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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】画像処理装置、方法、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/393 20060101AFI20240702BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20240702BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240702BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240702BHJP
   B02C 18/06 20060101ALI20240702BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
B41J29/393 105
B41J29/00 Z
B41J29/38 301
B41J29/38 206
H04N1/00 C
B02C18/06 A
G06F3/12 322
G06F3/12 338
G06F3/12 310
G06F3/12 334
G06F3/12 378
G06F3/12 373
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020118084
(22)【出願日】2020-07-08
(65)【公開番号】P2022015327
(43)【公開日】2022-01-21
【審査請求日】2023-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】安藤 拓生
【審査官】大関 朋子
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-136691(JP,A)
【文献】特開2011-097157(JP,A)
【文献】特開平10-249228(JP,A)
【文献】特開2009-058748(JP,A)
【文献】特開2015-090554(JP,A)
【文献】特開2015-194484(JP,A)
【文献】特開2015-174307(JP,A)
【文献】特開2014-153560(JP,A)
【文献】特開2008-080494(JP,A)
【文献】特開2010-004398(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0186081(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/393
B41J 29/00
B41J 29/38
H04N 1/00
B02C 18/06
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
見本画像データと、記録媒体上に形成された画像を読み取って取得した第1読取画像データと、を比較した前記第1読取画像データが示す画像の異常の有無を含む検査結果を、前記異常がある画像と、対応付けて記憶しているデータ記憶部と、
読取手段と前記記録媒体を破棄する破棄手段を備える破棄装置から、前記読取手段が読み取って取得した第2読取画像データを受信するデータ受信部と、
前記データ記憶部が記憶している前記異常がある画像と、前記破棄装置から前記データ受信部が受信した前記第2読取画像データのうち、同じデータであると判断された画像データに基づいて、画像形成させる画像データを特定する再印刷特定部と、
前記再印刷特定部が特定した画像データに基づいて画像形成させる再印刷指示部と
を備えた画像処理装置。
【請求項2】
前記データ記憶部は、前記異常がある画像を示す情報をさらに記憶している、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記データ記憶部は、前記異常がない画像をさらに記憶しており、
前記再印刷特定部は、前記データ記憶部が記憶している前記異常がない画像と、前記データ受信部が受信した前記第2読取画像データと、に基づいて、画像形成させる画像データを特定する、請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
画像処理装置は、画像形成装置またはDFEである、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
見本画像データと、記録媒体上に形成された画像を読み取って取得した第1読取画像データと、を比較した前記第1読取画像データが示す画像の異常の有無を含む検査結果を、前記異常がある画像と、対応付けて記憶しているデータ記憶部を備えた画像処理装置が実行する方法であって、
読取手段と前記記録媒体を破棄する破棄手段を備える破棄装置から、前記読取手段が読み取って取得した第2読取画像データを受信するステップと、
前記データ記憶部が記憶している前記異常がある画像と、前記破棄装置から前記受信した前記第2読取画像データのうち、同じデータであると判断された画像データに基づいて、画像形成させる画像データを特定するステップと、
前記特定した画像データに基づいて画像形成させるステップと
を含む方法。
【請求項6】
読取手段と記録媒体を破棄する破棄手段を備える破棄装置と、画像処理装置と、を含むシステムであって、
見本画像データと、前記記録媒体上に形成された画像を読み取って取得した第1読取画像データと、を比較した前記第1読取画像データが示す画像の異常の有無を含む検査結果を、前記異常がある画像と、対応付けて記憶しているデータ記憶部と、
前記破棄装置から、前記読取手段が読み取って取得した第2読取画像データを受信するデータ受信部と、
前記データ記憶部が記憶している前記異常がある画像と、前記破棄装置から前記データ受信部が受信した前記第2読取画像データのうち、同じデータであると判断された画像データに基づいて、画像形成させる画像データを特定する再印刷特定部と、
前記再印刷特定部が特定した画像データに基づいて画像形成させる再印刷指示部と
を備えたシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、方法、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、欠陥検知後の再印刷機能がある印刷機が知られている。具体的には、印刷機が印刷した印刷物がスキャン機能により読み取られる。その読み取られた画像と、印刷に用いられた画像(以下、マスター画像ともいう)とを比較することによって、印刷物の欠陥の有無が判定される。印刷機は、欠陥が検知されると、再印刷することができる。
【0003】
このような印刷機において、欠陥ありと判断された印刷物(つまり、損紙)は、オペレータによって破棄されている。例えば、個人情報等の機密情報を含む印刷物の場合、欠陥ありと判断された印刷物は、持ち出されることなく確実に破棄されなければならない。紙媒体で出力した文書において機密性を保つ印刷物の破棄に関して、特許文献1には、画像形成装置とシュレッダーとを連携させることが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、印刷物が破棄されたか否かを管理しているに過ぎず、破棄すべき印刷物を破棄せずに持ち出すことが可能であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明では、印刷物の持ち出しを困難にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一実施形態である画像処理装置は、見本画像データと、記録媒体上に形成された画像を読み取って取得した第1読取画像データと、を比較した前記第1読取画像データが示す画像の異常の有無を含む検査結果を、前記異常がある画像と、対応付けて記憶しているデータ記憶部と、読取手段と前記記録媒体を破棄する破棄手段を備える破棄装置から、前記読取手段が読み取って取得した第2読取画像データを受信するデータ受信部と、前記データ記憶部が記憶している前記異常がある画像と、前記データ受信部が受信した前記第2読取画像データと、に基づいて、画像形成させる画像データを特定する再印刷特定部と、前記再印刷特定部が特定した画像データに基づいて画像形成させる再印刷指示部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、印刷物の持ち出しを困難にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係るシステム構成例である。
図2】本発明の一実施形態に係るDFEのハードウェアブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る画像形成装置のハードウェアブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係るシステムの機能ブロック図である。
図5】本発明の一実施形態に係る印刷時のフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態に係る再印刷処理のフローチャートである。
図7】本発明の一実施形態に係る記録データの第1の例である。
図8】本発明の一実施形態に係る記録データの第2の例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
【0010】
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るシステム構成例である。図1に示されているように、システム100は、クライアントPC(Personal Computer)101、DFE(Degital Front End)102、画像形成装置103、破棄装置104を含むことができる。クライアントPC101、DFE102、画像形成装置103、破棄装置104は、有線または無線ネットワークに接続されており、データを送受信することができる。以下、それぞれについて説明する。
【0011】
クライアントPC101は、ユーザが印刷したい印刷ジョブを作成する。また、クライアントPC101は、作成した印刷ジョブをDFE102へ送信する。クライアントPC101は、液晶ディスプレイである表示部、および、マウスやキーボード等の入力装置を備えることができる。
【0012】
DFE102は、クライアントPC101(あるいはサーバ等)から印刷ジョブを受け取る。また、DFE102は、受け取った印刷ジョブに基づいて、RIP(Raster Image Processor)エンジンにより描画データを作成する。また、DFE102は、作成した描画データを画像形成装置103へ送信する。
【0013】
画像形成装置103は、DFE102から受け取った描画データに基づいて、画像形成を行う。
【0014】
破棄装置104は、破棄手段104-1および読取手段104-2を備える。破棄装置104は、欠陥ありと判断された印刷物(つまり、損紙)を破棄するときに、その印刷物を読取手段104-2により読み取る。また、破棄装置104は、読み取った画像データをネットワークに送信する。例えば、破棄装置104は、インラインセンサ等の読取手段104-2とネットワーク機能を搭載し、破棄された紙の画像データをネットワーク経由で送信することができるシュレッダーである。
【0015】
なお、画像形成装置103は、画像処理装置の一例である。また、DFE102は、画像処理装置の一例である。
【0016】
<ハードウェア構成>
以下、図2を参照しながらDFE102のハードウェア構成について説明し、図3を参照しながら画像形成装置103のハードウェア構成について説明する。
【0017】
<<DFE>>
図2は、本発明の一実施形態に係るDFE102のハードウェアブロック図である。図2に示されているように、DFE102は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)/SDD(Solid State Drive)204、I/F(InterFace)205、を備える。
【0018】
CPU201は、RAM203を作業領域として使用し、ROM202に格納されているプログラムを実行する。
【0019】
ROM202は、画像形成装置103から送信された画像データ(読取部307により読み取られた画像データ)を格納することができる(DFE102が再印刷特定部405を有する場合)。
【0020】
RAM203は、画像形成装置103から送信された画像データ(読取部307により読み取られた画像データ)を格納することができる(DFE102が再印刷特定部405を有する場合)。
【0021】
HDD/SSD204は、記憶部として使用され、あらかじめ設定された設定値を格納している。HDD/SSD204に格納されている情報は、CPU201が読み出しプログラム実行時に使用することもある。HDD/SSD204は、画像形成装置103から送信された画像データ(読取部307により読み取られた画像データ)を格納することができる(DFE102が再印刷特定部405を有する場合)。
【0022】
I/F205は、DFE102と、クライアントPC101、画像形成装置103、破棄装置104とを通信可能にするインターフェースである。
【0023】
<<画像形成装置>>
図3は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置103のハードウェアブロック図である。図3に示されているように、画像形成装置103は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)/SDD(Solid State Drive)304、I/F(InterFace)305、画像形成部306、読取部307を備える。
【0024】
CPU301は、RAM303を作業領域として使用し、ROM302に格納されているプログラムを実行する。
【0025】
ROM302は、読取部307から送信された画像データ(読取部307により読み取られた画像データ)を格納することができる(画像形成装置103が再印刷特定部405を有する場合)。
【0026】
RAM303は、読取部307から送信された画像データ(読取部307により読み取られた画像データ)を格納することができる(画像形成装置103が再印刷特定部405を有する場合)。
【0027】
HDD/SSD304は、記憶部として使用され、あらかじめ設定された設定値を格納している。HDD/SSD304に格納されている情報は、CPU301が読み出しプログラム実行時に使用することもある。HDD/SSD304は、読取部307から送信された画像データ(読取部307により読み取られた画像データ)を格納することができる(画像形成装置103が再印刷特定部405を有する場合)。
【0028】
I/F305は、画像形成装置103と、クライアントPC101、DFE102、破棄装置104とを通信可能にするインターフェースである。
【0029】
画像形成部306は、CPU301から指示を受け、紙等の記録媒体に画像形成する(つまり、印刷する)。
【0030】
読取部307は、画像形成部306で形成された画像を読み取り(つまり、スキャンする)、読み取った画像データをRAM303等へ送信する。
【0031】
<機能ブロック>
図4は、本発明の一実施形態に係るシステム100の機能ブロック図である。システム100は、マスター画像生成部401、読取画像取得部402、検査部403、データ記憶部404、再印刷特定部405、データ受信部406、再印刷指示部407を有する。
【0032】
画像形成装置103は、マスター画像生成部401を有する。また、画像形成装置103とともに用いられる検査装置等が読取画像取得部402および検査部403を有する。
【0033】
例えば、画像形成装置103が、データ記憶部404、再印刷特定部405、データ受信部406、再印刷指示部407を有するようにしてもよいし、DFE102が、データ記憶部404、再印刷特定部405、データ受信部406、再印刷指示部407を有するようにしてもよい。
【0034】
マスター画像生成部401は、画像形成部306が紙等の記録媒体に印刷する画像(マスター画像)のデータ(なお、見本画像データともいう)を生成する。また、マスター画像生成部401は、生成したマスター画像を画像形成部306および検査部403へ送信する。
【0035】
読取画像取得部402は、画像形成装置103の読取部307から、画像形成後の印刷物が読み取られた画像データ(なお、第1読取画像データともいう)を取得する。また、読取画像取得部402は、印刷物が読み取られた画像データを検査部403へ送信する。
【0036】
検査部403は、マスター画像生成部401および読取画像取得部402からデータを取得し、比較を行い、異常(例えば、欠陥)の有無を判定する。
【0037】
データ記憶部404には、検査部403によって、検査結果および欠陥ありと判断されたページの画像データが記録される。後段で、図7および図8を参照しながら、データ記憶部404に記憶されるデータについて詳細に説明する。
【0038】
再印刷特定部405は、データ受信部406からの画像データ(破棄装置104のインラインセンサ等の読取手段104-2により読み取られた画像データ)と、データ記憶部404内の画像データ(読取部307により読み取られた画像データ)と、を比較する。また、再印刷特定部405は、同一と判断される画像データがデータ記憶部404に記憶されていた場合、そのページのページNo(画像データを示す情報の一例)等の情報をデータ記憶部404から取得して再印刷指示部407へ送信する。
【0039】
データ受信部406は、破棄装置104からの画像データ(破棄装置104のインラインセンサ等の読取手段104-2により読み取られた画像データ。なお、第2読取画像データともいう)を受信する。また、データ受信部406は、受信した画像データを再印刷特定部405へ送信する。
【0040】
再印刷指示部407は、再印刷特定部405からの情報をもとに、再印刷ジョブを生成する。再印刷ジョブをもとに、再印刷が実行される。
【0041】
なお、本明細書で説明する実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0042】
<処理方法>
以下、図5図6を参照しながら、処理方法について説明する。
【0043】
図5は、本発明の一実施形態に係る印刷時のフローチャートである。印刷開始を契機に以下の処理が開始される。
【0044】
ステップ501(S501)において、検査部403は、印刷物に欠陥があるか否かを判定する。欠陥がある場合にはステップ502へ進み、欠陥がない場合にはステップ503へ進む。なお、検査結果に関わらず全てのページの情報を保存する場合、S501にて欠陥がなくステップ503へ進む場合でも、ステップ502のようにデータをデータ記憶部404に保存する。
【0045】
ステップ502(S502)において、検査部403は、S501で判定されたページの、読取部307により読み取られた画像データと、ページNoとをデータ記憶部404に保存する。
【0046】
ステップ503(S503)において、最終ページであるか否かが画像形成装置のCPU301等によって判定される。最終ページではない場合にはS501へ戻り、最終ページである場合には処理が終了する。
【0047】
図6は、本発明の一実施形態に係る再印刷処理のフローチャートである。破棄装置104(シュレッダー)からのデータ受信を契機に以下の処理が開始される。
【0048】
ステップ601(S601)において、再印刷特定部405は、データ受信部406が破棄装置104(シュレッダー)から受信したデータと、データ記憶部404に保存されているデータと、を比較する。
【0049】
ステップ602(S602)において、再印刷特定部405は、S601の比較の結果、同じデータがあるか否かを判定する。同じデータがあると判断した場合にはステップ603へ進み、同じデータがないと判断した場合には処理が終了する。
【0050】
ステップ603(S603)において、再印刷指示部407は、S602で同じデータであると判断されたページNo等の情報をもとに、再印刷ジョブを生成する。その後、再印刷が実行される。
【0051】
<データ例>
以下、図7図8を参照しながら、記録されるデータについて説明する。
【0052】
図7は、本発明の一実施形態に係る記録データの第1の例である。具体的には、図7は、データ記憶部404に保存されるテーブルの第1の例である。図7の例では、検査部403により欠陥ありと判断されたページの情報だけが保存される。図7に示されるように、欠陥ありと判断されたページのページNoと、読取部307により読み取られたそのページの画像データと、が保存される。
【0053】
このように、図7の例では、欠陥ありと判断されたページの情報のみを管理すればよい。
【0054】
図8は、本発明の一実施形態に係る記録データの第2の例である。具体的には、図8は、データ記憶部404に保存されるテーブルの第2の例である。図8の例では、全てのページ(つまり、検査部403により欠陥ありと判断されたページだけでなく、検査部403により欠陥ありと判断されていないページも)の情報が保存される。図8に示されるように、各ページのページNoと、読取部307により読み取られたそのページの画像データと、欠陥の有無の情報と、が保存される。
【0055】
さらに、各ページのマスター画像のデータも保存されるようにしてもよい。この場合、再印刷ジョブは、データ記憶部404に保存されたマスター画像のデータをもとに生成されうる。
【0056】
このように、図8の例では、検査部403が欠陥なしと判断したとしても、オペレータが欠陥ありと判断して破棄装置104に印刷物を投入した場合に再印刷することができる。
【0057】
<効果>
このように、本発明の一実施形態では、欠陥ありと判断された印刷物をシュレッダーに投入しないと再印刷ができないので、損紙となる印刷物が持ち出し不可能な状態になることを保証することができる。そのため、個人情報等の機密情報を含む損紙の持ち出しを防ぐことができる。
【0058】
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0059】
100 画像処理システム
101 クライアントPC
102 DFE
103 画像形成装置
104 破棄装置
104-1 破棄手段
104-2 読取手段
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 HDD/SDD
205 I/F
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 HDD/SDD
305 I/F
306 画像形成部
307 読取部
401 マスター画像生成部
402 読取画像取得部
403 検査部
404 データ記憶部
405 再印刷特定部
406 データ受信部
407 再印刷指示部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0060】
【文献】特開2006-243999号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8