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特許7487573リソース管理装置、リソース管理システム、リソース管理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】リソース管理装置、リソース管理システム、リソース管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240514BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20240514BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/02
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020101957
(22)【出願日】2020-06-12
(65)【公開番号】P2021196781
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-02-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 遼
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-153089(JP,A)
【文献】特開2016-015047(JP,A)
【文献】特開2003-288399(JP,A)
【文献】特開2020-038552(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0205239(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0381594(US,A1)
【文献】特開2016-004342(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリソースの利用を管理し、前記複数のリソースに含まれる各リソースの利用状態を表示する通信端末と通信するリソース管理装置であって、
各リソースの予約内容を示す予約情報の要求を、前記各リソースの予約を管理する予約管理装置に送信する送信手段と、
前記予約管理装置が送信した、前記各リソースに係る予約情報を受信する受信手段と、を有し、
前記送信手段は、各リソースの利用状態を示すマーク、各リソースの予約時間、各リソースの利用者の情報、を表示するための画像を、前記通信端末に表示させるために、前記各リソースの画像情報、前記各リソースの位置を示す位置情報及び前記各リソースの利用状態、並びに、前記受信手段によって受信された前記各リソースに係る予約時間及び利用者の情報を含む予約情報を、前記通信端末に送信する、
ことを特徴とするリソース管理装置。
【請求項2】
前記受信手段は、前記位置情報及び前記各リソースの利用状態、並びに、前記各リソースに係る予約情報を取得するための取得要求を受信し、
前記送信手段は、前記受信手段によって受信された前記取得要求に対応する前記各リソースを識別するためのリソース識別情報を前記予約管理装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のリソース管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載のリソース管理装置であって、
前記取得要求及び前記リソース識別情報が関連付けられて管理されたリソース管理手段を読み出す記憶読出手段を有し、
前記送信手段は、前記記憶読出手段によって読み出された前記リソース管理手段で管理される前記取得要求に対応する前記リソース識別情報を、前記予約管理装置に送信する、
ことを特徴とするリソース管理装置。
【請求項4】
請求項に記載のリソース管理装置であって、
前記リソース識別情報及び前記各リソースの利用状態が関連付けられて管理されたリソース状態管理手段を有し、
前記送信手段は、前記記憶読出手段によって読み出された前記リソース状態管理手段における前記リソース識別情報に対応する前記各リソースの利用状態を、前記通信端末に送信する、
ことを特徴とするリソース管理装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のリソース管理装置であって、
前記リソース識別情報及び前記位置情報が関連付けられて管理されたマップ情報管理手段を有し、
前記送信手段は、前記記憶読出手段によって読み出された前記マップ情報管理手段における前記リソース識別情報に対応する前記位置情報を、前記通信端末に送信する、
ことを特徴とするリソース管理装置。
【請求項6】
前記受信手段は、前記位置情報を登録するマップ画像登録要求を、前記位置情報の登録操作を受け付ける管理者用端末から受信し、
前記記憶読出手段は、前記受信手段によって受信された前記マップ画像登録要求に基づいて、前記マップ情報管理手段で管理される前記各リソースの画像を登録する、
ことを特徴とする請求項5に記載のリソース管理装置。
【請求項7】
前記受信手段は、前記各リソースの位置を登録する位置登録要求を前記管理者用端末から受信し、
前記記憶読出手段は、前記受信手段によって受信された前記位置登録要求に基づいて、前記マップ情報管理手段で管理される前記各リソースの位置情報を登録する、
ことを特徴とする請求項6に記載のリソース管理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のリソース管理装置と、前記予約管理装置と、前記通信端末と、を有するリソース管理システムであって、
前記リソース管理装置は、
各リソースの予約内容を示す予約情報の要求を、前記各リソースの予約を管理する予約管理装置に送信する送信手段と、
前記予約管理装置が送信した、前記各リソースに係る予約情報を受信する受信手段と、
を有し、
前記送信手段は、当該リソース管理装置で管理される前記各リソースの画像情報、前記各リソースの位置を示す位置情報及び前記各リソースの利用状態、並びに、前記受信手段によって受信された前記各リソースに係る予約情報を、前記通信端末に送信する、
ことを特徴とするリソース管理システム。
【請求項9】
請求項8に記載のリソース管理システムであって、
前記通信端末は、
前記リソース管理装置が送信した前記各リソースの利用状態に応じた所定のマークを管理するマーク管理手段と、
前記各リソースの利用状態に応じた所定のマークを、前記各リソースの画像情報で表される画像に合成させて当該通信端末に表示する表示制御手段と、を有する
ことを特徴とするリソース管理システム。
【請求項10】
複数のリソースの利用を管理し、前記複数のリソースに含まれる各リソースの利用状態を表示する通信端末と通信するリソース管理装置が実行するリソース管理方法であって、
各リソースの予約内容を示す予約情報の要求を、前記各リソースの予約を管理する予約管理装置に送信する送信ステップと、
前記予約管理装置が送信した、前記各リソースに係る予約情報を受信する受信ステップと、を有し、
前記送信ステップは、各リソースの利用状態を示すマーク、各リソースの予約時間、各リソースの利用者の情報、を表示するための画像を、前記通信端末に表示させるために、前記各リソースの画像情報、前記各リソースの位置を示す位置情報及び前記各リソースの利用状態、並びに、前記受信ステップによって受信された前記各リソースに係る予約時間及び利用者の情報を含む予約情報を、前記通信端末に送信する処理を含む、
ことを特徴とするリソース管理方法。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リソース管理装置、リソース管理システム、リソース管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議室などのリソースの予約に関する情報を会議室に配置された情報処理端末が表示する技術が知られている。利用者が会議室の利用を開始するにあたり、情報処理端末に利用開始を入力し、利用を終了するにあたり利用終了を入力するような使い方が可能になる。
【0003】
また、管理サーバ、操作端末、各部屋前端末及び総合案内端末を含む会議室予約システムにおいて、総合案内端末4の総合案内画面W601に、各会議室の予約ステータスとして「利用中」、「予約済」及び「空室」という3つの状態のうちのいずれかを表示することが記載されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、複数のリソースの一例である複数の会議室の予約や利用状態を一覧表示する通信端末に対して、リソースの名称及び利用状態を表示させることはできても、リソースの位置については表示対象ではなかった。そのため、リソースの利用者は、複数のリソースの利用状態を一覧表示する通信端末からは、利用したいリソースがどこに存在し、且つどのような予約情報及び利用状態を有しているかを同時に把握することができないという課題が生じている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、複数のリソースの利用を管理し、複数のリソースの利用を管理し、前記複数のリソースに含まれる各リソースの利用状態を表示する通信端末と通信するリソース管理装置であって、各リソースの予約内容を示す予約情報の要求を、前記各リソースの予約を管理する予約管理装置に送信する送信手段と、前記予約管理装置が送信した、前記各リソースに係る予約情報を受信する受信手段と、を有し、前記送信手段は、各リソースの利用状態を示すマーク、各リソースの予約時間、各リソースの利用者の情報、を表示するための画像を、前記通信端末に表示させるために、前記各リソースの画像情報、前記各リソースの位置を示す位置情報及び前記各リソースの利用状態、並びに、前記受信手段によって受信された前記各リソースに係る予約時間及び利用者の情報を含む予約情報を、前記通信端末に送信する、ことを特徴とするリソース管理装置である。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、複数のリソースの利用状態を一覧表示する通信端末に対して、利用したいリソースがどこに存在し、且つどのような予約情報及び利用状態を有しているかを同時に把握することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態に係るリソース管理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】第1の実施形態に係る予約管理サーバ、リソース管理サーバ及びPCのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】第1の実施形態に係る受付端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】第1の実施形態に係るリソース管理システムの機能構成の一例を示す図である。
図5】第1の実施形態に係る予約情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図6】(A)は第1の実施形態に係るログイン情報テーブルの一例を示す概念図、(B)は第1の実施形態に係るリソース状態管理テーブルの一例を示す概念図、(C)は第1の実施形態に係るリソース識別管理テーブルの一例を示す概念図である。
図7】第1の実施形態に係るリソースグループ管理テーブルの一例を示す概念図である。
図8】(A)は第1の実施形態に係るリソース別予約管理テーブルの一例を示す概念図、(B)は第1の実施形態に係るマップ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図9】第1の実施形態に係るマーク管理テーブルの一例を示す概念図である。
図10】第1の実施形態に係る会議室マップの連携登録における起動処理の一例を示すシーケンス図である。
図11】第1の実施形態に係る会議室マップの連携登録におけるフロアマップ画像登録の一例を示すシーケンス図である。
図12】第1の実施形態に係る会議室マップの連携登録におけるリソース位置登録の一例を示すシーケンス図である。
図13】第1の実施形態に係る起動時のログイン画面の一例を示す図である。
図14】第1の実施形態に係るグループの管理画面の一例を示す図である。
図15】第1の実施形態に係るグループの登録画面の一例を示す図である。
図16】第1の実施形態に係る登録用のフロアマップの一例を示す図である。
図17】第1の実施形態に係るフロアマップへの座標設定の一例を示す図である。
図18】第1の実施形態に係る受付端末へのフロアマップ表示の一例を示すシーケンス図である。
図19】第1の実施形態に係るリソース一覧表示画面の一例を示す図である。
図20】第1の実施形態に係るフロアマップ表示画面の一例を示す図である。
図21】第2の実施形態に係るフロアマップ表示画面の一例を示す図である。
図22】第3の実施形態に係るフロアマップ表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0009】
〔第1の実施形態〕
まず、図1乃至図20を用いて、第1の実施形態について説明する。
【0010】
〔リソース管理システムの概略〕
図1は、第1の実施形態に係るリソース管理システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示すリソース管理システム1では、リソースの管理者が使用するPC6から、リソース管理サーバ5にリソースのフロアマップをアップロードし、フロアマップに対して位置情報を与えておく。続いて、リソース管理サーバ5から、位置情報が与えられたフロアマップ及び各リソースの利用状態、並びに、各リソースに係る予約情報をリソースが存在する空間内に設置された受付端末8に送信する。これにより、受付端末8を見たリソースの利用者が、利用したいリソースがどこに存在し、且つどのような予約情報及び利用状態を有しているかを同時に把握することを可能にするシステムである。なお、本実施形態では、管理者とは、リソース管理システム1を利用する企業などの顧客のうち、例えば、会議室等を管理するシステム部門のシステム管理者のことをいう。
【0011】
<システム構成例>
リソース管理システム1は、予約管理サーバ4、リソース管理サーバ5、PC6及び受付端末8によって構成されている。PC6及び受付端末8は、ファイヤーウォール105の内側に、社内ネットワーク等の通信ネットワーク100(ネットワークN1)を介して互いに接続されている。また、予約管理サーバ4及びリソース管理サーバ5は、ファイヤーウォール105の外側に、通信ネットワーク110(ネットワークN2)を介して互いに接続されている。通信ネットワーク110は、不特定多数の通信が伝送されるネットワークであり、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク110には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)又はLTE(Long Term Evolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。
【0012】
<<予約管理サーバ>>
予約管理サーバ4は、一般的なサーバOSなどが搭載された1台以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。予約管理サーバ4が提供するリソースの予約及び利用者の予約又は予定の管理に関するシステムを、ここでは予約管理システムという。予約管理サーバ4は、カレンダーシステムを有しており、利用者の各種の予定を管理するWebアプリを提供する。例えば、予約管理サーバ4は、以下のような機能を有している。
・利用者の予約又は予定の登録を受け付け、いつでもどこからでも利用者の予約状況又は予定が確認できる
・予定の30分前など、設定した日時に利用者に対して電子メールで通知する
・一人が複数のカレンダー(仕事用、家庭用など)で予約又は予定を管理できる
・同じグループの人とカレンダーを共有する
予約管理サーバ4は、利用者をアカウントで管理する。アカウントとは利用者がサービスを利用する権利のことである。多くのシステムでは、利用者はアカウントを用いてシステムにログインする。このため、アカウントは、システムが利用者を一意に特定する機能(識別情報の機能)を有している。本実施形態では、予約管理サーバ4が、予め登録しておいたアカウント(ドメイン)の予約情報を、会議室等を管理する会議管理サーバに送信する。あるいは、予約管理サーバ4のアカウントを指定して会議管理サーバが予約情報を要求することで、会議管理サーバが会議室の予約情報を予約管理サーバ4から取得できるようにしてもよい。なお、アカウントは、例えば電子メール、ID、電話番号など、利用者を一意に識別できる情報でよい。
【0013】
本実施形態では、予約管理サーバ4は、フリースペース、会議室を含む各種のリソースを予約した予約情報及び利用者の予定を管理できる。なお、予約管理システムとしては、G Suite(登録商標)、Office365(登録商標)等が知られているが、本実施形態で説明する機能を有する予約管理システムであればよい。
【0014】
また、本実施形態では、各利用者が予約した各種リソース及び各利用者の予定に関する情報が予約管理サーバ4に予め登録されている。すなわち、リソース管理システム1を利用する企業の社内ネットワークにある各会議室の会議室名、会議室ID、予約可能時間、各会議室の定員及び予約単位等に応じて、予約管理サーバ4のWebアプリがカスタマイズされている。したがって、リソース管理システム1を利用する企業の各会議室を含むリソースと予約情報が結びつけられる。なお、本実施形態において、予約管理サーバ4は、予約管理装置の一例として機能する。
【0015】
<<リソース管理サーバ>>
リソース管理サーバ5は、一般的なサーバOSなどが搭載された1台以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現できる。リソース管理サーバ5は、通信ネットワーク110(ネットワークN2)に関する処理として、予約管理サーバ4から各会議室の予約情報及び予約情報に設定されている参加予定者を取得し、設定されているタイミングで参加予定者と対応付けられたチャットサーバのグループ(又は予約者など個別の者)に通知を送信する。また、通信ネットワーク100(ネットワークN1)に関する処理として、各会議室へのチェックイン及びチェックアウトを管理したり、予約管理サーバ4から取得した各会議室の予約情報に基づいて、各会議室に備え付けられている電子機器の電源等を制御したりする。なお、本実施形態において、リソース管理サーバ5は、リソース管理装置の一例として機能する。
【0016】
通信ネットワーク100には、フロア空間内の各会議室、参加予定者の作業場所、及び、管理者の作業場所などがあり、参加予定者は、各地から通信ネットワーク100とファイヤーウォール105を介して通信ネットワーク110にアクセスできる。通信ネットワーク100は例えばLAN(Local Area Network)である。但し、各会議室、参加予定者の作業場所及び管理者の作業場所は同じ企業内のLANであるとは限らない。
【0017】
また、リソース管理サーバ5で共有される情報には、画像、動画、音声等のようにテキストに限られないものもある。但し、本実施形態では説明の便宜上、通知には主にテキストが用いられるとして説明する。但し、チャットシステムは、グループ間の音声通話機能を提供してもよい。音声通話は1対1でも1対N(≧2)でもよい。したがって、本実施形態でチャットシステムがリソースの予約に関する情報を通知する際は、テキストの表示の他、音声メッセージの出力でもよい。なお、チャットシステムとしては、LINE(登録商標)、slack、Microsoft Teams(登録商標)等が知られているが、ボット(事前に決められている処理を実行するプログラム)から1又は複数の利用者に対して通知が可能なチャットシステムであればよい。
【0018】
リソース管理サーバ5も同様に、予約管理サーバ4のアカウントとは異なるアカウントで利用者を管理するが、上述した会議管理サーバは、原則としてリソース管理サーバ5のアカウントを意識する必要はない。しかし、会議管理サーバは、リソース管理サーバ5の任意のアカウントを指定して通知することができる。
【0019】
<<PC>>
また、利用者の予定等を管理する管理者は、ファイヤーウォール105の内側に通信ネットワーク100に接続可能なPC6を使用することができる。PC6は、リソース管理サーバ5が提供するWebページを介して管理者がリソース(会議室)に関する各種の設定を行うための通信端末である。この設定の一つに初期設定がある。なお、初期設定には、管理者が所有するスマートフォンなどの端末装置が使用されてもよい。なお、PC6は、有線及び無線のいずれでも通信可能である。また、PC6には、受付端末8と同様にチャットアプリがインストールされる。そのため、PC6は、利用者が予約したフリースペースを含む会議室等のリソースの予約状況等を確認するための表示端末として用いられる。さらに、PC6は、ブラウザソフトウェアを利用して通信し、Webページを表示する機能を有していてもよい。
【0020】
なお、PC6に代わって、例えば、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC(サングラス型、腕時計型など)などの通信機能を有する通信端末であってもよい。つまり、通信端末は、ブラウザソフトウェア等のソフトウェアを動作させることが可能な端末が用いられる。また、本実施形態において、PC6は、管理者用端末の一例として機能する。
【0021】
<<受付端末>>
受付端末8は、一般的なOSなどが搭載された通信端末である。なお、受付端末8に代わって、例えば、タブレット端末、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC(サングラス型、腕時計型など)などの通信機能を有する通信端末であってもよい。つまり、通信端末は、ブラウザソフトウェア等のソフトウェアを動作させることが可能な端末が用いられる。
【0022】
一例として、受付端末8には、リソース管理サーバ5との間で利用可能な専用のアプリケーションソフトウェア(以下、チャットアプリという)がインストールされている。そこで、チャットアプリがインストールされた受付端末8を動作させることで、利用者は、本実施形態におけるフリースペース等の予約を行うことができる。なお、本実施形態では、リソース管理システム1に会議に係る専用のアプリケーションソフトウェア(以下、会議アプリという)を動作させるための会議管理サーバを含めるようにしてもよい。なお、上述したアプリケーションは、ブラウザソフトウェアで代用されてよい。なお、本実施形態において、受付端末8は、通信端末の一例として機能する。
【0023】
●用語について●
リソースとは、ある会社、団体及び組織等が保有・貸借・管理している資源をいう。会社、団体及び組織等のリソースとしては、例えば、会議室、及び、会議室で使用可能な備品、装置、人(受け付けグループ)などがリソースとなり得る。さらに、フリーアドレスを有するフリースペース(以下、単にフリースペースという)、机、椅子、ブース等の場所、社用車、自転車、駐車場、駐輪場、遠隔会議システム、印刷サービスや仕組みなどもリソースとなり得る。リソースのうち移動しにくいものを設備という。本実施形態では、説明の便宜上、リソースの一例として会議室という用語を使用する。ほかにも、リソースの一例として、各種の電子機器、レンタルオフィス、レンタルスタジオ等の場所、レンタルサイクル、レンタカー(シェアリングカー)、ホテル等の宿泊施設、催物会場、ロッカーなどの貸しスペースや空間など、各種の設備もリソースとして扱うことができる。
【0024】
また、リソースの利用を要求するとは、リソースの識別情報が必要なリソースの利用要求であればよい。例えば、利用開始、又は、予約開始がある。
【0025】
さらに、利用者とは、フリースペースや会議室等のリソースを予約した者、及び本実施形態におけるリソース管理システム1を管理する管理者を含む。つまり、所定のリソースを予約した者がそのままそのリソースを利用する場合であれば、予約した者がそのまま利用者となる。なお、利用者はユーザと呼ばれてもよい。
【0026】
〔ハードウェア構成〕
<予約管理サーバ、リソース管理サーバ、管理者用端末のハードウェア構成>
図2は、第1の実施形態に係る予約管理サーバ、リソース管理サーバ及びPCのハードウェア構成の一例を示す図である。予約管理サーバ4、リソース管理サーバ5及びPC6は、例えば図2に示すハードウェア構成のコンピュータシステムにより実現される。
【0027】
図2に示されているコンピュータシステムは、コンピュータによって構築されており、CPU401、ROM402、RAM403、HD404、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ405、ディスプレイ406、外部機器接続I/F407(Interface)、バスライン408、ネットワークI/F409、キーボード410、ポインティングデバイス411、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ413、メディアI/F415を備えている。
【0028】
これらのうち、CPU401は、コンピュータシステム全体の動作を制御する。ROM402は、IPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。HD404は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ405は、CPU401の制御にしたがってHD404に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ディスプレイ406は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F407は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F409は、通信ネットワーク110を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン408は、図2に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0029】
また、キーボード410は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス411は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ413は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW412に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F415は、フラッシュメモリ等の記録メディア414に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0030】
また、リソース管理サーバ5は、コンピュータによって構築されており、図2に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F507(Interface)、バスライン508、ネットワークI/F509、キーボード510、ポインティングデバイス511、メディアI/F513、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514を備えている。これらは、それぞれ予約管理サーバ4におけるCPU401、ROM402、RAM403、HD404、HDDコントローラ405、ディスプレイ406、外部機器接続I/F407、バスライン408、ネットワークI/F409、キーボード410、ポインティングデバイス411、DVD-RWドライブ413及びメディアI/F415と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0031】
PC6は、上述したようにコンピュータによって構築され、図2に示されているように、CPU601、ROM602、RAM603、HD604、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ605、ディスプレイ606、外部機器接続I/F607(Interface)、バスライン608、ネットワークI/F609、キーボード610、ポインティングデバイス611、メディアI/F613、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ614を備えている。これらは、それぞれ予約管理サーバ4におけるCPU401、ROM402、RAM403、HD404、HDDコントローラ405、ディスプレイ406、外部機器接続I/F407、バスライン408、ネットワークI/F409、キーボード410、ポインティングデバイス411、DVD-RWドライブ413及びメディアI/F415と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0032】
<受付端末8のハードウェア構成>
図3は、第1の実施形態に係る受付端末のハードウェア構成の一例を示す図である。受付端末8は、CPU801、ROM802、RAM803、EEPROM804、CMOSセンサ805、撮像素子I/F806、加速度・方位センサ807、メディアI/F809、GPS受信部811を備えている。
【0033】
これらのうち、CPU801は、受付端末8の全体の動作を制御する。ROM802は、CPU801やIPL等のCPU801の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM803は、CPU801のワークエリアとして使用される。EEPROM804は、CPU801の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ805は、CPU801の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F806は、CMOSセンサ805の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ807は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F809は、フラッシュメモリ等の記録メディア808に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。GPS受信部811は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
【0034】
また、受付端末8は、遠距離通信回路812、遠距離通信回路812のアンテナ812a、CMOSセンサ813、撮像素子I/F814、マイク815、スピーカ816、音入出力I/F817、ディスプレイ818、外部機器接続I/F(Interface)819、近距離通信回路820、近距離通信回路820のアンテナ820a、及びタッチパネル821を備えている。
【0035】
これらのうち、遠距離通信回路812は、通信ネットワーク100を介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ813は、CPU801の制御にしたがって被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F814は、CMOSセンサ813の駆動を制御する回路である。マイク815は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ816は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F817は、CPU801の制御にしたがってマイク815及びスピーカ816との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ818は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F819は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路820は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル821は、利用者がディスプレイ818に対して押下、クリック又はタップ等の操作をすることで、受付端末8を操作する入力手段の一種である。なお、CMOSセンサ813等の撮像手段、近距離通信回路820等の近距離通信手段、マイク815等の音声入力手段、等は、リソースの識別情報を、それぞれ例えば、画像コード等の画像、無線通信、音波で取得する情報取得手段である。
【0036】
また、受付端末8は、バスライン810を備えている。バスライン810は、図3に示されているCPU801等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0037】
〔リソース管理システムの機能構成〕
次に、図4乃至図9を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図4は、第1の実施形態に係るリソース管理システムの機能構成の一例を示す図である。
【0038】
<予約管理サーバの機能構成>
図4に示されているように、予約管理サーバ4は、送受信部41、判断部45、認証部46、予約情報管理部47及び記憶・読出処理部49を有する。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、ROM402及びHD404のうち少なくとも一方からRAM403上に展開された予約管理サーバ4用のプログラムに従ったCPU401からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
【0039】
また、予約管理サーバ4は、図3に示されているROM402又はHD404によって構築される記憶部4000を有している。
【0040】
(予約情報管理テーブル)
図5は、第1の実施形態に係る予約情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部4000には、図5に示されているような予約情報管理テーブルによって構成される予約情報管理DB4001が構築されている。この予約情報管理テーブルでは、リソースの識別情報を示すリソースIDをタブとして、それぞれのタブで分けられた予約IDごとに、予約者アカウント、開始日時、終了日時及び参加予定者アカウントが関連付けられて記憶、管理されている。なお、タブ付けされるリソースIDは、例えば、A101(会議室A)である。
【0041】
これらのうち、予約IDは、予約情報の1レコードを識別する識別情報である。IDは、Identificationの略であり、識別子や識別情報という意味である。IDは、複数の対象からある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組合せをいう。
【0042】
予約者アカウントは、リソースを予約した予約者のアカウントを示すもので、例えば、a@ricoh.ex.comで示されるメールアドレスである。開始日時は、予約内容が開始される始期(予約内容が開始される日時)であり、終了日時は、予約内容が終了される終期(予約内容が終了される日時)である。参加予定者アカウントは、予約者によって予約されたリソースで実行されるイベントへの参加を予定している人物、団体等のアカウントを示すものである。参加予定者アカウントは、例えば、b@ricoh.ex.conmで示されるメールアドレスである。
【0043】
なお、本実施形態において、予約情報管理テーブル(予約情報管理DB4001)は、予約情報管理手段の一例として機能する。
【0044】
<<予約管理サーバの各機能構成>>
次に、予約管理サーバ4の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されている予約管理サーバ4の送受信部41は、主に、図3に示されているCPU401の処理、外部機器接続I/F407及びネットワークI/F409によって実現され、ファイヤーウォール105の外側に構築される通信ネットワーク110を介して、リソース管理サーバ5と各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部41は、受付端末8のフリーアドレス利用時におけるログイン認証要求や予約の設定を受信する。
【0045】
判断部45は、主に、図3に示されているCPU301の処理によって実現され、予約管理サーバ4における各種判断を行う。
【0046】
認証部46は、主に、図3に示されているCPU301の処理によって実現され、認証情報DBに記憶されている認証情報(例えば、ユーザIDとパスワード)に基づいて利用者を認証する。ICカードや生体認証情報で認証してもよい。
【0047】
予約情報管理部47は、主に、図3に示されているCPU301の処理によって実現され、利用者が登録した予約情報を管理する。予約情報管理部47は、上述した予約情報管理DB4001及びリソース予約管理DB4003から各種予約情報を読み出して、送受信部41を介してリソース管理サーバ5に送信する。
【0048】
記憶・読出処理部49は、主に、図3に示されているCPU301の処理によって実現され、記憶部4000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部4000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。
【0049】
<リソース管理サーバの機能構成>
図4に示されているように、リソース管理サーバ5は、送受信部51、取得部52、時計部53、判断部55、通信部58及び記憶・読出処理部59を有する。これら各機能部は、図3に示された各構成要素のいずれかが、ROM502及びHD504うち少なくとも一方からRAM503に展開されたリソース管理サーバ5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、リソース管理サーバ5は、図3に示されているROM502又はHD504により構築される記憶部5000を有している。
【0050】
(ログイン情報テーブル)
図6(A)は、第1の実施形態に係るログイン情報テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図6(A)に示されているようなログイン情報テーブルによって構成されるログイン情報DB5001が構築されている。このログイン情報テーブルでは、顧客IDに、ユーザID、パスワード及びサーバURLが関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、顧客IDは、企業等の顧客に対応付けられた識別情報である。
【0051】
ユーザIDは、顧客IDで管理される各利用者のメールアドレス等が記憶、管理される。ユーザIDは、例えば、利用者によってリソース管理サーバ5に対する認証が成功すると、リソース管理サーバ5によって、入力されたユーザIDが正しいものであると見なされる。このユーザIDは、リソースを予約した予約者又はリソースで行われる各種イベントの参加者のアカウントと同じものを示す。そのため、リソース管理サーバ5は、入力されたユーザIDにより、ユーザIDを入力した利用者が予約者である予約情報、又は参加者である予約情報を特定することができる。本実施形態では、以降「ユーザID」と記載するが、利用者IDと同じ意味として扱う。なお、本実施形態では、ユーザIDは、利用者識別情報の一例として扱われる。
【0052】
ログインパスワードは、リソース管理システム1を利用する際のログイン時のユーザIDと関連付けられた識別情報であり、初回の起動時(ログイン時)等にユーザが設定する。サーバURLは、リソース管理サーバ5のうち顧客に割り当てられたURLである。なお、サーバURLは複数の顧客に共通でもよい。
【0053】
なお、本実施形態において、ログイン情報テーブル(ログイン情報DB5001)は、ログイン情報管理手段の一例として機能する。
【0054】
(リソース状態管理テーブル)
図6(B)は、第1の実施形態に係るリソース状態管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図6(B)に示されているようなリソース状態管理テーブルによって構成されるリソース状態管理DB5002が構築されている。このリソース状態管理テーブルでは、予約IDごとに、予約者アカウント、イベント名、リソースID、開始日時、終了日時、参加者アカウント及びリソースの利用状態が関連付けられて記憶、管理されている。
【0055】
これらのうち、予約IDは、予約情報の1レコードを識別する識別情報である。以下、予約ID以外のIDについても同様である。予約者アカウントは、例えば、リソース管理システム1内のフロア空間にある各会議室を予約した参加予定者のアカウントである。予約者アカウントは、フロア空間内の各会議室を予約した予約者(参加予定者)のアカウントである。イベント名は、参加予定者が任意に付与した会議等のイベントの名称である。リソースIDは、社内ネットワークにある各リソース(会議室、等)を識別する識別情報である。参加予定者アカウントは、会議に参加する予定の参加予定者のアカウントである。なお、図6(B)の予約者アカウント及び参加予定者アカウントは、いずれも予約管理サーバ4が発行したアカウントである。
【0056】
リソースの利用状態は、対象のリソースの現在の状態を表す。利用状態として、リソースが会議室等の空間であれば、例えば、「使用中」、「入室待ち」などがある。なお、リソースの利用状態を、予約の状況と関連付けてもよい。例えば、各リソースの予約に関する情報の通知済み、利用確定、チェックイン待ち、チェックイン済み、チェックアウト済み又はキャンセル(取消し)等の状況が登録されるようにしてもよい。なお、これらの利用状態は、現在時刻と開始日時及び終了日時との関係、並びに、利用者による所定の操作(チェックイン処理、等)に関連付けて、それぞれの状態を変更するようにしてもよい。
【0057】
なお、本実施形態において、リソース状態管理テーブル(リソース状態管理DB5002)は、リソース状態管理手段の一例として機能する。
【0058】
(リソース識別管理テーブル)
図6(C)は、第1の実施形態に係るリソース識別管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図6(C)に示されているようなリソース識別管理テーブルによって構成されるリソース識別管理DB5003が構築されている。このリソース識別管理テーブルでは、予約IDごとに、リソースID及びイベントIDが関連付けられて記憶、管理されている。
【0059】
これらのうち、イベントIDは、所定のイベントが行われる会議室等のリソースにチェックインするための情報であり、固有に与えられた文字、複数桁の数字、又はそれらの組合せである。なお、チェックインとは、リソースの使用を開始することである。
【0060】
なお、本実施形態において、リソース識別管理テーブル(リソース識別管理DB5003)は、リソース識別管理手段の一例として機能する。
【0061】
(リソースグループ管理テーブル)
図7は、第1の実施形態に係るリソースグループ管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図7に示されているようなリソースグループ管理テーブルによって構成されるリソースグループ管理DB5004が構築されている。このリソースグループ管理テーブルでは、顧客IDごとに、リソース名、リソースID、リソースの状態、認証キー、管理開始フラグ、リソースグループ、運用ルール、グループID及びグループ名が関連付けられて記憶、管理されている。
【0062】
これらのうち、リソース名は、イベント(例えば、会議)の参加者が認識している会議室の一般的な名称であり、例えば会議室の入口に表示又は提示されているものをいう。
【0063】
リソースIDは、上述したように会議室を一意に識別する識別情報である。簡易的には、リソースIDは、予約管理サーバ4と共通とすることができる。また、変換テーブルを設けることで、予約管理サーバ4と別に管理者が設定することもできる。
【0064】
リソースの状態は、例えば、各会議室に設置された端末又は受付端末8の初期設定が終了したか、通信が可能か等を示す。例えば、
・接続中:一定期間内に通信が確認できている状態
・セットアップ前:初期設定前の状態
・接続断:一定期間以上、通信がない状態
などである。
【0065】
認証キーは、リソース管理サーバ5が各会議室に設置された端末又は受付端末8を認証するための認証情報となる。初期設定により認証キーが各会議室に設置された端末又は受付端末8に設定される。認証キーには、総当たり方式で特定できない程度に長い桁数の数字、アルファベット、記号などの組合せが用いられる。また、認証キーは、リソース管理サーバ5又は管理者のいずれかによって決定されてもよい。
【0066】
管理開始フラグは、例えば、各会議室に設置された端末又は受付端末8の初期設定が終わった後に、会議室の管理をリソース管理サーバ5が開始するか否かを示すフラグ(True:開始する False:開始しない)である。管理開始フラグがあることで、初期設定が完了してから各会議室に設置された端末の配置までのタイムラグで生じる不都合(予約が自動的にキャンセルされてしまうこと)を抑制できる。
【0067】
リソースグループは、例えば、会議室の管理上のグループであり、会議室が存在する事業所や棟などの違いを表す。
【0068】
運用ルールは、チェックインが可能となる時間、自動キャンセル時間又は電子機器の自動起動の要否など、リソースの運用に関するどのルールを適用するかを示す。例えば、Defaultは社員用のルールを、Guestは来客者のルールを、Executiveは役員用のルールを示す。
【0069】
グループIDは、管理者がグループ化した複数のリソースが所属するグループの識別情報が設定される。例えば、B棟101からB104のリソース(会議室)は、G002にグループ化されていることが分かる。仮に、グループに所属しないリソース(会議室)は、グループIDの項目が設定されない。
【0070】
グループ名には、管理者が入力したグループ名が設定される。グループIDと同様に、グループに所属しない会議室ではグループの項目が設定されない。
【0071】
なお、上述した各項目のうち、リソース名、リソースID、管理開始フラグ(初期値はFalse)、リソースグループ及び運用グループは、予約管理サーバ4から送信されたものを使用してよい。あるいは、管理者がリソース管理サーバ5に対して設定することができる。リソースの状態の初期状態(提供者の設定直後)は、「セットアップ前」であるが、通信の状況によって遷移する。認証キーは、初期設定時に例えばリソース管理サーバ5が採番して設定する。管理開始フラグは管理者が設定する。グループIDの項目は管理者がグループ化したタイミングで会議管理サーバ30が設定し、グループ名の項目は管理者が設定する。本実施形態において、リソースグループ管理テーブル(リソースグループ管理DB5004)は、リソースグループ管理手段の一例として機能する。
【0072】
(リソース別予約管理テーブル)
図8(A)は、第1の実施形態に係るリソース別予約管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図8(A)に示されているようなリソース別予約管理テーブルによって構成されるリソース別予約管理DB5005が構築されている。このリソース別予約管理テーブルでは、リソースIDをタブとして、それぞれのタブで分けられた予約IDごとに、予約者アカウント、開始日時、終了日時、参加予定者アカウント及びリソースの状態が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、リソースの状態は、リソース(例えば、会議室)の状態を示し、「使用中(チェックイン済み)」、「入室待ち(通知済み)」などがある。
【0073】
なお、本実施形態において、リソース別予約管理テーブル(リソース別予約管理DB5005)は、リソース別予約管理手段の一例として機能する。
【0074】
(マップ情報管理テーブル)
図8(B)は、第1の実施形態に係るマップ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図8(B)に示されているようなマップ情報管理テーブルによって構成されるマップ情報管理DB5006が構築されている。このマップ情報管理テーブルでは、顧客IDをタブとして、それぞれのタブで分けられたグループIDごとに、リソースID、マップ画像ファイル(URL、座標(X)及び座標(y))が関連付けられて記憶、管理されている。
【0075】
これらのうち、マップ画像ファイルは、例えば、ブラウザのURLで示され、jpgファイル等のファイルフォーマットで与えられる画像データで構成される。また、座標(X)及び座標(Y)は、マップ画像ファイルの水平方向(X軸)及び垂直方向(Y軸)を表すX-Y座標系における原点Oからの距離を表す。距離の単位として、例えば、pixel([px])が用いられる。つまり、マップ画像ファイルは、各リソースを表す画像情報及び各リソースの位置を示す位置情報を含む情報で構成される。その結果、マップ画像は、各リソースの画像及び各リソースの位置が関連付けられた画像になる。なお、本実施形態において、マップ情報管理テーブル(マップ情報管理DB5006)は、マップ情報管理手段の一例として機能する。
【0076】
<<リソース管理サーバの各機能構成>>
次に、リソース管理サーバ5の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されているリソース管理サーバ5の送受信部51は、主に、図3に示されているCPU501の処理、外部機器接続I/F507及びネットワークI/F509によって実現され、リソース管理サーバ5と各種の情報を送受信する。
【0077】
取得部52は、主に、図3に示されているCPU501の処理によって実現され、受付端末8及びPC6から送信されたそれぞれの認証情報(ユーザID及びパスワード、管理者ID及びパスワード)を、ログイン情報DB5001を構成するログイン情報テーブルに登録する。
【0078】
時計部53は、主に、図3に示されているCPU501の処理によって実現され、リソース管理サーバ5内の時刻情報を管理する。
【0079】
判断部55は、主に、図3に示されているCPU501の処理によって実現され、リソース管理サーバ5における各種判断を行う。
【0080】
通信部58は、主に、図3に示されているCPU501の処理、外部機器接続I/F507及びネットワークI/F509によって実現され、主に、予約管理サーバ4、その他の装置との通信を行う。
【0081】
記憶・読出処理部59は、主に、図3に示されているCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。
【0082】
<PCの機能構成>
図4に示されているように、PC6は、送受信部61、受付部62、時計部63、表示制御部64、通信部68及び記憶・読出処理部69を有する。これら各機能部は、図3に示された各構成要素のいずれかが、ROM602及びHD604うち少なくとも一方からRAM603に展開されたPC6用のプログラムに従ったCPU601からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、PC6は、図3に示されているROM602又はHD604により構築される記憶部6000を有している。
【0083】
<<PCの各機能構成>>
次に、PC6の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されているPC6の送受信部61は、主に、図3に示されているCPU601の処理、外部機器接続I/F607及びネットワークI/F609によって実現され、通信ネットワーク100を介してリソース管理サーバ5と各種の情報を送受信する。本実施形態では、リソース管理サーバ5から各種リソースの予約に関する情報、リソースを利用する利用者のリソース予約状況、行動予定等の各種情報(データ)を送受信する。
【0084】
受付部62は、主に、図3に示されているCPU601の処理及びキーボード610及びポインティングデバイス611によって実現され、管理者から各種の選択又は入力を受け付ける。また、タッチパネル等による他の入力手段が用いられてもよい。
【0085】
表示制御部64は、主に、図3に示されているCPU601の処理及びディスプレイ606によって実現され、例えば、リソース管理サーバ5から送信された各種データにより生成されたテキスト、画像を表示する。
【0086】
通信部68は、主に、図3に示されているCPU601の処理、外部機器接続I/F607及びネットワークI/F609によって実現され、ファイヤーウォール105の内側に構築されている通信ネットワーク100を介して、受付端末8等の端末、各種装置と通信する回路である。なお、通信部68と送受信部61とは通信ユニットを別個に有する構成で説明したが、共用される構成であってもよい。
【0087】
記憶・読出処理部69は、主に、図3に示されているCPU601の処理によって実現され、記憶部6000に各種データを記憶したり、記憶部6000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
【0088】
<受付端末の機能構成>
図4に示されているように、受付端末8は、送受信部81、受付部82、表示制御部84、端末認証部86及び記憶・読出処理部89を有する。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、ROM802及びEEPROM804のうち少なくとも一方からRAM803上に展開された受付端末8用のプログラムに従ったCPU801からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
【0089】
また、受付端末8は、図3に示されているROM802又はEEPROM804によって構築される記憶部8000を有している。
【0090】
(マーク管理テーブル)
図9は、第1の実施形態に係るマーク管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部8000には、図9に示されているようなマーク管理テーブルによって構成されるマーク管理DB8001が構築されている。このマーク管理テーブルでは、リソースの状態ごとにマークが関連付けられて記憶、管理されている。
【0091】
これらのうち、リソースの状態は、例えば、「空き」、「使用中」、「入室待ち」及び「現在地」がある。但し、「現在地」については、受付端末8が設置される場所を意味する項目として管理されている。また、マークには、例えば、「◆」、「レ」、「●」及び「現在位置記号」がある。なお、リソースの状態は、対象となるリソースの種類によってさまざまな形態を与えることができる。例えば、リソースがレンタカーなどの共用車両の場合、リソースの状態としては、例えば、「貸出中」、「利用可」、「メンテナンス中」及び「給油中」などが考えられる。なお、本実施形態において、マーク管理テーブル(マーク管理DB8001)は、マーク管理手段の一例として機能する。
【0092】
<<受付端末の各機能構成>>
次に、受付端末8の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されている受付端末8の送受信部81は、主に、図3に示されているCPU801の処理、遠距離通信回路812及び外部機器接続I/F819によって実現され、通信ネットワーク100を介して、予約管理サーバ4及びリソース管理サーバ5と各種データ(又は情報)の送受信を行う。
【0093】
受付部82は、主に、図3に示されているCPU801の処理及びタッチパネル821の処理によって実現され、利用者から各種の選択又は入力を受け付ける。また、タッチパネル821だけでなく、他の入力手段として操作ボタン等が用いられてもよい。
【0094】
表示制御部84は、主に、図3に示されているCPU801の処理及びディスプレイ818によって実現され、ディスプレイ818に各種画像、文字、コード情報等を表示させるための制御を行う。
【0095】
端末認証部86は、主に、図3に示されているCPU801の処理によって実現され、例えば、入力されたパスワードが正しいか否かに基づいて端末アプリへのログインを認証する。
【0096】
記憶・読出処理部89は、主に、図3に示されているCPU801の処理によって実現され、記憶部8000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部8000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。
【0097】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、図10乃至図20を用いて、本実施形態に係るリソース管理システム1における処理又は動作を説明する。
【0098】
<会議室マップの連携登録処理>
まず、図10を用いて、会議室マップの登録処理を説明する。図10は、第1の実施形態に係る会議室マップの連携登録における起動処理の一例を示すシーケンス図である。
【0099】
<<会議室情報の取得>>
はじめに、リソース管理サーバ5の送受信部51は、予約管理サーバ4に対してリソースID及び顧客IDを含むリソース情報取得要求を送信する(ステップS11)。これにより、予約管理サーバ4の送受信部41は、リソース管理サーバ5が送信したリソースID及び顧客IDを含むリソース情報取得要求を受信する。なお、本実施形態において、送受信部51は、送信手段の一例として機能する。
【0100】
続いて、予約管理サーバ4の記憶・読出処理部49は、送受信部41によって受信されたリソースIDを検索キーとして予約情報管理テーブル(図5参照)を検索することにより、対応する会議室の予約情報を読み出す(ステップS12)。あわせて、記憶・読出処理部49は、顧客IDを検索キーとして予約管理サーバ4に記憶、管理されたデータテーブルを検索することにより、対応する情報を読み出す。
【0101】
続いて、送受信部41は、リソース情報取得の応答として、リソース管理サーバ5に対してリソースの予約情報を送信する(ステップS13)。これにより、リソース管理サーバ5の送受信部51は、予約管理サーバ4の送受信部41が送信したリソースの予約情報を受信する。このリソースの予約情報には、例えば、予約者アカウント、リソースとしての会議室で実行されるイベントの開始日時、終了日時、参加予定者アカウントなどが含まれる。なお、本実施形態において、送受信部51は、受信手段の一例として機能する。
【0102】
続いて、リソース管理サーバ5の記憶・読出処理部59は、送受信部51によって受信された予約情報を、リソースグループ管理DB5004を構築するリソースグループ管理テーブル、及びリソース別予約管理DB5005を構築するリソース別予約管理テーブルに登録する(ステップS14)。これにより、リソースグループ管理DB5004及びリソース別予約管理DB5005には、取得した各会議室に係る情報が登録、管理される。なお、会議室の情報は頻繁には変化しないため、1日に1回など低頻度に取得しておけばよい。また、取得部52は、予約管理サーバ4から定期的に又は予約情報に更新があった場合に予約情報を取得するようにしてもよい。
【0103】
なお、本実施形態に係るリソース管理システム1では、上述したステップS11及びS13の処理が実行される場合、リソース管理サーバ5(リソース管理装置)と予約管理サーバ4(予約管理装置)との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、リソース管理サーバ5と予約管理サーバ4との間で送受信される各情報は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成及び処理方法は、以降の他の処理ステップにおいても適用することができる。
【0104】
<<ブラウザの起動処理>>
続いて、PC6の受付部62は、管理者によって操作されたブラウザの起動要求を受け付ける(ステップS21)。受付端末8を初期設定する管理者は、例えば、PC6のブラウザを起動して(専用のアプリでもよい)、リソース管理サーバ5にログインするための操作を行う。認証情報としては、例えば、ユーザIDとパスワードが用いられる。ここでは認証が成功したものとする。これにより、PC6は、初期画面を表示する。画面例として、図13にログイン画面の一例を示す。
【0105】
認証情報の入力を受け付けた後、表示制御部64は、PC6のディスプレイ606にブラウザ起動の画面(例えば、ログイン画面651)を表示する(ステップS22)。
【0106】
ステップS22でブラウザ起動の画面を確認した管理者は、管理者ページへのアクセス(管理者ページアクセス要求)を行う。これにより、PC6の受付部62は、管理者によって操作されたアクセス要求を受け付ける(ステップS23)。
【0107】
ステップS23でアクセス要求を受け付けた後、送受信部61は、リソース管理サーバ5に対して、例えば、一般的な個人認証システムを利用した管理者情報アクセス要求を送信する(ステップS24)。これにより、リソース管理サーバ5の送受信部51は、PC6から送信された管理者情報アクセス要求を受信する。なお、管理者情報アクセス要求には、管理者のユーザID(例えば、メールアドレス)及びログインパスワードが含まれる。
【0108】
続いて、リソース管理サーバ5の記憶・読出処理部59は、ログイン情報の読出し処理として、受信したユーザID又はログインパスワードを検索キーとしてログイン情報テーブル(図6(A)参照)を検索することにより、対応するユーザID及びログインパスワードを読み出す(ステップS25)。なお、本実施形態において、記憶・読出処理部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0109】
ユーザ認証に成功した場合、送受信部51は、PC6に対して、管理者のユーザIDを含む管理者情報アクセス応答を送信する(ステップS26)。これにより、PC6の送受信部61は、リソース管理サーバ5から送信された管理者のユーザIDを含む管理者情報アクセス応答を受信する。
【0110】
なお、本実施形態に係るリソース管理システム1では、上述したステップS24及びS26の処理が実行される場合、リソース管理サーバ5(リソース管理装置)とPC6(管理者用端末)との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、リソース管理サーバ5とPC6との間で送受信される各情報は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成及び処理方法は、以降の他の処理ステップにおいても適用することができる。
【0111】
続いて、管理者情報アクセス応答を受信したPC6の表示制御部64は、ディスプレイ606に管理画面(例えば、図14に示されたようなグループ一覧画面661)を表示する(ステップS27)。
【0112】
<<会議室マップの登録処理>>
続いて、図11のシーケンス図を説明する。図11は、第1の実施形態に係る会議室マップの連携登録におけるフロアマップ画像登録の一例を示すシーケンス図である。PC6のディスプレイ606に管理画面が表示されたことを確認した管理者は、図14に表示された画面において、グループ名(例えば、A棟1F)に対応する編集ボタン665dを押下、クリック又はタップ等の操作を行い、リソースグループの選択を行う(マップ連携リソースグループ情報要求)。これにより、PC6の受付部62は、管理者によって操作された処理を受け付ける(ステップS31)。
【0113】
続いて、送受信部61は、リソース管理サーバ5に対して、リソースIDを含むマップ連携リソースグループ情報要求を送信する(ステップS32)。これにより、リソース管理サーバ5の送受信部51は、PC6から送信されたリソースIDを含むマップ連携リソースグループ情報要求を受信する。
【0114】
リソースIDを含むマップ連携リソースグループ情報要求を受信後、リソース管理サーバ5の記憶・読出処理部59は、受信したリソースIDを検索キーとしてリソースグループ管理テーブル(図7参照)を検索することにより、対応するリソース名等を読み出す(ステップSS33)。
【0115】
ステップS33の処理の後、送受信部51は、表示すべき登録画面データを含む情報要求応答を、PC6に対して送信する(ステップS34)。これにより、PC6の送受信部61は、リソース管理サーバ5から送信された登録画面データを含む情報要求応答を受信する。
【0116】
続いて、表示制御部64は、例えば、図14に示されているグループの管理画面にグループが追加された画面をPC6のディスプレイ606に表示する(ステップS37)。
【0117】
次に、管理者は、フロアマップ画像の登録のためのアップロード操作を行う。操作の対象となる画面は、後述する図15の「+リソースマップを追加する」ボタン687に対して押下、クリック又はタップ等の操作を行う。これにより、PC6の受付部62は、管理者からの「+リソースマップを追加する」ボタン687に対する操作を受け付ける(ステップS38)。ここで登録されるフロアマップ画像は、例えば、後述する図16に示されているような画像となる。
【0118】
ステップS38の処理により、送受信部61は、フロアマップ画像登録要求として、リソースID及びフロアマップ画像のアップロード先のURLを含む要求をリソース管理サーバ5に対して送信する(ステップS39)。これにより、リソース管理サーバ5の送受信部51は、PC6から送信されたリソースID及びフロアマップ画像のアップロード先のURLを含む要求を受信する。
【0119】
PC6からリソースをID及びフロアマップ画像のアップロード先のURLを含む要求を受信すると、リソース管理サーバ5の記憶・読出処理部59は、マップ情報管理テーブル(図8(B)参照)に対してリソースID及び図16に示されているような会議室のマップ画像ファイル(URL)を登録する(ステップS40)。
【0120】
続いて、送受信部51は、登録結果応答をPC6に対して送信する(ステップS41)。これにより、PC6の送受信部61は、リソース管理サーバ5から送信された登録結果応答を受信する。
【0121】
リソース管理サーバ5から登録結果応答を受信すると、PC6の表示制御部64は、例えば、後述する図15に示されたようなグループ登録画面をPC6のディスプレイ606に表示する(ステップS42)。
【0122】
<<会議室マップにおけるリソース位置登録処理>>
続いて、図12のシーケンス図を説明する。図12は、第1の実施形態に係る会議室マップの連携登録におけるリソース位置登録の一例を示すシーケンス図である。グループ登録画面を確認した管理者は、図15に示されているように、「+座標を追加する」ボタン688の押下、クリック又はタップ等の操作をして、リソース位置登録メニューの選択処理を行い、リソース位置登録要求をする。これにより、PC6の受付部62は、「+座標を追加する」ボタン688への操作を受け付ける(ステップS43)。
【0123】
リソース位置登録要求を受け付けたPC6は、リソースグループ一覧画面として所属会議室一覧画面をディスプレイ606に表示する(ステップS44)。
【0124】
続いて、管理者は、ブラウザメニューからリソース位置登録メニューを選択する。具体的には、管理者は、図15に示されている「所属リソース」の欄のリソースリスト686のうち、いずれかのリソースを選択する(リソース位置登録要求)。これにより、PC6の受付部62は、「所属リソース」のうち管理者によって選択されたリソースを受け付ける(ステップS51)。
【0125】
続いて、送受信部61は、リソース管理サーバ5に対して、要求情報としてリソースIDを含むマップ情報取得要求を送信する(ステップS52)。これにより、リソース管理サーバ5の送受信部51は、PC6から送信された、要求情報としてリソースIDを含むマップ情報取得要求を受信する。
【0126】
要求情報としてリソースIDを含むマップ情報取得要求を受信すると、記憶・読出処理部59は、リソースIDを検索キーとしてマップ情報管理テーブル(図8(B)参照)を検索することにより、対応するマップ情報ファイル(位置情報ファイルともいう)を読み出す(ステップS53)。
【0127】
ステップS53の処理の後、送受信部51は、マップ情報取得応答として、マップ情報管理テーブルから読み出されたマップ情報ファイル、並びに、X軸方向及びY軸方向の各座標を含む位置情報(マップ情報ともいう)を、PC6に対して送信する(ステップS54)。これにより、PC6の送受信部61は、リソース管理サーバ5から送信された位置情報で表されるマップ情報応答を受信する。
【0128】
ステップS54の処理が実行された後、PC6の表示制御部64は、ディスプレイ606に、例えば、図17に示されたようなフロアマップ画像(例えば、PDFファイルで構成される画像)を表示する(ステップS55)。このフロアマップ画像については、後述する画面例にて詳細に説明する。
【0129】
続いて、管理者は、例えば、図17に示されているようなディスプレイ606上のフロアマップ画像に表示された「会議室Aを選択してください」というメッセージにしたがって、会議室Aの中の任意の場所を押下、クリック又はタップ等の操作を行う。これにより、受付部62は、管理者により与えられたリソース位置選択の操作を受け付ける(ステップS56)。
【0130】
ステップS56の操作が受付部62によって受け付けられると、送受信部61は、リソース管理サーバ5に対して、リソース位置登録要求を送信する(ステップS57)。これにより、リソース管理サーバ5の送受信部51は、PC6から送信されたリソース位置登録要求を受信する。このとき、リソース位置登録要求には、管理者のディスプレイ606に対する操作によって与えられた、フロアマップ画像に対する絶対座標(x、y)の情報が含まれる。すなわち、送受信部61は、ディスプレイ606に表示されたフロアマップ画像中の会議室Aの画像と会議室Aの位置を示す絶対座標を登録するための情報を、リソース管理サーバ5に対して送信する。
【0131】
PC6から送信されたリソース位置登録要求を受信すると、リソース管理サーバ5の記憶・読出処理部59は、ステップS52で受信したリソースIDに対応するマップ画像ファイルのX軸方向及びY軸方向の各座標欄に、ステップS57で受信した絶対座標(x、y)の情報を書き込む(ステップS58)。
【0132】
ステップS58の処理の後、送受信部51は、登録結果応答として、登録結果を示す情報(テキスト情報等)をPC6に送信する(ステップS59)。これにより、PC6の送受信部61は、リソース管理サーバ5から送信された登録結果を示す情報(テキスト情報等)を受信する。
【0133】
ステップS59の処理の後、表示制御部64は、ディスプレイ606に例えば、図15で示されたようなグループ登録画面を表示する(ステップS60)。
【0134】
以上、会議室マップにおけるリソース位置登録処理としてのステップS51~S60までの処理を、位置情報(座標)を登録したいリソース(会議室)の数だけ繰り返す。
【0135】
なお、ステップS51~S60までの処理は一例であり、リソース管理システム1において実行される各処理の内容、順序等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内においてなんら限定されない。
【0136】
(画面例)
図13は、第1の実施形態に係る起動時のログイン画面の一例を示す図である。図13に示されているように、上述したステップS22の処理が実行されると、PC6のディスプレイ606には、表示制御部64によってログイン画面651が表示される。ログイン画面651には、「メールアドレス」入力欄652、「次へ」ボタン653があわせて表示される。これにより、管理者はステップS23で説明した管理者ページアクセス要求を行うことができる。
【0137】
図14は、第1の実施形態に係るグループの管理画面の一例を示す図である。図14に示されているように、上述したステップS27の処理が実行されると、PC6のディスプレイ606には、表示制御部64によってグループ一覧画面661が表示される。グループ一覧画面661には、メニュー欄662、グループ表示欄663が含まれる。また、メニュー欄662には、グループ管理ボタン664が含まれる。さらに、グループ表示欄663には、グループの一覧665として、グループ名665a、リソース数665b、画像コード/URL665c、編集ボタン665d及び削除ボタン665eの各項目が含まれる。さらに、グループ表示欄663には、新規作成ボタン666が含まれる。
【0138】
図15は、第1の実施形態に係るグループの登録画面の一例を示す図である。図15に示されているように、上述したステップS37、S42及びS60の処理が実行されると、PC6のディスプレイ606には、表示制御部64によってグループ登録画面681が表示される。グループ登録画面681には、メニュー欄682及び選択リソース表示欄683が含まれる。メニュー欄682には、グループ管理ボタン684が含まれる。また、選択リソース表示欄683には、グループ名入力欄685、リソースリスト686、「+リソースマップを追加する」ボタン687、「+座標を追加する」ボタン688、保存ボタン689及びキャンセルボタン690が含まれる。
【0139】
図16は、第1の実施形態に係る登録用のフロアマップの一例を示す図である。図16に示されているように、フロアマップ画像701には、リソースとしての会議室A,B,C及びD、並びにトイレ、エレベーターがそれぞれの位置に配置されている。
【0140】
図17は、第1の実施形態に係るフロアマップへの座標設定の一例を示す図である。図17に示されているように、上述したステップS55の処理が実行されると、PC6のディスプレイ606には、表示制御部64によって登録フロアマップ画像711が表示される。登録フロアマップ画像711には、矩形で示されるマップ画像の左上の頂点を原点Oとして、水平方向にX軸、垂直方向にY軸を取ったX-Y座標712が表示される。このX-Y座標のメモリは、例えば、図18(B)のマップ情報管理テーブルに示されているように、ピクセル([px])で表される。また、X-Y座標中には、会議室Aの中に座標(x、y)715が描画されている。この座標(x、y)715は、管理者による操作として、例えば、上述したステップS43及びステップS56の処理が実行されることにより与えられる。さらに、図17では、フロアマップ画像711に各リソースとともに、現在地を表す現在地記号713も表示される。さらに、フロアマップ画像711の中央付近には、位置情報としての座標を与えるためのリソース(会議室)の選択を促す「会議室Aを選択してください」メッセージ714も表示される。本実施形態では、会議室Aの選択を促すメッセージを表示しているが、他の会議室B,C及びDのうちのどの会議室の選択を促すメッセージを表示してもよい。
【0141】
<会議室マップの表示処理>
図18は、第1の実施形態に係る受付端末へのフロアマップ表示の一例を示すシーケンス図である。図18に示されているように、まず、リソースの一例となる会議室の利用者は、利用予定の会議室(例えば、会議室C)を含むフロアに設けられた受付端末8に対して、イベントIDの入力を行う。これにより、受付端末8の受付部82は、利用者からのイベントIDの入力を受け付ける(ステップS71)。このとき、利用者の処理によって、利用予定の会議室の識別情報(リソースID)も受付端末8に対して与えられる。なお、グループIDは、受付端末ごとに最初に顧客と各リソース(各会議室)との紐づけ処理が行われ、その紐づけ処理によって、受付端末8と各会議室のグループIDとが紐づけられる。
【0142】
イベントIDは、例えば、利用者が受付端末8のUI(User Interface)部を利用して会議室Cを指定し、利用開始(チェックイン)の情報を入力することで与えられる。その際利用者は、例えば、自分が予約したリソース(例えば、会議室C)の「入室待ち」を押下、クリック又はタップ等の操作をする。これにより、受付端末8がイベントIDの入力画面を表示するので、利用者は、イベントIDを入力することができる。
【0143】
次に、受付端末8の送受信部81は、各リソースの位置を示す位置情報及び各リソースの利用状態、並びに、各リソースに係る予約情報を受信するために、利用者によって入力されたイベントID及びグループIDを、リソース管理サーバ5に対して送信する(ステップS72)。これにより、リソース管理サーバ5の送受信部51は、受付端末8から送信されたイベントID及びグループIDを受信する。
【0144】
続いて、リソース管理サーバ5の記憶・読出処理部59は、送受信部51によって受信されたグループIDを検索キーとして、リソースグループ管理テーブル(図7参照)を検索することにより、対応するリソースIDを読み出す。但し、この段階では、読み出されたリソースIDは、複数存在する可能性がある。そこで、記憶・読出処理部59は、さらに、イベントIDを検索キーとしてリソース識別管理テーブル(図6(C)参照)を検索することにより、対応するリソースIDを読み出す(ステップS73)。また、本実施形態において、リソースグループ管理テーブル(リソースグループ管理DB5004)及びリソース識別管理テーブル(リソース識別管理DB5003)を纏めて、リソース管理手段として機能するようにしてもよい。
【0145】
次に、送受信部51は、予約管理サーバ4に対して、予約情報の取得要求を送信する(ステップS74)。これにより、予約管理サーバ4の送受信部41は、リソース管理サーバ5から送信された予約情報の取得要求を受信する。なお、予約情報の取得要求には、ステップS73で読み出されたリソースIDが含まれる。
【0146】
記憶・読出処理部49は、送受信部41で受信されたリソースIDを検索キーとして予約情報管理テーブル(図5参照)を検索することにより、対応する予約情報(予約ID,予約者アカウント、開始日時、終了日時及び参加予定者アカウント)を読み出す(ステップS75)。
【0147】
続いて、送受信部41は、記憶・読出処理部49によって読み出された予約情報を、予約情報の取得要求に対する応答として、リソース管理サーバ5に対して送信する(ステップS76)。これにより、リソース管理サーバ5の送受信部51は、予約管理サーバ4から送信された予約情報の取得要求に対する応答を受信する。
【0148】
予約管理サーバ4から送信された予約情報の取得要求に対する応答が受信されると、リソース管理サーバ5の判断部55は、時計部53から現在時刻を取得する。その後、判断部55は、つまり、判断部55は、取得された予約情報に対して、利用日時による絞込みを行う。すなわち、判断部55は、受信された予約情報に含まれる開始日時及び終了日時の各情報が現在時刻を含んでいるか否かを判断し、条件を満たす予約者アカウントを絞り込む(ステップS77)。換言すれば、判断部55は、取得された現在時刻が、受信された予約情報に含まれる開始日時及び終了日時の間に含まれているか否かを判断し、条件を満たす予約者アカウントを絞り込む。
【0149】
さらに、記憶・読出処理部59は、ステップS77で絞り込まれた予約者アカウントを検索キーとしてリソース状態管理テーブル(図6(B)参照)を検索することにより、対応するリソースの予約状態を読み出す(ステップS78)。つまり、対応するリソースのステータスを取得する。
【0150】
さらに、記憶・読出処理部59は、ステップS73で読み出されたリソースIDを検索キーとしてマップ情報管理テーブル(図8(B)参照)を検索することにより、対応するマップ画像ファイル(URL)を読み出す(ステップS79)。
【0151】
続いて、送受信部51は、ステップS79で読み出された各リソースの位置情報を示すマップ画像ファイル(URL)、リソースのステータス(利用状態)及び予約情報を受付端末8に対して送信する(ステップS80)。これにより、受付端末8の送受信部81は、リソース管理サーバ5から送信された、各リソースの位置情報を示すマップ画像ファイル(URL)、リソースのステータス(利用状態)及び予約情報を受信する。
【0152】
なお、本実施形態に係るリソース管理システム1では、上述したステップS72及びS80の処理が実行される場合、リソース管理サーバ5(リソース管理装置)と受付端末8(通信端末)との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、リソース管理サーバ5と受付端末8との間で送受信される各情報は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。
【0153】
送受信部81によって、各リソースの位置情報を示すマップ画像ファイル(URL)、リソースのステータス(利用状態)及び予約情報が受信されると、記憶・読出処理部89は、リソースのステータス(すなわちリソースの状態)を検索キーとしてマーク管理テーブル(図9参照)を検索することにより、対応するマークを読み出す(ステップS81)。
【0154】
ステップS81の処理の後、表示制御部84は、例えば、図19に示されているような各リソースに対する予約状況の一覧を表示する。その後、表示制御部84は、図20に示されているように、各リソースの利用状態に応じた所定のマークを、ステップS80で受信したマップ画像ファイルに含まれる各リソースの画像情報で表される画像に合成(重畳)させて、ディスプレイ818に表示する(ステップS82)。図19及び図20の表示形態については、後述の画面例で詳細に説明する。ここで、図19の画面から図20の画面への遷移は、予め与えられた所定時間ごと又は管理者によって設定された所定時間ごとに画面を切り替える方法を採用してもよい。さらに、図19及び図20の画面にそれぞれ「切替ボタン」を設け、利用者の操作によって交互に表示されるようにしてもよい。本実施形態において、表示制御部84は、表示制御手段の一例として機能する。
【0155】
なお、ステップS71~S82までの処理は一例であり、リソース管理システム1において実行される各処理の内容、順序等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内においてなんら限定されない。
【0156】
(画面例)
図19は、第1の実施形態に係るリソース一覧表示画面の一例を示す図である。図19に示されているように、上述したステップS82の処理が実行されると、受付端末8のディスプレイ718には、表示制御部84によってリソース一覧表示画面851が表示される。リソース一覧表示画面851には、場所・日時表示欄852、利用状態表示欄853、リソース表示欄854、予約時間表示欄855、顧客表示欄856及び顧客予定表示欄857が含まれる。例えば、会議室Aは、R社の「理光 花子」氏によって現在使用中であることが、利用者によって確認することができる。さらに、会議室Cは、R社の「理光 太郎」氏によって入室待ちであることが、利用者によって確認することができる。
【0157】
図20は、第1の実施形態に係るフロアマップ表示画面の一例を示す図である。図20に示されているように、上述したステップS82の処理が実行されると、受付端末8のディスプレイ818には、表示制御部84によって、フロアマップ表示画面861が表示される。フロアマップ表示画面861には、現在地863、会議室A864、会議室B865、会議室C866及び会議室D867が含まれる。また、会議室A864には、使用中を示す「レ」のマークが合成(重畳)表示されている。同様に、会議室B865には、使用中を示す「◆」のマークが合成(重畳)表示されている。会議室C866には、入室待ちを示す「●」のマークが合成(重畳)表示されている。そして、会議室D867には、空きを示す「◆」のマークが合成(重畳)表示されている。
【0158】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように、第1の実施形態によれば、リソース管理サーバ5は、各リソースの予約内容を示す予約情報の要求を予約管理サーバ4に送信し(ステップS74)、予約管理サーバ4が送信した各リソースに係る予約情報を受信し(ステップS76)、リソース管理サーバ5で管理される各リソースの位置を示す位置情報及び前記各リソースの利用状態、並びに、予約管理サーバ4から受信した各リソースに係る予約情報を、受付端末8に送信する(ステップS80)。これにより、利用者は、複数のリソースの利用状態を一覧表示する通信端末に対して、利用したいリソースがどこに存在し、且つどのような予約情報及び利用状態を有しているかを同時に把握することができる。
【0159】
〔第2の実施形態〕
続いて、図21を用いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、受付端末8で管理されるマーク管理テーブル(図9参照)の表形式画像を、受付端末8に表示されるフロアマップ表示画面に合成(重畳)させて表示するものである。そのため、第2の実施形態が適用されるシステム構成、ハードウェア構成及びソフトウェア機能は、実施形態1で説明したものと同様となることから、詳細の説明を省略する。第2の実施形態における処理は、主に、表示制御部84が、上述したステップS81及びS82の処理において、マーク管理テーブル(図9参照)の表形式画像をフロアマップ表示画面の適当な場所に合成(重畳)することにより実現される。
【0160】
(画面例)
図21は、第2の実施形態に係るフロアマップ表示画面の一例を示す図である。図21に示されているように、上述したステップS82の処理が実行されると、受付端末8のディスプレイ818には、表示制御部84によって、フロアマップ表示画面871が表示される。フロアマップ表示画面871には、場所・日時表示欄872、現在地873、会議室A874、会議室B875、会議室C876、会議室D877及びマーク管理表878が含まれる。また、会議室A874には、使用中を示す「レ」のマークが合成(重畳)表示されている。同様に、会議室B875には、使用中を示す「◆」のマークが合成(重畳)表示されている。会議室C876には、入室待ちを示す「●」のマークが合成(重畳)表示されている。そして、会議室D877には、空きを示す「◆」のマークが合成(重畳)表示されている。これに加えて、上述した場所・日時表示欄872及びマーク管理表878がフロアマップ表示画面871に表示される。
【0161】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態におけるフロアマップ表示画面に、場所・日時表示欄872及びマーク管理表878がフロアマップ表示画面871に表示される。これにより、利用者は、複数のリソースの利用状態を一覧表示する通信端末に対して、利用したいリソースがどこに存在し、且つどのような予約情報及び利用状態を有しているかを同時に把握することができるとともに、リソースの利用状態についても、一つの画面で簡単に把握することが可能になる。
【0162】
〔第3の実施形態〕
続いて、図22を用いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、受付端末8で管理されるマーク管理テーブル(図9参照)の表形式画像を、受付端末8に表示されるフロアマップ表示画面に合成(重畳)させて表示し、さらに、各リソースの利用状態を各リソースの領域内(又はその付近)に表示するものである。そのため、第3の実施形態が適用されるシステム構成、ハードウェア構成及びソフトウェア機能は、実施形態1で説明したものと同様となることから、詳細の説明を省略する。第3の実施形態における処理は、主に、表示制御部84が、上述したステップS81及びS82の処理において、マーク管理テーブル(図9参照)の表形式画像をフロアマップ表示画面の適当な場所に合成(重畳)するとともに、各リソースの利用状態を各リソースの領域内(又はその付近)に表示することにより実現される。
【0163】
(画面例)
図22は、第3の実施形態に係るフロアマップ表示画面の一例を示す図である。図22に示されているように、上述したステップS82の処理が実行されると、受付端末8のディスプレイ818には、表示制御部84によって、フロアマップ表示画面881が表示される。フロアマップ表示画面881には、場所・日時表示欄882、現在地883、会議室A884、会議室B885、会議室C886、会議室D887及びマーク管理表888が含まれる。また、会議室A884には、使用中を示す「レ」のマークが合成(重畳)表示されている。同様に、会議室B885には、使用中を示す「◆」のマークが合成(重畳)表示されている。会議室C886には、入室待ちを示す「●」のマークが合成(重畳)表示されている。そして、会議室D887には、空きを示す「◆」のマークが合成(重畳)表示されている。これに加えて、上述した場所・日時表示欄882及びマーク管理表888がフロアマップ表示画面881に表示される。さらに、矩形で示された各リソースの領域内(又はその付近)に、ステップS80でリソース管理サーバ5が送信した各リソースの予約情報を、例えば、テキスト表示する。図22では、例えば、会議室Aの領域には、リソースAの現在の予約情報として、「予約時間:13:00-14:00、お客様:R社 理光 花子 様」889が表示される。同様に、会議室Cの領域には、リソースCのこの後の予約情報として、「予約時間:14:30-15:30、お客様:R社 理光 太郎 様」891が表示される。
【0164】
なお、図20乃至図22で示した各構成は、例えば、フロアマップ表示画面861,871及び881は同一のディスプレイ818に表示されるものである。同様に、各リソース(例えば、会議室A864,874及び884)、その他の構成は、同一の対象を表すものである。
【0165】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように、第3の実施形態によれば、第2の実施形態におけるフロアマップ表示画面に、場所・日時表示欄882、マーク管理表888がフロアマップ表示画面871に表示される。さらに、各リソースの予約情報が、各リソースの領域内(又はその付近)に表示される。これにより、利用者は、複数のリソースの利用状態を一覧表示する通信端末に対して、利用したいリソースがどこに存在し、且つどのような予約情報及び利用状態を有しているかを同時に把握することができるとともに、リソースの利用状態についても、一つの画面で簡単に、且つ、より詳細な情報として把握することが可能になる。
【0166】
〔その他の適用例〕
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0167】
また、本実施形態で示したリソース管理システム1は、Webサービスとも称することができる。Webサービスとは、インターネット関連技術を応用して提供される各種のサービスである。例えば、Webサービスとして、会議室貸出しサービス、各種のレンタルサービスが挙げられる。Webサービスを利用するシステムを利用システムという。
【0168】
また、本実施形態で示したリソース管理システム1は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
【0169】
また、上述した各実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【符号の説明】
【0170】
1 リソース管理システム
4 予約管理サーバ(予約管理装置の一例)
5 リソース管理サーバ(リソース管理装置の一例)
6 PC(管理者用端末の一例)
8 受付端末(通信端末の一例)
51 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
59 記憶・読出処理部(記憶読出手段の一例)
84 表示制御部(表示制御手段の一例)
5002 リソース状態管理DB(リソース状態管理手段の一例)
5003 リソース識別管理DB(リソース管理手段の一例)
5004 リソースグループ管理DB(リソース管理手段の一例)
5006 マップ情報管理DB(マップ情報管理手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0171】
【文献】特開2016-004511号公報
図1
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