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特許7473301提供装置、提供方法、提供プログラム及び提供システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】提供装置、提供方法、提供プログラム及び提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9035 20190101AFI20240416BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240416BHJP
【FI】
G06F16/9035
G06Q50/10
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019094097
(22)【出願日】2019-05-17
(65)【公開番号】P2020190771
(43)【公開日】2020-11-26
【審査請求日】2022-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 俊仁
(72)【発明者】
【氏名】岡本 浩一
(72)【発明者】
【氏名】奥田 淳
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 裕子
【審査官】酒井 恭信
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-056112(JP,A)
【文献】特開2015-026277(JP,A)
【文献】特開2003-030422(JP,A)
【文献】特開2008-021211(JP,A)
【文献】特開2008-097313(JP,A)
【文献】特開2003-058571(JP,A)
【文献】特開2015-146133(JP,A)
【文献】特開2013-114595(JP,A)
【文献】特開2008-217133(JP,A)
【文献】特開2012-033088(JP,A)
【文献】特開2011-227720(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00 - 16/958
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が端末を介して行った子供の発育に関する行動から導き出した情報に基づいて、当該利用者の妊娠若しくは育児に関する属性を判定する判定部と、
前記判定部により判定された属性に基づいて、前記利用者に対して提供する提供情報を選択する選択部と、
前記選択部により選択された提供情報を前記利用者に提供する提供部と、
前記提供情報とともに提供される、前記子供の発育に関する新たな質問であって、前記提供情報と関連性を有する内容の質問である新たな質問を前記利用者に提供する質問提供部と
を有し、
前記判定部は、前記質問提供部により前記利用者に提供された新たな質問に対する当該利用者の回答に基づいて、当該利用者の妊娠若しくは育児に関する新たな属性をさらに判定し、
前記選択部は、前記判定部により判定された新たな属性に基づいて、前記利用者に対して提供する新たな提供情報をさらに選択し、
前記提供部は、前記選択部により選択された新たな提供情報を前記利用者にさらに提供する
ことを特徴とする提供装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記利用者が閲覧した子供の発育に関する発育情報の履歴に基づいて、当該利用者の属性を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記利用者が子供の発育に関する質問に対して行った回答に基づいて、当該利用者の属性を判定する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記回答として、予め定められた前記子供の発育に関する質問に対する回答である基本回答を受付けるとともに、当該基本回答とは異なるタイミングで、前記予め定められた前記子供の発育に関する質問以外の前記質問に対する回答である追加回答を受付ける回答受付部
を有し、
前記判定部は、前記基本回答、または、前記基本回答および前記追加回答に基づいて、前記利用者の前記属性を判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の提供装置。
【請求項5】
前記回答受付部は、前記新たな質問に対する回答を前記追加回答として受付ける
ことを特徴とする請求項4に記載の提供装置。
【請求項6】
前記選択部は、前記判定部により判定された属性に応じた数の提供情報であって、当該属性に基づく提供情報を選択する
ことを特徴とする請求項1~5のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項7】
前記選択部は、前記判定部により判定された属性に応じた種別の提供情報を選択する
ことを特徴とする請求項1~6のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項8】
前記選択部は、前記判定部により判定された属性に応じた情報量の提供情報であって、当該属性に基づく提供情報を選択する
ことを特徴とする請求項1~7のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項9】
前記選択部は、複数の利用者により投稿された投稿情報のうち、前記提供情報の提供先となる利用者の属性と対応する投稿情報を前記提供情報として選択する
ことを特徴とする請求項1~8のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項10】
前記選択部は、前記提供情報の提供先となる利用者と属性が類似する他の利用者により投稿された投稿情報を前記提供情報として選択する
ことを特徴とする請求項9に記載の提供装置。
【請求項11】
前記選択部は、他の利用者が入力した情報、および、所定の情報の中から当該他の利用者が選択した情報を含む投稿情報の中から前記提供情報を選択する
ことを特徴とする請求項9または10に記載の提供装置。
【請求項12】
前記判定部は、前記利用者の属性として、複数の属性を判定し、
前記選択部は、前記判定部により判定された複数の属性の組み合わせに基づいて、前記提供情報を選択する
ことを特徴とする請求項1~11のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項13】
前記判定部は、さらに、前記利用者の子供に関する情報に基づいて、前記利用者の前記属性を判定する
ことを特徴とする請求項1~12のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項14】
前記選択部は、前記利用者の属性、および、当該利用者と前記子供との間の関係性に基づいて、前記提供情報を選択する
ことを特徴とする請求項1~13のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項15】
前記判定部は、前記利用者の属性として、当該利用者が妊娠している胎児の週齢を判定する
ことを特徴とする請求項1~14のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項16】
提供装置が実行する提供方法であって、
利用者が端末を介して行った子供の発育に関する行動から導き出した情報に基づいて、当該利用者の妊娠若しくは育児に関する属性を判定する判定工程と、
前記判定工程により判定された属性に基づいて、前記利用者に対して提供する提供情報を選択する選択工程と、
前記選択工程により選択された提供情報を前記利用者に提供する提供工程と、
前記提供情報とともに提供される、前記子供の発育に関する新たな質問であって、前記提供情報と関連性を有する内容の質問である新たな質問を前記利用者に提供する質問提供工程と
を含み、
前記判定工程は、前記質問提供工程により前記利用者に提供された新たな質問に対する当該利用者の回答に基づいて、当該利用者の妊娠若しくは育児に関する新たな属性をさらに判定し、
前記選択工程は、前記判定工程により判定された新たな属性に基づいて、前記利用者に対して提供する新たな提供情報をさらに選択し、
前記提供工程は、前記選択工程により選択された新たな提供情報を前記利用者にさらに提供する
ことを特徴とする提供方法。
【請求項17】
利用者が端末を介して行った子供の発育に関する行動から導き出した情報に基づいて、当該利用者の妊娠若しくは育児に関する属性を判定する判定手順と、
前記判定手順により判定された属性に基づいて、前記利用者に対して提供する提供情報を選択する選択手順と、
前記選択手順により選択された提供情報を前記利用者に提供する提供手順と、
前記提供情報とともに提供される、前記子供の発育に関する新たな質問であって、前記提供情報と関連性を有する内容の質問である新たな質問を前記利用者に提供する質問提供手順と
をコンピュータに実行させ
前記判定手順は、前記質問提供手順により前記利用者に提供された新たな質問に対する当該利用者の回答に基づいて、当該利用者の妊娠若しくは育児に関する新たな属性をさらに判定し、
前記選択手順は、前記判定手順により判定された新たな属性に基づいて、前記利用者に対して提供する新たな提供情報をさらに選択し、
前記提供手順は、前記選択手順により選択された新たな提供情報を前記利用者にさらに提供する
ことを特徴とする提供プログラム。
【請求項18】
プログラムを記憶した記憶部を備えた情報処理装置と、アプリケーションプログラムを記憶した記憶部を備えた端末とを含む提供システムであって、
前記プログラムは、
利用者が端末を介して行った子供の発育に関する行動から導き出した情報に基づいて、当該利用者の妊娠若しくは育児に関する属性を判定する判定手順と、
前記判定手順により判定された属性に基づいて、前記利用者に対して提供する提供情報を選択する選択手順と、
前記選択手順により選択された提供情報を前記端末に提供する提供手順と、
前記提供情報とともに提供される、前記子供の発育に関する新たな質問であって、前記提供情報と関連性を有する内容の質問である新たな質問を前記利用者に提供する質問提供手順と
を前記情報処理装置のコンピュータに実行させ、
前記アプリケーションプログラムは、
前記情報処理装置から提供される前記提供情報を出力する出力手順、
を前記端末のコンピュータに実行させ
前記プログラムは、前記情報処理装置のコンピュータに、
前記判定手順において、さらに、前記質問提供手順により前記利用者に提供された新たな質問に対する当該利用者の回答に基づいて、当該利用者の妊娠若しくは育児に関する新たな属性を判定させ、
前記選択手順において、前記判定手順により判定された新たな属性に基づいて、前記利用者に対して提供する新たな提供情報を選択させ、
前記提供手順において、さらに、前記選択手順により選択された新たな提供情報を前記利用者に提供させ、
前記アプリケーションプログラムは、前記端末のコンピュータに、
前記出力手順において、さらに、前記情報処理装置から提供された新たな提供情報を出力させる
ことを特徴とする提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供装置、提供方法、提供プログラム及び提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、妊娠中の妊婦や育児を行う母親等の利用者に対して様々な情報を提供する技術が知られている。このような技術の一例として、育児に関する相談内容のうち、利用者の胎児または子供の発育段階に応じたジャンルに属する相談や回答を含む相談ページを提供する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-047073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、利用者にとって有用な情報を提供しているとは言えない場合がある。
【0005】
例えば、妊娠中における悪阻の状態は、利用者によって異なると考えられる。しかしながら、上述した従来技術では、悪阻を生じやすい期間の利用者に対して、悪阻に関する相談ページを提供しているに過ぎないので、登録された相談ページの中から、利用者の悪阻と対応が類似する悪阻に関する相談ページを利用者が選別することとなり、手間がかかる。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者にとって有用な情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る提供装置は、利用者の端末を介して行った子供の発育に関する行動に基づいて、当該利用者の妊娠若しくは育児に関する属性を判定する判定部と、前記判定部により判定された属性に基づいて、前記利用者に対して提供する提供情報を選択する選択部と、前記選択部により選択された提供情報を前記利用者に提供する提供部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、利用者にとって有用な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る提供システムの一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る提供装置100が実行する提供処理の概要を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る利用者データベースの一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る発育情報データベースの一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るノートデータベースの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係る画面遷移の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る画面の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態に係る画面の一例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係るノートを引き継ぐ処理に関する概念図を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る利用者端末が有する機能構成の一例を示す図である。
図13図13は、実施形態に係る第1アプリケーション制御部が有する機能構成の一例を示す図である。
図14図14は、実施形態に係る第1アプリケーションが実行させる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図15図15は、実施形態に係る利用者端末がノートにコンテンツを追加する際に実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図16図16は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0011】
(クレーム1)
利用者が端末を介して行った子供の発育に関する行動に基づいて、利用者の妊娠若しくは育児に関する属性を判定する判定部と、前記判定部により判定された属性に基づいて、前記利用者に対して提供する提供情報を選択する選択部と、前記選択部により選択された提供情報を前記利用者に提供する提供部と、を有することを特徴とする提供装置。
【0012】
このような提供装置によれば、利用者が子供の発育に関するニュースや記事、他の利用者が投稿した投稿情報を閲覧したり、利用者が投稿情報を投稿したりする等といった子供の発育に関する行動に基づいて、利用者の妊娠若しくは育児に関する属性を判定する。なお、提供装置は、例えば、利用者が第1端末(例えば、スマートフォン)を介して入力した各種の操作の内容や、操作に応じて第2端末(例えば、タブレットやスマートテレビ等)を介して閲覧した情報に基づいて、利用者の属性を判定してもよい。すなわち、提供装置は、利用者が端末を介して行った子供の発育に関する各種の行動に基づいて、属性の推定を行うのであれば、任意の態様において行われた行動に基づいて、属性の推定を行ってよい。そして、提供装置は、判定された属性に基づいて、利用者に対して提供する提供情報を選択する。そして、提供装置は、選択された提供情報を利用者に提供する。これにより、提供装置は、利用者にとって有用な情報を提供することができる。
【0013】
例えば、提供装置は、利用者の妊娠に関する属性として、悪阻が深刻であるといった属性に基づいて、悪阻が深刻である利用者にとって有用な情報を提供することができる。例えば、提供装置は、悪阻が多い利用者にとって有用な情報として、悪阻を低減できるメニュー及び食事法に関する情報を提供することができる。一方で、提供装置は、利用者の妊娠に関する属性として、悪阻がそれほど深刻ではない利用者に対して、悪阻を軽減できるメニュー及び食事法以外にも、例えば、胎児の健康のために日々の食事に加えるべき食材等といった情報を提供することができる。
【0014】
このように、提供装置は、妊娠に関する情報のうち、利用者の妊娠に関する属性に基づいて、利用者にとって有益な情報を選択するため、利用者自身がほしい情報を探す手間を省くことができる。また、提供装置は、利用者の妊娠に関する属性を判定するため、利用者毎に異なる妊娠に関する状態等に対応する適切な情報を提供することができる。
【0015】
(クレーム2)
また、提供装置は、前記利用者が閲覧した子供の発育に関する発育情報の履歴に基づいて、利用者の属性を判定する。
【0016】
このような提供装置によれば、利用者が閲覧した子供の発育に関する発育情報の履歴に基づいて、利用者の属性を判定するため、例えば、利用者の子供の年齢時に生じる出来事に関する情報を提供することができる。
【0017】
(クレーム3)
また、提供装置は、前記利用者が子供の発育に関する質問に対して行った回答に基づいて、利用者の属性を判定する。
【0018】
このような提供装置によれば、利用者が子供の発育に関する質問に対して行った回答に基づいて、利用者の属性を判定するため、利用者の属性を高精度に判定することができる。
【0019】
(クレーム4)
また、提供装置は、前記回答として、予め定められた前記子供の発育に関する質問に対する回答である基本回答を受付けるとともに、基本回答とは異なるタイミングで、前記予め定められた質問以外の前記質問に対する回答である追加回答を受付け、前記基本回答、または、前記基本回答および前記追加回答に基づいて、前記利用者の前記属性を判定する。
【0020】
このような提供装置によれば、回答として、予め定められた子供の発育に関する質問に対する回答である基本回答を受付けるとともに、基本回答とは異なるタイミングで、予め定められた質問以外の質問に対する回答である追加回答を受付け、基本回答、または、基本回答および追加回答に基づいて、利用者の属性を判定するため、利用者の属性を高精度に判定することができる。
【0021】
(クレーム5)
また、提供装置は、前記提供情報とともに、前記子供の発育に関する新たな質問を前記利用者に提供し、前記新たな質問に対する回答を前記追加回答として受付ける。
【0022】
このような提供装置によれば、提供情報とともに、子供の発育に関する新たな質問を利用者に提供し、新たな質問に対する回答を追加回答として受付けるため、利用者の属性を判定するために十分な情報を取得することができる。
【0023】
(クレーム6)
また、提供装置は、前記提供情報と関連性を有する質問を前記利用者に提供する。
【0024】
このような提供装置によれば、提供情報と関連性を有する質問を利用者に提供するため、利用者の属性を高精度に判定することができる。
【0025】
(クレーム7)
また、提供装置は、判定された属性に応じた数の提供情報を選択する。
【0026】
このような提供装置によれば、判定された属性に応じた数の提供情報を選択するため、利用者にとって有益な提供情報を高精度に選択することができる。
【0027】
(クレーム8)
また、提供装置は、判定された属性に応じた種別の提供情報を選択する。
【0028】
このような提供装置によれば、判定された属性に応じた種別の提供情報を選択するため、利用者にとって有益な提供情報を高精度に選択することができる。
【0029】
(クレーム9)
また、提供装置は、判定された属性に応じた情報量の提供情報を選択する。
【0030】
このような提供装置によれば、判定された属性に応じた情報量の提供情報を選択するため、利用者にとって有益な提供情報を高精度に選択することができる。
【0031】
(クレーム10)
また、提供装置は、複数の利用者により投稿された投稿情報のうち、前記提供情報の提供先となる利用者の属性と対応する投稿情報を前記提供情報として選択する。
【0032】
このような提供装置によれば、複数の利用者により投稿された投稿情報のうち、提供情報の提供先となる利用者の属性と対応する投稿情報を提供情報として選択するため、利用者にとって有益な提供情報を高精度に選択することができる。
【0033】
(クレーム11)
また、提供装置は、前記提供情報の提供先となる利用者と属性が類似する他の利用者により投稿された投稿情報を前記提供情報として選択する。
【0034】
このような提供装置によれば、提供情報の提供先となる利用者と属性が類似する他の利用者により投稿された投稿情報を提供情報として選択するため、利用者にとって有益な提供情報を高精度に選択することができる。
【0035】
(クレーム12)
また、提供装置は、前記他の利用者が入力した情報、および、所定の情報の中から他の利用者が選択した情報を含む投稿情報の中から前記提供情報を選択する。
【0036】
このような提供装置によれば、他の利用者が入力した情報、および、所定の情報の中から他の利用者が選択した情報を含む投稿情報の中から提供情報を選択するため、利用者にとって有益な提供情報を高精度に選択することができる。
【0037】
(クレーム13)
また、提供装置は、前記利用者の属性として、複数の属性を推定し、判定された複数の属性の組み合わせに基づいて、前記提供情報を選択する。
【0038】
このような提供装置によれば、利用者の属性として、複数の属性を推定し、判定された複数の属性の組み合わせに基づいて、提供情報を選択するため、利用者にとって有益な提供情報を高精度に選択することができる。
【0039】
(クレーム14)
また、提供装置は、さらに、前記利用者の子供に関する情報に基づいて、前記利用者の前記属性を判定する。
【0040】
このような提供装置によれば、利用者の子供に関する情報に基づいて、利用者の属性を判定するため、利用者の属性を高精度に判定することができる。
【0041】
(クレーム15)
また、提供装置は、前記利用者の属性、および、利用者と前記子供との間の関係性に基づいて、前記提供情報を選択する。
【0042】
このような提供装置によれば、利用者の属性、および、利用者と子供との間の関係性に基づいて、提供情報を選択するため、利用者にとって有益な提供情報を高精度に選択することができる。
【0043】
(クレーム16)
また、提供装置は、前記利用者の属性として、利用者が妊娠している胎児の週齢を判定する。
【0044】
このような提供装置によれば、利用者の属性として、利用者が妊娠している胎児の週齢を判定するため、利用者の属性を高精度に判定することができる。
【0045】
(クレーム19)
また、実施形態に係る提供システムは、情報処理装置に搭載されるプログラムと、端末に搭載されるアプリケーションとを含む。また、このようなプログラムは、利用者の端末における子供の発育に関する行動に基づいて、利用者の妊娠若しくは育児に関する属性を判定する処理と、判定された属性に基づいて、利用者に対して提供する提供情報を選択する選択する処理と、選択手順により選択された提供情報を端末に提供する処理とを情報処理装置が有するコンピュータに実行させる。また、このようなアプリケーションは、情報処理装置から提供される提供情報を出力する処理を端末が有するコンピュータに実行させる。
【0046】
このような提供システムによれば、利用者にとって有用な情報を提供することができる。
【0047】
以下に、提供装置、提供方法、提供プログラム及び提供システムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により提供装置、提供方法、提供プログラム及び提供システムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、以下の実施形態で説明されるコンテンツとは、如何なる情報であってよく、例えば、記事、広告コンテンツ等を示す。
【0048】
[実施形態]
〔1.提供システムの一例について〕
次に、図1を用いて、実施形態に係る提供システムの一例について説明する。図1は、実施形態に係る提供システムの一例を示す図である。図1に示すように、提供システム1は、利用者端末10と、提供装置100とを有する。
【0049】
実施形態に係る利用者端末10は、利用者によって利用される情報処理装置である。利用者端末10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。本実施形態では、利用者端末10は、スマートフォンであるものとする。
【0050】
実施形態に係る提供装置100は、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。具体的には、提供装置100は、利用者の子供の発育に関する質問への回答に基づいて、利用者の妊娠若しくは育児に関する属性を判定する。そして、提供装置100は、かかる属性に基づいて、利用者に対して提供する提供情報を選択する。そして、提供装置100は、かかる提供情報を利用者に提供する。
【0051】
〔1-1.提供システムが提供するコンテンツについて〕
ここで、図1に示す提供システム1は、利用者端末10を介して、利用者に対し、妊娠、出産、若しくは子育て等といった、子供の発育に関する情報である発育情報を提供する。例えば、提供システム1は、発育情報として、妊娠時に摂取した方が良い食品や妊娠時に推奨される運動、悪阻を軽減される手法等を説明する記事を提供する。また、提供システム1は、ある行為が悪阻を軽減されたといった内容や、この食品を摂取したらよかった等というように、各利用者により投稿された情報であって、子供の発育に関する情報である投稿情報を発育情報として提供する。なお、ここでいう子供の発育は、妊娠や出産、子育て等を含む。例えば、子供の発育は、妊娠や出産における胎児だけでなく母を含めた親や、子育てをする保育者や養護者に関する事項等の胎児や子供の成長や出産に関連する人物に関する事項等も含む。また、例えば、子供の発育は、妊娠における母の体の状態変化である悪阻に関する情報等も含む。
【0052】
また、このような記事や投稿情報以外にも、例えば、おむつや哺乳瓶、粉ミルク、抱っこひも等といった幼児用の製品、マタニティウェアといった妊娠中の利用者が利用する製品、幼児の衣類やおもちゃ等といった各種子供の発育に関連する製品やサービス(例えば、幼稚園や幼児用テーマパーク、幼児の一時預かり等)に関連する広告や各種の情報等が発育情報として提供されてもよい。
【0053】
また、提供される発育情報には、企業により登録された記事や投稿情報等といった企業コンテンツが含まれていてもよい。ここで、企業コンテンツとは、各種の企業により登録された記事等のコンテンツであり、例えば、企業が提供する製品やサービスに関する記事若しくは投稿である。なお、企業コンテンツは、例えば、企業の製品やサービスに関するウェブコンテンツへのリンクやリンクが設定された広告画像と共に、子供の発育に関する情報を含むコンテンツであってもよい。
【0054】
また、提供システム1は、ノートと呼ばれるコンテンツを用いて、発育情報を管理する機能を有する。例えば、ノートとは、利用者と利用者の属性との組ごとに生成されるコンテンツであって、各種の記事や各利用者が投稿した投稿情報等をまとめることで、利用者が所望する情報を管理するためのコンテンツである。例えば、ノートは、利用者の体験談、利用者がやりたいこと、やった方がよいこと等を所定のテーマ毎にまとめたものを含む。
【0055】
例えば、提供装置100は、妊娠15週目の利用者から、ノートに登録する情報の指定を受付ける。例えば、提供装置100は、各種記事のうち利用者が選択した記事や、他の利用者が投稿した体験談といった投稿情報のうち利用者が選択した投稿情報等、提供装置100が提供するサービスにおいて配信される情報のうち、利用者が選択した情報をノートと紐付ける。そして、提供装置100は、利用者がノートを閲覧する際に、ノートと紐付られた情報をノートに追加した状態で提供する。すなわち、ノートとは、子育てに関する各種の情報が登録されたスクラップブックの機能である。なお、提供装置100は、利用者が入力した各種のリスト(例えば、利用者がやりたいことなどのタスク)や情報等をノート中に追加してもよい。
【0056】
そして、提供装置100は、利用者の操作若しくは所定の条件が満たされた場合に、ノートの公開を行う。例えば、提供装置100は、利用者がノートの公開操作を行った場合や、利用者が妊娠15週目から妊娠16週目となった場合(すなわち、利用者の時期的な条件が変化した場合)は、利用者の属性をノートと対応付けて、ノートを公開状態とする。この結果、提供装置100は、公開されたノートを、ノートに対応付けられた属性と類似する他の利用者に対して提供することとなる。
【0057】
〔1-2.提供システムが実行する処理の概要について〕
以下、図2を用いて、提供装置100が実行する処理の概要を流れに沿って説明する。図2は、実施形態に係る提供装置100が実行する提供処理の概要を示す図である。まず、図2に示すように、提供装置100は、利用者U2や利用者U3が利用者端末12、13を用いて、体験談といった発育情報や、ノート等の各種コンテンツを受け付け、所定の記憶装置に登録する(ステップS1)。
【0058】
続いて、提供装置100は、利用者U1によって利用される利用者端末11に、各種コンテンツと、子供の発育に関する質問を提供する(ステップS2)。より具体的には、提供装置100は、利用者U1の子供の発育に関する属性に基づいて、各種コンテンツの中から選択されたコンテンツを配信する。例えば、提供装置100は、利用者U1が妊娠10週目である場合、妊娠10週目の妊婦に対して有用な情報を含む記事や、妊娠10週目の他の利用者によって投稿された投稿情報等を提供する。さらに、提供装置100は、提供するコンテンツと関連性を有する質問をコンテンツとともに提供する。例えば、コンテンツが子供の食事法に関するコンテンツである場合、提供装置100は、子供の食事法に関するコンテンツとともに、「子供の好きな食べ物は?」等のような、提供されるコンテンツと関連性を有する内容の質問を利用者に提供する。このように、提供装置100は、コンテンツとともに質問を送信することで、利用者がコンテンツを確認後に質問に回答させることができる。また、提供装置100は、利用者が質問に対してより明確なイメージをもって回答させることができる。例えば、提供装置100は、産院に対する一般的な記事とともに「あなたの産院探しのタイプは?」という質問を提供することで、利用者が産院探しのイメージを持った上で利用者のタイプを選択することを促すことができる。
【0059】
なお、提供装置100は、複数の質問を提供してもよい。例えば、提供装置100は、「あなたの産院探しのタイプは?」という質問に加えて「産院探しのタイプ診断」という質問を提供してもよい。これにより、提供装置100は、産院に対する一般的な記事を読んだ利用者のうち、自身のタイプを選択する可能性がある利用者に対して「あなたの産院探しのタイプは?」という質問を提供し、利用者に自身のタイプについて回答させることができる。一方、提供装置100は、産院に対する一般的な記事を読んだ利用者のうち、自身のタイプをまだ選択できない利用者に対して「産院探しのタイプ診断」という質問を提供することができる。このように、提供装置100は、複数の質問を提供することで、利用者が持つイメージに合わせた質問を利用者に適切に提供することができる。また、提供装置100は、コンテンツとともに質問を利用者に提供する例を挙げたが、これに限定されなくともよい。例えば、提供装置100は、利用者に対して質問のみを提供してもよい。
【0060】
そして、提供装置100は、提供された質問に対する利用者U1の回答を受け付け、記憶装置に登録する(ステップS3)。続いて、提供装置100は、記事や投稿情報などのコンテンツの閲覧履歴や回答(ステップS2で提供された質問に対する回答や、事前に提供された他の質問に対する回答等)等といった、利用者が利用者端末11を介して行った行動であって、子供の発育に関する行動に基づいて、利用者U1の属性を判定する(ステップS4)。例えば、提供装置100は、利用者が閲覧したコンテンツの傾向や、質問に対する回答の内容に基づいて、利用者の悪阻が深刻であるか否か又は情報量の多いコンテンツを好むか否か等を判定する。
【0061】
そして、提供装置100は、利用者U1の属性に応じて、利用者U1に提供するコンテンツを選択する(ステップS5)。例えば、利用者の属性が、悪阻が深刻であるものとする。また、提供情報が、悪阻の解消法に関する情報であるものとする。この場合、提供装置100は、利用者の悪阻が深刻であるといった属性に基づいて、利用者に対して提供する提供情報として、悪阻の解消法に関する情報を選択する。そして、提供装置100は、選択したコンテンツを利用者U1に提供する(ステップS6)。なお、提供装置100は、記事や投稿情報等といったコンテンツを提供する処理に限定されなくともよく、前述のノートのような複数の情報をまとめたコンテンツを提供してもよい。
【0062】
このように、提供システム1は、利用者の属性を推定し、推定した属性に応じたコンテンツ(例えば、各種の発育情報やノート等)を提供する。例えば、提供システム1は、悪阻の重さや、情報量が多いコンテンツを好むか否かといった利用者の属性に応じて、利用者に対して提供するコンテンツを選択し、選択したコンテンツを利用者に提供する。このような処理の結果、提供システム1は、利用者に対して有用な情報を提供することができる。また、提供システム1は、ノートのような複数の情報をまとめたコンテンツを提供することで、利用者が利用者の状態や価値観といった心的身体的状態にあった複数の情報をまとめて入手し、利用することができるため、利用者が自身の興味のある情報をさらに検索や取捨選択をする工数を削減することを促すことができる。
【0063】
〔2.提供装置100が有する機能構成の一例について〕
続いて、図1に戻り、提供装置100が有する機能構成の一例について説明する。なお、以下の説明においては、提供装置100が有する各機能構成が発揮する機能の一例について説明した後に、各機能構成により提供装置100が実行する処理の流れについて説明する。図1に示すように、提供装置100は、通信部110、記憶部120、および制御部130を有する。
【0064】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末10との間で情報の送受信を行う。
【0065】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、利用者データベース121と、発育情報データベース122と、ノートデータベース123とを有する。
【0066】
(利用者データベース121について)
実施形態に係る利用者データベース121は、利用者に関する情報を記憶する。ここで、図3に、実施形態に係る利用者データベース121の一例を示す。図3に示した例では、利用者データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「利用者情報」、および「属性情報」といった項目を有する情報が登録されている。また、「属性情報」には、「週数」、「タイプ」、「閲覧傾向」といった項目を有する情報が登録されている。
【0067】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「利用者情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者に関する情報である。例えば、利用者情報とは、利用者の氏名、利用者の住所、利用者の年齢や性別、利用者の嗜好等である。また、「属性情報」とは、あらかじめ設定された属性であって、対応付けられた「利用者ID」が示す利用者の妊娠、出産および子育てといった各種育児に関連する属性を示す情報である。
【0068】
例えば、「週数」は、「利用者ID」に対応付けられた週数であって、妊娠してから経過した時間を示す週数、すなわち、胎児の週齢に関する情報である。なお、「週数」は、出産してから経過した週数、月数、年数、すなわち、子供の週齢、月齢、年齢等を示すものであってもよい。「タイプ」は、「利用者ID」に対応付けられたタイプに関する情報である。ここでタイプ(以下、Typeと表記する場合がある)とは、予め設定された育児に関する利用者のタイプのうち、対応付けられた「利用者ID」が示す利用者が属するタイプを示す。すなわち、タイプは、妊娠や子育てに関する利用者の特徴等を示す。
【0069】
例えば、妊婦Aの悪阻が深刻であり、妊婦Bの悪阻が深刻ではない場合、妊婦Aと妊婦Bとの他の属性が同一若しくは類似している場合であっても、妊婦Aと妊婦Bとは、異なるタイプであると判定される。また、妊婦Aと妊婦Bとの悪阻が深刻である場合、妊婦Aと妊婦Bとの他の属性が類似しないとしても、妊婦Aと妊婦Bとは同じタイプであると判定されてもよい。一方で、例えば、妊婦Aと妊婦Bとが、悪阻を含めた複数の属性が同一若しくは類似している場合、妊婦Aと妊婦Bとは同じタイプであると判定されてもよい。また、ここでいうタイプとは、悪阻のような体調や体質といった身体的特徴に基づくタイプだけではなく、例えば、最新のサービスを利用したい、自然な物、天然由来の物を利用したいといった価値観や嗜好といった心的特徴に基づくタイプであってもよい。
【0070】
「閲覧傾向」は、「利用者ID」に対応付けられた閲覧傾向であって、コンテンツ等を閲覧する回数等の閲覧に関する傾向である閲覧傾向である。例えば、図3では、利用者IDによって識別された「U1」は、利用者情報が「利用者情報#1」であり、週数が「5W」であり、タイプが「T1」であり、閲覧傾向が「情報過多」である。なお、図3に示した例では、タイプを「T1」等の抽象的な符号で表現したが、タイプは、利用者の具体的な傾向を示す情報等であってもよい。
【0071】
また、図3では、属性情報として「週数」、「タイプ」、および「閲覧傾向」といった例を記載したが、これら以外にも、子育てに関する各種の属性が登録されていてもよい。例えば、利用者データベース121には、「属性情報」として、私立の幼稚園や学校に通わせたいか否かや自然食品の利用を重視しているか否かといった各種子育てに関連するであろう利用者のポリシー、近所に実家があるか否かや利用者の持病等といった各種子育てに関連するであろう利用者の身体的或いは心理的状態、経済状況等、子育てに関連するであろう属性を示す情報であれば、任意の属性を示す情報が採用されてよい。また、「タイプ」は、これらの任意の属性を示す情報から決定される分類であってもよい。なお、以下の説明において、単に「属性」と記載する場合は、タイプを含む各種の属性を示すものとする。
【0072】
(発育情報データベース122について)
実施形態に係る発育情報データベース122は、妊娠の経過に応じた母体の状態に関する情報を記憶する。ここで、図4に、実施形態に係る発育情報データベース122の一例を示す。図4に示した例では、発育情報データベース122は、「発育情報ID」、「コンテンツ種別」、「タグ情報」、「週数」、「Type」、「属性」といった項目を有する。
【0073】
「発育情報ID」は、発育情報を識別する識別子である。「コンテンツ種別」は、「発育情報ID」に対応付けられたコンテンツの種別に関する情報である。「タグ情報」は、「発育情報ID」に対応付けられたコンテンツのタグに関する情報である。
【0074】
「週数」は、「発育情報ID」に対応付けられた週数であって、妊娠してから経過した時間を示す週数に関する情報、すなわち、胎児の週齢である。「Type」は、「発育情報ID」に対応付けられたタイプに関する情報である。「属性」は、「発育情報ID」に対応付けられた属性に関する情報であって、利用者の属性に関する情報であり、例えば、「発育情報ID」が示す発育情報と関連性が高い利用者の属性を示す情報である。
【0075】
例えば、図4では、発育情報IDによって識別された「C1」は、コンテンツ種別が「記事」であり、タグ情報が「つわり」であり、週数が「5W」であり、Typeが「T1」であり、属性が「Z1」である。なお、図3に示した例では、タイプを「T1」等の抽象的な符号で表現したが、タイプは、利用者の具体的な傾向を示す情報等であってもよい。また、図4に示した例では、属性を「Z1」等の抽象的な符号で表現したが、属性は、利用者の属性を示す情報等であってもよい。
【0076】
(ノートデータベース123について)
ノートデータベース123は、ノートに関する情報が登録される。なお図5に、実施形態に係るノートデータベース123の一例を示す。図5に示した例では、ノートデータベース123は、「ノートID」、「利用者ID」、「紐付ID」、「週数」、「Type」、「属性」といった項目を有する。
【0077】
「ノートID」は、ノートを識別する識別子である。「利用者ID」は、「ノートID」に対応付けられた利用者を識別する識別子である。「紐付ID」は、「ノートID」に対応付けられた紐付いたコンテンツに関する情報である。
【0078】
「週数」は、「ノートID」に対応付けられた週数であって、妊娠してから経過した時間を示す週数に関する情報である。「Type」は、「ノートID」に対応付けられたTypeに関する情報である。「属性」は、「ノートID」に対応付けられた属性に関する情報であって、利用者の属性に関する情報である。
【0079】
例えば、図5では、ノートIDによって識別された「N1」は、利用者IDが「U1」であり、紐付IDが「C1、C5…」であり、週数が「5W」であり、Typeが「T1」であり、属性が「Z1」である。なお、図5に示した例では、Typeや属性を「T1」、「Z1」といった抽象的な符号で表現したが、ノートデータベース123には、利用者の具体的な傾向を示す情報等が登録されることとなる。
【0080】
(制御部130について)
図1に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(提供プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0081】
図1に示すように、制御部130は、質問提供部131と、回答受付部132と、判定部133と、選択部134と、提供部135と、指定受付部136と、紐付部137と、登録部138と、編集部139と、評価受付部140とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図1に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図1に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0082】
(質問提供部131について)
質問提供部131は、あらかじめ定められた子供の発育に関する質問(以下、「基本質問」と記載する場合がある。)を利用者に提供する。例えば、質問提供部131は、提供装置100から提供される各種の情報を閲覧するためのアプリケーションを利用者端末10が初めて起動した場合(例えば、インストール後の初回起動時等)は、利用者のタイプといった属性を推定するための質問のうち、予め定められた基本質問のみを提供する。その後、質問提供部131は、利用者が各種のコンテンツを閲覧した場合等、所定のタイミングで、他の質問を提供する。なお、基本質問は、例えば、利用者及び利用者の子供(胎児含む)の名前(ニックネーム含む)や性別、出産予定日(もしくは現在の妊娠週数)や誕生日(もしくは子供の年齢や月齢)、居住地域や年齢、就業の有無等、利用者(及び子供や胎児)の情報のうち変更が無い、または変更されることが少ない情報に関する質問等である。
【0083】
ここで、質問提供部131は、記事等といった各種の提供情報が提供された場合は、子供の発育に関する新たな質問を利用者に提供する。より具体的には、質問提供部131は、利用者に提供される提供情報と関連性を有する内容の質問を利用者に提供する。
【0084】
例えば、提供情報が子供の食事法に関するコンテンツであるものとする。また、子供の発育に関する新たな質問が子供の発話回数であるものとする。この場合、質問提供部131は、子供の食事法に関するコンテンツとともに、子供の発話回数に関する質問を利用者に提供する。また、例えば、妊婦の週数に応じた特集として“産院選び”のコンテンツを提供する際に、質問提供部131は、“産院選び”の記事とともに“産院に関する価値観”に関する質問を提供する。この質問に対する回答に応じて、“産院選び”のさらなるコンテンツを選択し、ユーザに提供する。このように、週数や子供の年齢に合わせたコンテンツの提供の際に、コンテンツに関連するユーザの属性(例えば質問に対する回答)を取得することで、ユーザの属性を取得しやすくすることができ、よりユーザの属性に合ったコンテンツを提供しやすくすることができる。
【0085】
なお、質問提供部131は、例えば、属性のうち所定の項目を判定するための質問と、他の項目を判定するための質問とを異なるタイミングで提供してもよい。例えば、質問提供部131は、アプリケーションが起動され、利用者からタイプ診断の許諾若しくは申請を受け付けた際に、利用者のタイプを判定するための質問を提供し、その後、利用者がコンテンツを閲覧する度に、タイプ以外の項目を判定するための質問を出力してもよい。また、質問提供部131は、例えば、胎児の週齢が変化したと推定される場合等、所定の条件が満たされた場合に、再度タイプ診断を行うための質問を提供してもよい。
【0086】
このように、質問提供部131は、利用者に対して段階的に質問を提供するので、例えば、アプリケーションの機能を利用するための情報入力量を削減する結果、アプリケーションや提供装置100が提供するサービスに対する利用者の印象を改善することができる。例えば、アプリケーションの利用開始時に大量の質問に回答しなければアプリケーションを利用できないといった場合、ユーザは時間をかけなければアプリケーションの利用を開始できず、結果、ユーザはアプリケーションの利用を開始する前に利用しないようになってしまう。また、アプリケーションの起動時に悪阻の状態を質問したとしても、未だ悪阻が出ていない利用者は、どのように返答してよいかわからないと考えられる。そこで、質問提供部131は、例えば、利用者が悪阻の記事に興味を有したと推定される場合(例えば、利用者が悪阻の記事を閲覧した場合、利用者の週数が一般的に悪阻の生じる週数であるときに悪阻のコンテンツを配信する場合等)に、悪阻に関する質問を提供する。この結果、提供装置100は、利用者の属性を適切なタイミングで判定することができる。
【0087】
(回答受付部132について)
回答受付部132は、回答として、予め定められた子供の発育に関する質問に対する回答である基本回答を受付けるとともに、基本回答とは異なるタイミングで、予め定められた質問以外の質問に対する回答である追加回答を受付ける。
【0088】
例えば、質問提供部131により提供された予め定められた子供の発育に関する質問が、生後何か月又は年齢、性別、体重であるものとする。また、予め定められた質問以外の質問が、食事の頻度、夜泣きの頻度、睡眠時間であるものとする。この場合、回答受付部132は、予め定められた子供の発育に関する質問として、生後何か月又は年齢、性別又は体重が表示されたコンテンツに利用者が入力等する態様で回答を行い、基本回答を受付ける。また、回答受付部132は、かかる回答を受け付けた後、コンテンツの閲覧時等に質問提供部131により提供された質問に対する回答、すなわち、追加回答の受付を行う。
【0089】
(判定部133について)
判定部133は、利用者の子供の発育に関する行動に基づいて、利用者の妊娠若しくは育児に関する属性を判定する。具体的には、判定部133は、利用者が閲覧した子供の発育に関する発育情報の履歴や質問に対する回答の内容、利用者が選択したノートの内容等に基づいて、利用者の属性を判定する。
【0090】
より具体的には、判定部133は、利用者が子供の発育に関する質問に対して行った回答に基づいて、利用者の属性を判定する。例えば、判定部133は、利用者の属性として、利用者が妊娠している胎児の週齢を判定する。また、判定部133は、利用者の属性として、利用者が好む記事の内容の傾向や、情報量が多い記事を好むか否かといった各種の属性を推定する。
【0091】
例えば、利用者が悪阻の解消法に関するコンテンツを閲覧回数が閲覧履歴の中で最も高いものとする。この場合、判定部133は、利用者が悪阻の解消法に関するコンテンツを高い頻度で閲覧することから、利用者の妊娠に関する属性として、悪阻が深刻であると判定する。なお、例えば、判定部133は、利用者が悪阻に関するコンテンツを所定回数(例えば、5回)選択した場合は、利用者の悪阻が深刻であると推定し、悪阻に関するコンテンツの選択回数が所定回数未満である場合(例えば、4回以下)は、利用者の悪阻が軽度であると推定してもよい。また、例えば、判定部133は、新しいサービスなどを好むか又はこれまでの慣習を大切にするかといった質問から、利用者の嗜好や価値観を判定してもよい。そして、提供部134は、判定部133によって判定された価値観に基づいて、例えば、妊娠期に利用可能な新しいサービスに関するコンテンツやより価値観の合うユーザの閲覧数が高いコンテンツを提供することができる。
【0092】
また、例えば、判定部133は、利用者がノートに追加したコンテンツの数や内容に基づいて、利用者の属性を判定してもよい。例えば、判定部133は、利用者がノートに追加したコンテンツの数が所定の閾値を超える場合は、情報量が多いコンテンツを好むと判定してもよい。また、判定部133は、ノートに追加されたコンテンツのうち類似するコンテンツの割合が高い場合は、物事をしっかり確認したいという属性を判定してもよい。
【0093】
例えば、利用者が生後5か月の子供に関するコンテンツの閲覧回数が閲覧履歴の中で最も高いものとする。この場合、判定部133は、利用者が生後5か月の子供に関するコンテンツを高い頻度で閲覧することから、育児に関する属性として、生後5か月の子供を育てていると判定してもよい。なお、判定部133は、例えば、出産予定日の質問に対して入力された日時から、現在の胎児の週齢を逆算し、逆算した週齢を属性として判定してもよい。
【0094】
また、例えば、判定部133は、質問提供部131により提供された「悪阻がひどいですか?」といった質問に対し、利用者が同意する回答を行っていた場合、利用者の悪阻が深刻であると判定してもよい。そして、判定部133は、反映した利用者の属性を利用者データベース121に登録する。なお、判定部133は、利用者の属性として、利用者の望む情報量又はコンテンツに対する利用者の好みも判定してもよい。
【0095】
(選択部134について)
選択部134は、判定部133により判定された属性に基づいて、利用者に対して提供する提供情報を選択する。具体的には、選択部134は、利用者から各種コンテンツの配信要求を受付けた場合は、要求元の利用者の属性を利用者データベース121から特定する。そして、選択部134は、発育情報データベース122に登録された各発育情報やノートデータベース123に登録された各ノートといったコンテンツのうち、属性が要求元の利用者の属性とマッチするコンテンツを提供情報として選択する。このように、選択部134は、判定部133により判定された属性に応じた種別の提供情報を選択する。
【0096】
なお、選択部134は、判定部133により判定された属性に応じた数のコンテンツを選択してもよい。例えば、選択部134は、利用者が情報量の多いコンテンツを望む場合は、所定の数よりも多くのコンテンツを選択してもよい。また、選択部134は、判定部133により判定された属性に応じた情報量のコンテンツを選択してもよい。例えば、選択部134は、コンテンツのうち情報量が所定の閾値を超えるコンテンツを提供対象として選択してもよい。
【0097】
例えば、利用者の属性が、悪阻が深刻であるものとする。また、利用者に対して提供する提供情報が、悪阻の解消法に関する情報であるものとする。この場合、選択部134は、利用者の悪阻が深刻であるといった属性に基づいて、悪阻の解消法に関する情報を選択する。例えば、利用者の属性が、悪阻が深刻であると判定された場合、選択部134は、利用者に対して提供する提供情報として、悪阻の解消法に関する情報を選択する。
【0098】
ここで、選択部134は、複数の属性に基づいて利用者に提供する提供情報の選択を行ってもよい。例えば、選択部134は、利用者の属性として、悪阻が深刻であり、情報量が多いコンテンツを好むと判定された場合、悪阻の解消法に関するコンテンツのうち、情報量が多いコンテンツ(例えば、文字数が所定の閾値以上となる発育情報や所定の記事数より多い記事数のコンテンツ等)を選択してもよい。また、選択部134は、利用者の属性として、悪阻が深刻であり、情報量が少ないコンテンツを好むと判定された場合、悪阻の解消法に関するコンテンツのうち、情報量が少ないコンテンツ(例えば、悪阻の解消法を箇条書きした発育情報や所定の記事数より少ない記事数のコンテンツ等)を選択してもよい。また、選択部134は、利用者の悪阻が深刻であり、かつ、運動不足である場合は、提供情報として、悪阻が低減できる体操に関する情報を選択してもよい。
【0099】
また、選択部134は、利用者が情報量の多いコンテンツを好む場合や、物事をしっかり確認したいという属性を有する場合は、より多くの提供情報を選択し、利用者がシンプルなコンテンツを好む場合や、選択肢に悩みやすいという理由により情報量の少ないコンテンツを好む属性の場合は、より少ない数の提供情報を選択してもよい。
【0100】
なお、選択部134が実行する処理は、上記例に限定されなくともよい。具体的には、選択部134は、複数の利用者により投稿された投稿情報のうち、提供情報の提供先となる利用者の属性と対応する投稿情報を提供情報として選択すればよい。
【0101】
例えば、選択部134は、提供情報の提供先となる利用者と属性が類似する他の利用者により投稿された投稿情報を提供情報として選択してもよい。例えば、選択部134は、ある利用者と属性が類似する他の利用者を特定し、特定した他の利用者が閲覧したコンテンツや、ノートに追加したコンテンツ等を提供情報として選択してもよい。また、選択部134は、特定した他の利用者によって投稿された情報である投稿情報を提供対象として選択してもよい。例えば、選択部134は、利用者の悪阻が深刻である場合、同様に悪阻が深刻な他の利用者により投稿された投稿情報であって、悪阻に関する投稿情報(例えば、悪阻の解消法に関する投稿情報)を選択してもよい。
【0102】
また、選択部134は、利用者に対して他の利用者のノートを提供してもよい。例えば、選択部134は、利用者の属性と類似する属性の利用者によって生成され、公開がなされたノートを利用者に対して提供してもよい。より具体的な例を挙げると、選択部134は、利用者が妊娠15週目であり、悪阻が深刻である場合、同様に悪阻が深刻な他の利用者が妊娠15週目に生成したノートを提供してもよい。すなわち、選択部134は、各種コンテンツの提供時点において利用者と属性が類似する他の利用者が投稿した情報のみならず、コンテンツの提供時点における利用者の属性と、投稿情報が投稿された時点やノートを作成した時点における他の利用者の属性とが類似する場合は、かかる投稿情報やノートを提供対象として選択してもよい。
【0103】
また、選択部134は、利用者の属性、および、利用者と子供との間の関係性に基づいて、提供情報を選択してもよい。例えば、選択部134は、コンテンツの配信要求元となる利用者が母親であるか父親であるかに応じて、提供情報とするコンテンツの選択を行ってもよい。例えば、選択部134は、利用者が母親である場合は、他の母親が生成したノートや投稿情報を配信情報として選択し、利用者が父親である場合は、他の父親が生成したノートや投稿情報を配信情報として選択してもよい。また、例えば、選択部134は、コンテンツが複数(または所定数以上)である場合、そのコンテンツに対する評価(閲覧数、利用者からの高評価数等)に基づいて、提供情報としてコンテンツを選択してもよい。
【0104】
(提供部135について)
提供部135は、選択部134により選択された提供情報を利用者に提供する。例えば、提供部135は、選択部134により選択された悪阻に関する情報を利用者に提供する。より具体的には、提供部135は、悪阻に関する情報として、悪阻に関する投稿情報や記事がまとめられたノートや、記事、投稿情報等といったコンテンツを利用者に提供する。
【0105】
ここで、提供部135は、ノートを提供する場合、ノートに紐付られた発育情報を追加したノートを提供する。より具体的には、提供部135は、提供対象となるノートのノートIDと対応付けられた紐付けIDから、ノートに紐付られた記事等のコンテンツを特定し、特定したコンテンツやコンテンツへのリンクをノート内に配置した状態で提供する。
【0106】
なお、提供部135は、他の利用者のうち、属性が、ノートの公開時点における利用者の属性(すなわち、妊娠若しくは育児に関する属性)と類似する他の利用者に対して公開することとなる。例えば、提供部135は、利用者の属性であって、期日に関する属性(例えば、胎児の週齢や幼児の月齢等)が所定の条件を満たした場合は、利用者と対応するコンテンツを他の利用者に対して公開する。例えば、利用者が生後5か月の子供を育てており、「生後5か月ノート」を利用している場合、利用者の子供が生後6か月となるとき、「生後5か月ノート」の利用を終了し、「生後6か月ノート」の利用を開始する例を挙げて説明する。この場合、提供部135は、利用者が「生後5か月ノート」を公開し、他の利用者が生後5か月の子どもを育てている際に「生後5か月ノート」を提供する。換言すると、選択部134は、利用者の期日に関する属性が所定の条件を満たした際に公開されたノートを、他の利用者であって、期日に関する属性が所定の条件を満たした利用者に対して提供する提供情報として選択する。また、提供部135は、例えば、ノートの作成時点における利用者の属性と、ノートを提供される他の利用者の属性との類似の度合いに応じてコンテンツ(ノートを含む)を提供してもよい。
【0107】
また、提供部135は、コンテンツに行動情報が紐付けられている場合は、行動情報が示す行動のうち利用者が実行した行動を判別可能な状態で示すコンテンツを提供する。例えば、提供部135は、利用者が登録したタスクのうち、利用者が実行したタスクと実行していないタスクとを判別可能な態様でノートの提供を行う。また、例えば、提供部135は、行動情報が示す行動のうち利用者が実行した行動の数に応じた内容のコンテンツを利用者に提供する。例えば、提供部135は、利用者が全てのタスクを実行した場合には、各種のポイント等を利用者に提供してもよい。
【0108】
なお、提供部135は、コンテンツに含まれる情報、若しくは、コンテンツと紐付られた発育情報に基づいて生成された動画像を利用者に提供してもよい。例えば、利用者が生後5か月の子供を育てているものとする。また、コンテンツに含まれる情報が夜泣きの対処法に関する情報であるものとする。この場合、提供部135は、生後5か月の子供の夜泣きの対処法に関する情報に基づいて、かかる子供に対する具体的な対処を示す動画像を利用者に提供してもよい。
【0109】
例えば、利用者が生後11か月の子供を育てているものとする。また、コンテンツと紐付られた発育情報が食事法に関する体験談を示すものであるとする。この場合、提供部135は、生後11か月の子供の食事法に関する体験談に基づいて、かかる子供に対する具体的な食事のさせ方を示す動画像を利用者に提供してもよい。
【0110】
また、提供部135は、コンテンツとコンテンツに対する評価とを他の利用者に対して提供してもよい。例えば、利用者が生後5か月の子供を育てているものとする。また、利用者が生後5か月の子育てをテーマにしたコンテンツを生成しているものとする。この場合、提供部135は、利用者が生成した生後5か月の子育てをテーマにしたコンテンツに対して他の利用者が肯定的な反応を示す評価情報を提供してもよい。
【0111】
(指定受付部136について)
指定受付部136は、利用者と対応するコンテンツに対して追加する情報であって、子供の発育に関する発育情報の指定を利用者から受付ける。具体的には、指定受付部136は、他の利用者と対応するコンテンツに対して追加する発育情報の指定を、他の利用者から受付ける。具体的には、指定受付部136は、新たなコンテンツに対して追加する新たな発育情報の指定を利用者から受付ける。
【0112】
例えば、指定受付部136は、発育情報として、利用者とは異なる他の利用者により投稿された子供の発育に関する内容の投稿情報の指定を受付ける。また、指定受付部136は、利用者により入力された子供の発育に関して利用者が実行を所望する行動を示す行動情報の指定を受付ける。例えば、指定受付部136は、タスクの登録を受付ける。
【0113】
また、例えば、指定受付部136は、提供部135により提供された企業コンテンツを利用者が選択した場合は、企業コンテンツの複製を利用者と対応する新たなコンテンツとして、新たなコンテンツに対して追加する発育情報の指定を利用者から受付ける。
【0114】
(紐付部137について)
紐付部137は、ノートと、指定された発育情報とを紐付ける。具体的には、紐付部137は、ノートと利用者が選択した発育情報とを紐付ける。
【0115】
(登録部138について)
登録部138は、コンテンツと、コンテンツに紐付られた発育情報とを対応付けて登録する。例えば、登録部138は、利用者があるコンテンツを選択した場合、選択したコンテンツの発育情報IDと利用者のノートのノートIDとを対応付けて登録する。また、登録部138は、ある利用者が他の利用者のノートを選択した場合は、選択したノートの複製を利用者のノートとして登録する。また、例えば、登録部138は、利用者のノートに、利用者がやりたい行動であって、育児に関する行動、すなわちタスクを登録する。
【0116】
また、登録部138は、利用者の期日に関する属性が所定の条件を満たした場合や、利用者がノートを公開する操作を行った場合は、利用者のノートを公開対象とする。例えば、登録部138は、利用者の属性が妊娠10週目を示す属性「10週」から、利用者が妊娠15週目を示す属性「15週」へと遷移した場合は、属性が「10週」だった際に利用者が生成したノートを公開対象とする。より具体的には、登録部138は、ノートに対し、利用者の属性「10週」や利用者のタイプ等を対応付けて登録する。この結果、選択部134は、この利用者が妊娠10週目であった際に生成したノートを、他の利用者であって、新たに妊娠10週目となった他の利用者に対して提供する提供情報として選択することとなる。
【0117】
(編集部139について)
編集部139は、利用者からの指示に従って、提供部135により他の利用者に対して公開されたコンテンツを編集する。例えば、編集部135は、ノートに対して編集要求を受付けた場合は、ノートが要求元の利用者により登録されたノートであるか否かを判定し、ノートが要求元の利用者により登録されたノートである場合は、利用者の操作に従ってノートの編集を行う。一方、編集部139は、ノートが要求元の利用者により登録されたノートではない場合、編集を行わない。すなわち、編集部139は、ノートと紐付られた利用者のみに、ノートの編集を許可する。
【0118】
(評価受付部140について)
評価受付部140は、コンテンツに対する評価を他の利用者から受付ける。例えば、コンテンツが、悪阻に関する体験談であるものとする。また、評価が1~5段階評価であるものとする。この場合、評価受付部140は、悪阻に関する体験談に対する他の利用者からの評価として評価「4」を受付ける。なお、ここでいう評価は上記1~5段階評価に限定されず、如何なる評価基準に基づいて決定されてもよい。例えば、ここでいう評価は、コンテンツに対する他の利用者の肯定的な反応の総数であってもよい。
【0119】
〔3.実施形態に係る提供処理の一例〕
以下、図6~11を用いて、実施形態に係る提供装置100が実行する処理の一例について説明する。
【0120】
〔3-1.実施形態に係る提供処理の流れの一例〕
まず、図6を用いて、提供装置100が各種コンテンツを提供する処理の流れの一例を説明する。図6は、実施形態に係る提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0121】
なお、以下では、図6を用いて、利用者の子供の発育に関する行動に基づいて判定された利用者の妊娠若しくは育児に関する属性に基づいて、利用者に対して提供する提供情報を選択し、かかる提供情報を利用者に提供する処理の一例について説明する。
【0122】
まず、質問提供部131は、コンテンツの配信要求を受付ける(ステップS101)。そして、質問提供部131は、コンテンツの配信要求を受け付けていない場合(ステップS101;No)、配信要求を受付けるまで待機する。
【0123】
一方、質問提供部131は、コンテンツの配信要求を受付けた場合(ステップS101;Yes)、初回アクセスか否かを判定する(ステップS102)。そして、質問提供部131は、初回アクセスではないと判定した場合(ステップS102;No)、ステップS105まで進む。
【0124】
一方、質問提供部131は、初回アクセスであると判定した場合(ステップS102;Yes)、指定の基本質問を利用者に提供する(ステップS103)。そして、回答受付部132は、指定の基本質問に対応する基本回答を受付ける(ステップS104)。
【0125】
また、判定部133は、回答の履歴に基づいて、利用者の属性を判定する(ステップS105)。そして、選択部134は、判定部133が判定した属性に基づいて、配信対象となるコンテンツを選択する(ステップS106)。
【0126】
また、選択部134は、選択したコンテンツと対応する質問を選択する(ステップS107)。そして、提供部135は、選択したコンテンツと質問とを提供する(ステップS108)。その後、回答受付部132は、質問に対する回答を受付け(ステップS109)、処理を終了する。
【0127】
〔3-2.提供処理における画面の遷移例〕
ここで、図7を用いて提供処理における画面の遷移例を流れに沿って説明する。図7は、実施形態に係る画面遷移の一例を示す図である。なお、図7では、利用者が予め提供処理を行うアプリケーションAPをインストールしているものとして説明する。
【0128】
まず、図7に示すように、利用者端末10は、利用者がアプリケーションAPを起動することでコンテンツSC1を表示する。例えば、図7の例では、利用者端末10は、「アプリへようこそ」といった利用者を受入れるためのメッセージとともに、キャラクタPC1等が表示されたコンテンツを表示する。ここでいうキャラクタとは、如何なる物体でもよく、例えば、人、動物、アニメーション等に用いられるキャラクタ等である。
【0129】
そして、利用者端末10は、利用者がコンテンツSC2に種々の情報を入力した情報を受け付ける。例えば、図7の例では、利用者端末10は、基本的な質問を含むコンテンツSC2を表示される。例えば、コンテンツSC2は、「基本回答入力」といったタイトルとともに、「出産予定日は?」といったサービスを受けるために用いられる基本的な質問と、「5月8日」のように日付を選択する回答欄とを含む。
【0130】
なお、コンテンツSC2に表示される質問は一例であり、種々の質問がコンテンツSC2に表示される。例えば、質問は、性別、年齢、体重又は現在の体調等といった基本的な質問である。また、利用者による入力は、プルダウンによる選択形式の態様に限定されなくともよく、例えば、利用者がテキストに自由形式でコメント等を入力する態様であってもよい。
【0131】
そして、提供装置100は、あらかじめ設定された基本的な質問を個別に提供し、回答を受付ける(ステップST)。そして、利用者端末10は、基本的な質問の全てに対する回答を利用者が入力したと判定した場合に、コンテンツSC3を表示する。例えば、図7の例では、コンテンツSC3は、アプリケーションAPに関する操作等の説明を示すチュートリアルを含む。
【0132】
例えば、チュートリアルは、アプリケーションAPの説明、アプリケーションAPによってできること又はアプリケーションAPの操作に関する説明等である。なお、チュートリアルは、アプリケーションAPを提供する企業が利用者によって利用してほしいサービスを含んでもよい。
【0133】
そして、利用者端末10は、チュートリアルが終了した場合に、タイプ診断を行うか否かを利用者に問合せ、利用者がタイプ診断を行う旨を選択した場合は、利用者のタイプを診断するための質問を含むコンテンツSC4を表示する。例えば、図7の例では、コンテンツSC4は、「タイプ診断」といったタイトルとともに、「どんな情報が欲しいですか?」といった質問と、「詳細な情報」といった回答欄と、「端的な情報」といった回答欄と、「みんなの感想」といった回答欄と、「みんなのアイデア」といった回答欄と含む。
【0134】
なお、コンテンツSC4に表示される質問は一例であり、種々の質問がコンテンツSC4に表示される。例えば、質問は、気分が悪くなる場面の特徴、悪阻の深刻度、摂取しにくい食品又は睡眠時間等といったコンテンツSC2で表示された基本的な質問とは異なる質問であって、利用者の状態や傾向等を明らかにするための質問や、利用者の体質や体調に関する質問や、利用者の価値観や嗜好に関する質問である「理想の出産イメージがあるか」や「出産時に医療の力を最大限に利用したいか」といった質問等であってもよい。なお、これらの質問は利用者から入力された基本回答(例えば出産予定日から算出される現在の週数、年齢、居住地域等)に応じて変更されてもよい。
【0135】
そして、提供装置100は、タイプ別診断を行うための質問を個別に提供し、回答を受付ける(ステップST)。そして、利用者端末10は、タイプ別診断を行うための全ての質問に対する回答を利用者が入力したと判定した場合に、所謂ホーム画面となるコンテンツSC5を表示する。例えば、図7の例では、コンテンツSC5は、「自分のノート」といった利用者自身の体験談等を入力することができるコンテンツに遷移するボタンと、「みんなのノート」といった利用者とは異なる他の利用者の体験談等が表示されるコンテンツに遷移するボタンと、「お勧め記事」といった記事や、まとめサイトにまとめられた記事等が表示されるコンテンツに遷移するボタンと含む。
【0136】
例えば、利用者によってコンテンツSC5の「みんなのノート」が選択された例を挙げて説明する。また、利用者の興味関心が妊娠13週目であるものとする。この場合、週数「13W」が対応付けられたノートであって、他の利用者により公開がなされたノートを示すコンテンツSC6が利用者端末10に表示される。例えば、コンテンツSC6は、「利用者#1さんの妊娠13週目ノート」と、「利用者#2さんの妊娠13週目ノート」と、「利用者#3さんの妊娠13週目ノート」とを含む。このように、提供装置100は、利用者の属性に応じて選択された他の利用者のノートを提供することができるため、利用者にとって有益な情報を取得しやすくなる。
【0137】
一方、利用者によってコンテンツSC5の「お勧め記事」が選択された場合、利用者の属性に応じて選択された記事のサムネイルを含むコンテンツSC7が利用者端末10に表示される。例えば、コンテンツSC7は、「妊娠13週目におすすめの食事」と、「妊娠13週目におすすめの運動」と、「妊娠13週目にすべきこと」等、利用者が妊娠13週目である場合に、妊娠13週目の妊婦にとって有用であると推定される記事のサムネイルを含む。このように、提供装置100は、利用者及び子供(胎児)の興味関心や利用者及び子供(胎児)の状態に対応するコンテンツを提供することができるため、利用者にとって有益な情報を取得しやすくなる。
【0138】
なお、提供装置100は、利用者がチュートリアルSC3においてタイプ診断を行う旨を選択しなかった場合は、コンテンツSC4を表示することなく、コンテンツSC5を表示してもよい。このように、提供装置100は、利用者のタイプを判定するため、利用者に適した情報であって、利用者にとって有益な情報を提供することができる。
【0139】
〔3-3.記事の画面表示例〕
続いて、図8を用いて記事の画面表示例を説明する。図8は、実施形態に係る画面の一例を示す図である。なお、図8では、利用者が予めアプリケーションAPをインストールしているものとして説明する。
【0140】
図8に示すように、利用者端末10は、記事C1210を表示する。例えば、図8の例では、記事C1210は、「後悔しない産院の選び」といったタイトルとともに、各利用者に後悔しない産院の選び方についてまとめた記事と、各利用者のどの地域の産院を選んだかについての記事と、どの地域の産院を選んだかについての統計データを示す円グラフとを含む。
【0141】
そして、提供装置100は、利用者が記事C1210を閲覧した場合に、アンケートC1211を表示する。例えば、図8の例では、アンケートC1211は、「記事に対するアンケート」といったタイトルとともに、「里帰り出産する?」といった質問事項と、「する」といった回答ボタンと、「しない」といった回答ボタンと、「悩み中」といった回答ボタンとを含む。
【0142】
このように、提供装置100は、利用者の興味関心に対応するコンテンツに応じたアンケートを適宜行うため、利用者の属性の判定精度を順次向上させることができる。さらに、アンケートに対して回答された内容に応じてさらにコンテンツを表示してもよい。例えば、「里帰り出産する?」という質問に対して「する」と回答された場合、里帰り出産に関する記事(他の利用者の体験談、アンケート結果等)を提供するようにしてもよい。
【0143】
〔3-4.ノートを提供する処理の流れの一例〕
続いて、図9を用いて、提供装置100がノートを提供する処理の一例について説明する。図9は、ノートを提供する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0144】
まず、指定受付部136は、ノートの編集要求を受付けたか否かを判定する(ステップS201)。そして、指定受付部136は、ノートの編集要求を受け付けていない場合(ステップS201;No)、編集要求を受付けるまで待機する。
【0145】
一方、指定受付部136は、ノートの編集要求を受付けた場合(ステップS201;Yes)、コンテンツの追加要求を受付けたか否かを判定する(ステップS202)。そして、指定受付部136は、コンテンツの追加要求を受付けていない場合(ステップS202;No)、ステップS205に進む。
【0146】
一方、紐付部137は、指定受付部136がコンテンツの追加要求を受付けた場合(ステップS202;Yes)、利用者のノートに指定されたコンテンツを紐付けて登録し(ステップS203)、処理を終了する。
【0147】
また、指定受付部136は、ノートの登録要求を受付けたか否かを判定する(ステップS204)。そして、指定受付部136は、ノートの登録要求を受付けていない場合(ステップS204;No)、ステップS207に進む。
【0148】
一方、登録部138は、指定受付部136がノートの登録要求を受付けた場合(ステップS204;Yes)、利用者が選択した他の利用者のノートの複製を、利用者のノートとして生成する(ステップS205)。そして、登録部138は、利用者の属性をノートに付与し(ステップS206)、処理を終了する。
【0149】
また、指定受付部136は、タスクの登録要求を受付けたか否かを判定する(ステップS207)。そして、編集部139は、指定受付部136がタスクの登録要求を受付けていない場合(ステップS207;No)、利用者の操作に従って、各種ノートの編集を行う(ステップS209)。
【0150】
一方、登録部138は、指定受付部136がタスクの登録要求を受付けた場合(ステップS207;Yes)、利用者のノートにタスクを登録し(ステップS208)、処理を終了する。
【0151】
〔3-5.ノートの画面表示例〕
続いて、図10を用いてノートの画面表示例を説明する。図10は、実施形態に係る画面の一例を示す図である。なお、図10では、利用者が予めアプリケーションAPをインストールしているものとして説明する。
【0152】
図10に示すように、利用者端末10は、アプリケーションAPを起動することで、利用者U1によって生成されたノートN1を表示する。なお、図10に示すノートN1は、利用者U1が妊娠10週目に生成したノートであるものとする。このようなノートN1は、利用者U1が妊娠10週目を経過した後に公開され、他の妊娠10週目となる利用者に対して提供される。
【0153】
例えば、ノートN1は、「利用者U1さんの妊娠10週目ノート」といったタイトルC10と、ノートが他の利用者によって閲覧された回数である「閲覧数」とノートに対して他の利用者が肯定的な反応を示す「いいね」といった評価情報C11とを含む。ここで、ノートN1には、「閲覧数:302」と、「いいね:105」とが表示される。
【0154】
また、例えば、ノートN1は、利用者U1により指定されたコンテンツを示す「指定コンテンツC12」として「記事1が表示されるコンテンツC121」と、「利用者U2の体験談C122」と、「企業コンテンツC123」と、「みんなのアイデアC124」とのサムネイルを含む。このようなサムネイルが選択された場合、利用者端末10は、選択されたサムネイルと対応するコンテンツを表示することとなる。
【0155】
また、例えば、提供装置100は、利用者U1により登録されたタスクを示す「やりたいことリストC13」を含むノートN1を表示させる。例えば、図10の例では、提供装置100は、「抱っこひもを買う」と、「ストレッチ」といったタスクを示すノートN1を表示させる。また、例えば、図10の例では、提供装置100は、各タスクごとにチェックボックスを表示し、利用者が実行したタスクを選択する操作を受付ける。そして、提供装置100は、「やりたいことリストC13」として表示したタスクのうち、利用者が実行したタスクと、実行していないタスクとを識別可能な状態で表示させる。すなわち、提供装置100は、利用者が実行を所望する行動であって、子供の発育に関する行動のチェックリストを含むノートを提供する。また、提供装置100は、やりたいことリストに対するやれた数に関する情報を含むノートN1を表示させる。例えば、図10の例では、提供装置100は、2つのタスクのうち、利用者が実行したタスクの数を示す情報として、「1/2」を示すノートN1を表示させる。
【0156】
ここで、利用者U1がノートN1に追加するコンテンツC125を選択したものとする。提供装置100は、かかるコンテンツC125の指定を受付けるものとする。このような場合、提供装置100は、ノートN1に対してコンテンツC125を対応付けて登録する。そして、提供装置100は、ノートN1を表示する際に、指定コンテンツC12として、コンテンツC125を挿入したノートN1を表示することとなる。
【0157】
なお、利用者端末10は、利用者が適宜不要になった記事等コンテンツをノートから削除する操作を受付けてもよい。例えば、利用者端末10は、利用者がコンテンツを削除すると、既に表示されているコンテンツが上方に詰めるように表示してもよい。
【0158】
このように、提供装置100は、利用者に自由にノートを加筆、編集を促すため、利用者にとって有益な情報を一つにまとめることができる。これにより、提供装置100は、利用者が必要な情報を適宜、利用者自身が生成したノートから抽出することができるため、情報の検索に費やす時間を削減することができる。
【0159】
〔3-6.ノートを引き継ぐ処理の一例〕
ここで、提供装置100は、利用者が生成したノートを他の利用者に提供するだけではなく、各利用者が生成したノートを他の利用者が引き継ぐ機能を発揮することとなる。以下、図11を用いて、ノートを引き継ぐ処理の一例について説明する。
【0160】
図11は、実施形態に係るノートを引き継ぐ処理に関する概念図を示す図である。なお、図11では、利用者が予めノートの編集処理を行うアプリケーションAPをインストールしているものとして説明する。まず、図11に示すように、利用者U1は、アプリケーションAPを介して、ノートN1を生成する。ここで、利用者U1は、妊娠11週目の妊婦である。例えば、利用者U1は、妊娠10週目を過ごす際に、妊娠10週目に関するコンテンツ、妊娠10週目の体験談又は妊娠10週目の妊婦が所望する各種情報等をまとめることで、ノートN1を作成する。
【0161】
そして、例えば、提供装置100は、利用者U1が妊娠11週目となった場合や、利用者U1がノートN1を公開する操作を行った場合は、アプリケーションAPを介して、ノートN1を他の利用者に公開する。例えば、図11の例では、利用者U1は、妊娠11週目であり、利用者U2、U4は、妊娠10週目の妊婦であり、利用者U3は、妊娠5週目の妊婦である。このような場合、提供装置100は、アプリケーションAPを介して、利用者U1と属性が類似する他の利用者、すなわち、利用者U1と同じ妊娠10週目の妊婦である利用者U2と利用者U4とにノートN1を公開する。
【0162】
そして、提供装置100は、利用者U2、U4が、利用者U1のノートを用いた新たなノートの登録操作を行った場合は、利用者U2、U4それぞれの新たなノートとして、利用者U1のノートN1の複製を生成する。すなわち、提供装置100は、利用者U1のノートを利用者U2、U4に引き継がせる。
【0163】
そして、提供装置100は、利用者U2の属性に応じて配信されたコンテンツの中から、または、利用者U2が自身で検索したコンテンツの中から、利用者U2がコンテンツC1を選択した場合、ノートN1の複製である利用者U2のノートに対し、利用者U2が選択したコンテンツC1を紐付ける(追加する)。この結果、提供装置100は、利用者U1から引き継いだノートN1に、コンテンツC1を追加した利用者U2オリジナルのノートN2を提供することができる。一方、提供装置100は、利用者U4の属性に応じて配信されたコンテンツの中から、利用者U4がコンテンツC2を選択した場合、ノートN1の複製である利用者U4のノートに対し、利用者U4が選択したコンテンツC2を紐付ける(追加する)。この結果、提供装置100は、利用者U1から引き継いだノートN1に、コンテンツC2を追加した利用者U4オリジナルのノートN4を提供することができる。
【0164】
このように、提供装置100は、期日に関する属性が所定の条件を満たした利用者U1のノートN1を、利用者U1とタイプや好みといった属性が類似する他の利用者U2、U4に対して提供し、他の利用者U2、U4がノートN1を気に入った場合は、ノートN1の複製を他の利用者U2、U4のノートN2、N4として提供する。このような処理の結果、提供装置100は、例えば、人気のあるノートを、そのノートを生成した利用者の後に続く他の利用者(例えば、利用者U1の後に妊娠10週目となった利用者U2、U4)へと引き継がせることができる。また、提供装置100は、利用者U2、U4が引きついたノートN2、N4の編集を受付け、編集後のノートN2、N4を再度公開することとなる。
【0165】
このように、提供装置100は、子供の発育に関する属性が共通する利用者間で、有用な情報の引き継ぎを実現するとともに、逐次有用な情報の更新を実現できる。この結果、提供装置100は、属性ごとに、利用者にとって有用な情報を提供することができる。なお、上記実施形態では、ノートとして、妊娠の週数である1週間ごとに作成されたノートを例に挙げたが、これに限らず、例えば、3週ごと、月ごと、四半期ごと、といったように、様々な期間ごとに作成されたノートであってもよい。また、ノートを公開するタイミングはいつであってもよいが、好ましくは「そのノートの対象期間」が終了した時点で公開できるようにすると良い。例えば、利用者Aが妊娠10週目で「妊娠10~12週目までのノート」を作成し、12週目が終了するまで作成したノートを編集した例を挙げて説明する。この場合、提供装置100は、利用者Aが13週目となったときに「妊娠10~12週目までのノート」を公開する。このとき、提供装置100は、利用者Aが妊娠10~12週を過ごす中で利用者Aが必要または興味があって入手した情報がまとめたノートを公開する。このように、提供装置100は、新たに妊娠10週目となる他の利用者が利用者Aの「妊娠10~12週目までのノート」を閲覧することで、他の利用者にとって、自分と近しい属性の利用者Aのまとめた10~12週目の情報を確認することを促すことができる。これにより、提供装置100は、他の利用者にとって10~12週目において必要なあるいは興味のある行動情報や体験談などを含めた適切なコンテンツを提供することができる。そのため、提供装置100は、利用者にとって10~12週目に必要なあるいは興味のあるコンテンツや情報について、調査や検索、入手、取捨選択する工数を削減することができる。
【0166】
〔4.利用者端末について〕
続いて、利用者端末10が有する機能構成および利用者端末10が実行する処理の一例について説明する。なお、以下の説明においては、利用者端末10が有する各機能構成が発揮する機能の一例について説明した後に、各機能構成により利用者端末10が実行する処理の流れについて説明する。
【0167】
〔4-1.利用者端末10が有する機能構成の一例について〕
図12は、実施形態に係る利用者端末が有する機能構成の一例を示す図である。図12に示すように、利用者端末10は、通信部20、記憶部30、入力部40、出力部50、検知部60、撮影部70、および制御部80を有する。
【0168】
通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、提供装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部20は、通信用の回路等によって実現される。
【0169】
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、提案処理を実行させるための各種アプリケーションのデータが登録される。
【0170】
入力部40は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置であり、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部50は、各種情報を表示するための表示装置であり、液晶ディスプレイ等の画面によって実現される。なお、利用者端末10にタッチパネルが採用される場合には、入力部40と出力部50とは一体化される。
【0171】
検知部60は、利用者端末10の物理的な状態を検知する検知装置であり、例えば、GPS(Global Positioning System)等の測位システムを用いて利用者端末10の位置を検知するためのGPSアンテナ等、各種のセンサ装置により実現される。なお、検知部60は、ジャイロセンサ、加速度センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ等、他の任意のセンサであってもよい。
【0172】
撮影部70は、画像(動画或いは静止画)を撮像するための撮影装置であり、所謂デジタルカメラにより実現される。
【0173】
制御部80は、例えば、各種の処理を実行するための演算処理装置であり、例えば、CPUやMPU等によって、所定の記憶装置(例えば、記憶部30)に記憶されている各種プログラム(提供プログラムにおけるアプリケーションARの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部80は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0174】
図12に示す例では、制御部80は、記憶部30に記憶された第1アプリケーションや第2アプリケーションを実行することで、第1アプリケーション制御部81や第2アプリケーション制御部82としての機能構成を有することとなる。ここで、第1アプリケーション81は、提供装置100と連動することで上述した処理を実現するための機能構成の一例である。
【0175】
なお、第2アプリケーション82は、例えば、利用者端末10のOS(Operating System)としての機能を発揮するための機能構成であってもよく、各種操作の受付を実現するための機能構成であってもよい。また、制御部80は、各種任意のアプリケーションを他にも実行することで、これらアプリケーションと対応する機能構成を有していてもよい。
【0176】
ここで、図13は、実施形態に係る第1アプリケーション制御部が有する機能構成の一例を示す図である。図13に示すように、第1アプリケーション制御部81は、表示制御部810、回答送信部811、指定受付部812、および出力部813を有し、制御部80に各種の処理を実行させることにより、上述した提供処理を実現する。
【0177】
〔4-2.利用者端末10が実行する処理の流れの一例について〕
以下、図14を用いて、第1アプリケーション制御部81が実行させる処理の流れの一例について説明する。図14は、実施形態に係る第1アプリケーションが実行させる処理の流れの一例を示すフローチャートである。例えば、第1アプリケーション81が起動された場合は、表示制御部810は、第1アプリケーション81が初めて起動された初回起動であるか否かを判定する(ステップS301)。
【0178】
そして、表示制御部810は、初回起動である場合(ステップS301:Yes)、予め第1アプリケーション81内にデータとして含まれている初回起動時用のコンテンツを表示させる(ステップS302)。例えば、表示制御部810は、図7に示すコンテンツSC1を表示させるとともに、基本質問の入力を受付けるコンテンツSC2を表示する。そして、回答送信部811は、基本質問に対する回答である基本回答を提供装置100に送信する(ステップS303)。
【0179】
続いて、表示制御部810は、チュートリアルを表示するとともに、タイプ診断の実行を利用者に提案する(ステップS304)。例えば、表示制御部810は、図7に示すコンテンツSC3を表示するとともに、チュートリアル中において、タイプ診断の実行を利用者に提案する。
【0180】
また、表示制御部810は、利用者がタイプ診断の実行を許諾したか否かを判定する(ステップS305)。そして、表示制御部810は、タイプ診断の実行が許諾された場合は(ステップS305:Yes)、タイプ診断を実行する(ステップS306)。例えば、表示制御部810は、図7に示すコンテンツSC4を表示してタイプ診断を実行する。また、回答送信部811は、タイプ診断における各種の回答を提供装置100へと送信する。
【0181】
続いて、表示制御部810は、ホーム画面を表示する(ステップS307)。例えば、表示制御部810は、図7に示すコンテンツSC5を表示する。そして、表示制御部810は、各種コンテンツの閲覧要求が行われたか否かを判定し(ステップS308)、行われた場合は(ステップS308:Yes)、コンテンツの配信要求を提供装置100に送信する(ステップS309)。そして、出力部813は、提供装置100から配信されたコンテンツを表示する(ステップS310)。例えば、出力部812は、図7に示すコンテンツSC6やコンテンツSC7を表示し、各種の発育情報やノートといったコンテンツを表示する。また、出力部813は、表示対象がノートである場合、例えば、図10に示すようなノートN1の配信を受付けるとともに、受付けたノートN1を表示することとなる。
【0182】
一方、表示制御部810は、コンテンツの閲覧要求が行われていない場合は(ステップS308:No)、ノートの編集要求が行われたか否かを判定する(ステップS311)。そして、表示制御部810は、ノートの編集要求が行われた場合は(ステップS311:Yes)、利用者による各種操作の内容を提供装置100に送信することで(ステップS312)、例えば、ノートに対する発育情報やタスクの追加等を実現する。
【0183】
なお、表示制御部810は、初回起動ではない場合や(ステップS301:No)、利用者がタイプ診断を許諾しなかった場合は(ステップS305:No)、ホーム画面を表示する(ステップS307)。また、表示制御部810は、ノートの編集要求が行われなかった場合は(ステップS311:No)、ホーム画面を表示することとなる(ステップS307)。
【0184】
〔4-3.ノートにコンテンツを追加する際に利用者端末10が実行する処理の流れの一例について〕
続いて、図15を用いて、ノートにコンテンツを追加する際に利用者端末10が実行する処理の流れの一例を説明する。図15は、実施形態に係る利用者端末がノートにコンテンツを追加する際に実行する処理の流れを示すフローチャートである。例えば、指定受付部813は、利用者がコンテンツの閲覧中であるか否かを判定し(ステップS401)、閲覧中である場合は(ステップS401:Yes)、コンテンツをノートに追加する操作を受付けたか否かを判定する(ステップS402)。
【0185】
そして、指定受付部813は、コンテンツをノートに追加する操作を受付けた場合は(ステップS402:Yes)、コンテンツをノートと紐付けるよう、コンテンツの追加要求を提供装置100へと送信する(ステップS403)。このような処理の結果、出力部812は、指定されたコンテンツを追加したノートを出力することとなる。一方、指定受付部813は、コンテンツの閲覧中ではない場合や(ステップS401:No)、コンテンツの追加を要求する操作を受付けていない場合は(ステップS402:No)、処理を終了する。
【0186】
〔5.変形例〕
上記実施形態にかかる提供システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、提供システム1の他の実施形態について説明する。
【0187】
〔5-1.出産準備事項の提案〕
上記実施形態では、提供装置100が、利用者の子供の発育に関する行動に基づいて判定された利用者の妊娠若しくは育児に関する属性に基づいて、提供情報を利用者に提供する例を示したが、実施形態は、上記処理に限定されない。
【0188】
具体的には、提供装置100は、利用者の子供の発育に関する行動に基づいて判定された利用者の妊娠若しくは育児に関する属性に基づいて、提供情報に関連する商品を利用者に提案してもよい。例えば、利用者の子供が生後3か月であるものとする。また、商品が「おむつ」であるものとする。この場合、提供装置100は、利用者の子供が生後3か月であることから、商品として「おむつ」を利用者に提案してもよい。
【0189】
ここで、提供装置100や利用者端末10は、配信される各種の発育情報やノートとして管理される情報として出産準備品や出産において必要となる各種サービス(以下、「出産準備に関するサービス」と記載する)に関する情報を提供してもよい。ここで、出産準備品とは、妊娠期において必要な物品(例えば、マタニティウェア等)や産後に必要となる物品(例えば、おむつやベビー服等)等であってもよい。また、出産準備に関するサービスとは、例えば、戌の日に伴う外出の準備や産院の予約、出産時のタクシー手配等であってもよい。すなわち、提供装置100は、利用者の発育に関する各種の行動や利用者の属性から、出産準備品や出産準備に関するサービス(以下、「出産準備事項」と記載する)のうち、提案対象となる出産準備事項を選択し、選択した出産準備事項に関する情報を提供する。
【0190】
例えば、提供装置100は、利用者の属性に基づいて、利用者が気に入ると推定される出産準備品を選択する。より具体的な例を挙げると、提供装置100は、利用者がブランド物のベビー服に関する記事をよく閲覧している場合、ブランド物のベビーカーを出産準備品として選択してもよく、利用者がお得な情報に関する記事をよく閲覧している場合、セール中のベビーカーを出産準備品として選択してもよい。また、提案装置100は、例えば、利用者が妊娠初期である場合は、サイズ違いのマタニティウェアを提案し、妊娠中期である場合は、戌の日のための外出に要する物品やサービスを提案し、妊娠後期である場合は、出産時のタクシー手配や出産後に必要となる物品の購入を提案してもよい。
【0191】
また、提供装置100は、利用者と属性が類似する他の利用者の体験談等から、他の利用者が購入した物品のうち評価が高い物品、若しくは、他の利用者が利用したサービスのうち評価が高いサービスを特定し、特定した物品やサービスに関する情報を利用者に提供してもよい。また、提供装置100は、利用者と属性が類似する他の利用者の購入した商品や利用したサービスのリストを、利用者に提供してもよい。これにより、提供装置100は、利用者は自分の価値観や嗜好、体質・体調に近い利用者が購入した商品や利用したサービスの一覧を得ることができるため、利用者自身の商品の購入やサービスの利用の判断の際の参考とすることができる。
【0192】
また、提供装置100は、利用者の属性に応じて選択された出産準備事項に関するリストを生成して提供してもよい。例えば、提供装置100は、利用者の属性に応じて選択されたおむつやベビーカー、スタイなどのリストを利用者に提供してもよい。また、提供装置100は、リストにおいて利用者がいずれかの出産準備事項を選択した場合は、選択された出産準備事項と関連する施設の情報を提供してもよい。例えば、提供装置100は、選択された出産準備品を販売する販売店舗の情報を提供することで、利用者の誘導を行ってもよい。
【0193】
また、提供装置100は、利用者の出産準備事項に関する情報を、その利用者と所定の関係性を有する他の利用者に提供してもよい。例えば、提供装置100は、出産準備事項に関する情報を、利用者の伴侶や親等に提供することで、利用者との外出のきっかけづくりを行ってもよい。また、提供装置100は、利用者が入力した居住地域などの地域情報に基づいて、出産準備品の購入可能な店舗の情報を提供してもよい。
【0194】
なお、提供装置100は、例えば、利用者がノートに追加した記事や体験談、タスクリストと関連性を有する物品やサービスを出産準備事項として選択してもよい。
【0195】
〔5-2.表示の変化について〕
提供装置100や利用者端末10は、利用者によるサービスの利用履歴に応じて、各種の表示態様を変更してもよい。例えば、提供装置100は、利用者がノートに登録したタスクのうち実行されたタスクの数に応じて、ホーム画面の表示態様を変化させてもよい。例えば、提供装置100は、実行されたタスクの割合が所定の閾値を超えた場合に、ホーム画面における妊婦と胎児の画像に対して、所定のエフェクトを付与してもよい。例えば、提供装置100は、胎児の画像を光らせたり、動かしたりしてもよい。また、提供装置100は、ノートに対して紐付られたコンテンツ(すなわち、追加されたコンテンツ)の数が所定の閾値を超えた際に、ホーム画面における妊婦と胎児の画像に対して、所定のエフェクトを付与してもよい。また、提供装置100や利用端末10は、複数のノートそれぞれに紐づけられているタスクを一覧で表示できるようにしてもよい。また、ここでいうタスクの一覧は、紐づけられたノートの時系列順に並べられるよう表示されてもよい。例えば、提供装置100や利用端末10は、10~12週のノート、13~15週のノート、16~18週のノートとあった場合、タスクの一覧を、10~12週のノートに紐づくタスク、13~15週のノートに紐づくタスク、16~18週のノートに紐づくタスクの順に並べて表示してもよい。
【0196】
〔5-3.利用履歴の種別について〕
また、提供装置100や利用者端末10は、利用者が行った育児に関する行動の種別に応じたサービスを提供してもよい。例えば、提供装置100は、利用者が閲覧したコンテンツやノートに追加したコンテンツが、「母親向け」のコンテンツであるか否か、「子供向け」のコンテンツであるか否か、「父親向け」のコンテンツであるか否か、「家庭向け」のコンテンツであるか否か、「子育てに関する生活空間」(例えば、子育てに関する公共サービス、住環境、親戚や友人などとの社会的な関係性等)に関するコンテンツであるか否か等、子供の発育に関する各種種別のうちどの種別に該当するかを判定する。また、提供装置100は、利用者が登録したタスクや利用者が実行したタスクがどの種別に該当するか否かを判定する。
【0197】
そして、提供装置100は、判定結果と行動の内容とに応じて、各種別に関する行動を行った度合を示すポイントを付与する。例えば、提供装置100は、利用者が母親向けのコンテンツを閲覧した場合は、「母親向け」の行動として「コンテンツの閲覧」を行ったものとして、種別「母親向け」のポイントに「1」ポイントを加算する。また、提供装置100は、利用者が母親向けのコンテンツをノートに追加した場合は、「母親向け」の行動として「コンテンツの追加」を行ったものとして、種別「母親向け」のポイントに「2」ポイントを加算する。
【0198】
また、例えば、提供装置100は、利用者が子供向けのタスクを登録した場合は、「子供向け」の行動として「タスクの登録」を行ったものとして、種別「子供向け」のポイントに「1」ポイントを加算する。また、提供装置100は、利用者が子供向けのタスクを実行した(例えば、チェックボックスをチェックした)場合は、「子供向け」の行動として「タスクの実行」を行ったものとして、種別「子供向け」のポイントに「2」ポイントを加算する。
【0199】
このようにして種別ごとにカウントされたポイントは、利用者への情報提供や各種サービスの利用に用いられる。例えば、提供装置100は、「子供向け」のポイントが所定の閾値を超えた場合に、ホーム画面における妊婦と胎児の画像に所定のエフェクトを付与してもよい。また、提供装置100は、「母親向け」のポイントが所定の閾値を超えた場合に、各種母親向けの商品のクーポンを提供してもよい。また、提供装置100は、各種別のポイントに応じて、利用者に対して提供するコンテンツの選択を行ってよい。すなわち、提供装置100は、各種別のポイントを属性の一つとして利用してもよい。
【0200】
〔5-4.企業ノートについて〕
上述した例では、提供装置100および利用者端末10は、各利用者により生成されたノートを他の利用者に公開した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、提供装置100は、企業が所定の属性を有する利用者向けに生成したノートを企業ノートとして受付け、受付けた企業ノートを対応する属性の利用者に公開してもよい。例えば、提供装置100は、企業が妊娠10週目の妊婦向けに生成した企業ノートを妊娠10週目の妊婦に公開し、企業が妊娠15週目の妊婦向けに生成した企業ノートを妊娠15週目の妊婦に公開してもよい。また、このような企業ノートの生成を容易にするため、提供装置100は、企業に対し、各属性の妊婦による閲覧頻度が高い記事や投稿情報等といったコンテンツの情報を提供してもよい。
【0201】
〔5-5.選択されるコンテンツについて〕
上述した例では、提供装置100は、利用者のタイプや趣向といった各種の属性に基づいて、配信対象とするコンテンツを選択していた。ここで、提供装置100は、利用者のタイプや属性が登録されていない場合は、ランダムに選択されたコンテンツや、他の利用者による閲覧頻度が高いコンテンツ等を提供してもよい。
【0202】
〔5-6.キャラクタについて〕
なお、提供装置100や利用者端末10は、所定のキャラクタが発言するような態様で、各種の質問やコンテンツの提供を行ってもよい。例えば、利用者端末10は、利用者がコンテンツの閲覧時にコンテンツと関連する質問を表示する場合、発育に関する製品(例えば、おむつ等)に対して利用されている所定のキャラクタを表示させるとともに、「質問していいかな?」といった利用者の同意を問い合わせる表示や、質問内容をキャラクタの発言として表示させてもよい。
【0203】
また、例えば、提供装置100は、利用者の属性に基づいて、利用者に閲覧を提案するコンテンツ(例えば、企業コンテンツ)を選択し、選択した企業コンテンツに関する情報を利用者端末10に送信する。このような場合、利用者端末10は、キャラクタが発言するような態様で、提案装置100が選択した企業コンテンツの閲覧を提案してもよい。
【0204】
〔5-7.利用者の行動について〕
上述した例では、提供装置100は、利用者がどのコンテンツを閲覧したか、利用者がどのコンテンツをノートに追加したかといった行動に基づいて、利用者の属性を判定した。ここで、提供装置100は、上述したサービスにおいて利用者が行った行動であれば、任意の行動に基づいて、利用者の属性を判定して良い。例えば、提供装置100は、アプリケーションARにおける利用者のスクロール操作やタップ操作の内容、利用者がアクセスした日時、アプリケーションARの利用開始時期や累積利用時間等に基づいて、利用者の属性を判定してよい。
【0205】
また、提供装置100は、例えば、上述したサービス以外にも、例えば、利用者が各種のSNS(Social Networking Service)に投稿した投稿情報のうち、子供の発育に関する投稿情報(例えば、出産予定日に関する投稿や、出産準備品に関する投稿、産院の選択に関する投稿、他の利用者の投稿の引用、子供に関する投稿等)を特定し、特定した投稿情報の内容に基づいて、利用者の属性を判定してもよく、上述したポイントを付与してもよい。また、提供装置100は、各種の電子商店街で購入した製品のうち、子供の発育に関連する製品の購入履歴に基づいて、利用者の属性を判定してもよく、ポイントの付与を行ってもよい。
【0206】
すなわち、提供装置100は、利用者が利用者端末10を介して行った行動のうち、子供の発育に関連する行動に基づいて、利用者の属性を判定するのであれば、任意の行動に基づいて、利用者の属性を判定して良い。
【0207】
〔5-8.提供されるノートについて〕
上述した説明では、提供装置100は、利用者が生成したノートを他の利用者に対して公開した。ここで、公開対象となるノートは、利用者によってコンテンツの追加や削除、タスクの追加といった各種の編集が行われたものであってもよく、編集が行われなかったものであってもよい。また、複製対象となるノートについても同様に、利用者によって各種の編集が行われたものであってもよく、編集が行われなかったものであってもよい。
【0208】
例えば、提供装置100は、利用者から新規のノートの登録を要求された場合は、各種の発育情報が追加されていないノートを新規に作成し、利用者から各種発育情報の追加を受付ける。ここで、提供装置100は、利用者から各種発育情報の追加が行われたノートを公開対象としてもよく、行われていないノートを公開対象としてもよい。すなわち、提供装置100は、利用者のノートとして生成されたノートであれば、任意のノートを公開してもよく、他の利用者がノートの元として用いるための複製対象としてもよい。
【0209】
〔5-9.他のサービス態様〕
上記実施形態では、提供装置100が、利用者の子供の発育に関する行動に基づいて判定された利用者の妊娠若しくは育児に関する属性に基づいて、提供情報を利用者に提供する例を示したが、実施形態は、上記妊娠及び育児に関するサービスに限定されない。ここでいうサービスは、如何なるサービスでもよく、例えば、介護、ダイエット、生理周期の把握、学習、就職活動、受験、ペットの育成、ゲームにおけるキャラクタの育成等である。
【0210】
〔5-10.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0211】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0212】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る利用者端末10や情報処理装置100は、例えば図16に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図16は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0213】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0214】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0215】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0216】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0217】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。
【0218】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。
【符号の説明】
【0219】
1 提供システム
10 利用者端末
20 通信部
30 記憶部
40 入力部
50 出力部
60 検知部
70 撮影部
80 制御部
81 第1アプリケーション制御部
810 表示制御部
811 回答送信部
812 指定受付部
813 出力部
82 第2アプリケーション制御部
100 提供装置
120 記憶部
121 利用者データベース
122 発育情報データベース
123 ノートデータベース
130 制御部
131 質問提供部
132 回答受付部
133 判定部
134 選択部
135 提供部
136 指定受付部
137 紐付部
138 登録部
139 編集部
140 評価受付部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図9
図10
図11
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図16