IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リコーの特許一覧

特許7491077電子機器、画像形成装置及び故障判定方法
<>
  • 特許-電子機器、画像形成装置及び故障判定方法 図1
  • 特許-電子機器、画像形成装置及び故障判定方法 図2
  • 特許-電子機器、画像形成装置及び故障判定方法 図3
  • 特許-電子機器、画像形成装置及び故障判定方法 図4
  • 特許-電子機器、画像形成装置及び故障判定方法 図5
  • 特許-電子機器、画像形成装置及び故障判定方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】電子機器、画像形成装置及び故障判定方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240521BHJP
   B41J 29/377 20060101ALI20240521BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240521BHJP
【FI】
H04N1/00 002A
B41J29/377 103
B41J29/38 301
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020106483
(22)【出願日】2020-06-19
(65)【公開番号】P2022002365
(43)【公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】山堀 俊太
(72)【発明者】
【氏名】岡村 悠
(72)【発明者】
【氏名】萩原 芳輝
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 俊晴
(72)【発明者】
【氏名】本田 秀一
【審査官】橘 高志
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-255269(JP,A)
【文献】特開2002-164682(JP,A)
【文献】特開2015-136925(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/377
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象部材を冷却する冷却ファンと、
前記冷却ファンに、所定電圧の駆動電力を供給する駆動回路と、
前記駆動回路の出力電圧を検出する帰還回路と、
前記駆動回路を制御し、前記帰還回路の検出結果が入力される制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記冷却ファンが停止した場合に、前記検出結果に基づいて、前記冷却ファンの停止の原因がコネクタ抜けかどうか判定する、
電子機器。
【請求項2】
前記冷却ファンに前記所定電圧より高い電圧の駆動電力を供給する高速駆動回路を備え、
前記制御回路は、前記冷却ファンが停止した場合に、動作中の前記高速駆動回路の動作を停止させて前記駆動回路を動作させた後に、前記冷却ファンの停止の原因がコネクタ抜けかどうか判定する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記冷却ファンを複数備え、
複数の前記冷却ファンのそれぞれに対応する前記駆動回路を複数備え、
前記制御回路は、複数の前記冷却ファンのそれぞれの冷却ファンについて、前記それぞれの冷却ファンの停止時に、前記それぞれの冷却ファンの停止の原因がコネクタ抜けかどうか判定する
請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
コネクタ抜けと判定したときに、コネクタ抜けと判定した前記冷却ファンについて情報を通知する通知部を備える、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項5】
対象部材を冷却する冷却ファンと、
前記冷却ファンに、所定の電圧の駆動電力を供給する駆動回路と、
前記駆動回路の出力電圧を検出する帰還回路と、
前記駆動回路を制御し、前記帰還回路の検出結果が入力される制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記冷却ファンが停止した場合に、前記検出結果に基づいて、前記冷却ファンの停止の原因がコネクタ抜けかどうか判定する、
画像形成装置。
【請求項6】
対象部材を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンに、所定の電圧の駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動回路の出力電圧を検出する帰還回路と、前記駆動回路を制御し、前記帰還回路の検出結果が入力される制御回路と、を備える電子機器の故障判定方法であって、
前記制御回路は、前記冷却ファンが停止した場合に、前記検出結果に基づいて、前記冷却ファンの停止の原因がコネクタ抜けかどうか判定する、
故障判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器、画像形成装置及び故障判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器において、発熱する部材を冷却するために冷却ファンが用いられている。
【0003】
特許文献1には、対象部材の温度に関する情報と冷却ファンの回転数とに基づいて算出された制御値とに基づいて、冷却ファンの異常状態の検出する電子機器が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の電子装置は、冷却ファンの異常状態を検出することはできるが、冷却ファンの異常状態の原因を究明することができなかった。したがって、電子機器が使用されている場所で、当該電子機器を分解して修理しなければならなかった。また、分解して修理するために、ダウンタイムが長くなった。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、冷却ファンが異常検出した時に、その原因を推定する電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一の態様によれば、対象部材を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンに、所定電圧の駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動回路の出力電圧を検出する帰還回路と、前記駆動回路を制御し、前記帰還回路の検出結果が入力される制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記冷却ファンが停止した場合に、前記検出結果に基づいて、前記冷却ファンの停止の原因がコネクタ抜けかどうか判定する電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、冷却ファンが異常検出した時に、その原因を推定する電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る電子機器の全体構成図である。
図2】本実施形態に係る電子機器の動作を説明する図である。
図3】本実施形態に係る電子機器の動作を説明する図である。
図4】本実施形態に係る電子機器の処理を説明するフローチャートである。
図5】本実施形態に係る電子機器の変形例の全体構成図である。
図6】本実施形態に係る電子機器の一例である画像形成装置の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。下記、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0010】
以下に添付図面を参照して、本実施形態にかかる電子機器を詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0011】
図1は、本実施形態に係る電子機器1の全体構成図である。電子機器1は、例えば、
画像形成装置である。
【0012】
≪電子機器1≫
電子機器1は、IO(Input/Output)基板10及び冷却ファン20を備える。冷却ファン20は、電子機器1の内部に設けられた冷却対象である対象部材30(例えば、画像形成装置の内部のCPU(Central Processing Unit)等)を冷却する。
【0013】
<IO基板10>
IO基板10は、制御回路11、半速駆動回路12、全速駆動回路13、帰還回路14及びロック信号入力回路15を備える。また、IO基板10は、冷却ファン20に電力を供給するための外部接続端子+Vと外部接続端子GNDを備える。外部接続端子+Vは、冷却ファン20にプラスの電圧を供給する。外部接続端子GNDは、接地端子である。外部接続端子GNDは、IO基板10の接地配線Vgndに接続される。さらに、IO基板10は、冷却ファン20のロック信号を入力するための外部接続端子VLを備える。
【0014】
[制御回路11]
制御回路11は、冷却ファン20の制御を行う。制御回路11は、例えば、ASIC(application specific integrated circuit)により構成される。
【0015】
制御回路11は、GPIO(General-purpose input/output)端子である端子GPIO1、端子GPIO2、端子GPIO3を備える。端子GPIO1と端子GPIO2は、出力用の端子である。端子GPIO1は、半速駆動回路12に接続される。端子GPIO1は、半速駆動回路12をオン、オフするための信号を出力する。端子GPIO2は、全速駆動回路13に接続される。端子GPIO2は、全速駆動回路13をオン、オフするための信号を出力する。端子GPIO3は、入力用の端子である。端子GPIO3は、ロック信号入力回路15に接続される。端子GPIO3には、冷却ファン20のロック信号が入力される。
【0016】
また、制御回路11は、内部のAD(Analog-to-digital)コンバータに接続される端子ADを備える。端子ADは、帰還回路14に接続される。端子ADには、半速駆動回路12の出力電圧を帰還回路14で変換した電圧が入力される。
【0017】
制御回路11は、冷却ファン20を仕様で定められた最大の回転数又は最大の回転数と略等しい回転数で回転させる全速駆動制御及び全速駆動する場合の回転数の略半分の回転数で冷却ファン20を回転させる半速駆動制御のいずれかを行う。
【0018】
制御回路11は、半速駆動制御を行う場合には、端子GPIO1の出力をハイ(high)にして、半速駆動回路12をオンにして動作させる。なお、半速駆動制御を行う場合には、制御回路11は、端子GPIO2の出力をロー(low)にして、全速駆動回路13をオフにする。
【0019】
制御回路11は、全速駆動制御を行う場合には、端子GPIO2の出力をハイ(high)にして、全速駆動回路13をオンにして動作させる。なお、全速駆動制御を行う場合には、制御回路11は、端子GPIO1の出力をロー(low)にして、半速駆動回路12をオフにする。
【0020】
なお、制御回路11は、全速駆動制御及び半速駆動制御のいずれかを行うことから、冷却ファン20の動作時には、半速駆動回路12及び全速駆動回路13のいずれか一方がオン状態である。したがって、半速駆動回路12及び全速駆動回路13の両方の駆動回路が同時オンされることはない。
【0021】
なお、制御回路11は、ASICに限らず、例えば、マイクロプロセッサ(例えば、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等)で構成してもよい。また、制御回路11は、ロジックデバイス(例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)等)で構成してもよい。
【0022】
[半速駆動回路12]
半速駆動回路12は、冷却ファン20を仕様で定められた最大の回転数又は最大の回転数と略等しい回転数の半分の回転数で回転させるための回路である。半速駆動回路12は、NPN型のバイポーラトランジスタであるトランジスタ12Tr1、PNP型のバイポーラトランジスタであるトランジスタ12Tr2、抵抗12R及びツェナーダイオード12Dを備える。
【0023】
トランジスタ12Tr1のベース端子は、制御回路11の端子GPIO1に接続される。トランジスタ12Tr1のエミッタ端子は、IO基板10の接地配線Vgndに接続される。トランジスタ12Tr1のコレクタ端子は、トランジスタ12Tr2のベース端子に接続される。
【0024】
トランジスタ12Tr2のエミッタ端子は、IO基板10の電源配線V1に接続される。なお、電源配線V1の電圧は、例えば、24ボルトである。トランジスタ12Tr1のコレクタ端子は、抵抗12Rの一方の端子及びツェナーダイオード12Dの一方の端子に接続される。
【0025】
抵抗12Rとツェナーダイオード12Dは、トランジスタ12Tr2とIO基板10の外部接続端子+Vとの間に並列に接続される。抵抗12Rの他方の端子及びツェナーダイオード12Dの他方の端子は、互いに接続される。また、抵抗12Rの他方の端子及びツェナーダイオード12Dの他方の端子は、IO基板10の外部接続端子+Vを介して冷却ファン20に接続される。
【0026】
半速駆動回路12は、冷却ファン20に所定電圧、具体的には、電源配線V1の電源電圧からツェナーダイオード12Dのツェナー電圧分電圧降下した電圧、の駆動電力を供給する。半速駆動回路12は、駆動回路の一例である。
【0027】
なお、本実施形態においては、トランジスタ12Tr1及びトランジスタ12Tr2として、バイポーラトランジスタを用いているが、トランジスタ12Tr1及びトランジスタ12Tr2はバイポーラトランジスタに限らない。例えば、トランジスタ12Tr1及びトランジスタ12Tr2として、MOSトランジスタを用いてもよい。以下で説明する全速駆動回路13でも同様である。
【0028】
[全速駆動回路13]
全速駆動回路13は、冷却ファン20を仕様で定められた最大の回転数又は最大の回転数と略等しい回転数で回転させるための回路である。全速駆動回路13は、NPN型のバイポーラトランジスタであるトランジスタ13Tr1、PNP型のバイポーラトランジスタであるトランジスタ13Tr2を備える。
【0029】
トランジスタ13Tr1のベース端子は、制御回路11の端子GPIO2に接続される。トランジスタ13Tr1のエミッタ端子は、IO基板10の接地配線Vgndに接続される。トランジスタ13Tr1のコレクタ端子は、トランジスタ13Tr2のベース端子に接続される。
【0030】
トランジスタ13Tr2のエミッタ端子は、IO基板10の電源配線V1に接続される。トランジスタ13Tr1のコレクタ端子は、IO基板の外部接続端子+Vを介して冷却ファン20に接続される。
【0031】
全速駆動回路13は、冷却ファン20に半速駆動回路12が供給する電圧より高い電圧、具体的には、電源配線V1の電源電圧、の駆動電力を供給する。全速駆動回路13は、高速駆動回路の一例である。
【0032】
[帰還回路14]
帰還回路14は、外部接続端子+Vから冷却ファン20に出力される電圧を制御回路11にフィードバックするための回路である。帰還回路14は、分圧用の抵抗14R1及び抵抗14R2と演算増幅器14Opを備える。
【0033】
抵抗14R1の一方の端子は、IO基板の外部接続端子+Vに接続される。より具体的には、抵抗14R1の一方の端子は、半速駆動回路12の出力であるノードNDに接続される。抵抗14R1の他方の端子は、抵抗14R2の一方の端子及び演算増幅器14Opの非反転入力端子に接続される。抵抗14R2の他方の端子は、接地配線Vgndに接続される。
【0034】
演算増幅器14Opの出力端子は、演算増幅器14Opの反転入力端子及び制御回路11の端子ADに接続される。また、演算増幅器14Opの正電源端子は電源配線V2に、負電源端子は接地配線Vgndにそれぞれ接続される。なお、電源配線V2の電圧は、例えば、5ボルトである。
【0035】
帰還回路14は、外部接続端子+Vにかかる電圧を、抵抗14R1及び抵抗14R2により分圧する。そして、帰還回路14は、分圧した電圧を演算増幅器14Opにより増幅して制御回路11の端子ADに入力する。制御回路11は、端子ADに入力された電圧をアナログデジタル変換して、デジタル値に変換する。そして、制御回路11は、変換したデジタル値より、外部接続端子+Vにかかる電圧を求める。
【0036】
後述するように、制御回路11は、冷却ファン20が停止した原因がコネクタ抜けであるかを判定する場合に、半速駆動制御を行う。制御回路11が半値制御駆動を行っている場合は、帰還回路14はノードNDの電圧、すなわち、半速駆動回路12の出力電圧を検出する。制御回路11は、帰還回路14が検出した検出結果に基づいて、冷却ファン20が停止した原因がコネクタ抜けであるかを判定する。
【0037】
[ロック信号入力回路15]
ロック信号入力回路15は、冷却ファン20から出力されるファンのロック信号を制御回路11に入力するための回路である。ロック信号入力回路15は、プルアップ用の抵抗15R1と、フィルタ用の抵抗15R2及びコンデンサ15Cを備える。
【0038】
抵抗15R1の一方の端子は、電源配線V2に接続される。抵抗15R1の他方の端子は、外部接続端子VL及び抵抗15R2の一方の端子に接続される。抵抗15R2の他方の端子は、制御回路11の端子GPIO3及びコンデンサ15Cの一方の端子に接続される。コンデンサ15Cの他方の端子は、接地配線Vgndに接続される。
【0039】
<冷却ファン20>
冷却ファン20は、対象部材30に送風する又は対象部材からの空気を外部に送風することにより、対象部材30を冷却するファンである。冷却ファン20は、直流電源で動作するDC(Direct Current)ファンである。冷却ファン20は、例えば、軸流ファンである。
【0040】
冷却ファン20は、電源のプラス端子に接続される配線20p1と、電源のマイナス端子に接続される配線20p2を備える。配線20p1は、IO基板10の外部接続端子+Vに接続される。また、配線20p2は、IO基板10の外部接続端子GNDに接続される。配線20p1と配線20p2のそれぞれは、コネクタを介して、それぞれ外部接続端子+Vと外部接続端子GNDに接続される。
【0041】
また、冷却ファン20は、ファンが回転しているか又は停止しているかを検出する回転停止検出センサを備える。そして、冷却ファン20は、当該回転停止検出センサの出力を、配線20sを介して、ロック信号として出力する。ロック信号は、IO基板10の外部接続端子VLに入力される。入力されたロック信号はロック信号入力回路15を介して、制御回路11の端子GPIO3に入力される。制御回路11は、端子GPIO3の入力に基づいて、冷却ファン20が回転しているか又は停止しているかを判断する。
【0042】
≪電子機器1の動作≫
次に、電子機器1の動作について説明する。電子機器1は、電子機器1の冷却ファン20が停止した場合に、冷却ファン20が停止した原因がコネクタ抜けであるかを判定する。具体的には、電子機器1の制御回路11は、冷却ファン20を半速駆動制御する。すなわち、電子機器1の制御回路11は、半速駆動回路12を一度オンする。そして、半速駆動回路12を動作させた状態で、帰還回路14により外部接続端子+Vの電圧、より具体的には半速駆動回路12の出力電圧、を測定する。制御回路11は、測定した外部接続端子+Vの電圧、すなわち、半速駆動回路12の出力電圧に基づいて、冷却ファン20が停止した原因がコネクタ抜けであるかを判定する。
【0043】
具体的な動作について説明する。
【0044】
図2及び図3は、本実施形態に係る電子機器1の動作を説明する図である。具体的には、図2は、コネクタが抜けている状態での電子機器1の動作を説明する図である。図2は、異物等がファンに挟まってファンがロックしている状態での電子機器1の動作を説明する図である。
【0045】
[コネクタが抜けている状態]
最初に、コネクタが抜けている状態での電子機器1の動作について説明する。コネクタが抜けた場合、冷却ファン20のファンの回転が停止する。冷却ファン20のファンが停止すると、冷却ファン20の回転停止検出センサが反応して、矢印Lのように冷却ファン20から配線20sを介して制御回路11へロック信号が送られる。制御回路11は、ロック信号を検出すると、動作している半速駆動回路12及び全速駆動回路13のいずれかを停止する。そして、制御回路11は、半速駆動回路12を動作させる。具体的には、制御回路11は、端子GPIO1の出力をハイ(high)にする。
【0046】
図2に示すように、コネクタが抜けていると、半速駆動回路12の出力は冷却ファン20から切り離される。したがって、半速駆動回路12から冷却ファン20には電流が流れない。すると、電源配線V1から矢印Aのように接地配線Vgndまで電流が流れる。帰還回路14の分圧用の抵抗14R1及び抵抗14R2には、小さい電流しか流さないように高抵抗値の抵抗を使用する。したがって、半速駆動回路12のツェナーダイオード12Dには、ツェナー電圧が発生するほどの電流が流れない。半速駆動回路12のツェナーダイオード12Dにツェナー電圧が発生するほどの電流が流れないため、ツェナーダイオード12Dには電流が流れない。したがって、電流は、電源配線V1からトランジスタ12Tr2、抵抗12R、抵抗14R1及び抵抗14R2を順に通って、接地配線Vgndに流れる。上述のように、抵抗14R1及び抵抗14R2は高抵抗値の抵抗であることから、ノードNDにおける電圧は、電源配線V1の電圧とほぼ等しくなる。したがって、帰還回路14を介して検出されるノードNDの電圧は、電源配線V1の電圧とほぼ等しくなる。より具体的には、電源配線V1の電圧とほぼ等しいノードNDの電圧を抵抗14R1及び抵抗14R2により分圧した電圧を演算増幅器14Opで増幅した電圧が制御回路11の端子ADに入力され、検出される。
【0047】
したがって、制御回路11の端子ADに入力された電圧が、電源配線V1の電圧を帰還回路14に入力した電圧に相当する場合は、制御回路11は、冷却ファン20が動作停止した原因がコネクタと判定する。
【0048】
[ファンがロックしている状態]
次に、異物等がファンに挟まってファンがロックしている状態での電子機器1の動作について説明する。異物等がファンに挟まってファンがロックした場合、冷却ファン20のファンの回転が停止する。冷却ファン20のファンが停止すると、冷却ファン20の回転停止検出センサが反応して、冷却ファン20から配線20sを介して制御回路11へロック信号が送られる。制御回路11は、ロック信号を検出すると、動作している半速駆動回路12及び全速駆動回路13のいずれかを停止する。そして、制御回路11は、半速駆動回路12を動作させる。具体的には、制御回路11は、端子GPIO1の出力をハイ(high)にする。
【0049】
図3に示すように、異物等がファンに挟まってファンがロックしていても、半速駆動回路12の出力は冷却ファン20に供給される。したがって、電源配線V1から矢印Bのように接地配線Vgndまで電流が流れる。冷却ファン20に電流が流れることにより、半速駆動回路12のツェナーダイオード12Dには、ツェナー電圧が発生する電流が流れる。したがって、電流は、電源配線V1からトランジスタ12Tr2、抵抗12Rとツェナーダイオード12Dとからなる並列回路及び冷却ファン20を順に通って、接地配線Vgndに流れる。したがって、帰還回路14を介して検出されるノードNDの電圧は、電源配線V1の電源電圧からツェナーダイオード12Dでのツェナー電圧分電圧降下した電圧とほぼ等しくなる。より具体的には、電源配線V1の電圧からツェナー電圧分電圧降下した電圧であるノードNDの電圧を抵抗14R1及び抵抗14R2により分圧した電圧を演算増幅器14Opで増幅した電圧が制御回路11の端子ADに入力され、検出される。
【0050】
したがって、制御回路11の端子ADに入力された電圧が、電源配線V1の電圧からツェナー電圧分電圧降下した電圧を帰還回路14に入力した電圧に相当する場合は、制御回路11は、冷却ファン20が動作停止した原因がコネクタと判定する。
【0051】
[電子機器1の制御回路11の処理]
電子機器1の制御回路11の処理について説明する。図4は、本実施形態に係る電子機器1の処理を説明するフローチャートである。フローチャートを用いて、本実施形態に係る電子機器1が行う故障判定方法について説明する。
【0052】
電子機器1が動作を開始すると、制御回路11は、冷却ファン20の制御(ファン制御)を開始する(ステップS10)。具体的には、制御回路11は、対象部材30の温度等を検出する。そして、制御回路11は、検出した温度に基づいて、冷却ファン20を半速駆動制御及び全速駆動制御のいずれかを行う。制御回路11が冷却ファン20の半速駆動制御及び全速駆動制御のいずれかを行うことにより、対応する半速駆動回路12及び全速駆動回路13のいずれか一方が動作する。半速駆動回路12及び全速駆動回路13のいずれか一方が動作することにより、冷却ファン20が、対応する半速動作及び全速動作のいずれか一方で動作する。
【0053】
制御回路11は、冷却ファン20からロック信号が発出されたかどうか判定する(ステップS20)。具体的には、制御回路11は、端子GPIO3のレベルを検出して、冷却ファン20からロック信号が入力されたかどうかを判定する。冷却ファン20からロック信号が発出されていない場合(ステップS20のNO)は、ステップS20を繰り返して実行する。
【0054】
冷却ファン20からロック信号が発出された場合(ステップS20のYES)は、ファン制御を停止する(ステップS30)。具体的には、制御回路11は、実行していた冷却ファン20の半速駆動制御及び全速駆動制御のいずれかを停止する。制御回路11が実行していた冷却ファン20の半速駆動制御及び全速駆動制御のいずれかを停止することにより、動作中の半速駆動回路12及び全速駆動回路13が動作を停止する。
【0055】
次に、制御回路11は、冷却ファン20の半速駆動制御を行う(ステップS40)。具体的には、制御回路11は、冷却ファン20の半速駆動制御を行う。制御回路11が冷却ファン20の半速駆動制御を行うことにより、半速駆動回路12が動作する。
【0056】
次に、制御回路11は、帰還回路14のフィードバック電圧を検出する(ステップS50)。具体的には、制御回路11は、端子ADから帰還回路14の電圧を計測する。
【0057】
次に、ステップS50で検出した電圧が、電源電圧と等しいかどうか判断する(ステップS60)。ステップS50で検出した電圧が、電源電圧と等しい場合(ステップS60のYES)は、制御回路11は、ファンの停止の原因が「コネクタ抜け」であると判定する(ステップS70)して終了する。制御回路11は、ファンの停止の原因が「コネクタ抜け」と判定した場合に、「コネクタ抜け」と判定した冷却ファン20の情報を電子機器1が備える通知部を介して、外部機器や使用者等に通知してもよい。
【0058】
ステップS50で検出した電圧が、電源電圧と等しくない場合(ステップS60のNO)は、ステップS50で検出した電圧が、電源電圧からツェナーダイオード12Dのツェナー電圧分電圧降下した電圧と等しいかどうか判断する(ステップS80)。ステップS50で検出した電圧が、電源電圧からツェナーダイオード12Dのツェナー電圧分電圧降下した電圧と等しい場合(ステップS80のYES)は、ファンの停止の原因が「異物等によりファンロック」であると判定して(ステップS90)終了する。
【0059】
ステップS50で検出した電圧が、電源電圧からツェナーダイオード12Dのツェナー電圧分電圧降下した電圧と等しくない場合(ステップS80のNO)は、判定せずに終了する。
【0060】
<作用・効果>
本実施形態の電子機器1は、半速駆動回路12の出力電圧を分圧して制御回路11へフィードバックする帰還回路14を設ける。電子機器1は、冷却ファン20が停止した場合に、帰還回路14のフィードバックした電圧値を検出することにより、冷却ファン20が停止時の原因がコネクタ抜けかどうかを簡易的に判定することができる。
【0061】
≪電子機器1の変形例≫
本実施形態の電子機器1の変形例として、冷却ファン20を複数台備える電子機器101について説明する。
【0062】
図5は、本実施形態に係る電子機器1の変形例である電子機器101の全体構成図である。
【0063】
電子機器101は、IO基板110を備える。また、電子機器101は冷却ファンを複数備える。ここでは、例として、二つの冷却ファン(冷却ファン120a及び冷却ファン120b)を備える場合について説明する。冷却ファン120a及び冷却ファン120bのそれぞれは、電子機器1の内部に設けられた対応する冷却対象である対象部材130a又は対象部材130bを冷却する。なお、電子機器1に対応する構成部分には対応する符号を付し、重複した説明を省略する。
【0064】
<IO基板110>
IO基板110は、制御回路111と、半速駆動回路112a及び半速駆動回路112bと、全速駆動回路113a及び全速駆動回路113bと、帰還回路14と、ロック信号入力回路115a及びロック信号入力回路115bと、切り替え回路116と、を備える。
【0065】
冷却ファン120aは、半速駆動回路112a及び全速駆動回路113aと外部接続端子+Vaを介して接続される。また、冷却ファン120aは、ロック信号入力回路115aと外部接続端子VLaを介して接続される。半速駆動回路112aは、制御回路111の端子GPIO1aに接続される。また、全速駆動回路113aは、制御回路111の端子GPIO2aに接続される。さらに、ロック信号入力回路115aは、制御回路111の端子GPIO3aに接続される。
【0066】
冷却ファン120bは、半速駆動回路112b及び全速駆動回路113bと外部接続端子+Vbを介して接続される。また、冷却ファン120bは、ロック信号入力回路115bと外部接続端子VLbを介して接続される。半速駆動回路112bは、制御回路111の端子GPIO1bに接続される。また、全速駆動回路113bは、制御回路111の端子GPIO2bに接続される。さらに、ロック信号入力回路115bは、制御回路111の端子GPIO3bに接続される。
【0067】
帰還回路114は、切り替え回路116を介して、ノードNDa及びノードNDbに接続される。また、帰還回路114は、制御回路111の端子ADに接続される。
【0068】
切り替え回路116は、マルチプレクサ等により構成される。制御回路111の端子SELに接続される。切り替え回路116は、端子SELからの切り替え信号に基づいて帰還回路114をどのノードに接続するかを切り替える。
【0069】
制御回路111は、切り替え回路116で切り替えることにより、冷却ファン120a及び冷却ファン120bのそれぞれの冷却ファンについて、前記それぞれの冷却ファンの停止時に、前記それぞれの冷却ファンの停止の原因がコネクタ抜けかどうか判定する。
【0070】
<作用・効果>
電子機器101は、帰還回路114の前段に切り替え回路116を設け、各冷却ファンの半速駆動回路の出力電圧を入力する。切り替え回路116で帰還回路114へ入力する信号(電圧)を切り替えることで、複数のファンに対してファン停止原因の切り分けを同時に行うことができる。電子機器内で複数のファンを使用している場合に異常停止箇所の特定もでき、修理時間を短縮することができる。
【0071】
≪適用例≫
図6は、本実施形態に係る電子機器の一例である画像形成装置500の構成例を示す図である。
【0072】
画像形成装置500は、MFP(Multi Functional Periphearl/Printer)と称される複合機である。画像形成装置500は、コピー機能、FAX機能、プリント機能、スキャナ機能、また、入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿や、プリンタ機能あるいはFAX機能により入力された画像)を保存や配信する機能等を複合して有する。
【0073】
また、画像形成装置500は、PC(Personal Computer)等の外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。なお、実施形態において、画像形成装置500で処理される「画像」には画像データだけでなく、画像データが含まれていないデータ、つまりテキスト情報のみのデータも含むものとする。
【0074】
画像形成装置500は、帯電された感光体表面が選択的に露光されることにより書き込まれた静電潜像に、トナーを付着させ、付着させたトナーを用紙等の記録媒体に転写する、いわゆる電子写真方式の画像形成装置である。
【0075】
画像形成装置500は、操作パネル510と、起動スイッチ520と、コントローラ530と、読取部540と、エンジン制御部550と、プリンタユニット560と、給紙カセット570A、570Bと、搬送ユニット580と、を備える。
【0076】
操作部である操作パネル510は、利用者の操作に応じた各種の入力を受け付けるとともに、各種の情報(例えば受け付けた操作を示す情報、画像形成装置500の動作状況を示す情報、画像形成装置500の設定状態を示す情報など)を表示する。操作パネル510は、一例としてタッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD(Liquid Cristal Display))で構成されるが、これに限られるものではない。例えばタッチパネル機能が搭載された有機EL(Electro-Luminescence)表示装置で構成されてもよい。さらに、これに加えて又はこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部やランプ等の表示部を設けることもできる。
【0077】
起動スイッチ520は、画像形成装置500の電源がオフの状態でユーザーによって押圧されると、画像形成装置500を起動する。また、画像形成装置500が起動した状態、つまり電源がオンの状態でユーザーによって押下されると、画像形成装置をオフ状態とする。このように起動スイッチ520は、ユーザーが押圧することによって画像形成装置500をオン/オフしてもよいがこれに限られず、外部装置から受信した指示に基づき画像形成装置500をオン/オフしてもよい。
【0078】
コントローラ530は、操作パネル510の操作入力等に基づいて画像形成装置500を統括的に制御する。一例として操作パネル510が受け付けた操作や情報に応じた動作を、画像形成装置500に実行させる。その他の例として、PC等の外部機器から画像形成装置500が受け付けた指示等を画像形成装置500に実行させる。さらにその他の例として、特定の条件を検知した場合、例えば起動スイッチ520の押下を検知した場合、さらにその他の例として、画像形成装置500に発生した異常を検知した場合等に、あらかじめ決められた動作を画像形成装置500に実行させる。
【0079】
コントローラ530の具体例としては、画像形成装置500を統括的に制御する回路を搭載したコントローラボードである。画像形成装置500を統括的に制御する回路には、一例としてCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Randam Access Memory)が搭載されている。コントローラ530は、CPUが、RAMを作業領域として、ROMやHDD(Hard Disk Drive)に記憶されたプログラムを実行することによって、画像形成装置500を制御する。
【0080】
読取部540は、原稿を読み取る。読取部540は、ADF(Auto Document Feeder)541と、スキャナ部542と、を備える。ADF541は、ADF541上に置かれた原稿を順次し搬送し光学的に読み取り画像データを生成する。スキャナ部542は、透明な原稿台の上に原稿を固定し、固定された原稿を光学的に読み取り画像データを生成する。
【0081】
エンジン制御部550は、読取部540により生成された画像データに基づき、プリンタユニット560や搬送ユニット580を制御する制御信号を生成する。エンジン制御部550の具体例としては、画像データに基づき制御信号を生成するための回路基板である。
【0082】
プリンタユニット560は、用紙等の記録媒体上に画像を形成する画像形成部である。プリンタユニット560は、記録媒体上にトナー画像を形成する。プリンタユニット560は、感光体としての感光体ドラム561と、帯電部材562と、書込みユニット563と、現像部材564と、搬送ベルト565と、定着部566とを備える。帯電部材562は、感光体ドラム561の外表面を帯電させる。書き込みユニット563は、読取部540により読み取られた画像データに基づいて、帯電された感光体ドラム561上を露光して、感光体上に静電潜像を書き込む。現像部材564は、書き込まれた潜像をトナーで現像する。搬送ベルト565は、トナー画像を形成する記録媒体を搬送する。定着部566は、記録媒体上のトナーを記録媒体に定着させる。
【0083】
給紙カセット570A、570Bは画像形成前の記録媒体を収納する。図6においては一例として二つの給紙カセットを有し、それぞれにサイズの異なる記録媒体を収納しているが、一つであっても良いし、三つ以上であってもよい。
【0084】
搬送ユニット580は、給紙搬送部として記録媒体の搬送を行う。搬送ユニット580は、各種ローラを備える。搬送ユニット580は、給紙カセット570A、給紙カセット570Bに収納された記録媒体を矢印500Cに沿ってプリンタユニット560に搬送する。
【0085】
ここで、コピーモードを例として画像形成装置500での画像形成の流れを説明する。まずユーザーが、操作パネル510で機能切替キー等をユーザーが操作することにより、画像形成装置500のコピー機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択し、各機能を動作させることが可能となる。コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリ機能選択時にはファクシミリモードとなる。
【0086】
コピーモードでは、読取部540により、コピーする各原稿の画像情報が読み取られ、画像データが生成される。
【0087】
感光体ドラム561の外周面は、暗中にて帯電部材562により一様に帯電された後、書込みユニット563からの照射光(図6中に点線矢印500Aで示す。)により露光され、その結果、感光体ドラム561の外周面上に静電潜像が形成される。現像部材564は、この静電潜像をトナーにより可視像化する。これにより、感光体ドラム561上にトナー画像が形成される。感光体ドラム561は矢印500B方向に回転する。そして、感光体ドラム561上に形成されたトナー画像は、搬送ベルト565上の記録媒体に転写される。そして定着部566が記録媒体上のトナー画像のトナーを一例としてヒータで加熱溶融して、記録媒体にトナー画像を定着し、記録媒体を画像形成装置500から排出する。
【0088】
なお、プリンタユニット560がモノクロの電子写真方式によって画像を形成する場合を説明したが、カラーの電子写真方式やインクジェット方式などであってもよく、画像形成方式はこれらに限られない。
【0089】
また、上述の操作パネル510は、コントローラ530によって制御されてもよいし、コントローラ530とは別に操作パネル510を制御するための制御回路を有し、制御されてもよい。その場合、コントローラ530の制御回路と操作パネル510の制御回路は、相互に通信可能に接続され、コントローラ530は操作パネル510を含む画像形成装置500全体を制御する。
【0090】
なお、コントローラ530と、エンジン制御部550と、プリンタユニット560と、給紙カセット570A、570B、搬送ユニット580は画像形成装置500の外装内に設けられているが図1においては内部を透視して示している。
【0091】
なお、上記各実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【0092】
なお、上記各実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0093】
1、101 電子機器
11、111 制御回路
12、112a、112b 半速駆動回路
13、113a、113b 全速駆動回路
14、114 帰還回路
20、120a、120b 冷却ファン
30、130a、130b 対象部材
500 画像形成装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0094】
【文献】特開2019-174731号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6