(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-16
(45)【発行日】2024-07-24
(54)【発明の名称】画像投影装置
(51)【国際特許分類】
G03B 21/14 20060101AFI20240717BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
G03B21/14 E
H04N5/74 Z
(21)【出願番号】P 2020126881
(22)【出願日】2020-07-27
【審査請求日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】P 2019192681
(32)【優先日】2019-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019238331
(32)【優先日】2019-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019238332
(32)【優先日】2019-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】高橋 朋子
(72)【発明者】
【氏名】和田 雄二
(72)【発明者】
【氏名】米田 優
(72)【発明者】
【氏名】富田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】西岡 国彦
(72)【発明者】
【氏名】小杉 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】浜村 寿宏
(72)【発明者】
【氏名】北村 靖和
(72)【発明者】
【氏名】村石 貴也
(72)【発明者】
【氏名】杉本 奈緒美
(72)【発明者】
【氏名】原田 泰成
【審査官】村上 遼太
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-226684(JP,A)
【文献】特開2005-326557(JP,A)
【文献】特開2010-191402(JP,A)
【文献】特開平07-261116(JP,A)
【文献】特開2009-276705(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0002017(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0171191(US,A1)
【文献】特開2013-235155(JP,A)
【文献】特開2006-023472(JP,A)
【文献】特開2006-163360(JP,A)
【文献】特開2009-175174(JP,A)
【文献】特開2013-225040(JP,A)
【文献】特開2010-008937(JP,A)
【文献】特開2009-194897(JP,A)
【文献】特開2004-212817(JP,A)
【文献】特開2007-086961(JP,A)
【文献】特開2014-027651(JP,A)
【文献】特開2013-142706(JP,A)
【文献】登録実用新案第3174075(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2006/0203204(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0129437(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B21/00-21/10
21/12-21/13
21/134-21/30
33/00-33/16
H04N5/66-5/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を投影する投影部と、
操作者による操作を受け付ける操作部とを有し、
前記操作者によって前記操作部が押圧操作されている間は前記投影部を投影状態とし、
前記操作者によって前記操作部が押圧操作されていないとき前記投影部を非投影状態とし、
前記投影部の動作を制御する制御部を有し、
前記制御部は、前記操作者によって前記操作部が押圧操作されている間は前記投影部を投影状態とし、前記操作者によって前記操作部が押圧操作されていないとき前記投影部を非投影状態とする第1モードと、前記操作部の操作によらず前記投影部が投影状態となる第2モードを実行可能であり、
前記制御部は、前記操作部の押し下げ力を段階的に検出可能であり、前記押し下げ力に応じて前記第1モードと前記第2モードとを切り替える、
画像投影装置。
【請求項2】
画像投影装置であって、
画像を投影する投影部と、
操作者による操作を受け付ける操作部とを有し、
前記操作者によって前記操作部が押圧操作されている間は前記投影部を投影状態とし、
前記操作者によって前記操作部が押圧操作されていないとき前記投影部を非投影状態とし、
当該画像投影装置の状態を検知する検知部を備え、
前記投影部の動作を制御する制御部は、前記検知部により検知された前記状態に基づき、前記投影部が出力する投影画像を制御し、
前記検知部は、前記投影部を収容する本体の表面または内部に設置され、当該画像投影装置の姿勢を検知するセンサであり、
前記姿勢を検知するセンサは、重力加速度センサとジャイロセンサとを含み、
前記制御部は、当該画像投影装置が振動状況か否かを判定し、
前記振動状況の判定結果の基づき、前記重力加速度センサによる姿勢推定と、前記ジャイロセンサの値による姿勢推定とを切り替えて姿勢推定を行い、
前記姿勢推定の結果に基づき前記投影画像の台形歪補正を行う、
画像投影装置。
【請求項3】
画像投影装置であって、
画像を投影する投影部と、
操作者による操作を受け付ける操作部とを有し、
前記操作者によって前記操作部が押圧操作されている間は前記投影部を投影状態とし、
前記操作者によって前記操作部が押圧操作されていないとき前記投影部を非投影状態とし、
有線で映像を入力する有線入力部と、
無線で映像を入力する無線入力部と、
を備え、
前記投影部の動作を制御する制御部は、前記有線入力部と前記無線入力部に優先順位を設定し、前記優先順位が上位の入力部に映像信号が入力される場合、下位の入力部に映像信号の入力の有無を判定せず、前記優先順位が上位の入力部に入力された前記映像信号を前記投影部に投影させ、
前記優先順位を、当該画像投影装置の前記操作者が設定でき、
前記投影部を収容する本体に、前記優先順位の設定操作を前記操作者が行うためのボタンが設けられ、
前記操作部を前記操作者が押している間は前記投影部が前記投影状態となり、
前記投影部が出力する投影画像に前記優先順位の設定操作を前記操作者が行うための優先設定画面が表示され、
前記優先設定画面を開いている時には、前記操作部を押さなくとも投影される、
画像投影装置。
【請求項4】
画像を投影する投影部と、
操作者による操作を受け付ける操作部とを有し、
前記操作者によって前記操作部が押圧操作されている間は前記投影部を投影状態とし、
前記操作者によって前記操作部が押圧操作されていないとき前記投影部を非投影状態とし、
有線で映像を入力する有線入力部と、
無線で映像を入力する無線入力部と、
を備え、
前記投影部の動作を制御する制御部は、前記有線入力部と前記無線入力部に優先順位を設定し、前記優先順位が上位の入力部に映像信号が入力される場合、下位の入力部に映像信号の入力の有無を判定せず、前記優先順位が上位の入力部に入力された前記映像信号を前記投影部に投影させ、
有線入力での動作時に、無線通信用モジュールを停止させる、
画像投影装置。
【請求項5】
前記操作部に対する所定の操作に応じて、前記操作者によって前記操作部が押圧操作されている間は前記投影部を投影状態とし、前記操作者によって前記操作部が押圧操作されていないとき前記投影部を非投影状態とする第1モードと、前記操作部が押圧操作されていないときに前記投影部の投影状態を維持する第2モードとを切り替える、
請求項1~
4のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項6】
前記所定の操作は、前記操作部のダブルクリックまたはシングルクリックを含む、
請求項
5に記載の画像投影装置。
【請求項7】
前記投影部は、発光部を有し、
前記操作部に対する押圧操作に応じて、前記発光部の点灯、消灯が切り替えられる、
請求項1~
6のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項8】
前記投影部は、発光部と、前記発光部から出力された光を通して投影画像を形成する画像形成部とを有し、
前記操作部に対する押圧操作に応じて、前記画像形成部の作動状態、停止状態が切り替えられる、
請求項1~
7のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項9】
前記検知部は、前記投影部を収容する本体の表面または内部に設置される温度センサである、
請求項
2に記載の画像投影装置。
【請求項10】
前記温度センサは、前記投影部の光源の温度を読み取り、
前記制御部は、前記温度センサが検知したセンサ値に応じて、前記投影画像の色味を制御する、
請求項
9に記載の画像投影装置。
【請求項11】
前記温度センサは、前記投影部の光源の温度を読み取り、
前記制御部は、前記温度センサが検知した光源温度が所定値以上の温度になると、前記光源の光量を減らす、
請求項
9に記載の画像投影装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記姿勢を検知するセンサが検知した当該画像投影装置の姿勢に応じて、前記投影画像の台形歪を補正する、
請求項
2に記載の画像投影装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記重力加速度センサのセンサ値の二乗の時間平均値を取得し、
前記時間平均値によって振動状況下か否かを判定する、
請求項
2に記載の画像投影装置。
【請求項14】
前記制御部は、当該画像投影装置が振動状況にあると判定した場合は、前記ジャイロセンサの値を用いて姿勢推定を行う、
請求項
2または
13に記載の画像投影装置。
【請求項15】
前記投影画像は、入力画像の一部領域のみ切り取って投影するようになっており、
前記投影される一部領域は、前記ジャイロセンサの値に基づいて選択される、
請求項
2、12、13、14のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項16】
前記操作部を特定の手順で操作することにより、前記優先順位の設定操作の機能を実行する、
請求項
3に記載の画像投影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像投影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像投影装置において、省電力や光源のランプの長寿命化、発熱低減を目的として、装置作動中に光源を適宜消灯する構成が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、画像を形成するビデオ信号の有無に基づき投影される画像の有無を判断し、投影画像が無いときに点灯不要であるのでランプを消灯する構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1などに記載の従来の光源点灯制御では、操作者が任意のタイミングで投影、非投影を操作するものではない。
【0005】
本発明は、画像投影装置の投影、非投影を操作する操作性を向上可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一観点に係る画像投影装置は、画像を投影する投影部と、操作者による操作を受け付ける操作部と、を有し、前記操作者によって前記操作部が押圧操作されている間は前記投影部を投影状態とし、前記操作者によって前記操作部が押圧操作されていないとき前記投影部を非投影状態とする。
【発明の効果】
【0007】
画像投影装置の操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係る画像投影装置のz正方向側から視た斜視図
【
図2】第1実施形態に係る画像投影装置のz負方向側から視た斜視図
【
図3】第1実施形態に係る画像投影装置のy負方向側から視た側面図
【
図7】スイッチの押し込み方向と投影部の光軸中心線の方向との関係を示す図
【
図9】第1実施形態の画像投影装置を平面に載置した状態を示す図
【
図14】本体に機内冷却用の穴を設けた第一の構成を示す図
【
図15】本体に機内冷却用の穴を設けた第二の構成を示す図
【
図16】第2実施形態に係る画像投影装置のz正方向側から視た斜視図
【
図17】第2実施形態に係る画像投影装置のz負方向側から視た斜視図
【
図23】第3実施形態に係る画像投影装置のz正方向側から視た斜視図
【
図24】投影画像出力制御の第1の構成のブロック図
【
図25】投影画像出力制御の第2の構成のブロック図
【
図26】投影画像出力制御の第3の構成のブロック図
【
図28】第4実施形態における映像入力信号の切り替えフロー
【
図32】第5実施形態におけるモードの切り替え手法を説明する図
【
図33】第5実施形態におけるモード切り替え処理のフローチャート
【
図34】第5実施形態の変形例に係る画像投影装置の側面断面図
【
図35】スイッチの押圧操作の第1段階を示す模式図
【
図36】スイッチの押圧操作の第2段階を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0010】
なお、以下の説明において、x方向、y方向、z方向は互いに垂直な方向である。x方向は、画像投影装置1の投影方向である。y方向は、画像投影装置1の投影画像の左右方向であり、典型的には水平方向である。z方向は、画像投影装置1の投影画像の上下方向であり、典型的には鉛直方向である。
【0011】
[第1実施形態]
図1~
図15を参照して第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る画像投影装置1のz正方向側から視た斜視図である。
図2は、第1実施形態に係る画像投影装置1のz負方向側から視た斜視図である。
図3は、第1実施形態に係る画像投影装置1のy負方向側から視た側面図である。
図4は、
図1に示す画像投影装置1の側面断面図であり、画像投影装置1の長手方向に沿った縦断面図である。
【0012】
図1~
図4に示す画像投影装置1は、操作者が片手で把持しながら画像を投影させることができる、所謂ハンディタイプの画像投影装置である。
【0013】
画像投影装置1は、本体2と、投影部3と、スイッチ4(操作部)とを備える。本体2は、片手で把持可能な形状で形成される。投影部3は、外部に光を照射して画像を投影する。この光を投射光、この画像を投影画像と呼ぶ。スイッチ4は、操作入力に応じて投影部3の投影状態、非投影状態を切り替える。本体2は中空状であり、本体2の内部に投影部3や他の部品が収容されている。
【0014】
スイッチ4は、本体2の表面に配置されている。なお、スイッチ4は、ユーザが指等を物理的に接触させることで押下などの操作を入力するための要素であり、以降の説明でスイッチ4を「操作部4」とも表記する場合がある。つまり、スイッチ4は操作者の操作を受け付ける。また、スイッチ4は電気回路上に設けられる切替部18(
図5など参照)に連結されている。スイッチ4に入力されるユーザ操作に応じて切替部18が作動することによって、電気回路上で回線14(
図5参照)の通電と非通電とが切り替えられ、これにより投影部3の投影状態、非投影状態が切り替えられる。操作部4と切替部18は、1個のスイッチ部品として一体的に形成される構成でもよいし、離間して配置されて電気的に接続される構成でもよい。
【0015】
なお、操作部4に入力されるユーザ操作とは、例えば押圧操作を含む。押圧操作とは、ボタンを押し込む操作、押して滑らせる操作、タッチパネルの接触操作等を含み、また、操作者が操作部4を押圧したことを認識した操作を含む。
【0016】
スイッチ4の操作に応じて操作者の所望のタイミングで投影部3から光Lを照射させることが可能となり、また、光Lの照射を停止させることが可能となる。
【0017】
投影部3は、投影方向が本体2の長手方向(x方向)に沿うよう本体2のx正方向先端の凸部2Dに設置される。凸部2Dは、本体2のx正方向側の端部2Aから、投影部3が画面を投影する側、すなわちx正方向側に、突出して形成される。凸部2Dは、本体2と一体的に形成され、内部空間は連通されている。また、投影部3は、レンズ部3Aを備え、凸部2Dのx正方向の先端部に設けられる開口2Cからレンズ部3Aが露出するよう設置され、かつ、レンズ部3Aから投影された画像の上下方向がz方向に沿い、画像の左右方向がy方向に沿うように本体2に設置されている。また、投影部3はピント調整ダイヤルを備え、凸部2Dの一部に設けられた開口から外部に露出させてもよい。その場合操作者は、ピント調整ダイヤルを操作することで、投影画像のピントを調整できる。
【0018】
次に、
図4を参照して、画像投影装置1の内部構造について説明する。
【0019】
図4に示すように、画像投影装置1は、凸部2Dの内部に収容される上述の投影部3と、本体2の内部に収容される制御基板6A(制御部)と、制御基板6B(通信部)と、バッテリ7(電源)とを備える。
【0020】
制御基板6Aは、投影部3の動作を制御する。制御基板6Aは、物理的には、CPU、RAM、ROM、記憶装置、インタフェース等がバスを介して接続されるコンピュータシステムとして構成することができる。制御基板6Aの各種機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで、RAMや記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うと共に、インタフェースを介して投影部3などの他部品や外部機器を動作させることで実現される。制御基板6Bは、wifi(登録商標)などの無線通信を行い、外部機器と接続を行う。
【0021】
バッテリ7は、投影部3及び制御基板6A、6Bに電力を供給する電源であり板状の二次電池である。
【0022】
図1、
図2に示すように、本体2のz正方向側の表面には、ボタン群11が設けられる。ボタン群11は、主電源などの投影装置の各機能を操作するための複数のボタンを含む。本体2のX負方向側の開口部2Eには、USBコネクタやHDMI(登録商標)などのコネクタ類13が露出するよう配置され、外部の各種機器と配線接続可能に構成されている。コネクタ類13は、例えば制御基板6A上に設置されている。
【0023】
図5は、画像投影装置1のブロック図である。
図5に示すように、投影部3は、発光部31と、表示デバイス32とを有する。発光部31は、LED31R、31G、31Bを有する。LED31R、31G、31Bは、それぞれ赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光源である。表示デバイス32は、発光部31から出力された光を通して投影画像を形成して外部に出力する画像形成部である。本実施形態では、表示デバイス32としてDLP(Digital Light Processing)を用いる。以降の説明では、「表示デバイス32」を「DLP32」とも表記する場合がある。なお、発光部31やDLP32は、それぞれの機能を発揮できる他の要素に置き換えてもよい。つまり発光部31としてLEDを用いているが、ハロゲンランプ等を用いてもよい。また表示デバイスとしてDLPを用いているが、液晶表示デバイスを用いてもよい。
【0024】
図5では、画像投影装置1の情報伝達系を実線で示し、電力供給系を太い実線で示し、光学系を点線で示している。
図5に示すように、画像投影装置1の情報伝達系は、制御基板6Aから投影部3の発光部31と表示デバイス32(DLP)とに制御信号を出力する。また、画像投影装置1の電力供給系は、まずバッテリ7から制御基板6Aに電力が供給され、さらに制御基板6Aから配線14を介して、投影部3の発光部31とDLP32とに電力が供給される。そして、特に本実施形態では、制御基板6Aと投影部3との間の配線14上に切替部18が配置されている。切替部18は、操作部としてのスイッチ4の操作入力によって、オン状態とオフ状態に切り替わることができる。
図5は切替部18がオフの状態を示している。
【0025】
切替部18は、オン状態のとき、投影部3の発光部31とDLP32とに電力を供給し、オフ状態のとき、投影部3の発光部31とDLP32への電力供給を停止する。一方、切替部18のオン、オフに関係なく、制御基板6Aにはバッテリ7から常に電力が供給される。これにより、切替部18は、操作部4への操作入力に応じて、制御基板6Aの起動状態を維持しつつ、投影部3の投影状態と非投影状態、すなわち発光部31の点灯/消灯と、DLP32の作動状態/停止状態とを切り替えることができる。
【0026】
このように、操作者によるスイッチ4(操作部4)への操作に応じた切替部18のオン状態、オフ状態の切り替えに応じて、投影部3の投影状態と非投影状態を切り替えることができる。したがって、本実施形態の画像投影装置1は、作動中であっても画像の投影が不要な場合には適宜非投影状態にでき、この結果、消費電力の抑制、投影部3の長寿命化、発熱量の低減を図れる。また、投影部3が非投影状態でも制御基板6Aの起動状態が維持されるので、例えば従来のスタンバイモードのように投影部3と制御基板6Aの両方を停止させる構成と比較して、再度投影状態に切り替える際に投影部3の立ち上がりを早くできる。これにより、操作者のスイッチ操作により機敏に応じて画像を投影することが可能となり、装置の操作性を向上できる。
【0027】
スイッチ4は押しボタン式のスイッチである。したがって、操作者がスイッチ4を押している間(すなわち操作部4が押圧操作されている間)は、投影部3が投影状態(発光部31が点灯、かつ、DLP32が作動状態)となり、操作者の手がスイッチ4から離れると(すなわち操作部4が押圧操作されていないとき)、投影部3が非投影状態(発光部31が消灯、かつ、DLP32が停止状態)となる。これにより、操作者が画像を投影したいタイミングと、スイッチ4を押しつづけるタイミングとを一致させることができ、操作者にとって、いわゆるモーメンタリスイッチを用いた、より直感的な操作感を提供できる。またスイッチ4は操作者にとって投影と非投影を切り替えるボタンであり、投影ボタンということもできる。
【0028】
なお、
図5の例では、切替部18が制御基板6Aから発光部31及びDLP32の両方への電力供給有無を切り替える構成を例示したが、発光部31またはDLP32のいずれか一方のみの電力供給有無を切り替えることができる配線14上の位置に切替部18を配置してもよい。切替部18は、少なくとも投影状態として投影部3から外部に画像が投影される状態と、非投影状態として投影部3から外部へ画像が投影されない状態とを切り替えることができればよい。
【0029】
図6は、画像投影装置1の変形例のブロック図である。
図6に示すブロック図の概略は、
図5と同様である。
【0030】
切替部18の他の構成例としては、
図6に示すように、スイッチ4の押圧を検知するMCU18Aを有し、スイッチ4の押圧を検知している間は、投影状態となるように、一例として発光部31及び表示デバイス32への電力供給を行う。そして、押圧を検知していない間は、非投影状態となるように、発光部31及び表示デバイス32への電力供給が行わない。この場合は、制御基板6Aが投影状態と非投影状態を切り替える切替部として機能する。
【0031】
言い換えると、
図6に示す構成では、操作部としてのスイッチ4の操作入力によって、制御基板6Aと投影部3との間の回線14の通電(オン状態)と非通電(オフ状態)とを切り替える切替部として、
図5では回線14上に設けられ物理的な切替を行っていた切替部18の代わりに、制御基板6Aが電気的に切り替えを行う。
【0032】
制御基板6Aは投影部3の投影状態と投影オフ状態を制御することができる。制御基板6Aは、MCU18A(Micro Controller Unit)を内蔵する。MCU18Aは、制御基板6Aに電気的に接続されているスイッチ4の押下げ/非押下げ状態を検知することができる。
【0033】
さらに、制御基板6Aは、モーメンタリモードの際には、MCU18Aにより検出されるスイッチ4の押下げ/非押下げ状態の情報に基づいて、スイッチ4が押下されている間には回線14を介して投影部3に電力供給を行って投影状態とする。
【0034】
つまり
図6に示す変形例の場合、制御基板6Aが、スイッチ4(操作部)の押圧操作に応じて、投影部3への電力供給有無を切り替える切替部として機能する。
【0035】
なお
図6においては、スイッチ4をグランド(GND)に接続して基準電圧からの変化によりスイッチ4の押下げ/非押下げ状態を検知しているが、スイッチ4の押下げ/非押下げ状態が検知できればこれに限られない。
【0036】
図7は、スイッチ4の押し込み方向と投影部3の光軸中心線L1の方向との関係を示す図である。
図8は、画像投影装置1の使用状態の一例を示す図である。
図3に示すように、画像投影装置1は、投影光Lをレンズ部3Aから照射する。この時の投影光Lの光軸中心線L1に注目する。
図7に示すように、本実施形態では、投影部3の光軸中心線L1と、投影のオンオフを切り替えるスイッチ4のスイッチ表面に対し垂直に押し込む方向Pとがなす角度C2が、90度でないように、好ましくは90度よりも鈍角になるように、スイッチ4が設置されている。このことにより、
図8に示すように鉛直な投影面Wへ投影を行う時、操作者の手首の曲げる量が少なくなり、手首に負担をかけることなく、スイッチ4を押し、投影を行うことができる。
【0037】
投影部3はレンズ部3A等の光学素子を有しており、「投影部3の光軸」とは一例としてこれら光学素子の光軸中心である。
【0038】
また、画像投影装置1は本体2の端部2Aから突出した凸部2Dの先端から画像を投影する構造であるので、操作者が手で装置を把持した状態では、例えば
図8に示すように、親指F1が本体2の上面のスイッチ4の近傍に位置し、人差し指F2が本体2の端部2Aを押さえ、中指F3及び薬指F4で本体2の底面Bを押さえ、小指F5で本体2のx負方向側の端部2Bを押さえる姿勢で把持すれば、手の平全体で本体2をより確実に把持できる。これらの構成により、本実施形態の画像投影装置1は操作性を向上できる。
【0039】
本体2は、
図1、
図2に示すように、投影部3の投影画像の上下方向(z方向)に沿った寸法が、投影画像の左右方向(y方向)に沿った寸法より小さく形成される、つまり、z方向の厚みが薄い形状であるのが好ましい。スイッチ4は、本体2の表面のうち投影画像の上側(z正方向側)の部分に配置される。
【0040】
さらに言えば、本体2は、投影部3の投影方向(x方向)から視た断面の形状が、横長(y方向に長い)の矩形状(長方形、台形など)に形成されるのが好ましい。本体2の断面形状(特にz方向の厚さ)は、操作者の手指によって周囲を包んで把持できる程度の大きさであるのが好ましい。このような形状とすることにより、操作者が片手で装置を把持することを容易にできる。
【0041】
また、本体2から投影方向に突出して設けられ、投影部3が設置される凸部2Dは、その上面と本体2の上面とが面一となるよう配置されるのが好ましい。これにより、手の平と対向する本体2及び凸部2Dの上面を面一にでき、より把持しやすくできる。また、凸部2Dの投影方向(x方向)に対する断面形状も、本体2と同様に横長の矩形状であり、かつ、本体2の矩形状より小さく、左右幅方向(y方向)の中央に寄って配置されるのが好ましい。凸部2Dをこのような形状とすることにより、凸部2Dと本体2との間に段差ができ、この段差に人差し指を引っ掛けることで、より安定して装置を把持できるようになり、操作性を向上できる。
【0042】
また、本体2の上面は、投影方向(x方向)に沿って底面B側に湾曲する曲面であるのが好ましい。この曲面の形状は、「y方向から視た断面形状ではx軸方向から底面Bに近づくように湾曲する」や、「y方向から視た断面の曲面形状では曲率中心が上面の位置よりも底面Bの方向にある」などとも表現できる。さらに、凸部2Dの上面も、本体2の上面と同様の曲面であり、本体2の上面の曲面と、凸部2Dの上面の曲面とは、連続的に接続しているのが好ましい。「連続的に接続」とは、接続している箇所の両曲面の曲率が略一致しているということもできる。これらの構成によっても、把持をしやすくできる。これらの構成を言い換えると、本体2の上面は底面B側と反対側(z正方向側)に突出するように湾曲し、凸部2Dの上面も底面B側と反対側に突出するように湾曲する。そして、本体2の上面と凸部2Dの上面とが連続した面が、底面B側と反対側に突出するように湾曲する。
【0043】
また、本体2の材質は、熱伝導性の良い樹脂、もしくは金属で構成されていてもよい。このことにより、投影部3や制御基板6A、6B、バッテリ7などから発生した熱を本体2の表面から排熱しやすくできる。
【0044】
また、
図4や
図7に示すように、投影部3は、操作者が手で持つ本体2よりも前方(x正方向側、投影方向側)に突出している凸部2Dの内部に配置されている。このことにより、投影部3から発生する熱が、本体2の操作者の手で持つ領域に回り込むことを低減し、使用時に本体2が熱くなることを感じにくくできる。
【0045】
また、
図4、
図7、
図8に示すように、投影部3はZ軸方向に対し、制御基板6A、6B、バッテリ7よりも上部に配置されている。言い換えると、投影部3は、装置使用時の光軸中心線L1の方向が水平方向となる場合に、制御基板6A、6B、バッテリ7よりもz正方向側の上部に配置される。このことにより、鉛直な投影面Wに投影時、投影部3から発生する熱が、熱対流によって機内下側に回り込まず、本体2の中の発熱領域を上部のみに限定できる。
【0046】
また、本実施形態の画像投影装置1は、投影部3から発生する熱が機内に滞留しない為に、操作者が手で持って使うことを想定している。操作者が手で持って使用することで、画像投影装置1を掴んで持ち上げる、投影後に机に置くなどの動作が発生し、機内の空気の移動を発生させることが出来る。その為、机の上に設置しスイッチ4を押して使用されることは推奨していない。
【0047】
図9は、第1実施形態の画像投影装置1を平面Aに載置した状態を示す図である。
図9に示すように、第1実施形態の画像投影装置1では、投影部3は、光軸中心L1と、平面A、すなわち本体底面Bとのなす角度C1が鋭角になるように(平行ではないように)配置されている。つまり、投影部3は、本体2を平面A上に載置した時、投影方向が水平よりも下を向くように設置されている。このことにより、机などの平面Aに画像投影装置1を設置して投影を行った場合には、投影光Lが平面Aに向かうため台形の画像が投影される。台形でない投影画像を得るためには、操作者は光軸中心線L1が投影面に直交するように、本体2を手で持って使用をしなければならない。したがって、投影部3の光軸中心L1と本体底面Bとのなす角度C1が鋭角となるように投影部3を設置することで、画像投影装置1の操作者が手で持って使用することを促すことが出来る。
【0048】
図10は、スイッチ4と本体底面Bとの位置関係を示す図である。
図10に示すように、本実施形態の画像投影装置1では、スイッチ4は本体底面Bに対し、スイッチ面4Aの一部C3が本体底面(接地面)B1よりも外側に位置している。言い換えると、スイッチ4は、本体2を平面A上に設置した時、平面Aへのスイッチ4の鉛直投影面(上記の「スイッチ面4A」と同義)の一部C3もしくは全部が、本体2の底面B1の外側になるよう配置される。このことにより、机などの平面Aに設置されて使用される場合、スイッチ4の本体底面Bから外側の部分を押し込んで外力Dを付加すると、本体2にモーメントMが発生し、本体底面Bのx正方向側の角を中心に回転する。つまり、
図10に示すように、スイッチ4が押下されると、本体2のx正方向側の端部2A側が平面A側に接近する方向に下がり、x負方向側の端部2B側が平面Aから離れる方向に上がる。このため設置面B1が平面Aから浮き上がり、本体2の設置状態が不安定となるため、操作者はスイッチ4を操作しづらい。このことにより、画像投影装置1の操作者が手に持って使用することを促すことが出来る。
【0049】
図11は、仕切り部材8を配置した第一の構成を示す図である。
図11に示すように、本実施形態の画像投影装置1では、凸部2Dの内部に収容される投影部3と、本体2の内部に収容される制御基板6A、6Bとの間に仕切り部材8を設けてもよい。このことにより、投影部3で発生した熱が本体2の制御基板6A、6B側に回り込むことを低減できる。
【0050】
図12は、仕切り部材8Aを配置した第二の構成を示す図である。
図12に示すように、本実施形態の画像投影装置1では、本体2の内部に収容される制御基板6A、6Bとバッテリ7との間に仕切り部材8Aを設けてもよい。このことにより、制御基板6A、6Bもしくはバッテリ7で発生した熱が、相手側に伝わることを低減できる。
【0051】
図13は、仕切り部材8Bを配置した第三の構成を示す図である。
図13に示すように、本実施形態の画像投影装置1では、仕切り部材8Bは、投影部3、制御基板6A、6B、バッテリ7のそれぞれを仕切る構成でもよい。このことにより、それぞれの発熱源の領域内で発生する熱を完結することができ、各デバイスの温度管理をしやすくできる。
【0052】
図14は、本体2に機内冷却用の穴15、16を設けた第一の構成を示す図である。
図14に示すように、本実施形態の画像投影装置1では、本体2に機内冷却用の穴15、16を設けてもよい。空気流入穴16を操作者が手で持つ本体2に設け、空気流出穴15を凸部2Dの先端部の開口2C近傍に設けてもよい。空気流出穴15を開口2C近傍に設けることで、操作者が排熱を手で感じる事を低減出来る。また、空気流入穴16は、投影部3と制御基板6A、6Bとの間の仕切り部材8により区切られた本体2の領域うち投影部3側の領域2Fに設置してもよい。このことにより、投影部3で発生した熱は、空気流入穴16と空気流出穴15との間の小さい領域のみで熱対流を完結させることが出来る。
【0053】
図15は、本体2に機内冷却用の穴15、16を設けた第二の構成を示す図である。
図15に示すように、本実施形態の画像投影装置1では、本体2の内部に冷却ファン17を設置してもよい。冷却ファン17を用いることで、機内の発熱を強制的に冷却することが出来る。冷却ファン17は、例えば本体2に設けられる空気流入穴16に設けられ、強制的に外気を本体2内部に導入して冷却効果を高める。また、空気流出穴15を凸部2Dの開口2C近傍に設けることで、操作者は排気される熱風を感じることなく画像投影装置1を使用できる。
【0054】
なお、空気流出穴15及び空気流入穴16は、本体2内部に空気を導入して本体2内の熱を外部に放出できればよく、穴以外にも例えばスリットなどさまざまな形状でよい。
【0055】
近年は、操作者が本体を手に持って画像を投影させるタイプ、所謂ハンディタイプの画像投影装置が望まれている。ハンディタイプは従来の据付型と比較して可搬性に優れる。このような装置が効果を発揮するユースケースとして、商品説明、イメージ投影など、説明の中で適宜画像を投影し、聞き手の理解を深める用途が想定される。この場合、操作者が望みのタイミングで投影画像のオン、オフができることが重要である。すなわち、投影したいタイミングまで投影をオフの状態としておき、投影したいタイミングですぐに投影することできると装置の操作性を向上できると考えられる。本実施形態の画像投影装置1は、ハンディタイプであるのに加えて、このような投影のオンオフ切り替えを容易に行うことができるので、操作性を向上できる。
【0056】
[第2実施形態]
図16~
図22を参照して第2実施形態について説明する。
【0057】
図16は、第2実施形態に係る画像投影装置1Aのz正方向側から視た斜視図である。
図17は、第2実施形態に係る画像投影装置1Aのz負方向側から視た斜視図である。
図18は、
図16中のIII-III断面図であり、画像投影装置1Aの長手方向に沿った縦断面図である。
図19は、
図16中のIV-IV断面図であり、画像投影装置1Aの横断面図である。
【0058】
図16~
図19に示す画像投影装置1Aは、操作者が片手で把持しながら画像を投影させることができる、所謂ハンディタイプの画像投影装置である。
【0059】
画像投影装置1Aは、本体2と、投影部3と、スイッチ4(操作部)とを備える。投影部3は、外部に画像を投影する。スイッチ4は、操作入力に応じて投影部3の投影状態、非投影状態を切り替える。本体2は中空状であり、本体2の内部に投影部3や他の部品が収容されている。
【0060】
スイッチ4は、本体2の表面に配置されている。なお、スイッチ4は、ユーザが指等を物理的に接触させることで押下などの操作を入力するための要素であり、以降の説明でスイッチ4を「操作部4」とも表記する場合がある。また、スイッチ4は電気回路上に設けられる切替部18(
図22など参照)に連結されている。スイッチ4に入力されるユーザ操作に応じて切替部18が作動することによって、電気回路上で回線14(
図22参照)の通電と非通電とが切り替えられ、これにより投影部3の投影状態、非投影状態が切り替えられる。操作部4と切替部18は、1個のスイッチ部品として一体的に形成される構成でもよいし、離間して配置されて電気的に接続される構成でもよい。
【0061】
本体2は、z方向に沿って略中央で上部材21と下部材22に分離可能であり、上部材21または下部材22に部品を収容した状態で連結されることで、画像投影装置1Aは一体的に組み立てられる。
【0062】
本体2は、片手で把持可能な形状で形成される。具体的には、本体2は、投影部3の投影方向(x方向)に沿って長手方向をもつ長手形状で形成される。本体2の長手方向のx正方向側の端部2Aに、投影部3が配置される。本体2の長手方向のx負方向側の端部2Bに、操作者が本体2を把持するための把持部5が設けられる。スイッチ4は、把持部5より投影部3側に配置される。
【0063】
図19に示すように、本体2は、投影部3の投影画像の上下方向(z方向)に沿った寸法が、投影画像の左右方向(y方向)に沿った寸法より大きく形成される、つまり、y方向の厚みが薄い形状であるのが好ましい。スイッチ4は、本体2の表面のうち投影画像の上側(z正方向側)の部分に配置される。
【0064】
さらに言えば、本体2は、
図19に示すように、投影部3の投影方向(x方向)から視た断面の形状が、オーバル状に形成されるのが好ましい。第2実施形態で用いる「オーバル状」とは、楕円形、長円形、卵形などを含み、外側に凸となる曲面形状である。また、必ずしも全てが外側に凸状でなくてもよく、一部が内部側に凹んでいる形状でもよい。
【0065】
第2実施形態では、本体2を上述の形状とすることにより、操作者が片手で装置を把持しやすくできる。
図20は、画像投影装置1Aの使用状態の一例を示す図である。
図20に示すように、例えば操作者が右手Hで装置を把持する場合には、手のひらの中央部を本体2のy負方向側の面と接触させ、人差し指、中指、薬指、小指の4本の指で本体2の下部(z負方向側)の曲面を覆い、母指球で本体2の上部(z正方向側)の面を覆う姿勢で把持すれば、手の裏の表面の湾曲形状が本体2の表面のオーバル状の湾曲形状に沿うようになり、手の裏全体で本体2をより確実に把持できる。また、本体2がy方向の厚みが薄い形状であるので、人差し指、中指、薬指、小指の4本の指によって、本体2のy負方向側の面からz負方向側の面を経てy正方向側の面まで保持することができ、より安定した把持にできる。
【0066】
また、右手Hを上述の姿勢として本体2を把持すれば、
図20に示すように、親指が本体2の上部(z正方向側)の面に位置することになるので、本体2を把持したままでもスイッチ4を押下しやすい姿勢になる。これにより、操作者にとってスイッチ4を操作しやすくできるので、スイッチ4の操作に応じて操作者の所望のタイミングで投影部3から光Lを照射させることが可能となり、また、光Lの照射を停止させることが可能となる。したがって、第2実施形態の画像投影装置1Aは、本体2を上述の形状とすることによって、把持の安定化とスイッチ4の操作のしやすさを両立でき、装置の操作性を向上できる。
【0067】
投影部3は、投影方向が本体2の長手方向(x方向)に沿うよう本体2に設置される。また、投影部3は、レンズ部3Aを備え、本体2の先端部2Aに設けられる開口2Cからレンズ部3Aが露出するよう設置され、かつ、レンズ部3Aから投影された画像の上下方向がz方向に沿い、画像の左右方向がy方向に沿うように本体2に設置されている。また、投影部3はピント調整ダイヤル3Bを備え、本体2のy負方向側に設けられる開口2Cから露出するよう設置されている。操作者はピント調整ダイヤル3Bを回転操作することで、投影画像のピントを調整できる。
【0068】
第2実施形態の画像投影装置1Aにおいて、スイッチ4の指のあたるところの形状や、スイッチ4の設置向き、スイッチ4と切替部までの接続構成によって、押し込み角度を調整し、第1実施形態の画像投影装置1と同様に、投影部3の投影光Lの光軸中心線と、投影のオンオフを切り替えるスイッチ4のスイッチ表面に対し垂直に押し込む方向とがなす角度を、90度でないように、好ましくは90度よりも鈍角にできる。これにより、第1実施形態と同様に、
図8に示すように鉛直な投影面Wへ投影を行う時、操作者の手首の曲げる量が少なくなり、手首に負担をかけることなく、スイッチ4を押し、投影を行うことができる。
【0069】
【0070】
図21に示すように、画像投影装置1Aは、本体2の内部に収容される上述の投影部3と、制御基板6(制御部)と、バッテリ7(電源)とを備える。
【0071】
制御基板6は、投影部3の動作を制御する。制御基板6は、物理的には、CPU、RAM、ROM、記憶装置、インタフェース等がバスを介して接続されるコンピュータシステムとして構成することができる。制御基板6の各種機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで、RAMや記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うと共に、インタフェースを介して投影部3などの他部品や外部機器を動作させることで実現される。
【0072】
バッテリ7は、投影部3及び制御基板6に電力を供給する電源であり板状の二次電池である。
【0073】
制御基板6とバッテリ7は、投影部3より端部2Bに配置され、投影部3の投影画像の左右方向(y方向)に沿って、それぞれの板形状の主面同士が対向するよう配置されており、これにより本体2のy方向の寸法を短縮化できるよう構成されている。
【0074】
本体2の内部には、投影部3、制御基板6、及びバッテリ7の収容空間を仕切る仕切り部材8が設けられるのが好ましい。仕切り部材8は、本体2の内部空間を投影部3の収容空間と、制御基板6の収容空間と、バッテリ7の収容空間の3つに区分している。また、投影部3、制御基板6、及びバッテリ7は、それぞれ仕切り部材8にネジ締結などで固定されている。このような仕切り部材8を設けることにより、投影部3や制御基板6から発生する熱がバッテリ7に伝達するのを抑制でき、熱によるバッテリ7の劣化を抑制できる。
【0075】
図16、
図19、
図21に示すように、本体2の表面のうち、投影部3から投影画像の上側(z正方向側)の位置には、投影部3による発熱の放熱用のスリット9(放熱用開口部)が設けられるのが好ましい。また、本体2の表面のうち、制御基板6から投影画像の上側(z正方向側)の位置には、制御基板6による発熱の放熱用のスリット10(放熱用開口部)が設けられるのが好ましい。このようなスリット9,10を設けることにより、投影部3や制御基板6から発生する熱を外部に放出しやすくでき、本体2の内部に熱が籠るのを抑制できるので、熱によるバッテリ7の劣化をさらに抑制できる。なお、スリット9、10は、本体2内部の熱を外部に放出できればよく、スリット以外の孔形状でもよい。
【0076】
図17、
図19に示すように、本体2のz負方向側の表面には、ボタン群11と、開口部2Eが設けられる。ボタン群11は、主電源などの投影装置の各機能を操作するための複数のボタンを含む。ボタン群11は、
図21に示すボタン検出用基板12に接続され、ボタン検出用基板12は制御基板6に電気的に接続される。ボタン群11のいずれかのボタンが押下されると、ボタン検出用基板12が押下を検出して、制御基板6に出力する。開口部2Eには、USBコネクタやHDMI(登録商標)などのコネクタ類13が露出するよう配置され、外部の各種機器と配線接続可能に構成されている。コネクタ類13は、例えば制御基板6上に設置されている。
【0077】
図22は、画像投影装置1Aのブロック図である。
図22に示すように、投影部3は、発光部31と、表示デバイスとしてのDLP(Digital Light Processing)32とを有する。発光部31は、LED31R、31G、31Bを有する。LED31R、31G、31Bは、それぞれ赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光源である。DLP32は、発光部31から出力された光を通して投影画像を形成して外部に出力する画像形成部である。なお、発光部31やDLP32は、それぞれの機能を発揮できる他の要素に置き換えてもよい。
【0078】
図22では、画像投影装置1Aの情報伝達系を実線で示し、電力供給系を太い実線で示し、光学系を点線で示している。
図22に示すように、画像投影装置1Aの情報伝達系は、制御基板6から投影部3の発光部31とDLP32とに制御信号を出力する。また、画像投影装置1Aの電力供給系は、まずバッテリ7から制御基板6に電力が供給され、さらに制御基板6から配線14を介して、投影部3の発光部31とDLP32とに電力が供給される。そして、特に本実施形態では、制御基板6と投影部3との間の配線14上に切替部18が配置されている。切替部18は、操作部としてのスイッチ4の操作入力によって、オン状態とオフ状態に切り替わることができる。
【0079】
切替部18は、オン状態のとき、投影部3の発光部31とDLP32とに電力を供給し、オフ状態のとき、投影部3の発光部31とDLP32への電力供給を停止する。一方、切替部18のオン、オフに関係なく、制御基板6にはバッテリ7から常に電力が供給される。これにより、切替部18は、操作部4への操作入力に応じて、制御基板6の起動状態を維持しつつ、投影部3の投影状態と非投影状態、すなわち発光部31の点灯/消灯と、DLP32の作動状態/停止状態とを切り替えることができる。
【0080】
このように、操作者によるスイッチ4(操作部4)への操作に応じた切替部18のオン状態、オフ状態の切り替えに応じて、投影部3の投影状態と非投影状態を切り替えることができる。したがって、第2実施形態の画像投影装置1Aは、作動中であっても画像の投影が不要な場合には適宜非投影状態にでき、この結果、消費電力の抑制、投影部3の長寿命化、発熱量の低減を図れる。また、投影部3が非投影状態でも制御基板6の起動状態が維持されるので、例えば従来のスタンバイモードのように投影部3と制御基板6の両方を停止させる構成と比較して、再度投影状態に切り替える際に投影部3の立ち上がりを早くできる。これにより、操作者のスイッチ操作により機敏に応じて画像を投影することが可能となり、装置の操作性を向上できる。
【0081】
スイッチ4は押しボタン式のスイッチである。したがって、操作者がスイッチ4を押している間は、投影部3が投影状態(発光部31が点灯、かつ、DLP32が作動状態)となり、操作者の手がスイッチ4から離れると、投影部3が非投影状態(発光部31が消灯、かつ、DLP32が停止状態)となる。これにより、操作者が画像を投影したいタイミングと、スイッチ4を押しつづけるタイミングとを一致させることができ、操作者にとって、いわゆるモーメンタリスイッチを用いた、より直感的な操作感を提供できる。またスイッチ4は操作者にとって投影と非投影を切り替えるボタンであり、投影ボタンということもできる。
【0082】
なお、
図22の例では、切替部18が制御基板6から発光部31及びDLP32の両方への電力供給有無を切り替える構成を例示したが、発光部31またはDLP32のいずれか一方のみの電力供給有無を切り替えることができる配線14上の位置に切替部18を配置してもよい。切替部18は、少なくとも投影状態として投影部3から外部に画像が投影される状態と、非投影状態として投影部3から外部へ画像が投影されない状態とを切り替えることができればよい。
【0083】
[第3実施形態]
図23~
図27を参照して第3実施形態について説明する。
図23は、第3実施形態に係る画像投影装置1Bのz正方向側から視た斜視図である。
【0084】
図23に示すように、画像投影装置1Bは、本体2の表面にセンサ40(検知部)が設けられている。センサ40は、画像投影装置1Bの状態を検知する。センサ40により検知される画像投影装置1Bの状態とは、例えば作動中の光源温度や姿勢、投影方向などの情報を含む。
【0085】
第3実施形態では、センサ40が検知する情報に基づき、画像投影装置1Bの使用環境の変化に応じて、投影部3が出力する投影画像を制御して、投影画像を見やすく調整させることができる。この制御を以降では「投影画像出力制御」とも表記する。
【0086】
センサ40は、
図23に示すように、本体2の表面と着脱可能に構成されてもよい。例えば
図23に示すように、画像投影装置1Bの本体2には、前方の端部2A側の下部に下方(z負方向)側に突出する爪41が設けられている。センサ40は爪41に係合することによって、本体2の前方の端部2A側の下部に固定される。操作者は、センサ40を本体2に装着して、投影画像出力制御を実施して、常に見やすい投影画像を得られるようにするか、または、センサ40を本体2から外して軽量小型になるようにして、投影画像出力制御を実施しないかを選択できる。
【0087】
なお、センサ40は、本体2の内部に設けられる構成でもよい。
【0088】
図24は、投影画像出力制御の第1の構成のブロック図である。第1の構成では、センサ40には、発光部31(
図25参照)の温度を計測する温度センサ40Aが適用される。第1の構成では、画像投影装置1Bの状態に関する情報として、発光部31の温度を検知する。また、第1の構成では、投影画像の色味が一定になるように、投影部3が出力する投影画像を制御する(色味変化抑制処理)。
【0089】
温度センサ40Aは、信号処理回路61に通信可能に接続されている。信号処理回路61は、駆動回路34に接続され、駆動回路34は投写部33の表示デバイス32に接続されている。信号処理回路61と駆動回路34は、制御基板6Aに含まれる。信号処理回路61には温度センサ40Aが検知したセンサ値が入力されており、信号処理回路61上で入力ビデオ信号に対してセンサ値に基づいた画像処理をかけている。要するに、センサ40によって、画像投影装置1Bの使用環境に応じて投影画像を変化させることができるようになっている。
【0090】
発光部31の温度が高くなると、発光部31の発光スペクトルが変化するため、信号処理回路61、駆動回路34、表示デバイス32による画像処理が一定だと、投影画像の色味が変化してしまう。そこで
図24に示す第3実施形態の第1の構成では、画像投影装置1Bの投影部3の発光部31にある温度センサ40Aが検知したセンサ値(光源温度)を信号処理回路61に入力し、信号処理回路61は光源温度に応じて入力ビデオ信号の画像処理を変化させる。これにより、温度変化に起因する発光スペクトルの変化の影響を低減して、投影画像の色味が一定になるようにできる。
【0091】
図25は、投影画像出力制御の第2の構成のブロック図である。第2の構成では、センサ40には、第1の構成と同じく発光部31の温度を計測する温度センサ40Aが適用される。
【0092】
第2の構成では、第1の構成と異なり、信号処理回路61は表示デバイス32ではなく、発光部31自体を制御する。第2の構成では、信号処理回路61は、発光部31の温度が所定値以上の温度になった場合には、発光部31の光量を減らして発光部31の発熱を減らすようにしている。このことにより発光部31の温度は所定値より低くなり、高温による発光部31の劣化、それに伴う発光スペクトルの経時変化を小さくすることができる。また、第1の構成に比べ、経時による投影画像の色味変化も抑えることができる。
【0093】
図26は、投影画像出力制御の第3の構成のブロック図である。第3の構成では、センサ40には、重力加速度センサ40Bとジャイロセンサ40Cとが適用される。第3の構成では、画像投影装置1Bの状態に関する情報として、画像投影装置1Bの姿勢を検知する。また、第3の構成では、投影画像の台形歪を補正するように、投影部3が出力する投影画像を制御する(台形歪補正処理)。
【0094】
重力加速度センサ40Bを用いると重力方向が分かるため、その情報に基づき投影面に対する画像投影装置1Bの姿勢が分かる。第3の構成では、姿勢情報に基づき、表示ビデオ信号を入力とした信号処理回路61にて投影画像の台形補正処理が可能である。しかし、重力加速度センサ40Bは、振動が加わると重力方向を検知することができなくなる。
【0095】
ここで、第3の構成では角速度が測定可能なジャイロセンサ40Cを搭載し、振動状況下のときは一時的にジャイロセンサ40Cの角速度情報を用いて姿勢推定を続行出来るようにしている。
【0096】
画像投影装置1Bのスイッチ4を手でオン・オフすると、振動が発生するため、振動状況下でも台形補正し続けられることが重要である。
【0097】
図27は、台形歪補正処理のフローチャートである。
図27のフローチャートの各処理は信号処理回路61が実行する。
【0098】
ステップS01にて記憶時刻Tに現在時刻が設定されて、ステップS02にて一定時間待機する。この待機期間中、すなわち、記憶時刻Tから、一定時間経過後の最新の現在時刻までの期間では、重力加速度センサ40Bのセンサ値α(t)の時系列データが記憶される。
【0099】
ステップS03では、記憶時刻Tから、一定時間経過後の最新の現在時刻までの期間での、重力加速度センサ40Bのセンサ値α(t)の二乗値の時間平均値Ave_αが算出される。例えば下記の(1)式を用いて、重力加速度センサ40Bの時間平均値Ave_αを算出できる。
【0100】
【0101】
ステップS04では、重力加速度センサ40Bの時間平均値Ave_αが、所定のしきい値より小さいか否かが判定される。これにより、画像投影装置1Bに振動が起きているかを判定できる。
【0102】
重力加速度センサ40Bの時間平均値Ave_αがしきい値未満の場合(ステップS04のYes)には、ステップS05にて、振動は起きていないと判断し、推定姿勢tを重力加速度センサ値で更新する。すなわち、重力加速度センサ40Bの示す重力方向tgを推定姿勢値tとして用いる。下記の(2)式で表される。
【0103】
推定姿勢t=(重力加速度センサ40Bの示す重力方向tg) ・・・(2)
【0104】
一方、重力加速度センサ40Bの時間平均値Ave_αがしきい値以上の場合(ステップS04のNo)には、ステップS06にて、振動が起きており重力加速度センサ40Bが正しい重力方向を示していないと判断し、推定姿勢tをジャイロセンサ値で更新する。すなわち、ジャイロセンサ40Cの出力する角速度値で姿勢推定を行うようにする。より詳細には、下記の(3)式で推定姿勢tを算出する。
【0105】
推定姿勢t=推定姿勢記憶値tp+
(ジャイロセンサの示す角速度から求まる時間あたりの姿勢変化tw)×
((現在時刻)-(記憶時刻T)) ・・・(3)
【0106】
ステップS07では、ステップS05またはS06で更新した推定姿勢値tに基づき、投影画像の台形歪が補正される。
【0107】
ステップS08では、推定姿勢値tが推定姿勢記憶値tpとして記憶され、また、現在時刻が記憶時刻Tとして記憶される。ステップS08の処理が完了するとステップS03に戻る。
【0108】
このようにジャイロセンサ40Cのセンサ値で代用することによって、振動状況下でも姿勢推定に基づいた台形補正を続けることができる。
【0109】
なお、
図26、
図27に示す第3の構成では、重力加速度センサ40B及びジャイロセンサ40Cの一方のみを用いる構成でもよいし、重力加速度センサ40B及びジャイロセンサ40C以外で画像投影装置1Bの姿勢を検知できる検知部に置き換えてもよい。
【0110】
また、姿勢検知手段としてジャイロセンサ40Cを用いる構成では、ジャイロセンサ40Cは物理的な回転物体を持つので、この回転物体のジャイロ効果により、画像投影装置1Bの姿勢変化を打ち消すように姿勢制御する構成でもよい。これにより、投影部3の投影方向が安定することができ、より安定した台形歪補正が可能になる。
【0111】
また、姿勢検知手段としてジャイロセンサ40Cを用いる構成であり、かつ、投影部3が出力する投影画像が、入力画像の一部領域のみ切り取って投影するようになっている構成では、投影される一部領域は、ジャイロセンサ40Cの値に基づいて選択される構成でもよい。これにより、画像投影装置1Bの姿勢が変わったとき、入力画像のうち表示する領域をそれに応じてずらすことで手ブレ補正効果が得られる。
【0112】
また、
図24、
図25に示した色味変化抑制処理と、
図26、
図27に示した台形歪補正処理とを併せて実行する構成でもよい。すなわち、温度センサ40Aと、姿勢検知のための重力加速度センサ40B及びジャイロセンサ40Cを備える。この構成により、振動状況下でも投影画像の台形補正ができ、かつ、投影画像の色味も常に一定にすることができる。
【0113】
なお、第3実施形態の画像投影装置1Bは、第2実施形態の画像投影装置1Aと同様の外観形状をもつ装置として例示したが、第3実施形態の構成を第1実施形態の画像投影装置1に適用することもできる。
【0114】
[第4実施形態]
図28~
図31を参照して第4実施形態について説明する。
【0115】
第4実施形態に係る画像投影装置1Cは、映像入力信号が入力される構成要素として、例えばHDMIやVGAなどの有線入力部と、例えばWifi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、インターネットなどを介したものなどの無線入力部と備える。第4実施形態に係る画像投影装置1Cでは、映像入力信号が有線入力部または無線入力部から入力された際に、優先順位に応じて自動的に投影部から出力する投影画像を有線入力部または無線入力部から入力された映像信号のものに切り替えられる。
【0116】
有線入力部は、例えば
図17などに図示されるコネクタ類13である。有線接続の場合、本体2の開口部2Eに配置されているコネクタ類13を介して接続されて情報が入力される。無線入力部は、例えば
図18~
図19、
図21~
図22に図示される制御基板6上に設置される。投影画像の切り替え処理は、例えば
図18~
図19、
図21~
図22に図示される制御基板6が実施する。
【0117】
図28は、第4実施形態における映像入力信号の切り替えフローである。
図28のフローチャートは、例えば制御基板6が実施する。また、
図28の例では、有線接続を優先設定としている。
【0118】
ステップS11では、有線入力部に外部からケーブル、コネクタ類が接続され、有線接続側で映像入力があるかどうかが判断される。それを元に、有線接続で映像入力がある場合は(S11のYES)、ステップS12にて、直ちにその映像信号を元に投影が開始される。すなわち、有線入力からの映像が投影される(モードA)。
【0119】
一方、有線接続で映像信号がない場合は(S11のNO)、ステップS13にて、無線入力からの映像が投影される(モードB)。
【0120】
そして、一定間隔で
図28の処理を繰り返すことで、有線接続が検知されると、画像投影装置1Cの操作者が投影画像に用いる入力信号の設定を切り替えることなく、有線側の映像が投影され、また、無線使用している場合も、(有線接続をしないことで)操作者が入力の設定を切り替える操作をすることなく、無線入力からの映像を投影することができる。
【0121】
このように、
図28の例では、有線接続されており、有線入力からの映像信号がある場合には、自動的に有線入力からの映像を投影する。つまり、有線入力の有無がトリガとなって、有線入力の映像表示と、無線入力からの映像表示とを切り替える。
【0122】
なお、
図28の例では、有線接続を優先設定としているが、無線側を優先設定としてもよいし、優先設定自体を画像投影装置1Cの操作者が設定できる構成としてもよい。
【0123】
図29~
図31を参照して、優先設定を画像投影装置1Cの操作者が設定できる構成についてさらに説明する。
図29は、優先設定画面42の表示態様の一例を示す図である。
【0124】
図29に示すように、第4実施形態に係る画像投影装置1Cでは、優先設定画面42を介して、画像投影装置1Cの操作者が入力部の優先設定を行うことができる。優先設定画面42は、例えば、投影部3から照射される投影光Lによって外部に投影される投影画像Pに表示される。
【0125】
図30は、優先設定画面42の第1の例を示す図である。
図30の例では、優先設定画面42に有線入力部として「HDMI」が表示され、無線入力部として「Wifi」が表示されている。「< >」マークは、選択されたデバイスを示し、
図30ではHDMIが選択されている状態を示している。
【0126】
本実施形態では、画像投影装置1Cの本体2に設けられるボタン群11として、主電源、投影ON/OFFのボタンとは別に、投影画像P上の優先設定画面42の表示/非表示を切り替える切替ボタン11Aと、優先設定の項目を選択する選択ボタン11Bとを備える。切替ボタン11Aを押すことで、
図29に示すように投影画像P上に
図30に示す優先設定画面42が表示され、選択ボタン11Bを押すことで、
図30の優先設定画面42上で「< >」マークが「HDMI」と「Wifi」との間で移動して、優先する入力部を切り替えることができる。優先設定用のボタン11A、11Bを本体2に設けることで、画像投影装置1C単品で設定が可能となり、例えばスマートフォンなどの他の機器を要しない。
【0127】
なお、
図29には、4つのボタン群11のうちx負方向側の2つのボタンが優先設定用の切替ボタン11A及び選択ボタン11Bとして図示されているが、あくまで一例であって優先設定用ボタンの配置はこれに限られない。
【0128】
図30の画面で設定された内容は、本体2に内蔵される記録装置(例えば制御基板6に設けられる)に記録される。したがって、製品の最初の立ち上げ時に、ユーザが優先したい項目を設定しておくことで、実際に使う際には逐次入力を設定するという煩わしさを回避することができる。
【0129】
図31は、優先設定画面42の第2の例を示す図である。
図31の例では、優先設定画面42に有線入力部として「HDMI」と「VGA」の2つが表示され、無線入力部として「Wifi」が表示されている。
【0130】
本実施形態では、
図31に示すように、有線、無線の区別はなく入力方法を優先設定画面42で表示している。
図30に示した第1の例と同様の選択ボタン11Bの操作により、「HDMI」⇒「VGA」⇒「Wifi」⇒「HDMI」⇒・・・の順番で最優先項目を設定できる。
【0131】
また、本実施形態では、例えば制御基板6が、あらかじめHDMI>VGA>Wifiなどの内部的な優先順位を持っている。これに対し、最優先項目が操作者により設定されると、その項目が有線順位の上位に変更される。例えばVGAやWifiが選択されると、HDMIより上位に移動するが、既に最上位に設定されているHDMIが選択されても優先順位に変更はない。
【0132】
なお、これらの内部的な優先順位はもちろん他のパターンでも良く、なおかつ操作者が順位をつけられるようにできると、より一層操作者の利便性を向上できる。
【0133】
また、有線接続が行われている時には、Wifi入力からの表示はしないため、有線の映像入力がある場合には、無線通信を実施するWifiモジュールを自動的にOFFにする構成でもよい。これにより、Wifiモジュールで使用する電力を無くすことができ、バッテリ7の持ちが良くなる。
【0134】
また、有線接続時にWifiをOFFにするか、ONにしたままにするかを操作者がメニューで選べる構成でもよい。
【0135】
また、スイッチ4を操作者が押している間は投影部3が投影状態になる構成の場合、かつ、投影部3から出力される投影画像Pに優先設定画面42を表示する構成の場合に、優先設定画面42を表示しているときに限り、スイッチ4を押さなくとも自動的に投影される構成でもよい。これにより、スイッチ4を押しつつボタン群11の優先設定用のボタン11A、11Bを押すという煩雑な操作がなくなり、片手でも操作ができることで利便性が増す。また、優先設定画面42の表示時の投影の自動化を操作者がON/OFF設定できる構成でもよい。
【0136】
また、優先設定用の専用のボタンを有しておらず、スイッチ4で所定の操作(例えば3秒以内に5回の押下)を行うことで優先設定画面42を開く構成でもよい。また、優先設定画面42に入ってからの切り替えも、スイッチ4の所定操作(例えば1秒以内に2回の押下)で行う構成でもよいし、優先設定画面42の終了は投影ボタンの長押しで実行する構成でもよい。これにより優先設定用の専用ボタンを設ける必要がなくボタンを減らすことができ、利便性を上げる、複雑さを無くす、デザイン性を上げる、コストを下げる、などの効果を奏することができる。
【0137】
なお、第4実施形態の画像投影装置1Cは、第2実施形態の画像投影装置1Aと同様の外観形状をもつ装置として例示したが、第4実施形態の構成を第1実施形態の画像投影装置1に適用することもできる。
【0138】
[第5実施形態]
図32~
図36を参照して第5実施形態について説明する。
【0139】
第5実施形態に係る画像投影装置1Dは、第1~第4実施形態で説明したモーメンタリモード(第1モード)に加えて、連続投影モード(第2モード)も実行可能である。モーメンタリモードとは、スイッチ4(操作部)を押している間のみ投影状態となるスイッチングモードである。連続投影モードとは、スイッチ4(操作部)の操作によらず投影状態となるモードであり、スイッチ4(操作部)が離された(操作者により押下されていない)状態でも非投影状態に切り替わらずに投影状態が維持される。
【0140】
図32は、第5実施形態におけるモードの切り替え手法を説明する図である。
図32に示すように、第5実施形態では、上記のモーメンタリモードと連続投影モードの2つのモードを、スイッチ4の特定の入力シーケンスにより切り替えることができる。具体的には、
図32に示すように、スイッチ4がシングルクリックされたときにはモーメンタリモードになり、スイッチ4がダブルクリックされたときは連続投影モードになる。
【0141】
このように、モーメンタリモード及び連続投影モードの2つのモードを実行可能とすることで、例えば操作者が長時間に亘って投影を続けたいときには連続投影モードを選択すれば、操作部4を押下し続けなくても投影状態を維持できるので、操作者の負担を軽減できる。また、操作部4に対する所定の操作に応じて、モーメンタリモードと連続投影モードとを切り替える構成により、単一のスイッチ(操作部4)によって投影/非投影の切り替えと、モード切替とを行うことが可能となる。これにより、操作者は装置の使用中にモード切替を行いたいときには、装置を把持したままでより簡易かつ迅速にモード切替を実行できる。
【0142】
なお、モード切替のための入力シーケンスは、
図32の例に限らない。例えば、
図32の例とは逆に、スイッチ4がダブルクリックされたときにはモーメンタリモードになり、スイッチ4がシングルクリックされたときは連続投影モードになる構成でもよい。または、スイッチ4がダブルクリックされたときに、モーメンタリモードと連続投影モードとを切り替える構成でもよいし、スイッチ4がシングルクリックされたときに、モーメンタリモードと連続投影モードとを切り替える構成でもよい。以下の説明では、スイッチ4がダブルクリックされたときに、モーメンタリモードと連続投影モードとを切り替える構成を例示して説明する。
【0143】
図6を参照して、第5実施形態に係る画像投影装置1Dの機能ブロックについて説明する。第5実施形態に係る画像投影装置1Dのブロック図の概略は、
図6に示した第1実施形態の変形例のものと同様である。
図6に示す構成では、操作部としてのスイッチ4の操作入力によって、制御基板6Aと投影部3との間の回線14の通電(オン状態)と非通電(オフ状態)とを切り替える切替部として、
図5では回線14上に設けられ物理的な切替を行っていた切替部18の代わりに、制御基板6Aが電気的に切り替えを行う。
【0144】
制御基板6Aは投影部3の投影状態と投影オフ状態を制御することができる。制御基板6Aは、MCU18A(Micro Controller Unit)を内蔵する。MCU18Aは、制御基板6Aに電気的に接続されているスイッチ4の押下げ/非押下げ状態を検知することができる。
【0145】
制御基板6Aは、MCU18Aによりスイッチ4の押下げ/非押下げ状態の時間的推移を計測でき、これらの時間的推移に基づきスイッチ4がダブルクリック(またはシングルクリック)されたことを判定することができる。そして、制御基板6Aは、上述のとおり、スイッチ4がダブルクリックされる度に、連続投影モードとモーメンタリモードを切り替える。
【0146】
さらに、制御基板6Aは、モーメンタリモードの際には、MCU18Aにより検出されるスイッチ4の押下げ/非押下げ状態の情報に基づいて、スイッチ4が押下されている間には回線14を介して投影部3に電力供給を行って投影状態とする。
【0147】
つまり第5実施形態に係る画像投影装置1Dでは、
図6に示す第1実施形態の変形例と同様に、制御基板6Aが、スイッチ4(操作部)の押圧操作に応じて、投影部3への電力供給有無を切り替える切替部として機能すると共に、モーメンタリモードと連続投影モードを切り替える第2の切替部としても機能し、二種類の切り替え機能を有する。
【0148】
図33は、第5実施形態におけるモードの切り替え処理のフローチャートである。
【0149】
ステップS21では、画像投影装置1Dの点灯モードの初期モードとしてモーメンタリモードが設定される。
【0150】
ステップS22では、スイッチ4がダブルクリックされたかの判定が行われる。制御基板6Aは、MCU18Aにより検出されるスイッチ4の押下げ/非押下げ状態の時間的推移の情報に基づき、ダブルクリック操作の有無を判定する。
【0151】
ステップS23では、ダブルクリック操作ありとの判定結果か否かが確認される。ダブルクリック操作なしの場合(ステップS23のNo)にはステップS24に進み、所定の待機時間T0だけ待機した後に、再びステップS22のダブルクリック判定に進む。
【0152】
一方、ダブルクリック操作ありの場合(ステップS23のYes)にはステップS25に進み、現在の点灯モードが確認される。現在の点灯モードがモーメンタリモードの場合にはステップS26に進み、点灯モードが連続点灯モードに切り替えられる。その後、ステップS27にて所定の待機時間T1だけ待機した後に、再びステップS22のダブルクリック判定に進む。
【0153】
一方、現在の点灯モードが連続点灯モードの場合にはステップS28に進み、点灯モードがモーメンタリモードに切り替えられる。その後、ステップS29にて所定の待機時間T2だけ待機した後に、再びステップS22のダブルクリック判定に進む。
【0154】
このことにより、ユーザは複数のスイッチを使うことなく、一つのスイッチ4によって複数の操作モードを切り替えることが出来て、ユーザに対して迷いにくい操作を提供することが可能となる。
【0155】
図34~
図36を参照して第5実施形態の変形例を説明する。
図34は、第5実施形態の変形例に係る画像投影装置1Dの側面断面図である。
図35は、スイッチ4B(操作部)の押圧操作の第1段階を示す模式図である。
図36は、スイッチ4Bの押圧操作の第2段階を示す模式図である。
【0156】
第5実施形態のモードの切り替えは、スイッチ4のダブルクリック(またはシングルクリック)操作によらず行うこともできる。例えば
図34~
図36に示すようにスイッチ4Bが押圧された状態である押下状態を保持できる保持機構19を設けて、実質的に連続投影モードに切り替える構成としてもよい。これにより、ダブルクリック等の特定の入力操作を行わなくても、より簡易に連続投影モードに切り替えることができる。
【0157】
図34に示すように、スイッチ4Bは、本体2に対して内部側のP方向に押し込むことでオン状態となり、投影部3を投影状態にできる。さらに、スイッチ4Bは、本体2の前方側のP2方向(例えばP方向に直交する方向)にスライド移動可能に構成される。スイッチ4Bは、操作者が押圧する上面の操作面4Eに対して、その周縁が本体2の内側(P方向に段差状に凹んでおり、この周縁部が本体2の内壁と対向する。さらに、周縁部のうち本体2の前方側(P2方向)の部分は、周縁部の段差が二段となっている。操作面4Eに対して一段階凹んだ第1段差面4Cと、第1段差面4Cに対してさらに凹んだ第2段差面4Dとを有する。第2段差面4Dは第1段差面4Cよりも本体2の前方側に配置され、これにより操作面4Eから本体2前方側に二段階の段差面が設けられている。また、本体2の内壁のうち、スイッチ4Bの第1段差面4Cや第2段差面4Dと対向する端面2Gは、内壁の他の部分より内側(P方向)に突出している。
【0158】
スイッチ4Bがオフ状態のとき、
図34や
図35に点線で示すように、第2段差面4Dが端面2Gと対向する位置にあり、第1段差面4Cは端面2Gより外側の位置に配置される。これにより、操作面4Eが本体2の外面と面一か、外面より外側に突出するように配置される。このとき、第1段差面4Cと第2段差面4Dとを接続する端面4Fが本体2に引っ掛かるため、スイッチ4Bは本体2前方側(P2方向)へはスライド移動できないよう規制される。
【0159】
スイッチ4Bがオン状態のとき、
図35に示すように、スイッチ4BがP方向に本体2内部に押し込まれる。このとき、第1段差面4Cが端面2Gよりも下方の位置まで移動するため、端面4Fも端面2Gより下方になって規制が外れるので、
図36に示すように、スイッチ4Bが本体2前方側にスライド可能となる。この結果、第1段差面4Cの一部(ロック領域m)が端面2Gの下側に回り込むことができる。この状態からスイッチ4Bが上方に戻ろうとしても、第1段差面4Cのロック領域mが端面2Gに突き当たるため、スイッチ4Bはオフ状態に戻ることができず、オン状態が保持される。
【0160】
図34~
図36の例では、スライド移動可能なスイッチ4Bと、スイッチ4Bの第1段差面4Cと、本体2の端面2Gとが、「操作部4の押下状態を保持する保持機構19」として機能する。
【0161】
このように、スイッチ4Bのロック領域mによって、スイッチ4Bの押し込み状態を保持することができるので、スイッチ4Bを押し続けなくても、投影を行うことができる。つまり、モーメンタリモードから実質的に連続投影モードに切り替えることができる。
【0162】
なお、
図34~
図36の変形例は、上述のとおり「モーメンタリモードと連続投影モードとを切り替えるための構造」とも表現できるし、「単一のモーメンタリモードのみ実施可能な画像投影装置において、スイッチを押下し続けなくても投影状態を保持するための構造」とも表現できる。
【0163】
また、第5実施形態では、MCU18Aは、操作部4Bの押し下げ力を段階的に検出可能である構成でもよい。この構成では、制御基板6Aは、MCU18Aにより検出された操作部4Bの押し下げに応じて、投影部3のスイッチングモードをモーメンタリモードと連続投影モードとの間で切り替えることができる。例えば、押し下げ力が相対的に小さい場合にはモーメンタリモードに切り替え、相対的に大きい場合には連続投影モードに切り替えることができる。
【0164】
また、MCU18Aと保持機構19との両方を有していても良い。この場合、所定操作で連続投影モード(第2モード)へ切り替わった後でも、保持機構19で押下状態を保持することもできる。
【0165】
なお、第5実施形態の画像投影装置1Dは、第1実施形態の画像投影装置1と同様の外観形状をもつ装置として例示したが、第5実施形態の構成を第2~第4実施形態の画像投影装置1A、1B、1Cに適用することもできる。
【0166】
以上、具体例を参照しつつ実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
【0167】
上記実施形態では、スイッチ4が押しボタン式のスイッチである構成を例示したが、操作入力に応じてオン・オフを切り替えることができれば他の種類のスイッチでもよい。たとえば接触センサなどを利用するタッチ式スイッチでもよい。また、上記実施形態ではモーメンタリ動作のスイッチを例示したが、オルタネート動作、すなわち、一度押すとオンし、手を離してもオン状態は保持され、もう一度押すとオフになる構造のスイッチでもよい。
【0168】
また、上記実施形態では、スイッチ4がオフ状態のとき投影部3の発光部31とDLP32の両方を纏めて停止させる構成を例示したが、少なくとも投影状態と非投影状態とを切り替えることができればよく、発光部31またはDLP32のいずれか一方のみ停止する構成でもよい。
【符号の説明】
【0169】
1、1A、1B、1C、1D 画像投影装置
2 本体
3 投影部
31 発光部
32 DLP(画像形成部)
36 光源
4、4B スイッチ(操作部)
6、6A 制御基板(制御部)
9、10 スリット(放熱用開口部)
18 切替部
18A MPU
19 保持機構
40 センサ(検知部)
40A 温度センサ(検知部)
40B 重力加速度センサ(検知部)
40C ジャイロセンサ(検知部)
42 優先設定画面
2D 凸部
8、8A、8B 仕切り部材
15 空気流出穴
16 空気流入穴
17 冷却ファン
C2 投影部の光軸中心の方向とスイッチの押し込み方向とのなす角度
【先行技術文献】
【特許文献】
【0170】