(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】画像投影装置
(51)【国際特許分類】
G03B 21/16 20060101AFI20240730BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240730BHJP
F21V 29/502 20150101ALI20240730BHJP
F21V 29/503 20150101ALI20240730BHJP
F21V 29/71 20150101ALI20240730BHJP
F21V 29/76 20150101ALI20240730BHJP
G03B 21/00 20060101ALI20240730BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20240730BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240730BHJP
【FI】
G03B21/16
F21S2/00 375
F21V29/502
F21V29/503
F21V29/71
F21V29/76
G03B21/00 D
H04N5/74 Z
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2020191234
(22)【出願日】2020-11-17
【審査請求日】2023-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】御沓 泰成
(72)【発明者】
【氏名】真下 淳
(72)【発明者】
【氏名】久保 良生
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-287189(JP,A)
【文献】特開2008-076806(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0330419(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108133680(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108445699(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102073204(CN,A)
【文献】特開2012-078776(JP,A)
【文献】中国実用新案第201600540(CN,U)
【文献】特開2020-016737(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K9/00-9/90
F21S2/00-45/70
F21V23/00-99/00
G03B21/00-21/10
21/12-21/13
21/134-21/30
33/00-33/16
H04N5/66-5/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射する光源と、
前記光源から出射される光を変調する変調素子と、
前記変調素子により変調された光を投射する投射レンズと、
鉛直方向に並んで設けられた上板および下板と、水平方向に並んで設けられた複数の側板と、を有し、少なくとも前記光源および前記変調素子を内部に収納する筐体と、
前記側板の前記筐体の外部に向いた面に設けられ、前記光源の熱を放熱する光源放熱部と、
前記側板の前記筐体の外部に向いた面に設けられ、前記変調素子の熱を放熱する変調素子放熱部と、を備え、
前記光源放熱部および前記変調素子放熱部は、複数のフィンを有し、
前記複数のフィンは、互いの間に鉛直方向上下に開口を備え、
前記複数のフィンの水平方向の先端を覆う被覆部材
と、
前記筐体および前記被覆部材を保持するベース部材と、を
さらに備え
、
前記筐体は、弾性体を含む緩衝部材を介して、前記被覆部材に接続されている、画像投影装置。
【請求項2】
前記ベース部
材は、前記光源放熱部および前記変調素子放熱部の下方に開口を有する、請求項
1に記載の画像投影装置。
【請求項3】
前記筐
体は、弾性体を含む緩衝部材として機能する前記被覆部材に接続されている、請求項
1または2に記載の画像投影装置。
【請求項4】
前記緩衝部材は、ゴム材を含む、請求項
1から3のいずれか一に記載の画像投影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像投影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクタ等の画像投影装置において、光学エンジンのうち発熱する箇所の熱を、ヒートシンク等の放熱部に接続して放熱し、放熱部に放熱された熱をファン等により冷却する機構が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1には、内部の光学部品の熱を放熱するためのヒートシンクを、密閉された装置の外側上部に設け、貯水部の水でヒートシンクを冷却するプロジェクタ装置が記載されている。しかし、特許文献1記載の技術では、ヒートシンクを冷却する必要が有り、ヒートシンクを冷却する構成として貯水部を有する為、水の蒸発の管理や、注水等、冷却する構成自体のメンテナンスが必要となる。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像投影装置の筐体内部の光学部品の熱を、特別な冷却構成を用いることなく効率良く放熱できる画像投影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、光を出射する光源と、前記光源から出射される光を変調する変調素子と、前記変調素子により変調された光を投射する投射レンズと、鉛直方向に並んで設けられた上板および下板と、水平方向に並んで設けられた複数の側板と、を有し、少なくとも前記光源および前記変調素子を内部に収納する筐体と、前記側板の前記筐体の外部に向いた面に設けられ、前記光源の熱を放熱する光源放熱部と、前記側板の前記筐体の外部に向いた面に設けられ、前記変調素子の熱放熱する変調素子放熱部と、を備える。前記光源放熱部および前記変調素子放熱部は、複数のフィンを有する。前記複数のフィンは、互いの間に鉛直方向上下に開口を備える。また、前記複数のフィンの水平方向の先端を覆う被覆部材と、前記筐体および前記被覆部材を保持するベース部材と、をさらに備える。前記筐体は、弾性体を含む緩衝部材を介して、前記被覆部材に接続されている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、画像投影装置の筐体内部の光学部品の熱を、特別な冷却構成を用いることなく効率良く放熱できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施の形態にかかる画像投影装置を適用したプロジェクタのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図2A】
図2Aは、第1の実施の形態にかかるプロジェクタの概略構成の一例を示す図である。
【
図2B】
図2Bは、第1の実施の形態にかかるプロジェクタの概略構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタの概略構成の他の例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタが有する光源用ヒートシンクおよび変調素子用ヒートシンクの概略構成の一例を説明するための図である。
【
図5】
図5は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタが有する光源用ヒートシンクおよび変調素子用ヒートシンクの概略構成の一例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタの基本設置姿勢の一例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタによる投影面に対する投影画像の投影処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタにおけるヒートシンクの設置例を示す図である。
【
図9】
図9は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタが有する照明系の概略構成の一例を説明するための図である。
【
図10】
図10は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタが有する被覆部材の構成の一例を説明するための図である。
【
図11】
図11は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタが有するベース部の構成の一例を説明するための図である。
【
図12】
図12は、第2の実施の形態にかかるプロジェクタが有する被覆部材の構成の一例を説明するための図である。
【
図13】
図13は、第3の実施の形態にかかるプロジェクタが有する被覆部材の構成の一例を説明するための図である。
【
図14】
図14は、第4の実施の形態にかかるプロジェクタの概略構成の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、第4の実施の形態にかかるプロジェクタによる熱源の冷却処理の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、画像投影装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる画像投影装置を適用したプロジェクタのハードウェア構成の一例を示す図である。まず、
図1を用いて、本実施の形態にかかるプロジェクタ8のハードウェア構成の一例について説明する。
【0010】
本実施の形態にかかるプロジェクタ8は、
図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)801、ROM(Read Only Memory)802、RAM(Random Access Memory)803、メディアI/F(Interface)807、操作部808、電源スイッチ809、バスライン810、ネットワークI/F811、LED(Light Emitting Diode)駆動回路814、LED光源815、投射デバイス816、投射レンズ817、外部機器接続I/F(Interface)818を備えている。
【0011】
これらのうち、CPU801は、プロジェクタ8全体の動作を制御する。ROM802は、CPU801の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM803は、CPU801のワークエリアとして使用される。メディアI/F807は、フラッシュメモリ等の記録メディア806に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。
【0012】
操作部808は、種々のキー、ボタン、およびLED等が配設されており、ユーザによるプロジェクタ8の電源のON/OFF以外の各種操作を行うのに使用される。例えば、操作部808は、投影画像の大きさの調整操作、色調の調整操作、ピント調整操作、キーストン調整操作等の指示操作を受け付けて、受け付けた操作内容をCPU801に出力する。
【0013】
電源スイッチ809は、プロジェクタ8の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。バスライン810は、
図1に示されているCPU801等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。ネットワークI/F811は、インターネット等の通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。
【0014】
LED駆動回路814は、CPU801の制御下で、LED光源815の点灯および消灯を制御する。LED光源815は、光を出射する光源の一例であり、LED駆動回路814の制御によって点灯されると、投射光を投射デバイス816に照射する。投射デバイス816(変調素子の一例)は、外部機器接続I/F818等を介して与えられた画像データに基づいて、空間光変調方式によりLED光源815からの投射光を変調して得た変調光を、投射レンズ817を通して、スクリーンの投影面へ画像として投射る。投射デバイス816としては、例えば、液晶パネルまたはDMD(Digital Micro-mirror Device)等が用いられている。投射レンズ817は、投射デバイス816により変調された光を、スクリーンの投影面に投射(投影)する投射レンズの一例である。上記LED駆動回路814、LED光源815、投射デバイス816および投射レンズ817は、全体として、画像データに基づいて投影面に投影画像を投射する投射部(投射手段)として機能している。
【0015】
外部機器接続I/F818は、直接、PC(Personal Computer)が接続され、PCとの間で、制御信号や画像データを取得する。
【0016】
また、CPU801は、電源電力が供給されると、ROM802に予め記憶されている制御プログラムに従って起動し、LED駆動回路814に制御信号を与えてLED光源815を点灯させる。また、プロジェクタ8は、電源回路21からの電源電力の供給が開始されると、投射デバイス816が画像表示可能状態になり、更に、他の種々の構成要素へ電源回路21から電力が供給される。
【0017】
また、プロジェクタ8は、電源スイッチ809がOFF操作されると、電源スイッチ809から電源OFF信号がCPU801に送られ、CPU801は、電源OFF信号を検知すると、LED駆動回路814へ制御信号を与えてLED光源815を消灯させる。CPU801は、その後、自身で自身の制御処理を終了させ、最後に電源回路21へ指示を与えて電源電力の供給を停止させる。
【0018】
図2Aは、第1の実施の形態にかかるプロジェクタの一例を斜視図である。
図2Bは、第1の実施の形態にかかるプロジェクタの概略構成の一例を示す図である。次に、
図2Aおよび
図2Bを用いて、本実施の形態にかかるプロジェクタ8の概略構成の一例について説明する。
【0019】
本実施の形態では、プロジェクタ8は、
図2Aに示すように、LED駆動回路814、LED光源815、投射デバイス816、投射レンズ817、および照明系820を内部に収納する筐体203を有する。筐体203は、
図2Aに示すように、6つの板状部材(側板203a~203d、上板203e、下板203f)を有する。具体的には、筐体203は、鉛直方向に並んで設けられる上板203eおよび下板203fと、水平方向に並んで設けられた複数の側板203a,203b,203c,203dと、を有する。本実施の形態では、筐体203は、LED駆動回路814、LED光源815、投射デバイス816、および照明系820を収納しており、投射レンズ817についてはその一部を収納している。また、本実施の形態では、筐体203は、後述する光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202を含む。すなわち、筐体203は、LED駆動回路814、LED光源815、投射デバイス816、投射レンズ817、および照明系820の外装兼ヒートシンクとして機能する。また、本実施の形態では、筐体203は、その内部に、LED駆動回路814、LED光源815、投射デバイス816、および照明系820を内部に密閉状態で収納する密閉部材204(例えば、シール材や緩衝材)を有する。これにより、プロジェクタ8の筐体内に収納されるLED駆動回路814、LED光源815、投射デバイス816、投射レンズ817、および照明系820の密閉状態を高めることができる。その結果、光学エンジンの防滴や防水に対して対応でき、かつプロジェクタ8の長寿命化することができる。照明系820は、LED光源815から出射される光を投射デバイス816へ導き、かつ投射デバイス816によって変調された光(変調光)を、投射レンズ817を介して、投影面へ画像として投影する。本実施の形態では、筐体203は、LED駆動回路814、LED光源815、投射デバイス816、投射レンズ817、および照明系820を内部に収納しているが、少なくとも、LED光源815、および投射デバイス816を内部に収納するものであれば良い。
【0020】
照明系820は、LED光源815から出射される光を投射デバイス816へ導き、かつ投射デバイス816によって変調された光(変調光)を、投射レンズ817を介して、投影面へ画像として投影する。
【0021】
本実施の形態では、LED光源815は、
図2Bに示すように、RのLED光源815a、GのLED光源815b、およびBのLED光源815cを有する。本実施の形態では、光源の一例としてLED光源815を用いているが、LD(Laser Diode)光源を光源として用いても良い。そして、プロジェクタ8は、
図2Bに示すように、LED光源815a~815cの熱を放熱する光源放熱部の一例である光源用ヒートシンク201a~201c、および投射デバイス816の熱を放熱する変調素子放熱部の一例である変調素子用ヒートシンク202を有する。光源用ヒートシンク201a~201cは、側板203a,203b,203cの筐体203の外部に向いた面の一例である外側面203a´,203b´,203c´に設けられる。また、変調素子用ヒートシンク202は、側板203dの筐体203の外部に向いた面の一例である外側面203d´に設けられる。
【0022】
光源用ヒートシンク201および変調素子用ヒートシンク202は、
図2Bに示すように、プロジェクタ8が有する筐体203の外側面203a´~203d´に設けられる。これにより、プロジェクタ8内部の熱源が発する熱を、効率良く放熱することができる。つまり、プロジェクタ8は内部から熱を発するため、その筐体203の外側には上昇気流が発生する。外側面203a´~203d´に放熱部材を設けることで、上昇気流を利用した効率的な放熱が可能となる。また、当該筐体203内に収納されるLED駆動回路814、LED光源815、投射デバイス816、投射レンズ817の収納された部分、および照明系820の密閉状態を高めることができる。また、ファン等を利用した強制空冷を利用すると、光学エンジンの一例である光源の長寿命化が図られても、ファンのモータ等の回転による故障によりプロジェクタ8全体の寿命が短くなる場合があるが、モータ等故障の原因となる構成を有していない分、プロジェクタ8の長寿命化という効果も得られる。ファン等の強制空冷のための構成を持たない、またはその構成の数を減らすことができる分、小型化や、低コスト化の効果も得られる。このように、光学エンジンの防滴や防水に対して対応でき、かつプロジェクタ8の長寿命化することができる。また、プロジェクタ8の筐体203内部の光学部品の熱を、特別な冷却構成を用いることなく、効率良く放熱できる。本実施の形態では、光源用ヒートシンク201および変調素子用ヒートシンク202は、黒塗装されていても良い。また、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202は、
図2Bに示すように、当該光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202が有するフィンの先端を覆う被覆部材501を有する。
【0023】
本実施の形態では、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202のうち、熱の影響を受け易いまたは発熱量が多い熱源の熱を放熱する放熱部を、光源用ヒートシンク201および変調素子用ヒートシンク202のうち、熱の影響を受け難い熱源または発熱量が少ない熱源の放熱部より大きくする。ここで、熱源は、LED光源815a~815cまたは投射デバイス816である。
【0024】
本実施の形態では、光源用ヒートシンク201a~201cのうち、熱の影響を受け易いRのLED光源815aの光源用ヒートシンク201a、発熱量が多いGのLED光源815bの光源用ヒートシンク201b、および発熱量が多い投射デバイス816の変調素子用ヒートシンク202の大きさを、発熱量が少ないBのLED光源815cの光源用ヒートシンク201cの大きさよりも大きくする。
【0025】
図3は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタの概略構成の他の例を示す図である。次に、
図3を用いて、本実施の形態にかかるプロジェクタ8の概略構成の他の例について説明する。
【0026】
図2Aおよび
図2Bに示すプロジェクタ8では、LED光源815a~815cや投射デバイス816等の熱源の放熱部として、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202を用いているが、熱源の熱容量が大きく、当該熱源を光源用ヒートシンク201および変調素子用ヒートシンク202に接続するだけでは、熱源の熱を十分に放熱しきれない場合、
図3に示すように、熱源に熱輸送部としてのヒートパイプ300を接続し、熱源から発生する熱を、任意の空きスペースや光源用ヒートシンク201a~201bおよび変調素子用ヒートシンク202に輸送して、熱源の放熱効率を高めることも可能である。また、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202は、
図3に示すように、当該光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202が有するフィンの先端を覆う被覆部材501を有する。
【0027】
図4および
図5は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタが有する光源用ヒートシンクおよび変調素子用ヒートシンクの概略構成の一例を説明するための図である。次に、
図4および
図5を用いて、光源用ヒートシンク201aおよび変調素子用ヒートシンク202の概略構成の一例について説明する。ここで、光源用ヒートシンク201aおよび変調素子用ヒートシンク202の構成について説明するが、光源用ヒートシンク201b,201cも同様の構成を有する。
【0028】
本実施の形態では、光源用ヒートシンク201aおよび変調素子用ヒートシンク202は、
図4に示すように、複数のフィンを有する。そして、各フィンは、
図4に示すように、熱い空気が上に上る上昇気流を効率的に利用して当該フィンの熱が放熱されるように、重力方向(すなわち、上昇気流)に沿うように設けられている。
【0029】
具体的には、光源用ヒートシンク201aおよび変調素子用ヒートシンク202が有する複数のフィン205は、
図4および
図5に示すように、当該複数のフィン205間の上昇気流(
図5中の矢印Aで示される)が通り抜けられるように、当該複数のフィン205間(
図5中の黒両矢印で示される)の開口が上下に設けられていることが好ましい。また、当該フィン205の形状は、任意の形状である。すなわち、光源用ヒートシンク201aおよび変調素子用ヒートシンク202が有する複数のフィン205は、互いの間に鉛直方向上下に開口を備える。以下の説明では、複数のフィン205が上昇気流に沿うように配置される筐体203の姿勢(言い換えると、複数のフィン205間の開口が上下に配置されるプロジェクタ8の姿勢)を、基本設置姿勢(所定設置姿勢の一例)と言う。すなわち、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202は、筐体203が基本設置姿勢である場合に、重力方向に開口が位置する複数のフィン205を有する。
【0030】
図6は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタの基本設置姿勢の一例を説明するための図である。次に、
図6を用いて、本実施の形態にかかるプロジェクタ8の基本設置姿勢の一例について説明する。
【0031】
例えば、プロジェクタ8が基本設置姿勢である場合に、プロジェクタ8から投影面に投影される投影画像は、横をaとし、縦をbとすると、a>bの状態となる。本実施の形態では、プロジェクタ8は、投影面に投影される投影画像がa>bの状態、または当該状態から投影画像を反転させた天吊状態で使用されることを想定しており、これらの状態がプロジェクタ8の基本設置姿勢とする。本実施の形態では、プロジェクタ8は、基本設置姿勢以外の姿勢において、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202が有する複数のフィンが上昇気流を利用して放熱することができないため、プロジェクタ8が基本設置姿勢である場合と同様のフィンによる冷却性能を得ることが困難である。
【0032】
したがって、プロジェクタ8が、投影画像がb>aの状態、机上投影する状態、または投影画像がb>aの状態から反転させた状態で使用されることを想定している場合、プロジェクタ8は、それらの状態をプロジェクタ8の基本設置姿勢とし、その基本設置姿勢において、上昇気流を利用して放熱できるように複数のフィンが配置されていることが好ましい。
【0033】
図7は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタによる投影面に対する投影画像の投影処理の流れの一例を示すフローチャートである。次に、
図7を用いて、本実施の形態にかかるプロジェクタ8による投影面に対する投影画像の投影処理の流れの一例について説明する。
【0034】
LED駆動回路814の制御によってLED光源815が点灯され、投影面に対する投影画像の投影が開始されると、CPU801(制御部の一例)は、プロジェクタ8が有する加速度センサによる加速度の検出結果に基づいて、プロジェクタ8が設置された姿勢である設置姿勢を検知する(ステップS701)。次いで、CPU801は、検知した設置姿勢が、基本設置姿勢であるか否かを判断する(ステップS702)。
【0035】
検知した設置姿勢が基本設置姿勢であると判断した場合(ステップS702:Yes)、ステップS701に戻り、CPU801は、プロジェクタ8の設置姿勢の検知を継続する。一方、検知した設置姿勢が基本設置姿勢でないと判断した場合(ステップS702:No)、CPU801は、検知した設置姿勢が、基本設置姿勢の上下を反転させた姿勢であるか否かを判断する(ステップS703)。
【0036】
検知した設置姿勢が、基本設置姿勢の上下を反転させた姿勢であると判断した場合(ステップS703:Yes)、ステップS701に戻り、CPU801は、プロジェクタ8の設置姿勢の検知を継続する。一方、検知した設置姿勢が、基本設置姿勢の上下を反転させた姿勢でないと判断した場合(ステップS703:No)、CPU801は、LED駆動回路814を制御して、LED光源815を消灯させ、投射面に対する投影画像の投影を終了する。すなわち、CPU801は、検知した設置姿勢が基本設置姿勢ではない場合、プロジェクタ8の電源をオフする。
【0037】
図8は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタにおけるヒートシンクの設置例を示す図である。次に、
図8を用いて、本実施の形態にかかるプロジェクタ8におけるヒートシンクの設置例について説明する。
【0038】
本実施の形態では、プロジェクタ8は、
図8に示すように、光源用ヒートシンク201および変調素子用ヒートシンク202のうち、熱の影響を受け難いまたは発熱量が少ないBのLED光源815cの光源用ヒートシンク201を、筐体203の外側面203a´~203d´のうち、投射デバイス816によって変調された光が投影面に対して出射する面(外側面203c´)に設けることが好ましい。これにより、発熱量が多いGのLED光源815bの光源用ヒートシンク201b、および発熱量が多い投射デバイス816の変調素子用ヒートシンク202の大きさをより大きくすることができる。また、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202は、
図8に示すように、当該光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202が有するフィンの先端を覆う被覆部材501を有する。
【0039】
図9は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタが有する照明系の概略構成の一例を説明するための図である。次に、
図9を用いて、本実施の形態にかかるプロジェクタ8が有する照明系820の概略構成の一例について説明する。
【0040】
本実施の形態では、照明系820は、
図9に示すように、コリメータレンズ911、ダイクロイックミラー912,913、ミラー914、およびプリズム915を有する。コリメータレンズ911は、LED光源815a~815cから出射される光(励起光)を平行光とする。ダイクロイックミラー912は、BのLED光源815cから出射される青色の光を透過させ、その他の色の光(すなわち、RのLED光源815aから出射される光)を反射させる。
【0041】
ダイクロイックミラー913は、BのLED光源815cから出射される青色の光およびRのLED光源815aから出射される赤色の光を透過させ、その他の色の光(すなわち、GのLED光源815bから出射される光)を反射させる。ミラー914は、LED光源815a~815cから出射される全ての光を反射させる。プリズム915は、RTIR(Reverse Total Internal Reflection)プリズム方式等によって、照明光等の入射光を透過させ、ミラー914によって反射される光を全反射させる。
【0042】
図9に示す照明系820において、BのLED光源815cから出射した励起光は、コリメータレンズ911によって平行光となり、ダイクロイックミラー912,913を透過して、ミラー914によって反射された後、プリズム915を透過して、投射デバイス816で反射し、再びプリズム915によって反射されて投射レンズ817を介して、投影面に投影される。
【0043】
また、
図9に示す照明系820において、RのLED光源815aから出射した励起光は、コリメータレンズ911によって平行光となり、ダイクロイックミラー912およびミラー914によって反射された後、プリズム915を透過して、投射デバイス816で反射し、再びプリズム915によって反射されて投射レンズ817を介して、投影面に投影される。
【0044】
また、
図9に示す照明系820において、GのLED光源815bから出射した励起光は、コリメータレンズ911によって平行光となり、ダイクロイックミラー913およびミラー914によって反射された後、プリズム915を透過して、投射デバイス816で反射し、再びプリズム915によって反射されて投射レンズ817を介して、投影面に投影される。
【0045】
図10は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタが有する被覆部材の構成の一例を説明するための図である。次に、
図10を用いて、本実施の形態にかかるプロジェクタ8が有する被覆部材の一例について説明する。
【0046】
本実施の形態では、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202は、
図10に示すように、当該光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202が有する複数のフィンの水平方向(XY方向)の先端を覆う被覆部材501を有する。被覆部材501は、プロジェクタ8が基本設置姿勢である場合における筐体203の4つの側面(複数の側面の一例)に設けられ、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202のフィンの先端(以下、フィン先端最外部と言う)を覆う部材である。これにより、熱の高い空気の上方への流れを利用して熱源を冷却することができるので、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202による熱源の放熱効率を高めることができる。本実施の形態では、被覆部材501は、筐体203の4つの側面の全てに設けられているが、筐体203が有する複数の側面のうち少なくとも1つの側面に設けられ、フィン先端最外部を覆うものであれば、これに限定するものではない。
【0047】
本実施の形態では、被覆部材501は、その材質が樹脂材とすることが可能である。これにより、熱源からの熱を被覆部材501の最外面に伝え難くなるので、プロジェクタ8の稼働による光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202の温度上昇によって、ユーザの触れることができる箇所の低温度化を図ることができる。
【0048】
図11は、第1の実施の形態にかかるプロジェクタが有するベース部の構成の一例を説明するための図である。次に、
図11を用いて、本実施の形態にかかるプロジェクタ8が有するベース部601の構成の一例を説明するための図である。
【0049】
本実施の形態では、プロジェクタ8は、
図6に示すように、ベース部601を有する。ベース部601は、
図11に示すように、筐体203(すなわち、プロジェクタ8本体)および被覆部材501を保持するベース部の一例である。例えば、プロジェクタ8の筐体203と、ベース部601とは、剛体1101により固定されている。本実施の形態では、ベース部601は、筐体203および被覆部材501の両方を保持しているが、筐体203および被覆部材501の少なくとも1つを保持するものであれば、これに限定するものではない。
【0050】
また、本実施の形態では、ベース部601は、
図11に示すように、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202の下方に開口(以下、吸気口という)601aを有する。すなわち、本実施の形態では、プロジェクタ8は、ベース部601と被覆部材501との間に吸気口601aを有する。これにより、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202のフィン間における気流の流路が垂直方向のみの流路となって煙突効果が得られ、より自然対流による冷却効果を得られることができる。その結果、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202を小型化され、プロジェクタ8自体のサイズも低減できる。
【0051】
このように、第1の実施の形態にかかるプロジェクタ8によれば、プロジェクタ8の筐体203内部の光学部品の熱を、特別な冷却構成を用いることなく、効率良く放熱できる。
【0052】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、プロジェクタの筐体およびベース部が、弾性体を含む緩衝部材を介して、被覆部材に接続されている例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0053】
図12は、第2の実施の形態にかかるプロジェクタが有する被覆部材の構成の一例を説明するための図である。本実施の形態では、プロジェクタ8の筐体203およびベース部601は、
図12に示すように、弾性体を含む緩衝部材1201を介して、被覆部材501に接続されている。例えば、被覆部材501は、
図12に示すように、プロジェクタ8の本体(筐体203)と一体化しており、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202のフィン先端最外部に緩衝部材1201を介して接続されている。また、本実施の形態においても、ベース部601と被覆部材501との間に吸気口601aを有する。
【0054】
プロジェクタ8の本体(筐体203)の内部の熱源と、筐体203が有する光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202と、の間は、ヒートパイプ300等の熱伝達手段により接続されている。そのため、筐体203が有する光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202に衝撃が加わると、熱源(LED光源815および投射デバイス816(例えば、DMD:Digital Mirror Device)にも衝撃が加わることにより、プロジェクタ8が故障する可能性がある。
【0055】
これに対して、本実施の形態では、上述したように、プロジェクタ8の筐体203およびベース部601が、緩衝部材1201を介して、被覆部材501に接続されている。これにより、被覆部材501に加わる衝撃を緩衝部材1201により吸収して、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202への衝撃を緩和し、熱源にも衝撃が加わることも低減できるので、プロジェクタ8が故障する可能性を低くすることができる。
【0056】
また、本実施の形態では、緩衝部材1201は、ゴム材(例えば、シリコーンゴム)等の弾性体を含むことが好ましい。これにより、被覆部材501に加わる衝撃をより分散、吸収することができるので、プロジェクタ8が故障する可能性をより低減することができる。
【0057】
このように、第2の実施の形態にかかるプロジェクタ8によれば、被覆部材501に加わる衝撃を緩衝部材1201により吸収して、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202への衝撃を緩和し、熱源にも衝撃が加わることも低減できるので、プロジェクタ8が故障する可能性を低くすることができる。
【0058】
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、プロジェクタの筐体およびベース部が、弾性体を含む緩衝部材としても機能する被覆部材に接続されている例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0059】
図13は、第3の実施の形態にかかるプロジェクタが有する被覆部材の構成の一例を説明するための図である。本実施の形態では、プロジェクタ8の筐体203およびベース部601が、弾性体を含む緩衝部材としても機能する被覆部材1301に接続されている。すなわち、本実施の形態では、被覆部材1301は、緩衝部材としての機能も兼ね備えている。これにより、被覆部材1301に加わる衝撃を当該被覆部材1301自身により吸収して、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202への衝撃を緩和し、熱源にも衝撃が加わることも低減できるので、プロジェクタ8が故障する可能性を低くすることができる。
【0060】
例えば、被覆部材1301は、
図13に示すように、プロジェクタ8の本体(筐体203)と一体化しており、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202のフィン先端最外部において緩衝機能を兼ね備えた被覆部材である。また、本実施の形態では、ベース部601と被覆部材1301との間に吸気口601aが有する。
【0061】
このように、第3の実施の形態にかかるプロジェクタ8によれば、被覆部材1301に加わる衝撃を当該被覆部材1301自身により吸収して、光源用ヒートシンク201a~201cおよび変調素子用ヒートシンク202への衝撃を緩和し、熱源にも衝撃が加わることも低減できるので、プロジェクタ8が故障する可能性を低くすることができる。
【0062】
(第4の実施の形態)
本実施の形態は、光源冷却部および変調素子冷却部が、液体によってLED光源および投射デバイスを冷却するラジエターである例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0063】
図14は、第4の実施の形態にかかるプロジェクタの概略構成の一例を示す図である。本実施の形態にかかるプロジェクタ8は、
図14に示すように、RおよびGのLED光源815a,815bおよび投射デバイス816のそれぞれの冷却部にラジエター901,902を用いている。
【0064】
本実施の形態では、ラジエター901,902は、水冷で熱源(LED光源815a,815bおよび投射デバイス816)の熱を放熱する。本実施の形態では、ラジエター901、902は、水によって熱源の熱を放熱しているが、液体によって熱源の熱を放熱するものであれば、これに限定するものではない。また、本実施の形態では、プロジェクタ8は、RおよびGのLED光源815a,815bおよび投射デバイス816のそれぞれの熱を受熱する受熱部903~905を有する。
【0065】
そして、本実施の形態では、プロジェクタ8は、ポンプ906によってラジエター901,902と受熱部903~905との間で循環する水に、受熱部903~905により受熱した熱を伝えて、ラジエター901,902によって水を冷却することによって、RおよびGのLED光源815a,815bおよび投射デバイス816の熱を放熱する。
【0066】
図15は、第4の実施の形態にかかるプロジェクタによる熱源の放熱処理の一例を説明するための図である。次に、
図15を用いて、本実施の形態にかかるプロジェクタ8による熱源の放熱処理の一例について説明する。
【0067】
具体的には、プロジェクタ8は、ポンプ906によって、LED光源815a,815bおよび投射デバイス816のうち、発熱量が多い投射デバイス816の受熱部905に対して水を循環させた後、LED光源815a,815bのうち一方のLED光源(例えば、LED光源815b)の受熱部903に水を循環させ、その後、一旦、ラジエター901によって水を冷却する。その後、プロジェクタ8は、ラジエター901から、LED光源815a,815bのうち他方のLED光源(例えば、LED光源815a)の受熱部904に水を循環させた後、当該水をラジエター902によって冷却し、ポンプ916へと戻す。
【0068】
すなわち、本実施の形態では、プロジェクタ8は、ポンプ906によって循環する水によって、まず、投射デバイス816の熱を奪い、その後、GのLED光源815bの熱を奪った後、ラジエター901によって水を冷却する。次いで、プロジェクタ8は、ラジエター901によって冷却された水によって、RのLED光源815aの熱を奪い、再び、ラジエター902によって水を冷却した後、ポンプ906へと水を戻す。このように、LED光源815a,815b、投射デバイス816、およびラジエター901,902間に置いて水を常に循環させることによって、LED光源815a,815bおよび投射デバイス816を冷却する。
【0069】
本実施の形態では、プロジェクタ8の小型化を図るため、BのLED光源815cの冷却部には、第1の実施の形態と同様に、光源用ヒートシンク201cを用いているが、BのLED光源815cの光源冷却部にラジエターを用いることも可能である。
【0070】
このように、第4の実施の形態にかかるプロジェクタ8によれば、上述の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0071】
8 プロジェクタ
201a,201b,201c 光源用ヒートシンク
202 変調素子用ヒートシンク
203 筐体
203a,203b,203c,203d 側板
203e 上板
203f 下板
203a´,203b´,203c´,203d´ 外側面
205 フィン
300 ヒートパイプ
501,1301 被覆部材
601 ベース部
601a 吸気口
801 CPU
814 LED駆動回路
815,815a,815b,815c LED光源
816 投射デバイス
820 照明系
901,902 ラジエター
903~905 受熱部
1201 緩衝部材
【先行技術文献】
【特許文献】
【0072】