IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドの特許一覧

<>
  • 特許-極紫外線マスク用吸収体材料 図1
  • 特許-極紫外線マスク用吸収体材料 図2
  • 特許-極紫外線マスク用吸収体材料 図3
  • 特許-極紫外線マスク用吸収体材料 図4
  • 特許-極紫外線マスク用吸収体材料 図5
  • 特許-極紫外線マスク用吸収体材料 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-13
(45)【発行日】2024-03-22
(54)【発明の名称】極紫外線マスク用吸収体材料
(51)【国際特許分類】
   G03F 1/24 20120101AFI20240314BHJP
   G03F 1/32 20120101ALI20240314BHJP
   G03F 1/58 20120101ALI20240314BHJP
   C23C 14/06 20060101ALI20240314BHJP
【FI】
G03F1/24
G03F1/32
G03F1/58
C23C14/06 N
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2022557714
(86)(22)【出願日】2021-03-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 US2021023857
(87)【国際公開番号】W WO2021195194
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-11-09
(31)【優先権主張番号】63/000,724
(32)【優先日】2020-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/209,707
(32)【優先日】2021-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リウ, シューウェイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ, シーユイ
(72)【発明者】
【氏名】ゼラード, アゼディン
(72)【発明者】
【氏名】ジンダル, ビブー
【審査官】右▲高▼ 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-120009(JP,A)
【文献】特開2007-273678(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0056435(KR,A)
【文献】国際公開第2018/135468(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03F 1/24
C23C 14/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
極紫外線(EUV)マスクブランクであって、
基板と、
EUV放射を反射させ、複数の反射層対を含む多層スタックと、
記多層スタック上のキャッピング層と、
前記キャッピング層上の吸収体であって、Mo、Nb、V、Mo、Nb及びVの合金、Moの酸化物、Nbの酸化物、Vの酸化物、Moの窒化物、Nbの窒化物及びVの窒化物で構成される群から選択される、前記キャッピング層上の第1の層と、TaSb、CSb、SbN、TaNi、TaCu及びTaRuで構成される群から選択される、前記第1の層上の第2の層とを含み、前記吸収体の前記第1の層及び前記第2の層は、調整可能な位相シフトと反射率を提供する、吸収体と
を備える、EUVマスクブランク。
【請求項2】
前記第2の層はTaSbを含む、請求項1に記載のEUVマスクブランク。
【請求項3】
前記TaSbは、約21.9重量%から約78.2重量%の範囲のタンタル及び約21.8重量%から約78.1重量%の範囲のアンチモンを含む、請求項2に記載のEUVマスクブランク。
【請求項4】
前記第2の層はCSbを含む、請求項1に記載のEUVマスクブランク。
【請求項5】
前記CSbは、約0.3重量%から約3.6重量%の範囲の炭素及び約96.4重量%から約99.7重量%の範囲のアンチモン、又は約5.0重量%から約10.8重量%の範囲の炭素及び約89.2重量%から約95.0重量%の範囲のアンチモンを含む、請求項4に記載のEUVマスクブランク。
【請求項6】
前記第2の層はSbNを含む、請求項1に記載のEUVマスクブランク。
【請求項7】
前記SbNは、約78.8重量%から約99.8重量%の範囲のアンチモン及び約0.2重量%から約21.2重量%の範囲の窒素を含む、請求項6に記載のEUVマスクブランク。
【請求項8】
前記第2の層はTaNiを含む、請求項1に記載のEUVマスクブランク。
【請求項9】
前記TaNiは、約56.9重量%から約94.6重量%の範囲のタンタル及び約5.4重量%から約43.1重量%の範囲のニッケルを含む、請求項8に記載のEUVマスクブランク。
【請求項10】
前記第2の層はTaCuを含む、請求項1に記載のEUVマスクブランク。
【請求項11】
前記TaCuは、約74.0重量%から約94.2重量%の範囲のタンタル及び約5.8重量%から約26.0重量%の範囲の銅、又は約13.0重量%から約65.0重量%の範囲のタンタル及び約35.0重量%から87.0重量%の範囲の銅を含む、請求項10に記載のEUVマスクブランク。
【請求項12】
前記第2の層はTaRuを含む、請求項1に記載のEUVマスクブランク。
【請求項13】
前記TaRuは、約30.9重量%から約80.7重量%の範囲のタンタル及び約19.3重量%から約69.1重量%の範囲のルテニウムを含む、請求項12に記載のEUVマスクブランク。
【請求項14】
極紫外線(EUV)マスクブランクの製造方法であって、
基板上にEUV放射を反射させる多層スタックを形成することであって、前記多層スタックは複数の反射層対を含む、多層スタックを形成することと、
前記多層スタック上にキャッピング層を形成することと、
前記キャッピング層上に吸収体を形成することであって、前記吸収体は、Mo、Nb、V、Mo、Nb及びVの合金、Moの酸化物、Nbの酸化物、Vの酸化物、Moの窒化物、Nbの窒化物及びVの窒化物で構成される群から選択される、前記キャッピング層上の第1の層と、TaSb、CSb、SbN、TaNi、TaCu及びTaRuで構成される群から選択される、前記第1の層上の第2の層とを含み、前記吸収体の前記第1の層及び前記第2の層は、調整可能な位相シフトと反射率を提供する、吸収体を形成することと
を含む方法。
【請求項15】
前記第2の層は、約21.9重量%から約78.2重量%の範囲のタンタル及び約21.8重量%から約78.1重量%の範囲のアンチモンを含むTaSbを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の層は、約0.3重量%から約3.5重量%の範囲の炭素及び約96.5重量%から約99.7重量%の範囲のアンチモン、又は約5重量%から約10.8重量%の範囲の炭素及び約89.2重量%から約95重量%の範囲のアンチモンを含むCSbを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の層は、約78.8重量%から約99.8重量%の範囲のアンチモン及び約0.2重量%から約21.2重量%の範囲の窒素を含むSbNを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の層は、約56.9重量%から約94.6重量%の範囲のタンタル及び約5.4重量%から約43.1重量%の範囲のニッケルを含むTaNiを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記第2の層は、約74.0重量%から約94.2重量%の範囲のタンタル及び約5.8重量%から約26.0重量%の範囲の銅、又は約13.0重量%から約65.0重量%の範囲のタンタル及び約35.0重量%から87.0%の範囲の銅を含むTaCuを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の層は、約30.9重量%から約80.7重量%の範囲のタンタル及び約19.3重量%から約69.1重量%の範囲のルテニウムを含むTaRuを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記吸収体の前記第1の層及び前記第2の層は、6から15%の反射率で215度近くの位相シフトを達成する、請求項1に記載のEUVマスクブランク。
【請求項22】
極紫外線(EUV)マスクブランクであって、
基板と、
EUV放射を反射させ、複数の反射層対を含む多層スタックと、
前記多層スタック上のキャッピング層と、
前記キャッピング層上の吸収体であって、Mo、Nb、V、Mo、Nb及びVの合金、Moの酸化物、Nbの酸化物、Vの酸化物、Moの窒化物、Nbの窒化物及びVの窒化物で構成される群から選択される第1の層と、TaCu又はTaRuの少なくとも一方を含む第2の層とを含む吸収体と
を備える、EUVマスクブランク。
【請求項23】
極紫外線(EUV)マスクブランクの製造方法であって、
基板上にEUV放射を反射させる多層スタックを形成することであって、前記多層スタックは複数の反射層対を含む、多層スタックを形成することと、
前記多層スタック上にキャッピング層を形成することと、
前記キャッピング層上に吸収体を形成することであって、前記吸収体は、Mo、Nb、V、Mo、Nb及びVの合金、Moの酸化物、Nbの酸化物、Vの酸化物、Moの窒化物、Nbの窒化物及びVの窒化物で構成される群から選択される第1の層と、TaCu又はTaRuの少なくとも一方を含む第2の層とを含む、吸収体を形成することと
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、概して、極紫外線リソグラフィに関し、より具体的には、第1の層及び第2の層を含む吸収体を有する極紫外線マスクブランク及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
[0002]軟X線投影リソグラフィとしても知られる極紫外線(EUV)リソグラフィは、0.0135ミクロン以下の最小特徴サイズの半導体デバイスの製造に使用することが可能である。しかし、一般に5から100ナノメートルの波長域にある極紫外光は、ほぼすべての材料に強く吸収される。そのため、極紫外線システムは、光の透過ではなく反射によって機能する。一連のミラー又はレンズ要素、もしくは無反射の吸収体マスクパターンでコーティングされた反射素子又はマスクブランクの使用を通して、パターニングされた作用光がレジストコーティングされた半導体基板上に反射する。
【0003】
[0003]極紫外線リソグラフィシステムのレンズ要素及びマスクブランクは、モリブデン及びシリコン等の材料の反射多層膜でコーティングされる。例えば13.5ナノメートルの紫外光に対して12.5から14.5ナノメートルのバンドパス等の、極端に狭い紫外線バンドパス内の光を強く反射させる多層コーティングでコーティングされた基板を使用することによって、レンズ要素、又はマスクブランクあたり約65%の反射値が得られている。
【0004】
[0004]図1は、EUVマスクブランクから形成され、基板14上に反射多層スタック12を含み、ブラッグ干渉によってマスクされていない部分でEUV放射を反射させる、従来のEUV反射マスク10を示す図である。従来のEUV反射マスク10のマスクされた(無反射)領域16は、バッファ層18及び吸収層20をエッチングすることによって形成される。吸収層は、典型的には、51nmから77nmの範囲の厚さを有する。キャッピング層22は、反射多層スタック12の上に形成され、エッチングプロセス中に反射多層スタック12を保護する。以下で更に説明するように、EUVマスクブランクは、多層、キャッピング層及び吸収層でコーティングされた低熱膨張材料基板に形成され、その後、マスクされた(無反射)領域16及び反射領域24を得るためにエッチングされる。
【0005】
[0005]国際半導体技術ロードマップ(ITRS)は、ノードのオーバーレイ要件を、技術の最小ハーフピッチ特徴サイズに対するある割合として規定する。すべての反射型リソグラフィシステムに固有の画像配置及びオーバーレイエラーへの影響のため、EUV反射型マスクは、将来の生産のために、より正確な平面度仕様に準拠する必要があるであろう。更に、EUVブランクは、ブランクの作業領域における欠陥に対する許容度が非常に低い。更に、吸収層の役割は光を吸収することであるが、吸収層の屈折率と真空の屈折率との差(n=1)による位相シフト効果もあり、この位相シフトが3Dマスクの効果を担っている。3Dマスク効果を緩和する吸収体を有するEUVマスクブランクを提供することが求められる。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本開示の1又は複数の実施形態は、基板と、EUV放射を反射させ、複数の反射層対を含む多層スタックと、UV放射を反射させる多層スタック上のキャッピング層と、キャッピング層上の吸収体であって、Mo、Nb、V、Mo、Nb及びVの合金、Moの酸化物、Nbの酸化物、Vの酸化物、Moの窒化物、Nbの窒化物及びVの窒化物で構成される群から選択される第1の層と、TaSb、CSb、SbN、TaNi、TaCu及びTaRuで構成される群から選択される第2の層とを含む吸収体とを備えるEUVマスクブランクを対象とする。
【0007】
[0007]本開示の追加の実施形態は、基板上にEUV放射を反射させる多層スタックを形成することであって、多層スタックは複数の反射層対を含む、基板上にEUV放射を反射させる多層スタックを形成することと、多層スタック上にキャッピング層を形成することと、キャッピング層上に吸収体を形成することであって、吸収体は、Mo、Nb、V、Mo、Nb及びVの合金、Moの酸化物、Nbの酸化物、Vの酸化物、Moの窒化物、Nbの窒化物及びVの窒化物で構成される群から選択される第1の層と、TaSb、CSb、SbN、TaNi、TaCu及びTaRuで構成される群から選択される第2の層とを含む、キャッピング層上に吸収体を形成することとを含む、極紫外線(EUV)マスクブランクの製造方法を対象とする。
【0008】
[0008]上述した本開示の特徴を詳細に理解できるように、一部が添付の図面に例示されている実施形態を参照しながら、上記に要約した本開示をより具体的に説明する。しかし、添付の図面は本開示の典型的な実施形態を単に示すものであり、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なすべきではなく、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容しうることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】従来の吸収体を採用した背景技術のEUV反射マスクを概略的に示す図である。
図2】極紫外線リソグラフィシステムの一実施形態を概略的に示す図である。
図3】極紫外線反射素子製造システムの一実施形態を示す図である。
図4】EUVマスクブランク等の極紫外線反射素子の一実施形態を示す図である。
図5】EUVマスクブランク等の極紫外線反射素子の一実施形態を示す図である。
図6】マルチカソード物理的堆積チャンバの一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0015]本開示の幾つかの例示的な実施形態を説明する前に、本開示は、以下の説明に記載される構築又はプロセスステップの詳細に限定されないことを理解されたい。本開示は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実行又は実施することができる。
【0011】
[0016]本明細書で使用する「水平」という用語は、その配向にかかわらず、マスクブランクの平面又は表面に平行な面として定義される。用語「垂直」は、先ほど定義した水平に垂直な方向を指す。「上方(above)」、「下方(below)」、「底部(bottom)」、「上部(top)」、「側面(side)」(「側壁」のように)、「上の(higher)」、「下の(lower)」、「上方の(upper)」、「上の(over)」、「下方の(under)」等の用語は、図に示すように、水平面に対して定義される。
【0012】
[0017]用語「上に(on)」は、要素間に直接的な接触があることを示す。用語「直接上に(directly on)」は、介在する要素がなく、要素間に直接接触があることを示す。
【0013】
[0018]当業者は、プロセス領域を説明するための「第1」及び「第2」のような序数の使用が、処理チャンバ内の特定の位置、又は処理チャンバ内の露出の順序を意味するものではないことを理解されよう。
【0014】
[0019]本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する用語「基板」は、プロセスが作用する表面、又は表面の一部を指す。また、当業者には、基板への言及が、文脈が別途明示しない限り、基板の一部のみを指し得ることが理解されよう。更に、基板への堆積への言及は、ベア基板と、その上に1又は複数の膜又は特徴が堆積又は形成された基板との両方を意味し得る。
【0015】
[0020]ここで、極紫外線リソグラフィシステム100の例示的な実施形態を示す図2を参照する。極紫外線リソグラフィシステム100は、極紫外光112を生成するための極紫外光源102と、一組の反射素子と、ターゲットウエハ110とを含む。反射素子は、コンデンサ104、EUV反射マスク106、光学縮小アセンブリ108、マスクブランク、ミラー、又はそれらの組み合わせを含む。
【0016】
[0021]極紫外光源102は、極紫外光112を発生させる。極紫外光112は、5から50ナノメートル(nm)の範囲の波長を有する電磁放射線である。例えば、極紫外光源102は、レーザ、レーザ生成プラズマ、放電生成プラズマ、自由電子レーザ、放射光、又はそれらの組み合わせを含む。
【0017】
[0022]極紫外光源102は、様々な特性を有する極紫外光112を発生させる。極紫外光源102は、波長範囲にわたる広帯域の極紫外線放射を生成する。例えば、極紫外光源102は、5から50nmの範囲の波長を有する極紫外光112を発生させる。
【0018】
[0023]1又は複数の実施形態では、極紫外光源102は、狭い帯域幅を有する極紫外光112を生成する。例えば、極紫外光源102は、極紫外光112を13.5nmで発生させる。波長ピークの中心は、13.5nmである。
【0019】
[0024]コンデンサ104は、極紫外光112を反射及び集束させるための光学ユニットである。コンデンサ104は、極紫外光源102からの極紫外光112を反射及び集光させて、EUV反射マスク106に照射する。
【0020】
[0025]コンデンサ104を単一要素として示したが、コンデンサ104は、極紫外光112を反射及び集光させるための、凹面鏡、凸面鏡、平面鏡、又はそれらの組み合わせ等の1又は複数の反射素子を含み得ることを理解されたい。例えば、コンデンサ104は、単一の凹面鏡、又は凸状、凹状、及び平坦な光学素子を有する光学アセンブリであってよい。
【0021】
[0026]EUV反射マスク106は、マスクパターン114を有する極紫外線反射素子である。EUV反射マスク106により、ターゲットウエハ110に形成されるべき回路レイアウトを形成するためのリソグラフィパターンができる。EUV反射マスク106は、極紫外光112を反射させる。マスクパターン114は、回路レイアウトの一部を画定する。
【0022】
[0027]光学縮小アセンブリ108は、マスクパターン114の像を縮小するための光学ユニットである。EUV反射マスク106からの極紫外光112の反射は、光学縮小アセンブリ108によって縮小され、ターゲットウエハ110に反射される。光学縮小アセンブリ108は、マスクパターン114の像のサイズを縮小するために、ミラー及び他の光学素子を含み得る。例えば、光学縮小アセンブリ108は、極紫外光112を反射及び集束させるための凹面鏡を含み得る。
【0023】
[0028]光学縮小アセンブリ108は、ターゲットウエハ110上のマスクパターン114の像のサイズを縮小する。例えば、マスクパターン114が、光学縮小アセンブリ108によってターゲットウエハ110上に4:1の比率で結像され、マスクパターン114によって表される回路がターゲットウエハ110上に形成され得る。極紫外光112は、EUV反射マスク106をターゲットウエハ110に同期させて走査し、ターゲットウエハ110上にマスクパターン114を形成し得る。
【0024】
[0029]ここで、極紫外線反射素子製造システム200の一実施形態を示す図3を参照する。極紫外線反射素子は、EUVマスクブランク204、極紫外線ミラー205、又はEUV反射マスク106等の他の反射素子を含む。
【0025】
[0030]極紫外線反射素子製造システム200は、図2の極紫外光112を反射させるマスクブランク、ミラー、又は他の素子を製造することができる。極紫外線反射素子製造システム200は、ソース基板203に薄いコーティングを施すことによって反射素子を製造する。
【0026】
[0031]EUVマスクブランク204は、図2のEUV反射マスク106を形成するための多層構造である。EUVマスクブランク204は、半導体製造技法を使用して形成され得る。EUV反射マスク106は、エッチング及び他のプロセスによってEUVマスクブランク204上に形成された図2のマスクパターン114を有し得る。
【0027】
[0032]極紫外線ミラー205は、極紫外光の範囲を反射させる多層構造である。極紫外線ミラー205は、半導体製造技法を使用して形成され得る。EUVマスクブランク204及び極紫外線ミラー205は、各素子上に形成される層に関して類似の構造であり得るが、極紫外線ミラー205は、マスクパターン114を有さない。
【0028】
[0033]反射素子は、極紫外光112の効率的なリフレクタである。一実施形態では、EUVマスクブランク204及び極紫外線ミラー205は、60%を超える極紫外線反射率を有する。反射素子は、極紫外光112を60%を超えて反射させる場合、効率的である。
【0029】
[0034]極紫外線反射素子製造システム200は、ソース基板203がロードされ、そこから反射素子がアンロードされるウエハローディング及びキャリアハンドリングシステム202を含む。大気ハンドリングシステム206は、ウエハハンドリング真空チャンバ208へのアクセスを提供する。ウエハローディング及びキャリアハンドリングシステム202は、システム内で基板を大気から真空に移送するための、基板輸送ボックス、ロードロック、及び他の構成要素を含み得る。EUVマスクブランク204は、非常に微小な寸法のデバイスを形成するのに使用されるため、ソース基板203及びEUVマスクブランク204は、汚染及び他の欠陥を防止するために真空システムで処理される。
【0030】
[0035]ウエハハンドリング真空チャンバ208は、第1の真空チャンバ210及び第2の真空チャンバ212の2つの真空チャンバを含み得る。第1の真空チャンバ210は、第1のウエハハンドリングシステム214を含み、第2の真空チャンバ212は、第2のウエハハンドリングシステム216を含む。2つの真空チャンバを有するウエハハンドリング真空チャンバ208を説明したが、システムは、任意の数の真空チャンバを有し得ることを理解されたい。
【0031】
[0036]ウエハハンドリング真空チャンバ208は、他の様々なシステムを取り付けるために、その周辺に複数のポートを有し得る。第1の真空チャンバ210は、ガス抜きシステム218、第1の物理的気相堆積システム220、第2の物理的気相堆積システム222、及び前洗浄システム224を有する。ガス抜きシステム218は、基板から水分を熱的に放出させるためのものである。前洗浄システム224は、ウエハ、マスクブランク、ミラー、又は他の光学部品の表面を洗浄するためのものである。
【0032】
[0037]第1の物理的気相堆積システム220及び第2の物理的気相堆積システム222等の物理的気相堆積システムは、ソース基板203に導電性材料の薄膜を形成するために使用され得る。例えば、物理的気相堆積システムは、マグネトロンスパッタリングシステム、イオンスパッタリングシステム、パルスレーザ堆積、カソードアーク堆積等の真空堆積システム、又はそれらの組み合わせを含み得る。マグネトロンスパッタリングシステム等の物理的気相堆積システムは、シリコン、金属、合金、化合物、又はそれらの組み合わせの層を含むソース基板203に薄層を形成する。
【0033】
[0038]物理的気相堆積システムは、反射層、キャッピング層、及び吸収体層を形成する。例えば、物理的気相堆積システムは、シリコン、モリブデン、酸化チタン、二酸化チタン、酸化ルテニウム、酸化ニオブ、ルテニウムタングステン、ルテニウムモリブデン、ルテニウムニオブ、クロム、アンチモン、窒化物、化合物、又はそれらの組み合わせの層を形成し得る。幾つかの化合物は酸化物として記載しているが、化合物は、酸化物、二酸化物、酸素原子を有する原子混合物、又はそれらの組み合わせを含み得ることを理解されたい。
【0034】
[0039]第2の真空チャンバ212には、第1のマルチカソード源226、化学気相堆積システム228、硬化チャンバ230、及び超平滑堆積チャンバ232が接続されている。例えば、化学気相堆積システム228は、流動性化学気相堆積システム(FCVD)、プラズマ化学気相堆積システム(CVD)、エアロゾルCVD、熱フィラメントCVDシステム、又は同様のシステムを含み得る。別の実施例では、化学気相堆積システム228、硬化チャンバ230、及び超平滑堆積チャンバ232は、極紫外線反射素子製造システム200とは分離したシステムにあってよい。
【0035】
[0040]化学気相堆積システム228は、ソース基板203に材料の薄膜を形成することができる。例えば、化学気相堆積システム228は、単結晶層、多結晶層、アモルファス層、エピタキシャル層、又はそれらの組み合わせを含む材料の層をソース基板203に形成するために使用され得る。化学気相堆積システム228は、シリコン、酸化ケイ素、シリコンオキシカーバイド、タンタル、タングステン、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化チタン、金属、合金、及び化学気相堆積に適した他の材料の層を形成することが可能である。例えば、化学気相堆積システムは、平坦化層を形成することができる。
【0036】
[0041]第1のウエハハンドリングシステム214は、大気ハンドリングシステム206と第1の真空チャンバ210の周辺の様々なシステムとの間でソース基板203を連続的な真空中で移動させることができる。第2のウエハハンドリングシステム216は、ソース基板203を連続的な真空に維持しながら第2の真空チャンバ212の周囲でソース基板203を移動させることができる。極紫外線反射素子製造システム200は、ソース基板203とEUVマスクブランク204を、第1のウエハハンドリングシステム214と第2のウエハハンドリングシステム216との間で連続的な真空中で移送することが可能である。
【0037】
[0042]ここで、極紫外線反射素子302の一実施形態を示す図4を参照する。1又は複数の実施形態では、極紫外線反射素子302は、図3のEUVマスクブランク204又は図3の極紫外線ミラー205である。EUVマスクブランク204及び極紫外線ミラー205は、図2の極紫外光112を反射させるための構造である。EUVマスクブランク204は、図2に示すEUV反射マスク106を形成するのに使用され得る。
【0038】
[0043]極紫外線反射素子302は、基板304、反射層の多層スタック306、及びキャッピング層308を含む。1又は複数の実施形態では、極紫外線ミラー205は、図2のコンデンサ104又は図2の光学縮小アセンブリ108で使用するための反射構造を形成するために使用される。
【0039】
[0044]EUVマスクブランク204であってよい極紫外線反射素子302は、基板304、反射層の多層スタック306、キャッピング層308、及び吸収体310を含む。極紫外線反射素子302は、EUVマスクブランク204であってよく、これは、必要な回路のレイアウトで吸収体310をパターニングすることによって、図2のEUV反射マスク106を形成するために使用される。
【0040】
[0045]以下のセクションでは、EUVマスクブランク204の用語は、簡略化のために極紫外線ミラー205の用語と交互に使用される。1又は複数の実施形態では、EUVマスクブランク204は、図2のマスクパターン114を形成するために、吸収体310が追加された極紫外線ミラー205の構成要素を含む。
【0041】
[0046]EUVマスクブランク204は、マスクパターン114を有するEUV反射マスク106を形成するために使用される光学的に平坦な構造である。1又は複数の実施形態では、EUVマスクブランク204の反射面は、図2の極紫外光112等の入射光を反射させるための平坦な焦点面を形成する。
【0042】
[0047]基板304は、極紫外線反射素子302に構造的支持を与えるための素子である。1又は複数の実施形態では、基板304は、温度変化中の安定性を得るために、低い熱膨張係数(CTE)を有する材料から作られる。1又は複数の実施形態では、基板304は、機械的サイクル、熱サイクル、結晶形成、又はそれらの組合せに対する安定性等の特性を有する。1又は複数の実施形態に係る基板304は、シリコン、ガラス、酸化物、セラミックス、ガラスセラミックス、又はそれらの組み合わせ等の材料から形成される。
【0043】
[0048]多層スタック306は、極紫外光112に対して反射性を有する構造である。多層スタック306は、第1の反射層312及び第2の反射層314の交互の反射層を含む。
【0044】
[0049]第1の反射層312及び第2の反射層314は、図4の反射ペア316を形成する。非限定的な実施形態では、多層スタック306は、20から60の範囲の反射ペア316、合計最大120の反射層を含む。
【0045】
[0050]第1の反射層312及び第2の反射層314は、様々な材料から形成され得る。一実施形態では、第1の反射層312及び第2の反射層314は、それぞれ、シリコン及びモリブデンから形成される。層をシリコン及びモリブデンとして示したが、交互の層は他の材料から形成され得る、又は他の内部構造を有し得ることを理解されたい。
【0046】
[0051]第1の反射層312及び第2の反射層314は、様々な構造を有し得る。一実施形態では、第1の反射層312及び第2の反射層314はいずれも、単層、多層、分割層構造、不均一構造、又はそれらの組み合わせで形成される。
【0047】
[0052]ほとんどの材料が極紫外線波長で光を吸収するため、使用される光学素子は、他のリソグラフィシステムで使用されるような透過性ではなく、反射性である。多層スタック306は、ブラッグリフレクタ又はミラーを作り出すために、異なる光学特性を有する材料の交互の薄層を有することによって、反射構造を形成する。
【0048】
[0053]一実施形態では、各交互層は、極紫外光112に対して異なる光学定数を有する。交互層は、交互層の厚さの周期が極紫外光112の波長の1/2であるときに、共振反射率を提供する。一実施形態では、13nmの波長の極紫外光112に対して、交互層は約6.5nmの厚さである。記載のサイズ及び寸法は、典型的な素子に対する通常の工学的公差の範囲内であることを理解されたい。
【0049】
[0054]多層スタック306は、様々な方法で形成することができる。一実施形態では、第1の反射層312及び第2の反射層314は、マグネトロンスパッタリング、イオンスパッタリングシステム、パルスレーザ堆積、カソードアーク堆積、又はそれらの組合せで形成される。
【0050】
[0055]例示的な実施形態では、多層スタック306は、マグネトロンスパッタリング等の物理的気相堆積技法を用いて形成される。一実施形態では、多層スタック306の第1の反射層312及び第2の反射層314は、マグネトロンスパッタリング技法によって形成される、正確な厚さ、低い粗さ、及び層間の清浄なインターフェースを含む特性を有する。一実施形態では、多層スタック306の第1の反射層312及び第2の反射層314は、物理的気相堆積によって形成される、正確な厚さ、低い粗さ、及び層間の清浄なインターフェースを含む特性を有する。
【0051】
[0056]物理的気相堆積技法を用いて形成された多層スタック306の層の物理的寸法は、反射率を高めるために精密に制御され得る。一実施形態では、シリコンの層等の第1の反射層312は、4.1nmの厚さを有する。モリブデンの層等の第2の反射層314は、2.8nmの厚さを有する。層の厚さは、極紫外線反射素子の反射率のピーク波長を決定する。層の厚さが正しくない場合、所望の波長13.5nmにおける反射率が低下する可能性がある。
【0052】
[0057]一実施形態では、多層スタック306は、60%を超える反射率を有する。一実施形態では、物理的気相堆積を用いて形成された多層スタック306は、66%から67%の範囲の反射率を有する。1又は複数の実施形態では、より硬い材料で形成された多層スタック306の上にキャッピング層308を形成すると、反射率が改善される。幾つかの実施形態では、低い粗さの層、層間の清浄なインターフェース、改善された層材料、又はそれらの組合せを用いて、70%を超える反射率が達成される。
【0053】
[0058]1又は複数の実施形態では、キャッピング層308は、極紫外光112の透過を可能にする保護層である。一実施形態では、キャッピング層308は、多層スタック306上に直接形成される。1又は複数の実施形態では、キャッピング層308は、汚染物質及び機械的損傷から多層スタック306を保護する。一実施形態では、多層スタック306は、酸素、タンタル、ヒドロタンタル、又はそれらの組み合わせによる汚染の影響を受けやすい。一実施形態に係るキャッピング層308は、汚染物質と相互作用して、汚染物質を中和する。
【0054】
[0059]1又は複数の実施形態では、キャッピング層308は、極紫外光112に対して透明である光学的に均一な構造である。極紫外光112は、キャッピング層308を通過して、多層スタック306から反射する。1又は複数の実施形態では、キャッピング層308は、1%から2%の全反射率損失を有する。1又は複数の実施形態では、異なる材料は各々、厚さに依存して異なる反射率損失を有するが、それらは全て1%から2%の範囲である。
【0055】
[0060]1又は複数の実施形態では、キャッピング層308は、滑らかな表面を有する。例えば、キャッピング層308の表面は、0.2nmRMS(二乗平均平方根)未満の粗さを有し得る。別の実施例では、キャッピング層308の表面は、1/100nm及び1/1μmの範囲の長さに対して0.08nmRMSの粗さを有する。RMS粗さは、それが測定される範囲に依存して変化する。100nmから1μmの特定範囲では、粗さは0.08nm以下となる。それ以上の範囲では、粗さは増加する。
【0056】
[0061]キャッピング層308は、様々な方法で形成され得る。一実施形態では、キャッピング層308は、マグネトロンスパッタリング、イオンスパッタリングシステム、イオンビーム堆積、電子ビーム蒸着、高周波(RF)スパッタリング、原子層堆積(ALD)、パルスレーザ堆積、カソードアーク堆積、又はそれらの組み合わせで多層スタック306上に又は多層スタック306に直接形成される。1又は複数の実施形態では、キャッピング層308は、マグネトロンスパッタリング技法によって形成される、正確な厚さ、低い粗さ、及び層間の清浄なインターフェースを含む物理的特性を有する。一実施形態では、キャッピング層308は、物理的気相堆積によって形成される、正確な厚さ、低い粗さ、及び層間の清浄なインターフェースを含む物理的特性を有する。
【0057】
[0062]1又は複数の実施形態では、キャッピング層308は、洗浄中の腐食に抵抗するのに十分な硬度を有する様々な材料から形成される。一実施形態では、ルテニウムは、良好なエッチング停止であり、動作条件下で比較的不活性であるため、キャッピング層材料として使用される。しかしながら、他の材料をキャッピング層308の形成に使用することができることを理解されたい。具体的な実施形態では、キャッピング層308は、2.5から5.0nmの範囲の厚さを有する。
【0058】
[0063]1又は複数の実施形態では、吸収体310は、極紫外光112を吸収する層である。一実施形態では、吸収体310は、極紫外光112を反射しない領域を提供することによって、EUV反射マスク106上にパターンを形成するために使用される。吸収体310は、1又は複数の実施形態によれば、極紫外光112の特定の周波数、例えば約13.5nmに対して高い吸収係数を有する材料を含む。一実施形態では、吸収体310は、キャッピング層308に直接形成され、吸収体310は、EUV反射マスク106のパターンを形成するために、フォトリソグラフィプロセスを用いてエッチングされる。
【0059】
[0064]1又は複数の実施形態によれば、極紫外線ミラー205等の極紫外線反射素子302は、基板304、多層スタック306、及びキャッピング層308で形成される。極紫外線ミラー205は、光学的に平坦な表面を有し、極紫外光112を効率的かつ均一に反射させることができる。
【0060】
[0065]1又は複数の実施形態によれば、EUVマスクブランク204等の極紫外線反射素子302は、基板304、多層スタック306、キャッピング層308、及び吸収体310で形成される。マスクブランク204は、光学的に平坦な表面を有し、極紫外光112を効率的かつ均一に反射させることができる。一実施形態では、マスクパターン114は、EUVマスクブランク204の吸収体310で形成される。
【0061】
[0066]1又は複数の実施形態によれば、キャッピング層308の上に吸収体310を形成することによって、EUV反射マスク106の信頼性が向上する。キャッピング層308は、吸収体310のためのエッチング停止層として機能する。図2のマスクパターン114が吸収体310にエッチングされると、吸収体310の下のキャッピング層308がエッチング作用を停止して、多層スタック306を保護する。1又は複数の実施形態では、吸収体310は、キャッピング層308に対してエッチング選択性がある。幾つかの実施形態では、キャッピング層308はルテニウムを含み、吸収体310はルテニウムに対してエッチング選択性がある。
【0062】
[0067]ここで、基板414と、基板414上の反射層412の多層スタックとを備え、反射層412の多層スタックは複数の反射層対を含む、極紫外線マスクブランク400を示す図5を参照する。1又は複数の実施形態では、複数の反射層対は、モリブデン(Mo)含有材料及びシリコン(Si)含有材料から選択される材料からできている。幾つかの実施形態では、複数の反射層対は、モリブデン及びシリコンの交互層を含む。極紫外線マスクブランク400は更に、反射層412の多層スタック上にキャッピング層422を含み、キャッピング層422上に吸収体420が存在する。一実施形態では、吸収体420は、第1の層420及び第2の層420bを含み、吸収体層対を提供する。1又は複数の実施形態では、複数の反射層412は、モリブデン(Mo)含有材料及びシリコン(Si)含有材料から選択され、キャッピング層422は、ルテニウムを含む。
【0063】
[0068]具体的な実施形態では、複数の吸収体層対があり、複数の吸収体層対420a、420b、420c、420d、420e、420fを含み、各ペアが(第1の層420a/第2の層420b、第1の層420c/第2の層420d、第1の層420e/第2の層420f)を含む吸収体層の多層スタック420を提供する。1又は複数の実施形態では、第1の層及び第2の層の厚さは、異なる材料及び用途に最適化され、典型的には、10から100nmの範囲である。
【0064】
[0069]1又は複数の実施形態では、キャッピング層上に吸収体420があり、吸収体は、Mo、Nb、V、Mo、Nb及びVの合金、Moの酸化物、Nbの酸化物、Vの酸化物、Moの窒化物、Nbの窒化物及びVの窒化物で構成される群から選択される第1の層(例えば420a)、並びにTaSb、CSb、SbN、TaNi、TaCu及びTaRuで構成される群から選択される第2の層(例えば420b)とを含む。具体的な実施形態では、第2の層の材料TaSb、CSb、SbN、TaNi、TaCu及びTaRuの各々は合金であり、より具体的な実施形態では、材料の各々はアモルファス合金である。
【0065】
[0070]1又は複数の実施形態では、第1の層420a及び第2の層420bを含む吸収体420は、第1の層が位相シフタであり、第2の層が追加の吸収体である2層構造を形成する。これは、異なる種類の用途において吸収体の性能を最適化するために「調整可能な」位相シフト及び反射率値を有する、エッチング可能な位相シフトマスクスタックを実現し得る。1又は複数の実施形態では、本明細書に記載の第1の層は、TaSb、CSb、SbN、TaNi、TaCu又はTaRu等の第2の層の吸収体と共に使用される場合、6から15%の反射率で215度近くの位相シフトを達成する。これにより、焦点深度(DOF)、規格化イメージログスロープ(NILS)、テレセントリック性誤差(TCE)の面で、最新のTaベースの吸収体と比較してマスクの性能を大幅に向上させることができる。
【0066】
[0071]DOFは、リソグラフィプロセスにおけるプロセスウインドウサイズに関連するものである。NILSは、リソグラフィプロセスにおける空間像の品質の尺度である。TCEは、リソグラフィプロセスにおけるデフォーカスを伴う画像シフトの尺度である。1又は複数の実施形態では、本明細書に記載のマスクブランクは、可能な限り低いTCEで可能な限り高いDOF及びNILSを提供する。
【0067】
[0072]実施形態では、2層のうちの第1の層は、Mo、Nb、V及びそれらの合金並びにそれらの酸化物及び窒化物から選択される金属である。TaSb等の2層の吸収体と共に使用される場合の材料の範囲は、6から15%の反射率で215度近くの位相シフトを達成し得る。これにより、焦点深度(DOF)、規格化イメージログスロープ(NILS)、テレセントリック性誤差(TCE)の面で、最新のTaベースの吸収体と比較してマスクの性能を大幅に向上させることができる。TaSbの代わりに使用できる他の材料としては、CSb、SbN、TaNi、TaCu及びTaRu等、高い誘電率値でエッチング可能なあらゆる材料が含まれる。
【0068】
[0073]具体的な実施形態では、第1の層420aは、モリブデン(Mo)、又はMoの酸化物及び/又は窒化物を含む。
【0069】
[0074]具体的な実施形態では、第1の層420aは、ニオブ(Nb)、又はNbの酸化物及び/又は窒化物を含む。
【0070】
[0075]具体的な実施形態では、第1の層420aは、バナジウム(V)、又はVの酸化物及び/又は窒化物を含む。
【0071】
[0076]具体的な実施形態では、第2の層はTaSbを含む。より具体的な実施形態では、TaSbは、約21.9重量%から約78.2重量%の範囲のタンタルと、約21.8重量%から約78.1重量%の範囲のアンチモンとを含む。
【0072】
[0077]具体的な実施形態では、第2の層はCSbを含む。より具体的な実施形態では、CSbは、約0.3重量%から約3.6重量%の範囲の炭素及び約96.4重量%から約99.7重量%の範囲のアンチモン、又は約5.0重量%から約10.8重量%の範囲の炭素及び約89.2重量%から約95.0重量%の範囲のアンチモンを含む。
【0073】
[0078]具体的な実施形態では、第2の層はSbNを含む。より具体的な実施形態では、SbNは、約78.8重量%から約99.8重量%の範囲のアンチモン及び約0.2重量%から約21.2重量%の範囲の窒素を含む。
【0074】
[0079]具体的な実施形態では、第2の層はTaNiを含む。より具体的な実施形態では、TaNiは、約56.9重量%から約94.6重量%の範囲のタンタルと、約5.4重量%から約43.1重量%の範囲のニッケルを含む。
【0075】
[0080]具体的な実施形態では、第2の層はTaCuを含む。より具体的な実施形態では、TaCuは、約74.0重量%から約94.2重量%の範囲のタンタル及び約5.8重量%から約26.0重量%の範囲の銅、又は約13.0重量%から約65.0重量%の範囲のタンタル及び約35.0重量%から87.0重量%の範囲の銅を含む。
【0076】
[0081]具体的な実施形態では、第2の層はTaRuを含む。より具体的な実施形態では、TaRuは、約30.9重量%から約80.7重量%の範囲のタンタル及び約19.3重量%から約69.1重量%の範囲のルテニウムを含む。
【0077】
[0082]1又は複数の実施形態によれば、吸収体層対は、第1の層(420a、420c、420e)及び第2の吸収体層(420b、420d、420f)を含み、第1の吸収体層(420a、420c、420e)及び第2の吸収体層(420b、420d、420f)は各々、0.1nmから10nmの範囲、例えば1nmから5nmの範囲、又は1nmから3nmの範囲の厚さを有する。1又は複数の具体的な実施形態では、第1の層420aの厚さは、0.5nm、0.6nm、0.7nm、0.8nm、0.9nm、1nm、1.1nm、1.2nm、1.3nm、1.4nm、1.5nm、1.6nm、1.7nm、1.8nm、1.9nm、2nm、2.1nm、2.2nm、2.3nm、2.4nm、2.5nm、2.6nm、2.7nm、2.8nm、2.9nm、3nm、3.1nm、3.2nm、3.3nm、3.4nm、3.5nm、3.6nm、3.7nm、3.8nm、3.9nm、4nm、4.1nm、4.2nm、4.3nm、4.4nm、4.5nm、4.6nm、4.7nm、4.8nm、4.9nm及び5nmである。1又は複数の実施形態では、各ペアの第1の吸収体層及び第2の吸収体層の厚さは、同じである又は異なっている。例えば、第1の吸収体層及び第2の吸収体層は、第2の吸収体層の厚さに対する第1の吸収体層の厚さの比が、1:1、1.5:1、2:1、2.5:1、3:1、3.5:1、4:1、4.5:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、又は20:1となり、第1の吸収層が各ペアにおいて第2の吸収層の厚さと等しい又はそれ以上の厚さを有するような厚さを有する。あるいは、第1の吸収体層及び第2の吸収体層は、第1の吸収体層の厚さに対する第2の吸収体層の厚さの比が、1.5:1、2:1、2.5:1、3:1、3.5:1、4:1、4.5:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、又は20:1となり、第2の吸収体層が各ペアにおいて第1の吸収体層の厚さと等しい又はそれ以上の厚さを有するような厚さを有する。
【0078】
[0083]1又は複数の実施形態によれば、極紫外光が、吸光度により、また反射層の多層スタックからの光との弱め合う干渉によって生じる位相変化により吸収されるように、異なる吸収体材料及び吸収体層の厚さが選択される。図5に示す実施形態は、3つの吸収体層対、420a/420b、420c/420d及び420e/420fを示しているが、特許請求の範囲は、特定の数の吸収体層対に限定されるべきではない。1又は複数の実施形態によれば、EUVマスクブランク400は、1から60の範囲の吸収体層対、又は10から40の範囲の吸収体層対を含み得る。
【0079】
[0084]1又は複数の実施形態によれば、吸収体層は、2%未満の反射率及び他のエッチング特性を提供する厚さを有する。吸収体層の材料特性を更に修正するために供給ガスを使用することができ、例えば、窒素(N)ガスを使用して、上記に記載される材料の窒化物を形成することができる。1又は複数の実施形態に係る吸収体層の多層スタックは、異なる材料の個々の厚さの反復パターンであり、これにより、EUV光が、吸光度による吸収だけでなく、多層吸収体スタックにより生じる位相変化によって吸収され、下の反射材料の多層スタックからの光との弱め合い干渉によって、より良いコントラストが得られる。
【0080】
[0085]本開示の別の態様は、基板上の反射層の多層スタック上に複数の反射層対を含む多層スタックを形成することと、反射層の多層スタック上にキャッピング層を形成することと、キャッピング層上に吸収体を形成することとを含む、極紫外線(EUV)マスクブランクの製造方法に関し、吸収体は、Mo、Nb、V、Mo、Nb及びVの合金、Moの酸化物、Nbの酸化物、Vの酸化物、Moの窒化物、Nbの窒化物及びVの窒化物で構成される群から選択される第1の層と、TaSb、CSb、SbN、TaNi、TaCu及びTaRuで構成される群から選択される第2の層とを含む。
【0081】
[0086]幾つかの実施形態では、第1の層は、Ar又はKrを用いたマグネトロンスパッタリングによる金属Mo、Nb、V及びそれらの合金の堆積によって形成される。Mo、Nb、Vの窒化物又は酸化物は、Mo、Nb、及びVの金属ターゲットを用いて反応性スパッタリングによって形成することができ、酸素ドーピングを伴う又は伴わない窒化物堆積においては、Ar+N又はAr+O+Nのガスによってスパッタリングが行われうる。あるいは、気相窒化作用又は酸化作用を利用することができる。このような窒化作用又は酸化作用は、金属Mo、Nb又はVの薄層(例えば、1nmから2nm)を堆積させ、電力を停止し、PVDチャンバで~2mTのNガス又はN+Oガスを5秒間流すことによって実施することができ、これが1サイクルを形成する。窒化作用の条件としては、2mTのN圧力でPVDチャンバに電力を供給しないことを含み得る。1サイクルは、期待する金属窒化物の厚さに達するまで繰り返され得る。
【0082】
[0087]EUVマスクブランクは、図4及び図5に関して上述した実施形態の特性のいずれかを有していてよく、方法は、図3に関して説明したシステムにおいて実施することができる。
【0083】
[0088]別の具体的な方法の実施形態では、異なる吸収体層は、第1の吸収体材料を含む第1のカソード及び第2の吸収体材料を含む第2のカソードを有する物理的堆積チャンバで形成される。ここで、一実施形態に係るマルチカソードチャンバ500の上部を示す図6を参照する。マルチカソードチャンバ500は、上部アダプタ504によってキャッピングされた円筒形本体部分502を有するベース構造501を含む。上部アダプタ504には、上部アダプタ504の周囲に位置決めされたカソード源506、508、510、512、及び514等の多数のカソード源が設けられている。
【0084】
[0089]1又は複数の実施形態では、本方法は、5nmから60nmの範囲の厚さを有する吸収体層を形成する。1又は複数の実施形態では、吸収体層は、51nmから57nmの範囲の厚さを有する。1又は複数の実施形態では、吸収体層を形成するために使用される材料は、吸収体層のエッチング特性を効果的にするように選択される。1又は複数の実施形態では、吸収体層の合金は、物理的堆積チャンバで形成された合金吸収体材料を共スパッタリングすることによって形成され、これにより、はるかに薄い吸収体層厚(30nm未満)が得られ、2%未満の反射率及び所望のエッチング特性を達成することができる。一実施形態では、各吸収体材料の合金割合を制御することによって、吸収体層のエッチング特性及び他の所望の特性を仕様に合わせて調整することができる。一実施形態では、合金割合は、物理的気相堆積チャンバの電圧、圧力、流量等の動作パラメータによって正確に制御することができる。一実施形態では、材料特性を更に修正するためにプロセスガスが使用され、例えば、N及び/又はOガスが、Mo、Nb、又はVの窒化物及び/又は酸化物、又はTaSb、CSb、SbN、TaNi、TaCu又はTaRuの窒化物又は酸化物を形成するために使用される。
【0085】
[0090]1又は複数の実施形態では、本明細書に記載の合金はドーパントを含む。ドーパントは、窒素又は酸素のうちの1又は複数から選択され得る。一実施形態では、ドーパントは酸素を含む。代替の実施形態では、ドーパントは窒素を含む。一実施形態では、ドーパントは、合金の重量を基準にして、約0.1重量%から約5重量%の範囲の量で合金中に存在する。他の実施形態では、ドーパントは、約0.1重量%、0.2重量%、0.3重量%、0.4重量%、0.5重量%、0.6重量%、0.7重量%、0.8重量%、0.9重量%、1.0重量%、1.1重量%、1.2重量%、1.3重量%、1.4重量%、1.5重量%、1.6重量%、1.7重量%、1.8重量%、1.9重量%、2.0重量%、2.1重量%、2.2重量%、2.3重量%、2.4重量%、2.5重量%、2.6重量%、2.7重量%、2.8重量%、2.9重量%、3.0重量%、3.1重量%、3.2重量%、3.3重量%、3.4重量%、3.5重量%、3.6重量%、3.7重量%、3.8重量%、3.9重量%、4.0重量%、4.1重量%、4.2重量%、4.3重量%、4.4重量%、4.5重量%、4.6重量%、4.7重量%、4.8重量%、4.9重量%、又は5.0重量%の量で合金中に存在する。
【0086】
[0091]1又は複数の実施形態では、吸収体層の合金は、物理的堆積チャンバで形成された共スパッタ合金吸収体材料であり、2%未満の反射率と適切なエッチング特性を達成しながら、はるかに薄い吸収体層厚(30nm未満)を得ることが可能である。1又は複数の実施形態では、吸収体層の合金は、アルゴン(Ar)、酸素(O)、又は窒素(N)のうちの1又は複数から選択されるガスによって共スパッタリングされ得る。一実施形態では、吸収体層の合金は、アルゴンと酸素の混合ガス(Ar+O)によって共スパッタリングされ得る。幾つかの実施形態では、アルゴンと酸素の混合ガスによる共スパッタリングは、合金の各金属の酸化物を形成する。他の実施形態では、アルゴンと酸素の混合ガスによる共スパッタリングは、合金の各金属の酸化物を形成しない。一実施形態では、吸収体層の合金は、アルゴンと窒素の混合ガス(Ar+N)により共スパッタリングされ得る。幾つかの実施形態では、アルゴンと窒素の混合ガスによる共スパッタリングは、合金の各金属の窒化物を形成する。他の実施形態では、アルゴンと窒素の混合ガスによる共スパッタリングは、金属合金の窒化物を形成しない。一実施形態では、吸収体層の合金は、アルゴンと酸素と窒素の混合ガス(Ar+O+N)により共スパッタリングされ得る。幾つかの実施形態では、アルゴンと酸素と窒素の混合ガスによる共スパッタリングは、各金属の酸化物及び/又は窒化物を形成する。他の実施形態では、アルゴンと酸素と窒素の混合物による共スパッタリングは、金属の酸化物又は窒化物を形成しない。一実施形態では、吸収体層のエッチング特性及び/又は他の特性は、上述したように、合金割合(複数可)を制御することによって、仕様に合わせて調整することができる。一実施形態では、合金割合(複数可)は、物理的気相堆積チャンバの電圧、圧力、流量等の動作パラメータによって正確に制御することができる。一実施形態では、材料特性を更に修正するためにプロセスガスが使用され、例えば、Nガスが、本明細書に記載の材料の窒化物を形成するために使用される。
【0087】
[0092]1又は複数の実施形態では、本明細書で使用する「共スパッタリング」とは、アルゴン(Ar)、酸素(O)、又は窒素(N)から選択される1又は複数のガスを用いて、1つのターゲットが第1の金属を含み、第2のターゲットが第2の金属を含む2つのターゲットを同時にスパッタリングし、本明細書に記載の材料の合金を含む吸収体層を堆積させる/形成することを意味する。
【0088】
[0093]マルチカソード源チャンバ500は、図3に示すシステムの一部であってよい。一実施形態では、極紫外線(EUV)マスクブランク製造システムは、EUVマスクブランクを形成するための、真空を作り出すための基板ハンドリング真空チャンバと、真空中で基板ハンドリング真空チャンバにロードされた基板を輸送するための基板ハンドリングプラットフォームと、基板ハンドリングプラットフォームによってアクセスされる複数のサブチャンバとを備える。EUVマスクブランクは、基板上の反射層の多層スタックであって、多層スタックは複数の反射層対を含む、基板上の反射層の多層スタックと、反射層の多層スタック上のキャッピング層と、キャッピング層上の吸収体とを含み、吸収体層は本明細書に記載の材料でできている。本システムは、図4又は図5に関して示したEUVマスクブランクを作るために使用され、上記の図4又は図5に関して説明したEUVマスクブランクに関して記載された特性のうちのいずれかを有し得る。
【0089】
[0094]プロセスは、一般に、プロセッサによって実行されると、プロセスチャンバに本開示のプロセスを実行させるソフトウェアルーチンとしてメモリに記憶され得る。ソフトウェアルーチンはまた、プロセッサによって制御されているハードウェアから遠隔に位置する第2のプロセッサ(図示せず)によっても記憶及び/又は実行され得る。本開示の方法の一部又は全部は、ハードウェアでも実行され得る。このように、プロセスは、ソフトウェアで実装され、コンピュータシステムを使用して実行され得る、又は例えば、特定用途向け集積回路又は他のタイプのハードウェア実装態様としてハードウェアで実装され得る、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせとして実装され得る。ソフトウェアルーチンは、プロセッサによって実行されると、汎用コンピュータを、プロセスが実行されるようにチャンバ動作を制御する特定目的コンピュータ(コントローラ)に変換する。
【0090】
[0095]本明細書全体における「一実施形態」、「特定の実施形態」、「1又は複数の実施形態」又は「実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造、材料、又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な場所での「1又は複数の実施形態では」、「特定の実施形態では」、「一実施形態では」又は「実施形態では」等の句の出現は、必ずしも本開示の同じ実施形態を指すとは限らない。更に、1又は複数の実施形態において特定の特徴、構造、材料、又は特性を任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0091】
[0096]本明細書の開示を、具体的な実施形態を参照しながら説明してきたが、これらの実施形態は、本開示の原理及び適用の単なる例示であることを理解されたい。本開示の主旨及び範囲から逸脱することなく、本開示の方法及び装置に様々な修正及び変更を加えることができることが、当業者には明らかであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲及びその等価物の範囲内にある修正及び変更を含むことが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6