(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-24
(45)【発行日】2024-07-02
(54)【発明の名称】ノイズ判定装置、画像形成装置及びノイズ判定方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240625BHJP
B41J 29/46 20060101ALI20240625BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
H04N1/00 002B
B41J29/46 G
G03G21/00 510
(21)【出願番号】P 2020110744
(22)【出願日】2020-06-26
【審査請求日】2023-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】原 徹也
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 光男
(72)【発明者】
【氏名】添田 良久
(72)【発明者】
【氏名】金子 智彦
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-136566(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G03G 21/00
B41J 29/46-29/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象の電圧を
所望の電圧に変換する電圧変換部と、
変換した電圧をアナログデジタル変換するアナログデジタル変換部と、
アナログデジタル変換し
た電圧値を監視する電圧監視部と、
製品に故障が発生したことを示す製品異常状態を検知する異常検知部と、
制御部と、を備え、
前記電圧変換部は、前記監視対象の電圧を、前記アナログデジタル変換部で読み取り可能な前記所望の電圧に変換し、
前記制御部は、前記異常検知部により前記製品異常状態が検知された場合に、前記電圧監視部が監視する前記電圧値の読み出しを行い、読み出した前記電圧値が正常範囲内の場合は、製品の自動復旧動作を行い、前記自動復旧動作の後に前記製品異常状態が解除された場合は、前記製品異常状態は、ノイズにより発生したと判定する、
ノイズ判定装置。
【請求項2】
前記制御部のイベントを通知するタイマーと、
前記電圧値と履歴情報を保存する記憶部と、を備え、
前記イベントが発生した時の複数の状態を前記記憶部に保存する、
請求項1に記載のノイズ判定装置。
【請求項3】
サービスマン又はユーザへ前記製品の状態を通知するユーザインタフェイスを備え、
前記制御部により異常値とされる電圧が異常状態と関連性があるかを判断し、
前記ユーザインタフェイスで製品異常状態であることを通知するとともに前記製品異常状態を前記記憶部に保存する、
請求項2に記載のノイズ判定装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記アナログデジタル変換部のアナログデジタルコンバータのレジスタの値が異常値かどうかを確認し、前記レジスタの値が異常値である場合は、前記アナログデジタルコンバータの自動復旧動作を行い、前記自動復旧動作の後
に、正常に戻らない場合には前記ユーザインタフェイスで異常状態を通知するとともに異常状態を前記記憶部に保存する、
請求項3に記載のノイズ判定装置。
【請求項5】
前記制御部は、接続ペリフェラルの固有値を確認して前記接続ペリフェラルが異常かどうかを確認し、前記接続ペリフェラルが異常であれば前記接続ペリフェラルの自動復旧動作を行い、前記自動復旧動作の後に、正常に戻らない場合には前記ユーザインタフェイスで異常状態を通知するとともに異常状態を記憶部に保存する、
請求項3に記載のノイズ判定装置。
【請求項6】
前記ユーザインタフェイスで異常状態を通知する手段を、製品の操作部に異常状態を表示させることで
、ユーザへの通知を可能とする。
請求項3に記載のノイズ判定装置。
【請求項7】
前記ユーザインタフェイスは、ネットワークを介してサービスセンターへ異常状態を表示させて異常状態を通知することで、サービスマンへの通知を可能とする、
請求項3に記載のノイズ判定装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のノイズ判定装置を備える、
画像形成装置。
【請求項9】
製品に故障が発生したことを示す製品異常状態を検知する異常検知工程と、
前記製品異常状態が検知された場合に、監視対象の電圧値が正常範囲内の場合は、製品の自動復旧動作を行い、前記自動復旧動作の後に前記製品異常状態が解除された場合は、前記製品異常状態は、ノイズにより発生したと判定するノイズ判定工程と、を有する
ノイズ判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はノイズ判定装置、画像形成装置及びノイズ判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
製品に故障が発生したときに、製品が異常状態である(製品異常状態)と判定して、サービスマン等を呼び出すサービスコールを通知する画像形成装置等の製品が知られている。例えば、製品異常状態と判定した場合に、サービスマンが状態の解除を行う。
【0003】
製品異常状態と判定した場合には、サービスマンが状態の解除を行うため、サービスマン訪問によるコストが発生する。また、製品異常状態が発生している時はサービスマンが訪問するまでお客様が使用できずダウンタイムが発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
製品に故障が発生していなくても、ノイズが起因して製品異常状態として判定する場合があった。すなわち、製品異常状態でなくても、製品異常状態として判定出される場合があった。しかしながら、本来製品異常状態ではないノイズ起因の製品異常状態であっても、サービスマンが訪問して状態の解除を行う必要があった。
【0005】
特許文献1には、外部機器から侵入するノイズ信号を検出し、このノイズ信号が電子機器内部に影響を及ばすか否かを判断してノイズ検出信号を電子機器に出力して、電子機器のノイズによる誤動作を未然に防止するという技術が開示されている。
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、製品内部で発生するノイズに関しては、想定されておらず、対応ができなかった。また、特許文献1に開示の技術では、製品を自動復旧させることはできなかった。
【0007】
本開示は、ノイズにより製品異常状態が発生した場合に、製品を自動復旧させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一の態様によれば、監視対象の電圧を所望の電圧に変換する電圧変換部と、変換した電圧をアナログデジタル変換するアナログデジタル変換部と、アナログデジタル変換した電圧値を監視する電圧監視部と、製品に故障が発生したことを示す製品異常状態を検知する異常検知部と、制御部と、を備え、前記電圧変換部は、前記監視対象の電圧を、前記アナログデジタル変換部で読み取り可能な前記所望の電圧に変換し、前記制御部は、前記異常検知部により前記製品異常状態が検知された場合に、前記電圧監視部が監視する前記電圧値の読み出しを行い、読み出した前記電圧値が正常範囲内の場合は、製品の自動復旧動作を行い、前記自動復旧動作の後に前記製品異常状態が解除された場合は、前記製品異常状態は、ノイズにより発生したと判定するノイズ判定装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ノイズにより製品異常状態が発生した場合に、製品を自動復旧できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態に係るノイズ判定装置の全体構成図である。
【
図2】第1実施形態に係るノイズ判定装置の処理を説明するフローチャートである。
【
図3】第2実施形態に係るノイズ判定装置の全体構成図である。
【
図4】第2実施形態に係るノイズ判定装置の処理を説明するフローチャートである。
【
図5】第2実施形態に係るノイズ判定装置の動作を説明する図である。
【
図6】第3実施形態に係るノイズ判定装置の全体構成図である。
【
図7】第3実施形態に係るノイズ判定装置の処理を説明するフローチャートである。
【
図8】第4実施形態に係るノイズ判定装置の処理を説明するフローチャートである。
【
図9】第4実施形態に係るノイズ判定装置の処理を説明するフローチャートである。
【
図10】第5実施形態に係るノイズ判定装置の全体構成図である。
【
図11】第5実施形態に係るノイズ判定装置の処理を説明するフローチャートである。
【
図12】本実施形態に係るノイズ判定装置を用いる画像形成装置の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。下記、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0012】
以下に添付図面を参照して、本実施形態に係るノイズ判定装置を詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
≪第1実施形態≫
<ノイズ判定装置1>
図1は、第1実施形態に係るノイズ判定装置1の全体構成図である。
【0014】
第1実施形態に係るノイズ判定装置1は、電圧変換部10と、アナログデジタル変換部20と、電圧監視部30と、異常検知部40と、制御部50と、を備える。
【0015】
[電圧変換部10]
電圧変換部10は、例えば、電子機器の制御基板における所定の場所の電圧を、アナログデジタル変換部20で読み取り可能な電圧に変換する。電圧変換部10は、監視したい対象(監視対象)の電圧を所望の電圧に変換する。例えば、24ボルトなどの高い電圧を監視したい場合について説明する。24ボルトの電圧をアナログデジタル変換部20に直接接続すると、アナログデジタル変換部20の最大規格値を大幅に超えてしまう可能性がある。アナログデジタル変換部20の最大規格値を超えると、最悪の場合、アナログデジタル変換部20を破壊してしまうおそれがある。そこで、電圧変換部10は、監視対象の電圧をアナログデジタル変換部20の許容する電圧に変換する。例えば、アナログデジタル変換部20の最大規格値が、6.0ボルトである場合、24ボルト(ティピカル値)を5ボルト(ティピカル値)又は3.3ボルト(ティピカル値)などの許容可能な電圧レベルに変換する。電圧変換部10は、電圧変換するのに抵抗を用いた分圧によって行ってもよいし、レベル変換IC(Integrated Circuit)を用いてもよい。また、監視する電圧の種類は1種類でもよいし、複数の電圧でもよい。また、監視する電圧の数も特に限定されない。例えば、監視する電圧は一箇所でもよいし複数箇所でもよい。監視する電圧は、電源電圧等の正常動作時に所定の電圧となる電圧が望ましい。
【0016】
[アナログデジタル変換部20]
アナログデジタル変換部20(A/D(Analog/Digital)変換部20)は、電圧変換部10で電圧変換された電圧をアナログデジタル変換する。アナログデジタル変換部20は、例えばアナログデジタルコンバータのようなディスクリートICでもよいし、CPU(Central Processing Unit)などプロセッサに内蔵されているアナログデジタルコンバータでも良い。また、アナログデジタル変換回路の方式やサンプリングレートも問わない。
【0017】
[電圧監視部30]
電圧監視部30は、アナログデジタル変換部20でアナログデジタル変換された電圧値を常時監視する。電圧監視部30が電圧値を監視する又は読み出しするタイミングは問わない。製品異常状態発生時のタイミングにおける電圧状態を取得する必要があるため、発せした製品異常状態が紐づけすることができるような間隔で電圧を取得する。
【0018】
[異常検知部40]
異常検知部40は、ノイズ判定装置1が搭載された製品において、製品異常状態を検知する。また、異常検知部40は、検出した製品異常状態を制御部50に通知する。さらに、異常検知部40は、製品異常状態を検知した場合に、電圧監視部30に対しても製品異常状態を通知する。そして、電圧監視部30は、異常検知部40から製品異常状態を通知されたときは、製品異常状態を通知された時の電圧値を保持する。
【0019】
[制御部50]
制御部50は、異常検知部40から製品異常状態の通知が来た場合に異常処理等の制御を変更する。制御部50は、製品異常状態発生時の電圧値を電圧監視部30から読み出し、読み出した電圧があらかじめ用意されている各電圧の正常動作範囲内かどうかを判断する。また、制御部50は、製品異常状態がノイズ起因によるものか、すなわち、製品異常状態の発生要因がノイズかどうか、の判定を行う。
【0020】
<第1実施形態に係るノイズ判定装置の処理>
ノイズ判定装置1の処理について説明する。
図2は、第1実施形態に係るノイズ判定装置1の処理を説明するフローチャートである。ノイズ判定装置1は、
図2に示すノイズ判定方法に基づいて、製品異常状態の発生要因がノイズかどうかの判定を行う。そして、ノイズ判定装置1は、製品異常状態の発生要因がノイズと判定した場合は、自動復帰動作を行う。
【0021】
図2に示すフローは、製品起動中常時動作する。すなわち、
図2のフローチャートにおいて、処理が終了となっても、再び開始から処理を繰り返す。以下のフローチャートでも同様である。
【0022】
ステップS1において、異常検知部40は、製品異常状態が発生したかどうかの判断を行う。製品異常状態が発生していない場合(ステップS1のNo)は、ステップS1を繰り返して行う。なお、ステップS1は、異常検知工程の一例である。
【0023】
製品異常状態が発生した場合(ステップS1のYes)は、制御部50は、電圧監視部30から、製品異常状態発生時の各監視電圧値を取得する(ステップS2)。そして、制御部50は、電圧監視部30から取得した電圧値が動作可能範囲(正常範囲)内かどうかの判断を行う(ステップS3)。
【0024】
電圧監視部30から取得した電圧値が動作可能範囲(正常範囲)内でない場合(ステップS3のNo)は、制御部50は、電圧降下による製品異常状態と判断する(ステップS4)。そして、制御部50は、電圧降下している電圧を生成しているモジュールの交換するように、表示装置等により、ユーザやサービスマンに通知する(ステップS5)。そして、制御部50は、処理を終了する。制御部50が、ユーザやサービスマンに通知するステップS5の処理は、制御部50が行う通常の異常処理である。
【0025】
電圧監視部30から取得した電圧値が動作可能範囲(正常範囲)内である場合(ステップS3のYes)は、制御部50は、電圧降下による製品異常状態でないと判断する(ステップS6)。そして、制御部50は、リブート処理を行う(ステップS7)。リブート処理については、システム全体リブート、モジュールのリブート、自動電源オフ/オン等で行ってもよい。ステップS7のリブート処理を行う動作は、制御部50が製品を自動復旧させる動作、すなわち、製品の自動復旧動作、である。
【0026】
制御部50は、リブート後に、ステップS1で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生したかどうかの判断を行う(ステップS8)。
【0027】
ステップS1で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生した場合(ステップS8のYes)は、制御部50は、誤検知ではなく本当に製品異常状態が発生したと判断し、製品異常状態通知を行う(ステップS9)。そして、制御部50は、処理を終了する。制御部50が製品異常状態通知を行うステップS9の処理は、制御部50が行う通常の異常処理である。
【0028】
ステップS1で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生していない場合(ステップS8のNo)は、制御部50は、機内ノイズによる誤検知で製品異常状態が発生したと判断し、実際の異常はないと判断する(ステップS10)。すなわち、ステップS10において、制御部50は、製品異常状態は、ノイズにより発生したと判断する。そして、制御部50は、製品をスタンバイ状態に移行する。そして、制御部50は、処理を終了する。
【0029】
なお、ステップS3、ステップS7、ステップS8及びステップS10が、ノイズ判定工程の一例である。
【0030】
<作用・効果>
第1実施形態のノイズ判定装置1により、製品異常状態を確認して致命的な製品異常状態が機内ノイズや別原因による誘発されたものであれば、リブートさせて自動復旧できる。自動復旧することにより、お客様へのダウンタイムを低減できる。また、不要に製品異常状態を表示させないようになるため、お客様への安心を獲得することができる。
【0031】
≪第2実施形態≫
<ノイズ判定装置1a>
図3は、第2実施形態に係るノイズ判定装置1aの全体構成図である。
【0032】
第2実施形態に係るノイズ判定装置1aは、電圧変換部10と、アナログデジタル変換部20と、電圧監視部30aと、異常検知部40と、制御部50aと、タイマー60aと、記憶部70aと、を備える。
【0033】
[タイマー60a]
タイマー60aは、複数イベントにおける任意のタイミングでの電圧値取得に使用される。複数イベントとは、例えば製品異常状態を含む主電源オンやイニシャライズ動作、スタンバイ状態移行時などがあげられるが限定せずに製品の様々な状態のことを指す。
【0034】
タイマー60aは、電圧監視部30a及び制御部50aのそれぞれにイベントが発生したことを通知する。電圧監視部30aは、タイマー60aから通知を受けたら、監視する電圧を保存する。制御部50aは、通知されたイベントに応じて処理を行う。
【0035】
[記憶部70a]
記憶部70aは、各イベント発生時の電圧値やその他履歴情報などを保存する。記憶部70aは、履歴を保存しておくため不揮発性メモリが好まれるが、同じ効果を生む手段があれば特に問わない。記憶部70aは、制御部50aにより制御される。
【0036】
なお、電圧監視部30aは、電圧監視部30に対して、タイマー60aからイベントが通知される点が異なる。また、制御部50aは、制御部50に対して、タイマー60aからイベントが通知される点と、記憶部70aの制御を行う点、が異なり、処理する内容が異なる。
【0037】
<第2実施形態に係るノイズ判定装置の処理>
ノイズ判定装置1aの処理について説明する。
図4は、第2実施形態に係るノイズ判定装置1aの処理を説明するフローチャートである。
【0038】
【0039】
制御部50aは、タイマー60aから製品の各イベント(例えば製品異常状態を含む主電源オンやイニシャライズ動作、スタンバイ状態移行時など)が発生したかどうかの判断を行う(ステップS101)。製品のイベントが発生していない場合(ステップS101のNo)は、ステップS101を繰り返してイベント発生待ち状態とする。
【0040】
製品のイベントが発生していない場合(ステップS101のYes)は、制御部50aは、製品異常状態が発生したかどうかの判断を行う(ステップS102)。製品異常状態が発生していない場合(ステップS102のNo)は、制御部50aは、各監視電圧を取得し、記憶部70aへの保存を行う(ステップS103)。また、制御部50aは、発生したイベント情報(例えば主電源オンであれば主電源オンと分かるような情報)、イベント発生日時などの履歴情報の保存を行う(ステップS104)。製品異常状態が発生した場合(ステップS102のYes)は、制御部50aは、製品異常状態発生タイミングの前後複数の電圧値の取得を行う(ステップS105)。そして、制御部50aは、取得した複数の電圧値を記憶部70aに保存する(ステップS106)。
【0041】
次に、制御部50aは、取得した電圧値が動作可能範囲(正常範囲)内かどうかの判断を行う(ステップS107)。取得した電圧値が動作可能範囲(正常範囲)内ではない場合(ステップS107のNo)は、制御部50aは、電圧降下による製品異常状態と判断する(ステップS108)。そして、制御部50aは、電圧降下している電圧を生成しているモジュールの交換するように、表示装置等により、ユーザやサービスマンに通知する(ステップS109)。そして、制御部50aは、処理を終了する。制御部50aが、ユーザやサービスマンに通知するステップS109の処理は、制御部50aが行う通常の異常処理である。
【0042】
電圧監視部30aから取得した電圧値が動作可能範囲(正常範囲)内である場合(ステップS107のYes)は、制御部50aは、電圧降下による製品異常状態でないと判断する(ステップS110)。そして、制御部50aは、リブート処理を行う(ステップS111)。リブート処理については、システム全体リブート、モジュールのリブート、自動電源オフ/オン等で行ってもよい。ステップS111のリブート処理を行う動作は、制御部50aが製品を自動復旧させる動作、すなわち、製品の自動復旧動作、である。
【0043】
制御部50aは、リブート後に、ステップS102で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生したかどうかの判断を行う(ステップS112)。
【0044】
ステップS102で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生した場合(ステップS112のYes)は、制御部50aは、発生した製品異常状態の原因が電圧変動によるものではないという履歴を記憶部70aへ保存する(ステップS113)。そして、誤検知ではなく本当に製品異常状態が発生したと判断し、製品異常状態通知を行う(ステップS114)。そして、制御部50aは、処理を終了する。制御部50aが製品異常状態通知を行うステップS114の処理は、制御部50aが行う通常の異常処理である。
【0045】
ステップS102で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生していない場合(ステップS112のNo)は、機内ノイズによる誤検知で製品異常状態が発生したと判断し、実際の異常はないと判断する(ステップS115)。そして、制御部50aは、製品をスタンバイ状態に移行する(ステップS116)。そして、制御部50aは、処理を終了する。
【0046】
図5は、第2実施形態に係るノイズ判定装置1aの動作を説明する図である。具体的には、
図5は、電圧監視部30aから電圧値を読み出すタイミングの一例を示す。電圧監視部30aにより、一定間隔(例えば数マイクロ秒)で常に電圧を監視しておき、各イベント発生時もしくは製品異常状態発生時、その前後の電圧値を履歴として記憶部70aに保存を行う。
【0047】
電圧を監視する間隔は問わないが、各イベント発生時もしくは製品異常状態発生時のその時の電圧値を取得したいので、それが実現できる間隔である必要がある。
【0048】
また、製品異常状態以外の製品イベント(例えば主電源オンやイニシャライズ動作、スタンバイ状態移行時など)に電圧状態を保存する。その理由としては、必ずしも製品異常状態発生時に電圧が異常とは限らないため、どの状態から電圧が異常だったかを履歴として記憶部に保存する。
【0049】
ただし、製品異常状態発生時に電圧が異常となる可能性が高いため、製品異常状態発生前後の状態を履歴として記憶部70aに保存する。製品異常状態発生前後どれぐらいの期間を保存するかは問わないが、少なくとも製品の主動作の一連の動作の開始から終了までを保存しておく必要がある。例えばプリンタ複合機の印刷動作中に製品異常状態が発生した場合、印刷開始~製品異常状態発生~製品異常状態通知までは保存を行う。
【0050】
<作用・効果>
第2実施形態のノイズ判定装置1aにより、第1実施形態のノイズ判定装置1の作用・効果に加えて、複数イベントにおける電圧状態を複数記憶させておくこと、すなわち、履歴情報を残すことができる。履歴情報を残すことで、製品異常状態を解消、修理をする際に、早期に原因の切り分けができる。
【0051】
≪第3実施形態≫
<ノイズ判定装置1b>
図6は、第3実施形態に係るノイズ判定装置1bの全体構成図である。
【0052】
第3実施形態に係るノイズ判定装置1bは、電圧変換部10と、アナログデジタル変換部20と、電圧監視部30aと、異常検知部40と、制御部50bと、タイマー60aと、記憶部70aと、ユーザインタフェイス80bと、接続ペリフェラル90bと、を備える。
【0053】
[ユーザインタフェイス80b]
ユーザインタフェイス80b(U/I(User/Interface)80b)は、サービスマン又はユーザへ製品(電子機器)の異常状態を通知する。具体的にどのように通知するかについては問わない。例えば、ユーザインタフェイス80bは、製品の操作部とすることでユーザへ通知してもよい。また、ユーザインタフェイス80bは、ネットワークを介してサービスセンターへ通知してもよい。
【0054】
[接続ペリフェラル90b]
接続ペリフェラル90bは、制御部50bに接続される周辺機器又は周辺ICを示す。接続ペリフェラル90bは、例えば、ASIC(application specific integrated circuit)でもよいし、モジュールでもよい。
【0055】
なお、制御部50bは、制御部50bに対して、ユーザインタフェイス80bと接続ペリフェラル90bが接続されている点が異なり、処理する内容が異なる。
【0056】
<第3実施形態に係るノイズ判定装置1bの処理>
ノイズ判定装置1bの処理について説明する。
図7は、第3実施形態に係るノイズ判定装置1bの処理を説明するフローチャートである。
【0057】
制御部50bは、製品の各イベント(例えば製品異常状態を含む主電源オンやイニシャライズ動作、スタンバイ状態移行時など)が発生したかどうかの判断を行う(ステップS201)。製品のイベントが発生していない場合(ステップS201のNo)は、ステップS201を繰り返してイベント発生待ち状態とする。
【0058】
製品のイベントが発生していない場合(ステップS201のYes)は、制御部50bは、製品異常状態が発生したかどうかの判断を行う(ステップS202)。製品異常状態が発生していない場合(ステップS202のNo)は、制御部50bは、各監視電圧を取得し、記憶部70aへの保存を行う(ステップS203)。また、制御部50bは、発生したイベント情報(例えば主電源オンであれば主電源オンと分かるような情報)、イベント発生日時などの履歴情報の保存を行う(ステップS204)。製品異常状態が発生した場合(ステップS202のYes)は、制御部50bは、製品異常状態発生タイミングの前後複数の電圧値の取得を行う(ステップS205)。そして、制御部50bは、取得した複数の電圧値を記憶部70aに保存する(ステップS206)。
【0059】
次に、制御部50bは、取得した電圧値が動作可能範囲(正常範囲)内かどうかの判断を行う(ステップS207)。
【0060】
電圧監視部30aから取得した電圧値が動作可能範囲(正常範囲)内である場合(ステップS207のYes)は、制御部50bは、電圧降下による製品異常状態でないと判断する(ステップS208)。そして、制御部50bは、リブート処理を行う(ステップS209)。リブート処理については、システム全体のリブート、モジュールのリブート、自動電源オフ/オン等で行ってもよい。ステップS208のリブート処理を行う動作は、制御部50bが製品を自動復旧させる動作、すなわち、製品の自動復旧動作、である。
【0061】
制御部50bは、リブート後に、ステップS102で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生したかどうかの判断を行う(ステップS210)。
【0062】
ステップS202で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生した場合(ステップS210のYes)は、制御部50bは、発生した製品異常状態の原因が電圧変動によるものではないという履歴を記憶部70aへ保存する(ステップS211)。そして、誤検知ではなく本当に製品異常状態が発生したと判断し、製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行う(ステップS212)。そして、制御部50bは、処理を終了する。制御部50bが製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行うステップS212の処理は、制御部50bが行う通常の異常処理である。
【0063】
ステップS202で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生していない場合(ステップS210のNo)は、機内ノイズによる誤検知で製品異常状態が発生したと判断し、実際の異常はないと判断する(ステップS213)。そして、制御部50bは、製品をスタンバイ状態に移行する(ステップS214)。そして、制御部50bは、処理を終了する。
【0064】
取得した電圧値が動作可能範囲(正常範囲)内である場合(ステップS207のNo)は、制御部50bは、電圧降下による製品異常状態と判断する(ステップS215)。そして、制御部50bは、電圧値が異常と判断した電圧種類が、発生した製品異常状態の要因となりうる電圧種類か、すなわち、異常と判断した電圧値が発生した異常状態と関連性があるか、の判断を行う(ステップS216)。発生した製品異常状態の要因となりうる電圧種類である、すなわち、異常と判断した電圧値が発生した異常状態と関連性がある、と判断した場合(ステップS216のYes)は、制御部50bは、どの監視電圧が異常値かを履歴として記憶部70aへ保存する(ステップS217)。そして、制御部50bは、製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行う(ステップS218)。そして、制御部50bは、処理を終了する。発生した製品異常状態の要因となりうる電圧種類ではないと判断した場合(ステップS216のNo)は、制御部50bは、電圧降下とは別要因による製品異常状態が発生したと判断する(ステップS219)。そして、制御部50bは、電圧降下とは別要因によって発生したことを履歴として記憶部70aへ保存を行う(ステップS220)。制御部50bは、製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行う(ステップS221)。そして、制御部50bは、処理を終了する。制御部50bが製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行うステップS218及びステップS221の処理は、制御部50bが行う通常の異常処理である。
【0065】
<作用・効果>
第3実施形態のノイズ判定装置1bにより、第1実施形態のノイズ判定装置1及び第2実施形態のノイズ判定装置1aの作用・効果に加えて、異常状態をユーザやサービスマンに直接通知することができる。また、発生した製品異常状態と異常電圧と判断した電圧とが関係性があるかを判断し、結果を履歴情報として残しておくことができる。特に、ユーザインタフェイス80bを操作部とした場合は、ユーザに異常状態を通知できる。さらに、ユーザインタフェイス80bでネットワークを介してサービスセンターへ通知することにより、遠隔のサービスマンにも異常状態を通知できる。
【0066】
≪第4実施形態≫
第4実施形態では、第3実施形態の処理に加えて、接続ペリフェラルの異常判定を行う。なお、第4実施形態に係るノイズ判定装置の構成は、第3実施形態に係るノイズ判定装置1bと同じ構成であって、処理が異なる。
【0067】
<第4実施形態に係るノイズ判定装置の処理>
第4実施形態に係るノイズ判定装置の処理について説明する。
図8及び
図9は、第4実施形態に係るノイズ判定装置の処理を説明するフローチャートである。
【0068】
第4実施形態に係るノイズ判定装置のステップS201からステップS219までの処理は、第3実施形態の係るノイズ判定装置1bと同じであることから説明を省略する。
【0069】
ステップS219で、制御部50bは、電圧降下とは別要因による製品異常状態が発生したと判断したら、制御部50bは、アナログデジタル変換部20のアナログデジタルコンバータのA/Dレジスタの値を読み出す。そして、読み出したA/Dレジスタの値が正常範囲外の値(異常値)かどうかの判断を行う(ステップS320)。
【0070】
アナログデジタル変換部20のアナログデジタルコンバータのA/Dレジスタの値が正常範囲内の場合(ステップS320のNo)は、制御部50bは、接続ペリフェラル90bの固有値の読み出しを行い、読み出した値を記憶部70aへ保存を行う(ステップS321)。そして、制御部50bは、読み出した値が固有値ではないかどうかの判断を行う(ステップS322)。読み出した値が固有値の場合(ステップS322のNo)は、制御部50bは、接続ペリフェラル90bの正常アクセス可能であること、アナログデジタル変換部20のアナログデジタルコンバータのA/Dレジスタの値も問題ないことを履歴として記憶部70aへ保存を行う(ステップS323)。そして、制御部50bは、製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行う(ステップS324)。そして、制御部50bは処理を終了する。制御部50bが製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行うステップS324の処理は、制御部50bが行う通常の異常処理である。
【0071】
読み出した値が固有値でない場合(ステップS322のYes)は、制御部50bは、接続ペリフェラル90bの異常によるものと判断し、履歴として記憶部70aへ保存を行う(ステップS325)。そして、制御部50bは、接続ペリフェラル90bに対してリセット動作を行い、その後リセット解除(初期化)動作を行う(ステップS326)。ステップS326のリセット動作が、制御部50bが、接続ペリフェラル90bを自動復旧させる動作、すなわち、接続ペリフェラル90bの自動復帰動作、である。次に、再度、接続ペリフェラル90bの固定値の読み出しを行い、読み出した値を記憶部へ保存を行う(ステップS327)。そして、制御部50bは、読み出した値が固有値ではないかどうかの判断を行う(ステップS328)。読み出した値が固有値でない場合(ステップS328のYes)は、制御部50bは、接続ペリフェラル90bが異常と判断する(ステップS329)。そして、制御部50bは、製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行う(ステップS330)。そして、制御部50bは、処理を終了する。制御部50bが製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行うステップS330の処理は、制御部50bが行う通常の異常処理である。
【0072】
読み出した値が固有値ある場合(ステップS328のNo)は、制御部50bは、リブート処理を行う(ステップS331)。なお、リブート処理は、システム全体のリブート、モジュールのリブート、自動電源オフ/オン等で行ってもよい。ステップS331のリブート処理を行う動作は、制御部50bが製品を自動復旧させる動作、すなわち、自動復旧動作、である。
【0073】
リブート後、ステップS202で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生したかどうかの判断を行う(ステップS332)。ステップS202で発生した製品異常状態と同じ場合(ステップS332のYes)は、制御部50bは、接続ペリフェラル90bの正常アクセス可能であること、アナログデジタル変換部20のアナログデジタルコンバータのA/Dレジスタの値も問題ないことを履歴として記憶部70aへ保存を行う(ステップS333)。そして、制御部50bは、製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行う(ステップS334)。制御部50bが製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行うステップS334の処理は、制御部50bが行う通常の異常処理である。
【0074】
ステップS202で発生した製品異常状態と同じでない場合(ステップS332のNo)は、制御部50bは、電圧降下は接続ペリフェラルが原因と判断する(ステップS335)。そして、制御部50bは、製品をスタンバイ状態に移行する(ステップS336)。そして、制御部50bは、処理を終了する。
【0075】
アナログデジタル変換部20のアナログデジタルコンバータのA/Dレジスタの値が正常範囲内でない場合(ステップS320のYes)は、アナログデジタル変換部20のリセット動作を行い、その後リセット解除(初期化)動作を行う(ステップS337)。ステップS337のリセット動作が、制御部50bが、アナログデジタル変換部20を自動復旧させる動作、すなわち、アナログデジタル変換部20の自動復帰動作、である。そして、制御部50bは、再度、アナログデジタル変換部20のアナログデジタルコンバータにおけるA/Dレジスタの値の読み出しを行う(ステップS338)。そして、制御部50bは、読み出したが正常範囲内の値(期待値)かどうかの判断を行う(ステップS339)。読み出したが正常範囲内の値の場合(ステップS339のYes)は、制御部50bは、リブート処理を行う(ステップS340)。なお、リブート処理は、システム全体のリブート、モジュールのリブート、自動電源オフ/オン等で行ってもよい。ステップS340のリブート処理を行う動作は、制御部50bが製品を自動復旧させる動作、すなわち、製品の自動復旧動作、である。
【0076】
リブート後、ステップS202で発生した製品異常状態と同じ製品異常状態が発生したかどうかの判断を行う(ステップS341)。ステップS202で発生した製品異常状態と同じ場合(ステップS341のYes)は、制御部50bは、アナログデジタル変換部20は製品異常状態発生の要因ではないと判断し、履歴として記憶部70aへ保存を行う(ステップS342)。そして、制御部50bは、製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行う(ステップS343)。そして、制御部50bは、処理を終了する。制御部50bが製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行うステップS334の処理は、制御部50bが行う通常の異常処理である。
【0077】
ステップS202で発生した製品異常状態と同じでない場合(ステップS341のNo)は、制御部50bは、製品をスタンバイ状態に移行する(ステップS344)。そして、制御部50bは、処理を終了する。
【0078】
ステップS338で読み出した値が正常範囲内の値(期待値)でない場合(ステップS339のNo)は、制御部50bは、アナログデジタル変換部20に接続されている電装品等が異常と判断し、履歴として記憶部へ保存を行う(ステップS345)。そして、制御部50bは、製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行う(ステップS346)。そして、制御部50bは、処理を終了する。制御部50bが製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイス80bに通知を行うステップS346の処理は、制御部50bが行う通常の異常処理である。
【0079】
<作用・効果>
第4実施形態のノイズ判定装置により、第3実施形態のノイズ判定装置1bの作用・効果に加えて、アナログデジタル変換部20のアナログデジタルコンバータが正常かどうか判断することができる。また、接続ペリフェラル90bが正常かどうかを判断することができる。
【0080】
≪第5実施形態≫
本実施形態のノイズ判定装置を応用した例を示す。
図10は、第5実施形態に係るノイズ判定装置1cの全体構成図である。
【0081】
<ノイズ判定装置1c>
第5実施形態に係るノイズ判定装置1cは、CPU2と、接続ASIC3と、を備える。なお、CPU2と接続ASIC3が一枚基板又は別基板かどうかは問わない。ただし、CPU2と、接続ASIC3は、共通の電圧Aをそれぞれ電圧変換部210と電圧変換部310を介して入力している。
【0082】
[CPU2]
CPU2は、アナログデジタル変換部220と、電圧監視部230と、異常検知部240と、制御部250と、タイマー260と、記憶部270と、を備える。アナログデジタル変換部220には、電圧変換部210を介して電圧Aが入力される。制御部250は、接続ASIC3からの情報を受信して、ノイズ判定装置1c全体の制御も行う。なお、各構成は、先に説明した実施形態と同様の構成であることから、詳細の説明は省略する。
【0083】
[接続ASIC3]
接続ASIC3は、アナログデジタル変換部320と、電圧監視部330と、異常検知部340と、制御部350と、タイマー360と、記憶部370と、を備える。アナログデジタル変換部320には、電圧変換部310を介して電圧Aが入力される。なお、各構成は、先に説明した実施形態と同様の構成であることから、詳細の説明は省略する。
【0084】
なお、CPU2と接続ASIC3は、バスBで接続されている。なお、バスBとしては、シリアルバスでもよいし、パラレルバスでもよい。
【0085】
<ノイズ判定装置1cの処理>
CPU2と接続ASIC3は同じ電圧Aをそれぞれ監視しているため、CPU2から見た電圧Aの値と接続ASIC3から見た電圧Aの値は同じはずである。なお、電圧Aが正しく読めているかと判断する基準は、各電圧の正常動作範囲のテーブルをあらかじめ持っておき、その正常動作範囲内であることで判断する。そこで、製品異常状態が発生した場合、CPU2から見た電圧Aが正常に読み出せているかどうかを確認して、また、接続ASIC3から見た電圧Aが正常に読み出せているかを確認して、その結果の組み合わせによって故障個所を特定する制御を行う。
【0086】
例えば、仮に、CPU2から見た電圧Aが正常に読み出せているにもかかわらず、接続ASIC3から見た電圧Aが正常に読み出せていない場合、接続ASIC3のアナログデジタル変換部320が異常と判断する。また、CPU2から見た電圧Aが正常に読み出せていないにもかかわらず、接続ASIC3から見た電圧Aが正常に読み出せている場合、CPU2のアナログデジタル変換部220が異常と判断する。
【0087】
そして、異常があった部分に対して、リセット動作を行い、その後リセット解除をするというような自動復旧制御やリブート処理などの自動復旧制御を行うことで、正常に戻ればスタンバイ状態に移行し、製品異常状態が継続されればその履歴を記憶部へ保存し、製品異常状態の通知を行う。
【0088】
図11は、第5実施形態に係るノイズ判定システムの処理を説明するフローチャートである。
【0089】
ステップS401において、異常検知部240又は異常検知部340は、製品異常状態が発生したかどうかの判断を行う。製品異常状態が発生していない場合(ステップS401のNo)は、ステップS401を繰り返して行う。
【0090】
製品異常状態が発生した場合(ステップS401のYes)は、制御部250は、CPU2に電圧変換部210を介して接続された電圧Aがアナログデジタル変換部220のアナログデジタルコンバータ(A/D)で正しく読めているかの判断を行う(ステップS402)。
【0091】
電圧Aがアナログデジタル変換部220のアナログデジタルコンバータ(A/D)で正しく読めている場合(ステップS402のYes)について説明する。制御部250は、接続ASIC3に電圧変換部310を介して接続された電圧Aがアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で正しく読めているかの判断を行う(ステップS403)。
【0092】
電圧Aがアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で正しく読めている場合(ステップS403のYes)は、制御部250は、CPU2及び接続ASIC3ともに正常と判断する。そして、制御部250は、CPU2及び接続ASIC3以外が製品異常状態の要因と判断し履歴として記憶部270へ保存を行う(ステップS404)。そして、制御部250は、製品異常状態および履歴情報をユーザインタフェイスへ通知を行う(ステップS405)。そして、制御部250は、処理を終了する。制御部250が製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイスに通知を行うステップS404の処理は、制御部250が行う通常の異常処理である。
【0093】
一方、電圧Aがアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で正しく読めていない場合(ステップS403のNo)は、制御部250は、接続ASIC3の内部のアナログデジタル変換部320(A/Dモジュール)が異常状態と判断する(ステップS406)。そして、制御部250は、接続ASIC3に対してリセット動作を行い、そのあとリセット解除動作をして復旧動作を行う(ステップS407)。
【0094】
復旧動作後、制御部250は、接続ASIC3に接続された電圧Aは正しくアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めているかの判断を行う(ステップS408)。
【0095】
正しくアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めている場合(ステップS408のYes)は、制御部250は、製品異常状態発生が解除されたかどうかの判断を行う(ステップS409)。
【0096】
製品異常状態発生が解除された場合(ステップS409のYes)は、制御部250は、正常状態に復旧したと判断しスタンバイ状態に移行する(ステップS410)。そして、制御部250は、処理を終了する。
【0097】
製品異常状態発生が解除された場合(ステップS409のYes)は、制御部250は、CPU2は正常であり、接続ASIC3も正常であるため、CPU2及び接続ASIC3以外が要因と判断し履歴として記憶部270へ保存を行う(ステップS411)。そして、制御部250は、製品異常状態および履歴情報をユーザインタフェイスへ通知を行う(ステップS412)。そして、制御部250は、処理を終了する。制御部250が製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイスに通知を行うステップS412の処理は、制御部250が行う通常の異常処理である。
【0098】
正しくアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めていない場合(ステップS408のNo)場合は、制御部250は、CPU2は正常であり、接続ASIC3は異常であると履歴として記憶部270へ保存を行う(ステップS413)。そして、制御部250は、製品異常状態および履歴情報をユーザインタフェイスへ通知を行う(ステップS414)。そして、制御部250は、処理を終了する。制御部250が製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイスに通知を行うステップS414の処理は、制御部250が行う通常の異常処理である。
【0099】
電圧Aがアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で正しく読めている場合(ステップS403のNo)は、制御部250は、CPU2内部のアナログデジタル変換部320(A/Dモジュール)が異常状態と判断する。そして、制御部250は、該当モジュールに対してリセット動作を行い、そのあとリセット解除動作をして復旧動作を行う(ステップS415)。ステップS415のリセット動作は、制御部250がアナログデジタル変換部320を自動復旧させる動作、すなわち、アナログデジタル変換部320の自動復旧動作、である。
【0100】
復旧動作後、制御部250は、再度、CPU2に接続の電圧Aは正しくアナログデジタル変換部220のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めているかの判断を行う(ステップS416)。
【0101】
正しくアナログデジタル変換部220のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めている場合(ステップS416のYES)は、制御部250は、接続ASIC3に接続された電圧Aは正しくアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めているかの判断を行う(ステップS417)。
【0102】
正しくアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めている場合(ステップS417のYes)は、制御部250は、製品異常状態解除されているかどうかの判断を行う(ステップS418)。
【0103】
製品異常状態解除されている場合(ステップS418のYes)は、制御部250は、正常状態に復旧したと判断しスタンバイ状態に移行する(ステップS419)。そして、制御部250は、処理を終了する。
【0104】
一方、製品異常状態発生が解除されていない場合(ステップS418のNo)は、制御部250は、CPU2は正常であり、接続ASIC3も正常であるため、CPU2及び接続ASIC3以外が要因と判断し履歴として記憶部270へ保存を行う(ステップS420)。そして、制御部250は、製品異常状態および履歴情報をユーザインタフェイスへ通知を行う(ステップS421)。そして、制御部250は、処理を終了する。制御部250が製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイスに通知を行うステップS421の処理は、制御部250が行う通常の異常処理である。
【0105】
正しくアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めていない場合(ステップS417のNo)は、制御部250は、接続ASIC3の内部のアナログデジタル変換部320(A/Dモジュール)が異常状態と判断する(ステップS422)。そして、制御部250は、接続ASIC3に対してリセット動作を行い、そのあとリセット解除動作をして復旧動作を行う(ステップS423)。ステップS423のリセット動作は、制御部250が接続ASIC3を自動復旧させる動作、すなわち、接続ASIC3の自動復旧動作、である。
【0106】
復旧動作後、制御部250は、再度、接続ASIC3に接続の電圧Aは正しくアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めているかの判断を行う(ステップS424)。
【0107】
正しくアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めている(ステップS424のYes)、制御部250は、製品異常状態解除されているかどうかの判断を行う(ステップS425)。
【0108】
製品異常状態解除されている場合(ステップS425のYes)は、制御部250は、正常状態に復旧したと判断しスタンバイ状態に移行する(ステップS426)。
【0109】
製品異常状態解除されていない場合(ステップS425のNo)は、制御部250は、CPU2は正常であり、接続ASIC3も正常であるため、CPU2及び接続ASIC3以外が要因と判断し履歴として記憶部270へ保存を行う(ステップS427)。そして、制御部250は、製品異常状態および履歴情報をユーザインタフェイスへ通知を行う(ステップS428)。そして、制御部250は、処理を終了する。制御部250が製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイスに通知を行うステップS428の処理は、制御部250が行う通常の異常処理である。
【0110】
正しくアナログデジタル変換部320のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めていない場合(ステップS424のNo)場合は、制御部250は、CPU2は正常であり、接続ASIC3は異常であることを履歴として記憶部270へ保存を行う(ステップS429)。そして、制御部250は、製品異常状態および履歴情報をユーザインタフェイスへ通知を行う(ステップS430)。そして、制御部250は、処理を終了する。制御部250が製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイスに通知を行うステップS430の処理は、制御部250が行う通常の異常処理である。
【0111】
正しくアナログデジタル変換部220のアナログデジタルコンバータ(A/D)で読めていない場合(ステップS416のNo)は、制御部250は、CPU2が異常と判断する(ステップS431)。そして、制御部250は、CPU2のリブート処理を行う(ステップS432)。ステップS432のリブート処理を行う動作は、制御部250がCPU2を自動復旧させる動作、すなわち、CPU2の自動復旧動作、である。
【0112】
リブート処理後、制御部250は、製品異常状態が解除されているかどうかを判断する。(ステップS433)。
【0113】
製品異常状態解除されている場合(ステップS433のYes)は、制御部250は、正常状態に復旧したと判断しスタンバイ状態に移行する(ステップS434)。そして、制御部250は、処理を終了する。
【0114】
製品異常状態解除されていない場合(ステップS433のNo)は、制御部250は、CPU2が異常であることを履歴として記憶部270へ保存を行う(ステップS435)。そして、制御部250は、製品異常状態および履歴情報をユーザインタフェイスへ通知を行う(ステップS436)。そして、制御部250は、処理を終了する。制御部250が製品異常状態及び履歴情報をユーザインタフェイスに通知を行うステップS436の処理は、制御部250が行う通常の異常処理である。
【0115】
<作用・効果>
第5実施形態のノイズ判定装置1cにより、CPU2及び接続ASIC3のそれぞれの異常を判定することができる。
【0116】
≪適用例≫
図12は、本実施形態に係るノイズ判定装置を適用する画像形成装置500の構成例を示す図である。
【0117】
画像形成装置500は、MFP(Multi Functional Periphearl/Printer)と称される複合機である。画像形成装置500は、コピー機能、FAX機能、プリント機能、スキャナ機能、また、入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿や、プリンタ機能あるいはFAX機能により入力された画像)を保存や配信する機能等を複合して有する。
【0118】
また、画像形成装置500は、PC(Personal Computer)等の外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。なお、実施形態において、画像形成装置500で処理される「画像」には画像データだけでなく、画像データが含まれていないデータ、つまりテキスト情報のみのデータも含むものとする。
【0119】
画像形成装置500は、帯電された感光体表面が選択的に露光されることにより書き込まれた静電潜像に、トナーを付着させ、付着させたトナーを用紙等の記録媒体に転写する、いわゆる電子写真方式の画像形成装置である。
【0120】
画像形成装置500は、操作パネル510と、起動スイッチ520と、コントローラ530と、読取部540と、エンジン制御部550と、プリンタユニット560と、給紙カセット570A、570Bと、搬送ユニット580と、を備える。
【0121】
操作部である操作パネル510は、利用者の操作に応じた各種の入力を受け付けるとともに、各種の情報(例えば受け付けた操作を示す情報、画像形成装置500の動作状況を示す情報、画像形成装置500の設定状態を示す情報など)を表示する。操作パネル510は、一例としてタッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD(Liquid Cristal Display))で構成されるが、これに限られるものではない。例えばタッチパネル機能が搭載された有機EL(Electro-Luminescence)表示装置で構成されてもよい。さらに、これに加えて又はこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部やランプ等の表示部を設けることもできる。
【0122】
起動スイッチ520は、画像形成装置500の電源がオフの状態でユーザによって押圧されると、画像形成装置500を起動する。また、画像形成装置500が起動した状態、つまり電源がオンの状態でユーザによって押下されると、画像形成装置をオフ状態とする。このように起動スイッチ520は、ユーザが押圧することによって画像形成装置500をオン/オフしてもよいがこれに限られず、外部装置から受信した指示に基づき画像形成装置500をオン/オフしてもよい。
【0123】
コントローラ530は、操作パネル510の操作入力等に基づいて画像形成装置500を統括的に制御する。一例として操作パネル510が受け付けた操作や情報に応じた動作を、画像形成装置500に実行させる。その他の例として、PC等の外部機器から画像形成装置500が受け付けた指示等を画像形成装置500に実行させる。さらにその他の例として、特定の条件を検知した場合、例えば起動スイッチ520の押下を検知した場合、さらにその他の例として、画像形成装置500に発生した異常を検知した場合等に、あらかじめ決められた動作を画像形成装置500に実行させる。
【0124】
コントローラ530の具体例としては、画像形成装置500を統括的に制御する回路を搭載したコントローラボードである。画像形成装置500を統括的に制御する回路には、一例としてCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Randam Access Memory)が搭載されている。コントローラ530は、CPUが、RAMを作業領域として、ROMやHDD(Hard Disk Drive)に記憶されたプログラムを実行することによって、画像形成装置500を制御する。
【0125】
読取部540は、原稿を読み取る。読取部540は、ADF(Auto Document Feeder)541と、スキャナ部542と、を備える。ADF541は、ADF541上に置かれた原稿を順次し搬送し光学的に読み取り画像データを生成する。スキャナ部542は、透明な原稿台の上に原稿を固定し、固定された原稿を光学的に読み取り画像データを生成する。
【0126】
エンジン制御部550は、読取部540により生成された画像データに基づき、プリンタユニット560や搬送ユニット580を制御する制御信号を生成する。エンジン制御部550の具体例としては、画像データに基づき制御信号を生成するための回路基板である。
【0127】
プリンタユニット560は、用紙等の記録媒体上に画像を形成する画像形成部である。プリンタユニット560は、記録媒体上にトナー画像を形成する。プリンタユニット560は、感光体としての感光体ドラム561と、帯電部材562と、書込みユニット563と、現像部材564と、搬送ベルト565と、定着部566とを備える。帯電部材562は、感光体ドラム561の外表面を帯電させる。書き込みユニット563は、読取部540により読み取られた画像データに基づいて、帯電された感光体ドラム561上を露光して、感光体上に静電潜像を書き込む。現像部材564は、書き込まれた潜像をトナーで現像する。搬送ベルト565は、トナー画像を形成する記録媒体を搬送する。定着部566は、記録媒体上のトナーを記録媒体に定着させる。
【0128】
給紙カセット570A、570Bは画像形成前の記録媒体を収納する。
図7においては一例として二つの給紙カセットを有し、それぞれにサイズの異なる記録媒体を収納しているが、一つであっても良いし、三つ以上であってもよい。
【0129】
搬送ユニット580は、給紙搬送部として記録媒体の搬送を行う。搬送ユニット580は、各種ローラを備える。搬送ユニット580は、給紙カセット570A、給紙カセット570Bに収納された記録媒体を矢印500Cに沿ってプリンタユニット560に搬送する。
【0130】
ここで、コピーモードを例として画像形成装置500での画像形成の流れを説明する。まずユーザが、操作パネル510で機能切替キー等をユーザが操作することにより、画像形成装置500のコピー機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択し、各機能を動作させることが可能となる。コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリ機能選択時にはファクシミリモードとなる。
【0131】
コピーモードでは、読取部540により、コピーする各原稿の画像情報が読み取られ、画像データが生成される。
【0132】
感光体ドラム561の外周面は、暗中にて帯電部材562により一様に帯電された後、書込みユニット563からの照射光(
図7中に点線矢印500Aで示す。)により露光され、その結果、感光体ドラム561の外周面上に静電潜像が形成される。現像部材564は、この静電潜像をトナーにより可視像化する。これにより、感光体ドラム561上にトナー画像が形成される。感光体ドラム561は矢印500B方向に回転する。そして、感光体ドラム561上に形成されたトナー画像は、搬送ベルト565上の記録媒体に転写される。そして定着部566が記録媒体上のトナー画像のトナーを一例としてヒータで加熱溶融して、記録媒体にトナー画像を定着し、記録媒体を画像形成装置500から排出する。
【0133】
なお、プリンタユニット560がモノクロの電子写真方式によって画像を形成する場合を説明したが、カラーの電子写真方式やインクジェット方式などであってもよく、画像形成方式はこれらに限られない。
【0134】
また、上述の操作パネル510は、コントローラ530によって制御されてもよいし、コントローラ530とは別に操作パネル510を制御するための制御回路を有し、制御されてもよい。その場合、コントローラ530の制御回路と操作パネル510の制御回路は、相互に通信可能に接続され、コントローラ530は操作パネル510を含む画像形成装置500全体を制御する。
【0135】
なお、コントローラ530と、エンジン制御部550と、プリンタユニット560と、給紙カセット570A、570B、搬送ユニット580は画像形成装置500の外装内に設けられているが
図1においては内部を透視して示している。
【0136】
なお、上記各実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0137】
1、1a、1b、1c ノイズ判定装置
10、210、310 電圧変換部
20、220、320 アナログデジタル変換部
30、30a、230、330 電圧監視部
40、240、340 異常検知部
50、50a、50b、250、350 制御部
60a、260、360 タイマー
70a、270、370 記憶部
80b ユーザインタフェイス
90b 接続ペリフェラル
500 画像形成装置
2 CPU
3 接続ASIC
【先行技術文献】
【特許文献】
【0138】