(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-25
(45)【発行日】2024-04-02
(54)【発明の名称】電力供給制御装置および画像形成装置
(51)【国際特許分類】
H02J 1/00 20060101AFI20240326BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240326BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240326BHJP
H02M 3/00 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
H02J1/00 306K
G03G21/00 398
B41J29/38 104
H02M3/00 K
H02J1/00 304H
H02J1/00 304E
(21)【出願番号】P 2020003247
(22)【出願日】2020-01-10
【審査請求日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】P 2019012590
(32)【優先日】2019-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】細谷 隼平
(72)【発明者】
【氏名】山下 友主
(72)【発明者】
【氏名】岡田 憲和
(72)【発明者】
【氏名】平澤 孝明
(72)【発明者】
【氏名】山堀 俊太
【審査官】大濱 伸也
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-068913(JP,A)
【文献】特開2014-136389(JP,A)
【文献】特開2004-117468(JP,A)
【文献】特開2015-116096(JP,A)
【文献】特開2000-295384(JP,A)
【文献】特開2013-061606(JP,A)
【文献】特開2014-134683(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 1/00
H02J 7/34
G03G 21/00
B41J 29/38
H02M 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商用電源から供給された電力を用いて負荷に直流電力を供給する第1電源部と、
二次電池から供給された電力を用いて前記負荷に直流電力を供給する第2電源部と、
前記第1電源部の出力に設けられ、前記第1電源部への電流の流れ込みを防止する第1のブロックダイオードと、
前記第2電源部の出力に設けられ、前記第2電源部への電流の流れ込みを防止する第2のブロックダイオードと、
前記商用電源から前記第1電源部に入力される入力電圧および入力電流を検出する電力検出部と、
前記電力検出部によって検出された前記入力電圧および前記入力電流に基づいて、前記第1電源部から前記負荷に供給される直流電力を制御することにより、前記入力電流を前記入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御する制御手段と
を備え
、
前記第1電源部および前記第2電源部のいずれか一方のみから前記負荷に直流電力を供給可能であり、且つ、前記第1電源部および前記第2電源部の双方から前記負荷に直流電力を供給可能な電力供給制御装置であって、
前記制御手段は、
前記電力検出部によって検出された前記入力電圧および前記入力電流に基づいて、前記第1電源部から前記負荷に供給される直流電力の、上昇および低下を制御することにより、前記入力電流を前記入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御する
第1の動作モードと、
前記第1の動作モードよりも省電力な第2の動作モードと
を有し、
前記第1の動作モードにおいて、
前記第1電源部は、前記負荷が、前記定電流制御によって前記第1電源部から供給される直流電力よりも大きな大電力を必要とする場合、前記定電流制御によらず、前記大電力を、前記負荷に供給可能であり、
前記第2の動作モードにおいて、
前記制御手段は、前記入力電流を前記入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御する
ことを特徴とする電力供給制御装置。
【請求項2】
前記第1電源部の出力において前記第1のブロックダイオードと並列に設けられ、前記負荷が前記大電力を必要とする場合、前記第1のブロックダイオードの両端を短絡させることが可能なスイッチを備える
ことを特徴とする請求項
1に記載の電力供給制御装置。
【請求項3】
商用電源から供給された電力を用いて負荷に直流電力を供給する第1電源部と、
二次電池から供給された電力を用いて前記負荷に直流電力を供給する第2電源部と、
前記第1電源部の出力に設けられ、前記第1電源部への電流の流れ込みを防止する第1のブロックダイオードと、
前記第2電源部の出力に設けられ、前記第2電源部への電流の流れ込みを防止する第2のブロックダイオードと、
前記商用電源から前記第1電源部に入力される入力電圧および入力電流を検出する電力検出部と、
前記電力検出部によって検出された前記入力電圧および前記入力電流に基づいて、前記第1電源部から前記負荷に供給される直流電力を制御することにより、前記入力電流を前記入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御する制御手段と
を備え、
前記第1電源部および前記第2電源部のいずれか一方のみから前記負荷に直流電力を供給可能であり、且つ、前記第1電源部および前記第2電源部の双方から前記負荷に直流電力を供給可能な電力供給制御装置であって、
前記制御手段は、
前記電力検出部によって検出された前記入力電圧および前記入力電流に基づいて、前記第1電源部からの前記直流電力の出力のオンおよびオフを制御することにより、前記入力電流を前記入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御する
ことを特徴とす
る電力供給制御装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記電力検出部によって検出された前記入力電圧および前記入力電流に基づいて、前記第1電源部から前記負荷に至る前記直流電力の出力経路の、導通および非導通を切り替えることにより、前記入力電流を前記入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御する
ことを特徴とする請求項
3に記載の電力供給制御装置。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記電力検出部によって検出された前記入力電圧および前記入力電流に基づいて、前記第1電源部の動作および停止を切り替えることにより、前記入力電流を前記入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御する
ことを特徴とする請求項
3に記載の電力供給制御装置。
【請求項6】
請求項1から
5のいずれか一項に記載の電力供給制御装置
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力供給制御装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電力供給制御装置に関し、商用電源から電力を供給する第1の電源部と、二次電池から電力を供給する第2の電源部とを備え、第1の電源部と第2の電源部との双方から、同時に負荷へ電力を供給する技術が知られている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、商用電源を電力供給源とする主電源部と、バッテリを電力供給源とするUPS電源部とを備えたUPS内蔵電源装置において、主電源部およびUPS電源部からそれぞれ負荷に供給する直流電力の比を所定値に制御する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の電力供給制御では、主電源部とUPS電源部との電流比率を一定に制御するため、負荷電流の増減に合わせて、商用電源からの入力電力も増減する。
【0005】
例えば、負荷電流が50mAであるときに、商用電源からの入力電力が上限値(環境規制値)となるように構成した場合、負荷電流が50mA以上に増加した場合、入力電力が環境規制値を超えてしまい、反対に、負荷電流が50mA未満に減少した場合、入力電力が環境規制値に満たなくなってしまう。
【0006】
このように、従来の電力供給制御では、商用電源からの入力電力を負荷電流に応じて適切に制御できないという問題があった。
【0007】
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するため、商用電源からの入力電力を負荷電流に応じて適切に制御できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の電力供給制御装置は、商用電源から供給された電力を用いて負荷に直流電力を供給する第1電源部と、商用電源から第1電源部に入力される入力電圧および入力電流を検出する電力検出部と、電力検出部によって検出された入力電圧および入力電流に基づいて、第1電源部から負荷に供給される直流電力を制御することにより、入力電流を入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御する制御手段とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、商用電源からの入力電力を負荷電流に応じて適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る電力供給制御装置の概略構成を示す図
【
図2】本発明の一実施形態に係る電力供給制御装置による入力電力の制御例を示す図
【
図3】本発明の第1実施例に係る電力供給制御装置の構成を示す図
【
図4】本発明の第1実施例に係る電力供給制御装置が備える設定テーブルの一例を示す図
【
図5】本発明の第1実施例に係る電力供給制御装置の動作手順を示すフローチャート
【
図6】本発明の第2実施例に係る電力供給制御装置の構成を示す図
【
図7】本発明の第3実施例に係る電力供給制御装置の構成を示す図
【
図8】本発明の第4実施例に係る電力供給制御装置の構成を示す図
【
図9】本発明の第5実施例に係る電力供給制御装置の構成を示す図
【
図10】本発明の第6実施例に係る電力供給制御装置の構成を示す図
【
図11】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔一実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
【0012】
(電力供給制御装置100の概要)
図1は、本発明の一実施形態に係る電力供給制御装置100の概略構成を示す図である。
図1に示すように、電力供給制御装置100は、商用電源110、電力検出部120、第1電源部130、第2電源部140、および直流負荷150を備える。第2電源部140は、二次電池141およびDC/DCコンバータ142を有する。
【0013】
第1電源部130は、商用電源110から供給された商用電力(交流電力)を用いて直流負荷150に直流電力を供給する。第2電源部140は、二次電池141から供給された電力(直流電力)を用いて直流負荷150に直流電力(DC/DCコンバータ142によって電圧変換されたもの)を供給する。なお、第2電源部140は、DC/DCコンバータ142による定電圧制御により、常に一定の電圧を出力する。電力検出部120は、商用電源110から第1電源部130に入力される入力電圧および入力電流を検出する。
【0014】
図1に示すように、電力供給制御装置100は、直流負荷150に対する電力の供給ルートとして、第1電力供給ルートおよび第2電力供給ルートを有する。第1電力供給ルートは、第1電源部130(すなわち、商用電源110)からのみ、直流負荷150に対して電力を供給するルートである。第2電力供給ルートは、第1電源部130および第2電源部140(すなわち、商用電源110および二次電池141)の双方から、直流負荷150に対して電力を供給するルートである。
【0015】
ここで、本実施形態の電力供給制御装置100は、二次電池141を使用する「第2電力供給ルート」に関して、商用電源110と第1電源部130との間には電力検出部120を設けており、当該電力検出部120により、商用電源110から第1電源部130に入力される電力を監視し、当該電力が環境規制値を超えないように、第1電源部130の出力を制御する。
【0016】
これにより、本実施形態の電力供給制御装置100は、負荷電流が変動した場合であっても、商用電源110からの入力電力を環境規制値に維持することができ、よって、商用電源110から供給される商用電力を効率的に使用できる。
【0017】
また、本実施形態の電力供給制御装置100は、商用電力だけで負荷電力を賄える場合は、二次電池141から供給される電力を使用しないため、二次電池141の使用時間を長時間化することができる。また、二次電池141として、比較的容量が小さいものを用いることができ、よって、二次電池141のコストダウンおよびサイズダウンを図ることができる。
【0018】
(電力供給制御装置100による入力電力の制御例)
図2は、本発明の一実施形態に係る電力供給制御装置100による入力電力の制御例を示す図である。
図2(a)では、負荷電力が実線で示されており、二次電池141から直流負荷150に供給される電力が点線で示されている。すなわち、商用電源110から直流負荷150に供給される電力は、負荷電力と、二次電池141から直流負荷150に供給される電力との差分である。
【0019】
図2(a)に示すように、本実施形態の電力供給制御装置100では、負荷電力の増減に応じて、商用電源110から直流負荷150に供給される電力と、二次電池141から直流負荷150に供給される電力とが増減するようになっている。但し、
図2(b)に示すように、本実施形態の電力供給制御装置100では、電力検出部120によって商用電源110から第1電源部130に入力される入力電力を監視しており、これにより、当該入力電力が環境規制値で一定となるように、第1電源部130の出力が制御される。
【0020】
なお、電力供給制御装置100は、「第1の動作モード」と「第2の動作モード」とを有する。「第2の動作モード」は、直流負荷150が省電力負荷動作(例えば、待機動作)を行う動作モードである。「第2の動作モード」は、「第1の動作モード」よりも省電力な動作モードである。例えば、「第1の動作モード」は、電力供給制御装置100が実装される機器(例えば、画像形成装置)の「通常モード」に相当し、「第2の動作モード」は、電力供給制御装置100が実装される機器の「省電力モード」または「待機モード」に相当する。例えば、画像形成装置においては、一定時間、ジョブ要求を受け取らなかったり、操作パネルに対するユーザ操作がなされてなかったりした場合、「通常モード」から、「省電力モード」または「待機モード」に切り替わる。電力供給制御装置100は、「第2の動作モード」において、商用電源110からの入力電力を環境規制値に維持するための定電流制御を行う。
【0021】
〔第1実施例〕
(電力供給制御装置100Aの構成)
図3は、本発明の第1実施例に係る電力供給制御装置100Aの構成を示す図である。
図3に示す電力供給制御装置100Aは、
図1に示す電力供給制御装置100の一実施例を示すものである。
【0022】
図3に示すように、第1実施例に係る電力供給制御装置100Aは、商用電源110、電力検出部120、第1電源部130、第2電源部140、直流負荷150、第1のブロックダイオード161、および第2のブロックダイオード162を備える。
【0023】
電力検出部120は、電圧検出部121、電流検出部122、および通知部123を備える。電圧検出部121は、商用電源110から第1電源部130に入力される電力の入力電圧を検出する。電流検出部122は、商用電源110から第1電源部130に入力される電力の入力電流を検出する。通知部123は、電圧検出部121によって検出された入力電圧と、電流検出部122によって検出された入力電流とを、第1電源部130の出力電圧設定部135に通知する。
【0024】
第1電源部130は、ノイズフィルタ131、整流/平滑部132、およびコンバータ部133を備える。ノイズフィルタ131は、商用電源110から入力された商用電力からノイズを除去する。整流/平滑部132は、商用電源110から入力された商用電力を、整流化および平滑化する。コンバータ部133は、商用電源110から入力された商用電力を、交流電力から直流電力に変換する。
【0025】
コンバータ部133は、制御部134および出力電圧設定部135を有する。出力電圧設定部135は、通知部123から通知された入力電圧および入力電流に基づいて、第1電源部130の出力電圧を上下させる設定を行う。制御部134は、「制御手段」の一例であり、出力電圧設定部135によって設定された出力電圧に基づいて、第1電源部130の出力電圧を制御する。
【0026】
例えば、第2電源部140の出力電圧と、第1電源部130の出力電圧とが同等になった場合、双方の出力電流はほぼ均等になる。第2電源部140の出力電圧と、第1電源部130の出力電圧とが異なる場合、第1電源部130と第2電源部140とのうち、出力電圧が高いほうの出力電流が高くなる。例えば、制御部134は、第1電源部130の出力電流と第2電源部140の出力電流とのバランスを調整するように、第1電源部130の出力電圧を上下させる。
【0027】
また、制御部134は、第1電源部130の出力電圧を制御することにより、商用電源の入力電流を、商用電源の入力電圧に応じた上限電流値(環境規制値)に定電流制御する。具体的には、制御部134は、
図4に示す設定テーブルに基づいて、商用電源110からの入力電圧(通知部123から通知された入力電圧)に応じた、商用電源110からの入力電流の上限電流値(環境規制値)を決定する。例えば、通知部123から通知された入力電圧が「100V」である場合、制御部134は、
図4に示す設定テーブルに基づいて、商用電源110からの入力電流の上限電流値(環境規制値)を、「3mA」に決定する。この場合、制御部134は、商用電源110からの入力電流(通知部123から通知された入力電流)が、「3mA」以下の場合、第1電源部130の出力電圧を上昇させて、第1電源部130からの電力供給を増やすことにより、第1電源部130から優先的に直流負荷150へ電流が流れるようにする。反対に、制御部134は、商用電源110からの入力電流(通知部123から通知された入力電流)が、「3mA」以下ではない場合、第1電源部130の出力電圧を低下させて、第1電源部130からの電力供給を減らすことにより、第2電源部140から優先的に直流負荷150へ電流が流れるようにする。これにより、制御部134は、商用電源110からの入力電流が「3mA」で一定となるように、商用電源110からの入力電流を定電流制御する。
【0028】
なお、電力供給制御装置100Aにおいて、第1電源部130からの電力供給路には、第1のブロックダイオード161が設けられており、第2電源部140からの電力供給路には、第2のブロックダイオード162が設けられている。これにより、電力供給制御装置100Aは、第1電源部130から第2電源部140への電流の流れ込み、および、第2電源部140から第1電源部130への電流の流れ込みを、防止できるようになっている。
【0029】
(電力供給制御装置100Aが備える設定テーブルの一例)
図4は、本発明の第1実施例に係る電力供給制御装置100Aが備える設定テーブルの一例を示す図である。
図4に示すように、電力供給制御装置100Aが備える設定テーブルには、各入力電圧(100V,110V,120V)に対し、入力電流の上限電流値(3mA,2.7mA,2.5mA)が設定されている。これらの上限電流値は、商用電源110からの入力電力を、欧州で定められている環境規制値の一例である「0.3W」に制限するためのものである。
図4に示す設定テーブルは、電力供給制御装置100Aが備えるメモリに格納されており、制御部134によって、入力電流の上限電流値を決定する際に参照される。
【0030】
(電力供給制御装置100Aの動作手順)
図5は、本発明の第1実施例に係る電力供給制御装置100Aの動作手順を示すフローチャートである。
【0031】
まず、電力供給制御装置100Aにおいては、第1電源部130からの直流負荷150に対する直流電力の供給が維持されている(ステップS501)。これと並行して、第2電源部140からの一定の電圧の出力が維持されている(ステップS502)。
【0032】
次に、電力供給制御装置100Aが、直流負荷150が省電力負荷動作を開始したか否か(すなわち、「第2の動作モード」に切り替わったか否か)を判断する(ステップS503)。ステップS503において、直流負荷150が省電力負荷動作を開始していないと判断された場合(ステップS503:NO)、電力供給制御装置100Aは、ステップS501へ処理を戻す。
【0033】
一方、ステップS503において、直流負荷150が省電力負荷動作を開始したと判断された場合(ステップS503:YES)、電圧検出部121が、商用電源110からの入力電圧を検出する(ステップS504)。さらに、制御部134が、ステップS504で検出された入力電圧に基づいて、
図4に示す設定テーブルから、入力電流の上限電流値を決定する(ステップS505)。
【0034】
次に、電流検出部122が、商用電源110からの入力電流を検出すると(ステップS506)、制御部134が、ステップS506で検出された入力電流が、ステップS505で決定された上限電流値以下であるか否かを判断する(ステップS507)。なお、ステップS507において、制御部134は、一定時間(例えば、60分)の間に検出された複数の入力電流値の平均値が、ステップS505で決定された上限電流値以下であるか否かを判断してもよい。
【0035】
ステップS507において、入力電流が上限電流値以下であると判断された場合(ステップS507:YES)、制御部134が、第1電源部130の出力電圧を上昇させる(ステップS508)。これにより、制御部134は、第1電源部130の出力電圧を第2電源部140の出力電圧よりも高めて、第1電源部130から優先的に直流負荷150へ電流が流れるようにし、商用電源110からの入力電流を上限電流値に維持する。そして、電力供給制御装置100Aは、ステップS510へ処理を進める。
【0036】
一方、ステップS507において、入力電流が上限電流値以下ではないと判断された場合(ステップS507:NO)、制御部134が、第1電源部130の出力電圧を低下させる(ステップS509)。これにより、制御部134は、第1電源部130の出力電圧を第2電源部140の出力電圧よりも低めて、第2電源部140から優先的に直流負荷150へ電流が流れるようにし、商用電源110からの入力電流を上限電流値に維持する。そして、電力供給制御装置100Aは、ステップS510へ処理を進める。
【0037】
ステップS510では、直流負荷150が省電力負荷動作を継続しているか否かを判断する。ステップS510において、直流負荷150が省電力負荷動作を継続していると判断された場合(ステップS510:YES)、電力供給制御装置100Aは、ステップS504へ処理を戻す。一方、ステップS510において、直流負荷150が省電力負荷動作を継続していないと判断された場合(ステップS510:NO)、電力供給制御装置100Aは、
図5に示す一連の動作を終了する。
【0038】
〔第2実施例〕
(電力供給制御装置100Bの構成)
図6は、本発明の第2実施例に係る電力供給制御装置100Bの構成を示す図である。
図6に示す電力供給制御装置100Bは、
図1に示す電力供給制御装置100の他の実施例を示すものである。電力供給制御装置100Bは、スイッチ163,164をさらに備える点で、
図3に示す電力供給制御装置100Aと異なる。
【0039】
スイッチ163は、通知部123と出力電圧設定部135との間に設けられている。スイッチ164は、第1電源部130と直流負荷150との間において、第1のブロックダイオード161と並列に接続されている。
【0040】
電力供給制御装置100Bでは、「第1の動作モード」において、第1電源部130から大電力を供給する際に、スイッチ163をオープンにすることで、第1電源部130は、通知部123からの信号を受信せず、第1電源部130自身で出力電圧(第2電源部140の出力電圧よりも高い電圧)を設定して、当該出力電圧を有する直流電力を直流負荷150へ供給することができる。
【0041】
これにより、電力供給制御装置100Bは、環境規制値の制約を受けない製品稼働時(例えば、MFP(Multi Function Peripheral)の「通常動作モード」におけるコピー動作等)には、商用電源110からの入力電力が環境規制値以上となる電力供給を行うことができる。
【0042】
また、電力供給制御装置100Bでは、第1電源部130から大電力を供給する際に、第1のブロックダイオード161の両端をスイッチ164によってショートさせることにより、第1のブロックダイオード161による電力損失を回避することができる。なお、スイッチ163、スイッチ164は、リレー、FET(Field Effect Transistor)等、電気的な導通状態を切り替え可能な装置であれば、如何なる装置を用いてもよい。
【0043】
〔第3,第4実施例〕
(電力供給制御装置100C,100Dの構成)
図7は、本発明の第3実施例に係る電力供給制御装置100Cの構成を示す図である。
図8は、本発明の第4実施例に係る電力供給制御装置100Dの構成を示す図である。
【0044】
図7,
図8に示す電力供給制御装置100C,100Dは、
図1に示す電力供給制御装置100のさらに他の実施例を示すものである。
図7に示す電力供給制御装置100Cは、スイッチ165をさらに備える点、出力電圧設定部135を有しない点、および、電力検出部120が通知部123の代わりに制御部124(「制御手段」の他の一例)を備える点で、
図3に示す電力供給制御装置100Aと異なる。
図8に示す電力供給制御装置100Dは、第1のブロックダイオード161を有しない点で、
図7に示す電力供給制御装置100Cと異なる。
【0045】
電力供給制御装置100C,100Dでは、第1電源部130の出力と直流負荷150との間に設けられたスイッチ165を制御することにより、第1電源部130と第2電源部140との出力バランスを調整することができる。具体的には、商用電源110からの入力電力が設定した電力以上である場合、制御部124からの制御によってスイッチ165を解放することにより、第1電源部130から直流負荷150へ電力が供給されないようにする。一方、商用電源110からの入力電力が設定した電力未満である場合、制御部124からの制御によってスイッチ165を閉じることにより、第1電源部130から直流負荷150へ電力が供給されるようにする。これにより、第1電源部130と第2電源部140との出力バランスを調整することができる。なお、第1電源部130の出力電圧が、第2電源部140の出力電圧以上であることが前提条件となる。
【0046】
〔第5,第6実施例〕
(電力供給制御装置100E,100Fの構成)
図9は、本発明の第5実施例に係る電力供給制御装置100Eの構成を示す図である。
図10は、本発明の第6実施例に係る電力供給制御装置100Fの構成を示す図である。
【0047】
図9,
図10に示す電力供給制御装置100E,100Fは、
図1に示す電力供給制御装置100のさらに他の実施例を示すものである。
図9に示す電力供給制御装置100Eは、スイッチ165の代わりにスイッチ166を備える点で、
図7に示す電力供給制御装置100Cと異なる。
図10に示す電力供給制御装置100Fは、スイッチ165を備えない点、および、制御部124がコンバータ部133の制御部134に接続されている点で、
図7に示す電力供給制御装置100Cと異なる。
【0048】
図9,
図10に示す電力供給制御装置100E,100Fは、第1電源部130の出力動作の、動作および停止を制御することにより、第1電源部130と第2電源部140との出力バランスを調整することができる。
【0049】
具体的には、
図9に示す電力供給制御装置100Eは、電力検出部120の出力と、第1電源部130の入力との間に、スイッチ166を設けている。そして、商用電源110からの入力電力が設定した電力以上である場合、制御部124からの制御によってスイッチ166を解放することにより、第1電源部130の動作を停止させて、第1電源部130から直流負荷150へ電力が供給されないようにする。一方、商用電源110からの入力電力が設定した電力未満である場合、制御部124からの制御によってスイッチ165を閉じることにより、第1電源部130を動作させて、第1電源部130から直流負荷150へ電力が供給されるようにする。これにより、第1電源部130と第2電源部140との出力バランスを調整することができる。
【0050】
また、
図10に示す電力供給制御装置100Fでは、商用電源110からの入力電力が設定した電力以上である場合、制御部124からの制御によってコンバータ部133の動作を停止させて、第1電源部130から直流負荷150へ電力が供給されないようにする。一方、商用電源110からの入力電力が設定した電力未満である場合、制御部124からの制御によってコンバータ部133を動作させることにより、第1電源部130から直流負荷150へ電力が供給されるようにする。これにより、第1電源部130と第2電源部140との出力バランスを調整することができる。
【0051】
以上説明したように、本実施形態の電力供給制御装置100は、商用電源110から供給された電力を用いて直流負荷150に直流電力を供給する第1電源部130と、二次電池141から供給された電力を用いて直流負荷150に直流電力を供給する第2電源部140と、商用電源110から第1電源部130に入力される入力電圧および入力電流を検出する電力検出部120と、電力検出部120によって検出された入力電圧および入力電流に基づいて、第1電源部130から直流負荷150に供給される直流電力を制御することにより、商用電源110からの入力電流を、商用電源110からの入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御する制御部124とを備える。
【0052】
これにより、本実施形態の電力供給制御装置100は、負荷電流の増減に関わらず、商用電源110からの入力電力を、環境規制値で一定となるように制御することができる。したがって、電力供給制御装置100によれば、商用電源からの入力電力を負荷電流に応じて適切に制御することができる。
【0053】
また、本実施形態の電力供給制御装置100において、制御部124は、電力検出部120によって検出された入力電圧および入力電流に基づいて、第1電源部130から直流負荷150に供給される直流電力の、上昇および低下を制御することにより、入力電流を入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御することができる。
【0054】
これにより、本実施形態の電力供給制御装置100は、第1電源部130から直流負荷150に供給される直流電力の上昇および低下を制御する、といった比較的簡単な制御を行うことにより、商用電源110からの入力電力を、環境規制値で一定となるように制御することができる。
【0055】
また、本実施形態の電力供給制御装置100は、第1電源部130の出力に設けられ、第1電源部130への電流の流れ込みを防止する第1のブロックダイオード161と、第2電源部140の出力に設けられ、第2電源部140への電流の流れ込みを防止する第2のブロックダイオード162とを備える。
【0056】
これにより、本実施形態の電力供給制御装置100は、第2電源部140からの第1電源部130への電流の流れ込みと、第1電源部130からの第2電源部140への電流の流れ込みとの双方を防止することができる。したがって、本実施形態の電力供給制御装置100によれば、第1電源部130からの出力電力と、第2電源部140からの出力電力との各々について、利用効率が低下してしまうことを抑制することができる。
【0057】
また、本実施形態の電力供給制御装置100において、第1電源部130は、
図6で例示したように、直流負荷150が、定電流制御によって第1電源部130から供給される直流電力よりも大きな大電力を必要とする場合、定電流制御によらず、大電力を、直流負荷150に供給することができる。
【0058】
これにより、本実施形態の電力供給制御装置100は、直流負荷150が大電力を必要としない場合は、商用電源110からの入力電力を、環境規制値で一定となるように制御することができ、直流負荷150が大電力を必要とする場合は、直流負荷150へ大電力を供給することができる。
【0059】
また、本実施形態の電力供給制御装置100は、
図6で例示したように、第1電源部130の出力において第1のブロックダイオード161と並列に設けられ、直流負荷150が大きな直流電力を必要とする場合、第1のブロックダイオード161の両端を短絡させることが可能なスイッチ164を備える構成とすることができる。
【0060】
これにより、本実施形態の電力供給制御装置100は、第1のブロックダイオード161での電力損失を回避することができる。したがって、本実施形態の電力供給制御装置100によれば、第1電源部130からの出力電力の利用効率が低下してしまうことを抑制することができる。
【0061】
また、本実施形態の電力供給制御装置100において、制御部124は、
図7~
図10で例示したように、電力検出部120によって検出された入力電圧および入力電流に基づいて、第1電源部130からの直流電力の出力のオンおよびオフを制御することにより、入力電流を入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御することができる。
【0062】
これにより、電力供給制御装置100は、第1電源部130からの直流電力の出力のオンおよびオフを制御する、といった比較的簡単な制御を行うことにより、商用電源110からの入力電力を、環境規制値で一定となるように制御することができる。
【0063】
例えば、制御部124は、
図7,
図8で例示したように、電力検出部120によって検出された入力電圧および入力電流に基づいて、第1電源部130から直流負荷150に至る直流電力の出力経路の、導通および非導通を切り替えることにより、入力電流を入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御することができる。
【0064】
また、例えば、制御部134は、
図9,
図10で例示したように、電力検出部120によって検出された入力電圧および入力電流に基づいて、第1電源部130の動作および停止を切り替えることにより、入力電流を入力電圧に応じた上限電流値に定電流制御することができる。
【0065】
〔適用例〕
図11は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置300の構成の一例を示す図である。
図11に示されているように、画像形成装置300は、中間転写ユニットと、各色の作像装置20と、露光部21と、二次転写ユニット22と、定着ユニット25とを有する。
【0066】
中間転写ユニットは、無端ベルトである中間転写ベルト10と、3つの支持ローラ14~16と、中間転写体クリーニングユニット17とを有する。中間転写ベルト10は支持ローラ14~16に掛け回され、時計回りに回転する。中間転写体クリーニングユニット17は、第2の支持ローラ15と第3の支持ローラ16の間に設けられ、画像を転写後に中間転写ベルト10の表面に残留する残留トナーを除去する。
【0067】
作像装置20は、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間に設置される。また、作像装置20は、中間転写ベルト10の搬送方向に、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの順で設置される。
【0068】
作像装置20は、クリーニングユニットと、帯電ローラ18と、除電器と、現像器と、感光体ドラムとを、色毎に有し、各色の作像を行う。尚、作像装置20は、画像形成装置300に対して脱着が可能であってもよい。
【0069】
露光部21は、作像装置20の上方に設けられる。露光部21は、画像形成を行うため、各色の感光体ドラム40にレーザ光を照射し、露光する。
【0070】
二次転写ユニット22は、中間転写ベルト10の下方に設けられ、2つのローラ23と、二次転写ベルト24とを有する。二次転写ベルト24は、無端ベルトであり、2つのローラ23に掛けられ、回転する。ローラ23及び二次転写ベルト24は、中間転写ベルト10を押し上げて、第3支持ローラ16に押し当てるように設置される。二次転写ベルト24は、中間転写ベルト10の上に形成される画像を、用紙Pに転写する。
【0071】
定着ユニット25は、二次転写ユニット22の側方に設けられ、定着ベルト26と、加圧ローラ27とを有する。トナー画像が転写された用紙Pが定着ユニット25に送られると、定着ユニット25はトナー画像を用紙Pに定着させる。定着ベルト26は無端ベルトであり、定着ベルト26に押し当てるように加圧ローラ27が設置される。
【0072】
シート反転ユニット28は、二次転写ユニット22及び定着ユニット25の下方に設けられる。シート反転ユニット28は、送られる用紙Pの表面と裏面を反転させる。尚、シート反転ユニット28は、表面に画像形成した後、裏面に画像形成する場合に用いられる。
【0073】
自動給紙装置(ADF;Auto Document Feeder)400は、操作部に備えられたスタートボタンが押され、かつ給紙台501の上に用紙Pがある場合に、用紙Pをコンタクトガラス502の上に搬送する。一方、給紙台501の上に用紙Pがない場合に、自動給紙装置400は、ユーザによって置かれるコンタクトガラス502の上の用紙Pを読み取るために、画像読み取りユニット500を起動させる。
【0074】
画像読み取りユニット500は、第1キャリッジ503と、第2キャリッジ504と、結像レンズ505と、CCD(Charge Coupled Device)506と、光源とを有する。画像読み取りユニット500は、コンタクトガラス502の上の用紙Pを読み取るために、第1キャリッジ503及び第2キャリッジ504を駆動する。
【0075】
第1キャリッジ503が有する光源は、コンタクトガラス502に向かって、光を発する。光源からの光は、コンタクトガラス502の上の用紙Pで反射した後、第1キャリッジ503にある第1ミラーで第2キャリッジ504に向かって反射する。第2キャリッジ504での反射光は、結像レンズ505により、読み取りセンサであるCCD506で結像する。
【0076】
画像形成装置300は、CCD506から取得されるデータに基づいて、Y、M、C及びK、すなわち、各色の画像データを作成する。
【0077】
画像形成装置300は、操作部に備えられたスタートボタンが押される場合、PC(Personal Computer)等の外部装置から画像形成の指示がある場合、又はファクシミリの出力指示がある場合には、中間転写ベルト10の回転を開始する。
【0078】
中間転写ベルト10の回転が開始されると、作像装置20は、作像工程を開始する。トナー画像が転写された用紙Pは、定着ユニット25に送られる。定着ユニット25によりトナー画像が用紙Pに定着され、用紙Pに画像が形成される。
【0079】
給紙テーブル200は、給紙ローラ42と、給紙ユニット43と、分離ローラ45と、搬送コロユニット48とを有する。また、給紙ユニット43は複数の給紙トレイ44を有し、搬送コロユニット48は搬送ローラ47を有する。
【0080】
給紙テーブル200は、給紙ローラ42のうち、1つの給紙ローラを選択する。給紙テーブル200は、選択される給紙ローラ42を回転させる。
【0081】
給紙ユニット43は、複数の給紙トレイ44のうち、1つの給紙トレイを選択し、給紙
トレイ44から用紙Pを供給する。供給された用紙Pは、分離ローラ45によって1枚に
分離され、搬送路46に搬送される。搬送路46では、搬送ローラ47によって用紙Pが
画像形成装置300に搬送される。
【0082】
画像形成装置300に搬送される用紙Pは、給紙路53を介してレジストローラ49へ搬送され、レジストローラ49に突き当たり停止する。そしてトナー画像が二次転写ユニット22に進入するタイミングで、二次転写ユニット22に送られる。
【0083】
尚、用紙Pは、手差しトレイ51から送られてもよい。手差しトレイ51から用紙Pが供給される場合、画像形成装置300は、給紙ローラ50を回転させる。給紙ローラ50は、手差しトレイ51上にある複数の用紙から1枚の用紙を分離させ、分離させた用紙Pを給紙路53へ搬送する。給紙路53に搬送された用紙Pは、さらにレジストローラ49へ搬送される。用紙Pがレジストローラ49に搬送された以降の処理は、給紙テーブル200から用紙Pを搬送する場合と同様である。
【0084】
用紙Pは、定着ユニット25によって定着工程が実施された後に排出される。排出された用紙Pは、切換爪55によって、排出ローラ56に送られる。排出ローラ56は、用紙Pを排紙トレイ57に送り、排紙する。
【0085】
切換爪55は、定着ユニット25から排出された用紙Pをシート反転ユニット28に搬送してもよい。シート反転ユニット28は、搬送されてきた用紙Pの表面と裏面を反転させる。反転させられた用紙Pは、表面と同様に裏面に画像形成が行われ、排紙トレイ57に搬送される。以上のようにして画像形成装置300は、用紙Pに画像形成を行う。
【0086】
このように構成された画像形成装置300は、実施形態および実施例で説明したいずれかの電力供給制御装置を備えることにより、当該電力供給制御装置によって、負荷電流の増減に関わらず、商用電源110からの入力電力を、環境規制値で一定となるように制御することができる。
【0087】
以上、本発明の好ましい実施形態および実施例について詳述したが、本発明はこれらの実施形態および実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
【符号の説明】
【0088】
100,100A~100F 電力供給制御装置
110 商用電源
120 電力検出部
121 電圧検出部
122 電流検出部
123 通知部
124 制御部(制御手段)
130 第1電源部
131 ノイズフィルタ
132 整流/平滑部
133 コンバータ部
134 制御部(制御手段)
135 出力電圧設定部
140 第2電源部
141 二次電池
142 DC/DCコンバータ
150 直流負荷
161 第1のブロックダイオード
162 第2のブロックダイオード
163,164,165,166 スイッチ
300 画像形成装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0089】