IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京セラ株式会社の特許一覧 ▶ 国立大学法人 東京大学の特許一覧

<>
  • 特許-被覆工具 図1
  • 特許-被覆工具 図2
  • 特許-被覆工具 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】被覆工具
(51)【国際特許分類】
   B23B 27/14 20060101AFI20240321BHJP
   B23C 5/16 20060101ALI20240321BHJP
   C23C 14/06 20060101ALI20240321BHJP
   C23C 16/34 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
B23B27/14 A
B23C5/16
C23C14/06 A
C23C16/34
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021572723
(86)(22)【出願日】2021-01-18
(86)【国際出願番号】 JP2021001489
(87)【国際公開番号】W WO2021149642
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-07-08
(31)【優先権主張番号】P 2020006886
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】504137912
【氏名又は名称】国立大学法人 東京大学
(74)【代理人】
【識別番号】110003029
【氏名又は名称】弁理士法人ブナ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 隼人
(72)【発明者】
【氏名】谷渕 栄仁
(72)【発明者】
【氏名】霜垣 幸浩
(72)【発明者】
【氏名】百瀬 健
(72)【発明者】
【氏名】出浦 桃子
【審査官】中川 康文
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-183862(JP,A)
【文献】特開2018-094669(JP,A)
【文献】特開2014-159072(JP,A)
【文献】特開2013-078840(JP,A)
【文献】特開2010-264574(JP,A)
【文献】国際公開第2019/048507(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/016488(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23B 27/00-29/34
B23B 51/00-51/14
B23C 1/00-9/00
C23C 14/00-14/58
C23C 16/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体と、該基体の上に位置する被覆膜とを有する被覆工具であって、
該被覆工具は、第1面と、該第1面と隣り合う第2面と、前記第1面と前記第2面の稜線部の少なくとも一部に位置する切刃とを備え、
前記被覆膜は、AlTiN膜を具備し、
前記被覆膜は、前記基体の表面に平行で、前記切刃における1つの切刃と90°の角度で交わる第1方向の第1圧縮応力σ11と、前記第1方向と90°の角度で交わる第2方向の第2圧縮応力σ22とを有し、
前記第1圧縮応力σ11は、前記第2圧縮応力σ22よりも大きい、被覆工具。
【請求項2】
前記第1圧縮応力σ11は、前記第2圧縮応力σ22の1.05倍以上である、請求項1に記載の被覆工具。
【請求項3】
前記第1圧縮応力σ11は、200~2000MPaであり、前記第2圧縮応力σ22は、100~1500MPaである、請求項1または2に記載の被覆工具。
【請求項4】
前記AlTiN膜は、AlxTi1-xNとしたとき、xは、0.7~0.9である、請求項1~3のいずれかに記載の被覆工具。
【請求項5】
前記第1面は、すくい面であり、前記第2面は、逃げ面である、請求項1~4のいずれかに記載の被覆工具。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2020年1月20日に出願された日本国特許出願2020-006886号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
【技術分野】
【0002】
本開示は、被覆工具に関する。
【背景技術】
【0003】
被覆工具として、例えば、特開2013-158868号公報(特許文献1)に記載の表面被覆切削工具が知られている。特許文献1に記載の表面被覆切削工具(被覆工具)は、工具基体の表面にAlとCrの複合窒化物層からなる硬質被覆層が蒸着形成されている。硬質被覆層の蒸着形成は、物理蒸着(PVD)法の1種であるアークイオンプレーティング法で行われている。そして、すくい面と逃げ面の交差稜線部から所定の範囲内における逃げ面の複合窒化物層について、2D法により残留応力を測定した場合、交差稜線部と平行な方向の圧縮残留応力σ11と、σ11と直交する方向の圧縮残留応力σ22とが、所定の関係を満足する。
【発明の概要】
【0004】
本開示の限定されない一例の被覆工具は、基体と、該基体の上に位置する被覆膜とを有している。該被覆工具は、第1面と、該第1面と隣り合う第2面と、前記第1面と前記第2面の稜線部の少なくとも一部に位置する切刃とを備えている。前記被覆膜は、AlTiN膜を具備している。前記被覆膜は、前記基体の表面に平行で、前記切刃と90°の角度で交わる第1方向の第1圧縮応力σ11と、前記第1方向と90°の角度で交わる第2方向の第2圧縮応力σ22とを有している。そして、前記第1圧縮応力σ11は、前記第2圧縮応力σ22と異なる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示の限定されない実施形態の被覆工具を示す斜視図である。
図2図1に示す被覆工具におけるII-II断面を拡大した図である。
図3図1に示す被覆工具の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<被覆工具>
以下、本開示の限定されない実施形態の被覆工具について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する図は、説明の便宜上、実施形態を説明する上で必要な構成のみを簡略化して示したものである。したがって、被覆工具は、参照する図に示されていない任意の構成を備え得る。また、図中の構成の寸法は、実際の構成の寸法および寸法比率などを忠実に表したものではない。
【0007】
図1図3に例示されている被覆工具1は、被削材を切削加工するときに使用される切削工具(切削インサート)である。被覆工具1は、切削工具の他、例えば、摺動部品や金型などの耐摩部品、掘削工具、刃物などの工具、耐衝撃部品などにも適用できる。なお、被覆工具1の用途は、例示したものに限定されない。
【0008】
被覆工具1は、基体2と、基体2の上に位置する被覆膜3とを有していてもよい。
【0009】
基体2の材質としては、例えば、硬質合金、セラミックスおよび金属などが挙げられ得る。硬質合金としては、例えば、WC(炭化タングステン)と、所望により、WC以外の周期表第4、5、6族金属の炭化物、窒化物、炭窒化物の群から選ばれる少なくとも1種とからなる硬質相を、Co(コバルト)やNi(ニッケル)などの鉄属金属からなる結合相で結合させた超硬合金などが挙げられ得る。また、他の硬質合金として、Ti基サーメットなども挙げられ得る。セラミックスとしては、例えば、Si34(窒化珪素)、Al23(酸化アルミニウム)、ダイヤモンドおよびcBN(立方晶窒化ホウ素)などが挙げられ得る。金属としては、例えば、炭素鋼、高速度鋼および合金鋼などが挙げられ得る。なお、基体2の材質は、例示したものに限定されない。
【0010】
被覆膜3は、基体2の表面4の全面を覆ってもよく、また、一部のみを覆ってもよい。被覆膜3が基体2の表面4の一部のみを被覆しているときは、被覆膜3は、基体2の上の少なくとも一部に位置していると言うことができる。
【0011】
図1図3に例示されている被覆膜3は、化学蒸着(CVD)法で成膜されていてもよい。言い換えれば、図1図3に例示されている被覆膜3は、CVD膜であってもよい。
【0012】
被覆膜3の厚みは、例えば、1~20μmに設定してもよい。被覆膜3の厚みは、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いた断面測定によって測定することができる。
【0013】
被覆工具1は、第1面5(上面)と、第1面5と隣り合う第2面6(側面)と、第1面5と第2面6の稜線部の少なくとも一部に位置する切刃7とを備えていてもよい。切刃7は、稜線部の一部に位置してもよく、また、稜線部の全部に位置してもよい。
【0014】
第1面5は、すくい面であってもよい。第1面5は、その全面がすくい面であってもよく、また、その一部がすくい面であってもよい。例えば、第1面5のうち切刃7に沿った領域が、すくい面であってもよい。
【0015】
第2面6は、逃げ面であってもよい。第2面6は、その全面が逃げ面であってもよく、また、その一部が逃げ面であってもよい。例えば、第2面6のうち切刃7に沿った領域が、逃げ面であってもよい。
【0016】
なお、図1に例示されている被覆工具1は四角板形状であるが、被覆工具1の形状としてはこのような形状に限定されない。例えば、図1に例示されている第1面5は四角形であるが、第1面5が四角形ではなく、三角形または六角形などであっても何ら問題ない。
【0017】
被覆工具1の大きさは、特に限定されない。例えば、図1に例示されている被覆工具1では、第1面5の一辺の長さを3~20mm程度に設定できる。また、第1面5から第1面5の反対側に位置する面(下面)までの高さを5~20mm程度に設定できる。
【0018】
ここで、被覆膜3は、AlTiN(窒化チタンアルミニウム)膜を具備していてもよい。また、被覆膜3は、図2および図3に示す限定されない一例のように、基体2の表面4に平行で、切刃7と90°の角度で交わる第1方向Xの第1圧縮応力(圧縮残留応力)σ11と、第1方向Xと90°の角度で交わる第2方向Yの第2圧縮応力(圧縮残留応力)σ22とを有していてもよい。そして、第1圧縮応力σ11は、第2圧縮応力σ22と異なっていてもよい。これらの構成を有する被覆工具1は、寿命が長い。
【0019】
なお、被覆膜の成膜方法には、PVD法とCVD法がある。PVD法では、成膜時の磁力を制御することで、被覆膜の残留応力に異方性を持たせることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0020】
CVD法では、被覆膜に異方性を持たせる手段がなく、σ11とσ22とは、ほぼ同じ値であった。また、残留応力の異方性を有するAlTiN膜についての先行技術は知られていない。
【0021】
第1方向Xおよび第2方向Yは、基体2の表面4に実質的に平行であればよく、例えば、±5°程度の誤差を含むものであっても構わない。また、第1方向Xは、実質的に切刃7と90°の角度で交わればよく、例えば、±5°程度の誤差を含むものであっても構わない。第2方向Yは、実質的に第1方向Xと90°の角度で交わればよく、例えば、±5°程度の誤差を含むものであっても構わない。
【0022】
第1圧縮応力σ11は、第2圧縮応力σ22の0.95倍以下または1.05倍以上であってもよい。このような構成を満たすときに、第1圧縮応力σ11が第2圧縮応力σ22と異なると判断してもよい。
【0023】
第1圧縮応力σ11は、第2圧縮応力σ22よりも大きくてもよい。このような構成を満たすときは、被覆工具1の寿命がより長い。具体的には、亀裂(クラック)の進展が抑制され、切刃7の耐欠損性が向上する。
【0024】
第1圧縮応力σ11は、200~2000MPaであってもよい。また、第2圧縮応力σ22は、100~1500MPaであってもよい。これらの構成を満たすときは、被覆工具1の寿命がより長い。第1圧縮応力σ11および第2圧縮応力σ22は、例えば、2D法によって測定することができる。
【0025】
AlTiN膜は、AlxTi1-xNとしたとき、xが0.7~0.9であってもよい。このような構成を満たすときは、被覆工具1の寿命がより長い。具体的には、耐摩耗性及び耐チッピング性に優れる。xは、例えば、SEM-EDSによって測定することができる。
【0026】
AlTiN膜の厚みは、例えば、1~20μmに設定してもよい。なお、被覆膜3は、AlTiN膜以外の他の膜を具備してもよい。
【0027】
<被覆工具の製造方法>
次に、本開示の限定されない実施形態の被覆工具の製造方法について、被覆工具1を製造する場合を例に挙げて説明する。
【0028】
基体2として、硬質合金からなる基体2を作製する場合を例に挙げて説明する。まず、焼成によって基体2を形成できる金属炭化物、窒化物、炭窒化物、酸化物などの無機物粉末に、金属粉末、カーボン粉末などを適宜添加して混合し、プレス成形、鋳込成形、押出成形、冷間静水圧プレス成形などの公知の成形方法によって所定の工具形状に成形してもよい。その後、得られた成形体を真空中または非酸化性雰囲気中で焼成することによって硬質合金からなる基体2を得てもよい。基体2の表面4には、研磨加工やホーニング加工を施してもよい。
【0029】
次に、得られた基体2の表面4にCVD法によって被覆膜3を成膜し、被覆工具1を得てもよい。AlTiN膜を具備する被覆膜3の成膜条件としては、例えば、混合ガスの組成として、TiCl4(四塩化チタン)ガスを0.05~0.5体積%、AlCl3(三塩化アルミニウム)ガスを0.2~2.0体積%、NH3(アンモニア)ガスを3~10体積%の比率で含み、残りがH2(水素)ガスからなる混合ガスを用い、成膜温度を700~900℃、圧力を1~10kPaとする条件などが挙げられる。
【0030】
ここで、成膜時に切刃7に対して略直角に交わる方向あるいは略平行な方向に、特定の流量(速度)で混合ガスを供給すると、上述した構成の被覆膜3が成膜され易い。例えば、切刃7に対して略直角に交わる方向に混合ガスを供給する場合には、速度を5~50m/sに設定してもよい。また、切刃7に対して略平行な方向に混合ガスを供給する場合には、流量を10~100L/min、速度を5~50m/sに設定してもよい。なお、角度が「略」の表現を含む場合には、±10°程度のズレを含んでもよいことを意味する。
【0031】
得られた被覆工具1において、切刃7を含む領域に研磨加工を施してもよい。これにより、切刃7を含む領域が平滑になり、その結果、被削材の溶着が抑制され、切刃7の耐欠損性が向上する。
【0032】
以下、実施例を挙げて本開示を詳細に説明するが、本開示は以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例
【0033】
[試料No.1~19]
<被覆工具の作製>
まず、基体を作製した。具体的には、平均粒径1.2μmのWC粉末に対して、平均粒径1.5μmの金属Co粉末を6質量%、TiC(炭化チタン)粉末を2.0質量%、Cr32(炭化クロム)粉末を0.2質量%の比率で添加して混合し、プレス成形により切削工具形状(SEEN1203AFTN)に成形した。得られた成形体について、脱バインダ処理を施し、0.5~100Paの真空中、1400℃で1時間焼成して超硬合金からなる基体を作製した。さらに、作製した基体のすくい面(第1面)側にブラシ加工で刃先処理(Rホーニング)を施した。
【0034】
次に、得られた基体の上にCVD法により厚み4μmの被覆膜(AlTiN膜)を成膜し、表1に示す被覆工具を得た。なお、被覆膜の厚みは、SEMによる断面測定で得た値である。
【0035】
成膜条件は、表1に示したAlTiN膜の組成ごとに以下に示した。
【0036】
試料No.1、17の成膜時の混合ガスの組成
Al0.65Ti0.35
TiCl4ガス:0.35体積%
AlCl3ガス:0.65体積%
NH3ガス :7.0体積%
2ガス :残部
【0037】
試料No.18の成膜時の混合ガスの組成
Al0.8Ti0.2
TiCl4ガス:0.2体積%
AlCl3ガス:0.8体積%
NH3ガス :7.0体積%
2ガス :残部
【0038】
試料No.2~16の成膜時の混合ガスの組成
Al0.9Ti0.1
TiCl4ガス:0.1体積%
AlCl3ガス:0.9体積%
NH3ガス :7.0体積%
2ガス :残部
【0039】
試料No.19の成膜時の混合ガスの組成
Al0.95Ti0.05
TiCl4ガス:0.05体積%
AlCl3ガス:0.95体積%
NH3ガス :7.0体積%
2ガス :残部
【0040】
(成膜温度、圧力および速度などの条件)
成膜温度:730℃~900℃(表1には、「温度」と省略して示す。)
設置角度:0°、45°、90°
圧力 :5.0kPa
【0041】
表1において、設置角度が90°と記載した試料は、切刃に対して略直角に交わる方向に以下の速度で混合ガスを供給した。また、設置角度が45°と記載した試料は、切刃に対して略45°に交わる方向に以下の速度で混合ガスを供給した。
速度:5m/s~50m/s
【0042】
表1において、設置角度が0°と記載した試料No.5は、切刃に対して略平行な方向に以下の流量および速度で混合ガスを供給した。なお、ガスを供給する速度はV=(S/L)×(T’/P’)にて求める。Vは速度、Sは炉内の断面積(m2)、Lは流量、T’は製膜温度(K)/300K、P’は炉内圧力(kPa)/101.325kPaである。炉内の断面積はガス噴出口に対して垂直な面の断面積にて求める。炉内の断面積が位置によって変化する場合には、例えば、最大の断面積を炉内の断面積とするとよい。
流量:10L/min
速度:5m/s
【0043】
<評価>
得られた被覆工具について、第1圧縮応力σ11および第2圧縮応力σ22の測定、AlTiN膜の組成の測定および断続切削試験を行った。各測定方法を以下に示すとともに、結果を表1に示す。
【0044】
(第1圧縮応力σ11および第2圧縮応力σ22)
2D法によって測定した。残留応力の測定には、AlTiN(200)面又はAlTiN(111)面のピークを用いた。
【0045】
(AlTiN膜の組成)
AlxTi1-xNとしたときのxをSEM-EDSによって測定した。SEM-EDSにより任意の5点を測定し、Tiの平均値とAlの平均値よりAl比率を求めた。
【0046】
(断続切削試験:乾式フライス センターカット加工)
被削材 :クロムモリブデン鋼 (SCM440)
工具形状:SEEN1203AFTN
切削速度:300m/分
送り速度:0.20mm/rev
切り込み:2.0mm
評価項目:寿命に至る切削時間
【0047】
【表1】
【0048】
表1に示すように、σ11とσ22とが等しい、試料No.1、2、3は、寿命に至る切削時間が短かった。本開示の被覆工具は、寿命に至る切削時間が長かった。
【符号の説明】
【0049】
1・・・被覆工具
2・・・基体
3・・・被覆膜
4・・・表面
5・・・第1面
6・・・第2面
7・・・切刃
X・・・第1方向
Y・・・第2方向
図1
図2
図3