(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-08
(45)【発行日】2024-03-18
(54)【発明の名称】マスク配向
(51)【国際特許分類】
G03F 9/00 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
G03F9/00 A
(21)【出願番号】P 2022540834
(86)(22)【出願日】2020-12-08
(86)【国際出願番号】 US2020063782
(87)【国際公開番号】W WO2021141706
(87)【国際公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-09-13
(32)【優先日】2020-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】シュー, ヨンアン
(72)【発明者】
【氏名】マイヤー ティマーマン タイセン, ラトガー
(72)【発明者】
【氏名】クオ, チンルイ
(72)【発明者】
【氏名】ゴデット, ルドヴィーク
【審査官】植木 隆和
(56)【参考文献】
【文献】特開昭57-198460(JP,A)
【文献】特開平08-122551(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0029022(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027
G03F 9/00
G03F 1/00~1/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上にパターニングされ
るフィーチャを形成する方法であって、
基板上にマスクレイアウトに基づいて複数のマスクを配置することであって、
前記マスクが前記マスクレイアウトに従って配置されたときに、前記基板が第1の平面に配置され、前記複数のマスクが第2の平面に配置され、
前記マスクレイアウトの前記複数のマスクが、前記第1の平面に平行に、かつ前記基板上のアライメントフィーチャに平行または垂直に、各々延びる縁を有し、
前記基板が、前記マスクレイアウトで配列された前記マスクを通して向けられたエネルギーによってパターニングされるように構成された複数の区域を含み、
パターニングされるように構成された前記複数の区域が、前記マスクを通して向けられた前記エネルギーによってパターニングされるように構成されていない1つ以上の区域によって互いから間隔が空けられており、
パターニングされるように構成された前記複数の区域の各区域が、パターニングされるように構成された前記複数の区域のうちの最も近い区域から、前記基板上の前記アライメントフィーチャに平行または垂直に延びる前記第1の平面内の方向から少なくとも5度オフセットされた方向に沿った最短距離で間隔が空けられている、
複数のマスクを配置することと、
前記マスクが前記基板上に前記マスクレイアウトに従って配置されたときに、前記複数のマスクを通して前記複数の区域に向かってエネルギーを向けて、向けられた前記エネルギーが前記複数の区域の各々に複数のパターニングされたフィーチャを形成することであって、
前記アライメントフィーチャに平行または垂直であることの±2.5度以内にある前記第1の平面内の方向に沿って延びる形成された前記複数のパターニングされたフィーチャの数が、前記アライメントフィーチャに平行または垂直であることの±2.5度以内に整列していない前記第1の平面内の方向に沿って延びる形成された前記複数のパターニングされたフィーチャの数より大きい、
複数のパターニングされたフィーチャを形成することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記マスクを通して向けられた前記エネルギーが、可視光または紫外線エネルギーのうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のマスクのうちの2つ以上のマスクが、前記マスクレイアウトに従って前記基板上に同時に配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のマスクが、3つ以上のマスクを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
各マスクが、矩形の形状を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記マスクレイアウトの前記複数のマスクによって形成された全体的な形状が、非矩形である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
基板上にパターニングされ
るフィーチャを形成する方法であって、
基板上にマスクレイアウトに基づいて複数のマスクを配置することであって、
前記マスクが前記マスクレイアウトに従って配置されたときに、前記基板が第1の平面に配置され、前記複数のマスクが第2の平面に配置され、
前記マスクレイアウトの前記複数のマスクが、前記第1の平面に平行に、かつ前記基板上のアライメントフィーチャに平行または垂直に、各々延びる縁を有し、
前記基板が、前記マスクレイアウトで配列された前記マスクを通して向けられたエネルギーによってパターニングされるように構成された複数の区域を含み、
パターニングされるように構成された前記複数の区域が、前記マスクを通して向けられた前記エネルギーによってパターニングされるように構成されていない1つ以上の区域によって互いから間隔が空けられており、
パターニングされるように構成された前記複数の区域の各区域が、パターニングされるように構成された前記複数の区域のうちの最も近い区域から、前記基板上の前記アライメントフィーチャに対して平行、垂直、±30度、±45度、または±60度に延びる前記第1の平面内の方向から少なくとも5度オフセットされた方向に沿った最短距離で間隔が空けられている、
複数のマスクを配置することと、
前記マスクが前記基板上に前記マスクレイアウトに従って配置されたときに、前記複数のマスクを通して前記複数の区域に向かってエネルギーを向けて、向けられた前記エネルギーが前記複数の区域の各々に複数のパターニングされたフィーチャを形成することであって、
前記アライメントフィーチャに対して平行、垂直、±30度、±45度、または±60度であることの±2.5度以内にある前記第1の平面内の方向に沿って延びる形成された前記複数のパターニングされたフィーチャの数が、前記アライメントフィーチャに対して平行、垂直、±30度、±45度、または±60度であることの±2.5度以内に整列していない前記第1の平面内の方向に沿って延びる形成された前記複数のパターニングされたフィーチャの数より大きい、
複数のパターニングされたフィーチャを形成することと、
を含む方法。
【請求項8】
前記マスクを通して向けられた前記エネルギーが、可視光または紫外線エネルギーのうちの1つ以上を含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のマスクのうちの2つ以上のマスクが、前記マスクレイアウトに従って前記基板上に同時に配置される、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のマスクが、3つ以上のマスクを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
各マスクが、矩形の形状を有する、請求項
7に記載の方法。
【請求項12】
前記マスクレイアウトの前記複数のマスクによって形成された全体的な形状が、非矩形である、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
基板上にグレーティングを形成する方法であって、
基板上にマスクレイアウトに基づいて複数のマスクを配置することであって、
前記マスクが前記マスクレイアウトに従って配置されたときに、前記基板が第1の平面に配置され、前記複数のマスクが第2の平面に配置され、
前記マスクレイアウトの前記複数のマスクが、前記第1の平面に平行に、かつ前記基板上のアライメントフィーチャに平行または垂直に、各々延びる縁を有し、
前記基板が、前記マスクレイアウトで配列された前記マスクを通して向けられたエネルギーによってパターニングされるように構成された複数の区域を含み、
パターニングされるように構成された前記複数の区域が、前記マスクを通して向けられた前記エネルギーによってパターニングされるように構成されていない1つ以上の区域によって互いから間隔が空けられており、
パターニングされるように構成された前記複数の区域の各区域が、パターニングされるように構成された前記複数の区域のうちの最も近い区域から、前記基板上の前記アライメントフィーチャに平行または垂直に延びる前記第1の平面内の方向から少なくとも5度オフセットされた方向に沿った最短距離で間隔が空けられている、
複数のマスクを配置することと、
前記マスクが前記基板上に前記マスクレイアウトに従って配置されたときに、前記複数のマスクを通して前記複数の区域に向かってエネルギーを向けて、向けられた前記エネルギーが前記複数の区域の各々に複数のグレーティングを形成することであって、
前記アライメントフィーチャに平行または垂直であることの±2.5度以内にある前記第1の平面内の方向に沿って延びる形成された前記複数のグレーティングの数が、前記アライメントフィーチャに平行または垂直であることの±2.5度以内に整列していない前記第1の平面内の方向に沿って延びる形成された前記複数のグレーティングの数より大きい、
複数のグレーティングを形成することと、
を含む方法。
【請求項14】
前記複数の区域が、入力結合領域、中間結合領域、および出力結合領域を含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記中間結合領域が、前記入力結合領域に最も近い区域であり、
前記中間結合領域と前記入力結合領域との間の
距離が、第1の方向に
おいて最短である、請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記中間結合領域が、前記出力結合領域に最も近い区域であり、
前記中間結合領域と前記
出力結合領域との間の
距離が、第2の方向に
おいて最短である、請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の方向が、前記第2の方向に垂直である、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のマスクのうちの2つ以上のマスクが、前記マスクレイアウトに従って前記基板上に同時に配置される、請求項
13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、一般に、例えば、基板にパターンを転写するためにマスクを使用して、基板にパターンを形成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]半導体基板などの基板へのパターン転写は、マスクを用いて行われることが多い。例えば、フォトリソグラフィを用いて、マスクのパターンを基板上に配置されたフォトレジストに転写することができる。基板に形成されるパターンは、マスクのパターンに対応するので、基板に形成されるパターンの複雑さは、対応するマスクの形成の複雑さ、ひいてはコストに直接影響する。さらに、マスクの複雑さ(フィーチャ数など)が増すと、より複雑なマスクを用いて基板を処理する場合、より複雑でないマスクを用いて処理する場合と比較して、スループットの低下を引き起こす可能性がある。
【0003】
[0003]そのため、マスクの複雑さを軽減し、基板処理のスループットを向上させることができる方法と対応する装置が必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本開示の実施形態は、一般に、例えば、基板にパターンを転写するためにマスクを使用して、基板にパターンを形成する方法に関する。一実施形態では、基板上にパターニングされたフィーチャを形成する方法が提供される。この方法は、マスクレイアウトに配列された複数のマスクを基板上に配置することを含み、基板は第1の平面に配置され、複数のマスクは第2の平面に配置され、マスクレイアウトにおける複数のマスクは、それぞれが第1の平面に平行に、かつ基板上のアライメントフィーチャに平行または垂直に延びる縁を有し、基板は、マスクレイアウトに配列されたマスクを通して向けられたエネルギーによってパターニングされるように構成された複数の区域を含み、パターニングされるように構成された複数の区域は、マスクを通して向けられたエネルギーによってパターニングされるように構成されていない1つ以上の区域によって互いから離間され、パターニングされるように構成された複数の区域の各区域は、パターニングされるように構成された複数の区域のうちの最も近い区域から、基板上のアライメントフィーチャに平行または垂直に延びる第1の平面内の方向から少なくとも5度オフセットされた方向に沿った最短距離で離間されている。この方法は、基板上でマスクレイアウトに配列された複数のマスクを通して複数の区域に向かってエネルギーを向けて、複数の区域の各々に複数のパターニングされたフィーチャを形成することを、さらに含み、アライメントフィーチャに平行または垂直であることの±2.5度以内にある第1の平面内の方向に沿って延びる形成された複数のパターニングされたフィーチャの数は、アライメントフィーチャに平行または垂直であることの±2.5度以内に整列していない第1の平面内の方向に沿って延びる形成された複数のパターニングされたフィーチャの数より大きい。
【0005】
[0005]別の実施形態では、基板上にパターニングされたフィーチャを形成する方法が提供される。この方法は、配置されている基板上に、マスクレイアウトに配列された複数のマスクを配置することを含み、基板は第1の平面に配置され、複数のマスクは第2の平面に配置され、マスクレイアウトにおける複数のマスクは、それぞれが第1の平面に平行に、かつ基板上のアライメントフィーチャに平行または垂直に延びる縁を有し、基板は、マスクレイアウトに配列されたマスクを通して向けられたエネルギーによってパターニングされるように構成された複数の区域を含み、パターニングされるように構成された複数の区域は、マスクを通して向けられたエネルギーによってパターニングされるように構成されていない1つ以上の区域によって互いから離間され、パターニングされるように構成された複数の区域の各区域は、パターニングされるように構成された複数の区域のうちの最も近い区域から、基板上のアライメントフィーチャに対して平行、垂直、±30度、±45度、または±60度に延びる第1の平面内の方向から少なくとも5度オフセットされた方向に沿った最短距離で離間されている。この方法は、基板上でマスクレイアウトに配列された複数のマスクを通して複数の区域に向かってエネルギーを向けて、複数の区域の各々に複数のパターニングされたフィーチャを形成することを、さらに含み、アライメントフィーチャに対して平行、垂直、±30度、±45度、または±60度であることの±2.5度以内にある第1の平面内の方向に沿って延びる形成された複数のパターニングされたフィーチャの数は、アライメントフィーチャに対して平行、垂直、±30度、±45度、または±60度であることの±2.5度以内に整列していない第1の平面内の方向に沿って延びる形成された複数のパターニングされたフィーチャの数より大きい。
【0006】
[0006]別の実施形態では、基板上にグレーティングを形成する方法が提供される。この方法は、配置されている基板上に、マスクレイアウトに配列された複数のマスクを配置することを含み、基板は第1の平面に配置され、複数のマスクは第2の平面に配置され、マスクレイアウトにおける複数のマスクは、それぞれが第1の平面に平行に、かつ基板上のアライメントフィーチャに平行または垂直に延びる縁を有し、基板は、マスクレイアウトに配列されたマスクを通して向けられたエネルギーによってパターニングされるように構成された複数の区域を含み、パターニングされるように構成された複数の区域は、マスクを通して向けられたエネルギーによってパターニングされるように構成されていない1つ以上の区域によって互いから離間され、パターニングされるように構成された複数の区域の各区域は、パターニングされるように構成された複数の区域のうちの最も近い区域から、基板上のアライメントフィーチャに平行または垂直に延びる第1の平面内の方向から少なくとも5度オフセットされた方向に沿った最短距離で離間されている。この方法は、基板上でマスクレイアウトに配列された複数のマスクを通して複数の区域に向かってエネルギーを向けて、複数の区域の各々に複数のグレーティングを形成することを、さらに含み、アライメントフィーチャに平行または垂直であることの±2.5度以内にある第1の平面内の方向に沿って延びる形成された複数のグレーティングの数は、アライメントフィーチャに平行または垂直であることの±2.5度以内に整列していない第1の平面内の方向に沿って延びる形成された複数のグレーティングの数より大きい。
【0007】
[0007]本開示の上記の特徴を詳細に理解することができるように、上記で簡単に要約された本開示のより具体的な説明が、実施形態を参照することによって行われ、そのいくつかが、添付の図面に示されている。しかしながら、添付の図面は、本開示の典型的な実施形態のみを示し、したがって、その範囲を限定すると見なされるべきではなく、本開示は、他の同等に有効な実施形態を認めることができることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】従来のパターニングプロセスによる、基板上に配列された3つのマスクの上面図である。
【
図1B】
図1Aの出力結合領域の出力パターニング区域の拡大図である。
【
図2A】一実施形態による、基板上に配列された4つのマスクの上面図である。
【
図2B】
図2Aの基板の出力結合領域の出力パターニング区域の拡大図である。
【
図3】一実施形態による、
図2Aに示されたそれぞれのパターニング区域のパターニングされたフィーチャを形成するための方法のプロセスフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0013]理解を容易にするため、可能な場合には、図に共通する同一の要素を示すために同一の参照番号が使用されている。ある実施形態に開示された要素は、特に言及することなく、他の実施形態に有益に利用され得ることが企図される。ここで参照される図面は、特に断りのない限り、縮尺通りに描かれていると理解されるべきではない。また、提示や説明をわかりやすくするために、図面を簡略化したり、細部や構成要素を省略していることがある。図面および説明は、後述の原理を説明するためのものであり、同様の名称は、同様の要素を示している。
【0010】
[0014]本開示の実施形態は、一般に、例えば、基板にパターンを転写するためにマスクを使用して、基板にパターンを形成する方法に関する。以下は、導波路コンバイナを形成するための方法の改良を参照して説明されているが、これらの方法の改良は、光リソグラフィや紫外線リソグラフィ(例えば、極端紫外線リソグラフィ)などのリソグラフィや、赤外線やX線などの電磁スペクトルの他の部分を使用するリソグラフィなどの、マスクやレチクルを使用してパターンを作成する他の多くの方法にも適用可能である。
【0011】
[0015]
図1Aは、従来のパターニングプロセスによる、基板100上に配列された3つのマスク151~153の上面図である。基板100は、導波路コンバイナ101を含む。導波路コンバイナ101は、拡張現実デバイス(図示せず)に用いることができる。導波路コンバイナ101は、入力結合領域110と、中間結合領域120と、出力結合領域130とを含む。中間結合領域120は、射出瞳拡大領域とも呼ぶことができる。図示しないが、いくつかの実施形態では、中間結合領域120と出力結合領域130の機能を、同じ領域に設計し、配置することができる。結合領域110、120、130が、導波路コンバイナ101を通る光を結合するために使用されて、画像が、拡張現実デバイスのユーザに表示されることができるようになる。結合領域110、120、130は、導波路コンバイナ101を通る光を結合するためのパターニングされたフィーチャを含む。パターニングされたフィーチャとしては、ピラー(例えば、円形ピラー、細長いピラー)、グレーティング(例えば、ライン/スペースグレーティング)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのパターニングされたフィーチャは、パターニングされたフィーチャが形成される基板の平面内の基準線に対して様々な角度で配向させることができる。例えば、基板がXY平面内に配置され、基板の厚さがZ方向に延びていると考えられる場合、パターニングされたフィーチャは、XY平面内の基準線に対して0度から90度までの任意の角度に沿って配向させることができる。さらに、いくつかの実施形態は、角度の差を決定する特定の関係を有さずに、互いに異なる角度に沿って配向された複数のパターニングされたフィーチャを含んでもよい。パターニングされたフィーチャの大きさもまた様々であり得る。いくつかの実施形態では、パターニングされたフィーチャの大きさは、形成されるデバイスのクリティカルディメンションに従って、例えば約10nmから約5umまで、様々であり得る。グレーティングは、結合領域110、120、130を横切ってパターンで配列された斜めのフィーチャを含む。
【0012】
[0016]入力結合領域110は、入って来る光を受け取り、中間結合領域120に光を伝達するように構成されている。入力結合領域110は、第1の複数のパターニングされたフィーチャ114を含む入力パターニング区域112を含む。いくつかの実施形態では、複数のパターニングされたフィーチャ114は、複数のグレーティングを含むことができる。複数のパターニングされたフィーチャ114は、入力結合領域角度114Aによって規定される方向に延びるように、入力パターニング区域112を横切って配列され得る。いくつかの実施形態では、入力結合領域110は、入力パターニング区域112の外側に追加のパターニングされたフィーチャ(図示せず)を含むことができる。これらの追加のパターニングされたフィーチャは、入力結合領域角度114Aとは異なる1つ以上の角度に沿って整列させることができる。
【0013】
[0017]中間結合領域120は、入力結合領域110から光を受け取り、出力結合領域130に光を伝達するように構成されている。中間結合領域120は、複数のパターニングされたフィーチャ124を含む中間パターニング区域122を含む。いくつかの実施形態では、複数のパターニングされたフィーチャ124は、複数のグレーティングを含むことができる。複数のパターニングされたフィーチャ124は、中間結合領域角度124Aによって規定される方向に延びるように、中間パターニング区域122を横切って配列され得る。いくつかの実施形態では、中間結合領域120は、中間パターニング区域122の外側に追加のパターニングされたフィーチャ(図示せず)を含むことができる。これらの追加のパターニングされたフィーチャは、中間結合領域角度124Aとは異なる1つ以上の角度に沿って整列させることができる。
【0014】
[0018]出力結合領域130は、中間結合領域120から光を受け取り、出力結合領域130から画像を出力するように構成されている。出力結合領域130は、複数のパターニングされたフィーチャ134を含む出力パターニング区域132を含む。いくつかの実施形態では、複数のパターニングされたフィーチャ134は、複数のグレーティングを含むことができる。複数のパターニングされたフィーチャ134は、出力結合領域角度134Aによって規定される方向に延びるように、出力パターニング区域132を横切って配列され得る。いくつかの実施形態では、出力結合領域130は、出力パターニング区域132の外側に追加のパターニングされたフィーチャ(図示せず)を含むことができる。これらの追加のパターニングされたフィーチャは、出力結合領域角度134Aとは異なる1つ以上の角度に沿って整列させることができる。
【0015】
[0019]3つのマスク151~153が、導波路コンバイナ101の上に配置され得る。第1のマスク151は、入力結合領域110および中間結合領域120の第1の部分1201の上に配置され得る。第2のマスク152は、中間結合領域120の第2の部分1202の上に配置され得る。第3のマスク153は、出力結合領域130の上に配置され得る。
【0016】
[0020]導波路コンバイナ101は、基板100のノッチ105に対して第1の配向で配置されている。基板100のノッチ105は、ノッチがY軸と揃う第1の位置に基板100を位置決めするために使用することができる。第1の配向において、入力結合領域110は、中間結合領域120からY方向に間隔をあけて配置されている。さらに、出力結合領域130は、第1の配向において、中間結合領域120からX方向に間隔をあけて配置されている。いくつかの実施形態では、X軸およびY軸は、リソグラフィ装置などの、導波路コンバイナ上にパターニングされたフィーチャを形成するために使用される装置上の軸に対応することができる。マスク151~153のパターンは、基板100が第1の位置にあるときにマスク151~153が結合領域110、120、130の上に配置されたときに、それぞれの結合領域110、120、130上のパターニングされたフィーチャ114、124、134に対応するように形成されている。さらに、マスク151~153は、結合領域110、120、130に配置することができる上述の追加のパターニングされたフィーチャ(図示せず)を形成するためのパターンを含むこともできる。
【0017】
[0021]
図1Bは、
図1Aの出力結合領域130の出力パターニング区域132の拡大図を示す。
図1Bは、出力パターニング区域132のパターニングされたフィーチャ134に対応する第3のマスク153のパターンを作製するために使用できる例示的な電子ビーム露光ショット153Mを、さらに示している。パターニングされたフィーチャ134は、出力結合領域角度134Aに沿って整列している。出力結合領域角度134Aは、Y軸(すなわち、ノッチ105が指す方向)に対して約37度である。マスクを作製するために使用される装置は、標準的な角度(例えば、0度、±45度、および90度)、ならびに比較的標準的な角度(例えば、±30度および±60度)に沿って効率的に動作することができる。例えば、マスクを作製するために使用される装置は、一般に、より少ない数のより大きな電子ビーム露光ショットを使用して、これらの標準的な角度と比較的標準的な角度の約±2.5度以内のパターンをマスクに形成することができる。逆に、この同じ装置は、非標準的な角度(すなわち、上記の標準的な角度や比較的標準的な角度から少なくとも±2.5度オフセットされた角度)に沿って同じ効率でマスクにパターンを生成することはできない。したがって、これらの非標準的な角度に沿ってパターンを生成するには、より多くの数のより小さな電子ビーム露光ショットが必要である。
【0018】
[0022]パターニングされたフィーチャ134は、37度の非標準的な角度に沿って整列されているので、設計仕様(例えば、パターニングされたフィーチャ134の許容ラインエッジラフネス)内のパターニングされたフィーチャ134を形成するために使用できる許容パターンを第3のマスク153に達成するためには、より多くの数のより小さな電子ビーム露光ショットが必要である。非標準的な角度(例えば、37度)に沿ってマスクにパターンを形成するために、より少ない数のより大きな電子ビーム露光ショットを使用しようとすると、新たに作製されたマスクに階段効果が生じる。新たに作製されたマスクにおけるこの階段効果は、新たに作製されたマスクで形成されたデバイス上のパターンにおける対応する階段効果を、次にもたらす。そのため、37度などの非標準的な角度に沿ってパターンが整列したマスクを作製するためには、より多くの数のより小さな電子ビームショットが必要となる。このより多くの数のより小さな電子ビームショットは、マスクを作製するためのスループットを大幅に低下させ、コストを増加させる可能性がある。したがって、上記の非標準的な角度に沿ってマスクにパターンを形成することに関連する問題を回避するための解決策が必要である。
【0019】
[0023]
図2Aは、一実施形態による、基板200上に配列された4つのマスク251~254の上面図である。基板200は、
図1Aを参照して上記で説明した導波路コンバイナ101を含む。基板200は、
図1Aに示されるような、ノッチ105に対する導波路コンバイナ101の第1の配向と比較した場合に、導波路コンバイナ101がノッチ105に対して第2の配向に配置されていることを除いて、基板100(
図1A)と同様である。この第2の配向では、結合領域110、120、130のパターニングされたフィーチャ114、124、134は、X軸と実質的に整列している。本明細書で使用される場合、軸または角度と実質的に整列しているとは、フィーチャが軸または角度の約±2.5度以内に整列していることを指す。
【0020】
[0024]導波路コンバイナ101をこの第2の配向で基板200上に配置すると、パターニング区域112、122、132は、X軸またはY軸から実質的にオフセットされた方向に互いから離間される。本明細書で使用される場合、軸から実質的にオフセットされた方向は、その軸から少なくとも5度オフセットされた角度で延びる方向を指す。例えば、基板200上で、入力結合領域110の入力パターニング区域112は、X軸から少なくとも5度オフセットされ、Y軸から少なくとも5度オフセットされたXY平面内の第1の方向D1における非パターニング区域107の部分によって、中間結合領域120の中間パターニング区域122から離間されている。第1の方向D1は、その方向に沿って入力結合領域110と中間結合領域120との間の最短距離があるような方向であり得る。同様に、中間結合領域120の中間パターニング区域122は、X軸から少なくとも5度オフセットされ、Y軸から少なくとも5度オフセットされたXY平面内の第2の方向D2における非パターニング区域107の別の部分によって、出力結合領域130の出力パターニング区域132から離間されている。第2の方向D2は、その方向に沿って中間結合領域120と出力結合領域130との間の最短距離があるような方向であり得る。いくつかの実施形態では、第1の方向D1は、第2の方向D2に垂直であり得る。
【0021】
[0025]4つのマスク251~254が、基板200の導波路コンバイナ101上に配置され得る。第1のマスク251は、入力結合領域110および中間結合領域120の第1の部分1201の上に配置され得る。第2のマスク252は、中間結合領域120の第2の部分1202の上に配置され得る。第3のマスク253は、中間結合領域120の第3の部分1203および出力結合領域130の第1の部分1301の上に配置され得る。第4のマスク254は、出力結合領域130の第2の部分1302の上に配置され得る。いくつかの実施形態では、各マスク251~254は、Y軸と整列した縁(例えば、縁252E1)およびX軸と整列した縁(例えば、縁252E2)を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、マスク251~254のうちの1つ以上のマスク(例えば、マスク251~254の全て)の各縁が、Y軸またはX軸のいずれかと整列している。
【0022】
[0026]
図2Bは、
図2Aの基板200の出力結合領域130の出力パターニング区域132の拡大図を示す。
図2Bは、パターニングされたフィーチャ134に対応する第3のマスク253のパターンを作製するために使用できる例示的な電子ビーム露光ショット253Mを、さらに示している。パターニングされたフィーチャ134は、X軸と実質的に整列している。パターニングされたフィーチャが、標準的な角度(例えば、0度、±45度、および90度)ならびに比較的標準的な角度(例えば、±30度、および±60度)に沿って実質的に整列している場合、マスクのパターンを形成するために、より少ない数のより大きな電子ビーム露光ショットを使用することができる。例えば、
図2Bの例示的な電子ビーム露光ショット253Mは、Y軸およびノッチ105が指す方向に対して90度の標準的な角度に沿って整列している。したがって、
図2Bの電子ビームショット253Mは、37度の非標準的な角度に沿って整列した
図1Bの例示的な電子ビーム露光ショット153Mよりも実質的に大きい。さらに、実質的により大きな電子ビームショット253Mは、マスク153のパターンと比べて、マスク253のパターンを形成するために実質的により少ない電子ビームショットが使用されることを可能にし、これは、コストの大幅な削減をもたらし得る。標準的および比較的標準的な角度に沿ってマスクにパターンを形成することによって可能になるこのコスト削減は、非標準的な角度(例えば、37度)に沿ってマスクにパターンを形成することと比較して、10分の1以下のコスト削減となり得る。
【0023】
[0027]標準的および比較的標準的な角度に沿ってマスクにパターンを形成することのコスト削減は、非常に大きいので(例えば、10分の1)、より多くのマスクを使用しても大幅なコスト削減を達成できる。例えば、
図2Aは、4つのマスク251~254が使用されるレイアウトを示し、
図1Aは、3つのマスク151~153が使用されるレイアウトを示すけれども、
図1Aに示すマスク151~153は、それぞれ、
図2Aに示すマスク251~254よりも大幅に(10倍)コストが高くなり得るので、4つのマスク251~254のレイアウトは、3つのマスク153のレイアウトに比べて依然として大幅なコスト削減となる。
なお、図2Aに示される実施形態ではマスクの数が4つであるが、マスクの数は2つ、3つ、又はそれ以上であってもよい。
【0024】
[0028]
図3は、一実施形態による、
図2Aに示されたそれぞれのパターニング区域112,122,132のパターニングされたフィーチャ114,124,134を形成するための方法1000のプロセスフロー図である。方法1000は、
図1A、
図1B、
図2A、
図2B、および
図3を参照して説明される。
【0025】
[0029]方法1000は、ブロック1002において、基板上のアライメントフィーチャ(例えば、ノッチ105)に対する、基板上に形成されるべき複数のコンポーネントの初期レイアウトを分析することによって、開始される。レイアウト内の複数のコンポーネントの各々が、複数のパターニングされたフィーチャを含むことができ、複数のコンポーネントの各々が、上述のように、1つ以上の非パターニング区域107によって互いから離間されている。
【0026】
[0030]例えば、
図1Aを参照すると、結合領域110、120、130(複数のコンポーネント)のパターニングされたフィーチャ114、124、134(複数のパターニングされたフィーチャ)の配向が分析されて、ノッチ105がXY平面内で指す方向に対してこれらのパターニングされたフィーチャ114、124、134がXY平面内で延びる角度を決定することができる。さらに、結合領域110、120、130(複数のコンポーネント)は、1つ以上の非パターニング区域107によって互いから間隔をあけて配置されている。また、結合領域110,120,130は、XY平面内でノッチ105が指す方向(Y方向)と平行(Y方向)および垂直(X方向)な、XY平面内の方向D1,D2(
図2Aを参照)に沿って、互いから間隔をあけて配置されている。
【0027】
[0031]結合領域110、120、130(複数のコンポーネント)内のより多くのパターニングされたフィーチャが、XY平面内でノッチ105が指す方向に対する1つ以上の標準的な角度(例えば、0度、±45度、90度)および/または1つ以上の比較的標準的な角度(例えば、±30度、±60度)の約±2.5度以内でXY平面内に整列しているかどうかを、分析により決定することができる。例えば、
図1Aを参照すると、結合領域110、120、130のレイアウトが分析されて、パターニングされたフィーチャ114、124、134が、XY平面内でノッチ105が指す方向に対してXY平面内で約37度に配向されており、これは1つ以上の標準的な角度または比較的標準的な角度の±2.5度以内ではないと決定することができる。
【0028】
[0032]ブロック1002における分析が、XY平面内でノッチ105が指す方向に対するXY平面内の1つ以上の標準的な角度(例えば、0度、±45度、90度)および/または1つ以上の比較的標準的な角度(例えば、±30度、±60度)の約±2.5度以内でXY平面内に整列している、結合領域110、120、130(複数のコンポーネント)内のパターニングされたフィーチャの数が、それらの限界に従って整列していないパターニングされたフィーチャの数より大きいと決定した場合、方法1000は終了することができる。他方、
図1Aに示す場合のように、ブロック1002における分析が、XY平面内でノッチ105が指す方向に対するXY平面内の1つ以上の標準的な角度(例えば、0度、±45度、90度)および/または1つ以上の比較的標準的な角度(例えば、±30度、±60度)の約±2.5度以内でXY平面内に整列していない、結合領域110、120、130(複数のコンポーネント)内のパターニングされたフィーチャの数が、それらの限界に従って整列しているパターニングされたフィーチャの数より大きいと決定した場合、方法1000はブロック1004に続く。
【0029】
[0033]ブロック1004において、以下の限界に従って整列していないパターニングされたフィーチャの数と比較して、結合領域110、120、130(複数のコンポーネント)内のより多くのパターニングされたフィーチャが、ノッチ105が指す方向に対する1つ以上の標準的な角度(例えば、0度、±45度、90度)および/または1つ以上の比較的標準的な角度(例えば、±30度、±60度)の約±2.5度以内に整列するように、結合領域110、120、130(複数のコンポーネント)のレイアウトが、ノッチ105に対して回転される。例えば、
図2Aは、結合領域110、120、130(複数のコンポーネント)のレイアウトが、ノッチ105および
図1Aのレイアウトに対してどのように回転されるかの例を提供する。この回転により、以下の限界に従って整列していないパターニングされたフィーチャの数と比較したときに、結合領域110、120、130(複数のコンポーネント)内のより多くのパターニングされたフィーチャが、ノッチ105が指す方向に対する(上述の)標準的な角度および比較的標準的な角度の約±2.5度以内に整列する。
【0030】
[0034]ブロック1004における回転は、各結合領域110、120、130を、XY平面内でノッチ105が指す方向と平行または垂直な方向から実質的にオフセットされた(すなわち、5度以上オフセットされた)XY平面内の方向に沿った最短距離で最も近い結合領域110、120、130から離間させる。例えば、
図2Aに示すように、結合領域110、120は、XY平面内でノッチ105が指す方向(Y方向)と平行または垂直な方向から実質的にオフセットされたXY平面内の方向D1に沿った最短距離で互いから離間されている。同様に、結合領域120、130は、XY平面内でノッチ105が指す方向(Y方向)と平行または垂直な方向から実質的にオフセットされたXY平面内の方向D2に沿った最短距離で互いから離間されている。
【0031】
[0035]ブロック1006において、ブロック1004で決定されたノッチ105に対する結合領域110、120、130のコンポーネントレイアウトに対して、複数のマスクを含むマスクレイアウトが決定される。ノッチが指す方向と平行および垂直に延びる縁を持つ矩形マスクについて、マスクレイアウトを決定することができる。例えば、
図2Aは、ブロック1004で決定された、ノッチに対する結合領域110、120、130のコンポーネントレイアウト上に配置されるべき矩形マスク251~254のレイアウトを示す。さらに、
図2Bは、矩形マスク251~254の縁(例えば、縁252
E1、252
E2)が、ノッチ105が指す方向と平行および垂直に延びていることを示している。個々のマスク251~254は矩形であるが、マスクレイアウトの全体的な形状は、L字型やT字型など、非矩形の形状であってもよい。
図2Bに示す実施形態などのいくつかの実施形態では、マスクレイアウトの全体的な形状は、不規則な形状であってもよい。
【0032】
[0036]ブロック1008において、
図2Aを参照すると、マスク251~254は、配置された基板200の上に、ブロック1006で決定されたマスクレイアウトで配置される。基板200は第1のXY平面に配置されていると記述することができ、マスク251~254は第2のXY平面に配置されていると記述することができる。第1のXY平面は、第2のXY平面と平行であってもよい。マスク251~254はそれぞれ、基板200上のアライメントフィーチャ(すなわち、ノッチ105)に平行または垂直に第2のXY平面内に延びる縁(例えば、縁252
E1、252
E2)を有することができる。
なお、複数のマスクのうちの2つ以上のマスクが、マスクレイアウトに従って基板上に同時に配置されればよい。
【0033】
[0037]ブロック1010において、
図2Aを参照すると、ブロック1008で説明したように基板200上にマスクレイアウトで配置されたマスク251~254を通して、エネルギー(例えば、可視光またはUVエネルギー)が向けられて、パターニング領域110、120、130に複数のパターニングされたフィーチャ114、124、134を含む複数のパターニングされたフィーチャを形成する。ブロック1010において、アライメントフィーチャ(例えば、ノッチ105)に対して平行、垂直、±30度、±45度、または±60度であることの±2.5度以内にある第1のXY平面内の方向に沿って延びる形成された複数のパターニングされたフィーチャの数は、アライメントフィーチャに対して平行、垂直、±30度、±45度、または±60度であることの±2.5度以内に整列していない第1の平面内の方向に沿って延びる形成された複数のパターニングされたフィーチャの数よりも大きい。例えば、
図2Aは、複数のパターニングされたフィーチャ114、124、134が、ノッチが指す方向に対して垂直に延びていることを示している。さらに、結合領域110、120、130は、他の方向に延びる他のパターニングされたフィーチャ(図示せず)を含むことができるが、複数のパターニングされたフィーチャ114、124、134の数は、これらの他のフィーチャよりも数が多い。
【0034】
[0038]全般的に言えば、一見すると、
図2Aに示されるマスクレイアウトは、
図1Aに示されるマスクレイアウトと比較して幾分ずれて配置され不規則に見えるが、
図2Aのマスクレイアウトおよび方法1000に記載の関連プロセスは、導波路コンバイナのためのグレーティングを形成することなどの、基板上にパターニングされたフィーチャを作製することに関連するコストを大幅に削減することができる。さらに、
図1Aで3つのマスクのみが使用されていることと比較して、
図2Aは、4つのマスクが使用されていることを示すにもかかわらず、
図2Aに示す各マスクのコストは、
図1Aに示す各マスクのコストよりも著しく低く(10分の1など)することができるので、
図2Aの4つのマスクの全体コストは、
図1Aに示すマスクのコストよりも著しく低くすることができる。
図2Aで示した実施形態における資本コストの削減は、最終的に、これらのマスクを使用することで生成される導波路コンバイナなどのデバイスのコストを削減することになる。
【0035】
[0039]上記は本開示の実施形態に向けられているが、本開示の他のさらなる実施形態が、その基本的な範囲から逸脱することなく考案され、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。