(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/14 20060101AFI20240509BHJP
B41J 21/00 20060101ALI20240509BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240509BHJP
【FI】
G03G21/14
B41J21/00 Z
G03G21/00 384
(21)【出願番号】P 2020011737
(22)【出願日】2020-01-28
【審査請求日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】P 2019028664
(32)【優先日】2019-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100186853
【氏名又は名称】宗像 孝志
(72)【発明者】
【氏名】小林 幸文
【審査官】山下 清隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-333744(JP,A)
【文献】特開2014-077977(JP,A)
【文献】特開2003-241610(JP,A)
【文献】特開2013-225832(JP,A)
【文献】特開2017-090911(JP,A)
【文献】特開2016-027377(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/14
G03G 21/00
G03G 15/00
B41J 5/00- 5/52
B41J 21/00-21/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の記録媒体を搬送方向に順番に搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送された前記記録媒体の表面及び裏面それぞれに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって画像が形成された前記記録媒体の外形を読み取る読取部とを備え、
前記搬送部は、
給紙トレイから前記画像形成部を経て排紙トレイに至る主搬送路と、
前記画像形成部より前記搬送方向の下流で前記主搬送路から分岐し、前記記録媒体の表裏を反転させて前記画像形成部に導く反転搬送路と、に沿って前記記録媒体を搬送し、
前記読取部は、前記主搬送路の前記画像形成部より前記搬送方向の下流で、且つ前記主搬送路及び前記反転搬送路の分岐点より前記搬送方向の上流に配置され、
前記複数の記録媒体のうちの先行記録媒体の外形に基づいて、前記記録媒体の変形量を算出する変形量算出部と、
前記先行記録媒体より後に搬送される前記記録媒体である後続記録媒体の、表面に形成される表面画像及び裏面に形成される裏面画像を、前記変形量算出部によって算出された前記変形量に基づいて補正する画像補正部とを備え、
前記読取部は、
表面のみに画像が形成された前記先行記録媒体の第1形状と、
表面及び裏面に画像が形成された前記先行記録媒体の第2形状とを読み取り、
前記変形量算出部は、前記変形量として、
表面に画像が形成される前の前記先行記録媒体の初期形状に対する前記第2形状の倍率である全体倍率と、
前記第1形状に対する前記第2形状の倍率である後半倍率とを算出し、
前記画像補正部は、
前記全体倍率の逆数で前記表面画像を拡縮し、
前記後半倍率の逆数で前記裏面画像を拡縮することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記読取部は、表面のみに画像が形成された前記先行記録媒体の第1形状を読み取り、
前記変形量算出部は、前記変形量として、表面に画像が形成される前の前記先行記録媒体の初期形状に対する前記第1形状の倍率である前半倍率を算出し、
前記画像補正部は、前記前半倍率の逆数で前記表面画像を拡縮することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記読取部は、表面のみに画像が形成された前記先行記録媒体の第1形状を読み取り、
前記変形量算出部は、前記変形量として、表面に画像が形成される前の前記先行記録媒体の初期形状に対する前記第1形状の倍率である前半倍率を算出し、
前記画像補正部は、前記前半倍率で前記裏面画像を拡縮することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記変形量算出部は、前記先行記録媒体の前記搬送方向の倍率と、前記搬送方向に直交する幅方向の倍率とを個別に算出し、
前記画像補正部は、画像の前記搬送方向及び前記幅方向を個別に拡縮することを特徴とする請求項
2または
3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記変形量算出部は、前記先行記録媒体の各辺の倍率を個別に算出し、
前記画像補正部は、画像の各辺を個別に拡縮することを特徴とする請求項
2または
3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記変形量算出部は、複数の前記先行記録媒体それぞれの変形量の平均値を、前記変形量として算出することを特徴とする請求項1から
5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記先行記録媒体と前記後続記録媒体とは、同一の連続印刷処理中に画像が形成される記録媒体であることを特徴とする請求項1から
6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体の表面及び裏面に画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、商業印刷の分野で用いられる画像形成装置において、両面印刷された記録媒体の表裏に形成された画像の差を補正して、表裏の画像ズレを解消する機能を備えるものが知られている。
【0003】
例えば、実印刷前に専用チャートを出力し、専用チャートをスキャナに読み取らせて補正量を算出し、当該補正量に基づいて実印刷時の画像を補正する画像形成装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の画像形成装置では、専用チャートをスキャナに読み取らせる作業をオペレータが行う必要がある。また、実印刷前に専用チャートを出力する必要があるので、用紙が無駄になる。さらに、専用チャートの出力時と実印刷時とで、外部要因(例えば、温度、湿度など)が異なるので、表面画像及び裏面画像の位置及び大きさを正確に調整するのが難しい。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、記録媒体の両面に形成する画像の調整を、簡単で且つ正確に行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、複数の記録媒体を搬送方向に順番に搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送された前記記録媒体の表面及び裏面それぞれに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成された前記記録媒体の外形を読み取る読取部とを備え、前記搬送部は、給紙トレイから前記画像形成部を経て排紙トレイに至る主搬送路と、前記画像形成部より前記搬送方向の下流で前記主搬送路から分岐し、前記記録媒体の表裏を反転させて前記画像形成部に導く反転搬送路と、に沿って前記記録媒体を搬送し、前記読取部は、前記主搬送路の前記画像形成部より前記搬送方向の下流で、且つ前記主搬送路及び前記反転搬送路の分岐点より前記搬送方向の上流に配置され、前記複数の記録媒体のうちの先行記録媒体の外形に基づいて、前記記録媒体の変形量を算出する変形量算出部と、前記先行記録媒体より後に搬送される前記記録媒体である後続記録媒体の、表面に形成される表面画像及び裏面に形成される裏面画像を、前記変形量算出部によって算出された前記変形量に基づいて補正する画像補正部とを備え、前記読取部は、表面のみに画像が形成された前記先行記録媒体の第1形状と、表面及び裏面に画像が形成された前記先行記録媒体の第2形状とを読み取り、前記変形量算出部は、前記変形量として、表面に画像が形成される前の前記先行記録媒体の初期形状に対する前記第2形状の倍率である全体倍率と、前記第1形状に対する前記第2形状の倍率である後半倍率とを算出し、前記画像補正部は、前記全体倍率の逆数で前記表面画像を拡縮し、前記後半倍率の逆数で前記裏面画像を拡縮することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、記録媒体の両面に形成する画像の調整を、簡単で且つ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図。
【
図2】用紙の前端がラインセンサの位置に到達した状態を示す図。
【
図3】用紙の前端が搬送ローラに到達した状態を示す図。
【
図4】用紙の後端が搬送ローラに到達した状態を示す図。
【
図6】画像形成装置のコントローラの機能ブロック図。
【
図8】表面に画像が形成された用紙の外形を読み取る手順を説明する図。
【
図9】表面及び裏面に画像が形成された用紙の外形を読み取る手順を説明する図。
【
図10】第1実施形態に係る用紙、表面画像、裏面画像の関係を示す図。
【
図11】第2実施形態に係る用紙、表面画像、裏面画像の関係を示す図。
【
図12】第3実施形態に係る用紙、表面画像、裏面画像の関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
【0010】
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置100の全体構成を示す概略図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、給紙トレイ101と、排紙トレイ102と、搬送部110と、画像形成部120と、読取部130とを主に備える。給紙トレイ101には、画像が形成される前の複数の用紙Mが積層された状態で収容される。排紙トレイ102には、画像が形成された用紙Mが収容される。
【0011】
用紙Mは、搬送部110によって搬送され、画像形成部120によって画像が形成され、読取部130によって外形が読み取られる記録媒体の一例である。用紙Mは、例えば、予め所定の大きさ(例えば、A4、B5など)にカットされたカット紙である。また、用紙Mは、画像が形成されることによって伸縮する繊維を織り込んだ紙や布である。
【0012】
また、画像形成装置100の内部には、用紙Mが搬送される空間である主搬送路R1及び反転搬送路R2が形成されている。主搬送路R1は、給紙トレイ101から画像形成部120を経て排紙トレイ102に至る経路である。反転搬送路R2は、画像形成部120より搬送方向の下流側の分岐点BPで主搬送路R1から分岐し、画像形成部120より搬送方向の上流側で主搬送路R1に再び合流する経路である。
【0013】
より詳細には、反転搬送路R2は、表面に画像が形成された用紙Mの表裏を反転させて、再び画像形成部120に導く、所謂、スイッチバックパスである。なお、用紙Mは、反転搬送路R2において、搬送方向の前端と後端とが入れ替わるように反転され、画像形成部120に導かれる。
【0014】
搬送部110は、主搬送路R1及び反転搬送路R2に沿って用紙Mを搬送する。具体的には、搬送部110は、給紙トレイ101に収容された用紙Mを、主搬送路R1に沿って画像形成部120の位置まで搬送する。また、搬送部110は、表面に画像が形成された用紙Mを、反転搬送路R2を通じて表裏を反転させた上で再び画像形成部120の位置まで搬送する。さらに、搬送部110は、裏面に画像が形成された用紙Mを、主搬送路R1に沿って排紙トレイ102に排出する。
【0015】
搬送部110は、複数の搬送ローラ111、112を含む。搬送ローラ111、112は、例えば、モータ119(
図2~
図4参照)の駆動力が伝達されて回転する駆動ローラと、駆動ローラに当接して従動する従動ローラとで構成される。そして、駆動ローラ及び従動ローラで用紙Mを挟持して回転することによって、搬送路R
1、R
2に沿って用紙Mが搬送される。
【0016】
搬送ローラ111は、画像形成部120より搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ112は、読取部130より搬送方向の下流側で、且つ分岐点BPより搬送方向の上流側に配置されている。但し、搬送部110は、搬送ローラ111、112のみならず、反転搬送路R2に沿って用紙Mを搬送する搬送ローラ等、他の搬送ローラをさらに備える。
【0017】
画像形成部120は、搬送ローラ111、112の間において、主搬送路R1に対面して配置されている。画像形成部120は、搬送部110によって搬送された用紙Mの表面及び裏面それぞれに画像を形成する。第1実施形態に係る画像形成部120は、主搬送路R1に沿って搬送される用紙Mに、電子写真方式で画像を形成する。
【0018】
より詳細には、画像形成部120は、無端状移動手段である搬送ベルト122に沿って各色の感光体ドラム121Y、121M、121C、121K(以下、これらを総称して、「感光体ドラム121」と表記する。)が並べられた構成を備えるものであり、所謂、タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙トレイ101から給紙される用紙Mに転写するための中間転写画像が形成される搬送ベルト122に沿って、この搬送ベルト122の搬送方向の上流側から順に、複数の感光体ドラム121Y、121M、121C、121Kが配列されている。
【0019】
各色の感光体ドラム121の表面において着色剤であるトナーにより現像された各色の画像が、搬送ベルト122に重ね合わせられて転写されることによりフルカラーの画像が形成される。このようにして搬送ベルト122上に形成されたフルカラー画像は、主搬送路R1と最も接近する位置において、転写ローラ123の機能により、用紙Mに転写される。
【0020】
さらに、画像形成部120は、転写ローラ123より搬送方向の下流側に配置された定着ローラ124を含む。定着ローラ124は、モータによって駆動される駆動ローラと、駆動ローラに当接して従動する従動ローラとを含む。そして、駆動ローラ及び従動ローラが用紙Mを挟持して回転する過程において、用紙Mを加熱したり押圧することによって、転写ローラ123によって転写された画像が用紙Mに定着する。
【0021】
読取部130は、画像形成部120によって画像が形成された後の用紙Mの外形を読み取る。読取部130は、定着ローラ124より搬送方向の下流側で、分岐点BPより搬送方向の上流側において、主搬送路R1に対面して配置されている。換言すれば、読取部130は、表面のみに画像が形成された用紙Mと、表面及び裏面の両方に画像が形成された用紙Mとが、共通して通過する位置に配置されている。
【0022】
図2~
図4を参照して、読取部130の詳細を説明する。
図2は、用紙Mの前端がラインセンサ131に対面する位置に到達した状態を示す図である。
図3は、用紙Mの前端が搬送ローラ112に到達した状態を示す図である。
図4は、用紙Mの後端が搬送ローラ112に到達した状態を示す図である。第1実施形態に係る読取部130は、ラインセンサ131と、エンコーダ132と、タイミングセンサ133とを備える。
【0023】
ラインセンサ131は、用紙Mの搬送方向と直交する方向(以下、「幅方向」と表記する。)に、複数の撮像素子を配列して構成される。また、撮像素子が配列されている領域は、主搬送路R
1を通過し得る用紙Mの幅より広く設定される。そして、ラインセンサ131は、搬送部110によって搬送される用紙Mの頂点P
1、P
2、P
3、P
4(
図8参照)の幅方向の位置を特定する。頂点P
1~P
4の幅方向の位置を特定する方法としては、輝度値の変化を利用する等の周知の方法を採用することができる。
【0024】
エンコーダ132は、搬送ローラ112を構成する従動ローラの回転量を検出する。換言すれば、エンコーダ132は、従動ローラの回転に連動するパルス信号を、後述するコントローラ80(
図6参照)に出力する。このパルス信号の数を積算した値(以下、「エンコード値」と表記する。)によって、搬送ローラ112による用紙Mの搬送量を特定することができる。
【0025】
タイミングセンサ133は、用紙Mの前端が搬送ローラ112を通過するタイミング(
図3)と、用紙Mの後端が搬送ローラ112を通過するタイミング(
図4)とを検出する。タイミングセンサ133は、例えば、搬送ローラ112の挟持位置に向けて光を照射し、その反射光の輝度値によって、前述のタイミングを検出すればよい。
【0026】
そして、タイミングセンサ133によって、用紙Mの前端が検出されてから後端が検出されるまでの間のエンコード値によって、用紙Mの搬送方向の長さを特定することができる。読取部130が用紙Mの外形を読み取る具体的な方法については、
図8及び
図9を参照して後述する。
【0027】
但し、読取部130の具体的な構成は、
図2~
図4の例に限定されない。他の例として、読取部130は、定着ローラ124及び搬送ローラ112の間において用紙Mの写真を撮影し、当該写真を画像処理して用紙Mの外形を特定してもよい。
【0028】
図5は、画像形成装置100のハードウェア構成を示す図である。
図5に示すように、画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40、及びI/F50が共通バス90を介して接続されている構成を備える。
【0029】
CPU10は演算手段であり、画像形成装置100全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性の記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能であって記憶容量が大きい不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーションプログラムなどが格納される。
【0030】
画像形成装置100は、ROM30に格納された制御用プログラム、HDD40などの記憶媒体からRAM20にロードされた情報処理プログラム(アプリケーションプログラム)などをCPU10が備える演算機能によって処理する。その処理によって、画像形成装置100の種々の機能モジュールを含むソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、画像形成装置100に搭載されるハードウェア資源との組み合わせによって、画像形成装置100の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0031】
I/F50は、LCD60と、操作部70と、搬送部110と、画像形成部120と、読取部130とを、共通バス90に接続するインタフェースである。LCD60は、ユーザに情報を報知するための各種画面を表示させるディスプレイである。操作部70は、ユーザからの各種情報の入力を受け付ける入力インタフェースであって、LCD60に重畳されたタッチパネル、押ボタン等を含む。
【0032】
図6は、画像形成装置100のコントローラ80の機能ブロック図である。コントローラ80は、
図5に示すCPU10、RAM20、ROM30、及びHDD40等によって実現される。そして、
図6に示すように、コントローラ80は、変形量算出部81と、画像補正部82とを備える。
【0033】
転写ローラ123で用紙Mに転写されたトナーが定着ローラ124で定着されると、用紙Mは搬送方向及び幅方向に伸縮する。すなわち、表面に画像が形成される前後の用紙Mの外形、及び裏面に画像が形成される前後の用紙Mの外形は、互いに異なる場合がある。そこで、変形量算出部81は、読取部130によって読み取られた用紙Mの外形に基づいて、用紙Mの変形量を算出する。
【0034】
具体的には、変形量算出部81は、既に画像が形成された用紙M(先行記録媒体)の外形を示す情報を、読取部130から取得する。次に、変形量算出部81は、読取部130から取得した情報に基づいて、用紙Mの変形量を算出する。変形量を算出する具体的な方法は、
図10~
図12を参照して後述する。
【0035】
画像補正部82は、変形量算出部81によって算出された用紙Mの変形量に基づいて、後続の用紙M(後続記録媒体)に形成する画像を補正する。そして、画像補正部82は、補正後の画像データを画像形成部120に出力して、後続の用紙Mに形成させる。画像を補正する具体的な方法は、
図10~
図12を参照して後述する。
【0036】
次に、
図7~
図10を参照して、第1実施形態に係る連続印刷処理を説明する。
図7は、連続印刷処理のフローチャートである。
図8は、表面に画像が形成された用紙Mの外形を読み取る手順を説明する図である。
図9は、表面及び裏面に画像が形成された用紙Mの外形を読み取る手順を説明する図である。
図10は、表面画像Aのみを補正する場合の用紙M、表面画像A、裏面画像Bの関係を示す図である。
【0037】
連続印刷処理は、複数の用紙Mに対して順番に画像を形成する処理である。コントローラ80は、例えば、複数の用紙Mに対する連続コピーを操作部70を通じてオペレータから指示された場合、複数の用紙Mに対する連続プリントを外部装置(例えば、PC)から指示された場合に、連続印刷処理を開始する。連続コピー或いは連続プリントでは、画像を形成する用紙Mのサイズと、画像を形成する用紙Mの枚数と、各用紙Mの表面及び裏面に形成する画像とが指定される。
【0038】
まず、コントローラ80は、1枚目の用紙Mの表面に画像を形成する(S701)。より詳細には、コントローラ80は、給紙トレイ101に収容された用紙Mを、主搬送路R1を通じて画像形成部120に対面する位置まで、搬送部110に搬送させる。そして、コントローラ80は、搬送された用紙Mの表面に対して、指定された表面画像Aを画像形成部120に形成させる。
【0039】
また、コントローラ80は、表面に画像が形成された用紙Mを、定着ローラ124を通過する位置まで搬送部110にさらに搬送させることによって、表面画像Aを定着させる。このとき、用紙Mの外形は、表面画像Aが定着する過程で変化する。すなわち、定着ローラ124を通過する前後において、用紙Mの外形は異なる場合がある。
【0040】
そこで、コントローラ80は、表面のみに画像が定着された用紙Mの外形(以下、「第1形状」と表記する。)を、読取部130に読み取らせる(S702)。そして、コントローラ80は、読取部130が読み取った第1形状を示す情報(例えば、後述する頂点P1~P4の座標)を、RAM20に記憶させる。
【0041】
コントローラ80は、主搬送路R
1に沿って搬送部110に用紙Mを搬送させ、読取部130に対面する位置を通過させる。そして、コントローラ80は、通過する用紙Mの外形を読取部130に読み取らせる。読取部130は、例えば
図8に示すように、用紙Mの左前隅の頂点P
1を原点とし、搬送方向に直交する幅方向をX軸とし、搬送方向をY軸とする二次元座標系において、頂点P
1を基準とした他の頂点P
2、P
3、P
4の座標を特定すればよい。
【0042】
より詳細には、コントローラ80は、ラインセンサ131の検出結果に基づいて、頂点P1と頂点P2、P3、P4それぞれとのX軸方向の距離を特定する。また、コントローラ80は、エンコーダ132及びタイミングセンサ133の検出結果に基づいて、頂点P1と頂点P2、P3、P4それぞれとのY軸方向の距離を特定する。
【0043】
なお、ステップS702で特定する点は、頂点P
1~P
4に限定されない。他の例として、コントローラ80は、
図8に示す頂点P
5、P
6の位置をさらに特定してもよい。このように、読み取る点の位置が増加するほど、後述する変形量の算出精度が向上する。但し、用紙Mの搬送方向及び幅方向の一方の変形量を算出するには、用紙Mの外形のうちの2点を少なくとも特定すればよい。
【0044】
次に、コントローラ80は、ステップS702で第1形状を読み取った用紙Mの裏面に画像を形成する(S703)。より詳細には、コントローラ80は、反転搬送路R2に沿って搬送部110に用紙Mを搬送させることによって、用紙Mの表裏を反転させて画像形成部120に対面する位置に導く。そして、コントローラ80は、搬送された用紙Mの裏面に対して、指定された裏面画像Bを画像形成部120に形成させる。
【0045】
また、コントローラ80は、裏面に画像が形成された用紙Mを、定着ローラ124を通過する位置まで搬送部110にさらに搬送させることによって、裏面画像Bを定着させる。このとき、用紙Mの外形は、裏面画像Bが定着する過程で変化する。すなわち、表面のみに画像が形成された時点と、表面及び裏面の両方に画像が形成された時点とで、用紙Mの外形は異なる場合がある。
【0046】
そこで、コントローラ80は、表面及び裏面の両方に画像が定着された用紙Mの外形(以下、「第2形状」と表記する。)を、読取部130に読み取らせる(S704)。読取部130が第2形状を読み取る手順は、ステップS702と共通するので、再度の説明は省略する。
【0047】
但し、用紙Mは、反転搬送路R
2を通過する前後において、搬送方向の位置が逆転している。そこで、コントローラ80は、
図9に示すように、読取部130が読み取った各頂点P
1~P
4の位置を搬送方向に反転させることによって、第2形状を特定すればよい。さらに、コントローラ80は、第2形状を読み取った用紙Mが排紙トレイ102に排出されるまで、主搬送路R
1に沿って搬送部110に搬送させる。
【0048】
次に、コントローラ80の変形量算出部81は、ステップS702、S704で読取部130に読み取らせた用紙Mの外形に基づいて、用紙Mの変形量を算出する(S705)。第1実施形態では、
図10に示すように、用紙Mの表面に画像が定着したことによって10%縮小し、用紙Mの裏面に画像が定着したことによってさらに10%縮小する例を説明する。なお、第1実施形態では、搬送方向の長さ及び幅方向の長さの比率は、変形の前後において維持されるものとする。
【0049】
第1実施形態に係る変形量算出部81は、用紙Mの初期形状と、ステップS702で読み取った第1形状とを比較することによって、用紙Mの初期形状に対する第1形状の倍率(以下、「前半倍率」と表記する。)を、変形量として算出する。そして、変形量算出部81は、算出した前半倍率(=90%)をRAM20に記憶させる。
【0050】
次に、コントローラ80は、連続印刷処理における最後の用紙Mに画像を形成したか否かを判定する(S706)。そして、コントローラ80は、最後の用紙Mに画像を形成していないと判定した場合に(S706:No)、先の用紙M(先行用紙)の変形量に基づいて、次の用紙M(後続用紙)の表面に形成する表面画像Aを補正する(S707)。
【0051】
より詳細には、コントローラ80の画像補正部82は、
図10に示すように、指定された表面画像A
1を、ステップS705で算出した前半倍率の逆数(≒111%)で拡縮して、補正後の表面画像A
2を生成する。画像の拡大には周知の画素補間アルゴリズムを用い、画像の縮小には周知の画素間引きアルゴリズムを用いればよい。一方、第1実施形態に係る画像補正部82は、指定された裏面画像B
1を補正しない。
【0052】
そして、コントローラ80は、後続用紙に対してステップS701~S705の処理を実行する。第1実施形態において、後続用紙に対するステップS701~S705の処理は、拡縮された表面画像A2が用紙Mの表面に形成される点(S701)を除いて、先行用紙に対する処理と共通するので、再度の説明を省略する。
【0053】
第1実施形態では、
図10に示されるように、初期形状の用紙M
1の表面に補正後の表面画像A
2が形成される(S701)。次に、表面画像A
2が形成された用紙M
1が定着ローラ124を通過すると、先行用紙と同様に10%縮小されて、用紙M
2(=90%)となる。このとき、用紙M
1の表面に形成された表面画像A
2も10%縮小されて、用紙M
2上で表面画像A
3(≒100%)となる。
【0054】
次に、10%縮小された用紙M2の裏面に裏面画像B1が形成される。次に、裏面画像B1が形成された用紙M2が定着ローラ124を通過すると、先行用紙と同様に10%縮小されて、用紙M3(=81%)となる。このとき、用紙M2に形成された表面画像A3及び裏面画像B1も10%縮小されて、用紙M3上で表面画像A4(≒90%)及び裏面画像B2(≒90%)となる。
【0055】
このように、画像が形成される度に10%ずつ縮小される用紙Mに対して、表面画像Aを111%に拡大して形成すれば、裏面画像Bを形成する直前に100%に縮小される。そして、補正していない裏面画像B(=100%)を用紙Mに形成すれば、表面画像A及び裏面画像Bが同じ比率(=90%)に縮小される。
【0056】
コントローラ80は、指示された全ての用紙Mに対してステップS701~S707の処理を繰り返し実行する。そして、コントローラ80は、連続印刷処理における最後の用紙Mに画像を形成したと判定した場合に(S706:Yes)、連続印刷処理を終了する。
【0057】
なお、第1実施形態に係る変形量算出部81は、ステップS705において、既にRAM20に記憶されている前半倍率を、新たに算出した前半倍率で上書きする。すなわち、第1実施形態に係る画像補正部82は、ステップS707において、直前に画像が形成された先行用紙の変形量に基づいて、直後の後続用紙に形成する画像を補正する。
【0058】
第1実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
【0059】
第1実施形態によれば、定着後の表面画像Aが裏面画像Bと同じ大きさになるように、表面画像Aを拡縮することによって、用紙Mに形成された表面画像A及び裏面画像Bの位置及び大きさを揃えることができる。
【0060】
また、第1実施形態によれば、表面画像Aが形成された直後と、裏面画像Bが形成された直後とに、用紙Mが通過する位置に読取部130を配置したので、用紙Mの外形を読み取らせるために、オペレータが用紙Mをスキャナにセットする等の作業が必要なくなる。
【0061】
また、第1実施形態によれば、連続印刷処理における先行用紙の変形量に基づいて、後続用紙に形成する画像を補正する。すなわち、実印刷前に専用チャート等を出力する必要がないので、用紙Mの無駄を回避することができる。
【0062】
また、第1実施形態によれば、用紙Mに画像を形成する度に変形量を更新するので、現在の外部要因(例えば、温度、湿度など)が反映された変形量に基づいて、画像を補正することができる。これにより、表面画像A及び裏面画像Bの位置及び大きさを正確に揃えることができる。なお、先行用紙と後続用紙とは、同一の連続印刷処理中に画像が形成される用紙である。これにより、連続印刷処理中に外部要因(例えば、温度、湿度)が変動した場合であっても、安定的に表面画像A及び裏面画像Bの位置及び大きさを揃えることができる。
【0063】
さらに、第1実施形態によれば、用紙Mの外形を読み取って変形量を算出する。これにより、用紙Mに形成された画像を読み取って変形量を算出する場合と比較して、変形量の算出に関わる画像処理の負荷を軽減することができる。その結果、連続印刷処理のスループットを低下させずに、表面画像A及び裏面画像Bの位置及び大きさを揃えることができる。
【0064】
[第2実施形態]
なお、第1実施形態では、前半倍率に基づいて表面画像Aのみを補正する例を説明したが、ステップS707の処理は、第1実施形態の例に限定されない。
図11を参照して、第2実施形態に係るステップS707の処理を説明する。
図11は、裏面画像Bのみを補正する場合の用紙M、表面画像A、裏面画像Bの関係を示す図である。なお、画像形成装置100の構成及びステップS707以外の処理は、第1実施形態と共通するので、再度の説明は省略する。
【0065】
第2実施形態に係る画像補正部82は、
図11に示すように、指定された表面画像A
1を補正しない。また、第2実施形態に係る画像補正部82は、指定された裏面画像B
1を、ステップS705で算出した前半倍率(=90%)で拡縮して、補正後の裏面画像B
2を生成する。
【0066】
第2実施形態では、
図11に示されるように、初期形状の用紙M
1の表面に表面画像A
1が形成される(S701)。次に、表面画像A
1が形成された用紙M
1が定着ローラ124を通過すると、先行用紙と同様に10%縮小されて、用紙M
2(=90%)となる。このとき、用紙M
1の表面に形成された表面画像A
1も10%縮小されて、用紙M
2上で表面画像A
2(=90%)となる。
【0067】
次に、10%縮小された用紙M2の裏面に補正後の裏面画像B2(=90%)形成される。次に、裏面画像B2が形成された用紙M2が定着ローラ124を通過すると、先行用紙と同様に10%縮小されて、用紙M3(=81%)となる。このとき、用紙M2に形成された表面画像A2及び裏面画像B2も10%縮小されて、用紙M3上で表面画像A3(=81%)及び裏面画像B3(=81%)となる。
【0068】
このように、画像が形成される度に10%ずつ縮小される用紙Mに対して、裏面画像Bを90%に縮小して形成すれば、定着時に90%に縮小された表面画像Aと同じ大きさになる。そして、表面画像A及び裏面画像Bは、裏面画像Bの定着時に同じ比率(=90%)で縮小される。
【0069】
なお、第1実施形態及び第2実施形態では、用紙Mが搬送方向及び幅方向に同じ割合で拡縮される例を説明したが、変形の前後における用紙Mの倍率は、搬送方向と幅方向とで異なっていてもよい。
【0070】
この場合の変形量算出部81は、ステップS705において、用紙Mの搬送方向の倍率と、用紙Mの幅方向の倍率とを個別に算出すればよい。また、画像補正部82は、ステップS707において、画像の搬送方向及幅方向を個別に拡縮すればよい。その他の処理は前述の説明と共通するので、再度の説明は省略する。
【0071】
また、定着の前後における用紙Mの変形量は、用紙Mの辺毎に異なっていてもよい。一例として、定着の前後において、用紙Mの左辺と右辺とが異なる倍率で拡縮されていてもよい。他の例として、定着の前後において、用紙Mの前辺と後辺とが異なる倍率で拡縮されていてもよい。
【0072】
さらに、第1実施形態及び第2実施形態では、ステップS707において、表面画像A及び裏面画像Bの一方のみを補正する例を説明したが、表面画像A及び裏面画像Bの両方を補正してもよい。すなわち、画像補正部82は、表面画像A及び裏面画像Bの少なくとも一方を補正すればよい。
【0073】
[第3実施形態]
図12を参照して、第3実施形態に係るステップS705、S707の処理を説明する。
図12は、表面画像A及び裏面画像Bを補正する場合の用紙M、表面画像A、裏面画像Bの関係を示す図である。なお、画像形成装置100の構成及びステップS705、S707以外の処理は、第1実施形態と共通するので、再度の説明は省略する。
【0074】
第3実施形態では、
図12に示すように、用紙Mの表面に画像が定着したことによって右辺のみが10%縮小し、用紙Mの裏面に画像が定着したことによって右辺のみがさらに10%縮小する例を説明する。
【0075】
第3実施形態に係る変形量算出部81は、ステップS705において、用紙Mの初期形状に対する第2形状の倍率である全体倍率と、用紙Mの第1形状に対する第2形状の倍率である後半倍率とを、用紙Mの辺毎に個別に算出する。
図12の例では、右辺の全体倍率が81%、右辺の後半倍率が90%であり、その他の辺の全体倍率及び後半倍率が100%となる。
【0076】
また、第3実施形態に係る画像補正部82は、ステップS707において、後続用紙の表面画像A及び裏面画像Bを個別に補正する。より詳細には、画像補正部82は、全体倍率の逆数(≒121%)で表面画像A1を拡縮して表面画像A2を生成し、後半倍率の逆数(≒111%)で裏面画像B1を拡縮して裏面画像B2を生成する。
【0077】
第3実施形態では、
図12に示されるように、初期形状の用紙M
1の表面に補正後の表面画像A
2が形成される(S701)。次に、表面画像A
2が形成された用紙M
1が定着ローラ124を通過すると、先行用紙と同様に右辺が10%縮小されて、用紙M
2(=90%)となる。このとき、用紙M
1の表面に形成された表面画像A
2の右辺も10%縮小されて、用紙M
2上で表面画像A
3(≒111%)となる。
【0078】
次に、右辺が10%縮小された用紙M2の裏面に補正後の裏面画像B2(=111%)が形成される。次に、裏面画像B2が形成された用紙M2が定着ローラ124を通過すると、先行用紙と同様に右辺が10%縮小されて、用紙M3(=81%)となる。このとき、用紙M2に形成された表面画像A3及び裏面画像B2の右辺も10%縮小されて、用紙M3上で表面画像A4(=100%)及び裏面画像B3(=100%)となる。
【0079】
このように、画像が形成される度に右辺が10%ずつ縮小される用紙Mに対して、表面画像Aの右辺を121%に拡大して形成し、裏面画像Bの右辺の111%に拡大して形成すれば、裏面画像Bの転写時(定着前)に表面画像A及び裏面画像Bが同じ大きさになる。そして、表面画像A3及び裏面画像B2の右辺は、裏面画像Bの定着時に同じ比率(=100%)に縮小される。
【0080】
[その他の実施形態]
なお、用紙Mの変形の仕方と、画像の補正方法との組み合わせは、第1実施形態~第3実施形態の例に限定されない。すなわち、第1実施形態及び第2実施形態において、表面画像A及び裏面画像Bの両方を補正してもよい。また、第3実施形態において、表面画像A及び裏面画像Bの一方のみを補正してもよい。
【0081】
また、第1実施形態~第3実施形態では、ステップS707において、直近のステップS705で算出された変形量に基づいて、画像を補正する例を説明した。しかしながら、変形量の算出タイミングは前述の例に限定されない。他の例として、連続印刷処理における1枚目の用紙Mの変形量に基づいて、後続の全ての用紙Mに形成する画像を補正してもよい。
【0082】
また、変形量算出部81は、複数の先行用紙の変形量を用いて、ステップS707で使用する変形量を算出してもよい。一例として、変形量算出部81は、ステップS705において、直近のN(Nは2以上の整数)枚の先行用紙の変形量の平均値を、変形量としてRAM20に記憶させてもよい。これにより、用紙M毎に特有の変形の影響を小さくすることができる。
【0083】
さらに、画像形成部120の画像形成方式は電子写真方式に限定されず、インクジェット方式でもよい。この場合の用紙Mは、着弾したインクが乾燥することによって、伸縮する場合がある。すなわち、本発明は、画像形成部120が電子写真方式かインクジェット方式かに拘わらず適用することができる。
【符号の説明】
【0084】
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 コントローラ
81 変形量算出部
82 画像補正部
90 共通バス
100 画像形成装置
101 給紙トレイ
102 排紙トレイ
110 搬送部
111,112 搬送ローラ
120 画像形成部
121,121Y,121M,121C,121K 感光体ドラム
122 搬送ベルト
123 転写ローラ
124 定着ローラ
130 読取部
131 ラインセンサ
132 エンコーダ
133 タイミングセンサ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0085】