(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-07
(45)【発行日】2024-06-17
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3205 20060101AFI20240610BHJP
H01L 21/768 20060101ALI20240610BHJP
H01L 23/522 20060101ALI20240610BHJP
H01L 23/532 20060101ALI20240610BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20240610BHJP
【FI】
H01L21/88 T
H01L21/88 A
H01L21/90 N
H01L23/12 501P
(21)【出願番号】P 2020017209
(22)【出願日】2020-02-04
【審査請求日】2022-09-07
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】308033711
【氏名又は名称】ラピスセミコンダクタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】進藤 正典
【審査官】早川 朋一
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-111073(JP,A)
【文献】特開2005-026678(JP,A)
【文献】特開2001-351972(JP,A)
【文献】特開2000-183214(JP,A)
【文献】特開2000-353716(JP,A)
【文献】特開2006-245159(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3205-21/3215
H01L 21/60-21/607
H01L 21/768
H01L 23/12
H01L 23/48-23/50
H01L 23/52-23/538
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁膜を介して半導体基板の表面に延在する導電体で形成された配線と、
前記配線を含む前記半導体基板の表面を被覆する絶縁層と、を含む半導体装置において、
前記配線の上面から前記半導体基板の表面まで至る空隙を設け
、
前記空隙の内部には気体が充填されており、
前記空隙が、直径10マイクロメートル以下の円形形状および1辺が10マイクロメートル以下の正方形形状のいずれかの形状である
半導体装置。
【請求項2】
前記半導体基板の前記表面の側に回路素子が形成された
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記空隙が前記回路素子の上部に設けられた
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記配線上の前記絶縁層に形成された開口部と、
前記開口部に形成されるとともに前記配線に接続された柱状端子と、をさらに含み、
前記柱状端子の下部に前記空隙が設けられていない
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
複数の前記空隙を含み、
複数の前記空隙がアレイ状に設けられた
請求項1から請求項
4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置、特に配線に発生した熱応力に起因する不具合が抑制された半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、配線に生ずる応力(ストレス)を問題とした文献として、例えば特許文献1が知られている。特許文献1では、チップサイズパッケージ(以下、「CSP」。CSP:Chip Size Package)において、Cu配線は、CSP実装時の温度サイクルテスト等の環境下で、メタル・ポストと相乗して、その直下にあるLSIのトランジスタに大きなストレスを与え、トランジスタ特性を劣化させる懸念があるとしている。そして、特許文献1に係るチップサイズパッケージは、金属電極パッドに接続され、チップ表面に延在するCuから成る配線層と、この配線層を含むチップ表面を被覆する絶縁層と、配線層上の絶縁層に形成された開口部と、この開口部に形成された柱状端子とを具備するチップサイズパッケージにおいて、配線層に複数のスリットを設けたことを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図5は、従来技術に係るCSPにおいて一般的に用いられている上記柱状端子、およびその周辺の構成を示している。
図5に示すように、従来技術に係るCSPでは、半導体基板(図示省略)上に形成された回路素子領域11を備え、回路素子領域11上に形成されたパッド15、パッシベーション膜19、パッシベーション膜19上に形成された絶縁膜12、絶縁膜12上に形成された再配線としての配線13、および配線13上に形成されたモールド樹脂14を備えている。配線13は、例えば銅(Cu)等の導電体を用いて形成される。パッシベーション膜19のパッド15の位置には開口が設けられ、パッド15は該開口から露出している。
【0005】
配線13は一端がパッド15に接続され、予め定められた方向に延伸させて形成されている。配線13の他端には上記柱状端子に相当する柱状体20が形成され、柱状体20は、端子17、およびはんだバンプ21を含んで構成されている。柱状体20は外部に開放され、はんだバンプ21によって例えばプリント板上に実装される。つまり、配線13は、回路素子領域11と図示を省略する配線によって接続されたパッド15と、柱状体20とを中継し、この中継によって回路素子領域11が外部と接続される。
【0006】
ところで、CSPに限らず、半導体装置一般の信頼性試験の一つとして、温度サイクル試験がある。温度サイクル試験とは、CSP等を実装したプリント板を恒温槽に入れ、例えば-40℃~+85℃の範囲の環境温度に晒したのち、特性試験を行って、不良の有無を確認する試験である。従来、CSPを搭載したプリント板に温度サイクル試験を実施すると、電気的特性不良が発生する場合があった。これは、回路素子領域11上に形成された、パッシベーション膜19、絶縁膜12、配線13、モールド樹脂14等の積層体において、熱膨張係数の差に起因する熱応力が発生し、当該熱応力が回路素子領域11にまで印加され、回路素子領域11に形成された回路素子の特性を変動させるためである。
【0007】
上記のような熱応力は、特に
図5に示す領域X、すなわち、パッド15から端子17に至る領域で発生しやすい。従って、従来技術では、例えば、再配線としての配線13の下部には回路素子領域11を設けない等の工夫によって特性不良の発生を抑制していた。しかしながら、このような配線ルールも対策として十分なものではなく、該対策によっても特性変動が発生する場合があった。さらに、このような配線ルールはCSPの設計おいてレイアウト上の大きな制約となり、特に集積度が上昇している昨今のCSPにおいては、上記熱応力の問題の根本的な解決が望まれていた。
【0008】
本発明は、上記の事情を踏まえ、回路素子上に形成された配線層を有する半導体装置において、熱応力の発生に起因する不具合が抑制された半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係る半導体装置は、絶縁膜を介して半導体基板の表面に延在する導電体で形成された配線と、前記配線を含む前記半導体基板の表面を被覆する絶縁層と、を含む半導体装置において、前記配線の上面から前記半導体基板の表面まで至る空隙を設け、前記空隙の内部には気体が充填されており、前記空隙が、直径10マイクロメートル以下の円形形状および1辺が10マイクロメートル以下の正方形形状のいずれかの形状である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、回路素子上に形成された配線層を有する半導体装置において、熱応力の発生に起因する不具合が抑制された半導体装置を提供することが可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態に係る半導体装置の構成の一例を示す裏面平面図である。
【
図2】実施の形態に係る半導体装置の接続構造を示す、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【
図3】比較例に係る半導体装置の接続構造を示す、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【
図5】従来技術に係る半導体装置の柱状体、および該柱状体の周辺の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明では、本発明に係る半導体装置をCSPに適用した形態を例示して説明する。また、再配線の構成は
図5に示す従来技術と同様なので、必要な場合は
図5を参照することとして、詳細な説明を省略する。
【0014】
図1は、CSPとしての半導体装置10の裏面の平面図を示している。
図1に示すように、半導体装置10は、回路素子領域11、パッド15、端子17、およびパッド15と端子17とを接続する配線13を含んで構成されている。ただし、
図1では、後述する空隙18の図示を省略している。
【0015】
回路素子領域11は、半導体装置10の目的とする機能を実現するためのトランジスタ、ダイオード等の能動デバイスや、抵抗、コンデンサ等の受動デバイスが配置された領域である。
【0016】
パッド15は、導電体で形成された外部との接続領域であり、導電体で形成された図示を省略する配線によって回路素子領域11に接続されている。配線13は、導電体で形成されたいわゆる再配線であり、パッド15と図示を省略する外部との接続用の端子17に接続されている。
図1に示す例では、符号「A」が付された回路素子領域11aが図示を省略する配線によってパッド15まで引き出され、配線13を介して符号「A」が付された端子17まで延伸され、端子17を介して回路素子領域11aが外部と接続される。その際、配線13を回路素子領域11の上部に配置させることができる点が、本実施の形態に係る半導体装置10の一つの特徴であるが、その詳細については後述する。
【0017】
本実施の形態に係る端子17は、一例といて断面が略円形の柱状体とされ、端子17の上面には、半導体装置10をプリント板等に実装する場合の溶着部材であるはんだバンプ(図示省略)設ける場合もある。つまり、本実施の形態に係る半導体装置10として、端子17の上面にはんだバンプを形成する形態と、形成しない形態の2つの形態があり得る。
【0018】
ここで、プロセス処理を終えたウエハの半導体回路表面のパッド(パッド15に相当)は、パッシベーション層(
図5に示すパッシベーション膜19に相当)の開口部を通して開放されている。通常のパッケージでは、ウエハをダイシングして取得したベアチップを、プリント板等の搭載面にボンディング等によって接続する。一方、CSPではダイシング前に接続構造がチップの上に構築される。本実施の形態において、「接続構造」とは、再配線によってパッドから端子まで接続された構造を意味する。該接続構造では、半導体回路表面のパッドに導電体の再配線層(配線13に相当)を形成し、再配線層上の接続部(端子17に相当)を残して封止樹脂で表面を封止する。必要に応じ、接続部に半球状のはんだバンプ等を形成する。
【0019】
ここで、上述したように、CSPの場合、特に柱状形状の端子を含む接続構造を構成する積層構造において熱応力が発生し、当該熱応力によって回路素子領域11内の回路素子にダメージを与え、回路素子領域11の特性を変化させる場合があった。そこで本実施の形態では、半導体装置10の回路素子領域11が形成された回路面上の再配線に、回路面まで到達する空隙(エアギャップ)を設けることとした。当該空隙は、再配線の下部に形成された絶縁膜を貫通する。このことにより、接続構造を構成する積層構造において発生する応力が分散されるので、本実施の形態に係る半導体装置10によれば、回路素子上に形成された配線層を有する半導体装置において、熱応力の発生に起因する不具合が抑制された半導体装置、および半導体装置の製造方法を提供することが可能となる。
【0020】
図2を参照して、本実施の形態に係る半導体装置10における接続構造について説明する。
図2(a)は半導体装置10の接続構造の平面図を示しており、パッド15と端子17とが配線13によって接続されている。ただし、
図2(a)ではモールド樹脂14の図示を省略している。
図2(a)に示すように、半導体装置10では、配線13が形成された領域の一部に、空隙18-1、18-2、18-3、および18-4(以下、総称する場合は「空隙18」)を設けられている。
図2(b)は、空隙18の断面を示しており、
図2(b)に示すように、空隙18は配線13の上面から絶縁膜12の下部まで、配線13および絶縁膜12を貫通して設けられている。本実施の形態に係る空隙18の内部には空気が充填されている。つまり、空隙18の内部には固体の物質を充填しないことが好ましい。一方、気体であれば差し支えないので、例えば窒素等を封入してもよい。
【0021】
図2(b)に示す符号「S1」、「S2」、および「S3」は、接続構造を構成する積層構造において発生した熱応力が印加される可能性のある応力印加領域を示している。
図2(b)に示すように、空隙18の存在によって、従来技術に係る接続構造を構成する積層構造の全体に近い領域で一様に発生する応力印加領域を分散するころができるので、本実施の形態に係る半導体装置10によれば、応力の回路素子領域11に及ぼす影響を緩和することができる。
【0022】
図3は、比較例に係る接続構造を示している。
図3(a)は当該接続構造の平面図であり、
図3(b)は断面図である。
図3(a)は、
図2(a)に示す本実施の形態に係る接続構造から空隙18を除いたものである。
図3(b)に示すように、比較例に係る接続構造は空隙18を備えていないので、応力印加領域S0が、配線13の下部全体となっている。従って、熱応力が回路素子領域11に及ぼす影響が、本実施の形態に係る接続構造と比較して大きい。
【0023】
ここで、本実施の形態に係る半導体装置10の特徴の一つとして、
図1に示すように、配線13を回路素子領域11の上部に配置させることができる点が挙げられる。
図1では省略しているが、
図1に示す配線13の領域の一部には空隙が形成されている。従って、接続構造を構成する積層構造における熱応力が緩和されているので、配線13を回路素子領域11の上部に(回路素子領域11を跨いで)配置させることができる。半導体装置10ではこのように配線13を形成することができるので、比較例に係る半導体装置に比較して、配線のレイアウトの自由度が増す。
【0024】
ここで、パッド15は、通常半導体装置10の周辺の回路素子が形成されない領域に配置される。例えば
図1に示す例の場合、回路素子領域11aと接続されたパッド15は、半導体装置10の辺に沿う領域に配置される。この際、CSPのピン配置の都合上、端子17は辺L2に沿う領域に配置させたい場合がある。このような状況下においても、半導体装置10では、
図1に示すように、辺L1に沿う位置に配置されたパッド15に配線13を接続し、回路素子領域11を跨いで延伸させて、辺L2に沿う位置に配置された端子17と接続することができる。このように、本実施の形態に係る半導体装置10によれば、比較例に係る半導体装置と比較して、配線の自由度が格段に向上する。
【0025】
図4は、比較例に係る半導体装置100の裏面の平面図を示している。
図4に示す平面図では、回路素子領域11、およびパッド15が、
図1に示す半導体装置10と同じ位置に配置されている。パッド15は配線22によって回路素子領域11aに接続されている。ここで、半導体装置100は空隙18を備えていないので、回路素子領域11を跨いで配線13を配置させることができない。そのため、端子17は辺L1に沿った領域に配置させざるを得ず、辺L2に沿った領域(
図4で点線円で示された部分)に配置させることができない。この場合、例えば、半導体装置100を実装するプリント板のパターン等で対応せざるを得ず、半導体装置100のピン配置上大きな制約となる。
【0026】
なお、
図2(a)では、配線13の領域に4個の空隙18を設ける形態を例示して説明したが、空隙18の数には特に制限はない。ただし、空隙18の数を多くするほど配線13の抵抗が増加するので、半導体装置10の電気的特性に与える影響(端子17を通過する信号の振幅等への影響)を勘案して空隙18の個数を設定してもよい。換言すれば、電気的特性に影響を与えない範囲で、正方形形状の空隙18をできる限り多く配置させるのがより好ましい。この際、空隙18をアレイ状、あるいは千鳥状に配置させてもよい。
【0027】
一方、空隙18の大きさは、平面視における形状が正方形形状の場合、1辺の長さを10μm以下、平面視における形状が円形形状の場合、直径を10μm以下とするのが好ましい。空隙18の大きさをこの程度の大きさとすることにより、半導体装置10の製造工程において、モールド樹脂14が空隙18の内部に充填されることが抑制されるので、好ましい。一方、空隙18の大きさの下限については、熱応力の効率的な分散、製造プロセス上の制約等を勘案して設定してよいが、上記1辺の長さまたは直径を例えば5μm以上とすることができる。
【0028】
半導体装置10において形成される、空隙18を有する配線13の幅について説明する。半導体装置10の用途によっても異なるが、特に熱応力が問題となる場合(例えば、電源系の半導体装置の場合)には、配線13の幅は例えば端子17の台座と同程度の幅とされる。一例として、端子17の直径が200μm程度の場合、台座の直径は220μm程度となるので、空隙18を除いた配線幅として約220μm確保できるように設定する。
一方、配線幅の最小値については、例えば配線13とパッド15の接続部で最小となるので、一例として空隙18を除いた配線幅として約40μm程度の幅が必要となる。また、空隙18と空隙18との間隔(すなわち、空隙18の密度)については、半導体装置10の用途によって異なるが、例えば端子17を通過する駆動電圧に対して最適な配線面積が確保できるようシミュレーション等を用いて設定する。
【0029】
次に、本実施の形態に係る半導体装置10の製造方法について説明する。なお、以下の説明においては、半導体基板(図示省略)の回路面において、パッド15、パッシベーション膜19の形成まで完了している、すなわち、ウエハに対するプロセス処理が完了し、再配線工程前の段階にあるものとする。
【0030】
まず、絶縁膜12(下層絶縁膜)を形成する。すなわち、絶縁膜となる、例えば熱硬化性の材料を回路面に形成し、フォトリソグラフィによってパターニングする。その後熱硬化を実行する。本工程に係るパターニング工程では、パッシベーション膜19、絶縁膜12に空隙を形成するパターニングも行う。
【0031】
次に、絶縁膜12の上部に、再配線である配線13を形成する。すなわち、シード層となる導体を回路面に形成し(図示省略)、フォトリソグラフィによってパターニングする。その後、回路面にレジストを塗布してマスクを形成し、Cuによるメッキを行って配線13を形成する。その後、用いたレジストを除去する。本工程に係るパターニング工程では、配線13に空隙を形成するパターニングも行う。
【0032】
次に、端子17を形成する。すなわち、フォトリソグラフィによりCuメッキを施して、配線13上に端子17を形成する。その後、マスクに用いたレジストを除去する。
【0033】
次に、モールド樹脂14を形成する。すなわち、モールド樹脂14となる、例えば熱硬化性の樹脂を回路面に形成し、その後熱硬化を実行する。
【0034】
次に、はんだバンプ21を形成する。すなわち、回路面にはんだを印刷してリフローを行う。なお、はんだバンプ21を用いず端子17を直接開放する形態の半導体装置10では、本工程を省略する。
【0035】
ここで、従来技術に係る半導体装置の製造方法と、本実施の形態に係る半導体装置10の製造方法の違いは、本実施の形態に係る半導体装置10の製造方法においては、下層絶縁膜(絶縁膜12)、再配線(配線13)を形成する工程において、同時に空隙18を形成する点である。このことにより、従来技術に係る半導体装置の製造方法の工程数を増やすことなく、空隙18を形成することができる。
【0036】
なお、上記実施の形態では、空隙18の平面視での形状を、正方形形状、円形形状とする形態を例示して説明したが、熱応力分散の効率等を勘案して、長方形形状、楕円形形状等、適宜な形状を採用することができる。
【符号の説明】
【0037】
10、100 半導体装置
11、11a 回路素子領域
12 絶縁膜
13 配線
14 モールド樹脂
15 パッド
17 端子
18、18-1、18-2、18-3、18-4 空隙
19 パッシベーション膜
20 柱状体
21 はんだバンプ
22 配線
L1、L2 辺
S0、S1、S2、S3 応力印加領域
X 領域