(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-01
(45)【発行日】2024-07-09
(54)【発明の名称】エルウィニア属分離株およびその利用
(51)【国際特許分類】
C12N 1/20 20060101AFI20240702BHJP
A01H 4/00 20060101ALI20240702BHJP
A01C 1/08 20060101ALI20240702BHJP
A01N 63/20 20200101ALI20240702BHJP
A01N 63/27 20200101ALI20240702BHJP
A01P 3/00 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
C12N1/20 A ZNA
A01H4/00
A01C1/08
C12N1/20 E
A01N63/20
A01N63/27
A01P3/00
(21)【出願番号】P 2021576165
(86)(22)【出願日】2020-06-22
(86)【国際出願番号】 US2020038926
(87)【国際公開番号】W WO2020263734
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2023-02-09
(32)【優先日】2019-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【微生物の受託番号】NRRL NRRL B-67766
【微生物の受託番号】NRRL NRRL B-67767
【微生物の受託番号】NRRL NRRL B-67769
(73)【特許権者】
【識別番号】501203344
【氏名又は名称】国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【氏名又は名称】池田 達則
(72)【発明者】
【氏名】ヒュー ヤング
(72)【発明者】
【氏名】吉田 重信
【審査官】斉藤 貴子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/128985(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/211848(WO,A1)
【文献】ITURRITXA Eugenia et al.,Biocontrol of Fusarium circinatum Infection of Young Pinus radiata Trees,Forests,2017年01月26日,Vol.8, No.32,p.1-12
【文献】MUELLER Thomas et al.,Fluorescent Pseudomonads in the Phyllosphere of Wheat: Potential Antagonists Against Fungal Phytopathogens,Current Microbiology,2015年12月21日,Vol.72,No.4,p.383-389
【文献】WENSING A. et al.,Identification and genetics of 6-thioguanine secreted by Erwinia species and its interference with the growth of other bacteria,Mol Genet Genomics,2013年12月29日,Vol.289,p.215-223
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 1/00-7/08
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受託番号NRRL B-67766として寄託されたエルウィニア属(Erwinia)分離株(E. billingiae NRRL B-67766);
受託番号NRRL B-67767を有するシュードモナス・ゲサルディ(Pseudomonas gessardii分離株(P. gessardi NRRL B-67767);および
受託番号NRRL B-67769を有するシュードモナス・リバネシス(Pseudomonas libanesis)分離株(P. libanesis NRRL B-67769);ならびに
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769の近縁子孫株、および;
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769またはその子孫から派生した近縁の改変微生物株、
から成る群より選択された微生物分離株
であって、
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の近縁子孫株、およびE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766またはその子孫から派生した近縁の改変微生物株が、配列番号1に対して少なくとも95%同一である16S配列、および/または、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の全ゲノム配列に対して少なくとも95%同一である全ゲノム配列を有し、
P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767の近縁子孫株、およびP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767またはその子孫から派生した近縁の改変微生物株が、配列番号2に対して少なくとも95%同一である16S配列、および/または、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767の全ゲノム配列に対して少なくとも95%同一である全ゲノム配列を有し、そして、
P. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769の近縁子孫株、およびP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769またはその子孫から派生した近縁の改変微生物株が、配列番号3に対して少なくとも95%同一である16S配列、および/または、P. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769の全ゲノム配列に対して少なくとも95%同一である全ゲノム配列を有する、微生物分離株。
【請求項2】
請求項
1に記載の微生物分離株の生物学的に純粋な培養物。
【請求項3】
請求項
1に記載の微生物分離株を含む細菌培養物から得られる無細胞濾液。
【請求項4】
請求項
1に記載の微生物分離株から得られる細胞抽出物。
【請求項5】
請求項
1に記載の微生物分離株、請求項
3に記載の無細胞濾液、または請求項
4に記載の細胞抽出物を含む、非天然組成物。
【請求項6】
植物繁殖材料(任意選択的には種子)と、前記種子の外面の少なくとも一部を覆うコーティングとを含む、非天然種子組成物であって、前記コーティングが請求項
1に記載の微生物分離株、請求項
2の生物学的に純粋な培養物、請求項
3の無細胞濾
液または請求項
4の細胞抽出物を含む、非天然種子組成物。
【請求項7】
植物または植物部位を処理するための、請求項
1に記載の微生物分離株、請求項
3に記載の無細胞濾液
、または請求項
4に記載の細胞抽出物の使用。
【請求項8】
真菌の植物有害生物を殺傷し、その生育を抑制し、その生殖/繁殖を抑制するための、請求項
1に記載の微生物分離株、請求項
3に記載の無細胞濾液
、または請求項
4に記載の細胞抽出物の使用。
【請求項9】
植物または植物部位における真菌による病害重症度を減少させるための、請求項
1に記載の微生物分離株、請求項
3に記載の無細胞濾液
、または請求項
4に記載の細胞抽出物の使用。
【請求項10】
植物または植物部位における生長および/または収穫量を向上させるための、請求項
1に記載の微生物分離株、請求項
3に記載の無細胞濾液
、または請求項
4に記載の細胞抽出物の使用。
【請求項11】
請求項
1に記載の微生物分離株、請求項
3に記載の無細胞濾液
、または請求項
4に記載の細胞抽出物を植物生長培地に導入することを含む方法。
【請求項12】
請求項
1に記載の微生物分離株、請求項
3に記載の無細胞濾液
、または請求項
4に記載の細胞抽出物を、植物繁殖材料、任意選択的には種子に施用することを含む方法。
【請求項13】
請求項
1に記載の微生物分離株、請求項
3に記載の無細胞濾液
、または請求項
4に記載の細胞抽出物を、植物に施用することを含む方法。
【請求項14】
請求項
5の非天然組成物を植物または植物部位に施用し
、または請求項
5の非天然組成物を植物生長培地に導入することを含む方法。
【請求項15】
請求項
6の非天然種子組成物を植物生長培地に導入することを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔配列表への言及〕
本出願は、コンピュータ可読形式での配列表を含み、それは参照により本明細書中に組み込まれる。
【0002】
〔生物学的材料の寄託への言及〕
本開示は、米国イリノイ州61604、ピオリア、ノースユニバーシティストリート1815のARSCC(Agricultural Research Service Culture Collection;米国農務省運営の農業利用研究センター寄託機関)に、特許手続上の微生物寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の規定のもとに寄託された生物学的材料への言及を含む。
【背景技術】
【0003】
〔背景〕
農業的に有益な微生物を含む接種組成物は、当技術分野でよく知られている。例えば、米国特許第5,484,464号;同第5,586,411号;同第5,695,541号;同第5,804,208号;同第5,916,029号;同第6,569,425号;同第6,808,917号;同第6,824,772号;同第7,429,477号;同第8,148,138号;同第8,278,247号;同第8,445,256号;同第8,883,679号;同第8,921,089号;同第8,999,698号;同第9,017,442号;同第9,101,088号;同第9,234,251号;同第9,340,464号明細書を参照されたい。
【0004】
それにもかかわらず、人口の急増と、より効率的で生産性の高い農場への需要の高まりにより、有害生物の感染/まん延を予防および処置し、作物の収穫量を向上させるための新規な組成物および方法の必要性が依然として存在する。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、植物および植物部位を処理するのに有用な微生物分離株、並びに当該分離株を含む組成物および当該分離株を利用する方法を提供する。
【0006】
本開示の第1態様は、受託番号NRRL B-67766として寄託されている、エルウィニア分離株(E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766)である。
本開示の第2態様は、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の生物学的に純粋な培養物である。
本開示の第3態様は、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766から得られる無細胞濾液である。
本開示の第4態様は、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766から得られる細胞抽出物である。
【0007】
本開示の第5態様は、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株を含む非天然組成物、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株を含む培養物から得られる無細胞濾液、および/またはE. billingiae NRRL B-67766もしくは近縁から得られる細胞抽出物である。
【0008】
本開示の第6態様は、植物繁殖材料、任意選択的に種子と、前記種子の外面の少なくとも一部を覆うコーティングとを含んでなる非天然の種子組成物であって、前記コーティングがE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、E. billingiae NRRL B-67766の生物学的純粋培養物、E. billingiae NRRL B-67766培養物から得られる無細胞濾液、および/またはE. billingiae NRRL B-67766から得られる細胞抽出物を含む、非天然の種子組成物である。
【0009】
本開示の第7態様は、植物または植物部位を処理するための、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株を含む培養物から得られる無細胞濾液、および/またはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株から得られる細胞抽出物の使用である。
【0010】
本開示の第8態様は、真菌の植物有害生物を殺傷し、その生育を抑制し、そして/またはその生殖/繁殖を抑制するための、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株を含む培養物から得られる無細胞濾液、および/またはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株から得られる細胞抽出物の使用である。
【0011】
本開示の第9態様は、植物または植物部位における病害重症度を低減するための、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株を含む培養物から得られる無細胞濾液、および/またはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株から得られる細胞抽出物の使用である。
【0012】
本開示の第10態様は、植物または植物部位における生長および/または収穫量を増大させるための、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株を含む培養物から得られる無細胞濾液、および/またはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株から得られる細胞抽出物の使用である。
【0013】
本開示の第11態様は、植物生長培地中に、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株を含む培養物から得られる無細胞濾液、および/またはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株から得られる細胞抽出物を導入することを含む方法である。
【0014】
本開示の第12態様は、植物繁殖材料、任意選択的には種子に、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株を含む培養物から得られる無細胞濾液、および/またはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株から得られる細胞抽出物を施用することを含む方法である。
【0015】
本開示の第13態様は、植物に、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株を含む培養物から得られる無細胞濾液、および/またはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株から得られる細胞抽出物を施用することを含む方法である。
【0016】
本開示の第14態様は、植物生長培地中に、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株を含む培養物から得られる無細胞濾液、および/またはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株から得られる細胞抽出物を施用することを含む方法である。
【0017】
本開示の第15態様は、植物生長培地中に、植物繁殖材料、随意に種子、および前記種子の外面の少なくとも一部分を被覆するコーティングを含んでなる非天然種子組成物を導入することを含む方法であって、前記コーティングがE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766 、E. billingiae NRRL B-67766の生物学的純粋培養物、E. billingiae NRRL B-67766培養物から得られる無細胞濾液および/またはE. billingiae NRRL B-67766から得られる細胞抽出物である方法である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
(原文記載なし)
【発明を実施するための形態】
【0019】
〔詳細な説明〕
この説明は、本発明を実施することができる全ての様々な方法全て、または本発明に加えることができる特徴全ての詳細な目録であることを意図するものではない。例えば、一実施形態に関して示された特徴は、他の実施形態に組み込むことが可能であり、特定の実施形態に関して示された特徴は、その実施形態から削除することが可能である。更に、本発明から逸脱しない、本明細書中に示唆されている様々な実施形態への多数の変更および付加は、本開示を斟酌すれば当業者に明白であろう。従って、以下の説明は、本発明の幾つかの特定の実施形態を例示することを意図したものであり、全ての順列、組み合わせおよび変形を網羅的に示すものではない。
【0020】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。
【0021】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語と科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。更に、一般的な辞書で定義されたものなどの用語は、明細書の文脈および関連技術におけるそれらの意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本明細書中に明白に定義されない限り、理想的な意味または余りに形式ばった意味に解釈されるべきではないことは理解されるだろう。簡潔さおよび/または明確化のために、周知の機能または構造については詳細に説明されない点もありうる。
【0022】
本明細書中で使用するとき、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈上明らかに別段を指示しない限り、複数形も含むものである。
【0023】
本明細書中で使用するとき、「殺ダニ剤」および「殺ダニ活性」という用語は、その施用がダニに対して毒性である(すなわち、ダニを殺傷する、ダニの生育を抑制するそして/またはダニの生殖/繁殖を抑制する)薬剤または薬剤の組合せを指す。
【0024】
本明細書中で使用するとき、「農学的に有益な薬剤」という用語は、その施用が農業において有益なおよび/または有用な効果を引き起こすかまたは提供する任意の薬剤(例えば化学薬品または生物剤)もしくは薬剤の組合せを指し、限定されないが、農学的に有益な微生物、生物刺激剤、栄養素、殺生物剤(例えば、殺ダニ剤、殺真菌剤、除草剤、殺虫剤、および殺線虫剤) および植物シグナル分子を包含する。
【0025】
本明細書中で使用するとき、「農学的に有益な微生物」という用語は、少なくとも1つの農学的に有益な性質(例えば、窒素を固定する能力、リン酸類を可溶化する能力、および/または、植物シグナル分子や殺虫剤のような農学的に有益な薬剤を生成する能力)を有する微生物を指す。
【0026】
本明細書中で使用するとき、「農学的に許容される担体(キャリア)」という用語は、植物の生長および/または収穫量に過度の有害作用を引き起こす/もたらすことなく、農学的に有益な薬剤を、植物、植物部位または植物生長培地(例えば土壌)に送達するのに使用することができる物質または組成物を指す。本明細書中で使用するとき、「茎葉適合性担体」という用語は、植物、植物部位、植物の生長、植物の健康などに対して過度の有害作用を引き起こす/もたらすことなく、植物または植物部位に葉面散布することができる材料を指す。本明細書中で用いるとき、「種子適合性担体」という用語は、種子、種子の発芽などから生育する植物に対して過度の有害作用を引き起こす/もたらすことなく、種子に散布することができる材料を指す。本明細書中で用いるとき、「土壌適合性担体」という用語は、植物の生長、土壌構造、土壌排水などに対して過度の有害作用を引き起こす/もたらすことなく、土壌に添加することができる材料を指す。
【0027】
本明細書中で使用するとき、「および/または」という用語は、関連する列挙された項目の1つ以上のあらゆる組合せに加えて、代替的な選択肢(「または」)に解釈される場合には組合せの欠如を含むことが意図される。よって、「A、Bおよび/またはC」という文言は、「A、AとB、AとBとC、AとC、B、BとC、または、C」として解釈すべきである。
【0028】
本明細書中で使用するとき、「と関連した」、「を伴って」、「それと関連づけて」という用語は、本開示の微生物株または接種組成物と、植物または植物部位との間の関係について用いられる場合、その微生物株または接種組成物と植物または植物部位とが少なくとも並置(juxtaposition)または近接近であることを指す。そのような並置または近接近は、微生物株または接種組成物を植物または植物部位に接触させるかまたは施用することにより、そして/または、植物または植物部位を生育する予定の(または現在生育しいる)植物生長培地(例えば土壌)にその微生物株または接種組成物を施用することにより、達成することができる。幾つかの実施形態によれば、微生物株または接種組成物は、植物または植物部位を生育する予定の(または現在生育している)場所の土壌、その近くの土壌またはその周辺の土壌に施用される。
【0029】
本明細書中で使用するとき、「水性」という用語は、微量以上の水(すなわち、組
成物の総重量を基準にして0.5重量%超の水)を含有する組成物を指す。
【0030】
本明細書中で使用するとき、「生物学的に純粋な培養物」という用語は、生物学的汚染物質を本質的に含まず、かつ、それから採取した異なる継代培養物が同一のまたは実質的に同一の遺伝子型と表現型を示すように、遺伝的均一性を有している微生物培養物を指す。幾つかの実施形態では、生物学的に純粋な培養物は、100%純粋である(すなわち、それから採取した全ての継代培養物が、少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、99.5、99.6、99.7、99.8または99.9%純粋である(すなわち、それから採取した継代培養物の少なくとも90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、99.5、99.6、99.7、99.8または99.9%が同一の遺伝子型と表現型を示す)。
【0031】
本明細書中で使用するとき、「生物刺激剤」という用語は、その施用が、植物または植物部位の1つ以上の代謝過程および/または生理学的過程(例えば、炭水化物の生合成、イオンの取り込み、核酸の取り込み、栄養素の送達、光合成および/または呼吸)を促進する薬剤または薬剤の組合せを指す。
【0032】
本明細書中で使用するとき、「BRADY」という用語は、「ブラディリゾビウム属(Bradyrhizobium spp.;ダイズ根粒菌)」8A57、ブラディリゾビウム・エルカニィ(Bradyrhizobium elkanii)SEMIA 501、ブラディリゾビウム・エルカニィ(Bradyrhizobium elkanii)SEMIA 587、ブラディリゾビウム・エルカニィ(Bradyrhizobium elkanii)SEMIA 5019、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)61A227、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)61A228、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)61A273、ブラディリゾビウム・ジャポニカム (Bradyrhizobium japonicum)E-109、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50586(NRRL B-59565としても寄託された)、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50587 (NRRL B-59566としても寄託された)、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50588 (NRRL B-59567としても寄託された)、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50589 (NRRL B-59568としても寄託された)、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50590 (NRRL B-59569としても寄託された)、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50591 (NRRL B-59570としても寄託された)、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50592 (NRRL B-59571としても寄託された)、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50593 (NRRL B-59572としても寄託された)、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50594 (NRRL B-50493としても寄託された)、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50608、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50609、ブラディリゾビウム・ジャポニカム (Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50610、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50611、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50612、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50726、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50727、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50728、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50729、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)NRRL B-50730、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)SEMIA 566、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)SEMIA 5079、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)SEMIA 5080、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)USDA 6、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)USDA 110、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)USDA 122、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)USDA 123、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)USDA 127、ブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)USDA 129 および/またはブラディリゾビウム・ジャポニカム(Bradyrhizobium japonicum)USDA 532C」のための省略代用形として解釈すべきである。
【0033】
本明細書中で使用するとき、「無細胞濾液」という用語は、生存している細菌細胞を欠いているまたは実質的に欠いている細菌培養物の濾液を指す。
【0034】
本明細書中で使用するとき、「細胞抽出物」という用語は、細菌細胞から分離された物質または物質の組合せを指す。
【0035】
本明細書中で使用するとき、「コロニー形成単位」および「cfu」という用語は、条件(例えば、温度、湿気、栄養素利用能、pHなど)が発芽および/または微生物生育に好ましい場合、適切な生長培地または生育環境(例えば、土壌)上でまたはその中で生育することが可能な微生物細胞/胞子を指す。
【0036】
本明細書中で使用するとき、「本質的に~から成る」という用語は、本開示の接種組成物および方法に関連して使用する場合、追加の構成要素/工程が当該組成物/方法を実質的に変化させない限り、当該組成物/方法が追加の構成要素/工程を含んでもよいことを意味する。本開示の組成物/方法に対して用いられるときの「実質的に変化させる」という用語は、該組成物/方法の有効性の少なくとも20%の増加または減少を指す。例えば、本開示の接種組成物に追加される構成要素は、それが病害重症度の1つ以上の側面を減少させる該組成物の能力を、少なくとも20%増加または低下させるならば、該組成物を「実質的に変化させる」と見なすことができる。
【0037】
本明細書中で使用するとき、「ジアゾ栄養生物(diazotroph)」という用語は、空中窒素(N2)を、植物または植物部位によって利用可能な形態(例えばアンモニア(NH3)、アンモニウム(NH4
+)など)に転換することが可能である生物を指す。
【0038】
本明細書中で使用するとき、「分散剤」という用語は、その施用が粒子の結束、液体の表面張力、2つの液体間の界面張力および/または液体と固体との間の界面張力を減少させる薬剤または薬剤の組合せを指す。
【0039】
本明細書中で使用するとき、「有効量」、「有効濃度」および「有効な量/濃度」という用語(およびその文法的活用形)は、所望の効果(例えば、減少した病害重症度および/または向上した作物収穫量)を引き起こすのに十分な量または濃度を指す。所望の効果を引き起こすのに十分な量/濃度の絶対値は、所望の効果のタイプおよび程度、接種組成物を施用する予定の種子のタイプ、サイズおよび体積、接種組成物中の微生物の安定性、並びに貯蔵条件(例えば温度、相対湿度、期間)などの要因によって影響を受ける場合がある。当業者は、日常的な用量反応試験を用いて、有効な量/濃度をどのように選択するかを理解できるであろう。
【0040】
本明細書中で使用するとき、「内因性遺伝子」という用語は、内因性ポリヌクレオチドから成る遺伝伝子を指す。
【0041】
本明細書中で使用するとき、「内因性ポリヌクレオチド」という用語は、参照される宿主細胞に対して生来であるポリヌクレオチドを指す。
【0042】
本明細書中で使用するとき、「向上した分散」という用語は、1つ以上の対照(例えば、それが本開示の接種組成物中に見出される構成成分のうちの1つ以上を欠いていることを除いて、本開示の接種組成物と同一である対照組成物)と比較した場合に、微生物分散体の1つ以上の特性の改善を指す。例示的な微生物分散特性としては、限定されないが、接種組成物が水で希釈されるとき、単細胞/単一胞子として存在する微生物の割合が挙げられる。対照組成物(例えば、接種組成物中に見出される構成成分のうちの1つ以上を欠いていることを除いて、接種組成物と同一である対照組成物)と比較した場合に、中に含まれる微生物の1つ以上の微生物分散特性を改善する接種組成物は、向上した分散を提供し、「容易に分散可能な接種組成物」と呼ぶことができる。
【0043】
本明細書中で使用するとき、「向上した生長」および「向上した植物生長」という用語は、1つ以上の対照植物(例えば、未処理の種子から発芽した植物または未処理の植物)と比較した、植物の生長および/または生育の1つ以上の特性の改善を指す。例示的な植物の生長/生育特性としては、限定されないが、バイオマス、炭水化物の生合成、葉緑素(クロロフィル)含量、耐寒性、耐乾燥性、高さ、葉長、葉質量、葉数、葉表面積、葉体積、耐倒伏性、栄養素の取り込みおよび/または蓄積(例えば、アンモニウム、ホウ素、カルシウム、銅、鉄、マグネシウム、マンガン、硝酸塩、窒素、ホスフェート、リン、カリウム、ナトリウム、硫黄および/ または亜鉛の取り込み/蓄積)、光合成の速度、根面積、根径、根長、根質量、根粒形成(例えば、根粒質量、根粒数、根粒体積)、根数、根表面積、根体積、耐塩性、種子発芽、実生形成、シュート径、シュート長、シュート質量、シュート数、シュート表面積、シュート体積、広がり(spread)、群生、気孔コンダクタンスおよび生存率が挙げられる。特に示されない限り、向上した植物生長への言及は、本開示の組成物および方法が、栄養素利用能を高めること、土壌特性を向上させること等によって、植物生長を促進することを意味するものと解釈すべきであり、本開示の組成物および方法が、植物生長調節剤として働くことを示唆するものと解釈すべきではない。
【0044】
本明細書中で使用するとき、「向上した安定性」という用語は、1つ以上の対照(例えば、本開示の接種組成物中に見出される成分のうちの1つ以上を欠いていることを除いて、本開示の接種組成物と同一である対照組成物)と比較した場合、微生物安定性の1つ以上の特性の改善を指す。例示的な微生物安定性特性としては、限定されないが、種子上に塗布された後および/または所定の期間に渡って貯蔵された後に、発芽しそして繁殖する能力、および、種子上に塗布された後および/または所定の期間に渡って貯蔵された後に、所望の効果(例えば向上した植物収穫量および/または増加した農薬活性(有害生物防除活性)を引き起こす能力が挙げられる。それぞれが同じ条件(例えば、種子紛衣および貯蔵条件)に供されたとき、対照微生物と比較して、1つ以上の微生物安定性特性の改善を示す微生物は、向上した安定性を示すことから、「安定した微生物」と呼ぶことができる。対照組成物(例えば、接種組成物中に見出される構成成分のうちの1つ以上を欠いていることを除いて、接種組成物と同一である対照組成物)と比較した場合、該組成物中に含まれる微生物の1つ以上の微生物安定性特性を改善する接種組成物は、向上した安定性を提供することから、「安定した接種組成物」と呼ぶことができる。
【0045】
本明細書中で使用するとき、「向上した生存率」および「向上した微生物生存率」という用語は、対照組成物(例えば、本開示の接種組成物中に見出される構成成分のうちの1つ以上を欠いていることを除いて、本開示の接種組成物と同一である対照組成物)中の1種以上の微生物と比較した場合の、接種組成物中の1種以上の微生物の生存率の改善を指す。対照組成物(例えば、接種組成物に見出される構成成分のうちの1つ以上を欠いていることを除いて、接種組成物と同一である対照組成物)と比較した場合に、該組成物中に含まれる微生物のうちの1つ以上の生存率を改善する接種組成物は、向上した生存率を提供することから、安定した接種組成物と呼ぶことができる。
【0046】
本明細書中で使用するとき、「向上した収穫量」および「向上した植物収穫量」という用語は、1つ以上の対照植物(例えば、未処理の種子から発芽した対照植物)と比較した場合、植物収穫量の1つ以上の特性の改善を指す。例示的な植物収穫量特性としては、限定されないが、バイオマス;エーカー(1エーカー=約4,047 m2)あたりのブッシェル(1ブッシェル=約27.2 kg); 画地あたりの穀物重量(GWTPP);栄養素含量;穀物を生産することができない所定の領域(例えば画地)における植物の割合;標準的な水分率における収穫量(YSMP)、例えば、標準的な水分率における穀物収穫量(GYSMP);画地あたりの収穫量(YPP)、例えば、画地あたりの穀物重量(GWTPP);および収穫量減少(YRED)が挙げられる。特に示されない限り、向上した植物収穫量への言及は、本開示の組成物および方法が、栄養素利用能を増加させ、土壌特性を向上させることなどによって植物収穫量を増大させることができることを意味するものとして解釈すべきであり、本開示の組成物および方法が、植物生長調節剤として働くことを示唆するものとして解釈すべきではない。
【0047】
本明細書中で使用するとき、「発現」という用語は、限定されないが、転写、転写後修飾、翻訳、翻訳語修飾および分泌をはじめとするポリペプチドの生産に関与する任意工程を包含する。発現は、例えば、当業界で周知の技術により測定することができ、例えばmRNAのレベルおよび/または翻訳されたポリペプチドのレベルを測定することにより、増加した発現を検出することができる。
【0048】
本明細書中で使用するとき、「茎葉(foliage)」という用語は、限定されないが、葉、柄(stalk)、茎、花、子実体および果実を含む、通常は地面の上に生育する、植物の部位を指す。
【0049】
本明細書中で使用するとき、「葉面散布」、「葉面散布された」という用語およびその文法的活用形は、植物の茎葉(例えば植物の葉)への1つ以上の活性成分の散布を指す。散布は、限定されないが、活性成分を含む組成物を植物に噴霧することを含む、任意の好適な手段によって行われ得る。ある実施形態では、活性成分は、植物の葉、茎および/または柄に施用され、植物の花、子実体または果実には施用されない。
【0050】
本明細書中で使用するとき、「殺真菌剤」および「殺真菌性」という用語は、それの施用が真菌に対して毒性である(すなわち、真菌を殺菌する、真菌の生育を抑制する、および/または真菌の生殖/繁殖を抑制する)薬剤または薬剤の組合せを指す。
【0051】
本明細書中で使用するとき、「フルボ酸」という用語は、純粋なフルボ酸およびフルボ酸塩(fulvate)を包含する。フルボ酸の非限定的例としては、フルボ酸アンモニウム、フルボ酸ホウ素、フルボ酸カリウム、フルボ酸ナトリウムなどが挙げられる。幾つかの実施形態では、フルボ酸は、MDL番号MFCD09838488(CAS番号479-66-3)を含むか、それから本質的に成るか、またはそれから成る。
【0052】
本明細書中で使用するとき、「除草剤」および「除草性」という用語は、その施用が雑草に対して毒性である(すなわち雑草を枯らす、雑草の生育を抑制する、および/または雑草の生殖/繁殖を抑制する)薬剤または薬剤の組合せを指す。
【0053】
本明細書中で使用するとき、「異種遺伝子」という用語は、異種ポリペプチドを含む遺伝子を指す。
【0054】
本明細書中で使用するとき、「異種ポリヌクレオチド」という用語は、参照される宿主細胞に対して生来でないポリヌクレオチドを指す。本開示の目的上、参照される宿主細胞に対してそれ以外は生来であるポリヌクレオチドの外来コピーは、異種ポリヌクレオチドと見なされる。
【0055】
本明細書中で使用するとき、「フミン酸」という用語は、純粋なフミン酸およびフミン酸塩(humate)を包含する。フミン酸の非限定的例としては、フミン酸アンモニウム、フミン酸ホウ素、フミン酸カリウム、フミン酸ナトリウム等が挙げられる。幾つかの実施形態では、フミン酸は、MDL番号MFCD00147177(CAS番号1415-93-6)、MDL番号MFCD00135560(CAS番号68131-04-4)、MDL番号MFCS22495372(CAS番号68514-28-3)、CAS番号93924-35-7およびCAS番号308067-45-0のうちの1つ以上を含むか、それから本質的に成るか、またはそれから成る。
【0056】
「接種組成物」および「接種源」という用語は、微生物細胞および/または胞子を含む組成物を指し、前記細胞/胞子は、条件(例えば、温度、湿気、栄養素利用能、pHなど)が微生物生育に好ましいとき、生育環境(例えば土壌)上またはその中で生育することが可能である。
【0057】
本明細書中で使用するとき、「殺虫剤」および「殺虫性」という用語は、その施用が昆虫に対して毒性である(すなわち、昆虫を殺傷する、昆虫の生育を抑制する、昆虫の生殖/繁殖を抑制する)薬剤または薬剤の組合せを指す。
【0058】
本明細書中で使用するとき、「単離された微生物株」という用語は、それが通常見出される環境から分離されている微生物を指す。
【0059】
本明細書中で使用するとき、「異性体」という用語は、特に示されない限り、鏡像異性体(エナンチオマー)およびジアステレオマー、並びに全ての配座異性体、回転異性体および互変異性体をはじめとする、それが指し示す化合物および/または分子の全ての立体異性体を包含する。本明細書中に開示される化合物および/または分子は、実質的に純粋な左旋性もしくは右旋性のいずれかの形態で、またはラセミ混合物において、または任意の比率の鏡像異性体として、全ての鏡像異性体を包含する。実施形態が(D)-鏡像異性体を開示している場合、その実施形態は(L)-鏡像異性体も含み;実施形態が(L)-鏡像異性体を開示している場合、その実施形態は(D)-鏡像異性体も含む。実施形態が(+)-鏡像異性体を開示している場合、その実施形態は(-)-鏡像異性体も含み;実施形態が(-)-鏡像異性体を開示している場合、その実施形態は(+)-鏡像異性体も含む。実施形態が(S)-鏡像異性体を開示している場合、その実施形態は(R)-鏡像異性体も含み;実施形態が(R)-鏡像異性体を開示している場合、その実施形態は(S)-鏡像異性体も含む。実施形態は、ジアステレオマー的に純粋な形でおよびあらゆる比率での混合物の形で、本明細書において言及される化合物および/または分子の任意のジアステレオマーを含むことが意図される。立体化学が化学構造または化学名で明白に示されない限り、化学構造または化学名は、示された化合物および/または分子のあらゆる可能な立体異性体、配座異性体、回転異性体および互変異性体を包含することが意図される。
【0060】
本明細書において使用するとき、「改変微生物菌株」という用語は、自然界から分離された菌株から改変された微生物菌株を指す。改変微生物菌株としては、限定されないが、菌株内の任意のゲノム内のポリヌクレオチドに対する化学的または他の形態の誘発突然変異;菌株内の任意のゲノム内の1つ以上のヌクレオチドの挿入もしくは欠失、またはその組合せ;菌株内の任意のゲノム内のDNAの少なくとも1つのセグメントの反転;菌株内の任意のゲノムの転位;菌株内の任意のゲノムへのホモ接合性またはへテロ接合性ポリヌクレオチドセグメントの普遍もしくは特異的形質導入;菌株の任意のゲノムへの1種以上のファージの導入;安定的に複製する自律性の染色体外DNAの菌株中への導入をもたらす任意の菌株の形質転換;任意の異なる微生物菌株との結合の結果として自然界から分離された菌株内の任意のゲノムDNAまたは全DNA組成物に対する何らかの変化;および上記のものの任意の組合せを包含する、任意の好適な方法によって産生され得る。改変微生物菌株という用語は、(a) 1つ以上の異種ヌクレオチド配列、(b) 自然界から分離されたヌクレオチド配列の1つ以上の非天然コピー(すなわち、改変微生物菌株が由来する微生物菌株中に天然に存在する遺伝子のさらなるコピー)、(c) 例えばヌクレオチド配列を削除することによる、そうでなければ天然の参照菌株に存在するはずである1つ以上のヌクレオチド配列の欠如、および(d) 追加された染色体外DNAを有する菌株が挙げられる。ある実施形態では、改変微生物菌株は、2つ以上のヌクレオチド配列(例えば、同じ微生物菌株に天然に存在しない2つ以上の天然遺伝子)の組合せを含むか、または天然遺伝子座と異なる遺伝子座にある自然界から分離されたヌクレオチド配列を含む。
【0061】
本明細書中で使用するとき、「殺線虫剤」および「殺線虫性」という用語は、その施用が線虫に対して毒性である(すなわち、線虫を殺傷する、線虫の生育を抑制する、および/または線虫の生殖/繁殖を抑制する)薬剤または薬剤の組合せを指す。
【0062】
本明細書中で使用するとき、「窒素固定生物」という用語は、大気中窒素(N2)を、植物または植物部位によって利用可能な形態(例えばアンモニア(NH3)、アンモニウム(NH4
+)など)に転換することが可能である生物を指す。
【0063】
本明細書中で使用するとき、「非水性」という用語は、微量以下の水(すなわち、組成物の総重量を基準にして、0.5重量%以下の水)を含む組成物を指す。
【0064】
本明細書中で使用するとき、「栄養素」という用語は、植物に栄養分を与えるのに有用な化合物または元素(例えば、植物の生長および/または生育に必要である、ビタミン類、多量ミネラル、微量栄養素、微量元素、有機酸など)を指す。
【0065】
本明細書中で使用するとき、「PENI」という用語は、青カビの「ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 18309、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 20851、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 22348、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50162、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae )NRRL 50169、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50776、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50777、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50778、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50777、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50778、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50779、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50780、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50781、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50782、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50783、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50784、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50785、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50786、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50787、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 50788、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 67154、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 67155、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 67156、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 67157、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 67158、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)NRRL 67159、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)RS7B-SD1、ペニシリウム・ブレビコンパクタム(Penicillium brevicompactum)AgRF18、ペニシリウム・カネセンス(Penicillium canescens)ATCC 10419、ペニシリウム・エクスパンサム(Penicillium expansum)ATCC 24692、ペニシリウム・エクスパンサム(Penicillium expansum)YT02、ペニシリウム・フェラタナム(Penicillium fellatanum)ATCC 48694、ペニシリウム・ゲストリボラス(Penicillium gaestrivorus)NRRL 50170、ペニシリウム・グラブルム(Penicillium glabrum)DAOM 239074、ペニシリウム・グラブルム(Penicillium glabrum)CBS 229.28、ペニシリウム・ヤンチネルム(Penicillium janthinellum)ATCC 10455、ペニシリウム・ラノソコエルレイウム(Penicillium lanosocoeruleum)ATCC 48919、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)ATCC 201836、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)FRR 4717、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)FRR 4719、ペニシリウム・ラジカム(Penicillium radicum)N93/47267 および/またはペニシリウム・ライストリキイ(Penicillium raistrickii)ATCC 10490」のための省略代用形として解釈すべきである。
【0066】
本明細書中で使用するとき、「ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)」は、「ペニシリウム・ビラジ(Penicillium bilaji)」および「ペニシリウム・ビライ(Penicillium bilaii)」のような種名の全てのバージョン(iteration)を包含することが意図される。
【0067】
本明細書中で使用するとき、「同一性%」、「%同一性」および「同一の%」という用語は、2つ以上のヌクレオチドまたはアミノ酸配列の近縁性(関連性)を指し、これは、(i) 最適に整列された2つの配列を比較窓の中で比較し、(ii) 両方の配列中に同一の核酸塩基(ヌクレオチド配列の場合)またはアミノ酸残基(タンパク質の場合)が存在する位置の数を求め、マッチした位置の数を決定し、(iii) マッチした位置の数を比較窓の中の位置の総数により除算し、次いで(iv) この商に100%を乗じて同一性%を決定することにより、算出することができる。「同一性%」が参照配列に関連させて計算されるならば、同一性%は、整列の領域全体に渡るマッチした位置の数を、参照配列の全長によって除算することにより決定される。従って、本発明の目的上、2つの配列(クエリーとサブジェクト)が最適に整列された場合(それらの整列においてギャップを許容しながら)、クエリー配列の「同一性%」は、2つの配列間の同一の位置の数を、その長さ(または比較窓)全体に渡るクエリー配列中の位置の総数により除算し、次いでそれに100%を乗じたものに等しい。
【0068】
本明細書中で使用するとき、「有害生物」という用語は、限定されないが、病害をまん延させ、宿主植物を損傷し、そして/または土壌栄養素をめぐって競合する生物およびウイルスをはじめとする、植物に悪影響を与える任意の生物またはウイルスを包含する。「有害生物」という用語は、植物に関連し、植物の健康および/または活力に対して有害作用を引き起こすことが知られている生物またはウイルスを包含する。植物有害生物としては、限定されないが、クモ形類動物(例えば、ダニ、マダニ、クモなど)、細菌、真菌、腹足類(例えばナメクジ、カタツムリなど)、侵入植物(例えば雑草)、昆虫(例えばコナジラミ、アザミウマ、ゾウムシなど)、線虫(例えば、根こぶ線虫、ダイズシストセンチュウなど)、げっ歯類およびウイルス〔例えばタバコモザイクウイルス(TMV)、トマト黄化壊疽ウイルス(TSWV)、カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)など〕が挙げられる。
【0069】
本明細書中で使用するとき、「農薬」および「農薬活性(殺有害生物活性)」という用語は、その施用が有害生物に対して毒性である(すなわち、有害生物を殺傷し、有害生物の生育を抑制し、そして/または有害生物の繁殖を抑制する)薬剤または薬剤の組合せを指す。農薬の非限定例としては、殺ダニ剤、殺真菌剤、除草剤、殺虫剤、および殺線虫剤などが挙げられる。
【0070】
本明細書中で使用するとき、「リン酸塩可溶化微生物」という用語は、不溶性のリン酸塩を可溶性形態のリン酸塩に転換することが可能な微生物を指す。
【0071】
本明細書中で使用するとき、「植物」という用語は、限定されないが、農業用、園芸用および林業用の植物をはじめとする全ての植物群を含む。「植物」という用語は、従来の植物育種および最適化方法(例えばマーカー支援選抜(MAS;DNAマーカーを利用した選抜))によって得られる植物、および植物育種家の権利により保護可能であるまたは保護可能でない栽培品種をはじめとする、遺伝子組み換えによって得られる植物を包含する。
【0072】
本明細書において使用するとき、「植物細胞」という用語は、植物体の細胞、植物から採取された細胞、または植物から採取された細胞に由来する細胞を指す。従って、「植物細胞」という用語は、種子、懸濁培養物、胚、分裂組織領域、カルス組織、葉、シュート、配偶体、胞子体、花粉および小胞子内の細胞を含む。
【0073】
本明細書中で使用するとき、「植物生長調節剤」という用語は、その施用が、植物に対する直接的な生理学的作用を通して植物の生長/成熟速度を加速するまたは遅延させるか、あるいは植物に対する直接的な生理学的作用を通して他の方法で植物の挙動を変化させる薬剤または薬剤の組合せを指す。「植物生長調節剤」は、殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法(FIFRA)の第二章(v)(7 U.S.C. §136(v))に記載されている「植物調節剤」の定義から除外された任意の薬剤または薬剤の組合せを包含すると解釈してはならない。よって、「植物生長調節剤」は、栄養素の利用能および/または取り込みを促進する目的で、植物、植物部位または植物生長培地に施用される微生物、正常な植物生育に必要な栄養素、植物の生長に好ましい土壌特性を改善する目的で施用される土壌改良剤、または、40 C.F.R.§152.6(f)により定義されているようなビタミンホルモン製剤を包含しない。
【0074】
本明細書において使用するとき、「植物部位」という用語は、植物に由来する細胞および組織を含む、植物の任意の部位を指す。従って、「植物部位」という用語は、植物の成分または器官(例えば、葉、茎、根など)、植物組織、植物細胞および種子のいずれかを指し得る。植物部位の例としては、限定されないが、葯、胚、花、果実、子実体、葉、胚珠、花粉、根茎、根、種子、シュート、茎および塊茎、並びに若枝、台木、プロトプラスト、カルスなどが挙げられる。
【0075】
本明細書において使用するとき、「植物繁殖材料」という用語は、それから完全な植物体を生成することができる植物部位を指す。植物繁殖材料の例としては、限定されないが、苗(例えば、葉、茎)、根茎、種子、塊茎および全植物中で培養され得る細胞/組織が挙げられる。
【0076】
本明細書において使用するとき、「子孫」という用語は、直接の子孫(offspring)とそれの任意の遠い子孫(descendant)の両方を包含する。子孫は、限定されないが、プロトプラスト融合、伝統的な育種計画およびその組合せをはじめとする、任意の適当な方法を使って生産することができる。
【0077】
本明細書において使用するとき、「減少した病害重症度」という用語は、1つ以上の対照(例えば未処理の種子から発芽した対照植物、未処理の対照植物など)に比較した場合、病害重症度の1つ以上の特性の低減を指す。例示的な病害重症度の特性としては、限定されないが、病害の発生率(すなわち特定の地域/場所の中での感染/まん延した罹病植物の割合)、病害面積(例えば病変を示す表面積)、病原体負荷量(すなわち、植物あたり、1エーカー(約4,047 m2)あたりの有害生物の量/濃度)、感染/まん延の速度、病徴の重症度(例えば黄変化、壊死など)および毒素負荷量(例えば、植物体あたり、1エーカーあたりの有害生物毒素の量/濃度)が挙げられる。別に示さない限り、減少した病害重症度への言及は、本開示の微生物株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、接種組成物および方法が、有害生物を殺傷することにより、有害生物の生育を抑制することにより、有害生物の生殖/繁殖を抑制することにより、など病害重症度を減少させることを意味するものとして解釈すべきであり、本開示の微生物株、無細胞濾液、細胞抽出物、接種組成物および方法が植物生長調節剤として働くことを示唆するものとして解釈してはならない。
【0078】
本明細書において使用するとき、「胞子」および「微生物胞子」という用語は、その休眠状態の保護期にある微生物を指す。
【0079】
本明細書において使用するとき、「安定化化合物」という用語は、接種組成物中の微生物の生存率および/または安定性を促進する薬剤または薬剤の組合せを指す。
【0080】
接種組成物に関して本明細書中で使用するとき、「安定した」という用語は、微生物が向上した安定性および/または向上した生存率を示す接種組成物を指す。一般に、接種組成物は、それが、中に含まれる少なくとも1つの微生物の生存率および/または少なくとも1つの微生物安定性特性を改善する場合、「安定した」と表示され得る。
【0081】
微生物胞子に関して本明細書において使用されるとき、「生存率」という用語は、所定の期間にわたって生存可能な〔すなわち、条件(例えば、温度、湿気、栄養素利用性、pHなど)が微生物の生育に好ましい場合、生育環境の上またはその中(例えば、種子上および/または土壌中)で生育することが可能な)微生物胞子の割合(百分率)を指す。
【0082】
本明細書中で使用するとき、「毒素」という用語は、微生物の抽出可能な、農薬活性(殺有害生物性)構成成分を指す。
【0083】
本明細書中で使用するとき、「全ブロス培養物」という用語は、微生物の集団であって、その集団を増殖/繁殖させた液体培地を伴う微生物の集団を指す。
【0084】
本開示の幾つかの態様が、その実施形態に関して以降に記載されるが、請求の範囲によって規定される本開示の趣旨および範囲から逸脱せずに、形態および詳細の様々な変更を行い得ることが、当業者によって理解されよう。
【0085】
本明細書において挙げられる全ての刊行物、特許出願、特許および他の参考文献は、それらが本明細書に明示的に記載される開示内容と矛盾しない限り、全体が参照により援用される。
【0086】
本開示は、無数の植物感染/まん延を予防および/または治療するのに有用な菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物(例えば、毒素)および接種組成物を提供する。
【0087】
幾つかの実施形態では、菌株は、受託番号NRRL B-67766を有する分離されたエルウィニア・ビリンギエ株(E. billingiae NRRL B-67766)のような、農薬活性(殺有害生物性)エルウィニア株、場合により農薬活性エルウィニア・ビリンギエ株である。
【0088】
幾つかの実施形態では、この菌株は、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の子孫、E. billingiae NRRL B-67766から派生した改変微生物菌株、またはE. Billingiae NRRL B-67766の子孫から得られる改変微生物株である。
【0089】
幾つかの実施形態では、該菌株は、配列番号1に対して約/少なくとも、95、95.05、95.1、95.15、95.2、95.25、95.3、95.35、95.4、95.45、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S 配列を含む。
【0090】
幾つかの実施形態では、該菌株は、E.ビリンギエ(E. billigiae)NRRL B-67766のものに対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、 95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である全ゲノム配列を含む。
【0091】
本開示は、農薬活性(殺有害生物性)を示すE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766 の近縁株を含み、限定されないが、E. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫(例えば、配列番号1に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99 もしくは100%同一である16S配列および/またはE. billigiae NRRL B-67766の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9もしくは99.95%同一である全ゲノム配列を有する子孫)、E. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株(例えば、E. billigiae NRRL B-67766から派生しそして配列番号1に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列および/またはE. billigiae NRRL B-67766の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9もしくは99.95%同一である全ゲノム配列を有する、改変微生物株)、E. billingiae NRRL B-67766の子孫から派生した近縁の改変微生物株(例えば、E. billigiae NRRL B-67766の1以上の子孫から派生しそして配列番号1に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99 もしくは100%同一である16S配列および/またはE. billigiae NRRL B-67766の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9もしくは99.95%同一である全ゲノム配列を有する、改変微生物株)、並びに他の近縁株(例えば、配列番号1に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列および/またはE. billigiae NRRL B-67766の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9 もしくは99.95%同一である全ゲノム配列を有する、農薬活性エルウィニア株)を包含する。
【0092】
幾つかの実施形態では、該菌株は、寄託受入番号(受託番号)NRRL B-67767を有するシュードモナス・ゲサルディ(Pseudomonas gessardii)分離株のような、農薬活性シュードモナス菌株、任意選択的には農薬活性シュードモナス・ゲサルディ(P. gessardii NRRL B-67767)菌株あるいは寄託受入番号(受託番号)NRRL B-67769を有するシュードモナス・リバネシス(Pseudomonas libanesis)分離株のような農薬活性シュードモナス・リバネシスである。
【0093】
幾つかの実施形態では、この菌株は、P. ゲサルディ(P. gessardi)NRRL B-67767の子孫であり、P. gessardi NRRL B-67767から派生した改変微生物菌株、またはP. gessardii NRRL B-67767の子孫から派生した改変微生物株である。
【0094】
幾つかの実施形態では、該菌株は、配列番号2の1つ以上に対して約/少なくとも95、95.05、95.1、95.15、95.2、95,25、95.3、95.35、95.4、95.45、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列を含む。
【0095】
幾つかの実施形態では、該菌株は、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767のものに対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である全ゲノム配列を含む。
【0096】
本開示は、農薬活性を示すP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767の近縁株、例えば限定されないが、P. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫(例えば、配列番号2に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列および/またはP. gessardii NRRL B-67767の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である全ゲノム配列を有する子孫)、P. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株(例えば、P. gessardii NRRL B-67767から派生したそして配列番号2に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列および/またはP. gessardii NRRL B-67767の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である全ゲノム配列を有する、改変微生物株)、P. gessardii NRRL B-67767の子孫から派生した近縁の改変微生物株(例えば、P. gessardii NRRL B-67767の1以上の子孫から派生しそして配列番号2に対して95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列および/またはP. gessardii NRRL B-67767の全ゲノム配列に対して95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.95%同一である全ゲノム配列を有する、改変微生物株)、および他の近縁株(例えば、配列番号2に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列および/またはP. gessardii NRRL B-67767の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.95%同一である全ゲノム配列を有する、農薬活性シュードモナス菌株)を包含する。
【0097】
幾つかの実施形態では、該菌株はP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769の子孫、P. libanesis NRRL B-67769から派生した改変微生物株、またはP. libanesis NRRL B-67769の子孫から派生した改変微生物株である。
【0098】
幾つかの実施形態では、該菌株は、配列番号3の1つ以上に対して約/少なくとも95、95.05、95.1、95.15、95.2、95.25、95.3、95.35、95.4、95.45、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列を含む。
【0099】
幾つかの実施形態では、該菌株は、P. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769のものに対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である全ゲノム配列を含む。
【0100】
本開示は、農薬活性(殺有害生物性)を示すP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769の近縁株、例えば限定されないが、P. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫(例えば、配列番号3に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列および/またはP. libanesis NRRL B-67769の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9もしくは100%同一である全ゲノム配列を有する子孫)、P. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株(例えば、P. libanesis NRRL B-67769から派生しそして配列番号3に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列および/またはP. libanesis NRRL B-67769の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9もしくは99.95%同一である全ゲノム配列を有する、改変微生物株)、P. libanesis NRRL B-67769の子孫から派生した近縁の改変微生物株(例えば、P. libanesis NRRL B-67769の1以上の子孫から派生しそして配列番号3に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列および/またはP. libanesis NRRL B-67769の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9もしくは99.95%同一である全ゲノム配列を有する、改変微生物株)、および他の近縁株(例えば、配列番号3に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である16S配列および/またはP. libanesis NRRL B-67769の全ゲノム配列に対して約/少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9もしくは99.95%同一である全ゲノム配列を有する、農薬活性シュードモナス菌株)を包含する。
【0101】
本開示の菌株は、液相発酵および固相発酵を含むがこれらに限定されない、任意の適切な方法を用いて培養することができる。一般に、Cunningham他、CAN. J. BOT. 68:2270 (1990); Friesen他、APPL. MICROBIOL. BIOTECH. 68: 397 (2005)を参照のこと。
本開示の菌株は、任意の適切な成長期の間に収穫することができる。幾つかの実施形態では、本開示の菌株は、静止成長期へと到達させ、次いで収穫される。
【0102】
本開示の菌株は、限定されないが、遠心分離(例えば密度勾配遠心分離、ディスクスタック遠心分離、管状円形遠心分離)、凝固、デカンテーション、流動床(felt bed)収集、濾過(例えば、ドラム濾過、篩分け、限外濾過)、凝集、衝突および捕捉(例えば、サイクロン胞子捕集、液体衝突)をはじめとする任意の適切な方法を用いて、収穫および/または濃縮することができる。
【0103】
本開示は、本開示の1種以上の菌株を含む、本質的にそれから成る、またはそれから成る、培養物(例えば全ブロス培養物)に及ぶ。幾つかの実施形態では、培養物から採取した継代培養物の少なくとも95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%が、E. billigiae NRRL B-67766、P. gessardii NRRL B-67767またはP. libanesis NRRL B-67769のものに対して95、95.5、95.55、95.6、95.65、95.7、95.75、95.8、95.85、95.9、95.95、96、96.05、96.1、96.15、96.2、96.25、96.3、96.35、96.4、96.45、96.5、96.55、96.6、96.65、96.7、96.75、96.8、96.85、96.9、96.95、97、97.5、97.55、97.6、97.65、97.7、97.75、97.8、97.85、97.9、97.95、98、98.05、98.1、98.15、98.2、98.25、98.3、98.35、98.4、98.45、98.5、98.55、98.6、98.65、98.7、98.75、98.8、98.85、98.9、98.95、99、99.05、99.1、99.15、99.2、99.25、99.3、99.35、99.4、99.45、99.5、99.55、99.6、99.65、99.7、99.75、99.8、99.85、99.9、99.91、99.92、99.93、99.94、99.95、99.96、99.97、99.98、99.99もしくは100%同一である遺伝子型を示す。幾つかの実施形態では、培養物が、E. billigiae NRRL B-67766、P. gessardii NRRL B-67767またはP. libanesis NRRL B-67769の生物学的に純粋な培養物である。
【0104】
本開示はまた、本開示の培養物から得られる無細胞濾液、および本開示の菌株から得られる細胞抽出物にも及ぶ。無細胞濾液および細胞抽出物は、限定されないが、酵素媒介溶解、浸透圧溶解、粉砕および超音波処理をはじめとする、当業界で既知の任意の好適な手段により製造することができる。例えば、PROTEIN PURIFICATION PROTOCOLS, Doonan(編)、Humana Press (1996)を参照のこと。
【0105】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液および細胞抽出物は、限定されないが、葉面処理、種子紛衣および土壌処理をはじめとする任意の適切なタイプの組成物中に配合することができる。
【0106】
幾つかの実施形態では、本開示は、本開示の1つ以上の菌株(例えば1つ以上の農薬活性エルウィニア菌株および/または1つ以上の農薬活性シュードモナス菌株)を含む接種組成物を提供する。
【0107】
本開示の菌株は、任意の適切な量/濃度で接種組成物に組み込むことができる。所望の効果を引き起こすのに十分な量/濃度の絶対値は、組成物が施用される材料のタイプ、サイズおよび体積、並びに貯蔵条件(例えば、温度、相対湿度、持続時間)などの要因によって影響され得る。当業者は、日常的な用量反応試験を用いて有効量/濃度をいかに選択するかを理解しているだろう。
【0108】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、接種組成物1グラム(g)および/または1ミリリットル(mL)あたり約1×101~約1×1015コロニー形成単位(cfu)の範囲の量で本開示の1つ以上の菌株を含む。例えば、接種組成物1グラムおよび/または1ミリリットルあたり約1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、またはそれ以上のcfuの農薬活性エルウィニア属(例えばE. billigiae NRRL B-67766)および/または農薬活性シュードモナス属(例えばP. gesseardii NRRL B-67767および/またはP. libanesis NRRL B-67769)を含みうる。幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、接種組成物1グラムおよび/または1ミリリットルあたり少なくとも約1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012 cfuの農薬活性エルウィニア属(例えばE. billigiae NRRL B-67766)および/または農薬活性シュードモナス属(例えばP. gessardii NRRL B-67767および/またはP. libanesis NRRL B-67769)を含む。
【0109】
幾つかの実施形態では、本開示の菌株は、接種組成物の約0.1~約95重量%を占める。例えば、本開示の接種組成物は、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75,、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95重量%以上の農薬活性エルウィニア属(例えば、E. billingae NRRL B-67766)および/または農薬活性シュードモナス属(例えば、P. gessardii NRRL B-67767および/またはP. libanesis NRRL B-67769)を含みうる。幾つかの実施形態では、農薬活性エルウィニア属(例えば、E. billingae NRRL B-67766)および/または農薬活性シュードモナス属(例えば、P. gessardii NRRL B-67767および/またはP. libanesis NRRL B-67769)は、接種組成物の約1~約25重量%、約5~約20重量%、約5~15重量%、約5~約10重量%または約8~約12重量%を占める。
【0110】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、該接種組成物が植物生長培地(例えば土壌)中に導入されると1以上の有害生物感染/まん延を予防および/または治療するのに有効な量/濃度で、本開示の1種以上の菌株を含む。例えば、本開示の接種組成物は、該組成物を圃場に導入すると、1種以上の有害生物(例えば1以上の真菌有害生物)を殺傷し、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)の生育を抑制し、そして/または1種以上の害虫(例えば1以上の真菌有害生物)の生殖/繁殖を抑制するのに有効な量/濃度で、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769を含みうる。
【0111】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、該接種組成物が植物または植物部位に施用される場合、1種以上の有害生物感染/まん延を予防および/または治療するのに有効な量/濃度で、本開示の1種以上の菌株を含む。例えば、本開示の接種組成物は、該組成物が種子上に紛衣処理されるかまたは植物上に噴霧される場合、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)を殺傷し、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)の生育を抑制し、そして/または1以上の有害生物の生殖/繁殖を抑制するのに有効な量/濃度で、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769を含みうる。
【0112】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、該接種組成物が植物生長培地(例えば土壌)中に導入される場合、植物の生長/収穫量を増加させるのに有効な量/濃度で、本開示の1つ以上の株を含む。例えば、未処理の対照圃場において生育させた植物に比較して、該組成物で処理した圃場において生育させた植物(例えばコムギ)の生長および/または収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、E. billingiae NRRL B-67766、P. gessardii NRRL B-67767および/またはP. libanesis NRRL B-67769を含みうる。
【0113】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、植物または植物部位に施用される場合、植物の生長/収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、本開示の1つ以上の株を含む。例えば、本開示の接種組成物は、該組成物で処理した種子から生育させた植物(例えばコムギ)および/または該組成物で直接処理した植物(コムギ)の生長および/または収穫量を改善するのに有効な量/濃度で、E. billingiae NRRL B-67766、P. gessardii NRRL B-67767および/またはP. libanesis NRRL B-67769を含みうる。
【0114】
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の無細胞濾液は、該組成物の約0.1~約95重量%を占める。例えば、本開示の組成物は、E. billingiae NRRL B-67766、P. gessardii NRRL B-67767および/またはP. libanesis NRRL B-67769を含む培養物から得られる無細胞濾液を約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95重量%以上含みうる。幾つかの実施形態では、1種以上の農薬活性エルウィニア属菌株および/または1種以上の農薬活性シュードモナス属菌株の無細胞濾液は、該組成物の約1~約25重量%、約5~約20重量%、約5~約15重量%、約5~約10重量%または約8~約12重量%を占める。
【0115】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物を植物生長培地(例えば土壌)中に導入する場合、1種以上の有害生物感染/侵入を予防および/または治療するのに有効な量/濃度で、1種以上の無細胞濾液を含む。例えば、本開示の組成物は、該組成物を圃場に導入すると、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)を殺傷し、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)の生育を抑制し、そして/または1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)の生殖/繁殖を抑制するのに有効な量/濃度で、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769の無細胞濾液を含みうる。
【0116】
いつかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物を植物または植物部位に施用する場合、1種以上の有害生物感染/まん延を予防および/または治療するのに有効な量/濃度で、1種以上の無細胞濾液を含む。例えば、本開示の接種組成物は、該組成物を種子上に紛衣処理するかまたは植物上に噴霧する場合、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)を殺傷し、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)のを抑制し、そして/または1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)の生殖/繁殖を抑制するのに有効な量/濃度で、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769の無細胞濾液を含みうる。
【0117】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該接種組成物を植物生育培地(例えば土壌)中に導入する場合、植物の生長/収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、1種以上の細胞抽出物を含む。例えば、本開示の接種組成物は、例えば未処理の対照圃場にて生育させた植物に比較して、該組成物で処理した圃場にて生育させた植物(例えば小麦)の生長および/または収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769の無細胞濾液を含みうる。
【0118】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物を植物または植物部位に施用する場合、植物の生長/収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、1種以上の無細胞濾液を含む。例えば、本開示の組成物は、該組成物で処理した種子から生育させた植物(例えばコムギ)および/または該組成物で直接処理した植物(例えばコムギ)の生長および/または収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769の無細胞濾液を含みうる。
【0119】
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の細胞抽出液は、該組成物の約0.1~約95重量%を占める。例えば、本開示の組成物は、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769培養物から得られる細胞抽出物を約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95重量%以上含みうる。幾つかの実施形態では、1種以上の農薬活性エルウィニア属菌株および/または1種以上の農薬活性シュードモナス属菌株の細胞抽出物は、該組成物の約1~約25重量%、約5~約20重量%、約5~約15重量%、約5~約10重量%または約8~約12重量%を占める。
【0120】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物を植物生育培地(例えば土壌)に導入する場合、1種以上の有害生物感染/まん延を予防および/または治療するのに有効な量/濃度で、1以上の細胞抽出物を含む。例えば、本開示の接種組成物は、該組成物を圃場に導入する場合、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)を殺傷し、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)の生育を抑制し、そして/または1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)の生殖/繁殖を抑制するのに有効な量/濃度で、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769の細胞抽出物を含みうる。
【0121】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物を植物または植物部位に施用する場合、1種以上の有害生物感染/まん延を予防および/または治療するのに有効な量/濃度で、1種以上の細胞抽出物を含む。例えば、本開示の組成物は、該組成物を種子上に紛衣処理するかまたは植物上に噴霧する場合、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)を殺傷し、1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)の生育を抑制し、そして/または1種以上の有害生物(例えば1種以上の真菌有害生物)の生殖/繁殖を抑制するのに有効な量/濃度で、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769から得られる細胞抽出物を含みうる。
【0122】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物を植物生育培地(例えば土壌)に導入する場合、植物の生長/収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、1種以上の細胞抽出物を含む。例えば、本開示の組成物は、例えば、未処理の対照圃場にて生育した植物に比較した場合、該組成物で処理した圃場にて生育した植物(例えばコムギ)の生長および/または収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769から得られる細胞抽出物を含みうる。
【0123】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物を植物または植物部位に施用する場合、植物の生長/収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、1種以上の細胞抽出物を含む。例えば、本開示の組成物は、該組成物で処理した種子から生育した植物(例えばコムギ)および/または該組成物で直接処理した植物(例えばコムギ)の生長/収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769から誘導した細胞抽出物を含みうる。
【0124】
本開示の組成物は、限定されないが、葉面適合性担体、種子適合性担体および土壌適合性担体をはじめとする、任意の適切な担体を含むことができる。適切な担体物質の選択は、意図する用途並びに該組成物中に存在する微生物、培養物、無細胞濾液および/または細胞抽出物に依存するだろう。幾つかの実施形態では、担体材料は、液体、ゲル、スラリー、または固体の形態で組成物を提供するように選択される。幾つかの実施形態では、担体は、本質的に1種以上の安定化化合物から本質的に成るか、またはそれから成るだろう。
【0125】
幾つかの実施形態では、組成物は1種以上の固形担体を含む。幾つかの実施形態では、組成物は1種以上の粉末(例えば湿潤性粉末)および/または顆粒を含む。固形担体の非限定例としては、粘土(例えば、アタパルジャイト粘土、モンモリロナイト粘土など)、泥炭ベースの粉末および顆粒、凍結乾燥粉末、噴霧乾燥粉末、噴霧凍結乾燥粉末およびそれらの組み合わせが挙げられる。
【0126】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上の液状および/またはゲル状担体を含む。
【0127】
幾つかの実施形態によれば、組成物は、1種以上の非水性溶剤を含む。幾つかの実施形態によれば、組成物は、1種以上の水性溶剤(例えば、水)を含む。幾つかの実施形態によれば、水のような水性溶剤は、乳酸エチル、大豆メチル/乳酸エチル共溶媒ブレンド(例えば、STEPOSOLTM (商標)、Stepan)、イソプロパノール、アセトン、1,2-プロパンジオール、n-アルキルピロリドン(例えば、AGSOLEXTM (商標)湿潤剤;Ashland, Inc., ケンタッキー州コビントン)、石油系の油(例えば、AROMATICTM(商標)およびSOLVESSOTM(商標)液;ExxonMobil Chemical Company、テキサス州スプリング)、イソパラフィン系炭化水素(例えば、ISOPAR TM(商標)液;ExxonMobil Chemical Company、テキサス州スプリング)、シクロパラフィン系炭化水素(例えば、NAPPARTM(商標)6;ExxonMobil Chemical Company、テキサス州スプリング)、ミネラルスピリッツ(例えば、VARSOLTM (商標);ExxonMobil Chemical Company、テキサス州スプリング)、および鉱油(例えばパラフィン油)が挙げられる。幾つかの実施形態によれば、組成物は、1種以上の無機溶剤、例えばデカン、ドデカン、ヘキシルエーテルおよびノナンを含む。幾つかの実施形態によれば、組成物は、1種以上の有機溶剤、例えばアセトン、ジクロロメタン、エタノール、ヘキサン、メタノール、プロパン-2-オールおよびトリクロロエチレンを含む。液体/ゲル状担体の非限定例としては、油(例えば、鉱油、オリーブ油、落花生油、大豆油、ヒマワリ油)、ポリエチレングリコール(例えば、PEG 200、PEG 300、PEG 400等)、プロピレングリコール(例えばPPG-9、PPG-10、PPG-17、PPG-20、PPG-26等)、エトキシル化アルコール(例えば、TOMADOLTM (登録商標)(Air Products and Chemicals, Inc. ペンシルベニア州アレンタウン)、TERGITOLTM (商標)15-S-9(Dow Chemical Company、ミシガン州ミッドランド)などのTERGITOLTM(商標)15-S界面活性剤、イソパラフィン系炭化水素(例えば、ISOPARTM (商標)、ISOPARTM (商標)L、ISOPAR TM(商標)M、ISOPAR TM(商標)V;ExxonMobil Chemical Company、テキサス州スプリング)、ペンタデカン、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80等)、シリコーン(シロキサン、トリシロキサンなど)並びにそれらの組合せが挙げられる。幾つかの実施形態では、担体は、ドデカンを含むか、それから本質的になるか、それから成る。幾つかの実施形態では、担体は、大豆メチルを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。幾つかの実施形態では、担体は、1種以上のパラフィン油および/またはワックスを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。
【0128】
担体のさらなる例は、BURGES, FORMULATION OF MICROBIAL BIOPESTICIDES: BENEFICAL MICROORGANISMS, NEMATODES and SEED TREATMENTS (Springer Science & Business Media)(2012);Inoue & Horikoshi, J. FERMENTATION BIOENG. 71(3): 194 (1991)に見つけることができる。
【0129】
本開示の組成物は、限定されないが、マルトデキストリン、単糖、二糖、オリゴ糖、糖アルコール、フミン酸、フルボ酸、麦芽抽出物、泥炭抽出物、ベタイン、プロリン、サルコシン、ペプトン、スキムミルク、酸化制御成分、吸湿性ポリマーおよびUV保護剤をはじめとする、任意の適切な安定化化合物を含みうる。
【0130】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上のマルトデキストリン(例えば、約3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24または25のデキストロース当量値(DEV)を有する1種以上のマルトデキストリン)を含む。幾つかの実施形態によれば、組成物は、約5~約6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19もしくは20、約10~約11、12、14、15、16、17、18、19もしくは20、または約15~約16、17、18、19もしくは20のDEVを有する1種以上のマルトデキストリンを含む。幾つかの実施形態によれば、組成物は、約5~約6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19もしくは20、約10~約11、12、14、15、16、17、18、19もしくは20、または約15~約16、17、18、19もしくは20のDEVを有するマルトデキストリンの組み合わせを含む。マルトデキストリンの非限定例としては、MALTRIN (登録商標)M040(DEV=5;分子量=3600;Grain Processing Corporation、アイオワ州マスカティーン)、
MALTRIN (登録商標)M100(DEV=10;分子量=1800;Grain Processing Corporation、アイオワ州マスカティーン)、
MALTRIN (登録商標)M150(DEV=15;分子量=1200;Grain Processing Corporation、アイオワ州マスカティーン)、
MALTRIN (登録商標)M180(DEV=18;分子量=1050;Grain Processing Corporation、アイオワ州マスカティーン)、
MALTRIN (登録商標)M200(DEV=20;分子量=900;Grain Processing Corporation、アイオワ州マスカティーン)、
MALTRIN (登録商標)M250(DEV=25;分子量=720;Grain Processing Corporation、アイオワ州マスカティーン)、
MALTRIN QD (登録商標)M580(DEV=16.5-19.9;Grain Processing Corporation、アイオワ州マスカティーン)、MALTRIN QD (登録商標)M585(DEV=15.0-19.9;Grain Processing Corporation、アイオワ州マスカティーン)、
MALTRIN QD (登録商標)M600(DEV=20.0-23.0;Grain Processing Corporation、アイオワ州マスカティーン);GROBE(登録商標)Plus 15DE (Ingredion Inc.、イリノイ州ウェストチェスター);およびそれらの組み合わせが挙げられる。
【0131】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上の単糖類(例えば、アロース、アルトロース、アラビノース、フルクトース、ガラクトース、グルコース、グロース、イオドース、リキソース、マンノース、リボース、タロース、トレオースおよび/またはキシロース)を含む。幾つかの実施形態によれば、組成物はグルコースを含む。幾つかの実施形態によれば、組成物はグルコースを含まない。
【0132】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上の二糖類(例えば、セロビオース、キトビオース、ゲンチオビオース、ゲンチオビウロース、イソマルトース、コジビオース、ラクトース、ラクチュロース、ラミナリビオース、マルトース(例えば、マルトース一水和物、無水マルトース)、マルツロース、マンノビオース、メリビオース、メリビウロース、ニゲロース、パラチノース、ルチノース、ルチヌロース、ソホロース、スクロース、トレハロース、ツラノースおよび/またはキシロビオース)を含む。幾つかの実施形態によれば、組成物はマルトースを含む。幾つかの実施形態によれば、組成物はマルトースを含まない。幾つかの実施形態によれば、組成物はトレハロースを含む。幾つかの実施形態によれば、組成物はトレハロースを含まない。
【0133】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上のオリゴ糖(例えば、フルクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、マンノオリゴ糖および/またはラフィノース)を含む。
【0134】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上の糖アルコール(例えば、アラビトール、エリスリトール、フシトール、ガラクチトール、グリセロール、イジトール、イノシトール、イソマルト、ラクチトール、マルチトール、マルトテトライトール、マルトトリトール、マンニトール、ポリグリシトール、リビトール、ソルビトール、スレイトール、ボレミトールおよび/またはキシリトール)を含む。
【0135】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上のフミン酸(例えば1種以上のレオナルダイト石炭フミン酸、リグナイトフミン酸、ピート腐葉土フミン酸および水抽出フミン酸)を含む。幾つかの実施形態では、組成物は、フミン酸アンモニウム、フミン酸ホウ素、フミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウムを含む。幾つかの実施形態では、フミン酸アンモニウム、フミン酸ホウ素、フミン酸カリウムおよびフミン酸ナトリウムの1つ以上が組成物から除外される。本開示の実施形態において有用であり得るフミン酸の非限定例としては、MDL番号MFCD00147177(CAS番号1415-93-6)、MDL番号MFCD00135560(CAS番号68131-04-4)、MDL 番号MFCS22495372(CAS番号68514-28-3)、CAS番号93924-35-7、およびCAS番号308067-45-0が挙げられる。
【0136】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上のフルボ酸(例えば、1種以上のレオナルダイト石炭フルボ酸、リグナイトフルボ酸、ピート腐葉土フルボ酸および/または水抽出フルボ酸)を含む。幾つかの実施形態では、組成物は、フルボ酸アンモニウム、フルボ酸ホウ素、フルボ酸カリウムおよび/またはフルボ酸ナトリウムを含む。幾つかの実施形態では、フルボ酸アンモニウム、フルボ酸ホウ素、フルボ酸カリウムおよびフルボ酸ナトリウムのうちの1つ以上が、本開示の組成物から除外される。本開示の実施形態において有用であり得るフルボ酸の非限定例としては、MDL番号MFCD09838488(CAS番号479-66-3)が挙げられる。
【0137】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上のベタイン(例えばトリメチルグリシン)を含む。
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上のペプトン(例えば、細菌ペプトン、肉ペプトン、乳ペプトン、植物ペプトンおよび酵母ペプトン)を含む。
【0138】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上の酸化制御成分(例えば、1種以上の酸化防止剤および/または脱酸素剤)を含む。幾つかの実施形態によれば、組成物は、1種以上の脱酸素剤、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、カテコールおよび/または炭酸水素ナトリウムを含む。幾つかの実施形態によれば、組成物は、1種以上の酸化防止剤、例えばアスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、アスコルビン酸カルシウム、カロテノイド、リポ酸、フェノール系化合物(例えばフラボノイド、フラボン、フラボノール)、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸ナトリウム、チオール(例えば、グルタチオン、リポ酸、N-アセチルシステイン)、トコフェロール、トコトリエノール、ユビキキノンおよび/または尿酸を含む。酸化防止剤の非限定例としては、細胞膜中で可溶であるもの(例えば、α-トコフェロール(ビタミンE)、パルミチン酸アスコルビル)、および水に可溶であるもの(例えば、アスコルビン酸および異性体、または、アスコルビン酸または異性体のナトリウム塩もしくはカリウム塩、グルタチオン、グルタチオンのナトリウム塩もしくはカリウム塩)が挙げられる。幾つかの実施形態では、膜可溶性酸化防止剤の使用は、組成物の中に酸化防止剤を適切に分散させるために、1種以上の界面活性剤の添加を必要とする。幾つかの実施形態によれば、組成物は、アスコルビン酸および/またはグルタチオンを含む。
【0139】
幾つかの実施形態では、組成物は、1種以上の吸湿性ポリマー(例えば、吸湿性寒天、アルブミン、アルギン酸塩、カラギナン、セルロース、ガム(例えば、セルロースガム、グアーガム、アラビアゴム、シクンジ属ゴム、キサンタンガム)、メチルセルロース、ナイロン、ペクチン、ポリアクリル酸、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリラクチド、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリウレタン、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/またはデンプン)を含む。ポリマーの非限定例としては、AGRIMERTM (商標)ポリマー(例えば、30、AL-10 LC、AL-22、AT/ATF、VA 3E、VA 3I、VA 5E、VA 5I、VA 6、VA 6E、VA 7E、VA 7I、VEMA AN-216、VEMA AN-990、VEMA AN-1200、VEMA AN-1980、VEMA H-815MS;Ashland Specialty Ingredients、デラウェア州ウィルミントン);EASYSPERSETM (商標)ポリマー(Ashland Speciality Ingredients, デラウェア州ウィルミントン);DISCO(商標)AGポリマー(例えば、L-250、L-280、L-285、L-286、L-320、L-323、L-517、L-519、L-520、L800;Incotec Inc、カリフォルニア州サリナス)、KELZAN(登録商標)ポリマー(Bri-Chem Supply Ltd.、カリフォルニア州アルベルタ、カルガリー)、SEEDWORXTM (商標)ポリマー(例えば、Bio 200;Aginnovation、LLC、カリフォルニア州ウォールナットグルーブ)、TICAXANTM (商標)キサンタン粉末、例えば、PRE-HYDRATED(登録商標)TICAXAN(登録商標)Rapid-3粉末(TIC Gums、メリーランド州ホワイトマーシュ)およびそれらの組み合わせが挙げられる。ポリマーの追加の例は、Pouci他、AM. J. AGRIC. BIOL. SCI. 3(1):299 (2008)中に見ることができる。
【0140】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のUV保護剤〔例えば1種以上の芳香族アミノ酸(例えばトリプトファン、チロシン)、カロテノイド、シンナメート、リグノスルホン酸塩(例えばリグノスルホン酸カルシウム、リグノスルホン酸ナトリウム)、メラニン、マイコスポリン、ポリフェノールおよび/ またはサリチレート)を含む。本開示の組成物に有用であり得るUV保護剤の非限定例としては、Borregarrd LignoTch(商標)リグノスルホネート類(例えば、Borresperse 3A、Borresperse CA、Borresperse NA、Marasperse AG、Norlig A、Norlig 11D、Ufoxane 3A、Ultrazine NA、Vanisperse CB;Borregaard Lignotech、ノルウェー国サルプスボルグ)およびその組合せが挙げられる。UV保護剤の追加の例は、Burges, Formulation of Microbial Biopesticides: Beneficial Microorganisms, Nematodes and Seed Treatments (Springer Science & Business Media) (2012)中に見つけることができる。
【0141】
安定化化合物の追加の例、および担体と安定化化合物との組合せの追加の例は、国際特許公開第WO2017/044473号、同WO2017/044545号、同第WO2017/116837号、同WO2017/116846号、同第WO2017/210163号、同第WO2017/210166号、同第WO2018/118740号、同第WO2018/175681号、同第WO2018/183491号、同第WO2018/218008号、同第WO2018/218016号および同第WO2018/218035号パンフレット中に見ることができる。.
【0142】
本開示の組成物は、限定されないが、海藻抽出物〔例えば、アスコフィルム・ノドサム(Ascophyllum nodosum;褐藻)抽出物、例えばアルギン酸塩、エクロニア・マキシマ(Ecklonia maxima;カジメ)抽出物など〕、ミオイノシトール、グリシン、およびその組合せをはじめとする、任意の適当な生物刺激剤を含む。
【0143】
本開示の組成物は、限定されないが、細菌抽出物、真菌抽出物およびその組合せをはじめとする任意の適当な生物抽出物を含み得る。本開示の組成物は、1種以上のジアゾ栄養生物、リン酸塩可溶化微生物および/または生物農薬(バイオ農薬)を含む培地からの1種以上の抽出物を含む。本開示の幾つかの実施形態では、附表Aに記載された菌株のうちの1種以上を含む培地からの抽出物を含む。
【0144】
本開示の組成物は、限定されないが、有機酸(例えば酢酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、タウリンなど)、多量ミネラル(例えばリン、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄など)、微量ミネラル(例えばホウ素、コバルト、塩化物、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、マンガン、モリブデン、セレン、亜鉛など)、ビタミン類(例えばビタミンA、ビタミンB複合体(すなわち、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、コリン)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、カロテノイド(α-カロテン、β-カロテン、クリプトキサンチン、ルテイン、リコピン、ゼアキサンチンなど)およびそれらの組合せをはじめとする、任意の好適な栄養素を含み得る。ある実施形態では、本開示の接種組成物は、リン、ホウ素、塩素、銅、鉄、マンガン、モリブデンおよび/または亜鉛を含む。
【0145】
本開示の接種組成物は、限定されないが、ブレビコミン(brevicomine)、セラルア(ceralure)、コドレルア(codlelure)、キュールア(cuelure)、ジスパルア(dispalure)、ドミニカルア(dominicalure)、オイゲノール(eugenol)、フロンタリン(frontalin)、ゴシップルア(gossyplure)、グランドルア(grandlure)、ヘキサルア(hexalure)、イプスジエノール(ipsdienol)、イプセノール(ipsenol)、ジャポニルア(japonilure)、ラチルア(latilure)、リネアチン(lineatin)、リトルア(litlure)、ループルア(looplure)、メドルア(medlure)メガトモ酸(megatomoic acid)、メチルオイゲノール、モグチュン(moguchun)、α-マルチストリアチン、ムスカルア(muscalure)、オルフラルア(orfralure)、オリクタルア(oryctalure)、オストラモン(ostramone)、レスカルア(rescalure)、シグルア(siglure)、スルカトール(slucatol)、トリメドルア(trimedlure)および/ またはトランク-コール(trunc-call)をはじめとする、任意の好適な有害生物誘引剤および/ または摂食刺激剤を含み得る。
【0146】
本開示の接種組成物は、限定はされないが、殺ダニ剤、殺真菌剤、除草剤、殺虫剤、および殺線虫剤をはじめとする任意の好適な農薬を含み得る。
【0147】
殺真菌剤は、広域スペクトルの植物病原菌(および真菌様生物)に対して有効な防除を提供するように選択することができ、殺真菌剤は、限定されないが、子嚢菌門(Ascomycetes)、担子菌門(Basidiomycetes)、ツボカビ門(Chytridiomycetes)、不完全菌門(Deuteromycetes)(同義語、不完全菌類(Fungi imperfecti))、卵菌類(Peronosporomycetes)(同義語、卵菌類(Oomycetes))、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)および接合菌門(Zygomycetes)の土壌病原菌が含まれる。幾つかの実施形態によれば、本開示の接種組成物は、アルブゴ属(Albugo)(例えば、A. カンジダ(A. candida))、アルテルナリア属(Alternaria)(例えば、A. アルテルナータ(A. alternata;黒斑病菌))、アスペルギルス属(Aspergillus)(例えば、A. カンジダス(A. candidus)、A. クラバツス(A. clavatus)、A. フラバス(A. flavus)、A. フミガーツス(A. fumigatus)、A. パラシチクス(A. parasiticus)、A. レストリクツス(A. restrictus)、A. ソイエ(A. sojae;ショウユコウジカビ)、A. ソラニ(A. solani;夏疫病菌)、ブルメリア属(Blumeria)(例えば、B. グラミニス(B. graminis))、ボトリチス属(Botrytis)(例えば、B. シネレア(B. cinerea;灰色かび病菌)、クラドスポリウム属(Cladosporum;クロカビ)(例えば、C. クラドスポリオイデス(C. cladosporioides))、コレトトリカム属(Colletotrichum;炭疽病菌)(例えば、C. アキュテイタム(C. acutatum)、C. ボニネンス(C. boninense)、C. カプシチ(C. capsici)、C. カウダツム(C. caudatum)、C. コッコデス(C. coccodes)、C. クラシペス(C. crassipes)、C. デマチウム(C. dematium)、C. デストラクティブム(C. destructivum)、C. フラガリエ(C. fragariae)、C. グロエオスポリオイデス(C. gloeosporioides)、C. グラミニコラ(C. graminicola;芝炭疽病菌)、C. ケハウィー(C. kehawee)、C. リンデムチアヌム(C. lindemithianum)、C. ムサエ(C. musae)、C. オービクラレ(C. orbiculare)、C. スピナセアエ(C. spinaceae)、C. サブリネオルム(C. sublineolum)、C. トリフォリ(C. trifolii)、C. トランカツム(C. truncatum))、フザリウム属(Fusarium)(例えば、F. グラミネアルム(F. graminearum)、F. モニリホルメ(F. moniliforme)、F. オキシスポラム(F. oxysporum)、F. ロゼウム(F. roseum)、F. トリシンクツム(F. tricinctum))、ヘルミントスポリウム属(Helminthosporium)、マグナポルテ属(Magnaporthe)(例えば、M. グリセア(M. grisea;メヒシバいもち病菌)、M. オリゼ(M. oryzae;イネいもち病菌)、メランプソラ属(Melampsora;アマさび病菌)(例えば、M. リニ(M. lini))、ミコスフェレラ属(Mycoshaerella)(例えば、M. グラミニコラ(M. graminicola))、ネマトスポラ属(Nematospora)、ペニシリウム属(Penicillium) (例えば、P. ルグロスム(P. rugulosum)、P. ベルコスム(P. verrucosum))、ファコプソラ属(Phakopsora)(例えば、P. パキリジ(P. pachyrhizi;ダイズさび病菌))、ホモプシス属(Phomopsis;根腐病菌)、フィチフトラ属(Phytiphtoria;疫病菌)(例えばP. インフェスタンス(P. infestans))、プッチニア属(Puccinia)(例えば、P. グラミニス(P. graminis)、P. ストリイフォルミス(P. striiformis)、P. トリチシ(P. tritici)、P. トリチシナ(P. triticina))、プシビニア属(Pucivinia)(例えば、P. グラミニスチセ(P. graministice))、ピチウム属(Pythium;クサレカビ属)、ピトフトラ属(Pytophthora)、リゾクトニア属(Rhizoctonia)(例えば、R. ソラニ(R. solani))、スコプラリオプシス属(Scopulariopsis)、セレロチニア属(Selerotinia)、チエラビオプシス属(Thielaviopsis)および/またはウスチラゴ属(Ustilago)(例えばU. マイディス(U. maydis;トウモロコシ黒穂病菌)のうちの1種以上の菌株に対して毒性がある殺真菌剤(または殺真菌剤の組合せ)を含む。本開示の接種組成物によって標的とされる真菌の追加の例は、Bradley, Managing Diseases, in Illinois Agronomy Handbook (2008)に見ることができる。
【0148】
除草剤は、除草剤は、限定されないが、キク科(Asteraceae)、ナデシコ科(Caryophyllaceae)、イネ科(Poaceae)およびタデ科(Polygonaceae)の植物をはじめとする広域スペクトルの植物に対して有効な防除を提供するように選択することができる。幾つかの実施形態によれば、本開示の接種組成物は、ヒエ属(Echinochloa)〔例えば、E. ブレビペディセラタ(E. brevipedicellata)、E. カロプス(E. callopus)、E. カコエンシス(E. chachoensis)、E. コロナ(E. colona;コヒメビエ)、E. クルス-ガリ(E. crus-galli;イヌビエ)、E. クルス-パボニス(E. crus-pavonis;オニイヌビエ)、E. エリプチカ(E. elliptica)、E. エスキュレンタ(E. esculenta;ヒエ)、E. フメンタセア(E. fumentacea;インドビエ)、E. グラブレセンス(E. glabrescens;ヒメタイヌビエ)、E. ハプロクラダ(E. haploclada)、E. ヘロデス(E. helodes)、E. ホルシフォルミス(E. holciformis)、E. イヌンダタ(E. inundata)、E. ヤリスカナ(E. jaliscana)、E. ユバタ(E. jubata)、E. キンベルレイエンシス(E. kimberleynsis)、E. ラキュナリア(E. lacunaria)、E. マクランドラ(E. macrandra)、E. ムリカタ(E. muricata)、E. オブツシフロラ(E. obtusiflora)、E. オプリスメノイデス(E. oplismenoides)、E. オルジオイデス(E. orzyoides;タイヌビエ)、E. パルディゲナ(E. paludigena)、E. ピクタ(E. picta)、E. ピトプス(E. pithopus)、E. ポリスタチャ(E. polustachya)、E. プラエスタンス(E. praestans)、E. ピラミダリス(E. pyramidalis)、E. ロツンディフロラ(E. rotundiflora)、E. スタグニナ(E. stagnina)、E. テルマトフィラ(E. telmatophila)、E. ツルネリアナ(E. turneriana)、E. ウガンデンシス(E. ugandensis)、E. ワルテリ(E. walteri)〕、ソバカズラ属(Fallopia)〔例えば、F. バルドシュアニカ(F. baldschuanica)、F. ジャポニカ(F. japonica;イタドリ)、F. サカリネンシス(F. sachalinensis;オオイタドリ)〕、ハコベ属(Stellaria)(例えば、S. メディア(S. media;コハコベ))および/ またはタンポポ属(Taraxacum)〔例えば、T. アルビダム(T. albidum;シロバナタンポポ)、T. アフロゲネス(T. aphrogenes)、T. ブレビコミキュラツム(T. brevicorniculatum)、T. カリフォルニクム(T. californicum)、T. セントラシアツム(T. centrasiatum)、T. セラトフォルム(T. ceratophorum)、T. エリスロスペルマム(T. erythrospermum)、T. ファリノスム(T. farinosum)、T. ホルムボエイ(T. holmboei)、T. ジョサム(T. josum;カンサイタンポポ)、T. コク-サギス(T. kok-saghyz;ゴムタンポポ)、T. ラエビガツム(T. laevigatum;アカミタンポポ)、T. オフィシナレ(T. officinale;セイヨウタンポポ)、T. プラチカルプム(T. platycarpum;カントウタンポポ)〕の1種以上の株に対して毒性である除草剤(または除草剤の組合せ)を含む。本開示の接種組成物によって標的にされ得る植物の追加の種は、Hager, Weed Management, in Illinois Agronomy Handbook (2008) および Loux他, Weed Control Guide for Ohio, Indiana and Illinois (2015)中に見ることができる。
【0149】
殺虫剤は、生物殺虫剤および化学殺虫剤を含む任意の好適な殺虫剤を含み得る。殺虫剤は、限定されないが、鞘翅目(Coleoptera)、ハサミムシ目(Dermaptera)、双翅目(Diptera)、半翅目(Hemiptera)、ヨコバイ亜目(Homoptera)、膜翅目(Hymenoptera)、鱗翅目(Lepidoptera)、直翅目(Orthoptera)および総翅目(Thysanoptera)の昆虫をはじめとする、広域スペクトルの昆虫に対して有効な防除を提供するように選択することができる。例えば、本開示の接種組成物は、バッタ科(Acrididae)、コナジラミ科(Aleytodidae)、シバンムシ科(Anobiidae)、ハナバエ科(Anthomyiidae)、アリマキ科(Aphidae)、ナガシンクイムシ科(Bostrichidae)、マメゾウムシ科(Bruchidae)、タマバエ科(Cecidomyiidae)、カミキリムシ科(Cerambycidae) 、コガシラアワフキ科(Cercopidae)、ハムシ科(Chrysomelidae)、ヒメヨコバイ科(Cicadelliae)、テントウムシ科(Coccinellidae)、ケラ科(Cryllotalpidae)、ヒラタムシ科(Cucujidae)、ゾウムシ科(Curculionidae)、カツオブシムシ科(Dermestidae)、コメツキムシ科(Elateridae)、キバガ科(Gelechiidae)、ナガカメムシ科(Lygaeidae)、ツチハンミョウ科(Meloidae)、ツノゼミ科(Membracidae)、カスミカメムシ科(Miridae)、ヤガ科(Noctuidae)、カメムシ科(Pentatomidae)、メイガ科(Pyralidae)、コガネムシ科(Scarabaeidae)、ホソヒラタムシ科(Silvanidae)、スズメガ科(Spingidae)、ゴミムシダマシ科(Tenebrionidae)および/またはアザミウマ科(Thripidae
)の昆虫に対して毒性がある1種以上の殺虫剤を含み得る。ある実施形態によれば、本開示の接種組成物は、ハムシ属(Acalymma)、ミツバマメゾウムシ属(Acanthaoscelides)(例えば、A. オブテクツス(A. obtectus;インゲンマメゾウムシ))、アナサ属(Anasa)(例えば、A. トリスチス(A. tristis))、ミバエ属(Anastrepha)(例えば、A. ルーデンス(A. ludens;メキシコミバエ))、ゴマダラカミキリ属(Anoplophora)(例えば、A. グラブリペニス(A. glabripennis;ツヤハダゴマダラカミキリ))、ハナゾウムシ属(Anthonomus)(例えば、A. エウゲニ(A. eugenii))、アシルソシフォン属(Acyrthosiphon)(例えば、A. ピスム(A. pisum;エンドウヒゲナガアブラムシ))、バクトロセラ属(Bactrocera)(例えば、B. ドサリス(B. dosalis;ミカンコミバエ)、ベミシア属(Bemisia)(例えば、B. アルゼンチフォリイ(B. argentifolii;シルバーリーフコナジラミ)、B. タバキ(B. tabaci;タバココナジラミ))、ブレビコリネ属(Brevicoryne)(例えば、B. ブラッシカエ(B. brassicae;ダイコンアブラムシ))、タケイマメゾウムシ属(Bruchidius)(例えば、B. アトロリネアツス(B. atrolineatus))、マメゾウムシ属(Bruchus)(例えば、B. アトマリウス(B. atomarius)、B. デンティペス(B. dentipes)、B. レンチス(B. lentis)、B. ピソルム(B. pisorum;エンドウゾウムシ)および/またはB. ルフィペス(B. rufipes))、カロソブルクス属(Callosobruchus)〔例えば、C. キネンシス(C. chinensis;アズキゾウムシ)、C. マクラツス(C. maculatus;ヨツモンマメゾウムシ)、C. ロデシアヌス(C. rhodesianus)、C. スビンノタツス(C. sibinnotatus)、C. テオブロマエ(C. theobromae)〕、カリエドン属(Caryedon)(例えば、C. セラツス(C. serratus))、カメノコハムシ亜科(Cassadinae)、セラティティス属(Ceratitis)(例えば、C. カピタタ(C. capitata;チチュウカイミバエ)、ハムシ亜科(Chrysomelinae)、サーキュリファー属(Circulifer)(例えば、C. テネルス(C. tenellus;テンサイヨコバイ)、クビボソハムシ亜科(Criocerunae)、ツツハムシ亜科(Cryptocephalinae)、クリプトレステス属(Cryptolestes)〔例えば、C. フェルジネウス(C. ferrugineus;サビカクムネヒラタムシ)、C. プシリス(C. pusillis;カクムネヒラタムシ)、C. プシロイデス(C. pussilloides)〕、シラス属(Cylas)(例えば、C. フォルミカリウス(C. dormicarius;アリモドキゾウムシ))、デリア属(Delia)(例えば、D. アンチキュア(D. antiqua;タマネギバエ))、ディアブロチカ属(Diabrotica;コーンルートワーム属)、ディアファニア属(Diaphania;クロノメイガ)(例えば、D. ニチダリス(D. nitidalis))、ディアフォリナ属(Diaphorina)(例えば、D. シトリ(D. citri;ミカンキジラミ))、ネクイハムシ亜科(Donaciinae)、エフェスチア属(Ephestia)〔例えば、E. カウテラ(E. cautella;スジマダラメイガ)、E. エルテラ(E. elutella;チャマダラメイガ))、E. ケウニエラ(E. keuhniella;スジマコナダラメイガ)〕、エピラクナ属(Epilachna)(例えば、E. バリヴェストリス(E. varivestris;インゲンテントウ))、エピフィアス属(Epiphyas)(例えば、E. ポスティビッタナ(E. postivittana;リンゴウスチャイロハマキ))、サルハムシ亜科(Eumolpinae)、ヒゲナガハムシ亜科(Galerucinae)、ヘリコベルパ属(Helicoverpa;オオタバコガ)(例えば、H. ゼア(H. zea;アメリカタバコガ))、ヘテロリグス属(Heteroligus)(例えば、H. メレス(H. meles))、ロベシア属(Lobesia)(例えば、L. ボトラナ(L. botrana))、ツヤハムシ亜科(Lamprosomatinae)、ラシオデルマ属(Lasioderma)(例えば、L. セリコルネ(L. serricorne;タバコシバンムシ))、レプティノタルサ属(Leptinotarsa)(例えば、L. デセムリネアタ(L. decemlineata;コロラドハムシ))、レプトグロッサス属(Leptoglossus)、モグリバエ属(Liriomyza)(例えば、L. トリフォリイ(L. trifolii;マメハモグリバエ))、マンジュカ属(Manducca)、メリッチア属(Melittia)(例えば、M. キュキュアビタエ(M. cucurbitae))、コブアブラムシ属(Myzus)(例えば、M. ペルシカエ(M. persicae;モモアカアブラムシ))、ネザラ属(Nezara)(例えば、N. ビリデュラ(N. viridula;ミナミアオカメムシ))、オルザエフィルス属(Orzaephilus)(例えば、O. メラトル(O. merator)、O. スリナメンシス(O. surinamensis;ノコギリヒラタムシ))、オストリニア属(Ostrinia)(例えば、O. ヌビラリス(O. nubilalis;ヨーロピアンコーンボーラー))、フトリマエア属(Phthorimaea)(例えば、P. オペルクレラ(P. operculella;ジャガイモガ))、モンシロチョウ属(Pieris)(例えば、P. ラパエ(P. rapae;モンシロチョウ))、プロディア属(Plodia)(例えばP. インテルパンクテラ(P. interpinctella;ノシメマダラメイガ))、プルテラ属(Plutella)(例えば、P. キシロステラ(P. xylostella;コナガ))、ポピリア属(Popillia)(例えば、P. ジャポニカ(P. japonica;マメコガネ))、プロステファヌス属(Prostephanus)(例えば、P. トルンカテス(P. truncates;オオコナナガシンクイムシ))、プシラ属(Psila)(ハネオレバエ)、リゾペルタ属(Rhizopertha)(例えば、R. ドミニカ(R. dominica;コナナガシンクイムシ))、ロパロシフム属(Rhopalosiphum)(例えば、R. マイディス(R. maidis;トウモロコシアブラムシ))、コガネハムシ亜科(Sagrinae)、ソレノプシス属(Solenopsis;ファイヤーアント)(例えば、S. インビクタ(S. invicta;ヒアリ))、スピロピリナエ亜科(Spilopyrinae)、コクゾウムシ属(Sitophilus)〔例えば、S. グラナリエス(S. granaries)、S. オリゼ(S. oryzae)ココクゾウムシ)および/ またはS. ゼアマイス(S. zeamais;コクゾウムシ)〕、シトトロガ属(Sitotroga;ヨトウガ)(例えば、S. セレアレラ(S. cerealella;バクガ))、スポドプテラ属(Spodoptera)(例えば、S. フルギペルダ(S. frugiperda;ツマジロクサヨトウ))、ステゴビウム属(Stegobium)(例えば、S. パニセウム(S. paniceum;ジンサンシバンムシ))、ホソハムシ亜科(Synetinae)、ゴミムシダマシ類(Tenebrio)〔例えば、T. マレンス(T. malens;コメノゴミムシダマシ)および/またはT. モリトル(T. molitor;チャイロコメノゴミムシダマシ)〕、アザミウマ類(Thrips)(例えば、T. タバシ(T. tabaci;ネギアザミウマ))、トリアレウロデス属(Trialeurodes)(例えば、T. ヴァポラリオルム(T. vaporariorum;オンシツコナジラミ)、トリボリウム属(Tribolium)〔例えば、T. カスタネウム(T. castaneum;コクヌストモドキ)および/ またはT. コンフサム(T. confsum;ヒラタコクヌストモドキ)〕、キンウワバ亜科(Trichoplusia)(例えば、T. ニー(T. ni;イラクサギンウワバ))、カツオブシムシ属(Trogoderma)(例えば、T. グラナリウム(T. granarium;ヒメアカカツオブシムシ))およびコクヌスト科(Trogossitidae)(例えば、T. マウリタニクス(T. mauritanicus;コクヌスト))のうちの1以上の種に対して毒性である殺虫剤(または殺虫剤の組合せ)を含む。本開示の接種組成物によって標的とされ得る昆虫の追加の種は、Capinera, Handbook of Vegetable Pests (2001) および Steffey & Gray, Managing Insect Pests, in Illinois Agronomy Handbook (2008)に見ることができる。
【0150】
殺線虫剤は、限定されないが、クロマドラ綱(Chromadorea)およびエノプルス綱(Enoplea)の植物寄生性線虫を含む、広範囲の線虫に対して有効な防除を提供するように選択することができる。ある実施形態によれば、本開示の接種組成物は、アングイナ属(Anguina)、アフェレンコイデス属(Aphelenchoides)、ベロノアイムス属(Belonolaimus)、ブルサフェレンカス属(Bursaphelenchus)、ディチレンカス属(Ditylenchus)、グロボデラ属(Globodera)、ヘリオコチレンカス属(Helicotylenchus)、ヘテロデラ属(Heterodera)、ヒルシュマニエラ属( Hirschmanniella)、メロイドジン属(Meloidogyne)、ナコブス属(Naccobus)、プラティレンカス属(Pratylenchus)、ラドフォラス属(Radopholus)、ロチレンシュルス属(Rotylenshulus)、トリコドラス属(Trichodorus)、チレンキュラス属(Tylenchulus)および/ またはキシフィネマ属(Xiphinema)のうちの1種以上の株に対して毒性である殺線虫剤(または殺線虫剤の組合せ)を含む。本開示の接種組成物によって標的とされ得る線虫の追加の例は、CAPINERA, HANDBOOK OF VEGETABLE PESTS (2001)およびNiblack、NEMATODES, ILLINOIS AGRONOMY HANDBOOK (2008)に見られる。
【0151】
ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上の化学殺真菌剤を含む。化学殺真菌剤の非限定例としては、ストロビルリン、例えば、アゾキシストロビン、クメトキシストロビン、クモキシストロビン、ジモキシストロビン、エネステロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、オリザストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、2-[2-(2,5-ジメチルフェノキシメチル)フェニル]-3-メトキシ-アクリル酸メチルエステルおよび2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデンアミノオキシメチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド;カルボキサミド類、例えば、カルボキシアニリド(例えば、ベナラキシル、ベナラキシル-M、ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルトラニル、フルキサピロキサド、フラメトピル、イソピラザム、イソチアニル、キララキシル、メプロニル、メタラキシル、メタラキシル-M(メフェノキサム)、オフレース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、テクロフタラム、チフルザミド、チアジニル、2-アミノ-4-メチル-チアゾール-5-カルボキシアニリド、N-(4′-トリフルオロメチルチオビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-(1,3,3-トリメチルブチル)フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド)、カルボン酸モルホリド(例えばジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフ)、安息香酸アミド(例えばフルメトバー、フルオピコリド、フルオピラム、ゾキサミド)、カルプロパミド、ジシクロメット、マンジプロパミド、オキシテトラサイクリン、シルチオファムおよびN-(6-メトキシピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボン酸アミド;アゾール類、例えば、トリアゾール(例えばアザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾ
ール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキシポコナゾール、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ユニコナゾール)およびイミダゾール類(例えばシアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール);複素環化合物、例えば、ピリジン類(例えばフルアジナム、ピリフェノックス(D1b参照)、3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチルイソオキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-[5-(4-メチルフェニル)-2,3-ジメチルイソオキサゾリジン-3-イル]ピリジン)、ピリミジン類(例えばブピリメート、シプロジニル、ジフルメトリム、フェナリモル、フェリムゾン、メパニピリム、ニトラピリン、ヌアリモル、ピリメタニル)、ピペラジン類(例えばトリホリン)、ピロール類(例えばフェンピクロニル、フルジオキソニル)、モルホリン類(例えばアルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフ酢酸塩、フェンプロピモルフ、トリデモルフ)、ピペリジン類(例えばフェンプロピジン);ジカルボキシイミド類(例えばフルオロイミド、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン)、非芳香族5員複素環化合物(例えばファモキサドン、フェナミドン、フルチアニル、オクチリノン、プロベナゾール、5-アミノ-2-イソプロピル-3-オキソ-4-オルトトリル-2,3-ジヒドロ-ピラゾール-1-カルボチオ酸S-アリルエステル)、アシベンゾラル-S-メチル、アメトクトラジン、アミスルブロム、アニラジン、ブラストサイジン-S、カプタホール、カプタン、キノメチオナト、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチル硫酸塩、フェノキサニル、ホルペット、オキソリン酸、ピペラリン、プロキンアジド、ピロキロン、キノキシフェン、トリアゾキシド、トリシクラゾール、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾール、および5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ-[1,5-a]ピリミジン;ベンズイミダゾール類、例えば、カルベンダジム;および他の活性物質、例えば、グアニジン類(例えば、グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、グアザチン酢酸塩、イミノクタジン)、イミノクタジン三酢酸塩およびイミノクタジン-トリス(アルベシレート);抗生物質(例えばカスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ストレプトマイシン、ポリオキシンおよびバリダマイシンA)、ニトロフェニル誘導体(例えば、ビナパクリル、ジクロラン、ジノブトン、ジノカップ、ニトロタール-イソプロピル、テクナゼン);有機金属化合物(例えばフェンチン塩、例えば酢酸フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチン);硫黄含有複素環式化合物(例えばジチアノン、イソプロチオラン);有機リン化合物(例えばエジフェンフォス、フォセチル、フォセチル-アルミニウム、イプロベンフォス、リン酸およびその塩、ピラゾフォス、トルクロフォス-メチル);有機塩素化合物(例えばクロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、ペンシクウロン、ペンタクロルフェノールおよびその塩、フタリド、キントゼン(quintozene)、チオファナート-メチル、チオファナート、トリルフルアニド、N-(4-クロロ-2-ニトロフェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド)および無機活性物質(例えばボルドー混合液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄)並びにそれらの組合せが挙げられる。
【0152】
幾つかの実施形態において、本開示の組成物は、アシベンゾラル-S-メチル、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ビキサフェン、ボスカリド、カルベンダジム、シプロコナゾール、ジメトモルフ、エポキシコナゾール、フルジオキソニル、フルオピラム、フルオキサストロビン、フルチアニル、フルトラニル、フルキサピロキサド、ホセチル-Al、イプコナゾール、イソピラザム、クレソキシム-メチル、メフェノキサム、メタラキシル、メトコナゾール、ミクロブタニル、オリザストロビン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ピコキシストロビン、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、セダキサン、シルチオファム、テブコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファナート、トルクロホス-メチル、トリフロキシストロビンおよびトリチコナゾールを含む。幾つかの実施形態において、本開示の組成物は、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン、フルオキサストロビン、トリフロキシストロビン、イプコナゾール、プロチオコナゾール、セダキサン、フルジオキソニル、メタラキシル、メフェノキサム、チアベンダゾール、フルキサピロキサドおよび/またはフルオピラムを含む。幾つかの実施形態において、本開示の組成物は、1種以上の芳香族炭化水素、ベンズイミダゾール、ベンズチアジアゾール、カルボキサミド、カルボン酸アミド、モルホリン、フェニルアミド、ホスホネート、キノン外部阻害剤(例えばストロビルリン)、チアゾリジン、チオファネート、チオフェンカルボキサミドおよび/またはトリアゾールを含む。
【0153】
ある実施形態では、本開示の組成物は、1種以上の化学除草剤を含む。化学除草剤の非限定例としては、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、アメトリン、アミカルバゾン、アミノシクロピラクロル、アセトクロル、アシフルオルフェン、アラクロル、アトラジン、アザフェニジン、ベンタゾン、ベンゾフェナップ、ビフェノックス、ブロマシル、ブロモキシニル、ブタクロール、ブタフェナシル、ブトロキシジム、カルフェントラゾン-エチル、クロリムロン、クロロトルロン、クレトジム、クロジナホップ、クロマゾン、シアナジン、シクロキシジム、シハロホップ、デスメジファム、デスメトリン、ジカンバ、ジクロホップ、ジフルフェニカン、ジメフロン、ジウロン、ジチオピル、エトフメサート、フェノキサプロップ、フルアジホップ、フルアジホップ-P、フルフェナセト、フルオメツロン、フルフェンピル-エチル、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルオログリコフェン、フルチアセット-メチル、ホメサフェ、ホメサフェン、フォラムスルフロン、グリホサート、グルホシネート、ハロキシホップ、ヘキサジノン、イマザモックス、イマザキン、イマゼタピル、インダジファム、ヨードスルフロン、イオキシニル、イソプロツロン、イソキサフルトール、ラクトフェン、リニュロン、メコプロップ、メコプロップ-P、メソスルフロン、メソトリオン、メタミトロン、メタゾクロル、メチベンズロン、メトラクロール(およびS-メトラクロール)、メトクスロン、メトリブジン、モノリニュロン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサジクロメフォン、オキシフルオルフェン、フェンメジファム、プレチラクロール、プロホキシジム、プロメトン、プロメトリー(prometry)、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、プロピソクロール、ピラフルフェン-エチル、ピラゾン、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、ピリデート、キザロホップ、キザロホップ-P(例えば、キザロホップ-エチル、キザロホップ-P-エチル、クロジナホップ-プロパルギル、シハロホップ-ブチル、ジクロホップ-メチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-R-メチル)、サフルフェナシル、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトリン、スルコトリオン、スルフェントラゾン、テブチウロン、テンボトリオン、テプラロキシジム、テルバシル、テルブメトン、テルブチラジン、サクストミン(例えば、米国特許第7,989,393号明細書に記載されるサクストミン)、テニルクロール、チエンカルバゾン-メチル、トラルコキシジム、トリクロピル、トリエタジン、トプラメゾン、その塩およびエステル;そのラセミ混合物およびそのラセミ分割異性体並びにそれらの組合せが挙げられる。幾つかの実施形態において、本開示の組成物は、アセトクロル、クレトジム、ジカンバ、フルミオキサジン、ホメサフェン、グリホサート、グルホシネート、ジカンバ、メソトリオン、キザロホップ、サフルフェナシル、スルコトリオン、S-3100および/または2,4-Dを含む。幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、グリフォサート、グルフォシネート、ジカンバ、2,4-D、アセトクロル、メトラクロル、ピロキサスルホン、フルミオキサジン、フォメサフェン、ラクトフェン、メトリブジン、メソトリオン、および/またはエチル2-((3-(2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-2,3-ジヒドロピリミジン-1(6H)-イル)フェノキシ)ピリジン-2-イル)オキシ)アセテートを含む。ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のアセチルCoAカルボキシラーゼ(Accアーゼ)阻害剤、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)阻害剤、光化学系II阻害剤、光化学系I阻害剤、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPOまたはプロトックス)阻害剤、カロテノイド生合成阻害剤、エノールピルビルシキミ酸3-リン酸(EPSP)シンターゼ阻害剤、グルタミンシンセターゼ阻害剤、ジヒドロプテロイン酸シンセターゼ阻害剤、有糸分裂阻害剤、4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(4-HPPD)阻害剤、合成オーキシン、オーキシン除草剤塩、オーキシン輸送阻害剤、核酸阻害剤および/またはその1種以上の塩、エステル、ラセミ混合物および/またはそのラセミ分割異性体を含む。
【0154】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、1種以上の化学殺虫剤および/または殺線虫剤を含む。化学殺虫剤および殺線虫剤の非限定例としては、アバメクチン、アクリナトリン、アルジカルブ、アルドキシカルブ、α-シペルメトリン、βシフルトリン、ビフェントリン、シハロトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、ホスチアゼート、λ-シハロトリン、γ-シハロトリン、ペルメトリン、τ-フルバリネート、トランスフルトリン、ζ-シペルメトリン、シフルトリン、ビフェントリン、テフルトリン、エフルシラナト、フブフェンプロックス、ピレトリン、レスメトリン、イミダクロプリド、アセタミプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、チアクロプリド、ジノテフラン、クロチアニジン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、ルフェヌロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ノバルロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ビストリフルロン、ノビフルムロン、ブプロフェジン、シロマジン、メトキシフェノジド、テブフェノジド、ハロフェノジド、クロマフェノジド、エンドスルファン、フィプロニル、エチプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、フルベンジアミド、クロラントラニリプロール、シアジピル(cyazypyr)、エマメクチン、エマメクチン安息香酸塩、アバメクチン、イベルメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、テブフェンピラド、フェンピロキシメート、ピリダベン、フェナザキン、ピリミジフェン、トルフェンピラド、ジコホル、シエノピラフェン、シフルメトフェン、アセキノシル、フルアクリピリム、ビフェナゼート、ジアフェンチウロン、エトキサゾール、クロフェンテジン、スピノサド、トリアラセン、テトラジフォン、プロパルギット、ヘキシチアゾクス、ブロモプロピレート、キノメチオナト、アミトラズ、ピリフルキナゾン、ピメトロジン、フロニカミド、ピリプロキシフェン、ジオフェノラン、クロルフェナピル、メタフルミゾン、インドキサカルブ、クロルピリホス、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、ピリダリル、スピンクトラム、アセフェート、トリアゾホス、プロフェノホス、オキサミル、スピネトラム、フェナミホス、フェナミプクロチアホス、4-{[(6-クロロピリド-3-イル)メチル](2,2-ジフルオロエチル)アミノ}フラン-2(5H)-オン、3,5-二置換-1,2,4-オキサジアゾール化合物、3-フェニル-5-(チエン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、エトプロホス、チオジカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、メタミドホス、メチオカルブ、スルホキサフロール、メタミドフォス、シアントラニリプロールおよびチオキサザフェン並びにそれらの組合せが挙げられる。ある実施形態では、本開示の接種組成物は、アバメクチン、アルジカルブ、アルドキシカルブ、ビフェントリン、カルボフラン、クロラントラニリプロール、クロチアニジン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、シアントラニリプロール、デルタメトリン、ジノテフラン、エマメクチン、エチプロール、フェナミホス、フィプロニル、フルベンジアミド、ホスチアゼート、イミダクロプリド、イベルメクチン、λ-シハロトリン、ミルベメクチン、ニテンピラム、オキサミル、ペルメトリン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロテトラマト、テフルトリン、チアクロプリド、チアメトキサムおよび/またはチオジカルブを含む。ある実施形態では、本開示の組成物は、1種以上のカルバメート、ジアミド、大環状ラクトン、ネオニコチノイド、有機リン酸化合物、フェニルピラゾール、ピレトリン、スピノシン、合成ピレスロイド、テトロン酸および/またはテトラミン酸を含む。幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、シアントラニリプロール、クロラントラニリプロール、フルオピラムおよびチオキサザフェンからなる群より選択された殺虫剤を含む。
【0155】
ある実施形態では、本開示の組成物は、1種以上の生物農薬剤(例えば1種以上の生物殺真菌剤、生物殺虫剤および/または生物殺線虫剤)を含む。生物農薬活性を示す微生物株の例は、窒素固定活性、リン酸可溶化活性などを示す株と共に、附表Aに列挙されている。農薬の追加の例は、Bradley, Managing Diseases, in Illinois Agronomy Handbook (2008); Hager, Weed Management, in Illinois Agronomy Handbook (2008); Loux他、Weed Control Guide for Ohio, Indiana and Illinois (2015); Niblack, Nematodes, in Illinois Agronomy Handbook (2008); およびSteffey & Gray, Managing Insect Pests, in Illinois Agronomy Handbook (2008)に見られる。
【0156】
本開示の組成物は、リポ-キトオリゴ糖(LCO)、キチンオリゴマー、キトサンオリゴマー、キチン質化合物、フラボノイド、非フラボノイドnod遺伝子誘導剤、ジャスモン酸またはその誘導体、リノール酸またはその誘導体、リノレン酸またはその誘導体およびカリキンを含む任意の好適な植物シグナル分子を含み得る。
【0157】
本開示の組成物は、任意の好適なLCOを含み得る。共生根粒形成(Nod)シグナルまたはNod因子と呼ばれることもあるLCOは、非還元末端において縮合されたN結合型脂肪アシル鎖を有するβ-l,4結合-N-アセチル-D-グルコサミン(「GlcNAc」)残基のオリゴ糖骨格からなる。LCOは、骨格におけるGlcNAc残基の数、脂肪アシル鎖の長さおよび飽和度ならびに還元および非還元糖残基の置換が異なる。例えば、Denarie他、Ann. Rev. Biochem. 65:503 (1996); Hamel他、Planta 232:787 (2010); Prome他、Pure & Appl. Chem. 70(1):55 (1998)を参照されたい。
【0158】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、式Iにより表される1種以上のLCOを含んでなる:
【0159】
【0160】
上式中、Gは、例えば、窒素上のアセチル基によって、酸素上のスルフェート基によって、アセチル基によっておよび/またはエーテル基によって置換されうるヘキソースアミンであり;R1、R2、R3、R5、R6およびR7は同一であっても異なってもよく、H、CH3CO-、CxHyCO-(ここでxは0~17の整数であり、そしてyは1~35の整数である)、またはいずれかの他のアシル基、例えばカルバモイルを表し;R4は、少なくとも12個の炭素原子を含む、飽和脂肪族鎖または単置換、二置換もしくは三置換された脂肪族鎖を表し;そしてnは1~4の整数である。
【0161】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、式IIにより表される1種以上のLCOを含んでなる:
【0162】
【0163】
上式中、RはHまたはCH3CO-を表し、そしてnは2または3に等しい。例えば、米国特許第5,549,718号明細書を参照のこと。多数のダイズ根粒菌Bradyrhizobium japonicum由来のLCOが記載されており、例えばBjNod-V (C18:1)、BjNod-V (AC, C18:1)、BjNod-V (C16:1) および BjNod-V (AC, C16:0)を含む(「V」は、5つのN-アセチルグルコサミンの存在を示し、「Ac」はアセチル化の存在を示す。「C」の後に続く数字は、脂肪酸側鎖中の炭素数を示し、「:」の後に続く数字は、二重結合の数を示す)。例えば、米国特許第5,175,149号および同第5,321,011号明細書を参照のこと。細菌株から得られる追加のLCOには、NodRM、NodRM-1、NodRM-3がある。アセチル化された場合(R=CH3CO-)、それらはそれぞれ、AcNodRM-1およびAcNodRM-3になる(米国特許第5,545,718号明細書)。
【0164】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、式IIIにより表される1種以上のLCOを含んでなる:
【0165】
【0166】
上式中、n=1または2であり;R1 はC16、C16:0、C16:1、C16:2、C18:0、C18:1Δ9Z またはC18:1Δ11Zを表し;そしてR2 は水素またはSO3Hを表す。
【0167】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、式IVにより表される1種以上のLCOを含んで成る:
【0168】
【0169】
上式中、R1 はC14:0、3-OH-C14:0、イソC15:0、C16:0、3-OH-C16:0、イソC15:0、C16:1、C16:2、C16:3、イソC17:0、イソC17:1、C18:0、3-OH-C18:0、C18:0/3-OH、C18:1、OH-C18:1、C18:2、C18:3、C18:4、C19:1カルバモイル、C20:0、C20:1、3-OH-C20:1、C20:1/3-OH、C20:2、C20:3、C22:1 およびC18-26(ω-1)-OH を表し(D'Haeze他、Glycobiology 12:79R-105R (2002)に従って、これはC18、C20、C22、C24およびC26ヒドロキシル化種と、C16:1Δ9、C16:2 (Δ2,9) およびC16:3 (Δ2,4,9)種を包含する); R2 は水素またはメチルを表し;R3 は水素、アセチルまたはカルバモイルを表し;R4 は水素、アセチルまたはカルバモイルを表し;R5 は水素、アセチルまたはカルバモイルを表し;R6 は水素、アラビノシル、フコシル、アセチル、SO3H、スルフェートエステル、3-O-S-2-O-MeFuc、2-O-MeFuc および 4-O-AcFucを表し;R7 は水素、マンノシルまたはグリセロールを表し;R8 は水素、メチルまたは-CH2OHを表し;R9 は水素、アラビノシルまたはフコシルを表し;R10 は水素、アセチルまたはフコシルを表し;そしてnは0、1、2またはを表す。この構造により包含される天然型のLCOは、D'Haeze他(前掲)に記載されている。
【0170】
本開示の組成物および方法において有用であり得るLCOのさらなる例は、構造V~XXXIIIとして下記に提供される。
【0171】
【0172】
【0173】
【0174】
【0175】
【0176】
【0177】
【0178】
【0179】
【0180】
【0181】
【0182】
LCOは、任意の適切な供給源から得ることができる。幾つかの実施形態では、本開示のLCOは、細菌株から得られる(すなわち、単離および/または精製される)。例えば、幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、アゾリゾビウム(Azorhizobium)、ブラジリゾビウム(例えばB. japonicum)、メゾリゾビウム(Mesorhizobium)、リゾビウム(Rhizobium)(例えば、R. leguminosarum)、またはシノリゾビウム(例えば、S. 1meliloti)から得られる1種以上のLCOを含む。幾つかの実施形態では、LCOは菌根菌から得られる(すなわち単離および/または精製される)。例えば、幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、炭疽病菌Glomerocycota(例えばGlomus intraaradicus)の株から得られた1種以上のLCOを含む。例えば、WO 2010/049751パンフレットを参照のこと(そこではLCOは、「Myc因子」と呼ばれている)。幾つかの実施形態では、LCOは合成物である。例えば、幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、WO 2005/063784、WO 2007/117500および/またはWO 2008/071674に記載されている合成LCOのうちの1つ以上を含む。幾つかの実施形態では、合成LCOは、Spaink、CRIT. REV. PLANT SCI. 54 : 257 (2000)およびd'Haeze、前掲に記載されたもののように、1種以上の修飾または置換を含み、LCOの作製のための前駆体(例えばキチンオリゴマー、これはそれ自体、植物シグナル分子として有用である)は、遺伝子工作された生物体により合成させることが可能である。例えば、Samain他、Carbohydrate Res. 302:35 (1997); Cottaz他、Meth. Eng. 7(4):311 (2005); および Samain他、J. Biotechnol. 72:33 (1999)を参照のこと。
【0183】
本開示の組成物および方法は、LCOの類似体、誘導体、水和物、同位体、塩および/または溶媒和物を含みうる。よって、幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、式I~IVおよび/または構造V~XXXIIIのうちの1つ以上により表される1、2、3、4、5、6、7、8、9、10もしくはそれ以上のLCO、および/または、式I~IVおよび/または構造V~XXXIIIのうちの1つ以上により表される1、2、3、4、5、6、7、8、9、10もしくはそれ以上のLCOの類似体、誘導体、水和物、異性体、塩および/または溶媒和物を含む。
【0184】
LCO(およびその誘導体)は、様々な純度の形で利用することができ、そして単独でまたはLCO生産細菌もしくは真菌の培養物の形で利用することができる。幾つかの実施形態では、本開示の組成物中に含まれるLCOは、少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%またはそれ以上純粋である。
【0185】
本開示の組成物は、任意の適当なキチンオリゴマーおよび/またはキトサンオリゴマーを含みうる。例えば、D'Haeze他、Glycobiol. 12(6):79R (2002); Demont-Caulet他、Plant Physiol. 120(1):83 (1999); Hanel他、Planta 232:787 (2010); Muller他、Plant Physiol.124:733 (2000); Robina他、Tetrahedron 58:521-530 (2002); Rouge他、Docking of Chitin Oligomers and Nod Factors on Lectin Domains of the LysM-RLK Receptors in the Medicago-Rhizobium Symbiosis, in The Molecular Immunology of Complex Carbohydrates-3 (Springer Science, 2011); Van der Holst他、Curr. Opin. Struc. Biol. 11:608 (2001); Wan他、Plant Cell 21:1053 (2009); および国際特許出願PCT/FI00/00803 (2000)を参照のこと。
【0186】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、式XXXIVにより表される1種以上のキチンオリゴ糖を含んでなる:
【0187】
【0188】
上式中、R1 は水素またはメチルを表し;R2 は水素またはメチルを表し;R3 は水素、アセチルまたはカルバモイルを表し;R4 は水素、アセチルまたはカルバモイルを表し;R5 は水素、アセチルまたはカルバモイルを表し;R6 は水素、アラビノシル、フコシル、アセチル、硫酸エステル、3-O-S-2-O-MeFuc、2-O-MeFuc および4-O-AcFucを表し;R7 は水素、マンノシルまたはグリセロールを表し;R8 は水素、メチルまたは-CH2OHを表し;R9 は水素、アラビニシルまたはフコシルを表し;R10 は水素、アセチルまたはフコシルを表し;そしてnは0、1、2または3を表す。
【0189】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、式XXXVにより表される1種以上のキチンオリゴ糖を含んでなる:
【0190】
【0191】
上式中、n=1または2であり;R1 は水素またはメチルを表し;そしてR2 は水素またはSO3Hを表す。
【0192】
本開示の組成物および方法において有用となり得るオリゴ糖(およびその誘導体)の更なる例は、構造XXXVI~LXXXIIIとして下記に提供される:
【0193】
【0194】
【0195】
【0196】
【0197】
【0198】
【0199】
【0200】
【0201】
【0202】
【0203】
【0204】
【0205】
【0206】
幾つかの実施形態では、本開示の接種組成物は、脱アセチル化形態で構造XXXVI~LXXXIIIとして上記に示されているオリゴ糖の1つ以上を含んでなる(例えば、1つ以上のアセチル基が除去されており、任意に水素またはメチル基により置換されていること以外は、上記構造XXXVIに対応するオリゴ糖)。
【0207】
キチンオリゴ糖およびキトサンオリゴ糖は、任意の適当な供給源より得ることができる。キチンオリゴ糖とキトサンオリゴ糖は、キチン/キトサンから採集することができる(例えば、Aam他、Mar. Drugs 8:1482 (2010); D'Haeze他、Glycobiol. 12(6):79R (2002); Demont-Caulet 他、Plant Physiol. 120(1):83 (1999); Hanel他、Planta 232:787 (2010); Limpanavech他、Scientia Horticulturae 116:65 (2008); Lodhi他、BioMed Res. Intl. Vol. 2014 Art. 654913 (March 2014); Mourya他、Polymer Sci. 53(7):583 (2011); Muller他、Plant Physiol.124:733 (2000); Robina他、Tetrahedron 58:521 (2002); Rouge他、“The Molecular Immunology of Complex Carbohydrates”, in Advances in Experimental Medicine and Biology (Springer Science, 2011); Van der Holst他、Curr. Opin. Struc. Biol. 11:608 (2001); Wan他、Plant Cell 21:1053 (2009); Xia他、Food Hydrocolloids 25:170 (2011); PCT/F100/00803 (2000))を参照されたい。それらは合成的に生成することができる (例えば、Cottaz他、Meth. Eng. 7(4):311 (2005); Samain他、Carbohydrate Res. 302:35 (1997); Samain他、J. Biotechnol. 72:33 (1999)を参照のこと)。幾つかの実施形態では、それらは、天然型のLCOから得られる。例えば、幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、アゾリゾビウム属(Azorhizobium)、ブラジリゾビウム属(例えばB. japonicum)、メゾリゾビウム属(Mesorhizobium)、リゾビウム属(Rhizobium)(例えば、R. leguminosarum)、もしくはシノリゾビウム属(例えば、S. meliloti)、またはグロムス門Glomeromycota(例えばグロムス・イントララジクス(Glomus intraradicus))菌類から得られた(すなわち単離および/または精製された)LCOから得られる、1種以上のキチン/キトサンを含んでなる。幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、アゾリゾビウム属(Azorhizobium)、ブラジリゾビウム属(Bradyrhizobium)(例えばB. ジャポニカム(B. japonicum))、メゾリゾビウム属(Mesorhizobium)、リゾビウム属(Rhizobium)(例えば、R. レグミノサルム(R. leguminosarum))、シノリゾビウム属(例えば、S. メリロチ(S. meliloti))、またはグロムス門Glomeromycota(例えばグロムス・イントララジクス(Glomus intraradicus))の菌株から得られた(すなわち単離および/または精製された)1種以上のキチンオリゴ糖および/またはキトサンオリゴ糖を含んでなる。幾つかの実施形態では、キチンオリゴ糖および/またはキトサンオリゴ糖は、ペンダント基の脂肪酸が水素またはメチル基により置き換えられていること以外は、式I~IVおよび/または構造V~XXXIIIのうちの1つ以上により表される1種以上のキチンオリゴ糖を含みうる。
【0208】
本開示の組成物は、キチンオリゴ糖および/またはキトサンオリゴ糖の類似体、誘導体、水和物、異性体、塩および/または溶媒和物を含みうる。よって、幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、式XXXIV~XXXVのうちの1つ以上および/または構造XXXVI~LXXXIIIのうちの1つ以上により表される1、2、3、4、5、6、7、8、9、10もしくはそれ以上のキチンオリゴ糖、および/または、式XXXIV~XXXVおよび/または構造XXXVI~LXXXIIIのうちの1つ以上により表される1、2、3、4、5、6、7、8、9、10もしくはそれ以上のキチンオリゴ糖の類似体、誘導体、水和物、異性体、塩および/または溶媒和物を含みうることを理解すべきである。
【0209】
キチンオリゴ糖およびキトサンオリゴ糖(およびその類似体、誘導体、水和物、異性体、塩および/または水和物)は、様々な純度の形で利用することができ、そして単独でまたはCO生産細菌もしくは真菌の培養物の形で利用することができる。幾つかの実施形態では、本開示の組成物中に含まれるキチンオリゴ糖および/またはキトサンオリゴ糖は、少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%またはそれ以上純粋である。
【0210】
本開示の組成物は、限定されないが、キチンIUPAC:N-[5-[[3-アセチルアミノ-4,5-ジヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)オキサン-2-イル]メトキシメチル-2-[[5-アセチルアミノ-4,6-ジヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)オキサン-3-イル]メトキシメチル]-4-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)オキサン-3-イル]エタンアミド、キトサンIUPAC:5-アミノ-6-[5-アミノ-6-[5-アミノ-4,6-ジヒドロキシ-2(ヒドロキシメチル)オキサン-3-イル]オキシ-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)オキサン-3-イル]オキシ-2(ヒドロキシメチル)オキサン-3,4-ジオール、並びにその異性体、塩および溶媒和物をはじめとする、任意の好適なキチン質化合物を含むことができる。
【0211】
キチンおよびキトサンは、真菌の細胞壁や、昆虫と甲殻類の外骨格の主成分であり、それらはGlcNAc残基から構成される。
【0212】
キチンおよびキトサンは、商業的に入手可能であるか、あるいは昆虫、甲殻類の外骨格または真菌細胞壁から調製することが可能である。キチンおよびキトサンの調製方法は、当業界で周知である。例えば、米国特許第4,536,207号明細書(甲殻類の外殻からの調製)および同第5,965,545号明細書(カニ殻からの調製と市販のキトサンの加水分解);Pochanavanich他、Lett. Appl. Microbiol. 35:17 (2002)(真菌細胞壁からの調製)を参照されたい。
【0213】
脱アセチル化キチンとキトサンは、35%未満から90%超までに及ぶ脱アセチル化を有し、広域スペクトルの分子量をカバーし、例えば低分子量15 kD未満のキトサンオリゴマーおよび0.5~2.0 kDのキチンオリゴマー;約15 kDの分子量を有する「実用等級」のキトサン;並びに70 kDまでの高分子量キトサンが含まれる。種子処理用に配合されたキチンおよびキトサン組成物が市販されている。市販製品には、例えば、ELEXA(登録商標)(Plant Defense Boosters、Inc.)およびBEYONDTM(商標)(Agrihouse、Inc.)が含まれる。
【0214】
本開示の組成物は、限定されないが、アントシアニジン、アントキサンチン、カルコン、クマリン、フラバノン、フラバノノール、フラバンおよびイソフラボノイドをはじめとする任意の好適なフラボノイド類、並びにそれらの類似体、誘導体、水和物、異性体、ポリマー、塩および溶媒和物を含みうる。
【0215】
フラボノイド類は、三個の炭素架橋によって連結された2個の芳香環という一般構造を有するフェノール化合物である。フラボノイドのクラスには、当技術分野で知られているものが含まれる。例えば、Jain他、J. Plant Biochem. & Biotechnol. 11:1(2002); Shaw他、Environ. Microbiol. 11:1867(2006)を参照のこと。フラボノイド化合物は、Novozyme BioAg、カナダ国サスカトゥーン;Natland International社、米国ノースカロライナ州リサーチトライアングルパーク;MP Biomedicals、カリフォルニア州アーバイン;LC Laboratories社、マサチューセッツ州ウォーバーンから市販されている。フラボノイド化合物は、例えば、米国特許第5,702,752号;同第5,990,291号;および同第6,146,668号明細書に記載されたように、植物または種子から単離することができる。。フラボノイド化合物はまた、Ralston他、Plant Physiol 137:1375(2005)に記載されているように、酵母など遺伝子操作された生物によって産生させることもできる。
【0216】
幾つかの実施形態において、本開示の組成物は、1種以上のアントシアニジンを含む。幾つかの実施形態によれば、当該組成物は、シアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジンおよび/またはペツニジンを含む。
【0217】
幾つかの実施形態において、本開示の組成物は、1種以上のアントキサンチンを含む。幾つかの実施形態によれば、組成物は、1種以上のフラボン類(例えば、アピゲニン、バイカレイン、クリシン、7,8-ジヒドロキシフラボン、ジオスミン、フラボキサート、6-ヒドロキシフラボン、ルテオリン、スクテラレイン、タンゲリチンおよび/またはオウゴニン)および/またはフラボノール類(例えば、アムレンシン、アストラガリン、アザレアチン、アザレイン、フィセチン、フラノフラボノールガランギン、ゴシペチン、3-ヒドロキシフラボン、ヒペロシド、イカリイン、イソケルセチン、ケンペリド、ケンペリトリン、ケンペロール、イソラムネチン、モリン、ミリセチン、ミリシトリン、ナツダイダイン、パキポドール、ピラノフラボノールケルセチン、ケルセチン、ラムナジン、ラムネチン、ロビニン、ルチン、スピレオシド、トロキセルチンおよび/またはザントラムニン)を含む。
【0218】
ある実施形態において、本開示の組成物は、1種以上のフラバノンを含む。例えば、ある実施形態によれば、本開示の組成物は、ブチン、エリオジクチオール、ヘスペレチン、ヘスペリジン、ホモエリオジクチオール、イソサクラネチン、ナリンゲニン、ナリンギン、ピノセムブリン、ポンシリン、サクラネチン、サクラニンおよび/またはステルビンを含む。
【0219】
ある実施形態において、本開示の組成物は、1種以上のフラバノノールを含む。例えば、ある実施形態によれば、本開示の組成物は、ジヒドロケンペロールおよび/またはタキシフォリンを含む。
【0220】
ある実施形態において、本開示の組成物は、1種以上のフラバンを含む。例えば、ある実施形態において、本開示の組成物は、1種以上のフラバン-3-オール(例えば、カテキン(C)、3-没食子酸カテキン(Cg)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、3-没食子酸エピカテキン(ECg)、3-没食子酸エピガロカテキン(EGCg)、エピアフゼレキン、フィセチニドール、ガロカテキン(GC)、3-没食子酸ガロカテキン(GCg)、グイブルチニドール、メスキトール、ロビネチニドール、3-没食子酸テアフラビン、3′-没食子酸テアフラビン、3,3′-二没食子酸テアフラビン、テアルビジン)、フラバン-4-オール(例えば、アピフォロールおよび/またはルテオフォロール)および/またはフラバン-3,4-ジオール(例えば、ロイコシアニジン、ロイコデルフィニジン、ロイコフィセチニジン、ロイコマルビジン、ロイコペラルゴニジン、ロイコペオニジン、ロイコロビネチニジン、メラカシジンおよび/またはテラカシジン)および/またはその二量体、三量体、オリゴマーおよび/またはポリマー(例えば、1種以上のプロアントシアニジン)を含む。
【0221】
ある実施形態において、本開示の組成物は、1種以上のイソフラボノイドを含む。例えば、ある実施形態において、本開示の接種組成物は、1種以上のイソフラボン類(例えば、ビオカニンA 、ダイゼイン、ホルモノネチン、ゲニステインおよび/またはグリシテイン)、イソフラバン類(例えば、エクオール、イオンコカルパン(ionchocarpane)および/またはラキシフロオラン(laxifloorane))、イソフラバンジオール、イソフラベン類(例えば、グラブレン、ハギニンDおよび/または2-メトキシズダイシン)、クメスタン類(例えば、クメストロール、プリカジンおよび/またはウェデロラクトン)、プテロカルパンおよび/またはレチノイドを含む。
【0222】
本開示の組成物は、限定されないが、例えばネオフラボノイド類(例えば、カロフィロリド、クタレアゲニン、ダルベルジクロメン、ダルベルジン、ニベチン)およびプテロカルパン類(例えば、ビツカルピンA、ビツカルピンB、エリブラエジンA、エリブラエジンB、エリトラビシンII、エリトラビシン-1、エリクリスタガリン、グリシノール、グリセオリジン、グリセオリン、グリシリゾール、マーキアイン、メジカルピン、モリシアニン、オリエンタノール、ファセオリン、ピサチン、ストリアチンおよび/またはトリフォリリジン)をはじめとする任意の好適なフラボノイド誘導体を含み得る。
【0223】
フラボノイドおよびその誘導体は、限定されないが、多形性および結晶質形態を含む任意の好適な形態で本開示の組成物に組み込むことができる。
【0224】
本開示の組成物は、限定されないが、ジャスモン酸([1R-[1α,2β(Z)]]-3-オキソ-2-(ペンテニル)シクロペンタン酢酸;JA)、リノール酸((Z,Z)-9,12-オクタデカジエン酸)およびリノレン酸((Z,Z,Z)-9,12,15-オクタデカトリエン酸)並びにそれらの類似体、誘導体、水和物、異性体、ポリマー、塩および溶媒和物をはじめとする、任意の好適な非フラボノイドnod遺伝子誘導因子を含み得る。
【0225】
ジャスモン酸およびそのメチルエステルであるジャスモン酸メチル(MeJA)(ジャスモン酸類と総称される)は、幾つかの植物(例えばコムギ)、真菌類(例えば、ボトリオディプロディア・テオブロメ(Botryodiploidia theobromae)、ジブレラ・フジクロイ(Gibbrella fujikuroi;イネ馬鹿苗病菌)、酵母類(例えば、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)および細菌類(例えば、大腸菌(Escherichia coli))中に天然に存在する、オクタデカノイドを骨格とした化合物である。リノール酸およびリノレン酸は、ジャスモン酸の生合成の過程で産生され得る。ジャスモン酸類、リノール酸およびリノレン酸(およびそれらの誘導体)は、nod遺伝子発現または根圏細菌によるLCO産生の誘導因子であることが報告されている。例えば、Mabood他、Plant Physiol. Biochem. 44(11):759 (2006); Mabood他、Agr. J. 98(2):289 (2006); Mabood他、Field Crops Res.95(2-3):412 (2006); Mabood & Smith, “Linoleic and linolenic acid induce the expression of nod genes in Bradyrhizobium japonicum USDA 3”, Plant Biol. (2001)を参照されたい。ジャスモン酸、リノール酸、リノレン酸の誘導体の非限定例としては、エステル、アミド、グリコシドおよび塩が挙げられる。代表的なエステルは、リノール酸、リノレン酸またはジャスモン酸のカルボキシル基が、--COR基で置換された化合物であり、ここで、Rは--OR1基であり、R1 がC1~C8 非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基などのアルキル基、例えばメチル、エチルまたはプロピル基;C2~C8 非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルケニル基などのアルケニル基;C2~C8 非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルキニル基などのアルキニル基;例えば、6~10個の炭素原子を有するアリール基;または例えば、4~9個の炭素原子を有するヘテロアリール基であり、ここで、ヘテロアリール基中のヘテロ原子が、例えばN、O、PまたはS であり得る。代表的なアミドは、リノール酸、リノレン酸、またはジャスモン酸のカルボキシル基が、--COR基で置換された化合物であり、ここで、RはNR2R3 基であり、R2およびR3が、独立に、水素;C1~C8非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基などのアルキル基、例えばメチル、エチルまたはプロピル基;C2~C8非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルケニル基などのアルケニル基;C2~C8 非分枝鎖状もしくは分枝鎖状アルキニル基などのアルキニル基; 例えば6~10個の炭素原子を有するアリール基;または例えば、4~9個の炭素原子を有するヘテロアリール基であり、ここでヘテロアリール基中のヘテロ原子は、例えばN、O、PまたはSであり得る。エステルは、酸触媒下での求核付加などの公知の方法によって調製することができ、その場合、触媒量の鉱酸の存在下でカルボン酸をアルコールと反応させる。アミドは、中性条件下、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などのカップリング剤の存在下で、カルボン酸を適切なアミンと反応させることなどによる、公知の方法によって調製することができる。リノール酸、リノレン酸およびジャスモン酸の好適な塩としては、例えば、塩基付加塩が挙げられる。これらの化合物の代謝的に許容される塩基の塩を調製するための試薬として使用できる塩基としては、アルカリ金属カチオン(例えば、カリウムおよびナトリウム)およびアルカリ土類金属カチオン(例えば、カルシウムおよびマグネシウム)などのカチオンから誘導されるものが挙げられる。これらの塩は、リノール酸、リノレン酸またはジャスモン酸の溶液を、塩基の溶液と一緒に混合することによって容易に調製され得る。塩は、溶液から沈殿させ、ろ過によって収集し、または溶媒の蒸発などによる他の手段によって回収することができる。
【0226】
本開示の組成物は、限定されないが、2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン、並びにその類似体、誘導体、水和物、異性体、ポリマー、塩および溶媒和物をはじめとする任意の好適なカリキン類(karrikins)を含み得る。
【0227】
ある実施形態において、接種組成物は、式LXXXIVによって表される1種以上のカリキン:
【0228】
【0229】
(式中、Zは、O、SまたはNR5 であり;R1、R2、R3およびR4 は各々独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、フェニルオキシ、ベンジルオキシ、CN、COR6、COOR=、ハロゲン、NR6R7、またはNO2であり;R5、R6およびR7 は各々独立に、H、アルキルまたはアルケニルである)、またはその生物学的に許容される塩を含む。
【0230】
カリキン類の生物学的に許容される塩の非限定例には、生物学的に許容される酸から形成される酸付加塩があり、その例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩もしくは硫酸水素塩、リン酸塩もしくはリン酸水素塩、酢酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、グルコン酸塩;メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩およびp-トルエンスルホン酸が挙げられる。さらなる生物学的に許容される金属塩には、塩基とのアルカリ金属塩があり、その例としては、ナトリウム塩およびカリウム塩が挙げられる。式XXXXによって包含され、本開示に使用するのに好適であり得る化合物の例としては、3-メチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(式中、R1=CH3;R2、R3、R4=Hである)、2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(式中、R1、R2、R3、R4=Hである)、7-メチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(式中、R1、R2、R4=H;R3=CH3である)、5-メチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(式中、R1、R2、R3=H;R4=CH3である)、3,7-ジメチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(式中、R1、R3=CH3;R2、R4=Hである)、3,5-ジメチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(式中、R1、R4=CH3;R2、R3=Hである)、3,5,7-トリメチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(式中、R1、R3、R4=CH3;R2=Hである)、5-メトキシメチル-3-メチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(式中、R1=CH3;R2、R3=H;R4=CH2OCH3である)、4-ブロモ-3,7-ジメチル-2H-フロ[2,3-c]ピラン-2-オン(式中、R1、R3=CH3;R2=Br;R4=Hである)、3-メチルフロ[2,3-c]ピリジン-2(3H)-オン(式中、Z=NH;R1=CH3;R2、R3、R4=Hである)、および3,6-ジメチルフロ[2,3-c]ピリジン-2(6H)-オン(式中、Z=N-CH3;R1=CH3;R2、R3、R4=Hである)が挙げられる。例えば、米国特許第7,576,213号明細書;Halford, Smole Signal in CHEM. ENG. NEWS(2010年4月12日)(森林火災の後、煙に含まれるカリキンまたはブテノライドが生長刺激剤として作用し、種子発芽を促進し、貯蔵されていたトウモロコシ、トマト、レタスおよびタマネギなどの種子を活性化することができることを報告している)を参照されたい。
【0231】
本開示の組成物は、グルコノラクトンおよび/またはその1種以上の類似体、誘導体、水和物、異性体、ポリマー、塩および/ または溶媒和物を含み得る。
【0232】
本開示の組成物は、限定されないが、分散剤、乾燥剤、凍結防止剤、種子流動性向上剤、除草剤解毒薬(セーフナー)、沈降防止剤、pH緩衝剤および接着剤をはじめとする、任意の好適な賦形剤を含み得る。
【0233】
本開示の組成物は、限定されないが、界面活性剤および湿潤剤をはじめとする、任意の適切な農業的に許容される分散剤を含み得る。適切な分散剤の選択は、意図される用途および組成物中に存在する微生物に依存するであろう。一般に、分散剤は、組成物中の微生物および組成物が施用される予定の植物部分に対して低い毒性を有するであろう。幾つかの実施形態では、分散剤は、1種以上の土壌を湿らせそして/または乳化するように選択されるであろう。分散剤の非限定的例としては、AtloxTM(商標)(例えば、4916、4991;Croda International PLC社、米国ニュージャージー州エジソン)、Atlox METASPERSETM(商標)(Croda International PLC社、米国ニュージャージー州エジソン)、BIO-SOFT(登録商標)(例えば、Nシリーズ、例えばN1-3、N1-7、N1-5、N1-9、N23-3、N2.3-6.5、N25-3、N25-7、N25-9、N91-2.5、N91-6、N91-8;Stepan Company、イリノイ州ノースフィールド)、MAKON(登録商標)非イオン性界面活性剤(例えば、DA-4、DA-6およびDA-9;Stepan Company、イリノイ州ノースフィールド)、MORWET(登録商標)粉末(Akzo Nobel Surface Chemistry LLC、イリノイ州シカゴ)、MULTIWETTM界面活性剤(例えばMO-85P-PW-(AP);Croda International PLC、ニュージャージー州エジソン)、SILWET(登録商標)L-77(Helena Chemical Company、テネシー州コリアービル)、SPANTM(商標)界面活性剤(例えば、SPAN 20、40、 60、65、80および85;Croda社、ニュージャージー州エジソン)、TAMOLTM(商標)分散剤(Dow Chemical Company;ミシガン州ミッドランド)、TERGITOLTM(商標)界面活性剤(例えば、TMN-6およびTMN-100X;Dow Chemical Company社、ミシガン州ミッドランド)、TERSPERSE界面活性剤(例えば、2001、2020、2100、2105、2158、2700、4894および4896;Hunstman Corp.社、テキサス州ウッドランズ)、TRITONTM(商標)界面活性剤(例、X-100;The Dow Chemical Company社、ミシガン州ミッドランド)、TWEEN(登録商標)界面活性剤(例えば、TWEEN(登録商標)20、21、22、23、28、40、60、61、65、80、81および85;Croda International PLC社、ニュージャージー州エジソン)およびそれらの組み合わせが挙げられる。分散剤の追加の例は、Baird & Zublena 1993. SOIL FACTS: Using Wetting Agents (Nonionic Surfactant) on Soil (North Carolina Cooporative Extension Service Publication AG-439-25)(1993);Burges,“Formulations of Microbial Biopesticides: Benefical Microorganisms, Nematodes and Seed Treatments”(Springer Science & Business Media)(2012); McCarty, Wetting Agents (Clemson University Cooporateive Extension Service Publication)(2001)中に見ることができる。
【0234】
幾つかの実施形態において、本開示の組成物は、1種以上のアニオン性界面活性剤を含む。幾つかの実施形態によれば、組成物は、1種以上の水溶性アニオン性界面活性剤および/または1種以上の水不溶性アニオン性界面活性剤および/または1種以上の水不溶性アニオン性界面活性剤、任意選択的には、アルキルカルボキシレート(例えば、ステアリン酸ナトリウム)、アルキルスルフェート(例えば、ラウリル硫酸アルキル、ラウリル硫酸ナトリウム)、アルキルエーテルスルフェート、アルキルアミドエーテルスルフェート、アルキルアリールポリエーテルスルフェート、アルキルアリールスルフェート、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルホネート、アルキルアミドスルホネート、アルキルアリールスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルジフェニルオキシドスルホネート、α-オレフィンスルホネート、アルキルナフタレンスルホネート、パラフィンスルホネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルスルホスクシネート、アルキルアミドスルホスクシネート、アルキルスルホスクシナメート、アルキルスルホアセテート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アシルサルコシネート、アシルイセチオネート、N-アシルタウレート、N-アシル-N-アルキルタウレート、ベンゼンスルホネート、クメンスルホネート、ジオクチルナトリウムスルホスクシネート、エトキシル化スルホスクシネート、リグニンスルホネート、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、モノグリセリドスルフェート、パーフルオロブタン、パーフルオロオクタンスルホネート、リン酸エステル、スチレンアクリルポリマー、トルエンスルホネートおよびキシレンスルホネートを含む。
【0235】
幾つかの実施形態において、本開示の組成物は、1種以上のカチオン性界面活性剤を含む。ある実施形態によれば、該組成物は、1種以上のpH依存性アミンおよび/または1種以上の第四級アンモニウムカチオン、任意選択的に、1種以上のカチオン性界面活性剤は、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム)、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオキサン、塩化ジメチルジオクタデシルアンモニウム、臭化セトリモニウム、臭化ジオクタデシルジメチルアンモニウムおよび/またはオクテニジン二塩酸塩から成る群より選択される。
【0236】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、1種以上の非イオン性界面活性剤を含む。幾つかの実施形態では、該組成物は、1種以上の水溶性非イオン性界面活性剤および/または1種以上の水不溶性非イオン性界面活性剤を含み、任意選択的には、1種以上の非イオン性界面活性剤はアルコールエトキシレート(例えばTERGITOLTM(商標)15-S界面活性剤、例えばTERGITOLTM(商標)15-S-9(The Dow Chemical Company、ミズーリ州ミッドランド)、アルカノールアミド、アルカノールアミン縮合物、カルボン酸エステル、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、コカミドDEA、ドデシルジメチルアミンオキシド、エタノールアミド、グリセロールエステルおよびグリコールエステルのエトキシレート、エチレンオキシドポリマー、エチレンオキシド-プロピレンオキシドコポリマー、グルコシドアルキルエーテル、グリセロールアルキルエーテル、グリセロールエステル、グリコールアルキルエーテル(例えば、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、ポリオキシプロピレングリコールアルキルエーテル)、グリコールアルキルフェノールエーテル(例えばポリオキシエチレングリコールアルキルフェノールエーテル)、グリコールエステル、モノラウリン、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ポロキサマー、ポリアミン、ポリグリセロールポリリシンオレエート、ポリポリソルベート、ポリオキシエチレン化脂肪酸、ポリオキシエチレン化メルカプタン、ポリオキシエチレン化ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリオキシエチレングリコールオクチルフェノールエーテル、ポリビニルピロリドン、糖ベースのアルキルポリグリコシド、スルファニルアミド、ソルビタン脂肪酸アルコールエトキシレート、ソルビタン脂肪酸エステルエトキシレート、ソルビタン脂肪酸エステルおよび/または第三級アセチレングリコールから成る群より選択される。
【0237】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含む。幾つかの実施形態によれば、該化合物は、少なくとも1つの水不溶性非イオン性界面活性剤および少なくとも1つの水溶性非イオン性界面活性剤を含む。幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、実質的に同じ長さの炭化水素鎖を有する非イオン性界面活性剤の組合せを含む。
【0238】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は1種以上の両イオン性界面活性剤を含む。幾つかの実施形態によれば、該組成物は1種以上のベタインおよび/または1種以上のスルタイン(sultain)、任意選択的には、3-[(3-クロラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-1-プロパンスルホネート、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルコリンおよび/または1種以上のスフィンゴミエリンから選択された1種以上の両イオン性界面活性剤を含む。
【0239】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は1種以上の石鹸および/または有機シリコン(organosilicone)界面活性剤を含む。幾つかの実施形態によれば、該組成物は脂肪酸の1種以上のアルキル金属塩を含む。
【0240】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、1種以上の湿潤剤を含む。幾つかの実施形態によれば、1種以上のナフタレンスルホン酸類、任意選択的に、1種以上のアルキルナフタレンスルホン酸類(例えば、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム)、1種以上のイソプロピルナフタレンスルホン酸類(例えば、イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム)および/または1種以上のブチルナフタレンスルホン酸類(例えば、n-ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム)を含む。
【0241】
本開示の組成物は、限定されないが、乾燥粉末をはじめとする任意の好適な乾燥剤を含む。乾燥剤の非限定例としては、例えば、AEROSIL(登録商標)疎水性ヒュームドシリカ粉末(EVONIK Corporation、ニュージャージー州ピスカタウェイ)、BENTOLITE(登録商標)粉末(BYK-Chemie GmbH、ドイツ国ウェーゼル)、INCOTEC(登録商標)粉末(INCOTEC Inc.、カリフォルニア州サリナス)、SIPERNAT(登録商標)シリカ粉末(Evonik Corporation、ニュージャージー州パーシパニー)およびそれらの混合物が挙げられる。乾燥剤の追加の例は、BURGES,“Formulation of Microbial Biopesticides: Benefical Microorganisms, Nematodes and Seed Treatments”(Spring Science & Business Media)(2012)に見られる。幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、ステアリン酸カルシウム、粘土(例えばアタパルジャイト粘土、モンモリロナイト粘土)、グラファイト、ステアリン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、粉乳、シリカ(例えばヒュームドシリカ、疎水的にコーティングされたシリカ、沈降シリカ)、大豆レシチンおよび/またはタルクを含む。
【0242】
本開示の組成物は、限定されないが、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールおよび尿素をはじめとする任意の適切な凍結防止剤を含み得る。
【0243】
本開示の組成物は、処理された種子の潤滑性を改善するための任意の種子流動性向上剤(flowability agent)を含み得る。流動性向上剤は、1つ以上の液体潤滑剤、固体潤滑剤、液体エマルジョン、または固体潤滑剤の懸濁液を含み得る。流動性向上剤の非限定例としては、例えば、潤滑剤、例えば脂肪および油、天然および合成ワックス、グラファイト、タルク、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)、固体潤滑剤、例えば二硫化モリブデンおよび二硫化タングステンが挙げられる。ある場合、流動性向上剤は、ワックス材料を含む。液体の種子処理用組成物に組み込むことができるワックス材料の非限定例としては、カルナウバワックス、カンデリラワックス、オリキュリーワックス、ミツロウ、鯨蝋などの植物および動物由来のワックス、並びにパラフィンワックスなどの石油由来のワックスが挙げられる。例えば、場合により、流動性向上剤はカルナウバ蝋を含む。場合により、流動性向上剤は油を含む。例えば、流動性向上剤は大豆油を含み得る。流動性向上剤としての使用に適した市販のワックス材料の非限定例としては、Micro Powders, Inc.によって供給されるAQUAKLEAN 418(固形分35%の超軽量カルナウバワックスを含むアニオン性水性エマルジョン)が挙げられる。
【0244】
本開示の組成物は、限定されないが、ナフタル酸無水物をはじめとする任意の適切な除草剤解毒薬(セーフナー)を含み得る。
【0245】
本開示の組成物は、限定されないが、一塩基性リン酸二水素カリウムおよび二塩基性リン酸二水素カリウムをはじめとする、任意の適切なpH緩衝剤を含み得る。幾つかの実施形態では、該組成物は、10未満、典型的には約4.5から約9.5、約6から約8、または約7のpHを有する組成物を提供するように選択された1つ以上のpH緩衝剤を含む。
【0246】
本開示の組成物は、限定されないが、酢酸ポリビニル、様々な加水分解度を有するポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、水に可溶または分散可能なアクリレート、ポリオールまたはポリエステルベースの顔料系結合剤、更に2つ以上のモノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、ビニルピロリドン、エチレン性不飽和モノマー、例えば、エチレン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、スチレン、ジビニルベンゼン、ot-メチルスチレンまたはp-メチルスチレン、さらにハロゲン化ビニル、例えば、塩化ビニルおよび塩化ビニリデンのコポリマー、さらにビニルエステル、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルまたはステアリン酸ビニル、さらにビニルメチルケトンまたはアクリル酸またはメタクリル酸と、一価アルコールまたはポリオールとのエステル、例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチレンメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、デシルアクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレートまたはグリシジルメタクリレート、さらに不飽和ジカルボン酸のジエチルエステルまたはモノエステル、さらに(メタ)アクリルアミド-N-メチロールメチルエーテル、アミドまたはニトリル、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、さらにN-置換マレイミドおよびエーテル、例えば、ビニルブチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルまたはビニルフェニルエーテル、並びにそれらの組合せをはじめとする、任意の好適な沈降防止剤を含み得る。
【0247】
本開示の組成物は、限定されないが、1種以上の二糖(例えばマルトース)、ガム(例えばセルロースガム、グアーガム、アラビアガム、シクシンガム、キサンタンガム)、マルトデキストリン(例えば1種以上のマルトデキストリン(例えば(各々および/または合計で)約10~約20のDEVを有するマルトデキストリン)、単糖、油(例えば鉱油、オリーブ油、落花生油、大豆油および/またはヒマワリ油)および/またはオリゴ糖をはじめとする、任意の好適な接着剤を含み得る。
【0248】
本開示の組成物は、任意の好適な顔料を含み得る。エフェクト顔料は、時に当業界では「パール顔料」とも呼ばれることがあり、それらは、コーティングとして塗布されると反射性、光沢および/または真珠光沢効果を提供する原料の1部類である。ある場合には、エフェクト顔料は、基材原料と金属酸化物コーティングとを含む粉末の形態である。例えば、エフェクト顔料は、限定されないが、タルク、ケイ酸塩原料(例えば、雲母)、粘土鉱物、炭酸カルシウム、カオリン、金雲母、アルミナ、および同様の物質を含む基材原料を含み得る。ある場合には、基材原料は、親水性原料を含む。基材原料は、限定されないが二酸化チタン、酸化鉄、酸化クロム、または酸化ジルコニウムを含む金属酸化物の半透明層で被覆され得る。あるいは、ある場合には、エフェクト顔料は、金属粉末または金属フレークを含む。金属粉末または金属フレークは、限定されないが、アルミニウム、銅、銀、または青銅をはじめとする金属を含み得る。ある場合には、エフェクト顔料は、ケイ酸塩ベースの基材を含む。乾燥粉末コーティングに組み込まれ得る微粒子ケイ酸塩の非限定的例としては、二酸化チタンでコーティングされた雲母(例えば、Sun Chemical Corp.より入手可能であるSUNMICA FINE WHITE 2800102)が挙げられる。乾燥粉末に組み込まれ得る市販のエフェクト顔料の他の非限定的例としては、BASF Corporation社製のMAGNA PEAL、LUMINAおよびMEARLIN顔料;PhibroChem社製のPHIBRP PEARL;およびAakash Chemicals社製のIRIDESSIUM 120が挙げられる。ある場合には、乾燥粉末は、約1~約25μmの平均粒径を有する。
【0249】
本開示の組成物は、1種以上の微生物を該組成物中で培養するのに適切な任意の好適な生長培地を含み得る。例えば、ある実施形態では、本開示の組成物は、Czapek-Dox培地、グリセロール酵母エキス、マンニトール酵母エキス、ジャガイモブドウ糖ブロス、および/またはYEM培地を含む。
【0250】
安定化化合物、生物刺激剤、微生物抽出物、栄養素、有害生物吸引剤および/または摂食刺激剤、農薬、植物シグナル分子、分散剤、乾燥剤、除草剤解毒薬(セーフナー)、流動性向上剤、沈降防止剤、緩衝剤、接着剤等は、任意の適切な量/濃度で本開示の組成物中に組み込むことができる。所望の効果を引き起こすのに十分である量の絶対値は、組成物が施用される予定の材料のタイプ、サイズおよび体積、組成物中の微生物のタイプ、組成物中の微生物の数、組成物中の微生物の安定性、並びに貯蔵条件(例えば温度、相対湿度、期間)といった因子により影響を受けるであろう。当業者は、日常の用量応答試験を使って有効量/濃度/組合せを選択する方法を熟知しているだろう。適当な量/濃度/組合せの選択のためのガイドラインは、例えば、国際特許公開第WO2017/044473号、同WO2017/044545号、同WO2017/116837号、同WO2017/116846号、同WO2017/210163号、同WO2017/210166号、同WO2018/118740号、同WO2018/175681号、同WO2018/183491号、同WO2018/218008号、同WO2018/218016号および同WO2018/218035号パンフレットに見ることができる。
【0251】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、約1~約99%以上(組成物の総重量に基づき重量で)の量/濃度で1以上の担体を含む。例えば、本開示の組成物は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、91、92、93、94、95、96、97、98または99%(重量で)の1種以上の非水性担体を含み得る。
【0252】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、約0.0001~約95%以上(組成物の総重量に基づき重量で)の1種以上の安定化化合物を含む。例えば、本開示の組成物は、約0.0001~約0.001、約0.001~約1%、約0.25%~約5%、約1~約10%、約5~約25%、約10%~約30%、約20%~約40%、約25%~約50%、約30%~約60%、約50%~約75%、または約75%~約95%(重量で)、任意選択的に約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%の1種以上のマルトデキストリン、単糖、二糖、糖アルコール、フミン酸、ベタイン、プロリン、サルコシン、ペプトン、酸化制御成分、吸湿性ポリマーおよび/またはUV保護剤を含む。
【0253】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、約1×10-20M~約1×10-1 Mの濃度で1種以上の安定化化合物を含む。例えば、本開示の組成物は、1×10-15 M~約1×10-10 M、約1×10-15 M~約1×10-10 M、約1×10-14 M~約1×10-8 M、約1×10-14~約1×10-6 M、1×10-12 M~約1×10-8 M、約1×10-12 M~約1×10-6 M、約1×10-10 M~約1×10-6 M、約1×10-8~約1×10-2 M、任意選択的には、約1×10-20 M、約1×10-19 M、約1×10-18 M、約1×10-17 M、約1×10-16 M、約1×10-15 M、1×10-14 M、1×10-13 M、1×10-12 M、1×10-11 M、1×10-10 M、1×10-9 M、1×10-8 M、1×10-7 M、1×10-6 M、1×10-5 M、1×10-4 M、1×10-3 M、1×10-2 M、1×10-1 M以上の1種以上のマルトデキストリン、単糖、二糖、糖アルコール、フミン酸、ベタイン、プロリン、サルコシン、ペプトン、酸化制御成分、吸湿性ポリマーおよび/またはUV保護剤を含み得る。
【0254】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.005%から約50%(重量で)の量/濃度で1種以上の単糖を含む。例えば、本開示の組成物は、約/少なくとも/未満の0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09,0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、10、15、20、25%(重量で)の1以上の単糖(例えば、アラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース)を含み得る。幾つかの実施形態では、約1×10-20 Mから約1×10-1 Mまでの範囲の濃度で存在する。例えば、1種以上の二糖は、1×10-20 M、1×10-19 M、1×10-18 M、1×10-17 M、1×10-16 M、1×10-15 M、1×10-14 M、1×10-13 M、1×10-12 M、1×10-11 M、1×10-10 Mの濃度で含めることができる。
【0255】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.005~約50%以上(重量で)の量/濃度で1種以上の二糖を含む。例えば、本開示の組成物は、約/少なくとも/未満の0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、10、15、20、25%(重量で)の1種以上の二糖(例えばマルトース、スクロースおよび/またはトレハロース)を含む。幾つかの実施形態では、1種以上の二糖は、約1×10-20 Mから約1×10-1 Mまでの範囲の濃度で存在する。例えば、1種以上の二糖は、約/少なくとも/未満の1×10-20 M、1×10-19 M、1×10-18 M、1×10-17 M、1×10-16 M、1×10-15 M、1×10-14 M、1×10-13 M、1×10-12 M、1×10-11 M、1×10-10 Mの濃度で含めることができる。
【0256】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、約0.001~約95%以上(重量で)の量/濃度で1種以上のマルトデキストリンを含む。幾つかの実施形態では、マルトデキストリンは、約0.001~約95%以上(重量で)の量/濃度で1種以上のマルトデキストリンを含む。幾つかの実施形態では、マルトデキストリンは、組成物の約0.01~約1%、約0.25~約5%、約1~約10%、約5~約25%、約10%~約30%、約20%~約40%、約25%~約50%、約50%~約75%、または約75%~約95%(重量で)を占める。例えば、本開示の組成物は、約15~20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン(例えば1種以上のマルトデキストリン(各々および/またはまとめて)を約/少なくとも/未満の0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上(重量で)含み得る。
【0257】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、約0.001~約95%以上(重量で)の量/濃度で1種以上の糖アルコールを含む。幾つかの実施形態では、糖アルコール(例えばアラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール)は、組成物の約0.001~約1%、約0.25~約5%、約1~約10%、約5~約25%、約10%~約30%、約20%~約40%、約25%~約50%、約50%~約75%、または約75%~約95%(重量で)を占める。例えば、本開示の組成物は、1種以上の糖アルコール(例えばアラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール)を約/少なくとも/未満の0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上(重量で)含み得る。
【0258】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.001~約95%以上(重量で)の量/濃度で1種以上のフミン酸を含む。幾つかの実施形態では、フミン酸(例えばフミン酸カリウム)は、組成物の約0.001~約1%、約0.25~約5%、約1~約10%、約5~約25%、約10%~約30%、約20%~約40%、約25%~約50%、約50%~約75%、または約75%~約95%(重量で)を占める。例えば、本開示の組成物は、1種以上のフミン酸(例えばフミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム)を約/少なくとも/未満の0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上(重量で)含み得る。
【0259】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.0001~約5%以上の量/濃度で(重量で)1種以上のUV保護剤を含む。幾つかの実施形態では、UV保護剤(例えばリグノスルホン酸カルシウム、リグノスルホン酸ナトリウム)は、組成物の約0.0001~約0.001、約0.001~約1%、約0.25%~約5%以上(重量で)の量/濃度を占める。例えば、本開示の組成物は、約/少なくとも/未満の0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5%以上(重量で)の1種以上のUV保護剤(例えばリグノスルホン酸カルシウムおよび/またはリグノスルホン酸ナトリウム)を含む。
【0260】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.0001~約5%以上の量/濃度で(重量で)1種以上の酸化抑制成分を含む。例えば、本開示の組成物は、約/少なくとも/未満の0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5%の1種以上の酸化抑制成分を含み得る。幾つかの実施形態では、酸化抑制成分の量/濃度は、組成物の約0.005~約2%(重量で)である。幾つかの実施形態では、酸化抑制成分は、約1×10-20M~約1×10-1 Mの範囲の濃度で1種以上の酸化抑制成分を含む。例えば、1種以上の酸化抑制成分は、約/少なくとも/未満の1×10-20 M、1×10-19 M、1×10-18 M、1×10-17 M、1×10-16 M、1×10-15 M、1×10-14 M、1×10-13 M、1×10-12 M、1×10-11 M、1×10-10 Mの濃度で添加することができる。幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、製造業者の推薦する量/濃度に従って使用される1種以上の市販の酸化防止剤を含む。幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、製造業者の推奨する量/濃度に従って使用される1種以上の市販の脱酸素剤を含む。
【0261】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥と、0、1、 2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;-80℃以下で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る凍結保存;植物繁殖材料(任意選択的に種子)への施用;植物繁殖材料への施用と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90%、95%またはそれ以上までの乾燥;植物繁殖材料への施用と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;葉面散布;葉面散布と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;および/または葉面散布と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度への0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日またはそれ以上の期間に渡る暴露の後で、前記本開示の1種以上の菌株が生存可能であるのを確保するのに十分な量/濃度で、1種以上の安定化化合物を含む。
【0262】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、 30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥と、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;-80℃以下で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る凍結保存;植物繁殖材料(任意選択的に種子)への施用;植物繁殖材料への施用と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;植物繁殖材料への施用と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;葉面散布;葉面散布と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;および/または葉面散布と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度への0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日またはそれ以上の期間に渡る暴露の後で、本開示の菌株の少なくとも0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%が確実に生存可能であるのに十分な量/濃度で、1種以上の安定化化合物を含む。
【0263】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、 30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥と、0、1、 2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;-80℃以下で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る凍結保存;植物繁殖材料(任意選択的に種子)への施用;植物繁殖材料への施用と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90%、95%またはそれ以上までの乾燥;植物繁殖材料への施用と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;葉面散布;葉面散布と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;および/または葉面散布と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度への0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日またはそれ以上の期間に渡る暴露の後に、組成物のグラムおよび/またはミリリットルあたり本開示の菌株の少なくとも1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010またはそれ以上のコロニー形成単位(cfu)が確実に生存可能であるのに十分な量/濃度で、1種以上の安定化化合物を含む。
【0264】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、組成物を貯蔵すべき温度(例えば0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃)で、該組成物の潮解相対湿度(DRH)が5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85または90未満であることを確保するのに十分な量/濃度で1種以上の安定化化合物を含む。
【0265】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物が本開示の菌核の安定性および/または生存力の維持を相乗的に強化する2以上の安定化化合物を含む。
【0266】
安定化化合物は、任意の適切な比率で本開示の組成物中に組み込むことができる。
【0267】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、5:95、10:90、15:85、20:80、25:75、30:70、35:65、40:60、45:55、50:50、55:45、60:40、65:35、70:30、75:25、80:20、85:15、90:10、95:5のマルトデキストリン:(単糖、二糖、糖アルコールおよび/またはフミン酸)比で、1種以上のマルトデキストリンと、1種以上の単糖、二糖、糖アルコールおよび/またはフミン酸とを含む。例えば、本開示の組成物は、1種以上のマルトデキストリン(例えば、(各々がおよび/または合計で)約15~約20のDEVを有する1種以上のマルトデキストリン)および1種以上の糖アルコール(例えばソルビトールおよびキシリトール)および/またはフミン酸(例えばフミン酸カリウム)を、約5:95、約15:85、約25:75、または約50:50のマルトデキストリン:(糖アルコール/フミン酸)比で含み得る。
【0268】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.0001から約5%またはそれ以上(重量で)の量/濃度で、1種以上の生物刺激剤を含む。幾つかの実施形態では、生物刺激剤(例えばグリシンおよび/または海藻抽出物)は、組成物の約0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1~約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%(重量で)を占める。例えば、本開示の組成物は、約0.0005、0.00075、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%またはそれ以上(重量で)の1種以上の生物刺激剤(例えばグリシンおよび/または海藻抽出物)を含み得る。
【0269】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.0001から約5%またはそれ以上(重量で)の量/濃度で、1種以上の微生物抽出物を含む。幾つかの実施形態では、微生物抽出物は、組成物の約0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095 、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1~約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%(重量で)を占める。例えば、本開示の組成物は、約0.0005、0.00075、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%またはそれ以上(重量で)の1種以上の微生物抽出物を含み得る。
【0270】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.0001から約5%またはそれ以上(重量で)の量/濃度で1種以上の栄養素を含む。幾つかの実施形態では、栄養素(例えばリン、ホウ素、塩素、銅、鉄、マンガン、モリブデンおよび/または亜鉛)は、組成物の約0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1~約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%(重量で)を占める。例えば、本開示の組成物は、約0.0005、0.00075、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%またはそれ以上(重量で)の1種以上の栄養素(例えばリン、ホウ素、塩素、銅、鉄、マンガン、モリブデンおよび/または亜鉛)を含み得る。
【0271】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、1種以上の有害生物誘引剤および/または摂食刺激剤を、組成物の約0.0001から約5%またはそれ以上の量/濃度で含む。幾つかの実施形態では、有害生物誘引剤および/または摂食刺激剤は、組成物の約0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1~約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%(重量で)を占める。例えば、本開示の組成物は、約0.0005、0.00075、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%またはそれ以上(重量で)の1種以上の有害生物誘引剤および/または摂食刺激剤を含み得る。
【0272】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、1種以上のLCOを約1×10-15 M~約1×10-10 M、約1×10-14 M~約1×10-8 M、約1×10-14 M~1×10-6、約1×10-12 M~約1×10-8 M、約1×10-12 M~約1×10-6 M、約1×10-10 M~約1×10-6 M、または約1×10-8 M~約1×10-2 Mの濃度で含む。例えば、本開示の組成物は、約1×10-20 M、約1×10-19 M、約1×10-18 M、約1×10-17 M、約1×10-16 M、約1×10-15 M、約1×10-14 M、約1×10-13 M、約1×10-12 M、約1×10-11 M、約1×10-10 M、約1×10-9 M、約1×10-8 M、約1×10-7 M、約1×10-6 M、約1×10-5 M、約1×10-4 M、約1×10-3、約1×10-2 M、1×10-1 M以上の1種以上のLCO(例えば、構造V~XXXIIIとして示された1、2、3、4またはそれより多くのLCO)を含む。
【0273】
本開示の組成物は、1種以上のキチンオリゴマーを約1×10-15 M~約1×10-10 M、約1×10-14 M~約1×10-8 M、約1×10-14 M~1×10-6、約1×10-12 M~約1×10-8 M、約1×10-12 M~約1×10-6 M、約1×10-10 M~約1×10-6 M、または約1×10-8 M~約1×10-2 Mの濃度で含む。例えば、本開示の組成物は、約1×10-20 M、約1×10-19 M、約1×10-18 M、約1×10-17 M、約1×10-16 M、約1×10-15 M、約1×10-14 M、約1×10-13 M、約1×10-12 M、約1×10-11 M、約1×10-10 M、約1×10-9 M、約1×10-8 M、約1×10-7 M、約1×10-6 M、約1×10-5 M、約1×10-4 M、約1×10-3、約1×10-2 M、1×10-1 M以上の1種以上のキチンオリゴマー(例えば構造XXXVI~LXXXIIIとして示されたキチンオリゴマーの1、2、3、4またはそれ以上のオリゴ糖)を含む。
【0274】
本開示の組成物は、1種以上のキトサンンオリゴマーを約1×10-15 M~約1×10-10 M、約1×10-14 M~約1×10-8 M、約1×10-14 M~1×10-6、約1×10-12 M~約1×10-8 M、約1×10-12 M~約1×10-6 M、約1×10-10 M~約1×10-6 M、または約1×10-8 M~約1×10-2 Mの濃度で含む。例えば、本開示の組成物は、約1×10-20 M、約1×10-19 M、約1×10-18 M、約1×10-17 M、約1×10-16 M、約1×10-15 M、約1×10-14 M、約1×10-13 M、約1×10-12 M、約1×10-11 M、約1×10-10 M、約1×10-9 M、約1×10-8 M、約1×10-7 M、約1×10-6 M、約1×10-5 M、約1×10-4 M、約1×10-3、約1×10-2 M、1×10-1 M以上の1種以上のキトサンオリゴマー(例えば、脱アセチル化形態の1、2、3、4またはそれ以上のオリゴ糖)を含む。
【0275】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、1種以上のキチンを約1×10-15 M~約1×10-10 M、約1×10-14 M~約1×10-8 M、約1×10-14 M~1×10-6、約1×10-12 M~約1×10-8 M、約1×10-12 M~約1×10-6 M、約1×10-10 M~約1×10-6 M、または約1×10-8 M~約1×10-2 Mの濃度で含む。例えば、本開示の組成物は、約1×10-20 M、約1×10-19 M、約1×10-18 M、約1×10-17 M、約1×10-16 M、約1×10-15 M、約1×10-14 M、約1×10-13 M、約1×10-12 M、約1×10-11 M、約1×10-10 M、約1×10-9 M、約1×10-8 M、約1×10-7 M、約1×10-6 M、約1×10-5 M、約1×10-4 M、約1×10-3、約1×10-2 M、1×10-1 M以上の1種以上のキチンを含む。
【0276】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、1種以上のキトサンを約1×10-15 M~約1×10-10 M、約1×10-14 M~約1×10-8 M、約1×10-14 M~1×10-6、約1×10-12 M~約1×10-8 M、約1×10-12 M~約1×10-6 M、約1×10-10 M~約1×10-6 M、または約1×10-8 M~約1×10-2 Mの濃度で含む。例えば、本開示の組成物は、約1×10-20 M、約1×10-19 M、約1×10-18 M、約1×10-17 M、約1×10-16 M、約1×10-15 M、約1×10-14 M、約1×10-13 M、約1×10-12 M、約1×10-11 M、約1×10-10 M、約1×10-9 M、約1×10-8 M、約1×10-7 M、約1×10-6 M、約1×10-5 M、約1×10-4 M、約1×10-3、約1×10-2 M、1×10-1 M以上の濃度で、1種以上のキトサンを含む。
【0277】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.001から約25%またはそれ以上(重量で)の量/濃度で、1種以上の分散剤を含む。幾つかの実施形態では、分散剤は、組成物の約0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5、6、7、8、9または10から約1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20%まで(重量で)を占める。例えば、本開示の組成物は、約0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20%以上(重量で)の1種以上の分散剤(例えば1種以上の界面活性剤および/または分散剤)を含み得る。
【0278】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.001から約25%またはそれ以上(重量で)の量/濃度で、1種以上の乾燥剤を含む。幾つかの実施形態では、分散剤は、組成物の約0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5、6、7、8、9または10から約1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20%まで(重量で)を占める。例えば、本開示の組成物は、約0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%以上(重量で)の1種以上乾燥剤(例えばレシチンおよび/またはタルク)を含み得る。
【0279】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、組成物1リットルあたり約0.5~約10グラムの乾燥粉末を含む。例えば、本開示の組成物は、組成物1リットルあたり約0.5、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10グラム以上の乾燥粉末を含む。
【0280】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、該組成物の約0.0001から約5%またはそれ以上(重量で)の量/濃度で、1種以上の緩衝剤を含む。幾つかの実施形態では、緩衝剤は、組成物の約0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.0015、0.002、0.0025、0.003、0.0035、0.004、0.0045、0.005、0.0055、0.006、0.0065、0.007、0.0075、0.008、0.0085、0.009、0.0095、0.01、0.015、0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1~約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%(重量で)を占める。例えば、本開示の組成物は、約0.0005、0.00075、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5%以上(重量で)の1種以上の緩衝剤(例えば一塩基性リン酸カリウム(リン酸一カリウム)および/または二塩基性リン酸カリウム(リン酸二カリウム))を含み得る。
【0281】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、製造業者の推奨する量/濃度に従って使用される、1種以上の市販の担体、酸化防止剤、吸湿性ポリマー、UV保護剤、生物刺激剤、微生物抽出物、栄養素、有害生物誘引剤および/または摂食刺激剤、農薬、植物シグナル分子、分散剤、乾燥剤、凍結防止剤、緩衝剤および/または接着剤を含む。
【0282】
幾つかの実施形態では、本開示の菌株は、本開示の組成物中の唯一の菌株である。
【0283】
幾つかの実施形態では、本開示の菌株に加えて1種以上の微生物を含む。任意の適当な微生物は、限定されないが、ジアゾ栄養生物(例えば共生ジアゾ栄養生物)、リン酸塩可溶化微生物、菌根菌および生物農薬をはじめとする農業的に有益な微生物に添加することができる。幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、附表Aに列挙した属および種から選択される1種以上の微生物を含む。追加の微生物(もしあれば)の選択は、意図する用途によるだろう。
【0284】
本開示の組成物中に含めることができる細菌の非限定例としては、アゾスピリウム・ブラシレンス(Azospirillum brasilense)INTA Az-39、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)D747、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NRRL B-50349、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB24、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB42、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)IN937a、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)IT-45、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)MB1600、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS27(NRRLB-5015として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS2084(NRRLB-5013として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)15AP4(ATCC PTA-6507として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)3AP4(ATCC PTA-6506として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)LSSA01(NRRL B-50104として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)ABP278(NRRL B-50634として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)1013(NRRL B-50509として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)918(NRRL B-50508として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)22CP1(ATCC PTA-6508として寄託された)、およびバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS18(NRRL B-50633として寄託された)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)(セレウス菌)I-1562、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)I-1582、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus liqueniformis)(リケニフォルミス菌)BA842(NRRL B-50516として寄託された)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus liqueniformis)BL21(NRRL B-50134として寄託された)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)NRRL B-21664、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-21662、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-30087、バチルス・プミルス ATCC 55608、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)ATCC 55609、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)GB34 バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)KFP9F、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)QST 2808、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)(枯草菌)ATCC 55078、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)ATCC 55079、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)MBI600、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)NRRL B-21661、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)NRRL B-21665、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)CX-9060、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)GB03、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)GB07、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)QST-713、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)FZB24、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)D747、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)3BP5(NRRL B-50510として寄託された)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)ATCC 13367、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)GC-91、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)NRRL B-21619、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)ABTS-1857、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)SAN 401 I、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)ABG-6305、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)ABG-6346、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)AM65-52、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)SA-12、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)SB4、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)ABTS-351、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)HD-1、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)EG 2348、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)EG 7826、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)EG 7841、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)DSM 2803、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)NB-125、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)NB-176、BRADY、メソリゾビウム・フアキイ(Mesorhizobium huakii)LL32、シュードモナス・イエセニ(Pseudomonas jessenii)PS06、リゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)162BB1、リゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)162P17、リゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)175G10b、リゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)D36、リゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)SO12A-2(IDAC 080305-01)、リゾビウム・ロチ(Rhizobiumu loti)95C11、リゾビウム・ロチ(Rhizobiumu loti)95C14、シノリゾビウム・フレディ(Sinorhizobium fredii)CCBAU114、シノリゾビウム・フレディ(Sinorhizobium fredii)USDA 205、シノリゾビウム・メリロチ(Sinorhizobium meliloti)102F34a、シノリゾビウム・メリロチ(Sinorhizobium meliloti)102F51a、シノリゾビウム・メリロチ(Sinorhizobium meliloti)102F77b、シノリゾビウム・メリロチ(Sinorhizobium meliloti)B401、エルシニア・エントモファガ(Yersinia entomophaga)O82KB8、およびその組合せ、並びに16S rDNA配列同一性に基づき上述の菌株のいずれか1つと少なくとも75、80、85、90、95、96、97、97.5、98、98.5、99、99.5、99.6、99.7、99.8、99.9%以上の同一性を有する微生物が挙げられる。
【0285】
本開示の組成物中に含めることができる真菌の非限定的例としては、グリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)ATCC 52045、グリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)GL-21、グロムス・イントララジセス(Glomus intraradices)RTI-801、メタリジウム・アニソプリアエ(Metarhizium anisopliae)F52、PENI、トリコデルマ・アスペレルム(Trichoderma asperellum)SKT-1、トリコデルマ・アスペレルム(Trichoderma asperellum)ICC 012、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)LC52、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)CNCM 1-1237、トリコデルマ・フェルチレ(Trichoderma fertile)JM41R、トリコデルマ・ガムシイ(Trichoderma gamsii)ICC 080、トリコデルマ・ハマツム(Trichoderma hamatum)ATCC 52198、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)ATCC 52445,トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)KRL-AG2、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)T-22、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)TH-35、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)T-39、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)ICC012、トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)ATCC 28217、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)ATCC 58678、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)GI-3、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)GL-21、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G-41、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)ATCC 52440、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)ICC080、および/またはトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)TV1およびその組合せ、並びに内部転写スペーサー(ITS)および/またはチトクロームcオキシダーゼ(COI)配列同一性に基づき上述の菌株のいずれか1つと少なくとも75、80、85、90、95、96、97、97.5、98、98.5、99、99.5、99.6、99.7、99.8、99.9%以上の同一性を有する微生物が挙げられる。
【0286】
本開示の組成物中に含めることができる菌根菌の非限定的例としては、ギガスポラ・マルガリータ(Gigaspora margarita)、グロムス・アグレゲイツム(Glomus aggregatum)、グロムス・ブラシリアヌム(Glomus brasilianum)、グロムス・クラルム(Glomus clarum)、グロムス・デセルチコラ(Glomus deserticola)、グロムス・エツニカツム(Glomus etunicatum)、グロムス・イントララディセス(Glomus intraradices)、グロムス・モノスポルム(Glomus monosporum)、グロムス・モセアエ(Glomus mosseae)、ラッカリア・ビカラー(Laccaria bicolor)、ラッカリア・ラッカタ(Laccaria laccata)、パラグロムス・ブラジリアヌム(Paraglomus brazilianum)、ピソリスス・ティントリウス(Pisolithus tinctorius)、リゾポゴン・アミロポゴン(Rhizopogon amylopogon)、リゾポゴン・フルビグレバ(Rhizopogon fulvigleha)、リゾポゴン・ルテオルス(Rhizopogon luteolus)、リゾポゴン・ビロスリ(Rhizopogon villosuli)、スクレロデルマ・ケパ(Scleroderma cepa)およびスクレロデルマ・キトリヌム(Scleroderma citrinum)並びにそれらの組合せなどの菌根菌株が挙げられる。
【0287】
本開示の組成物に添加することができる追加の微生物の例は、附表Aに見ることができる。
【0288】
追加の微生物は、任意の好適な量/濃度で、本開示の接種組成物に組み込むことができる。所望の効果を引き起こすのに十分な量/濃度の絶対値は、組成物を施用することになる材料のタイプ、サイズおよび体積、組成物中の微生物の種類、組成物中の微生物の数、組成物中の微生物の安定性並びに貯蔵条件(例えば、温度、相対湿度、期間)などの要因によって影響され得る。当業者は、日常的な用量反応実験を用いて、有効な量/濃度をどのように選択するかを理解できるであろう。適切な量/濃度の選択のための指針は、例えば国際公開WO2003/000051、WO2009/015266、WO2010/037228、WO2011/140051、WO2012/135704、WO2013/090884、WO2014/078647、WO2015/069708、WO2017/027821、WO2017/044473、WO2017/044545、WO2017/077104、WO2017/083623、WO2017/116837、WO2017/116846、WO2017/131971、WO2017/205258、WO2017/210163、WO2017/210166、WO2018/118740、WO2018/129016、WO2018/129018、WO2018/175677、WO2018/175681、WO2018/183491、WO2018/218008、WO2018/218016 および WO2018/218035パンフレット、並びに米国特許公開第2006/258534号、同第2011/230345号および2018/201549号明細書に見ることができる。
【0289】
幾つかの実施形態では、1種以上の追加の微生物は、組成物が植物生長培地(例えば土壌)に導入される場合、大気窒素を固定し、リン酸塩を可溶化し、1種以上の植物病原性有害生物を防除し、ストレス耐性を高め、そして/または植物の生長/収穫量を向上させるために有効な量/濃度で存在する(例えば土壌)。
【0290】
幾つかの実施形態では、1種以上の追加の微生物は、組成物が植物または植物部位に施用される場合、大気窒素を固定し、リン酸塩を可溶化し、1種以上の植物病原性有害生物を防除し、ストレス耐性を高め、そして/または植物の生長/収穫量を向上させるために有効な量/濃度で存在する。
【0291】
幾つかの実施形態では、1種以上の追加の微生物は、組成物1グラムおよび/またはミリリットルあたり約1×101から約1×1012コロニー形成単位(cfu)の範囲に渡る量で存在する。ある実施形態によれば、組成物1グラムおよび/またはミリリットルあたり約1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、またはそれ以上のcfuの1種以上の追加の微生物(例えば、約1×104~約1×109 cfuのバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000(1BEとしても知られる、分離株ATCC BAA-390)、BRADY、メタリジウム・アニソプリエ(Metarhizium anisopliae)F52、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-3、および/またはエルシニア・エントモファガ(Yersinia entomophaga)O82KB8)を含む。ある実施形態によれば、本開示の組成物は、組成物1グラムおよび/またはミリリットルあたり少なくとも約1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012 cfuの1種以上の追加の微生物を含む。
【0292】
ある実施形態では、1種以上の追加の微生物からの胞子は、組成物の約0.1~約90%(重量で)を占める。ある実施形態によれば、該組成物は、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%(重量で)以上の1種以上の追加の微生物からの微生物胞子〔例えば約10%のバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000、メタリジウム・アニソプリエ(Metarhizium anisopliae)F52、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)ATCC 20851、ペニシリウム・ビライエ(Penicillium bilaiae)RS7B-SD1および/またはトリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G1-3の胞子〕を含む。ある実施形態では、1種以上の追加の微生物からの微生物胞子の量/濃度は、組成物の約1~約25%、約5~約20%、約5~約15%、約5~約10%または約8~約12%(重量で)である。
【0293】
本開示の組成物中の追加の微生物は、栄養細胞および/または休眠胞子を含んでもよいことを理解すべきである。ある実施形態によれば、少なくとも1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、96、97、98、99%以上の追加の微生物が、栄養細胞として本開示の組成物中に存在する。ある実施形態によれば、少なくとも1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、96、97、98、99%以上の追加の微生物が、胞子として本開示の組成物中に存在する。
【0294】
本開示の組成物は、任意の好適なタイプの組成物として、例えば限定されないが、葉面接種剤、種子紛衣および土壌接種剤として配合されうる。
【0295】
ある実施形態では、本開示の組成物は、非晶質固体として配合される。
ある実施形態では、本開示の組成物は非晶質液体として配合される。
ある実施形態では、本開示の組成物は湿潤性粉末として配合される。
【0296】
ある実施形態では、本開示の組成物は、粉末または顆粒を生成するためにその後乾燥
される液体組成物として配合される。例えば、ある実施形態では、本開示の液体組成物は、粉末/顆粒を生成するためにドラム乾燥、蒸発乾燥、流動床乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥、噴霧-凍結乾燥、トレー乾燥および/または真空乾燥される。そのような粉末/顆粒は、限定されないが、例えば軟凝集(flocculation)、造粒、および粉砕をはじめとする任意の好適な方法を使って加工され、所望の粒径または物理形態を獲得することができる。所与の状況に適切である乾燥粉末/顆粒を加工する正確な方法とパラメータは、組成物が施用されることになる原料の所望の粒径、種類、サイズおよび体積、組成物中の微生物の種類、組成物中の微生物の数、組成物中の微生物の安定性、並びに貯蔵条件(例えば温度、相対湿度、期間)などの要因により影響され得る。当業者は、日常実験を使っていかにして適当な方法およびパラメータを選択するかを理解できるだろう。
【0297】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は、凍結保存(冷凍保存)のために凍結される。例えば、ある実施形態では、本開示の液体組成物は、急速冷凍され、凍結保存設備/施設において貯蔵される。所与の状況に適切である本開示の組成物を凍結および保存する正確な方法は、組成物中の微生物の種類、組成物中の微生物の数、組成物中の微生物の安定性並びに貯蔵条件(例えば温度、相対湿度、期間)などの要因により影響を受けるだろう。当業者は、日常実験を使っていかにして適切な方法とパラメータを選択するかを知っているだろう。
【0298】
本開示の組成物は、水性または非水性組成物として配合され得る。ある実施形態では、本開示の組成物は水を全く含まない。ある実施形態では、本開示の組成物は微量の水を含む。ある実施形態では、本開示の組成物は、組成物の総重量に基づく重量で、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75または5%未満の水を含む。
【0299】
幾つかの実施形態では、本開示の組成物は約4.5~約9.5のpHを有するように配合される。ある実施形態では、本開示の組成物は約6~約7.5のpHを有する。ある実施形態では、本開示の組成物は約5、5.5、6、6.5、7、7.5、8または8.5のpHを有する。
【0300】
上述したように、本開示の組成物は、様々な担体、安定化剤、栄養素、殺有害生物剤(農薬)、植物シグナル分子、分散剤等を含むことができる。組成物中に含めるべき成分および各成分を組成物中に配合する順序は、組成物の貯蔵、分配および/または施用の間の本開示の菌株の分散性、安定性および/または生存率を維持するかまたは向上させるように選択または設計することが可能である。
【0301】
本開示の組成物は非天然(天然に存在しない)組成物であることを理解すべきである。ある実施形態によれば、組成物は1種以上の非天然成分を含む。ある実施形態によれば、組成物は天然成分の非天然組合せを含む。
【0302】
本開示は、2以上の容器を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成るキットに及び、その容器の各々が本開示の組成物の1種以上の構成成分を含む。例えば、本開示の1種以上の菌株と農学的に許容される担体とを、長期保存用の個別の容器に収容し、次いでその組成物を植物または植物繁殖材料に施用する前に一緒にすることができる。オプションの構成要素、例えば安定化化合物、農薬(殺有害生物剤)および植物シグナル分子を、前記2つの容器のうちのいずれか一方に添加するか、または長期保存用の1つ以上の個別容器に収容することができる。幾つかの実施形態では、キットは更に1種以上の脱酸素剤、例えば活性炭、アスコルビン酸、鉄紛、炭酸第一鉄とハロゲン化金属触媒の混合物、塩化ナトリウムおよび/または炭酸水素ナトリウムを更に含む。
【0303】
前記容器は、限定されないが、容器が密封されると、コーティング処理された植物繁殖材料と接触する光、水分および/または酸素の量を減少させる材料をはじめとする、任意の適当な材料を含み得る。ある実施形態では、該容器は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70または75%の光透過性を有する材料を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。幾つかの実施形態では、容器は、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475または500 cm3/m2・日(ASTM D3985に従って測定したとき)の酸素透過率を有する材料を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。
【0304】
幾つかの実施形態では、該容器は、密封された場合に前記コーティング処理された植物繁殖材料に到達する周囲光の量を、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる。
【0305】
幾つかの実施形態では、該容器は、密封された場合に前記被覆された植物繁殖材料に到達する周囲水分の量を、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる。
【0306】
幾つかの実施形態では、該容器は、密封された場合に前記被覆された植物繁殖材料に到達する周囲酸素の量を、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる。
【0307】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、限定されないが、列条作物(row crop)および植物をはじめとする任意の植物種に施用することができる。ヒユ科(Amaranthaceae)のもの(例えばフダンソウ、ホウレンソウ、テンサイ、もしくはキヌア);キク科(Asteraceae)のもの(例えばチョウセンアザミ、アスター、カモミール、チコリ、キク、ダリア、デイジー、エキナセア、アキノキリンソウ、グアユールゴム、レタス、マリーゴールド、ベニバナ、ヒマワリ、ヒャクニチソウ);アブラナ科(Brassicaceae)のもの(例えばルッコラ、ブロッコリー、チンゲン菜、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、キャノーラ、コラードの若葉、ダイコン、ガーデンクレス、セイヨウワサビ、ケール、カラシナ、ラディッシュ、ナタネ、ルタバガ、カブ、ワサビ、クレソン、もしくはシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana));ウリ科(Cucurbitaceae)のもの(例えばマスクメロン、キュウリ、ハネージュメロン、メロン、パンプキン、カボチャ(例えば、ドングリカボチャ、ニホンカボチャ、夏カボチャ)、スイカ、ズッキーニ);マメ科(Fabaceae)のもの(例えばアルファルファ、インゲンマメ、イナゴマメ、クローバー、グアー、レンズマメ、メスキート、エンドウマメ、落花生、ダイズ、タマリンド、トラガカント、ソラマメ);アオイ科(Malvaceae)のもの(例えばカカオ、ワタ、ドリアン、ハイビスカス、ケナフ、コラノキ、オクラ);イネ科(Poaceae)のもの〔例えば竹、オオムギ、トウモロコシ、フォニオ(fonio)、芝(例えば、バヒアグラス、ギョウギシバ、ブルーグラス、バッファログラス(ヤギュウシバ)、ムカデシバ、ウシノケグサ属(Fescue)もしくはシバ属(Zoysia))、キビ、オーツ麦、観賞用イネ科植物、コメ、ライ麦、ソルガム、サトウキビ、ライ小麦、または小麦〕;タデ科(Polygonaceae)のもの(例えばソバ);バラ科(Rosaceae)のもの(例えばアーモンド、リンゴ、アンズ、ブラックベリー、ブルーベリー、サクランボ、モモ、プラム、マルメロ、ラズベリー、バラ、イチゴ);ナス科(Solanaceae)のもの(例えばピーマン、唐辛子、ナス、ペチュニア、ジャガイモ、タバコ、トマト);またはブドウ科(Vitaceae)のもの(例えばブドウから選択された、1種以上の植物の処理のために配合される。幾つかの実施形態では、本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、および接種組成物は、前記菌株とは天然に関連がない1種以上の植物(例えば、該菌株を単離した地理的な場所には天然に存在しない1種以上の植物)の処理のために配合することができる。幾つかの実施形態では、本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、1種以上の殺ダニ剤-、殺真菌剤-、殺腹足類-、除草剤-、殺虫剤-、殺線虫剤-、殺鼠剤-および/または殺ウイルス剤-耐性植物〔例えば、アセトラクテート合成酵素阻害剤(例えば、イミダゾリノン、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン、スルホニル尿素、トリアゾロピリミジン)、ビアラホス、グルホシネート、グリフォセート、ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ阻害剤および/またはホスフィノスリシン〕に耐性のある1種以上の植物の処理のために配合される。本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、および接種組成物の非限定例としては、BOLLGARD II(登録商標)、DROUGHTGARD(登録商標)、GENUITY(登録商標)、RIB COMPLETE(登録商標)、ROUNDUP READY(登録商標)、ROUNDUP READY 2 YIELD(登録商標)、ROUNDUP READY 2 EXTENDTM(商標)、SMARTSTAX(登録商標)、VT DOUBLE PRO(登録商標)、VT TRIPLE PRO(登録商標)、YIELDGARD(登録商標)、YIELDGARD VT ROOTWORM/RR2(登録商標)、YIELDGARD VT TRIPLE(登録商標)および/またはXTENDFLEXTM(商標)の商品名のもとに販売されている植物が挙げられる。
【0308】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、および接種組成物は、ACCELERON(登録商標)、ACTINOVATE(登録商標)、CELL-TECH(登録商標)、JUMPSTART(登録商標)、MET52(登録商標)、NEMASTRIKETM(商標)、NITRAGIN(登録商標)、OPTIMIZE(登録商標)、QUICKROOTS(登録商標)、TAGTEAM(登録商標)および/またはTORQUE(登録商標)の製品中に有益に組み込むことができる。本開示の菌株は、AVAIL(登録商標)、BAR MAX NORTE、BAR MAX SUR、BIOBOOST(登録商標)、BIOPOWER、BIOSINC(登録商標)、COMO PLATINUM、CROP+(登録商標)、DEFENDR(商標)、DIAMONBRAND(登録商標)、DYNA-START(商標)、EXCALIBRE-SA(商標)、EXCEED(登録商標)、EXCELLORATE(商標)、FIRST UP(登録商標)、FLEXCONNECT(商標)、FORZA(商標)、FUNGI-PHITE(登録商標)、GRAPH-EX(登録商標)、GRAPH-EX SA(登録商標)、GUARD・N(登録商標)、HEADSUP(登録商標)、ILEVO(登録商標)、INTRACEPT(商標)、LAUNCHER(商標)、LEGACY(商標)、MARAUDER(登録商標)、MASTERFIX L PREMIER、MAXIMIZE(商標)、MEGAPACK(商標)、MICROAZ-IF LIQUID(商標)、MICROAZ-ST DRY(商標)、MICROSTAR(登録商標)、MICROSYNC(商標)、MORE THAN MANURE(登録商標)、NATURALL(商標)、N-CHARGE(登録商標)、N-DURE(商標)、N-FORCE、N-TAKE(商標)、NODULATOR(登録商標)、NUE CHARGE G(商標)、NUTRI-GROW(登録商標)、NUTRIPACTION(登録商標)、NUTRI-PHITE(登録商標)、NUTRISPHERE-N(登録商標)、OBVIUS(登録商標)、PBX、PONCHO(登録商標)、PREMAX(登録商標)、PREMAXR(登録商標)、PRE-VAIL(商標)、PRESIDE CL(登録商標)、PRESIDE ULTRA(登録商標)、PRIMACY ALPHA(登録商標)、PRIMO、PROSURGE(商標)、PULSERHIZO(登録商標)、RECOVER(登録商標)、SABREX(登録商標)、RILEGUM(登録商標)、RIZOFOS(登録商標)、RIZOLIQ(登録商標)、SAFE ZONE(商標)、SEED+(商標)、SIGNUM(登録商標)、SIMBIOSE(登録商標)、SOYRHIZO(登録商標)、SOYSUPERB(登録商標)、STAMINA(登録商標)、STATUS(登録商標)、STERICS(登録商標)、STIMUCONTROL(登録商標)、SYSTIVA(登録商標)、TAKE OFF(登録商標)、TAKE OFF ST(登録商標)、TERRAMAX DRY(商標)、TERRAMAX LIQUID-IF、TRIDENT(商標)、TUXEDO(登録商標)、VAULT(登録商標)、VERTEX-IF、VIGOR(登録商標)、VIGOR SEED、VOTIVO(登録商標)、WUXAL TERIOS および XITEBIO(登録商標) YIELD+ 製品中に有益に組み込むことができる。
【0309】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植物の任意部位/部分に施用することができる。幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株(または本開示の接種組成物)は、植物繁殖材料(例えば挿し木、根茎、種子および塊茎)に施用される。幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植物の根に施用される。幾つかの実施形態では、本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植物の茎葉に施用される。幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植物の根と茎葉の両方に施用される。幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植物繁殖材料におよび前記植物繁殖材料から生育する植物に施用される。
【0310】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、限定されないが、土壌をはじめとする任意の植物生長培地に施用することができる。
【0311】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、限定されないが、種子上への散布、畝間散布および葉面散布をはじめとする任意の適切な方法で、植物、植物部位および/または植物生長培地に施用することができる。
【0312】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、限定されないが、コーティング、滴下、紛衣、封入、浸水、噴霧および浸漬をはじめとする、任意の適切な方法で、施用することができる。原料および接種組成物の既定のバッチサイズがミキサーに送達されるバッチ方式を使用することができる。接種組成物を規定の速度で原料の連続流に投下するように調整される連続処理方式を使用することもできる。
【0313】
ある実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液および/または接種組成物は、植物繁殖材料(例えば種子)に直接散布される。ある実施形態によれば、植物繁殖材料は、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液および/または接種組成物を含む組成物中に、少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.25、1.5、1.75、2、3、4、5、6、9、12、15、18、21、24、36、48時間浸漬される。ある実施形態によれば、植物繁殖材料は、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液および/または接種組成物で、コーティング処理される。植物繁殖材料は、1以上の追加の層(例えば、本開示の菌株の安定性および/または生存率を向上させる働きをする1以上の保護層、および/または、同じ層の中に含められると本開示の菌株の安定性および/または生存率を減少させ得る物質を含む1以上の隔離層)でコーティング処理されてもよい。ある実施形態では、コーティング剤は、本開示の接種組成物と乾燥粉末とを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。
【0314】
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、直接植物生長培地に施用される(例えば土壌)。幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植物繁殖材料の近くに施用される(例えば種子)。
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植物の根域に施用される。ある実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、点滴かんがい方式(drip irrigation system)を使って施用される。
【0315】
ある実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植物に直接散布される。ある実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、処理すべき植物上に噴霧および/または散水される。
【0316】
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、凍結-噴霧-または噴霧-凍結-乾燥され、次いで植物/植物部位に施用される。例えば、幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株と1種以上の安定化成分(例えば約15~約20のDEVを有する1種以上のマルトデキストリン)とを含む接種組成物は、凍結-噴霧-または噴霧-凍結-乾燥され、乾燥粉末〔例えばステアリン酸カルシウム、アタパルジャイト粘土、モンモリロナイト粘土、グラファイト、ステアリン酸マグネシウム、シリカ(例えばヒュームドシリカ、疎水性コーティングされたシリカおよび/または沈降シリカ)および/またはタルク〕と混合され、次いで1種以上の接着剤(例えば1種以上のマルトデキストリン、1種以上の単糖、二糖もしくはオリゴ糖、1種以上のペプトンなどを含む接種剤配合物)、1種以上の農薬および/または1種以上の植物シグナル分子(例えば1種以上のLCO)で前処理されている種子上にコーティングされる。
【0317】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、任意の適当な量および/または濃度で植物、植物部位および/または植物生長培地に施用することができる。
【0318】
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株は、植物繁殖材料1キログラムあたり約1×101 ~約1×1020 cfuの割合で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株は、植物繁殖材料が、該植物繁殖材料1キログラムあたり約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013 、1×1014 、1×1015 cfuで確実にコーティングされるのに十分な量で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株は、平均約/少なくとも1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuが確実に各々の種子に散布されるのに十分な量で施用される。
【0319】
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株は、植物1体あたり約1×101 ~約1×1020 cfuの割合で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株は、各植物が確実に約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013 、1×1014 、1×1015 cfuで処理されるのに十分な量で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株は、平均約/少なくとも1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuが確実に各植物に施用されるのに十分な量で施用される。
【0320】
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株は、処理作物1エーカー(約4047 m2)あたり約1×101~約1×1020 cfuの割合で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株は、各1エーカーの処理作物が確実に約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuで処理されるのに十分な量で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株は、平均約/少なくとも1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuが確実に各1エーカーの処理作物に施用されるのに十分な量で施用される。
【0321】
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株は、植物生長培地1エーカーあたり約1×101 ~約1×1020 cfuの割合で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株は、各1エーカーの植物生長培地が確実に約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013 、1×1014 、1×1015 cfuで処理されるのに十分な量で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株は、平均約/少なくとも1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuが確実に各1エーカーの植物生長培地に施用されるのに十分な量で施用される。
【0322】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、植物繁殖材料1キログラムあたり約0.05~約100ミリリットルおよび/またはグラムの割合で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物または接種組成物は、植物繁殖材料1キログラムあたり約/少なくとも0.05、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.375、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、20、30、40、50、60、70、80、90 または100ミリリットルおよび/またはグラムの量でコーティングされるのを確実にするのに十分な量で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物または接種組成物は、平均約/少なくとも0.05、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.375、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75 または5ミリリットル/グラムが各種子に施用されるのを確実にするのに十分な量で使用される。
【0323】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、植物あたり約0.5~約100ミリリットルおよび/またはグラムの割合で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物または接種組成物は、各植物が確実に約/少なくとも0.05、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.375、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、20、30、40、50、60、70、80、90 または100ミリリットルおよび/またはグラムで処理されるに十分な量で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物または接種組成物は、平均約/少なくとも0.05、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.375、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75 または5ミリリットル/グラムが各植物に施用されるのを確実にするのに十分な量で使用される。
【0324】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、処理作物1エーカーあたり約0.05~約100ミリリットルおよび/またはグラムの割合で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物または接種組成物は、各1エーカーの処理作物が約/少なくとも0.05、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.375、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、20、30、40、50、60、70、80、90 または100ミリリットルおよび/またはグラムの量で確実にコーティングされるに十分な量で使用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物または接種組成物は、平均約/少なくとも0.05、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.375、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75 または5ミリリットル/グラムが各1エーカーの処理作物に施用される。
【0325】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、植物生長培地1エーカーあたり約0.05~約100ミリリットルおよび/またはグラムの割合で施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物または接種組成物は、各1エーカーの植物生長培地が約/少なくとも0.05、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.375、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、20、30、40、50、60、70、80、90 または100ミリリットルおよび/またはグラムの量で確実にコーティングされるに十分な量で使用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物、無細胞濾液、細胞抽出物または接種組成物は、平均約/少なくとも0.05、0.1、0.125、0.15、0.175、0.2、0.225、0.25、0.275、0.3、0.325、0.35、0.375、0.4、0.425、0.45、0.475、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75 または5ミリリットル/グラムが各1エーカーの植物生長培地に施用される。
【0326】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物/接種組成物は、植物繁殖材料が1キログラムあたり約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのエルウィニア属(例えばE. billigiae NRRL B-67766)で確実にコーティングされるに十分な量で使用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物/接種組成物は、平均約/少なくとも約1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのエルウィニア属(例えばE. billigiae NRRL B-67766)が確実に各種子に施用されるに十分な量で使用される。
【0327】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物/接種組成物は、各植物が約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのエルウィニア属(例えばE. billigiae NRRL B-67766)で確実に処理されるに十分な量で使用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物/接種組成物は、平均約/少なくとも約1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのエルウィニア(例えばE. billigiae NRRL B-67766)が確実に各植物に施用されるに十分な量で使用される。
【0328】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物/接種組成物は、処理作物1エーカーあたり約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのエルウィニア属(例えばE. billigiae NRRL B-67766)で確実に処理されるに十分な量で使用される。ある実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物/組成物は、平均約/少なくとも1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのエルウィニア属(例えばE. billigiae NRRL B-67766)が各1エーカーの処理作物に確実に施用されるに十分な量で使用される。
【0329】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物/接種組成物は、約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのエルウィニア属(例えばE. billigiae NRRL B-67766)で確実に処理されるに十分な量で使用される。ある実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物/組成物は、平均約/少なくとも1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのエルウィニア(例えばE. billigiae NRRL B-67766)が確実に各1エーカーの植物生長培地に施用されるに十分な量で使用される。
【0330】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物/接種組成物は、植物繁殖材料が1キログラムあたり約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのシュードモナス属(例えばP. ゲサルディ(P. gesseardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769)で確実にコーティングされるに十分な量で使用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物/接種組成物は、平均約/少なくとも約1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのシュードモナス属(例えばP. gessardii NRRL B-67767および/またはP. libanesis NRRL B-67769)が確実に各種子に施用されるに十分な量で使用される。
【0331】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物/接種組成物は、各植物が約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのシュードモナス属(例えばP. ゲサルディ(P. gesseardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769)で確実に処理されるに十分な量で使用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物/接種組成物は、平均約/少なくとも約1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのシュードモナス属(例えばP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769)が確実に各植物に施用されるに十分な量で使用される。
【0332】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物/接種組成物は、各1エーカーの処理作物が約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのシュードモナス属(例えばP. ゲサルディ(P. gesseardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769)で確実にコーティングされるに十分な量で使用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物/接種組成物は、平均約/少なくとも約1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのシュードモナス属(例えばP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769)が確実に各1エーカーの処理作物に施用されるに十分な量で使用される。
【0333】
幾つかの実施形態では、本開示の培養物/接種組成物は、各1エーカーの植物生長培地が約/少なくとも1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのシュードモナス属(例えばP. ゲサルディ(P. gesseardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769)で確実にコーティングされるに十分な量で使用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の培養物/接種組成物は、平均約/少なくとも約1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、1×1015 cfuのシュードモナス属(例えばP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769)が確実に各1エーカーの植物生長培地に施用されるに十分な量で使用される。
【0334】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、例えば限定されないが、発芽時、発芽後、実生発生前、実生発生後、生長期前、生長期中、生長期後、生殖期前、生殖期中、生殖期後、開花前、開花時、開花後、結実前、結実中、結実後、熟成前、熟成中および熟成後、をはじめとする任意の時点で、植物に、植物部位におよび/または植物生長培地に施用することができる。
【0335】
ある実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植え付ける約/少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間前に施用される。
【0336】
ある実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植え付ける時点で植物繁殖材料(例えば種子)に施用される。
【0337】
ある実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植え付け後でかつ発芽前に植物繁殖材料(例えば種子)に施用される。
【0338】
ある実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、発芽後に植物に施用される。
【0339】
ある実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、収穫後に植物または植物部位に施用される(例えば収穫後の貯蔵期間の間の有害生物疫害を防除するために)。
【0340】
本開示は、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物で処理された植物(例えばコーティングされた植物繁殖材料)に、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物で処理された接種組成物で処理された植物部位(例えばコーティングされた植物繁殖材料)に、1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物で処理された植物(例えばコーティングされた植物繁殖材料)から収穫された植物部位に、1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物で処理された植物部位(例えばコーティングされた植物繁殖材料)から生長する植物から収穫された植物部位に、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物で処理された植物部位(例えばコーティング処理された植物繁殖材料)から生長する植物から得られる加工製品に、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物で処理された複数の植物(例えばコーティングされた植物繁殖材料)を含む作物に、本開示の無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物で処理された植物部位(例えばコーティング処理された植物繁殖材料)から生長する複数の植物を含む作物に及ぶ。
【0341】
幾つかの実施形態では、本開示は、植物繁殖材料と該植物繁殖材料の外面の少なくとも一部分を覆うコーティングとを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り、前記コーティングは本開示の1種以上の菌株、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。
【0342】
幾つかの実施形態では、コーティングは、1、2、3、4、5つ以上の層を含み得る。ある実施形態において、コーティングは、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液および/または細胞抽出物を含有する内層と、菌株、培養物、無細胞濾液および/または細胞抽出物を含まないかまたは本質的に含まない1つ以上の外層とを含む。ある実施形態では、コーティングは、本開示の接種組成物である内層と、前記菌株、培養物、無細胞濾液および/または細胞抽出物を含まないこと以外は本開示の接種組成物と同等である外層とを含む。
【0343】
幾つかの実施形態では、コーティングは本開示の培養物/接種組成物と乾燥粉末とを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。乾燥粉末は、任意の適当な量/濃度で施用され得る。所望の効果を引き出すのに十分である量/濃度の絶対値は、該組成物を施用する予定の原料のタイプ、サイズおよび体積、該組成物中の微生物の種類、該組成物中の微生物の安定性、並びに貯蔵条件(例えば温度、相対湿度、期間)などの要因によって影響を受ける場合がある。当業者は、日常的な用量反応試験を用いて、有効な量/濃度をいかにして選択するかを理解できるだろう。適切な量/濃度の選択は、例えば、国際特許公開第WO2017/044473号、同第WO2017/044545号、同第WO2017/116837号、同第WO2017/116846号、同第WO2017/210163号および同第WO2017/210166号パンフレット並びに米国仮特許出願第62/296,798号;同第62/271,857号;同第62/347,773号;同第62/343,217号;同第62/296,784号;同第62/271,873号;同第62/347,785号;同第62/347,794号;および同第62/347,805号明細書中に見ることができる。ある実施形態では、乾燥粉末は、任意の好適な量/濃度で施用され得る。ある実施形態において、乾燥粉末は、植物繁殖材料のキログラムあたり約0.5~約10グラムの乾燥粉末の範囲の量で施用される。例えば、ある実施形態において、種子1キログラムあたり約 0.5、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10グラム(g)以上の乾燥粉末(例えばステアリン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、粉乳、シリカ、大豆レシチンおよび/またはタルクを含む乾燥粉末)が施用される。ある実施形態では、ステアリン酸カルシウム、アタパルジャイト粘土、モンモリロナイト粘土、グラファイト、ステアリン酸マグネシウム、シリカ(ヒュームドシリカ、疎水性コーティングされたシリカ、および/または沈降シリカ)および/またはタルクを含む乾燥粉末が、種子1キログラムあたり約1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75または3グラムの割合で、本開示の接種組成物でコーティングされた種子に施用される。
【0344】
ある実施形態では、コーティングは、植物繁殖材料の外面を完全に被覆する。
【0345】
幾つかの実施形態では、コーティングの平均厚は、少なくとも 1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、4、4.5、5 μm以上である。幾つかの実施形態では、コーティングの平均厚は、約1.5~約3.0μmである。
【0346】
本開示は、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物で処理されている1種以上の植物および/または植物部位と、前記処理された植物および/または植物部位を収容する容器とを含む、本質的にそれから成る、またはそれから成るキットに及ぶ。幾つかの実施形態では、該キットは更に1種以上の脱酸素剤、例えば活性炭、アスコルビン酸、鉄紛、炭酸第一鉄とハロゲン化金属触媒の混合物、塩化ナトリウム、および/または炭酸水素ナトリウムを更に含む。
【0347】
容器は、限定されないが、容器が密閉されるとコーティング済の植物繁殖材料と接触する光、湿気および/または酸素の量を減少させる材料などの任意の好適な材料を含むことができる。ある実施形態において、容器は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70または75%未満の光透過性を有する材料を含むか、それから本質的に成るか、またはそれから成る。ある実施形態において、容器は(ASTM D3985に準拠して測定した際)約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475または500 cm3/m2・日未満の酸素透過率を有する材料を含むか、それから本質的に成るか、またはそれから成る。
【0348】
ある実施形態において、容器は、密閉されると、前記コーティング済の植物繁殖材料に到達する周囲光の量を約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる。
【0349】
ある実施形態において、容器は、密閉されると、前記コーティング済の植物繁殖材料に到達する環境湿度(水分)の量を約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる。
【0350】
ある実施形態において、容器は、密閉されると、前記コーティング済の植物繁殖材料に到達する周囲酸素の量を約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる。
【0351】
ある実施形態において、本開示のキットは、1、2、3、4、5つ以上の追加の容器を含む。この追加の容器は、限定されないが、農学的に有益な微生物、生物刺激剤、乾燥剤、栄養素、酸化制御成分および農薬をはじめとする、任意の好適な成分または組成物を含むことができる。追加の容器に含まれ得る農学的に有益な微生物、生物刺激剤、乾燥剤、栄養素、酸化制御成分および農薬の例は、上記に記載されている。
【0352】
本開示は、食物成分および微生物成分を含むか、それから本質的に成るか、またはそれから成る動物飼料組成物であって、前記微生物成分が本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物を含むか、それから本質的になるか、またはそれから成る、動物飼料組成物も提供する。
【0353】
本開示の動物飼料組成物は、限定されないが、飼料(例えば、穀物、干し草、マメ科植物、サイレージおよび/または麦わら)および茎葉飼料(forage)(例えば、イネ科植物)をはじめとする任意の好適な食物成分を含み得る。
【0354】
本開示の動物飼料組成物は、限定されないが、家畜、動物園の動物、実験動物および/またはコンパニオンアニマル(ペット)をはじめとする任意の好適な動物に供給することができる。ある実施形態では、動物飼料組成物は、鳥類(例えば、ニワトリ、カモ、ウズラおよび/またはシチメンチョウ)、ウシ科動物(例えば、レイヨウ、バイソン、ウシ、ガゼル、ヤギ、インパラ、雄牛、ヒツジおよび/またはワイルドビースト)、イヌ科動物、シカ科動物(例えば、カリブー、シカ、エルクおよび/またはムース)、ウマ科動物(例えば、ロバ、ウマおよび/またはシマウマ)、ネコ科動物、魚類、ブタ、ウサギ、げっ歯類(例えば、モルモット、ハムスター、マウスおよび/またはラット)などの食糧ニーズを満たすために配合される。
【0355】
本開示は、本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物の方法および使用に及ぶ。
【0356】
ある実施形態では、本開示の方法および使用は、植物または植物部位(例えば植物繁殖材料)に本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物を施用することを含むか、それから本質的に成るか、またはそれら成る。本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植物の任意種類に、植物の任意部位/部分に、任意の適切な方法で、任意の適切な量/濃度で、そして任意の適切な時点で、施用することができる。
【0357】
ある実施形態では、本開示の方法は、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物を、植物生長培地に施用することを含むか、それから本質的に成るか、またはそれから成る。本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、任意の植物生長培地に、任意の適切な方法で、任意の適切な量/濃度で、そして任意の適切な時点で、施用することができる。
【0358】
ある実施形態では、本開示の方法および使用は、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物で予め処理されている植物または植物部分(例えば植物繁殖材料)を、植物生長培地(例えば土壌)に導入することを含むか、それから本質的に成るか、またはそれから成る。そのような方法は、1種以上の栄養素(例えば窒素および/またはリン)を植物生長培地に導入することを更に含むか、それから本質的に成るか、またはそれから成る。任意の適切な栄養素を生長培地に添加することができ、栄養素としては、限定されないが、リン鉱石(rock phoshate)、リン酸一アンモニウム、リン酸二アンモニウム、リン酸一カルシウム、過リン酸塩、重過リン酸塩、ポリリン酸アンモニウム、1種以上のリン原料を含む肥料、およびその組合せが挙げられる。
【0359】
ある実施形態では、本開示の方法は、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物で予め処理されている植物繁殖材料から植物を生育させることを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。
【0360】
本開示の株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、限定されないが、穀物および疑似穀物、例えば大麦、ソバ、トウモロコシ、きび、オーツ麦、キヌア、コメ、ライ麦、ソルガム(モロコシ)および小麦、並びにマメ科植物、例えばアルファルファ、マメ類、イナゴマメ、ハギ、グアー、レンチマメ、メスキート、エンドウマメ、落花生、大豆、タマリンド、トラガカントおよびベッチをはじめとする様々な植物の生長および/または収穫量を保護および向上させるために使用することができる。
【0361】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、多数の植物有害生物、限定されないが、真菌および真菌様生物〔例えば、子嚢菌門(Ascomycetes)、担子菌門(Basidiomycetes)、ツボカビ門(Chytridiomycetes)、不完全菌類(Deuteromycetes)、卵菌類(Peronosporomycetes)(同義語、Oomycetes)、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)および接合菌門(Zygomycetes)の鋼からの土壌真菌〕による感染/蔓延を予防および/または処置するために使用することができる。幾つかの実施形態では、本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、アルブゴ属(Albugo)(例えば、A. カンジダ(A. candida))、アルテルナリア属(Alternaria)(例えば、A. アルテルナータ(A. alternata)、A. ソラニ(A. solani))、アファノマイセス属(Aphanomyces)、アルミラリア属(Armillaria)、アスコマイコタ属(Ascomycota)、アスペルギルス属(Aspergillus)(例えば、A. カンジヅス(A. candidus)、A. クラバツス(A. clavatus)、A. フラバス(A. flavus)、A. フミガーツス(A. fumigatus)、A. パラシチクス(A. parasiticus)、A. レストリクツス(A. restrictus)、A. ソイエ(A. sojae;ショウユコウジカビ)、A. ソラニ(A. solani)、バイポラリス属(Bipolaris)、ブルメリア属(Blumeria)(例えば、B. グラミニス(B. graminis))、ボエレミア属(Boeremia)、ボトリチス属(Botrytis)(例えば、B. シネレア(B. cinerea;灰色かび病菌))、カロネクトリア属(Calonectria)、セラトシスチス(Ceratocystis)、セルコスポラ属(Cercospora)(例えばC. ソイナ(C. sojina)、C. ゼアエ-メイディス(C. zeae-maydis))、チャエトミウム属(Chaetomium)、クラドスポリウム属(Cladosporum)(例えば、C. クラドスポリオイデス(C. cladosporioides))、クラビセプス属(Claviceps)(例えばC. プルプレア(C. purpurea))、コレトトリカム属(Colletotrichum)(炭疽病菌)(例えば、C. アクタツム(C. acutatum)、C. ボニネンス(C. boninense)、C. カプシシ(C. capsici)、C. カウダツム(C. caudatum)、C. コッコデス(C. coccodes)、C. クラシペス(C. crassipes)、C. デマチウム(C. dematium)、C. デストラクティブム(C. destructivum)、C. フラガリエ(C. fragariae)、C. グロエオスポリオイデス(C. gloeosporioides)、C. グラミニコラ(C. graminicola)、C. ケハウィー(C. kehawae)、C. リンデムチアヌム(C. lindemithianum)、C. ムサエ(C. musae)、C. オービクラレ(C. orbiculare)、C. スピナセアエ(C. spinaceae)、C. サブリネオルム(C. sublineolum)、C. トリフォリ(C. trifolii)、C. トランカツム(C. truncatum))、コニエラ属(Coniella)、コニオフォラ属(Coniophora)、クリフォネクトリア属(Cryphonectria)、キュルブラリア属(Curvularia)、ジプロカルポン属(Diplocarpon)、エクスセロヒルム属(Exserohilum)(例えば、E. ツルシカム(E. turcicum)、フィブロポリア属(Fibroporia)、フザリウム属(Fusarium)(例えば、F. グラミネアルム(F. graminearum)、F. モニリホルメ(F. moniliforme)、F. オキシスポラム(F. oxysporum)(萎凋病原菌)、F. ロゼウム(F. roseum)、F. トリシンクツム(F. tricinctum)、F. ビルグリフォルメ(F. virguliforme))、ガウマンオムセス属(Gaummannomuces)、グロエオスポリウム属(Gloeosporium)、ギグナルディア属(Guignardia)、ヘルミントスポリウム属(Helminthosporium)、マグナポルテ属(Magnaporthe)(例えば、M. グリセア(M. grisea)(メヒシバいもち病菌)、M. オリゼ(M. oryzae)(イネいもち病菌))、メランプソラ属(Melamspora)(例えば、M. リニ(M. lini))、ミクロドキウム属(Microdochium)(例えばM. ニバレ(M. nivale))、モニリニア属(Monilinia)、ミコスフェレラ属(Mycoshaerella)(例えば、M. グラミニコラ(M. graminicola))、ネマトスポラ属(Nematospora)、ネオファブラエア属(Neofabraea)、ネオフジコッカム属(Neofusicoccum)、ペニシリウム属(Penicillium)(例えば、P. ルグロスム(P. rugulosum)、P. ベルコスム(P. verrucosum))、ペロノスポラセア属(Peronosporaceae)、ファコプソラ属(Phakopsora)(例えば、P. パキリジ(P. pachyrhizi)(ダイズさび病菌))、フォマ属(Phoma)、ホモプシス属(Phomopsis)、フィゾデルマ属(Physoderma)、フィトフトラ属(Phytophthora)(疫病菌)(例えばP. インフェスタンス(P. infestans))、フィトミクセア属(Phytomyxea)、フィトプラスマ属(Phytoplasma)、ピリジウム属(Pilidium)、プラスモジオフォラ属(Plasmodiophora)、プラスモスポラ属(Plasmospora)(例えばP. ヴィトコラ)、プレイオカエタ属(Pleiochaeta)、プレノドムス属(Plenodomus)、ポリア属(Poria)、プロトステギア属(Protostegia)、シュードペルソノスポラ属(Pseudopersonospora)(例えばP. キュベンシス(C. cubensis))、シュードピリクラリア属(Pseudopyricularia)、プッチニア属(Puccinia)(さび病菌)(例えば、P. グラミニス(P. graminis)、P. ストリイフォルミス(P. striiformis)、P. トリチシ(P. tritici)、P. トリチシナ(P. triticina))、プシビニア属(Pucivinia)(例えば、P. グラミニスチセ(P. graministice))、ピレノフォラ属(Pyrenophora)、ピチウム属(Pythium)(クサレカビ属)、リゾクトニア属(Rhizoctonia)(例えば、R. ソラニ(R. solani)(葉枯病、立枯病病原菌))、リゾプス属(Rhizopus)、サッカラータ属(Saccharata)、スクレロチニア属(Sclerotinia)(例えばS. スクレロチオルム(S. sclerotiorum))、スクレロチウム属(Sclerotium)、スコプラリオプシス属(Scopulariopsis)、セプトリア属(Septoria)(例えばS. トリチシ(S. tritici))、セレロチニア属(Selerotinia)、セルプラ属(Serpula)、セトスフェリア属(Setosphaeria)(例えばS. ツルシカム(S. turcicum))、スピロプラスマ属(Spiroplasma)、スポンゴスポラ属(Spongospora)、ステノカルペラ属(Stenocarpella)、シンキトリウム属(Synchytrium)、タフリナ属(Taphyrina)、チエラビオプシス属(Thielaviopsis)、チロストロマ属(Thyrostroma)、ウスチラゴ属(Ustilago)(例えばU. マイディス(U. maydis)(トウモロコシ黒穂病病原菌))、ベンチュリア属(Venturia)(黒星病菌)、ベルチシリウム属(Verticillium)(萎凋病菌)、ウィルソノマイセス属(Wilsonomyces)またはザイモセプトリア属(Zymoseptoria)のうちの1種以上の菌株を殺傷し、その生育を抑制し、そして/またはその生殖/繁殖を抑制するのに効果的である。本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物で処置することができる真菌および真菌様生物の追加の例は、Bradley, Managing Diseases, in Illinois Agronomy Handbook (2008)に見ることができる。
【0362】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物を予防および/または治療に使用することができる植物の病徴/病害の非限定例としては、炭疽病、リンゴ黒星病、細菌性潰瘍病(キャンカー)、黒結節病(black knot)、胴枯病(例えば、クリ胴枯病、早枯病、焼枯病、葉枯病、ジャガイモ葉枯病、小麦葉枯れ病)、花尻腐れ病、尻腐れ病、黒根腐れ、黒斑病、斑点病、褐色斑点病、褐色腐敗病、潰瘍病、根こぶ病、綿状腐敗病、立枯れ病、腐敗病、ドル斑病、オランダニレ病、こぶ病、葉すす病、縮葉病、葉斑点病(例えば、葉の眼紋病(frog eye leaf spot)、灰斑病)、うどん粉病(例えばべと病、うどんこ病)、カビ(例えば、白カビ)、モザイクウイルス、紅色根腐れ病、しおれ(例えば、クレマチス萎凋病、フザリウム萎凋病、バーチシリウム萎凋病)、黒星病、赤星病、リゾクトニア菌病(黒変病)、イネのいもち病、根腐れ病、さび病(例えばアジア系大豆のさび病)、赤かび病、軟腐病、菌核病、黒穂病、茎腐敗病、サドンデス症候群、こぶ(例えば、こぶ病、ジャガイモこぶ病)、湿腐朽病、白腐れ病、白紋羽病(白絹病)、および黄斑病が挙げられる。
【0363】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、様々な生育条件下で植物の生長/収穫量を保護および向上させるために使用することができ、そのような生育条件としては、限定されないが、栄養不足(例えば、カルシウム、鉄、マンガン、マグネシウム、窒素、リン、カリウムおよび/または硫黄の欠乏)、極端な湿度、極端なpH、極端な温度(例えば、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74または75℃未満の日中平均気温、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100℃またはそれ以上を超える日中平均気温、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69または70℃未満の夜間平均気温、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85℃またはそれ以上を越える夜間平均気温など)および干ばつ条件(例えば、生育期間の間の季節降雨量が5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15インチ未満)が挙げられる。種/品種が異なれば選好および要件が異なり得るため、栄養不足、極端な温度、干ばつ状態などを構成するもののいかなる決定でも、生育させる予定の植物の種/品種を考慮しなければならないことを理解されたい。
【0364】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種組成物は、様々な地理的地域において植物の生長および/または収穫量を保護および向上させるために使用することができ、そのような地理的地域としては、限定されないが、アフガニスタン、アルゼンチン、オーストラリア、バングラデシュ、ボリビア、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、エクアドル、エジプト、エチオピア、ヨーロッパ(例えばオーストリア、ベルギー、ブルガリア、チェコ共和国、デンマーク、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、リトアニア、オランダ、ポーランド、ルーマニア、スペイン、スウェーデンおよび/または英国の農業地域)、インド、インドネシア、イラン、イラク、日本、カザフスタン、ケニア、マラウイ、メキシコ、モロッコ、ナイジェリア、パキスタン、パラグアイ、ペルー、フィリピン、ロシア、南アフリカ、台湾、タンザニア、タイ、トルコ、ウクライナ、米国(例えば、アーカンソー州、コロラド州、アイダホ州、イリノイ州、インディアナ州、アイオワ州、カンザス州、ケンタッキー州、ミシガン州、ミネソタ州、ミシシッピ州、ミズーリ州、モンタナ州、ネブラスカ州、ノースダコタ州、オハイオ州、オクラホマ州、サウスダコタ州、テキサス州および/またはウィスコンシン州の農業地域)、ウズベキスタン、ベネズエラ、ベトナム、ザンビアおよび/またはジンバブエの農業地域が挙げられる。いくつかの実施形態では、本開示の1種以上の株(または本開示の接種物組成物)を使用して、複数の農業地域(例えば、イリノイ州、アイオワ州、ミネソタ州南部およびネブラスカ州東部の農業地域)を含む地理的地域における植物の生長および/または収穫量を向上させる。そのような地理的地域の例としては、限定されないが、アイオワ州(例えば、アイオワ州北部)、ミシガン州、ミネソタ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州および/またはウィスコンシン州の農業地域を含む北部トウモロコシ地域;イリノイ州(例えば、イリノイ州北部および/または中央部)、インディアナ州(例えば、インディアナ州北部)、アイオワ州(例えば、アイオワ州南部)、カンザス州(例えば、カンザス州北部)、ミズーリ州(例えば、ミズーリ州北部)、ネブラスカ州(例えば、ネブラスカ北部および/または南部)および/またはオハイオ州を含む中央トウモロコシ領域;アラバマ州(例えば、アラバマ州北部および/または南部)、アーカンソー州、ジョージア州(例えば、ジョージア州北部および/または南部)、イリノイ州(例えば、イリノイ州南部)、インディアナ州(例えば、インディアナ州南部)、カンザス州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、メリーランド州、ミズーリ州(例えば、ミズーリ州中央部および/または南部)、ミシシッピ州(例えば、ミシシッピ州北部および/または南部)、ネブラスカ州(例えば、ネブラスカ州南部)、ノースカロライナ州、オクラホマ州、サウスカロライナ州、テネシー州、テキサス州および/またはバージニア州の農業地域を含む南部トウモロコシ領域;ミネソタ州、モンタナ州(例、モンタナ州東部)、ネブラスカ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州および/またはワイオミング州(例えば、ワイオミング州東部)の農業地域を含む北部小麦地域;アイダホ州、オレゴン州および/またはワシントン州の農業地域を含む北部小麦地域;コロラド州、ネブラスカ州、サウスダコタ州および/またはワイオミング州(例えば、ワイオミング州東部)の農業地域を含む中央小麦地域;イリノイ州、インディアナ州、アイオワ州、ミズーリ州および/またはオハイオ州の農業地域を含む中央小麦地域;カンザス州、オクラホマ州および/またはテキサス州の農業地域を含む中央小麦地域;並びにオクラホマ州および/またはテキサス州の農業地域を含む南部小麦地域が挙げられる。
【0365】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種物組成物を使用して、無数の植物有害生物を殺傷し、生育を抑制し、そして/または繁殖/増殖を抑制することができる。いくつかの実施形態において、植物もしくは植物部分(例えば、植物繁殖材料)または植物生長培地(例えば、土壌)への本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物の施用は、前記植物、植物部位または植物生長培地上/中に存在する1種以上の有害生物の約/少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上を殺傷するのに有効である。例えば、ある実施形態では、植物(例えば穀物または疑似穀物、例えば大麦、ソバ、トウモロコシ、オーツ麦、キヌア、コメ、モロコシまたは小麦)へのE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769またはそれから得られる無細胞濾液もしくは細胞抽出物)の施用は、前記植物の表面上の植物病原菌(例えば植物病原性ザイモセプトリア菌(Zymoseptoria))の約/少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上を殺傷するのに効果的である。
【0366】
ある実施形態では、植物もしくは植物部位(例えば植物繁殖材料)または植物生長培地(例えば土壌)への本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種物組成物本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物の施用は、対照の植物、植物部位または植物生長培地(例えば未処理の対照植物および/または別の微生物株で処理した植物)上の前記有害生物の生育に比較して、前記植物、植物部位または植物生長培地上/中に存在する1種以上の有害生物の増殖を約/少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上抑制するのに有効である。例えば、ある実施形態では、植物(例えば穀物または疑似穀物、例えば大麦、ソバ、トウモロコシ、オーツ麦、キヌア、コメ、モロコシまたは小麦)へのE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769またはそれから誘導された無細胞濾液もしくは細胞抽出物)の施用は、1種以上の植物病原菌(例えば植物病原性ザイモセプトリア菌(Zymoseptoria))の増殖を約/少なくとも25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上抑制するのに効果的である。
【0367】
ある実施形態では、植物もしくは植物部位(例えば植物繁殖材料)または植物生長培地(例えば土壌)への本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種物組成物の施用は、対照の植物、植物部位または植物生長培地(例えば未処理の対照植物および/または別の微生物株で処理した植物)上の有害生物の生殖/繁殖に比較して、前記植物、植物部位または植物生長培地上/中に存在する1種以上の有害生物の生殖/繁殖を約/少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上抑制するのに有効である。例えば、ある実施形態では、植物(例えば穀物または疑似穀物、例えば大麦、ソバ、トウモロコシ、オーツ麦、キヌア、コメ、モロコシまたは小麦)へのE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769(またはそれから得られる無細胞濾液もしくは細胞抽出物)の施用は、1種以上の植物病原菌(例えば植物病原性ザイモセプトリア菌(Zymoseptoria))の生育/繁殖を約/少なくとも25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上抑制するのに効果的である。
【0368】
従って、ある実施形態では、本開示の方法および使用は、種子に、前記種子を生育しているかもしくは生育する予定である植物生長培地に、および/または前記種子から生育する植物に、1種以上の植物有害生物を殺傷し、その増殖を抑制しそして/またはその生殖/繁殖を抑制するのに有効な量/濃度で、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物を施用することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。
ある実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、1種以上の対照植物(例えば未処理の植物から生長した植物、および/または接種組成物中に見られる本開示の菌株の少なくとも1つを欠いていること以外は本開示の接種組成物と同じである対照組成物で処理した種子から生長した植物)に比較して、病害重症度(例えば、病害発生率、罹害面積、病原体負荷量、感染/蔓延率、病徴の重症度および/または毒素負荷量)の1、2、3、4、5もしくはそれ以上の特性を、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上低減させるのに有効な量/濃度で種子に施用される。
【0369】
本開示の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種物組成物は、限定されないが、病害の発生、病害面積、病原体負荷量、感染/蔓延の速度、病徴の重症度および/または毒素負荷量をはじめとする病害重症度の多数の側面を低減させるために使用することができる。ある実施形態では、植物もしくは植物部位(例えば植物繁殖材料)または植物生長培地(例えば土壌)への本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物の施用は、病害重症度の1つ以上の側面(例えば病害発生率、罹害面積、病原体負荷量、感染/蔓延率、症状の重症度および/または毒素負荷量)を、約/少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上減少させる。例えば、ある実施形態では、植物(例えば穀物または疑似穀物、例えば大麦、ソバ、トウモロコシ、オーツ麦、キヌア、コメ、モロコシまたは小麦)へのE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769またはそれから得られる無細胞濾液もしくは細胞抽出物)の施用は、真菌感染(例えばZymoseptoriaにより媒介される感染)の病害発生率、罹害面積、病原体負荷量、感染/蔓延率、症状の重症度および/または毒素負荷量を、未処理の対照および/または別の微生物株で処理した植物における対応する真菌感染のものに比較して、約/少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上減少させる。
【0370】
従って、ある実施形態では、本開示の方法および使用は、種子に、前記種子を生育しているかもしくは生育する予定である植物生長培地に、および/または前記種子から生長する植物に、病害重症度の1種以上の特性を低減させるのに有効な量/濃度で、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物を施用することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。
【0371】
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および接種物組成物は、1種以上の対照植物(例えば未処理の種子から生長した植物および/または、本開示の接種組成物中に見られる本開示の菌株の少なくとも1つを欠いていること以外は本開示の接種組成物と同一である対照組成物で処理した種子から生長した植物)を低減させるのに有効な量/濃度で、種子に施用される。
【0372】
いくつかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、種子から生長する植物の病害重症度の1、2、3、4、5つ以上の特性(例えば病害発生率、罹病面積、病原体負荷量、感染/蔓延率、病徴の重症度および/または毒素負荷量)を、1種以上の対照植物(例えば、未処理の植物および/または本開示の接種組成物中に見られる本開示の菌株の少なくとも1つを欠いていること以外は本開示の接種組成物と同一である対照組成物で処理した種子から生長した植物)に比較して、少なくとも約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上減少させるのに有効である。
【0373】
いくつかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、植物生長培地中で生育する植物の病害重症度の1、2、3、4、5つ以上の特性(例えば病害発生率、罹病面積、病原体負荷量、感染/蔓延率、病徴の重症度および/または毒素負荷量)を、1種以上の対照(例えば、未処理の土壌および/または代わりの微生物株で処理した土壌中で生育した植物)に比較して、少なくとも約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200、225、250%またはそれ以上減少させるのに有効な量/濃度で植物生長培地(例えば土壌)に導入される。
【0374】
いくつかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、1種以上の対照(例えば未処理の植物および/または代わりの微生物株で処理した植物)に比較して、1、2、3、4、5つ以上の生長特性および/または収穫量特性を、約/少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115,120、125、150、175、200、225、250%またはそれ以上向上させる。例えば、ある実施形態では、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767および/またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769(またはそれから得られた無細胞濾液もしくは細胞抽出物)の施用は、未処理の対照植物および/または代わりの微生物株で処理した植物の収穫量に比較して、約/少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.1、1.2、1.3、1.4、11.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5または4.6ブッシェル/エーカーだけ穀物または疑似穀物の収穫量を向上させる。同様に、いくつかの実施形態では、E. billingiae NRRL B-67769、P. gessardii NRRL B-67767および/またはP. libanesis NRRL B-67769(またはそれから得られた無細胞濾液もしくは細胞抽出物)の施用は、未処理の対照植物および/または代わりの微生物株で処理した植物の収穫量に比較して、マメ科植物の収穫量を、約/少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9または2.0ブッシェル/エーカーだけ向上させる。
【0375】
従って、ある実施形態では、本開示の方法および使用は、穀物、疑似穀物もしくはマメ科植物の種子に、前記穀物、疑似穀物もしくはマメ科植物種子を生育しているまたは生育する予定である植物生長培地に、および/または前記穀物、疑似穀物もしくはマメ科植物の種子から生長する植物に、1つ以上の植物生長特性および/または1つ以上の植物収穫量特性を向上させるのに有効な量/濃度で、施用することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。
【0376】
いくつかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種物組成物は、1種以上の対照植物(例えば、未処理の種子から生長した植物および/または本開示の接種組成物中に見られる本開示の菌株の少なくとも1つを欠いていること以外は本開示の接種組成物と同一である対照組成物で処理した種子から生育した植物)に比較して、前記種子から生長する植物の1、2、3、4、5つ以上の植物生長特性(例えばバイオマス)および/または1、2、3、4、5つ以上の植物収穫量特性(例えばブッシェル/エーカー)を少なくとも約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200、225、250%またはそれ以上向上させるのに有効な量/濃度で種子に施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、収穫量を約/少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5またはそれ以上のブッシェル/エーカーだけ向上させるのに有効な量で穀物または疑似穀物の種子に施用される。いくつかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、収穫量を約/少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3またはそれ以上のブッシェル/エーカーだけ向上させるのに有効な量でマメ科植物種子に施用される。
【0377】
いくつかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種物組成物は、1種以上の対照植物(例えば未処理の植物および/または本開示の接種組成物中に見られる本開示の菌株の少なくとも1つを欠いていること以外は本開示の接種組成物と同一である対照組成物で処理した植物)に比較して、種子から生育する植物の1、2、3、4、5以上の植物生長特性(例えばバイオマス)および/または1、2、3、4、5つ以上の植物収穫量特性(例えばブッシェル/エーカー)を少なくとも約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200、225、250%またはそれ以上向上させるのに有効な量/濃度で植物に施用される。幾つかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、収穫量を約/少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5またはそれ以上のブッシェル/エーカーだけ向上させるのに有効な量で穀物または疑似穀物に施用される。いくつかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、収穫量を、約/少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3またはそれ以上のブッシェル/エーカーだけ向上させる。
【0378】
幾つかの実施形態では、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物の施用は、1種以上の対照(例えば未処理の土壌中で生育した植物および/または代わりの微生物株で処理した土壌から生育した植物)に比較して、1、2、3、4、5以上の植物生長特性(例えばバイオマス)および/または1、2、3、4、5以上の植物収穫量特性(例えばブッシェル/エーカー)を、少なくとも約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、150、175、200、225、250%またはそれ以上向上させる。ある実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、約/少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5またはそれ以上のブッシェル/エーカーだけ穀物または疑似穀物の収穫量を向上させる。いくつかの実施形態によれば、本開示の1種以上の菌株、培養物、無細胞濾液、細胞抽出物および/または接種組成物は、約/少なくとも0.25、0.5、0.75、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3またはそれ以上のブッシェル/エーカーだけマメ科収穫量を向上させるのに有効な量で植物生長培地に導入される。
【0379】
本開示の特定の実施形態は、下記の番号付の項目において記載される:
[1]任意選択的にはE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)である、本開示の分離株。
【0380】
[2]E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766またはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫またはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)の生物学的に純粋な培養物。
[3]P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767またはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫またはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)の生物学的に純粋な培養物。
[4]P. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769またはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫またはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)の生物学的に純粋な培養物。
【0381】
[5]本開示の1種以上の菌株、随意にはE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む、完全ブロス培養物。
[6]本開示の1種以上の菌株、随意にはE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む培養物から誘導された無細胞濾液。
【0382】
[7]E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む培養物から得られる細胞抽出物。
[8]本開示の1種以上の菌株、随意にはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. gessardii NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. libanesis NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)と、農学的に許容される担体とを含むか、それから本質的に成るか、またはそれから成る接種組成物。
【0383】
[9]前記組成物が、本開示の1種以上の菌株を、前記接種組成物のグラム(g)および/またはミリリットル(mL)あたり(各々)約1×103 ~約1×1012 コロニー形成単位(cfu)、任意選択的には約/少なくとも1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、または1×1012 cfu含む、項目8記載の接種組成物。
[10]前記組成物が1種以上の安定化化合物を更に含む、項目8~9のいずれか1に記載の接種組成物。
【0384】
[11]前記1種以上の安定化化合物が、
1種以上の単糖、任意選択的にアラビノース、フルクトースおよび/またはグルコース;
1種以上の二糖、任意選択的にマルトース、スクロースおよび/またはトレハロース;
1種以上のマルトデキストリン、任意選択的に、例えば(各々および/または総合して)約15~約20のDEV値を有する1種以上のマルトデキストリン;
1種以上の糖アルコール、任意選択的にアラビトール、マンニトール、ソルビトールおよび/またはキシリトール;
1種以上のフミン酸、任意選択的にフミン酸カリウムおよび/またはフミン酸ナトリウム;
1種以上のフルボ酸、任意選択的にフルボ酸カリウムおよび/またはフルボ酸ナトリウム;
1種以上の吸湿性ポリマー、任意選択的に1種以上のアルブミン、アルギネート、セルロース、ガム(例えば、セルロースガム、グアーガム、アラビアガム、コンブレツムガム、キサンタンガム)、メチルセルロース、ナイロン、ペクチン、ポリアクリル酸、ポリカーボネート、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリラクチド、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリウレタン、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/またはデンプン;
1種以上の酸化制御成分、任意選択的に1種以上の酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、アスコルビン酸カルシウム、1種以上のカロテノイド、リポ酸、1種以上のフェノール系化合物(例えば、1種以上のフラボノイド、フラボンおよび/またはフラボノール)、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸ナトリウム、1種以上のチオール(例えば、グルタチオン、リポ酸および/またはN-アセチルシステイン)、1種以上のトコフェロール、1種以上のトコトリエノール、ユビキノンおよび/または尿酸)および/または1種以上の脱酸素剤、任意選択的に、アスコルビン酸および/または炭酸水素ナトリウム;並びに/または
1種以上のUV保護剤、任意選択的に1種以上のリグノスルフィット(lignosulfite)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る、項目10に記載の接種組成物。
【0385】
[12]前記1種以上の安定化化合物が、前記組成物の約0.0001~約10重量%、任意選択的に前記組成物の約2~約6重量%、任意選択的に前記組成物の約0.0005、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.0075、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、7.5、8、8.5、9、9.5または10重量%を含む、項目10~11のいずれか1に記載の接種組成物。
【0386】
[13]前記1種以上の安定化化合物が
0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、 24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、 30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥と、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;
-80℃以下で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、 20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る凍結保存;
植物繁殖材料(任意選択的に種子)への施用;
植物繁殖材料への施用と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90%、95%またはそれ以上までの乾燥;
植物繁殖材料への施用と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20 、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;
葉面散布;
葉面散布と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;および/または
葉面散布と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度への0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日またはそれ以上の期間に渡る暴露
の後に、前記本開示の1種以上の菌株が本開示の接種組成物中で確実に生存可能なまま存続するに十分な量/濃度で存在する、項目10~12のいずれか1に記載の接種組成物。
【0387】
[14]前記1以上の安定化化合物が、
0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、 24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、 30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥と、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、 27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;
-80℃以下で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、 20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る凍結保存;
植物繁殖材料(任意選択的に種子)への施用;
植物繁殖材料への施用と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;
植物繁殖材料への施用と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10 、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;
葉面散布;
葉面散布と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;および/または
葉面散布と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度への0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日またはそれ以上の期間に渡る暴露
の後に、前記本開示の1種以上の菌株の少なくとも0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%が本開示の接種組成物中で確実に生存可能なまま存続するに十分な量/濃度で存在する、項目10~12のいずれか1に記載の接種組成物。
【0388】
[15]前記安定化化合物が、
0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;
約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥と、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、 27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10、15、20、25、30、35、40、 45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、 72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;
-80℃以下で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、 20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る凍結保存;
植物繁殖材料(任意選択的に種子)への施用;
植物繁殖材料への施用と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90%、95%またはそれ以上までの乾燥;
植物繁殖材料への施用と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃および0、5、10 、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44 、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上の期間に渡る貯蔵;
葉面散布;
葉面散布と約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上までの乾燥;および/または
葉面散布と0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39および/または40℃の温度および0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95%またはそれ以上の相対湿度への0.1、0.2、0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21日またはそれ以上の期間に渡る暴露
の後に、本開示の前記1種以上の菌株の少なくとも1×101、1×102、1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010またはそれ以上のコロニー形成単位(cfu)が確実に接種組成物中で生存可能なまま存続するに十分な量/濃度で存在する、項目10~12のいずれか1に記載の接種組成物。
【0389】
[16]前記組成物が1種以上の生物刺激剤、任意選択的に1種以上の海藻抽出物、ミオイノシトールおよび/またはグリシンを更に含む、項目8~15のいずれか1に記載の接種組成物。
[17]前記組成物が1種以上の微生物抽出物、任意選択的に1種以上の上記に明確に開示した微生物抽出物を更に含む、項目8~16のいずれか1に記載の接種組成物。
[18]前記組成物が、1種以上の栄養素、任意選択的に1種以上のビタミン類(例えばビタミンA、ビタミンB複合体(すなわち、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB8、ビタミンB9、ビタミンB12、および/またはコリン)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)、カロテノイド類(α-カロテン、β-カロテン、クリプトキサンチン、ルテイン、リコピンおよび/またはゼアキサンチン)、多量ミネラル(例えば、カルシウム、鉄、マグネシウム、窒素、リン、カリウムおよび/またはナトリウム)、微量元素(例えば、ホウ素、コバルト、塩化物、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、鉄、マンガン、モリブデン、セレンおよび/または亜鉛)および/または有機酸(例えば、酢酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸および/またはタウリン)を更に含む、項目8~17のいずれか1に記載の接種組成物。
【0390】
[19]前記組成物が、1種以上の有害生物誘引剤および/または接触刺激剤、任意選択的にブレビコミン、セラルア、コドレルア、キュールア、ディスパールア、ドミニカルア、オイゲノール、フロンタリン、ゴシップルア、グランドルア、ヘキサルア、イプスジエノール、イプセノール、ジャポニルア、ラチトルア 、リネアチン、リトルア、ループルア、メドルア、メガトモ酸、メチルオイゲノール、モグチュン(moguchun)、α- マルチストリアチン、ムスカルア、オルフラルア、オリクタルア、オストラモン、レスカルア(rescalure)、シグルア、スルカトール、トリメドルアおよび/またはトランクコールを更に含む、項目8~18のいずれか1に記載の接種組成物。
【0391】
[20]前記組成物が、任意選択的に:
1種以上の殺真菌剤、任意選択的に上記に明確に開示した殺真菌剤の1種以上;
1種以上の除草剤、任意選択的に上記に明確に開示した除草剤の1種以上;
1種以上の殺虫剤、任意選択的に上記に明確に開示した殺虫剤の1種以上;および/または
1種以上の殺線虫剤、任意選択的に上記に明確に開示した除草剤の1種以上
を更に含む、項目8~19のいずれか1に記載の接種組成物。
【0392】
[21]前記組成物が、1種以上のリポキトオリゴ糖、任意選択的に式I~IVにより表されるリポキトオリゴ糖を更に含む、項目8~20のいずれか1に記載の接種組成物。
[22]前記組成物が、構造 V~XXXIIIにより表されるリポキトオリゴ糖の1種以上を更に含む、項目8~20のいずれか1に記載の接種組成物。
[23]前記組成物が、1種以上のキトオリゴ糖、任意選択的に式XXXIV~XXXVにより表されるキチンオリゴ糖の1種以上を更に含む、項目8~22のいずれか1に記載の接種組成物。
[24]前記組成物が、構造XXXV~LXXXIIIにより表されるキチンオリゴ糖の1種以上を更に含む、項目8~22のいずれか1に記載の接種組成物。
[25]前記組成物が、1種以上のキチン質化合物、任意選択的に1種以上のキチンおよび/または1種以上のキトサンを更に含む、項目8~22のいずれか1に記載の接種組成物。
【0393】
[26]前記組成物が、1種以上のフラボノイド類、任意選択的に1種以上のアントシアニジン類、例えばシアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジンおよび/またはペツニジン;アントキサンチン類、例えばフラボン類(例えば、アピゲニン、バイカレイン、クリシン、7,8-ジヒドロキシフラボン、ジオスミン、フラボキサート、6-ヒドロキシフラボン、ルテオリン、スクテラレイン、タンゲリチンおよび/ またはオウゴニン)および/またはフラボノール類(例えば、アムレンシン、アストラガリン、アザレアチン、アザレイン、フィセチン、フラノフラボノールガランギン、ゴシペチン、3-ヒドロキシフラボン、ヒペロシド、イカリイン、イソケルセチン、ケンペリド、ケンペリトリン、ケンペロール、イソラムネチン、モリン、ミリセチン、ミリシトリン、ナツダイダイン、パキポドール、ピラノフラボノールケルセチン、ケルセチン、ラムナジン、ラムネチン、ロビニン、ルチン、スピレオシド、トロキセルチンおよび/またはザントラムニン);フラバノン類、例えばブチン、エリオジクチオール、ヘスペレチン、ヘスペリジン、ホモエリオジクチオール、イソサクラネチン、ナリンゲニン、ナリンギン、ピノセムブリン、ポンシリン、サクラネチン、サクラニンおよび/またはステルビン;フラバノノール類、例えばジヒドロケンペロールおよび/またはタキシフォリン;フラバン類、例えばフラバン-3-オール(例えば、カテキン(C)、3-没食子酸カテキン(Cg)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、3-没食子酸エピカテキン(ECg)、3-没食子酸エピガロカテキン(EGCg)、エピアフゼレキン、フィセチニドール、ガロカテキン(GC)、3-没食子酸ガロカテキン(GCg)、ギブルチニドール(guibourtinidol)、メスキトール、ロビネチニドール、3-没食子酸テアフラビン、3′-没食子酸テアフラビン、3,3′-二没食子酸テアフラビン、テアルビジン)、フラバン-4-オール(例えば、アピフォロールおよび/またはルテオフォロール)および/またはフラバン-3,4-ジオール類(例えば、ロイコシアニジン、ロイコデルフィニジン、ロイコフィセチニジン、ロイコマルビジン、ロイコペラルゴニジン、ロイコペオニジン、ロイコロビネチニジン、メラカシジンおよび/またはテラカシジン);および/またはイソフラボノイド類、例えばイソフラボン類(例えば、ビオカニンA、ダイゼイン、ホルモノネチン、ゲニステインおよび/またはグリシテイン)、イソフラバン類(例えば、エクオール、ロンコカルパンおよび/またはラキシフロラン(laxiflorane)、イソフラバンジオール、イソフラベン類(例えば、グラブレン、ハギニンDおよび/または2-メトキシユダイシン)、クメスタン類(例えば、クメストロール、プリカジンおよび/またはウェデロラクトン)、プテロカルパン類および/またはレチノイド類;並びに/またはそれらの1種以上の類似体、誘導体、水和物、異性体、ポリマー、塩および溶媒和物、例えばネオフラボノイド類(例えば、カロフィロリド、クタレアゲニン、ダルベルジクロメン、ダルベルジン、ニベチン)およびプテロカルパン(例えば、ビツカルピンA、ビツカルピンB、エリブラエジンA、エリブラエジンB、エリトラビシンII、エリトラビシン-1、エリクリスタガリン、グリシノール、グリセオリジン、グリセオリン、グリシリゾール、マーキアイン、メジカルピン、モリシアニン、オリエンタノール、ファセオリン、ピサチン、ストリアチンおよび/またはトリフォリリジン)を更に含む、項目8~25のいずれか1に記載の接種組成物。
【0394】
[27]前記組成物がジャスモン酸および/またはその1種以上の誘導体を更に含む、項目8~26のいずれか1に記載の接種組成物。
[28]前記組成物がリノール酸および/またはその1種以上の誘導体を更に含む、項目8~27のいずれか1に記載の接種組成物。
[29]前記組成物がリノレン酸および/またはその1種以上の誘導体を更に含む、項目8~28のいずれか1に記載の接種組成物。
[30]前記組成物が1種以上のカリキン(karrikin)、任意選択的に式LXXXIVにより表される1種以上のカリキンを更に含む、項目8~29のいずれか1に記載の接種組成物。
[31]前記組成物がグルコノラクトンを更に含む、項目8~30のいずれか1に記載の接種組成物。
[32]前記組成物が1種以上の追加の微生物を更に含む、項目8~31のいずれか1に記載の接種組成物。
[33]前記1種以上の追加の微生物が、土壌養分の利用能を向上させる1種以上の微生物、任意選択的にジアゾ栄養生物(diazotroph)および/またはリン酸類可溶化微生物を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る、項目32に記載の接種組成物。
【0395】
[34]前記1種以上の追加の微生物が、アゾスピリウム・ブラシレンス(Azospirillum brasilense)INTA Az-39、アゾスピリウム・ブラシレンス(Azospirillum brasilense)AZ39、アゾスピリウム・ブラシレンス(Azospirillum brasilense)XOH、アゾスピリウム・ブラシレンス(Azospirillum brasilense)BR 11002、アゾスピリウム・ブラシレンス(Azospirillum brasilense)BR 11005、アゾスピリウム・ブラシレンス(Azospirillum brasilense)Ab-V5、アゾスピリウム・ブラシレンス(Azospirillum brasilense)Ab-V6、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)D747、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NRRL B-50349、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB24、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB42、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)IN937a、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)IT-45、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)MBI 600、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS27(NRRL B-5015として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS2084(NRRL B-50013として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)15AP4(ATCC PTA-6507として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)3AP4(ATCC PTA-6506として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)LSSA01(NRRL B-50104として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)ABP278(NRRL B-50634として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)1013(NRRL B-50509として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)918(NRRL B-50508として寄託された)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)22CP1(ATCC PTA-6508として寄託された)、およびバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS18(NRRL B-50633として寄託された)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)(セレウス菌)I-1562、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)I-1582、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus liqueniformis)(リケニフォルミス菌)BA842(NRRL B-50516として寄託された)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus liqueniformis)BL21(NRRL B-50134として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)Q62UKE(NRRL B-67352として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O723G4(NRRL B-67357として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O132FX(NRRL B-67521として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O14VDF(NRRL B-67522として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O249FV(NRRL B-67523として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O33Y38(NRRL B-67524として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O62RUA(NRRL B-67525として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O62RV8(NRRL B-67526として寄託された)、バチルバチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O62STA(NRRL B-67527として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O7237E(NRRL B-67528として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O72NWX(NRRL B-67529として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)O72T97(NRRL B-67530として寄託された)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)NRRL B-67533、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)NRRL B-67534、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)NRRL B-21664、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-21662、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)NRRL B-30087、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)ATCC 55608、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)ATCC 55609、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)GB34、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)KFP9F、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)QST 2808、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)(枯草菌)ATCC 55078、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)ATCC 55079、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)MBI 600、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)NRRL B-21661、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)NRRL B-21665、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)CX-9060、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)GB03、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)GB07、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)QST-713、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)FZB24、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)D747、バチルス・サチリス(Bacillus subtilis)3BP5(NRRL B-50510として寄託された)、バチルス・チューリンゲンンシス(Bacillus thringiensis)ATCC 13367、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)GC-91、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)NRRL B-21619、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)ABTS-1857、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)SAN 401 I、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)ABG-6305、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)ABG-6346、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)AM65-52、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)SA-12、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)SB4、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)ABTS-351、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)HD-1、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)EG 2348、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thringiensis)EG 7826、バチルス・スリンジェンシス(Bacillus thringiensis)EG 7841、バチルス・スリンジェンシス(Bacillus thringiensis)DSM 2803、バチルス・スリンジェンシス(Bacillus thringiensis)NB-125、バチルス・スリンジェンシス(Bacillus thringiensis)NB-176、BRADY、リシニバチルス・スフェリクス(Lysinibacillus sphaericus)O62Q8F(NRRL B-67350として寄託された)、リシニバチルス・スフェリクス(Lysinibacillus sphaericus)O62S63(NRRL B-67351として寄託された)、リシニバチルス・スフェリクス(Lysinibacillus sphaericus)O62QG9(NRRL B-67486として寄託された)、メソリゾビウム・フアキイ(Mesorhizobium huakii)LL32、シュードモナス・イエセニ(Pseudomonas jessenii)PS06、リゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)162BB1、リゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)162P17、リゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)175G10b、リゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)D36、リゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)SO12A-2(IDAC 080305-01)、リゾビウム・ロチ(Rhizobiumu loti)95C11、リゾビウム・ロチ(Rhizobiumu loti)95C14、シノリゾビウム・フレディ(Sinorhizobium fredii)CCBAU114、シノリゾビウム・フレディ(Sinorhizobium fredii)USDA 205、シノリゾビウム・メリロチ(Sinorhizobium meliloti)102F34a、シノリゾビウム・メリロチ(Sinorhizobium meliloti)102F51a、シノリゾビウム・メリロチ(Sinorhizobium meliloti)102F77b、シノリゾビウム・メリロチ(Sinorhizobium meliloti)B401、シノリゾビウム・メリオチ(Sinorhizobium melioti)MSDJ0848、ストレプトマイセス(Streptomyces)NRRL B-30145、ストレプトマイセス(Streptomyces)M1064、ストレプトマイセス(Streptomyces)WYE 53(ATCC 55750として寄託された)、ストレプトマイセス・ライジクス(Streptomyces lydicus)WYEC 108(ATCC 55445として寄託された)、エルシニア・エントモファガ(Yersinia entomophaga)MH96(O43NEWとしても知られる)(DSM 18238、DSM 22339、ATCC BAA-1678およびNRRL B-67598として寄託された)、エルシニア・エントモファガ(Yersinia entomophaga)O82KB8、エルシニア・エントモファガ(Yersinia entomophaga)O24G3R(NRRL B-67599として寄託された)、エルシニア・エントモファガ(Yersinia entomophaga)O24KEK(NRRL-67600として寄託された)、エルシニア・エントモファガ(Yersinia entomophaga)O333A4(NRRL B-67601として寄託された)、エルシニア・エントモファガ(Yersinia entomophaga)O23ZMJ、エルシニア・エントモファガ(Yersinia entomophaga)O348UXおよび/またはエルシニア・エントモファガ(Yersinia entomophaga)O33ZDXを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る、項目32に記載の接種組成物。
【0396】
[35]前記1種以上の追加の微生物が、グリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)ATCC 52045、グリオクラジウム・ビレンス(Gliocladium virens)GL-21、グロムス・イントララジセス(Glomus intraradices)RTI-801、メタリジウム・アニソプリアエ(Metarhizium anisopliae)F52、PENI、トリコデルマ・アスペレルム(Trichoderma asperellum)SKT-1、トリコデルマ・アスペレルム(Trichoderma asperellum)ICC 012、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)LC52、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)CNCM 1-1237、トリコデルマ・フェルチレ(Trichoderma fertile)JM41R、トリコデルマ・ガムシイ(Trichoderma gamsii)ICC 080、トリコデルマ・ハマツム(Trichoderma hamatum)ATCC 52198、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)ATCC 52445、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)KRL-AG2、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)T-22、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)TH-35、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)T-39、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)ICC012、トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)ATCC 28217、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)ATCC 58678、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)GI-3、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)GL-21、トリコデルマ・ビレンス(Trichoderma virens)G-41、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)ATCC 52440、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)ICC080、および/またはトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viridae)TV1を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る、項目32に記載の接種組成物。
【0397】
[36]前記1種以上の追加の微生物が、1種以上の生物農薬、任意選択的には1種以上の殺ダニ性、殺虫性および/または殺線虫性微生物と、1種以上の殺真菌性微生物とを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る、項目32に記載の接種組成物。
[37]前記組成物が、接種組成物のグラム(g)および/またはミリリットル(mL)あたり、約1×103~約1×1012コロニー形成単位(cfu)の前記1つ以上の追加の微生物、任意選択的には接種組成物のグラム(g)および/またはミリリットル(mL)あたり、約/少なくとも1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、または1×1012 cfuの前記1種以上の追加の微生物を含む、項目32~36のいずれか1に記載の接種組成物。
【0398】
[38]前記組成物が非水性である、項目8~37のいずれか1に記載の接種組成物。
[39]前記組成物が水性である、項目8~37のいずれか1に記載の接種組成物。
[40]前記組成物が、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、3.25、3.5、3.75、4、4.25、4.5、4.75または5%未満の水分(組成物の総重量に基づいた、重量で)を含む、項目8~37のいずれか1に記載の接種組成物。
【0399】
[41]前記組成物が非晶質液体である、項目8~40のいずれか1に記載の接種組成物。
[42]前記組成物が非晶質固体である、項目8~40のいずれか1に記載の接種組成物。
[43]前記組成物が凍結-、噴霧-、噴霧凍結-乾燥組成物、任意選択的には凍結-、噴霧-または噴霧凍結-乾燥粉末である、項目8~40のいずれか1に記載の接種組成物。
【0400】
[44]項目1の分離株と、項目1の分離株が施用されている植物または植物部位とを含む、非天然組成物。
[45]項目2~4のいずれか1の生物学的に純粋な培養物と、項目2~4のいずれか1の生物学的に純粋な培養物が施用されている植物または植物部位とを含む、非天然組成物。
[46]項目5の完全ブロス培養物と、項目5の完全ブロス培養物が施用されている植物または植物部位とを含む、非天然組成物。
[47]項目6の無細胞濾液と、項目6の無細胞濾液が施用されている植物または植物部位とを含む、非天然組成物。
[48]項目7の細胞抽出物と、項目7の細胞抽出物が施用された植物または植物部位とを含む、非天然組成物。
[49]項目8~43のいずれか1に記載の接種組成物と、項目8~43のいずれか1に記載の接種組成物が施用された植物または植物部位とを含む、非天然組成物。
【0401】
[50]植物繁殖材料、任意選択的には種子;および、前記植物繁殖材料の外側表面の少なくとも一部を覆うコーティングであって項目1の分離株、項目2~4のいずれか1に記載の生物学的に純粋な培養物、項目5の完全ブロス培養物、項目6の無細胞濾液、項目7の細胞抽出物または項目8~43のいずれか1に記載の接種組成物を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成るコーティング;を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る、項目44~49のいずれか1に記載の非天然組成物。
[51]前記コーティングが、本開示の1種以上の菌株、任意選択的にはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. gessardii NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. libanesis NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)、および本開示の前記1種以上の菌株を欠損している(または本質的に欠損している)外側コーティング層を含む、項目50の非天然組成物。
【0402】
[52]前記コーティングが、本開示の1種以上の菌株、任意選択的にはE. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. gessardii NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. libanesis NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を、(各々)約1×101~約1×1015 コロニー形成単位(cfu)、任意選択的には1×104、1×105、1×106、1×107またはそれ以上のコロニー形成単位含む、項目50~51のいずれか1に記載の非天然組成物。
【0403】
[53]項目44~52のいずれか1に記載の植物部位から発芽した植物。
[54]項目44~53のいずれか1に記載の植物から収穫された植物部位。
[55]項目54の植物部位から作られた加工製品。
[56]項目44~53のいずれか1に記載の複数の植物を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る作物。
[57]項目44~54のいずれか1に記載の植物または植物部位と;前記植物または植物部位を収容する容器とを含む、キット。
【0404】
[58]前記容器が、密封される際に、前記コーティング処理された植物繁殖材料に到達する周囲光の量を、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる、項目57に記載のキット。
[59]前記容器が、密封される際に、前記植物繁殖材料に到達する周囲酸素の量を、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95または100%減少させる、項目57~58のいずれか1に記載のキット。
[60]前記容器が、密封されるとき、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70または75%未満の光透過性を有する材料を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る、項目57~59のいずれか1に記載のキット。
【0405】
[61]前記容器が、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、または500 cm3/m2・日(ASTM D3985に従って測定)未満の酸素透過率を有する材料を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る、項目57~60のいずれか1に記載のキット。
[62]前記キットが、1種以上の酸素吸収性化合物、任意選択的には活性炭、鉄粉、塩化ナトリウム、炭酸第一鉄、1種以上の金属ハロゲン化物触媒および/または炭酸水素ナトリウムを更に含む、項目57~61のいずれか1に記載のキット。
[63]項目1の分離株、項目2~4のいずれか1に記載の生物学的に純粋な培養物、項目5の完全ブロス培養物、項目6の無細胞濾液、項目7の細胞抽出物、または項目8~43のいずれか1に記載の接種組成物を、植物または植物部位に、随意選択的には種子に、施用することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る方法。
【0406】
[64]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物または接種組成物が、植物または植物部位の中/上/所の1種以上の真菌有害生物を殺傷し、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制し、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制し、そして/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるのに有効な量/濃度で、前記植物または植物部位に施用される、項目63の方法。
[65]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物または接種組成物が、前記植物または植物部位の生長および/または収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、前記植物または植物部位に施用される、項目63の方法。
[66]項目1の分離株、項目2~4のいずれか1に記載の生物学的に純粋な培養物、項目5の完全ブロス培養物、項目6の無細胞濾液、項目7の細胞抽出物、または項目8~43のいずれか1に記載の接種組成物を、植物繁殖材料に、任意選択的には種子に、前記植物繁殖材料を植物生長培地(任意選択的には土壌)中に植え付けるときに、施用することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る方法。
【0407】
[67]項目1の分離株、項目2~4のいずれか1に記載の生物学的に純粋な培養物、項目5の完全ブロス培養物、項目6の無細胞濾液、項目7の細胞抽出物、または項目8~43のいずれか1に記載の接種組成物を、植物繁殖材料に、任意選択的には種子に、前記植物繁殖材料を植物生長培地(任意選択的には土壌)中に植え付ける約/少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、15、18、21、24、27、30、33、36、39、42、45、48時間前またはそれ以上前に施用することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る方法。
[68]項目1の分離株、項目2~4のいずれか1に記載の生物学的に純粋な培養物、項目5の完全ブロス培養物、項目6の無細胞濾液、項目7の細胞抽出物、または項目8~43のいずれか1に記載の接種組成物を、植物繁殖材料に、任意選択的には種子に、前記植物繁殖材料を植物生長培地(任意選択的には土壌)に植え付ける約/少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間前またはそれ以上前に施用することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る方法。
【0408】
[69]項目1の分離株、項目2~4のいずれか1に記載の生物学的に純粋な培養物、項目5の完全ブロス培養物、項目6の無細胞濾液、項目7の細胞抽出物、または項目8~43のいずれか1に記載の接種組成物を、植物繁殖材料に、任意選択的には種子に、前記植物繁殖材料を植物生長培地(任意選択的には土壌)中に植え付ける約/少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36か月前またはそれ以上前に施用することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る方法。
[70]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、または接種組成物が、植物または植物部位の中/上/所の1種以上の真菌有害生物を殺傷し、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制し、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制し、そして/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるのに有効な量/濃度で、植物繁殖材料に導入される、項目66~69のいずれか1に記載の方法。
[71]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、または接種組成物が、前記植物繁殖材料から生長する植物の生長および/または収穫量を向上させるのに有効な量/濃度で、前記植物繁殖材料に施用される、項目66~69のいずれか1に記載の方法。
【0409】
[72]項目1の分離株、項目2~4のいずれか1に記載の生物学的に純粋な培養物、項目5の完全ブロス培養物、項目6の無細胞濾液、項目7の細胞抽出物、または項目8~43のいずれか1に記載の接種組成物を、植物生長培地中に、任意選択的には土壌中に導入することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る方法。
[73]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、または接種組成物が、前記植物繁殖材料を(任意選択的には種子を)前記植物h増殖培地に植え付ける約/少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、15、18、21、24、27、30、33、36、39、42、45、48時間またはそれ以上前に、前記植物生長培地中に導入される、項目63の方法。
[74]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、または接種組成物が、前記植物繁殖材料を(任意選択的には種子を)前記植物生長培地に植え付ける約/少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、28、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、96、100、104週間またはそれ以上前に、前記植物生長培地中に導入される、項目63の方法。
【0410】
[75]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、または接種組成物が、前記植物繁殖材料を(任意選択的には種子を)前記植物生長培地に植え付ける約/少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36か月前またはそれ以上前に、前記植物生長培地中に導入される、項目63の方法。
【0411】
[76]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、または接種組成物が、前記植物繁殖材料を(任意選択的には種子を)前記植物生長培地に植え付ける時点で、前記植物生長培地中に導入される、項目63の方法。
[77]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、または接種組成物が、前記植物繁殖材料を、任意選択的には種子を前記植物生長培地に植え付けた後で、前記植物生長培地中に導入される、項目63の方法。
[78]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、または接種組成物が、前記植物または植物部位の中/上/所の1種以上の真菌有害生物を殺傷し、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制し、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制し、そして/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるのに有効な量/濃度で、前記植物生長培地中に導入される、項目72~77のいずれか1に記載の方法。
[79]前記分離株、生物学的に純粋な培養物、完全ブロス培養物、無細胞濾液、細胞抽出物、または接種組成物が、前記植物生長培地の中で生育される植物または植物部位の生長および/または収穫量を向上させるのに有効な量濃度で、前記植物生長培地中に導入される、項目72~77のいずれか1に記載の方法。
【0412】
[80]植物生長培地、任意選択的には土壌中に、項目44~52のいずれか1に記載の非天然組成物を導入することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る方法。
[81]植物または植物部位を処理するための、本開示の分離株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[82]植物生長培地、任意選択的には土壌を処置するための、本開示の分離株、任意選択的には、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. gessardii NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. libanesis NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
【0413】
[83]1種以上の真菌有害生物を殺傷し、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制し、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制し、そして/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるための、本開示の分離株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[84]植物生長を向上させるため、任意選択的には根の面積、根のバイオマス、根の長さ、根の表面積、根の体積、シュート(苗条)の直径、シュートの長さ、シュートの周囲:長さの比、シュートのバイオマス、シュートの表面積および/またはシュートの体積、並びに/または収穫量、任意選択的には植物1体あたりの平均さや(結莢)数、植物あたりの平均さや(結莢)重量および/またはブッシェル/エーカーを向上させるための、本開示の分離株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
【0414】
[85]植物または植物部位を処理するための、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[86]植物生長培地、任意選択的には土壌を処理するための、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[87]1種以上の真菌有害生物を殺傷するため、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制するため、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制するため、および/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるための、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[88]植物の生長、任意選択的には、根の面積、根のバイオマス、根の長さ、根の表面積、根の体積、シュート(苗条)の直径、シュートの長さ、シュートの周囲:長さの比、シュートのバイオマス、シュートの表面積および/またはシュートの体積、並びに/または収穫量、任意選択的には植物1体あたりの平均さや(結莢)数、植物1体あたりの平均さや(結莢)重量および/またはブッシェル/エーカーを向上させるための、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
【0415】
[89]植物または植物部位を処理するための、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[90]植物生長培地、任意選択的には土壌を処理するための、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[91]1種以上の真菌有害生物を殺傷するため、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制するため、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制するため、および/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるための、P. gessardii NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[92]植物の生長、任意選択的には、根の面積、根のバイオマス、根の長さ、根の表面積、根の体積、シュート(苗条)の直径、シュートの長さ、シュートの周囲:長さの比、シュートのバイオマス、シュートの表面積および/またはシュートの体積、並びに/または収穫量、任意選択的には植物あたりの平均さや(結莢)数、植物あたりの平均さや(結莢)重量および/またはブッシェル/エーカーを向上させるための、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
【0416】
[93]植物または植物部位を処理するための、P. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[94]植物生長培地、任意選択的には土壌を処理するための、P. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[95]1種以上の真菌有害生物を殺傷するため、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制するため、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制するため、および/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるための、P. libanesis NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
[96]植物の生長、任意選択的には、根の面積、根のバイオマス、根の長さ、根の表面積、根の体積、シュート(苗条)の直径、シュートの長さ、シュートの周囲:長さの比、シュートのバイオマス、シュートの表面積および/またはシュートの体積、並びに/または収穫量、任意選択的には植物あたりの平均さや(結莢)数、植物あたりの平均さや(結莢)重量および/またはブッシェル/エーカーを向上させるための、P. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)の使用。
【0417】
[97]植物または植物部位を処理するための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. gessardii NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. libanesis NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む完全ブロス培養物の使用。
[98]植物生長培地、任意選択的には土壌を処理するための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis NRRL)B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む完全ブロス培養物の使用。
【0418】
[99]1種以上の真菌有害生物を殺傷するため、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制するため、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制するため、および/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. gessardii NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. libanesis NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む完全ブロス培養物の使用。
[100]植物の生長、任意選択的には、根の面積、根のバイオマス、根の長さ、根の表面積、根の体積、シュート(苗条)の直径、シュートの長さ、シュートの周囲:長さの比、シュートのバイオマス、シュートの表面積および/またはシュートの体積、並びに/または収穫量、任意選択的には植物あたりの平均さや(結莢)数、植物あたりの平均さや(結莢)重量および/またはブッシェル/エーカーを向上させるための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む完全ブロス培養物の使用。
【0419】
[101]植物または植物部位を処理するための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む培養物から得られる無細胞濾液の使用。
[102]植物生長培地、任意選択的には土壌を処理するための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む培養物から得られる無細胞濾液の使用。
【0420】
[103]1種以上の真菌有害生物を殺傷するため、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制するため、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制するため、および/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるための、本開示の1種以上の菌株、任選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. リバネシス(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む培養物から得られる無細胞濾液の使用。
[104]植物の生長、任意選択的には、根の面積、根のバイオマス、根の長さ、根の表面積、根の体積、シュート(苗条)の直径、シュートの長さ、シュートの周囲:長さの比、シュートのバイオマス、シュートの表面積および/またはシュートの体積、並びに/または収穫量、任意選択的には植物あたりの平均さや(結莢)数、植物あたりの平均さや(結莢)重量および/またはエーカーあたりのブッシェル(ブッシェル/エーカー)を向上させるための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. gessardii NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. libanesis NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む培養物から誘導した無細胞濾液の使用。
【0421】
[105]植物または植物部位を処理するための、本開示の菌株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)から得られる細胞抽出物の使用。
[106]植物生長培地、任意選択的には土壌を処理するための、本開示の菌株、任選択的には、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. gessardii NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. libanesis NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)から誘導した細胞抽出物の使用。
【0422】
[107]1種以上の真菌有害生物を殺傷するため、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制するため、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制するため、および/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるための、本開示の菌株、任選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)から得られる細胞抽出物の使用。
[108]植物の生長、任意選択的には、根の面積、根のバイオマス、根の長さ、根の表面積、根の体積、シュート(苗条)の直径、シュートの長さ、シュートの周囲:長さの比、シュートのバイオマス、シュートの表面積および/またはシュートの体積、並びに/または収穫量、任意選択的には植物あたりの平均さや(結莢)数、植物あたりの平均さや(結莢)重量および/またはブッシェル/エーカーを向上させるための、本開示の菌株、任意選択的には、E. billingiae NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. gessardii NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. libanesis NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含む培養物から得られる無細胞濾液の使用。
【0423】
[109]植物または植物部位を処理するための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る接種組成物の使用。
[110]植物生長培地、任意選択的には土壌を処理するための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る接種組成物の使用。
【0424】
[111]1種以上の真菌有害生物を殺傷するため、1種以上の真菌有害生物の増殖を抑制するため、1種以上の真菌有害生物の生殖/繁殖を抑制するため、および/または1種以上の真菌病害の重症度を減少させるための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る接種組成物の使用。
【0425】
[112]植物の生長、任意選択的には、根の面積、根のバイオマス、根の長さ、根の表面積、根の体積、シュート(苗条)の直径、シュートの長さ、シュートの周囲:長さの比、シュートのバイオマス、シュートの表面積および/またはシュートの体積、並びに/または収穫量、任意選択的には植物あたりの平均さや(結莢)数、植物あたりの平均さや(結莢)重量および/またはブッシェル/エーカーを向上させるための、本開示の1種以上の菌株、任意選択的には、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766もしくはその近縁株(例えばE. billingiae NRRL B-67766の近縁子孫もしくはE. billingiae NRRL B-67766から派生した近縁の改変微生物株)、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767もしくはその近縁株(例えばP. gessardii NRRL B-67767の近縁子孫もしくはP. gessardii NRRL B-67767から派生した近縁の改変微生物株)、またはP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769もしくはその近縁株(例えばP. libanesis NRRL B-67769の近縁子孫もしくはP. libanesis NRRL B-67769から派生した近縁の改変微生物株)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る接種組成物の使用。
[113]前記植物または植物部位が単子葉植物である、項目44~52のいずれか1に記載の非天然組成物、項目53の植物、項目54の植物部位、項目55の加工製品、項目56の作物、項目57~62のいずれか1に記載のキット、項目63~80のいずれか1に記載の方法、項目81~104のいずれか1に記載の使用。
【0426】
[114]前記植物または植物部位が双子葉植物である、項目44~52のいずれか1に記載の非天然組成物、項目53の植物、項目54の植物部位、項目55の加工製品、項目56の作物、項目57~62のいずれか1に記載のキット、項目63~80のいずれか1に記載の方法、項目81~104のいずれか1に記載の使用。
[115]前記植物または植物部位がマメ科植物である、項目44~52のいずれか1に記載の非天然組成物、項目53の植物、項目54の植物部位、項目55の加工製品、項目56の作物、項目57~62のいずれか1に記載のキット、項目63~80のいずれか1に記載の方法、項目81~104のいずれか1に記載の使用。
[116]前記植物または植物部分がマメ科以外の植物である、前記植物または植物部位が単子葉植物である、項目44~52のいずれか1に記載の非天然組成物、項目53の植物、項目54の植物部位、項目55の加工製品、項目56の作物、項目57~62のいずれか1に記載のキット、項目63~80のいずれか1に記載の方法、項目81~104のいずれか1に記載の使用。
【0427】
[117]前記植物または植物部分が、ヒユ科(Amaranthaceae)のもの、任意選択的に、フダンソウ、ホウレンソウ、テンサイ、もしくはキヌア;キク科(Asteraceae)のもの、任意選択的に、チョウセンアザミ、アスター、カモミール、チコリ、キク、ダリア、デイジー、エキナセア、アキノキリンソウ、グアユールゴム、レタス、マリーゴールド、ベニバナ、ヒマワリ、もしくはヒャクニチソウ;アブラナ科(Brassicaceae)のもの、任意選択的に、ルッコラ、ブロッコリー、チンゲン菜、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、キャノーラ、コラードの若葉、ダイコン、ガーデンクレス、セイヨウワサビ、ケール、カラシナ、ラディッシュ、ナタネ、ルタバガ、カブ、ワサビ、クレソン、もしくはシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana);ウリ科(Cucurbitaceae)のもの、任意選択的に、マスクメロン、キュウリ、ハネージュメロン、メロン、パンプキン、カボチャ(例えば、ドングリカボチャ、ニホンカボチャ、夏カボチャ)、スイカ、もしくはズッキーニ;マメ科(Fabaceae)のもの、任意選択的に、アルファルファ、インゲンマメ、イナゴマメ、クローバー、グアー、レンズマメ、メスキート、エンドウマメ、落花生、大豆、タマリンド、トラガカント、もしくはソラマメ;アオイ科(Malvaceae)のもの、任意選択的に、カカオ、ワタ、ドリアン、ハイビスカス、ケナフ、コラノキもしくはオクラ;イネ科(Poaceae)のもの、任意選択的に、竹、大麦、トウモロコシ、フォニオ(fonio)、芝(例えば、バヒアグラス、ギョウギシバ、ブルーグラス、バッファログラス(ヤギュウシバ)、ムカデシバ、ウシノケグサ属(Fescue)もしくはシバ属(Zoysia))、キビ、オーツ麦、観賞用イネ科植物、コメ、ライ麦、モロコシ類、サトウキビ、ライ小麦、または小麦;タデ科(Polygonaceae)のもの、任意選択的に、ソバ;バラ科(Rosaceae)のもの、任意選択的に、アーモンド、リンゴ、アンズ、ブラックベリー、ブルーベリー、サクランボ、モモ、プラム、マルメロ、ラズベリー、バラ、もしくはイチゴ;ナス科(Solanaceae)のもの、任意選択的に、ピーマン、唐辛子、ナス、ペチュニア、ジャガイモ、タバコ、もしくはトマト;またはブドウ科(Vitaceae)のもの、任意選択的に、ブドウである、項目44~52のいずれか1に記載の非天然組成物、項目53の植物、項目54の植物部位、項目55の加工製品、項目56の作物、項目57~62のいずれか1に記載のキット、項目63~80のいずれか1に記載の方法、項目81~104のいずれか1に記載の使用。
【0428】
[118]培養培地に項目1の分離株または項目2~4のいずれか1に記載の生物学的に純粋な培養物を接種し、該培地中の微生物密度が、接種された培地ミリグラム(mg)および/またはミリリットル(mL)あたり約1×103~約1×1012 コロニー形成単位、任意選択的には約/少なくとも1×103、1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011または1×1012コロニー形成単位(cfu)になるまで、播種された培地を約4~約37℃の温度にてインキュベートし;そして種子処理液を作製するのに適当な条件下で、接種された培地から微生物を収集することを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る、種子処理液を作製する方法。
[119]項目1の分離株と1種以上の追加の微生物とを含むか、本質的に成るか、またはそれから成る、合成微生物コンソーシアム。
〔生物学的材料の寄託〕
【0429】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766およびP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767は、米国イリノイ州61604ピオリア、ノースユニバーシティストリート1815にあるAgricultural Research Service Culture Collection(米国農務省運営の国立農業利用研究センターの寄託機関)に、特許手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の下に2019年4月11日寄託された。
【0430】
P. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769は、米国イリノイ州61604ピオリア、ノースユニバーシティストリート1815にあるAgricultural Research Service Culture Collection(米国農務省運営の国立農業利用研究センターの寄託機関)に、特許手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の下に2019年5月10日寄託された。
【0431】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767およびP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769は、米国特許規則37 C.F.R. §1.14および特許法35 U.S.C. §122に基づき、特許・商標庁長官によりその権利があると決定された者に、本特許出願の係属中は当該培養物の利用可能性を保証するという条件の下で各々寄託された。各々の寄託は、寄託された株の純粋培養を意味する。各寄託物は、本出願またはその子孫の対応出願が提出された国における外国特許法による要求に応じて入手可能である。しかしながら、寄託物の入手可能性は、政府の行為によって付与された特許権を侵害して対象発明を実施するためのライセンスを構成するものではないことを理解すべきである。
【実施例】
【0432】
以下の例は、本開示が実施され得る異なる方法のすべて、または本開示に追加され得る特徴のすべての詳細な目録であることを意図するものではない。当業者は、本開示から逸脱することなく、様々な実施形態に多数の変形および追加を行うことができることを理解するだろう。従って、以下の説明は、本発明のいくつかの特定の実施形態を説明することを意図しており、それらのすべての順列、組み合わせ、および変形を網羅的に特定することを意図していない。
【0433】
実施例1
菌株ライブラリー
【0434】
つくば市(日本)の独立行政法人、農業・食品産業技術研究機構(NARO)は、大麦、コメ、トマトおよびコムギなどの植物の葉から分離された20,000以上の細菌株のコレクションを保有している。Tsushima、Science & Technonews Tsukuba 79:18(2006)。
【0435】
合計503の細菌株を、小麦と大麦における赤かび病の病原菌であるフザリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)に対する殺真菌活性についてスクリーニングするために、このコレクションから無作為に選択した。
【0436】
実施例2
細菌株の一次スクリーニング
プラスチック製の苗床箱(15×6×10 cm)ごとに15個の小麦種子(アヤヒカリ栽培品種(cv.Ayahikari))を培養土に播種し、温室内で蛍光灯の下、50~60日間栽培して出穂を促した。
【0437】
細菌は、PPG液体培地(1,000 mLあたり、200 gのジャガイモ、5 gのペプトン、5 gのグルコース、3 gのNa2HPO4・12H2O、0.5 gのKH2PO4、3 gのNaCl)中で、25℃で培養した。低速遠心分離によって細菌を培地から回収し、次いでOD610=0.13-0.26(約108 CFU/mL)の濃度になるように水に再懸濁した。Tween(登録商標)20を0.1%(v/v)の濃度で希釈細菌に添加した。
【0438】
アトマイザーを使用して、約5 mLの各細菌細胞懸濁液を約10本の小麦の先端部に噴霧した。ネガティブコントロール(陰性対照)は、細菌を噴霧していない小麦の先端部であった。ポジティブコントロール(陽性対照)として、化学殺菌剤であるイミノオクタジントリス(アベシレート)の4000倍希釈液を小麦の先端部に噴霧した。噴霧した植物を1日間温室に置いておいた。
【0439】
フザリウム属Fusarium graminearum H3株の分生子は、BLBランプ(12時間の光周期)下で2~3週間、半強度オートミール寒天プレート上で微生物を培養することにより調製した。分生子を寒天プレートから回収し、低速遠心分離を用いて1回洗浄し、次いで、1mLあたり105個の分生子の濃度で水に懸濁した。Tween 20を0.1%(v/v)の濃度で希釈細菌に添加した。小麦の先端(穂)を1日間細菌処理した後、この分生子懸濁液の4~5 mLを小麦の苗床箱ごとに噴霧した。これらの小麦をインキュベーション室(20℃、ほぼ100%の湿度)に48時間入れておいた。
【0440】
48時間のインキュベーション期間の後、植物を温室に入れた。温室内で5~7日後、各小麦の小穂全体に占める病変した小穂の割合に基づいて、病害の重症度を評価した。細菌の存在下での罹病小穂の合計が未処理の対照よりも有意に低かった場合(p<0.05)、細菌株は活性を有すると記録された。
【0441】
実施例3
細菌株の二次スクリーニング
上記の実験で活性を有すると記録された細菌株をさらに試験した。これらの実験は、上記の実施例2に記載されたものと同様であったが、追加のポジティブコントロール(陽性対照)として市販の生物農薬を含んでいた:BOTOKILLER(登録商標)(出光興産株式会社、東京、日本)。最高性能の菌株は、イミノオクタジントリス(アベシレート)と同様の殺真菌活性を示し、市販の生物農薬の殺真菌活性よりも優れていた。E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767およびP. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769は、これらの最高性能の株のうちの3株である。
【0442】
実施例4
特定の最高性能株の同定と配列決定
NRRL B-67766、NRRL B-67767およびNRRL B-67769として寄託された分離株は、MALDI 生物型分類および16S配列決定により、それぞれエルウィニア・ビリンギエ(Erwinia billingiae)、シュードモナス・ゲサルディ(Pseudomonas gessardii)およびシュードモナス・リバネシス(Pseudomonas libanesis)として同定された。MALDI生物型分類は、Bruker MALDI-TOF(マトリックス支援レーザー脱離イオン化-飛行時間型)質量分析計を使用して実施した。NRRL B-67766、NRRL B-67767およびNRRL B-67769は、それぞれ直接施用法を使用して標的(ターゲット)に適用され、得られたタンパク質スペクトルを、Bruker BDALライブラリーおよびNovozymesの記名微生物株の内部ライブラリーと比較した。16SリボソームDNA配列は、16Sリボソーム遺伝子配列を標的とする、コロニーPCR法と縮重プライマーを用いたサンガー配列決定法によって決定した。E. billingiae NRRL B-67766、P. gessardii NRRL B-67767およびP. libanesis NRRL B-67769についての16S rDNA 配列は、配列番号1~3として提供される。
【0443】
配列番号1(SEQ ID NO: 1) (E. billingiae NRRL B-67766 16S rDNA 配列)
GACCAGCCACACTGGAACTGAGACACGGTCCAGACTCCTACGGGAGGCAGCAGTGGGGAATATTGCACAATGGGCGCAAGCCTGATGCAGCCATGCCGCGTGTATGAAGAAGGCCTTCGGGTTGTAAAGTACTTTCAGCGGGGAGGAAGGGAGAGAGGTTAATAACCTCGTTCATTGACGTTACCCGCAGAAGAAGCACCGGCTAACTCCGTGCCAGCAGCCGCGGTAATACGGAGGGTGCAAGCGTTAATCGGAATTACTGGGCGTAAAGCGCACGCAGGCGGTCTGTCAAGTCGGATGTGAAATCCCCGGGCTCAACCCGGGAACTGCATTCGAAACTGGCAGGCTAGAGTCTTGTAGAGGGGGGTAGAATTCCAGGTGTAGCGGTGAAATGCGTAGAGATCTGGAGGAATACCGGTGGCGAAGGCGGCCCCCTGGACAAAGACTGACGCTCAGGTGCGAAAGCGTGGGGAGCAAACAGGATTAGATACCCTGGTAGTCCACGCCGTAAACGATGTCGACTTGGAGGTTGTTCCCTTGAGGAGTGGCTTCCGGAGCTAACGCGTTAAGTCGACCGCCTGGGGAGTACGGCCGCAAGGTTAAAACTCAAATGAATTGACGGGGGCCCGCACAAGCGGTGGAGCATGTGGTTTAATTCGATGCAACGCGAAGAACCTTACCTGCTCTTGACATCCACGGAATTCGGCAGAGATGCCTTAGTGCCTTCGGGAACCGTGAGACAGGTGCTGCATGGCTGTCGTCAGCTCGTGTTGTGAAATGTTGGGTTAAGTCCCGCAACGAGCGCAACCCTTATCCTTTGTTGCCAGCGATTCGGTCGGGAACTCAAAGGAGACTGCCGGTGATAAACCGGAGGAAGGTGGGGATGACGTCAAGTCATCATGGCCCTTACGAGCAGGGCTACACACGTGCTACAATGGCGCATACAAAGAGAAGCGACCTCGCGAGAGCAAGCGGACCTCACAAAGTGCGTCGTAGTCCGGATCGGAGTCTGCAACTCGACTCCGTGAAGTCGGAATCGCTAGTAATCGTGGATCAGAATGCCACGGTGAATACGTTCCCGGGCCTTGTACACACCGCCCGTCACACCATGGGAGTGGGTTGCAAAAGAAGTAGGTAGCTTAACCTTCGGGAGGGCGCTTACCACTTTGTGATTCATGACTGGGGTGAAGTCGTAACAAGGTAACCGTAGGGGAACCTGCGGTTGGATCACCTCCTTACCT
【0444】
配列番号2(SEQ ID NO: 2)(P. gessardii NRRL B-67767 16S rDNA 配列)
AGAGTTTGATCATGGCTCAGATTGAACGCTGGCGGCAGGCCTAACACATGCAAGTCGAGCGGTAGAGAGAAGCTTGCTTCTCTTGAGAGCGGCGGACGGGTGAGTAATGCCTAGGAATCTGCCTGGTAGTGGGGGATAACGTTCGGAAACGGACGCTAATACCGCATACGTCCTACGGGAGAAAGCAGGGGACCTTCGGGCCTTGCGCTATCAGATGAGCCTAGGTCGGATTAGCTAGTTGGTGGGGTAATGGCTCACCAAGGCGACGATCCGTAACTGGTCTGAGAGGATGATCAGTCACACTGGAACTGAGACACGGTCCAGACTCCTACGGGAGGCAGCAGTGGGGAATATTGGACAATGGGCGAAAGCCTGATCCAGCCATGCCGCGTGTGTGAAGAAGGTCTTCGGATTGTAAAGCACTTTAAGTTGGGAGGAAGGGTTGTAGATTAATACTCTGCAATTTTGACGTTACCGACAGAATAAGCACCGGCTAACTCTGTGCCAGCAGCCGCGGTAATACAGAGGGTGCAAGCGTTAATCGGAATTACTGGGCGTAAAGCGCGCGTAGGTGGTTTGTTAAGTTGGATGTGAAATCCCCGGGCTCAACCTGGGAACTGCATTCAAAACTGACTGACTAGAGTATGGTAGAGGGTGGTGGAATTTCCTGTGTAGCGGTGAAATGCGTAGATATAGGAAGGAACACCAGTGGCGAAGGCGACCACCTGGACTAATACTGACACTGAGGTGCGAAAGCGTGGGGAGCAAACAGGATTAGATACCCTGGTAGTCCACGCCGTAAACGATGTCAACTAGCCGTTGGAAGCCTTGAGCTTTTAGTGGCGCAGCTAACGCATTAAGTTGACCGCCTGGGGAGTACGGCCGCAAGGTTAAAACTCAAATGAATTGACGGGGGCCCGCACAAGCGGTGGAGCATGTGGTTTAATTCGAAGCAACGCGAAGAACCTTACCAGGCCTTGACATCCAATGAACTTTCCAGAGATGGATTGGTGCCTTCGGGAACATTGAGACAGGTGCTGCATGGCTGTCGTCAGCTCGTGTCGTGAGATGTTGGGTTAAGTCCCGTAACGAGCGCAACCCTTGTCCTTAGTTACCAGCACGTTATGGTGGGCACTCTAAGGAGACTGCCGGTGACAAACCGGAGGAAGGTGGGGATGACGTCAAGTCATCATGGCCCTTACGGCCTGGGCTACACACGTGCTACAATGGTCGGTACAGAGGGTTGCCAAGCCGCGAGGTGGAGCTAATCCCATAAAACCGATCGTAGTCCGGATCGCAGTCTGCAACTCGACTGCGTGAAGTCGGAATCGCTAGTAATCGCGAATCAGAATGTCGCGGTGAATACGTTCCCGGGCCTTGTACACACCGCCCGTCACACCATGGGAGTGGGTTGCACCAGAAGTAGCTAGTCTAACCTTCGGGAGGACGGTTACCACGGTGTGATTCATGACTGGGGTGAAGTCGTAACAAGGTAGCCGTAGGGGAACCTGCGGCTGGATCACCTCCTT
【0445】
配列番号3(SEQ ID NO: 3) (P. libanesis NRRL B-67769 16S rDNA 配列)
AGAGTTTGATCATGGCTCAGATTGAACGCTGGCGGCAGGCCTAACACATGCAAGTCGAGCGGTAGAGAGAAGCTTGCTTCTCTTGAGAGCGGCGGACGGGTGAGTAATGCCTAGGAATCTGCCTGGTAGTGGGGGATAACGTTCGGAAACGGACGCTAATACCGCATACGTCCTACGGGAGAAAGCAGGGGACCTTCGGGCCTTGCGCTATCAGATGAGCCTAGGTCGGATTAGCTAGTTGGTGGGGTAATGGCTCACCAAGGCGACGATCCGTAACTGGTCTGAGAGGATGATCAGTCACACTGGAACTGAGACACGGTCCAGACTCCTACGGGAGGCAGCAGTGGGGAATATTGGACAATGGGCGAAAGCCTGATCCAGCCATGCCGCGTGTGTGAAGAAGGTCTTCGGATTGTAAAGCACTTTAAGTTGGGAGGAAGGGTTGTAGATTAATACTCTGCAATTTTGACGTTACCGACAGAATAAGCACCGGCTAACTCTGTGCCAGCAGCCGCGGTAATACAGAGGGTGCAAGCGTTAATCGGAATTACTGGGCGTAAAGCGCGCGTAGGTGGTTTGTTAAGTTGGATGTGAAATCCCCGGGCTCAACCTGGGAACTGCATTCAAAACTGACTGACTAGAGTATGGTAGAGGGTGGTGGAATTTCCTGTGTAGCGGTGAAATGCGTAGATATAGGAAGGAACACCAGTGGCGAAGGCGACCACCTGGACTAATACTGACACTGAGGTGCGAAAGCGTGGGGAGCAAACAGGATTAGATACCCTGGTAGTCCACGCCGTAAACGATGTCAACTAGCCGTTGGAAGCCTTGAGCTTTTAGTGGCGCAGCTAACGCATTAAGTTGACCGCCTGGGGAGTACGGCCGCAAGGTTAAAACTCAAATGAATTGACGGGGGCCCGCACAAGCGGTGGAGCATGTGGTTTAATTCGAAGCAACGCGAAGAACCTTACCAGGCCTTGACATCCAATGAACTTTCCAGAGATGGATTGGTGCCTTCGGGAACATTGAGACAGGTGCTGCATGGCTGTCGTCAGCTCGTGTCGTGAGATGTTGGGTTAAGTCCCGTAACGAGCGCAACCCTTGTCCTTAGTTACCAGCACGTTATGGTGGGCACTCTAAGGAGACTGCCGGTGACAAACCGGAGGAAGGTGGGGATGACGTCAAGTCATCATGGCCCTTACGGCCTGGGCTACACACGTGCTACAATGGTCGGTACAGAGGGTTGCCAAGCCGCGAGGTGGAGCTAATCCCATAAAACCGATCGTAGTCCGGATCGCAGTCTGCAACTCGACTGCGTGAAGTCGGAATCGCTAGTAATCGCGAATCAGAATGTCGCGGTGAATACGTTCCCGGGCCTTGTACACACCGCCCGTCACACCATGGGAGTGGGTTGCACCAGAAGTAGCTAGTCTAACCTTCGGGAGGACGGTTACCACGGTGTGATTCATGACTGGGGTGAAGTCGTAACAAGGTAGCCGTAGGGGAACCTGCGGCTGGATCACCTCCTT
【0446】
実施例5
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766は、葉枯病、さび病およびうどん粉病に対して植物を保護した
これらの研究は、葉枯病、さび病およびうどん粉病の原因となる真菌病原体を防除するE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766株の能力を試験するために計画された。
【0447】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766を、PPG液体培地(1,000 mLあたり200 gのジャガイモ、5 gのペプトン、5 gのグルコース、3 gのNa2HPO4・12H2O、0.5 gのKH2PO4、3 gのNaCl)中で25℃にて培養した。低速遠心分離により培地から細菌を回収し、OD610=0.13-0.26(約108 CFU/mL)の濃度になるように水に再懸濁した。Tween 20を0.1%(v/v)の濃度で希釈細菌に添加した。
【0448】
冬小麦栽培品種を、1リットルの植木鉢(鉢あたり15個の種子)に播種し、温室条件下で栽培した。各実験条件に6つの鉢を使用した。約1か月後、実生植物を約106 cfu/mLの濃度を有する細菌懸濁液で処理した。葉が飽和するまで(約4 リットル(L)/ヘクタール(ha)の割合)、細菌懸濁液を植物に噴霧した。商業的に入手可能な殺真菌剤であるプロチオコナゾール〔PROLINE(登録商標)EC 250(Bayer Crop Science社製、米国ミズーリ州セントルイス)およびSERENADE(登録商標)(Bayer Crop Science社製、米国ミズーリ州セントルイス)〕を、製造業者の教示に従って、ポジティブコントロール(陽性対照)として0.8 L/haの割合で噴霧した。ネガティブコントロール(陰性対照)は、未処理の植物と、水を噴霧した植物であった。
【0449】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の施用1日後、植物に病原体を接種した。
【0450】
葉枯病については、セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)(Zymoseptoria triticiとしても知られる)の5種の分離株の混合物を、2×106個の胞子/mL溶液を含有する懸濁液として調製した。各鉢の中の植物に2 mLの懸濁液を噴霧した。病原菌を接種した植物は、感染を促進するために、病原菌の接種後1日間の間、暗所に置いておいた。次いで15℃の温度で高湿度(>90%)条件下、温室に保管した。3週間後、初期病徴が観察された。病原菌接種後19日目、26日目および30日目に病害の評価を行った。病原菌により侵された葉面積の割合を観察し、標準的な欧州地中海植物保護機構(EPPO)のスケールを使用した。E. billingiae NRRL B-67766は、プロチオコナゾールのものと同様の殺真菌活性を示し、未処理の対照または市販の生物農薬と比較して真菌病害40~60%を減少させた。セプトリア菌に対するE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の効果は、複数回の試験にわたって一貫していた。
【0451】
さび病については、散布機を使ってプッチニア・ストリフォルミス(Puccinia striiformis)の胞子を植物に接種した。接種後、植物を暗所のインキュベーター内で20時間維持した。その後、植物を約75%の相対湿度と20℃の条件下で温室に保管した。1週間後、初期症状が観察された。病原菌接種後7日目、9日目および14日目に病害の評価を行った。鉢あたりの全体的な侵害と鉢あたりのさび病斑の数を評価した。E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766は、未処理の対照または市販の生物農薬と比較して真菌病害を50~70%減少させた。
【0452】
うどん粉病については、うどん粉病試験の間に、植物を処理したとき環境内に存在していた自然の接種源からブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)感染が発生した。E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766およびP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767は、未処理の対照または市販の生物農薬に比較して真菌病害を約30%減少させた。
【0453】
実施例6
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766は赤かび病に対して植物を保護した
この研究は、赤かび病(head blight)を引き起こす真菌病原体を防除するE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の能力を試験するために計画した。
【0454】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766を、PPG液体培地(1,000 mLあたり200 gのジャガイモ、5 gのペプトン、5 gのグルコース、3 gのNa2HPO4・12H2O、0.5 gのKH2PO4、3 gのNaCl)中で25℃にて培養した。低速遠心分離により培地から細菌を回収し、次いでOD610=0.13-0.26(約108 CFU/mL)の濃度になるように水に再懸濁した。Tween(登録商標)20を0.1%(v/v)の濃度で希釈細菌に添加した。
【0455】
春小麦を、自然の気象条件下で、浸透性テントをはった地面の上で生育した。植物が開花するまで生長させ、次いでE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766懸濁液を、200リットル/ヘクタール(画地あたりほぼ10 mLの生物防除剤)に近い割合で、ポータブル噴霧器を使用してGS 65で噴霧した。保湿噴霧後24時間目(24 h)に、植物にフザリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)とフザリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)の胞子懸濁液の混合物を接種した。ネガティブコントロール(陰性対照)は、未処理の植物および水を噴霧した植物であった。病原菌接種後15日目、22日目および26日目に、小麦の先穂の疫害の発生率と重症度をカウントすることにより、疫害の評価を実施した。E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766株は、未処理の対照に対して約40%の真菌病害を低減した。
【0456】
実施例7
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766は、葉枯病に対して植物を保護した
この研究は、葉枯病を引き起こす真菌病原体を防除するE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の能力を試験するために計画した。
【0457】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766を、PPG液体培地(1,000 mLあたり200 gのジャガイモ、5 gのペプトン、5 gのグルコース、3 gのNa2HPO4・12H2O、0.5 gのKH2PO4、3 gのNaCl)中で25℃にて培養した。低速遠心分離により培地から細菌を回収し、次いでOD610=0.13-0.26(約108 CFU/mL)の濃度になるように水に再懸濁した。Tween(登録商標)20を0.1%(v/v)の濃度で希釈細菌に添加した。
【0458】
22 m2の区画内で栽培した小麦植物を使って、自然の気象条件で小区画圃場試験を実施した。中程度から重度のセプトリア病原菌の疫害は、野外環境における自然の接種源から発生した。処理植物には、GS 32、GS 37-39、およびGS 51-53の3つの主要な植物生長段階で、市販の殺真菌剤またはE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRLB-67766を噴霧した。ネガティブコントロール(陰性対照)は、未処理の植物と、水を噴霧した植物であった。病害の評価は、生物防除剤による処理後の複数の生長段階と複数の葉において実施した。E. billingiae NRRL B-67766は、未処理対照と比較して、真菌病害を40%より大きく減少させた。
【0459】
実施例8
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766は、異なる耐薬品性プロファイルを持つザイモセプトリア菌(Zymoseptoria)に対して抗真菌活性を示した
この試験は、異なる耐薬品性プロファイルを有する真菌病原体を防除するE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の能力を試験するために計画された。
【0460】
ザイモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)の3つの株を、2種の市販の殺真菌剤、すなわちエルゴステロールの合成を妨害すると考えられているトリアゾリンチオン(プロチオコナゾール)と、コハク酸デヒドロゲナーゼを阻害すると考えられているピラゾールカルボキサミド(フルキサピロキサド)でチャレンジした。
【0461】
【0462】
各Z. トリチシ(Z. tritici)株を、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の存在下でPDAプレート上で増殖させた。E. billingiaeコロニーの周囲に阻止円が出現することにより、抗真菌活性を測定した。E. billingiae NRRL B-67766は、Z. triticiの3つの株すべてに対して拮抗作用を示した。このことは、E. billingiae NRRL B-67766が、多種多様な耐薬品性プロファイルを有する真菌有害生物から植物を保護することができ、かつ多様な作用機序を通して作用し得ることを示唆している。
【0463】
実施例9
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766は、E. アミロボラ(E. amylovora)の病原性株から植物発生学的に区別された
原核生物種の菌株の集団の中で固有のゲノム領域を同定するためのパイプラインを開発した。このパイプラインを使用し、コアゲノム整列の内部の可変部位を用いて高分解能の株レベルでの分類学評価法を構築することにより、E. billingiae NRRL B-67766を様々な種の他のエルウィニア株と比較した。7906種の高品質SNPから誘導された全ゲノム植物発生学は、病原性E. amylovora株を含む分岐群からの、E. billingiae NRRL B-67766を含む分岐群の明確な分離(区別)をもたらした。
【0464】
実施例10
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766培養物の抽出物は、ザイモセプトリア菌(Zymoseptoria)およびフザリウム菌(Fusarium)に対する活性を示した
この試験は、葉枯病および赤かび病を引き起こす真菌病原体を防除する、E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766の培養物から得られる無細胞濾液と細胞抽出物の能力を試験するために計画された。
【0465】
E. billingiae NRRL B-67766を、4種の異なる培地:すなわち、所有権のある専売培地1、専売培地2、ジャガイモ-ブドウ糖ブロス(P6685;Sigma-Aldrich社製、米国ミズーリ州セントルイス)およびPPG液体培地(1,000 mLあたり200 gのジャガイモ、5 gのペプトン、5 gのグルコース、3 gのNa2HPO4・12H2O、0.5 gのKH2PO4、3 gのNaCl)中で25℃にて培養した。
【0466】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766培養物の抽出物は、細胞を溶解させ、遠心分離して細胞破片を除去し、得られた上清を蒸発濃縮することにより調製した。
【0467】
各抽出物を、ザイモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)CBS 115943およびフザリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)BREM 1982に対する活性についてスクリーニングした。専売培地1抽出物は、未接種の培地対照の抽出物に比較して、Fusarium graminearum BRFM 1982およびZymoseptoria tritici CBS 115943の生存率をそれぞれ約40%および50~75%減少させた。専売培地2およびPDB抽出物は、未接種の対照抽出物に比較して、ザイモセプトリア・トリシチ(Zymoseptoria tritici)CBS 115943の生存率を50~75%減少させた。
【0468】
実施例11
E. ビリンギエ(E. billingia)NRRL B-67766は真菌病害から植物を保護した
この研究は、野外圃場での真菌病害から植物を保護するE. billingiae NRRL B-67766の能力を試験するために計画された。
【0469】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766を、PPG液体培地(1,000 mLあたり200 gのジャガイモ、5 gのペプトン、5 gのグルコース、3 gのNa2HPO4・12H2O、0.5 gのKH2PO4、3 gのNaCl)中で25℃にて培養した。低速遠心分離により培地から細菌を回収し、OD610=0.13-0.26(約108 CFU/mL)の濃度になるように細菌を水に再懸濁した。Tween(登録商標)20を0.1%(v/v)の濃度で希釈細菌に添加した。
【0470】
冬小麦栽培品種(Bergamo、Bermude、Cellude、Hereford、Informer、RGT VoluptoおよびTorp)をヨーロッパの7か所(フランス国の4か所とデンマーク国の3か所)の異なる野外圃場に播種した。植物に2種類の市販の化学殺真菌剤〔プロチオコナゾール、PROLINE(登録商標)EC250、Bayer Crop Science社製、米国ミズーリ州セントルイス;ミトコナゾール、JUVENTUS(登録商標)、BASF Crop Protection社製、ドイツ国ルートウィヒスハーヘン〕のうちの1つ、2種類の市販の生物殺真菌剤〔SERENADE(登録商標)、Bayer Crop Science社製、米国ミズーリ州セントルイス;HELIOSOUFRE S(登録商標)、Action Pin社製、フランス国キャステッツ〕のうちの1つ、またはE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766懸濁液を、3つの時点(BBCH31-33;BBCH35-37;BBCH39)で噴霧した。各時点での処理後と、最終処理後20日目、30日目および40日目に再び病害重症度を評価した。
【0471】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766で処理した植物は、未処理の対照植物および市販の生物農薬で処理した植物に比較して、真菌病害重症度の減少および収穫量の増加を示した。
【0472】
実施例12
P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767は、葉枯病とうどん粉病に対して植物を保護した
これらの研究は、葉枯病およびうどん粉病を引き起こす真菌病原体を防除するP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767の能力を試験するために計画された。
【0473】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766を、PPG液体培地(1,000 mLあたり200 gのジャガイモ、5 gのペプトン、5 gのグルコース、3 gのNa2HPO4・12H2O、0.5 gのKH2PO4、3 gのNaCl)中で25℃にて培養した。低速遠心分離により培地から細菌を回収し、次いでOD610=0.13-0.26(約108 CFU/mL)の濃度になるように細菌を水に再懸濁した。Tween(登録商標)20を0.1%(v/v)の濃度で希釈細菌に添加した。
【0474】
冬小麦栽培品種を1リットルの植木鉢に播き(鉢あたり15個の種子)、温室条件下で栽培した。各試験条件につき6つの鉢を使用した。約1か月後、約106 cfu/mLの濃度を有する細菌懸濁液で実生植物を処理した。葉が飽和状態になるまで(約4 L/haの割合)植物に細菌懸濁液を噴霧した。市販の殺真菌剤プロチオコナゾール(PROLINE(登録商標)EC250、Bayer Crop Science社製、米国ミズーリ州セントルイス)およびSERENADE(登録商標)(Bayer Crop Science社製、米国ミズーリ州セントルイス)を、ポジティブコントロール(陽性対照)として製造業者の教示に従って、0.8 L/haの割合で施用した。ネガティブコントロール(陰性対照)は、未処理の植物と、水を噴霧した植物であった。
【0475】
細菌の噴霧後1日目に、植物に病原菌を接種した。
【0476】
葉枯病については、セプトリア・トリシチ(Septoria tritici)(Zymoseptoria triticiとしても知られる)の5種の分離株の混合物を、2×106個の胞子/mL溶液を含有する懸濁液として調製した。各鉢の中の植物に2 mLの懸濁液を噴霧した。病原菌を接種した植物は、感染を促進するために、病原菌の接種後1日間の間、暗所に置いておいた。次いで15℃の温度で高湿度(>90%)条件下、温室に保管した。3週間後、初期症状が観察された。病原菌接種後19日目、26日目および30日目に病害の評価を行った。病原菌により侵された葉面積の割合を観察し、標準的な欧州地中海植物保護機構(EPPO)のスケールを使用した。P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767は、プロチオコナゾールのものと同様の殺真菌活性を示し、未処理の対照または市販の生物農薬と比較して真菌病変を40~60%減少させた。
【0477】
うどん粉病については、うどん粉病試験の間に、植物を処理したとき環境内に存在していた自然の接種源からブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(イネ科うどん粉病病原菌)感染が発生した。P. ゲサルディ(P. gessardii)B-67767は、未処理の対照または市販の生物農薬に比較して真菌病害を約30%減少させた。
【0478】
実施例13
P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767培養物の抽出物は、ザイモセプトリア属菌(Zymoseptoria)およびフザリウム属菌(Fusarium)に対する活性を示した
この試験は、葉枯病および赤かび病の原因となる真菌病原体を防除する、P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767の培養物から得られる無細胞濾液と細胞抽出物の能力を試験するために計画された。
【0479】
P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767を、4種の異なる培地:すなわち、所有権のある専売培地1、専売培地2、ジャガイモ-ブドウ糖ブロス(P6685;Sigma-Aldrich社製、米国ミズーリ州セントルイス)およびPPG液体培地(1,000 mLあたり200 gのジャガイモ、5 gのペプトン、5 gのグルコース、3 gのNa2HPO4・12H2O、0.5 gのKH2PO4、3 gのNaCl)中で25℃にて培養した。
【0480】
P. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767培養物の抽出物は、細胞を溶解させ、遠心分離して細胞破片を除去し、得られた上清を蒸発濃縮することにより調製した。
【0481】
各抽出物を、ザイモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)(ゴムギ葉枯病の病原菌)CBS 115943およびフザリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)(ゴムギ赤かび病の病原菌)BREM 1982に対する活性についてスクリーニングした。
【0482】
専売培地1抽出物は、未接種の培地対照の抽出物に比較して、Fusarium graminearum BRFM 1982の生存率を30~45%減少させた。専売培地2およびPDB抽出物は、未接種の対照抽出物に比較して、Zymoseptoria tritici CBS 115943の生存率を65~80%減少させた。
【0483】
実施例14
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766およびP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767は小麦の葉上に存続し続けた
この研究は、小麦植物の葉表面上にコロニー形成しそして存続するE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766およびP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767の能力を試験するために計画された。
【0484】
実施例2に記載した通りに、小麦の葉の上に約106 CFU/mLで噴霧した。噴霧散布後、24時間間隔で5日間に渡り葉を採集し、葉の試料からゲノムDNAを抽出した。葉上でのE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766およびP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767の生存能を調べるために、qPCRベースの方法を開発した。株特異的プライマーを使用して、小麦の葉面上でのE. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766およびP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767の存続を追跡しそしてモニタリングした。
【0485】
E. ビリンギエ(E. billingiae)NRRL B-67766およびP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRL B-67767は、試験期間を通じて小麦植物の葉上に存続し続けた。
【0486】
実施例15
P. リバネシス(P. libanesis)NRRLB-67769は、葉枯病に対して植物を保護した
これらの研究は、葉枯病およびうどん粉病を引き起こす真菌病原体を防除するP. ゲサルディ(P. gessardii)NRRLB-67769の能力を試験するために計画された。
【0487】
P. リバネシス(P. libanesis)NRRL B-67769を、PPG液体培地(1,000 mLあたり200 gのジャガイモ、5 gのペプトン、5 gのグルコース、3 gのNa2HPO4・12H2O、0.5 gのKH2PO4、3 gのNaCl)中で25℃にて培養した。低速遠心分離により培地から細菌を回収し、OD610=0.13-0.26(約108 CFU/mL)の濃度になるように細菌を水に再懸濁した。Tween(登録商標)20を0.1%(v/v)の濃度で希釈細菌に添加した。
【0488】
冬小麦を1リットルの鉢に播き(鉢あたり15個の種子)、温室条件下で栽培した。各試験条件につき6つの鉢を使用した。約1か月後、約106 cfu/mLの濃度を有する細菌懸濁液で実生植物を処理した。葉が飽和状態になるまで(約4 L/haの割合)植物に細菌懸濁液を噴霧した。市販の殺真菌剤プロチオコナゾール(PROLINE(登録商標)EC250、Bayer Crop Science社製、米国ミズーリ州セントルイス)およびSERENADE(登録商標)(Bayer Crop Science社製、米国ミズーリ州セントルイス)をポジティブコントロール(陽性対照)として製造業者の教示に従って、0.8リットル/ヘクタールの割合で施用した。ネガティブコントロール(陰性対照)は、未処理の植物と、水を噴霧した植物であった。
【0489】
細菌の噴霧後1日目に、植物に病原体を接種した。
【0490】
セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)(ザイモセプトリア・トリチシ(Zymoseptoria tritici)としても知られる)の5種の分離株の混合物を、2×106個の胞子/mL溶液を含有する懸濁液として調製した。各鉢の中の植物に2 mLの懸濁液を噴霧した。病原菌を接種した植物は、感染を促進するために、病原菌の接種後1日間の間、暗所に置いておいた。次いで15℃の温度で高湿度(>90%)条件下、温室に植物を保管した。3週間後、初期症状が観察された。病原菌接種後19日目、26日目および30日目に病害の評価を行った。病原菌により侵された葉面積の割合を観察し、標準的な欧州地中海植物保護機構(EPPO)のスケールを使用した。P. libanesis NRRL B-67769は、未処理の対照および市販の生物農薬の両者と比較して真菌病害を減少させた。
附表A
Acinetobacter、Actinomycetes、Aegerita、Agrobacterium (例えば、A. radiobacter 株 例えば K1026 および K84)、Akanthomyces、Alcaligenes、Alternaria、Aminobacter (例えば、A. aganoensis、A. aminovorans、A. anthyllidis、A. ciceronei、A. lissarensis、A. niigataensis)、Ampelomyces (例えば、A. quisqualis 株 例えばM-10)、Anabaena (例えば、A. aequalis、A. affinis、A. angstumalis angstumalis、A. angstumalis marchita、A. aphanizomendoides、A. azollae、A. bornetiana、A. catenula、A. cedrorum、A. circinalis、A. confervoides、A. constricta、A. cyanobacterium、A. cycadeae、A. cylindrica、A. echinispora、A. felisii、A. flos-aquae flos-aquae、A. flos-aquae minor、A. flos-aquae treleasei、A. helicoidea、A. inaequalis、A. lapponica、A. laxa、A. lemmermannii、A. levanderi、A. limnetica、A. macrospora macrospora、A. macrospora robusta、A. monticulosa、A. nostoc、A. ascillarioides、A. planctonica、A. raciborski、A. scheremetievi、A. sphaerica、A. spiroides crassa、A. spiroides sprroides、A. subcylindrica、A. torulosa、A. unispora、A. variabilis、A. verrucosa、A. viguieri、A. wisconsinense、A. zierlingii)、Arthrobacter、Arthrobotrys (例えば、A. aggregata、A. alaskana、A. ameropora、A. anomala、A. apscheronica、A. arthrobotryoides、A. azerbaijanica、A. bakunika、A. botryospora、A. brochopaga、A. chazarica、A. chilensis、A. cladodes、A. calvispora、A. compacta、A. conoides、A. constringens、A. cylindrospora、A. dactyloides、A. deflectans、A. dendroides、A. doliiformis、A. drechsleri、A. elegans、A. ellipsospora、A. entomopaga、A. ferox、A. foliicola、A. fruticulosa、A. globospora、A. hatospora、A. hertziana、A. indica、A. irregularis、A. javanica、A. kirghizica、A. longa、A. longiphora、A. longiramulifera、A. longispora、A. mangrovispora、A. megaspora、A. microscaphoides、A. microspora、A. multisecundaria、A. musiformis、A. nematopaga、A. nonseptata、A. oligospora、A. oudemansii、A. oviformis、A. perpasta、A. polycephala、A. pseudoclavata、A. pyriformis、A. recta、A. robusta、A. rosea、A. scaphoides、A. sclerohypha、A. shahriari、A. shizishanna、A. sinensis、A. soprunovii、A. stilbacea、A. straminicola、A. superba、A. tabrizica、A. venusta、A. vermicola、A. yunnanensis)、Aschersonia、Ascophaera、Aspergillus (例えば、A. flavus 株 例えばNRRL 21882、A. parasiticus)、Aulosira (例えば、A. aenigmatica、A. africana、A. bohemensis、A. bombayensis、A. confluens、A. fertilissima、A. fertilissma var. tenius、A. fritschii、A. godoyana、A. implexa、A. laxa、A. plantonica、A. prolifica、A. pseuodoramosa、A. schauinslandii、A. striata、A. terrestris、A. thermalis)、Aureobacterium、Aureobasidium (例えば、A. pullulans 株 例えば DSM 14940 および DSM 14941)、Azobacter、Azorhizobium (例えば、A. caulinodans、A. doebereinerae、A. oxalatiphilum)、Azospirillum (例えば、A. amazonense 株 例えばBR 11140 (SpY2T)、A. brasilense 株 例えばINTAAz-39、AZ39、 XOH、BR 11002、BR 11005、Ab-V5 およびAb-V6、A. canadense、A. doebereinerae、A. formosense、A. halopraeferans、A. irakense、A. largimobile、A. lipoferum 株 例えばBR 11646、A. melinis、A. oryzae、A. picis、A. rugosum、A. thiophilum、A. zeae)、Azotobacter (例えば、A. agilis、A. armeniacus、A. sp.AR、A. beijerinckii、A. chroococcum、A. DCU26、A. FA8、A. nigricans、A. paspali、A. salinestris、A. tropicalis、A. vinelandii)、Bacillus (例えば、B. amyloliquefaciens 株 例えば D747、NRRL B-50349、TJ1000 (1BEとしても知られる、分離株ATCC BAA-390)、FZB24、FZB42、IN937a、IT-45、TJ1000、MBI600、BS27 (NRRL B-5015として寄託された)、BS2084 (NRRL B-50013として寄託された)、15AP4 (ATCC PTA-6507として寄託された)、 3AP4 (ATCC PTA-6506として寄託された)、LSSA01 (NRRL B-50104として寄託された)、ABP278 (NRRL B-50634として寄託された)、1013 (NRRL B-50509として寄託された)、918 (NRRL B-50508として寄託された)、22CP1 (ATCC PTA-6508として寄託された) および BS18 (NRRL B-50633として寄託された)、B. cereus 株 例えばI-1562、B. firmus 株 例えばI-1582、B. laevolacticus、B. lichenformis 株 例えばBA842 (NRRL B-50516として寄託された) および BL21 (NRRL B-50134として寄託された)、B. macerns、B. megaterium 株 例えばO62UKE (NRRL B-67352として寄託された)、O723G4 (NRRL B-67357として寄託された)、O132FX (NRRL B-67521として寄託された)、O14VDF (NRRL B-67522として寄託された)、O249FV (NRRL B-67523として寄託された)、O33Y38 (NRRL B-67524として寄託された)、O62RUA (NRRL B-67525として寄託された)、O62RV8 (NRRL B-67526として寄託された)、O62STA (NRRL B-67527として寄託された)、O7237E (NRRL B-67528として寄託された)、O72NWX (NRRL B-67529として寄託された)、O72T97 (NRRL B-67530として寄託された)、NRRL B-67533 およびNRRL B-67534、B. mycoides 株 例えばNRRL B-21664、B. pasteurii、B. pumilus 株 例えばNRRL B-21662、NRRL B-30087、ATCC 55608、ATCC 55609、 GB34、 KFP9F および QST 2808、B. sphaericus、B. subtilis 株 例えばATCC 55078、ATCC 55079、MBI 600、NRRL B-21661、NRRL B-21665、 CX-9060、 GB03、 GB07、 QST 713、FZB24、 D747 および 3BP5 (NRRL B-50510として寄託された)、B. thuringiensis 株 例えばATCC 13367、 GC-91、NRRL B-21619、ABTS-1857、SAN 401 I、ABG-6305、ABG-6346、AM65-52、SA-12、SB4、ABTS-351、 HD-1、EG 2348、EG 7826、EG 7841、 DSM 2803、NB-125 およびNB-176)、Beijerinckia、Beauveria (例えば、B. bassiana 株 例えばATCC 26851、ATCC 48023、ATCC 48585、ATCC 74040、ATCC-74250、 DSM 12256 および PPRI 5339)、Beijerinckia、Blastodendrion、Bosea (例えば、B. eneae、B. lathyri、B. lupini、B. massiliensis、B. minatitlanensis、B. robiniae、B. thiooxidans、B. vestrisii)、Bradyrhizobium (例えば、B. arachidis、B. bete、B. canariense、B. cytisi、B. daqingense、B. denitrificans、B. diazoefficiens、B. elkanii 株 例えばSEMIA 501、SEMIA 587 およびSEMIA 5019、B. ganzhouense、B. huanghuauhaiense、B.icense、B. ingae、B. iriomotense、B. japonicum 株 例えば 61A227、 61A228、 61A273、E-109NRRL B-50586 (NRRL B-59565としても寄託された)、 NRRL B-50587 (NRRL B-59566としても寄託された)、NRRL B-50588 (NRRL B-59567としても寄託された)、NRRL B-50589 (NRRL B-59568としても寄託された)、NRRL B-50590 (NRRL B-59569としても寄託された)、NRRL B-50591 (NRRL B-59570としても寄託された)、NRRL B-50592 (NRRL B-59571としても寄託された)、NRRL B-50593 (NRRL B-59572としても寄託された)、NRRL B-50594 (NRRL B-50493としても寄託された)、NRRL B-50608、NRRL B-50609、NRRL B-50610、NRRL B-50611、NRRL B-50612、NRRL B-50726、NRRL B-50727、NRRL B-50728、NRRL B-50729、NRRL B-50730、SEMIA 566、SEMIA 5079、SEMIA 5080、 USDA 6、 USDA 110、 USDA 122、 USDA 123、 USDA 127、 USDA 129 および USDA 532C、 B. jicamae、 B. lablabi、B. liaoningense、B. manausense、B. neotropicale、B. oligotrophicum、B. ottawaense、B. pachyrhizi、B. paxllaeri、B. retamae、B. rifense、B. valentinum、B. yuanmingense)、Burkholderia (例えば、B. acidipaludis、B. ambifaria、B. andropogonis、B. anthina、B. arboris、B. bannensis、B. bryophila、B. caledonica、B. caribensis、B. caryophylli、B. cenocepacua、B. choica、B. cocovenenans、B. contaminans、B. denitrificans、B. diazotrophica、B. diffusa、B. dilworthii、B. dolosa、B. eburnea、B. endofungorum、B. ferrariae、B. fungorum、B. ginsengisoli、B. gladioli、B. glathei、B. glumae、B. graminis、B. grimmiae、B. heleia、B. hospital、B. humi、B. kururiensis、B. lata、B. latens、B. mallei、B. megapolitana、B. metallica、B. mimosarum、B. multivorans、B. nodosa、B. norimbergensis、B. oklahomensis、B. phenazinium、B. phenoliruptrix、B. phymatum、B. phytofirmans、B. pickettii、B. plantarii、B. pseudomallei、B. pseudomultivorans、B. pyrrocinia、B. rhizoxinica、B. rhynchosiae、B. sabiae、B. sacchari、B. sartisoli、B. sediminicola、B. seminalis、B. silvatlantica、B. singaporensis、B. soli、B. sordidcola、B. sp. 株 例えばA396、B. sprentiae、B. stabilis、B. symbiotica、B. telluris、B. terrae、B. terrestris、B. terricola、B. thailandensis、B. tropica、B. tuberum、B.ubonensis、B.udeis、B.unamae、B.vandii、B.vietnamiensis、B.xenovorans、B.zhejiangensis)、Brevibacillus、Burkholderia (例えば、B. sp. A396 nov. rinojensis NRRL B-50319)、Calonectria、Candida (例えば、C. oleophila 例えばI-182、C. saitoana)、Candidatus (例えば、C. Burkholderia calva、C. Burkholderia crenata、C. Burkholderia hispidae、C. Burkholderia kirkii、C. Burkholderia mamillata、C. Burkholderia nigropunctata、C. Burkholderia rigidae、C. Burkholderia schumannianae、C. Burkholderia verschuerenii、C. Burkholderia virens、C. Phytoplasma allocasuarinae、C. Phytoplasma americanum、C. Phytoplasma asteris、C. Phytoplasma aurantifolia、C. Phytoplasma australiense、C. Phytoplasma balanitae、C. Phytoplasma brasiliense、C. Phytoplasma caricae、C. Phytoplasma castaneae、C. Phytoplasma cocosnigeriae、C. Phytoplasma cocostanzaniae、C. Phytoplasma convolvuli、C. Phytoplasma costaricanum、C. Phytoplasma cynodontis、C. Phytoplasma fragariae、C. Phytoplasma fraxini、C. Phytoplasma graminis、C. Phytoplasma japonicum、C. Phytoplasma luffae、C. Phytoplasma lycopersici、C. Phytoplasma malasianum、C. Phytoplasma mali、C. Phytoplasma omanense、C. Phytoplasma oryzae、C. Phytoplasma palmae、C. Phytoplasma palmicola、C. Phytoplasma phoenicium、C. Phytoplasma pini、C. Phytoplasma pruni、C. Phytoplasma prunorum、C. Phytoplasma pyri、C. Phytoplasma rhamni、C. Phytoplasma rubi、C. Phytoplasma solani、C. Phytoplasma spartii、C. Phytoplasma sudamericanum、C. Phytoplasma tamaricis、C. Phytoplasma trifolii、C. Phytoplasma ulmi、C. Phytoplasma vitis、C. Phytoplasma ziziphi)、Chromobacterium (例えば、C. subtsugae NRRL B-30655 および PRAA4-1、C. vaccinia 株 例えば NRRL B-50880、C. violaceum)、Chryseomonas、Clavibacter、Clonostachys (例えば、C. rosea f. catenulata (Gliocladium catenulatumとも称される) 株 例えば J1446)、Clostridium、Coelemomyces、Coelomycidium、Colletotrichum (例えば、C. gloeosporioides 株 例えばATCC 52634)、Comomonas、Conidiobolus、Coniothyrium (例えば、C. minitans 株 例えばCON/M/91-08)、Cordyceps、Corynebacterium、Couchia、Cryphonectria (例えば、C. parasitica)、Cryptococcus (例えば、C. albidus)、Cryptophlebia (例えば、C. leucotreta)、Culicinomyces、Cupriavidus (例えば、C. alkaliphilus、C. basilensis、C. campinensis、C. gilardii、C. laharis、C. metallidurans、C. numazuensis、C. oxalaticus、C. pampae、C. pauculus、C. pinatubonensis、C. respiraculi、C. taiwanensis)、Curtobacterium、Cydia (例えば、C. pomonella 株 例えば V03 および V22)、Dactylaria (例えば、D. candida)、Delftia (例えば、D. acidovorans 株 例えば RAY209)、Desulforibtio、Desulfovibrio、Devosia (例
えば、D. neptuniae)、Dilophosphora (例えば、D. alopecuri)、Engyodontium、Enterobacter、Entomophaga、Entomophthora、Erwinia (例えば、E. billingiae 例えばO63B38 (NRRL B-67766として寄託された)、Erynia、Escherichia (例えば、E. intermedia)、Eupenicillium、Exiguobacaterium、Filariomyces、Filobasidiella、Flavobacterium (例えば、F. H492 NRRL B-50584)、Frankia (例えば、F. alni)、Fusarium (例えば、F. laterium、F. oxysporum 、F. solani)、Gibellula、Gigaspora (例えば、G. margarita)、Gliocladium (例えば、G.virens 株 例えばATCC 52045 およびGL-21)、Glomus (例えば、G. aggregatum、G. brasilianum、G. clarum、G. deserticola、G. etunicatum、G. fasciculatum、G. intraradices 株 例えば RTI-801、G. monosporum、G. mosseae)、Gluconobacter、Halospirulina、Harposporium (例えば、H. anguillulae)、Hesperomyces、Hirsutella (例えば、H. minnesotensis、H. rhossiliensis、H. thomsonii 株 例えばATCC 24874)、Hydrogenophage、Hymenoscyphous (例えば、H. ericae)、Hymenostilbe、Hypocrella、Isaria (例えば、I. fumosorosea 株 例えばApopka-97 (ATCC 20874として寄託された))、Klebsiella (例えば、K. pneumoniae、K. oxytoca)、 Kluyvera、Laccaria (例えば、L. bicolor、L. laccata)、Lactobacillus、Lagenidium、Lecanicillium (例えば、L. lecanii 株 例えば KV01、L. longisporum 株 例えば KV42 および KV71)、 Leptolegnia、 Lysinibacillus (例えば、L. sphaericus 株 例えばO62Q8F (NRRL B-67350として寄託された)、O62S63 (NRRL B-67351として寄託された) およびO62QG9 (NRRL B-67486として寄託された)、Lysobacter (例えば、L. antibioticus 株 例えば 13-1 および HS124、 L. enzymogenes 株 例えば 3.1T8)、Massospora、Meristacrum (例えば、M. asterospermum)、Mesorhizobium (例えば、M. abyssinicae、M. albiziae、M. alhagi、M. amorphae、M. australicum、M. camelthorni、M. caraganae、M. chacoense、M. ciceri、M. gobiense、M. hawassense、M. huakuii 株 例えば LL32、M. loti、M. mediterraneum、M. metallidurans、M. muleiense、M. opportunistum、M. plurifarium、M. qingshengii、M. robiniae、M. sangaii、M. septentrionale、M. shangrilense、M. shonense、M. silamurunense、M. tamadayense、M. tarimense、M. temperatum、M. thiogangeticum、M. tianshanense)、Metarhizium (例えば、M. anisopliae (M. brunneum、Metarrhizium anisopliae、 および green muscadineとも称される) 株 例えば IMI 330189、FI-985、FI-1045、F52 (DSM 3884、DSM 3885、ATCC 90448、SD 170 およびARSEF 7711として寄託された) および ICIPE 69)、M. flavoviride 株 例えばATCC 32969)、Methylobacterium (例えば、M. adhaesivum、M. aerolatum、M. aminovorans、M. aquaticum、M. brachiatum、M. brachythecii、M. bullatum、M. cerastii、M. chloromethanicum、M. dankookense、M. dichloromethanicum、M. extorquens、M. fujisawaense、M. gnaphalii、M. goesingense、M. gossipiicola、M. gregans、M. haplocladii、M. hispanicum、M. iners、M. isbiliense、M. jeotgali、M. komagatae、M. longum、M. lusitanum、M. marchantiae、M. mesophilicum、M. nodulans、M. organophilum、M. oryzae、M. oxalidis、M. persicinum、M. phyllosphaerae、M. platani、M. podarium、M. populi、M. radiotolerans、M. rhodesianum、M. rhodinum、M. salsuginis、M. soli、M. suomiense、M. tardum、M. tarhaniae、M. thiocyanatum、M. thurigiense、M. trifolii、M. variabile、M.zatmanii)、Metschnikowia (例えば、M. fructicola)、Microbacterium (例えば、M. laevaniformans、M. trichothecenolyticum 株 例えばO34A7Y (NRRL B-67602として寄託された) およびO34A8B (NRRL B-67822として寄託された))、Microdochium (例えば、M. dimerum)、Microsphaeropsis (例えば、M. ochracea P130A)、Microvirga (例えば、M. aerilata、M. aerophila、M. flocculans、M. guangxiensis、M. lotononidis、M. lupini、M. subterranea、M. vignae、M. zambiensis)、Monacrosporium (例えば、M. cionopagum)、Mucor、Muscodor (例えば、M. albus 例えば NRRL 30547、 QST 20799 およびSA-13、M. roseus 株 例えば NRRL 30548)、Mycoderma、Myiophagus、Myriangium、Myrothecium (例えば、M. verrucaria)、Nectria、Nematoctonus (例えば、N. geogenius、N. leiosporus)、Neozygites、Nomuraea (例えば、N. rileyi 株 例えばSA86101、 GU87401、SR86151、CG128 および VA9101)、Nostoc (例えば、N. azollae、N. caeruleum、N. carneum、N. comminutum、N. commune、N. ellipsosporum、N. flagelliforme、N. linckia、N. longstaffi、N. microscopicum、N. muscorum、N. paludosum、N. pruniforme、N. punctifrome、N. sphaericum、N. sphaeroides、N. spongiaeforme、N. verrucosum)、Ochrobactrum (例えば、O. anthropi、O. cicero、O. cytisi、O. daejeonense、O. gallinifaecis、O. grigonense、O. guangzhouense、O. haematophilum、O. intermedium、O. lupini、O. oryzae、O. pectoris、O. pituitosum、O. pseudointermedium、O. pseudogrignonense、O. rhizosphaerae、O. thiophenivorans、O. tritici)、Oidiodendron、Paecilomyces (例えば、P. fumosoroseus 株 例えばFE991 およびFE 9901、P. lilacinus 株 例えば 251、DSM 15169 および BCP2)、Paenibacillus (例えば、P. alvei 株 例えば NAS6G6、P. azotofixans、P. peoriae 株 例えば NRRL B-67884 および NRRL B-67885、P. polymyxa 株 例えばABP166 (NRRL B-50211)として寄託された)、Pandora、Pantoea (例えば、P. agglomerans 株 例えば NRRL B-21856、P. vagans 株 例えばC9-1)、Paraglomus (例えば、P. brazilianum)、Paraisaria、Pasteuria、Pasteuria (例えば、P. nishizawae 株 例えばPn1、P. penetrans、P. ramose、P. sp. 株 例えばATCCPTA-9643 およびATCC SD-5832、P. thornea、P. usage)、Penicillium (例えば、P. albidum、P. aurantiogriseum、P. bilaiae (正式にはP. bilaii およびP. bilajiとして知られる) 株 例えばATCC 18309、ATCC 20851、ATCC 22348、NRRL 50162、NRRL 50169、NRRL 50776、NRRL 50777、NRRL 50778、NRRL 50777、NRRL 50778、NRRL 50779、NRRL 50780、NRRL 50781、NRRL 50782、NRRL 50783、NRRL 50784、NRRL 50785、NRRL 50786、NRRL 50787、NRRL 50788、NRRL 67154、NRRL 67155、NRRL 67156、NRRL 67157、NRRL 67158、NRRL 67159 および RS7B-SD1、P. brevicompactum 株 例えばAgRF18、P. canescens 株 例えばATCC 10419、P. chyrsogenum、P. citreonigrum、P. citrinum、P. digitatum、P. expansum 株 例えばATCC 24692 および YT02、P. fellatanum 株 例えばATCC 48694、P. frequentas、P. fuscum、P. fussiporus、P. gaestrivorus 株 例えばNRRL 50170、P. glabrum 株 例えばDAOM 239074 およびCBS 229.28、P. glaucum、P. griseofulvum、P. implicatum、P. janthinellum 株 例えばATCC 10455、P. lanosocoeruleum 株 例えばATCC 48919、P. lilacinum、P. minioluteum、P. montanense、P.nigricans、P. oxalicum、P. pinetorum、P. pinophilum、P. purpurogenum、P. radicum 株 例えばATCC 201836、FRR 4717、FRR 4719 およびN93/47267、P. raistrickii 株 例えばATCC 10490、P. rugulosum、P. simplicissimum、P. solitum、P. variabile、P. velutinum、P. viridicatum)、Phingobacterium、Phlebiopsis (例えばP. gigantea)、Photorhabdus、Phyllobacterium (例えばP. bourgognense、P. brassicacearum、P. catacumbae、P. endophyticum、P. ifriqiyense、P. leguminum、P. loti、P. myrsinacearum、P. sophorae、P. trifolii)、Pichia (例えばP. anomala 株 例えば WRL-076)、Pisolithus (例えばP. tinctorius)、Planktothricoides、Plectonema、Pleurodesmospora、Pochonia (例えばP. chlamydopora)、Podonectria、Polycephalomyces、Prochlorocoous (例えばP. marinus)、Prochloron (例えばP. didemni)、Prochlorothrix、Pseudogibellula、Pseudomonas (例えばP. agarici、P. antartica、P. aurantiaca、P. aureofaciens、P. azotifigens、P. azotoformans、P. balearica、P. blatchfordae、P. brassicacearum、P. brenneri、P. cannabina、P. cedrina、P. cepacia、P. chlororaphis 株 例えばMA 342、P. congelans、P. corrugata、P. costantinii、P. denitrificans、P. entomophila、P. fluorescens 株 例えばATCC 27663、CL 145A およびA506、P. fragii、P. fuscovaginae、P. fulva、P. gessardii 例えばO63B39 (NRRL B-67767として寄託された)、P. jessenii 株 例えばPS06、P. kilonensis、P. koreensis 株 例えばO82GYH (NRRL B-67883として寄託された)、P. libanensis 例えばO63B3D (NRRL B-67769として寄託された)、P. lili、P. lundensis、P. lutea、P. luteola、P. mandelii、P. marginalis、P. meditrranea、P. meridana、P. migulae、P. moraviensis、P. mucidolens、P. orientalis、P. oryzihabitans、P. palleroniana、P. panacis、P. parafulva、P. peli、P. pertucinogena、P. plecoglossicida、P. protogens、P. proteolytica、P. putida、P. pyrocina 株 例えばATCC 15958、P. rhodesiae、P. sp. 株 例えばDSM 13134、P. striata、P. stutzeri、P. syringae、P. synxantha、P. taetrolens、P. thisvervalensis、P. tolaasii、P. veronii)、Pseudozyma (例えばP. flocculosa 株 例えばPF-A22 UL)、Pythium (例えばP. oligandrum 株 例えばDV 74)、Rhizobium (例えばR. aggregatum、R. alamii、R. alkalisoli、P. alvei、P. azibense、P. borbori、R. calliandrae、R.cauense、R. cellulosilyticum、R. daejeonense、R. endolithicum、R. endophyticum、R. etli、R. fabae、R. flavum、R. fredii、R. freirei、R. galegae、R. gallicum、R. giardinii、R. grahamii、R. hainanense、R. halophytocola、R. halotolerans、R. helanshanense、R. herbae、R. huautlense、R. indigoferae、R. jaguaris、R. kunmingense、R. laguerreae、R. larrymoorei、R. leguminosarum 株 例えば 162BB1、 162P17、 175G10b、D36 および SO12A-2 (IDAC 080305-01)、R. lemnae、R. leucaenae、R. loessense、R. loti 株 例えば 95C11 および 95C14、R. lupini、R. lusitanum、R. mayense、R. mesoamericanum、R. mesosinicum、R. miluonense、R. mongolense、R. multihospitium、R. naphthalenivorans、R. nepotum、、R. oryzae、R. pakistanensis、R. paknamense、R. paranaense、R. petrolearium、R. phaseoli、R. phenanthrenilyticum、R. pisi、R. pongamiae、R. populi、R. pseudoryzae、R. pusense、R. qilianshanese、 r. radiobacter、R. rhizogenes、R. rhizoryzae、R. rozettiformans、R. rubi、R. selenitireeducens、R. skierneiwicense、R. smilacinae、R. soli、R. sophorae、R. sophoriradicis、R. sphaerophysae、R. straminoryzae、R. subbaraonis、R. sullae、R. taibaishanense、R. tarimense、R. tibeticum、R. trifolii 株 例えばRP113-7、R. tropici 株 例えばSEMIA 4080、R. tubonense、R. undicola、R. vallis、R. viciae 株 例えばP1NP3Cst、SU303 および WSM 1455、R. vignae、R. vitis、R. yanglingense、R. yantingense)、Rhizoctonia、Rhizopogon (例えばR. amylopogon、R. fulvigleba、R. luteolus、R. villosuli)、Rhodococcus、Saccharopolyspora (例えばS. spinosa)、Scleroderma (例えばS. cepa S. citrinum)、Septobasidium、Serratia、Shinella (例えばS. kummerowiae)、Sinorhizoium (例えばS. abri、S. adhaerens、S. americanum、S. arboris、S. chiapanecum、S. fredii 株 例えばCCBAU114 および USDA 205、S. garamanticus、S. indiaense、S. kostiense、S. kummerowiae、S. medicae、S. meliloti 株 例えば 102F34a、 102F51a、 102F77b、 B401 およびMSDJ0848、S. mexicanus、S. numidicus、S. psoraleae、S. saheli、S. sesbaniae、S. sojae、S. terangae、S. xinjiangense)、Sorosporella、Sphaerodes (例えばS. myco
parasitica 株 例えば IDAC 301008-01)、Spodoptera (例えばS. littoralis)、Sporodiniella、Steinernema (例えばS. carpocapsae、S. feltiae、S. kraussei 株 例えば L137)、Stenotrophomonas、Streptomyces (例えばS. NRRL B-30145、S.M1064、S. WYE 53 (ATCC 55750として寄託された)、S. cacaoi 株 例えばATCC 19093、S. galbus 株 例えばNRRL 30232、S. griseoviridis 株 例えば K61、S. lydicus 株 例えば WYEC 108 (ATCC 55445として寄託された)、S. violaceusniger 株 例えば YCED-9 (ATCC 55660として寄託された))、Streptosporangium、Stillbella、Swaminathania、Talaromyces (例えばT. aculeatus、T. flavus 株 例えば V117b)、Tetranacrium、Thiobacillus、Tilachlidium、Tolypocladium、Tolypothrix、Torrubiella、Torulospora、Trenomyces、Trichoderma (例えばT. asperellum 株 例えばSKT-1、T. atroviride 株 例えば LC52 およびCNCM 1-1237、T. fertile 株 例えば JM41R、T. gamsii 株 例えば ICC 080、T. hamatum 株 例えばATCC 52198、T. harzianum 株 例えばATCC 52445、 KRL-AG2、T-22、TH-35、T-39 および ICC012、T. polysporum、T. reesi 株 例えばATCC 28217 T. stromaticum、T. virens 株 例えばATCC 58678、GL-3、GL-21 および G-41、T. viridae 株 例えばATCC 52440、ICC080 およびTV1)、Typhula、Ulocladium (例えば U. oudemansii 株 例えば HRU3)、Uredinella、Variovorax、Verticillium (例えば V. chlamydosporum、V. lecanii 株 例えばATCC 46578)、Vibrio、Xanthobacter、Xanthomonas、Xenorhadbus、Yersinia (例えばY. entomophaga 株 例えば MH96 (O43NEWとしても知られる) (DSM 18238として寄託された、DSM 22339、ATCC BAA-1678 およびNRRL B-67598)、O82KB8、O24G3R (NRRL B-67599として寄託された)、O24KEK (NRRL B-67600として寄託された)、O333A4 (NRRL B-67601として寄託された)、O23ZMJ、O348UX およびO33ZDX)、 Zoophthora
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