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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】液滴吐出ユニット及び液滴吐出装置
(51)【国際特許分類】
   B05C 5/00 20060101AFI20240312BHJP
   B05C 11/10 20060101ALI20240312BHJP
   C12M 1/00 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
B05C5/00 101
B05C11/10
C12M1/00 A
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020050197
(22)【出願日】2020-03-19
(65)【公開番号】P2021145630
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2023-01-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(72)【発明者】
【氏名】藤榮 博
(72)【発明者】
【氏名】山中 学
(72)【発明者】
【氏名】赤井 武志
(72)【発明者】
【氏名】山矢 優
【審査官】鏡 宣宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-129714(JP,A)
【文献】特開2019-154353(JP,A)
【文献】特開2016-203157(JP,A)
【文献】特開2017-83439(JP,A)
【文献】国際公開第2016/042722(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05C 1/00-21/00
C12M 1/00-1/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性の分散液を保持する液室と、前記分散液を吐出する吐出口とを有する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドに設けられ前記液室における前記分散液の液面の位置を検出する検出部と、
前記液室への前記分散液の供給と、前記液室からの前記分散液の除去とを行う液量調整部と、
前記検出部と前記液量調整部とを制御する制御部と、を備え、
前記検出部は、前記液室に挿入され相互に高さ位置が異なる複数の端子と、
前記複数の端子から選ばれる2つの端子の間が、電気的に導通する第1状態、又は電気的に導通しない第2状態のいずれであるかを判定する判定部と、を有し、
前記制御部は、前記液量調整部を制御して、前記液室への前記分散液の供給と、前記液室からの前記分散液の除去とを交互に又は同時に行わせて前記液室内の前記分散液を流動させ、且つ前記複数の端子のうち予め定めた2つの端子において前記第2状態を検出した検出結果に基づいて、前記検出結果が前記第1状態となる所定量を前記液室に供給させる液滴吐出ユニット。
【請求項2】
前記複数の端子は、前記液室における高さ位置を変更可能である請求項1に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項3】
前記複数の端子は、前記高さ位置を相互に独立して変更可能である請求項2に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項4】
前記検出部は、前記複数の端子の前記高さ位置を変更させる移動部を有し、
前記制御部は、前記分散液の種類に応じて前記移動部を制御し、前記複数の端子の前記高さ位置を変更する請求項2又は3に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項5】
前記検出部は、前記複数の端子をまとめて保持する保持部を有する請求項1から4のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項6】
前記複数の端子は、前記吐出ヘッドに対して着脱自在である請求項1から5のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項7】
前記複数の端子は、3つ以上の端子を有し、
前記制御部は、前記分散液の種類に応じて前記2つの端子を選択する請求項1から6のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項8】
前記液量調整部は、前記分散液を貯留する第1貯留部と、
前記第1貯留部と前記液室とを接続する第1流路と、
前記第1流路の経路内に設けられた第1ポンプと、
前記分散液を貯留する第2貯留部と、
前記第2貯留部と前記液室とを接続する第2流路と、
前記第2流路の経路内に設けられた第2ポンプと、を有する請求項1から7のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項9】
前記第1流路の前記液室側の端部は、前記液室に挿入された第1ノズルであり、
前記第2流路の前記液室側の端部は、前記液室に挿入された第2ノズルであり、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルの少なくともいずれか一方は、外側表面に前記複数の端子のうち少なくとも1つの端子を有する請求項8に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項10】
前記第1ノズル及び前記第2ノズルはそれぞれ、外側表面に前記複数の端子のうち少なくとも1つの端子を有する請求項9に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項11】
前記第1ノズル及び前記第2ノズルのいずれか一方は、外側表面に前記複数の端子を全て有する請求項9又は10に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項12】
前記液量調整部は、前記分散液を貯留する貯留部と、
前記貯留部と接続する流路と、
前記流路内に前記分散液を流動させるポンプと、を有する請求項1から7のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項13】
前記流路の前記液室側の端部は、前記液室に挿入されたノズルであり、
前記ノズルは、外側表面に前記複数の端子のうち少なくとも1つの端子を有する請求項12に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項14】
前記ノズルは、外側表面に前記複数の端子を有する請求項13に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項15】
前記分散液の分散質は、細胞である請求項1から14のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項16】
前記吐出ヘッドを複数有し、
複数の前記吐出ヘッドが前記分散液の吐出方向と交差する方向に配列している請求項1から15のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニットを有する液滴吐出装置。
【請求項18】
前記複数の端子を洗浄する洗浄部を有し、
前記複数の端子は前記洗浄部に移動可能である請求項17に記載の液滴吐出装置。
【請求項19】
前記複数の端子を前記洗浄部へ搬送する搬送部を有する請求項18に記載の液滴吐出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液滴吐出ユニット及び液滴吐出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクなどの液状体(液)を所望の位置に吐出する技術として、インクジェット方式の液滴吐出装置が知られている。
【0003】
近年では、液滴吐出装置において、従来の二次元印刷の際に用いたインクに変わる種々の液を吐出することが求められる。例えば、吐出の対象となる液は、溶液のほか分散液も挙げられる。分散液に含まれる分散質としては、樹脂材料のような有機材料、金属粒子や酸化物粒子のような無機材料、細胞や遺伝子のような生体由来材料を挙げることができる。
【0004】
液滴吐出装置において上述のような分散液を吐出する場合、液室で分散質が沈降することがある。分散質が沈降すると、吐出する液滴量が一定であったとしても、吐出する液体の分散質の濃度が異なり、所望の量の分散質を安定して吐出することが困難となる。
【0005】
また、液滴吐出装置では、インクジェットヘッド(液滴吐出手段)の液室内に貯留する液量変化に伴って、吐出圧力が変化し吐出量が変動することがある。
【0006】
このような従来の課題に対し、液室内の分散質の沈降を抑制するとともに、液室内の液量を検出し、検出された液量が規定量に対して少なければ液室に液体を補給する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、液室内の液面高さを検出し液量を検出する構成として、カメラ、静電容量式の液量検知センサ及びレーザー変位計が挙げられている。以下の説明においては、液室内の液量を検出する構成を「液量センサ」と称することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1に挙げられた液量センサを有する構成では、液量センサを設けることで液滴吐出装置が大型化しやすい。また、複数のインクジェットヘッドのそれぞれに特許文献1に挙げられた液量センサを配置すると液滴吐出装置が高額になる。そのため、特許文献1に記載の装置であっても、所望の量の分散質を安定して吐出することは可能であるが、装置構成には未だ改良の余地がある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、分散液を安定して吐出することが可能な液滴吐出ユニットを提供することを目的とする。また、このような液滴吐出ユニットを有し、分散液を安定して吐出することが可能な液滴吐出装置を提供することをあわせて目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、導電性の分散液を保持する液室と、前記分散液を吐出する吐出口とを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドに設けられ前記液室における前記分散液の液面の位置を検出する検出部と、前記液室への前記分散液の供給と、前記液室からの前記分散液の除去とを行う液量調整部と、前記検出部と前記液量調整部とを制御する制御部と、を備え、前記検出部は、前記液室に挿入され相互に高さ位置が異なる複数の端子と、前記複数の端子から選ばれる2つの端子の間が、電気的に導通する第1状態、又は電気的に導通しない第2状態のいずれであるかを判定する判定部と、を有し、前記制御部は、前記液量調整部を制御して、前記液室への前記分散液の供給と、前記液室からの前記分散液の除去とを交互に又は同時に行わせて前記液室内の前記分散液を流動させ、且つ前記複数の端子のうち予め定めた2つの端子において前記第2状態を検出した検出結果に基づいて、前記検出結果が前記第1状態となる所定量を前記液室に供給させる液滴吐出ユニットを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、分散液を安定して吐出することが可能な液滴吐出ユニットを提供できる。また、このような液滴吐出ユニットを有し、分散液を安定して吐出することが可能な液滴吐出装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、第1実施形態の液滴吐出装置1の概略図である。
図2図2は、第1実施形態の液滴吐出ユニット101Aの概略図である。
図3図3は、制御部150を説明するブロック図である。
図4図4は、液滴吐出装置1の動作を説明する説明図である。
図5図5は、液滴吐出装置1の動作を説明する説明図である。
図6図6は、検出部の変形例を示す模式図である。
図7図7は、検出部の変形例を示す模式図である。
図8図8は、液量調整部の変形例を示す模式図である。
図9図9は、液滴吐出装置1が備えていてもよい構成を説明する説明図である。
図10図10は、第2実施形態に係る液滴吐出ユニット101B及び液滴吐出装置2の模式図である。
図11図11は、第2実施形態の液滴吐出ユニット及び液滴吐出装置の変形例を示す模式図である。
図12図12は、第2実施形態の液滴吐出ユニット及び液滴吐出装置の変形例を示す模式図である。
図13図13は、第2実施形態の液滴吐出ユニット及び液滴吐出装置の変形例を示す模式図である。
図14図14は、本発明の第3実施形態に係る液滴吐出ユニット101F及び液滴吐出装置6の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1実施形態]
以下、図1図9を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ユニット及び液滴吐出ユニットを有する液滴吐出装置について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
【0013】
図1は、本実施形態の液滴吐出装置1の概略図である。図1に示すように液滴吐出装置1は、吐出部10と、付着部30と、載置部40と、制御部150と、を有する。
【0014】
以下の説明においては、xyz直交座標系を設定し、このxyz直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。ここでは、水平面内の所定方向をx軸方向、水平面内においてx軸方向と直交する方向をy軸方向、x軸方向及びy軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をz軸方向とする。
【0015】
また、鉛直方向上方を+z方向とし、鉛直方向下方を-z方向とする。以下の説明において、「上方」「上面」の「上」、「下方」「下面」の「下」も同じ意味とする。
【0016】
さらに、以下の説明において「平面視」とは、対象物を上方から視ることを指し、「平面形状」とは、対象物を上方から視た形状を指すものとする。
【0017】
《吐出部》
図1に示すように、吐出部10は、液滴吐出ユニット101Aと、第1移動部102と、第2移動部103とを有する。吐出部10は、液滴L1を吐出する。
【0018】
<液滴吐出ユニット>
液滴吐出ユニット101Aは、吐出ヘッド110と、検出部120と、液量調整部130Aと、制御部150とを有する。液滴吐出ユニット101Aは、吐出ヘッド110を1つのみ有していてもよく、複数有していてもよい。
【0019】
液滴吐出ユニット101Aは、3つの吐出ヘッド110a,110b,110cと、3つの検出部120a,120b,120cと、3つの液量調整部130a,130b,130cとを有する。
【0020】
吐出ヘッド110a,110b,110cは、それぞれ同じ構成であってもよく、互いに異なる構成であってもよい。
【0021】
検出部120a,120b,120cは、それぞれ同じ構成であってもよく、互いに異なる構成であってもよい。
【0022】
液量調整部130a,130b,130cは、それぞれ同じ構成であってもよく、互いに異なる構成であってもよい。
【0023】
3つの吐出ヘッド110a,110b,110cは、吐出ヘッド110から吐出される液の吐出方向(図では、-z方向)と交差する方向(図ではx方向)に配列している。
【0024】
図2は、本実施形態の液滴吐出ユニット101Aの概略図である。液滴吐出ユニット101Aが有する吐出ヘッド110は、液保持部111と、ノズルプレート(膜状部材)112と、振動部材113とを有する。液滴吐出ユニット101Aは、液保持部111で保持する液を付着部30に向けて吐出する。
【0025】
液保持部111は、z軸方向の上方端部111xと下方端部111yとが開口した筒状の部材である。液保持部111の材料としては、例えば、金属、シリコン、セラミックス、高分子材料などが挙げられる。
【0026】
液保持部111の下方端部111yは、ノズルプレート112と振動部材113とで塞がれている。液保持部111とノズルプレート112と振動部材113とで囲まれた空間には、液Lが保持されている。
【0027】
吐出ヘッド110a,110b,110cがそれぞれ有する液保持部111においては、それぞれ同じ液Lを保持してもよく、互いに異なる液Lを保持してもよい。
【0028】
液Lは、導電性を有する分散液であれば特に制限はない。液滴吐出装置1で吐出する液Lは、分散質(粒子P)と、粒子Pが分散した分散媒DMとを有する。
【0029】
粒子Pとしては、ポリマー粒子のような有機材料、金属微粒子、無機酸化物粒子のような無機材料を挙げることができる。金属微粒子としては、銀粒子、銅粒子等を挙げることができる。無機微粒子としては、酸化チタン粒子や酸化ケイ素粒子を挙げることができる。
【0030】
また、粒子Pとして、細胞を用いることもできる。細胞としては、動物細胞、特にヒト由来の細胞を挙げることができる。
【0031】
分散媒DMとしては、水、アルコールなどを挙げることができる。分散媒DMには、蒸発を抑えるための湿潤剤や、表面張力を下げるための界面活性剤が含まれていてもよい。
【0032】
本実施形態においては、液滴吐出装置1で吐出する液Lが、分散媒DMに粒子Pとして細胞を分散させた分散液であることとして説明する。この場合、分散媒DMとしては、リン酸緩衝生理食塩水(Phosphate Buffered Saline)やHank's Balanced Salt Solutionなどの公知の緩衝液を用いることができる。
【0033】
(ノズルプレート(膜状部材))
ノズルプレート112は、吐出口112xを有する環状の部材である。ノズルプレート112は、液保持部111の下方端部111yを塞いでいる。吐出口112xは、液保持部111と連通している。
【0034】
ノズルプレート112の平面形状、平面視したときの大きさ、材質、及び構造については特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0035】
ノズルプレート112の外縁の平面形状としては、例えば、円形、楕円形、長方形、正方形、菱形などが挙げられる。例えば、ノズルプレート112の外縁の形状が円形である場合、ノズルプレート112は円環状の部材となる。
【0036】
ノズルプレート112は、吐出口112x側の端部が支持されておらず、上下に振動可能である。ノズルプレート112は、吐出口112x側の端部が振動することにより、吐出口112x近傍の液Lに対して下方に力を加え、吐出口112xから液滴L1として吐出する。
【0037】
ノズルプレート112の材料としては、柔らかすぎるとノズルプレート112が簡単に振動し、吐出しないときに直ちに振動を抑えることが困難であるため、ある程度の硬さを有する材料を用いることが好ましい。
【0038】
また、吐出する液Lが細胞の分散液である場合、ノズルプレート112の材料は、細胞が付着し難い材料が好ましい。このような材料としては、親水性が高い材料が好ましい。
【0039】
このような材料としては、例えば、金属、セラミックス、高分子材料などが挙げられる。高分子材料としては、フッ素樹脂を用いることが可能である。
【0040】
ノズルプレート112の材料として、より具体的には、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、二酸化ケイ素、アルミナ、ジルコニアなどが挙げられる。さらに、上記材料とは異なる材料で形成したノズルプレート112の表面を、前述の金属、セラミックス又は細胞膜を模した合成リン脂質ポリマー(例えば日油株式会社製、Lipidure)でコーティングした複合材料を用いることができる。
【0041】
吐出口112xの開口形状としては、目的に応じて適宜選択することができる。吐出口112xの開口形状としては、例えば、円形、楕円形、四角形などが挙げられる。なかでも、吐出口112xの開口形状としては、円形が好ましい。
【0042】
吐出口112xの平均開口径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。吐出する液Lが分散液である場合には、液L中に分散する細胞などの分散質が吐出口112xに詰まることを避けるため、吐出口112xの開口形状は、分散質の最大径の2倍以上とすることが好ましい。
【0043】
(振動部材)
振動部材113は、ノズルプレート112を振動させて吐出口112xから液滴L1を吐出させる。
【0044】
振動部材113は、液保持部111の下方端部111yとノズルプレート112との間に挟まれ、液保持部111の下方端部111yを塞いでいる。
【0045】
振動部材113の形状、大きさ、材質、及び構造については特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0046】
振動部材113の形状や配置は、発明の効果を阻害しないならば特に制限はなく、ノズルプレート112の形状に合わせて適宜設計することができる。例えば、ノズルプレート112の平面形状が円環状である場合には、吐出口112xの周囲に、同心状に振動部材113を設けることが好ましい。
【0047】
振動部材113としては、圧電素子が好適に用いられる。圧電素子としては、例えば、圧電材料の上面及び下面に電圧を印加するための電極を設けた構造とすることができる。
この場合、制御部150から圧電素子の上下電極間に電圧を印加することによって膜の面横方向に圧縮応力が加わり、ノズルプレート112を膜の面上下方向に振動させることができる。
【0048】
圧電材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、ビスマス鉄酸化物、ニオブ酸金属物、チタン酸バリウム、又はこれらの材料に金属や異なる酸化物を加えたものなどが挙げられる。これらの中でも、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)が好ましい。
【0049】
液保持部111、ノズルプレート112及び振動部材113で囲まれた空間は、吐出ヘッド110の液室110Aである。液室110Aには、液Lが保持される。
【0050】
液室110Aに保持される液Lの量としては、特に限定はされない。例えば、液室110Aに保持される液Lの量として、1μlから1ml程度を挙げることができる。液滴吐出装置1から細胞懸濁液のように高価な液を吐出する際には、液室110Aに保持される液Lの量を、1μlから200μl程度とするとよい。
【0051】
<検出部>
検出部120は、吐出ヘッド110に設けられ、液室110Aにおける液Lの液面LSの位置を検出する。
【0052】
検出部120は、液室110Aに挿入された複数の端子121を有する。図2に示す検出部120は、端子121として第1端子121aと第2端子121bとを有する。第1端子121aと第2端子121bは、不図示の外部電源に接続される電極であり、第1端子121aと第2端子121bとの間の電気的な導通を検出するために用いる。
【0053】
第1端子121aと第2端子121bとは、相互に下端の高さ位置が異なる。「下端」とは、端子121の通電部位のうち、最も下方に位置する部分である。図2では、第1端子121aの下端を符号Aで示し、第2端子121bの下端を符号Bで示す。
【0054】
検出部120は、第1端子121aと第2端子121bとをまとめて保持する保持部128を有する。検出部120が保持部128を有することにより、端子121の取り扱いが容易となる。
【0055】
また、検出部120は、吐出ヘッド110に対して着脱自在に設けられているとよい。このような構成の検出部120は、吐出する液Lを変更する際に検出部120の洗浄が容易となる。
【0056】
さらに検出部120は、制御部150を有する。制御部150は、第1端子121aと第2端子121bとの間が、電気的に導通する第1状態、又は電気的に導通しない第2状態のいずれであるかを検出する。
【0057】
<液量調整部>
液量調整部130Aは、液室110Aへの液Lの供給と、液室110Aからの液Lの除去とを行う。液量調整部130Aは、第1貯留部131、第1流路132、第1ポンプ133、第2貯留部136、第2流路137及び第2ポンプ138を有する。
【0058】
第1貯留部131及び第2貯留部136は、それぞれ液Lを貯留する。
【0059】
第1流路132は、一端が第1貯留部131に接続され、他端が液保持部111に設けられた貫通孔111aに接続されている。これにより、第1流路132は、第1貯留部131と液室110Aとを接続する。貫通孔111aは、液室110A内の液Lの液面LSより下方に位置する。
【0060】
第2流路137は、一端が第2貯留部136に接続され、他端が液保持部111に設けられた貫通孔111bに接続されている。これにより、第2流路137は、第2貯留部136と液室110Aとを接続する。貫通孔111bは、液室110A内の液Lの液面LSより下方に位置する。
【0061】
第1流路132及び第2流路137は、軟質の樹脂材料を形成材料とする管である。軟質の樹脂材料としては、ポリウレタン、シリコーンゴム、フッ素樹脂などが挙げられる。
【0062】
第1ポンプ133は、第1流路132の経路内に設けられている。第1ポンプ133は、第1流路132を介して、第1貯留部131から液室110Aに液Lを供給し、又は液室110Aから液Lを除去する。
【0063】
第2ポンプ138は、第2流路137の経路内に設けられている。第2ポンプ138は、第2流路137を介して、第2貯留部136から液室110Aに液Lを供給し、又は液室110Aから液Lを除去する。
【0064】
第1ポンプ133及び第2ポンプ138は、定量液量を吸引、保持、排出可能なポンプである。第1ポンプ133及び第2ポンプ138として、例えば、シリンジポンプやダイヤフラムポンプを用いることができる。
【0065】
<第1移動部>
図1に示すように、第1移動部102は、支持部材102aと、直動部102bとを有する。第1移動部102は、第2移動部103の+x側の端部と-x側の端部とに設けられた一対の部材である。
【0066】
支持部材102aは、+y方向から見た視野において矩形の部材であり、第2移動部103を支持する。
【0067】
直動部102bは、z軸方向に伸びた長尺の部材である。直動部102bは、支持部材102aをz軸方向に上下移動させる。直動部102bは、例えば、駆動源としてステッピングモータを備えた公知のリニアアクチュエータを採用することができる。
【0068】
第1移動部102は、支持部材102aをz軸方向に移動させることにより、第2移動部103が支持する液滴吐出ユニット101Aをz軸方向に移動させる。
【0069】
<第2移動部>
第2移動部103は、支持部材103aと、直動部103bとを有する。
【0070】
支持部材103aは、+y方向から見た視野において矩形の部材であり、複数の吐出手段11を支持する。
【0071】
直動部103bは、x軸方向に伸びた長尺の部材である。直動部103bは、支持部材103aをx軸方向に水平移動させる。直動部103bの両端は、それぞれ第1移動部102の支持部材102aに支持されている。
【0072】
直動部103bは、例えば、駆動源としてステッピングモータを備えた公知のリニアアクチュエータを採用することができる。
【0073】
第2移動部103は、支持部材103aをx軸方向に移動させることにより、支持部材103aが支持する液滴吐出ユニット101Aをx軸方向に移動させる。
【0074】
《付着部》
付着部30は、吐出部10から吐出される液滴L1の吐出方向に配置され、液滴L1が付着する。付着部30は、液の吐出目的に応じた種々の材質及び形状を有する構造物を選択することができる。
【0075】
《載置部》
載置部40は、付着部30を載置する。載置部40は、xステージ41と、yステージ42と、基台43を有する。
【0076】
xステージ41は、付着部30を支持し固定する。また、xステージ41は、付着部30をx軸方向に水平移動させる。
【0077】
yステージ42は、xステージ41をy軸方向に水平移動させる。
基台43は、yステージ42を支持する。
【0078】
載置部40は、xyステージとして公知の構成を採用することができる。
【0079】
《制御部》
制御部150は、液滴吐出装置1の各部を動作させる信号を作成し、各部に供給して制御する。制御部150は、例えば、吐出部10、載置部40に供給する駆動信号を作成し、各部に供給して各部の動作を制御する。
【0080】
さらに、本実施形態の制御部150は、検出部120の一部を構成し、検出部120が有する第1端子121aと第2端子121bとの間が、電気的に導通する第1状態、又は電気的に導通しない第2状態のいずれであるかを検出する。
【0081】
図3は、制御部150を説明するブロック図である。図3に示すように、制御部150は、導通検出部151と、判定部152と、指示部153と、記憶部154とを有する。さらに制御部150は、入力部155を有する。制御部150としては、公知の情報処理端末を用いることができる。
【0082】
導通検出部151は、第1端子121aと第2端子121bとの間の電気抵抗を測定する。導通検出部151は、検出結果を判定部152に供給する。
【0083】
判定部152は、導通検出部151から供給された検出結果と、予め定めた閾値とを比較して、検出結果が閾値以下の抵抗値であれば第1状態、閾値を超える抵抗値であれば第2状態であると判定する。閾値は、記憶部154に記憶されている値を用いてもよく、入力部155から入力される値を用いてもよい。
【0084】
指示部153は、判定部152における判定結果に基づいて、液量調整部130Aを動作させる信号を作成し液量調整部130Aに供給する。
【0085】
また、指示部153は、入力部155から入力される指示に基づいて、液量調整部130Aを動作させる信号を作成し、液量調整部130Aに供給してもよい。
【0086】
さらに、指示部153は、入力部155から入力される指示に基づいて、検出部120を動作させる信号を作成し、検出部120に供給してもよい。
【0087】
記憶部154は、判定部152において用いる閾値、吐出する液Lの性質と吐出条件との対応関係、及び入力部155から入力される指示に対する詳細な吐出条件を記憶する。
【0088】
液Lの性質としては、液Lの粘度及び液Lの濃度が挙げられる。また、液Lが分散液である場合、液Lの性質としては、液Lに含まれる分散質及び分散媒の種類が挙げられる。液滴吐出装置1においては、種々の液Lに対する適切な吐出条件を予め予備実験で求めておき、求められた吐出条件を記憶部154に記憶しておくとよい。
【0089】
記憶部154は、液Lの性質と吐出条件との対応関係を、関係式や参照テーブルの形で記憶しておいてもよい。
【0090】
また、「入力部155から入力される指示」について、予め複数条件をまとめたうえで、「モード1」「モード2」等の総称を用いてもよい。
【0091】
入力部155としては、キーボード及びマウス等が挙げられる。
【0092】
《液滴吐出装置の動作》
次に、液滴吐出装置1の動作を説明する。
【0093】
まず、図2に示すように、液滴吐出装置1においては、液量調整部130Aを用いて吐出ヘッド110の液室110A内に貯留した液Lを撹拌することができる。
【0094】
例えば液Lが分散液である場合、液Lを吐出ヘッド110の液室110Aで保持し静置すると、粒子Pが沈降し液室110Aの底部に堆積することがある。このように粒子Pが堆積したまま、吐出ヘッド110から液Lを吐出させると、吐出口112xに粒子Pが詰まってしまい、液滴として吐出できない不具合が生じ得る。
【0095】
また、液滴が形成できたとしても、吐出開始後しばらくの間、吐出される液滴には、多量の粒子Pが含まれると考えられる。その後、吐出を続けると、上澄み液だけを排出するに至るまで、液滴に含まれる粒子Pが漸減すると考えられる。
【0096】
このように、液滴吐出装置1から細胞などの粒子Pを含む分散液を吐出する場合、吐出する液滴に含まれる粒子Pなどの粒子の量が大きくばらつくおそれがある。
【0097】
対して、液滴吐出装置1は、液量調整部130Aを駆動させることにより、上述のように想定される不具合を解消している。
【0098】
液量調整部130Aの第1ポンプ133を駆動させて、液室110Aの液Lを第1流路132の内部に吸引する。これにより、仮に液室110Aの底部に粒子Pが沈降していたとしても、第1流路132に吸引される液Lの流れに沿って、液室110Aの底部の粒子Pが舞い上がる。
【0099】
液量調整部130Aは、第1ポンプ133を駆動させる際、第2ポンプ138を同時に駆動し、液Lを第2流路137から液室110Aに供給するとよい。これにより、仮に液室110Aの底部に粒子Pが沈降していたとしても、第2流路137から供給される液Lの流れに沿って、液室110Aの底部の粒子Pが舞い上がる。
【0100】
液量調整部130Aは、第1流路132の内部に吸引する液Lと同量の液Lを第2流路137から供給するとよい。これにより、液面LSの位置が変動せず、安定した吐出条件で装置を駆動させることができる。
【0101】
次いで、図2に示すように、第1ポンプ133を駆動させ、第1流路132内に吸引した液Lを、液室110A内に供給する。これにより、仮に液室110Aの底部に粒子Pが沈降していたとしても、第1流路132から供給される液Lの流れに沿って、液室110Aの底部の粒子Pが舞い上がる。図2では、第1流路132から供給される液Lの流れを符号F1で示している。
【0102】
また、液量調整部130Aは、第1ポンプ133を駆動させる際、第2ポンプ138を同時に駆動し、液Lを液室110Aから第2流路137に吸引するとよい。これにより、仮に液室110Aの底部に粒子Pが沈降していたとしても、第2流路137に吸引される液Lの流れに沿って、液室110Aの底部の粒子Pが舞い上がる。図2では、第2流路137に吸引される液Lの流れを符号F2で示している。
【0103】
液量調整部130Aは、第1流路132の内部に吸引する液Lと同量の液Lを第2流路137から供給するとよい。これにより、液面LSの位置が変動せず、安定した吐出条件で装置を駆動させることができる。
【0104】
これらの操作により、液室110Aで保持する液Lでは、粒子Pが好適に分散した状態となる。このような操作のことを、以下の説明では「液Lの再分散処理」と称することがある。液Lの再分散処理により、液Lにおいて粒子Pが沈降することより想定される上述の不具合を抑制できる。
【0105】
さらに、本実施形態の液滴吐出装置1においては、以下の動作処理を行う。図4,5は、液滴吐出装置1の動作を説明する説明図である。
【0106】
図4に示すように、液滴吐出装置1において液Lを吐出する際、まず液室110Aには、十分な量の液Lを貯留させておく。このとき、検出部120が有する第1端子121a及び第2端子121bは、いずれも液Lに浸漬している。液Lは導電性であるため、検出部120においては、第1端子121aと第2端子121bとの間は、電気的に導通する「第1状態」として検出される。
【0107】
液滴吐出装置1において液滴L1の吐出を継続すると、液室110Aにおいて保持する液Lが減少し、液面LSが下降する。液室110Aにおいて貯留する液量が変動すると、吐出圧力が変化し、吐出量が変動するおそれがある。
【0108】
これに対し、液滴吐出装置1においては、簡易な構成を採用した検出部120において液面LSの高さを検出し、液室110Aに保持する液Lの量を管理している。
【0109】
図5に示すように、液室110Aにおいて保持する液Lが減少し、液面LSが下降すると、いずれ液面LSが第1端子121aの下端Aよりも下方となる。第1端子121aが液Lに触れないため、検出部120においては、第1端子121aと第2端子121bとの間は、電気的に導通しない「第2状態」として検出される。
【0110】
制御部150においては、検出部120において第2状態と検出した検出結果に基づいて、液量調整部130Aを動作させる制御信号を供給し、液量調整部130Aに検出部120における検出結果が第1状態となる量の液Lを液室110Aに供給させる。
【0111】
「検出部120における検出結果が第1状態となる量」は、予め設定し、記憶部154に記憶させておくとよい。このような量として、例えば、液面LSが、第2状態を検出したときの位置から、第1端子121aの下端から十分に上方の所定位置(例えば図5に示す液面LSaの位置)になる液Lの量ΔVが挙げられる。
【0112】
液滴吐出装置1においては、液量調整部130Aによる量ΔVの液Lの供給を、上述の液Lの再分散処理と同時に行うことができる。例えば、第1ポンプ133を用いた液Lの吸引量と第2ポンプ138を用いた液Lの供給量との差が、量ΔVとなるように液量調整部130Aを動作させることにより、液Lの再分散処理と液Lの供給とを同時に行ってもよい。
【0113】
また、液滴吐出装置1においては、液量調整部130Aによる量ΔVの液Lの供給を、上述の液Lの再分散処理とは別に行ってもよい。
【0114】
《検出部の変形例》
液滴吐出装置1が有する検出部120は、以下のような構成であってもよい。図6,7は、検出部の変形例を示す模式図である。
【0115】
図6に示す液滴吐出装置1においては、検出部120は、第1端子121a、第2端子121bの他、さらに第3端子121cを有している。第3端子121cの下端Cは、第1端子121aの下端Aよりも上方に位置する。
【0116】
このような構成の検出部120においては、第1端子121aと第3端子121cとの間で電気的に導通することを検出することで、液面LSが第3端子121cに達していることを検出することができる。
【0117】
図6に示す液滴吐出装置1においては、液量調整部130Aを動作させ、第1端子121aと第3端子121cとの間が電気的に導通する状態となるまで液Lを液室110Aに供給することにより、「検出部120における検出結果が第1状態となる量」を供給することができる。制御部150は、第1端子121aと第3端子121cとの間の導通を検出することにより、液量調整部130Aから液室110Aに対する液Lの追加供給を終了するとよい。
【0118】
なお、図6に示す液滴吐出装置1のように、検出部120が3つ以上の端子121を有する場合、制御部150は吐出する液Lの種類に応じて、3つ以上の端子121の中から2つの端子121を選択し、選択した2つの端子121の間の電気的な導通を検出するとよい。制御部150は、選択した2つの端子121の間で、電気的に導通する第1状態、又は電気的に導通しない第2状態のいずれであるかを検出することにより、液面LSの位置を検出することができる。
【0119】
また、上述の検出部120が有する端子(第1端子121a、第2端子121b、第3端子121c)は、それぞれ液室110Aにおける高さ位置を変更可能であると好ましい。第1端子121a、第2端子121b及び第3端子121cは、液室110Aにおける高さ位置をまとめて変更可能であってもよく、相互に独立して変更可能であってもよい。
【0120】
図7に示す検出部120Bは、端子121の高さ位置を変更させる移動部129を有する。移動部129は、支持部材129aと、直動部129b,129c,129dとを有する。
【0121】
支持部材129aは、+y方向から見た視野において矩形の部材であり、第1端子121aと第2端子121bとを支持する。
【0122】
直動部129bは、z軸方向に伸びた長尺の部材であり、支持部材129aを上下移動させる。直動部129bは、例えば、駆動源としてステッピングモータを備えた公知のリニアアクチュエータを採用することができる。
【0123】
直動部129cは、第1端子121aを保持し、第1端子121aを上下移動させる。直動部129dは、第2端子121bを保持し、第2端子121bを上下移動させる。直動部129c,129dは、例えば、駆動源としてステッピングモータを備えた公知のリニアアクチュエータを採用することができる。
【0124】
直動部129b,129c,129dは、ステッピングモータの駆動量を検出するエンコーダを有し、支持部材129aの移動量を検出可能な構成であってもよい。
【0125】
検出部120Bは、直動部129bを駆動させることで第1端子121aと第2端子121bとをまとめて上下移動させる。また検出部120Bは、直動部129c,129dを駆動させることで第1端子121aと第2端子121bとをそれぞれ独立に上下移動させる。
【0126】
これらにより、検出部120Bは第1端子121aと第2端子121bとの下端の位置、すなわち液室110Aにおける高さ位置を変更可能である。
【0127】
《液量調整部の変形例》
液滴吐出装置1が有する液量調整部は、以下のような構成であってもよい。図8は、液量調整部の変形例を示す模式図である。
【0128】
液量調整部130Aが扱う液Lが装置構成に対して少量である場合、図8に示すように、第1ポンプ133は、第1流路132の経路の端部に設けられ、第2ポンプ138は、第2流路137の経路の端部に設けられることとしてもよい。第1ポンプ137及び第2ポンプ138としては、例えばシリンジポンプを用いることができる。
【0129】
液滴吐出装置1を使用する際には、液滴吐出装置1は、予め一定量の液Lを第1流路132及び第2流路137に吸引し、液Lを流路内に保持する。すなわち、第1流路132は、上述の第1貯留部131を兼ねる。また、第2流路137は、上述の第2貯留部136を兼ねる。第1流路132及び第2流路137としては、容積(流路に保持可能な液Lの量)が上述した量ΔVを超える内径及び長さの流路を用いるとよい。
【0130】
液滴吐出装置1は、第1流路132及び第2流路137に液Lを保持した状態で動作を開始する。液滴吐出装置1では、第1ポンプ137及び第2ポンプ138を駆動させ、第1流路132及び第2流路137に保持した液Lを用いて、上述した液保持部111への液Lの供給及び液Lの再分散処理を行うことができる。
【0131】
また、液量調整部130Aが扱う液Lが装置構成に対して少量である場合、例えば、第1貯留部131と第1ポンプ133とを兼ねる構成として、液Lが充填されたシリンジを用いてもよい。同様に、第2貯留部136と第2ポンプ138とを兼ねる構成として、液Lが充填されたシリンジを用いてもよい。
【0132】
《その他の構成》
図9は、液滴吐出装置1が備えていてもよい構成を説明する説明図である。図9に示す液滴吐出装置1は、検出部120が有する複数の端子121を洗浄する洗浄部60を有する。洗浄部60は、洗浄液CSを貯留する容器である。洗浄液CSとしては、例えば、純水やエタノールを用いることができる。
【0133】
検出部120が備える端子121は、洗浄部60に移動可能である。端子121を洗浄部60に移動させる際には、手動で移動させてもよく、自動で移動させてもよい。図9に示す液滴吐出装置1では、端子121を洗浄部60へ搬送する搬送部70を有する。
【0134】
搬送部70は、第1搬送部71と、第2搬送部72とを有する。搬送部70は、制御部150から入力される駆動信号に基づいて動作する。
【0135】
第1搬送部71は、支持部材71aと、直動部71bとを有する。第1搬送部71は、第2搬送部72の+x側の端部と-x側の端部とに設けられた一対の部材である。
【0136】
支持部材71aは、+y方向から見た視野において矩形の部材であり、第2搬送部72を支持する。
【0137】
直動部71bは、z軸方向に伸びた長尺の部材である。直動部71bは、支持部材71aをz軸方向に上下移動させる。直動部71bは、例えば、駆動源としてステッピングモータを備えた公知のリニアアクチュエータを採用することができる。
【0138】
第1搬送部71は、支持部材71aをz軸方向に移動させることにより、第2搬送部72が支持する複数の端子121をz軸方向に移動させる。
【0139】
第2搬送部72は、支持部材72aと、直動部72bとを有する。
【0140】
支持部材72aは、+y方向から見た視野において矩形の部材であり、複数の吐出手段11を支持する。
【0141】
直動部72bは、x軸方向に伸びた長尺の部材である。直動部72bは、支持部材72aをx軸方向に水平移動させる。直動部72bの両端は、それぞれ第1搬送部71の支持部材71aに支持されている。
【0142】
直動部72bは、例えば、駆動源としてステッピングモータを備えた公知のリニアアクチュエータを採用することができる。
【0143】
第2搬送部72は、支持部材72aをx軸方向に移動させることにより、支持部材72aが支持する複数の端子121をx軸方向に移動させる。
【0144】
このような搬送部70を用いることにより、液滴吐出装置1では、検出部120の複数の端子121を容易に洗浄部60に搬送し、端子121を洗浄することができる。
【0145】
以上のような構成の液滴吐出ユニット101Aによれば、分散液を安定して吐出することが可能となる。
【0146】
また、以上のような構成の液滴吐出装置1によれば、上述の液滴吐出ユニット101Aを有し、分散液を安定して吐出することが可能となる。
【0147】
[第2実施形態]
図10は、本発明の第2実施形態に係る液滴吐出ユニット101B及び液滴吐出装置2の模式図であり、図2に対応する図である。本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0148】
図10に示す液滴吐出装置2は、第1実施形態の液滴吐出ユニット101Aに替えて、液滴吐出ユニット101Bを有する。
【0149】
液滴吐出ユニット101Bは、吐出ヘッド110と、検出部160Aと、液量調整部130Bと、制御部150とを有する。
【0150】
液量調整部130Bは、第1流路132の液室110A側の端部に、第1ノズル134を有する。第1ノズル134は、液室110Aに挿入されている。
【0151】
また、液量調整部130Bは、第2流路137の液室110A側の端部に、第2ノズル139を有する。第2ノズル139は、液室110Aに挿入されている。
【0152】
液量調整部130Bが第1ノズル134、第2ノズル139を有することにより、吐出ヘッド110の液保持部111は、貫通孔111a,111bを有していない。
【0153】
第1ポンプ133は、第1ノズル134を介して、第1貯留部131から液室110Aに液Lを供給し、又は液室110Aから液Lを除去する。また、第2ポンプ138は、第2ノズル139を介して、第2貯留部136から液室110Aに液Lを供給し、又は液室110Aから液Lを除去する。これにより、液滴吐出装置2においては、上述した液Lの再分散処理を行うことができる。
【0154】
また、検出部160Aは、上述した第1端子121aと、第1端子121aを保持する保持部128と、第2端子161とを有する。第2端子161は、第2ノズル139の外側表面139aにおいて第1端子121aよりも下方に設けられている。
【0155】
液室110Aに挿入される端子121は、液Lの再分散処理における液Lの流れを一部遮り、再分散処理を阻害するおそれがある。これに対し、液滴吐出装置2においては、検出部160Aが有する複数の端子のうち、一つの端子(第2端子161)が第2ノズル139の外側表面139aに設けられている。そのため、検出部160Aは、第1実施形態において示した検出部120と比べ、液室110A内において液Lの流れを阻害する端子の数が減っている。
【0156】
これにより、液滴吐出装置2においては、液Lの再分散処理を効果的に行うことができ、液Lを安定して吐出することができる。
【0157】
以上のような構成の液滴吐出ユニット101Bによっても、分散液を安定して吐出することが可能となる。
【0158】
また、以上のような構成の液滴吐出装置2によれば、上述の液滴吐出ユニット101Bを有し、分散液を安定して吐出することが可能となる。
【0159】
(変形例)
図11図13は、第2実施形態の液滴吐出ユニット及び液滴吐出装置の変形例を示す模式図であり、図10に対応する図である。
【0160】
図11に示す液滴吐出装置3は、上述の液滴吐出ユニット101Bに替えて、液滴吐出ユニット101Cを有する。
【0161】
液滴吐出ユニット101Cは、吐出ヘッド110と、検出部160Bと、液量調整部130Bと、制御部150とを有する。
【0162】
検出部160Bは、第1ノズル134の外側表面134aに設けられた第1端子162aと、第2ノズル139の外側表面139aに設けられた第2端子162bとを有する。第2端子162bは、第1端子121aよりも下方に設けられている。
【0163】
図12に示す液滴吐出装置4は、上述の液滴吐出ユニット101Bに替えて、液滴吐出ユニット101Dを有する。
【0164】
液滴吐出ユニット101Dは、吐出ヘッド110と、検出部160Cと、液量調整部130Bと、制御部150とを有する。
【0165】
検出部160Cは、第1ノズル134の外側表面134aに設けられた第1端子162aと、第3端子162cと、第2ノズル139の外側表面139aに設けられた第2端子162bとを有する。第1端子162a、第2端子162b及び第3端子162cは、本発明における「複数の端子」に該当する。
【0166】
第2端子162bは、第1端子162aよりも下方に設けられている。第3端子162cは、第1端子162aよりも上方に設けられている。
【0167】
第1端子162a、第2端子162b及び第3端子162cは、第1実施形態の検出部120が有する第1端子121a、第2端子121b、第3端子121cと同様の機能を有する。検出部160Cにおいては、液室110A内の液面を検出する際、液Lの種類に応じて第1端子162a、第2端子162b、第3端子162cのうちの2つの端子を選択し、選択した2つの端子間の電気的な導通を確認するとよい。
【0168】
図13に示す液滴吐出装置5は、上述の液滴吐出ユニット101Bに替えて、液滴吐出ユニット101Eを有する。
【0169】
液滴吐出ユニット101Eは、吐出ヘッド110と、検出部160Dと、液量調整部130Bと、制御部150とを有する。
【0170】
検出部160Dは、第2ノズル139の外側表面139aに設けられた第1端子163aと、第2端子163bと、第3端子163cとを有する。第1端子163a、第2端子163b及び第3端子163cは、本発明における「複数の端子」に該当する。
【0171】
第2端子163bは、第1端子163aよりも下方に設けられている。第3端子162cは、第1端子163aよりも上方に設けられている。
【0172】
第1端子163a、第2端子163b、第3端子163cは、第1実施形態の検出部120が有する第1端子121a、第2端子121b、第3端子121cと同様の機能を有する。
【0173】
このような構成の検出部160B~160Dを有する液滴吐出装置3~5においては、検出部が有する複数の端子が液Lの再分散処理を阻害することが無い。そのため、液滴吐出装置3~5においては、液Lの再分散処理を効果的に行うことができ、液Lを安定して吐出することができる。
【0174】
以上のような構成の液滴吐出ユニット101C~101Eによっても、分散液を安定して吐出することが可能となる。
【0175】
また、以上のような構成の液滴吐出装置3~5によれば、上述の各液滴吐出ユニットを有し、分散液を安定して吐出することが可能となる。
【0176】
[第3実施形態]
図14は、本発明の第3実施形態に係る液滴吐出ユニット101F及び液滴吐出装置6の説明図である。本実施形態において既出の構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0177】
図14に示す液滴吐出ユニット101Fは、吐出ヘッド110と、検出部120と、液量調整部170と、制御部150とを有する。
【0178】
液量調整部170は、液Lを貯留する貯留部171と、貯留部171と接続する流路172と、流路172内に液Lを流動させるポンプ173と、を有する。また、液量調整部170は、流路172の液室110A側の端部に、ノズル174を有する。ノズル174は、液室110Aに挿入されている。
【0179】
貯留部171は、上述の第1貯留部131と同じ構成とすることができる。
流路172は、上述の第1流路132と同じ構成とすることができる。
ポンプ173は、上述の第1ポンプ133と同じ構成とすることができる。
ノズル174は、上述の第1ノズル134と同じ構成とすることができる。
【0180】
液量調整部170を用いて液Lの再分散処理を行う場合、まずポンプ173を駆動させて、液室110Aの液Lを流路172の内部に吸引する。これにより、仮に液室110Aの底部に粒子Pが沈降していたとしても、流路172に吸引される液Lの流れに沿って、液室110Aの底部の粒子Pが舞い上がる。
【0181】
次いで、ポンプ173を駆動させ、流路172内に吸引した液Lを、液室110A内に供給する。これにより、仮に液室110Aの底部に粒子Pが沈降していたとしても、流路172から供給される液Lの流れに沿って、液室110Aの底部の粒子Pが舞い上がる。図14では、流路172から供給される液Lの流れを符号F1で示している。
【0182】
また、液量調整部170は、上記第1実施形態、第2実施形態と同様に、検出部120によって検出する液Lの液面の位置に基づいて、液室110Aに液Lを供給することができる。
【0183】
以上のような構成の液滴吐出ユニット101Fによっても、分散液を安定して吐出することが可能となる。
【0184】
また、以上のような構成の液滴吐出装置6によっても、液量調整部170上述の液滴吐出ユニット101Bを有し、分散液を安定して吐出することが可能となる。
【0185】
なお、本実施形態においては、検出部120を有することとしたが、これに限らない。本実施形態の液滴吐出装置は、検出部として、第2実施形態で示した検出部160A又は検出部160Dを用いることもできる。さらに、本実施形態の液滴吐出装置は、検出部として、検出部160Dが有する複数の端子のうち、2つの端子(例えば、第1端子163a、第2端子163b)を採用した検出部を用いることもできる。
【0186】
また、本実施形態においては、液量調整部170がノズル174を有し、ノズル174を液室110Aに挿入する構成としたが、これに限らない。液量調整部170は、第1実施形態の液量調整部130Aと同様に、流路172の一端が貯留部171に接続され、流路172の他端が液保持部111に設けられた貫通孔に接続される構成としてもよい。
【0187】
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0188】
本発明は、以下の態様を含む。
【0189】
[1]導電性の分散液を保持する液室と、前記分散液を吐出する吐出口とを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドに設けられ前記液室における前記分散液の液面の位置を検出する検出部と、前記液室への前記分散液の供給と、前記液室からの前記分散液の除去とを行う液量調整部と、前記検出部と前記液量調整部とを制御する制御部と、を備え、前記検出部は、前記液室に挿入され相互に高さ位置が異なる複数の端子と、前記複数の端子から選ばれる2つの端子の間が、電気的に導通する第1状態、又は電気的に導通しない第2状態のいずれであるかを判定する判定部と、を有し、前記制御部は、前記液量調整部を制御して、前記液室への前記分散液の供給と、前記液室からの前記分散液の除去とを交互に又は同時に行わせて前記液室内の前記分散液を流動させ、且つ前記複数の端子のうち予め定めた2つの端子において前記第2状態を検出した検出結果に基づいて、前記検出結果が前記第1状態となる所定量を前記液室に供給させる液滴吐出ユニット。
【0190】
[2]前記複数の端子は、前記液室における高さ位置を変更可能である[1]に記載の液滴吐出ユニット。
【0191】
[3]前記複数の端子は、前記高さ位置を相互に独立して変更可能である[2]に記載の液滴吐出ユニット。
【0192】
[4]前記検出部は、前記複数の端子の前記高さ位置を変更させる移動部を有し、前記制御部は、前記分散液の種類に応じて前記移動部を制御し、前記複数の端子の前記高さ位置を変更する[2]又は[3]に記載の液滴吐出ユニット。
【0193】
[5]前記検出部は、前記複数の端子をまとめて保持する保持部を有する[1]から[4]のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【0194】
[6]前記複数の端子は、前記吐出ヘッドに対して着脱自在である[1]から[5]のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【0195】
[7]前記複数の端子は、3つ以上の端子を有し、前記制御部は、前記分散液の種類に応じて前記2つの端子を選択する[1]から[6]のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【0196】
[8]前記液量調整部は、前記分散液を貯留する第1貯留部と、前記第1貯留部と前記液室とを接続する第1流路と、前記第1流路の経路内に設けられた第1ポンプと、前記分散液を貯留する第2貯留部と、前記第2貯留部と前記液室とを接続する第2流路と、前記第2流路の経路内に設けられた第2ポンプと、を有する[1]から[7]のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【0197】
[9]前記第1流路の前記液室側の端部は、前記液室に挿入された第1ノズルであり、前記第2流路の前記液室側の端部は、前記液室に挿入された第2ノズルであり、前記第1ノズル及び前記第2ノズルの少なくともいずれか一方は、外側表面に前記複数の端子のうち少なくとも1つの端子を有する[8]に記載の液滴吐出ユニット。
【0198】
[10]前記第1ノズル及び前記第2ノズルはそれぞれ、外側表面に前記複数の端子のうち少なくとも1つの端子を有する[9]に記載の液滴吐出ユニット。
【0199】
[11]前記第1ノズル及び前記第2ノズルのいずれか一方は、外側表面に前記複数の端子を全て有する[9]又は[10]に記載の液滴吐出ユニット。
【0200】
[12]前記液量調整部は、前記分散液を貯留する貯留部と、前記貯留部と接続する流路と、前記流路内に前記分散液を流動させるポンプと、を有する[1]から[7]のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【0201】
[13]前記流路の前記液室側の端部は、前記液室に挿入されたノズルであり、前記ノズルは、外側表面に前記複数の端子のうち少なくとも1つの端子を有する[12]に記載の液滴吐出ユニット。
【0202】
[14]前記ノズルは、外側表面に前記複数の端子を有する[13]に記載の液滴吐出ユニット。
【0203】
[15]前記分散液の分散質は、細胞である[1]から[14]のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【0204】
[16]前記吐出ヘッドを複数有し、複数の前記吐出ヘッドが前記分散液の吐出方向と交差する方向に配列している[1]から[15]のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニット。
【0205】
[17][1]から[16]のいずれか1項に記載の液滴吐出ユニットを有する液滴吐出装置。
【0206】
[18]前記複数の端子を洗浄する洗浄部を有し、前記複数の端子は前記洗浄部に移動可能である[17]に記載の液滴吐出装置。
【0207】
[19]前記複数の端子を前記洗浄部へ搬送する搬送部を有する[18]に記載の液滴吐出装置。
【符号の説明】
【0208】
1,2,3,4,5,6…液滴吐出装置、60…洗浄部、70…搬送部、101A,101B,101C,101D,101E,101F…液滴吐出ユニット、110,110a…吐出ヘッド、110A…液室、112x…吐出口、120,120a,120B,160A,160B,160C,160D…検出部、121…端子、128…保持部、129…移動部、130a,130A,130B,170…液量調整部、131…第1貯留部、132…第1流路、133…第1ポンプ、134…第1ノズル、134a,139a…外側表面、136…第2貯留部、137…第2流路、138…第2ポンプ、139…第2ノズル、150…制御部、152…判定部、161…第2端子(端子)、162a,163a…第1端子(端子)、162b,163b…第2端子(端子)、162c,163c…第3端子(端子)、171…貯留部、172…流路、173…ポンプ、174…ノズル、DM…分散媒、L…液、L1…液滴、LS,LSa…液面、P…粒子
【先行技術文献】
【特許文献】
【0209】
【文献】特開2019-154353号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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