(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】プラズマ処理方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3065 20060101AFI20240729BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20240729BHJP
【FI】
H01L21/302 101H
H01L21/304 645Z
H01L21/304 645C
(21)【出願番号】P 2023535533
(86)(22)【出願日】2022-06-08
(86)【国際出願番号】 JP2022023040
(87)【国際公開番号】W WO2023238266
(87)【国際公開日】2023-12-14
【審査請求日】2023-06-09
(73)【特許権者】
【識別番号】501387839
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテク
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】廣田 侯然
(72)【発明者】
【氏名】角屋 誠浩
(72)【発明者】
【氏名】江崎 隆
(72)【発明者】
【氏名】パンディ アニル
(72)【発明者】
【氏名】守屋 勇輝
【審査官】河合 俊英
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-054135(JP,A)
【文献】特開2005-268656(JP,A)
【文献】国際公開第2008/035678(WO,A1)
【文献】特開2018-113346(JP,A)
【文献】特開2008-153365(JP,A)
【文献】特開2007-142018(JP,A)
【文献】特開2008-244292(JP,A)
【文献】特開平11-224858(JP,A)
【文献】特開2011-192872(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料をプラズマ処理するプラズマ処理方法において、
前記試料がプラズマ処理される処理室のメンテナンス後、
異物を掃き出す掃き出し工程と、
前記掃き出し工程後、前記処理室内に堆積膜を堆積させる堆積工程と、
前記堆積工程後、前記堆積膜を除去する第1の除去工程と、
前記第1の除去工程後、前記処理室内のフッ素を除去する第2の除去工程と、
試料台に載置された前記試料をプラズマ処理するプラズマ処理工程と、を有し、
前記プラズマ処理工程前、前記掃き出し工程と前記堆積工程と前記第1の除去工程と前記第2の除去工程を2回以上繰り返すことを特徴とするプラズマ処理方法。
【請求項2】
請求項1に記載のプラズマ処理方法において、
前記掃き出し工程と前記堆積工程と前記第1の除去工程と前記第2の除去工程を実施している間、前記試料が前記試料台に載置されていないことを特徴とするプラズマ処理方法。
【請求項3】
請求項1に記載のプラズマ処理方法において、
前記掃き出し工程における異物を吐き出させる手段は、
プロセスガス供給部から前記処理室内へ流れるガスの流れを制御する電磁弁の開閉動作、前記ガスの流量変更動作、前記試料を前記処理室へ搬入出するためのバルブの開閉動作、前記試料を前記試料台の上方に保持する保持部材の上昇及び下降動作、前記試料の温度を制御するための伝熱用ガスの流量変更動作、前記伝熱用ガスの流れを制御する電磁弁の開閉動作または前記処理室を排気するためのバルブの開閉動作を含むことを特徴とするプラズマ処理方法。
【請求項4】
試料をプラズマ処理するプラズマ処理方法において、
異物を掃き出す掃き出し工程と、
前記掃き出し工程後、処理室内に堆積膜を堆積させる堆積工程と、
前記堆積工程後、前記堆積膜を除去する第1の除去工程と、
前記第1の除去工程後、前記処理室内のフッ素を除去する第2の除去工程と、
試料台に載置された前記試料をプラズマ処理するプラズマ処理工程と、を有し、
前記プラズマ処理工程前、前記掃き出し工程と前記堆積工程と前記第1の除去工程と前記第2の除去工程を2回以上繰り返すことを特徴とするプラズマ処理方法。
【請求項5】
試料をプラズマ処理するプラズマ処理方法において、
前記試料がプラズマ処理される処理室内に堆積膜を堆積させる堆積工程と、
前記堆積工程後、前記堆積膜を除去する第1の除去工程と、
前記第1の除去工程後、前記処理室内のフッ素を除去する第2の除去工程と、
前記試料をプラズマ処理するプラズマ処理工程と、を有し、
前記プラズマ処理工程前、前記堆積工程と前記第1の除去工程と前記第2の除去工程を2回以上繰り返すことを特徴とするプラズマ処理方法。
【請求項6】
請求項1、請求項4または請求項5に記載のプラズマ処理方法において、
前記堆積工程は、シリコン元素を含有するガスにより生成されたプラズマを用いて行われ、
前記第1の除去工程は、NF
3ガスにより生成されたプラズマを用いて行われ、
前記第2の除去工程は、O
2ガスにより生成されたプラズマを用いて行われることを特徴とするプラズマ処理方法。
【請求項7】
請求項6に記載のプラズマ処理方法において、
前記シリコン元素を含有するガスは、SiCl
4ガスであることを特徴とするプラズマ処理方法。
【請求項8】
請求項1、請求項4または請求項5に記載のプラズマ処理方法において、
前記堆積膜の厚さを50nm以上とすることを特徴とするプラズマ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は,半導体基板等のウエハを加工するプラズマエッチング処理装置において,製品ウエハの歩留まり低下の原因となる処理室内の異物を短時間に低減する技術に関するものであり,特に,プラズマエッチング装置のメンテナンス後に発生する異物を予め低減して,製品着工可能な状態を短時間に実現するプラズマ処理方法を提供することを目的とする。
【背景技術】
【0002】
半導体を加工するプラズマエッチング装置において,半導体デバイスの歩留まり低下の原因になる異物の管理粒径縮小化とその許容数は年々厳しさを増している。異物による歩留まりの低下は,半導体デバイス製造メーカの収益にクリティカルに影響するため,プラズマエッチング装置の製造メーカにおいては,高歩留まり且つ高稼働率のプラズマエッチング装置の設計及び製造が強く求められている。
【0003】
これまで,低異物化の実現のため,ハード面およびプロセス面の両面で様々な取り組みがなされてきた。プロセス面では,エッチング処理の副反応生成物に対するクリーニング技術開発,ハード面では,処理室部材の開発,部品洗浄技術の適性化,処理室構造の適性化,処理室内交換部品範囲の適性化等である。そして、これらの技術開発や最適化は日進月歩で進んでいる。これらの開発努力がなされているが,一般的に,半導体デバイスの量産処理におけるプラズマエッチング処理においては,製品処理枚数(半導体ウエハの処理枚数)の増加に従って,プラズマエッチング装置に用いられている部材の劣化や製品処理(半導体ウエハの処理)の副反応生成物等に起因して,異物および加工再現性のパフォーマンスが低下する。このため,量産処理を続行できなくなることがある。
【0004】
このような問題に対して,プラズマエッチング装置はパーツ交換を伴う定期的なメンテナンス作業により異物および加工再現性のパフォーマンスを回復させる。メンテナンス作業後には,真空リークが規定値に入るまで真空引きを続け,その後,プラズマプロセス等を駆使したリカバリー処理を実施し,異物数を低下させてから製品着工している。しかし,これらを駆使してもプラズマエッチング装置の処理室内には,ウエハ搬送やウエハ処理に関わる可動部があり,その可動部の動作に起因した異物源を十分に低下させる必要がある。
【0005】
このため,リカバリー処理では,処理室の内壁の表面状態を整えるシーズニング的な意味合いで実施する他に,これらの潜在的な異物源を低下させることに着目して,製品着工する必要がある。また,リカバリー処理は,製品処理に寄与しないため,稼働率低下の原因の一つであった。このため,開示者らは,メンテナンス後の異物数(初期異物数と呼ぶ)を設定基準(設定基準とされる異物数)以下に素早く低下させる技術として,ウエハ搬送やウエハ処理に関わる可動部にも着目した新しい技術が求められると考えた。
【0006】
異物低減を目的とした典型的な従来技術として,製品ウエハのエッチングの直前にガス出しを行って,製品ウエハへの異物を低減させる技術が示されている(特許文献1)。また,プロセス加工変動を低減する技術として,製品ウエハの処理毎に処理壁にコート膜を形成する技術が示されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2006-210461号公報
【文献】米国特許第7767584号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
半導体デバイスの歩留まりの原因になる異物の管理粒径の縮小化とその許容数は年々厳しさを増しており,メンテナンス後の異物数(初期異物数と呼ぶ)を設定基準以下に素早く低下させるためには,ウエハ搬送やウエハ処理に関わる可動部に起因した潜在的な異物源を十分に低下させる必要がある。その可動部の動作の一例としては,プッシャーピンの上下機構の上下動作,ウエハ搬送のための出入口バルブの開閉動作,ガス導入部の電磁バルブの開閉動作,排気バルブの開閉動作等である。このようにして発生する異物に対して,従来のリカバリー処理では今後の非常に厳しい異物の管理基準を満たすことが難しくなってきている。
【0009】
本開示は,これらの問題点に着目して,プラズマ処理装置のメンテナンス後に発生する異物を低減して,製品着工可能な状態を実現するプラズマ処理を提供することを目的とする。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。一実施の形態に係るプラズマ処理方法は、
試料をプラズマ処理するプラズマ処理方法において、
前記試料がプラズマ処理される処理室のメンテナンス後、
異物を掃き出す掃き出し工程と、
前記掃き出し工程後、前記処理室内に堆積膜を堆積させる堆積工程と、
前記堆積工程後、前記堆積膜を除去する第1の除去工程と、
前記第1の除去工程後、前記処理室内のフッ素を除去する第2の除去工程と、
試料台に載置された前記試料をプラズマ処理するプラズマ処理工程と、を有し、
前記プラズマ処理工程前、前記掃き出し工程と前記堆積工程と前記第1の除去工程と前記第2の除去工程を2回以上繰り返す。
【発明の効果】
【0011】
上記一実施の形態に係るプラズマ処理方法によれば、掃き出し工程にて種々の機械動作により異物を掃き出し,その後の堆積工程、第1の除去工程、第2の除去工程により、掃き出し工程により掃き出した異物を素早く除去することを繰り返す。これより,プラズマ処理装置を、短時間で製品着工可能な状態に実現することができる。さらに、これに加えて,製品着工後に発生する潜在的な異物源を予め低減するが可能となり,プラズマエッチングの量産処理を安定して続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施例1に係るマイクロ波ECRエッチング装置の概略構成を示す断面図。
【
図2】実施例1に係る第1シーケンスを説明するフロー図。
【
図3A】リカバリー処理回数と異物数の関係を示す図。
【
図3B】実施例2に係る異物除去の推定メカニズムを示す模式図。
【
図5】異物掃出し確認シーケンスのテスト内容を示す表。
【
図6】異物掃出しシーケンスの評価No.と異物数の対応を示す評価結果図。
【
図7】実施例2に係る第2シーケンスを説明するフロー図。
【
図8】第2シーケンスと第2’シーケンスを用いて処理した場合の到達異物数を示す図。
【
図9】第2シーケンス2を用いてコートステップ処理の時間依存性を取得した異物数の結果を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。
【実施例1】
【0014】
第1の実施形態について説明する。
図1は、実施例1に係るマイクロ波ECRエッチング装置の概略構成を示す断面図である。本開示が適用されるプラズマ処理装置の例として,
図1に示すマイクロ波ECRエッチング装置(以下、プラズマエッチング装置という)10を用いることができる。プラズマエッチング装置10は,処理容器(処理室、チャンバとも言う)100の内部にウエハ110を載置する電極(ウエハ載置用の電極)111と,処理室100とトランスファーユニット(不図示)との間でウエハ110を供給する出入口であるプロセスバルブ(PV)120と,ガス供給装置の電磁弁135と,ガス供給を制御する電磁弁136,天板140と,石英製シャワープレート101と,石英製内筒102と,を含む。電極(ウエハ載置用の電極)111は、試料としてのウエハ110を載置する試料台とされている。
【0015】
プラズマエッチング装置10は,さらに,アース103と,電磁石142と,プラズマを発生させるためのマイクロ波を生成および伝送する高周波発生装置および高周波導波管160と,RFバイアス電源161と,整合機162と,処理室100の圧力を制御する真空排気バルブ171と,処理室100の真空度を計測するペニングゲージ180と,ペニングゲージ180とチャンバ100との間を遮断制御する電磁弁181と,を含む。プラズマエッチング装置10は,さらに,ウエハ110と電極111の熱媒体として供給する裏面ガスの供給装置130と、裏面ガスの供給を制御する電磁弁131,ウエハ搬送時に搬送ロボットにウエハ110を引き渡すためにウエハ110を昇降させる機構であるプッシャーピン150と、を有している。
【0016】
図2は,実施例1に係る第1シーケンス(SEQ1)を説明するフロー図である。第1シーケンス(SEQ1)は、処理室内の潜在的な異物源を低減してから製品着工するプラズマ処理装置10により実施されるプラズマ処理方法ということができる。
【0017】
本背景にて説明した通り,プラズマエッチング装置10の量産処理では,処理室100を構成する部材の消耗量や部品の劣化等に応じて量産処理を続行できなくなる。これを回復するため,プラズマエッチング装置10は定期的な大気開放を伴う装置メンテナンス(PM)S201を必要とする。この装置メンテナンスS201の作業後,真空のリークチェックを実施してリーク量が規定値に入るまで真空引きを続ける。リークチェック完了後,初期異物数が基準以下(S206、NG)になるまでリカバリー処理S202を繰り返し実施する(S702)。リカバリー処理S202が十分となり異物数が基準以下となった場合(S206、OK)に,製品着工S207が可能となり、製品着工S207が実施される。ここで、製品着工S207は、試料台111に載置された試料110をプラズマ処理するプラズマ処理工程と言い換えることができる。
【0018】
ここで、初期異物数が基準以下か否かを確認する(S206:異物数の確認)は比較的に長い時間が必要となるので、リカバリー処理S202を一回実施した後に、毎回、異物数の確認(S206)を実行するのは、長い時間が必要となり効率的ではない。そこで、リカバリー処理S202を所定の回数繰り返し実施(S702)した後に、異物数の確認(S206)を実施するのが短時間で良い。
【0019】
本実施例では,リカバリー処理S202は,SiCl4およびO2コートステップS203,NF3クリーンステップS204,O2クリーンステップS205の3つの処理を含み、この順序(S203->S204->S205)で複数回(例えば、12回程度)繰り返す構成とした(S702)。
【0020】
ここで,SiCl4およびO2コートステップS203の処理条件は,例えば、SiCl4=100ccm、O2=100ccm,圧力0.5Pa,マイクロ波電力600w,15秒とした。NF3クリーンステップS204の処理条件は,例えば、NF3=500ccm,圧力15Pa,マイクロ波電力1000w,45秒とした。O2クリーンステップS205の処理条件は,例えば、O2=100ccm,圧力0.4Pa,マイクロ波電力600w,30秒とした。
【0021】
また,このリカバリー処理S202は,SiCl4およびO2コートステップS203で生成される処理室100の内部の壁面の表面上へのSiOxコート膜が次のNF3クリーンステップS204で完全に除去され,NF3クリーンステップS204で生成された残留フッ素が次のO2クリーンステップS205で完全に除去されるように構成される。
【0022】
つまり、SiCl4およびO2コートステップS203はSiとOを含有するガス(SiCl4ガスとO2ガス)を用いてプラズマ処理を実施する処理工程であり、この処理工程(S203)で処理室100の壁面の表面上にSiOxコート膜が生成される。したがって、処理工程(S203)は、処理室100内にSiOxコート膜である堆積膜を堆積させる堆積工程と言い換えることができる。また、堆積工程(S203)は、シリコン元素を含有するガスにより生成されたプラズマを用いて行われる。シリコン元素を含有するガスは、SiCl4ガスである。
【0023】
NF3クリーンステップS204は、処理工程(S203)で生成された処理室100の壁面の表面上のSiOxコート膜をNF3ガスで除去する第1除去工程である。したがって、NF3クリーンステップS204は、堆積工程(S203)の後に行われる、堆積膜(SiOxコート膜)を除去する第1の除去工程と言い換えることができる。第1の除去工程(S204)は、NF3ガスにより生成されたプラズマを用いて行われる。
【0024】
O2クリーンステップS205は、第1除去工程(S204)で生成された処理室100の壁面の表面上の残留フッ素をO2ガスで除去する第2除去工程である。したがって、O2クリーンステップS205は、第1の除去工程(S204)の後に行われる、処理室100内のフッ素を除去する第2の除去工程と言い換えることができる。第2の除去工程は(S205)は、O2ガスにより生成されたプラズマを用いて行われる。
そして、プラズマ処理工程である製品着工S207の前に、堆積工程(S203)と第1の除去工程(S204)と第2の除去工程(S204)とが2回以上繰り返して実行される。
【0025】
O2クリーンステップS205を実施しない場合,次のSiCl4およびO2コートステップS203でコート膜中に残留フッ素が取り込まれ,異物等に対して弊害を伴うことがある。
【0026】
図3Aは,リカバリー処理S202の繰り返しの回数Nrと異物数Npの関係を示す図である。
図3Aには、
図2で示した第1シーケンス(SEQ1)に示すリカバリー処理S202の処理条件(SiCl
4およびO
2コートステップS203,NF
3クリーンステップS204,O
2クリーンステップS205)の結果と,Cl
2系ガスを用いた比較例のシーケンス(SEQp)のリカバリー処理の結果の一例を示した。比較例のシーケンス(SEQp)を用いたリカバリー処理の処理条件は,Cl
2 200ccm,圧力1Pa,マイクロ波電力800w,90秒の条件である。従って,本実施例の第1シーケンス(SEQ1)におけるリカバリー条件の処理時間と比較例のシーケンス(SEQp)におけるリカバリー条件の処理時間は同じに統一してある。
【0027】
図3Aに示すように、第1シーケンス(SEQ1),比較例のシーケンス(SEQp)共に,リカバリー処理の繰り返しの回数Nrの増加に従って、異物数Npが低下する結果となった。しかし,異物数Npの低下の早さと,15回のリカバリー処理を繰返したときの到達異物数には相違があるとわかった(Npp_15>Np1_15)。第1シーケンス(SEQ1)で大きく異物数の減少効果があるのは,処理室100の内部の壁面の表面へのコート膜の形成と除去を繰り返す構成にあると考えている。
【0028】
図3Bは,異物除去の推定メカニズムを示す模式図である。初期状態では,異物の微粒子302が,処理室100の内部の壁面の表面301に吸着している。SiCl
4およびO
2コートステップS203後,異物の微粒子302は,SiO
x系の膜303で覆われる。次のNF
3クリーンステップS204で,SiO
x系の膜303と共に異物の微粒子302が除去される。すなわち,異物の微粒子302は処理室100の内部の壁面の表面301の吸着力(ファンデルワールス力等)に打ち勝って除去されるメカニズムがあると推定している。結果的に,開示者らは製品処理を模擬する処理方法よりも第1シーケンス(SEQ1)に示すリカバリー条件にて,素早く異物を低減可能とわかった。関連メカニズムについては,後の実施例3でも説明する。
【0029】
以上より,第1シーケンス(SEQ1)に示すリカバリー条件(SiCl4およびO2コートステップS203,NF3クリーンステップS204,O2クリーンステップS205)を繰り返すことにより,プラズマエッチング装置10を短時間で製品着工可能な状態に実現することが可能となる。
【実施例2】
【0030】
第2の実施形態について説明する。開示者らは,先ず,
図1に示すプラズマエッチング装置10の処理室100内の機械動作箇所と電極111の上に載置したウエハ110へ落下する異物との対応関係を調べた。
【0031】
図4は,実施例2に係る異物掃出し確認シーケンスを示すフロー図である。異物掃出し確認シーケンスにおいては、装置メンテナンスS201後,異物掃出しシーケンス(異物掃き出し工程ともいう)S401を実施し,その後,ウエハ110を処理室100の内部に搬送してウエハ110に落下する異物の数を確認する異物数確認S402を実施した。異物数確認S402において、異物数が基準以下となった場合、製品着工S207が実施される。
【0032】
異物数確認S402の条件は,例えば、Arガス,マイクロ波電力800w,0.5Pa,30秒とした。
図5は,
図4の異物掃出し確認シーケンスの異物掃出しシーケンスS401のテスト内容を示す表である。評価条件は全部で5条件ある。
図5に、条件毎の調査箇所の系統と,それに対応する具体的な動作箇所を示した。
【0033】
評価No.1は,リファレンス条件として動作なしの場合である。
【0034】
評価No.2は,排気系の動作として,Arガス(例えばプロセスガスの電磁弁135と各種プロセスガスの電磁弁136のArについて開にする)を500cc流しながら真空排気バルブ(V.V.)171を5%と100%とを切替える動作を20回実施した。
【0035】
評価No.3は,ウエハ搬送系の動作として,Arガス(例えばプロセスガスの電磁弁135と各種プロセスガスの電磁弁136のArについて開にする)を500cc流しながらプロセスバルブ(PV)120を開閉する動作を20回実施した。
【0036】
評価No.4は,電極111の周辺部の動作として,裏面Heガス130を流しながらプッシャーピン(Pusher Pin)150の上下動作と裏面Heガスの電磁弁131の開閉動作を20回実施した。
【0037】
評価No.5は,ガス系の動作として,プラズマエッチング装置10に繋がる全ガス(Gas1、・・・、Gas20)について各種プロセスガスの電磁弁135を開閉動作することに加えて,処理室100に導入する手前のプロセスガスの電磁弁136の開閉動作を20回実施した。
【0038】
図6は,異物掃出しシーケンスの評価No.(No.)と異物数(Np)の対応を示す評価結果図である。尚,信頼性を高めるために,異物測定点数を3点以上取得した。その結果,機械動作なしのリファレンス条件である評価No.1が異物数最小で,評価No.2~No.5の全てにおいて異物数Npが増加する結果となった。この結果より,メンテナンスS201後は,排気系,搬送系,電極周辺部,ガス系の全てにおいて異物源が存在しており,予め異物を掃出して除去する必要があるとわかった。
【0039】
つまり、異物掃出しシーケンスS401における異物を吐き出させる手段は、下記1~4のうち一つ以上を含む動作である。好ましくは、下記1~4のすべての動作を含むのが、異物を掃出して除去する観点ではよい。
【0040】
1:(評価No.5参照)プロセスガス供給部(Gas1、・・・、Gas20)から処理室100内へ流れるガスの流れを制御する電磁弁135、136の開閉動作やプロセスガス供給部の電磁弁136によるガスの流量変更動作。
【0041】
2:(評価No.3参照)処理室100とトランスファーユニット間でウエハ搬送に用いる出入口のプロセスバルブ(PV)120の開閉動作(つまり、試料110を処理室100へ搬入出するためのバルブ120の開閉動作)や(評価No.4参照)電極111のプッシャーピン150の上下動作(つまり、試料110を試料台111の上方に保持する保持部材150の上昇及び下降動作)。
【0042】
3:(評価No.4参照)電極用冷媒であるHeラインの裏面Heガス130の電磁弁131のガス流量変更動作(試料110の温度を制御するための伝熱用ガス130の流量変更動作)やHeラインのガス流量変更のための電磁弁131の開閉動作(伝熱用ガス130の流れを制御する電磁弁131の開閉動作)。
【0043】
4:(評価No.2参照)排気バルブ171の動作(つまり、処理室100を排気するためのバルブの開閉動作)。
【0044】
以上の結果を踏まえて,開示者らは,効率の良い異物除去方法として,異物掃出しシーケンスS401に加えて実施例1で示した新リカバリー条件(SiCl4およびO2コートステップS203,NF3クリーンステップS204,O2クリーンステップS205)のコンビネーション処理(リカバリー処理S202)が最適な可能性があると考えた。すなわち,異物掃出し後にすぐに異物を除去する方法が最適である。
【0045】
図7は,実施例2に係る第2シーケンスを説明するフロー図である。第2シーケンス(SEQ2)も、処理室内の潜在的な異物源を低減してから製品着工(S207)するプラズマ処理装置10により実施されるプラズマ処理方法ということができる。
【0046】
図7に示すように、第2シーケンス(SEQ2)では、実施例1で説明した
図2の第1シーケンス(SEQ1)のフローの装置メンテナンスS201の後に,異物掃出しシーケンスS401と,リカバリー処理S402とが新たに追加されている。リカバリー処理S402は、実施例1で示したリカバリー条件(SiCl
4およびO
2コートステップS203,NF
3クリーンステップS204,O
2クリーンステップS205)と同等のリカバリー条件(SiCl
4およびO
2コートステップS703,NF
3クリーンステップS704,O
2クリーンステップS705)とされている。
【0047】
ここで,本実施例では,異物掃出しシーケンスS401とリカバリー処理S402の繰り返しステップS701をウエハレス(処理室100内の電極111の上にウエハ110を載置しない状態)にて、例えば、3回実施する。そして、その後に、異物掃出しシーケンスS401を伴わない実施例1のリカバリー処理S202の繰り返しステップS702の回数を、例えば、12回に設定して実施する。その後、S206で異物数が基準以下か否かを確認した。また機械動作は,
図5に示した評価No2からNo5までの全ての動作を実施した。尚,
図7の第2シーケンス(SEQ2)において,異物掃出しシーケンスS401の直後のリカバリー処理S402(SiCl
4およびO
2コートステップS703,NF
3クリーンステップS704,O
2クリーンステップS705)を実施しない条件を第2’シーケンス(SEQ2’)と定義して,異物数S206を確認した。この二つのシーケンス(SEQ2、SEQ2’)を用いて,特に異物掃出しシーケンスS401の直後のリカバリー処理S402が異物低減効果を持つか調べた。
【0048】
図8は,第2シーケンス(SEQ2)と第2’シーケンス(SEQ2’)を用いて処理した場合の到達異物数(Npr)を示す図である。信頼性を高めるために,1回の試験につき3枚のウエハを用いて連続で異物を取得した(1枚目、2枚目、3枚目のウエハは、
図8の横軸に示す取得機会(OTT)の数値に対応)。また,第2シーケンス(SEQ2)と第2’シーケンス(SEQ2’)の各々試験回数を4回以上繰り返して,異物数の結果精度を高めた。第2シーケンス(SEQ2)と第2’シーケンス(SEQ2’)の全異物データの中央値(Nm)は,それぞれ6.7個と15.7個となった。
【0049】
この結果は,異物掃出しシーケンスS401の直後にリカバリー処理S402を実施することによって,到達可能な異物数を低減させることが可能であることを意味する。
【0050】
補足として,第1シーケンス(SEQ1)の結果(
図3A)について振り返ると,異物数Npはリカバリー処理S202の回数が9回目以降において,異物数Npの低下が小さく,ほぼ30個付近で飽和した。
【0051】
これらの結果をまとめると,“第2シーケンス(SEQ2)の到達異物数Npr(=6.7個)<第2’シーケンス(SEQ2’)の到達異物数Npr(=15.7個)<第1シーケンス(SEQ1)の到達異物数(=約30個)”となった。
【0052】
つまり,第1シーケンス(SEQ1)の構成に,異物掃出しシーケンスS401を加えることにより到達異物数が15.7個に低下し,更に異物掃出しシーケンスS401とリカバリー処理S402(SiCl4およびO2コートステップS703,NF3クリーンステップS704,O2クリーンステップS705)を繰り返す構成を加えることにより,到達異物数は更に低下する(6.7個)とわかった。
【0053】
以上より,第2シーケンス(SEQ2)に示す異物掃出しシーケンスS401とリカバリー処理S402(SiCl4およびO2コートステップS703,NF3クリーンステップS704,O2クリーンステップS705)を繰り返す構成S701は,到達異物数の低減に有効であり,プラズマエッチング装置10をさらに短時間で製品着工可能状態に実現することが可能となる。
【0054】
また,本実施例の第2シーケンス(SEQ2)では,装置メンテナンス(PM)S201後の開示技術として説明したが,量産処理中の実施に応用することが可能である。すなわち,量産処理中に,機械動作部に異物源が蓄積されていく状況である。このような状況では,その異物源を定期的に除去する目的で,本開示を適用しても構わない。その場合は,第2シーケンス(SEQ2)において装置メンテナンス(PM)S201を実施する縛りはなく,異物掃出しシーケンスS401以降のフローまたはその一部を量産処理中に実施することで,潜在的な異物リスクを低減して量産処理を安定して続けることが可能となる。
【0055】
また,第1シーケンス(SEQ1)や第2シーケンス(SEQ2)の実施形態について補足説明する。先ず,異物数確認ステップS206と製品着工S207以外の工程(S202、S401、S402)については,ノンプロダクトウエハの枚数の低減の観点から,電極111上にウエハ110を載置しない状態で実施することが望ましい。次に,第1シーケンス(SEQ1)や第2シーケンス(SEQ2)において,処理室表面にコート膜を付着させるステップとしてSiCl4/O2コートステップS703を用いた。本実施例では,このステップの処理をSiCl4ガスとO2ガスの混合ガスを例に説明したが,異物を覆うコート膜の形成において,代替ガスの使用が想定できる。そのような代替コート膜として,SiO含有コート、CF含有コート,CH含有コート,BO含有コート,BN含有コートがある。これを生成する具体的なガスの例としては,SiBr4ガスとO2ガスの混合ガス,SiF4ガスとO2ガスの混合ガス,C4F8ガス,C4F6ガス,CHF3ガス,CH3Fガス,CH2F2ガス等のフルオロカーボンガス,BCl3ガスとO2ガスの混合ガス,BCl3ガスとN2ガスの混合ガス等がある。
【実施例3】
【0056】
第3の実施形態について説明する。先ず,本実施例では,第2の実施形態にて説明した
図7の第2シーケンス(SEQ2)のフローにおいて,SiCl
4およびO
2コートステップS703の処理時間(コート膜の厚さ)を変えて,異物数への影響を調べた。また,SiCl
4およびO
2コートステップS703にて生成した処理室100の内壁の表面のコート膜を除去するNF
3クリーンステップS704の時間は,コートステップS703時間の3倍とした。すなわち,コートステップS703のコート時間(TC)を5秒(sec),15秒(sec),30秒(sec)に対して,NF
3クリーンステップS704の時間をそれぞれ15秒(sec),30秒(sec),45秒(sec)とした。
【0057】
図9は,第2シーケンス(SEQ2)を用いてコートステップ処理の時間依存性を取得した異物数の結果を示す図である。ここでも,信頼度を高めるために,1回の試験につき3枚のウエハを用いて連続で異物を取得した(1枚目、2枚目、3枚目のウエハは、
図9の横軸に示す取得機会(OTT)の数値に対応)。また,コート時間TC毎に試験回数を3回繰り返して,異物数Npの結果精度を高めた。コート時間TCが30秒,15秒,5秒の全異物データの中央値Nmは,それぞれ3.7個,5.0個,15.3個となった。この結果より,コート時間TCが15秒以上で異物の低減効果が大きく,それ以上時間を延ばしても異物低減効果が少ないと考えられる。
【0058】
一方,コートステップ処理時間(TC)と処理室100内に形成されるSiOxコート膜厚の間にはリニアの関係があると事前検査で確かめられており,コートステップ処理時間(TC)が5秒で約17nmの膜が堆積する。また,発生する異物の粒径は,100nm以下が大部分であり,このような微小異物を低減することが求められる。言い替えると,100nm以下で多く発生する異物低減のためには,コート膜50nm(コートステップ処理時間TC:15秒)以上の膜厚を用いることで,異物除去が促進される結果を得た。
【0059】
以上より,エッチング装置10で発生する異物の粒径100nm以下の異物低減に,コート膜50nm(コートステップ処理時間TC:15秒)以上の膜厚を用いた第1シーケンス(SEQ1)や第2シーケンス(SEQ2)が有効であり,プラズマエッチング装置10を短時間で製品着工可能状態に実現することが可能となる。
【0060】
実施例1,2,3に係るプラズマ処理方法は、以下のように纏めることができる。
【0061】
(1):試料(110)をプラズマ処理するプラズマ処理方法において、
前記試料(110)がプラズマ処理される処理室(100)のメンテナンス(S201)後、
異物を掃き出す掃き出し工程(S401)と、
前記掃き出し工程後、前記処理室内に堆積膜を堆積させる堆積工程(S703,S203)と、
前記堆積工程後、前記堆積膜を除去する第1の除去工程(S704、S204)と、
前記第1の除去工程後、前記処理室内のフッ素を除去する第2の除去工程(S705、S205)と、
試料台(111)に載置された前記試料をプラズマ処理するプラズマ処理工程(S207)と、を有し、
前記プラズマ処理工程前、前記掃き出し工程と前記堆積工程と前記第1の除去工程と前記第2の除去工程を2回以上繰り返す。
【0062】
(2):(1)において、前記掃き出し工程と前記堆積工程と前記第1の除去工程と前記第2の除去工程を実施している間、前記試料が前記試料台に載置されていない。
【0063】
(3):(1)において、前記掃き出し工程における異物を吐き出させる手段は、以下を含む。
【0064】
1.プロセスガス供給部から前記処理室内へ流れるガスの流れを制御する電磁弁の開閉動作、
2.前記ガスの流量変更動作、
3.前記試料を前記処理室へ搬入出するためのバルブの開閉動作、
4.前記試料を前記試料台の上方に保持する保持部材の上昇及び下降動作、
5.前記試料の温度を制御するための伝熱用ガスの流量変更動作、前記伝熱用ガスの流れを制御する電磁弁の開閉動作、または、
6.前記処理室を排気するためのバルブの開閉動作。
【0065】
(4)試料(110)をプラズマ処理するプラズマ処理方法において、
異物を掃き出す掃き出し工程(S401)と、
前記掃き出し工程(S401)後、処理室(100)内に堆積膜を堆積させる堆積工程(S203,S703)と、
前記堆積工程後、前記堆積膜を除去する第1の除去工程(S204,S704)と、
前記第1の除去工程後、前記処理室内のフッ素を除去する第2の除去工程(S205,S705)と、
試料台(111)に載置された前記試料をプラズマ処理するプラズマ処理工程(S207)と、を有し、
前記プラズマ処理工程前、前記掃き出し工程(S401)と前記堆積工程(S203、S703)と前記第1の除去工程(S204、S704)と前記第2の除去工程(S205,S705)を2回以上繰り返す。
【0066】
(5)試料(110)をプラズマ処理するプラズマ処理方法において、
前記試料がプラズマ処理される処理室(110)内に堆積膜を堆積させる堆積工程(S203)と、
前記堆積工程後、前記堆積膜を除去する第1の除去工程(S204)と、
前記第1の除去工程後、前記処理室内のフッ素を除去する第2の除去工程(S205)と、
前記試料(110)をプラズマ処理するプラズマ処理工程(S207)と、を有し、
前記プラズマ処理工程前、前記堆積工程と前記第1の除去工程と前記第2の除去工程を2回以上繰り返す。
【0067】
(6):(1)、(4)または(5)において、
堆積工程(S203)は、シリコン元素を含有するガスにより生成されたプラズマを用いて行われ、
第1の除去工程(S204)は、NF3ガスにより生成されたプラズマを用いて行われ、
第2の除去工程(S205)は、O2ガスにより生成されたプラズマを用いて行われる。
【0068】
(7):(6)において、シリコン元素を含有するガスは、SiCl4ガスである。
【0069】
(8):(1)、(4)または(5)において、堆積膜の厚さを50nm以上とする。
【0070】
以上、本開示者によってなされた開示を実施例に基づき具体的に説明したが、本開示は、上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0071】
101:石英製シャワープレート
102:石英製内筒
103:アース
110:ウエハ
111:電極
120:プロセスバルブ(PV)
130:裏面ガス供給装置
131:裏面ガスの供給を制御する電磁弁
135:ガス供給装置
136:ガス供給を制御する電磁弁
140:天板
142:電磁石
150:プッシャーピン
160:プラズマを発生させる高周波導波管
161:RFバイアス電源
162:整合機
171:処理室の圧力を制御する真空排気バルブ
180:処理室の真空度を計測するペニングゲージ
181:ペニングゲージとチャンバ間を遮断制御する電磁
S201:装置メンテナンス(PM)
S203:SiCl4およびO2コートステップ
S204:NF3クリーンステップ
S205:O2クリーンステップ
S206:異物数の計測
S207:製品着工
301:処理室表面
302:異物の微粒子
303:SiOx系の膜
S401:異物掃出しシーケンス
S402:異物数の計測
S701:異物掃出しシーケンスを含んだ処理の繰り返し回数
S702:処理の繰り返し回数
S703:SiCl4およびO2コートステップ
S704:NF3クリーンステップ
S705:O2クリーンステップ