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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】分析装置のカラムカートリッジ
(51)【国際特許分類】
   G01N 30/60 20060101AFI20240611BHJP
   G01N 30/54 20060101ALI20240611BHJP
【FI】
G01N30/60 Q
G01N30/54 E
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023500558
(86)(22)【出願日】2021-12-07
(86)【国際出願番号】 JP2021044932
(87)【国際公開番号】W WO2022176328
(87)【国際公開日】2022-08-25
【審査請求日】2023-06-09
(31)【優先権主張番号】P 2021025673
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】501387839
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテク
(74)【代理人】
【識別番号】110001829
【氏名又は名称】弁理士法人開知
(72)【発明者】
【氏名】清水 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】渡部 祥人
(72)【発明者】
【氏名】飯島 夢生
(72)【発明者】
【氏名】山村 周平
(72)【発明者】
【氏名】橋本 雄一郎
【審査官】高田 亜希
(56)【参考文献】
【文献】特開昭49-15239(JP,A)
【文献】特開2011-133453(JP,A)
【文献】特開2016-101556(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0033271(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 30/00 - 30/96
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体クロマトグラフに用いられる分析カラムが収容される金属ブロックと、前記金属ブロックを収容するハウジングとを有する、分析装置のカラムカートリッジにおいて、
前記金属ブロックは、前記分析カラムの収容空間に連通する複数の孔が形成され、
前記ハウジングは、前記金属ブロックに形成された前記複数の孔に対向する位置に複数の窓部が形成されており、
前記窓部および当該窓部に対向する前記孔を介して、カラムカードリッジ外部の温度検出用装置のプローブまたは当該温度検出用装置から発生された赤外線により前記分析カラムの温度が検出されることを特徴とする分析装置のカラムカートリッジ。
【請求項2】
請求項1に記載の分析装置のカラムカートリッジにおいて、
前記ハウジングは、ハウジング上部と、ハウジング下部とを有し、前記金属ブロックは、金属ブロックは、前記ハウジング上部と対向して配置される金属ブロック上部と、前記ハウジング下部と対向して配置される金属ブロック下部とを有し、前記分析カラムは、前記金属ブロック上部と前記金属ブロック下部との間に配置され、前記複数の孔は、前記金属ブロック上部に形成され、前記複数の窓部は、前記ハウジング上部に形成されていることを特徴とする分析装置のカラムカートリッジ。
【請求項3】
請求項2に記載の分析装置のカラムカートリッジにおいて、
前記温度検出用装置のプローブは複数の棒状の温度センサプローブであり、前記複数の棒状の温度センサプローブは、前記ハウジング上部に形成された前記複数の窓部に挿入されて、前記金属ブロック上部に形成された前記複数の孔に挿入され、前記分析カラムの温度が検出されることを特徴とする分析装置のカラムカートリッジ。
【請求項4】
請求項2に記載の分析装置のカラムカートリッジにおいて、
前記温度検出用装置は赤外線温度センサであり、前記赤外線温度センサから発生された赤外線が、前記ハウジング上部に形成された前記窓部を通過し、前記金属ブロック上部に形成された前記孔を通過して、前記分析カラムの温度が検出されることを特徴とする分析装置のカラムカートリッジ。
【請求項5】
請求項3に記載の分析装置のカラムカートリッジを備え、
前記複数の棒状の温度センサプローブが検出した温度を表示する表示装置を備えることを特徴とする分析装置。
【請求項6】
請求項4に記載の分析装置のカラムカートリッジを備え、
前記赤外線温度センサが検出した温度を表示する表示装置を備えることを特徴とする分析装置。
【請求項7】
請求項2に記載の分析装置のカラムカートリッジにおいて、
前記ハウジング上部には、取っ手部が形成され、前記複数の窓部の一部は、前記取っ手部が形成されている位置に形成されることを特徴とする分析装置のカラムカートリッジ。
【請求項8】
請求項4に記載の分析装置のカラムカートリッジにおいて、
前記複数の窓部を覆う赤外線を透過する遮蔽部材を備え、前記赤外線温度センサから発生された赤外線が、前記遮蔽部材及び前記ハウジング上部に形成された前記窓部を通過し、前記金属ブロック上部に形成された前記孔を通過して、前記分析カラムの温度が検出されることを特徴とする分析装置のカラムカートリッジ。
【請求項9】
請求項5に記載の分析装置において、
前記金属ブロック下部は、前記分析カラムに接触して熱を伝える伝熱部を有し、前記表示装置は、前記複数の棒状の温度センサプローブが検出した温度に基づいて、前記分析カラムと前記伝熱部とに接触異常が発生しているか否かを判断し、接触異常が発生していると判断した場合は、接触異常を表示することを特徴とする分析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試料を分析する分析装置のカラムカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
分析カラムを用いた分析方法として液体クロマトグラフがある。分析カラムはシリカゲルやポリマーゲル等の母材に、各種官能基が結合した粒子の充填材を、円筒状の細長い容器に高圧で充填したものである。
【0003】
液体クロマトグラフは、移動相として液体を用いる。一般的に液体クロマトグラフでピーク形状のよい結果を得るためには、分析カラムを最適温度に温調することが必要である。分析カラム内の移動相の温度が上昇するにつれて、移動相の粘度が減少することで圧力が減少する。
【0004】
このため、液体クロマトグラフの分析カラムは、カラムオーブン庫内に保持し、カラムの温調が必須である。
【0005】
特許文献1には、2本の分析カラムと、ヒータと、温度センサとが収容されたカラムカートリッジが開示されている。
【0006】
特許文献1に記載のカラムカートリッジでは、ひとつのカラムカートリッジに2本の分析カラムが搭載されるため、少なくとも2本の分析カラムごとにカラムカートリッジを取扱うことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】WO2012/058515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の技術では、カラムカートリッジ内の分析カラムの1本が性能劣化または詰まった場合に、性能劣化等した分析カラムを交換する必要がある。
【0009】
この場合、カラムカートリッジごと交換する必要があり、まだ使用可能なカラム、ヒータ及び温度センサを破棄する無駄が生じ、省資源、低コスト化に反することになる。
【0010】
また、カラムカートリッジを廃棄する際には、カラムカートリッジを分解し、分析カラム、ヒータ、温度センサ、電子部品等を分別しなければならず、煩雑な作業を行う必要がある。
【0011】
カラムカートリッジ内からヒータや温度センサを省略すると、分析カラムの温調が困難となるため、カラムカートリッジ内から単にヒータや温度センサを省略することはできない。
【0012】
本発明の目的は、省資源及び省コスト化が可能でありながら、分析カラムの温調が可能な、分析装置のカラムカートリッジを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
【0014】
分析装置のカラムカートリッジは、液体クロマトグラフに用いられる分析カラムが収容される金属ブロックと、前記金属ブロックを収容するハウジングとを有する。金属ブロックは、分析カラムの収容空間に連通する複数の孔が形成され、ハウジングは、金属ブロックに形成された複数の孔に対向する位置に複数の窓部が形成されている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、省資源及び省コスト化が可能でありながら、分析カラムの温調が可能な、分析装置のカラムカートリッジを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施例1におけるカラムカートリッジの外観斜視図である。
図2図1に示したカラムカートリッジの上面図である。
図3図1に示したカラムカートリッジの底面図である。
図4図1に示したカラムカートリッジの分解斜視図である。
図5図1に示したカラムカートリッジの分解断面図である。
図6図1に示したカラムカートリッジの断面図である。
図7】カラムカートリッジ内部の分析カラムの温度を測定する一例の説明図である。
図8】カラムカートリッジ内部の分析カラムの温度を測定する一例の説明図である。
図9】カラムカートリッジ内部の分析カラムの温度を測定する一例の説明図である。
図10図9に示したA部分の拡大図である。
図11】カラムカートリッジ内部の分析カラムの温度を測定する他の例の説明図である。
図12】カラムカートリッジ内部の分析カラムの温度を測定する他の例の説明図である。
図13】実施例2の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例
【0018】
(実施例1)
以下、本発明の実施例1について図1から図12を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1は、実施例1における、分析装置(液体クロマトグラフ)のカラムカートリッジ1の外観斜視図である。図1において、カラムカートリッジ1は、樹脂製のハウジング上部2と、樹脂製のハウジング下部3とを備える。ハウジング上部2と、ハウジング下部3とにより、ハウジングが形成される。ハウジング上部2の上面には、取っ手部(突部)5が形成されている。ハウジング上部2とハウジング下部3との間には、流路口4が形成されている。この流路口4に移動相が流入される。
【0020】
図2は、カラムカートリッジ1の上面図である。図2において、カラムカートリッジ1におけるハウジング上部2の上面には、温度検出用の窓部6A、6B、6C、6D及び6Eが形成されている。これらは、後述する円柱形状の分析カラム10の収容空間まで連通している。また、窓部6A、6B、6C、6D及び6Eは、分析カラム10の長手方向に沿って配列されている。一部の窓部6B、6C及び6Dは取っ手部5が形成されている位置に形成されている。
【0021】
窓部6A、6B、6C、6D及び6Eの径は、約1.4mm以下が望ましい。
【0022】
図3は、カラムカートリッジ1の底面図である。図3において、ハウジング下部3の底面には、開口3Aが形成され、この開口3Aに後述する金属ブロック下部7の伝熱部7Aが挿入され、ハウジング下部3の外部に露出している。この伝熱部7Aは、熱源(図示せず)と接触し、分析カラム10に熱を伝える。
【0023】
図4は、カラムカートリッジ1の分解斜視図である。図4において、ハウジング上部2とハウジング下部3との間には、金属ブロック上部8と、金属ブロック下部7とが配置されている。これら、金属ブロック上部8及び金属ブロック下部7は、アルミニウム等の熱伝導率が高い金属製である。金属ブロック上部8と、金属ブロック下部7とにより金属ブロックが形成される。
【0024】
金属ブロック上部8は、ハウジング上部2に対向して配置され、金属ブロック下部7に対向して配置される。
【0025】
また、金属ブロック上部8と金属ブロック下部7との間には、分析カラム10が配置されている。分析カラム10は、流路口4と流路口9との間に配置され、内部に移動相等の液体が流入され、流出される。
【0026】
図5は、カラムカートリッジ1の分解断面図である。図5において、金属ブロック上部8の上面には、複数の孔11A、11B、11C、11D及び11Eが形成されている。これら孔11A、11B、11C、11D及び11Eは、窓部6A、6B、6C、6D及び6Eと対向する位置に形成されている。
【0027】
孔11A、11B、11C、11D及び11Eの径は、約0.8mm以下が望ましい。
【0028】
図6は、カラムカートリッジ1の断面図である。図6において、上述したように、孔11A、11B、11C、11D及び11Eが、窓部6A、6B、6C、6D及び6Eと対向する位置に形成されている。
【0029】
図7は、カラムカートリッジ1内部の分析カラム10の温度を測定する一例の説明図である。図7において、棒状の温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eは、ハウジング上部2の上面に形成された窓部6A、6B、6C、6D及び6Eに挿入される。
【0030】
温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eの径は、約0.7mm以下が望ましい。
【0031】
図8は、温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eが、窓部6A、6B、6C、6D及び6Eに挿入され、温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eの先端部が、分析カラム10の収容空間まで到達した状態を示す図である。
【0032】
温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eが測定した分析カラム10の温度は、表示装置19に表示される。温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eにより、分析カラム10を伝熱しながら、かつ、分析カラム10内に送液をしながら、分析カラム10内の移動相の流れ方向に対して、温度差、温度勾配を確認することができる。
【0033】
温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eと、表示装置19とは、無線で温度検出信号を送受してもよいし、有線で温度検出信号を送受してもよい。
【0034】
また、温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eのそれぞれに温度表示部を有していてもよい。
【0035】
図9は、カラムカートリッジ1内部の分析カラム10の温度を測定する一例の説明図であり、カラムカートリッジ1の断面を示している。図10は、図9に示したA部分の拡大図である。温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eは、窓部6A、6B、6C、6D及び6Eを通過し、金属ブロック上部8に形成された孔11A、11B、11C、11D及び11Eに挿入される。
【0036】
図10は、温度センサプローブ15Aが孔11Aに挿入された状態を示している。温度センサプローブ15B、15C、15D及び15Eは、温度センサプローブ15Aと同様に、孔11B、11C、11D及び11Eに挿入される。
【0037】
温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eの先端は、分析カラム10の表面に接触させることができる。
【0038】
温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15Eにより分析カラム10の長手方向の5か所の温度を検出することができる。分析カラム10の長手方向の5か所の温度を検出することにより、分析カラム10全体の温度分布を検知することができ、規定の温度で平衡化したか否かを判断することができる。また、金属ブロック下部7の伝熱部7Aと分析カラム10とに接触異常が発生している場合には、これを検出することができる。
【0039】
図11及び図12は、カラムカートリッジ1内部の分析カラム10の温度を測定する他の例の説明図である。
【0040】
図11及び図12は、赤外線温度センサ17から発生された赤外線は、窓部6Cを通過し、金属ブロック上部8に形成された孔11Cに到達した状態を示している。赤外線温度センサ17を図11及び図12に示した状態から移動させ、赤外線温度センサ17から発生された赤外線を他の窓部6A、6B、6D、6Eを通過し、金属ブロック上部8に形成された孔11A、11B、11D及び11Eを通過して、分析カラム10に到達し、分析カラム10の温度を検出することができる。
【0041】
図11及び図12には図示を省略したが、図8に示した例と同様に、表示装置19に分析カラム10の温度が表示される。
【0042】
本発明の実施例1による、分析装置のカラムカートリッジ1は、樹脂製のハウジング上部2と、樹脂製のハウジング下部3と、熱伝導率が高い金属製の金属ブロック上部8と、伝熱部7Aを有し、熱伝導率が高い金属製の金属ブロック下部7と、を備え、ハウジング上部2には、複数の温度検出用窓部6A、6B、6C、6D及び6Eが形成され、金属ブロック上部8と金属ブロック下部7との間に分析カラム10が配置されるように構成されている。
【0043】
伝熱部7Aは、カラムカートリッジ1外部の熱源(図示せず)に接触し、金属ブロック上部8と金属ブロック下部7との間に配置された分析カラム10に接触して熱を伝える。複数の温度検出用窓部6A、6B、6C、6D及び6Eを用いて、温度検出用装置(温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15E又は赤外線温度センサ17)により、金属ブロック上部8と金属ブロック下部7との間に配置された分析カラム10の温度を検出することができる。
【0044】
よって、カラムカートリッジ1内に、ヒータ、温度センサ及び電子部品を収容する必要が無く、省資源及び省コスト化が可能でありながら、分析カラムの温調が可能な、分析装置のカラムカートリッジを実現することができる。
【0045】
また、カラムカートリッジ1を廃棄する際には、ヒータ、温度センサ、電子部品の分別が不要であり、煩雑な作業も不要である。
【0046】
さらに、円柱状の分析カラム10の長手方向の複数個所の温度を検出することができるので、分析カラム10全体の温度分布を検知することができ、規定の温度で平衡化したか否かを判断することができる。
【0047】
また、金属ブロック下部7の伝熱部7Aと分析カラム10とに接触異常が発生している場合には、これを検出することできる。
【0048】
なお、表示装置19は、温度検出用装置(温度センサプローブ15A、15B、15C、15D及び15E又は赤外線温度センサ17)が検出した温度と時間とに基づいて、伝熱部7Aと分析カラム10とに接触異常が発生しているか否かを判断し、接触異常が発生していると判断した場合は、接触異常を表示することができる。
【0049】
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。
【0050】
図13は、実施例2の説明図であり、実施例2によるカラムカートリッジ20の断面図である。図13において、実施例2によるカラムカートリッジ20と実施例1によるカラムカートリッジ1との相違点は、実施例2においては窓部6A、6B、6C、6D及び6Eを覆う遮蔽部材18が配置されている点である。その他の構成は、実施例1と実施例2とは同等となっている。
【0051】
遮蔽部材18は、例えば、フッ化バリウム(BaF)等の赤外線を透過する材質から形成されており、図13に示すように、赤外線センサ17により、遮蔽部材18を透過して、窓部6A、6B、6C、6D及び6Eを通過し、分析カラム10の温度を検出することができる。
【0052】
図13には示していないが、実施例2は、実施例1と同様に、温度を表示する表示装置19を備えている。
【0053】
実施例2によれば、実施例1と同様な効果が得られる他、窓部6A、6B、6C、6D及び6Eが遮蔽部材18によって覆われるので、分析カラム10の温度をより速く安定化させることができる。
【符号の説明】
【0054】
1、20・・・カラムカートリッジ、2・・・ハウジング上部、3・・・ハウジング下部、3A・・・開口、4、9・・・流路口、5・・・取っ手部(突部)、6A、6B、6C、6D、6E・・・窓部、7・・・金属ブロック下部、7A・・・伝熱部、8・・・金属ブロック上部、10・・・分析カラム、11A、11B、11C、11D、11E・・・孔、15A、15B、15C、15D、15E・・・温度センサプローブ、17・・・赤外線温度センサ、18・・・遮蔽部材、19・・・表示装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13