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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】共重合体およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   C08G 63/06 20060101AFI20240510BHJP
   C08G 63/78 20060101ALI20240510BHJP
   C08G 63/85 20060101ALI20240510BHJP
   C08L 101/16 20060101ALN20240510BHJP
【FI】
C08G63/06 ZBP
C08G63/78
C08G63/85
C08L101/16
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022568478
(86)(22)【出願日】2021-10-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-15
(86)【国際出願番号】 KR2021013586
(87)【国際公開番号】W WO2022075684
(87)【国際公開日】2022-04-14
【審査請求日】2022-11-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0128319
(32)【優先日】2020-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0131495
(32)【優先日】2021-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・ユン・チェ
(72)【発明者】
【氏名】チョル・ウン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヨンジュ・イ
(72)【発明者】
【氏名】スヒュン・チョ
【審査官】横山 法緒
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-153275(JP,A)
【文献】特開平09-224488(JP,A)
【文献】特開2004-149692(JP,A)
【文献】特表2014-519539(JP,A)
【文献】特表2020-518696(JP,A)
【文献】特表2021-528535(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08G 63/00-64/42
C08L 101/00-101/16
C08K 3/00-13/08
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1の繰り返し単位および下記化学式2の繰り返し単位が不規則に配列された構造を含み、
前記構造の少なくとも一つの末端に、下記化学式3の繰り返し単位が配列された、
共重合体:
【化1】

であって、前記化学式1の繰り返し単位および前記化学式2の繰り返し単位の重量比は20:80~80:20である、及び
前記共重合体総重量に対して、前記化学式1の繰り返し単位および前記化学式2の繰り返し単位の総重量が1~40重量%である、共重合体
【請求項2】
前記化学式1の繰り返し単位および前記化学式2の繰り返し単位の重量比は30:70~70:30である、請求項1に記載の共重合体。
【請求項3】
前記共重合体総重量に対して、前記化学式1の繰り返し単位および前記化学式2の繰り返し単位の総重量が2~35重量%である、請求項1または2に記載の共重合体。
【請求項4】
前記共重合体総重量に対して、前記化学式1の繰り返し単位および前記化学式2の繰り返し単位の総重量が5~15重量%である、請求項1から3のいずれか一項に記載の共重合体。
【請求項5】
前記共重合体の重量平均分子量は50,000~300,000g/molである、請求項1から4のいずれか一項に記載の共重合体。
【請求項6】
前記共重合体は、引張強度が20~50MPaである、請求項1から5のいずれか一項に記載の共重合体。
【請求項7】
前記共重合体は、伸び率が4~200%である、請求項1から6のいずれか一項に記載の共重合体。
【請求項8】
1)3-ヒドロキシプロピオン酸および乳酸を縮重合してオリゴマーを製造する段階;および
2)前記段階1のオリゴマー、およびラクチドを重合する段階を含む、
請求項1~7のうちのいずれか一項に記載の共重合体の製造方法。
【請求項9】
前記段階2の触媒は下記化学式4で表される触媒である、請求項8に記載の製造方法:
[化学式4]
MA 2-p
上記化学式4中、
MはAl、Mg、Zn、Ca、Sn、Fe、Y、Sm、Lu、TiまたはZrであり、
pは0~2の整数であり、
とAはそれぞれ独立してアルコキシまたはカルボキシル基である。
【請求項10】
前記段階2の触媒は錫(II)2-エチルヘキサノエートである、請求項8または9に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互引用
本出願は2020年10月5日付韓国特許出願第10-2020-0128319号および2021年10月5日付韓国特許出願第10-2021-0131495号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、ポリ乳酸の固有の特性を維持しながらも伸び率が改善され、同時に高分子量を有する共重合体およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ポリ乳酸(PLA;polylactic acid)はとうもろこしなどの植物から得られる植物由来の樹脂であって、生分解性特性を有すると同時に引張強度および弾性率も優れた環境に優しい素材として注目されている。
【0004】
従来使用されているポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンなどの石油系樹脂とは異なり、石油資源枯渇防止、炭酸ガス排出抑制などの効果があるため、石油系プラスチック製品の短所である環境汚染を減らすことができる。したがって、廃プラスチックなどによる環境汚染問題が社会問題として台頭することによって、食品包装材および容器、電子製品ケースなど一般プラスチック(石油系樹脂)が使用された製品分野まで適用範囲を拡大しようと努力している。
【0005】
しかし、ポリ乳酸は、既存の石油系樹脂と比較して、耐衝撃性および耐熱性が劣っており適用範囲に制限がある。また、伸び率(Elongation to break)特性が悪くて壊れやすい特性(Brittleness)を示して汎用樹脂として限界がある状況である。
【0006】
前記のような短所を改善するために、ポリ乳酸に他の繰り返し単位を含む共重合体に関する研究が行われており、特に伸び率の改善のために3-ヒドロキシプロピオン酸(3HP;3-hydroxypropionic acid)が共単量体として注目されている。特に、乳酸-3HPブロック共重合体が注目されており、前記共重合体はポリ乳酸固有の特性を維持しながらも伸び率が改善される効果がある。
【0007】
しかし、乳酸-3HPブロック共重合体はいくつかの短所を有している。先ず、3HPのみ別途に重合しなければならず、化学的な方法のみでは高分子量(約10kDa)以上に重合しにくい問題があり、生合成で高分子量の重合が可能であるが、製造単価が高まる問題がある。
【0008】
したがって、ポリ乳酸の固有の特性を維持しながらも伸び率が改善され、同時に高分子量を有する共重合体の製造が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、ポリ乳酸の固有の特性を維持しながらも伸び率が改善され、同時に高分子量を有する共重合体およびその製造方法を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明は、下記化学式1の繰り返し単位および下記化学式2の繰り返し単位の不規則に配列された構造を含み、前記構造の少なくとも一つの末端に、下記化学式3の繰り返し単位が配列された、共重合体を提供する:
【化1】
【0011】
本発明は、ポリ乳酸の固有の特性を維持しながらも伸び率が改善され、同時に高分子量を有する共重合体を提供するために、3HPに由来する化学式1で表される繰り返し単位と、乳酸に由来する化学式2で表される繰り返し単位と、ラクチドに由来する化学式3で表される繰り返し単位を含む共重合体を提供する。
【0012】
特に、本発明による共重合体は、前記化学式1の繰り返し単位および下記化学式2の繰り返し単位の不規則に配列された構造を含み、前記構造の少なくとも一つの末端にまたは両末端に、前記化学式3の繰り返し単位が配列された構造を有している。即ち、本発明による共重合体はA-BまたはB-A-Bの構造を有しており、この時、Aは前記化学式1の繰り返し単位および下記化学式2の繰り返し単位のランダム配列を有しており、Bはそれぞれ前記化学式3の繰り返し単位の配列を有している構造である。
【0013】
以下、各繰り返し単位別に詳しく説明する。
【0014】
化学式1の繰り返し単位および化学式2の繰り返し単位
前記化学式1の繰り返し単位および前記化学式2の繰り返し単位は、本発明による共重合体の中心構造を形成するものであって、それぞれ3HPおよび乳酸に由来し、後述のように3HPと乳酸を共重合して製造することができる。
【0015】
3HPはポリ乳酸の共単量体として使用する場合、ポリ乳酸固有の物性を維持しながらも伸び率などを改善することができるが、3HPは重合がよく進まない問題がある。したがって、従来乳酸-3HPブロック共重合体を高分子量で製造することに限界があった。しかし、本発明では、3HPのみ別途に重合するのではなく、乳酸と共に重合することによって高分子量の共重合体を製造することができる。
【0016】
好ましくは、前記化学式1の繰り返し単位および前記化学式2の繰り返し単位の重量比は20:80~80:20である。より好ましくは、前記重量比は30:70~70:30、40:60~60:40である。前記重量比は、乳酸と3HPを共重合する時、各物質の使用量に応じて調節することができる。
【0017】
また、本発明による共重合体は後述のように、前記化学式1の繰り返し単位および化学式2の繰り返し単位を含む共重合体、即ち、化学式1の繰り返し単位と化学式2の繰り返し単位のランダム共重合体を先に製造し、その次に前記化学式3の繰り返し単位を含む共重合体を製造するため、前記ランダム共重合体の重量平均分子量を測定することができる。
【0018】
好ましくは、前記化学式1の繰り返し単位と化学式2の繰り返し単位のランダム共重合体の重量平均分子量は10,000~30,000g/molである。前記重量平均分子量は従来知られている乳酸-3HPブロック共重合体に比べて分子量が高いものであって、本発明は3HPをポリ乳酸の共単量体として使用しながらも高分子量の共重合体を製造することができる。
【0019】
一方、本発明で使用する‘乳酸’は、L-乳酸、D-乳酸、またはその混合物を指称する。
【0020】
化学式3の繰り返し単位
前述のように、本発明による共重合体はA-BまたはB-A-Bの構造を有しており、この時、Bは前記化学式3の繰り返し単位の配列を有している構造である。
【0021】
具体的に、前述の化学式1の繰り返し単位と化学式2の繰り返し単位のランダム共重合体に、後述のようにラクチド開環重合を通じて前記共重合体の少なくとも一つの末端にまたは両末端に化学式3で表される繰り返し単位の配列を追加的に含む。
【0022】
前記化学式3は、ラクチドに由来し、本発明による共重合体に前記化学式2のような繰り返し単位を追加的に導入するためのものであって、これによって本発明による共重合体の重量平均分子量を高めるのはもちろん、ポリ乳酸固有の物性が発現されるようにする。
【0023】
好ましくは、本発明による共重合体総重量に対して、前記繰り返し単位3は60~99重量%で含まれる。言い換えれば、好ましくは、本発明による共重合体総重量に対して、前記化学式1の繰り返し単位および前記化学式2の繰り返し単位の総重量が1~40重量%である。より好ましくは、本発明による共重合体総重量に対して、前記化学式1の繰り返し単位および前記化学式2の繰り返し単位の総重量が2重量%以上、3重量%以上、4重量%以上、または5重量%以上であり、35重量%以下、30重量%以下、25重量%以下、20重量%以下、または15重量%以下である。
【0024】
前記繰り返し単位3の含量は、ラクチドを共重合する時ラクチドの使用量によって調節することができる。
【0025】
一方、本発明で使用する‘ラクチド’は、L-ラクチド、D-ラクチド、L-形態とD-形態がそれぞれ一つずつからなるmeso-ラクチド、またはL-ラクチドとD-ラクチドが50:50重量比で混合されているものをD,L-ラクチドまたはrac-ラクチドを指称する。
【0026】
共重合体
前述の本発明による共重合体は相対的に化学式1で表される繰り返し単位と化学式2で表される繰り返し単位のランダム共重合体を開始剤として使用するところ、開始剤であるランダム共重合体の単量体比率を調節して多様な物性を実現することができる利点がある。また、開始剤自体の結晶性を調節することによってポリ乳酸の固有物性が維持されながらも特に伸び率が改善され、また重量平均分子量が高いという特徴がある。
【0027】
好ましくは、前記共重合体の重量平均分子量(g/mol)は50,000~300,000である。前述のように、3HPと乳酸を先に共重合した後、ラクチドを開環重合することによって、前記のような高い重量平均分子量を有する共重合体を製造することができる。好ましくは、前記共重合体の重量平均分子量は60,000以上、70,000以上、80,000以上、90,000以上、または100,000以上である。一方、前記重量平均分子量の測定方法は後述することにする。
【0028】
また、本発明による共重合体は、引張強度が20~50MPaである。また、本発明による共重合体は、伸び率が4~200%である。同一な重量平均分子量のポリ乳酸と比較した時、前記本発明による共重合体の引張強度は類似の水準であるが、伸び率が改善されるものであって、これは前述のように3HPが共重合体内に一部含まれることに起因する。一方、前記引張強度および伸び率の測定方法は後述することにする。
【0029】
共重合体の製造方法
また、本発明は下記の段階を含む前述の共重合体の製造方法を提供する:
1)3-ヒドロキシプロピオン酸および乳酸を縮重合してオリゴマーを製造する段階;および
2)前記段階1のオリゴマー、およびラクチドを重合する段階。
前記段階1は、前述の化学式1の繰り返し単位と化学式2の繰り返し単位のランダム共重合体を製造するための段階である。
好ましくは、前記段階1は酸触媒または金属触媒の存在下で行う。前記酸触媒の例としては有機酸が挙げられ、好ましくは、p-トルエンスルホン酸(p-TSA)を使用することができる。前記金属触媒の例としては、リン系触媒またはスズ系触媒を使用することができる。
【0030】
好ましくは、前記段階1での前記触媒の使用量は、3-ヒドロキシプロピオン酸および乳酸の総モル数を100モル%と仮定した時、0.01~10モル%、0.1~5モル%、0.2~1モル%であってもよい。
【0031】
好ましくは、前記段階1は100~150℃で行う。好ましくは、前記段階1は10時間~80時間行い、より好ましくは、20時間~60時間行う。好ましくは、前記段階2は0.01~50mbarで行う。
【0032】
好ましくは、前記段階2はラクチド開環重合触媒の存在下で行う。一例として、前記触媒は化学式4で表される触媒であってもよい。
[化学式4]
MA 2-p
上記化学式4中、
MはAl、Mg、Zn、Ca、Sn、Fe、Y、Sm、Lu、TiまたはZrであり、
pは0~2の整数であり、
とAはそれぞれ独立して、アルコキシまたはカルボキシル基である。
【0033】
より具体的に、前記化学式4で表される触媒は、錫(II)2-エチルヘキサノエート(Sn(Oct))であってもよい。
【0034】
好ましくは、前記段階2での前記触媒の使用量は、前記段階1のオリゴマーおよびラクチドの総モル数を100モル%と仮定した時、0.001~10モル%、0.01~5モル%、0.03~1モル%であってもよい。
【0035】
好ましくは、前記段階2は150~200℃で行われる。好ましくは、前記段階2は5分~10時間行われ、より好ましくは、10分~1時間行われる。好ましくは、前記段階2は0.5~1.5atmで行われる。
【0036】
一方、前記段階2は、実質的に溶媒を使用しないバルク重合で行うことができる。この時、実質的に溶媒を使用しないということは、触媒を溶解するための少量の溶媒、例えば、使用単量体1kg当り最大1ml未満の溶媒を使用する場合まで包括することができる。前記段階2をバルク重合で行うことによって、重合後溶媒除去などのための工程の省略が可能になり、このような溶媒除去工程での樹脂の分解または損失なども抑制することができる。
【発明の効果】
【0037】
前述のように、本発明による共重合体は、ポリ乳酸の固有物性が維持されながらも特に伸び率が改善され、また重量平均分子量が高いという特徴がある。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施形態を下記の実施例でより詳細に説明する。但し、下記の実施例は本発明の実施形態を例示するものに過ぎず、本発明の内容が下記の実施例によって限定されるのではない。
【0039】
以下で、重量平均分子量、引張強度および伸び率を以下の方法で測定した。
-重量平均分子量:Agilent 1200 seriesを用いてPCスタンダード(Standard)を用いたGPCで測定した。
【0040】
-伸び率、引張強度および引張弾性率:ASTM D638によって行い、共重合体をペレット形態に作った後、ドッグボーン試片に加工してUTM(Universal Testing Machine、万能材料試験機)で測定した。この時、測定速度は10mm/minであった。
-共重合体内3HP含量(wt%):共重合体のNMR分析を通じて測定した。
【実施例
【0041】
製造例1~4
下記表1に記載のような含量で、3-ヒドロキシプロピオン酸(3HP)、乳酸(LA)、および触媒(p-TSA;3HPおよびLA総重量に対して0.3wt%)を反応器に入れ、70℃および50mbarの条件で3時間乾燥した。その次に、反応器内温度と圧力をそれぞれ130℃および20mbarに調節した後、24時間縮重合反応を行った。
【0042】
前記各製造されたランダム共重合体に対して、共重合体内に含まれている3HP含量と重量平均分子量を測定して、下記表1に示した。
【表1】
【0043】
実施例および比較例
下記表2のように、先に製造例で製造したランダム共重合体、ラクチド、および触媒(Tin Octoateラクチドに対して0.05mol%)を反応器に入れ、170℃および20mbarに調節した後、30分間ラクチド開環反応を行った。
一方、下記表2で、比較例1は先に製造例で製造したランダム共重合体を使用せず、ラクチドのみ開環重合して製造したものを意味する。
【表2】
【0044】
実験例
前記実施例および比較例で製造した共重合体に対して重量平均分子量、引張強度および伸び率を測定して、その結果を下記表3に示した。
【表3】
【0045】
前記表2に示されているように、ラクチドのみ重合した場合(比較例1)に比べて、本発明による共重合体は伸び率が増加するのを確認することができた。また、実施例4-1と乳酸が重合に使用されない場合(比較例2)を比較すると、乳酸が共重合される場合に分子量増加の効果があり、これにより物性の改善がなされるのを確認することができた。