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特許7492929半導体装置、荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム照射装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-22
(45)【発行日】2024-05-30
(54)【発明の名称】半導体装置、荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム照射装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20240523BHJP
   G03F 7/20 20060101ALI20240523BHJP
   H01J 37/305 20060101ALI20240523BHJP
   H01J 37/09 20060101ALI20240523BHJP
【FI】
H01L21/30 541B
H01L21/30 541D
H01L21/30 541W
G03F7/20 504
H01J37/305 B
H01J37/09 A
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2021025289
(22)【出願日】2021-02-19
(65)【公開番号】P2022127247
(43)【公開日】2022-08-31
【審査請求日】2023-04-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】504162958
【氏名又は名称】株式会社ニューフレアテクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】100119035
【弁理士】
【氏名又は名称】池上 徹真
(74)【代理人】
【識別番号】100141036
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 章
(74)【代理人】
【識別番号】100178984
【弁理士】
【氏名又は名称】高下 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】小原 佳
(72)【発明者】
【氏名】東 和幸
(72)【発明者】
【氏名】島田 美代子
(72)【発明者】
【氏名】下岡 義明
(72)【発明者】
【氏名】山口 人美
(72)【発明者】
【氏名】五島 嘉国
(72)【発明者】
【氏名】森田 博文
(72)【発明者】
【氏名】松本 裕史
【審査官】今井 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-252198(JP,A)
【文献】特開平07-297107(JP,A)
【文献】特開2006-013390(JP,A)
【文献】特開2016-076548(JP,A)
【文献】特許第5816739(JP,B1)
【文献】特開2012-235070(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0276132(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027、21/30
G03F 7/20-7/24、9/00-9/02
H01J 37/00-37/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板面内の第1方向に沿って、及び前記基板面内の前記第1方向と交差する第2方向に沿って、所定間隔で設けられた複数の貫通孔を有する基板と、
前記基板上に設けられ、前記複数の貫通孔が貫通する絶縁層と、
前記絶縁層上に設けられ、前記複数の貫通孔のそれぞれに対して、隣接する複数の第1電極と、
前記絶縁層内に設けられた接続配線と、
前記絶縁層上に設けられ、前記接続配線に電気的に接続され、前記複数の貫通孔のそれぞれに対して、それぞれ隣接るように設けられ、所定電位に保持される複数の第2電極と、
前記絶縁層上に設けられ、隣り合う前記複数の第2電極間を電気的に接続する配線層と、
を備える半導体装置。
【請求項2】
各前記複数の第1電極と各前記複数の第2電極の一対は、それぞれ対向し、前記複数の貫通孔のそれぞれに対して前記第1方向において隣接して対向する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記配線層は、前記第1方向及び前記第2方向において隣り合う前記複数の第2電極間を電気的に接続する請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
【請求項4】
前記絶縁層上に設けられた前記配線層の少なくとも一部上に前記第2電極が設けられている請求項1乃至請求項3いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1又は前記第2電極と、前記接続配線と、前記配線層とはそれぞれ材料が異なる請求項1乃至請求項4いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項6】
前記接続配線は、前記基板と前記配線層の間に設けられている請求項1乃至請求項5いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項7】
前記配線層は、前記複数の第2電極よりも薄い請求項1乃至請求項6いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第2電極は接地される請求項1乃至請求項7いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項9】
前記配線層は前記第1方向に延在している請求項1乃至請求項8いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項10】
前記絶縁層は、第1絶縁層上に設けられる第2絶縁層を含む請求項1乃至請求項いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第1絶縁層は酸化シリコンを含み、前記第2絶縁層は窒化シリコンを含む請求項10記載の半導体装置。
【請求項12】
少なくとも前記絶縁層の上面に設けられた帯電防止膜をさらに備える請求項1乃至請求項11いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項13】
前記配線層の高さは、前記第2電極の高さより低い請求項1乃至請求項12いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項14】
前記第2電極は、前記第1電極のそれぞれと一対となるように設けられ、
前記配線層は、前記第1方向および前記第2方向において隣り合う前記第2電極をそれぞれ電気的に接続するように設けられる、
請求項1乃至請求項13いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項15】
前記第2電極は、それぞれ前記第2方向に延在するライン形状を有し、前記第2方向に沿って設けられる複数の前記第1電極と対向するように設けられ、
前記配線層は、前記第1方向において隣り合う前記第2電極をそれぞれ電気的に接続するように設けられる、
請求項1乃至請求項14いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項16】
前記第2電極は、前記第1方向および前記第2方向に突出する十字型形状を有し、
前記第1方向に突出する部分の少なくともいずれか一方は、隣り合う前記貫通孔がそれぞれ設けられる領域の間に設けられ、
前記第2方向に突出する部分は、前記第1電極と対向する位置に設けられ、
前記配線層は、隣り合う第2電極をそれぞれ電気的に接続するように設けられる、
請求項1乃至請求項15いずれか一項記載の半導体装置。
【請求項17】
基板面内の第1方向に沿って、及び前記基板面内の前記第1方向と交差する第2方向に沿って、所定間隔で設けられた複数の貫通孔を有する基板と、
前記基板上に設けられ、前記複数の貫通孔が貫通する絶縁層と、
前記絶縁層上に設けられ、前記複数の貫通孔のそれぞれに対して、前記第1方向において隣接する複数の第1電極と、
前記絶縁層上に設けられ、前記複数の貫通孔のそれぞれに対して、前記第1方向において隣接し、前記複数の第1電極と対向するように設けられ、所定電位に保持される複数の第2電極と、
前記絶縁層上に設けられ、隣り合う前記複数の第2電極間を電気的に接続する配線層と、
を備え、
前記第2電極は、それぞれ前記第2方向に延在するライン形状を有し、前記第2方向に沿って設けられる複数の前記第1電極と対向するように設けられ、
前記配線層は、前記第1方向において隣り合う前記第2電極をそれぞれ電気的に接続するように設けられる、
半導体装置。
【請求項18】
基板面内の第1方向に沿って、及び前記基板面内の前記第1方向と交差する第2方向に沿って、所定間隔で設けられた複数の貫通孔を有する基板と、
前記基板上に設けられ、前記複数の貫通孔が貫通する絶縁層と、
前記絶縁層上に設けられ、前記複数の貫通孔のそれぞれに対して、前記第1方向において隣接する複数の第1電極と、
前記絶縁層上に設けられ、前記複数の貫通孔のそれぞれに対して、前記第1方向において隣接し、前記複数の第1電極と対向するように設けられ、所定電位に保持される複数の第2電極と、
前記絶縁層上に設けられ、隣り合う前記複数の第2電極間を電気的に接続する配線層と、
を備え、
前記第2電極は、前記第1方向および前記第2方向に突出する十字型形状を有し、
前記第1方向に突出する部分の少なくともいずれか一方は、隣り合う前記貫通孔がそれぞれ設けられる領域の間に設けられ、
前記第2方向に突出する部分は、前記第1電極と対向する位置に設けられ、
前記配線層は、隣り合う第2電極をそれぞれ電気的に接続するように設けられる、
半導体装置。
【請求項19】
請求項1乃至請求項18いずれか一項記載の半導体装置を備える荷電粒子ビーム描画装置。
【請求項20】
請求項1乃至請求項18いずれか一項記載の半導体装置は、マルチ荷電粒子ビーム照射装置用半導体装置である半導体装置。
【請求項21】
請求項1乃至請求項18いずれか一項記載の半導体装置を備えるマルチ荷電粒子ビーム照射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、半導体装置、荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム照射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は、極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は、年々微細化されてきている。電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しているため、マスクブランクスへ電子線を使ってマスクパターンを描画することが行われている。
【0003】
マルチ電子ビーム(マルチビーム)を用いた描画装置は、1本の電子ビームを描画する場合に比べて、スループットを大幅に向上させることができる。かかるマルチビーム方式の描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを、複数の穴を持った成型アパーチャに通してマルチビームを形成する。形成されたマルチビームを構成するそれぞれの電子ビームは、ブランキングアパーチャアレイによりブランキング制御される。ブランキングアパーチャアレイにより偏向された電子ビームは遮蔽され(ブランキング)、偏向されなかった電子ビームはマスクブランクス等の試料に照射される。
【0004】
ブランキングアパーチャアレイには、それぞれの電子ビームが通過する貫通孔が設けられている。そして、貫通孔の周囲には、電子ビームを偏向させるためのそれぞれ一対の電極対が設けられている。ブランキングアパーチャアレイの製造においては、半導体製造技術を用いて、例えばシリコン(Si)基板上に上述のそれぞれの貫通孔及びそれぞれの電極対等を形成していく方法が採られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許第7714298号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、意図しない荷電粒子ビームの偏向を抑制することが可能な半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の半導体装置は、基板面内の第1方向に沿って、及び基板面内の第1方向と交差する第2方向に沿って、所定間隔で設けられた複数の貫通孔を有する基板と、基板上に設けられ、複数の貫通孔が貫通する絶縁層と、絶縁層上に設けられ、複数の貫通孔のそれぞれに対して、隣接する複数の第1電極と、絶縁層内に設けられた接続配線と、絶縁層上に設けられ、接続配線に電気的に接続され、複数の貫通孔のそれぞれに対して、それぞれ隣接るように設けられ、所定電位に保持される複数の第2電極と、絶縁層上に設けられ、隣り合う複数の第2電極間を電気的に接続する配線層と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施形態の電子ビーム描画装置の模式断面図である。
図2】第1の実施形態の半導体装置の模式図である。
図3】第1の実施形態の接地電極及びその周辺の模式上面図である。
図4】第1の実施形態の貫通孔及びその周囲の模式図である。
図5】第1の実施形態の接地電極及び配線層と配線の接続の態様を示す模式断面図である。
図6】第1の実施形態の半導体装置の要部の製造方法を説明する模式断面図である。
図7】第1の実施形態の半導体装置の作用効果を説明する模式上面図である。
図8】第1の実施形態の半導体装置の作用効果を説明する模式上面図である。
図9】第2の実施形態の半導体装置の模式図である。
図10】第2の実施形態の半導体装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて実施の形態を説明する。尚、図面中、同一又は類似の箇所には、同一又は類似の符号を付している。
【0010】
本明細書中、同一又は類似する部材については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
【0011】
本明細書中、部品等の位置関係を示すために、図面の上方向を「上」、図面の下方向を「下」と記述する。本明細書中、「上」、「下」の概念は、必ずしも重力の向きとの関係を示す用語ではない。
【0012】
以下、荷電粒子ビーム(荷電粒子線)の一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の、荷電粒子を用いたビームでも良い。
【0013】
(第1の実施形態)
本実施形態の半導体装置は、基板面に平行な第1方向に沿って、及び基板面に平行で第1方向に交差する第2方向に沿って、設けられた、複数の貫通孔を有する基板と、基板上に設けられる制御回路と、基板上に設けられ、複数の貫通孔が貫通している第1絶縁層と、第1絶縁層上に設けられ、複数の貫通孔のそれぞれに対して、第1方向において隣接し、制御回路に電気的に接続された複数の第1電極と、第1絶縁層上の、第2方向における複数の貫通孔の間に設けられる配線層と、第1方向において貫通孔を第1電極で挟むように、第1絶縁層上に設けられ、配線層に電気的に接続された第2電極と、を備える。
【0014】
図1は、本実施形態の電子ビーム描画装置150の模式断面図である。電子ビーム描画装置150は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置又は荷電粒子ビーム描画装置の一例である。
【0015】
本実施形態の半導体装置100は、例えば、電子ビーム描画装置150のブランキングアパーチャアレイ(偏向器)として用いられる。なお、半導体装置100の用途は、これに限定されるものではない。
【0016】
電子ビーム描画装置150は、電子鏡筒102(マルチ電子ビームカラム)と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、成型アパーチャアレイ203、半導体装置100(ブランキングアパーチャアレイ)、縮小レンズ205、制限アパーチャ部材206、対物レンズ207、主偏向器208、及び副偏向器209が配置されている。
【0017】
ここで、x軸と、x軸に垂直に交差するy軸と、x軸及びy軸に垂直に交差するz軸を定義する。電子銃201はz軸方向に電子ビーム200を放出するものとする。また、試料101は、xy面に平行な面内に配置されているものとする。
【0018】
電子銃201から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202により、ほぼ垂直に成型アパーチャアレイ203を照明する。そして、成型アパーチャアレイ203の開口部を電子ビーム200が通過することにより、マルチビーム109が形成される。マルチビーム109は、電子ビーム120a、120b、120c、120d、120e及び120fを有する。それぞれの電子ビーム120の形状は、成型アパーチャアレイ203の開口部の形状を反映したものであり、例えば矩形形状である。なお、図1において成型アパーチャアレイ203の開口部が6個示されているが、これに限定されるものではない。成型アパーチャアレイ203により形成されるマルチビーム109は、図1においては6本示されている。しかし、形成されるマルチビーム109の本数は、限定されるものではない。一例としては、成型アパーチャアレイ203の開口部は、x方向及びy方向にそれぞれ512個ずつ、マトリックス状に配置されている。
【0019】
半導体装置100は、成型アパーチャアレイ203の下に設けられている。半導体装置100によって偏向された電子ビーム120は、制限アパーチャ部材206の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ部材206によって遮蔽される。一方、偏向されなかった電子ビーム120は、制限アパーチャ部材206の中心の穴を通過する。これにより、電子ビームのオンオフが制御される。
【0020】
制限アパーチャ部材206を通過した電子ビーム120は、対物レンズ207により焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像となり、主偏向器208及び副偏向器209によって一括して偏向される。そして、XYステージ105に載置された試料101上の、それぞれの照射位置に照射される。XYステージ105上には、さらに、XYステージ105の位置測定用のミラー210が配置されている。
【0021】
図2は、本実施形態の半導体装置100の模式図である。図2(a)は、本実施形態の半導体装置100の模式上面図である。図2(b)は、図2(a)のA-A’断面における半導体装置100の模式断面図である。図2(c)は、図2(a)のB-B’断面における半導体装置100の模式断面図である。図2(d)は、図2(a)のC-C’断面における半導体装置100の模式断面図である。
【0022】
図3は、本実施形態の接地電極12及びその周辺の模式上面図である。
【0023】
なお、図2及び図3においては、後述する第1導電層20、第2導電層22及び帯電防止膜40の図示を省略している。
【0024】
基板2は、例えば半導体基板である。基板2は、例えばSi(シリコン)基板である。
【0025】
ここで、基板2の表面(基板面)は、xy面内に平行な面内に配置されているものとする。そのため、x方向及びy方向は、いずれも基板面に平行である。ただし、半導体装置100の配置は勿論これに限定されるものではない。なお、y軸に平行なy方向は第1方向の一例、x軸に平行なx方向は第2方向の一例である。
【0026】
基板2には、x方向及びy方向に沿って、複数の貫通孔16が設けられている。図2(a)においては、貫通孔16として、貫通孔16a~16k及び16lが設けられている。貫通孔16a、16b、16c及び16dは、x方向に沿って設けられている。貫通孔16e、16f、16g及び16hは、x方向に沿って設けられている。貫通孔16i、16j、16k及び16lは、x方向に沿って設けられている。貫通孔16i、16a及び16eは、y方向に沿って設けられている。貫通孔16j、16b及び16fは、y方向に沿って設けられている。貫通孔16k、16e及び16gは、貫通孔16l、16d及び16hは、y方向に沿って設けられている。
【0027】
第1絶縁層4は、基板2上に設けられている。第1絶縁層4は、例えば、SiO(酸化シリコン)を含む。ただし、第1絶縁層4の材料は、特にこれに限定されるものではない。
【0028】
第2絶縁層6は、第1絶縁層4上に設けられている。第2絶縁層6は、後述する、第1絶縁層の吸湿による第1接続配線30及び第2接続配線32の劣化を抑制するために設けられている。第2絶縁層6は、例えば、SiN(窒化シリコン)を含む。ただし、第2絶縁層6の材料は、特にこれに限定されるものではない。
【0029】
基板2上の第1絶縁層4、第1接続配線30、第2接続配線32、第2絶縁層6はLSI製造技術により製作される。絶縁膜を構成する第1絶縁層4および第2絶縁層6は制御回路および第1接続配線30、第2接続配線32を含むLSI製造に用いられる。
【0030】
複数の貫通孔16は、いずれも第1絶縁層4及び第2絶縁層6を貫通している。
【0031】
複数の制御電極10は、第2絶縁層6上に設けられている。複数の制御電極10は、複数の貫通孔16のそれぞれに対して、y方向において隣接して設けられている。なお、制御電極10は、第1電極の一例である。
【0032】
制御電極10は、表面、または内部を含む全体が導電材料で構成される。制御電極10の材料としては、例えばAu(金)が加工の観点から、高アスペクト比の電極を形成するのが容易であるため、良好な電子ビームの偏向特性を得ることができるため好ましい。ただし、制御電極10の材料は、特にAuに限定されるものではない。
【0033】
配線層14は、x方向における複数の貫通孔16の間の、第2絶縁層6上(第1絶縁層4上)に設けられている。例えば、図2(a)においては、配線層14bは、貫通孔16aと貫通孔16bの間に設けられている。配線層14cは、貫通孔16fと貫通孔16gの間に設けられている。配線層14dは、貫通孔16cと貫通孔16dの間に設けられている。
【0034】
配線層14は、導電材料で構成される。配線層14は、例えば、(窒化チタンTiN)が、加工が容易で特性が安定しているため好ましい。ただし、配線層14の材料は、特にTiNに限定されるものではない。
【0035】
接地電極12は、第2絶縁層6上に設けられている。接地電極12は、y方向において貫通孔16を制御電極10で挟むように設けられている。なお、接地電極12は、第2電極の一例であり、第2電極は所定電位に保持される。
【0036】
接地電極12は、導電材料を含む。接地電極12は、例えばAu(金)が加工の観点から、高アスペクト比の電極を形成するのが容易であるため、良好な電子ビームの偏向特性を得ることができるため好ましい。ただし、接地電極12の材料は、特にAuに限定されるものではない。
【0037】
図3(a)に示すように、接地電極12は、十字型形状を有している。十字型形状の接地電極12の4つの端部は、配線層14a、14b、14c、14fとそれぞれ電気的に接続されている。
【0038】
なお、接地電極12の形状及び接地電極12と配線層14の接続の態様は、これに限定されるものではない。
【0039】
例えば図3(b)に示すように、接地電極12はライン形状であってもよい。このとき、配線層14a、14g、14f、14b、14c、14hが、x方向に延在するライン形状の接地電極12と接続されるように、y方向に延在するライン状に設けられる。このような構造にすることにより、接地電極の体積を低減し、膜応力を小さくすることができ、基板の反りを抑制することができる。
【0040】
第1接続配線30は、第1絶縁層4内に設けられている。例えば図2(c)に示すように、制御電極10の一部は第2絶縁層6を貫通しており、第1接続配線30に電気的に接続されている。制御電極10aは、第1接続配線30aに電気的に接続されている。制御電極10bは、第1接続配線30bに電気的に接続されている。制御電極10cは、第1接続配線30cに電気的に接続されている。制御電極10dは、第1接続配線30dに電的に接続されている。第1接続配線30の材料としては、例えばAl(アルミニウム)又はCu(銅)が、形成が容易であるため好ましい。ただし、第1接続配線30の材料は、特にAl(アルミニウム)又はCu(銅)に限定されるものではない。また、第1接続配線30の配置又形状、及び第1接続配線30と制御電極10の接続の態様は、図2に示したものに限定されるものではない。
【0041】
制御回路8は、第1絶縁層4内に設けられ、制御電極10に電気的に接続されている。例えば、図2(c)には、制御回路8としての、制御回路8a、制御回路8b、制御回路8c及び制御回路8dが設けられている。制御回路8aは、第1接続配線30aを介して制御電極10aと接続されている。制御回路8bは、第1接続配線30bを介して制御電極10bと接続されている。制御回路8cは、第1接続配線30cを介して制御電極10cと接続されている。制御回路8dは、第1接続配線30dを介して制御電極10dと接続されている。制御回路8は、例えばCMOS(Complimentary Metal-Oxide-Semiconductor)回路である。制御回路8は、制御電極10に、例えば5V程度の所定の電圧を印加する機能を有する。なお、制御回路8の配置の態様、及び制御電極10との接続の態様は、勿論図2に示したものに限定されるものではない。
【0042】
成型アパーチャアレイ203により成型された電子ビーム120は、それぞれ貫通孔16を通過する。ここで、例えば制御回路8を用いて制御電極10に所定の電圧が印加されると、制御電極10と接地電極12の間に電界が発生する。電界が発生している貫通孔16を通過する電子ビーム120は偏向される。
【0043】
なお電子ビーム120は、基板上面(電極が形成された面)側から基板2の裏面に向かって通過しても良いし、裏面側から上面に向かって通過しても良い。
【0044】
第2接続配線32は、第1絶縁層4内に設けられている。半導体装置100が
電子ビーム描画装置150内に設けられる際に、第2接続配線32は、図示しない配線を介して接地される。図2(b)においては、第2接続配線32e、32fが設けられている。配線層14bの一部は第2絶縁層6を貫通しており、第2接続配線32eに電気的に接続されている。また、配線層14dの一部は第2絶縁層6を貫通しており、第2接続配線32fに電気的に接続されている。そして、電子ビーム描画装置150内において、配線層14bは第2接続配線32eを介して、また配線層14dは第2接続配線32fを介して、接地される。そのため、接地電極12は、配線層14を介して接地される。
【0045】
図2(d)においては、接地された第2接続配線32a、32b、32c、32dが設けられている。接地電極12aの一部は第2絶縁層6を貫通しており、第2接続配線32a、32bに電気的に接続されている。接地電極12cの一部は第2絶縁層6を貫通しており、第2接続配線32c、32dに電気的に接続されている。
【0046】
なお、第2接続配線32の形状及び配線層14との接続の態様は、図2に示したものに限定されるものではない。また、第2接続配線32は、配線の一例である。
【0047】
配線層14は、第1絶縁層4上の第2絶縁層6上において、制御電極10の高さ及び接地電極12の高さより低い高さの部分を有していることが好ましい。配線層14を薄くすることにより、基板2との応力差に起因する反りを抑制することができる。図2(b)及び図2(c)においては、配線層14bは、制御電極10a及び接地電極12bの高さhより低い高さhの部分を有している。なお、制御電極10の高さと接地電極12の高さは、一致していなくても良いが、良好な電子ビームの偏向特性を得るためにはより高い方が好ましい。
【0048】
図4は、図2(a)のA-A’断面における、本実施形態の貫通孔16a及びその周囲の模式図である。なお、図4においては、第1導電層20及び第2導電層22の図示を省略している。帯電防止膜40は、第2絶縁層6の上面(第1絶縁層4の上面)、貫通孔16a内における第1絶縁層4及び第2絶縁層6の側面、貫通孔16a内における基板2の側面2a及び2b、基板2の裏面2c、接地電極12bの側面及び正面、配線層14bの側面及び上面に設けられている。第2絶縁層6及び貫通孔16a内における第1絶縁層4の側面が露出していると帯電により、意図しない電子ビーム120の偏向を発生することがある。これを抑制するために、第1絶縁層4および第2絶縁層6の露出面積が極めて小さく帯電の影響を無視できる場合を除き帯電防止膜40が設けられていることが好ましい。なお、帯電防止膜40は、制御電極10の上面及び側面に設けられていてもかまわないが、その場合であってもリーク電流がCMOS回路の動作に支障のない程度に十分に高い抵抗を有することが好ましい。
【0049】
帯電防止膜40の材料としては、例えばPt(白金)、Au、Ag、Cu、Fe、Cr、CrN、Ti、TiN、TaNが、酸化されにくく良好な導電特性が得られるため好ましい。ただし、帯電防止膜40の材料は、特にこれらを含む材料に限定されるものではない。
【0050】
図5は、図2(a)のC-C’断面における、本実施形態の接地電極12及び配線層14と第2接続配線32の接続の態様を示す模式断面図である。接地電極12a及び接地電極cと第2絶縁層6(第1絶縁層4)の間に第1導電層20及び第2導電層22が設けられている。接地電極12c、第1導電層20及び第2導電層22は、第2絶縁層6を貫通している。接地電極12cは、第1導電層20及び第2導電層22を介して第2接続配線32cと電気的に接続されている。また、第1導電層20及び第2導電層22の一部は、配線層14c上に設けられている。そして、接地電極12a、12cは、第1導電層20及び第2導電層22を介して配線層14cと電気的に接続されている。なお、制御電極10と第1接続配線30の接続の態様も同様であるため、図示を省略する。
【0051】
第1導電層20及び第2導電層22は、電解めっき法により制御電極10及び接地電極12を形成する際の下地となる層である。例えば制御電極10及び接地電極12がAuである場合、第1導電層20はTi(チタン)を含み、第2導電層22はPd(パラジウム)を含むことが、制御電極10及び接地電極12の形成が容易であるため好ましい。
【0052】
図6は、本実施形態の半導体装置の要部の製造方法を説明する模式断面図である。なお図6は、配線層14、接地電極12及び第2接続配線32の電気的接続、及び制御電極10と第1接続配線30の電気的接続を説明するための模式断面図であり、実際の半導体装置100に図6のような断面が存在していることを意味するものではない。
【0053】
まず、基板2上に設けられた第1絶縁層4、第1絶縁層4内に設けられた第1接続配線30及び第2接続配線32、及び第1絶縁層上に設けられた第2絶縁層6を形成する。次に、第2絶縁層6を貫通し、第2接続配線32の上面に達した第1開口部60を形成する(図6(a))。
【0054】
次に、第2接続配線32の上面、第1開口部60の側面及び第2絶縁層6上にわたる配線層14を形成する。次に、第2絶縁層6を貫通し、第2接続配線32の上面に達している第2開口部62、及び、第2絶縁層6を貫通し、第1接続配線30の上面に達している第3開口部64及び第4開口部66を形成する。次に、第4開口部66内に、例えばポリイミドを含む絶縁膜50を形成する(図6(b))。
【0055】
次に、第2接続配線32の上面、第2開口部62の側面、第2絶縁層6上、配線層14上、第4開口部66の側面及び絶縁膜50上にわたる第1導電層20a及び第2導電層22aを形成する、また、第1接続配線30の上面、第3開口部64の側面、第2絶縁層6上、第4開口部66の側面及び絶縁膜50上にわたる第1導電層20b及び第2導電層22bを形成する。次に、第1導電層20a及び第2導電層22aを下地層として、電解めっき法により、接地電極12を形成する。また、第1導電層20b及び第2導電層22bを下地層として、電解めっき法により、制御電極10を形成する。このように、配線層14、接地電極12及び第2接続配線32の電気的接続、及び制御電極10と第1接続配線30の電気的接続を行うことが可能である。なお、図6(b)及び図6(c)においては、配線層14に凹部15が図示されているが、第1開口部60を導電材料で埋め込んだのち、配線層14を形成しても良い。
【0056】
次に、本実施形態の半導体装置、荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム照射装置の作用効果を記載する。
【0057】
第1絶縁層4に用いられる酸化シリコンは吸湿性を有する。そのため、第1絶縁層4内に設けられた第1接続配線30及び第2接続配線32は腐食することがあるという問題がある。そこで、第1絶縁層4の上に窒化シリコンを含む第2絶縁層6を設けて、第1絶縁層4の吸湿を抑制することが一般にLSIの構造として好ましい。
【0058】
しかし、窒化シリコンは電気抵抗率が大変高い。そのため、第2絶縁層6が露出していると容易に帯電して意図しない電子ビームの偏向を発生させる。また、貫通孔16a内における第1絶縁層4の側面も帯電により、意図しない電子ビームの偏向を発生させる。このため、荷電粒子ビーム描画装置内において接地される帯電防止膜40を設けて、第2絶縁層6の帯電を抑制することが好ましい。
【0059】
図7(a)、(b)に、本実施形態の比較形態となる半導体装置800a、800bの模式上面図を示す。第2絶縁層6の帯電防止のために設けた帯電防止膜40が制御電極10aに電気的に接続された場合、貫通孔16aを通過する電子ビーム120の制御のために制御電極10aに電圧を印加すると、隣接する貫通孔16b内にまで電圧が印加され、それによって生じた電界で貫通孔16bを通過する電子ビーム120の意図しない偏向が生じる。このような導通経路は帯電防止膜40が設けられていない場合であっても、制御電極10や接地電極12の形成工程で生じた導電性の残渣や第2絶縁層6上に付着した導電性の異物等により形成されることもある。
【0060】
図8には、比較形態となる半導体装置800cの模式上面図が示されている。半導体装置800bにおいては、接地電極12が格子状に形成され、それぞれの格子内に貫通孔16及び制御電極10が形成されている。そして、帯電防止膜40が、例えば貫通孔16a及び制御電極10aの周囲に、接地電極12と接触しないように設けられている。この場合、意図せず帯電防止膜と制御電極が接続されても隣接セルに影響は広がらない。しかし、接地電極12の体積が増加しているため、接地電極12に用いられる材料の応力と基板2の応力の差の影響が大きくなり、基板2が反ってしまうという問題がある。
【0061】
本実施形態の半導体装置100は、x方向における複数の貫通孔16の間の、第2絶縁層6上に設けられ、接地される配線層14を備える。そして、接地電極12は、配線層14と電気的に接続されている。
【0062】
x方向において、隣り合う貫通孔16の間には接地される配線層14が設けられている。配線層14は接地電極12と電気的に接続されており、第1電極10に印加される電圧は隣り合う貫通孔16に印加されることがないため、周辺の貫通孔を通過するビームに影響しない。したがって、ある貫通孔に隣接する制御電極と帯電防止膜との意図しない接続があった場合でも、その影響は周辺の貫通孔を通過するビームに影響しない。このために、意図しない荷電粒子ビームの偏向を抑制することが可能な半導体装置及び荷電粒子ビーム描画装置の提供が可能となる。
【0063】
第1絶縁層4内に設けられた第2接続配線32を介して配線層14が接地されることにより、新たに配線を設けることなく配線層14を接地することができる。
【0064】
配線層14が、制御電極10の高さ又は接地電極12の高さより低い高さの部分を有しているため、基板2の上に設けられた接地電極12の体積を減少させることが出来る。そのため、接地電極12と基板2の応力の差に起因する反りを抑制することが出来る。
【0065】
本実施形態の半導体装置、荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム照射装置によれば、制御電極10と帯電防止膜40が接続している場合でも意図しない荷電粒子ビームの偏向を抑制することが可能な半導体装置、荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム照射装置の提供が可能となる。
【0066】
(第2の実施形態)
本実施形態の半導体装置においては、配線層14がy方向に延在している点で第1の実施形態の半導体装置と異なっている。ここで、第1の実施形態と重複する点については、記載を省略する。
【0067】
図9は、本実施形態の半導体装置110の模式図である。配線層14は、x方向およびy方向に延在している。これにより、配線層14と接地電極12が電気的に接続され、第1電極10に印加される電圧は隣り合う貫通孔16に影響が及ばないため、周辺の貫通孔を通過するビームに影響しない。
【0068】
同様に配線層14がy方向に延在する構成は、隣り合う接地電極12が接続されていないものにも適用できる。図10に示すように、配線層14は、y方向に延在するとともに、x方向にそれぞれ接地電極12間を接続するように設けられている。同様に、配線層14と接地電極12が接続されるため、第1電極10に印加される電圧が隣り合う貫通孔16に影響が及ばないため、周辺の貫通孔を通過するビームに影響しない。
【0069】
本実施形態の半導体装置、荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム照射装置によれば、意図しない荷電粒子ビームの偏向を抑制することが可能な半導体装置、荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム照射装置の提供が可能となる。
【0070】
なお、マルチ荷電粒子ビーム照射装置を含む荷電粒子ビーム照射装置は、電子ビームを含む荷電粒子ビームを用いて、マスクブランクスへマスクパターンを描画する荷電粒子ビーム描画装置と、マスクパターンに電子ビームを照射することにより発生する二次電子を検出することによりマスクパターンの検査を行う荷電粒子ビーム検査装置と、を含む。
【0071】
上記の実施形態において記載した半導体装置は、マルチ荷電粒子ビーム照射装置を含む荷電粒子ビーム照射装置に適用可能である。言い換えると、上記の実施形態において記載した半導体装置は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置を含む荷電粒子ビーム描画装置の他に、マルチ荷電粒子ビーム検査装置を含む荷電粒子ビーム検査装置に適用可能である。
【0072】
本発明のいくつかの実施形態及び実施例を説明したが、これらの実施形態及び実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
2 基板
4 第1絶縁層(SiOx)
6 第2絶縁層(SiNx)
8 制御回路
10 第1電極(制御電極)
12 第2電極(接地電極)
14 配線層
16 貫通孔
20 第1導電層
22 第2導電層
30 第1接続配線
32 第2接続配線(配線)
40 帯電防止膜
50 絶縁膜
60 第1開口部
62 第2開口部
64 第3開口部
66 第4開口部
90 凸部
100 半導体装置(ブランキングアパーチャアレイ)
110 半導体装置(ブランキングアパーチャアレイ)
150 荷電粒子ビーム描画装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10