(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-19
(45)【発行日】2024-07-29
(54)【発明の名称】セルフロックマニホールド及びフィルタ
(51)【国際特許分類】
B01D 27/08 20060101AFI20240722BHJP
B01D 46/00 20220101ALI20240722BHJP
【FI】
B01D27/08
B01D46/00 C
(21)【出願番号】P 2023519977
(86)(22)【出願日】2021-09-27
(86)【国際出願番号】 US2021052188
(87)【国際公開番号】W WO2022072276
(87)【国際公開日】2022-04-07
【審査請求日】2023-05-23
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505307471
【氏名又は名称】インテグリス・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, コボルド
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ハン イー
(72)【発明者】
【氏名】シェ, ボブ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ヒ ジュン
【審査官】中村 泰三
(56)【参考文献】
【文献】再公表特許第2018/134954(JP,A1)
【文献】特開昭62-234512(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0228509(US,A1)
【文献】中国実用新案第201728015(CN,U)
【文献】特表2007-531625(JP,A)
【文献】国際公開第2017/145196(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 27/00-35/30
B01D 46/00-90
C02F 1/28
F01M 11/03
F16N 39/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
第1のフィルタアパーチャを有する第1の端部と、
第1の端部に位置する第1のフランジと、
第1の端部の反対側にあり、第2のフィルタアパーチャを有する第2の端部と
を備えたフィルタであって、
第1のフランジは、平面視において長軸及び短軸を含む形状を有し、長軸に沿った長さは短軸に沿った幅よりも大きく、
第1のフランジは、第1のフランジから突出するストッパを含み、ストッパは、第1のフランジがフィルタマニホールドに挿入されてロック位置に回転したときにフィルタマニホールドの保持機構に接触するように構成される、フィルタ。
【請求項2】
第1のフランジ上に配置されたシールをさらに備え、シールは第1のフィルタアパーチャを囲む、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項3】
シールは面シールである、請求項2に記載のフィルタ。
【請求項4】
シールは、第1のフランジに形成された溝に配置される、請求項2に記載のフィルタ。
【請求項5】
平面視における第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のフィルタ。
【請求項6】
第1のフランジは、直線状の側面に向かう面取り部を含む、請求項5に記載のフィルタ。
【請求項7】
ストッパは、ストッパの縁部が直線状の側面の1つと同一直線上にあるように第1のフランジから突出する、請求項5に記載のフィルタ。
【請求項8】
平面視における第1のフランジの形状の長軸に沿った各端部は曲線を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のフィルタ。
【請求項9】
平面視における第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面をさらに含む、請求項8に記載のフィルタ。
【請求項10】
ストッパは、長軸に沿った一端の曲線が直線状の側面の1つと交わる角から延びる、請求項9に記載のフィルタ。
【請求項11】
本体、
第1のフィルタアパーチャを有する第1の端部、
第1の端部に位置する第1のフランジ、及び
第1の端部の反対側にあり、第2のフィルタアパーチャを有する第2の端部
を含むフィルタであって、
第1のフランジが、平面視において長軸及び短軸を含む形状を有し、長軸に沿った長さが短軸に沿った幅よりも大きく、
第1のフランジが、第1のフランジから突出するストッパを含む、フィルタと、
第1の端部ブロックアパーチャ、及びフィルタの第1のフランジを受け入れるように構成されたスロットを含む第1の端部ブロックであって、スロットが、短軸に沿った幅よりも大きく、長軸を横切る長さよりも小さい幅と、長軸に沿った第1のフランジの長さよりも大きい内部スロット幅とを有する開口部、及び第1のフランジがスロットに挿入され、フィルタがロック位置に回転したときにフィルタのストッパに接触するように構成された係合機構を含む、第1の端部ブロック、並びに
第2の端部ブロックアパーチャ、及びフィルタの第2の端部の少なくとも一部を受け入れるように構成された開口部を含む第2の端部ブロック
を備えるマニホールドと
を備えるフィルタ及びマニホールドシステムであって、
フィルタがロック位置にあるとき、流体は、第2の端部ブロックアパーチャから第2のフィルタアパーチャを通り、本体を通り、第1のフィルタアパーチャを通り、そして、第1の端部ブロックアパーチャに流れることができる、
フィルタ及びマニホールドシステム。
【請求項12】
平面視における第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面を含む、請求項11に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【請求項13】
ストッパは、ストッパの縁部が直線状の側面の1つと同一直線上にあるように第1のフランジから突出する、請求項12に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【請求項14】
ストッパは、ストッパの縁部に垂直な端部を有する、請求項13に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【請求項15】
平面視における第1のフランジの形状の長軸に沿った各端部は曲線を含む、請求項11から14のいずれか一項に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【請求項16】
平面視における第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面をさらに含む、請求項15に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【請求項17】
ストッパは、長軸に沿った一端の曲線が直線状の側面の1つと交わる角から延びる、請求項16に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【請求項18】
係合機構は、スロットの側壁である、請求項11から17のいずれか一項に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【請求項19】
スロットの側壁は、スロットの開口部にある、請求項18に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【請求項20】
フィルタはフィルタアライメントマークを含み、マニホールドはマニホールドアライメントマークを含み、フィルタアライメントマークとマニホールドアライメントマークとの相対位置は、フィルタがマニホールドに対して挿入位置にあるかどうかを示す、請求項11から19のいずれか一項に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フィルタ及びフィルタマニホールド、特に回転時にフィルタマニホールドとセルフロックするフィルタに関する。
【背景技術】
【0002】
フィルタは、十分なフィルタ性能を確保するためのフィルタの定期的な交換を容易にする、フランジなどの取り付け具によってマニホールド内に固定することができる。しかしながら、フィルタの使用において、濾過される流体からの圧力により、フィルタがマニホールドから外れ、漏れを引き起こし、フィルタを通過する流体を使用するプロセスを中断させる可能性がある。これは、フィルタの故障による中断及び廃棄バッチが非常に高価になる半導体製造、特定の化学プロセスなどの高精度製造において特に問題となる場合がある。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、フィルタ及びフィルタマニホールド、特に回転時にフィルタマニホールドとセルフロックするフィルタに関する。
【0004】
ストッパ機構を含むと共に、異なる長さの長軸及び短軸を有するフランジ形状を含むフィルタを提供することによって、挿入方向ではフィルタをマニホールドに挿入することができ、次いで回転させると、フィルタをマニホールド内に保持することができ、その結果、通常の動作中にフィルタがマニホールドから外れることはなくなる。
【0005】
一実施形態では、フィルタは、本体と、第1のフィルタアパーチャを有する第1の端部と、第1の端部に位置する第1のフランジと、第1の端部の反対側にあり、第2のフィルタアパーチャを有する第2の端部とを含む。第1のフランジは、平面視において、長軸及び短軸を含む形状を有し、長軸に沿った長さは短軸に沿った幅よりも大きい第1のフランジは、第1のフランジから突出するストッパを含み、ストッパは、第1のフランジがフィルタマニホールドに挿入されてロック位置に回転したときにフィルタマニホールドの保持機構に接触するように構成される。
【0006】
一実施形態では、フィルタは、第1のフランジ上に配置されたシールをさらに含み、シールは第1のフィルタアパーチャを囲む。一実施形態では、シールは面シールである。一実施形態では、シールは、第1のフランジに形成された溝に配置される。
【0007】
一実施形態では、平面視での第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面を含む。一実施形態では、第1のフランジは、直線状の側面に向かう面取り部を含む。一実施形態では、ストッパは、ストッパの縁部が直線状の側面の1つと同一直線上にあるように第1のフランジから突出する。
【0008】
一実施形態では、平面視での第1のフランジの形状の長軸に沿った各端部は、曲線を含む。一実施形態では、平面視での第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面をさらに含む。一実施形態では、ストッパは、長軸に沿った一端の曲線が直線状の側面の1つと交わる角から延びる。
【0009】
一実施形態では、フィルタ及びマニホールドシステムはフィルタを含む。フィルタは、本体と、第1のフィルタアパーチャを有する第1の端部と、第1の端部に位置する第1のフランジと、第1とは反対側にあり、第2のフィルタアパーチャを有する第2の端部とを含む。第1のフランジは、平面視において、長軸及び短軸を含む形状を有し、長軸に沿った長さは短軸に沿った幅よりも大きい第1のフランジは、第1のフランジから突出するストッパを含む。システムは、マニホールドをさらに含む。マニホールドは、第1の端部ブロックアパーチャと、フィルタの第1のフランジを受け入れるように構成されたスロットとを含む第1の端部ブロックを含む。スロットは、短軸に沿った幅よりも大きく、長軸を横切る長さよりも小さい幅を有する開口部と、長軸に沿った第1のフランジの長さよりも大きい内部スロット幅とを有する。第1の端部ブロックは、第1のフランジがスロットに挿入され、フィルタがロック位置に回転したときにフィルタのストッパに接触するように構成された係合機構をさらに含む。マニホールドはまた、第2の端部ブロックアパーチャと、フィルタの第2の端部の少なくとも一部を受け入れるように構成された開口部とを含む第2の端部ブロックを含む。フィルタがロック位置にあるとき、流体は、第2の端部ブロックアパーチャから第2のフィルタアパーチャを通り、本体を通り、第1のフィルタアパーチャを通り、そして、第1の端部ブロックアパーチャに流れることができる。
【0010】
一実施形態では、平面視での第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面を含む。一実施形態では、ストッパは、ストッパの縁部が直線状の側面の1つと同一直線上にあるように第1のフランジから突出する。一実施形態では、ストッパは、ストッパの縁部に垂直な端部を有する。
【0011】
一実施形態では、平面視での第1のフランジの形状の長軸に沿った各端部は、曲線を含む。一実施形態では、平面視での第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面をさらに含む。一実施形態では、ストッパは、長軸に沿った一端の曲線が直線状の側面の1つと交わる角から延びる。
【0012】
一実施形態では、係合機構はスロットの側壁である。一実施形態では、スロットの側壁はスロットの開口部にある。
【0013】
一実施形態では、フィルタはフィルタアライメントマークを含み、マニホールドはマニホールドアライメントマークを含み、フィルタアライメントマークとマニホールドアライメントマークとの相対位置は、フィルタがマニホールドに対して挿入位置にあるかどうかを示す。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】一実施形態によるフィルタ及びフィルタマニホールドを示す。
【
図3A】フィルタが挿入方向にあるときの、一実施形態によるフィルタ及びフィルタマニホールドを示す。
【
図3B】フィルタがロック位置にあるときの、
図3Aに示す実施形態によるフィルタ及びフィルタマニホールドを示す。
【
図4A】一実施形態によるフィルタマニホールドの一部の断面図を示す。
【
図4B】一実施形態によるフィルタマニホールドの一部の正面図を示す。
【
図5】一実施形態によるフィルタのフランジの下側を示す。
【
図6】一実施形態によるマニホールド及びフィルタを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示は、フィルタ及びフィルタマニホールド、特に回転時にフィルタマニホールドとセルフロックするフィルタに関する。
【0016】
図1は、一実施形態によるフィルタの上面図を示す。フィルタ100は、フィルタ本体102と、フランジ104と、ストッパ106と、シール108と、アパーチャ110とを含む。
【0017】
フィルタ本体102は、フィルタ100の本体である。フィルタ本体102は、気体又は液体などの流体がフィルタ本体102を通過するときに流体を濾過するように選択されたフィルタ媒体を収容することができる。フィルタ本体102は、円筒形とすることができる。フィルタ本体102は、
図1の上面図に見られる端部から第2の端部(図示せず)まで延びることができる。フィルタ本体102は、側壁及び端壁などの複数の構成要素、例えば、
図1の上面図に見える端壁を含むことができる。一実施形態では、複数の構成要素は、例えば、フィルタ本体102がマニホールド内で使用されて流体によって加圧されているときにフィルタ100を長さ方向に沿って膨張させるなど、互いに対して移動することができるように接合することができる。
【0018】
フランジ104は、フィルタ本体102の第1の端部に設けられたフランジである。フランジ104は、長軸と、長軸に略垂直な短軸とを含む形状を有する。フランジ104の形状は、長軸Lに沿った形状の長さがその短軸Wに沿った形状の幅よりも大きいような形状である。形状は、挿入方向ではフランジ104をスロットに挿入することができるが、挿入方向に対して回転したロック位置にあるときにはスロットに挿入することも、スロットから取り外すこともできないように、フィルタ100と共に使用されるマニホールドに設けられたスロットとの方向選択的嵌合を有するように選択することができる。一実施形態では、形状は、
図1に示すように、形状の長さに沿った端部に曲線部分を含み、各端部において、曲線部分の間に直線状の平行な側面を含む。非限定的な例として、長軸Lに沿った形状の長さは0.2インチ~1インチであり、短軸Wに沿った形状の幅は0.1インチ~0.9インチであり、各々がこれらのそれぞれの範囲内から選択される場合、L>Wである。長軸Lに沿った長さが短軸Wに沿った幅よりも大きい限り、形状は任意の適切な寸法を有することができることが理解される。一実施形態では、短軸Wに沿った幅と長軸に沿った長さとの比は、0.2以上から1未満の範囲である。
【0019】
ストッパ106は、フランジ104に形成された突起とすることができる。ストッパ106は、フィルタ100がロック位置に回転したときに、フランジ104が挿入されたスロットに対するフィルタ100の回転及び/又は他の移動を制限するように構成される。ストッパ106は、フランジ104を収容するスロットに接触するための、又はマニホールドブロックに設けられた、フランジ104を受け入れる任意の係合機構に接触するための任意の適切な形状を有することができる。ストッパ106の形状の非限定的な例は、例えば、
図1に示すような平坦な形状であってもよく、スロットの内部に接触する直線状の側面を提供する。他の非限定的な例は、マニホールドのスロット又は係合機構に接触するように構成された傾斜面又は湾曲面を含むことができる。ストッパ106に適した構造は、マニホールドの端部ブロックに設けられたスロット及び/又は保持機構の形状など、フィルタ100と共に使用されるマニホールドの端部ブロックの形状に基づくことができる。一実施形態では、ストッパ106は、フィルタ100がマニホールド内に位置決めされると、時計回りの回転によってフィルタ100をロック位置に配置するように構成される。一実施形態では、ストッパ106は、フィルタ100がマニホールド内に位置決めされると、挿入位置から反時計回りに回転することによってフィルタ100をロック位置に配置するように構成される。一実施形態では、ストッパ106は、ほぼ三角形の形状である。一実施形態では、ストッパ106の縁部は、フランジ104の直線状の側面と同一直線上にある。
【0020】
シール108は、アパーチャ110と、フィルタ100が共に使用されるマニホールド内の流体チャネルとの間にシールを形成するように構成されたシールである。シール108は、アパーチャ110と、マニホールドのチャネルとの間にこのシールを形成するための任意の適切なシール、例えば、Oリング、ガスケットなどとすることができる。
図1に示す実施形態では、シール108は、アパーチャ110を囲む平坦なガスケットである。シール108は、フランジの表面とマニホールドとの間に面シールを形成することができる。シール108は、フランジ104の表面に形成された溝内に配置され、接着剤によって、又はアパーチャ110とマニホールドとの間にシールを提供するようにシール108を位置決め及び保持する任意の他の適切な手段によってフランジ104に固定することができる。
【0021】
アパーチャ110は、流体の流れがフィルタ本体102に出入りすることを可能にする開口部である。フィルタ100がマニホールドに設置されたときに、フランジ104を収容するスロットを含むマニホールドの端部ブロックを介して、アパーチャが流体チャネルと接触面で接続するように、アパーチャ110は、フランジ104に位置する開口部を含むことができる。
【0022】
図2は、一実施形態によるフィルタ及びフィルタマニホールドを示す。フィルタ200は、フィルタ本体202と、第1の端部204と、フランジ206と、第1のシール208と、第1の端部アパーチャ210と、第2の端部212と、ボール214と、第2のシール216と、第2の端部アパーチャ218とを含む。マニホールド220は、第1の端部ブロック222を含む。第1の端部ブロック222は、第1のコネクタ224と、第1の流体ライン226と、スロット228とを含む。マニホールド220はまた、第2の端部ブロック230を含む。第2の端部ブロック230は、第2のコネクタ232と、第2の流体ライン234と、カップ236とを含む。任意選択的に、第1の端部ブロック222は、スペーサ238によって第2の端部ブロック230に接合することができる。
【0023】
フィルタ200は、マニホールド220内に設置されるように構成されたフィルタユニットである。フィルタ200は、液体又は気体などの流体を濾過するために使用することができる。フィルタ200は、交換可能なフィルタユニットとすることができ、例えば、フィルタが装填され、所定の使用期間の終わりに有効性を失ったときに、又はそのようなフィルタを交換するための任意の他の適切な理由で、マニホールド220から取り替えることができる。
【0024】
フィルタ本体202は、フィルタ200の本体である。フィルタ本体202は、気体又は液体などの流体がフィルタ本体202を通過するときに流体を濾過するように選択されたフィルタ媒体を収容することができる。フィルタ本体202は、円筒形とすることができる。フィルタ本体202は、複数の構成要素、例えば、側壁シリンダ202a、並びに第1の端壁202b及び第2の端壁202cなどの端壁を含むことができる。一実施形態では、複数の構成要素202a、b、cは、例えば、フィルタ本体102がマニホールド内で使用されて流体によって加圧されているときにフィルタ200を長さ方向に沿って膨張させるなど、互いに対して移動することができるように接合することができる。
【0025】
第1の端部204は、フランジ206と、第1のシール208と、第1の端部アパーチャ210とを含むフィルタ本体202の端部である。第1の端部204は、マニホールド220と接触面で接続して、フィルタ200とマニホールド220との間の接続及び流体連通を可能にするように構成される。
【0026】
フィルタ200の第1の端部204には、フランジ206が設けられている。フランジ206は、長軸と、長軸に略垂直な短軸とを含む形状を有する。フランジ206の形状は、上述し、
図1に示すフランジ104について示すように、長軸に沿った形状の長さがその短軸に沿った形状の幅よりも大きいような形状である。形状は、挿入方向ではフランジ206をスロットに挿入することができるが、挿入方向に対して回転するロック位置にあるときにはスロットに挿入することも、スロットから取り外すこともできないように、フィルタ200と共に使用されるマニホールド220に設けられたスロット228との方向選択的嵌合を有するように選択することができる。形状は、長軸に沿った長さが短軸に沿った幅よりも大きい限り、任意の適切な寸法を有することができることが理解される。フランジ206は、上述し、
図1に示すストッパ106などのストッパを含むことができる。
【0027】
第1のシール208は、第1の端部アパーチャ210を囲む。第1のシール208は、マニホールド220に設けられた第1の端部アパーチャ210と第1の流体チャネル226との間の流体接続をシールするための任意の適切なシールとすることができる。第1のシール208は、例えばOリング又はガスケットとすることができる。一実施形態では、第1のシール208は平坦なガスケットである。一実施形態では、第1のシール208は、スロット228と、及び/又は第1の流体チャネル226の一部と面シールを形成する。一実施形態では、第1のシール208は接着剤によってフランジ206の表面に接合される。一実施形態では、第1のシール208は、フランジ206の表面に形成されたチャネル内に配置される。
【0028】
第1の端部アパーチャ210は、流体がフィルタ本体202に出入りすることを可能にするアパーチャである。フランジ206がスロット228に挿入され、フィルタ200がロック位置に回転すると、第1の端部アパーチャ210が第1の流体チャネル226と流体連通し、流体が第1の端部アパーチャ210と第1の流体チャネル226との間を通過することができるように、第1の端部アパーチャ210は第1の端部204に位置決めされる。第1のシール208は、第1の端部アパーチャ210と第1の流体チャネル226との間の接触面の周りに形成することができる。
【0029】
第2の端部212は、第1の端部204の反対側にある、フィルタ本体202の端部である。第2の端部212は、マニホールド220と接触面で接続するように構成された別の接続点と、第2の端部アパーチャ218とを含む。第2の端部212は、第2の端部アパーチャ218が第2の流体チャネル234と流体連通するように配置され得るように構成される。
図2に示す実施形態では、第2の端部212におけるマニホールド220への接続部はボール214である。これは非限定的な例であり、第2の端部212は、マニホールド220の第2の端部ブロック230に接合することができるように、マニホールド220の機構に対応する任意の適切な接続を有することができる。例えば、第2の端部212は、第1の端部204に設けられたフランジ206などのフランジ、円形フランジ、プラグコネクタなどを含むことができる。
【0030】
ボール214は、マニホールド220の第2の端部212と第2の端部ブロック230との間の接続を提供するために使用することができる。ボール214は、マニホールド220のカップ236内で受け入れることができるように構成される。ボール214がカップ236内に挿入されることにより、フィルタ200の第2の端部212をマニホールド220に固定することができる。一実施形態では、ボール214は、ほぼ球形の形状を有する。一実施形態では、ボール214は、楕円形の輪郭などの非球形、又はカップ236によって収容され得る任意の他の形状を有する。一実施形態では、ボール214は、その形状を形成する傾斜面を有することができる。一実施形態では、ボール214は、先細の上側及び下側部分を含むことができる。一実施形態では、ボール214は、第2のシール216を配置することができる溝を含む。
【0031】
第2のシール216は、第2の端部212、例えばボール214に配置されたシールである。第2のシール216は、フィルタ200がマニホールド220内に設置されたときに、第2の端部アパーチャ218と第2の流体チャネル234との間の流体接続を囲むシールを形成する。第2のシール216は、そのようなシールを提供するための、マニホールド220の第2の端部ブロック230及びフィルタ200の第2の端部212の幾何学的形状に基づく任意の適切なシールとすることができる。第2のシール216は、例えばOリング又はガスケットとすることができる。一実施形態では、シール216は、第2の端部212の表面に形成されたチャネル内に配置される。一実施形態では、シール216は、第2の端部212のボール214の表面に形成されたチャネル内に配置されたOリングである。
【0032】
第2の端部アパーチャ218は、流体がフィルタ本体202に出入りすることを可能にする開口部である。フィルタ200がマニホールド220内に設置されたときに、第2の端部アパーチャ218が第2の流体チャネル234と流体連通し、流体が第2の端部アパーチャ218と第2の流体チャネル234との間を通過することができるように、第2の端部アパーチャ218は第1の端部212に位置決めされる。第2のシール216は、第2の端部アパーチャ218と第2の流体チャネル234との間の接触面の周りに形成することができる。
【0033】
マニホールド220は、流体がフィルタ200を通って流れるように導かれるようにフィルタ200を保持し、フィルタ200を出る流体を受け取り、受け取った流体を流体ラインに導くように構成されたマニホールドであり、流体ラインは流体を別の場所に運ぶことができ、そこで流体を例えばさらに処理、使用などすることができる。
【0034】
第1の端部ブロック222は、流体をフィルタ200に供給又はフィルタ200から受け取ることができるように、フィルタ200の第1の端部204を収容するように構成されたマニホールド220の一部である。
【0035】
第1のコネクタ224は、マニホールド220に流体ラインを接続することを可能にする接続点である。第1のコネクタ224は、ねじ接続部、隔螺式ねじ、スナップ嵌合を提供する1つ以上の機械的係合機構、1つ以上のクイックディスコネクトコネクタなど、流体ラインをマニホールドに接合するように構成された任意の適切なコネクタとすることができる。フィルタ200がスロット228に挿入され、ロック位置にあるとき、フィルタ200のフランジ206に設けられた第1のシール208は、第1のコネクタ224と第1の端部アパーチャ210との間の流れのためのシールを形成することができる。
【0036】
第1の流体チャネル226は、第1のコネクタ224を通って、フィルタ200の第1の端部アパーチャ210に、又は第1の端部アパーチャ210から流体を搬送する。一実施形態では、第1の流体チャネル226は、第1のコネクタ224に接合された流体ラインから流体を受け取り、流体をフィルタ200の第1の端部アパーチャ210に向けて導くことができる。別の実施形態では、第1の流体チャネル226は、第1の端部アパーチャ210においてフィルタ200を出る流体を受け取り、濾過された流体を第1のコネクタ224に接合された流体ラインに導くことができる。
【0037】
スロット228は、フランジ206を受け入れるように構成された第1の端部ブロック222に形成されたスロットである。スロット228は、比較的狭い開口部及び比較的広い内部チャネルを含む。比較的狭い開口部の幅は、その短軸に沿ってフランジ206の長さを収容することができるが、その長軸に沿ってフランジ206の長さを収容することができないように選択することができる。比較的広い内部チャネルは、その長軸に沿ってフランジ206の長さを収容するようにサイズ決めすることができる。比較的狭い開口部及び比較的広い内部チャネルの幅はそれぞれ、マニホールド220と共に使用されるフィルタ200のフランジ206の寸法、並びにその長軸及び短軸に沿ったそのフランジ206の長さの間の関係に基づく任意の適切な幅とすることができる。一実施形態では、ストッパとスロット228との間の接触が、スロット228に対するフィルタ200の回転又は他の移動を制限することができるように、スロット228の一部は、上述し、
図1に示すストッパ106などのストッパに接触することができる。一実施形態では、ストッパは、スロット228の側壁においてスロットに接触することができる。例えば、ストッパが接触するスロット228の側壁は、スロット228の比較的狭い開口部の側壁とすることができる。
【0038】
第2の端部ブロック230は、第2の端部ブロック230において流体をフィルタ200から受け取るか、又はフィルタ200に提供することができるように、フィルタ200の第2の端部212を収容するように構成されたマニホールド220の一部である。第2の端部ブロック230は、フィルタ200がマニホールド220に適切に接続され得るように、マニホールド220と共に使用されるフィルタ200のサイズに基づく距離だけ第1の端部ブロック222から離間することができる。
【0039】
第2のコネクタ232は、マニホールド220に流体ラインを接続することを可能にする接続点である。第2のコネクタ232は、ねじ接続部、隔螺式ねじ、スナップ嵌合を提供する1つ以上の機械的係合機構、1つ以上のクイックディスコネクトコネクタなど、流体ラインをマニホールドに接合するように構成された任意の適切なコネクタとすることができる。
【0040】
第2の流体チャネル234は、第2のコネクタ232を通って、フィルタ200の第2の端部アパーチャ218へ、又は第2の端部アパーチャ218から流体を搬送する。一実施形態では、第2の流体チャネル234は、第2の端部アパーチャ218においてフィルタ200を出る流体を受け取り、濾過された流体を第2のコネクタに接合された流体ラインに導くことができる。別の実施形態では、第2の流体チャネル234は、第2のコネクタ232に接合された流体ラインから流体を受け取り、流体をフィルタ200の第2の端部アパーチャ218に向けて導くことができる。
【0041】
カップ236は、フィルタ200のボール214を受け入れるように構成されたマニホールドブロック220の一部である。カップ236は、フランジ又は任意の他のそのような機構を受け入れるように構成されたスロットなど、フィルタ200の第2の端部212のための任意の他の適切な機械的接触面によって置き換えることができる。
図2に示す実施形態では、カップ236は、フィルタ設置プロセスの最初の工程としてボール214を挿入することを可能にする。一実施形態では、カップ236又は缶(cup 236 or the can)は、
図3A及び
図3Bに示し、以下に示すような挿入位置とロック位置との間でフィルタ200が回転することができるように、その軸を中心としたフィルタ200の回転を可能にする。一実施形態では、ボール214がカップ236内にあるとき、フィルタ200は、フランジ206が第1の端部ブロック222のスロット228に挿入されることを可能にする可動域を通って移動することができる。カップ236は、ボール214がカップ236内にあり、フランジ206がスロット228内にあるとき、第2のシール216がボール214とカップ236との間にシールを形成するようにサイズ決めすることができる。
【0042】
任意選択的に、第1の端部ブロック222と第2の端部ブロック230との間にスペーサ238を含めることができる。スペーサ238は、例えば、フィルタを適切に設置することを可能にする端部ブロック222、230間の距離を維持するために、端部ブロック222、230を接続する部品とすることができる。他の実施形態では、第1の端部ブロック222及び第2の端部ブロック230は、例えば、それぞれが端部ブロック222、230が取り付けられる壁などの表面に接続された別個の部品であってもよい。
【0043】
図3Aは、フィルタが挿入方向にあるときの、一実施形態によるフィルタ及びフィルタマニホールドを示す。フィルタ300は、スロット308の開口部306の幅方向において、フランジ302がフランジ302の短軸でマニホールドブロック304に挿入されるように配向される。これにより、ブロック310が、短軸に沿ったフランジの幅よりも大きい距離Dだけ離間しているため、フランジ302が開口部306のいずれかの側のブロック310間を通過することが可能になる。長軸が開口部306に提示されるフランジ302の幅であるようにフィルタ300が位置合わせされた場合、距離Dがフランジ302の長軸に沿った距離よりも小さいため、ブロック310はフィルタ300の挿入を防止する。
【0044】
図3Bは、フィルタがロック位置にあるときの、
図3Aに示す実施形態によるフィルタ及びフィルタマニホールドを示す。
図3Bでは、フランジ302は、
図3Aに示す挿入方向でマニホールドブロック304に挿入されており、フランジ302が開口部306を通過すると、ブロック310間において、フィルタ300はロック位置に回転する。
図3Bに示すロック位置では、フランジ302の長軸は、ここではスロット308に対して幅方向にあり、ブロック310を越えてスロット308の必要以上の幅内に収容される。ブロック310は、ロック位置においてフィルタが開口部306を通過することを禁止する。
図3Bに示すロック位置では、ロックストッパ312は、例えばブロック310のうちの1つにおいて、又はスロット308の壁に沿ってマニホールドブロック304に接触して、フィルタ300の回転を制限し、及び/又はフランジ302をさらに固定して、フランジ302が開口部306を通過し得ないようにすることができる。
【0045】
図4Aは、一実施形態によるフィルタマニホールドの一部の断面図を示す。フィルタマニホールド400の一部は、上述し、
図2に示す第1の端部ブロック222などのフィルタマニホールドの上端ブロックとすることができる。
図4Aの断面図では、スロット402が見え、ブロック404がスロット402の開口部を画定している。コネクタ406及び流体チャネル408も見ることができ、取り付けアパーチャ410も見ることができる。
【0046】
スロット402は、幅W1を有する。スロット402は、幅W1が、スロット402に挿入されることになるフランジの長軸に沿った長さよりも大きくなるようにサイズ決めされる。ブロック404は、W1未満、かつスロット402に挿入されることになるフランジの長軸に沿った長さ未満の幅W2を有するようにスロット402の開口部を画定する。フランジが挿入位置に配向されたときにフランジが開口部に入ることができるが、ロック位置に配向されたときはブロック404に起因してフランジが開口部を通過することができないように、幅W2は、スロット402に挿入されることになるフランジの短軸に沿った長さよりも大きい。スロット402及び/又はブロック404は、スロット402に挿入されることになるフランジに形成されたストッパと接触する接触面又は係合点をさらに提供することができ、ストッパとの接触は、フィルタの回転など、スロット402に対する、フランジを含むフィルタの移動を制限することができる。
【0047】
コネクタ406は、上述し、
図2に示す第1のコネクタ224などの、流体ラインの取り付けを可能にするコネクタである。流体チャネル408は、コネクタ406に接合された流体ラインと、スロット402に挿入されたフィルタとの間で流体を搬送可能なチャネルである。流体チャネル408は、例えば、上述し、
図2に示す第1の流体チャネル226とすることができる。
【0048】
取り付けアパーチャ410は、表面に接合され、その表面に端部ブロックを固定することを可能にする端部ブロックの開口部とすることができる。取り付けアパーチャ410は、ピンを受け入れるための穿孔、所定の位置にねじ込まれるためのねじ穴、タブを受け入れるように構成されたスロットなどの機械的接続のための任意の適切な開口部とすることができる。一実施形態では、取り付けアパーチャ410は、上述し、
図2に示すスペーサ238などのスペーサに端部ブロックを接合するために使用される。
【0049】
図4Bは、一実施形態によるフィルタマニホールドの一部の正面図を示す。この図では、ブロック404によるスロット402の開口部の狭窄部を見ることができる。この正面図から分かるように、開口部の幅W2は、ブロック404によって画定されるものである。コネクタ406はまた、流体ラインを接合することができるコネクタ406のねじ山を示す、
図4Bに示す正面図でも見ることができる。
【0050】
図5は、一実施形態によるフィルタのフランジの下側を示す。フランジ500は、下側ベース面502を含み、下側ベース面502と側縁部506との間に面取り部504を含む。側縁部506は、その短軸又は幅方向に沿ったフランジ500の端部とすることができる。面取り部は、上面(図示せず)から下側ベース面502までの厚さと比較して、側縁部506におけるフランジ500の厚さを狭くすることができる。
【0051】
図6は、一実施形態によるマニホールド及びフィルタシステム600を示す。
図6に示す実施形態では、マニホールド602は、第1のアライメントマーク604を含むマニホールドブロック604を含む。フィルタ608は、第2のアライメントマーク610を含む。
【0052】
マニホールドブロック604は、上述し、
図2に示すマニホールド220の第1の端部ブロック222などのマニホールドブロックとすることができる。第1のアライメントマーク606は、マニホールドブロック604に形成されたスロット612に近接して位置決めすることができる。
図6に示す実施形態では、第1のアライメントマーク606はスロット612上の中心にあるが、第1のアライメントマーク606は、ユーザがフィルタ608をマニホールドブロック604と位置合わせするのを助けることができる任意の適切な位置を有することができる。一実施形態では、第1のアライメントマーク606は、着色又は任意の他のそのような視覚的識別子によって画定される。一実施形態では、第1のアライメントマーク606は、マニホールドブロック604から外側への突起又はマニホールドブロック604の窪みなどの物理的特徴を含むことができる。一実施形態では、第1のアライメントマーク606は、ユーザによって理解される視覚的基準を提供することができる。一実施形態では、第1のアライメントマーク606は、自動化と共に使用される機械的又は機械用視覚基準を提供することができる。
【0053】
フィルタ608は、例えば、上述し、
図1及び
図2にそれぞれ示すフィルタ100又は200など、マニホールド602と共に使用される任意の適切なフィルタとすることができる。フィルタ608は、第2のアライメントマーク610を含む。第2のアライメントマーク610は、フィルタ608とマニホールド602との位置合わせを容易にするために、フィルタ608上の所定の位置に位置決めされる。
図6に示す実施形態では、第2のアライメントマークは、フランジの長軸と一致して、フィルタ608のフランジの短軸に対してフィルタ608の中心に位置するように示されている。しかしながら、第2のアライメントマーク610は、フィルタ608とマニホールド602との位置合わせを容易にするために、フィルタ608上の任意の適切な位置にあることができる。一実施形態では、第2のアライメントマーク610は、着色又は任意の他のそのような視覚的識別子によって画定される。一実施形態では、第2のアライメントマーク610は、フィルタ608から外側への突起又はフィルタ608の窪みなどの物理的特徴を含むことができる。一実施形態では、第2のアライメントマーク610は、ユーザによって理解される視覚的基準を提供することができる。一実施形態では、第2のアライメントマーク610は、自動化と共に使用される機械的又は機械用視覚基準を提供することができる。一実施形態の使用において、第1のアライメントマーク606及び第2のアライメントマーク610は、互いに対して所定の方向で配置することができ、この方向は、マニホールド602に対するフィルタ608の挿入方向と関連付けられる。これにより、フィルタ608がスロット612に入り、所定の方向に回転することによってロック位置に移動するように適切に位置決めされるように、フィルタ608をスロット612に適切に挿入することができる。任意選択的に、フィルタ608がロック位置に完全に回転したときに第1のアライメントマーク606に対して所定の位置にあり得る第3のアライメントマーク(図示せず)など、マニホールド602に対するフィルタ608の位置に関するさらなるガイドを提供するために追加のマーキングを含めることができる。
【0054】
態様:
態様1~12のいずれかを態様13~18のいずれかと組み合わせ得ることが理解される。
【0055】
態様1.本体と、
第1のフィルタアパーチャを有する第1の端部と、
第1の端部に位置する第1のフランジと、
第1の端部の反対側にあり、第2のフィルタアパーチャを有する第2の端部と
を備えたフィルタであって、
第1のフランジは、平面視において長軸及び短軸を含む形状を有し、長軸に沿った長さは短軸に沿った幅よりも大きく、
第1のフランジは、第1のフランジから突出するストッパを含み、ストッパは、第1のフランジがフィルタマニホールドに挿入されてロック位置に回転したときにフィルタマニホールドの保持機構に接触するように構成される、フィルタ。
【0056】
態様2.第1のフランジ上に配置されたシールをさらに備え、シールは第1のフィルタアパーチャを囲む、態様1に記載のフィルタ。
【0057】
態様3.シールは面シールである、態様2に記載のフィルタ。
【0058】
態様4.シールは、第1のフランジに形成された溝に配置される、態様2又は3のいずれか一項に記載のフィルタ。
【0059】
態様5.平面視における第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面を含む、態様1から4のいずれか一項に記載のフィルタ。
【0060】
態様6.第1のフランジは、直線状の側面に向かう面取り部を含む、態様5に記載のフィルタ。
【0061】
態様7.ストッパは、ストッパの縁部が直線状の側面の1つと同一直線上にあるように第1のフランジから突出する、態様5又は6のいずれか一項に記載のフィルタ。
【0062】
態様8.平面視における第1のフランジの形状の長軸に沿った各端部は曲線を含む、態様1から7のいずれか一項に記載のフィルタ。
【0063】
態様9.平面視における第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面をさらに含む、態様8に記載のフィルタ。
【0064】
態様10.ストッパは、長軸に沿った一端の曲線が直線状の側面の1つと交わる角から延びる、態様9に記載のフィルタ。
【0065】
態様11.本体、
第1のフィルタアパーチャを有する第1の端部、
第1の端部に位置する第1のフランジ、及び
第1の端部の反対側にあり、第2のフィルタアパーチャを有する第2の端部
を含むフィルタであって、
第1のフランジは、平面視において長軸及び短軸を含む形状を有し、長軸に沿った長さが短軸に沿った幅よりも大きく、
第1のフランジは、第1のフランジから突出するストッパを含む、フィルタと、
第1の端部ブロックアパーチャ、及びフィルタの第1のフランジを受け入れるように構成されたスロットを含む第1の端部ブロックであって、スロットが、短軸に沿った幅よりも大きく、長軸を横切る長さよりも小さい幅と、長軸に沿った第1のフランジの長さよりも大きい内部スロット幅とを有する開口部、及び第1のフランジがスロットに挿入され、フィルタがロック位置に回転したときにフィルタのストッパに接触するように構成された係合機構を含む第1の端部ブロック、並びに
第2の端部ブロックアパーチャ、及びフィルタの第2の端部の少なくとも一部を受け入れるように構成された開口部を含む第2の端部ブロック
を含むマニホールドと
を備えたフィルタ及びマニホールドシステムであって、
フィルタがロック位置にあるとき、流体は、第2の端部ブロックアパーチャから第2のフィルタアパーチャを通り、本体を通り、第1のフィルタアパーチャを通り、そして、第1の端部ブロックアパーチャに流れることができる、フィルタ及びマニホールドシステム。
【0066】
態様12.平面視における第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面を含む、11に記載の(according to 11)フィルタ及びマニホールドシステム。
【0067】
態様13.ストッパは、ストッパの縁部が直線状の側面の1つと同一直線上にあるように第1のフランジから突出する、態様12に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【0068】
態様14.ストッパは、ストッパの縁部に垂直な端部を有する、態様13に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【0069】
態様15.平面視における第1のフランジの形状の長軸に沿った各端部は曲線を含む、態様11から14のいずれか一項に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【0070】
態様16.平面視における第1のフランジの形状は、長軸に平行な直線状の側面をさらに含む、態様15に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【0071】
態様17.ストッパは、長軸に沿った一端の曲線が直線状の側面の1つと交わる角から延びる、態様16に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【0072】
態様18.係合機構はスロットの側壁である、態様11から17のいずれか一項に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【0073】
態様19.スロットの側壁はスロットの開口部にある、態様18に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【0074】
態様20.フィルタはフィルタアライメントマークを含み、マニホールドはマニホールドアライメントマークを含み、フィルタアライメントマークとマニホールドアライメントマークとの相対位置は、フィルタがマニホールドに対して挿入位置にあるかどうかを示す、態様11から19のいずれか一項に記載のフィルタ及びマニホールドシステム。
【0075】
本出願で開示される例は、すべての点で例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。本発明の範囲は、前述の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示され、また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内にあるすべての変更は、特許請求の範囲に包含されることが意図されている。