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特許7518289再帰的ガスチャネルを備えるシャワーヘッドアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】再帰的ガスチャネルを備えるシャワーヘッドアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/3065 20060101AFI20240709BHJP
【FI】
H01L21/302 101G
H01L21/302 101B
H01L21/302 101M
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023518032
(86)(22)【出願日】2021-09-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-04
(86)【国際出願番号】 US2021051218
(87)【国際公開番号】W WO2022066603
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2023-05-12
(31)【優先権主張番号】17/028,587
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ワカバヤシ, レイン テツロウ
(72)【発明者】
【氏名】ウォン, カーラトン
(72)【発明者】
【氏名】フランクリン, ティモシー ジョセフ
【審査官】加藤 芳健
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-1923(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0162261(US,A1)
【文献】国際公開第2005/024928(WO,A1)
【文献】特表2010-541239(JP,A)
【文献】特開2009-212340(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理チャンバ内で使用するためのシャワーヘッドアセンブリであって、該シャワーヘッドアセンブリは、
互いに流体的に独立して内部に配置されている複数の再帰的ガス経路と、内部に配置された1又は複数の冷却チャネルとを有するチルプレートであって、前記複数の再帰的ガス経路のそれぞれは、前記チルプレートの第1の側に延びる1つのガス注入口と、前記チルプレートの第2の側に延びる複数のガス排出口とに流体接続されている、チルプレート、及び
前記チルプレートに結合されているヒータープレートであって、内部に配置された1又は複数の加熱要素と、複数の第1のガス分配孔の上面から、流体的に独立して前記ヒータープレート内に配置された複数のプレナムへと延びる、複数の第1のガス分配孔とを含む、ヒータープレート、
を備え、前記複数の第1のガス分配孔が、前記チルプレートの複数のガス排出口に対応し、複数の第2のガス分配孔が、前記複数のプレナムから前記ヒータープレートの下面へと延びる、シャワーヘッドアセンブリ。
【請求項2】
前記チルプレート及び前記ヒータープレートがアルミニウム製である、請求項1に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項3】
前記チルプレートと前記ヒータープレートとの間に配置された第1の熱ガスケットシートを更に含み、前記第1の熱ガスケットシートが、前記ヒータープレートの前記複数の第1のガス分配孔の位置に対応する複数の開口部を含む、請求項1に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項4】
前記第1の熱ガスケットシートとは反対側の前記ヒータープレートの側に配置された、第2の熱ガスケットシートを更に含む、請求項3に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項5】
前記チルプレートが、上部プレートに結合された第1の側、及び冷却プレートに結合された第2の側を有するガスプレート、並びに前記ガスプレートとは反対側で前記冷却プレートに結合された底部プレートを含み、前記複数の再帰的ガス経路のうち少なくとも1つが、前記ガスプレートの第1の側及び第2の側に配置されており、前記1又は複数の冷却チャネルが、前記冷却プレート内に配置されている、請求項1に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項6】
前記複数の再帰的ガス経路のそれぞれは、前記1つのガス注入口から前記複数のガス排出口のガス排出口のそれぞれへと、実質的に等しい流れ経路を有する、請求項1に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項7】
前記ヒータープレートの前記1又は複数の加熱要素が、前記シャワーヘッドアセンブリの2つ以上の加熱ゾーンを画定する、請求項1から6のいずれか一項に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項8】
前記ヒータープレートが、前記1又は複数の加熱要素を収容する複数のチャネルを有する第1のプレートと、前記複数のチャネルを覆うために前記第1のプレートに結合された第2のプレートと、前記第1のプレートとは反対側で前記第2のプレートに結合された第3のプレートとを含み、前記第3のプレートが、前記複数のプレナムを画定する第2の複数のチャネルを有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項9】
前記複数の再帰的ガス経路が4つの再帰的ガス経路を含み、前記複数のプレナムが、前記シャワーヘッドアセンブリの下面に4つのガス分配ゾーンを画定するための4つのプレナムを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項10】
前記複数のガス排出口が、前記チルプレートの同心円に沿って規則的な間隔で配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項11】
前記1又は複数の冷却チャネルが、前記チルプレート内の再帰的流れ経路と、前記ヒータープレートとの間に配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項12】
前記ヒータープレートに結合されるとともに、複数の第3のガス分配孔を有する上部電極を更に備え、前記複数の第3のガス分配孔は、当該複数の第3のガス分配孔の上面から、前記ヒータープレートの前記複数の第2のガス分配孔の位置に対応する位置で、前記上部電極の下面へと延びるものである、請求項1から6のいずれか一項に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項13】
前記上部電極の前記複数の第3のガス分配孔が、約10ミルから約50ミルの直径を有する、請求項12に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項14】
複数のガス流経路のそれぞれの前記再帰的ガス経路が、2つ以上の平面内にある、請求項1から6のいずれか一項に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項15】
前記複数の再帰的ガス経路のうち少なくとも1つが、2つ以上の層に沿って配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のシャワーヘッドアセンブリ。
【請求項16】
処理チャンバであって、
内部に内部容積を画定するチャンバ本体、
基板を支持するために前記内部容積内に配置された基板支持体、及び
前記基板支持体とは反対側で前記内部容積に配置された、請求項1から6のいずれか一項に記載のシャワーヘッドアセンブリ
を備える、処理チャンバ。
【請求項17】
前記複数の再帰的ガス経路が、2つ又は4つの再帰的ガス経路である、請求項16に記載の処理チャンバ。
【請求項18】
前記複数の再帰的ガス経路のうち少なくとも1つが、2つ以上の層に沿って配置されている、請求項16に記載の処理チャンバ。
【請求項19】
前記ヒータープレートに結合された上部電極を更に含み、当該上部電極は、前記内部容積内に配置されたライナーのステップ状内部表面に対応するステップ状外部表面を含むものである、請求項16に記載の処理チャンバ。
【請求項20】
前記上部電極がシリコン製である、請求項19に記載の処理チャンバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は一般に、基板処理設備に関し、より具体的には、基板処理設備とともに使用するためのシャワーヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]半導体処理チャンバ(例えば、蒸着チャンバ、エッチングチャンバなど)で利用される従来のシャワーヘッドアセンブリは典型的に、処理容積内へ複数のガス注入点をもたらすために、複数のガス排出口に流体接続されている1つのガス注入口を含む。複数のガス注入点によって、処理チャンバ内で処理される基板にわたり、より均一な流量分布がもたらされる。本発明者らは、1つのガス注入口を複数のガス排出口に分割するために溶接部を使用すると、漏出及び保守管理の問題が生じ得ることを観察した。さらに、1つのガス注入口を複数のガス排出口に分割するために溶接部を使用すると、シャワーヘッドアセンブリの全体的な厚さが望ましくないほど増加し得る。
【0003】
[0003]そこで本発明者らは、改良されたシャワーヘッドアセンブリの実施形態を提供した。
【発明の概要】
【0004】
[0004]基板処理チャンバ内で使用するためのシャワーヘッドの実施形態が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、基板処理チャンバ内で使用するためのシャワーヘッドアセンブリが、互いに流体的に独立して内部に配置されている複数の再帰的ガス経路と、内部に配置された1又は複数の冷却チャネルとを有するチルプレートであって、複数の再帰的ガス経路のそれぞれは、チルプレートの第1の側に延びる1つのガス注入口と、チルプレートの第2の側に延びる複数のガス排出口とに流体接続されている、チルプレート;及びチルプレートに結合されているヒータープレートであって、内部に配置された1又は複数の加熱要素と、複数の第1のガス分配孔の上面から、流体的に独立してヒータープレート内に配置された複数のプレナムへと延びる、複数の第1のガス分配孔とを含む、ヒータープレートを備え、ここで複数の第1のガス分配孔が、チルプレートの複数のガス排出口に対応し、複数の第2のガス分配孔が、複数のプレナムからヒータープレートの下面へと延びる。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態では、基板処理チャンバ内で使用するためのシャワーヘッドが、内部に配置された1又は複数の冷却チャネルを有するチルプレート;チルプレートに結合されたヒータープレートであって、内部に埋め込まれた1又は複数の加熱要素を有するヒータープレート;及びヒータープレートに結合された上部電極を含み、当該シャワーヘッドアセンブリは、互いに流体的に独立している複数のガス流経路を含み、複数のガス流経路のそれぞれは、チルプレートの上面にあるガス注入口からチルプレート内の再帰的流れ経路へと、チルプレートの下面にある複数の出口まで、複数の第1のガス分配孔、複数のプレナム、及びヒータープレートの複数の第2のガス分配孔を通って、また上部電極の第3のガス分配孔を通って延びる。
【0006】
[0006]いくつかの実施形態では、処理チャンバが、内部に内部容積を画定するチャンバ本体と、基板を支持するために内部容積内に配置された基板支持体と、基板支持体とは反対側で内部容積に配置されたシャワーヘッドアセンブリとを含み、当該シャワーヘッドアセンブリは、互いに流体的に独立して内部に配置されている複数の再帰的ガス経路と、内部に配置された1又は複数の冷却チャネルとを有するチルプレートであって、複数の再帰的ガス経路がそれぞれ、チルプレートの第1の側に延びる1つのガス注入口と、チルプレートの第2の側に延びる複数のガス排出口とに流体接続されているチルプレート;当該チルプレートに結合されているヒータープレートであって、内部に埋め込まれた1又は複数の加熱要素と、複数の第1のガス分配孔の上面から、流体的に独立してヒータープレート内に配置された複数のプレナムへと延びる、複数の第1のガス分配孔とを含む、ヒータープレート、ここで複数の第1のガス分配孔が、チルプレートの複数のガス排出口に対応し、複数の第2のガス分配孔が、複数のプレナムからヒータープレートの下面へと延び;及びヒータープレートに結合されるとともに、複数の第3のガス分配孔を有する上部電極を含み、当該複数の第3のガス分配孔はそれぞれ、ヒータープレートの複数の第2のガス分配孔のそれぞれに流体接続されている。
【0007】
[0007]本開示についてその他の及び更なる実施形態は、以下で説明する。
【0008】
[0008]先に簡単に要約し、以下でより詳細に論じる本開示の実施形態は、添付図面に図示された本開示の例示的な実施形態を参照することによって理解できる。しかしながら添付図面は、本開示の典型的な実施形態のみを示しているに過ぎず、本開示は、他の同様に有効な実施形態を認めることができるため、添付図面が、本願発明の範囲を限定するものとみなされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示のいくつかの実施形態に従った処理チャンバを横から見た概略図を示す。
図2】本開示のいくつかの実施形態に従ったシャワーヘッドアセンブリの断面図を示す。
図3】本開示のいくつかの実施形態に従ったシャワーヘッドアセンブリのガスプレートを上から見た図を示す。
図4】本開示のいくつかの実施形態に従ったシャワーヘッドアセンブリのガスプレートを下から見た図を示す。
図5】本開示のいくつかの実施形態に従ったシャワーヘッドアセンブリのチルプレートを下から見た断面図を示す。
図6】本開示のいくつかの実施形態に従ったシャワーヘッドアセンブリのヒータープレートを上から見た断面図を示す。
図7】本開示のいくつかの実施形態に従ったシャワーヘッドアセンブリのヒータープレートを上から見た断面図を示す。
【0010】
[0016]理解を容易にするために、図面に共通する同一の要素を指し示すためには、可能な限り同一の参照番号を使用している。図面は縮尺どおりに図示されているわけではなく、わかりやすくするために簡略化している場合がある。ある実施形態の要素及び特徴は、特に言及せずとも、他の実施形態に有利に組み込むことができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0017]処理チャンバで使用するためのシャワーヘッドアセンブリの実施形態が本明細書で提供される。シャワーヘッドアセンブリは、処理チャンバ内で処理される基板へのプロセスガスの流れを促進するように構成される。いくつかの実施形態では、シャワーヘッドアセンブリが、高出力適用のために動作するように構成される。シャワーヘッドアセンブリは、シャワーヘッドアセンブリを加熱するように構成されたヒータープレートを含む。シャワーヘッドアセンブリは、シャワーヘッドアセンブリを冷却するための冷却チャネルが通っているチルプレートを含む。シャワーヘッドアセンブリは、1つのガス注入口から複数のガス排出口へと延びる1又は複数の再帰的ガス経路を含む。いくつかの実施形態では、1又は複数の再帰的ガス経路が、有利には、シャワーヘッドアセンブリの厚さを最小化するためにチルプレートの中に配置されている。
【0012】
[0018]図1は、本開示のいくつかの実施形態に従った処理チャンバの一部の側面図を概略的に示す。いくつかの実施形態において処理チャンバは、エッチング処理チャンバである。しかしながら、異なるプロセスのために構成された他のタイプの処理チャンバも、本明細書に記載のシャワーヘッドアセンブリの実施形態による使用のために、使用又は変更することができる。
【0013】
[0019]処理チャンバ100は、基板処理の間に内部容積120内に大気圧を下回る圧力(sub-atmospheric pressures)を維持するよう好適に適合された真空チャンバを含む。処理チャンバ100は、側壁及び底壁を有するチャンバ本体106を含む。チャンバ本体106は、蓋104によって覆われ、チャンバ本体106及び蓋104は、ともに内部容積120を画定する。チャンバ本体106及び蓋104は、アルミニウムなどの金属製であり得る。チャンバ本体106は、接地115への結合を介して接地されていてよい。
【0014】
[0020]基板支持体124は、基板122(例えば半導体ウェハなど)、又は静電的に保持され得るような他の基板を支持及び保持するために、内部容積120内に配置される。基板支持体124は一般的に、ペデスタル128と、ペデスタル128を支持するための中空支持シャフト112とを含むことができる。ペデスタル128は、静電チャック150を含むことができる。静電チャック150は、1又は複数の電極154が内部に配置された誘電体プレートを含む。中空支持シャフト112は、例えば裏面ガス(backside gases)、プロセスガス、流体、冷却剤、電力などをペデスタル128に供給するための導管をもたらす。
【0015】
[0021]基板支持体124は、静電チャック150へのチャック電源140及びRF源(例えば、RFバイアス電源117又はRFプラズマ電源170)に結合される。いくつかの実施形態では、裏面ガス供給部142が、チャンバ本体106の外側に配置され、静電チャック150に熱伝達ガスを供給する。いくつかの実施形態では、RFバイアス電源117が、1又は複数のRFマッチネットワーク116を介して静電チャック150に結合される。いくつかの実施形態では、基板支持体124が代替的に、AC又はDCバイアス電力を含むことができる。
【0016】
[0022]処理チャンバ100はまた、内部に配置された基板122を処理するために1又は複数のプロセスガスを処理チャンバ100に供給可能なガス供給装置118に結合され、当該ガス供給装置と流体連通している。シャワーヘッドアセンブリ132は、基板支持体124に対向する内部容積120に配置される。いくつかの実施形態では、シャワーヘッドアセンブリ132が、蓋104に結合される。シャワーヘッドアセンブリ132及び基板支持体124は、これらの間に処理容積144を部分的に画定する。シャワーヘッドアセンブリ132は、ガス供給部118からの1又は複数のプロセスガスを処理容積144内へと分配するための複数の開口部を含む。シャワーヘッドアセンブリ132は、シャワーヘッドアセンブリ132の温度を制御するためのチルプレート138と、チルプレート138を通るガス流路をもたらすための穴/チャネル(以下でより詳細に説明する)とを含む。シャワーヘッドアセンブリ132は、チルプレート138に結合されたヒータープレート141を含む。ヒータープレート141は、シャワーヘッドアセンブリ132の温度を制御するために内部に配置又は埋め込まれた1又は複数の加熱要素を含み、ヒータープレート141を通るガス流路を提供するための穴/チャネル(以下でより詳細に説明する)を含む。いくつかの実施形態では、シャワーヘッドアセンブリ132が、ヒータープレート141に結合された上部電極136を含む。上部電極136は、基板支持体124に対向して内部容積120内に配置される。上部電極136は、1又は複数のプロセスガスに点火するために1又は複数の電源(例えば、RFプラズマ電源170)に結合される。いくつかの実施形態では、上部電極136が、単結晶シリコン又は他のシリコン含有材料を含む。
【0017】
[0023]ライナー102は、基板支持体124及びシャワーヘッドアセンブリ132のうち少なくとも一方の周りで内部容積120内に配置され、内部にプラズマを閉じ込める。いくつかの実施形態では、ライナー102が、アルミニウム又はシリコン含有材料などの適切なプロセス材料で作製されている。ライナー102は、上部ライナー160及び下部ライナー162を含む。上部ライナー160は、上述したいずれの材料で作られていてよい。いくつかの実施形態では、下部ライナー162が、上部ライナー160と同じ材料で作られている。いくつかの実施形態では、上部ライナー160が、上部電極136のステップ状外面188に対応するステップ状内面を含む。
【0018】
[0024]下部ライナー162は、下部ライナー162の周囲に配置された複数の放射状スロット164を含み、ポンプポート148(後述)へのプロセスガスの流路をもたらす。いくつかの実施形態では、ライナー102が、シャワーヘッドアセンブリ132及びペデスタル128とともに、処理容積144を少なくとも部分的に画定する。いくつかの実施形態において、シャワーヘッドアセンブリ132の外径は、ライナー102の外径よりも小さく、ライナー102の内径よりも大きい。ライナー102は、基板122を処理チャンバ100内へと、また当該処理チャンバ内から外に移動させるためのチャンバ本体106のスリット103に対応する開口部105を含む。
【0019】
[0025]いくつかの実施形態では、ライナー102が、ライナー102を所定の温度に加熱するために、ヒーターリング180に結合される。いくつかの実施形態では、ライナー102が、1又は複数のファスナー158を介してヒーターリング180に結合される。ヒーター電源156は、ヒーターリング180及びライナー102を加熱するために、ヒーターリング180の1又は複数の加熱要素に結合される。
【0020】
[0026]処理チャンバ100は、スロットルバルブと真空ポンプとを含む真空システム114(処理チャンバ100を排気するために用いられる)に結合され、当該真空システムと流体連通している。処理チャンバ100内部の圧力は、スロットルバルブ及び/又は真空ポンプを調整することによって調節することができる。真空システム114は、ポンプポート148に結合されていてよい。
【0021】
[0027]いくつかの実施形態では、ライナー102が、下部トレイ110上に載っている。下部トレイ110は、1又は複数のプロセスガス及び処理副生成物の流れを、複数の放射状スロット164からポンプポート148に導くように構成される。いくつかの実施形態では、下部トレイ110が、外側側壁126と、内側側壁130と、外側側壁126から内側側壁130に延びる下部壁134とを含む。外側側壁126、内側側壁130及び下部壁134は、これらの間に排気容積184を画定する。いくつかの実施形態では、外側側壁126及び内側側壁130が、環状である。下部壁134は、排気容積184を真空システム114に流体的に結合させるための1又は複数の開口部182(1つは図1に示した)を含む。下部トレイ110は、ポンプポート148の上に載るか、又はポンプポート148に他のやり方で結合されていてよい。いくつかの実施形態では、下部トレイ110が、チャンバ構成要素(例えば基板支持体124のペデスタル128)を収容するために、内側側壁130から内側半径方向に延びる棚状部(ledge)152を含む。いくつかの実施形態では、下部トレイ110が、接地経路をもたらすためにアルミニウムのような導電性材料で作られている。
【0022】
[0028]稼働時には例えば、1又は複数の処理を行うために処理容積144内でプラズマを生成させることができる。プラズマは、プラズマ電源(例えば、RFプラズマ電源170)からの電力を、内部容積120の近く又は内部で1又は複数の電極(例えば、上部電極136)を介してプロセスガスに結合し、プロセスガスに点火してプラズマを生成することによって生成され得る。バイアス電源(例えば、RFバイアス電源117)から静電チャック150内の1又は複数の電極154にバイアス電力を提供して、プラズマから基板122に向けてイオンを引き寄せることもできる。
【0023】
[0029]プラズマシースを基板122の端部で曲げることにより、イオンをプラズマシースに対して垂直に加速させることができる。プラズマシースを曲げることによって、イオンを基板端部に集束又は偏向させることができる。いくつかの実施形態では、基板支持体124が、静電チャック150の周りに配置されたエッジリング146を含む。いくつかの実施形態では、エッジリング146及び静電チャック150が、基板受取面を画定する。エッジリング146は、プラズマシースの曲がりを制御及び/又は減少させるために、電源(例えば、RFバイアス電源117又は第2のRFバイアス電源(図示せず))に結合されていてよい。
【0024】
[0030]図2は、本開示のいくつかの実施形態に従ったシャワーヘッドアセンブリ132の断面図を示す。シャワーヘッドアセンブリ132は、1又は複数の冷却チャネル204が内部に配置又は埋め込まれたチルプレート138を含む。シャワーヘッドアセンブリ132は、チルプレート138に結合されたヒータープレート141を含む。ヒータープレート141は、内部に配置又は埋め込まれた1又は複数の加熱要素208を含む。1又は複数の加熱要素208は、シャワーヘッドアセンブリ132の2つ以上のガスゾーンに独立した温度制御をもたらすために、1又は複数の加熱ゾーンに配置されていてよい。1又は複数の加熱素子208は、1又は複数の電源290に結合される。シャワーヘッドアセンブリ132は、互いに流体的に独立している複数のガス流経路を含み、当該複数のガス流経路は、シャワーヘッドアセンブリ132を通って延びる。いくつかの実施形態では、チルプレート138がアルミニウム製である。いくつかの実施形態では、ヒータープレート141がアルミニウム製である。
【0025】
[0031]チルプレート138は、互いに流体的に独立するとともに、シャワーヘッドアセンブリ132の2つ以上のガスゾーンに対応する、内部に配置された複数の再帰的ガス経路206を含む。例えば、複数の再帰的ガス経路206は、2つ、3つ、又は4つの再帰的ガス経路を含むことができる(図3及び図4には、2つの再帰的ガス経路が図示されている)。複数の再帰的ガス経路206はそれぞれ、チルプレート138の第1の側面218に延びる1つのガス注入口と、チルプレート138の第2の側面224に延びる複数のガス排出口248とに流体的に結合される。再帰的ガス経路206はそれぞれ、1つのガス注入口から複数のガス排出口248の各ガス排出口まで実質的に等しい流路(すなわち、実質的に等しい軸方向長さ及び断面積)を含むことができる。いくつかの実施形態では、実質的に等しい流路が、互いに10%以内の長さを含むことができる。実質的に等しい流路は、有利なことに、シャワーヘッドアセンブリ132を通って処理容積144内へと、より均一なガス分配をもたらす。
【0026】
[0032]いくつかの実施形態では、複数の再帰的ガス経路206が、共通の平面(すなわち、単一層)に沿ってチルプレート138の周りに配置される。いくつかの実施形態では、複数の再帰的ガス経路206の少なくとも1つが、2つ以上の平面(すなわち、2つ以上の層)に沿ってチルプレート138の周りに配置され、ここでは接続チャネル(例えば接続チャネル220)が、複数の再帰的ガス経路206の多数の層を結合する。二つ以上の層によって有利なことに、単層と比較して、複数の再帰的ガス経路206がチルプレート138内に延びるための容積を増加させることができる。図2は、2つの平面に沿って配置された複数の再帰的ガス経路206のうちの少なくとも1つを示す。
【0027】
[0033]いくつかの実施形態では、チルプレート138が、ともに結合された1又は複数のプレートを含む。図2に示したように、いくつかの実施形態では、チルプレート138が、上部プレート228に結合された第1の側238と、冷却プレート232に結合された第2の側240とを有するガスプレート230を含む。冷却プレート232は、ガスプレート230とは反対側の冷却プレート232の側で底部プレート234に結合されている。このような実施形態では、1又は複数の冷却チャネル204が、冷却プレート232の底面242に沿って配置される。いくつかの実施形態では、複数の再帰的ガス経路206が、ガスプレート230の第1の側面238及び第2の側面240のうち少なくとも1つに配置される。いくつかの実施形態では、複数の再帰的ガス経路206のうち1又は複数が、第1の側面238及び第2の側面240の両方に配置され、このような実施形態では、複数の再帰的ガス経路206が、2つの層に沿ってチルプレート138に配置される。このような実施形態では、2つの層に沿う再帰的ガス経路が、2つの層を流体的に結合する接続チャネル220を含む。再帰的ガス経路206が2つより多くの層に沿って配置される実施形態では、ガスプレート230が、ともに結合された2つより多いプレートを含むことができる。底部プレート234は、複数のガス排出口248を少なくとも部分的に画定する開口部を含む。
【0028】
[0034]いくつかの実施形態では、第1のガス注入口212が、チルプレート138の第1の側面218(すなわち、上部プレート228の上面)から、複数の再帰的ガス経路206の第1の再帰的ガス経路310(図3参照)へと延びる。いくつかの実施形態では、第2のガス注入口216が、チルプレート138の第1の側面218から、複数の再帰的ガス経路206の第2の再帰的ガス経路330(図3参照)へと延びる。
【0029】
[0035]いくつかの実施形態では、複数の再帰的ガス経路206のそれぞれが、ガス供給部118に結合される。ガス供給部は、1又は複数のプロセスガスを再帰的ガス経路のうち1又は複数に提供するように構成されていてよい。例えば、いくつかの実施形態では、ガス供給部118が、1つのプロセスガスを再帰的ガス経路310、330のそれぞれに提供するように構成される。いくつかの実施形態では、ガス供給部118が、第1のプロセスガス又はガス状混合物を再帰的ガス経路310、330のうち1又は複数に、第2のプロセスガス又はガス状混合物を再帰的ガス経路310、330の残りに提供するように構成される。いくつかの実施形態では、ガス供給部118が、異なるプロセスガス又はガス状混合物を再帰的ガス経路のそれぞれに提供するように構成される。
【0030】
[0036]ヒータープレート141は、1又は複数の加熱要素208を含む。いくつかの実施形態において、ヒータープレート141は、その上面250から、流体的に独立してヒータープレート141に配置される複数のプレナム256へと延びる複数の第1のガス分配孔252を含む。複数の第2のガス分配孔254は、複数のプレナム256からヒータープレートの下面258へと延び、ヒータープレート141を通るガス流路をもたらす。いくつかの実施形態では、複数の第2のガス分配孔254が、複数の第1のガス分配孔252よりも多くの孔を備え、1又は複数のプロセスガスを処理容積144内により均一に分散させる。
【0031】
[0037]複数の第1のガス分配孔252は、チルプレート138の複数のガス排出口248と位置合わせされている。いくつかの実施形態では、複数のプレナム256が、複数の再帰的ガス経路206に対応する。いくつかの実施形態では、シャワーヘッドアセンブリ132が、ヒータープレート141に結合された上部電極136を含む。上部電極136は、ヒータープレート141の複数の第2のガス分配孔254の位置に対応する位置で当該ヒータープレートの上面276から上部電極136の下面278へと延びる複数の第3ガス分配孔274を含む。いくつかの実施形態では、複数の第3のガス分配孔274が、約10ミル~約50ミルの直径を有する。上部電極136、ヒータープレート141及びチルプレート138は、ファスナー、ばね張力部材(spring tensioners)などを介してともに結合されていてよい。
【0032】
[0038]いくつかの実施形態では、互いに流体的に独立しているシャワーヘッドアセンブリ132を通る複数のガス流経路のそれぞれが、チルプレート138の第1の側218のそれぞれのガス注入口を介して、チルプレート138内の再帰的流路へと、チルプレート138の第2の側224に延びるそれぞれの複数のガス排出口248に延び、複数の第1のガス分配孔252のそれぞれの孔、複数のプレナム256のそれぞれのプレナム、及び複数の第2のガス分配孔254のそれぞれの孔を介してヒータープレート141を通り、複数の第3のガス分配孔274を介して上部電極136を通る。例えば、第1のガス流路は、第1の再帰的ガス経路410に関連する複数のガス排出口248から、第1のガス分配孔252のうち対応するガス分配孔を通って、複数のプレナム256の第1のプレナム内へと延びる。同様に、第2のガス流路は、第2の再帰的ガス経路330に関連する複数のガス排出口248から、第1のガス分配孔252のうち対応するガス分配孔を通って、複数のプレナム256の第2のプレナム内へと延びる。
【0033】
[0039]いくつかの実施形態では、ヒータープレート141が、ともに結合された1又は複数のプレートを含む。いくつかの実施形態では、ヒータープレート141が、第2のプレート264に結合された第1のプレート262を含む。1又は複数の加熱要素208が、複数のチャネル268に配置される。いくつかの実施形態では、複数のチャネル268が、第1のプレート262に配置される。いくつかの実施形態では、複数のチャネル268が、第2のプレート264に配置される。いくつかの実施形態では、複数のチャネル268が、第1のプレート262及び第2のプレート264の両方によって画定される。いくつかの実施形態では、第1のプレート262及び第2のプレート264の両方が、複数のチャネル268を含む。いくつかの実施形態では、第3のプレート266が、第1のプレート262と反対側の第2のプレート264の側で第2のプレート264に結合される。いくつかの実施形態では、第3のプレート266が、複数のプレナム256を画定する第2の複数のチャネル272を含む。
【0034】
[0040]いくつかの実施形態では、第1の熱ガスケットシート280が、チルプレート138とヒータープレート141との間に配置され、これらの間に強化された熱結合及び圧縮界面をもたらす。いくつかの実施形態では、第2の熱ガスケットシート282が、ヒータープレート141と上部電極136との間に配置され、これらの間に強化された熱結合及び圧縮界面をもたらす。第1の熱ガスケットシート280は、ヒータープレート141の複数の第1のガス分配孔252の位置に対応する複数の開口部を含む。第2の熱ガスケットシート282は、ヒータープレート141の複数の第2のガス分配孔254の位置に対応する複数の開口部を含む。第1の熱ガスケットシート280及び第2のガスケットシート281は、熱伝導性及び電気伝導性のシート状材料で作製されている。いくつかの実施形態では、第1の熱ガスケットシート280及び第2のガスケットシート281が、ポリマー材料を含む。いくつかの実施形態では、第1の熱ガスケットシート280及び第2のガスケットシート281が、エラストマーと金属とのサンドイッチ構造を含む。
【0035】
[0041]図3は、本開示のいくつかの実施形態に従ったチルプレート138のガスプレート230を上から見た図を示す。図4は、本開示のいくつかの実施形態に従ったガスプレート230を下から見た図を示す。図3及び図4に示したガスプレート230は、ガスプレート230の2つの層に沿って配置された、複数の再帰性ガス経路206を有する。図3は、複数の再帰的ガス経路206の第1の層300の実施形態を示す。図4は、複数の再帰的ガス経路206の第2の層400の実施形態を示す。
【0036】
[0042]複数の再帰的ガス経路206はそれぞれ、第1の層300及び第2の層400のうち少なくとも1つに配置されていてよい。いくつかの実施形態では、複数の再帰的ガス経路206のうち1又は複数が、第2の層400から第1の層300に延び、第2の層400へと戻る。いくつかの実施形態では、第1のガス注入口212が、第1の層300へと延び、第1の層300及び第2の層400の両方に位置する第1の再帰的ガス経路310に流体的に結合されている。いくつかの実施形態では、第1の再帰的ガス経路310が、第1の層300において第1のガス注入口212から1回又は複数回分岐して、第1の再帰的ガス経路310の複数の層を流体的に結合する接続チャネル220Aに対応する複数の端部になる。いくつかの実施形態では、第1の再帰的ガス経路310が1回分岐して、2つの接続チャネル220Aに対応する2つの端部になる。
【0037】
[0043]いくつかの実施形態では、第2の層400において、第1の再帰性ガス経路310が、接続チャネル220Aのそれぞれから1回又は複数回、分岐して、複数の第1の端部415になる。いくつかの実施形態では、第1の再帰的ガス経路310が、第2の層400の各接続チャネル220Aから1回分岐して、4つの第1の端部415を形成する。いくつかの実施形態では、複数の第1端部415が、ガスプレート230について対称に配置される。いくつかの実施形態では、複数の第1の端部415が、仮想の円に沿った一定の間隔で存在する。いくつかの実施形態では、第1の再帰的ガス経路310が、第2の層400における環状延在部及び半径方向延在部を含む。複数の第2端部435は、チルプレート138の複数のガス排出口248の第1のサブセット248Aと位置合わせされている。いくつかの実施形態では、第1の再帰的ガス経路310が、第2の層400の各接続チャネル220Aから2回分岐して、8つの第1の端部415を形成する。
【0038】
[0044]いくつかの実施形態では、第2の再帰的ガス経路330が、第2のガス入口216から第2の層400に第1の層300へと延び、それから第2の層400に戻る。このように、第2の再帰性ガス経路330は、第1の層300及び第2の層400の両方に配置されていてよい。いくつかの実施形態では、第2の再帰的ガス経路330が、第2の層400において、第2のガス注入口216から1回又は複数回、分岐して、第2の再帰的ガス経路330の複数の層を流体的に結合する接続チャネル220Cに対応する複数の端部になる。いくつかの実施形態では、第2の再帰的ガス経路330が一回分岐して、2つの接続チャネル220Cに対応する2つの端部を形成する。
【0039】
[0045]いくつかの実施形態では、第1の層300において、第2の再帰性ガス経路330が、接続チャネル220Cのそれぞれから1回又は複数回、分岐して、接続チャネル220Dに対応する端部になる。いくつかの実施形態では、第2の再帰性ガス経路330が、接続チャネル220Cのそれぞれから1回分岐して、4つの接続チャネル220Dに対応する4つの端部を形成する。
【0040】
[0046]いくつかの実施形態では、第2の層400において、第2の再帰性ガス経路330が、接続チャネル220Dのそれぞれから1回又は複数回、分岐して、複数の第2の端部435になる。いくつかの実施形態では、第2の再帰的ガス経路330が、第2の層400の各接続チャネル220Dから1回分岐して、合計8つの第2の端部435を形成する。いくつかの実施形態では、複数の第2の端部435が、ガスプレート230について対称に配置される。いくつかの実施形態では、複数の第2端部435が、仮想の円に沿った一定の間隔で配置される。いくつかの実施形態では、第2の再帰的ガス経路330が、第2の層400における環状延在部及び半径方向延在部を含む。複数の第2の端部435は、チルプレート138の複数のガス排出口248の第2のサブセット248Bと位置合わせされている。いくつかの実施形態では、第2の再帰的ガス経路330が、第1の再帰的ガス経路310から半径方向外側に配置される。いくつかの実施形態では、第2の再帰性ガス経路330が、第2の層400の各接続チャネル220Dから2回分岐して、16個の第2の端部435を形成する。
【0041】
[0047]図5は、本開示のいくつかの実施形態に従ったシャワーヘッドアセンブリ132のチルプレート138を下から見た断面図を示す。いくつかの実施形態では、複数のガス排出口248が、チルプレート138の同心円に沿って配置される。いくつかの実施形態では、複数のガス排出口248が、チルプレート138の同心円に沿って一定の間隔で配置される。いくつかの実施形態では、各同心円における複数のガス排出口248のガス排出口が、シャワーヘッドアセンブリ132の異なるガス分配ゾーンと対応する。いくつかの実施形態では、シャワーヘッドアセンブリ132が、2つのガス分配ゾーンを備え、第1のゾーンは半径方向で最も内側のゾーンであり、第2のゾーンは半径方向で最も外側のゾーンである。いくつかの実施形態では、シャワーヘッドアセンブリ132が、4つのゾーンを含み、第1のゾーンは半径方向で最も内側のゾーンであり、第2のゾーンは第1のゾーンの半径方向外側にあり、第3のゾーンは第2のゾーンの半径方向外側にあり、第4のゾーンは半径方向で最も外側のゾーンであって、第3ゾーンよりも半径方向外側にある。
【0042】
[0048]いくつかの実施形態では、1又は複数の冷却チャネル204が、当該冷却チャネルへと冷却剤を供給するための入口510と、冷却剤の戻り経路をもたらすための出口520とを有する1つの冷却チャネルを含む。いくつかの実施形態では、1又は複数の冷却チャネル204が、各ゾーンに近接して延びる。いくつかの実施形態では、1又は複数の冷却チャネル204が、螺旋状に配置される。
【0043】
[0049]図6は、本開示のいくつかの実施形態に従ったシャワーヘッドアセンブリ132のヒータープレート141を上から見た断面図を示す。1又は複数の加熱要素208は、ヒータープレート141を加熱するための任意の適切なパターンで、ヒータープレート141の周りに延びていてよい。いくつかの実施形態では、1又は複数の加熱要素208が、シャワーヘッドアセンブリ132の2つ以上のそれぞれの加熱ゾーンを画定する2つ以上の加熱要素である。いくつかの実施形態では、1又は複数の加熱要素208が、ヒータープレート141の中心に近接する第1の加熱要素610を含む。いくつかの実施形態では、1又は複数の加熱要素208が、第1の加熱要素610の半径方向外側に配置された第2の加熱要素620を含む。いくつかの実施形態では、第2の加熱要素620が、複数の第1のガス分配孔252の半径方向で最も外側のセット612を越えて半径方向外側に延びる。
【0044】
[0050]図7は、本開示のいくつかの実施形態に従った、複数のプレナム256の平面に沿ったヒータープレート141を上から見た断面図である。いくつかの実施形態では、複数のプレナム256が、複数のガス分配ゾーンに対応している。いくつかの実施形態では、複数のプレナム256が、2つのガス分配ゾーンに対応する2つのプレナムを含む。いくつかの実施形態では、複数のプレナム256が、4つのガス分配ゾーンに対応する4つのプレナムを含む。いくつかの実施形態では、第1のプレナム720が、第1の再帰的ガス経路310に関連付けられている第1のガス分配孔252の第1のサブセット252Aに、流体的に結合される。いくつかの実施形態では、第2のプレナム740が、第2の再帰的ガス経路330に関連付けられている複数の第1のガス分配孔252の第2のサブセット252Bに、流体的に結合される。第1のプレナム720は、複数の第2のガス分配孔254の第1のサブセット254Aと流体的に結合されている。第2のプレナム740は、複数の第2のガス分配孔254の第2のサブセット254Bと流体的に結合されている。複数の第2のガス分配孔254は、各プレナム内に均等に分配されている。第1のプレナム720及び第2のプレナム740は、各プレナムにおける複数の第1のガス分配孔252から複数の第2のガス分配孔254へとガス流を導くための複数の壁702を含むことができる。いくつかの実施形態では、複数の壁702が、多角形の断面形状を有する。いくつかの実施形態では、複数の壁702が湾曲している。いくつかの実施形態では、複数の第2のガス分配孔254が、複数のプレナム256に100個より多くの孔を含む。いくつかの実施形態では、複数の第2のガス分配孔254が、同心円状に配置される。いくつかの実施形態では、各同心円内の第2のガス分配孔254が、それぞれの同心円に沿って一定の間隔で配置される。複数のプレナム256の各プレナムは、第2のガス分配孔254の1又は複数の同心円を含むことができる。いくつかの実施形態では、複数の第2のガス分配孔254が、約10ミルから約50ミルの直径を有する。
【0045】
[0051]上記のことは本開示の実施形態に向けられたものであるが、本開示の他の実施形態及びさらなる実施形態は、その基本的な範囲から逸脱することなく考案され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7