(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】接続アセンブリおよびフィルタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B01D 27/08 20060101AFI20240510BHJP
F16L 37/53 20060101ALI20240510BHJP
F16L 39/00 20060101ALI20240510BHJP
F16L 41/02 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
B01D27/08
F16L37/53
F16L39/00
F16L41/02
(21)【出願番号】P 2023501485
(86)(22)【出願日】2021-07-08
(86)【国際出願番号】 US2021040934
(87)【国際公開番号】W WO2022011168
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-03-29
(32)【優先日】2020-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505307471
【氏名又は名称】インテグリス・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】高橋 淳也
(72)【発明者】
【氏名】ワン, チェン-タイ
【審査官】中村 泰三
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 27/08
F16L 37/53
F16L 39/00
F16L 41/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側プレートおよび下側プレートを含むマニホールドと、
下側プレートおよび上側プレートを通って延びるコネクタパイプであって、上側プレートと下側プレートとの間に配置されているフランジを含むコネクタパイプと
を含み、
マニホールドが、コネクタパイプが取り外し可能なカートリッジのポートに挿入され、コネクタパイプとポートの内壁との間でOリングが圧縮されるように、取り外し可能なカートリッジを取り付けるように構成されており、
フランジが、Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限の少なくとも一方に基づく最大傾斜角度よりも大きくコネクタパイプが傾斜することを防止するように構成されている幅を有する、
接続アセンブリ。
【請求項2】
取り外し可能なカートリッジがフィルタである、請求項1に記載の接続アセンブリ。
【請求項3】
コネクタパイプが、最大傾斜で角度が付けられたときに、a)圧縮率上限でOリングを圧縮すること、およびb)圧縮率下限でOリングを圧縮することの少なくとも1つを行う、請求項1または2に記載の接続アセンブリ。
【請求項4】
コネクタパイプのフランジと、マニホールドの下側プレートおよび上側プレートの少なくとも1つとの間にギャップが設けられている、請求項
1に記載の接続アセンブリ。
【請求項5】
フランジが、以下の関係:
(式中、Wは、コネクタパイプのフランジの幅であり、
Cは、Oリングの圧縮率であり、
C
Lは、Oリングの圧縮率下限であり、
C
Uは、Oリングの圧縮率上限であり、
T
Oは、圧縮されていないOリングの厚さであり、
Lは、フランジとOリングとの間の長さであり、
hは、フランジと、マニホールドの上側プレートおよび下側プレートの少なくとも1つとの間に設けられたギャップの高さである。)
を満たすように構成されている、請求項
1に記載の接続アセンブリ。
【請求項6】
Oリングの圧縮率が、コネクタパイプがポートに挿入されてポートと位置合わせされたときのOリングの圧縮率である、請求項5に記載の接続アセンブリ。
【請求項7】
Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限が、Oリングに基づく所定の値である、請求項
5に記載の接続アセンブリ。
【請求項8】
コネクタパイプが、単一のOリングを用いてポートに挿入されて流体的に取り付けられるように構成されている、請求項
5に記載の接続アセンブリ。
【請求項9】
下側プレートおよび上側プレートを通って延びる第2のコネクタパイプであって、上側プレートと下側プレートとの間に配置されているフランジを含む第2のコネクタパイプをさらに含み、
マニホールドが、第2のコネクタパイプが取り外し可能なカートリッジの第2のポートに挿入され、第2のコネクタパイプと第2のポートの内壁との間で第2のOリングが圧縮されるように、取り外し可能なカートリッジを取り付けるように構成されており、
第2のコネクタパイプのフランジが、第2のOリングの圧縮率上限および圧縮率下限の少なくとも一方に基づく最大傾斜角度よりも大きく第2のコネクタパイプが傾斜することを防止するように構成されている幅を有する、
請求項
1に記載の接続アセンブリ。
【請求項10】
上側プレートおよび下側プレートを含むマニホールドと、
マニホールドに取り外し可能に取り付けられ、内壁を有するポートを含むフィルタと、
マニホールドの下側プレートおよび上側プレートを通って延び、フィルタのポートに挿入されたコネクタパイプであって、上側プレートと下側プレートとの間に配置されているフランジを含むコネクタパイプと、
コネクタパイプとポートの内壁との間で圧縮されたOリングと
を含み、
フランジが、Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限の少なくとも一方に基づく最大傾斜角度よりも大きくコネクタパイプが傾斜することを防止するように構成されている幅を有する、
フィルタアセンブリ。
【請求項11】
コネクタパイプが、最大傾斜で角度が付けられたときに、圧縮率上限でOリングを圧縮すること、圧縮率下限でOリングを圧縮することの少なくとも1つを行う、請求項10に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項12】
コネクタパイプのフランジと、マニホールドの下側プレートおよび上側プレートの少なくとも1つとの間にギャップが設けられている、請求項
10に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項13】
フランジが、以下の関係:
(式中、Wは、コネクタパイプのフランジの幅であり、
Cは、Oリングの圧縮率であり、
C
Lは、Oリングの圧縮率下限であり、
C
Uは、Oリングの圧縮率上限であり、
T
Oは、圧縮されていないOリングの厚さであり、
Lは、フランジとOリングとの間の長さであり、
hは、フランジと、マニホールドの上側プレートおよび下側プレートの少なくとも1つとの間に設けられたギャップの高さである。)
を満たす、請求項
10に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項14】
Oリングの圧縮率が、コネクタパイプがポートに挿入されてポートと位置合わせされたときのOリングの圧縮率である、請求項13に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項15】
Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限が、Oリングに基づく所定の値である、請求項
13に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項16】
コネクタパイプが、単一のOリングを用いてポートに流体接続される、請求項
10に記載のフィルタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、取り外し可能なカートリッジ用のコネクタアセンブリに関する。より詳細には、本開示は、フィルタを取り付けるためのコネクタマニホールドを含むフィルタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタマニホールドを使用して、取り外し可能なカートリッジをしっかりと接続することができる。取り外し可能なカートリッジは、例えば、濾過、工具洗浄、化学物質交換などに使用することができる。場合によっては、取り外し可能なカートリッジは、流体を処理するように構成されてもよい。取り外し可能なカートリッジは、例えば、流体から夾雑物を除去するために使用されるフィルタであってもよい。例えば、半導体システムでフィルタを使用して、脱イオン(DI)水、有機溶媒、フォトレジスト化学物質、光化学溶媒などから封入物を除去することができる。フィルタは容易に取り外し可能であり、フィルタの保守または交換を可能にすることができる。例えば、多くのフィルタの効率は経時的に低下し、特定の時間、使用などの後に保守または交換されるように構成される。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態では、接続アセンブリは取り外し可能なカートリッジ用である。接続アセンブリは、マニホールドと、コネクタパイプとを含む。マニホールドは、上側プレートおよび下側プレートを含む。コネクタパイプは、下側プレートおよび上側プレートを通って延びる。コネクタパイプは、上側プレートと下側プレートとの間に配置されたフランジを含む。マニホールドは、コネクタパイプが取り外し可能なカートリッジのポートに挿入されるように、取り外し可能なカートリッジを取り付けるように構成される。Oリングは、コネクタパイプとポートとの間で圧縮される。フランジは、コネクタパイプが最大傾斜角度よりも大きく傾斜することを防止するように構成された幅を有する。最大傾斜角度は、Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限の少なくとも一方に基づく。
【0004】
一実施形態では、取り外し可能なカートリッジはフィルタである。
【0005】
一実施形態では、コネクタパイプは、最大傾斜で角度が付けられたときに、圧縮率上限でOリングを圧縮すること、および/または圧縮率下限でOリングを圧縮することの少なくとも1つを行う。
【0006】
一実施形態では、コネクタパイプのフランジとマニホールドの下側プレートおよび上側プレートの少なくとも1つとの間にギャップが設けられる。
【0007】
一実施形態では、フランジは、以下の関係を満たすように構成される。
【0008】
Wは、コネクタパイプのフランジの幅である。Cは、Oリングの圧縮率である。CLは、Oリングの圧縮率下限である。CUは、Oリングの圧縮率上限である。TOは、圧縮されていないときのOリングの厚さである。Lは、フランジとOリングとの間の長さであり、hは、フランジとマニホールドの上側プレートおよび下側プレートの少なくとも1つとの間に設けられたギャップの高さである。
【0009】
一実施形態では、Oリングの圧縮率は、コネクタパイプがポートに挿入されてポートと位置合わせされたときのOリングの圧縮率である。
【0010】
一実施形態では、Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限は、Oリングに基づく所定の値である。
【0011】
一実施形態では、コネクタパイプは、単一のOリングを用いてポートに挿入されて流体的に取り付けられるように構成される。
【0012】
一実施形態では、接続アセンブリはまた、第2のコネクタパイプを含む。第2のコネクタパイプは、下側プレートおよび上側プレートを通って延びる。第2のコネクタパイプは、上側プレートと下側プレートとの間に配置されたフランジを含む。マニホールドは、第2のコネクタパイプが取り外し可能なカートリッジの第2のポートに挿入されるように、取り外し可能なカートリッジを取り付けるように構成される。第2のOリングは、第2のコネクタパイプと第2のポートとの間で圧縮される。
【0013】
第2のコネクタパイプのフランジは、第2のコネクタパイプが最大傾斜角度よりも大きく傾斜することを防止するように構成された幅を有する。最大傾斜角度は、第2のOリングの圧縮率上限および圧縮率下限の少なくとも一方に基づく。
【0014】
一実施形態では、フィルタアセンブリは、マニホールドと、マニホールドに取り外し可能に取り付けられたフィルタと、コネクタパイプと、Oリングとを含む。マニホールドは、上側プレートおよび下側プレートを含む。コネクタパイプは、マニホールドの下側プレートおよび上側プレートを通って延び、上側プレートと下側プレートとの間に配置されたフランジを有する。フィルタはポートを含む。コネクタパイプがポートに挿入され、Oリングは、コネクタパイプとポートとの間で圧縮される。フランジは、コネクタパイプが最大傾斜角度よりも大きく傾斜することを防止するように構成された幅を有する。最大傾斜角度は、Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限の少なくとも一方に基づく。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】フィルタが取り付けられた接続アセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図2】一実施形態による、接続アセンブリ用のコネクタパイプの正面斜視図である。
【
図3】一実施形態による、
図1の接続アセンブリの上面図である。
【
図4】一実施形態による、
図1の接続アセンブリの正面図である。
【
図5】一実施形態による、
図3に示すような接続アセンブリの断面図である。
【
図6】一実施形態による、横力が加えられた後の
図5の接続アセンブリの断面図である。
【
図7】フラッシング容器が取り付けられた接続アセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図8】フィルタが取り付けられた接続アセンブリの別の実施形態の斜視図である。
【
図9】接続アセンブリ用のコネクタパイプの別の実施形態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
同様の番号は、全体を通して同様の特徴を表す。
【0017】
図1は、接続アセンブリ1の一実施形態の斜視図である。フィルタ5が、接続アセンブリ1に取り付けられている。フィルタ5は、取り外し可能なカートリッジの一タイプの一例である。取り外し可能なカートリッジは、濾過、工具洗浄、化学物質交換などに使用することができる。入ってくる流体は、取り外し可能なカートリッジのハウジング/容器を通過する。いくつかの実施形態では、取り外し可能なカートリッジは、取り外し可能なカートリッジのハウジング/容器に流体を通過させることによって流体を処理することができる。他の実施形態では、フィルタ5は、異なるタイプの取り外し可能なカートリッジであってもよいことが理解されよう。他の実施形態では、接続アセンブリ1は、例えば、
図7に示され、以下に説明されるようなフラッシング容器などの他のタイプの取り外し可能なカートリッジを取り付けるために使用されてもよい。
【0018】
接続アセンブリ1は、コネクタパイプ10A,10B,10Cと、マニホールド30とを含む。フィルタ5が(
図1に示すように)接続アセンブリ1に取り付けられるとき、コネクタパイプコネクタパイプ10A,10B,10Cの各々は、密閉様式でフィルタ5に流体接続される。フィルタ5が取り付けられた接続アセンブリ1は、フィルタアセンブリを形成することができる。コネクタパイプ10A,10B,10Cとフィルタ5との間の接続については、以下でより詳細に説明する。
【0019】
第1のコネクタパイプ10Aは、フィルタ5を通気するための通気コネクタパイプとすることができる。第2のコネクタパイプ10Bは、フィルタ5に未濾過流体を供給するように構成された入口コネクタパイプとすることができる。第3のコネクタパイプ10Cは、フィルタ5からの濾過された流体(例えば、フィルタ5によって濾過された後の流体)を戻すための出口コネクタパイプとすることができる。図示の接続アセンブリ1は、3つのコネクタパイプ10A,10B,10Cを含む。他の実施形態における接続アセンブリ1は、異なる数のコネクタパイプ10A,10B,10Cを含むことができることを理解されたい。一実施形態では、フィルタ5は通気口を利用しなくてもよい(例えば、通気ポートを有していなくてもよい)。そのような実施形態では、接続アセンブリ1は、入口コネクタパイプ10Bおよび出口コネクタパイプ10Cのみを含むことができる。
【0020】
コネクタパイプ10A,10B,10Cの各々は、マニホールド30の上側プレート32を通って延びる。第1のコネクタパイプ10Aは、上側プレート32の第1の開口部34Aを通って延びる。マニホールド30は、複数の開口部34A,34B,34Cを有する上側プレート32を含む。第2のコネクタパイプ10Bは、上側プレート32の第2の開口部34Bを通って延びる。第3のコネクタパイプ10Cは、上側プレート32の第3の開口部34Cを通って延びる。
【0021】
図1に示すように、マニホールド30はまた、後側プレート40と、支持体42,44と、フィルタ5をマニホールド30に固定するためのレバー46とを含む。フィルタ5は、2つの支持体42,44によって支持されている。例えば、支持体42,44は、フィルタ5の側面の溝(
図1には図示せず)にスライドさせるように構成されたレール(
図1には図示せず)を含むことができる。レバー46が下方に(例えば、
図1に示す下方位置に)移動されたとき、フィルタ5はマニホールド30に固定される。下方に配置されたレバー46および後側プレート40は、フィルタ5の前方および後方への移動をそれぞれ制限し、フィルタ5が支持体42,44から外れるのを防止する。レバー46が上方に枢動されたとき、支持体42,44は上側プレート32から離れるように(例えば、垂直下方に)移動し、フィルタ5を前方にスライドさせることによって取り外すことができる。上方に配置されたレバー46は、もはやフィルタ5が前方に移動するのを阻止しない。
【0022】
図2は、第1のコネクタパイプ10Aの正面斜視図を示す。コネクタパイプ10Aは、フランジ12Aと、挿入端部14Aとを含む。挿入端部14Aは、フィルタ5に挿入されるように構成される。第1のコネクタパイプ10Aの挿入端部14Aは、肩部16Aを含む。挿入端部14Aについては、以下でより詳細に説明する。一実施形態では、第2および第3のコネクタパイプ10B,10Cはそれぞれ、第1のコネクタパイプ10Aと同様の構成(例えば、フランジ、挿入端部などを含む)を有してもよい。
【0023】
図3は、接続アセンブリ1の上面図を示す。第2のコネクタパイプ10Bおよび第3のコネクタパイプ10Cはそれぞれ、フランジ12B,12Cをそれぞれ含む。コネクタパイプ10A,10B,10Cのフランジ12A,12B,12Cはそれぞれ、
図3では部分的に不明瞭である。
図3には、フランジ12A,12B,12Cの外面を示す破線が提供されている。
図3に示すように、フランジ12A,12B,12Cは円形形状を有する。他の実施形態では、フランジ12A,12B,12Cは異なる形状を有してもよい。例えば、一実施形態におけるフランジ12Aは、楕円形状、長方形形状などを有することができる。上側プレート32の複数の開口部34A,34B,34Cは、
図3の上面図に見ることができる。
【0024】
図4は、フィルタ5を有しない接続アセンブリ1の正面図である。マニホールド30は、下側プレート36も含む。下側プレート36は、フィルタ5と上側プレート32との間に配置されている。下側プレート36は、固定位置で上側プレート32に取り付けられている。コネクタパイプ10A,10B,10Cはそれぞれ、上側プレート32および下側プレート36を通って延びる。コネクタパイプ10A,10B,10Cの各々のフランジ12A,12B,12Cは、上側プレート32と下側プレート36との間に配置されている。上側プレート32と下側プレート36との間にあるそのフランジ12A,12B,12Cは、各コネクタパイプ10A,10B,10Cの垂直方向の移動を制限する。
【0025】
図5は、接続アセンブリ1およびフィルタ5の部分断面図である。断面は、
図3に示す平面に沿っている。フィルタ5は、ポート7A,7Bを含む。フィルタ5のポート7A,7Bにはそれぞれコネクタパイプ10A,10Bが設けられている。第1のポート7Aは、フィルタを通気するためのフィルタ5の通気ポートとすることができる。第2のポート7Bは、フィルタの出口ポートとすることができる。一実施形態では、フィルタ5は、フィルタ内に未濾過流体を供給する第3のコネクタパイプ用の第3のポート7C(図示せず)も含む。第1のポート7Aには未濾過流体が供給され、第2のポート7Bからは濾過流体が排出される。
【0026】
第1および第2のコネクタパイプ10A,10Bのフランジ12A,12Bはそれぞれ、上側プレート32と下側プレート36との間に配置されている。各フランジ12A,12Bは、そのそれぞれのコネクタパイプ10A,10B用の上側プレート32および下側プレート36の開口部を通過するには大きすぎる。上側プレート32および下側プレート36は、コネクタパイプ10A,10Bの垂直方向の移動を制限する。
【0027】
図5は、マニホールド30に固定されたときのフィルタ5を示す。フィルタ5をマニホールド30に固定することは、(例えば、マニホールド30のハンドル46を枢動させることによって)フィルタ5を上側プレート32および下側プレート36に向かって上方に移動させることを含む。フィルタ5のこの上方移動は、コネクタパイプ10A,10B,10Cをフィルタ5のそれぞれのポート7A,7B(1つは図示せず)に挿入する。第1のコネクタパイプ10Aは第1のポート7Aに流体接続され、第2のコネクタパイプ10Bは第2のポート7Bに流体接続される。例えば、未濾過流体は、第2のコネクタパイプ10Bから第2のポート7Bを介してフィルタ5に供給され、フィルタ5を通過する際に濾過され、フィルタ5から第3のポート7Cを介して第3のコネクタパイプ10Cに排出されることにより濾過される。
【0028】
第1のコネクタパイプ10Aは、第1のポート7Aに挿入される。特に、第1のコネクタパイプ10Aの挿入端部14Aは、第1のポート7Aに挿入される。第1のポート7Aには、Oリング80Aが配置されている。Oリング80Aは、フィルタ5に(例えば、第1のポート7Aによって)保持される構成であってもよく、第1のコネクタパイプ10Aの挿入端部14Aに保持される構成であってもよい。Oリング80Aは、第1のコネクタパイプ10Aと第1のポート7Aとの間にシールを形成する。一実施形態では、第1のコネクタパイプ10Aと第1のポート7Aとは、単一のOリング80Aのみを使用して接続される。
【0029】
Oリング80Aは、第1のポート7Aの内壁8Aと第1のコネクタパイプ10Aとの間で圧縮される。例えば、Oリング80Aは、第1のポート7Aの内壁8Aと第1のコネクタパイプ10Aの外壁18Aとの間で圧縮される。Oリング80Aは、第1のコネクタパイプ10Aの肩部16Aの周囲に配置することができる。Oリング80Aは、弾性ポリマー材料で作製されている。弾性ポリマー材料としては、例えば、フッ素弾性またはフルオロカーボンポリマー、例えばFKMポリマー、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)、フッ素樹脂、フルオロエラストマー、および/または他の適切な弾性ポリマー材料(例えば、より高い化学抵抗性を有する弾性材料)が挙げられる。
【0030】
Oリング80Aは、厚さT
1を有する。Oリングの圧縮は、その厚さを低減する。厚さT
1は、Oリング80Aの圧縮厚さT
1とも呼ばれることがある。Oリング80Aの非圧縮厚さT
O(例えば、第1のコネクタパイプ10Aが第1のポート7Aに挿入されていないときのOリング80Aの厚さ、圧縮されていないときのOリング80Aの厚さ)を示すために、破線の輪郭が
図5に提供されている。Oリングの圧縮率は、Oリングの圧縮厚さと非圧縮厚さとの比の百分率である。Oリング80Aの圧縮率は、以下のようにして求めることができる。
【0031】
Oリングは、過度に圧縮されたときまたは不十分に圧縮されたときに適切なシールをもはや提供しない場合がある。一実施形態では、Oリング80Aは、圧縮率上限および圧縮率下限を有する。圧縮率上限および圧縮率下限は、Oリングに基づく所定の値である。例えば、圧縮率上限から圧縮率下限までは、Oリングが安定したシールを提供する範囲を規定する。Oリングによって提供されるシールは、その圧縮率上限を超えて圧縮されたとき、および/またはその圧縮率下限を下回って圧縮されたときに不安定になる(例えば、特定の動作条件下での漏れを可能にする)可能性がある。Oリングの圧縮率上限および下限は、例えば、Oリングが作製される材料、Oリングの寸法、その動作条件などのうちの1つ以上に基づいて変動し得る。
【0032】
Oリングの圧縮率上限および下限は、Oリングの以前の試験に基づく所定の値とすることができる。例えば、圧縮率上限および圧縮率下限は、Oリングの製造業者によって提供される値であってもよい。例えば、圧縮率上限および圧縮率下限は、例えば、油圧動力システムの国際規格ISO-3601-2(例えば、ISO-3601-2:2016)などの業界規格に従って決定されてもよい。例えば、国際規格ISO-3601-2によれば、直径2.6mmのOリングは、12%または約12%の下限圧縮率および24%または約24%の上限圧縮率を有する。
【0033】
図5に示すように、パイプコネクタ10Aおよび10Bの各々は、それぞれのポート7Aおよび7Bと位置合わせされるように構成される。例えば、第1のパイプコネクタ10Aは、第1のパイプコネクタ10Aの軸線A
1が第1のポート7Aの軸線A
2と平行に延びるように、第1のポート7Aと接続するように構成される。横力は、1つ以上のパイプコネクタ10A,10B,10Cの傾斜(例えば、それぞれのポート7A,7Bなどに対して)を引き起こし得る。第3のパイプコネクタ10C(例えば、
図3および
図4を参照されたい)は、同様に、フィルタ5のそれぞれのポート(図示せず)と位置合わせされるように構成される。
【0034】
図6は、横力F
1によって傾斜したときのパイプコネクタ10A,10Bを示す。横力F
1は、フィルタ5、接続アセンブリ30、および/またはパイプコネクタ10A,10B,10Cのうちの1つに接続された構成要素(例えば、下流のパイプ、チューブなど)に外力が加えられることによって引き起こされ得る。
【0035】
パイプコネクタ10A,10B,10Cの傾斜は、それぞれのOリング80A,80Bの圧縮を変化させ得る。第1のパイプコネクタ10Aの傾斜は、Oリング80Aコネクタ10Aの第1の部分82に加わる力を増加させ、第1のパイプコネクタ10AによってOリング80Aの第2の第1の部分84に加わる力を減少させ得る。傾斜は、Oリング80Aの第1の部分82の圧縮を増加させ、Oリング80Aの第2の部分84の圧縮を減少させる。第1の部分82および第2の部分84は、Oリング80Aの反対側にある。
【0036】
図6に示すように、第1のパイプコネクタ10Aのフランジ12Aとマニホールド30との間の干渉は、第1のパイプコネクタ10Aを傾斜させることができる量を制限する。フランジ12Aは、第1のパイプコネクタ10Aの最大傾斜量を制限するように構成される。フランジ12Aは、第1のパイプコネクタ10Aの傾斜を最大傾斜角度以下の角度に制限する(例えば、第1のパイプコネクタ10Aの軸線A
1が最大傾斜角度よりも大きく傾斜するのを防止する)。最大傾斜角度は、Oリング80Aの圧縮率上限および圧縮率下限に基づくことができる。
【0037】
最大傾斜角度にある第1のパイプコネクタ10Aは、Oリング80Aをその圧縮率上限および/またはその圧縮率下限の少なくとも一方に圧縮させる。例えば、最大傾斜角度にある第1のパイプコネクタ10Aは、Oリング80Aの第1の部分82をOリング80Aのその圧縮率上限を上回って圧縮し、および/または第2の部分84をその圧縮率下限を下回って圧縮する。
【0038】
フランジ12Aと、上側プレート32および/または下側プレート36の少なくとも1つとの間には、ギャップ48が設けられている。
図5では、フランジ12Aと下側プレート36との間にギャップ48が設けられている。他の実施形態では、ギャップ48は、フランジ12Aと上側プレート32との間に設けられてもよく、またはギャップ48は、フランジ12Aと上側プレート32との間の上部およびフランジ12Aと下側プレート36との間に位置する下部を含んでもよい。ギャップ48は、高さh
1を有する。例えば、高さは、垂直方向D
1に沿って測定される。一実施形態では、ギャップの高さh
1は、上側プレート32と下側プレート36との間の空間の高さh
2とフランジ12Aの高さh
3との差である。
【0039】
フランジ12Aは、幅Wを有する。上述したように、フランジ12Aは、円形形状を有することができる。そのような実施形態では、幅Wはフランジ12Aの直径であり得る。他の実施形態では、フランジ12Aは、円形とは異なる形状を有することができる。そのような実施形態では、幅Wは、上記フランジの最短幅に対応することができる。フランジ12Aは、以下の関係を満たす長さを有する。
【0040】
CはOリング80Aの圧縮率である。CLは、Oリング80Aの圧縮率下限である。CUは、Oリング80Aの圧縮率上限である。TOは、圧縮されていないときのOリング80Aの厚さである。hは、フランジ12Aとマニホールド30とのギャップ49の高さh1である。Lは、フランジ12AからOリング80Aまでの第1のパイプコネクタ10Aの長さL1の距離である。長さL1は、フランジ12Aの底部からOリング80Aの中央まで延びることができる。一実施形態では、長さL1は、フランジ12Aの底部からOリングが静止するように構成された肩部16Aに沿った位置までの長さL1であってもよい。
【0041】
フランジ12Aの幅Wが上記関係の左部以上であることにより、Oリング80Aが圧縮率上限を上回って圧縮され得る傾斜が防止され、フランジ12Aの幅Wが上記関係の右部以上であることにより、Oリング80Aが圧縮率下限を下回って圧縮され得る傾斜が防止される。フランジ12Aは、この関係を満たすように構成され、有利には、挿入されたコネクタパイプ10Aとそのポート7Aとの間のシールが維持されることを確実にする。
【0042】
フランジ12Aの幅Wは、マニホールド30の上側プレート32と下側プレート36との間の利用可能な空間のサイズに基づく最大サイズを有することができる。
図3に示すように、コネクタパイプ10A,10B,10Cは、水平面に沿って互いに近接して配置されてもよい。第1のコネクタパイプ10Aの最大幅は、第1のコネクタパイプ10Aから最も近い他のコネクタパイプまでの距離(例えば、第1のコネクタパイプ10Aから第3のコネクタパイプ10Cまでの距離)とすることができる。
【0043】
簡単にするために、第1のコネクタパイプ10Aとそのそれぞれの第1のポート7Aとの接続が上述されている。他のコネクタパイプ10B,10Cは、それぞれ独立して、同様の構成およびそれぞれのポート7B(第3のポートは図示せず)との同様の接続を有することができることを理解されたい。例えば、第2のOリング80Bを、第1のOリング80Aと同様に、第2のポート7Bに配置することができ、第2のパイプコネクタパイプ10Bは、独立して上記関係を満たすように構成することができる。
【0044】
図7は、一実施形態による、フラッシング容器6が取り付けられた接続アセンブリ1の斜視図である。フラッシング容器6は、フィルタ5について上述したのと同様に、接続アセンブリ1のマニホールド30に取り付けられる。例えば、コネクタパイプ10A,10B,10Cは、フィルタ5について上述したのと同様に、取り付けられたフラッシング容器6のそれぞれのポート(図示せず)に密閉様式で流体接続される。フラッシング容器6は、取り外し可能なカートリッジの別の例である。フラッシング容器6は、コネクタパイプ10A,10B,10C間のフロースルー部として動作して、コネクタパイプ10A,10B,10Cおよび/またはそれらの取り付けられたシステムのフラッシング流を可能にすることができる。例えば、流体は、第2のコネクタパイプ10Bからフラッシング容器6内に供給され、フラッシング容器6を通過し、他のコネクタパイプ10A、10Cの一方または両方を通って出る。流体は、処理(例えば、濾過、反応など)されることなくフラッシングシェル6を通って流れることができる。
【0045】
図8は、接続アセンブリ101の別の実施形態の斜視図である。
図1のフィルタ5と同様のフィルタ105が、接続アセンブリ101に取り付けられている。接続アセンブリ101は、マニホールド130の上側プレート132および下側プレート136の構成を除いて、上述した接続アセンブリ1と同様の構成を有する。例えば、接続アセンブリ101は、取り付けられたフィルタ5のポート(図示せず)に密閉様式で流体接続するコネクタパイプ110A,110B,110Cを含み、マニホールド130は支持体142,144を含む。
【0046】
図8に示すように、上側プレート132を下側プレート136に取り付けることができる。支持体142,144は、下側プレート136に取り付けられている。コネクタパイプ110A,110B,110Cは、それらの上端(例えば、非挿入端部)が結合機構を含むことを除いて、
図2のコネクタパイプ10A,10B,10Cと同様の構成を有する。例えば、コネクタパイプ110A,110B,110Cはそれぞれ、
図4~
図6のコネクタパイプ10A,10B,10Cについて上述したのと同様に、上側プレート132と下側プレート136との間に配置されたフランジ(図示せず)を含む。
【0047】
図9は、接続アセンブリのコネクタパイプ210の別の実施形態の正面図である。一実施形態では、接続アセンブリ1内のコネクタパイプ10A,10B,10Cのうちの1つ以上は、コネクタパイプ210と同様の構成を有することができる。コネクタパイプ210は、フランジ212と、挿入端部214とを含む。フランジ212は、第1のコネクタパイプ10Aのフランジ12Aについて上述したのと同様の構成を有することができる。
【0048】
図9に示すように、コネクタパイプ210の挿入端部214はトレンチ215を含む。トレンチ215は、コネクタパイプ210と取り付けられた取り外し可能なカートリッジ(例えば、フィルタ5、フラッシング容器6など)のポート(例えば、ポート7A、ポート7B)との間にシールを形成するOリング(例えば、Oリング80A、Oリング80Bなど)を保持することができる。取り外し可能なカートリッジが接続アセンブリに取り付けられていない/取り外されているとき、Oリングはコネクタパイプ210上に残る。したがって、Oリングは、取り外し可能なカートリッジと共に取り外されない。Oリングは、トレンチ215内に保持され、コネクタパイプ210の挿入端部214と共に取り外し可能なカートリッジのポートに挿入される。Oリングは、取り付けられた取り外し可能なカートリッジのポートに配置される。
【0049】
別の実施形態では、取り外し可能なカートリッジは、コネクタパイプ用のOリングを保持するように構成されてもよい(例えば、フィルタ5がOリング80A,80Bを保持する、フラッシング容器6がOリングを保持する)。例えば、
図5のOリング80Aは、一実施形態では、フィルタ5のポート7Aの内壁8Aのトレンチに嵌合することができる。次いで、Oリング80Aは、マニホールド30に取り付けられていない/取り外されているときに、フィルタ5内に保持される。
【0050】
態様:
態様1~9のいずれかは、態様10~16のいずれかと組み合わせることができる。
【0051】
態様1.上側プレートおよび下側プレートを含むマニホールドと、下側プレートおよび上側プレートを通って延びるコネクタパイプであって、上側プレート部と下側プレートとの間に配置されたフランジを含むコネクタパイプとを含み、マニホールドが、コネクタパイプが取り外し可能なカートリッジのポートに挿入され、コネクタパイプとポートの内壁との間でOリングが圧縮されるように、取り外し可能なカートリッジを取り付けるように構成され、フランジが、Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限の少なくとも一方に基づく最大傾斜角度よりも大きくコネクタパイプが傾斜することを防止するように構成された幅を有する、接続アセンブリ。
【0052】
態様2.取り外し可能なカートリッジがフィルタである、態様1に記載の接続アセンブリ。
【0053】
態様3.コネクタパイプが、最大傾斜で角度が付けられたときに、a)圧縮率上限でOリングを圧縮すること、およびb)圧縮率下限でOリングを圧縮することの少なくとも1つを行う、態様1および2のいずれか1つに記載の接続アセンブリ。
【0054】
態様4.コネクタパイプのフランジと、マニホールドの下側プレートおよび上側プレートの少なくとも1つとの間にギャップが設けられている、態様1~3のいずれか1つに記載の接続アセンブリ。
【0055】
態様5.フランジが、以下の関係を満たすように構成されている、態様1~4のいずれか1つに記載の接続アセンブリ:
Wは、コネクタパイプのフランジの幅であり、Cは、Oリングの圧縮率であり、C
Lは、Oリングの圧縮率下限であり、C
Uは、Oリングの圧縮率上限であり、T
Oは、圧縮されていないOリングの厚さであり、Lは、フランジとOリングとの間の長さであり、hは、フランジと、マニホールドの上側プレートおよび下側プレートの少なくとも1つとの間に設けられたギャップの高さである。
【0056】
態様6.Oリングの圧縮率が、コネクタパイプがポートに挿入されてポートと位置合わせされたときのOリングの圧縮率である、態様5に記載の接続アセンブリ。
【0057】
態様7.Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限が、国際規格ISO-3601-2に従って決定される、態様5および6のいずれか1つに記載の接続アセンブリ。
【0058】
態様8.コネクタパイプが、単一のOリングを用いてポートに挿入されて流体的に取り付けられるように構成される、態様5~7のいずれか1つに記載の接続アセンブリ。
【0059】
態様9.下側プレートおよび上側プレートを通って延びる第2のコネクタパイプであって、上側プレートと下側プレートとの間に配置されたフランジを含む第2のコネクタパイプをさらに含み、マニホールドが、第2のコネクタパイプが取り外し可能なカートリッジの第2のポートに挿入され、第2のコネクタパイプと第2のポートの内壁との間で第2のOリングが圧縮されるように、取り外し可能なカートリッジを取り付けるように構成され、第2のコネクタパイプのフランジが、第2のOリングの圧縮率上限および圧縮率下限の少なくとも一方に基づく最大傾斜角度よりも大きく第2のコネクタパイプが傾斜することを防止するように構成された幅を有する、態様1~8のいずれか1つに記載の接続アセンブリ。
【0060】
態様10.上側プレートおよび下側プレートを含むマニホールドと、マニホールドに取り外し可能に取り付けられ、内壁を有するポートを含むフィルタと、マニホールドの下側プレートおよび上側プレートを通って延び、フィルタのポートに挿入されたコネクタパイプであって、上側プレートと下側プレートとの間に配置されたフランジを含むコネクタパイプと、コネクタパイプとポートの内壁との間で圧縮されたOリングとを含み、フランジが、Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限の少なくとも一方に基づく最大傾斜角度よりも大きくコネクタパイプが傾斜することを防止するように構成された幅を有する、フィルタアセンブリ。
【0061】
態様11.コネクタパイプが、最大傾斜で角度が付けられたときに、a)圧縮率上限でOリングを圧縮すること、およびb)圧縮率下限でOリングを圧縮することの少なくとも1つを行う、態様10に記載のフィルタアセンブリ。
【0062】
態様12.コネクタパイプのフランジと、マニホールドの下側プレートおよび上側プレートの少なくとも1つとの間にギャップが設けられている、態様10および11のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0063】
態様13.フランジが以下の関係を満たす、態様10~12のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ:
Wは、コネクタパイプのフランジの幅であり、Cは、Oリングの圧縮率であり、C
Lは、Oリングの圧縮率下限であり、C
Uは、Oリングの圧縮率上限であり、T
Oは、圧縮されていないOリングの厚さであり、Lは、フランジとOリングとの間の長さであり、hは、フランジと、マニホールドの上側プレートおよび下側プレートの少なくとも1つとの間に設けられたギャップの高さである。
【0064】
態様14.Oリングの圧縮率が、コネクタパイプがポートに挿入されてポートと位置合わせされたときのOリングの圧縮率である、態様13に記載のフィルタアセンブリ。
【0065】
態様15.Oリングの圧縮率上限および圧縮率下限が、国際規格ISO-3601-2に従って決定される、態様13および14のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0066】
態様16.コネクタパイプが、単一のOリングを用いてポートに流体接続される、態様10~15のいずれか1つに記載のフィルタアセンブリ。
【0067】
本出願で開示される例は、すべての点で例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。本発明の範囲は、前述の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と同等の意味および範囲内にあるすべての変更は、特許請求の範囲に包含されることが意図されている。