IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エスケーハイニックス株式会社の特許一覧

特許7514070受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム
<>
  • 特許-受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム 図1
  • 特許-受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム 図2
  • 特許-受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム 図3A
  • 特許-受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム 図3B
  • 特許-受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム 図4
  • 特許-受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム 図5
  • 特許-受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム 図6A
  • 特許-受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム 図6B
  • 特許-受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム 図7
  • 特許-受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-02
(45)【発行日】2024-07-10
(54)【発明の名称】受信回路並びに受信回路を用いる半導体装置及び半導体システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 25/03 20060101AFI20240703BHJP
   H04L 25/02 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
H04L25/03 E
H04L25/02 V
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2019196996
(22)【出願日】2019-10-30
(65)【公開番号】P2020078072
(43)【公開日】2020-05-21
【審査請求日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】10-2018-0136565
(32)【優先日】2018-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163050
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 眞由美
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】李 賢培
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0010320(US,A1)
【文献】特開2012-175504(JP,A)
【文献】国際公開第2011/030701(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0119424(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 25/03
H04L 25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
増幅クロック信号に同期して、現在入力される受信信号を増幅して、第1の増幅信号及び第2の増幅信号を生成する第1のバッファーと、
前記増幅クロック信号よりも遅れた位相を有するサンプリングクロック信号に同期して、前記第1の増幅信号及び前記第2の増幅信号をサンプリングして、出力信号を生成するサンプリング回路と、
前に入力された受信信号から生成された第3及び第4の増幅信号に基づき、前記増幅クロック信号に同期して、前記第1の増幅信号及び前記第2の増幅信号の電圧レベルを変化させる等化回路と、を備える受信回路。
【請求項2】
前記増幅クロック信号が、前記受信信号のエッジにアラインされ、前記受信信号のパルス幅以下のパルス幅を有する請求項1に記載の受信回路。
【請求項3】
前記増幅クロック信号に同期して、前記第1及び第2の増幅信号を前記サンプリング回路に出力する同期スイッチを備える請求項1に記載の受信回路。
【請求項4】
プリチャージ信号に基づき、前記第1及び第2の増幅信号をプリチャージさせるプリチャージ部を備え、
前記プリチャージ信号が、前記サンプリングクロック信号より遅くイネーブルされる請求項に記載の受信回路。
【請求項5】
前記以前に入力された受信信号を増幅して、前記第3の増幅信号及び前記第4の増幅信号を生成する第2のバッファーを備える請求項1に記載の受信回路。
【請求項6】
信号転送ラインを介して転送された入力信号を受信して、前記受信信号を生成する受信器を備える請求項に記載の受信回路。
【請求項7】
前記信号転送ラインのチャンネル特性が第1の特性である場合、前記第3の増幅信号に基づいて前記第1の増幅信号の電圧レベルを変化させ、前記第4の増幅信号に基づいて前記第2の増幅信号の電圧レベルを変化させ、
前記信号転送ラインのチャンネル特性が第2の特性である場合、前記第4の増幅信号に基づいて前記第1の増幅信号の電圧レベルを変化させ、前記第3の増幅信号に基づいて前記第2の増幅信号の電圧レベルを変化させる請求項に記載の受信回路。
【請求項8】
第1の増幅クロック信号に同期して受信信号を増幅して、第1の増幅信号及び第2の増幅信号を生成する第1のバッファーと、
前記第1の増幅クロック信号に先行する位相を有する第2の増幅クロック信号に同期して前記受信信号を増幅して、第3の増幅信号及び第4の増幅信号を生成する第2のバッファーと、
前記第1の増幅クロック信号に同期して、前記第3及び第4の増幅信号に基づき、前記第1及び第2の増幅信号の電圧レベルを変化させる第1の等化回路と、
前記第1の増幅クロック信号よりも遅れた位相を有する第1のサンプリングクロック信号に同期して、前記第1及び第2の増幅信号をサンプリングして、第1の出力信号を生成する第1のサンプリング回路を備える受信回路。
【請求項9】
前記第1の増幅クロック信号及び前記第2の増幅クロック信号が、各々前記受信信号のエッジにアラインされ、前記受信信号のパルス幅以下のパルス幅を有する請求項に記載の受信回路。
【請求項10】
前記第1の増幅クロック信号に同期して、前記第1及び第2の増幅信号を前記第1のサンプリング回路に出力する第1の同期スイッチを備える請求項に記載の受信回路。
【請求項11】
第1のプリチャージ信号に基づき、前記第1及び第2の増幅信号をプリチャージさせる第1のプリチャージ部を備え、
前記第1のプリチャージ信号が、前記第1のサンプリングクロック信号より遅くイネーブルされる請求項10に記載の受信回路。
【請求項12】
信号転送ラインを介して転送された入力信号を受信して、前記受信信号を生成する受信器を備える請求項に記載の受信回路。
【請求項13】
前記入力信号が差動信号である場合、前記受信器が、前記差動信号を差動増幅して前記受信信号を生成し、
前記入力信号がシングルエンド信号である場合、前記受信器が、前記シングルエンド信号を基準電圧と差動増幅して前記受信信号を生成する請求項12に記載の受信回路。
【請求項14】
第2の増幅クロック信号に同期して、前記第1及び第2の増幅信号に基づき、前記第3及び第4の増幅信号の電圧レベルを変化させる第2の等化回路と、
2のサンプリングクロック信号に同期して、前記第3及び第4の増幅信号をサンプリングして、第2の出力信号を生成する第2のサンプリング回路と、を備える請求項に記載の受信回路。
【請求項15】
前記第2のサンプリングクロック信号が、前記第2の増幅クロック信号より遅れ位相を有する請求項14に記載の受信回路。
【請求項16】
前記第2の増幅クロック信号に同期して、前記第3及び第4の増幅信号を前記第2のサンプリング回路に出力する第2の同期スイッチを備える請求項14に記載の受信回路。
【請求項17】
第2のプリチャージ信号に基づき、前記第3及び第4の増幅信号のレベルをプリチャージさせる第2のプリチャージ部を備え、
前記第2のプリチャージ信号は、前記第2のサンプリングクロック信号より遅くイネーブルされる請求項16に記載の受信回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集積回路技術に関し、特に半導体装置及び半導体システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置は多くの電子構成要素を備えている。このような電子装置の中で、コンピュータシステムは半導体からなる多くの半導体装置を備えることができる。コンピュータシステムを構成する半導体装置は、クロック及びデータの転送並びに受信により互いに通信できる。コンピュータシステムの動作速度の増加とともに、半導体装置の動作速度も増加している。例えば、半導体装置間において高速のデータ通信が可能であるようにクロック信号の周波数が増加している。
【0003】
半導体装置は、クロック信号に同期して外部装置にデータを転送したり、クロック信号に同期して外部装置から転送されたデータを受信したりする。クロック信号の周波数の増加により、データの転送及び受信のための時間マージンが継続減少している。また、減少したマージンに比例して、転送及び受信されるデータのアイ(Eye)又は有効ウィンドウ(Valid window)も減少している。前記半導体装置は、信号転送ラインを介して外部装置と連結できる。前記信号転送ラインを介して信号が転送される場合、信号転送ラインで発生するリフレクション(reflection)によりシグナル・インテグリティ(Signal Integrity)が減少できる。したがって、リフレクションにより発生するポストカーソル(post
cursor)成分を補償して信号のアイ又は有効ウィンドウを増加させるために、一般にDFE(Decision Feedback Equalizer)回路が用いられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、FFE(Feed Forward Equalizer)回路を用いてポストカーソル成分の除去及び/又の相殺が可能な受信回路並びにこれを用いる半導体装置及び半導体システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例に係る受信回路は、増幅クロック信号に同期して、現在入力される受信信号を増幅して、第1の増幅信号及び第2の増幅信号を生成する第1のバッファーと、サンプリングクロック信号に同期して、前記第1の増幅信号及び前記第2の増幅信号をサンプリングして、出力信号を生成するサンプリング回路と、前記増幅クロック信号に同期して、以前に入力された受信信号から生成された第3及び第4の増幅信号に基づき、前記第1の増幅信号及び前記第2の増幅信号の電圧レベルを変化させる等化回路と、を備えることができる。
【0006】
本発明の実施例に係る受信回路は、第1の増幅クロック信号に同期して受信信号を増幅して、第1の増幅信号及び第2の増幅信号を生成する第1のバッファーと、第2の増幅クロック信号に同期して前記受信信号を増幅して、第3の増幅信号及び第4の増幅信号を生成する第2のバッファーと、前記第1の増幅クロック信号に同期して、前記第3及び第4の増幅信号に基づき、前記第1及び第2の増幅信号の電圧レベルを変化させる第1の等化回路と、第1のサンプリングクロック信号に同期して、前記第1及び第2の増幅信号をサンプリングして、第1の出力信号を生成する第1のサンプリング回路と、を備えることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、高速で等化動作を遂行させることで、シグナル・インテグリティの増加を図ることができる。
【0008】
本発明は、信号を受信するためのマージンを増加させることで、半導体システムの高速動作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施例に係る半導体システムの構成を示す図である。
図2】本発明の実施例に係る半導体装置の少なくとも一部の構成要素を示す図である。
図3A図2に示す内部クロック生成回路の構成を示す図である。
図3B図3Aに示すクロック信号の位相を示すタイミング図である。
図4】本発明の実施例に係る受信回路の構成を示す図である。
図5図4に示す第1の等化回路の構成を示す図である。
図6A】信号転送ラインのチャンネル特性によって入力信号から生成された受信信号の波形を示す図である。
図6B】信号転送ラインのチャンネル特性によって入力信号から生成された受信信号の波形を示す図である。
図7】本発明の実施例に係る受信回路の構成を示す図である。
図8】本発明の実施例に係る受信回路の動作の少なくとも一部を示すタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の実施例に係る半導体システム1の構成を示す図である。図1に示されるように、半導体システム1は、第1の半導体装置110及び第2の半導体装置120を備えることができる。第1の半導体装置110は、第2の半導体装置120が動作するのに用いられる多様な制御信号を提供できる。第1の半導体装置110は、多様な種類のホスト装置を備えることができる。例えば、第1の半導体装置110は、中央処理処置(CPU)、グラフィック処理装置(Graphic Processing Unit、GPU)、マルチメディアプロセッサ(Multi-Media Processor、MMP)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor)、アプリケーションプロセッサ(AP)及びメモリコントローラのようなホスト装置であり得る。第2の半導体装置120は、例えば、メモリ装置であり得るが、メモリ装置は揮発性メモリ及び非揮発性メモリを備えることができる。揮発性メモリはSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)を備えることができ、非揮発性メモリはROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erase and Programmable ROM)、EPROM(Electrically Programmable ROM)、フラッシュメモリ、PRAM(Phase change RAM)、MRAM(Magnetic RAM)、RRAM(登録商標)(Resistive RAM)及びFRAM(登録商標)(Ferroelectric RAM)等を備えることができる。
【0011】
第2の半導体装置120は、複数のバスを介して第1の半導体装置110と連結できる。複数のバスは、信号の転送のための信号転送経路、リンク又はチャンネルであり得る。複数のバスは、クロックバス、データバス及びコマンドアドレスバス等を備えることができる。クロックバス及びコマンドアドレスバスは単方向バスであり得、データバスは両方向バスであり得る。図1に示されるように、第2の半導体装置120は、クロックバス101を介して第1の半導体装置110と連結できる。第1の半導体装置110は、クロックバス101を介してシステムクロック信号CLKを第2の半導体装置120に転送し、第2の半導体装置120は、クロックバス101を介してシステムクロック信号CLKが受信できる。システムクロック信号CLKは、相補信号CLKBと共に差動信号として転送され得る。
【0012】
第2の半導体装置120は、少なくとも一つの信号バス102を介して、第1の半導体装置110と連結できる。第1の半導体装置110は、信号バス102を介して、第2の半導体装置120に同期信号SSを転送したり、第2の半導体装置120から転送された同期信号SSを受信したりする。第2の半導体装置120は、信号バス102を介して、第1の半導体装置110から転送された同期信号SSを受信したり、第1の半導体装置110に同期信号SSを転送したりする。第1の半導体装置110及び第2の半導体装置120は、システムクロック信号CLKに同期して同期信号SSを転送及び受信できる。同期信号SSは、システムクロック信号CLKに同期されて転送及び受信されるいかなる種類の信号であり得、例えば、同期信号SSはデータであり得る。
【0013】
第1の半導体装置110は、クロック生成回路111、クロック転送器112、転送回路113及び受信回路114を備えることができる。クロック生成回路111は、システムクロック信号CLKが生成できる。クロック生成回路111は、例えば、PLL(phase locked loop)回路のようなクロック生成器を備えることができる。クロック生成回路111は、互いに異なる複数の位相を有する複数のクロック信号を生成でき、複数のクロック信号の一部又は全部をシステムクロック信号CLKとして出力できる。クロック転送器112は、クロック生成回路111により生成されたシステムクロック信号CLKに基づき、クロックバス101を駆動できる。クロック転送器112は、クロックバス101を駆動することで、システムクロック信号CLKを第2の半導体装置120に転送できる。
【0014】
転送回路113は、信号バス102と連結し、第1の半導体装置110の内部信号DI1に基づいて信号バス102を駆動できる。転送回路113は、信号バス102を駆動することで、内部信号DI1を同期信号SSとして第2の半導体装置120に転送できる。受信回路114は、信号バス102と連結し、信号バス102を介して転送された同期信号SSを受信して、内部信号DI1を生成できる。
【0015】
第2の半導体装置120は、内部クロック生成回路122、転送回路123及び受信回路124を備えることができる。内部クロック生成回路122は、クロックバス101と連結し、クロックバス101を介して転送されたシステムクロック信号CLKが受信できる。内部クロック生成回路122は、システムクロック信号CLKを受信して、複数の内部クロック信号INCLKを生成できる。内部クロック生成回路122は、第2の半導体装置120で用いられる多様な内部クロック信号INCLKが生成でき、複数の内部クロック信号INCLKは、互いに異なるパルス幅及び位相を有することができる。
【0016】
転送回路123は、信号バス102と連結し、第2の半導体装置120の内部信号DI2に基づいて信号バス102を駆動できる。転送回路123は、信号バス102を駆動することで、内部信号DI2を同期信号SSとして第1の半導体装置110に転送できる。転送回路123は、一つ又はその以上の内部クロック信号INCLKをさらに受信できる。転送回路123は、内部クロック信号INCLKに同期して、同期信号SSを第1の半導体装置110に転送できる。受信回路124は、信号バス102と連結し、信号バス102を介して転送された同期信号SSを受信して内部信号DI2を生成できる。受信回路124は、内部クロック信号INCLKをさらに受信できる。受信回路124は、内部クロック信号INCLKに基づき、同期信号SSから内部信号DI2を生成できる。受信回路124は、互いに異なるパルス幅を有し、互いに異なる位相を有する少なくとも二つの内部クロック信号INCLKに基づき、同期信号SSから内部信号DI2を生成できる。
【0017】
図2は、本発明の実施例に係る半導体装置200の少なくとも一部の構成要素を示す図である。図2に示されるように、半導体装置200は、内部クロック生成回路210及び受信回路220を備えることができる。内部クロック生成回路210は、図1に示される内部クロック生成回路122に適用でき、受信回路220は、図1に示される受信回路114、124の一つ以上に適用できる。内部クロック生成回路210は、システムクロック信号CLKを受信し、システムクロック信号CLKに基づき、複数の増幅クロック信号P1及び複数のサンプリングクロック信号P2を生成できる。複数の増幅クロック信号P1は、互いに単位位相だけの位相差を有する。単位位相は、隣接している増幅クロック信号間の位相差を意味し得る。例えば、単位位相は、システムクロック信号CLKの180°の位相に対応できる。しかしながら、単位位相は、増幅クロック信号の個数によって変化し得る。複数の増幅クロック信号P1は、受信回路220が受信する入力信号INのパルス幅以下のパルス幅を有するように生成できる。複数のサンプリングクロック信号P2は、互いに単位位相だけの位相差を有する。単位位相は隣接しているサンプリングクロック信号間の位相差を意味する。例えば、単位位相は、システムクロック信号CLKの180°の位相に対応できる。しかしながら、単位位相は、サンプリングクロック信号の個数によって変化し得る。複数のサンプリングクロック信号P2は、複数の増幅クロック信号P1より各々遅れ位相を有する。内部クロック生成回路210は、システムクロック信号CLKを分周させて、複数の増幅クロック信号P1及び複数のサンプリングクロック信号P2を生成できる。増幅クロック信号P1及びサンプリングクロック信号P2の個数は、受信回路220が備える受信経路の個数に対応できる。
【0018】
受信回路220は、入力信号INを受信して複数の出力信号OUTを生成できる。入力信号INは、図1に示す信号バス102を介して転送される同期信号SSに対応する信号であり得る。受信回路220は、入力信号INを受信して受信信号RINを生成できる。受信回路220は、入力信号INを差動増幅して受信信号RINを生成できる。受信回路220は、入力信号INを差動増幅して受信信号RINを生成する受信器を備えることができる。入力信号INは、差動信号であり得、シングルエンド(single ended)信号であり得る。入力信号INが差動信号である場合、受信回路220は、差動信号として入力された入力信号IN及び相補信号INBを差動増幅して受信信号RINを生成できる。入力信号INがシングルエンド信号である場合、受信回路220は、入力信号IN及び基準電圧VREFを差動増幅して受信信号RINを生成できる。基準電圧VREFは、入力信号INがスイングする範囲の中間に対応する電圧レベルを有することができる。入力信号INは、連続する複数の信号を含む信号ストリーム(stream)であり得る。
【0019】
受信回路220は、複数の増幅クロック信号P1及び複数のサンプリングクロック信号P2に同期して、受信信号RINから複数の出力信号OUTを生成できる。受信回路220は、複数の受信経路を備えることができる。複数の受信経路は、複数の増幅クロック信号P1の一つ及び複数のサンプリングクロック信号P2の一つを受信できる。複数の受信経路は、受信された増幅クロック信号及び受信されたサンプリングクロック信号に同期して、受信信号から複数の出力信号OUTを各々生成できる。複数の受信経路は、複数の増幅クロック信号P1に同期して、受信信号RINを各々増幅でき、複数のサンプリングクロック信号P2に同期して、増幅された信号を各々サンプリングして、複数の出力信号OUTを生成できる。受信回路220が4つの受信経路を備える場合、内部クロック生成回路210は、4つの増幅クロック信号及び4つのサンプリングクロック信号を生成できる。
【0020】
受信回路220は、入力信号INが転送される信号転送ラインで発生し得るリフレクションによるポストカーソルを除去及び/又は相殺させるために等化動作を遂行できる。複数の受信経路は、各々等化回路を備え、等化動作を遂行できる。等化回路は、例えば、FFE(feed forward equalizer)回路であり得る。受信経路の等化動作は、複数の増幅クロック信号P1に同期して各々遂行できる。
【0021】
図3Aは、図2に示される内部クロック生成回路210の構成を示す図である。図3Aに示されるように、内部クロック生成回路210は、クロック受信器310、分周器320及び受信クロック生成器330を備えることができる。クロック受信器310は、システムクロック信号CLK及び相補信号CLKBを差動増幅して、基準クロック信号RCLKを生成できる。分周器320は、基準クロック信号RCLKの周波数を分周して、複数の分周クロック信号を生成できる。例えば、分周器320は、基準クロック信号RCLKの周波数を分周して、4つの分周クロック信号を生成できる。分周器320は、第1の分周クロック信号ICLK、第2の分周クロック信号QCLK、第3の分周クロック信号IBCLK及び第4の分周クロック信号QBCLKを生成できる。第1から第4の分周クロック信号ICLK、QCLK、IBCLK、QBCLKは、互いに90°の位相差を有することができる。
【0022】
受信クロック生成器330は、第1から第4の分周クロック信号ICLK、QCLK、IBCLK、QBCLKを受信して、複数の増幅クロック信号及び複数のサンプリングクロック信号を生成できる。受信クロック生成器330は、第1から第4の分周クロック信号ICLK、QCLK、IBCLK、QBCLKに基づき、第1から第4の増幅クロック信号P1_I、P1_Q、P1_IB、P1_QBと、第1から第4のサンプリングクロック信号P2_I、P2_Q、P2_IB、P2_QBとを生成できる。第1から第4の増幅クロック信号P1_I、P1_Q、P1_IB、P1_QBは、隣接する信号間で単位位相に対応する位相差を有することができる。単位位相は、第1から第4の分周クロック信号ICLK、QCLK、IBCLK、QBCLKの90°の位相に対応できる。第1から第4のサンプリングクロック信号P2_I、P2_Q、P2_IB、P2_QBは、隣接する信号間で単位位相に対応する位相差を有することができる。単位位相は、第1から第4の分周クロック信号ICLK、QCLK、IBCLK、QBCLKの90°の位相に対応できる。
【0023】
図3Bは、図3Aに示されるクロック信号の位相を示すタイミング図である。基準クロック信号RCLKは、システムクロック信号CLKと実質的に同一の周波数及び位相を有することができる。第1から第4の分周クロック信号ICLK、QCLK、IBCLK、QBCLKは、基準クロック信号RCLKの半分に該当する周波数を有することができ、2倍の周期を有することができる。第1から第4の分周クロック信号ICLK、QCLK、IBCLK、QBCLKは互いに90°の位相差を有することができ、位相差は基準クロック信号RCLKの180°の位相に対応できる。第1の分周クロック信号ICLKは、基準クロック信号RCLKの一番目の立ち上がりエッジに同期される位相を有することができる。第2の分周クロック信号QCLKは、基準クロック信号RCLKの一番目の立ち下がりエッジに同期される位相を有し、第1の分周クロック信号ICLKより90°だけ遅れ位相を有することができる。第3の分周クロック信号IBCLKは、基準クロック信号RCLKの二番目の立ち上がりエッジに同期される位相を有し、第2の分周クロック信号QCLKより90°だけ遅れ位相を有することができる。第4の分周クロック信号QBCLKは、基準クロック信号RCLKの二番目の立ち下がりエッジに同期される位相を有し、第3の分周クロック信号IBCLKより90°だけ遅れ位相を有することができる。
【0024】
第1から第4の増幅クロック信号P1_I、P1_Q、P1_IB、P1_QBは、互いに単位位相に対応する位相差を有することができ、単位位相は90°であり得る。図2に示されるように、第1から第4の増幅クロック信号P1_I、P1_Q、P1_IB、P1_QBは、各々受信信号RINのエッジ(edge)にアライン(align)されるように生成され得る。システムクロック信号CLKは、入力信号INのエッジにアラインされたり、入力信号INのセンタ(center)にアラインされたりする。システムクロック信号CLKが入力信号INのエッジにアラインされる場合、内部クロック生成回路210は、第1から第4の分周クロック信号ICLK、QCLK、IBCLK、QBCLKの位相を実質的に変化させることなく、第1から第4の増幅クロック信号P1_I、P1_Q、P1_IB、P1_QBを生成できる。システムクロック信号CLKが入力信号INのセンタにアラインされる場合、内部クロック生成回路210は、第1から第4の分周クロック信号ICLK、QCLK、IBCLK、QBCLKの位相を遅延させ、第1から第4の増幅クロック信号P1_I、P1_Q、P1_IB、P1_QBを生成できる。第1から第4の増幅クロック信号P1_I、P1_Q、P1_IB、P1_QBは、各々システムクロック信号CLK及び/又は基準クロック信号RCLKのパルス幅以下のパルス幅を有するように生成できる。
【0025】
第1から第4のサンプリングクロック信号P2_I、P2_Q、P2_IB、P2_QBは、互いに単位位相に対応する位相差を有することができ、単位位相は90°であり得る。第1のサンプリングクロック信号P2_Iは、第1の増幅クロック信号P1_Iより遅れ位相を有することができ、第2のサンプリングクロック信号P2_Qは、第2の増幅クロック信号P1_Qより遅れ位相を有することができる。第3のサンプリングクロック信号P2_IBは、第3の増幅クロック信号P1_IBより遅れ位相を有することができ、第4のサンプリングクロック信号P2_QBは、第4の増幅クロック信号P1_QBより遅れ位相を有することができる。第1から第4のサンプリングクロック信号P2_I、P2_Q、P2_IB、P2_QBは、各々第1から第4の分周クロック信号ICLK、QCLK、IBCLK、QBCLKのパルス幅以下のパルス幅を有するように生成できる。
【0026】
図4は、本発明の実施例に係る受信回路400の構成を示す図である。受信回路400は、二つの受信経路を備えることができ、図1及び図2に示す受信回路114、124、220に適用できる。図4に示されるように、受信回路400は、第1の受信経路401及び第2の受信経路402を備えることができる。第1の受信経路401は受信信号RINを受信して第1の出力信号OUT1を生成でき、第2の受信経路402は受信信号RINを受信して第2の出力信号OUT2を生成できる。第1の受信経路401は、第1の増幅クロック信号P1_I及び第1のサンプリングクロック信号P2_Iに基づき、受信信号RINから第1の出力信号OUT1を生成できる。第1の受信経路401は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して受信信号RINから増幅信号AO1、AO1Bを生成し、第1のサンプリングクロック信号P2_Iに同期して増幅信号AO1、AO1Bから第1の出力信号OUT1を生成できる。第2の受信経路402は、第3の増幅クロック信号P1_IB及び第3のサンプリングクロック信号P2_IBに基づき、受信信号RINから第2の出力信号OUT2を生成できる。第2の受信経路402は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して受信信号RINから増幅信号AO2、AO2Bを生成し、第3のサンプリングクロック信号P2_IBに同期して増幅信号AO2、AO2Bから第2の出力信号OUT2を生成できる。
【0027】
第3の増幅クロック信号P1_IBは、第1の増幅クロック信号P1_Iと180°の位相差を有することができる。第3のサンプリングクロック信号P2_IBは、第1のサンプリングクロック信号P2_Iと180°の位相差を有することができる。第1の受信経路401は、第2の受信経路402で生成された増幅信号AO2、AO2Bに基づいて等化動作が遂行できる。第2の受信経路402は、第1の受信経路401で生成された増幅信号AO1、AO1Bに基づいて等化動作を遂行できる。
【0028】
図4に示すように、受信回路400は受信器405をさらに備えることができる。受信器405は、入力信号INを受信して受信信号RINを生成できる。入力信号INは、相補信号INBとともに差動信号として入力されることができ、シングルエンド信号として入力されることもできる。受信器405は、入力信号対(IN、INB)又は入力信号IN及び基準電圧VREFを差動増幅して受信信号RINを生成できる。受信信号RINは、相補信号RINBとともに差動信号として生成されることができる。
【0029】
図4に示されるように、第1の受信経路401は、第1のバッファー411、第1のサンプリング回路412及び第1の等化回路413を備えることができる。第1のバッファー411は、受信信号RIN、RINB及び第1の増幅クロック信号P1_Iを受信できる。第1のバッファー411は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して受信信号RIN、RINBを増幅できる。第1のバッファー411は、受信信号RIN、RINBを増幅して、第1の増幅信号AO1及び第2の増幅信号AO1Bを生成できる。第2の増幅信号AO1Bは、第1の増幅信号AO1の相補信号であり得る。第1のサンプリング回路412は、第1の増幅信号AO1、第2の増幅信号AO1B及び第1のサンプリングクロック信号P2_Iを受信できる。第1のサンプリング回路412は、第1のサンプリングクロック信号P2_Iに同期して、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bをサンプリングできる。第1のサンプリング回路412は、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bをサンプリングして、第1の出力信号OUT1を生成できる。第1の等化回路413は、第2の受信経路402で生成された信号に基づき、第1の受信経路401の等化動作を遂行できる。第1の等化回路413は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して等化動作を遂行できる。
【0030】
第2の受信経路402は、第2のバッファー421、第2のサンプリング回路422及び第2の等化回路423を備えることができる。第2のバッファー421は、受信信号RIN、RINB及び第3の増幅クロック信号P1_IBを受信できる。第2のバッファー421は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して受信信号RIN、RINBを増幅できる。第2のバッファー421は、受信信号RIN、RINBを増幅して、第3の増幅信号AO2及び第4の増幅信号AO2Bを生成できる。第4の増幅信号AO2Bは、第3の増幅信号AO2の相補信号であり得る。第2のサンプリング回路422は、第3の増幅信号AO2、第4の増幅信号AO2B及び第3のサンプリングクロック信号P2_IBを受信できる。第2のサンプリング回路422は、第3のサンプリングクロック信号P2_IBに同期して、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bをサンプリングできる。第2のサンプリング回路422は、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bをサンプリングして、第2の出力信号OUT2を生成できる。第2の等化回路423は、第1の受信経路401で生成された信号に基づき、第2の受信経路402の等化動作を遂行できる。第2の等化回路423は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して等化動作を遂行できる。
【0031】
第1の等化回路413は、以前に入力された受信信号から生成された増幅信号に基づき、現在入力される受信信号から生成される増幅信号の電圧レベルを変化させることができる。以前に入力された受信信号は、第3の増幅クロック信号P1_IBがイネーブルされたとき、第2のバッファー421が受信する受信信号RIN、RINBであり得る。以前に入力された受信信号から生成された増幅信号は、第2のバッファー421が第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して、受信信号RIN、RINBを増幅して生成した第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bであり得る。現在入力される受信信号は、第1の増幅クロック信号P1_Iがイネーブルされるとき、第1のバッファー411が受信する受信信号RIN、RINBであり得る。現在入力される受信信号から生成される増幅信号は、第1のバッファー411が第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して、受信信号RIN、RINBを増幅して生成した第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bであり得る。具体的には、第1の等化回路413は、第2の受信経路402で生成された第3の増幅信号AO2及び第4の増幅信号AO2Bに基づいて等化動作を遂行できる。第1の等化回路413は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bに基づき、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bの電圧レベルを変化させることができる。第1の等化回路413は、信号ラインSL2、SL2Bと連結することができ、信号ラインSL2、SL2Bを介して第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bを受信できる。
【0032】
第2の等化回路423は、以前に入力された受信信号から生成された増幅信号に基づき、現在入力される受信信号から生成される増幅信号の電圧レベルを変化させることができる。以前に入力された受信信号は、第1の増幅クロック信号P1_Iがイネーブルされたとき、第1のバッファー411が受信する受信信号RIN、RINBであり得る。以前に入力された受信信号から生成された増幅信号は、第1のバッファー411が第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して、受信信号RIN、RINBを増幅して生成した第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bであり得る。現在入力される受信信号は、第3の増幅クロック信号P1_IBがイネーブルされるとき、第2のバッファー421が受信する受信信号RIN、RINBであり得る。現在入力される受信信号から生成される増幅信号は、第2のバッファー421が第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して、受信信号RIN、RINBを増幅して生成した第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bであり得る。具体的には、第2の等化回路423は、第1の増幅信号AO1及び第2の増幅信号AO1Bに基づいて等化動作を遂行できる。第2の等化回路423は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bに基づき、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bの電圧レベルを変化させることができる。第2の等化回路423は、信号ラインSL1、SL1Bと連結することができ、信号ラインSL1、SL1Bを介して第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bを受信できる。
【0033】
一般に、従来の受信回路は、DFE(Decision Feedback Equalizer)方式を用い、サンプリング回路の出力を用いて等化動作を遂行する。しかしながら、本発明の実施例に係る等化回路は、以前に入力された受信信号から生成された増幅信号に基づき、現在入力される受信信号から生成される増幅信号に対する等化動作を遂行できる。また、増幅クロック信号に同期して、増幅信号が生成される時点に合わせて、増幅クロック信号に同期して等化動作を遂行できる。本発明の実施例に係る受信回路400は、サンプリング回路の出力を用いることなく、DFE(Decision Feedback Equalizer)方式を用いて高速で等化動作が遂行できる。したがって、高速で動作する半導体システムに用いられるのに適合した受信回路を提供できる。
【0034】
図4に示されるように、第1の受信経路401は、第1の同期スイッチ414、第1のプリチャージ部415及び第1の安定化部416をさらに備えることができる。第1の同期スイッチ414は、第1の増幅クロック信号P1_Iを受信できる。第1の同期スイッチ414は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bを第1のサンプリング回路412に出力できる。第1の同期スイッチ414は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期してターンオンされたとき、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bを各々信号ラインSL1、SL1Bに出力できる。信号ラインSL1、SL1Bは、第1のサンプリング回路412と連結できる。第1の同期スイッチ414は、第1の増幅クロック信号P1_Iに基づき、第1の増幅信号AO1を信号ラインSL1に出力し、第2の増幅信号AO1Bを信号ラインSL1Bに出力できる。
【0035】
第1のプリチャージ部415は、第1のプリチャージ信号PCGIを受信できる。第1のプリチャージ部415は、第1のプリチャージ信号PCGIに基づき、信号ラインSL1、SL1Bの電圧レベルをプリチャージさせることができる。第1のプリチャージ部415は、第1のプリチャージ信号PCGIに基づき、信号ラインSL1、SL1B上の第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bをプリチャージさせることができる。第1のプリチャージ部415は、高電圧VHを受信し、第1のプリチャージ信号PCGIに基づき、信号ラインSL1、SL1Bを高電圧VHのレベルにプリチャージさせることができる。第1のプリチャージ部415は、第1のサンプリング回路412が信号ラインSL1、SL1B上の第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bをサンプリングして、第1の出力信号OUT1を生成した後、信号ラインSL1、SL1Bをプリチャージさせることができる。第1のプリチャージ信号PCGIは、第1のサンプリングクロック信号P2_Iより遅くイネーブルされるパルス信号であり得る。第1の安定化部416は、信号ラインSL1、SL1Bの電圧レベルを安定化させることができる。第1の安定化部416は、信号ラインSL1、SL1B及び低電圧VLの端子を連結するキャパシタを備えることができる。低電圧VLは、高電圧VHより低いレベルを有することができる。
【0036】
図4に示されるように、第2の受信経路402は、第2の同期スイッチ424、第2のプリチャージ部425及び第2の安定化部426をさらに備えることができる。第2の同期スイッチ424は、第3の増幅クロック信号P1_IBを受信できる。第2の同期スイッチ424は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bを第2のサンプリング回路422に出力できる。第2の同期スイッチ424は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期してターンオンされたとき、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bを各々信号ラインSL2、SL2Bに出力できる。信号ラインSL2、SL2Bは、第2のサンプリング回路422と連結できる。第2の同期スイッチ424は、第3の増幅クロック信号P1_IBに基づき、第3の増幅信号AO2を信号ラインSL2に出力し、第4の増幅信号AO2Bを信号ラインSL2Bに出力できる。
【0037】
第2のプリチャージ部425は、第2のプリチャージ信号PCGIBを受信できる。第2のプリチャージ部425は、第2のプリチャージ信号PCGIBに基づき、信号ラインSL2、SL2Bの電圧レベルをプリチャージさせることができる。第2のプリチャージ部425は、第2のプリチャージ信号PCGIBに基づき、信号ラインSL2、SL2B上の第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bをプリチャージさせることができる。第2のプリチャージ部425は、高電圧VHを受信し、第2のプリチャージ信号PCGIBに基づき、信号ラインSL2、SL2Bを高電圧VHのレベルにプリチャージさせることができる。第2のプリチャージ部425は、第2のサンプリング回路422が信号ラインSL2、SL2B上の第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bをサンプリングして、第2の出力信号OUT2を生成した後、信号ラインSL2、SL2Bをプリチャージさせることができる。第2のプリチャージ信号PCGIBは、第3のサンプリングクロック信号P2_IBより遅くイネーブルされるパルス信号であり得る。第2の安定化部426は、信号ラインSL2、SL2Bの電圧レベルを安定化させることができる。第2の安定化部426は、信号ラインSL2、SL2B及び低電圧VLの端子を連結するキャパシタを備えることができる。
【0038】
図5は、図4に示される第1の等化回路413の構成を示す図である。図4に示される第2の等化回路423は、入力信号及び出力信号を除いて第1の等化回路413と同一の構造を有することができる。図5に示されるように、第1の等化回路413は、入力選択器511、第1のトランジスタ521、第2のトランジスタ522、第3のトランジスタ523及び電流源531を備えることができる。入力選択器511は、信号ラインSL2及び信号ラインSL2Bと連結できる。入力選択器511は、制御信号Signを受信できる。入力選択器511は、制御信号Signに基づき、信号ラインSL2、SL2Bを第1の入力ラインIL1及び第2の入力ラインIL1Bと各々連結できる。例えば、制御信号Signが第1のレベルである場合、入力選択器511は、信号ラインSL2を第1の入力ラインIL1と連結し、信号ラインSL2Bを第2の入力ラインIL1Bと連結できる。反対に、制御信号Signが第2のレベルである場合、入力選択器511は、信号ラインSL2を第2の入力ラインIL1Bと連結し、信号ラインSL2Bを第1の入力ラインIL1と連結できる。
【0039】
制御信号Signは、図4において入力信号INが転送される信号転送ラインのチャンネル特性によって第1のレベル又は第2のレベルを有することができる。チャンネル特性は第1の特性及び第2の特性を有することができる。図6A及び図6Bは、信号転送ラインのチャンネル特性によって入力信号から生成された受信信号の波形を示す図である。図6A及び図6Bに示されるように、信号転送ラインのチャンネル特性によってリフレクションを発生でき、入力信号INから生成された受信信号RINにはポストカーソルを発生できる。受信信号RINのメーンカーソル(main cursor)が正(positive)の値を有するとき、第1のポストカーソルはチャンネル特性によって負(negative)の値及び正の値の一つを有することができる。図6Aに示されるように、第1の特性は、入力信号INから生成された受信信号RINの第1のポストカーソルが負の値を有する場合であり得る。チャンネル特性が第1の特性である場合、除去及び/又は相殺されなければならない主要リフレクション成分は、負の値を有する第1のポストカーソルであり得る。図6Bに示されるように、第2の特性は、入力信号INから生成された受信信号RINの第1のポストカーソルが正の値を有する場合であり得る。チャンネル特性が第2の特性である場合、除去及び/又は相殺されなければならない主要リフレクション成分は、正の値を有する第1のポストカーソルであり得る。
【0040】
第1の等化回路413は、受信信号RINの主要リフレクション成分を除去及び/又は相殺させる等化動作を遂行できる。チャンネル特性が第1の特性を有する場合、第1の等化回路413は、負の値を有する第1のポストカーソルを除去及び/又は相殺させる等化動作を遂行できる。チャンネル特性が第2の特性を有する場合、第1の等化回路413は、正の値を有する第1のポストカーソルを除去及び/又は相殺させる等化動作を遂行できる。チャンネル特性が第1の特性を有する場合、制御信号Signは第1のレベルを有することができる。チャンネル特性が第2の特性を有する場合、制御信号Signは第2のレベルを有することができる。
【0041】
第1のトランジスタ521は、第1の入力ラインIL1と連結し、第1の入力ラインIL1を介して転送された信号に基づき、第1の増幅信号AO1の電圧レベルを変化させることができる。第1のトランジスタ521はNチャンネルモストランジスタであり得る。第1のトランジスタ521のゲートは第1の入力ラインIL1と連結し、ドレインが第1の増幅信号AO1と連結し、ソースが共通ノードCNと連結できる。第2のトランジスタ522は、第2の入力ラインIL1Bと連結し、第2の入力ラインIL1Bを介して転送された信号に基づき、第2の増幅信号AO1Bの電圧レベルを変化させることができる。第2のトランジスタ522はNチャンネルモストランジスタであり得る。第2のトランジスタ522のゲートは第2の入力ラインIL1Bと連結し、ドレインが第2の増幅信号AO1Bと連結し、ソースが共通ノードCNと連結できる。
【0042】
第3のトランジスタ523は、第1の増幅クロック信号P1_Iに基づき、共通ノードCNから低電圧VLの端子までの電流経路を形成できる。第3のトランジスタ523はNチャンネルモストランジスタであり得る。第3のトランジスタ523は、ゲートに第1の増幅クロック信号P1_Iを受信し、ドレインが共通ノードCNと連結し、ソースが電流源531を介して低電圧VLの端子と連結できる。電流源531は、一定の正の電流が共通ノードCNから低電圧VLの端子に流れるようにできる。電流源531は可変電流源であり得、電流源531を介して流れる一定の電流の量は可変にできる。
【0043】
制御信号Signが第1のレベルである場合、入力選択器511は、信号ラインSL2を第1の入力ラインIL1と連結し、信号ラインSL2Bを第2の入力ラインIL1Bと連結できる。したがって、第1の等化回路413は、信号ラインSL2上の第3の増幅信号AO2に基づき、第1の増幅信号AO1の電圧レベルを変化させることができ、信号ラインSL2B上の第4の増幅信号AO2Bに基づき、第2の増幅信号AO1Bの電圧レベルを変化させることができる。制御信号Signが第2のレベルである場合、入力選択器511は、信号ラインSL2Bを第1の入力ラインIL1と連結し、信号ラインSL2を第2の入力ラインIL1Bと連結できる。したがって、第1の等化回路413は、信号ラインSL2上の第3の増幅信号AO2に基づき、第2の増幅信号AO1Bの電圧レベルを変化させることができ、信号ラインSL2B上の第4の増幅信号AO2Bに基づき、第1の増幅信号AO1の電圧レベルを変化させることができる。
【0044】
図7は、本発明の実施例に係る受信回路700の構成を示す図である。受信回路700は、図1及び図2に示される受信回路114、124、220に適用できる。図7に示されるように、受信回路700は、受信器705、第1の受信経路701、第2の受信経路702、第3の受信経路703及び第4の受信経路704を備えることができる。受信器705は、入力信号対(IN、INB)又は入力信号IN及び基準電圧VREFを差動増幅して受信信号RIN、RINBを生成できる。第1の受信経路701は、受信信号RIN、RINBを受信して第1の出力信号OUT1を生成でき、第2の受信経路702は、受信信号RIN、RINBを受信して第2の出力信号OUT2を生成できる。第3の受信経路703は、受信信号RIN、RINBを受信して第3の出力信号OUT3を生成でき、第4の受信経路704は、受信信号RIN、RINBを受信して第4の出力信号OUT4を生成できる。
【0045】
第1の受信経路701は、第1の増幅クロック信号P1_I及び第1のサンプリングクロック信号P2_Iに基づき、受信信号RIN、RINBから第1の出力信号OUT1を生成できる。第1の受信経路701は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して受信信号RIN、RINBから増幅信号を生成し、第1のサンプリングクロック信号P2_Iに同期して増幅信号から第1の出力信号OUT1を生成できる。第2の受信経路702は、第2の増幅クロック信号P1_Q及び第2のサンプリングクロック信号P2_Qに基づき、受信信号RIN、RINBから第2の出力信号OUT2を生成できる。第2の受信経路702は、第2の増幅クロック信号P1_Qに同期して受信信号RIN、RINBから増幅信号を生成し、第2のサンプリングクロック信号P2_Qに同期して増幅信号から第2の出力信号OUT2を生成できる。
【0046】
第3の受信経路703は、第3の増幅クロック信号P1_IB及び第3のサンプリングクロック信号P2_IBに基づき、受信信号RIN、RINBから第3の出力信号OUT3を生成できる。第3の受信経路703は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して受信信号RIN、RINBから増幅信号を生成し、第3のサンプリングクロック信号P2_IBに同期して増幅信号から第3の出力信号OUT3を生成できる。第4の受信経路704は、第4の増幅クロック信号P1_QB及び第4のサンプリングクロック信号P2_QBに基づき、受信信号RIN、RINBから第4の出力信号OUT4を生成できる。第4の受信経路704は、第4の増幅クロック信号P1_QBに同期して受信信号RIN、RINBから増幅信号を生成し、第4のサンプリングクロック信号P2_QBに同期して増幅信号から第4の出力信号OUT4を生成できる。
【0047】
第1の受信経路701は、第1のバッファー711、第1のサンプリング回路712及び第1の等化回路713を備えることができる。第1のバッファー711は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して受信信号RIN、RINBを増幅し、第1の増幅信号AO1及び第2の増幅信号AO1Bを生成できる。第1のサンプリング回路712は、第1のサンプリングクロック信号P2_Iに同期して、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bに基づき、第1の出力信号OUT1を生成できる。第1のサンプリング回路712は、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bをサンプリングして、第1の出力信号OUT1を生成できる。第1の等化回路713は、第4の受信経路704で生成された信号に基づき、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bに対する等化動作を遂行できる。
【0048】
第1の受信経路701は、第1の同期スイッチ714、第1のプリチャージ部715及び第1の安定化部716をさらに備えることができる。第1の同期スイッチ714は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bを第1のサンプリング回路712に出力できる。第1の同期スイッチ714は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bを各々信号ラインSL1、SL1Bに出力できる。第1のサンプリング回路712は、信号ラインSL1、SL1Bを介して第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bを受信できる。第1のプリチャージ部715は、第1のプリチャージ信号PCGIに基づき、信号ラインSL1、SL1Bをプリチャージさせることができる。第1のプリチャージ部715は、第1のプリチャージ信号PCGIがイネーブルされたとき、信号ラインSL1、SL1Bを高電圧VHで駆動でき、信号ラインSL1、SL1B上の第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bをプリチャージさせることができる。第1のプリチャージ信号PCGIは、第1のサンプリングクロック信号P2_Iがイネーブルされた後にイネーブルされることができる。第1の安定化部716は、低電圧VLの端子と連結するキャパシタを備えることができ、信号ラインSL1、SL1Bの電圧レベルを安定化させることができる。
【0049】
第2の受信経路702は、第2のバッファー721、第2のサンプリング回路722及び第2の等化回路723を備えることができる。第2のバッファー721は、第2の増幅クロック信号P1_Qに同期して受信信号RIN、RINBを増幅して、第3の増幅信号AO2及び第4の増幅信号AO2Bを生成できる。第2のサンプリング回路722は、第2のサンプリングクロック信号P2_Qに同期して、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bに基づき、第2の出力信号OUT2を生成できる。第2のサンプリング回路722は、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bをサンプリングして、第2の出力信号OUT2を生成できる。第2の等化回路723は、第1の受信経路701で生成された信号に基づき、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bに対する等化動作を遂行できる。第2の等化回路723は、第2の増幅クロック信号P1_Q、第1の増幅信号AO1及び第2の増幅信号AO1Bを受信できる。第2の等化回路723は、第2の増幅クロック信号P1_Qに同期して、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bに基づき、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bの電圧レベルを変化させることができる。第2の等化回路723は、信号ラインSL1、SL1Bと連結し、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bを受信できる。
【0050】
第2の受信経路702は、第2の同期スイッチ724、第2のプリチャージ部725及び第2の安定化部726をさらに備えることができる。第2の同期スイッチ724は、第2の増幅クロック信号P1_Qに同期して、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bを第2のサンプリング回路722に出力できる。第2の同期スイッチ724は、第2の増幅クロック信号P1_Qに同期して、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bを信号ラインSL2、SL2Bに出力できる。第2のサンプリング回路722は、信号ラインSL2、SL2Bを介して第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bを受信できる。第2のプリチャージ部725は、第2のプリチャージ信号PCGQに基づき、信号ラインSL2、SL2Bをプリチャージさせることができる。第2のプリチャージ部725は、第2のプリチャージ信号PCGQがイネーブルされたとき、信号ラインSL2、SL2Bを高電圧VHで駆動でき、信号ラインSL2、SL2B上の第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bをプリチャージさせることができる。第2のプリチャージ信号PCGQは、第2のサンプリングクロック信号P2_Qがイネーブルされた後にイネーブルされることができる。第2の安定化部726は、低電圧VLの端子と連結するキャパシタを備えることができ、信号ラインSL2、SL2Bの電圧レベルを安定化させることができる。
【0051】
第3の受信経路703は、第3のバッファー731、第3のサンプリング回路732及び第3の等化回路733を備えることができる。第3のバッファー731は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して受信信号RIN、RINBを増幅して、第5の増幅信号AO3及び第6の増幅信号AO3Bを生成できる。第3のサンプリング回路732は、第3のサンプリングクロック信号P2_IBに同期して、第5及び第6の増幅信号AO3、AO3Bに基づき、第3の出力信号OUT3を生成できる。第3のサンプリング回路732は、第5及び第6の増幅信号AO3、AO3Bをサンプリングして、第3の出力信号OUT3を生成できる。第3の等化回路733は、第2の受信経路702で生成された信号に基づき、第5及び第6の増幅信号AO3、AO3Bに対する等化動作を遂行できる。第3の等化回路733は、第3の増幅クロック信号P1_IB、第3の増幅信号AO2及び第4の増幅信号AO2Bを受信できる。第3の等化回路733は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bに基づき、第5及び第6の増幅信号AO3、AO3Bの電圧レベルを変化させることができる。第3の等化回路733は、信号ラインSL2、SL2Bと連結し、第3及び第4の増幅信号AO2、AO2Bを受信できる。
【0052】
第3の受信経路703は、第3の同期スイッチ734、第3のプリチャージ部735及び第3の安定化部736をさらに備えることができる。第3の同期スイッチ734は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して、第5及び第6の増幅信号AO3、AO3Bを第3のサンプリング回路732に出力できる。第3の同期スイッチ734は、第3の増幅クロック信号P1_IBに同期して、第5及び第6の増幅信号AO3、AO3Bを信号ラインSL3、SL3Bに出力できる。第3のサンプリング回路732は、信号ラインSL3、SL3Bを介して第5及び第6の増幅信号AO3、AO3Bを受信できる。第3のプリチャージ部735は、第3のプリチャージ信号PCGIBに基づき、信号ラインSL3、SL3Bをプリチャージさせることができる。第3のプリチャージ部735は、第3のプリチャージ信号PCGIBがイネーブルされたとき、信号ラインSL3、SL3Bを高電圧VHで駆動でき、信号ラインSL3、SL3B上の第5及び第6の増幅信号AO3、AO3Bをプリチャージさせることができる。第3のプリチャージ信号PCGIBは、第3のサンプリングクロック信号P2_IBがイネーブルされた後にイネーブルされることができる。第3の安定化部736は、低電圧VLの端子と連結するキャパシタを備えることができ、信号ラインSL3、SL3Bの電圧レベルを安定化させることができる。
【0053】
第4の受信経路704は、第4のバッファー741、第4のサンプリング回路742及び第4の等化回路743を備えることができる。第4のバッファー741は、第4の増幅クロック信号P1_QBに同期して受信信号RIN、RINBを増幅して、第7の増幅信号AO4及び第8の増幅信号AO4Bを生成できる。第4のサンプリング回路742は、第4のサンプリングクロック信号P2_QBに同期して、第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bに基づき、第4の出力信号OUT4を生成できる。第4のサンプリング回路742は、第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bをサンプリングして、第4の出力信号OUT4を生成できる。第4の等化回路743は、第3の受信経路703で生成された信号に基づき、第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bに対する等化動作を遂行できる。第4の等化回路743は、第4の増幅クロック信号P1_QB、第5の増幅信号AO3及び第6の増幅信号AO3Bを受信できる。第4の等化回路743は、第4の増幅クロック信号P1_QBに同期して、第5及び第6の増幅信号AO3、AO3Bに基づき、第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bの電圧レベルを変化させることができる。第4の等化回路743は、信号ラインSL3、SL3Bと連結し、第5及び第6の増幅信号AO3、AO3Bを受信できる。第1の等化回路713は、第1の増幅クロック信号P1_I、第7の増幅信号AO4及び第8の増幅信号AO4Bを受信できる。第1の等化回路713は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して、第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bに基づき、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bの電圧レベルを変化させることができる。
【0054】
第4の受信経路704は、第4の同期スイッチ744、第4のプリチャージ部745及び第4の安定化部746をさらに備えることができる。第4の同期スイッチ744は、第4の増幅クロック信号P1_QBに同期して、第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bを第4のサンプリング回路742に出力できる。第4の同期スイッチ744は、第4の増幅クロック信号P1_QBに同期して、第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bを信号ラインSL4、SL4Bに出力できる。第4のサンプリング回路742は、信号ラインSL4、SL4Bを介して第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bを受信できる。第4のプリチャージ部745は、第4のプリチャージ信号PCGQBに基づき、信号ラインSL4、SL4Bをプリチャージさせることができる。第4のプリチャージ部745は、第4のプリチャージ信号PCGQBがイネーブルされたとき、信号ラインSL4、SL4Bを高電圧VHで駆動でき、信号ラインSL4、SL4B上の第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bをプリチャージさせることができる。第4のプリチャージ信号PCGQBは、第4のサンプリングクロック信号P2_QBがイネーブルされた後にイネーブルされることができる。第4の安定化部746は、低電圧VLの端子と連結するキャパシタを備えることができ、信号ラインSL4、SL4Bの電圧レベルを安定化させることができる。
【0055】
図8は、本発明の実施例に係る受信回路の動作の少なくとも一部を示すタイミング図である。図1図7及び図8を参照して本発明の実施例に係る受信回路700の動作を説明する。入力信号INは2つの連続する信号を含み、一番目の入力信号INはローレベルであり、二番目の入力信号INはハイレベルである場合を例示する。入力信号INは、システムクロック信号CLKに同期されて、信号バス102のような信号転送ラインを介して受信回路700に入力できる。システムクロック信号CLKは、入力信号INのエッジにアラインされることができ、ダブルデータレート(double data rate)でデータが転送される場合を例示する。受信器705は、入力信号INを増幅して受信信号RINを生成でき、受信信号RINは、システムクロック信号CLKのハイレベル区間において、一番目の入力信号INに基づいてローレベルを有し、システムクロック信号CLKのローレベル区間において、二番目の入力信号INに基づいてハイレベルを有することができる。
【0056】
第4のッファー741は、第4の増幅クロック信号P1_QBに同期して受信信号RINを増幅して、第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bを生成できる。第7の増幅信号AO4はローレベルであり得、第8の増幅信号AO4Bはハイレベルであり得る。第4の同期スイッチ744は、第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bを信号ラインSL4、SL4Bに出力し、信号ラインSL4はローレベルに変化され、信号ラインSL4Bはハイレベルを維持できる。第4のサンプリングクロック信号P2_QBがイネーブルされると、第4のサンプリング回路742は、信号ラインSL4、SL4B上の第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bをサンプリングし、ローレベルを有する第4の出力信号OUT4を生成できる。第4のサンプリングクロック信号P2_QBがイネーブルされた後、第4のプリチャージ信号PCGQBがイネーブルされることができ、第4のプリチャージ部745は、信号ラインSL4、SL4Bの電圧レベルをプリチャージさせることができる。
【0057】
第4の増幅クロック信号P1_QBがディセーブルされた後、第1の増幅クロック信号P1_Iがイネーブルされることができる。第1のバッファー711は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して、受信信号RINを増幅して、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bを生成できる。受信信号RINがハイレベルであるため、第1の増幅信号AO1はハイレベルであり得、第2の増幅信号AO1Bはローレベルであり得る。第1の同期スイッチ714は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bを信号ラインSL1、SL1Bに出力し、信号ラインSL1はハイレベルを維持し、信号ラインSL1Bはローレベルに変化できる。このとき、第1の等化回路713は、第1の増幅クロック信号P1_Iに同期して、信号ラインSL4、SL4Bを介して第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bを受信し、第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bに基づき、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bの電圧レベルを変化させることができる。第7及び第8の増幅信号AO4、AO4Bの基となる受信信号RINの主要リフレクション成分を除去及び/又は相殺させることができ、第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bのシグナル・インテグリティを増加させることができる。
【0058】
第1のサンプリングクロック信号P2_Iがイネーブルされると、第1のサンプリング回路712は、信号ラインSL1、SL1B上の第1及び第2の増幅信号AO1、AO1Bをサンプリングし、ハイレベルを有する第1の出力信号OUT1が生成できる。第1のサンプリングクロック信号P2_Iがイネーブルされた後、第1のプリチャージ信号PCGIがイネーブルされることができ、第1のプリチャージ部715は、信号ラインSL1、SL1Bの電圧レベルをプリチャージさせることができる。
【0059】
本発明の属する技術分野における通常の技術者は、本発明がその技術的思想や必須特徴から逸脱しない範囲内において、他の具体的な形態で実施できるので、前述した実施例は全ての面において例示的なものであり、限定的なものでないと理解しなければならない。本発明の範囲は詳細な説明よりも後述する特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、その等価概念から導出される全ての変更又は変形された形態が、本発明の範囲に含まれるものと理解しなければならない。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8