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特許7494233管理装置、管理方法、管理プログラム及び管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-24
(45)【発行日】2024-06-03
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法、管理プログラム及び管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240527BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240527BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20240527BHJP
   G16Y 40/20 20200101ALI20240527BHJP
   G16Y 40/30 20200101ALI20240527BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06Q50/10
G16Y20/20
G16Y40/20
G16Y40/30
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022029878
(22)【出願日】2022-02-28
(65)【公開番号】P2022155500
(43)【公開日】2022-10-13
【審査請求日】2022-07-13
【審判番号】
【審判請求日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】P 2021058454
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】那須 紀行
【合議体】
【審判長】伏本 正典
【審判官】古川 哲也
【審判官】松田 直也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/039079(WO,A1)
【文献】特開2004-355323(JP,A)
【文献】国際公開第2020/067148(WO,A1)
【文献】特開2020-64523(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
G16Y10/00-40/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設置された所定の装置であって、使用者によって使用された使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行う所定の装置から、当該使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を取得する取得部と、
前記回収情報に基づいて、前記所定の装置によって前処理が行われた前記使用済みの吸収性物品であってリサイクル対象として回収された前記使用済みの吸収性物品であるリサイクル対象に関するリサイクル情報を管理する管理部と、
前記リサイクル情報に基づいて、前記リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する提供部と
を備え
前記管理部は、
前記リサイクル情報として、前記所定の装置へ供給される処理剤であって、前記使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を管理する
ことを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記管理部は、
前記リサイクル情報として、前記施設に設置された前記所定の装置に関する設備情報を管理する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記管理部は、
前記リサイクル情報として、前記所定の装置における使用済みの吸収性物品に対する処理結果を管理する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記管理部は、
前記使用済みの吸収性物品の量を管理する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項5】
前記管理部は、
前記吸収性物品を使用する使用者の数を施設毎に管理する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項6】
前記管理部は、
前記使用済みの吸収性物品の回収に関する費用を施設毎に管理する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項7】
前記管理部は、
前記使用者によって使用される吸収性物品の在庫に関する在庫情報を管理する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記使用済みの吸収性物品の素性に基づく前記作業情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記リサイクル情報に応じた回収スケジュールであって、前記リサイクル対象を回収するための回収スケジュールに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記リサイクル情報に応じた供給スケジュールであって、前記所定の装置へ供給される処理剤の供給スケジュールに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項11】
前記提供部は、
前記リサイクル情報に応じた再処理に関する指示であって、前記所定の装置へ前記リサイクル対象に対して再度、前記前処理を行う指示に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項12】
前記提供部は、
前記リサイクル情報に基づいて、前記所定の装置の故障に関する情報を前記所定の装置を修理する修理業者に対して提供する
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項13】
前記取得部は、
前記施設において使用者が使用した使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行う前記所定の装置から、前記回収情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項14】
前記取得部は、
前記所定の装置として、前記使用済みの吸収性物品に対して前記リサイクル処理を行うための前処理を所定の処理剤を用いて行う回収装置から前記回収情報を取得する
ことを特徴とする請求項13に記載の管理装置。
【請求項15】
前記取得部は、
前記所定の装置として、前記使用済みの吸収性物品に対して炭素化処理を行う炭素化装置から前記回収情報を取得する
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の管理装置。
【請求項16】
前記回収情報に基づいて、リサイクルに対する貢献度合いを示すスコアを算出する算出部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~15のいずれか1つに記載の管理装置。
【請求項17】
コンピュータが実行する管理方法であって、
施設に設置された所定の装置であって、使用者によって使用された使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行う所定の装置から、当該使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を取得する取得工程と、
前記回収情報に基づいて、前記所定の装置によって前処理が行われた前記使用済みの吸収性物品であってリサイクル対象として回収された前記使用済みの吸収性物品であるリサイクル対象に関するリサイクル情報を管理する管理工程と、
前記リサイクル情報に基づいて、前記リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する提供工程と
を含み、
前記管理工程は、
前記リサイクル情報として、前記所定の装置へ供給される処理剤であって、前記使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を管理する
ことを特徴とする管理方法。
【請求項18】
施設に設置された所定の装置であって、使用者によって使用された使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行う所定の装置から、当該使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を取得する取得手順と、
前記回収情報に基づいて、前記所定の装置によって前処理が行われた前記使用済みの吸収性物品であってリサイクル対象として回収された前記使用済みの吸収性物品であるリサイクル対象に関するリサイクル情報を管理する管理手順と、
前記リサイクル情報に基づいて、前記リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する提供手順と
をコンピュータに実行させ
前記管理手順は、
前記リサイクル情報として、前記所定の装置へ供給される処理剤であって、前記使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を管理する
ことを特徴とする管理プログラム。
【請求項19】
回収装置と、管理装置とを有する管理システムであって、
前記回収装置は、
使用者によって使用された使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行うリサイクル前処理部と、
前記リサイクル前処理部を制御するリサイクル前処理制御部と、
前記使用済みの吸収性物品に対して前処理を行ったリサイクル対象に関する情報を含む前記使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を前記管理装置に送信する送信部と
を有し、
前記管理装置は、
施設に設置された前記回収装置から前記回収情報を取得する取得部と、
前記回収情報に基づいて、前記回収装置によって前処理が行われた前記使用済みの吸収性物品であってリサイクル対象として回収された前記使用済みの吸収性物品であるリサイクル対象に関するリサイクル情報を管理する管理部と、
前記リサイクル情報に基づいて、前記リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する提供部と
を有し、
前記管理装置において、前記管理部は、
前記リサイクル情報として、前記回収装置へ供給される処理剤であって、前記使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を管理する
ことを特徴とする管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理方法、管理プログラム及び管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使用者によって使用された使用済みの吸収性物品を回収計画に沿って回収する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-53202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術は、使用済みの吸収性物品を回収計画に沿って回収するに過ぎず、回収した吸収性物品に対して適切なリサイクル処理を行うことができる点において改善の余地がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る管理装置は、施設に設置された所定の装置であって、使用者によって使用された使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行う所定の装置から、当該使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を取得する取得部と、前記回収情報に基づいて、リサイクル対象に関するリサイクル情報を管理する管理部と、前記リサイクル情報に基づいて、前記リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する提供部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る管理装置が実行する管理処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る管理システムの構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る回収装置の構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る管理装置の構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る施設情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る回収装置情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る管理装置が実行する管理処理の流れの一例を示フローチャートである。
図8図8は、変形例に係る管理装置が実行する管理処理の一例を示す図である。
図9図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0010】
施設に設置された所定の装置であって、使用者によって使用された使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行う所定の装置から、当該使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を取得する取得部と、前記回収情報に基づいて、リサイクル対象に関するリサイクル情報を管理する管理部と、前記リサイクル情報に基づいて、前記リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する提供部とを備えることを特徴とする管理装置。
【0011】
このような管理装置によれば、例えば、幼稚園や、保育園や、介護施設や、病院や、個人の一軒家や、マンションや、ショッピングモール等の施設に設置された回収装置から、使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を取得する。ここで、回収装置は、使用者によって使用された使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理(以下では、リサイクル前処理と表記する場合がある)を行う。また、ここでいうリサイクルとは、吸収性物品を構成するパルプ材を回収するためのリサイクルを示す。
【0012】
例えば、管理装置は、施設に設置された回収装置から、回収装置に回収された使用済みの吸収性物品の個数に関する情報や、使用済みの吸収性物品の種別に関する情報等を回収情報として取得する。
【0013】
そして、管理装置は、回収情報に基づいて、リサイクル情報を管理する。例えば、管理装置は、回収装置によって行われた使用済みの吸収性物品に対するリサイクル前処理の処理結果や、回収装置へ供給される処理剤であって、使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤等に関する情報を管理する。
【0014】
そして、管理装置は、リサイクル情報に基づいて、リサイクル対象に対する作業情報を提供する。例えば、管理装置は、リサイクル情報に応じた回収スケジュールであって、リサイクル対象を回収するための回収スケジュールに関する情報を、リサイクル対象を回収する回収業者に対して提供する。これにより、管理装置は、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0015】
このように、管理装置は、施設において使用済みの吸収性物品を適切に処理することができる。また、管理装置は、使用済みの吸収性物品を適切に回収させ、リサイクルを促すことができる。これにより、管理装置は、地球温暖化の因子の1つであるCOの削減へ寄与することができる。また、管理装置は、COの削減へと繋がるリサイクルを効果的に行うためのリサイクル前処理を行う回収装置を各施設へ普及させることができる。
【0016】
また、管理装置は、前記リサイクル情報として、前記施設に設置された前記所定の装置に関する設備情報を管理する。
【0017】
このような管理装置によれば、リサイクル情報として、施設に設置された所定の装置に関する設備情報を管理するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0018】
また、管理装置は、前記リサイクル情報として、前記所定の装置における使用済みの吸収性物品に対する処理結果を管理する。
【0019】
このような管理装置によれば、リサイクル情報として、所定の装置における使用済みの吸収性物品に対する処理結果を管理するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0020】
また、管理装置は、前記リサイクル情報として、前記所定の装置へ供給される処理剤であって、前記使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を管理する。
【0021】
このような管理装置によれば、リサイクル情報として、所定の装置へ供給される処理剤であって、使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を管理するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0022】
また、管理装置は、前記使用済みの吸収性物品の量を管理する。
【0023】
このような管理装置によれば、使用済みの吸収性物品の量を管理するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0024】
また、管理装置は、前記吸収性物品を使用する使用者の数を施設毎に管理する。
【0025】
このような管理装置によれば、吸収性物品を使用する使用者の数を施設毎に管理するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0026】
また、管理装置は、前記使用済みの吸収性物品の回収に関する費用を施設毎に管理する。
【0027】
このような管理装置によれば、使用済みの吸収性物品の回収に関する費用を施設毎に管理するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0028】
また、管理装置は、前記使用者によって使用される吸収性物品の在庫に関する在庫情報を管理する。
【0029】
このような管理装置によれば、使用者によって使用される吸収性物品の在庫に関する在庫情報を管理するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0030】
また、管理装置は、前記使用済みの吸収性物品の素性に基づく前記作業情報を提供する。
【0031】
このような管理装置によれば、使用済みの吸収性物品の素性に基づく作業情報を提供するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0032】
また、管理装置は、前記リサイクル情報に応じた回収スケジュールであって、前記リサイクル対象を回収するための回収スケジュールに関する情報を提供する。
【0033】
このような管理装置によれば、リサイクル情報に応じた回収スケジュールであって、リサイクル対象を回収するための回収スケジュールに関する情報を提供するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0034】
また、管理装置は、前記リサイクル情報に応じた供給スケジュールであって、前記所定の装置へ供給される処理剤の供給スケジュールに関する情報を提供する。
【0035】
このような管理装置によれば、リサイクル情報に応じた供給スケジュールであって、所定の装置へ供給される処理剤の供給スケジュールに関する情報を提供するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0036】
また、管理装置は、前記リサイクル情報に応じた再処理に関する指示であって、前記所定の装置へ前記リサイクル対象に対して再度、前記前処理を行う指示に関する情報を提供する。
【0037】
このような管理装置によれば、リサイクル情報に応じた再処理に関する指示であって、所定の装置へ前記リサイクル対象に対して再度、前処理を行う指示に関する情報を提供するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0038】
また、管理装置は、前記リサイクル情報に基づいて、前記所定の装置の故障に関する情報を提供する。
【0039】
このような管理装置によれば、リサイクル情報に基づいて、所定の装置の故障に関する情報を提供するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0040】
また、管理装置は、前記施設において使用者が使用した使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行う前記所定の装置から、前記回収情報を取得する。
【0041】
このような管理装置によれば、施設において使用者が使用した使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行う所定の装置から、回収情報を取得するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルするための各種情報を取得することができる。
【0042】
また、管理装置は、前記所定の装置として、前記使用済みの吸収性物品に対して前記リサイクル処理を行うための前処理を所定の処理剤を用いて行う回収装置から前記回収情報を取得する。
【0043】
このような管理装置によれば、所定の装置として、使用済みの吸収性物品に対してリサイクル処理を行うための前処理を所定の処理剤を用いて行う回収装置から回収情報を取得するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルするための各種情報を取得することができる。
【0044】
また、管理装置は、前記所定の装置として、前記使用済みの吸収性物品に対して炭素化処理を行う炭素化装置から前記回収情報を取得する。
【0045】
このような管理装置によれば、所定の装置として、使用済みの吸収性物品に対して炭素化処理を行う炭素化装置から回収情報を取得するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルするための各種情報を取得することができる。
【0046】
また、管理装置は、前記回収情報に基づいて、リサイクルに対する貢献度合いを示すスコアを算出する。
【0047】
このような管理装置によれば、前記回収情報に基づいて、リサイクルに対する貢献度合いを示すスコアを算出するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0048】
回収装置と、管理装置とを有する管理システムであって、前記回収装置は、使用者によって使用された使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行うリサイクル前処理部と、前記リサイクル前処理部を制御するリサイクル前処理制御部と、前記使用済みの吸収性物品に対して前処理を行った対象に関する情報を含む前記使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を前記管理装置に送信する送信部とを有し、前記管理装置は、施設に設置された前記回収装置から前記回収情報を取得する取得部と、前記回収情報に基づいて、リサイクル対象に関するリサイクル情報を管理する管理部と、前記リサイクル情報に基づいて、前記リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する提供部とを有することを特徴とする管理システム。
【0049】
このような管理装置によれば、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0050】
以下に、管理装置、管理方法、管理プログラム及び管理システムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により管理装置、管理方法、管理プログラム及び管理システムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0051】
[実施形態]
〔1.管理装置が示す管理処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る管理装置100が実行する管理処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る管理装置100が実行する管理処理の一例を示す図である。なお、図1に示すステップは、便宜上、自然人の行動等を含む。
【0052】
図1は、保育園FC1(施設の一例)において子供CH1によって使用された使用済みのおむつ(吸収性物品の一例)が回収装置10に回収され、回収装置10によって回収された使用済みのおむつであって、回収装置10によってリサイクル前処理が行われた使用済みのおむつが回収業者RC1によって回収される例について説明する。
【0053】
まず、図1に示すように、保育園FC1において、子供CH1によって使用された使用済みのおむつが保育士TE1によって回収装置10に投入される。続いて、回収装置10は、使用済みのおむつに対してリサイクル前処理を行う。例えば、回収装置10は、使用済みのおむつに対して、おむつを構成する高吸水性樹脂に対して尿を分離するための塩化カルシウム等の処理剤を用いて、リサイクル前処理を行う。
【0054】
そして、管理装置100は、回収情報を回収装置10から取得する(ステップS1)。例えば、管理装置100は、回収装置10によってリサイクル前処理された使用済みのおむつの個数に関する情報や、使用済みのおむつの種別に関する情報や、使用済みのおむつのサイズに関する情報を取得する。ここで、おむつの種別とは、テープ型のおむつや、パンツ型のおむつを示す。
【0055】
また、管理装置100は、使用済みの吸収性物品に対する処理結果や、回収装置10へ供給される処理剤であって、使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を取得してもよい。
【0056】
なお、使用済みの吸収性物品に対する処理結果は、使用済みの吸収性物品に対する処理が正常に行われたか否かに関する情報や、使用済みの吸収性物品に対する処理が完了したか否かに関する情報や、所定のリサイクル前処理の工程に関する情報や、使用済みの吸収性物品の量等である。
【0057】
続いて、管理装置100は、回収情報に基づいて、各種リサイクル情報を管理する(ステップS2)。例えば、管理装置100は、リサイクル情報として、保育園FC1に設置された回収装置10に関する設備情報や、使用済みの吸収性物品に対する処理結果や、回収装置10へ供給される処理剤であって、使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を管理する。
【0058】
そして、管理装置100は、リサイクル情報に基づいて、作業情報を回収業者サーバ20に提供する(ステップS3)。例えば、管理装置100は、リサイクル情報に応じた回収スケジュールであって、回収装置10によってリサイクル前処理が行われた使用済みのおむつであるリサイクル対象を回収するための回収スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ20に提供する。
【0059】
より具体的な例を挙げると、管理装置100は、リサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品の量が所定の量以上である場合に、1週間後にリサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品を回収するといった回収スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ20に提供する。
【0060】
なお、ここでいう回収業者は、如何なる回収業者であってもよく、例えば、自治体に指定されている回収業者や、管理装置100を管理する事業者によって指定された回収業者等である。
【0061】
そして、回収業者RC1は、リサイクル対象を回収する(ステップS4)。例えば、回収業者RC1は、回収業者サーバ20に提供された回収スケジュールに関する情報に従って、保育園FC1に、リサイクル対象を回収しに行く。そして、回収業者RC1は、保育園FC1にて回収装置10から、リサイクル前処理が行われた使用済みのおむつをリサイクル対象として回収する。
【0062】
続いて、回収業者RC1は、リサイクル前処理が行われた使用済みのおむつをリサイクル工場FO1に輸送する。そして、リサイクル工場FO1にてリサイクル処理を行うリサイクル業者は、リサイクル前処理が行われた使用済みのおむつに対してリサイクル処理を行う。このように、回収された使用済みのおむつであって、リサイクル前処理が行われた使用済みのおむつがリサイクル工場FO1にてリサイクルされる。
【0063】
なお、ここでいうリサイクル業者は、如何なるリサイクル業者であってもよく、例えば、自治体に指定されているリサイクル業者や、管理装置100を管理する事業者によって指定されたリサイクル業者や、回収業者によって指定されたリサイクル業者等である。
【0064】
先行技術では、施設外で使用済みの吸収性物品を回収することを前提としており、使用済みの吸収性物品に対してリサイクル処理を行うために、施設におけるリサイクル前処理の実施や、リサイクル前処理を行うために必要な回収装置10や、リサイクル前処理の際に使用される処理剤等を適切に管理することができなかった。そこで、実施形態に係る管理装置100は、施設に設置された所定の装置であって、使用者によって使用された使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行う所定の装置から、使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を取得する。そして、管理装置100は、回収情報に基づいて、リサイクル情報を管理する。さらに、管理装置100は、リサイクル情報に基づいて、リサイクル対象に対する作業情報を提供する。これにより、管理装置100は、従来の課題を解決する。このように、管理装置100は、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0065】
〔2.管理システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る管理システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る管理システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、管理システム1は、回収装置10と、回収業者サーバ20と、施設サーバ30と、決済サーバ40と、管理装置100とを含む。回収装置10、回収業者サーバ20、施設サーバ30、決済サーバ40及び管理装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す管理システム1には、複数台の回収装置10や、複数台の回収業者サーバ20や、複数台の施設サーバ30や、複数台の決済サーバ40や、複数台の管理装置100が含まれてもよい。
【0066】
実施形態に係る回収装置10は、使用済みの吸収性物品を回収するための装置であり、各種施設において利用可能なリサイクル箱である。また、回収装置10は、通信機能を有し、他の各種装置と通信可能に接続されてもよい。
【0067】
具体的には、回収装置10は、各種従来技術を用いることにより、使用済みの吸収性物品に対してリサイクルするためのリサイクル前処理(リサイクル処理のための一次処理)を行う。例えば、回収装置10は、吸収性物品を構成する高吸水性樹脂に対して排泄物(特に、尿・便)を分離するための塩化カルシウムや、洗浄用のアルコールや、排泄物の臭いを低減させる薬剤等の処理剤を用いて、リサイクル前処理を行う。
【0068】
また、回収装置10は、使用済みの吸収性物品に対して処理剤を用いたリサイクル前処理を行うことで、使用済みの吸収性物品の体積を減少させる。これにより、回収装置10は、回収業者が使用済みの吸収性物品をリサイクル工場に輸送するときに、より多くの使用済みの吸収性物品を一度に輸送することを可能とする。また、回収装置10は、回収業者が使用済みの吸収性物品をリサイクル工場に輸送するときに、より衛生的に使用済みの吸収性物品を輸送することを可能とする。このように、回収装置10は、回収業者に対して、リサイクル対象を輸送する手間を低減させることができる。
【0069】
実施形態に係る回収業者サーバ20は、リサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品を回収する回収業者によって管理される情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、回収業者サーバ20は、管理装置100によって提供された作業情報を受付ける。そして、回収業者は、作業情報に従って、施設の使用済みの吸収性物品であって、リサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品を回収する。
【0070】
実施形態に係る施設サーバ30は、各種情報を記憶するデータサーバの機能を有し、かかる各種情報を提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、施設サーバ30は、施設で吸収性物品を使用する使用者に関する使用者情報を所定の記憶部に記憶する。また、施設サーバ30は、施設で吸収性物品を使用する使用者によって使用される吸収性物品の在庫数を管理する。
【0071】
なお、施設サーバ30は、回収装置10から回収情報を取得し、所定の記憶部に記憶してもよい。そして、施設サーバ30は、ネットワークNを介して、回収情報を管理装置100に提供してもよい。
【0072】
また、施設サーバ30は、上記例に限定されなくともよく、サーバ装置又はクラウドシステムの代わりに、施設事業者によって利用される端末装置であってもよい。ここで、端末装置は、ブラウザに表示されるウェブページやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする情報処理装置である。
【0073】
例えば、端末装置は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等や、スマートウォッチ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)等である。
【0074】
実施形態に係る決済サーバ40は、決済処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、決済サーバ40は、管理装置100によって設定された金額に対して各種決済処理が実行された場合、管理装置100と連携して決済処理を実行する。
【0075】
実施形態に係る管理装置100は、インターネット等のネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な管理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、管理装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0076】
〔3.回収装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る回収装置10の構成について説明する。図3は、実施形態に係る回収装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、回収装置10は、通信部11と、記憶部12と、入出力部13と、リサイクル前処理部14と、制御部15とを有する。
【0077】
(通信部11について)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0078】
(記憶部12について)
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0079】
例えば、記憶部12は、所定のリサイクル前処理の工程に関する情報を記憶部する。また、記憶部12は、リサイクル前処理を行った処理結果に関する情報を記憶部する。また、記憶部12は、管理装置100によって提供された作業情報等を記憶してもよい。
【0080】
(入出力部13について)
入出力部13は、施設において管理装置100によって提供されるサービスであって、管理装置100が実行する管理処理を含むサービスを利用する利用者からの各種操作を受付ける。例えば、入出力部13は、タッチパネル機能により表示画面を介して利用者から各種操作を受付ける。また、入出力部13は、回収装置10に設けられたボタン等から各種操作を受付けてもよい。
【0081】
また、入出力部13は、各種情報を表示する。例えば、入出力部13は、回収装置10に設けられた表示画面である。より具体的な例を挙げると、入出力部13は、液晶ディスプレイや、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される表示画面である。このように、入出力部13は、利用者からの各種操作を、表示画面又はボタン等から受付け、かかる表示画面に各種情報を表示する。
【0082】
(リサイクル前処理部14について)
リサイクル前処理部14は、使用済みの吸収性物品に対してリサイクル前処理を行う。例えば、リサイクル前処理部14は、所定の大きさの収納を有する。かかる収納は、使用済みの吸収性物品が収納される部位である。また、リサイクル前処理部14は、使用済みの吸収性物品を前処理するための処理剤を供給するための容器を有する。
【0083】
例えば、リサイクル前処理部14は、吸収性物品を構成する高吸水性樹脂に対して尿や便を分離するための塩化カルシウムを用いて、使用済みの吸収性物品に対して、撹拌や、振動や、脱水等の工程を実行することで、リサイクル前処理を行う。
【0084】
(制御部15について)
制御部15は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、回収装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部15は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0085】
図3に示すように、制御部15は、受信部16と、リサイクル前処理制御部17と、送信部18とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0086】
(受信部16について)
受信部16は、各種情報を受信する。具体的には、受信部16は、回収情報の取得要求を受付ける。また、受信部16は、管理装置100によって提供される作業情報等を受信してもよい。
【0087】
(リサイクル前処理制御部17について)
リサイクル前処理制御部17は、リサイクル前処理部14を制御する。例えば、リサイクル前処理制御部17は、リサイクル前処理部14に対して、処理剤の注入する量や、処理剤の注入するタイミングや、撹拌、振動又は脱水等の工程を実行する時間や、撹拌、振動又は脱水等の工程を実行する回数を設定する。これにより、リサイクル前処理制御部17は、リサイクル前処理部14にリサイクル前処理を行わせる。
【0088】
(送信部18について)
送信部18は、各種情報を送信する。具体的には、送信部18は、使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を管理装置100に送信する。例えば、送信部18は、リサイクル前処理された使用済みのおむつの個数に関する情報や、使用済みのおむつの種別に関する情報や、使用済みのおむつのサイズに関する情報を管理装置100に送信する。
【0089】
また、送信部18は、使用済みの吸収性物品に対する処理結果や、リサイクル前処理部14へ供給される処理剤であって、使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を管理装置100に送信する。
【0090】
〔4.管理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る管理装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る管理装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、管理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0091】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0092】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、施設情報記憶部121と、回収装置情報記憶部122とを有する。
【0093】
(施設情報記憶部121について)
実施形態に係る施設情報記憶部121は、施設に関する各種情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係る施設情報記憶部121の一例を示す。図5に示した例では、施設情報記憶部121は、「施設ID(Identifier)」、「自治体」、「回収業者ID」、「使用者数」、「費用」、「物品ID」、「種別」、「サイズ」、「物品」、「在庫数」、「回収装置ID」といった項目を有する。
【0094】
「施設ID」は、施設を識別する識別子である。「自治体」は、「施設ID」に対応付けられた施設が位置する地域の自治体に関する情報である。なお、「自治体」は、自治体に関する情報と関連して施設の住所を示す情報を含んでもよい。
【0095】
「回収業者ID」は、回収業者を識別する識別子である。ここで、回収業者は、自治体によって指定された回収業者や、管理装置100を管理する事業者と契約された回収業者等である。
【0096】
「使用者数」は、「施設ID」に対応付けられた施設において吸収性物品を使用する使用者の人数である。「費用」は、「施設ID」に対応付けられた回収装置10を利用したことにより生じた費用に関する情報である。なお、費用は、上記例に限定されなくともよく、リサイクル対象を回収するための費用と、回収装置10を利用したことにより生じた費用との合計であってもよい。
【0097】
「物品ID」は、物品を識別する識別子である。「種別」は、「物品ID」に対応付けられた物品の種別に関する情報である。「サイズ」は、「物品ID」に対応付けられた物品のサイズに関する情報である。「物品」は、「物品ID」に対応付けられた物品に関する情報である。「在庫数」は、「物品ID」に対応付けられた物品の在庫数に関する情報である。「回収装置ID」は、回収装置10を識別する識別子である。
【0098】
例えば、図5では、施設IDによって識別された「F1」は、自治体が「PR1」であり、回収業者IDが「RM1」であり、使用者数が「NU1」であり、費用が「CS1」である。「F1」は、物品IDが「M1」であり、種別が「種別」であり、サイズが「SZ1」であり、物品が「MA1」であり、在庫数が「PM1」であり、回収装置IDが「R1」である。なお、図5に示した例では、自治体等を、「PR1」等の抽象的な符号で表現したが、自治体等は、数値や、文字列や、自治体に関する情報を含むファイル形式等であってもよい。
【0099】
(回収装置情報記憶部122について)
実施形態に係る回収装置情報記憶部122は、回収装置10に関する各種情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る回収装置情報記憶部122の一例を示す。図6に示した例では、回収装置情報記憶部122は、「回収装置ID」、「処理結果」、「回収量」、「処理剤」、「処理剤の量」、「作業情報」といった項目を有する。
【0100】
「回収装置ID」は、回収装置10を識別する識別子である。「処理結果」は、「回収装置ID」に対応付けられたリサイクル前処理の各種結果に関する情報である。「回収量」は、「回収装置ID」に対応付けられた回収装置10に収集された使用済みの吸収性物品の量に関する情報である。「処理剤」は、「回収装置ID」に対応付けられた使用済みの吸収性物品に対して使用される処理剤に関する各種情報である。例えば、処理剤に関する情報は、処理剤の製品名や、処理剤の成分や、処理剤の種別等に関する情報である。
【0101】
「処理剤の量」は、「回収装置ID」に対応付けられた処理剤の量であって、使用済みの吸収性物品に対して使用される処理剤に対応付けられた処理剤の量に関する情報である。「作業情報」は、「回収装置ID」に対応付けられた作業情報である。
【0102】
例えば、図6では、回収装置IDによって識別された「R1」は、処理結果が「UA1」であり、回収量が「AR1」であり、処理剤が「PD1」であり、処理剤の量が「AP1」であり、作業情報が「IP1」である。なお、図6に示した例では、処理結果等を、「UA1」等の抽象的な符号で表現したが、処理結果等は、数値や、文字列や、処理結果等を示す情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0103】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、管理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(管理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0104】
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、管理部132と、算出部133と、提供部134と、設定部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0105】
(取得部131について)
取得部131は、各種情報を取得する。具体的には、取得部131は、施設に設置された回収装置10であって、使用者によって使用された使用済みの吸収性物品に対するリサイクル処理を行うための前処理を行う回収装置10から、使用済みの吸収性物品の回収に関する回収情報を取得する。
【0106】
また、取得部131は、使用済みの吸収性物品に対する処理結果や、回収装置10へ供給される処理剤であって、使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を取得してもよい。
【0107】
例えば、取得部131は、回収装置10に回収された使用済みのおむつの個数に関する情報を取得する。そして、取得部131は、かかる情報を回収装置情報記憶部122に記憶する。
【0108】
また、取得部131は、施設サーバ30から施設に関する各種情報を取得してもよい。例えば、取得部131は、施設が位置する地域の自治体に関する情報や、回収業者に関する情報や、施設において吸収性物品を使用する使用者数や、回収装置10を使用したことにより生じた費用に関する情報等を取得してもよい。さらに、取得部131は、施設に関する各種情報として、吸収性物品に関する情報や、吸収性物品の在庫数に関する情報や、施設に設置された回収装置10に関する情報等を取得してもよい。そして、取得部131は、かかる施設に関する各種情報を施設情報記憶部121に記憶する。
【0109】
(管理部132について)
管理部132は、各種情報を管理する。具体的には、管理部132は、回収情報に基づいて、リサイクル対象に関する各種リサイクル情報を管理する。例えば、管理部132は、施設情報記憶部121及び回収装置情報記憶部122を参照して、保育園FC1に設置された回収装置10に関する設備情報や、使用済みの吸収性物品に対する処理結果や、回収装置10へ供給される処理剤であって、使用済みの吸収性物品を処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を管理する。
【0110】
他の例として、管理部132は、回収装置情報記憶部122を参照して、使用済みの吸収性物品の量を管理する。また、管理部132は、施設情報記憶部121を参照して、吸収性物品を使用する使用者の数を施設毎に管理する。また、管理部132は、施設情報記憶部121を参照して、使用済みの吸収性物品の回収に関する費用を施設毎に管理する。また、管理部132は、施設情報記憶部121を参照して、使用者によって使用される吸収性物品の在庫に関する在庫情報を管理する。
【0111】
(算出部133について)
算出部133は、回収情報に基づいて、リサイクルに対する貢献度合いを示すスコアを算出する。例えば、算出部133は、回収装置情報記憶部122に含まれる情報のうち、処理結果に関する情報に含まれる使用済みの吸収性物品の量に基づいて、スコアを算出する。
【0112】
より具体的な例を挙げると、算出部133は、使用済みの吸収性物品の量が「20 kg」である場合、スコア「0.5」と算出する。また、算出部133は、使用済みの吸収性物品の量が「60 kg」である場合、スコア「0.8」と算出する。このように、算出部133は、使用済みの吸収性物品の量が多いほど、スコアの値が高くなるような算出方法に基づいて、スコアを算出する。なお、かかる算出方法は、各種スコア算出方法に関する従来技術を用いることで実現可能である。
【0113】
(提供部134について)
提供部134は、各種情報を提供する。具体的には、提供部134は、リサイクル情報に基づいて、リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する。例えば、提供部134は、リサイクル情報に応じた回収スケジュールであって、リサイクル対象を回収するための回収スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ20に提供する。
【0114】
より具体的な例を挙げると、提供部134は、リサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品の量が所定の量以上である場合に、1週間後にリサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品を回収するといった回収スケジュールに関する情報を回収業者サーバ20に提供する。
【0115】
他の例として、提供部134は、リサイクル情報に応じた供給スケジュールであって、回収装置10へ供給される処理剤の供給スケジュールに関する情報を提供してもよい。より具体的な例を挙げると、提供部134は、リサイクル前処理が行われた回数が所定数以上である場合に、1週間後に、所定の量の処理剤を供給するといった供給スケジュールに関する情報を、処理剤を供給する供給業者に対して提供してもよい。
【0116】
なお、ここでいう供給業者は、如何なる供給業者であってもよく、例えば、管理装置100を管理する事業者によって指定された供給業者等である。
【0117】
また、提供部134は、リサイクル情報に応じた再処理に関する指示であって、回収装置10へリサイクル対象に対して再度、前処理を行う指示に関する情報を提供してもよい。より具体的な例を挙げると、提供部134は、リサイクル前処理が行われた回数が所定数未満である場合に、再度、リサイクル前処理を行う指示に関する情報を回収装置10に提供してもよい。
【0118】
また、提供部134は、リサイクル情報に基づいて、回収装置10の故障に関する情報を提供してもよい。より具体的な例を挙げると、提供部134は、回収装置10の故障に関する各種情報を取得した場合に、回収装置10を修理する修理業者に対して回収装置10の故障に関する各種情報を提供するとともに、修理業者に対して回収装置10を修理する修理依頼に関する情報を提供してもよい。
【0119】
(設定部135について)
設定部135は、施設において管理装置100によって提供されるサービスであって、管理装置100が実行する管理処理を含むサービスを利用する利用者に対して、所定の費用を設定する。例えば、設定部135は、施設情報記憶部121を参照して、施設IDによって識別される「F1」に対して、回収装置10を使用したことにより生じた費用「CS1」を設定する。そして、決済サーバ40は、設定部135によって設定された費用に対して決済処理が実行された場合、設定部135と連携して決済処理を実行する。
【0120】
〔5.処理手順〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る管理装置100が実行する管理処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る管理装置100が実行する管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0121】
図7に示すように、取得部131は、回収情報を取得する(ステップS101)。そして、管理部132は、回収情報に基づいて、各種情報を管理する(ステップS102)。そして、提供部134は、作業情報を提供する(ステップS103)。
【0122】
〔6.変形例〕
上述した管理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、管理装置100の他の実施形態について説明する。
【0123】
〔6-1.吸収性物品の使用場所〕
上記実施形態では、実施形態に係る管理装置100の取得部131が施設において使用者が使用した使用済みの吸収性物品に対するリサイクル前処理を行う回収装置10から、回収情報を取得する例について説明したが、これに限定されない。例えば、回収装置10は、施設外において使用者が使用した使用済みの吸収性物品に対して、リサイクル前処理を行う。この場合、取得部131は、回収情報を回収装置10から取得してもよい。
【0124】
〔6-2.回収装置の位置情報〕
上記実施形態で示した回収装置10は、さらに、GPS(Global Positioning System)センサ等の機能を有し、回収装置10の位置情報を検知してもよい。また、回収装置10は、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)の電波を用いて回収装置10の位置情報を推定してもよい。
【0125】
この場合、実施形態に係る管理装置100の取得部131は、回収装置10の位置情報を取得してもよい。これにより、管理装置100は、回収装置10の位置を施設と対応付けなくとも把握することができる。例えば、管理装置100は、特定の施設が近接して位置しないゴミ集積場所に回収装置10が位置する場合、回収装置10から位置情報を取得することができる。
【0126】
〔6-3.利用者に対するポイント付与〕
上記実施形態では、実施形態に係る管理装置100の設定部135が施設に対して、費用を設定する例について説明したが、これに限定されない。例えば、設定部135は、回収装置10に使用済みの吸収性物品を投入した回収装置10の利用者に対して所定の報酬をさらに設定してもよい。ここで、報酬とは、商品券として利用可能なクーポンや、電子マネーや、現金の代わりに利用可能なポイント等である。
【0127】
より具体的な例を挙げると、設定部135は、使用済みの吸収性物品の量に応じて、かかる量が大きいほど、高い金額を示すポイントを回収装置10の利用者に対して設定してもよい。これにより、実施形態に係る管理装置100の設定部135は、利用者に対して、リサイクルを行うための動機付けを行うことができる。
【0128】
〔6-4.使用済みの吸収性物品の素性〕
上記実施形態では、実施形態に係る管理装置100の提供部134がリサイクル情報に基づいて、リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する例について説明したが、これに限定されない。例えば、提供部134は、使用済みの吸収性物品の素性に基づく作業情報を提供する。
【0129】
より具体的な例を挙げると、吸収性物品がリサイクル可能な材料と、リサイクル不可能な材料とによって構成されるものとする。この場合、提供部134は、リサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品の量が所定の量以上である場合に、1週間後にリサイクル可能な材料を含むリサイクル対象を回収し、2週間後にリサイクル不可能な材料を含むリサイクル対象を回収する回収スケジュールに関する情報を回収業者サーバ20に提供してもよい。
【0130】
他の例として、リサイクル可能な材料を含むリサイクル対象と、リサイクル不可能な材料を含むリサイクル対象とが異なる回収業者によって回収されてもよい。例えば、提供部134は、リサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品の量が所定の量以上である場合に、1週間後にリサイクル可能な材料を含むリサイクル対象を回収する回収スケジュールに関する情報を第1回収業者に対して提供してもよい。また、提供部134は、リサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品の量が所定の量以上である場合に、2週間後にリサイクル不可能な材料を含むリサイクル対象を回収する回収スケジュールに関する情報を第2回収業者に対して提供してもよい。
【0131】
また、処理剤に応じて回収される回収スケジュールが異なってもよい。例えば、提供部134は、第1処理剤を用いてリサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品の量が所定の量以上である場合に、1週間後にリサイクル対象を回収する回収スケジュールに関する情報を回収業者サーバ20に提供してもよい。また、提供部134は、第2処理剤を用いてリサイクル前処理が行われた使用済みの吸収性物品の量が所定の量以上である場合に、2週間後にリサイクル対象を回収する回収スケジュールに関する情報を回収業者サーバ20に提供してもよい。
【0132】
このように、実施形態に係る管理装置100の提供部134は、使用済みの吸収性物品の素性に基づく作業情報を提供するため、使用済みの吸収性物品を効率的にリサイクルすることを促すことができる。
【0133】
〔6-5.吸収性物品の納入〕
上記実施形態では、実施形態に係る管理装置100の提供部134がリサイクル情報に基づいて、リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する例について説明したが、これに限定されない。例えば、提供部134は、リサイクル情報に基づいて、吸収性物品の納入に関する納入情報を、吸収性物品を配送する配送業者に対してさらに提供してもよい。
【0134】
例えば、納入情報は、リサイクル処理されたパルプ材が使用された吸収性物品であるか否かを示す情報や、吸収性物品の種別(例えば、オムツである場合、テープ型のおむつや、パンツ型のおむつ)や、吸収性物品の性別毎のサイズ等に関する情報を含む。
【0135】
例えば、テープ型のおむつの数が所定数以上、リサイクル前処理が行われたものとする。この場合、テープ型のおむつの在庫数が減少していると推定される。このため、提供部134は、テープ型のおむつを所定数納入するための納入情報を配送業者に対してさらに提供してもよい。このように、実施形態に係る管理装置100の提供部134は、リサイクル情報に応じて吸収性物品を適切に施設に対して納入させることができる。
【0136】
また、提供部134は、リサイクル情報に基づいて、リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報と、吸収性物品の納入に関する納入情報とを、吸収性物品を配送する配送業者に対して提供してもよい。この場合、吸収性物品を配送する配送業者は、作業情報と、納入情報とに基づいて、吸収性物品を配送する施設に対して、使用済みの吸収性物品の回収と、納入する吸収性物品の補充とを一緒に行う。
【0137】
これにより、配送業者が、各施設において必要となる新たな吸収性物品の配送を行いつつ、同施設にて使用済みの吸収性物品を同一のタイミングで回収することができる。このように、提供部134は、施設の事業者等の業務負担を低減することができる。
【0138】
また、提供部134は、作業情報と、納入情報とを吸収性物品を配送する配送業者に対して提供するため、管理装置100を管理する事業者に対して、使用済みの吸収性物品をどの施設から回収したのかといった情報を把握させることができる。また、提供部134は、管理装置100を管理する事業者に対して、どの施設から回収した使用済みの吸収性物品をリサイクル工場に輸送したかといった情報を把握させることができる。このように、提供部134は、管理装置100を管理する事業者に対して、吸収性物品の納入から回収までの一連の物流を把握させることができる。
【0139】
〔6-6.スコアの提供〕
上記実施形態では、実施形態に係る管理装置100の提供部134がリサイクル情報に基づいて、リサイクル対象に対する作業に用いるための作業情報を提供する例について説明したが、これに限定されない。例えば、提供部134は、算出部133によって算出されたスコアを施設の利用者や、施設事業者に対してさらに提供してもよい。
【0140】
また、提供部134は、算出部133によって算出された過去のスコアと、現在のスコアとの差に関する情報を施設における吸収性物品の使用者や、施設事業者に対して提供してもよい。例えば、算出部133は、過去の使用済みの吸収性物品の量に基づいて、第1スコアを算出する。また、算出部133は、現在の使用済みの吸収性物品の量に基づいて、第2スコアを算出する。そして、算出部133は、第1スコアと、第2スコアとを比較することで、第1スコアと、第2スコアとの差を算出する。そして、提供部134は、第1スコアと、第2スコアとの差に関する情報を施設における吸収性物品の使用者や、施設事業者に対して提供してもよい。
【0141】
〔6-7.リサイクル後の処理〕
また、リサイクル業者は、リサイクル前処理が行われた使用済みのおむつに対してリサイクル工場FO1にてリサイクル処理を行った後、リサイクル処理されることで得られたパルプ材を、管理装置100を管理する事業者に提供してもよい。この場合、リサイクル業者は、パルプ材を提供する代わりに所定の報酬を、管理装置100を管理する事業者から受けてもよい。
【0142】
〔6-8.回収依頼〕
また、施設サーバ30は、作業情報を受信してもよい。例えば、施設サーバ30は、受信した作業情報に従って、回収業者サーバ20に直接回収依頼を送信してもよい。
【0143】
〔6-9.吸収性物品〕
上記実施形態では、吸収性物品が、おむつである例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、吸収性物品は、生理用品や、軽度の失禁用のパッドや、尿取りパッドや、おしりふきや、ベッドシート等であってもよい。また、吸収性物品は、使用者を養護する親や、兄弟や、親族等の利用者が予め契約しているサブスクリプションサービスによって提供された吸収性物品であってもよい。
【0144】
ここで、上記サブスクリプションサービスについて簡単に説明する。例えば、利用者が親であり、使用者が子供であり、施設が保育園である場合に、親が子供を保育園に登園させるものとする。また、親が、サブスクリプションサービスを提供する事業者に対して、子供が使用するおむつのサブスクリプションサービスを契約するものとする。このとき、サブスクリプションサービスを提供する事業者が管理するサーバは、おむつを配送する配送業者へ、予め登録されている保育園に対して所定の量のおむつを配送する納入情報を配送業者が管理するサーバに提供する。これにより、配送業者は、予め登録されている保育園に所定の量のおむつを配送する。このようにして、保育園にて、子供は、おむつを使用することができる。このような場合、親は、保育園に子供を登園させる際に、おむつを持ち運ぶ必要がない。また、親は、サブスクリプションサービスを提供する事業者に対して、サービスの利用料を支払う。このため、保育園に対する支払いは発生しない。
【0145】
〔6-10.炭素化技術の適用〕
上記実施形態では、リサイクル前処理が回収装置10によって行われる例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、リサイクル前処理として炭素化技術を実施可能な炭素化装置が所定の装置として利用されてもよい。
【0146】
ここでいう炭素化技術とは、使用済みのおむつを炭素へ変換させることができる技術である。例えば、炭素化技術は、従来技術や、公知技術等によって実施される技術である。また、炭素化技術は、CO等の温室効果ガスを削減可能な温度領域(例えば、従来技術や公知技術で実施される温度領域よりも低い温度領域等)で実施される炭素化技術であってもよい。また、炭素化技術は、炭素化を促進させるための公知の薬剤や促進剤等の処理剤を使用した炭素化技術であってもよい。また、炭素化技術は、従来技術や公知技術で実施される炭素化に費やされる時間よりも短時間で炭素化が可能な炭素化技術であってもよい。
【0147】
また、炭素化技術は、リサイクル対象に応じて付加的な処理を同時に実施してもよい。例えば、炭素化技術は、リサイクル対象として使用済みのおむつに対して殺菌及び消臭等といった付加的な処理を実施し、使用済みのおむつの体積を減らしつつ、使用済みのおむつを炭素化してもよい。
【0148】
また、炭素化装置は、図3に示した回収装置10と同様の構成を有するものとする。例えば、炭素化装置は、通信部と、記憶部と、入出力部と、リサイクル前処理部と、制御部とを有する。また、制御部は、受信部と、リサイクル前処理制御部と、送信部とを有する。ここで、リサイクル前処理部が使用済みの吸収性物品に対して炭素化処理を行う。
【0149】
以下では、炭素化技術を実施可能な炭素化装置が回収装置10の代わりに保育園に導入される例を挙げつつ、管理装置100が実行する管理処理の一例について説明する。なお、炭素化装置は、保育園の施設内又は施設外の所定の場所に設定されるものとする。この場合、保育園において、子供によって使用された使用済みのおむつが保育士によって炭素化装置に投入される。続いて、炭素化装置は、保育士の所定の操作に基づいて、使用済みのおむつに対して炭素化処理を行う。
【0150】
例えば、管理装置100の取得部131は、回収情報を炭素化装置から取得する。より具体的な例を挙げると、取得部131は、回収情報として、炭素化装置によって炭素化処理された使用済みのおむつの個数に関する情報や、使用済みのおむつの種別に関する情報や、使用済みのおむつのサイズに関する情報を取得する。
【0151】
また、取得部131は、使用済みのおむつに対する処理結果や、炭素化装置へ供給される処理剤であって、使用済みのおむつを処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を取得してもよい。
【0152】
なお、使用済みのおむつに対する処理結果は、使用済みのおむつに対する処理が正常に行われたか否かに関する情報や、使用済みのおむつに対する処理が完了したか否かに関する情報や、所定の炭素化処理の工程に関する情報や、使用済みのおむつの量等である。
【0153】
続いて、管理装置100の管理部132は、回収情報に基づいて、各種リサイクル情報を管理する。例えば、管理部132は、リサイクル情報として、保育園に設置された炭素化装置に関する設備情報や、使用済みのおむつに対する処理結果や、炭素化装置へ供給される処理剤であって、使用済みのおむつを処理する際に使用される処理剤に関する処理剤情報を管理する。
【0154】
そして、管理装置100の提供部134は、リサイクル情報に基づいて、作業情報を回収業者サーバ20に提供する。例えば、提供部134は、リサイクル情報に応じた回収スケジュールであって、炭素化装置によって炭素化処理が行われた使用済みのおむつであるリサイクル対象を回収するための回収スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ20に提供する。
【0155】
より具体的な例を挙げると、提供部134は、炭素化処理が行われた使用済みのおむつの量が所定の量以上である場合に、1週間後に炭素化処理が行われた使用済みのおむつを回収するといった回収スケジュールに関する情報を作業情報として回収業者サーバ20に提供する。
【0156】
なお、ここでいう回収業者は、如何なる回収業者であってもよく、例えば、自治体に指定されている回収業者や、管理装置100を管理する事業者によって指定された回収業者等である。
【0157】
そして、回収業者は、リサイクル対象を回収する。例えば、回収業者は、回収業者サーバ20に提供された回収スケジュールに関する情報に従って、保育園に、リサイクル対象を回収しに行く。そして、回収業者は、保育園にて炭素化装置から、炭素化処理が行われた使用済みのおむつをリサイクル対象として回収する。
【0158】
続いて、回収業者は、炭素化処理が行われた使用済みのおむつをリサイクル工場に輸送する。そして、リサイクル工場のリサイクル業者は、使用済みのおむつから変換された炭素から、石油や、ポリエチレンや、ポリプロピレンや、高分子吸収材や、パルプ材等を生産する。また、リサイクル工場のリサイクル業者は、生産された高分子吸収材や、パルプ材等の材料からおむつを生産してもよい。
【0159】
なお、ここでいうリサイクル業者は、如何なるリサイクル業者であってもよく、例えば、自治体に指定されているリサイクル業者や、管理装置100を管理する事業者によって指定されたリサイクル業者や、回収業者によって指定されたリサイクル業者等である。
【0160】
このように、炭素化装置は、上記炭素化技術を利用することで、使用済みのおむつを炭素に変換する。続いて、回収業者は、変換された炭素を回収する。そして、回収業者は、変換された炭素を所定のリサイクル工場に搬送する。続いて、リサイクル業者は、変換された炭素を再利用することで、各種材料や、各種商品を生産する。このようにして、炭素化装置は、温室効果ガスであるCOを構成する炭素をリサイクルするカーボンリサイクルを実現することができる。これにより、炭素化装置は、カーボンリサイクルを促進することができるため、大気中に放出されるCOの削減に貢献することができる。
【0161】
なお、上記変形例では、炭素化装置による炭素化処理のみが施設にて実施される例を示したが、これに限定されない。例えば、回収装置10と、炭素化装置とが使用済みのおむつに対してそれぞれ前処理を実施してもよい。より具体的な例を挙げると、回収装置10は、使用済みのおむつに対して、おむつを構成する高吸水性樹脂に対して尿を分離するための塩化カルシウム等の処理剤を用いて、リサイクル前処理を行う。続いて、炭素化装置は、リサイクル前処理が行われたリサイクル対象に対して、炭素化処理を行ってもよい。
【0162】
また、上記変形例では、回収装置10と、炭素化装置とが異なる装置である例を示したが、これに限定されない。例えば、回収装置10と、炭素化装置とは、一つの装置であってもよい。
【0163】
また、上記変形例では、炭素化装置が使用済みのおむつに対して炭素化処理を行う例を示したが、炭素化装置は、使用済みのおむつの一部に対して炭素化処理を行ってもよい。例えば、使用済みのおむつのうち、排泄物による汚れが強い部分と、弱い部分とに分離可能であるものとする。この場合、保育士は、使用済みのおむつを排泄物による汚れが強い部分と、弱い部分とに分離する。続いて、保育士は、炭素化装置に排泄物による汚れが強い部分を投入する。そして、炭素化装置は、排泄物による汚れが強い部分に対して炭素化処理を行ってもよい。
【0164】
また、上記変形例では、提供部134がリサイクル情報に基づいて作業情報を回収業者サーバ20に提供する例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、提供部134は、炭素化処理に関する指示に関する情報を施設サーバ30に提供してもよい。この場合、保育士は、施設サーバ30に提供された炭素化処理に関する指示に関する情報を閲覧し、炭素化装置に対して、かかる指示が示す条件等を設定する所定の操作を行ってもよい。
【0165】
また、提供部134は、炭素化処理に関する指示に関する情報を炭素化装置に提供してもよい。この場合、炭素化装置は、かかる指示が示す条件等に基づいて、炭素化処理を実施する際に設定される各種パラメータを設定してもよい。
【0166】
また、上記変形例では、回収業者が、炭素化処理が行われたリサイクル対象を回収し、リサイクル工場に輸送する例を示したが、これに限定されない。例えば、炭素化処理が行われたリサイクル対象は、保育園によって消費されてもよい。より具体的な例を挙げると、保育園が花壇等を所有しているものとする。この場合、保育園に登園している子供や、保育士等が、炭素化処理が行われたリサイクル対象(例えば、炭等)を肥料として花壇にまくことで、炭素化処理が行われたリサイクル対象を消費してもよい。このように、子供が自身で使用した使用済みのおむつがどのようにリサイクルされるか体験することができる。
【0167】
〔6-11.炭素化処理に使用する処理剤の供給〕
また、提供部134は、保育園が、子供が使用するおむつのサブスクリプションサービスに登録されている場合、施設サーバ30から取得されたおむつの数に応じて、所定の量の処理剤を供給するといった供給スケジュールに関する情報を、処理剤を供給する供給業者に対して提供してもよい。
【0168】
上記例について、図8を用いて説明する。図8は、変形例に係る管理装置100が実行する管理処理の一例を示す図である。なお、図8に示すステップは、便宜上、自然人の行動等を含む。
【0169】
図8では、保育園FC1において子供CH1によって使用された使用済みのおむつに対して、炭素化装置10Aが炭素化処理(リサイクル前処理の一例)を行い、得られたリサイクル対象が回収業者RC1によって回収される例について説明する。また、炭素化装置10Aに対して、供給業者DE1によって炭素化処理のための処理剤が供給される例について説明する。
【0170】
ここで、図8には、炭素化装置10Aと、回収業者サーバ20と、供給業者サーバ50と、管理装置100とが含まれる。
【0171】
変形例に係る炭素化装置10Aは、図3に示した回収装置10と同様の構成を有するため、説明を省略する。
【0172】
また、変形例に係る供給業者サーバ50は、処理剤を供給する供給業者によって管理される情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、供給業者サーバ50は、管理装置100によって提供された作業情報を受付ける。そして、供給業者DE1は、作業情報に従って、保育園FC1に設置された炭素化装置10Aに対して、炭素化処理のための処理剤を供給する。
【0173】
図8に示すステップS1~S4は、図1に示すステップS1~S4と同一の処理であるため、図8に示すステップS1~S4に関する説明を省略する。図8では、サブスクリプションサービスに登録された保育園FC1の保育士TE1が、施設サーバ30に対して、使用したおむつの数を入力する。そして、管理装置100の取得部131は、入力されたおむつの数に関する情報を取得する。
【0174】
続いて、管理装置100の提供部134は、取得したおむつの数に基づいて、作業情報を供給業者サーバ50に提供する(ステップS11)。例えば、提供部134は、取得したおむつの数に応じた所定の量の処理剤を供給するといった供給スケジュールに関する情報を、作業情報として、供給業者サーバ50に提供する。
【0175】
より具体的な例を挙げると、提供部134は、取得したおむつの数に基づいて、供給する処理剤の量を算出する。続いて、提供部134は、算出した処理剤の量が所定の量である場合に、作業情報として、所定の量の処理剤を供給するといった供給スケジュールに関する情報を供給業者サーバ50に提供する。
【0176】
そして、供給業者DE1は、炭素化処理のための処理剤の配送や補充を行う(ステップS12)。例えば、供給業者DE1は、供給業者サーバ50に提供された供給スケジュールに関する情報に従って、保育園FC1に、炭素化処理のための処理剤を配送する。続いて、供給業者DE1は、保育園FC1に設置される炭素化装置10Aに、所定の量の処理剤の補充を行う。
【0177】
なお、このような場合、管理装置100の設定部135は、サブスクリプションサービスを利用する利用者に対して、所定の費用を設定してもよい。続いて、決済サーバ40は、設定部135によって設定された費用に対して決済処理が実行された場合、設定部135と連携して決済処理を実行してもよい。
【0178】
また、提供部134は、リサイクル情報に応じた供給スケジュールであって、炭素化装置10Aへ供給される処理剤の供給スケジュールに関する情報を提供してもよい。より具体的な例を挙げると、提供部134は、炭素化処理が行われた回数が所定数以上である場合に、1週間後に、所定の量の処理剤を供給するといった供給スケジュールに関する情報を、処理剤を供給する供給業者DE1に対して提供してもよい。また、提供部134は、回収情報に基づいて、1週間後に、所定の量の処理剤を供給するといった供給スケジュールに関する情報を、処理剤を供給する供給業者DE1に対して提供してもよい。
【0179】
また、提供部134は、炭素化装置10Aによって使用される処理剤の量に基づいて、処理剤が消費されるまでの日数と、供給する処理剤の量とを算出してもよい。
【0180】
また、提供部134は、取得したおむつの数だけでなく、各種情報に基づいて、供給する処理剤の量を算出してもよい。例えば、提供部134は、取得したおむつの数と、処理剤の在庫の量とに基づいて、供給する処理剤の量を算出してもよい。このような場合、提供部134は、算出した処理剤の量が所定の量未満である場合に、供給業者サーバ50に対して、供給が不要である旨、通知してもよい。一方、提供部134は、算出した処理剤の量が所定の量以上である場合に、供給業者サーバ50に対して、供給が必要である旨、通知してもよい。
【0181】
また、提供部134は、施設サーバ30から取得されたおむつの数に基づいて、おむつの納入に関する納入情報を、おむつを配送する配送業者に対してさらに提供してもよい。
【0182】
〔6-12.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0183】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。
【0184】
また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0185】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、管理部は、管理手段や管理回路に読み替えることができる。
【0186】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る回収装置10や、炭素化装置10Aや、回収業者サーバ20や、施設サーバ30や、決済サーバ40や、供給業者サーバ50や、管理装置100は、例えば、図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0187】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0188】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0189】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0190】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0191】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が管理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。
【0192】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0193】
N ネットワーク
1 管理システム
10 回収装置
11 通信部
12 記憶部
13 入出力部
14 リサイクル前処理部
15 制御部
16 受信部
17 リサイクル前処理制御部
18 送信部
20 回収業者サーバ
30 施設サーバ
40 決済サーバ
50 供給業者サーバ
10A 炭素化装置
100 管理装置
110 通信部
120 記憶部
121 施設情報記憶部
122 回収装置情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 管理部
133 算出部
134 提供部
135 設定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9