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特許7512656情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/00 20220101AFI20240702BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240702BHJP
【FI】
H04L67/00
G06Q50/10
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020073673
(22)【出願日】2020-04-16
(65)【公開番号】P2021128732
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2023-02-13
(31)【優先権主張番号】P 2020022677
(32)【優先日】2020-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】安藤 光男
【審査官】羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-257733(JP,A)
【文献】特開2006-195787(JP,A)
【文献】特開2004-355352(JP,A)
【文献】特開2009-015358(JP,A)
【文献】特開2011-086166(JP,A)
【文献】特開2009-169838(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置と通信可能な情報処理装置を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置が提供するサービスを特定する識別情報を含むコードの生成を要求する第一の端末装置に表示される、第一の入力項目を示す情報を前記サービスに関連付けて設定する第一の設定部と、
前記コードを読み取った第二の端末装置に表示される、前記第一の入力項目と異なる第二の入力項目を示す情報を、前記コードを生成する前に前記サービスに関連付けて設定する第二の設定部と、を有し、
前記第一の設定部は、前記第二の端末装置から送信される情報の格納先およびログインの方法を設定し、
前記ログインの方法は、アカウント情報を入力してログインさせる方法と、ゲストとしてのログインを許可する方法と、を含む、情報処理システム。
【請求項2】
前記第一の入力項目に対して入力される値は、前記第二の端末装置から送信される情報の格納先を示す、請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第二の入力項目に対して入力される値は、前記第二の端末装置が前記コードを読み取ったときに表示されるアンケートに含まれる質問に対する回答である、請求項1又は2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記コードの生成要求を受けて、前記サービスを特定する識別情報と、前記第一の入力項目の入力された値と、前記第二の入力項目を含むアンケートを表示させるための情報と、を含むコードを生成するコード生成部を有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記コードを読み取った前記第二の端末装置から送信される情報を、前記第一の入力項目の入力された値が示す格納先へ格納する格納制御部を有し、
前記送信される情報は、前記第二の入力項目に値が入力された後のアンケート結果を含む、請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記コードを読み取った第二の端末装置から送信される情報の格納先を選択させ、前記格納制御部に、選択された格納先へ、前記第二の端末装置から送信される情報を格納させる転送部を有する、請求項5記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記送信される情報は、前記コードが印刷された印刷物を、前記第二の端末装置が有する撮像装置で撮像した画像を示す画像データを含む、請求項5又は6記載の情報処理システム。
【請求項8】
第一の設定部は、ゲストとしてログインを行う際に入力させるゲスト情報の項目の設定を行う、請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
複数の端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
前記情報処理装置が提供するサービスを特定する識別情報を含むコードの生成を要求する第一の端末装置に表示される、第一の入力項目を示す情報を前記サービスと関連付けて設定する第一の設定部と、
前記コードを読み取った第二の端末装置に表示される、前記第一の入力項目とは異なる第二の入力項目を示す情報を、前記コードを生成する前に前記サービスに関連付けて設定する第二の設定部と、を有し、
前記第一の設定部は、前記第二の端末装置から送信される情報の格納先およびログインの方法を設定し、
前記ログインの方法は、アカウント情報を入力してログインさせる方法と、ゲストとしてのログインを許可する方法と、を含む、情報処理装置。
【請求項10】
複数の端末装置と通信可能な情報処理装置による情報処理方法であって、前記情報処理装置が、
前記情報処理装置が提供するサービスを特定する識別情報を含むコードの生成を要求する第一の端末装置に表示される、第一の入力項目を示す情報を、第一の設定部により、前記サービスと関連付けて設定し、
前記コードを読み取った第二の端末装置に表示される、前記第一の入力項目とは異なる第二の入力項目を示す情報を、第二の設定部により、前記コードを生成する前に前記サービスに関連付けて設定し、
前記第一の設定部は、前記第二の端末装置から送信される情報の格納先およびログインの方法を設定し、
前記ログインの方法は、アカウント情報を入力してログインさせる方法と、ゲストとしてのログインを許可する方法と、を含む、情報処理方法。
【請求項11】
複数の端末装置と通信可能な情報処理装置に、
前記情報処理装置が提供するサービスを特定する識別情報を含むコードの生成を要求する第一の端末装置に表示される、第一の入力項目を示す情報を、第一の設定部により、前記サービスと関連付けて設定し、
前記コードを読み取った第二の端末装置に表示される、前記第一の入力項目とは異なる第二の入力項目を示す情報を、第二の設定部により、前記コードを生成する前に前記サービスに関連付けて設定する処理、を実行させ
前記第一の設定部は、前記第二の端末装置から送信される情報の格納先およびログインの方法を設定し、
前記ログインの方法は、アカウント情報を入力してログインさせる方法と、ゲストとしてのログインを許可する方法と、を含む、プログラム。
【請求項12】
情報処理装置が提供するサービスを特定する識別情報を含むコードの生成を要求する第一の端末と、
前記コードを読み取る第二の端末と、
前記コードの生成を要求する前記第一の端末に表示される、第一の入力項目を示す情報を、前記第一の端末から受信した情報に基づいて前記サービスに関連付けて設定する第一の設定部と、
前記コードを読み取った前記第二の端末に表示される、第二の入力項目を示す情報を、前記第一の端末から受信した情報に基づいて前記コードを生成する前に前記サービスに関連付けて設定する第二の設定部と、を有し、
前記第一の設定部は、前記第二の端末から送信される情報の格納先およびログインの方法を設定し、
前記ログインの方法は、アカウント情報を入力してログインさせる方法と、ゲストとしてのログインを許可する方法と、を含む、情報処理装置と、を含む情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、QRコード(登録商標)等の二次元コードを含むコードを用いた様々なサービスが普及している。その中の1つの例として、端末装置に、QRコード(登録商標)を読み取らせたあとに撮像した画像データを、QRコードが示す格納先へ格納させるサービスが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来の技術では、QRコードに含まれる格納先を示す情報は、予めサービスにおいて固定的に決められている。つまり、従来の技術では、QRコード等のコードを介して利用するサービスにおいて、データを保存する保存先を示す情報等のサービスに対応付けられた情報は、サービスの提供者によって予め決められている。このため、例えばQRコード等のコードを生成してから生成したコードを読み取らせることで利用できる一連のサービスの中でサービスの利用者の利用シーンに応じて柔軟に設定させることができない。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、サービスに対応付ける情報の少なくとも一部を、サービスの利用者の利用シーンに応じて柔軟に設定させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示の技術は、複数の端末装置と通信可能な情報処理装置を含む情報処理システムであって、前記情報処理装置が提供するサービスを特定する識別情報を含むコードの生成を要求する第一の端末装置に表示される、第一の入力項目を示す情報を前記サービスに関連付けて設定する第一の設定部と、前記コードを読み取った第二の端末装置に表示される、前記第一の入力項目と異なる第二の入力項目を示す情報を、前記コードを生成する前に前記サービスに関連付けて設定する第二の設定部と、を有し、前記第一の設定部は、前記第二の端末装置から送信される情報の格納先およびログインの方法を設定し、前記ログインの方法は、アカウント情報を入力してログインさせる方法と、ゲストとしてのログインを許可する方法と、を含む
【発明の効果】
【0006】
サービスに対応付ける情報の少なくとも一部を、サービスの利用者の利用シーンに応じて柔軟に設定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第一の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。
図2】第一の実施形態の情報処理システムの利用シーンについて説明する図である。
図3】サーバ装置のハードウェア構成例を示す図である。
図4】端末装置のハードウェア構成例を示す図である。
図5】第一の実施形態の各装置の機能構成例を示す図である。
図6】第一の実施形態の登録情報記憶部の一例を示す図である。
図7】第一の実施形態のアプリ情報記憶部の一例を示す図である。
図8】第一の実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図9】第一の実施形態の提出情報記憶部の一例を示す図である。
図10】第一の実施形態のアンケート情報記憶部の一例を示す図である。
図11】第一の実施形態の提出物情報記憶部の一例を示す図である。
図12】第一の実施形態の教師端末の記憶部に格納された情報を説明する図である。
図13】第一の実施形態の生徒端末の記憶部に格納された情報を説明する図である。
図14】第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図である。
図15】第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第一の図である。
図16】第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第二の図である。
図17】第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第三の図である。
図18】第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図である。
図19】第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第四の図である。
図20】第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図である。
図21】第一の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図である。
図22】第二の実施形態の情報処理システムの利用シーンについて説明する図である。
図23】第二の実施形態の各装置の機能構成例を示す図である。
図24】第二の実施形態の登録情報記憶部の一例を示す図である。
図25】第二の実施形態のアプリ情報記憶部の一例を示す図である。
図26】第二の実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図27】第二の実施形態の提出情報記憶部の一例を示す図である。
図28】第二の実施形態の転送先情報記憶部の一例を示す図である。
図29】第二の実施形態の情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
図30】第二の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して、実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。
【0009】
本実施形態の情報処理システム100において、サーバ装置200及びユーザ環境Eは、インターネット等の広域的なネットワークnを介して通信可能とされている。但し、ネットワークnは、イントラネット等、所定の範囲内においてアクセスが可能なネットワークであってもよい。
【0010】
ユーザ環境Eは、1以上の端末装置300、400・・・N、を含む企業等の組織や、学校等の教育機関におけるシステム環境である。
【0011】
端末装置300、400・・・Nは、ユーザ環境Eにおける各ユーザが携帯又は使用する情報処理端末である。例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC、又は携帯電話等が端末装置300、400・・・Nとして利用されてもよい。
【0012】
尚、端末装置300、400・・・Nは、ユーザ環境E内のLAN等を介さずに(例えば、移動体通信網等を介して)ネットワークnに接続可能である。但し、端末装置300、400・・・Nは、ユーザ環境E内のネットワークに接続可能であってもよい。
【0013】
本実施形態の情報処理システム100において、サーバ装置200は、端末装置300に、ユーザ環境Eにおいて提供されるサービスに対応付ける情報を設定させ、設定された情報はサービスと対応付けてサーバ装置200が記憶する。そして、サーバ装置200は、端末装置300からの要求に応じて、設定された情報と対応付けられたサービスを特定する識別情報を含むコードを生成し、端末装置300にダウンロードさせる。なお、コードには設定された情報が含まれていてもよい。
【0014】
つまり、本実施形態では、サービスを特定する識別情報を含むコードを作成する前に、サービスに対応付ける情報を設定させ、コードを生成する際に、サービスと、設定された情報と、を対応付ける。
【0015】
サービスに対応付ける情報は、具体的には、例えば、コードを生成する際に値を入力させる入力項目を示す情報と、コードを読み取った際に表示させる入力項目を示す情報を含む。
【0016】
コードを生成する際に値を入力させる入力項目とは、例えば、コードを読み取った端末装置から送信されるデータの格納先を設定する項目である。また、コードを読み取った際に表示させる入力項目とは、コードを読み取った端末装置に表示される利用者の回答を入力するアンケート項目である。
【0017】
本実施形態では、このように、サービスに対応付ける情報を、サービスと対応づけるコードを生成する前に設定させる。したがって、本実施形態によれば、例えば、端末装置300の要求に応じて生成されたコードを読み取った端末装置400に、設定された情報に基づく動作を行わせることができる。
【0018】
尚、本実施形態のコードとは、例えば、バーコード等の一次元コードやQRコード等の二次元コードを含む。
【0019】
以下に、図2を参照して、情報処理システム100の利用シーンについて説明する。図2は、第一の実施形態の情報処理システムの利用シーンについて説明する図である。
【0020】
図2では、例えば、ユーザ環境Eを教育機関等とし、端末装置300を主に教師によって利用される端末装置とし、端末装置400を主に生徒によって利用される端末装置として説明する。
【0021】
尚、以下の説明では、端末装置300を教師端末300と呼び、端末装置400を生徒端末400と呼ぶ場合がある。
【0022】
また、図2の例では、情報処理システム100からユーザ環境Eに対して提供されるサービスを、生徒から教師に提出される提出物の回収を支援するサービスとして説明する。以下の説明では、提出物の回収を支援するサービスを提出サービスと呼ぶ場合がある。提出物は、例えば、テストの答案用紙や、授業に関するアンケートの回答等を含む。
【0023】
ユーザ環境Eにおいて、教師端末300は、サーバ装置200に対してQRコードの画像データの生成を要求し、QRコード21の画像データを生成させる。そして、教師端末300は、このQRコード21の画像データを、配布物20に含めて印刷する。
【0024】
このとき、QRコード21は、提出サービスを特定する識別情報を含むように生成される。なお、教師端末300によって事前に設定された情報を含んでいてもよい。
【0025】
本実施形態では、このように、QRコード21を生成することで、教師端末300において事前に設定された情報と、提出サービスとを対応付ける。
【0026】
ここで、教師端末300によって事前に設定された情報とは、生徒端末400から提出される提出物20Aの格納先(提出先)を示す情報や、QRコード21を読み取った生徒端末400に表示されるアンケートの入力項目といった複数の異なる設定である。
【0027】
尚、本実施形態におけるアンケートとは、質問と質問に対する回答を入力するための回答項目(入力項目)とが対応付けられた情報である。また、本実施形態において、回答項目に回答が入力された状態のアンケートをアンケート結果と呼ぶ。つまり、アンケート結果とは、言い換えれば、アンケートに含まれる質問に対する回答を含む情報である。
【0028】
本実施形態では、このように、QRコード21に含まれる提出サービスを特定する識別情報に基づいて、予め提出サービスと対応付けられた提出物20Aの提出先を示す情報と、QRコード21を読み取った生徒端末400に表示させるアンケートとを特定することで、アンケート結果を含む提出物20Aを回収することができる。なお、QRコード21に提出物20Aの提出先を示す情報が含まれていてもよい。
【0029】
尚、本実施形態の提出物20Aとは、教師から生徒に配布された配布物20に対し、生徒が回答を記入した結果である記入済みの配布物を、生徒端末400の撮像装置で撮像した画像データと、配布物20に印刷されたQRコード21を読み取った際に生徒端末400に表示されるアンケートのアンケート結果と、を含む。
【0030】
このように、本実施形態によれば、提出サービスの利用者である教師に、提出サービスと対応付けられる情報を、例えば、自身の授業形態等の利用シーンに応じて設定させることができる。このため、本実施形態によれば、教師が配布物に対するアンケートを別途行う必要がなく、設定したQRコード21を配布物に付与することで提出物を所望の提出先に格納するとともに必要に応じて所望の内容のアンケートも回収することができ、利用シーンに応じた教師の作業を大幅に削減することができる。
【0031】
また、本実施形態によれば、教師端末300において生成されたQRコード21を配布物20の元となる文書データに含めれば良く、容易にQRコード21が付与された配布物20を作成できる。
【0032】
さらに、本実施形態によれば、生徒が配布物20に回答を入力した結果と、アンケート結果とを含む提出物20Aが、教師が事前に指定した提出先へ格納される。このため、本実施形態によれば、生徒は、自身が回答を記入した配布物20を教師に手渡す必要がなく、自身で補完することができる。また、教師は、記入済みの配布物を回収する手間や、生徒記入済みの配布物の採点後等に生徒に返却する手間が削減できる。
【0033】
以下に、図3及び図4を参照して、本実施形態の情報処理システム100の有する各装置のハードウェア構成について説明する。図3は、サーバ装置のハードウェア構成例を示す図である。
【0034】
本実施形態のサーバ装置200は、コンピュータによって構築されており、図3に示されているように、CPU201、ROM202、RAM203、HD204、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ205、ディスプレイ206、外部機器接続I/F(Interface)208、ネットワークI/F209、データバスB1、キーボード211、ポインティングデバイス212、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ214、メディアI/F216を備えている。
【0035】
これらのうち、CPU201は、サーバ装置200全体の動作を制御する。ROM202は、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HD204は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ205は、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ206は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F208は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F209は、通信ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインタフェースである。データバスB1は、図3に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0036】
また、キーボード211は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス212は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ214は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。尚、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F216は、フラッシュメモリ等の記録メディア215に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0037】
本実施形態のサーバ装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC等であっても良い。
【0038】
次に、図4を参照して、端末装置300、400、・・、Nのハードウェア構成について説明する。ここでは、端末装置300、400、・・、Nの一例として、端末装置300のハードウェア構成について説明する。図4は、端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0039】
本実施形態の端末装置300は、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、CMOSセンサ305、撮像素子I/F306、加速度・方位センサ307、メディアI/F309、GPS受信部311を備えている。
【0040】
これらのうち、CPU301は、端末装置300全体の動作を制御する演算処理装置である。ROM302は、CPU301やIPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。ROM302、RAM303、EEPROM304は、端末装置300の記憶装置の一例である。
【0041】
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ305は、CPU301の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。
【0042】
撮像素子I/F306は、CMOSセンサ305の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ307は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F309は、フラッシュメモリ等の記録メディア308に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部311は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
【0043】
また、端末装置300は、遠距離通信回路312、遠距離通信回路312のアンテナ312a、マイク315、スピーカ316、音入出力I/F317、ディスプレイ318、外部機器接続I/F(Interface)319、近距離通信回路320、近距離通信回路320のアンテナ320a、及びタッチパネル321を備えている。
【0044】
これらのうち、遠距離通信回路312は、通信ネットワークを介して、他の機器と通信する回路である。マイク315は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ316は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F317は、CPU301の制御に従ってマイク315及びスピーカ316との間で音信号の入出力を処理する回路である。
【0045】
ディスプレイ318は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F319は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。近距離通信回路320は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル321は、利用者がディスプレイ318を押下することで、端末装置300を操作する入力手段の一種である。ディスプレイ318は、端末装置300の有する表示部の一例である。
【0046】
次に、図5を参照して、本実施形態の情報処理システム100の有する各装置の機能について説明する。図5は、第一の実施形態の各装置の機能構成例を示す図である。
【0047】
本実施形態の教師端末300は、制御部330、ブラウザ部340、記憶部350、撮像部360等を有する。これら各部は、教師端末300にインストールされた1以上のプログラムが、CPU301に実行させる処理により実現される。尚、制御部330は、例えばオペレーティングシステムによって実現されていてもよいし、アプリケーション等のソフトウェアによって実現されてもよい。尚、以下の説明では、アプリケーションをアプリと表現する場合がある。
【0048】
制御部330は、教師端末300のユーザからの操作を受けて、ブラウザ部340を起動する。
【0049】
ブラウザ部340は、例えば、一般的なWebブラウザであり、HTML(HyperText Markup Language)データやスクリプト(例えば、JavaScript(登録商標))等に従った処理を実行する。また、ブラウザ部340は、コードを読み取ることで起動する。また、本実施形態のブラウザ部340は、コードを読み取ると、コードに含まれる初期アクセスURL(Uniform Resource Locator)に基づきサーバ装置200へアクセスし、コードに含まれる登録IDと対応するアプリケーションを実行させる。
【0050】
登録IDとは、サービスを特定する識別情報であり、サービスを実現するアプリケーションと予め対応付けられている。本実施形態の登録IDは、サービスを特定する識別情報の一例である。なお、サービスが複数のアプリケーションによって実現されている場合には、1つのサービスに複数の登録IDが関連付けられていてもよい。初期アクセスURLとは、教師端末300が最初にサーバ装置200にアクセスする際に、最初にアクセスすべきURLを示す。
【0051】
具体的には、ブラウザ部340は、初期アクセスURLへのアクセスに応じたサーバ装置200からのリダイレクト要求に従って、サーバ装置200が有するアプリケーションのうち、登録IDに関連付けられているアプリケーションにアクセスする。リダイレクト要求とは、初期アクセスURLへのアクセスに応じたサーバ装置200からの応答である。
【0052】
ブラウザ部340は、アクセスしたアプリケーションから、教師端末300への処理の実行要求を示すデータ(HTMLデータやスクリプト等)を取得する。
【0053】
撮像部360は、制御部330からの撮像指示を受けて、CMOSセンサ305と撮像素子I/F306によって実現される撮像装置を制御して、画像を撮像させる。
【0054】
本実施形態の生徒端末400は、制御部(オペレーティングシステム部)430、ブラウザ部440、記憶部450、撮像部360等を有する。これら各部は、生徒端末400にインストールされた1以上のプログラムが、生徒端末400の有するCPUに実行させる処理により実現される。生徒端末400の有する各部の機能は、教師端末300と同様であるから、説明を省略する。
【0055】
本実施形態のサーバ装置200は、通信部210、アプリ判定部220、認証部230、アプリ群240を有する。これら各部は、サーバ装置200にインストールされた1以上のプログラムが、CPU201に実行させる処理により実現される。
【0056】
また、サーバ装置200は、登録情報記憶部261、アプリ情報記憶部262、ユーザ情報記憶部263、提出情報記憶部264、アンケート情報記憶部265、提出物情報記憶部266を有する。これら各記憶部は、例えば、ROM202、又はサーバ装置200にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。各記憶部の詳細は後述する。
【0057】
通信部210は、生徒端末400から出力される提出物を指定された提出先へ送信する。生徒端末400から出力される提出物とは、生徒端末400の有する撮像装置で撮像された画像データと、アンケート結果とを含む。
【0058】
アプリ判定部220は、初期アクセスURLに対応する。アプリ判定部220は、初期アクセスURLへのアクセスに応じ、初期アクセスURLに付与されている登録IDに対応するアプリケーションを、登録情報記憶部261を参照して判定する。
【0059】
アプリ判定部220は、登録IDに対応するアプリケーションを判定すると、このアプリケーションに対するURLを含むリダイレクト要求を含む応答を、初期アクセスURLへのアクセス元に送信する。
【0060】
本実施形態では、教師端末300からのアクセスについては、アプリ群240に含まれるアプリケーションのURLが登録IDに対応するアプリケーションとして判定される。
【0061】
認証部230は、教師端末300や生徒端末400から入力されるアカウント情報と、ユーザ情報記憶部263に格納されたユーザ情報とを照合し、照合した結果に基づき、ユーザ(アカウント情報)の認証を行う。
【0062】
アプリ群240は、サーバ装置200が有するアプリケーションの一例である。
【0063】
アプリ群240は、入力アプリと、出力アプリとを含む。入力アプリとは、例えば、用途に応じた処理を実行させるアプリケーションであり、各アプリケーションは、用途に応じた処理を実行させるためのHTMLデータ及びスクリプト等を教師端末300や生徒端末400へ送信する。また、出力アプリとは、例えば、提出物情報記憶部266に格納された画像データの取得(ダウンロード)及び描画を実行させるためのアプリケーションである。
【0064】
本実施形態のアプリ群240は、例えば、サーバ装置200が提供するサービスを実現する各種のアプリケーションを含む。本実施形態のアプリ群240は、例えば、提出設定アプリ240-1と、アンケート作成アプリ240-2と、提出アプリ240-3とを含む。
【0065】
提出設定アプリ240-1は、教師端末300に、提出アプリ240-3によって実現される提出サービスに対応付ける情報を設定させるアプリケーションである。
【0066】
言い換えれば、提出設定アプリ240-1は、コードの生成を要求した、第一の端末装置である教師端末300に、サービスに関連付いた第一の入力項目を設定する第一の設定部の一例である。第一の入力項目の値は、コードを読み取った生徒端末400から送信される提出物の提出先を示す。
【0067】
アンケート作成アプリ240-2は、コードを読み取った生徒端末400に表示させるアンケートの作成を支援する処理を実行させるアプリケーションである。
【0068】
言い換えれば、アンケート作成アプリ240-2は、コードを読み取った第二の端末装置である生徒端末400に表示される第一の入力項目とは異なり、且つ、サービスに関連付いた第二の入力項目を設定する第二の設定部の一例である。第二の入力項目の値は、アンケートの回答を示す。
【0069】
提出アプリ240-3は、コードを読み取った生徒端末400から送信された提出物を、教師端末300によって設定された提出先へ格納する。
【0070】
言い換えれば、提出アプリ240-3は、コードを読み取った第二の端末装置400から送信される情報を、コードに含まれる格納先へ格納させる格納制御部の一例である。
【0071】
次に、図6乃至図11を参照して、サーバ装置200の有する各記憶部について説明する。
【0072】
図6は、第一の実施形態の登録情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態の登録情報記憶部261に格納される登録情報は、後述する情報処理システム100の動作が行われる前に、予め与えられている情報である。
【0073】
登録情報記憶部261は、情報の項目として、登録ID、入力アプリID、出力アプリID及びテナントIDを有し、項目「登録ID」の値が、その他の項目の値とが対応付けられて記憶されている。なお、入力アプリIDと出力アプリIDといった区別はつけずに、項目「アプリID」としてまとめて項目を対応付けてもよい。また、以下で単に「アプリID」と記載している場合には、入力アプリID又は出力アプリIDの何れかであることを示す。
【0074】
例えば、上記で説明した提出サービスを特定するための識別情報は登録IDである「Tag_Portal」、「AP_Portal」、「Tag_SendM101」、「AP_SendM102」、「Tag_Survey」を含む。また、提出サービスは、少なくともアプリIDである「AP_Portal」、「AP_SendM101」、「AP_SendM102」、「AP_Survey」によってそれぞれ特定されるアプリによって実現されている。
【0075】
入力アプリIDは、登録IDに対応するサービスにおいて、入力アプリとされるアプリケーションを特定するための識別情報である。出力アプリIDは、登録IDに対応するサービスにおいて、出力アプリとされるアプリケーションを特定するための識別情報である。以下の説明では、アプリケーションを特定するための識別情報をアプリIDと呼ぶ。
【0076】
例えば、登録ID「Tag_Portal」は、入力アプリID「AP_Portal」と対応付けられており、出力アプリIDは対応付けられていない。したがって、登録ID「Tag_Portal」と対応するサービスは、用途に応じた処理を実行させるためのHTMLデータ及びスクリプト等を教師端末300又は生徒端末400に送信するものであることがわかる。
【0077】
尚、入力アプリID「AP_Portal」は、教師用のポータル画面のメニューを表示させる処理を実行させるアプリケーションのアプリIDを示す。言い換えれば、アプリID「AP_Portal」が示すアプリケーションは、提出設定アプリ240-1である。
【0078】
また、登録ID「Tag_SendM101」は、入力アプリID「AP_SendM101」と対応付けられており、出力アプリIDは対応付けられていない。したがって、登録ID「Tag_SendM101」と対応するサービスは、用途に応じた処理を実行させるためのHTMLデータ及びスクリプト等を送信する教師端末300又は生徒端末400に送信ものであることがわかる。
【0079】
尚、入力アプリID「AP_SendM101」は、アンケート結果を含む提出物を、提出先として指定された提出先(格納先)のフォルダ「M101」へ格納する処理を実行させるアプリケーションのアプリIDを示す。言い換えれば、アプリID「AP_SendM101」が示すアプリケーションは、提出アプリ240-3である。
【0080】
なお、登録ID「Tag_SendM102」に対応付けられた入力アプリID「AP_SendM102」は、提出先のフォルダが「M102」に置き換わっただけで、その他は登録ID「Tag_SendM101」及び入力アプリID「AP_SendM101」とそれぞれ同様である。
【0081】
また、登録ID「Tag_Survey」は、入力アプリID「AP_Survey」と対応付けられており、出力アプリIDは対応付けられていない。したがって、登録ID「Tag_Survey」と対応するサービスは、用途に応じた処理を実行させるためのHTMLデータ及びスクリプト等を送信する教師端末300又は生徒端末400に送信ものであることがわかる。
【0082】
尚、入力アプリID「AP_Survey」は、教師端末300においてアンケートの作成を支援するアプリケーションのアプリIDを示す。言い換えれば、入力アプリID「AP_Survey」が示すアプリケーションは、アンケート作成アプリ240-2である。
【0083】
以下の説明では、登録情報記憶部261において、項目「登録ID」の値と、その他の項目の値とを含む情報を、登録情報と呼ぶ。
【0084】
図7は、第一の実施形態のアプリ情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態のアプリ情報記憶部262に格納されるアプリ情報は、後述する情報処理システム100の動作が行われる前に、予め与えられている情報である。
【0085】
アプリ情報記憶部262は、情報の項目として、アプリID、アプリ種別、URL、対応ブラウザ等を有し、項目「アプリID」とその他の項目とが対応付けられている。
【0086】
項目「アプリ種別」の値は、アプリIDによって特定されるアプリケーションについて、文書画像データとの関係に基づいた種別を示す。項目「アプリ種別」の値が「In」である場合、アプリIDが示すアプリケーションが、入力アプリであることを示す。項目「アプリ種別」の値が「Out」であるは、アプリIDが示すアプリケーションが、出力アプリであることを示す。なお、上述したようにアプリ種別を入力アプリと出力アプリで区別をつけない場合にはこの項目はなくともよい。
【0087】
項目「URL」の値は、アプリIDによって特定されるアプリケーションのURLである。
【0088】
項目「対応ブラウザ」の値は、アプリIDによって特定されるアプリケーションを動作させるブラウザの種類を示す。図7の例では、ブラウザの種類は、教師端末300、生徒端末400の有するブラウザ部を示す端末用のブラウザである。
【0089】
以下の説明では、アプリ情報記憶部262における各項目の値を含む情報をアプリ情報と呼ぶ。
【0090】
図8は、第一の実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。ユーザ情報記憶部263に格納されるユーザ情報は、後述する情報処理システム100の動作が行われる前に、予め与えられている情報である。
【0091】
ユーザ情報記憶部263は、情報の項目として、テナントID、ユーザID、ユーザID種別、名前、学籍番号、メールアドレス、利用可能アプリを有し、項目「ユーザID」とその他の項目とが対応付けられている。
【0092】
項目「テナントID」の値は、サーバ装置200によって提供されるサービスの利用契約の締結者(テナント)の識別情報である。例えば、ユーザ環境Eが1つのテナントに相当してもよい。
【0093】
項目「ユーザID」の値は、端末装置のユーザを特定するための識別情報である。具体的には、項目「ユーザID」の値は、教師端末300のユーザである教師を特定する識別情報、生徒端末400のユーザである生徒を特定するための識別情報である。本実施形態では、教師、生徒共に、個人毎にユーザIDが付与されている。なお、ユーザIDは後述するメールアドレスであってもよい。
【0094】
項目「ユーザID種別」の値は、ユーザIDの種類を示す。具体的には、項目「ユーザID種別」の値が、「ゲスト」である場合、ユーザを特定するユーザIDとパスワードを含むログイン情報がユーザ情報記憶部263に登録されていないユーザであることを示す。また、項目「ユーザID種別」の値が、「ログイン」である場合、ユーザを特定するユーザIDとパスワードを含むログイン情報がユーザ情報記憶部263に登録されており、登録されているログイン情報を用いてログインするユーザを示す。
【0095】
項目「名前」の値は、ユーザの名前を示す。項目「学籍番号」の値は、ユーザ(生徒)の学籍番号を示す。項目「メールアドレス」の値は、ユーザのメールアドレスを示す。
【0096】
項目「利用可能アプリ」の値は、対応するユーザによる利用が許可されたアプリケーションのアプリIDである。
【0097】
以下の説明では、ユーザ情報記憶部263における各項目の値を含む情報をユーザ情報と呼ぶ。
【0098】
図8の例では、テナントID「T001」の「guest1」で特定されるユーザは、アプリID「AP_Send」で特定されるアプリケーションの利用が許可されていることがわかる。アプリID「AP_Send」で特定されるアプリケーションは、提出サービスの一部を実現するアプリケーションである。
【0099】
また、図8の例では、テナントID「T001」の「tanaka@×××.com」で特定されるユーザは、提出サービスの一部を実現するアプリケーションであって、アプリID「AP_Send」、「AP_Survey」、「AP_Portal」特定されるアプリケーションの利用が許可されていることがわかる。
【0100】
尚、本実施形態のユーザ情報は、情報の項目として、図8に示す全ての項目を有していなくても良い。また、ユーザ情報は、図8に示す項目以外の項目が含まれても良い。
【0101】
図9は、第一の実施形態の提出情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態の提出情報記憶部264に格納される提出情報は、教師端末300において、情報の格納先(提出先)を示す情報が入力されたときに生成され、提出情報記憶部264に格納される。
【0102】
提出情報記憶部264は、情報の項目として、テナントID、ユーザID、提出先、提出先ID、ファイルID、講義室、開始時刻、授業時間等を有し、項目「ユーザID」と、その他の項目とが対応付けられている。
【0103】
項目「ユーザID」の値は、主に教師を特定するユーザIDである。項目「提出先」は、更に、項目「授業」、「授業回数」と対応付けられている。項目「授業」、「授業回数」のそれぞれの値は、導入設定情報において設定されている教師端末300によって入力される提出先分類の値であり、授業名と、授業の回数を示す。
【0104】
項目「提出先ID」の値は、生徒端末400から送信される提出物(画像データ、アンケート結果)が格納される格納先(記憶領域)を特定する識別情報である。具体的には、項目「提出先ID」の値は、提出物の格納先となるフォルダ名等であり、項目「提出先」の値を用いて作成される。
【0105】
項目「ファイルID」の値は、事前に登録されているアンケートファイルを特定するための識別情報である。項目「講義室」、「開始時刻」、「授業時間」のそれぞれの値は、授業が行われる講義室を特定する情報、授業の開始時刻を示す情報、授業時間を示す情報となる。
【0106】
以下の説明では、提出情報記憶部264において、項目「ユーザID」の値と、他の項目の値とを含む情報が、提出情報である。
【0107】
尚、提出情報は、図9に示す項目が全て含まれなくても良い。具体的には、例えば、項目「講義室」、「開始時刻」、「授業時間」等は、含まれなくても良い。また、提出情報は、図9に示す項目以外の項目が含まれても良い。提出情報記憶部264のデータ構造は、提出物の提出先を設定する教師によって、任意に設定されても良い。
【0108】
また、本実施形態の提出情報記憶部264には、例えば、回答が記入される前の配布物の元となる文書データが、ユーザIDと提出先と対応付けられて格納されていても良い。
【0109】
図10は、第一の実施形態のアンケート情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態のアンケート情報記憶部265に格納されるアンケート情報は、教師端末300によって作成されて、アンケート情報記憶部265に格納される。
【0110】
アンケート情報記憶部265は、情報の項目として、ユーザID、ファイルID、アンケート名を有し、各項目が対応付けられている。
【0111】
アンケート情報記憶部265において、項目「ユーザID」の値は、主に教師を特定するユーザIDである。項目「ファイルID」の値は、アンケートファイルを特定するための識別情報である。本実施形態では、アンケート情報記憶部265において、項目「ユーザID」の値と、他の項目の値とを含む情報が、アンケート情報である。
【0112】
図10の例では、ユーザID「tanaka@×××.com」で特定される教師が、ファイルID「Srvy01」で特定される、アンケート名「数学1_理解度」のアンケートファイルを作成したことがわかる。
【0113】
図11は、第一の実施形態の提出物情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態の提出物情報記憶部266に格納される提出物情報は、生徒端末400から送信された提出物が提出先IDで特定されるフォルダに格納されたときに生成される。
【0114】
提出物情報記憶部266は、情報の項目として、提出先、ユーザID、ファイルID、ファイル種別を有し、項目「ユーザID」とその他の項目とが対応付けられている。
【0115】
項目「ユーザID」の値は、主に生徒に対応するユーザを特定する識別情報である。項目「ファイルID」の値は、生徒端末400から送信されるファイルを特定するための識別情報である。項目「ファイル種別」の値は、ファイルに対応する提出物の種類を示す。
【0116】
図11では、例えば、提出先ID「/数学1/01」で特定されるフォルダに、ユーザID「guest1」で特定されるユーザ(生徒)の提出物として、ファイルID「1000」で特定される答案に対応する回答ファイルと、ファイルID「1001」で特定されるアンケート結果に対応するファイルと、が格納されていることがわかる。
【0117】
次に、図12図13を参照して、教師端末300の記憶部350に格納された情報と、生徒端末400の記憶部450に格納された情報について説明する。
【0118】
図12は、第一の実施形態の教師端末の記憶部に格納された情報を説明する図である。教師端末300の記憶部350に格納された情報は、例えば、項目として、URL、アクセストークン、コンテンツを有する。
【0119】
項目「URL」の値は、サーバ装置200を示す。項目「アクセストークン」の値は、登録IDとユーザIDを示す。項目「コンテンツ」の値は、Nameで示されている名前、Noで示されている学籍番号、emailで示されているメールアドレスを含む。
【0120】
尚、図12の例では、教師端末300の記憶部350に格納された情報であるため、アクセストークンに含まれるユーザIDは、ユーザID種別がゲストではなく、ユーザID種別がログインで、教師を特定するユーザIDとなる。
【0121】
図13は、第一の実施形態の生徒端末の記憶部に格納された情報を説明する図である。生徒端末400の記憶部450に格納された情報の項目は、教師端末300の記憶部350に格納された情報の項目と同様である。
【0122】
尚、図13の例では、アクセストークンに含まれるユーザIDは、「guest1」とされている。
【0123】
次に、図14を参照して、本実施形態の情報処理システム100の動作について説明する。図14は、第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第一のシーケンス図である。図14では、提出サービスと対応付ける情報を設定する動作を説明する。
【0124】
情報処理システム100において、端末装置300のブラウザ部340は、教師から、提出設定アプリ240-1へのアクセス要求を受けて(ステップS1401)、提出設定アプリ240-1へ接続要求をサーバ装置200へ送信する(ステップS1402)。
【0125】
尚、初回アクセス時は、アクセストークンを保持していないため、アクセストークンは付けずに要求する。
【0126】
サーバ装置200において、提出設定アプリ240-1は、アクセス権限のないクライアントからの要求であるため、認証部230へのリダイレクト要求を教師端末300へ返す(ステップS1403)。このとき、リダイレクト要求には、認証部230のURLと、提出設定アプリ240-1が提供するサービスを特定する登録IDである「Tag_Portal」とが含まれる。
【0127】
続いて、ブラウザ部340は、認証部230へのリダイレクト要求を受けて、認証部230へ接続要求をサーバ装置200に送信する(ステップS1404)。認証部230は、認証サービスは、ログイン画面のURLを送信する(ステップS1405)。
【0128】
続いてもブラウザ部340は、ログイン画面を表示させる(ステップS1406)。続いて、ブラウザ部340は、ログイン画面において、アカウント情報の入力を受け付けて(ステップS1407)、サーバ装置200の認証部230に対し、アカウント情報を含むログイン要求を送信する(ステップS1408)。本実施形態のアカウント情報とは、ユーザID、パスワード、提出設定アプリ240-1に対応付けられた登録ID(「Tag_Portal」)が含まれる。
【0129】
続いて、サーバ装置200の認証部230は、ユーザ情報記憶部263を参照し、ユーザ情報記憶部263にアカウント情報に含まれるユーザIDと一致するユーザIDが存在し、且つ、このユーザIDと対応する利用可能アプリに、登録IDと対応付けられたアプリケーションが含まれるか否かを判定する。
【0130】
具体的には、例えば、教師端末300において入力されたユーザIDが「tanaka@×××.com」であったとする。
【0131】
この場合、ユーザ情報記憶部263には、「tanaka@×××.com」と一致するユーザIDが存在すると判定する。登録情報記憶部261において、登録ID「Tag_Portal」と対応付けられたアプリケーションは、アプリID「AP_Portal」で特定される提出設定アプリ240-1である(図6図8参照)。
【0132】
したがって、認証部230は、「tanaka@×××.com」と対応する利用可能アプリに、アプリID「AP_Portal」が含まれるか否かを判定する。本実施形態では、ユーザ情報記憶部263おいて、ユーザID「tanaka@×××.com」と対応する利用可能アプリに、アプリID「AP_Portal」が含まれる。したがって、認証部230は、このユーザによるアプリID「AP_Portal」で特定される提出設定アプリ240-1の利用を許可する。
【0133】
具体的には、認証部230は、ユーザID「tanaka@×××.com」のユーザ情報にアクセスするためのアクセストークンを作成し、ブラウザ部340へ返す(ステップS1409)。ブラウザ部340は、このアクセストークンを保持する。
【0134】
続いて、ブラウザ部340は、取得したアクセストークンを用いて、利用を許可された登録IDに対応付けられた提出設定アプリ240-1への接続要求をサーバ装置200へ送信する(ステップS1410)。
【0135】
サーバ装置200において、提出設定アプリ240-1は、接続要求を受けて、サービスに対応づける情報を設定させるためのメニュー画面のURLを教師端末300へ返す(ステップS1411)。
【0136】
教師端末300のブラウザ部340は、このURLを受けて、サービスに対応づける情報を設定させるためのメニュー画面を表示させる(ステップS1412)。
【0137】
このメニュー画面では、提出アプリ240-3と対応付ける情報を設定するためのメニュー画面が表示される。
【0138】
より具体的には、メニュー画面には、「導入」、「アンケート一覧」、「提出先」が含まれる。メニュー画面において、「導入」が選択されると、ブラウザ部340は、コードを生成する際に、教師端末300に値を入力させる入力項目を設定する処理へ遷移する。
【0139】
また、メニュー画面において、「アンケート一覧」が選択されると、ブラウザ部340は、コードを読み取った生徒端末400に表示させるアンケートを作成する処理へ遷移する。
【0140】
メニュー画面において、「提出先」が選択されると、ブラウザ部340は、サービスと設定された情報とを対応付けるコードを取得する処理へ遷移する。
【0141】
続いて、ブラウザ部340は、メニュー画面において、「導入」の選択を受け付けると(ステップS1413)、提出設定アプリ240-1に対して、導入要求を送信する(ステップS1414)。導入要求は、アクセストークンを含む。提出設定アプリ240-1は、導入要求を受けて、導入設定を行うアプリケーションを教師端末300へ返す(ステップS1415)。導入設定を行うアプリケーションを、以下の説明では、導入設定アプリと呼ぶ。
【0142】
教師端末300のブラウザ部340は、導入設定アプリを受信及び実行し、導入設定アプリによって、導入画面を表示させる(ステップS1416)。
【0143】
続いて、ブラウザ部340は、導入設定の入力を受け付けると、導入設定アプリの画面遷移にしたがって設定を行い、ユーザIDを含むアクセストークンとともに設定された導入設定情報を提出設定アプリ240-1へ送信することでユーザIDと導入設定情報を関連付けて提出設定アプリ240-1に登録する(ステップS1418)。
【0144】
本実施形態において、導入設定アプリによる設定される情報とは、提出サービスにおいて配布物に付与するコードを生成する際に、教師端末300に値を入力させる入力項目である。導入設定アプリによる設定の詳細は後述する。
【0145】
続いて、教師端末300のブラウザ部340は、メニュー画面において、「アンケート一覧」の選択を受け付けると(ステップS1419)、アンケート作成アプリ240-2に対し、作成されたアンケートの一覧の表示要求を送信する(ステップS1420)。
【0146】
尚、本実施形態では、導入設定アプリの中で、「アンケート一覧」を選択すると、アプリID「AP_Survey」で特定されるアンケート作成アプリ240-2にアクセスするようになっているが、アンケート作成アプリ240-2へのアクセスの方法はこれに限定されない。例えば、ユーザが、導入設定アプリを介さずにアンケート作成アプリ240-2に直接アクセスする場合には、QRコード21に登録ID「Tag_Survey」を含めることで、図6に示す登録情報記憶部261に基づいてアンケート作成アプリ240-2を特定できる。
【0147】
アンケート作成アプリ240-2は、この要求を受けて、アンケート情報記憶部265を参照し、ユーザIDと対応するアンケート名の一覧と、アンケートの作成を支援するアプリケーションとを、端末装置300へ送信する(ステップS1421)。なお、ユーザIDと対応付けられたアンケート名がまだ存在しない場合には、アンケート名の一覧は送信されない。以下の説明では、アンケートの作成を支援するアプリケーションを作成支援アプリと呼ぶ。
【0148】
教師端末300のブラウザ部340は、受信した作成支援アプリを実行するとともに、受信したアンケート名の一覧を作成支援アプリによって表示させる(ステップS1422)。尚、アンケート情報記憶部265において、ユーザIDと対応するアンケート名が存在しない場合、アンケート名の一覧は受信しないため、ステップS1422では、空白の画面が作成支援アプリによって表示される。
【0149】
続いて、教師端末300のブラウザ部340は、アンケートを追加する操作が行われると(ステップS1423)、作成支援アプリは、アンケート作成画面を表示させる(ステップS1424)。
【0150】
ブラウザ部340は、アンケートの作成が完了すると、アンケートの登録要求をアンケート作成アプリ240-2へ送信する(ステップS1425)。この登録要求には、アクセストークンと、アンケート名と、アンケートファイルとが含まれる。
【0151】
アンケート作成アプリ240-2は、登録要求を受けて、アクセストークンに含まれるユーザIDと、アンケート名と、アンケートファイルのファイルIDとをアンケート情報記憶部265に関連付けて格納する。
【0152】
以下に、図15乃至図17を参照して、図14に示す動作における教師端末300の画面の遷移について説明する。
【0153】
図15は、第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第一の図である。図15に示す画面151は、図14のステップS1406で表示されるログイン画面の一例である。
【0154】
画面151には、アカウント情報(ユーザIDとパスワード)の入力欄151aと、操作ボタン151bとが表示される。
【0155】
入力欄151aにアカウント情報が入力され、操作ボタン151bが操作されると、画面151は、画面152に遷移する。
【0156】
画面152は、図14のステップS1412で表示されるメニュー画面の一例である。画面152は、操作ボタン152a、152b、152cが表示されている。
【0157】
画面152において、操作ボタン152aが操作されると、ブラウザ部340は、画面152を導入設定アプリによる設定画面へ遷移させる。
【0158】
画面152において、操作ボタン152bが操作されると、ブラウザ部340は、画面152を作成支援アプリによる設定画面へ遷移させる。
【0159】
画面152において、操作ボタン152cが操作されると、ブラウザ部340は、画面152を、コードの作成画面へ遷移させる。
【0160】
尚、本実施形態では、操作ボタン152b、152cは、操作ボタン152aが選択されて、導入設定アプリによる導入設定が行われた後に表示される。したがって、導入設定が行われていない状態では、画面152において、操作ボタン152b、152cは表示されないか、又は、選択不可の状態で表示される。
【0161】
図16は、第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第二の図である。図16では、画面152において、操作ボタン152aが操作された後に導入設定アプリによって表示される画面の遷移の一例を示す。
【0162】
操作ボタン152aが操作されると、画面152は、図16の画面161へ遷移する。画面161は、図14のステップS1416で表示される画面の例である。
【0163】
画面161は、表示欄161aと、操作ボタン161bとが表示される。表示欄161aは、提出物の提出先の決定者を選択させるための選択肢が表示される。具体的には、表示欄161aには、「事前に提出先を決定する」、「提出時に提出先を決定する」、「コードを作成した後に提出先の変更を許可する」という3つの選択肢が表示される。
【0164】
図16の例では、「事前に提出先を決定する」が選択されて、操作ボタン161bが操作された場合を説明する。
【0165】
操作ボタン161bが操作されると、画面161は、画面162に遷移する。画面162は、入力欄162aと操作ボタン162b、162cが表示される。入力欄162aは、提出先の分類が入力される。提出先の分類とは、言い換えれば、提出先となるフォルダの階層を示し、コードを生成する際に、教師端末300によって入力される項目を示す。
【0166】
画面162において、操作ボタン162bが操作されると、入力欄162aに、新たな分類の入力欄が追加される。
【0167】
図16の例では大分類と中分類の2つの階層が追加されている。さらに、各提出先の分類には提出先名を対応付けて入力することができる。なお、入力した提出先名は対応するフォルダの名前として登録できてもよい。図16の例では「授業名」の分類のフォルダの下位に「授業回数」の分類のフォルダが指定可能であることを示している。また、デフォルトで表示される提出先分類が設定できてもよい。例えば図16で表示されている大分類「授業名」及び中分類「授業回数」をデフォルトで表示される提出先分類とした場合には、操作ボタン161bが操作されると既に大分類「授業名」及び中分類「授業回数」が表示されることになる。
【0168】
また、提出先分類を新規追加するだけでなく、既に追加されている分類を削除できるようにしてもよい。
【0169】
入力欄162aに提出先分類が入力されて、操作ボタン162cが操作されると、画面162は、画面163に遷移する。
【0170】
画面163では、提出アプリ240-3を利用する際のログインの方法を設定する画面である。画面163では、ログインの方法として、アカウント情報を入力してログインさせる方法と、ゲストとしてのログインを許可する方法とが、選択肢として表示される。
【0171】
画面163において、アカウント情報を入力してログインさせる方法とゲストとしてのログインを許可する方法の両方が選択されて、操作ボタン163aが操作されると、画面163は、画面164に遷移する。
【0172】
また、画面163において、アカウント情報を入力してログインさせる方法のみが選択されて、操作ボタン163aが操作された場合には、画面163は、後述する画面165へ遷移する。
【0173】
画面164は、入力欄164aと、操作ボタン164bとが表示される。入力欄164aは、ゲストとしてログインを行う際に入力させるゲスト情報の項目の指定を受ける。
【0174】
入力欄164aは、ゲスト情報の項目として、メールアドレス、名前、学籍番号等が含まれる。入力欄164aにおいて指定された項目が、ゲスト情報として生徒端末400から入力される項目となる。
【0175】
つまり、画面164では、提出アプリ240-3の利用者の端末装置(QRコード21を読み取った生徒端末400)に入力させる項目を設定している。画面164において、操作ボタン164bが操作されると、画面164は、画面165に遷移する。
【0176】
画面165は、アンケートの利用設定を行う選択欄165aと、操作ボタン165bとが表示される。選択欄165aは、アンケートを利用するか否かを選択する2つの選択肢が表示される。
【0177】
図16の例では、アンケートを「利用する」ことが選択された場合について説明する。画面165の選択欄165aにおいて、アンケートを「利用する」が選択されて、操作ボタン165bが操作されると、画面165は、画面166へ遷移する。
【0178】
画面166は、導入設定アプリによって設定された設定内容の一覧が表示される。以下の説明てば、導入設定アプリによって設定された情報を、導入設定情報と呼ぶ場合がある。図16の画面166に示すように、導入設定情報は、コードを生成する際に、教師端末300によって入力される項目を示す情報を含む。
【0179】
また、本実施形態では、上述したように、導入設定情報は、ユーザIDと対応付けられて、サーバ装置200に格納されても良いし、導入設定情報は、導入設定アプリによって保持されても良い。
【0180】
画面166において、操作ボタン166aが操作されると、画面166は、図15の画面152に遷移する。尚、ブラウザ部340は、画面152において、操作ボタン152aの選択が可能な場合に、導入設定情報を保持している場合には、導入設定情報を読み出して、画面152を画面166に遷移させても良い。
【0181】
次に、図17を参照して、図15の画面152において、操作ボタン152bが選択された場合の教師端末300の画面の遷移について説明する。
【0182】
図17は、第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第三の図である。図16では、画面152において、操作ボタン152bが操作された後に作成支援アプリによって表示される画面の遷移の一例を示す。
【0183】
画面152において、操作ボタン152bが操作されると、画面152は、画面171へ遷移する。画面171は、図14のステップS1422で表示される画面の例である。画面171には、操作ボタン171aと、アンケートを追加できることを示すメッセージが表示されており、ユーザIDと対応するアンケートファイルは存在しないことがわかる。
【0184】
画面171において、操作ボタン171aが操作されると、画面171は、画面172に遷移する。画面172は、図14のステップS1424で表示される画面の例である。
【0185】
画面172では、アンケート名の入力欄172aと、操作ボタン172bとが表示される。画面172において、アンケート名が入力されて、操作ボタン172bが操作されると、画面172は、画面173へ遷移する。
【0186】
画面173は、入力欄173aと、操作ボタン173b、173cが表示される。入力欄173aは、アンケートのテーマが入力される。操作ボタン173bは、アンケートにおいて、生徒に回答を入力させる質問を追加するための操作ボタンである。操作ボタン173cは、後述する画面179へ遷移させるための操作ボタンである。
【0187】
画面173において、入力欄173aにアンケートのテーマが入力され、操作ボタン172bが操作されると、画面173は、画面174へ遷移する。
【0188】
画面174は、表示欄174aが表示される。表示欄174aは、新たに追加する質問の回答の入力形式を選択するための選択肢が表示される。具体的には、表示欄174aには、回答を選択肢から選択させる選択形式とする選択ボタン174bと、回答を記述させる記述形式とする選択ボタン174cとを含む。
【0189】
図17では、表示欄174aにおいて、選択ボタン174bが操作された場合を説明する。選択ボタン174bが操作されると、画面174は、画面175へ遷移する。
【0190】
画面175は、アンケートに含まれる質問を入力するための入力欄175aが表示される。また、画面175は、質問の回答の選択肢を入力するための入力欄175bが表示される。
【0191】
画面175において、入力欄175aに質問が入力され、入力欄175bに回答の選択肢が入力されて、操作ボタン175cが操作されると、画面175は画面176へ遷移する。
【0192】
画面176では、アンケート名「数学1_理解度」に含まれる質問として、「難易度」が入力され、質問の回答の選択肢として「簡単」、「難しい」が入力されたことがわかる。
【0193】
また、画面176において、新たな質問を追加するための操作ボタン176aが操作されると、画面176は、画面177に遷移する。
【0194】
画面177では、表示欄177aが表示される。表示欄177aは、質問の回答を選択肢から選択させる選択形式とする選択ボタン177bと、記述させる記述形式とする選択ボタン177cとを含む。
【0195】
画面177では、表示欄177aにおいて、選択ボタン177cが選択された場合に示す。画面177において、選択ボタン177cが操作されると、画面177は画面178へ遷移する。
【0196】
画面178では、新たに追加する質問を入力するための入力欄178aが表示される。また、画面178では、入力欄178aと対応付けて、回答の記入欄178bが表示される。また、画面178には、操作ボタン178cが表示される。
【0197】
画面178において、入力欄178aに質問が入力されて、操作ボタン178cが操作されると、画面178は、画面179へ遷移する。
【0198】
画面179は、表示欄179aと、操作ボタン179bとが表示される。表示欄179aは、アンケートのプレビューが表示される。図17の例では、表示欄179aには、アンケートのテーマが「授業についてのアンケート」として、回答が選択形式である質問1と、回答が記述形式である質問2とを含むアンケートが表示される。
【0199】
画面179において、操作ボタン179bが操作されると、表示欄179aに表示されたアンケートは、アンケート名「数学1_理解度」のアンケートファイルとして、アンケート作成アプリ240-2に登録され、画面171Aに遷移する。
【0200】
具体的には、表示欄179aに表示されたアンケートは、例えば、JSON形式のアンケートファイルとして出力される。このアンケートファイルは、アンケート作成アプリ240-2により、ファイルID「Srvy01」が付与されて、アンケート名とユーザIDと対応付けられてアンケート情報記憶部265に格納される。
【0201】
画面171Aでは、ユーザIDと対応するアンケートファイルとして、アンケート名「数学1_理解度」が登録されていることがわかる。
【0202】
本実施形態では、以上のように、生徒端末400に読み取らせるQRコード21を生成する前に、教師端末300において、提出物の提出先として入力させる項目と、生徒端末400において、提出物の提出先として入力させる項目とは異なるアンケートの回答として入力させる項目と、を設定しておく。
【0203】
提出物の提出先として入力させる項目は、提出設定アプリ240-1によって教師端末300に提供される導入設定アプリによって設定された導入設定情報に含まれる。
【0204】
アンケートの回答として入力させる項目は、アンケート作成アプリ240-2によって教師端末300に提供される作成支援アプリによって作成されたアンケート(質問と質問に対する回答欄とが対応付けられた情報)に含まれる。
【0205】
次に、図18を参照して、QRコード21を生成する動作について説明する。図18は、第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第二のシーケンス図である。
【0206】
図18のステップS1801とステップS1802の処理は、図14のステップS1411とステップS1412の処理と同様である。
【0207】
教師端末300は、ステップS1802で表示されたメニュー画面において、「提出一覧」が選択されると(ステップS1803)、ブラウザ部340は、ユーザIDと対応する授業一覧の取得要求を提出設定アプリ240-1に送信する(ステップS1804)。このとき、授業一覧の取得要求には、ユーザIDを含むアクセストークンが含まれる。
【0208】
サーバ装置200において、提出設定アプリ240-1は、提出情報記憶部264を参照し、アクセストークンに含まれるユーザIDと対応する授業の一覧を取得し、ブラウザ部340へ返す(ステップS1805)。ブラウザ部340は、取得した授業の一覧を表示させる(ステップS1806)。尚、メニュー画面において、最初に「提出一覧」が選択された場合には、ユーザIDと対応する提出情報が格納されていないため、一覧は表示されない。
【0209】
続いて、ブラウザ部340は、提出物の提出先と対応付ける授業の設定の開始指示を受け付けて(ステップS1807)、導入設定情報において設定されている提出先分類の入力画面を表示させる(ステップS1808)。
【0210】
図18の例では、導入設定情報において設定されている提出先分類の大分類が「授業名」である場合を示している。なお、導入設定情報が提出設定アプリ240-1と対応付けて記憶されている場合には、S1805において、授業一覧リストとともにアクセストークンに含まれるユーザIDに関連付けられた導入設定情報を提出設定アプリ240-1から受信することで、導入設定情報において設定されている提出先分類を特定及び表示することができる。
【0211】
続いて、ブラウザ部340は、提出物分類(授業名)の入力を受け付けると(ステップS1809)、提出設定アプリ240-1に対して授業名の登録要求を送信する(ステップS1810)。このとき、登録要求には、入力された授業名とアクセストークンが含まれる。提出設定アプリ240-1は、登録要求を受けて、授業名と、アクセストークンに含まれるユーザIDとを対応付けて、提出情報記憶部264に格納する。続いて、ブラウザ部340は、提出情報記憶部264に登録した授業名の一覧を表示させる(ステップS1811)。
【0212】
続いて、ブラウザ部340は、授業名の選択を受け付けて(ステップS1812)、提出設定アプリ240-1に対して、導入設定情報において設定された提出先分類に基づいて、選択された授業名の下位の階層の提出先分類である中分類(授業回数)の一覧の取得要求を送信する(ステップS1813)。この取得要求には、アクセストークンが含まれる。導入設定情報の提出先分類の設定において授業名の下位の階層の提出先分類が設定されていなければ中分類の一覧の取得を要求しなくともよい。
【0213】
尚、授業回数とは、例えば、ある授業名の授業を行った回数である。例えば、授業名が「数学1」である場合、数学1の初回の授業は、授業回数「1」の授業となり、2回目の授業は、授業回数「2」の授業となる。
【0214】
提出設定アプリ240-1は、取得要求を受けて、提出情報記憶部264を参照し、アクセストークンに含まれるユーザID及び授業名と対応付けられた授業回数とアンケートの一覧を取得して、ブラウザ部340へ返す(ステップS1814)。尚、このとき、提出設定アプリ240-1は、提出物の数についても、ブラウザ部340へ返す。
【0215】
尚、提出設定アプリ240-1は、導入設定情報と提出情報記憶部264を参照して、ユーザIDと提出先分類の授業名と導入設定情報においてアンケート利用設定が「利用する」に設定されている場合に対応するアンケートファイルのファイルIDを特定し、アンケート情報記憶部265を参照して、ファイルIDと対応するアンケート名を取得する。
【0216】
ブラウザ部340は、授業回数とアンケートの一覧を表示させる(ステップS1815)。このとき、ブラウザ部340は、授業回数とアンケートの一覧に加え、提出物の数も表示させる。
【0217】
なお、ユーザID及び授業名に関連付けられた授業回数が設定されていない場合には授業回数一覧は提出設定アプリ240-1から受信しない。続いて、ブラウザ部340は、授業回数の一覧を受信した場合には、授業回数の一覧から、提出先となる授業回数の設定要求を受けて(ステップS1816)、提出設定アプリ240-1に対して、提出先の設定として授業回数の登録要求を送信する(ステップS1817)。
【0218】
この登録要求にはアクセストークンが含まれる。提出設定アプリ240-1は、登録要求を受けて、提出情報記憶部264の項目「提出先」の「授業回数」に、選択された授業回数を格納する。図18の例では、この処理によって、提出先分類として、導入設定情報において設定した大分類(授業名)と中分類(授業回数)の値が設定される。
【0219】
図18の例では、授業名の値が「数学1」、授業回数の値が「第1回」にそれぞれ設定されている。なお、授業名や授業回数といった提出先分類はあくまで一例であって、導入設定の提出先分類の設定時に利用者が他の分類に設定することができる。
【0220】
また、教師が所望するユーザID及び授業名に関連付けられた授業回数が設定されていない場合には、S1816において教師は導入設定情報で設定した提出先分類の中分類(授業回数)に基づいて授業回数を設定(追加)することができる。さらに、S1817において、設定(追加)した授業回数の登録要求を提出設定アプリ240-1に対して送信し、提出情報記憶部264の項目「提出先」の「授業回数」に、設定(追加)した授業回数を格納する。
【0221】
尚、ステップS1815において、提出情報記憶部264に、ユーザIDと対応する授業回数とアンケートのファイルIDが存在しない場合に、授業回数とアンケートの一覧は表示されない。授業回数とアンケートの一覧は表示されない場合とは、授業回数とアンケートの設定が行われていない導入時である。
【0222】
続いて、ブラウザ部340は、QRコード21に含まれるサービスを特定するための識別情報に対応付ける、提出先を示す情報の一部として授業回数の選択を受け付ける(ステップS1818)。
【0223】
続いて、ブラウザ部340は、提出設定アプリ240-1に対し、指定された授業の授業コンテンツの一覧の取得要求を送信する(ステップS1819)。この取得要求には、提出先分類である授業名と、授業回数と、ユーザIDが含まれるアクセストークンとが含まれる。
【0224】
尚、本実施形態における授業コンテンツは、例えば、コンテンツ一覧の取得要求に含まれる提出先分類である授業名及び授業回数に関連付けてサーバ装置200において記憶されている配布物の元となる文書データと、配布物に印刷されるQRコードの画像データと、提出物(回答済みの配布物を撮像した画像データとアンケート結果)とを含む。したがって、授業コンテンツの取得要求は、QRコード21の生成要求を含む。なお、QRコードの画像データを付与した配布物の配布がされておらず、提出物が回収されていない場合には提出物はサーバ装置200から受信しない。
【0225】
提出設定アプリ240-1は、取得要求を受けて、配布物20に付与するQRコード21を生成し、QRコード21を示す画像データを含む授業コンテンツの一覧をブラウザ部340へ返す(ステップS1820)。したがって、提出設定アプリ240-1は、QRコード21を生成するコード生成部の一例でもある。提出設定アプリ240-1によるQRコード21の生成の手法は後述する。
【0226】
ブラウザ部340は、授業コンテンツの一覧を表示させる(ステップS1821)。
【0227】
ここでは、配布物の配布前であるため、提出物はまだ存在しない。したがって、授業コンテンツの一覧として、配布物20の元となる文書データと、QRコード21とが表示される。具体的には、ステップS1821では、QRコード21の画像データの表示を指示するための操作ボタンと、配布物20の元となる文書データのサムネイル画像とを表示させる。
【0228】
続いて、ブラウザ部340は、授業コンテンツの一覧において、QRコード21が選択されると、QRコード21を示す画像データの表示要求を受け付けたものとし(ステップS1822)、QRコード21の画像データを表示する(ステップS1823)。このとき、ブラウザ部340は、QRコード21を示す画像データを保存する。
【0229】
本実施形態の提出設定アプリ240-1は、選択された授業名と授業回数が示す提出先へ提出物を送信する提出サービスを特定する登録IDを含むQRコード21を生成する。具体的には、提出設定アプリ240-1は、ユーザ情報記憶部263において、ユーザIDと対応付けられた利用可能アプリを示すアプリID「AP_Send」と対応付ける登録IDを呼び出し、この登録IDをQRコード21に含める。ここで、QRコード21の生成について説明する。本実施形態では、QRコード21には、登録IDが埋め込まれる。以下に、QRコード21を生成する方法について説明する。
【0230】
・手法1:登録IDをクエリパラメータとして記述する方法
この手法では、QRコード21の生成要求を行うユーザがユーザ情報記憶部263にアカウント情報(ユーザIDとパスワード)が格納されており、且つ、登録情報記憶部261の情報の項目にテナントIDが含まれる場合に適用される。また、この手法は、テナントIDが重複しなければ、QRコード21の生成要求を行うユーザがアカウント情報を有していなくても、適用できる。
【0231】
手法1を適用した場合、QRコード21から登録IDを呼び出す書式は、例えば、「https://daas.com/start.html?tag=Tag_SendM101」となる。
【0232】
この場合、アプリ情報記憶部262において、登録ID「Tag_SendM101」に対応するアプリID「AP_SendM101」のURLから、提出先の情報が特定される(図6図7参照)。
【0233】
・手法2:登録IDとテナントIDをクエリパラメータとして記述する方法
この手法では、テナントIDを含めることで、テナント間で重複した登録IDを利用するこが可能となり、登録情報記憶部261において、項目「テナントID」の項目が不要となる。手法2を適用した場合、QRコード21から登録IDを呼び出す書式は、例えば、「https://daas.com/start.html? Tag_SendM101&tenant=T001」となる。
【0234】
・手法3:登録IDをWebAPI(Application Programming Interface)して記述する方法
この方法は、手法1と同様の機能であるが、URLを短くすることができる。手法3を適用した場合、QRコード21から登録IDを呼び出す書式は、例えば、「https://daas.com/ Tag_SendM101」となる。
【0235】
・手法4:登録ID毎を静的なhtmpファイルで記述する方法
この方法は、手法1と同様の機能であるが、URLを短くすることができる。手法4を適用した場合、QRコード21から登録IDを呼び出す書式は、例えば、「https://daas.com/Tag_SendM101.html」となる。
【0236】
尚、QRコード21には、登録IDと提出先の情報とが埋め込まれても良い。以下に、その手法を手法5として説明する。
【0237】
・手法5:登録IDとテナントIDと提出先とをクエリパラメータとして記述する方法
この手法では、提出先がQRコード21に含まれるため、提出先毎の登録IDの作成が不要となる。
【0238】
具体的には、例えば、この手法を採用してQRコード21を作成した場合には、提出先に指定されたフォルダ「M101」へ格納する処理を実行させるアプリケーションと対応する登録IDにおいて、提出先のフォルダを示す「M101」が不要となる。
【0239】
したがって、この場合、指定された提出先に提出物を格納させるサービスを実行するアプリケーションのアプリIDは、「AP_Send」となり、図7に示すように、提出先のフォルダを示す「M101」、「M102」毎にアプリIDを区別する必要がない。また、この場合の登録IDは、「Tag_Send」となり、図6に示すように、提出先のフォルダを示す「M101」、「M102」毎に登録IDを区別する必要がない。
【0240】
また、図8に示すユーザ情報記憶部263における項目「利用可能なアプリケーション」の値は、QRコード21に提出先のフォルダを示す情報が含まれる場合には、アプリID「AP_Send」となる。また、項目「利用可能なアプリケーション」の値は、QRコード21に提出先のフォルダを示す情報が含まれない場合には、アプリID「AP_SendM101」等のように、提出先毎に区別されたアプリIDとなる。
【0241】
手法5を適用した場合、QRコード21から登録IDを呼び出す書式は、例えば、「https://daas.com/start.html? Tag_SendM101&tenat=T001&destinationID="/数学1/01」となる。
【0242】
以下に、図19を参照して、図18に示す動作における教師端末300の画面の遷移について説明する。
【0243】
図19は、第一の実施形態の教師端末の画面遷移を説明する第四の図である。図19に示す画面191は、図15の画面152において、操作ボタン152cが選択された場合に、画面152から遷移する画面であり、図18のステップS1806で表示される画面の例である。
【0244】
画面191では、提出先が設定されていないため、提出先と対応付ける授業を追加するための操作ボタン191aのみが表示される。画面191において、操作ボタン191aが操作されると、画面191は、画面192に遷移する。画面192は、図18のステップS1808で表示される画面の例である。
【0245】
画面192は、授業名を入力するための入力欄192aと、授業名の登録を指示する操作ボタン192bとが表示されている。入力欄192aに授業名が入力されて、操作ボタン192bが操作されると、画面192は、画面193に遷移する。画面193は、図18のステップS1811で表示される画面の例である。
【0246】
画面193では、登録された授業名の一覧として、登録された授業名と対応する操作ボタン193aが表示される。画面193において、操作ボタン193aが操作されると、画面193は、画面194へ遷移する。画面194は、図18のステップS1815で表示される画面の例である。
【0247】
画面194には、表示欄194a、194bと、操作ボタン194cが表示される。表示欄194aは、授業名と対応するアンケート名が表示される。画面194では、授業名「数学1」と対応するアンケート名は、「数学1_理解度」であることがわかる。また、表示欄194bは、授業回数が表示される。画面194では、授業名「数学1」の授業が、第1回、第2回と行われたことがわかる。
【0248】
また、画面194では、表示欄194bに表示された授業回数と対応付けて、提出物の数が表示される。提出物の数とは、提出物情報記憶部266に格納されたファイルIDの数を示す。画面194では、授業名「数学1」の第1回目の授業において、46の提出物が存在することがわかる。また、画面194では、授業名「数学1」の第2回目の授業では、提出物は存在しないことがわかる。
【0249】
画面194において、操作ボタン194cが操作されると、表示欄194bにおいて、授業回数が追加される。
【0250】
画面194において、表示欄194bに表示された授業回数が選択されると、画面194は、画面195に遷移する。画面195は、図18のステップS1821で表示される画面の一例である。
【0251】
授業回数「第1回」では、46の提出物が存在する。したがって、画面195では、授業コンテンツの一覧として、配布物の文書データ、QRコードを示す情報、提出物が表示される。画面195の例では、配布物の文書データを、配布物の文書データのサムネイル画像195cとして表示させる。
【0252】
また、画面195では、QRコードを示す情報として、QRコードの生成を指示する操作ボタン195aが表示され、提出物として、提出物のダウンロードを指示する操作ボタン195bが表示される。
【0253】
尚、画面194において、授業回数「第2回」が選択された場合には、提出物は存在しないため、画面195では、操作ボタン195aと、配布物のサムネイル画像195cが表示される。
【0254】
尚、画面194と画面195は、既に提出先の設定が終わっており、生徒から提出を受け付けた後の画面例である。
【0255】
操作ボタン193aが最初に操作された場合には、画面193は、画面194Aに遷移する。画面194Aの表示欄194b′から、授業名「数学1」の第1回目の授業であり、提出物は0件となっており、この授業において提出された提出物が存在しないことがわかる。
【0256】
尚、画面194において、配布物の元となる文書データをアップロードして、提出先分類と関連付けて提出設定アプリ240-1に登録することもできる。
【0257】
画面194Aにおいて、表示欄194b′に表示された授業回数が選択されると、画面194Aは、画面195Aに遷移する。
【0258】
画面195Aでは、提出物が0件であるため、操作ボタン195bは選択できないように表示されていても良い。また、仮に操作ボタン195bが操作された場合、ダウンロードされる提出物が存在しないことを示す通知が表示されても良い。
【0259】
画面195Aにおいて、操作ボタン195aが操作されると、画面195Aは、画面196へ遷移する。
【0260】
画面195において、操作ボタン195aが選択されると、画面195は、画面196に遷移する。画面196は、図18のステップS1823で表示される画面の例である。
【0261】
画面196では、生成されたQRコード21が表示される。QRコード21には、アンケート名「数学1_理解度」のアンケートを表示させるURLと、提出物の提出先を特定するフォルダ「/数学1/01」を特定する情報とが含まれる。なお、フォルダの/数学1は導入設定情報において設定した提出先分類の「授業名」と対応し、フォルダの/01は導入設定情報において設定した提出先分類の「授業回数」とそれぞれ対応している。
【0262】
画面196において、操作ボタン196bが操作されると、画面196に表示されたQRコード21の画像データがダウンロードされて、配布物の元となる文書データに付与される。
【0263】
本実施形態では、このようにして生成されたQRコード21が付与された文書データを印刷した印刷物が、配布物20となる。なお、上述したようにQRコード21はあくまでコードの一例であって、例えば一次元コード等の他の形態のコードであってもよい。
【0264】
また、本実施形態では、画面195において、操作ボタン195bが操作されると、提出物情報記憶部266に格納されている提出物群97がダウンロードされる。
【0265】
このように、本実施形態では、提出設定アプリ240-1により、QRコード21を生成する際に、教師端末300に提出物の格納先を入力させる。
【0266】
次に、本実施形態の情報処理システム100における生徒端末400の動作について説明する。図20は、第一の実施形態の情報処理システムの動作を示す第三のシーケンス図である。図20では、生徒が、生徒端末400により配布物20に印刷されたQRコード21を読み取り、提出アプリ240-3を利用する際の動作を示す。
【0267】
本実施形態の情報処理システム100において、生徒端末400は、生徒から、QRコードの読み取りの指示を受けて(ステップS2001)、制御部430が、撮像部460に対してQRコードの撮像指示を行い、撮像部460は、撮像装置にQRコードを撮影させる(ステップS2002)。尚、生徒端末400は、QRコードに生徒端末400が近づけられたことを検知すると、自動的に撮像装置を起動させて、QRコードを撮像しても良い。
【0268】
続いて、生徒端末400の制御部430は、登録ID「Tag_SendM101」と初期アクセスURLとを取得する(ステップS2003)。尚、QRコードが上述した手法5で生成された場合には、取得する登録IDは、「Tag_Send」となる。
【0269】
続いて、生徒端末400の制御部430は、ブラウザ部440を起動させる(ステップS2004)。ブラウザ部440は、起動に応じ、初期アクセスURLに対応するサーバ装置200のアプリ判定部220に対して、アクセストークンを付与し、HTTPリクエストを自動的に送信する(ステップS2005)。
【0270】
尚、本実施形態のアクセストークンには、QRコードから取得した登録ID「Tag_QR01」と、ユーザIDとを含む。
【0271】
サーバ装置200において、アプリ判定部220は、ユーザの認証を行うため、生徒端末400に、ログイン画面へのリダイレクトを要求する(ステップS2006)。
【0272】
生徒端末400のブラウザ部440は、このリダイレクト要求を受けて、サーバ装置200の認証部230に対し、ログイン画面のURLを要求してログイン画面を取得する(ステップS2007)。
【0273】
続いて、ブラウザ部340は、アカウント情報を入力して情報処理システム100を利用する方式と、ゲストとして情報処理システム100を利用する方式と、の何れかを選択するための選択画面を表示させる(ステップS2008)。尚、ここでは、ブラウザ部340は、導入設定情報で設定されたログイン方式と、ゲスト情報入力設定と、に基づいて表示を制御している。
【0274】
生徒端末400のブラウザ部440は、ゲストでの利用の選択を受け付けて(ステップS2009)、学生情報の入力画面を表示させる(ステップS2010)。本実施形態の学生情報とは、名前、学籍番号、メールアドレス等である。
【0275】
生徒端末400のブラウザ部440は、学生情報の入力を受け付けて、サーバ装置200の認証部230に対し、ゲストでのログイン要求を送信する(ステップS2011)。
【0276】
サーバ装置200の認証部230は、項目「ユーザID」の値を、例えば、guest1としたユーザ情報を作成し、このユーザ情報にアクセスするためのアクセストークンを作成して、ブラウザ部440へ送信する(ステップS2012)。アクセストークンには、ゲストでのログイン要求の引数である登録IDを含める。また、アクセストークンは、ブラウザ部440に保存される。
【0277】
続いて、ブラウザ部440は、アクセストークンと共に、アプリ判定部220へ接続要求を送信する(ステップS2013)。
【0278】
アプリ判定部220は、アクセストークンに含まれる登録IDと対応付けられたサービスを実現する提出アプリ240-3へリダイレクト要求をする(ステップS2014)。
【0279】
具体的には、アプリ判定部220は、登録情報記憶部261を参照して、登録ID「Tag_SendM101」と対応するアプリID「AP_SendM101」を特定する。そして、アプリ判定部220は、アプリ情報記憶部262において、提出アプリ240-3を示すアプリID「AP_SendM101」と対応する、提出先を含むURLを取得する。
【0280】
ブラウザ部440は、アプリ判定部220からのリダイレクト要求を受けて、提出アプリ240-3へ、アクセストークンと共にリクエストを送信する(ステップS2015)。
【0281】
提出アプリ240-3は、リクエストを受けて、アンケートを表示させるUI画面のURLを生徒端末400へ送信する(ステップS2016)。
【0282】
具体的には、提出アプリ240-3は、提出アプリ240-3を示すURLから、提出先ID(/数学1/01)を特定し、提出物情報記憶部266(図9)を参照する。ここで、提出アプリ240-3は、提出物情報記憶部266において、特定した提出先IDにアンケートのファイルIDが関連付けられていれば、アンケート情報記憶部265(図10)において、ファイルIDと対応する、図14の設定においてアンケート登録したアンケート情報を取得する。そして、提出アプリ240-3は、その情報をアンケートUIとともに生徒端末400へ送信する。
【0283】
尚、QRコードが手法5によって生成された場合には、QRコードに提出先IDも含まれているため、ブラウザ部440は、QRコードから取得した提出先IDを、ステップS2015で、提出アプリ240-3へ送信する。
【0284】
生徒端末400のブラウザ部440は、このURLを受けて、図14の設定においてアンケート登録したアンケート画面を表示させる(ステップS2017)。生徒端末400のブラウザ部440は、アンケートの回答の入力を受け付ける(ステップS2018)。
【0285】
また、生徒端末400のブラウザ部440は、回答を記入した記入済み配布物20の画像データの撮像指示を受けて(ステップS2019)、制御部430に対して、記入済み配布物20の画像を撮像するための撮像指示を行う(ステップS2020)。続いて、生徒端末400の制御部430は、制御部430からの撮像指示に応じて、撮像部460が撮像装置に撮像させた画像の画像データをブラウザ部440へ渡す(ステップS2021)。
【0286】
生徒端末400のブラウザ部440は、提出物としての画像データと、ユーザIDを含むアクセストークンと、学生情報をサーバ装置200の通信部210に送信する(ステップS2022)。続いて、生徒端末400のブラウザ部440は、アンケート結果を示す回答データと、ユーザIDを含むアクセストークンと、をサーバ装置200の通信部210に送信する(ステップS2023)。画像データと、アンケート結果とは、提出物として、QRコード21で指定された提出先(図18において設定された提出先分類)へアクセストークンに含まれるユーザIDと関連付けて格納される。
【0287】
尚、通信部210のURLは、アプリ情報記憶部262において、アプリID「AP_SendM101」と対応付けられたURLと同じであり、このURLを参照することで、画像データと、アンケート結果を示す回答データがアクセストークンに含まれるユーザIDと関連付けて提出先へ格納される。
【0288】
次に、図21を参照して、図20に示す動作における生徒端末400の画面の遷移について説明する。図21は、第一の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図である。
【0289】
生徒端末400において、配布物20に印刷されたQRコード21が読み取られると、画面221が表示される。
【0290】
画面221は、図20のステップS2008で表示される画面の例である。画面221には、ログインして情報処理システム100を利用する方式を選択するための操作ボタン221aと、ゲストとして情報処理システム100を利用する方式を選択するための操作ボタン221bと、が表示される。
【0291】
画面221において、操作ボタン221bが操作されると、画面221は、画面222に遷移する。画面222は、図20のステップS2010で表示される画面の例である。
【0292】
画面222は、入力欄222aと操作ボタン222bとが表示される。入力欄222aは、学生情報を入力するための入力欄である。画面222において、入力欄222aに学生情報が入力されて、操作ボタン222bが操作されると、画面222は画面223へ遷移する。
【0293】
画面223は、図20のステップS2017で表示される画面の例である。画面223は、アンケート名「数学1_理解度」のアンケート223aと、画面を遷移させるための操作ボタン223bとが表示される。
【0294】
画面223において、アンケート223aの回答が選択されて、操作ボタン223bが操作されると、画面223は、画面224へ遷移する。
【0295】
画面224は、画像の撮像を指示する操作領域224aと、過去に提出した提出物の閲覧を指示する操作領域224bとが表示される。画面224において、操作領域224aが操作されると、画面224は画面225に遷移する。
【0296】
画面225は、画像を撮像するための画面である。画面225では、QRコード21を含む配布物20の画像が撮像される。画面225において、配布物20の画像が撮像されると、画面225は、画面226に遷移する。
【0297】
画面226は、表示欄226aが表示される。表示欄226aは、アンケート結果と、回答が記入された記入済み配布物20の画像データとが、提出物として、QRコード21で特定された提出先に格納されたことを示すメッセージが表示される。
【0298】
このように、本実施形態では、QRコード21に、QRコード21を読み取った端末装置400に入力させる項目を示す情報を含めるこのため、本実施形態によれば、回答が記入された配布物20の画像データを提出する際に、自動的にアンケート結果も提出先に格納される。
【0299】
尚、本実施形態では、アンケート結果を、回答が記入された配布物20の画像データと共に、QRコード21が示す格納先に格納するものとして説明したが、これに限定されない。
【0300】
本実施形態では、アンケート結果のみを、QRコードが示す格納先へ格納するようにしても良い。
【0301】
この場合、端末装置400において、QRコード21が読み取られると、アンケートが表示され、アンケート結果の送信指示を受け付けると、QRコード21で指定された格納先へアンケート結果が格納される。したがって、本実施形態では、端末装置400にQRコードを読み取らせるだけで、指定された格納先へアンケート結果を格納させることができ、アンケート結果の回収の手間が削減できる。
【0302】
また、上述した実施形態では、教育現場における情報処理システム100の適用例について説明したが、情報処理システム100は、教育現場以外で適用されても良い。
【0303】
本実施形態では、例えば、アンケート結果と画像データとを回収する形態が適用される場面であれば、どのような場面に適用されても良い。
【0304】
具体的には、例えば、飲食店等において、アンケート画面のURLと、アンケート結果と画像データの格納先を示す情報と、を含むQRコードを店舗内に提示しても良い。
【0305】
この場合、例えば、飲食店の利用者が、自身の保持している端末装置で、店舗内に提示されたQRコードを読み取り、アンケートに回答し、アンケートの対象となった商品の画像を撮像すると、アンケート結果と商品の画像データとが、QRコードが示す格納先へ格納される。
【0306】
このように、本実施形態によれば、アンケートの対象を示す画像データ(文書データ等でも良い)と、アンケート結果とを、指定された格納先へ格納することができる。
【0307】
なお、上記の例では、操作ボタン223bが操作されると、登録IDに関連付けられたアプリIDにさらに関連付けられた情報(URL)によって、提出情報記憶部264に記憶される提出先(提出先ID)が一意に特定される例を説明したが、アプリIDに対して複数の提出先(提出先ID)を関連付けることも可能である。
【0308】
このような場合には、例えば、アプリIDに関連付けられた提出先を示す情報(提出先と対応するフォルダの名前等の情報)を、操作ボタン223bが操作された後に、サーバ装置200から、端末装置400へ送信することによって、端末装置400の画面において、複数の提出先とそれぞれ対応するフォルダ等の提出先を示す情報を表示させることができる。
【0309】
さらに、端末装置400は、提出物を提出するユーザ(生徒)によって、端末装置400の画面に表示されたフォルダ等の提出先を示す情報の中から、特定の提出先(例えばフォルダのアイコンや名前)が選択されると、選択された提出先を特定する。そして、端末装置400は、サーバ装置200に対し、選択された提出先の情報(提出先ID)を送信する。サーバ装置200は、この情報を受信することで、提出先IDを特定することができる。なお、提出物を提出するユーザが、どの提出先(フォルダ)を選択すればよいかは、予めルールで決めておくか、提出物を受け取るユーザが口頭等の伝達手段によって指定すればよい。
【0310】
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して、第二の実施形態について説明する。本実施形態では、テキスト等の教材にQRコードが予め添付されている点が、第一の実施形態と相違する。以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0311】
以下に、図22を参照して、第二の実施形態の情報処理システムの利用シーンについて説明する。図22は、第二の実施形態の情報処理システムの利用シーンについて説明する図である。
【0312】
図22の例では、教師から生徒に配布される配布物20の代わりに、教材20Bを用いる。教材20Bは、例えば、複数の学習素材と学習ノートを併せ持った教材であり、複数の学習素材毎に予めQRコード21Aが付与されている。なお、QRコード21Aはあくまでコードの一例であって、例えば一次元コード等の他の形態のコードであってもよい。
【0313】
複数の学習素材に含まれる各学習素材は、例えば、1回の授業で使用される教材である。したがって、教材20Bでは、教材20Bを用いた授業の回数と同数の学習素材と、学習素材毎のQRコード21Aとが含まれる。
【0314】
本実施形態では、学習素材毎に付与されたQRコード21Aを用いて、教材20Bに記入した内容を示す情報と、QRコード21Aと対応付けられた提出先とを対応付ける。
【0315】
図22の例では、教師Aと教師Bのそれぞれが、教材20Bにおける学習素材「数学1の第3回」を、それぞれの授業で使用した場合を示している。教材20Bにおける学習素材「数学1の第3回」には、QRコード21Aが付与されている。
【0316】
この場合、教師Aは、教師Aの授業を受けた生徒1が回答を記入した記入済みの学習素材「数学1の第3回」の画像を、提出物として、生徒1から回収する必要がある。
【0317】
また、教師Bは、教師Bの授業を受けた生徒2が回答を記入した記入済みの学習素材「数学1の第3回」の画像を、提出物として、生徒2から回収する必要がある。
【0318】
そこで、本実施形態では、教材20Bの各学習素材に対し、学習素材毎の登録IDを含むQRコード21Aを付与し、この登録IDを読み取った生徒端末400に対し、この学習素材を用いた授業を行った教師の一覧を表示させる。
【0319】
そして、本実施形態では、生徒端末400において、生徒が回答を記入した記入済みの学習素材「数学1の第3回」の画像を示す画像データを、各生徒が選択された教師と対応する提出先へ、転送する。尚、本実施形態では、生徒が回答を記入した記入済みの学習素材「数学1の第3回」の画像を示す画像データを提出物の一例とする。
【0320】
本実施形態では、この処理により、複数の教師のそれぞれが、異なる授業で同じ教材20Bを使用した場合でも、授業を受けた生徒の提出物は、授業を行った教師が指定した提出先へ格納される。
【0321】
尚、本実施形態では、教材20Bに含まれる提出が必要な学習素材毎にQRコード21Aを生成して付与する必要がある。言い換えれば、本実施形態では、教材20Bを用いて行われる授業の回数と同じ数のQRコード21Aを生成し、事前に教材20Bに付与する必要がある。なお、提出の必要がない学習素材にはQRコード21Aが付与されていなくともよい。
【0322】
本実施形態では、サーバ装置200Aによるサービスの提供者が、テナントIDを指定して、QRコード21Aを生成してもよいし、教材20Bを利用する教師がQRコード21Aを生成してもよい。
【0323】
また、本実施形態では、教育機関における教材20Bの管理者がQRコード21Aを生成しても良いし、教材20Bの作成者がQRコード21Aを生成してもよい。
【0324】
また、本実施形態では、教材20Bに付与されるQRコード21Aは、同一の教育機関に所属する複数の教師(教員)によって利用されてもよい。また、教材20Bに付与されるQRコード21Aは、テナントIDを所有する全ての教育機関(ユーザ環境)に所属する教師(教員)によって利用されてもよい。
【0325】
以下に、図23を参照して、本実施形態の情報処理システム100が有する各装置の機能構成について説明する。図23は、第二の実施形態の各装置の機能構成例を示す図である。
【0326】
本実施形態のサーバ装置200Aは、アプリ群240Aを有する。また、本実施形態のサーバ装置200Aは、登録情報記憶部261A、アプリ情報記憶部262A、ユーザ情報記憶部263A、提出情報記憶部264A、転送先情報記憶部267を有する。
【0327】
本実施形態のアプリ群240Aは、本実施形態のアプリ群240は、例えば、提出設定アプリ240-1と、アンケート作成アプリ240-2と、提出アプリ240-3、転送アプリ240-4とを含む。
【0328】
本実施形態の転送アプリ240-4は、QRコード21Aを読み取った生徒端末400から送信される提出物の提出先を選択させ、生徒端末400において選択された提出先と対応する提出アプリ240-3を特定するサービスを実現するアプリケーションである。転送アプリ240-4が実現するサービスを、転送サービスと表現する場合がある。
【0329】
言い換えれば、転送アプリ240-4は、コードを読み取った第二の端末装置から送信される情報の格納先を選択させ、第二の端末装置から送信される情報を、格納制御部に、選択された格納先へ格納させる転送部の一例である。
【0330】
次に、図24ないし図28を参照して、サーバ装置200Aの有する各記憶部について説明する。
【0331】
図24は、第二の実施形態の登録情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態の登録情報記憶部261Aでは、第一の実施形態の登録情報記憶部261に格納された登録情報に加え、登録ID「Tag_adSendM101」、「Tag_adSendM102」が追加されている。
【0332】
登録ID「Tag_adSendM101」、「Tag_adSendM102」のそれぞれは、入力アプリID「AP_adSendM101」、「AP_adSendM102」と対応付けられている。
【0333】
また、登録情報記憶部261Aには、登録ID「Tag_TransferM101」、「Tag_TransferM102」を含む。これらの登録IDは、それぞれが、入力アプリID「AP_TransferM101」、「AP_TransferM102」と対応付けられている。
【0334】
本実施形態の転送サービスは、少なくともアプリIDである「AP_TransferM101」、「AP_TransferM102」によってそれぞれ特定される転送アプリによって実現されている。
【0335】
尚、本実施形態の登録情報記憶部261Aでは、教材20Bに含まれる学習素材(授業回数)毎に付与された各QRコード21Aと対応して、登録ID「Tag_TransferM10X」が追加される。
【0336】
図25は、第二の実施形態のアプリ情報記憶部の一例を示す図である。図25に示すアプリ情報記憶部262Aでは、登録情報記憶部261Aにおいて追加された登録IDと対応付けられたアプリIDを含むアプリ情報が追加される。
【0337】
具体的には、アプリ情報記憶部262Aには、例えば、アプリID「AP_adSendM101」を含むアプリ情報が追加されている。このアプリIDで特定されるアプリケーションのURLは、「https://daas.com/ezSend&destinationID=DID_adM101」であり、destinationIDは、提出アプリ240-3によって情報が格納される提出先のフォルダを特定するための識別情報である。
【0338】
また、アプリ情報記憶部262Aには、アプリID「AP_TransferM101」を含むアプリ情報が格納される。このアプリIDによって特定されるアプリケーションのURLは、「https://daas.com/transfer&TrsID=TrID_M101」であり、TrsIDは、転送アプリ240-4によって転送される情報が格納される転送先のフォルダを特定するための識別情報である。
【0339】
図26は、第二の実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図26に示す本実施形態のユーザ情報記憶部263Aでは、ユーザID「ando@xxx.com」で特定されるユーザもアプリID「AP_survey」、「AP_Portal」で特定されるアプリケーションの利用が可能となっている。
【0340】
図27は、第二の実施形態の提出情報記憶部の一例を示す図である。図27に示す本実施形態の提出情報記憶部264Aは、情報の項目として、提出先ID、テナントID、ユーザID、第一階層(授業名)、第二階層(授業回数)、ファイルID、講義室、開始時刻、授業時間等を有する。
【0341】
項目「第一階層(授業名)」、「第二階層(授業回数)」の値は、提出先IDと対応した提出先フォルダの名称を生成する際に参照される。
【0342】
具体的には、提出先IDと対応する提出先フォルダの名称は、「テナントID/ユーザID/第一階層/第二階層」となるように生成される。
【0343】
図28は、第二の実施形態の転送先情報記憶部の一例を示す図である。図28に示す転送先情報記憶部267は、情報の項目として、転送先ID、登録ID、ユーザIDを有する。
【0344】
項目「転送先ID」の値は、教材20Bの学習素材毎に付与されるQRコード21Aに埋め込まれる登録IDと対応付けられる。つまり、項目「転送先ID」の値は、教材20Bの学習素材(授業回数)毎にQRコード21Aが設けられた教材20Bに書き込まれた内容の送信先を特定する識別情報である。
【0345】
次に、図29を参照して、本実施形態の情報処理システムの動作について説明する。図29は、第二の実施形態の情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【0346】
本実施形態の生徒端末400は、生徒から、QRコードの読み取りの指示を受けて(ステップS2901)、制御部430が、撮像部460に対してQRコードの撮像指示を行い、撮像部460は、撮像装置にQRコードを撮影させる(ステップS2902)。
【0347】
続いて、生徒端末400の制御部430は、登録IDと初期アクセスURLとを取得する(ステップS2903)。
【0348】
本実施形態では、撮像されるQRコードは、教材20Bに付与されたQRコード21Aとした。また、図29の以下の説明では、QRコード21Aから、登録ID「Tag_TransferM101」を取得するものとする。
【0349】
図29のステップS2904からステップS2912までの処理は、登録IDが「Tag_TransferM101」に置き換わっただけで、図20のステップS2004からステップS2012までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0350】
ステップS2912において、サーバ装置200Aの認証部230からブラウザ部440へ送信されるアクセストークンには、ゲストでのログイン要求の引数である登録ID「Tag_TransferM101」を含める。また、アクセストークンは、ブラウザ部440に保存される。
【0351】
続いて、ブラウザ部440は、アクセストークンと共に、アプリ判定部220へ接続要求を送信する(ステップS2913)。このときのアクセストークンには、登録ID「Tag_TransferM101」が含まれる。
【0352】
アプリ判定部220は、アクセストークンに含まれる登録IDと対応付けられたサービスを実現する転送アプリ240-4へリダイレクト要求をする(ステップS2914)。
【0353】
このリダイレクト要求には、登録ID「Tag_TransferM101」と、登録ID「Tag_TransferM101」と対応するアプリID「AP_TransferM101」の転送先のURLと、転送先IDと、が含まれる。
【0354】
ブラウザ部440は、アプリ判定部220からのリダイレクト要求を受けて、アプリID「AP_TransferM101」が示す転送アプリ240-4へ、リクエストを送信する(ステップS2915)。
【0355】
このとき、リクエストには、アクセストークンと、アプリID「AP_TransferM101」と対応する転送先を示す転送先ID「TrID_M101」とが含まれる。
【0356】
転送アプリ240-4は、リクエストを受けて、転送先情報記憶部267を参照し、転送先ID「TrID_M101」と対応する登録IDとユーザIDとを取得し、ユーザIDと対応するユーザ(教師)の一覧含む選択画面のURLを生徒端末400へ送信する(ステップS2916)。
【0357】
ブラウザ部440は、このURLを受けて、教師の選択画面を表示させる(ステップS2917)。ここでは、転送先ID「TrID_M101」と対応するユーザIDは、「tanaka@xxx.com」と「ando@xxx.com」であるため、これらのユーザIDと対応する名前の一覧が教師の選択画面として表示される。
【0358】
ブラウザ部440は、選択画面において、教師の選択を受け付けると(ステップS2918)、アクセストークンと共に、選択された教師と対応するユーザIDと、転送先IDとを転送アプリ240-4へ送る(ステップS2919)。
【0359】
転送アプリ240-4は、ユーザIDと、転送先IDとを受けて、転送先情報記憶部267において、ユーザIDと対応付けられた登録IDをアクセストークンに上書きして、アプリ判定部220へリダイレクト要求をする(ステップS2920)。
【0360】
具体的には、例えば、選択されたユーザIDが「tanaka@xxx.com」である場合、アクセストークンの登録IDは、「Tag_SendM101」に上書きされる。
【0361】
本実施形態では、この処理により、端末装置400で撮像された画像データの転送先が、登録ID「Tag_SendM101」と対応付けられたURLが示す格納先に指定される。
【0362】
ブラウザ部440は、リダイレクト要求を受けて、アプリ判定部220へ接続要求を送信する(ステップS2921)。
【0363】
ステップS2921からステップS2931までの処理は、図20のステップS2013からステップS2023までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0364】
次に、図30を参照して、本実施形態の生徒端末400の画面遷移について説明する。図30は、第二の実施形態の生徒端末の画面遷移を説明する図である。
【0365】
本実施形態では、ステップS2910において、画面222が表示され、入力欄222aに学生情報が入力されて、操作ボタン222bが操作されると、画面222は画面227へ遷移する。
【0366】
画面227は、図29のステップS2917でブラウザ部440に表示される教師の選択画面である。
【0367】
画面227は、表示欄227a、選択欄227b、操作ボタン227cを含む。表示欄227aは、教材20Bの名称等が表示される。尚、教材20Bの名称は、例えば、QRコード21Aに埋め込まれていてもよい。
【0368】
選択欄227bは、転送先情報記憶部267において、生徒端末400が読み取ったQRコード21Aに含まれる登録IDと対応付けられたユーザIDが示すユーザの名前の一覧と、選択ボタンとが表示される。
【0369】
画面227において、選択欄227bでは、ユーザの名前の一覧として、A教師(A先生)とB教師(B先生)との何れかかが選択可能に表示されている。尚、画面227には、教師の名前の一覧以外に、生徒と担当教師と間で共通するキーワード(パスコードや合言葉)を直接入力するための入力欄が表示されてもよい。なお、選択欄227bに一覧で表示されるユーザの名前は、提出物を受け取るユーザの名前と対応していればよく、担当教師はあくまで一例である。
【0370】
画面227において、教師が選択されて、操作ボタン227cが操作されると、画面227は、画面223へ遷移する。
【0371】
本実施形態では、画面223において、操作ボタン223bが操作され、画面225において、教材20Bが撮像されると、アンケート結果と、回答が記入された記入済み教材20Bの画像データとが、提出物として、画面227で選択された教師と対応する転送先へ格納される。
【0372】
以上のように、本実施形態によれば、同じQRコードが付与された同じ教材を使って複数の教師が授業を実施した場合でも、各授業における提出物を、授業を行った教師と対応する提出先へ提出物を格納することができる。
【0373】
なお、上記の例では、選択欄227bでユーザの名前(教師)を選択すると、そのユーザに対応する登録IDに関連付けられたアプリIDにさらに関連付けられた情報(URL)によって、提出情報記憶部264に記憶される提出先(提出先ID)が一意に特定される例を説明したが、アプリIDに対して複数の提出先(提出先ID)を関連付けることも可能である。
【0374】
このような場合には、例えば、アプリIDに関連付けられた提出先を示す情報(提出先と対応するフォルダの名前等の情報)をユーザの名前(教師)を選択後に、サーバ装置200Aから端末装置400へ送信することによって、端末装置400の画面において複数の提出先とそれぞれ対応するフォルダ等の提出先を示す情報を表示させることができる。
【0375】
さらに、端末装置400は、提出物を提出するユーザ(生徒)によって、端末装置400の画面に表示されたフォルダ等の提出先を示す情報の中から、特定の提出先(例えばフォルダのアイコンや名前)が選択されると、選択された提出先を特定する。そして、端末装置400は、サーバ装置200Aに対し、選択された提出先の情報(提出先ID)を送信する。サーバ装置200Aは、この情報を受信することで、提出先IDを特定することができる。なお、なお、提出物を提出するユーザが、どの提出先(フォルダ)を選択すればよいかは、予めルールで決めておくか、提出物を受け取るユーザが口頭等の伝達手段によって指定すればよい。
【0376】
また、上述した実施形態では、教材を紙媒体のものとしたが、教材は、紙媒体に限定されない。教材(答案用紙や配布物を含む)は、必ずしも紙媒体である必要はなく、電子データとして配布され、各ユーザが保有する電子機器に表示されるものであってもよい。
【0377】
また、上述した実施形態では、答案用紙や教材等のように、主に教育機関で用いられるものを提出物の一例としたが、提出物はこれに限定されない。提出物は、会議資料、説明資料、配布資料等を含む。
【0378】
また、上述した実施形態では、QRコード等のコードは、配布物や教材等の提出物に付与されている例を説明したが、必ずしも配布物や教材等の提出物とコードとが一体となっている必要はない。
【0379】
コードは、提出物とは別の媒体に付与されていてもよい。具体的には、例えば、教師が説明に用いるディスプレイ等に表示される画面に、配布物や教材等の提出物と対応するコードを画像として表示させてもよい。このような場合には、生徒はまず画像として表示されているコードを読み取り、その後、提出する提出物を撮影すればよい。
【0380】
また、コードが提出物と別の媒体に付与される場合、提出物自体を提出する側のユーザが準備してもよい。具体的には、例えば、提出物は、提出するユーザ(生徒)が被写体を撮影した画像データや、提出するユーザ(生徒)が用意した紙に書き込んだ内容を撮影した画像データであってもよい。
【0381】
このようにすることで、コードが付与されていない配布物や教材を既に配布済みである場合や、配布物や教材自体を必要としない場合であっても、授業形態に応じて提出先を柔軟に変更することができる。なお、授業形態は、教室に集まって授業を受ける形態だけでなく、遠隔地からオンラインで授業を受ける形態も含む。
【0382】
また、上述した実施形態では、提出物を受け取る側(提出先)を教師とし、提出物を提出する側(提出者)を生徒として説明したが、提出先と提出者との関係は、教師と生徒に限定されない。
【0383】
提出先と提出者との関係を教師と生徒とする例は、一例であって、何かしらの提出物を受け取るユーザと提出するユーザが存在する利用シーンであれば、本発明は適用可能である。具体的には、例えば、講師と受講生によるセミナー、授業等、発表者と聴講者による会議や説明会等も、本発明が適用可能な利用シーンに含まれる。また、上述したようにこのような利用シーンの開催形態はオフラインであるかオンラインであるかは問わない。
【0384】
尚、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0385】
また、各実施形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
【0386】
ある実施形態では、サーバ装置200は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、端末装置は、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。さらに、サーバ装置および端末装置は、開示された処理ステップを様々な組み合わせで共有するように構成できる。
【0387】
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0388】
100 情報処理システム
200、200A サーバ装置
210 通信部
220 アプリ判定部
230 認証部
240 入力アプリ群
261 登録情報記憶部
262 アプリ情報記憶部
263 ユーザ情報記憶部
264 提出情報記憶部
265 アンケート情報記憶部
266 提出物情報記憶部
267 転送先情報記憶部
300、400 端末装置
330、430 制御部
340、440 ブラウザ部
350、450 記憶部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0389】
【文献】特許第6098193号公報
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