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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-19
(45)【発行日】2024-03-28
(54)【発明の名称】練りゴマ粉末及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A23L 25/00 20160101AFI20240321BHJP
【FI】
A23L25/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020059581
(22)【出願日】2020-03-30
(65)【公開番号】P2021153544
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000226976
【氏名又は名称】日清食品ホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 友宏
(72)【発明者】
【氏名】小澤 琢
(72)【発明者】
【氏名】山内 講平
【審査官】村松 宏紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-000212(JP,A)
【文献】特開2013-223480(JP,A)
【文献】特開2018-019605(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
練りゴマ60~82重量%、賦形剤15~37重量%、カゼインナトリウム2.0~4.6重量%、乳化剤1.0~3.4重量%を含み、
粉末の粒径が4~10メッシュであり、
比重が0.23~0.31g/ccであることを特徴とする練りゴマ粉末。
【請求項2】
練りゴマと、賦形剤と、カゼインナトリウムと、乳化剤と、水と、を撹拌混合し乳化物を作製する工程と、
前記乳化物を真空度が500Pa以下で乾燥し、練りゴマ乾燥物を作製する工程と、
前記練りゴマ乾燥物を4~10メッシュとなるように粉砕し、練りゴマ粉末を作製する練りゴマ粉末の製造方法であって、
乾燥後の前記練りゴマ粉末が、練りゴマ60~82重量%、賦形剤15~37重量%、カゼインナトリウム2.0~4.6重量%、乳化剤1.0~3.4重量%を含み、
乾燥後の前記練りゴマ粉末の比重が0.23~0.31g/ccであることを特徴とする練りゴマ粉末の製造方法。
【請求項3】
前記乾燥方法が真空凍結乾燥もしくは真空ベルト乾燥であることを特徴とする請求項2記載の練りゴマ粉末の製造方法。
【請求項4】
前記水の添加量が、前記練りゴマの重量に対して0.5~3倍であることを特徴とする請求項2または3記載の練りゴマ粉末の製造方法。
【請求項5】
前記賦形剤が、ラクトース、マルトースまたはDE8のデキストリンの少なくとも一つであることを特徴とする請求項2~4何れか一項記載の練りゴマ粉末の製造方法。
【請求項6】
前記乳化剤が、HLB9以下の乳化剤であることを特徴とする請求項2~5何れか一項記載の練りゴマ粉末の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱水に浮く練りゴマ粉末及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、担々麺などのゴマをスープに使用した即席食品が多数上市されている。これらは、液体スープに練りゴマのペーストを添加したり、粉末化した練りゴマを粉末スープに添加している。
【0003】
ごまの粉末化については、特許文献1及び2の技術が知られている。特許文献1は、ゴマの風味を損なわず、ゴマに含まれる脂肪油を搾り出すものでもなく、しかも、粉末としての使用が可能なゴマ粉末の製造方法の提供として、ゴマを粉砕してゴマ粉末を製造するゴマ粉末の製造方法で、焙煎したゴマを液体窒素により凍結し 、その凍結した状態のゴマを-130℃~-170℃の雰囲気中で、湿式篩の60メッシュを通る重量が80%以上でかつ200メッシュを通る重量が30%以下となるように粉砕して製造する方法が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、微細なゴマペーストやゴマ抽出物を粉体化しても、長期間保存しても油分と固形分の分離が起こらず、流動性に優れる粉末ゴマとして、乳化性賦形剤あるいは乳化剤と賦形剤とを溶解した水溶液にゴマペーストまたはゴマ抽出物を加え、乳化して得られた乳化液をスプレードライヤーを用いて乾燥することにより得られる粉末ゴマについて記載されている。
【0005】
しかしながら、これらに使用されている練りゴマは、熱水を加えると熱水中に容易に分散するか、沈殿してしまう。そのため、練りゴマが目立たなく、風味もスープと均質化してしまうか、底に溜まって風味が弱くなるなどの課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2003-192545号公報
【文献】特開2004-212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、熱水に浮き、保形性のある練りゴマ粉末及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明者らは、担々麺などのゴマを使用した即席食品において、練りゴマのペーストや粉末をスープに使用したが、練りゴマがスープ中に分散したり、沈殿したりして、インパクトのあるゴマの風味を出すことができなかった。そこで、鋭意研究した結果、スープに分散せずに熱水中に浮くような練りゴマであれば、濃度の高いゴマ風味を即席食品に付与できると考え、本発明に至った。
【0009】
すなわち、練りゴマ60~82重量%、賦形剤15~37重量、カゼインナトリウム2.0~4.6重量%、乳化剤1.0~3.4重量%を含み、粉末の粒径が4~10メッシュであり、比重が0.23~0.31/ccであることを特徴とする練りゴマ粉末である。
【0010】
また、本発明に係る練りゴマ粉末の製造方法としては、練りゴマと、賦形剤と、カゼインナトリウムと、乳化剤と、水と、を撹拌混合し乳化物を作製する工程と、前記乳化物を真空度が500Pa以下で乾燥し、練りゴマ乾燥物を作製する工程と、前記練りゴマ乾燥物を4~10メッシュとなるように粉砕し、練りゴマ粉末を作製する練りゴマ粉末の製造方法であって、乾燥後の前記練りゴマ粉末が、練りゴマ60~82重量%、賦形剤15~37重量、カゼインナトリウム2.0~4.6重量%、乳化剤1.0~3.4重量%を含み、乾燥後の前記練りゴマ粉末の比重が0.23~0.31g/ccであることが好ましい。
【0011】
また、本発明に係る練りゴマ粉末の製造方法における乾燥方法は、真空凍結乾燥もしくは真空ベルト乾燥であることが好ましい。
【0012】
また、本発明に係る練りゴマ粉末の製造方法に使用する水の添加量は、練りゴマの重量に対して0.5~3倍であることが好ましい。
【0013】
また、本発明に係る賦形剤は、ラクトース、マルトースまたはDE8のデキストリンの少なくとも一つであることが好ましい。
【0014】
また、本発明に係る乳化性はHLB9以下が好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、熱水に浮き、保形性のある練りゴマ粉末及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の記載に限定されるものではない。
【0017】
1.原料
本発明に係る練りゴマ粉末の原料としては、練りゴマ、賦形剤、カゼインナトリウム及び乳化剤を使用する。
【0018】
(練りゴマ)
本発明に係る練りゴマは、焙煎したゴマを石臼等で磨り潰し粉砕したものであり、通常の市販されている練りゴマを使用できる。練りゴマの添加量としては、乾燥後の練りゴマ粉末中に60~82重量%含まれるように配合することが好ましい。練りゴマの添加量が少ないと賦形剤などの添加量が多くなり、風味が弱くなる。練りゴマの添加量が多いと賦形剤の量が少なくなり、粉末化できなくなる。
【0019】
(賦形剤)
本発明に係る賦形剤は、粉末化することができ、練りゴマ粉末を熱湯に入れた際に容易に分散せずに保形性を有しつつも、熱湯に溶解し、練りゴマ粉末が復元する必要がある。賦形剤の種類としては、ラクトース、マルトースまたはDE8のデキストリンの少なくとも一つであることが好ましい。賦形剤の添加量としては、練りゴマ粉末中に15~37重量%の範囲が好ましい。賦形剤の量が少なすぎると、粉末化できず、賦形剤の量が多いと練りゴマの添加量が少なくなり、風味が悪く、熱水による復元性が悪くなる。
【0020】
(カゼインナトリウム)
本発明に係る練りゴマ粉末は、カゼインナトリウムを含む。カゼインナトリウムを含むことで、粉末化した際に油脂が分離せず安定する。カゼインナトリウムの添加量としては、練りゴマ粉末中に2.0~4.6重量%添加することが好ましい。
【0021】
(乳化剤)
本発明に係る乳化剤は、乳化能を有すればよく、グリセリン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、レシチンなどを使用することができる。特に好ましい乳化剤としてはHLBが9以下のものが好ましい。
【0022】
(水)
本発明に係る練りゴマ粉末の製造には、水を使用する。練りゴマに水を添加し、乳化剤によって乳化することによって、練りゴマ内に含まれる油を細かく分散させることにより、粉末化した後に油脂が分離することなく、練りゴマ粉末内に安定して含まれるようになる。水は最終的には、後述する乾燥工程によって乾燥されるため、ほとんど残らない。水の添加量が少ないと、練りゴマ中の油脂が細かく分散せず、水の量が多いと、乳化物の物性が柔らかくなり、乾燥する水の量が多くなるため好ましくない。添加する水の量としては練りゴマの量に対して0.5~3倍の範囲が好ましい。
【0023】
2.製造方法
(乳化工程)
まず、練りゴマ粉末に使用する原料を混合し、乳化物を作製する。原料の混合方法は特に限定はない。例を挙げると、練りゴマに乳化剤とカゼインナトリウムを加え混合し、水、賦形剤を入れてさらに撹拌乳化する。撹拌方法は特に限定はないが、油が分離しない程度にしっかりと乳化させることが好ましい。作製した乳化物は、乾燥を行う前に乳化が壊れない温度で加熱殺菌することができる。温度としては、60~80℃程度で10~60分程度撹拌しながら加熱殺菌すればよい。
【0024】
(乾燥工程)
続いて、乳化工程で作製した乳化物を乾燥する。乾燥は、500Pa以下の減圧化で行う。500Paよりも高いとであると、乳化物が乾燥により収縮して比重が重くなり、浮かなくなる。乾燥方法としては、真空凍結乾燥や真空ベルト乾燥が挙げられる。
【0025】
真空ベルト乾燥の場合は、乳化物を500Pa以下の減圧下とした真空ベルト乾燥機内に投入し、自己凍結させながらベルトを移動させつつ加温し、乳化物を乾燥させる。乾燥温度は60~80℃で水分が1~5重量%となるように4~12時間乾燥することが好ましい。
【0026】
真空凍結乾燥の場合は、減圧化で行うことにより、乳化物は、自己凍結された状態となるため、予め凍結させる必要はないが、真空凍結乾燥の場合は、予め乳化物を凍結させてもよい。乳化物を容器に入れ真空凍結機内に入れ、500Pa以下の減圧下とし、棚温を80℃以下の温度として水分が1~5重量%となるように4~12時間乾燥する。
【0027】
(粉砕工程)
乾燥した乳化物を粉砕する。粉砕方法は特に限定はなく、ミキサーやミルなどで粉砕すればよい。粉砕物が大きすぎるとお湯で戻した際に練りゴマ粉末の中心まで水が入りにくく硬い部分ができる。逆に粉砕しすぎるとお湯で戻した際に練りゴマ粉末が分散してしまう。好ましい粉砕物の粒度としては、4~10メッシュの範囲である。このような粒度となるように作製した乳化物の粉砕物は、篩で振るった後、練りゴマ粉末として使用する。
【0028】
このとき、練りゴマ粉末の比重は、0.23~0.31g/ccの範囲となるようにする。0.23g/cc未満だと密度が少なすぎて熱湯をかけたときに分散して保形性がない。0.31g/ccよりも高いと熱湯をかけたときに練りゴマ粉末が浮かずに沈殿する。比重の測定方法は、200ccの比重測定用のカップに練りゴマ粉末を入れ摺り切りして余計な粉末を取り除いた重量を測定し、算出する。
【0029】
作製した練りゴマ粉末は、お湯で復元する即席食品(例えば、即席カップ麺、即席スープなど)や水を入れてレンジ加熱する即席食品(即席ライスなど)のスープに用いることができる。
【0030】
以下に実施例を挙げて本実施形態をさらに詳細に説明する。
【実施例
【0031】
<実験1:配合検討>
(試験例1)~(試験例9)
下記表1に記載された配合(g)で、練りゴマ、カゼインナトリウム、乳化剤を混ぜた後、水に賦形剤を溶解または分散させて添加し、ハンドミキサーで均質になるように撹拌し乳化物を作製した。
【0032】
作製した乳化物を乳化が壊れないように撹拌しながら加熱し、80℃達温後10分間維持して加熱殺菌を行った。
【0033】
加熱殺菌した乳化物は冷却後プラスチックトレーに10mm厚となるように充填し、真空凍結機に入れ、真空度が500Pa、棚温度が70℃の環境下で乾燥し、品温が68℃以上となるように水分が飛びきるまで乾燥した。
【0034】
乾燥した乳化物は、ミルで破砕し、篩掛けをし、4メッシュパス、10メッシュオンの練りゴマ粉末サンプルを得た。
【0035】
練りゴマ粉末サンプルは、200ccのステンレス製カップに入れ、表面を摺り切った後、重量を測定し、比重(g/cc)を測定した。
【0036】
練りゴマ粉末サンプルの評価は、浮遊性、保形性(非分散性)、湯戻り、風味について行った。評価は5人のベテランパネラーにより3段階で行った。まず、練りゴマ粉末5gを紙カップに入れ、熱湯を200g注ぎ、3分間蓋をして調理し、3分後の状態で評価を行った。
【0037】
浮遊性については、練りゴマ粉末が表面に浮いて良好なものを○、練りゴマ粉末の浮遊が不十分なものを△、練りゴマ粉末が全く浮遊していないものを×とした。
【0038】
保形性については、練りゴマ粉末が分散せずにかたまって存在しているものを○、練りゴマ粉末が容易に分散してしまうものを△、練りゴマ粉末がすべて溶解しまたは沈殿しているものを×とした。
【0039】
湯戻りについては、固い粉末状態のところがないものを○、粉末状態の硬い部分が一部認められるものを△、ほとんどの部分が粉末状態の硬い部分であるものを×とした。
【0040】
風味については、良好なものを○、劣るものを△、著しく劣るものを×とした。
【0041】
試験例1~9の比重及び評価結果を表2に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
添加する水は、乾燥でなくなるため、試験例1で示すように練りゴマ粉末中の練りゴマ比率が60重量%以上であれば、通常の市販されている練りゴマ粉末よりも良好なゴマの風味を感じることができる。試験例2で示すように練りゴマ比率としては82重量%よりも多くなると賦形剤等の添加量が少なくなるため、粉末化が難しくなる。賦形剤の比率としては練りゴマ粉末中に15~37重量%が好ましい。
【0045】
試験例2、3で示すように練りゴマ粉末中にガゼインナトリウムが2重量%、乳化剤が1重量%以上であれば、練りゴマ中の油脂を充分乳化でき、粉末化できる。しかしながら、ガゼインナトリウムが4.6重量%、乳化剤が3.4重量%よりも多くなると素材の風味の影響が強くなるため、練りゴマ粉末中の比率としては、乳化剤としては1~3.4重量%、カゼインナトリウムは2~4.6重量%が好ましい。
【0046】
試験例2、4、5で示すように乳化剤のHLBが高くなると練りゴマ粉末の比重が低くなるが、熱湯中に容易に分散し保形性が悪くなる結果、浮遊性も悪くなる。乳化剤のHLBが低くなっても比重は低くなるが試験例2と同等の結果であった。よって、乳化剤としてはHLBが9以下のものを使用することが好ましい。
【0047】
試験例2、6、7、8、9で示すように賦形剤としては、ラクトース、マルトース、DE8のデキストリンが好ましい。DE4のデキストリンや酸化澱粉では練りゴマ粉末の比重が高くなり、復元性も悪化した。DE8のデキストリンは、ラクトースやマルトースに比べ浮遊性は劣ったが概ね良好であった。ラクトースとマルトースはほぼ同等であったがマルトースの方が甘みを感じた。
【0048】
<実験2:製造工程の検討>
(試験例10)
真空度を10Paとする以外は、試験例2の方法に従って練りゴマ粉末サンプルを作製した。
【0049】
(試験例11)
真空度を999Paとする以外は、試験例2の方法に従って練りゴマ粉末を作製した。
【0050】
(試験例12)
練り水の加水量を41gとする以外は、試験例10の方法に従って練りゴマ粉末サンプルを作製した。
【0051】
(試験例13)
練り水の加水量を164gとする以外は、試験例10の方法に従って練りゴマ粉末サンプルを作製した。
【0052】
(試験例14)
練り水の加水量を246gとする以外は、試験例10の方法に従って練りゴマ粉末サンプルを作製した。
【0053】
実験2についても実験1同様に比重及び評価を行った。評価結果を表3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】
試験例2、10、11で示すように真空度(Pa)が低い(減圧度合いが高い)と、比重は低くなり浮遊性は増し、真空度(Pa)が高い(減圧度合いが低い)と、比重は高くなり、浮遊性が悪く、沈殿し、湯戻りも悪くなっていく。よって真空度としては500Pa以下が好ましい。
【0056】
試験例10、12、13、14で示すように添加する水の量が少ないと乳化が上手くいかなくなり、粉末の油浮きや復元性が悪くなる傾向がある。逆に添加する水の量が多いと原因はわからないが比重が重くなり、浮遊性が悪くなる。しかしながら加水量が練りゴマの2倍と3倍とで比重は変わらず、乾燥時間が長くなる。したがって、水の加水量としては練りゴマの重量に対して0.5~3倍程度の範囲が好ましい。
【0057】
実験1及び実験2の結果から、練りゴマ粉末が浮遊する比重としては、0.31g/cc以下であり、0.23g/cc未満になると保形性が悪くなることから0.23~0.31g/ccの範囲が好ましい。