(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、利用者端末、情報提供方法、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/266 20110101AFI20240702BHJP
G06Q 30/02 20230101ALI20240702BHJP
【FI】
H04N21/266
G06Q30/02
(21)【出願番号】P 2022091027
(22)【出願日】2022-06-03
【審査請求日】2023-03-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】原田 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】大川 恵里佳
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-045382(JP,A)
【文献】特許第6566601(JP,B1)
【文献】特開2010-061245(JP,A)
【文献】特開2021-197645(JP,A)
【文献】特開2001-236410(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
G06Q 30/00-30/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信先に配信するコンテンツの属性条件を記憶する記憶部と、
予め設定された配信先の属性情報のうち、前記コンテンツの属性条件に対応する属性情報を
、含む配信先の一覧
を、通信ネットワークを介して通信可能な利用者端末に送信し、前記利用者端末で設定された配信先の情報に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記コンテンツの配信先に前記コンテンツを配信する配信部と、
を有する、情報処理装置。
【請求項2】
前記配信先の一覧を受信する利用者端末は、第2の利用者端末であって、
前記記憶部は、通信ネットワークを介して通信可能な第1の利用者端末で設定された前記コンテンツの属性条件を記憶する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記
配信先の一覧を受信する利用者端末は、前記配信先の一覧を選択可能に表示し、
前記特定部は、前記配信先の一覧から選択された配信先の情報に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する、
請求項
1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記
配信先の一覧を受信する利用者端末は、前記配信先の一覧と、配信先の属性条件を設定する設定欄とを表示し、
前記特定部は、前記設定欄で設定された前記配信先の属性条件に基づいて、前記配信先の一覧から前記コンテンツの配信先を特定する、
請求項
1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コンテンツの属性条件は、前記コンテンツを配信するエリア、又は前記コンテンツを表示する表示部の設置場所に関する条件を含む、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記コンテンツの属性条件は、前記コンテンツの配信先の客層の年収、年齢層、性別、及び職種のうち、1つ以上の条件を含む、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
配信先にコンテンツを配信する情報処理装置と通信ネットワークを介して通信可能な利用者端末であって、
前記情報処理装置から、前記コンテンツの属性条件に対応する前記配信先の属性情報を
、含む前記配信先の一覧を受信する受信部と、
前記配信先の一覧を含む、前記コンテンツの配信先を設定する設定画面を表示部に表示する表示制御部と、
前記設定画面で設定された前記配信先の情報を、前記配信先の情報に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する前記情報処理装置に送信する送信部と、
を有する、利用者端末。
【請求項8】
情報処理装置が、
配信先に配信するコンテンツの属性条件を記憶部に記憶する処理と、
予め設定された複数の配信先の属性情報のうち、前記コンテンツの属性条件に対応する属性情報を
、含む配信先の一覧
を、通信ネットワークを介して通信可能な利用者端末に送信し、前記利用者端末で設定された配信先の情報に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する特定処理と、
前記特定処理で特定した前記コンテンツの配信先に前記コンテンツを配信する処理と、
を実行する、情報提供方法。
【請求項9】
請求項
8に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項10】
配信先にコンテンツを配信する情報処理装置と通信ネットワークを介して通信可能な利用者端末が、
前記情報処理装置から、前記コンテンツの属性条件に対応する前記配信先の属性情報を、含む前記配信先の一覧を受信し、
前記配信先の一覧を含む、前記コンテンツの配信先を設定する設定画面を表示部に表示し、
前記設定画面で設定された前記配信先の情報を、前記配信先の情報に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する前記情報処理装置に送信する、
方法。
【請求項11】
配信先にコンテンツを配信する情報処理装置と通信ネットワークを介して通信可能な利用者端末に、
前記情報処理装置から、前記コンテンツの属性条件に対応する前記配信先の属性情報を、含む前記配信先の一覧を受信し、
前記配信先の一覧を含む、前記コンテンツの配信先を設定する設定画面を表示部に表示し、
前記設定画面で設定された前記配信先の情報を、前記配信先の情報に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する前記情報処理装置に送信する、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、利用者端末、情報提供方法、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルサイネージ等の複数の表示装置と、表示装置にネットワークを介してコンテンツを配信する配信サーバとを用いて、利用者に映像、音声等のコンテンツを提供する情報提供システムがある。
【0003】
また、広告主等が、デジタルサイネージ等の媒体に対して広告配信を行う際に、配信先の業種などの属性に基づいて配信先を選択する広告配信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、配信先に複数の属性を設定したときに、配信先の設定が難しくなるという問題がある。
【0005】
本発明の一実施形態は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、配信先の属性に基づいてコンテンツの配信先を設定可能な情報提供システムにおいて、配信先に複数の属性を設定したときでも容易に配信先を設定できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、一実施形態に係る情報処理装置は、配信先に配信するコンテンツの属性条件を記憶する記憶部と、予め設定された配信先の属性情報のうち、前記コンテンツの属性条件に対応する属性情報を、含む配信先の一覧を、通信ネットワークを介して通信可能な利用者端末に送信し、前記利用者端末で設定された配信先の情報に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する特定部と、前記特定部が特定した前記コンテンツの配信先に前記コンテンツを配信する配信部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施形態によれば、配信先の属性に基づいてコンテンツの配信先を設定可能な情報提供システムにおいて、配信先に複数の属性を設定したときでも容易に配信先を設定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係る情報提供システムのシステム構成の例を示す図である。
【
図2】一実施形態に係る処理の概要について説明するための図である。
【
図3】一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
【
図4】一実施形態に係る表示制御装置のハードウェア構成の例を示す図である。
【
図5】一実施形態に係る情報提供システムの機能構成の例を示す図である。
【
図6】一実施形態に係る管理サーバが管理する情報の例を示す図(1)である。
【
図7】一実施形態に係る管理サーバが管理する情報の例を示す図(2)である。
【
図8】第1の実施形態に係るコンテンツ情報の設定処理の例を示すシーケンス図である。
【
図9】第1の実施形態に係るチャンネル一覧画面の例を示す図である。
【
図10】第1の実施形態に係るチャンネル情報画面、及び編集画面の例を示す図である。
【
図11】第1の実施形態に係る配信先の設定処理の例を示すシーケンス図(1)である。
【
図12】第1の実施形態に係る配信先の設定処理の例を示すシーケンス図(2)である。
【
図13】第1の実施形態に係る広告編成画面の例を示す図である。
【
図14】第1の実施形態に係る配信先の設定画面の例を示す図である。
【
図15】第2の実施形態に係る配信先の設定処理の例を示すシーケンス図である。
【
図16】第2の実施形態に係る配信先の設定画面の例を示す図である。
【
図17】第2の実施形態に係る放映枠情報の一例を示す図である。
【
図18】第2の実施形態に係るコンテンツの配信処理の例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0010】
<システムの構成>
図1は、一実施形態に係る情報提供システムのシステム構成の例を示す図である。情報提供システム1は、例えば、管理サーバ100、管理者端末101、ユーザ端末102、及び複数の表示制御装置110a、110b、110c、・・・等を含む。なお、以下の説明において、複数の表示制御装置110a、110b、110c、・・・のうち、任意の表示制御装置を示す場合、「表示制御装置110」を用いる。
【0011】
表示制御装置(配信先)110は、例えば、インターネット、及びLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク2を介して、管理サーバ100と通信可能に接続されている。表示制御装置110は、コンピュータの構成を備え、所定のプログラムを実行することにより、管理サーバ100から配信される、例えば、映像(動画像+音声)、又は静止画像等のコンテンツを表示部に表示させる表示制御処理を実行する。
【0012】
複数の表示制御装置110a、110b、110c、・・・のうち、表示制御装置110aは、管理サーバ100から配信されるコンテンツを、自装置に接続される表示装置111aに表示させるSTB(Set Top Box)等の装置である。
【0013】
また、表示制御装置110は、表示制御装置110bのように、管理サーバ100から配信されるコンテンツを、自装置に接続される複数の表示装置111b、111cに表示させるSTB等であってもよい。なお、以下の説明において、表示装置111a、111b、111cのうち、任意の表示装置を示す場合、「表示装置111」を用いる。
【0014】
表示装置111は、例えば、デジタルサイネージ等の表示装置である。ただし、これに限られず、表示装置111は、例えば、ディスプレイ、モニタ、プロジェクタ等の様々な表示装置であっても良い。
【0015】
さらに、表示制御装置110は、表示制御装置110dのように、表示デバイス112を内蔵した一体型の装置であっても良い。なお、表示制御装置110は、管理サーバ100がコンテンツを配信する配信先の一例である。また、表示装置111、及び表示デバイス112は、配信先の表示部の一例である。
【0016】
管理サーバ(情報処理装置)100は、1つ以上のコンピュータで構成される情報処理装置である。管理サーバ100は、所定のスケジュールに従って配信先の表示部(表示装置111、又は表示デバイス112等)に表示するコンテンツを、当該表示部を制御する表示制御装置110に配信する配信処理を実行する。
【0017】
例えば、管理サーバ100は、コンテンツの一例である広告コンテンツを、所定のスケジュールに従って、配信先の表示制御装置110に配信して、広告コンテンツを表示させる。なお、広告コンテンツは、コンテンツの一例である。コンテンツは、例えば、国、又は地方自治体等の公報、交通機関の運行情報等の他の様々なコンテンツであって良い。
【0018】
管理者端末(第1の利用者端末)101は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、又はスマートフォン等の情報端末である。管理者端末101は、例えば、情報提供システム1を管理する管理者等が、後述する配信先情報511、及びコンテンツ情報512等を設定するために用いられる。
【0019】
ユーザ端末(第2の利用者端末)102は、例えば、PC、タブレット端末、又はスマートフォン等の情報端末である。ユーザ端末102は、例えば、広告代理店の担当者、又はデジタルサイネージ等の配信先にコンテンツを表示するユーザ等が、後述する放映枠情報513等を設定するために用いられる。
【0020】
(処理の概要)
図2は、一実施形態に係る処理の概要について説明するための図である。ここでは、表示制御装置110、及び表示装置111は、デジタルサイネージとして、例えば、店舗等のテナントに設置されているものとする。
【0021】
ステップS1において、情報提供システム1を管理する管理者等は、管理者端末101を用いて、管理サーバ100が配信するコンテンツの属性条件を設定する。
【0022】
本実施形態では、配信先(表示制御装置110等)に複数の属性を設定することができる。配信先の属性には、例えば、配信先が設置された設置エリア、都道府県、又は設置場所等の情報が含まれる。また、配信先の属性には、例えば、配信先の利用者(客層等)の性別、年収、職種、年齢層、又は従業員数(企業規模)等の情報が含まれる。
【0023】
管理者等は、コンテンツの属性条件として、配信先の複数の属性のうち、当該コンテンツの配信先の決定に用いる属性を、属性条件として設定する。例えば、コンテンツが、地域限定の商品、又はサービス等の広告コンテンツである場合、管理者等は、例えば、配信先が設置された設置エリア、都道府県、又は設置場所等の属性を当該コンテンツの属性条件として設定してもよい。また、当該コンテンツが、若い女性向けの広告コンテンツである場合、管理者等は、例えば、配信先の利用者の性別、及び年齢層等の属性を、当該コンテンツの属性条件としてさらに設定してもよい。
【0024】
ステップS2において、管理サーバ100は、管理者端末101で設定されたコンテンツの属性条件を、後述するコンテンツ情報512等に記憶する。
【0025】
ステップS3において、例えば、広告代理店の担当者、又は配信先のユーザ等が、コンテンツの配信先を設定するときに、管理サーバ100は、属性条件に基づく配信先の一覧をユーザ端末102に送信する。この配信先の一覧は、コンテンツを配信可能な配信先に設定された複数の属性のうち、管理者端末101で設定されたコンテンツの属性条件に対応する属性の情報が含まれる。例えば、設定対象となるコンテンツの属性条件が「都道府県」と「年齢層」である場合、配信先の一覧には、当該コンテンツを配信可能な配信先の複数の属性のうち、「都道府県」及び「年齢層」の情報が含まれる。
【0026】
このとき、管理サーバ100は、配信先の一覧を含む配信先の設定画面を作成して、作成した配信先の設定画面をユーザ端末102に送信してもよい。或いは、管理サーバ100は、配信先の一覧をユーザ端末102に送信し、ユーザ端末102が、受信した配信先の一覧を用いて配信先の設定画面を作成してもよい。ここでは、一例として、管理サーバ100が、配信先の一覧を含む配信先の設定画面を作成し、作成した配信先の設定画面をユーザ端末102に送信するものとして以下の説明を行う。
【0027】
ステップS4において、ユーザ端末102は、管理サーバ100から受信した配信先の一覧を含む配信先の設定画面を表示する。この配信先の設定画面には、例えば、コンテンツを配信可能な複数の配信先の一覧が選択可能に表示される。また、この配信先の一覧には、コンテンツを配信可能な配信先の複数の属性のうち、管理者等が設定した属性条件を満たす属性(例えば、「都道府県」及び「年齢層」等)が表示される。
【0028】
このように、本実施形態に係る情報提供システム1では、担当者がコンテンツの配信先を設定するときに、配信先の複数の属性のうち、予め設定された属性条件を満たす属性情報を表示する配信先の一覧を、ユーザ端末102に表示する。
【0029】
ステップS5において、ユーザ端末102は、配信先の設定画面で設定された配信先の情報を管理サーバ100に送信する。
【0030】
ステップS6において、管理サーバ100は、ユーザ端末102から受信した配信先の情報に基づいて、コンテンツの配信先を特定(設定)する。また、ステップS7において、管理サーバ100は、特定した配信先にコンテンツを配信する。
【0031】
このように、本実施形態によれば、配信先に複数の属性を設定した場合でも、配信先の一覧には、予め設定された属性条件を満たす属性のみが表示されるので、担当者は、配信先の一覧から、コンテンツを配信する配信先を容易に設定することができる。
【0032】
<ハードウェア構成>
(管理サーバ、管理者端末、及びユーザ端末のハードウェア構成)
管理者端末101、及びユーザ端末102は、例えば、
図3に示すようなコンピュータ300のハードウェア構成を有している。また、管理サーバ100は、1つ以上のコンピュータ300によって構成される。
【0033】
図3は、一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。コンピュータ300は、例えば、
図3に示されるように、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、HD(Hard Disk)304、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ305、ディスプレイ306、外部機器接続I/F(Interface)307、ネットワークI/F308、キーボード309、ポインティングデバイス310、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ312、メディアI/F314、及びバスライン315等を備えている。
【0034】
これらのうち、CPU301は、コンピュータ300全体の動作を制御する。ROM302は、例えば、IPL(Initial Program Loader)等のコンピュータ300の起動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、例えば、CPU301のワークエリア等として使用される。HD304は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーション、デバイスドライバ等のプログラムや、各種データを記憶する。HDDコントローラ305は、例えば、CPU301の制御に従ってHD304に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
【0035】
ディスプレイ306は、例えば、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。なお、ディスプレイ306は、コンピュータ300の外部に設けられていても良い。外部機器接続I/F307は、例えば、ローカル機器等の外部装置を接続するUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースである。ネットワークI/F308は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインタフェースである。
【0036】
キーボード309は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス310は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行なう入力手段の一種である。なお、キーボード309、及びポインティングデバイス310は、コンピュータ300の外部に設けられていても良い。
【0037】
DVD-RWドライブ312は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW311に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RW311は、DVD-RWに限らず、他の着脱可能な記録媒体であっても良い。メディアI/F314は、フラッシュメモリ等のメディア313に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。バスライン315は、上記の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバス、データバス及び各種の制御信号等を含む。
【0038】
(表示制御装置のハードウェア構成)
図4(A)は、表示制御装置110が、表示装置111に接続するSTBである場合の表示制御装置110のハードウェア構成の例を示している。
図4(A)の例では、表示制御装置110は、CPU401、メモリ402、ストレージデバイス403、通信I/F404、及び表示装置接続I/F405、及びバス406等を有している。
【0039】
CPU401は、例えば、ストレージデバイス403、又はメモリ402等に格納された表示制御装置110用のプログラムを実行することにより、表示制御装置110の各機能を実現する演算装置である。メモリ402は、例えば、CPU401のワークエリア等として用いられるRAM、及び表示制御装置110の起動用のプログラム等を予め記憶したROM等を含む。ストレージデバイス403は、例えば、HDD、又はSSD(Solid State Drive)等の大容量で不揮発性の記憶装置である。
【0040】
通信I/F404は、表示制御装置110を通信ネットワーク2に接続するための、例えば、有線LAN、無線LAN、又は無線WAN等の通信インタフェースである。表示装置接続I/F405は、表示装置111を表示制御装置110に接続するための、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、又はDisplay Port(登録商標)等のインタフェースである。バス406は、上記の各構成要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、及び各種の制御信号等を伝送する。
【0041】
図4(B)は、表示制御装置110が、表示デバイス112を内蔵した一体型の装置である場合の表示制御装置110のハードウェア構成の例を示している。
図4(B)の例では、表示制御装置110は、CPU401、メモリ402、ストレージデバイス403、通信I/F404、表示デバイス112、音声出力回路411、スピーカ412、及びバス406等を有している。なお、
図6(B)のCPU401、メモリ402、ストレージデバイス403、通信I/F404、及びバス406は、
図4(A)で説明したCPU401、メモリ402、ストレージデバイス403、通信I/F404、及びバス406と同様である。
【0042】
表示デバイス112は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Electro-Luminescence)等の表示デバイスである。音声出力回路411は、音声データを音声信号に変換し、増幅した音声信号をスピーカ412に出力することにより、音声を出力する回路、又はデバイスである。
【0043】
<機能構成>
図5は、一実施形態に係る情報提供システム1の機能構成の例を示す図である。
【0044】
(管理サーバの機能構成)
管理サーバ100は、管理サーバ100が備える1つ以上のコンピュータ300が所定のプログラムを実行することにより、例えば、通信部501、配信先管理部502、コンテンツ管理部503、放映枠管理部504、特定部505、配信部506、認証部507、及び記憶部508等を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。
【0045】
通信部501は、例えば、ネットワークI/F308等を用いて、管理サーバ100を通信ネットワーク2に接続し、表示制御装置110、管理者端末101、及びユーザ端末102等と通信する通信処理を実行する。
【0046】
配信先管理部502は、管理サーバ100がコンテンツを配信する配信先(例えば表示制御装置110)の情報である配信先情報511を、記憶部508等に記憶して管理する。
図6は、配信先管理部502が管理する配信先情報511の一例を示している。
図6の例では、配信先情報511は、項目として、「サイト名」、「配信先(端末名)」、及び「属性」等の情報を含む。
【0047】
「サイト名」は、表示制御装置110を設置したサイト(例えば、企業、店舗、施設、又は組織等)を識別する名前、又は識別情報等の情報である。「配信先(端末名)」は、管理サーバ100がコンテンツを配信する配信先である表示制御装置110を識別する端末名、又は識別情報等の情報である。「属性」は、各配信先の属性を示す属性情報である。
【0048】
本実施形態では、配信先に複数の属性を設定することができる。
図6の例では、配信先の属性として、「設置エリア」、「都道府県」、「設置場所」、「性別」、「従業員数」、「年収」、「職種」、及び「年齢層」等の属性情報が記憶されている。
【0049】
「設置エリア」は、表示制御装置110が設置されたエリア(
図6の例では、九州、関東、関西等)を示す属性情報である。「都道府県」は、表示制御装置110が設置された都道府県を示す属性情報である。「設置場所」は、表示制御装置110が設置された場所(
図6の例では、オフィス、店舗(レジ)、店舗(店頭)、店舗(入口)等)を示す属性情報である。
【0050】
「性別」は、配信先の利用者(客層等)の性別の割合等を示す属性情報である。「従業員数」は、配信先の企業等の従業員数(企業規模)等を示す属性情報である。「年収」は、配信先の利用者(客層等)の年収を示す属性情報である。「職種」は、配信先の企業、利用者、又は客層等の職種を示す属性情報である。「年齢層」は、配信先の利用者(客層等)の年齢層を示す属性情報である。これらの属性情報は、例えば、管理者等が、配信先情報511に予め記憶(設定)しておく。
【0051】
配信先管理部502は、例えば、配信先情報511の登録、変更、又は削除等を行うための設定画面を表示するウェブページを、管理者端末101等に提供するウェブサーバの機能を有している。
【0052】
コンテンツ管理部503は、管理サーバ100が配信するコンテンツデータ514、及びコンテンツの情報であるコンテンツ情報512を記憶部508等に記憶して管理する。
図7(A)は、コンテンツ管理部503が管理するコンテンツ情報512の一例を示している。
図7(A)の例では、コンテンツ情報512は、項目として、「コンテンツ名」、「説明」、「配信先」、「属性条件」、「会社名」、及び「ユーザ名」等の情報を含む。
【0053】
「コンテンツ名」は、配信先に配信するコンテンツを識別する名称、又は識別情報等の情報である。「説明」は、例えば、各コンテンツの概要を説明する文字列等である。「配信先」は、各コンテンツを配信する配信先の名称、又は識別情報等を示す情報である。「属性条件」は、配信先の複数の属性情報のうち、各コンテンツの配信先の決定に用いる属性情報を示す情報である。「会社名」は、各コンテンツを利用可能な会社名(又は組織名等)を示す情報である。「ユーザ名」は、各コンテンツを利用可能なユーザを識別する名前、又は識別情報等の情報である。
【0054】
コンテンツ管理部503は、例えば、コンテンツ情報512の登録、変更、又は削除等を行うための設定画面を表示するウェブページを、管理者端末101等に提供するウェブサーバの機能を有している。
【0055】
放映枠管理部504は、例えば、オフィスチャンネル、スーパーレジ上チャンネル、及び○×チャンネル等でコンテンツを放映する放映枠の情報である放映枠情報513を、記憶部508等に記憶して管理する。
図7(B)は、放映枠管理部504が管理する放映枠情報513の一例を示している。
図7(B)の例では、放映枠情報513は、項目として、「コンテンツ名」、「放映枠」、「放映枠ID」、「開始日」、「終了日」、「コンテンツデータ」、及び「配信先」等の情報を含む。
【0056】
「コンテンツ名」は、配信先に配信するコンテンツを識別する名称、又は識別情報等の情報である。「放映枠」は、管理者等が予め設定したもので、コンテンツを放映可能な枠(放映期間)である。例えば、10分間を1つの単位(ロール)として、15秒の放映枠を5つ設定する。「放映枠ID」は、放映枠を識別する識別情報である。「開始日」は、放映枠に設定されたコンテンツデータの放映を開始する日時等を示す情報である。「終了日」は、放映枠に設定されたコンテンツデータの放映を終了する日時等を示す情報である。
【0057】
「コンテンツデータ」は、各放映枠で放映するコンテンツのデータであるコンテンツデータのパス、及びファイル名等を示す情報である。「配信先」は、各放映枠でコンテンツを配信する配信先の名称、又は識別情報等を示す情報である。放映枠管理部504は、例えば、放映枠情報513の登録、変更、又は削除等を行うための設定画面を表示するウェブページを、ユーザ端末102等に提供するウェブサーバの機能を有している。
【0058】
特定部505は、予め設定された配信先の属性情報のうち、コンテンツの属性条件に対応する属性情報を含む配信先の一覧に基づいて、当該コンテンツの配信先を特定(又は設定)する特定処理を実行する。
【0059】
例えば、特定部505は、
図7(A)に示すようなコンテンツ情報512から、当該コンテンツの「配信先」、及び「属性条件」を取得する。また、特定部505は、
図6に示すような配信先情報511から、取得した「配信先」に対応する配信先の情報を取得する。さらに、特定部505は、取得した配信先の情報から、取得した「属性条件」に対応する属性(属性情報)を含む配信先の一覧を作成する。この配信先の一覧は、配信先情報511に記憶した配信先の複数の属性のうち、当該コンテンツの属性条件を満たす属性のみを含み、当該コンテンツの属性条件を満たさない属性を含まない。
【0060】
また、特定部505は、例えば、広告代理店の担当者、又は配信先のユーザ等(以下、担当者と呼ぶ)が当該コンテンツの配信先を設定するときに、作成した配信先の一覧を担当者が利用するユーザ端末102に送信する。さらに、特定部505は、ユーザ端末102で設定された配信先の情報に基づいて当該コンテンツの配信先を特定する。
【0061】
一例として、ユーザ端末102は、特定部505が送信した配信先の一覧を受信し、受信した配信先の一覧をディスプレイ306等の表示部に選択可能に表示する。この場合、特定部505は、ユーザ端末102が選択可能に表示した配信先の一覧から、担当者等によって選択された配信先を当該コンテンツの配信先として特定する。
【0062】
別の一例として、ユーザ端末102は、特定部505が送信した配信先の一覧を受信し、受信した配信先の一覧と、配信先の属性条件を設定する設定欄とを表示する。この場合、特定部505は、担当者等によって設定された配信先の属性条件に基づいて、配信先の一覧から当該コンテンツの配信先を特定する。例えば、配信先の一覧に属性として「都道府県」が含まれ、配信先の属性条件として「東京」が設定された場合、特定部505は、配信先の一覧から、都道府県の属性が「東京」を含む配信先を抽出して、当該コンテンツの配信先として特定する。
【0063】
配信部506は、特定部505が特定した当該コンテンツの配信先に、当該コンテンツを配信する配信処理を実行する。例えば、配信部506は、当該コンテンツの放映日時になったときに、特定部505が特定した当該コンテンツの配信先を取得し、取得した配信先に当該コンテンツを配信し、当該コンテンツの放映(表示)を指示する。
【0064】
認証部507は、管理サーバ100にログインする管理者、又は担当者等のユーザを認証し、認証に成功した場合、当該ユーザのログインを許可する。一例として、認証部507は、情報提供システム1に登録済のユーザのユーザ名(又はユーザID)とパスワードとを予め記憶したユーザ情報515を記憶部508等に記憶しておく。また、認証部507は、管理者端末101、又はユーザ端末102から受信したログイン要求に含まれるユーザ名(又はユーザID)とパスワードの組合せがユーザ情報515に記憶されている場合、ログインを許可する。ただし、これは一例であり、認証部507は、他の認証方式でユーザを認証するものであってよい。
【0065】
記憶部508は、例えば、CPU301が実行するプログラム、HD304、HDDコントローラ305、及びRAM303等によって実現される。記憶部508は、例えば、配信先情報511、コンテンツ情報512、放映枠情報513、コンテンツデータ514、及びユーザ情報515等の様々な情報、データ、及びプログラム等を記憶する。
【0066】
(管理者端末の機能構成)
管理者端末101は、CPU301が、ウェブブラウザ、又は情報提供システム1に対応するアプリケーション等のプログラムを実行することにより、通信部521、受信部522、表示制御部523、操作受付部524、送信部525、及び記憶部526等を実現している。
【0067】
通信部521は、ネットワークI/F308等を用いて、管理者端末101を通信ネットワーク2に接続し、管理サーバ100等と通信する通信処理を実行する。
【0068】
受信部522は、通信部521を介して、管理サーバ100から様々なデータ、又は情報を受信する。例えば、受信部522は、後述するチャンネル一覧画面900、及びチャンネル情報画面1010等の表示画面を表示するためのデータ(ウェブコンテンツ等)を、管理サーバ100から受信する。
【0069】
表示制御部523は、ディスプレイ306等の表示部に様々な表示画面を表示する。例えば、表示制御部523は、ウェブブラウザの機能を有し、受信部522が管理サーバ100から受信したウェブコンテンツ等に基づく表示画面を表示部に表示する。操作受付部524は、表示制御部523が表示した表示画面に対する操作を受け付ける。
【0070】
送信部525は、通信部521を介して、管理サーバ100に様々なデータ、又は情報を送信する。例えば、送信部525は、チャンネル一覧画面900、及びチャンネル情報画面1010等の表示画面で操作受付部524が受け付けた操作に対応する要求情報、及び操作受付部524が受け付けた設定データ等を管理サーバ100に送信する。
【0071】
記憶部526は、例えば、CPU301が実行するプログラム、HD304、HDDコントローラ305、及びRAM303等によって実現され、様々なデータ、及び情報等を記憶する。
【0072】
(ユーザ端末の機能構成)
ユーザ端末102は、CPU301が、ウェブブラウザ、又は情報提供システム1に対応するアプリケーション等のプログラムを実行することにより、通信部531、受信部532、表示制御部533、操作受付部534、送信部535、及び記憶部536等を実現している。
【0073】
通信部531は、ネットワークI/F308等を用いて、ユーザ端末102を通信ネットワーク2に接続し、管理サーバ100等と通信する通信処理を実行する。
【0074】
受信部532は、通信部521を介して、管理サーバ100から様々なデータ、又は情報を受信する。例えば、受信部532は、後述する広告編成画面1300、又は配信先の設定画面1400等の表示画面を表示するためのデータ(例えば、ウェブコンテンツ、又は配信先の一覧等)を受信する。
【0075】
表示制御部533は、ディスプレイ306等の表示部に様々な表示画面を表示する。例えば、表示制御部523は、ウェブブラウザの機能を有し、受信部532が管理サーバ100から受信したウェブコンテンツ等に基づく表示画面を表示部に表示する。
【0076】
送信部535は、通信部531を介して、管理サーバ100に様々なデータ、又は情報を送信する。例えば、送信部535は、広告編成画面1300、又は配信先の設定画面1400等の表示画面で操作受付部534が受け付けた操作に対応する要求情報等を管理サーバ100に送信する。また、送信部535は、配信先の設定画面1400で設定された配信先の情報を、管理サーバ100に送信する。
【0077】
記憶部536は、例えば、CPU301が実行するプログラム、HD304、HDDコントローラ305、及びRAM303等によって実現され、様々なデータ、及び情報等を記憶する。
【0078】
(表示制御装置の機能構成)
表示制御装置110は、CPU401で所定のプログラムを実行することにより、管理サーバ100から配信されたコンテンツを表示装置111(又は表示デバイス112)に表示する表示制御処理を実行する。なお、本実施形態では、表示制御装置110は任意の構成であってよいので、表示制御装置110の機能構成の詳細な説明は省略する。
【0079】
<処理の流れ>
続いて、本実施形態に係る情報提供方法の処理の流れについて説明する。
【0080】
[第1の実施形態]
(コンテンツ情報の設定処理)
図8は、第1の実施形態に係るコンテンツ情報の設定処理の例を示すシーケンス図である。この処理は、情報提供システム1を管理する管理者等が、
図7(A)に示すようなコンテンツ情報512を設定する処理の例を示している。なお、
図8に示す処理の開始時点において、管理者は、管理者端末101を用いて管理サーバ100にログイン済であるものとする。
【0081】
ステップS801において、管理者は、管理者端末101に対して、チャンネル一覧画面の表示操作を行うものとする。例えば、管理者は、管理者端末101のウェブブラウザに、管理サーバ100のコンテンツ管理部503が提供するウェブサービスに接続するためのURL(Uniform Resource Locator)等を入力する。これに応じて、ステップS802において、管理者端末101は、チャンネル一覧画面の表示要求を管理サーバ100に送信する。
【0082】
ステップS803において、管理サーバ100のコンテンツ管理部503は、例えば、
図9に示すようなチャンネル一覧画面900を、管理者端末101に送信する。これにより、ステップS804において、管理者端末101の表示制御部523は、管理サーバ100から受信したチャンネル一覧画面900を、ディスプレイ306等の表示部に表示する。
【0083】
なお、ステップS801~S804の処理は、管理者端末101がチャンネル一覧画面900を表示する処理の一例である。例えば、管理サーバ100のコンテンツ管理部503は、管理者端末101が管理サーバ100にログインしたときに、管理者端末101にチャンネル一覧画面900を送信して、表示させてもよい。また、管理者端末101が、情報提供システム1用のアプリケーションプログラム(以下、アプリと呼ぶ)を実行している場合、アプリが、チャンネル一覧画面900を作成して表示部に表示してもよい。
【0084】
図9は、第1の実施形態に係るチャンネル一覧画面の例を示す図である。
図9の例では、チャンネル一覧画面900には、複数のチャンネルのコンテンツ名(チャンネル名)、説明、及び端末台数等の情報を含むチャンネル一覧901が表示されている。チャンネル一覧901のコンテンツ名は選択可能になっており、管理者は、例えば、コンテンツ名の「スーパーレジ上チャンネル」の文字列902を選択することにより、スーパーレジ上チャンネルを選択することができる。
【0085】
図8のステップS805において、管理者が、チャンネル一覧画面900に対して、チャンネルの選択操作を行うものとする。これにより、ステップS806において、管理者端末101の操作受付部524がチャンネルの選択操作を受け付けると、送信部525は、チャンネル情報画面の表示要求を管理サーバ100に送信する。このチャンネル情報の表示要求には、管理者が選択したチャンネルのコンテンツ名(チャンネル名)が含まれる。
【0086】
ステップS807において、管理サーバ100のコンテンツ管理部503は、管理者端末101からチャンネル情報画面の表示要求を受け付けると、記憶部508からコンテンツ情報512を取得する。また、ステップS808において、コンテンツ管理部503は、取得したコンテンツ情報512を用いて、例えば、
図10(A)に示すようなチャンネル情報画面1010を作成する。
【0087】
ステップS809において、コンテンツ管理部503は、作成したチャンネル情報画面1010を、管理者端末101に送信する。これにより、ステップS810において、管理者端末101の表示制御部523は、管理サーバ100から受信したチャンネル情報画面1010を、ディスプレイ306等の表示部に表示する。
【0088】
なお、ステップS808~S810の処理は一例である。例えば、管理者端末101がアプリを実行している場合、管理サーバ100は、取得したコンテンツ情報512を管理者端末101に送信し、管理者端末101の表示制御部523がチャンネル情報画面1010を作成し、表示してもよい。
【0089】
図10(A)は、チャンネル情報画面1010の一例を示している。チャンネル情報画面1010には、例えば、コンテンツ名、使用する属性、及び説明等のチャンネル情報1011が表示されている。これらの情報のうち、コンテンツ名はコンテンツ情報512の「コンテンツ名」に対応している。使用する属性は、コンテンツ情報512の「属性条件」に対応している。説明は、コンテンツ情報512の「説明」に対応している。
【0090】
また、チャンネル情報画面1010には、チャンネル情報1011を編集するための「コンテンツ情報編集」ボタン1012が表示されている。さらに、チャンネル情報画面1010には、コンテンツ情報512の「ユーザ名」にユーザを追加(又は削除)するためのユーザ一覧1013と、コンテンツ情報512の「配信先」に配信先を追加(又は削除)するための配信先一覧1015が表示されている。
【0091】
例えば、管理者は、ユーザ一覧1013において、チェックボックス1014をチェックして追加ボタンを選択することにより、コンテンツ情報512の「ユーザ名」にユーザを追加することができる。同様に、管理者は、削除ボタンを選択することにより、コンテンツ情報512の「ユーザ名」からユーザを削除することができる。
【0092】
また、管理者は、配信先一覧1015において、チェックボックス1016をチェックして追加ボタンを選択することにより、コンテンツ情報512の「配信先」に配信先を追加することができる。同様に、管理者は、削除ボタンを選択することにより、コンテンツ情報512の「配信先」から配信先を削除することができる。
【0093】
ここで、
図8に戻り、シーケンス図の説明を続ける。ステップS811において、管理者が、例えば、チャンネル情報画面1010において、「チャンネル情報編集」ボタン1012を選択することにより、編集画面の表示操作を行うものとする。これにより、ステップS812において、管理者端末101の表示制御部523は、例えば、
図10(B)に示すような編集画面1020を、ディスプレイ306等の表示部に表示する。
【0094】
このとき、表示制御部523は、管理サーバ100に編集画面1020の表示を要求して、管理サーバ100から送信される編集画面1020を表示してもよいし、表示制御部523が編集画面1020を作成して表示してもよい。
【0095】
図10(B)は、編集画面1020の一例を示している。
図10(B)の例では、編集画面1020には、コンテンツ名の編集欄1021、説明の編集欄1022、及び使用する属性の設定欄1023が表示されている。管理者は、コンテンツ名の編集欄1021において、文字列を編集することにより、コンテンツ情報512の「コンテンツ名」を変更することができる。同様に、管理者は、説明の編集欄1022において、文字列を編集することにより、コンテンツ情報512の「説明」を変更することができる。
【0096】
また、使用する属性の設定欄1023には、例えば、設置エリア、都道府県、設置場所、性別、従業員数、年収、職業、又は年齢層等の複数の属性の一覧が選択可能に表示されている。管理者は、使用する属性の設定欄1023において、使用する属性に対応するチェックボックス1024を選択することにより、当該コンテンツ(例えばスーパーレジ上チャンネル)の「属性条件」を設定することができる。
【0097】
ここで、再び
図8に戻り、シーケンス図の説明をさらに続ける。ステップS813において、管理者が、編集画面1020に対して、属性条件の設定操作、及び保存操作を行うものとする。例えば、管理者は、編集画面1020の使用する属性の設定欄1023において、当該チャンネルで使用する属性を選択し、「保存」ボタン1025を選択する。これにより、ステップS814において、管理者端末101の送信部525は、操作受付部524が、属性条件の設定操作で受け付けた属性条件を含むコンテンツ情報の更新要求を、管理サーバ100に送信する。
【0098】
好ましくは、管理者端末101の表示制御部523は、選択されていた属性の選択が解除された場合、
図10(C)に示すような確認画面1030を表示する。この場合、送信部525は、確認画面1030において、「OK」ボタン1031が選択されたときにステップS814の処理を実行する。
【0099】
ステップS815において、管理サーバ100のコンテンツ管理部503は、コンテンツ情報の更新要求に従って、コンテンツ情報512を更新する。例えば、コンテンツ管理部503は、コンテンツ情報の更新要求に含まれる属性条件を、
図7(A)に示すようなコンテンツ情報512における当該コンテンツの「属性条件」に記憶する。
【0100】
図8の処理により、管理者は、管理者端末101を用いて、
図7(A)に示すようなコンテンツ情報512を設定することができる。
【0101】
(配信先の設定処理)
図11は、第1の実施形態に係る配信先の設定処理の例を示すシーケンス図である。この処理は、例えば、広告代理店、又は配信先のユーザ等の担当者が、コンテンツの配信先を設定する設定処理の一例を示している。なお、
図11に示す処理の開始時点において、担当者は、ユーザ端末102を用いて管理サーバ100にログイン済であるものとする。また、ここでは、
図8で説明した処理と同様の処理に対する詳細な説明は省略する。
【0102】
ステップS1101において、担当者は、ユーザ端末102に対して、チャンネル一覧画面の表示操作を行うものとする。例えば、担当者は、ユーザ端末102のウェブブラウザに、管理サーバ100の放映枠管理部504が提供するウェブサービスに接続するためのURL等を入力する。これに応じて、ステップS1102において、ユーザ端末102は、チャンネル一覧画面の表示要求を管理サーバ100に送信する。
【0103】
ステップS1103において、管理サーバ100の放映枠管理部504は、例えば、
図9に示すようなチャンネル一覧画面900を、ユーザ端末102に送信する。これにより、ステップS1104において、ユーザ端末102の表示制御部533は、管理サーバ100から受信したチャンネル一覧画面900を、ディスプレイ306等の表示部に表示する。
【0104】
なお、ステップS1101~S1104の処理は、ユーザ端末102がチャンネル一覧画面900を表示する処理の一例である。例えば、管理サーバ100の放映枠管理部504は、ユーザ端末102が管理サーバ100にログインしたときに、ユーザ端末102にチャンネル一覧画面900を送信して、表示させてもよい。また、ユーザ端末102が、情報提供システム1に対応するアプリを実行している場合、アプリが、チャンネル一覧画面900を作成して表示部に表示してもよい。
【0105】
ステップS1105において、担当者が、チャンネル一覧画面900に対して、チャンネルの選択操作を行うものとする。これにより、ステップS1106において、ユーザ端末102の操作受付部534がチャンネルの選択操作を受け付けると、送信部525は、広告編成画面の表示要求を管理サーバ100に送信する。この広告編成画面の表示要求には、担当者が選択したチャンネルのコンテンツ名が含まれる。
【0106】
ステップS1107において、管理サーバ100の放映枠管理部504は、ユーザ端末102から広告編成画面の表示要求を受け付けると、記憶部508から放映枠情報513を取得する。また、ステップS1108において、放映枠管理部504は、取得した放映枠情報513を用いて、例えば、
図13に示すような広告編成画面1300を作成する。
【0107】
ステップS1109において、放映枠管理部504は、作成した広告編成画面1300を、ユーザ端末102に送信する。これにより、ステップS1110において、ユーザ端末102の表示制御部533は、管理サーバ100から受信した広告編成画面1300を、ディスプレイ306等の表示部に表示する。
【0108】
なお、ステップS1108~S1110の処理は一例である。例えば、ユーザ端末102がアプリを実行している場合、管理サーバ100は、取得した放映枠情報513をユーザ端末102に送信し、ユーザ端末102の表示制御部533が広告編成画面1300を作成し、表示してもよい。
【0109】
図13は、第1の実施形態に係る広告編成画面の例を示す図である。
図13の例では、広告編成画面1300には、例えば、オフィスチャンネルの放映枠1~5の登録状況1301、放映枠の選択欄1302、放映枠IDの表示欄1303、開始日の設定欄1304、及び終了日の設定欄1305等が表示されている。
【0110】
登録状況1301には、登録済の放映枠の情報が表示される。
図13の例では、登録状況1301は、6月1日~9日の期間において、放映枠1と放映枠5が登録済であることが示している。これにより、担当者は、例えば、6月1日~9日の期間において、放映枠2~3を利用して、新たなコンテンツを配信可能であることを把握することができる。
【0111】
放映枠の選択欄1302は、例えば、プルダウンメニュー等により、担当者が、コンテンツを配信する放映枠を選択することができる。放映枠IDの表示欄1303には、例えば、放映枠の選択欄1302で選択された放映枠を識別する放映枠IDが表示される。開始日の設定欄1304、及び終了日の設定欄1305は、担当者が、コンテンツの放映を開始する開始日、及びコンテンツの放映を終了する終了日を設定することができる。
【0112】
また、広告編成画面1300には、「配信先設定」ボタン1306、及び「コンテンツ選択」ボタン1308等が表示されている。担当者は、「配信先設定」ボタン1306を選択することにより、例えば、
図14に示すような配信先の設定画面1400を表示することができる。また、配信先の表示欄1307は、配信先の設定画面1400で設定された配信先の情報を表示する。
【0113】
さらに、担当者は、「コンテンツ選択」ボタン1308を選択することにより、コンテンツデータを選択するためのファイル選択ダイアログ等を表示することができる。コンテンツデータの表示欄1309は、ファイル選択ダイアログ等で選択されたコンテンツデータの情報(例えば、コンテンツデータのファイル名、パス情報等)を表示する。
【0114】
ここで、
図11に戻り、シーケンス図の説明を続ける。ステップS1111において、担当者は、広告編成画面1300において、放映枠の設定操作、及びコンテンツデータの設定操作等を行うものとする。
【0115】
また、ステップS1112において、担当者は、例えば、広告編成画面1300において、「配信先設定」ボタン1306を選択することにより、配信先の設定画面の表示操作を行うものとする。これにより、ステップS1113において、ユーザ端末102の操作受付部534が配信先の設定画面の表示操作を受け付けると、送信部525は、配信先の設定画面の表示要求を管理サーバ100に送信する。この配信先の設定画面の表示要求には、設定対象となるコンテンツのコンテンツ名が含まれる。
【0116】
ステップS1114において、管理サーバ100の放映枠管理部504は、ユーザ端末102から配信先の設定画面の表示要求を受け付けると、配信先の一覧を作成する。例えば、放映枠管理部504は、
図7(A)に示すようなコンテンツ情報から、設定対象となるコンテンツ(例えばオフィスチャンネル)の「配信先」、及び「属性条件」の情報を取得する。また、放映枠管理部504は、取得した「配信先」に含まれる配信先の情報(例えば、「配信先(端末名)」、及び「属性」)を、
図6に示すような配信先情報511から取得する。さらに、放映枠管理部504は、取得した「属性」のうち、当該コンテンツの「属性条件」に含まれる属性情報のみを含む配信先の一覧を作成する。
【0117】
ステップS1115において、管理サーバ100の放映枠管理部504は、作成した配信先の一覧を含む配信先の設定画面を作成する。例えば、放映枠管理部504は、
図14に示すような配信先の設定画面1400を作成する。
【0118】
ステップS1116において、放映枠管理部504は、作成した配信先の設定画面1400を、ユーザ端末102に送信する。これにより、ステップS1117において、ユーザ端末102の表示制御部533は、管理サーバ100から受信した配信先の設定画面1400を、ディスプレイ306等の表示部に表示する。
【0119】
図14は、第1の実施形態に係る配信先の設定画面の例を示す図である。配信先の設定画面1400には、配信先の一覧1401が、選択可能に表示されている。また、配信先の一覧1401には、各配信先に設定された複数の属性情報のうち、オフィスチャンネルの属性条件を満たす年収、職種、及び年齢層のみが表示されている。
図14の例では、担当者は、コンテンツを配信する配信先のチェックボックス1403を選択することにより、コンテンツの配信先を選択することができる。また、担当者は、検索欄1406を用いて、配信先の一覧1401から、所定の条件を満たす配信先のみを選択的に表示することができる。さらに、担当者は、一括選択のチェックボックス1404を選択することにより、配信先の一覧に表示された全ての配信先を選択することができる。
【0120】
上記の処理に続いて、
図12のステップS1118において、担当者が、配信先の設定画面1400に対して配信先の選択操作を行うものとする。これにより、ステップS1119において、ユーザ端末102の操作受付部534は、担当者が選択した配信先の情報を記憶部536等に一時的に保持する。また、ステップS1120において、ユーザ端末102の表示制御部533は、
図13に示すような広告編成画面1300を再び表示する。
【0121】
ステップS1121において、担当者は、例えば、広告編成画面1300の「保存」ボタン1310を選択することにより、保存操作を行うものとする。これにより、ステップS1122において、ユーザ端末102の送信部535は、広告編成画面1300で設定された放映枠の放映枠ID、コンテンツデータのパス、及び記憶部536に保持した配信先の情報を含む保存要求を、管理サーバ100に送信する。
【0122】
ステップS1123において、管理サーバ100の放映枠管理部504は、
図7(B)に示すような放映枠情報513に、ユーザ端末102から受信した情報701を記憶する。
【0123】
上記のステップS1101~S1123の処理により、担当者は、管理サーバ100にコンテンツの配信先、及び放映枠情報513を設定することができる。また、情報提供システム1は、放映枠の放映日時になった場合、ステップS1201~S1203の処理を実行する。
【0124】
ステップS1201において、管理サーバ100の配信部506は、放映枠の放映日時になると、
図7(B)に示すような放映枠情報513から、当該放映枠の「配信先」、及び「コンテンツデータ」の情報を取得する。また、配信部506は、「コンテンツデータ」のパス情報に基づいて、コンテンツデータを取得する。
【0125】
ステップS1202において、管理サーバ100の配信部506は、配信先の表示制御装置110にコンテンツデータを配信し、配信先の表示制御装置110にコンテンツデータの放映を指示する。
【0126】
ステップS1203において、配信先の表示制御装置110は、管理サーバ100から受信したコンテンツデータの放映(表示)を開始する。
【0127】
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、情報提供システム1は、
図14に示すような配信先の設定画面1400に、配信先の一覧1401を選択可能に表示して、担当者による配信先の選択操作を受け付けていた。
【0128】
第2の実施形態では、情報提供システム1が、配信先の設定画面に、配信先の一覧と、配信先の属性条件を設定する設定欄とを表示し、設定された配信先の属性条件に基づいて、配信先の一覧からコンテンツの配信先を特定する場合の処理について説明する。なお、第2の実施形態に係る情報提供システム1のシステム構成、ハードウェア構成、及び機能構成は、第1の実施形態と同様でよい。
【0129】
(配信先の設定処理)
図15は、第2の実施形態に係る配信先の設定処理の例を示すシーケンス図である。なお、基本的な処理の流れは、
図11、12で説明した第1の実施形態に係る配信先の設定処理と同様なので、ここでは、第1の実施形態と同様の処理に対する詳細な説明は省略する。
【0130】
ステップS1501において、情報提供システム1は、例えば、
図11のステップS1101~S1110に示すような広告編成画面の表示処理を実行し、例えば、
図13に示すような広告編成画面1300をユーザ端末102に表示する。
【0131】
ステップS1502において、担当者は、広告編成画面1300において、放映枠の設定操作、及びコンテンツデータの設定操作等を行うものとする。
【0132】
また、ステップS1503において、担当者は、例えば、広告編成画面1300において、「配信先設定」ボタン1306を選択することにより、配信先の設定画面の表示操作を行うものとする。これにより、ステップS1504において、ユーザ端末102の操作受付部534が配信先の設定画面の表示操作を受け付けると、送信部525は、配信先の設定画面の表示要求を管理サーバ100に送信する。この配信先の設定画面の表示要求には、設定対象となるコンテンツのコンテンツ名が含まれる。
【0133】
ステップS1505において、管理サーバ100の放映枠管理部504は、ユーザ端末102から配信先の設定画面の表示要求を受け付けると、第1の実施形態と同様にして、配信先の一覧を作成する。
【0134】
ステップS1506において、管理サーバ100の放映枠管理部504は、作成した配信先の一覧と、配信先の属性条件の設定欄とを含む配信先の設定画面を作成する。例えば、放映枠管理部504は、
図16に示すような配信先の設定画面1600を作成する。
【0135】
ステップS1507において、放映枠管理部504は、作成した配信先の設定画面1600を、ユーザ端末102に送信する。これにより、ステップS1508において、ユーザ端末102の表示制御部533は、管理サーバ100から受信した配信先の設定画面1600を、ディスプレイ306等の表示部に表示する。
【0136】
なお、ステップS1506~S1508の処理は一例である。例えば、ユーザ端末102がアプリを実行している場合、管理サーバ100は、作成した配信先の一覧をユーザ端末102に送信し、ユーザ端末102の表示制御部533が配信先の設定画面1600を作成し、表示してもよい。
【0137】
図16は、第2の実施形態に係る配信先の設定画面の例を示す図である。第2の実施形態に係る配信先の設定画面1700には、配信先の一覧1601と、配信先の属性条件の設定欄1602とが表示されている。配信先の属性条件の設定欄1602には、配信先の一覧1601に表示されている属性情報である「年収」、「職種」、及び「年齢層」の設定欄が表示されている。
【0138】
担当者は、例えば、プルダウンメニュー1603等により、配信先の利用者(又は客層)の年収の下限、及び上限を設定することができる。また、担当者は、「職種選択」ボタン1604を選択することにより、選択可能な職種の一覧を表示し、その中から配信先の利用者(又は客層)の職種を選択することができる。さらに、担当者は、プルダウンメニュー1605等により、配信先の利用者(又は客層)の年齢層を設定することができる。
【0139】
ここで、
図15に戻り、シーケンス図の説明を続ける。ステップS1509において、担当者が、配信先の設定画面1600に対して、配信先の属性条件の設定操作を行うものとする。これにより、ステップS1510において、ユーザ端末102の操作受付部534は、担当者が設定した配信先の属性条件を記憶部536等に一時的に保持する。また、ステップS1511において、ユーザ端末102の表示制御部533は、
図13に示すような広告編成画面1300を再び表示する。
【0140】
ステップS1512において、担当者は、例えば、広告編成画面1300の「保存」ボタン1310を選択することにより、保存操作を行うものとする。これにより、ステップS1122において、ユーザ端末102の送信部535は、広告編成画面1300で設定された放映枠の放映枠ID、コンテンツデータのパス、及び記憶部536に保持した配信先の属性条件を含む保存要求を、管理サーバ100に送信する。
【0141】
ステップS1514において、管理サーバ100の放映枠管理部504は、ユーザ端末102から受信した、放映枠の放映枠ID、コンテンツデータのパス、及び配信先の属性条件等を、
図17に示すような放映枠情報513に記憶する。
【0142】
図17は、第2の実施形態に係る放映枠情報の一例を示す図である。
図17に示すように、第2の実施形態に係る放映枠情報513は、第1の実施形態に係る放映枠情報513の「配信先」の項目に代えて、「配信先の属性条件」の項目1701を含む。なお、「配信先」は、配信先の情報の一例であり、「配信先の属性条件」は、配信先の情報の別の一例である。
【0143】
(コンテンツの配信処理)
図18は、第2の実施形態に係るコンテンツの配信処理の例を示すシーケンス図である。情報提供システム1は、放映枠の放映日時になったときに、
図18に示すコンテンツの配信処理を実行する。
【0144】
ステップS1201において、管理サーバ100の特定部505は、配信するコンテンツの配信先を
図17に示すような放映枠情報513から、配信するコンテンツの配信先を特定する。例えば、特定部505は、
図7(A)に示すようなコンテンツ情報512から、配信するコンテンツ(例えばオフィスチャンネル)の「配信先」の情報を取得し、「配信先」の情報に含まれる配信先の情報を、
図6に示すような配信先情報511から取得する。さらに、特定部505は、取得した配信先の情報から、配信先の属性条件を満たす配信先を抽出することにより、配信するコンテンツの配信先を特定する。
【0145】
ステップ1802において、配信部506は、
図17に示すような放映枠情報513から、配信する放映枠の「コンテンツデータ」の情報を取得し、取得した「コンテンツデータ」のパス情報に基づいて、コンテンツデータを取得する。
【0146】
ステップS1803において、管理サーバ100の配信部506は、配信先の表示制御装置110にコンテンツデータを配信し、配信先の表示制御装置110にコンテンツデータの放映を指示する。
【0147】
ステップS1804において、配信先の表示制御装置110は、管理サーバ100から受信したコンテンツデータの放映(表示)を開始する。
【0148】
このように、放映枠情報513の配信先の情報として、配信先の属性条件を用いることができる。なお、第2の実施形態においても、放映枠情報513の配信先の情報として、「配信先」を用いてもよい。この場合、特定部505は、ステップS1614において、保存要求に含まれる配信先の属性条件に基づいて、配信先の一覧からコンテンツの配信先を特定し、特定した配信先を
図7(B)に示すような放映枠情報513の「配信先」に記憶すればよい。
【0149】
以上、本発明の各実施形態によれば、配信先の属性に基づいてコンテンツの配信先を設定可能な情報提供システム1において、配信先に複数の属性を設定したときでも容易に配信先を設定(又は特定)できるようになる。
【0150】
<補足>
上記で説明した各実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0151】
また、実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものに過ぎない。ある実施形態では、管理サーバ100は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。さらに、管理サーバ100の各機能構成は、1つのサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
【0152】
<付記>
本明細書には、下記の各項の情報処理装置、利用者端末、情報提供方法、及びプログラムが開示されている。
(第1項)
配信先に配信するコンテンツの属性条件を記憶する記憶部と、
予め設定された配信先の属性情報のうち、前記コンテンツの属性条件に対応する属性情報を含む配信先の一覧に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記コンテンツの配信先に前記コンテンツを配信する配信部と、
を有する、情報処理装置。
(第2項)
前記記憶部は、通信ネットワークを介して通信可能な第1の利用者端末で設定された前記コンテンツの属性条件を記憶する、第1項に記載の情報処理装置。
(第3項)
前記特定部は、
通信ネットワークを介して通信可能な第2の利用者端末に前記配信先の一覧を送信し、
前記第2の利用者端末で設定された配信先の情報に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する、
第1項又は第2項に記載の情報処理装置。
(第4項)
前記第2の利用者端末は、前記配信先の一覧を選択可能に表示し、
前記特定部は、前記配信先の一覧から選択された配信先の情報に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する、
第3項に記載の情報処理装置。
(第5項)
前記第2の利用者端末は、前記配信先の一覧と、配信先の属性条件を設定する設定欄とを表示し、
前記特定部は、前記設定欄で設定された前記配信先の属性条件に基づいて、前記配信先の一覧から前記コンテンツの配信先を特定する、
第3項に記載の情報処理装置。
(第6項)
前記コンテンツの属性条件は、前記コンテンツを配信するエリア、又は前記コンテンツを表示する表示部の設置場所に関する条件を含む、第1項~第5項のいずれかに記載の情報処理装置。
(第7項)
前記コンテンツの属性条件は、前記コンテンツを配信する客層の年収、年齢層、性別、及び職種のうち、1つ以上の条件を含む、第1項~第6項のいずれかに記載の情報処理装置。
(第8項)
配信先にコンテンツを配信する情報処理装置と通信ネットワークを介して通信可能な利用者端末であって、
前記情報処理装置から、前記コンテンツの属性条件に対応する前記配信先の情報を含む前記配信先の一覧を受信する受信部と、
前記配信先の一覧を含む、前記コンテンツの配信先を設定する設定画面を表示部に表示する表示制御部と、
前記設定画面で設定された前記配信先の情報を、前記配信先の情報に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する前記情報処理装置に送信する送信部と、
を有する、利用者端末。
(第9項)
情報処理装置が、
配信先に配信するコンテンツの属性条件を記憶部に記憶する処理と、
予め設定された複数の配信先の属性情報のうち、前記コンテンツの属性条件に対応する属性情報を含む配信先の一覧に基づいて前記コンテンツの配信先を特定する特定処理と、
前記特定処理で特定した前記コンテンツの配信先に前記コンテンツを配信する処理と、
を実行する、情報提供方法。
(第10項)
第9項に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【0153】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、及び応用が可能である。
【符号の説明】
【0154】
1 情報提供システム
2 通信ネットワーク
100 管理サーバ(情報処理装置)
101 管理者端末(第1の利用者端末)
102 ユーザ端末(第2の利用者端末、利用者端末)
110 表示制御装置(配信先)
111 表示装置(表示部)
112 表示デバイス(表示部)
300 コンピュータ
505 特定部
506 配信部
508 記憶部
532 受信部
1400、1600 配信先の設定画面(設定画面)
1401、1601 配信先の一覧
1602 設定欄
【先行技術文献】
【特許文献】
【0155】