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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/54 20060101AFI20240416BHJP
   B65D 5/52 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
B65D5/54 301H
B65D5/52 K
B65D5/54 301R
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019153403
(22)【出願日】2019-08-26
(65)【公開番号】P2021031126
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-06-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000006138
【氏名又は名称】株式会社明治
(73)【特許権者】
【識別番号】000115980
【氏名又は名称】レンゴー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100177644
【弁理士】
【氏名又は名称】児玉 和樹
(72)【発明者】
【氏名】柳 裕介
(72)【発明者】
【氏名】宮原 千嘉
【審査官】長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3113491(JP,U)
【文献】特開2015-205705(JP,A)
【文献】特開2019-043618(JP,A)
【文献】特開平05-032252(JP,A)
【文献】特開平10-086937(JP,A)
【文献】実開平02-087725(JP,U)
【文献】米国特許第04175673(US,A)
【文献】特開2019-006432(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0306718(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/54
B65D 5/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1側壁(11)の第1方向の両端部に連設された一対の第2側壁(12L,12R)を含む周壁(1W)と、
前記第1側壁と一対の前記第2側壁との境界である一対の稜線(L1)の間を結ぶように前記第1側壁に形成された開口切断線(30)と、
前記開口切断線の両端部に連続して一対の前記第2側壁に形成され、一対の前記第2側壁を前記第1方向に直交する第2方向に分断する一対の第1開封切断線(36)と、
前記開口切断線よりも前記第2方向の一方において前記第1側壁に形成され、前記開口切断線から前記第2方向の一方に離れるに従って互いに接近するように傾斜した一対の補助罫線(35)と、を備え、
前記開口切断線と前記第1開封切断線とを連続させる第1連続切断部(J1)は、前記稜線と交差し、
前記補助罫線の前記第2方向の他方は、前記稜線には接しておらず、
前記補助罫線は、それを前記第2方向の他方に延ばした延長線(E)が前記開口切断線の両端部と一対の前記稜線との交点となる一対の前記第1連続切断部の間を直線的に結ぶ仮想直線(S)よりも前記第2方向の一方で前記稜線と交差するように配置され、
前記開口切断線は、前記仮想直線(S)に対して前記第2方向の他方に向かって突き出すように湾曲しており、
前記開口切断線は、
一対の前記稜線から前記仮想直線に沿うようにして前記第1方向の中央に向かって延設され、前記第2方向の一方に向かって膨出しながら前記第2方向の他方に傾斜した一対の第1曲線部(30A)と、
一対の前記第1曲線部の間を結ぶように形成され、前記第2方向の他方に向かって膨出した第2曲線部(30B)と、を含み、
前記各第1曲線部と前記第2曲線部とは、変曲点(P)を挟んで並設され、なだらかなS字状に形成され、
前記開口切断線よりも前記第2方向の一方において、前記第1側壁が、一対の前記補助罫線に沿って裏面を内側に向けるように折られて前記周壁の内側に押し込まれながら前記開口切断線に沿って切断されることで前記第2方向に分断されることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記第1連続切断部は、前記第1側壁から前記第2側壁にかけて前記稜線を横断するように前記第1方向に沿って直線状に延びる部分を有することを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記仮想直線から前記開口切断線まで延ばした垂線の最大値(V)は、0を超え、前記第1側壁の前記第1方向の寸法(W)以下の範囲内に設定されたことを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記周壁は、一対の前記第1側壁と一対の前記第2側壁とを前記稜線を介して交互に連設して角筒状に形成されており、一対の前記第1側壁と一対の前記第2側壁との前記第2方向両端部には、前記周壁の前記第2方向の両端面を閉塞する複数のフラップ(14~19)が連設され、
前記開口切断線は、一対の前記第1側壁の何れか一方に形成されており、
一対の前記第1側壁の何れか他方には、これを分断するための第2開封切断線(37)が一対の前記第1開封切断線の両端部を結ぶように形成され、
前記第1開封切断線と前記第2開封切断線とを連続させる第2連続切断部(J2)は、前記稜線と交差したことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
図11に示すように、特許文献1には、4つの側面101に周設された切目線102等により包装箱100の上部を取り除く(開封する)技術が開示されている。包装箱100の背面部103には、水平に延びた切目線102と、切目線102から垂直下方に延びた一対の切目線104とが形成されている。垂直下方に延びた一対の切目線104の間には、押さえ部105が形成されている。ユーザは、押さえ部105を押し込んで開いたスペースに指を引っ掛け、背面部103を手前(後方)に引っ張って水平な切目線102に沿って切断した後、背面部103を引き上げることで包装箱100の上部を取り除いていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-216126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した包装箱100では、ユーザが、背面部103を手前(後方)に引く動作の後、背面部103を引き上げる動作を行うことを必要としていた。一般的に、包装箱100の開封手順を熟知していないユーザは、背面部103を手前に引く動作を行うことなく、背面部103を引き上げてしまうことが多い。仮に、ユーザが、背面部103を手前に引く動作を行うことなく、背面部103を引き上げた場合、図11に示すように、背面部103は、水平に延びた切目線102で切れずに、指を掛けた部分で裂けてしまうことがあった。この場合、切目線102に沿って切断することができず、包装箱100を適正に開封することができなかった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために、適正に開封することができる包装箱を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、第1側壁の第1方向の両端部に連設された一対の第2側壁を含む周壁と、前記第1側壁と一対の前記第2側壁との境界である一対の稜線の間を結ぶように前記第1側壁に形成された開口切断線と、を備え、前記開口切断線よりも第1方向に直交する第2方向の一方において、前記第1側壁が、押し込まれながら前記開口切断線に沿って切断されることで第2方向に分断される。
【0007】
この場合、前記開口切断線は、一対の前記稜線の間を直線的に結ぶ仮想直線に対して第2方向の他方に向かって突き出すように湾曲または屈曲することが好ましい。
【0008】
この場合、前記仮想直線から前記開口切断線まで延ばした垂線の最大値は、0を超え、前記第1側壁の第1方向の寸法以下の範囲内に設定されることが好ましい。
【0009】
この場合、前記開口切断線は、一対の前記稜線から第1方向の中央に向かって延設され、第2方向の一方に向かって膨出しながら第2方向の他方に傾斜した一対の第1曲線部と、一対の前記第1曲線部の間を結ぶように形成され、第2方向の他方に向かって膨出した第2曲線部と、を含むことが好ましい。
【0010】
この場合、前記開口切断線よりも第2方向の一方において前記第1側壁に形成され、前記開口切断線から第2方向の一方に離れるに従って互いに接近するように傾斜した一対の補助罫線を更に備えることが好ましい。
【0011】
この場合、前記開口切断線の両端部に連続して一対の前記第2側壁に形成され、一対の前記第2側壁を第2方向に分断する一対の第1開封切断線を更に備え、前記開口切断線と前記第1開封切断線とを連続させる第1連続切断部は、前記稜線と交差することが好ましい。
【0012】
この場合、前記周壁は、一対の前記第1側壁と一対の前記第2側壁とを前記稜線を介して交互に連設して角筒状に形成されており、一対の前記第1側壁と一対の前記第2側壁との第2方向両端部には、前記周壁の第2方向の両端面を閉塞する複数のフラップが連設され、前記開口切断線は、一対の前記第1側壁の何れか一方に形成されており、一対の前記第1側壁の何れか他方には、これを分断するための第2開封切断線が一対の前記第1開封切断線の両端部を結ぶように形成され、前記第1開封切断線と前記第2開封切断線とを連続させる第2連続切断部は、前記稜線と交差することが好ましい。
【0013】
また、上記した目的を達成するため、本発明は、第1側壁の第1方向の両端部に連設された一対の第2側壁を含む包装箱の開封構造であって、前記第1側壁と一対の前記第2側壁との境界である一対の稜線の間を結ぶように前記第1側壁に形成された開口切断線を備え、前記開口切断線よりも第1方向に直交する第2方向の一方において、前記第1側壁が、押し込まれながら前記開口切断線に沿って切断されることで第2方向に分断される。
【0014】
この場合、前記開口切断線は、一対の前記稜線の間を直線的に結ぶ仮想直線に対して第1方向に直交する第2方向の他方に向かって突き出すように湾曲または屈曲することが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、包装箱を適正に開封することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る包装箱のブランクの開封構造を拡大して示す平面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る包装箱であって、背面壁を分断した状態を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施形態に係る包装箱を上下に分断する過程を示す斜視図である。
図6】本発明の一実施形態に係る包装箱の上部を取り除いた状態を示す斜視図である。
図7】本発明の一実施形態の第1変形例に係る包装箱のブランクの開封構造を拡大して示す平面図である。
図8】本発明の一実施形態の第2変形例に係る包装箱のブランクの開封構造を拡大して示す平面図である。
図9】本発明の一実施形態の第3変形例に係る包装箱のブランクの開封構造を拡大して示す平面図である。
図10】本発明の一実施形態の第4変形例に係る包装箱のブランクの開封構造を拡大して示す平面図である。
図11】先行技術に係る包装箱を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、各図に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。また、左右方向(第1方向)は上下方向(第1方向に直交する第2方向)に直交し、前後方向は左右方向と上下方向とに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0018】
[包装箱の概要]
図1および図2を参照して、包装箱1の構成について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク5を示す平面図である。
【0019】
図1に示すように、包装箱1は、上下方向に細長い略直方体状に形成されている。詳細は後述するが、包装箱1(周壁1W)の周面には、開封用の切断線が形成されている。
【0020】
包装箱1は、図2に示すブランク5を組み立てることで形成される。ブランク5は、一枚の板紙(例えば、多層抄きの厚紙)を抜型等で打ち抜いて形成されている。なお、図2は、包装箱1の外面(表面)側を示している。また、図面に示す「X」は紙の繊維(紙目)が延びる「紙目方向」を示し、「Y」は紙目方向に直交する「直交方向(第2方向)」を示している。また、上、下、左、右、前、後などの用語は、包装箱1を組み立てた状態における向きを指している。
【0021】
[ブランク]
図2に示すように、ブランク5は、継代片10と、背面壁11(第1側壁)と、右側壁12R(第2側壁)と、正面壁13(第1側壁)と、左側壁12L(第2側壁)と、一対の上側方フラップ14と、上内フラップ15と、上外フラップ16と、一対の下側方フラップ17と、下内フラップ18と、下外フラップ19と、を備えている。
【0022】
<継代片、背面壁、右側壁、正面壁、左側壁>
継代片10、背面壁11、右側壁12R、正面壁13および左側壁12Lは、この順番で紙目方向に一列に並べられ、第1折曲線L1を介して連設されている。背面壁11、右側壁12R、正面壁13および左側壁12Lは、直交方向に細長い略長方形状に形成されている。背面壁11と正面壁13とは、略同一の外形を有している。右側壁12Rと左側壁12Lとは略同一の外形を有し、右側壁12Rと左側壁12Lとの紙目方向の寸法は背面壁11等の紙目方向の寸法よりも長く設定されている。継代片10は、背面壁11から紙目方向の外側に向かって徐々に直交方向に短くなる略台形状に形成されている。また、詳細は後述するが、継代片10、背面壁11、右側壁12R、正面壁13および左側壁12Lには、包装箱1を上下方向に分割して開封するための開封構造26が設けられている。
【0023】
<上側方フラップ>
一対の上側方フラップ14は、第2折曲線L2を介して背面壁11と正面壁13との直交方向一端部(上端部)に連設されている。各上側方フラップ14の先端角部は面取りされ、各上側方フラップ14は略六角形状に形成されている。各上側方フラップ14の直交方向の寸法(延出寸法)は、右側壁12R等の紙目方向の寸法の半分よりも短く設定されている。
【0024】
<上内フラップ>
上内フラップ15は、第2折曲線L2を介して左側壁12Lの直交方向一端部(上端部)に連設されている。上内フラップ15は、先端に向かって徐々に紙目方向に幅狭くなる略台形状に形成されている。上内フラップ15の直交方向の寸法(延出寸法)は、正面壁13等の紙目方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。
【0025】
左側壁12Lの紙目方向中央部には、上内フラップ15との境界(第2折曲線L2)から突き出すように湾曲した上押込切断線20が形成されている。上押込切断線20は、略半円形を成すように間隔をあけて並設された複数の切目を含んでいる。上押込切断線20と第2折曲線L2とで囲まれた領域には、略半円形状の上押込片21が形成されている。また、左側壁12Lと上内フラップ15との境界(第2折曲線L2上)には、上押込切断線20の両端部から紙目方向の外側に向かって一対の上分離切断線22が延設されている。各上分離切断線22は、略L字状に屈曲した切目を第2折曲線L2に沿って複数並設したジッパーである。一対の上分離切断線22は、上内フラップ15を紙目方向の中央から外側に向かって切断する機能を有している。
【0026】
<上外フラップ>
上外フラップ16は、第2折曲線L2を介して右側壁12Rの直交方向一端部(上端部)に連設されている。上外フラップ16は略長方形状に形成され、その直交方向の寸法(延出寸法)は正面壁13等の紙目方向の寸法と略同一に設定されている。
【0027】
<下側方フラップ、下内フラップ、下外フラップ>
一対の下側方フラップ17は、第3折曲線L3を介して背面壁11と正面壁13との直交方向他端部(下端部)に連設されている。各下側方フラップ17は、背面壁11等を中心として上側方フラップ14と対称となる形状である。また、下内フラップ18は第3折曲線L3を介して左側壁12Lの直交方向他端部に連設され、下外フラップ19は第3折曲線L3を介して右側壁12Rの直交方向他端部に連設されている。下内フラップ18は左側壁12Lを中心として上内フラップ15と対称となる形状であり、下外フラップ19は右側壁12Rを中心として上外フラップ16と対称となる形状である。
【0028】
左側壁12Lの紙目方向中央部には、下内フラップ18との境界(第3折曲線L3)から突き出すように湾曲した下押込切断線23(下押込片24)が形成されている。また、左側壁12Lと下内フラップ18との境界(第3折曲線L3上)には、下押込切断線23の両端部から紙目方向外側に向かって一対の下分離切断線25が延設されている。下押込切断線23(下押込片24)および各下分離切断線25は、左側壁12Lを中心として上押込切断線20(上押込片21)および各上分離切断線22と対称となる形状である。
【0029】
なお、第1~第3折曲線L1~L3は、それぞれ、板紙の表面から直線状に凹ませた汎用罫線である。第1~第3折曲線L1~L3は、汎用罫線に限らず、例えば、汎用罫線上に複数の切目を所定間隔に並べたリード罫等、板紙を折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
【0030】
<開封構造>
次に、図2および図3を参照して、包装箱1を開封するための開封構造26について説明する。図3はブランク5の開封構造26を拡大して示す平面図である。
【0031】
図2に示すように、開封構造26は、開口切断線30と、一対の補助罫線35と、一対の第1開封切断線36と、第2開封切断線37と、を備えている。開口切断線30は、背面壁11に形成されている。一対の第1開封切断線36は、右側壁12Rと左側壁12Lとに形成されている。第2開封切断線37は、正面壁13に形成されている。なお、一対の第1開封切断線36は、正面壁13を中心とした対称形状であるため、以下、特に明記した場合を除き、1つの第1開封切断線36に着目して説明する。また、本明細書では、右側壁12Rと左側壁12Lとをまとめて説明する場合には、単に「側壁12」と呼び、符号として算用数字のみを付す。
【0032】
(開口切断線)
図3に示すように、開口切断線30は、背面壁11に複数の切目を入れて形成されたミシン刃線である。開口切断線30は、包装箱1を組み立てた状態において、背面壁11と左右一対の側壁12(正確には、右側壁12Rおよび継代片10)との間の一対の稜線(第1折曲線L1)の間を結ぶように背面壁11に形成されている(図1参照)。また、開口切断線30は、一対の稜線(第1折曲線L1)の間を直線的に結ぶ仮想直線Sに対して下方(第2方向の他方)に向かって突き出すように湾曲して形成されている。開口切断線30の紙目方向(左右方向)両端は、一対の稜線(第1折曲線L1)に接触(交差)している。
【0033】
開口切断線30は、一対の稜線(第1折曲線L1)から紙目方向(左右方向)の中央に向かって延設され、上方(第2方向の一方)に向かって膨出しながら下方(第2方向の他方)に傾斜した一対の第1曲線部30Aと、一対の第1曲線部30Aの間を結ぶように形成され、下方に膨出した第2曲線部30Bと、を含んでいる。各第1曲線部30Aと第2曲線部30Bとは、変曲点Pを挟んで並設され、なだらかな略S字状に形成されている。開口切断線30全体としては、紙目方向(左右方向)の中央部が下方に突き出した略V字状(または略U字状)に形成されている。本実施形態では、一例として、仮想直線Sから開口切断線30まで延ばした垂線の最大値Vは約8mmに設定されている。開口切断線30と仮想直線Sで囲まれた領域には、略三角形状の押込み部38が形成される。詳細は後述するが、押込み部38が押し込まれることで、背面壁11は開口切断線30で2つに分断される。
【0034】
(補助罫線)
図3に示すように、一対の補助罫線35は、開口切断線30よりも上方(第2方向の一方)において背面壁11に形成された汎用罫線である。一対の補助罫線35は、開口切断線30から上方に離れるに従って互いに接近するように傾斜している。つまり、一対の補助罫線35は、略ハの字状に形成されている。各補助罫線35の上端は、第2折曲線L2の近傍に位置しており、第2折曲線L2には接していない(交差しない)。また、各補助罫線35の下端は、第1折曲線L1の近傍に位置しており、第1折曲線L1には接していない(交差しない)。各補助罫線35は、斜め下方に延ばした延長線Eが仮想直線Sよりも上方で第1折曲線L1と交差するように配置されている。なお、各補助罫線35は、第1折曲線L1と開口切断線30との交点(後述する第1連続切断部J1)以上となる範囲で延長線Eが第1折曲線L1と交差するように配置されていればよい。
【0035】
(第1開封切断線)
図2に示すように、第1開封切断線36は、側壁12に複数の切目を入れて形成されたミシン刃線である。一対の第1開封切断線36は、包装箱1を組み立てた状態において、開口切断線30の両端部に連続して一対の側壁12に形成されている(図1参照)。また、第1開封切断線36は、側壁12の紙目方向(前後方向)全体に渡って形成されている。第1開封切断線36は、包装箱1を組み立てた状態において、背面壁11の側から正面壁13の側に向かって下方に傾斜している。第1開封切断線36は、側壁12を上下方向に分断する機能を有している。
【0036】
なお、継代片10には、背面壁11から紙目方向の外側に向かって下方に傾斜した補助切断線36A(ミシン刃線)が形成されている。詳細は後述するが、継代片10を左側壁12Lの内面に接着した状態で、補助切断線36Aは、左側壁12Lの第1開封切断線36の後上部に略一致し、第1開封切断線36の一部として機能する(図1参照)。
【0037】
右側壁12Rの第1開封切断線36の後部上端は、開口切断線30の端部に繋がっている。左側壁12Lの第1開封切断線36の後部上端は、継代片10を左側壁12Lの内面に接着した状態で、補助切断線36Aを介して開口切断線30の端部に間接的に繋がっている(図1参照)。開口切断線30と第1開封切断線36とを連続させる第1連続切断部J1は、切目の一部であり、稜線(第1折曲線L1)と交差している。つまり、第1折曲線L1を横断するように第1連続切断部J1(切目)が形成されている。
【0038】
(第2開封切断線)
図2に示すように、第2開封切断線37は、正面壁13に複数の切目を入れて形成されたミシン刃線である。第2開封切断線37は、一対の第1開封切断線36の前部下端を結ぶように形成されている。つまり、第2開封切断線37は、正面壁13の紙目方向(左右方向)全体に渡って形成されている。第2開封切断線37は、一対の第1開封切断線36との繋ぎ部分(第2連続切断部J2)から下方に向かって紙目方向に幅狭くなる略台形状に形成されている。第2開封切断線37は、正面壁13を上下方向に分断する機能を有している。
【0039】
第1開封切断線36と第2開封切断線37とを連続させる第2連続切断部J2は、切目の一部であり、(第1折曲線L1)と交差している。つまり、第1折曲線L1を横断するように第2連続切断部J2(切目)が形成されている。
【0040】
[包装箱の組立]
次に、包装箱1の組立手順の一例について説明する。包装箱1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、包装装置によって全自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、作業者が手作業で包装箱1を組み立てる場合について説明する。なお、包装箱1(ブランク5)は、背面壁11と右側壁12Rとの間の第1折曲線L1と、正面壁13と左側壁12Lとの間の第1折曲線L1とに沿って折り畳まれ、継代片10を左側壁12Lの内面に接着した状態であるものとする(図示せず)。この状態で、継代片10の補助切断線36Aは、左側壁12Lの第1開封切断線36の後上部に略一致している。また、本明細書では、背面壁11と正面壁13とをまとめて説明する場合には、単に「面壁11,13」と呼ぶ。
【0041】
作業者は、一対の面壁11,13と一対の側壁12(継代片10)とが略直角を成すように平坦に折り畳まれた包装箱1を起こす。この状態で、一対の面壁11,13と一対の側壁12(継代片10)とが第1折曲線L1を介して交互に連設され、角筒状の周壁1Wが形成される(図1参照)。
【0042】
次に、作業者は、一対の下側方フラップ17と下内フラップ18とを、この順に第3折曲線L3に沿って内側に折り曲げる。作業者は、下内フラップ18の外面または下外フラップ19の内面に接着剤を塗布し、下外フラップ19を第3折曲線L3に沿って内側に折り曲げて下内フラップ18に接着する。以上によって、下側方フラップ17、下内フラップ18および下外フラップ19が周壁1Wの下端面を閉塞し、包装箱1の底面が形成される(図1参照)。この状態で、開封構造26の開口切断線30、一対の第1開封切断線36(補助切断線36A)および第2開封切断線37は、周壁1Wの全周に渡って形成される。
【0043】
次に、作業者は、周壁1Wの内部(底面の上)に複数の商品(例えば、上下方向に長い棒形状の商品)を収容(載置)する。続いて、作業者は、一対の上側方フラップ14と上内フラップ15とを、この順に第2折曲線L2に沿って内側に折り曲げる。作業者は、上内フラップ15の外面または上外フラップ16の内面に接着剤を塗布し、上外フラップ16を第2折曲線L2に沿って内側に折り曲げて上内フラップ15に接着する。以上によって、上側方フラップ14、上内フラップ15および上外フラップ16が周壁1Wの上端面を閉塞し、包装箱1の天面が形成される(図1参照)。
【0044】
以上によって、包装箱1の組立が完了し、包装箱1が封緘される(図1参照)。
【0045】
[包装箱の開封]
次に、図4ないし図6を参照して、開封構造26を用いて包装箱1を開封する手順(開封構造26の作用)について説明する。図4は背面壁11を分断した状態を示す斜視図である。図5は包装箱1を上下に分断する過程を示す斜視図である。図6は包装箱1の上部を取り除いた状態を示す斜視図である。
【0046】
ユーザは、押込み部38の中央付近を手(指)で押し込む(図4の太い破線矢印参照)。すると、図4に示すように、開口切断線30よりも上方(第2方向の一方)において、背面壁11(押込み部38)が、押し込まれながら開口切断線30に沿って切断される。開口切断線30を構成する各第1曲線部30Aと第2曲線部30Bとは、なだらかな略S字状に形成されているため、押込み部38の中央付近に作用した押込み力を第2曲線部30Bから一対の第1曲線部30Aに伝播させることができる。これにより、背面壁11を、第2曲線部30Bから各第1曲線部30Aに亘って円滑に切断することができる。
【0047】
また、背面壁11(押込み部38)は、一対の補助罫線35に沿って山折りされながら(裏面を内側に向けるように折られながら)内側に押し込まれる。これにより、背面壁11は一対の補助罫線35で折れて大きく撓むため、背面壁11を開口切断線30に沿って容易に切断することができる。
【0048】
開口切断線30(押込み部38)は背面壁11の左右方向全体に亘って形成されているため、背面壁11は、開口切断線30に沿って切断されることで上下方向に分断(二分割)された状態になる。また、背面壁11(押込み部38)は押し込みに伴って内側に撓むため、一対の側壁12の後部は、押込み部38の押し込みに伴って内側に引き込まれる。したがって、背面壁11を押し込むと、各第1連続切断部J1から各第1開封切断線36の後上端部までを自動的に切断することができる。
【0049】
図5に示すように、ユーザは、押込み部38を押し込んだ手で、背面壁11の上部を把持して前方に倒すように引っ張る(太い破線矢印参照)。背面壁11を引き倒す力は一対の第1開封切断線36に作用し、一対の側壁12は一対の第1開封切断線36に沿って切断される。各第1連続切断部J1から各第1開封切断線36の後上端部までは既に切断されているため、切断済みの各第1開封切断線36の後上端部をきっかけとして各第1開封切断線36に沿った側壁12の切断を円滑に行うことができる。
【0050】
ユーザが更に背面壁11を引き倒すと、その力は一対の第2連続切断部J2から第2開封切断線37に沿って伝達され、正面壁13は第2開封切断線37に沿って切断される(図6参照)。各第2連続切断部J2が側壁12と正面壁13との稜線(第1折曲線L1)に交差するように切られているため、各第2連続切断部J2をきっかけとして第2開封切断線37に沿った正面壁13の切断を円滑に行うことができる。
【0051】
以上説明したように、ユーザは、分断させた背面壁11を掴んで前方に引き倒すだけで、一対の側壁12および正面壁13をも分断することができる。そして、図6に示すように、包装箱1(周壁1W)は上下方向に二分割にされ、包装箱1の上部(開封構造26よりも上部)は取り除かれて下部が残される。また、上部を取り除かれた包装箱1の下部には、商品の下部が収容され、商品の上部は露出している。包装箱1の下部は、そのまま店頭等に陳列される。
【0052】
なお、図示は省略するが、包装箱1は、開封構造26を用いることなく開封することもできる。具体的には、ユーザは、上押込片21(図1参照)を指で押し込んで上押込切断線20(図1参照)に沿って切断し、押し込んだ指で上内フラップ15を引き上げてもよい。すると、上内フラップ15は、一対の上分離切断線22に沿って左側壁12Lから切断され、上外フラップ16と共に開かれる。これにより、周壁1Wの上端面を開放することができる。また、以上と同様手順で、下押込片24を押し込み、下内フラップ18を一対の下分離切断線25(図1参照)に沿って切断することで、周壁1Wの下端面を開放してもよい。また、周壁1Wの上下両端面を開放することで、包装箱1(周壁1W)を平坦に折り畳むことができる。これにより、不要となった包装箱1を折り畳んで重ねて保管することができる。
【0053】
以上説明した本実施形態に係る包装箱1では、開口切断線30が、背面壁11(第1側壁)の左端から右端まで(左右方向の全域に)延びていた。この構成によれば、例えば、開口切断線30と仮想直線Sとで囲まれた領域(押込み部38)を押し込むことで、背面壁11を開口切断線30に沿って切断することができる。これにより、ユーザは、背面壁11を手前に引くことなく、背面壁11を押し込むだけで背面壁11を上下方向に分断することができる。その結果、分断された背面壁11を引き倒すだけで包装箱1を適正に開封することができる。
【0054】
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、仮想直線Sから開口切断線30まで延ばした垂線の最大値Vが約8mmに設定されることで、1回の押し込みによって開口切断線30全体を切断することができる。つまり、ワンアクションで背面壁11を簡単に分断することができる。
【0055】
なお、本実施形態に係る包装箱1では、一例として、仮想直線Sから開口切断線30まで延ばした垂線の最大値Vが約8mmに設定されていたが、本発明はこれに限定されない。出願人は、この垂線の最大値Vが側壁12の前後方向(紙目方向)の寸法W(本実施形態では約50mm)を越えると、1回の押し込みによって開口切断線30全体を切断し難くなることを実験によって確認している。この実験結果から、この垂線の最大値Vは、0を超え、側壁12の前後方向(紙目方向)の寸法W以下の範囲内に設定することが好ましい。
【0056】
[変形例]
次に、本実施形態に係る包装箱1の変形例について説明する。なお、以下の説明では、上記した実施形態に係る包装箱1と同様または対応する構成については同一の符号を付し、包装箱1と同様または対応する説明は省略する。
【0057】
<第1変形例、第2変形例>
上記した本実施形態に係る包装箱1では、開口切断線30が、左右方向の中央部で下方に突き出した略V字状に形状されていたが、本発明はこれに限定されない。第1変形例に係る包装箱1として、開口切断線31は、屈曲して形成されてもよく、例えば、図7に示すように、下方に向かって略三角形状に突き出すように形成されてもよい。なお、開口切断線31は、略三角形状に限らず、三角形以外の多角形状(四角形状や五角形状等)に形成されてもよい(図示せず)。また、第2変形例に係る包装箱1として、図8に示すように、開口切断線32は、下方に向かって略バスタブ状(角を湾曲させた台形状)に突き出すように形成されてもよい。
【0058】
<第3変形例>
また、本実施形態(第1~第2変形例を含む。)に係る包装箱1では、開口切断線30~32(以下、「開口切断線30等」という。)が、仮想直線Sよりも下方に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。第3変形例に係る包装箱1として、図9に示すように、開口切断線30等は仮想直線Sよりも上方に形成されてもよい(図9では開口切断線30を示している。)。
【0059】
<第4変形例>
上記した本実施形態に係る包装箱1(第1~第3変形例を含む。)では、開口切断線30等が、下方または上方に突き出すように形状されていたが、本発明はこれに限定されない。図10に示すように、第4変形例に係る包装箱1として、開口切断線33は、仮想直線Sと一致する直線であってもよい(垂線の最大値V=0)。この構成によっても、背面壁11を押し込むだけで分断することができる等、上記した包装箱1(開口切断線30等)と同様の効果を得ることができる。
【0060】
なお、本実施形態(第1~第4変形例を含む。以下同じ。)に係る包装箱1では、開口切断線30~33が背面壁11に形成されていたが、これに限らず、正面壁13や側壁12に形成されてもよい(図示せず)。つまり、開口切断線30~33は、周壁1Wを構成する複数の壁のうち何れか1つに形成されていればよい。また、2つの開口切断線30~33が、背面壁11と正面壁13の両方(または一対の側壁12)に形成されてもよい(図示せず)。なお、2つの開口切断線30~33が一対の側壁12に形成された場合、一対の第1開封切断線36は一対の面壁11,13に形成される。また、仮想直線Sは、略水平に設定されていたが、左側または右側に僅かに傾斜した直線であってもよい(図示せず)。つまり、開口切断線30~33が左側または右側に僅かに傾斜して形成されてもよい(図示せず)。
【0061】
また、本実施形態に係る包装箱1では、開口切断線30~33、第1開封切断線36(補助切断線36A)および第2開封切断線37等はミシン刃線であったが、これに限らず、例えばジッパー等、板紙を切断(破断)するための線であれば如何なるものでもよい。
【0062】
また、本実施形態に係る包装箱1では、一対の補助罫線35が背面壁11に形成されていたが、一対の補助罫線35は省略(削除)されてもよい。また、一対の第1開封切断線36(補助切断線36A)、第1連続切断部J1、第2開封切断線37および第2連続切断部J2が省略(削除)されてもよい。この場合、例えば、開口切断線30に沿って背面壁11を分断して、一対の第1折曲線L1に沿って背面壁11の上部を破断した後、包装箱1の天面(上方の各フラップ14~16)を開いてもよい(図示せず)。
【0063】
また、本実施形態に係る包装箱1では、第1開封切断線36が、側壁12の後端から前端に向かって下方に傾斜していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1開封切断線36は、側壁12の後端から前端に向かって上方に傾斜してもよいし、略水平に延びていてもよい(図示せず)。また、一対の面壁11,13(または一対の側壁12)に2つの開口切断線30~33を形成した場合には、各第1開封切断線36はV字状(またはA字状(倒立したV字状))に形成されてもよい(図示せず)。また、第2開封切断線37は、台形状に形成されていたが、例えば、略水平に延びていてもよい(図示せず)。
【0064】
また、本実施形態に係る包装箱1では、下内フラップ18、下外フラップ19、上内フラップ15および上外フラップ16が、周壁1Wの端面開口を略塞ぐことのできる大きさ(フルオーバーフラップ)であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、先端を突き合せる一対の外フラップが、周壁1Wに連設されてもよい(図示せず)。また、上内フラップ15や下内フラップ18を省略し、上外フラップ16や下外フラップ19を上側方フラップ14や下側方フラップ17に接着してもよい。また、上外フラップ16や下外フラップ19は接着剤で固定されていたが、粘着テープ等を用いて固定されてもよい。
【0065】
また、本実施形態に係る包装箱1では、周壁1Wが角筒状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。周壁は、少なくとも、背面壁11の左右方向両端部に連設された一対の側壁12を含んでいればよい(図示せず)。この場合の周壁は、略三角形の断面を有することになる。また、他にも、周壁は、三角形や四角形以外の多角形断面を有してもよい(図示せず)。
【0066】
また、本実施形態に係る包装箱1は、板紙で形成されていたが、これに限らず、例えば、樹脂製の板、紙製または樹脂製の段ボールシート等で形成されていてもよい。
【0067】
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0068】
1 包装箱
1W 周壁
11 背面壁(第1側壁)
12L 左側壁(第2側壁)
12R 右側壁(第2側壁)
13 正面壁(第1側壁)
14 上側方フラップ
15 上内フラップ
16 上外フラップ
17 下側方フラップ
18 下内フラップ
19 下外フラップ
26 開封構造
30,31,32,33 開口切断線
35 補助罫線
36 第1開封切断線
37 第2開封切断線
J1 第1連続切断部
J2 第2連続切断部
L1 第1折曲線(稜線)
S 仮想直線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11