーションであるブラウザを介して利用者端末100が撮影した撮影画像を取得する。また、ここでいう撮影画像とは、利用者端末100が有するカメラを用いて対象物を撮影可能なアプリケーションによって、利用者端末100の画面上に表示された画像データや、利用者端末100によって撮影された写真等の画像データ等である。なお、実施形態は、ブラウザに表示されるウェブコンテンツといった提供態様に限定されなくともよく、アプリケーションに表示されるアプリケーション用コンテンツといった提供態様であってもよい。
【0049】
そして、表示制御装置10は、撮影画像からARマーカを検出する(ステップS3)。具体的には、表示制御装置10は、撮影画像から、商品が有する機能と対応する部分を検知する。また、表示制御装置10は、商品が有する複数の機能と対応する部分をそれぞれ検知する。
【0050】
より具体的には、表示制御装置10は、識別情報が付与された部分を機能と対応する部分として検知する。例えば、
図1の例では、表示制御装置10は、画像解析等の従来技術を用いることで、撮影されたペット用製品PTSに付されたARマーカARM1と、ARマーカARM2と、ARマーカARM3とをそれぞれ検知する。
【0051】
続いて、表示制御装置10は、検出した位置と対応する位置に、ARコンテンツを重畳した撮影画像を生成する(ステップS4)。例えば、表示制御装置10は、検出したARマーカARM1-ARM3の位置と対応する位置に、所定のキャラクタとペット用製品PTSの機能を示す文字列とを含むARコンテンツAR1-AR3を重畳した撮影画像を生成する。なお、ここでいう所定のキャラクタとは、如何なるキャラクタであってもよく、利用者U1のペットに対応するキャラクタ等である。
【0052】
そして、表示制御装置10は、ARコンテンツを重畳した撮影画像を利用者端末100に表示させる(ステップS5)。具体的には、表示制御装置10は、検知した部分と対応する位置に商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、撮影画像を表示させる。また、表示制御装置10は、機能ごとに、検知した部分と対応する位置に、位置に撮影された部分と対応する機能を示すコンテンツを重畳させる。
【0053】
より具体的には、表示制御装置10は、コンテンツとして、商品が有する機能と対応する部分を示すコンテンツを表示する。また、表示制御装置10は、識別情報と予め紐付られた機能を示すコンテンツを撮影画像に重畳させる。
【0054】
例えば、
図1の例では、表示制御装置10は、検出したARマーカARM1の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR1「消臭砂」と、ARマーカARM2の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR2「飛散防止」と、ARマーカARM3の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR3「吸収シート」とを、それぞれ重畳した撮影画像C1を表示させる。
【0055】
これにより、表示制御装置10は、ペット用製品PTSの機能を示す文字列を表示することで、利用者にペット用製品PTSを利用する想像をさせつつ、利用者の購買意欲を向上させるようなARコンテンツを撮影画像に重畳することで訴求効果を向上させることができる。
【0056】
このように、実施形態に係る表示制御装置10は、利用者が撮影した画像であって、ペットの排泄処理に関する所定の商品が撮影された撮影画像を取得する。そして、表示制御装置10は、撮影画像から、商品が有する機能と対応する部分を検知する。そして、表示制御装置10は、検知した部分と対応する位置に商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、撮影画像を表示させる。これにより、実施形態に係る表示制御装置10は、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0057】
〔2.画面の表示例(1)〕
次に、
図2を用いて表示制御処理における画面の表示例を流れに沿って説明する。
図2は、実施形態に係る画面の表示例を示す図である。また、
図2に示す表示制御処理は、
図1のステップS5に対応する。以下では、利用者U1によってARコンテンツが押下された場合の画面の遷移例について説明する。
【0058】
まず、
図2に示すように、表示制御装置10は、
図1のステップS5で説明したように、ARマーカの位置に対応する位置に、ARコンテンツを重畳した撮影画像C1を利用者端末100に表示させる。このとき、利用者U1の指F1によってARコンテンツAR3が押下されたものとする。この場合、表示制御装置10は、ARコンテンツと対応する機能の内容を説明する説明コンテンツC11を撮影画像C1に重畳した態様で表示する。
【0059】
具体的には、表示制御装置10は、コンテンツを利用者U1が選択した場合は、コンテンツと対応する機能の内容を説明する説明コンテンツを表示させる。より具体的には、表示制御装置10は、説明コンテンツとして、商品に対応する機能を発揮させた内容を示す動画像を表示させる。
【0060】
例えば、
図2の例では、表示制御装置10は、ARコンテンツAR3「吸収シート」と対応する機能の内容を説明する説明コンテンツC11を撮影画像C1に重畳した態様で表示する。例えば、説明コンテンツC11は、「吸収シートがすぐに吸収におわない!」といった表題とともに、動画像M1を表示し、「無駄なく使用できる!」といった表題とともに、動画像M2を表示する。
【0061】
例えば、動画像M1は、吸収シートが水分を急速に吸収する実際の例を示す内容等である。また、動画像M2は、吸収シートが十分量の尿に対応する水分量を吸収する実際の例を示す内容等である。例えば、吸収シートが十分量の水分を吸収した場合に吸収シートが「赤」から「青」といったように色が変化するものとする。この場合、動画像M2は、吸収シートの色が「赤」から「青」へ変化する過程を示す内容等である。ここで、色として、「赤」や、「青」といった例を挙げたが、上記実施形態は、「赤」や、「青」といった色に限定されなくともよく、如何なる色であってもよい。
【0062】
なお、ここでいう動画像の内容は、機能を発揮させた実際の例を示す内容であれば、如何なる内容であってもよく、商品に対応する所定のCM(Commercial Message)等であってもよい。また、動画像の内容は、使用済みの吸収シート等の交換方法に関する説明動画等であってもよい。また、説明コンテンツC11は、如何なる態様で表示されてもよい。例えば、利用者端末100は、利用者U1による所定の操作として、スクロール等の操作を受付けた場合に、説明コンテンツC11がスクロールされるように表示してもよい。
【0063】
このように、実施形態に係る表示制御装置10は、利用者による操作に応じて、ARコンテンツと対応する機能の内容を説明する説明コンテンツを表示するため、利用者に対して商品が有する機能に関して、より深い理解を促すことができる。
【0064】
なお、実施形態は、上記例に限定されなくともよい。例えば、表示制御装置10は、利用者U1による操作に応じて、ペット用製品に関する購入者の口コミや、SNS(Social Networking Service)に投稿されたペット用製品に関する投稿情報等を含むコンテンツを撮影画像C1に重畳した態様で表示してもよい。また、表示制御装置10は、利用者U1による所定の操作に応じて、ペット用製品を販売する店舗に関する情報や、近隣の店舗の位置情報等を含むコンテンツを撮影画像C1に重畳した態様で表示してもよい。また、表示制御装置10は、利用者U1による所定の操作に応じて、ペット用製品の販売促進用のPOP又は広告コンテンツや、ペット用製品と類似のペット用製品に関する広告コンテンツや、ペット用製品と関連する他のペット用製品に関する広告コンテンツを含むコンテンツを撮影画像C1に重畳した態様で表示してもよい。ここで、利用者U1の所定の操作とは、利用者端末100に対する如何なる操作であってもよく、例えば、タップ又はダブルタップ等である。
【0065】
〔3.画面の表示例(2)〕
次に、
図3を用いて表示制御処理における画面の表示例を流れに沿って説明する。
図3は、実施形態に係る画面の表示例を示す図である。また、
図3に示す表示制御処理は、
図1のステップS5に対応する。以下では、利用者端末100によって撮影されたペット用製品の画像に所定の数のARマーカが含まれていない場合の画面の表示例について説明する。
【0066】
まず、
図3に示すように、表示制御装置10は、ARマーカARM1、ARマーカARM2、ARマーカARM3が所定の箇所に付されたペットの排泄処理に関するペット用製品PTSの画像を取得した場合に、ARマーカARM3が撮影画像に明示されていないものとする。この場合、表示制御装置10は、利用者U1に対して「ARマーカARM3を明示してください」といった指示を含むARコンテンツを撮影画像に重畳するように表示する。
【0067】
具体的には、表示制御装置10は、所定の商品が有する機能のうち対応する商品の部分が撮影画像に撮影されていない機能をさらに検知し、対応する部分が撮影画像に撮影されていない機能を示すコンテンツをさらに表示させる。より具体的には、表示制御装置10は、対応する部分が撮影画像に撮影されていない機能を検知し、撮影画像のうち、撮影されていない機能と対応する部分を示すコンテンツをさらに表示させる。
【0068】
例えば、表示制御装置10は、所定の商品として、ペットの排泄物を吸収する吸収性物品が他の部分に隠された状態で設置される商品の撮影画像を取得し、吸収性物品が設置される部分を示すコンテンツを表示させる。
【0069】
例えば、
図3の例では、表示制御装置10は、ARマーカARM1と、ARマーカARM2とを検出し、ARマーカARM3がペット用製品PTSのトレイが閉じていたため、ARマーカARM3を検出できなかったものとする。この場合、表示制御装置10は、検出したARマーカARM1の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR1「消臭砂」と、ARマーカARM2の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR2「飛散防止」と、ARマーカARM3の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR31「トレイをあけてみて!」とを、それぞれ重畳した撮影画像C2を表示させる。これにより、表示制御装置10は、利用者に対して利用上の注意を促す。
【0070】
このように、実施形態に係る表示制御装置10は、利用者端末100によって撮影された撮影画像に応じて、ARコンテンツによる利用上の注意を促すことから、利用者に対して商品の正しい利用方法を示すことができる。
【0071】
〔4.表示制御システムの構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る表示制御システム1の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る表示制御システム1の構成例を示す図である。
図4に示すように、表示制御システム1は、利用者端末100と、表示制御装置10とを含む。利用者端末100及び表示制御装置10は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図4に示す表示制御システム1には、複数台の利用者端末100や、複数台の表示制御装置10が含まれてもよい。
【0072】
実施形態に係る利用者端末100は、ブラウザに表示されるウェブコンテンツやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、利用者端末100は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、利用者端末100は、カメラを有する。
【0073】
実施形態に係る表示制御装置10は、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。具体的には、表示制御装置10は、利用者が撮影した画像であって、ペットの排泄処理に関する所定の商品が撮影された撮影画像を取得する。そして、表示制御装置10は、撮影画像から、商品が有する機能と対応する部分を検知する。そして、表示制御装置10は、検知した部分と対応する位置に商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、撮影画像を表示させる。
【0074】
〔5.表示制御装置の構成〕
また、
図4を用いて、実施形態に係る表示制御装置10の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る表示制御装置10の構成例を示す図である。
図4に示すように、表示制御装置10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0075】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、利用者端末100との間で情報の送受信を行う。
【0076】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部30は、識別情報データベース31を有する。
【0077】
(識別情報データベース31について)
実施形態に係る識別情報データベース31は、商品に対応する識別情報に関する各種情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係る識別情報データベース31の一例を示す。
図5に示した例では、識別情報データベース31は、「製品ID(Identifier)」、「識別情報」、「AR情報」、「選択コンテンツ」といった項目を有する。
【0078】
「製品ID」は、商品を識別する識別子である。「識別情報」は、「製品ID」に対応付けられた識別情報である。「AR情報」は、「製品ID」に対応付けられたARコンテンツに関する情報である。「選択コンテンツ」は、「製品ID」に対応付けられたコンテンツに関する情報である。
【0079】
例えば、
図5では、製品IDによって識別された「製品#1」は、識別情報が「ARM#1」であり、AR情報が「AR#1」であり、選択コンテンツが「コンテンツ#1」である。なお、
図5に示した例では、製品ID及び識別情報を、「製品#1」等の抽象的な符号で表現したが、製品ID及び識別情報は、具体的な文字列等であってもよい。また、AR情報及び選択コンテンツ等を「AR#1」等の抽象的な符号で表現したが、AR情報及び選択コンテンツは、具体的なファイル形式等であってもよい。
【0080】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、表示制御装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示制御プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0081】
図2に示すように、制御部40は、取得部41と、検知部42と、表示制御部43とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部40の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部40が有する各処理部の接続関係は、
図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0082】
(取得部41について)
取得部41は、各種情報を取得する。具体的には、取得部41は、利用者が撮影した画像であって、ペットの排泄処理に関する所定の商品が撮影された撮影画像を取得する。そして、より具体的には、取得部41は、機能と対応する部分に所定の識別情報が付与された撮影画像を取得する。
【0083】
例えば、
図1の例では、取得部41は、利用者端末100が実行するアプリケーションであって、ウェブコンテンツを表示させるためのアプリケーションであるブラウザを介して利用者端末100が撮影した撮影画像を取得する。
【0084】
(検知部42について)
検知部42は、各種情報を検知する。具体的には、検知部42は、撮影画像から、商品が有する機能と対応する部分を検知する。また、検知部42は、商品が有する複数の機能と対応する部分をそれぞれ検知する。
【0085】
より具体的には、検知部42は、識別情報が付与された部分を機能と対応する部分として検知する。例えば、
図1の例では、検知部42は、画像解析等の従来技術を用いることで、撮影されたペット用製品PTSに付されたARマーカARM1と、ARマーカARM2と、ARマーカARM3とをそれぞれ検知する。
【0086】
(表示制御部43について)
表示制御部43は、検知部42が検知した部分と対応する位置に商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、撮影画像を表示させる。また、表示制御部43は、機能ごとに、検知部42が検知した部分と対応する位置に、位置に撮影された部分と対応する機能を示すコンテンツを重畳させる。
【0087】
より具体的には、表示制御部43は、コンテンツとして、商品が有する機能と対応する部分を示すコンテンツを表示する。また、表示制御部43は、識別情報と予め紐付られた機能を示すコンテンツを撮影画像に重畳させる。
【0088】
例えば、
図1の例では、表示制御部43は、検出したARマーカARM1の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR1「消臭砂」と、ARマーカARM2の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR2「飛散防止」と、ARマーカARM3の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR3「吸収シート」とを、それぞれ重畳した撮影画像C1を表示させる。
【0089】
また、表示制御部43は、コンテンツを利用者が選択した場合は、コンテンツと対応する機能の内容を説明する説明コンテンツを表示させる。より具体的には、表示制御部43は、説明コンテンツとして、商品に対応する機能を発揮させた内容を示す動画像を表示させる。
【0090】
例えば、
図2の例では、表示制御部43は、ARコンテンツAR3「吸収シート」と対応する機能の内容を説明する説明コンテンツC11を撮影画像C1に重畳した態様で表示する。例えば、説明コンテンツC11は、「吸収シートがすぐに吸収におわない!」といった表題とともに、動画像M1と、「無駄なく使用できる!」といった表題とともに、動画像M2とを表示する。
【0091】
例えば、動画像M1は、吸収シートが水分を急速に吸収する実際の例を示す内容等である。また、動画像M2は、吸収シートが十分量の尿に対応する水分量を吸収する実際の例を示す内容等である。例えば、吸収シートが十分量の水分を吸収した場合に吸収シートが「赤」から「青」といったように色が変化するものとする。この場合、動画像M2は、吸収シートの色が「赤」から「青」へ変化する過程を示す内容等である。
【0092】
また、表示制御部43は、所定の商品が有する機能のうち対応する商品の部分が撮影画像に撮影されていない機能をさらに検知し、対応する部分が撮影画像に撮影されていない機能を示すコンテンツをさらに表示させる。より具体的には、表示制御部43は、対応する部分が撮影画像に撮影されていない機能を検知し、撮影画像のうち、撮影されていない機能と対応する部分を示すコンテンツをさらに表示させる。
【0093】
例えば、表示制御部43は、所定の商品として、ペットの排泄物を吸収する吸収性物品が他の部分に隠された状態で設置される商品の撮影画像を取得し、吸収性物品が設置される部分を示すコンテンツを表示させる。
【0094】
例えば、
図3の例では、表示制御部43は、ARマーカARM1と、ARマーカARM2とを検出し、ARマーカARM3がペット用製品PTSのトレイが閉じていたため、ARマーカARM3を検出できなかったものとする。この場合、表示制御部43は、検出したARマーカARM1の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR1「消臭砂」と、ARマーカARM2の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR2「飛散防止」と、ARマーカARM3の位置に対応する位置に、ARコンテンツAR31「トレイをあけてみて!」とを、それぞれ重畳した撮影画像C2を表示させる。これにより、表示制御部43は、利用者に対して利用上の注意を促す。
【0095】
また、表示制御部43は、検知部42が検出した位置と対応する位置に、ARコンテンツを重畳した撮影画像を生成してもよい。例えば、表示制御部43は、検出したARマーカARM1-ARM3の位置と対応する位置に、所定のキャラクタとペット用製品PTSの機能を示す文字列とを含むARコンテンツAR1-AR3を重畳した撮影画像を生成してもよい。
【0096】
〔6.処理手順〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る表示制御装置10が実行する表示制御処理の手順について説明する。
図6は、実施形態に係る表示制御装置10が実行する表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0097】
図6に示すように、取得部41は、撮影画像を利用者端末100から取得する(ステップS101)。そして、取得部41は、撮影画像を利用者端末100から取得していない場合(ステップS101;No)、撮影画像を利用者端末100から取得するまで待機する。
【0098】
一方、検知部42は、取得部41が撮影画像を利用者端末100から取得した場合(ステップS101;Yes)、識別情報を検知する(ステップS102)。そして、検知部42は、識別情報と対応する製品を特定する(ステップS103)。
【0099】
そして、検知部42は、製品と対応する全ての識別情報を検知する(ステップS104)。そして、検知部42は、製品と対応する全ての識別情報を検知した場合(ステップS104;Yes)、ステップS106の前まで進む。
【0100】
一方、表示制御部43は、検知部42が製品と対応する全ての識別情報を検知しない場合(ステップS104;No)、検知していない識別情報を示唆するARコンテンツを撮影画像に重畳する(ステップS105)。
【0101】
そして、表示制御部43は、識別情報と対応するARコンテンツであって、機能と対応する位置を示すARコンテンツを撮影画像に重畳する(ステップS106)。そして、表示制御部43は、撮影画像を利用者端末100に表示させる(ステップS107)。
【0102】
〔7.変形例〕
上述した表示制御装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、表示制御装置10の他の実施形態について説明する。
【0103】
〔7-1.ペット〕
上記実施形態では、ペットは、利用者によって飼われているペットである例を挙げて説明したが、上記例に限定されなくともよい。具体的には、ペットは、利用者によって飼われていないペットであってもよい。例えば、ペットは、ブリーダによって飼育されたペットや、利用者がこれから飼おうと考えているペットであってもよい。
【0104】
〔7-2.ARコンテンツ〕
上記実施形態では、ARコンテンツは、所定のキャラクタとペット用製品の機能を示す文字列とを含むARコンテンツである例を挙げて説明したが、上記例に限定されなくともよい。例えば、ARコンテンツは、利用者端末100が撮影可能な状態で、ペット用製品を画面内に表示した場合、ペット用製品の対象となるペットと対応する仮想的なペットがペット用製品周辺を歩き回ったり、ペット同士でじゃれついたり、ペット用製品にペットが座ってみたりといった動画像を含むARコンテンツであってもよい。
【0105】
〔7-3.表示制御処理 仮想的なペットを表示〕
上記実施形態では、表示制御装置10は、検知した部分と対応する位置に商品が有する機能を示すコンテンツを重畳した状態で、撮影画像を表示させる表示制御処理の一例を説明したが、上記表示制御処理に限定されない。具体的には、表示制御装置10は、商品を使用している仮想的なペットのコンテンツを撮影画像に重畳してさらに表示させてもよい。より具体的には、表示制御装置10は、利用者が予め選択した種別の仮想的なペットのコンテンツを撮影画像に重畳して表示させてもよい。
【0106】
例えば、表示制御装置10は、利用者が飼っているペットの種別が猫であり、さらに細分化された種別である猫種がスコティッシュフォールドである場合に、利用者が選択したスコティッシュフォールドに対応する仮想的なペットのコンテンツである仮想化されたスコティッシュフォールドを撮影画像に重畳して表示させてもよい。なお、仮想的なペットのコンテンツは、仮想化されたペットに限定されなくともよく、ペットの種別に対応するキャラクタ等であってもよい。
【0107】
このように、実施形態に係る表示制御装置10は、商品を使用している仮想的なペットのコンテンツを撮影画像に重畳してさらに表示させるため、商品が有する機能を利用者に対して紹介することができる。
【0108】
〔7-4.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0109】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0110】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る利用者端末100や、表示制御装置10は、例えば
図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0111】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0112】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0113】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0114】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0115】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が表示制御装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現することとなる。
【0116】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。
【符号の説明】
【0117】
N ネットワーク
1 表示制御システム
10 表示制御装置
20 通信部
30 記憶部
31 識別情報データベース
40 制御部
41 取得部
42 検知部
43 表示制御部
100 利用者端末