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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】光源の制御装置
(51)【国際特許分類】
   H01S 3/00 20060101AFI20240730BHJP
   G03F 7/20 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
H01S3/00 G
G03F7/20 502
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022570358
(86)(22)【出願日】2021-05-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-28
(86)【国際出願番号】 US2021034102
(87)【国際公開番号】W WO2021262374
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2023-01-16
(31)【優先権主張番号】63/043,301
(32)【優先日】2020-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513192029
【氏名又は名称】サイマー リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】オブライエン,ケビン,マイケル
【審査官】百瀬 正之
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-525312(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0189031(US,A1)
【文献】特表2019-505981(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0263208(US,A1)
【文献】特開2008-098282(JP,A)
【文献】特開2017-108186(JP,A)
【文献】特表2009-540540(JP,A)
【文献】国際公開第2013/079943(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 3/00-3/30
G03F 7/20-7/24
G03F 9/00-9/02
B23K 26/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力デバイスにより使用される生成光ビームを生成モード中に生成する光源のアイドルモードを制御するための装置であって、
前記生成光ビームが前記出力デバイスにより使用されるために生成されていないアイドルモードでの前記光源の動作を共に定義する、それぞれに連続した値の範囲内の任意の値が割り当てられ得る一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を作成する命令ユニットと、
前記命令ユニットと通信状態にあり、前記光源と通信するアイドルユニットであって、
前記命令ユニットから前記アイドル計画を受信し、
前記アイドル計画を記憶し、
前記アイドルモードに関連したコマンドを受信したときに前記アイドル計画を前記光源に提供するアイドルユニットと、を備え
前記命令ユニットが、
前記符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する前記光源の感度を決定することを含む分析に少なくとも基づいて前記アイドル計画を作成し、
前記符号化された特性の1つ以上の前記値の前記変化は、前記アイドルモード中に前記光源が生成するアイドル光ビームのパルスのバースト間の間隔を延ばす休止の変化を少なくとも含む、
装置。
【請求項2】
前記一セットの符号化された特性が、それぞれが前記アイドル光ビームを規定する複数の発射パターンのシーケンスを含む、請求項1の装置。
【請求項3】
各発射パターンが、前記アイドル光ビームがパルスを生成する速度、前記アイドル光ビームのパルスのエネルギー、前記アイドル光ビームの前記パルスの総バースト数、各バースト内のパルス数、バースト間の間隔、及びバースト間の前記間隔を延ばす休止のうちの1つ以上を含む、請求項2の装置。
【請求項4】
前記一セットの符号化された特性が、電圧、2つ以上のチャンバ間の放電タイミング目標、前記光源内の1つ以上の特性又は設定、及び前記光源内のアクチュエータに提供される1つ以上の信号のうちの1つ以上を含む、請求項1の装置。
【請求項5】
前記光源の1つ以上の状態を感知するメトロロジユニットを更に備えた、請求項1の装置。
【請求項6】
前記命令ユニットが、
ユーザからの入力、
前記光源の以前の状態の分析、及び
前記光源及び前記出力デバイスのうちの1つ以上の性能を最適化又は改善しようとする分析
うちの1つ以上に更に基づいて前記アイドル計画を作成する、請求項1の装置。
【請求項7】
前記符号化された特性の1つ以上の前記値の前記変化は、前記アイドル光ビームがパルスを生成する速度の変化、前記アイドル光ビームの前記パルスのエネルギーの変化、前記アイドル光ビームの前記パルスの総バースト数の変化、及び各バースト内のパルス数の変化のうちの1つ以上を更に含む、請求項6の装置。
【請求項8】
前記符号化された特性の1つ以上の前記値の前記変化に対する前記光源の前記感度を決定することが、前記光源の以前のアイドルモード、以前の生成モード、又は以前のアイドルモード及び以前の生成モードの両方における動作中にメトロロジユニットから収集したデータを分析することを含む、請求項6の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] この出願は、CONTROL APPARATUS FOR AN OPTICAL SOURCEと題する2020年6月24日出願の米国出願第63/043,301号の優先権を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 開示される主題は、光源をアイドルモードにおいて制御する又は動作させるように構成された装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] フォトリソグラフィとは、半導体回路をシリコンウェーハなどの基板上にパターニングするプロセスである。光源が、ウェーハ上のフォトレジストを露光するのに用いられる深紫外(DUV)光を発生させる。DUV光は、例えば、約100ナノメートル(nm)~約400nmの波長を有する光である。光源はレーザ源(例えばエキシマレーザ)であり、DUV光はパルスレーザビームであることが多い。光源からのDUV光は投影光学システムと相互作用し、投影光学システムはマスクを通してシリコンウェーハ上のフォトレジスト上にビームを投影する。このようにして、フォトレジスト上にチップ設計の層がパターニングされる。フォトレジスト及びウェーハはその後エッチング及び洗浄され、そしてフォトリソグラフィプロセスは繰り返す。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 一部の一般的な態様では、装置が、出力デバイスにより使用される生成光ビームを生成モードにおいて生成する光源のアイドルモードを制御するように構成されている。装置は、命令ユニットと、命令ユニットと通信状態にあり、光源と通信するように構成されたアイドルユニットとを備える。命令ユニットは、出力デバイスにより使用される生成光ビームが生成されていないアイドルモードにおける光源の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を作成するように構成されている。セット内の各特性には、連続した値の範囲内の任意の値が割り当てられる可能性がある。アイドルユニットは、命令ユニットからアイドル計画を受信し、アイドル計画を記憶し、アイドルモードに関連したコマンドを受信したときにアイドル計画を光源に提供するように構成されている。
【0005】
[0005] 実施例が以下の特徴の1つ以上を含む可能性がある。例えば、アイドルモード中に、光源はパルスアイドル光ビームを生成することができ、一セットの符号化された特性は、それぞれがパルスアイドル光ビームを規定する複数の発射パターンのシーケンスを含む可能性がある。各発射パターンは、アイドル光ビームがパルスを生成する速度、アイドル光ビームのパルスのエネルギー、アイドル光ビームのパルスの総バースト数、各バースト内のパルス数、バースト間の間隔、及びバースト間の間隔を延ばす休止のうちの1つ以上を含む可能性がある。
【0006】
[0006] 一セットの符号化された特性は、電圧、2つ以上のチャンバ間の放電タイミング目標、光源内の1つ以上の特性又は設定、及び光源内のアクチュエータに提供される1つ以上の信号のうちの1つ以上を含む可能性がある。
【0007】
[0007] アイドルユニットは、アイドルモードに関連したコマンドを、出力デバイス、及び出力デバイス以外のエンティティのうちの1つ以上から受信するように構成される可能性がある。アイドルユニットは、アイドルモードに関連したコマンドを、生成モード中、アイドルモード中、又は生成モード及びアイドルモード以外の時間中に受信するように構成される可能性がある。
【0008】
[0008] 装置は、光源の1つ以上の状態を感知するように構成されたメトロロジユニットを備える可能性がある。命令ユニットは、メトロロジユニットと通信状態にある可能性があり、命令ユニットは、メトロロジユニットからの感知した状態の1つ以上の分析に基づいてアイドル計画を作成するように構成されている。
【0009】
[0009] 命令ユニットは、ユーザからの入力に基づいてアイドル計画を作成するように構成される可能性がある。命令ユニットは、光源の以前の状態の分析に基づいてアイドル計画を作成するように構成される可能性がある。命令ユニットは、光源及び出力デバイスのうちの1つ以上の性能を最適化又は改善しようとする分析に基づいてアイドル計画を作成するように構成される可能性がある。命令ユニットは、符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する光源の感度を決定することを含む分析に基づいてアイドル計画を作成するように構成される可能性がある。符号化された特性の1つ以上の値の変化は、アイドル光ビームのパルスのバースト間の間隔を延ばす休止の変化、アイドル光ビームがパルスを生成する速度の変化、アイドル光ビームのパルスのエネルギーの変化、アイドル光ビームのパルスの総バースト数の変化、及び各バースト内のパルス数の変化のうちの1つ以上を含む可能性がある。符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する光源の感度は、光源の以前のアイドルモード、以前の生成モード、又は以前のアイドルモード及び以前の生成モードの両方における動作中にメトロロジユニットから収集したデータを分析することによって決定される可能性がある。
【0010】
[0010] アイドルモード中に、光源は、アイドル光ビームを生成するか又は光ビームを生成しないように構成される可能性がある。アイドルモード中に、光源は、出力デバイスが必要とする一セットの生成特性に含まれないパルスアイドル光ビームを生成することができる。
【0011】
[0011] 他の一般的な態様では、装置が、光源と、光源と通信するように構成された生成ユニットと、光源と通信するように構成されたアイドルユニットとを備える。光源は、生成光ビームが出力デバイスによる使用のために生成される生成モードと、生成光ビームが出力デバイスによる使用のための生成されないアイドルモードとを含む複数の動作モードのうちの1つのモードにあるように構成されている。生成ユニットは、生成モードにおいて光源を動作させるように構成されている。アイドルユニットは、光源のいずれかの動作モード中を含む任意の時点に、アイドルモードにおける光源の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を受信し、コマンドを受信したときに、アイドル計画を光源に提供することによって、アイドルモードにおいて光源を動作させるように構成されている。
【0012】
[0012] 実施例が以下の特徴の1つ以上を含む可能性がある。例えば、光ビームがパルス光ビームである可能性があり、一セットの符号化された特性は、それぞれがアイドルパルス光ビームを規定する複数の発射パターンのシーケンスを含む可能性がある。各発射パターンは、アイドル光ビームがパルスを生成する速度、アイドル光ビームのパルスのエネルギー、アイドル光ビームのパルスの総バースト数、各バースト内のパルス数、バースト間の間隔、及びバースト間の間隔を延ばす休止のうちの1つ以上を含む可能性がある。
【0013】
[0013] 一セットの符号化された特性は、電圧、2つ以上のチャンバ間の放電タイミング目標、光源内の1つ以上の特性又は設定、及び光源内のアクチュエータに提供される1つ以上の信号のうちの1つ以上を含む可能性がある。
【0014】
[0014] アイドルユニットは、アイドルモードに関連したコマンドを、出力デバイス、及び出力デバイス以外のエンティティのうちの1つ以上から受信するように構成される可能性がある。アイドルユニットは、アイドルモードに関連したコマンドを、生成モード中、アイドルモード中、又は生成モード又はアイドルモード以外の時間中に受信するように構成される可能性がある。
【0015】
[0015] 装置は、光源の1つ以上の状態を感知するように構成されたメトロロジユニットを備える可能性がある。装置は、アイドルユニット及びメトロロジユニットと通信状態にあり、アイドル計画を作成するように構成された命令ユニットを備える可能性がある。
【0016】
[0016] アイドル計画の一セットの符号化された特性内の各特性には、連続した値の範囲内の任意の値が割り当てられる可能性がある。
【0017】
[0017] 光源は、提供されたアイドル計画内で関連付けられた発射パターンを実行することを含む提供されたアイドル計画を受け入れ、処理し、実行するように構成される可能性がある。
【0018】
[0018] 生成ユニットは出力デバイス内のコンポーネントである可能性がある。
【0019】
[0019] 他の一般的な態様では、装置が、少なくとも1つが出力デバイスに対して稼働中の複数の光源と、生成ユニットと、アイドルユニットとを備える。各稼働中の光源は、生成光ビームが出力デバイスによる使用のために生成される生成モードと、生成光ビームが出力デバイスによる使用のために生成されていないアイドルモードとを含む複数の動作モードのうちの1つのモードにあるように構成されている。生成ユニットは、稼働中の光源と通信し、生成モードにおいて稼働中の光源を動作させるように構成されている。アイドルユニットは、任意の時点に、アイドルモードにおける1つ以上の稼働中の光源の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を受信し、コマンドを受信したときにアイドル計画を稼働中の光源に提供することによって、アイドルモードにおいて稼働中の光源を動作させるように構成されている。
【0020】
[0020] 実施例が以下の特徴の1つ以上を含む可能性がある。例えば、アイドル計画はアイドルモードにおける複数の稼働中の光源の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含む可能性がある。アイドルユニットは、複数の稼働中の光源のそれぞれにアイドル計画を提供することによって、各アイドルモードにおいて稼働中の光源を動作させるように構成される可能性がある。アイドルユニットは、複数の稼働中の光源のそれぞれにアイドル計画を提供することによって、各アイドルモードにおける異なる時点、同じ時点、又は重複時点に稼働中の光源を動作させるように構成される可能性がある。
【0021】
[0021] アイドルモード中に、稼働中の光源はパルスアイドル光ビームを生成する可能性があり、一セットの符号化された特性は、それぞれがパルスアイドル光ビームを規定する複数の発射パターンのシーケンスを含む可能性がある。
【0022】
[0022] アイドルユニットは、アイドルモードに関連したコマンドを、出力デバイス、及び出力デバイス以外のエンティティのうちの1つ以上から受信するように構成される可能性がある。
【0023】
[0023] 装置は、一セットのプログラマブル命令に基づいてアイドル計画を作成するように構成された命令ユニットを備える可能性がある。
【0024】
[0024] 他の一般的な態様では、光源のモードを制御する方法が実行される。方法は、光源が出力デバイスにより使用される生成光ビームを生成している生成モード、又は出力デバイスにより使用される生成光ビームが生成されていないアイドルモードにおける光源の動作を可能にすることを含む。方法は、光源を生成モード又はアイドルモードで動作させている間を含む任意の時点に、アイドルモードにおける光源の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を受信することを含む。方法はまた、アイドルモードに関連したコマンドを受信したときに、アイドル計画を光源に提供することを含む。
【0025】
[0025] 実施例が以下の特徴の1つ以上を含む可能性がある。例えば、アイドル計画は、生成モードにおける光源の動作を停止した後に、提供されたアイドル計画に基づいてアイドルモードにおける光源の動作を開始すること、及び提供されたアイドル計画に基づいてアイドルモードにおける光源の動作を継続することの1つ以上によって光源に提供される可能性がある。
【0026】
[0026] 方法はアイドル計画を記憶することを含む可能性がある。方法は、出力デバイスが必要とする一セットの生成特性に含まれないアイドル光ビームを生成するように又は光ビームを生成しないように光源に命令することを含む、光源にアイドルモードで動作するように命令することを含む可能性がある。方法は、光源の1つ以上の感知した状態の分析、ユーザからの入力、光源の以前の状態の分析、光源及び出力デバイスのうちの1つ以上の性能を最適化又は改善しようとする分析、及び符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する光源の感度のうちの1つ以上に基づいてアイドル計画を作成することを含む可能性がある。
【0027】
[0027] アイドル計画は、コマンドがもはや受信されなくなるまでアイドル計画を光源に提供することによって光源に提供される可能性がある。
【0028】
[0028] 他の一般的な態様では、光源のモードを制御する方法が実行される。方法は、光源が出力デバイスにより使用される生成光ビームを生成している生成モード、又は出力デバイスにより使用される生成光ビームが生成されていないアイドルモードにおける光源の動作を可能にすることを含む。方法は、アイドルモードにおける光源の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を受信することを含む。セット内の各特性には、ある範囲内にあり一セットの離散値に限定されない任意の値が割り当てられる可能性がある。方法は、アイドルモードに関連したコマンドを受信したときに、アイドル計画を光源に提供することを含む。
【0029】
[0029] 実施例が以下の特徴の1つ以上を含む可能性がある。例えば、アイドル計画は、生成モードにおける光源の動作を停止した後に、提供されたアイドル計画に基づいてアイドルモードにおける光源の動作を開始すること、及び提供されたアイドル計画に基づいてアイドルモードにおける光源の動作を継続することによって、光源に提供される可能性がある。
【0030】
[0030] 方法はアイドル計画を記憶することを含む可能性がある。方法は、出力デバイスが必要とする一セットの生成特性に含まれないアイドル光ビームを生成するように又は光ビームを生成しないように光源に命令することを含む、光源にアイドルモードで動作するように命令することを含む可能性がある。方法は、光源の1つ以上の感知した状態の分析、ユーザからの入力、光源の以前の状態の分析、光源及び出力デバイスのうちの1つ以上の性能を最適化又は改善しようとする分析、及び符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する光源の感度のうちの1つ以上に基づいてアイドル計画を作成することを含む可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】[0031] 生成モードで動作する際に生成光ビームを出力デバイスに提供する光源をアイドルモードにおいて制御する又は動作させるように構成された、命令ユニット及びアイドルユニットを備えた装置のブロック図である。
図2A】[0032] 光源が生成モードで動作している図1の装置のブロック図である。
図2B】[0033] 光源が真のアイドルモードで動作している図1の装置のブロック図である。
図2C】[0034] 光源がウォームアイドルモードで動作している図1の装置のブロック図である。
図3】[0035] アイドルモードでの動作に関する指示を与える、装置により作成され光源に提供されるアイドル計画の実施例の模式図である。
図4】[0036] 光源の実施例のブロック図であり、1つ以上が装置と通信状態にあり得る生成ユニット及びメトロロジユニットも含む。
図5】[0037] 1つ以上のモジュールを含む汎用ユニット(命令ユニット、アイドルユニット、生成ユニット、又はメトロロジユニットに対応し得る)の実施例のブロック図である。
図6】[0038] デュアルステージ光源である光源及び出力デバイスの実施例のブロック図である。
図7】[0039] 図1の命令ユニットと、それぞれが各出力デバイスに対して配置された各光源を含む複数の光源システムとを備えた装置の実施例のブロック図である。
図8】[0040] 図1の装置、図7の装置、又は図7の光源システムのいずれか1つにより実行される手順、及び図1図4図6、及び図7の光源のいずれか1つにより実行される手順のフローチャートである。
図9】[0041] ウォームアイドルモードで動作している図1の装置の実施例のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
[0042] 図1を参照すると、装置100が光源140をアイドルモードにおいて制御する又は動作させるように構成されている。図2Aに示すように、生成時間において、光源140は、光源140が出力デバイス165により使用され必要とされる生成光ビーム160を生成する生成モードで動作する。一方、出力デバイス165が生成光ビーム160を必要としないアイドル時間が存在する。これらのアイドル時間において、装置は、生成光ビーム160が出力デバイス165による使用のために生成されていないアイドルモードで光源140を動作させる。図2B及び図2Cは、アイドルモード動作の2つの可能な構成を示している。図2Bでは、アイドルモードで動作する光源140は光ビームを生成せず、このモードは真のアイドルモードと呼ばれる可能性がある。一方、図2Cでは、アイドルモードで動作する光源140はアイドル光ビーム162を生成し、このモードはウォームアイドルモードと呼ばれる可能性がある。アイドル光ビーム162は変化し得る特性を有し、様々なときにかかる特性は、出力デバイス165により必要とされる一セットの生成特性に一致しないことがあるか又はこのセットの範囲外にある可能性がある。
【0033】
[0043] アイドルモードにおいて、光源140はスタンバイ状態にあり、指示を受けるとできるだけ早く生成モードに再び切り替わる準備ができている。装置100は、光源140の摩耗及び劣化をできるだけ低減するように光源140をアイドルモードで動作させるように構成されている。更に、装置100は、光源140をアイドルモードからのより早い復帰を可能にする状態に保つように光源140をアイドルモードで動作させるように構成されている。つまり、装置100は、光源140をアイドルモードから生成モードにより迅速に遷移させつつも光源140の劣化を低減することができる。装置100は、光源140の予定外のダウンタイムの発生を防ぐことができ、改善しなければ光源140の長い不使用期間又はダウンタイムの後に低下し得るドーズ安定性を改善することもできる。
【0034】
[0044] 装置100は、アイドルモードにおける光源140の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含むアイドル計画115を作成するように構成された命令ユニット110を備える。装置100は、命令ユニット110と通信状態にあり、光源140と通信するように構成されたアイドルユニット120を備える。アイドルユニット120は、命令ユニット110からアイドル計画115を受信し、後で使用するためにアイドル計画115を記憶するように構成されている。
【0035】
[0045] 一部の実施例では、アイドルユニット120及び命令ユニット110の1つ以上は、光源140及び出力デバイス165と別個である。他の実施例では、アイドルユニット120及び命令ユニット110の1つ以上は、出力デバイス165に統合されている。
【0036】
[0046] 命令ユニット110は、光源140がアイドル計画115を実行することが必要になる前に提供される限り、任意の適切なときにアイドル計画115をアイドルユニット120に提供することができる。図2B及び図2Cに示すように、命令ユニット110は、アイドル計画115をアイドルユニット120に提供したところか又は提供しているところであり、アイドルユニット120は、アイドルモードに関連したコマンド105を受信するとアイドル計画115を光源140に提供する。アイドルユニット120は、アイドルモードに関連したコマンド105を、出力デバイス165、及び出力デバイス165以外のエンティティのうちの1つ以上から受信するように構成されている。例えば人間のオペレータ又は別のコンピュータ(例えば出力デバイス165又は命令ユニット110内の)が、コマンド105をアイドルユニット120に提供することができる。更にアイドルユニット120は、アイドルモードに関連したコマンド105を、生成モード中、アイドルモード中、又は生成モード及びアイドルモード以外の時間中に受信するように構成されている。
【0037】
[0047] 光源140は、パルス生成光ビーム160を生成するパルス光源である可能性がある。光源140を生成モードで動作させることによって、高繰り返し率及び強力なパルスパワーで動作させるための要件に少なくとも部分的に起因した光源140内のコンポーネントの摩耗が生じる。したがって、光源140の生成モードにおける動作も、光源140内のかなりのリソースを使用する。したがって、出力デバイス165がもはや生成光ビーム160を必要としない場合、光源140が急速に摩耗するのを防ぐために光源140の使用を減らすことは理にかなっている。一方、ここで光源140を完全に停止することは、非活動期間の後に光源140を再始動させること(生成モードに復帰すること)をはるかに時間がかかるものにするため実際的ではない場合がある。この光源140の完全な停止から再始動を行うのに失われる時間は、時間が出力デバイス165を動作させるのに失われ、出力デバイス165の動作の効率損失をもたらすことを意味する。更に、光源140は、フル生成モードから完全停止に遷移する又は非活動期間からフル生成モードに遷移する際の過渡効果(動作パラメータのサージ又はスパイク)を受ける可能性が高い。このため、装置100は、使用されるリソースを減らし、過渡効果を減らし、光源140の寿命を延ばし、そしてまた再始動する、すなわち生成モードに復帰し生成光ビーム160の生成準備が整うのにかかる時間が少なくて済む状態に光源140を維持するように、光源140をアイドルモードで動作させる。
【0038】
[0048] 過渡効果は非常に変化しやすく、光源140間で異なり、経時的に変化し、その特定の光源140の使用の詳細及び履歴に依存することが多い。過渡効果の発現も変化しやすい可能性がある。以下で図4及び図6も参照すると、過渡効果には、例えば励起機構441の効率(例えば電圧効率)の変化、利得媒体442を収容する1つ以上のチャンバにおけるエネルギーバースト過渡の形状及びサイズの変化、生成光ビーム160のスペクトル帯域幅の過渡、生成光ビーム160の波長変動、生成光ビーム160のポインティング、発散、及びビームプロファイルなどの他の特性の変化、生成光ビーム160のパルス繰り返し率の変化に対する可変感度、及び熱又は温度過渡が挙げられる。これらの発現の一部は、光源140が生成モードを再開し定常状態動作に達するとき漸近挙動を示す。そして、各発現の漸近挙動は他のものとは異なる速度で収束する可能性がある。
【0039】
[0049] 以下でより詳細に考察するように、装置100は、一セットの符号化された特性内の各特性に、連続した値の範囲内の任意の値が割り当てられ得るアイドル計画115を少なくとも部分的に使用することによって、効率的なアイドルモード及び生成モードへのより迅速な復帰を可能にする。一セットの符号化された特性は、連続した値の範囲内で無限にプログラム可能と考えられ、各特性は経時的に調整又は修正される可能性がある。別の言い方をすれば、各特性は一セットの異なる値に限定されず、各特性は、唯一の限定が実際的限界であり、理論的限界でない場合、プログラムされ得る任意の値をとる可能性がある。一セットの符号化された特性は任意の数の発射パターンを含む可能性があり、特性は任意の順序で配置される可能性があり、発射パターンのシーケンスはいつでも変更される可能性があり、特性又は発射パターンは反復可能な可能性がある。
【0040】
[0050] 図3を参照すると、発射パターン317i(iは任意の正の整数である)のシーケンス316を含むアイドル計画115の例315が示されている。各発射パターン317iは、パルスアイドル光ビーム162を共に定義する一セットの符号化された特性を含む。例えば、シーケンス316は、次の発射パターン、[FP1]:[FP2]:[FP1]:[FP3]:[FP3]:[FP1]で始まる。また、アイドル計画115のシーケンスは再入可能である、すなわちシーケンスは実行中に中断される可能性があり、そしてシーケンスの中断されたところから再開される可能性がある。あるいは、アイドル計画115のシーケンスは再開している可能性がある、すなわちアイドルモードに入るたびに最初から始まる。
【0041】
[0051] 各発射パターン317iは、例えばアイドル光ビームがパルスを生成する速度、アイドル光ビームのパルスのエネルギー、アイドル光ビームのパルスの総バースト数、各バースト内のパルス数、バースト間の間隔、及びバースト間の間隔を延ばす休止のうちの1つ以上を含む。示されている例では、発射パターンFPiが符号化された特性[CP1、CP2、CP3、CP4、CP5、CP6]によって与えられる可能性がある。ここでCP1はアイドル光ビーム162のパルスの総バースト数に対応し、CP2はアイドル光ビーム162のパルスが生成される繰り返し率に対応し、CP3はアイドル光ビーム162の各バースト内の総パルス数、CP4はバースト間の間隔に対応し、CP5はアイドル光ビーム162のターゲットエネルギーに対応し、CP6はバースト間の間隔を超えて延びる休止時間に対応する。
【0042】
[0052] 一部の実施例では、一セットの符号化された特性は、光源140の励起機構(光源440の励起機構441など)に印加される電圧、光源140の(例えば図6の光源640内の)2つ以上のチャンバ間の放電タイミング又は差動タイミング目標、光源140内の1つ以上の特性又は設定、及び光源140内のアクチュエータに提供される1つ以上の信号(光源440に提供されるアクチュエータ信号445など)のうちの1つ以上を含む。装置100は、アイドル計画115の作成をいつでも、光源140が生成モードにある(図2A)間でも可能にすることができる。装置100の追加の特徴及び特性が、光源140及び出力デバイス165の構造の考察の後に、以下でより詳細に考察される。
【0043】
[0053] 図4を参照すると、生成モードで動作中の光源140の実施例440が示されている。光源440は、励起機構441と、励起機構441により動作制御される利得媒体442とを備える。光源440は、生成モード中にパルス生成光ビーム460を生成するように構成されている。励起信号443が光源440に印加され、光源440が生成モードにあるときに励起機構441を励起する。一方、光源440は、図2B及び図2Cについて以上で考察したように、アイドルユニット120がアイドル計画115を光源440に提供し、生成光ビーム460が出力デバイス165によって使用されるために生成されないアイドルモードで動作する。光源440がアイドルモードにある(又は生成モードにない)とき、励起信号443は光源440に印加されず、励起機構441が励起されない(例えば図2Bに示すアイドルモード)か、又は励起信号443はアイドル計画115の制御下で印加される(例えば図2Cに示すアイドルモード)。
【0044】
[0054] したがって、アイドルモードにある間、励起信号443がアイドルユニット120によって発生され、生成モードにある間、励起信号443は生成ユニット450によって発生される。励起信号443は、光源440に生成光ビーム460(そしてまたアイドルモードで動作している場合にはアイドル光ビーム162)を生成させるのに十分な任意の種類の信号である。
【0045】
[0055] 励起機構441は、励起信号443に応答して利得媒体442を励起する。利得媒体442は、出力デバイス165での照射に必要とされる波長、エネルギー、及び帯域幅で生成光ビーム160を生成するのに適した任意の媒体である。例えば利得媒体442は、ガス若しくは液体などの流体、水晶、ガラス、又は半導体である可能性がある。
【0046】
[0056] 励起機構441は、利得媒体442を励起する能力がある任意の機構である。例えば励起機構441は、利得媒体442を励起する放電を電極で囲まれた体積内に生じさせる複数の電極である可能性がある。励起信号443は、例えば電気信号(電圧信号など)又は追加の要素(電圧又は電流源など)に励起機構441に提供される電気信号を発生させるコマンド信号である可能性がある。励起信号443は、正弦波電圧信号又は方形波電圧信号などの時変直流(DC)電気信号又は交流(AC)電気信号である可能性がある。更に、アイドル計画115の1つ以上の符号化された特性は、時変信号の最大振幅、時変信号の平均振幅、時変信号の周波数、時変信号のデューティサイクル、及び/又は時変信号に関連したその他の特性を含む、励起信号443の特性に対応する可能性がある。光源440が(図6に示すような)デュアルステージ光源である一部の実施例では、各利得媒体442に関連する二セットの励起機構441が存在する可能性がある。これらの実施例では、それぞれが励起機構441の1つに提供される2つの励起信号442と、2つの励起信号442間の相対的タイミングを制御するように構成された差動タイミング装置とが存在する可能性がある。かかる実施例では、アイドル計画115の1つ以上の符号化された特性は更に、これらの2つの励起信号442間の相対的タイミングに相当する可能性がある。
【0047】
[0057] 光源440は、利得媒体442が生成した光ビームと相互作用し、これを形成及び調整するための1つ以上の光デバイスを含む光学素子のセット444を備える可能性もある。かかる光学素子は、例えば光ビーム460の少なくとも1つのスペクトル特徴(波長や帯域幅など)を調整するように構成されているスペクトル特徴選択装置を含む可能性がある。一部の実施例では、スペクトル特徴選択装置は、プリズム、ミラー、及び回折素子などの光学コンポーネントを含む。1つ以上のアクチュエータ信号445がセット444内の光学素子に関連するアクチュエータに提供されることによって、光学素子の動作(例えば、動き、幾何学的配置、又はその他の物理的側面)を制御する可能性がある。生成モード中、生成ユニット450はアクチュエータ信号445をアクチュエータに供給することができる。更に、アイドル計画115の1つ以上の符号化された特性は、アクチュエータ信号445の特性に対応する可能性がある。
【0048】
[0058] メトロロジユニット451を更に備えた装置100の実施例400が示されている。メトロロジユニット451は、光源440の1つ以上の状態を感知するように構成されている。命令ユニット110はメトロロジユニット451と通信状態にある。命令ユニット110は、以下で更に考察されるように、メトロロジユニット451からの感知された状態の1つ以上の分析に基づいてアイドル計画115を作成するように構成されている。また、メトロロジユニット451は生成ユニット450と通信することができる。
【0049】
[0059] 図5を参照すると、命令ユニット110、アイドルユニット120、生成ユニット450、又はメトロロジユニット451に相当し得る各ユニット525が、以下のモジュール、すなわち電子処理モジュール526、コンピュータ可読メモリモジュール527、及び入出力モジュール528のいずれかを含む可能性がある。電子処理モジュール526は、汎用又は専用マイクロプロセッサなどのコンピュータプログラムの実行に適した1つ以上のプロセッサ、及び任意の種類のデジタルコンピュータの1つ以上の任意のプロセッサを含む。一般に電子プロセッサは、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又はその両方から命令及びデータを受信する。電子処理モジュール526は、命令を実行し、メモリモジュール527に記憶されているデータにアクセスする任意のタイプの電子プロセッサを含む可能性がある。電子プロセッサは、メモリモジュール427にデータを書き込む能力も有する。
【0050】
[0060] メモリモジュール527は、RAMなどの揮発性メモリ、又は不揮発性メモリである可能性がある。一部の実施例では、メモリモジュール527は不揮発性及び揮発性の部分又はコンポーネントを含む。メモリモジュール527は、ユニット525の動作に使用されるデータ及び情報を記憶することができる。例えば、アイドルユニット120内のメモリモジュール527は、命令ユニット110から受信したアイドル計画115を記憶することができる。別の例として、生成ユニット450内のメモリモジュール527は、光源440及び/又は出力デバイス165から受信した情報を記憶することができる。
【0051】
[0061] 入出力モジュール528は、ユニット525がオペレータ、光源440、他のユニット、及び/又は別の電子デバイス上で実行されている自動化プロセスとデータ及び信号を交換することを可能にする任意の種類のインターフェイスである。例えば命令ユニット110は、アイドル計画115に関連するデータを命令ユニット110の入出力モジュール528を介して受信することができる。別の例では、命令ユニット110は光源440及び/又は出力デバイス165からデータを受信することができる。入出力モジュール528は、視覚的ディスプレイ、キーボード、並びにパラレルポート、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)接続、及び/又は、例えばイーサネットなどの任意のタイプのネットワークインターフェイスのうちの1つ以上を含む可能性がある。入出力モジュール528はまた、例えばIEEE802.11、ブルートゥース、又は近距離無線通信(NFC)接続を介した物理的な接触がない通信を可能にすることができる。
【0052】
[0062] ユニット525は、他のユニット、光源440、及び/又は出力デバイス165に各データ接続を介して結合されている。これらのデータ接続は、物理的ケーブル若しくはその他の物理的データ路(IEEE802.3ベースのデータ伝送をサポートするケーブルなど)、無線データ接続(IEEE802.11又はブルートゥースを介してデータを提供するデータ接続など)、又は有線及び無線データ接続の組み合わせである可能性がある。
【0053】
[0063] 各ユニット525(アイドルユニット120、命令ユニット110、生成ユニット450、メトロロジユニット451)が別々のエンティティとして示されているが、一部の実施例では、ユニット525の1つ以上が、他のコンポーネント(光源440又は出力デバイス165など)又は他のユニット525の一部として実装されることが可能である。例えば一部の実施例では、生成ユニット450は、出力デバイス165内の、又は出力デバイス165と関連付けられたコンポーネントである。
【0054】
[0064] 図6を参照すると、光源140の実施例640及び装置100の実施例600がフォトリソグラフィシステム670の一部として示されている。光源640は、リソグラフィ露光装置665である出力デバイス165に提供されるパルス生成光ビーム660を生成する。光源640は、例えばパルス生成光ビーム660(レーザビームであり得る)を出力するエキシマ光源である。パルス生成光ビーム660は、リソグラフィ露光装置665に入ると、投影光学システム675を通して誘導され、ウェーハ676上に投影されてウェーハ676上のフォトレジスト上に1つ以上のマイクロ電子フィーチャを形成する。フォトリソグラフィシステム670は生成ユニット350の実施例650も備える。図6の例では、生成ユニット650は、光源640及びリソグラフィ露光装置665のコンポーネントに接続されている。この例では、生成ユニット650は、パルス生成光ビーム660に関連したデータ又はその他の情報をリソグラフィ露光装置665から受信することができる、及び/又はコマンドをリソグラフィ露光装置665に送信することができる。また、生成ユニット650は光源640に関連したデータをメトロロジユニット651から受信することができる。他の例では、生成ユニット650は光源640のみに接続される。
【0055】
[0065] 図6に示す例では、光源640は、シード光ビーム645をパワー増幅器(PA)643Bに提供する主発振器(MO)643Aを備えた2ステージレーザシステムである。MO643A及びPA643Bは、光源640のサブシステム又は光源640の一部であるシステムと見なされる可能性がある。パワー増幅器643Bは、シード光ビーム645を主発振器643Aから受光し、シード光ビーム645を増幅させてリソグラフィ露光装置665で使用される生成光ビーム660を発生させる。例えば主発振器643Aは、シードパルスエネルギーが1パルス当たり約1ミリジュール(mJ)のパルスシード光ビーム645を放射することができ、これらのシードパルスはパワー増幅器643Bによって約10~15mJに増幅される可能性がある。
【0056】
[0066] 主発振器643Aは、(励起機構341を構成する)2つの細長い電極641Aを有する放電チャンバ646Aと、ガス混合物である利得媒体642Aと、電極641A間でガスを循環させるためのファンとを備える。共振器が、放電チャンバ646Aの一方の側の(ライン狭隘化モジュールを構成し得る)ビームターナ647Aと、放電チャンバ646Aの第2の側の出力カプラ648Aとの間に形成される。ライン狭隘化モジュール647Aは、放電チャンバ646Aのスペクトル出力を細かく調整する格子などの回折光学部品を備える可能性がある。
【0057】
[0067] 光源640は、シード光ビーム645を形成するために必要に応じて出力光ビームのサイズ又は形状を変更するビーム結合光学システム649も備える。
【0058】
[0068] メトロロジユニット651は、出力光ビーム(出力カプラ648Aからシード光ビーム645)を受光するライン中心分析モジュールを備える可能性がある。ライン中心分析モジュールは、シード光ビーム645の波長などのスペクトル特徴を測定又はモニタするのに使用され得る測定システムである。ライン中心分析モジュールは、光源640内の他の場所に配置される可能性があるか、又は光源640の出力部に配置される可能性がある。
【0059】
[0069] パワー増幅器643Bは、シード光ビーム645を主発振器643Aから受光し、シード光ビームを放電チャンバ646Bを通ってビーム旋回光学素子647Bに誘導するビーム結合光学システム648Bを備える。ビーム旋回光学素子647Bは、放電チャンバ646B内に送り返されるようにシード光ビーム645の方向を修正又は変更する。放電チャンバ646Bは、一対の細長い電極641Bと、ガス混合物である利得媒体642Bと、電極641B間でガス混合物を循環させるためのファンとを備える。
【0060】
[0070] 各放電チャンバ646A、646B内で使用される利得媒体642A、642Bのガス混合物は、出力デバイス(リソグラフィ露光装置665)での照射に必要な波長及び帯域幅の光ビームを生成するのに適した任意のガスである可能性がある。エキシマ源の場合、ガス混合物は、緩衝ガスであるヘリウム及び/又はネオン以外の、例えばアルゴンやクリプトンなどの貴ガス(希ガス)、例えばフッ素や塩素などのハロゲン、及び微量のキセノンを含む可能性がある。ガス混合物の具体的な例として、約193nmの波長の光を発するフッ化アルゴン(ArF)、約248nmの波長の光を発するフッ化クリプトン(KrF)、又は約351nmの波長の光を発する塩化キセノン(XeCl)が挙げられる。エキシマ利得媒体(ガス混合物)は、各細長い電極641A、641Bへの電圧643(励起信号343)の印加によって、高圧放電において短い(例えばナノ秒)電流パルスで励起される。
【0061】
[0071] メトロロジユニット651は、光ビーム660の様々なパラメータ(帯域幅及び/又は波長のスペクトル特徴など)が測定され得る帯域幅分析モジュール652を備える可能性もある。出力光ビーム660は、ビーム準備システム653を通って誘導される可能性もある。ビーム準備システム653は、例えば、出力光ビーム660のパルスのそれぞれが、例えば光学遅延ユニットにおいて時間的に引き伸ばされて、リソグラフィ露光装置665に衝突する光ビームの性能特性を調整するパルスストレッチャを備える可能性がある。ビーム準備システム653はまた、ビーム660に作用することができる他のコンポーネント、例えば、反射及び/又は屈折光学素子(例えばレンズ及びミラーなど)、フィルタ、及び光学的開口(自動シャッタを含む)などを備えることができる。
【0062】
[0072] 生成光ビーム660はパルス光ビームであり、互いから時間的に分離される1つ以上のパルスバーストを含む可能性がある。各バーストは1つ以上の光パルスを含む可能性がある。一部の実施例では、バーストは数百個のパルス、例えば100~400個のパルスを含む。
【0063】
[0073] 以上で考察したように、利得媒体642A(又は642B)が電圧643Aを電極641Aに印加することによって励起されるとき、利得媒体642Aは光を発する。電圧643Aが電極641Aにパルスで印加されるとき、利得媒体642Aから発せられる光もパルス化される。したがって、パルス生成光ビーム660の繰り返し率は、電圧643Aが電極641Aに印加される速度によって決定され、電圧643Aが印加されるたびに光パルスが生成される。光パルスは利得媒体642Aを通って伝搬し、出力カプラ648Aからチャンバ646Aを出る。したがって、パルス列が、電圧643Aが電極641Aに周期的に繰り返し印加されることによって生成される。パルスの繰り返し率は、約500Hz~6,000Hzの間である可能性がある。一部の実施例では、繰り返し率は、6,000Hzより大きく、例えば12,000Hz以上である可能性がある。
【0064】
[0074] 生成ユニット650からの信号はまた、主発振器643A及びパワー増幅器643Bの各パルスエネルギー、ひいては生成光ビーム660のエネルギーを制御するために、主発振器643A及びパワー増幅器643B内の電極641A、641Bへのエネルギーの付与をそれぞれ制御するのに使用される可能性がある。電極641Aに提供される信号643Aと電極641Bに提供される信号643Bとの間には遅延が存在する可能性がある。遅延量は、生成光ビーム660におけるコヒーレンス量や生成光ビーム660の帯域幅などの生成光ビーム660の特性に影響を及ぼす可能性がある。パルス生成光ビーム660は、数十ワットの範囲、例えば約50W~約130Wの平均出力電力を有する可能性がある。出力部における光ビーム660の放射照度(すなわち、単位面積当たりの平均電力)は、60W/cm~80W/cmに及ぶことがある。
【0065】
[0075] 図1を再度参照すると、以上で考察したように、命令ユニット110はアイドル計画115を作成し、作成したアイドル計画115を、光源140と関連付けられているアイドルユニット120に提供する。図2B及び図2Cに示すように、コマンド105を受信すると、アイドルユニット120はアイドル計画115を光源140に提供することによって光源140をアイドルモードで動作させる。作成されるアイドル計画115は複数の異なる光源に適用される可能性がある。かかる構成の実施例が図7に示されている。図7では、装置778が命令ユニット110と3つの光源システム778A、778B、778Cとを備え、各光源システム778A、778B、778Cは各光源740A、740B、740Cを含んでいる。装置778には3つの光源システム778A、778B、778Cが示されているが、アイドル計画115を、1つか2つのみ又は3つより多い光源システムに適用することが可能である。
【0066】
[0076] 各光源740A、740B、740Cは、その各出力デバイス765A、765B、756Cに対していつでも稼働中である可能性がある。光源140と同様に、各光源740A、740B、740Cは、生成光ビームが出力デバイス765A、765B、765Cによる使用のために生成される生成モード、及び生成光ビームが出力デバイス765A、765B、765Cによる使用のために生成されていないアイドルモードを含む複数の動作モードの1つにあるように構成されている。図7に示す時点では、光源740A、740Cはアイドルモードで動作し、各アイドル光ビーム762A、762Cを生成しているのに対し、光源740Bは生成ユニット750Bの制御下において生成モードで動作し、生成光ビーム760Bを生成している。
【0067】
[0077] 命令ユニット710は、(アイドル計画715が光源によって実行されるのに先立って)アイドル計画715を各アイドルユニット720A、720B、720Cに供給する。更に、アイドルユニット720A、720Cは各コマンド705A、705Cを受信してアイドル計画715を各光源740A、740Cに提供する。アイドル計画715は、(各720A、720B、720Cによって受信された後)いつでも光源740A、740B、740Cに提供される可能性がある。例えばアイドル計画715は、図7に示す光源740A、740Cなど2つ以上の光源に同時に提供される可能性がある。あるいは、アイドル計画715は、アイドル計画715が光源740Bには提供されていないが光源740A、740Cには提供されている図7に示すように、異なるときに提供される可能性がある。このようにアイドル計画715はモジュール式である。
【0068】
[0078] 光源740A、740B、740Cは、共通する一部の特性を共有する可能性がある一方、一部の特性は異なる可能性がある。一例として、最大6000Hzの発射パルス繰り返し率を定めるアイドル計画715が、6000Hz動作が可能な光源にのみ適用され、4000Hz以下の繰り返し率が可能な光源には適用されない可能性がある。光源740A、740B、740C間の一部の他の特性は、アイドル計画715のモジュール性が3つの全ての光源740A、740B、740C間で機能するために共有される必要がある場合がある。
【0069】
[0079] 図8を参照すると、光源140(又は光源440、640、740A、740B、740Cのいずれか)の動作モードを制御するための手順880が、装置100(又は装置400)によって実行される。手順880は、光源140により実行される手順890と並行して実行される。
【0070】
[0080] 手順880は、アイドルモードにおける光源140の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含むアイドル計画115を作成すること(881)を含む。手順880はまた、コマンド105が受信されたかどうかを判定すること(882)、及びコマンド105が受信された場合にアイドル計画115を光源14に提供すること(883)を含む。
【0071】
[0081] 手順890は、光源140が出力デバイス165により使用される生成光ビーム160を生成している生成モードで光源140を動作させること(891)を含む。手順890は、アイドルコマンドが受信されたかどうかを判定すること(892)を含む。アイドルコマンドは、生成光ビーム160が出力デバイス165による使用のために生成されていないアイドルモードで動作するように光源140に命令するコマンドである。更に、(光源140にアイドルモードで動作するように命令する)アイドルコマンドが、生成ユニット450などの外部エンティティ又はマニュアルユーザによって提供される。光源140がアイドルコマンドを受信したとき(892)にアイドルモードに入ることができるように、アイドル計画115の提供(883)は、アイドルコマンドの受信(892)に先立って行われる必要がある。
【0072】
[0082] 光源140は、提供されたアイドル計画115を、アイドルコマンドを受信したとき(892)に実行する(893)。具体的には、光源140は提供されたアイドル計画115に基づいてアイドルモードで動作する(893)。また、手順890は、アイドルモードでの動作を開始する前に、光源140の生成モードでの動作を停止することを含む可能性もある。例えば、892においてアイドルコマンドを受信したとき、光源140は生成モードでの動作を停止することができる。アイドルモードで動作している(893)間に、光源140は、アイドルモードでの動作を終了させる(例えば生成ユニット450又はユーザからの)命令又はコマンドが受信されたかどうかを判定し(894)、かかる命令が受信された(894)場合に、光源は、生成動作モードに入る命令が受信されたかどうかを判定する(895)。生成動作モードに入る命令が受信された(895)場合、光源は生成モードで動作する(891)。それ以外の場合、手順890は終了する。
【0073】
[0083] 手順880及び手順890の詳細を次に考察する。具体的には、光源140は、生成ユニット450の制御下において生成モードで動作すること(891)ができる可能性がある。代替的に、光源140は、アイドルユニット120の制御下においてアイドルモードで動作すること(893)ができる可能性がある。アイドル計画115が命令ユニット110によって作成された(881)後、アイドル計画115はアイドルユニット120に送信され、アイドルユニット120においてコマンド105が受信される(882)までアイドルユニット120によって記憶される可能性がある。アイドルユニット120は、出力デバイス165、及び出力デバイス165以外のエンティティ(ユーザ又は別のコンピュータ若しくはマシン)のうちの1つ以上からコマンド105を受信する(882)ことができる。アイドルユニット120は命令ユニット110からコマンド105を受信する(882)ことができる。アイドルユニット120は、光源140が生成モードで動作している間、光源140がアイドルモードで動作している間、又は生成モード及びアイドルモードでの動作以外の時間中、又は手順890中のいつでもコマンド105を受信する(882)ことができる。アイドルユニット120は、アイドル計画115を光源140に提供する(883)ことができる。
【0074】
[0084] アイドル計画115の光源140における受信は、アイドルコマンドの受信(892)に先立って行われる限り、光源140を生成モードで動作させている間を含む任意の時点で行われる可能性がある。代替的に又は付加的に、アイドルモードで動作している(893)間に新しいアイドル計画115を受信することが可能である。更に、(アイドル計画115の)一セットの符号化された特性内の各特性には、ある範囲内の任意の値が割り当てられる可能性があり、値は一セットの離散値に限定されない。
【0075】
[0085] 上述のように、手順880は、アイドル計画115が作成された(881)後に(例えばアイドルユニット120に)アイドル計画115を記憶することを含む可能性もある。具体的には、アイドル計画115が作成された(881)後にアイドルユニット120がアイドル計画115を受信することと、アイドルユニット120がコマンドを受信する(882)こととの間に遅延がある場合にアイドル計画115を記憶することは有益である可能性がある。例えばアイドル計画115は、アイドルユニット120のメモリモジュール527内に記憶される可能性がある。
【0076】
[0086] (883において)光源140に提供されたアイドル計画115は、アイドルモードでの動作を開始する命令を伴う(892)可能性がある。このアイドルモードでの動作を開始させる光源140への命令は、図2Cに示すように、出力デバイス140が必要とする一セットの生成特性に含まれない光ビームであるアイドル光ビーム162を生成させる1つ以上の命令を含む可能性がある。このアイドルモードでの動作を開始させる光源140への命令(892)は、図2Bに示すように、光ビームを全く生成させない1つ以上の命令を含む可能性がある。
【0077】
[0087] 以上で考察したように、光源140は、生成光ビーム160として及びアイドル光ビーム162としてパルス光ビームを生成することができる。アイドル計画115の一セットの符号化された特性は、図3に示すように、それぞれがパルスアイドル光ビーム162を規定する発射パターンのシーケンスを含む可能性がある。発射パターンFPiは、1つ以上の符号化された特性を含む。可能な符号化された特性の例として、アイドル光ビーム162がパルスを生成する速度、アイドル光ビーム162のパルスのエネルギー、アイドル光ビーム162のパルスの総バースト数、各バースト内のパルス数、バースト間の時間間隔、及びアイドル光ビーム162のパルスのバースト間の時間間隔を延ばす一時休止が挙げられる。
【0078】
[0088] 図4を参照して以上で考察された実施例では、一セットの符号化された特性は、励起機構441に提供された励起信号443の値を含む可能性がある。したがって、以上で考察した例では、この励起信号443は電極に提供された電圧である場合があり、したがって、符号化された特性が、この電圧と関連付けられた値又は値のセットを含む可能性がある。図6を参照して以上で考察された実施例では、一セットの符号化された特性は、2つ以上のチャンバ646A、646B間の放電タイミングの目標値を含む可能性がある。この放電タイミングは、主発振器643Aが生成したパルスとパワー増幅器643Bが生成したパルスの発生間のタイミング差に対応する可能性がある。
【0079】
[0089] 一セットの符号化された特性は、光源140内の1つ以上の特性又は設定を含む可能性がある。一セットの符号化された特性は、光源140内のアクチュエータに提供される1つ以上の信号を含む可能性がある。例えば、一セットの符号化された特性は、ライン狭隘化モジュール647A内の光学素子を制御するアクチュエータに提供される1つ以上の信号を含む可能性がある。ライン狭隘化モジュール647Aと関連付けられたアクチュエータの1つは、1つ以上のプリズムの格子に対する位置又は角度を調整することによって、シード光ビーム645(ひいてはアイドルモード中にシード光ビーム645から生成されるアイドル光ビーム)のスペクトル特性を調整することができる。
【0080】
[0090] 図8を参照して以上で考察したように、命令ユニット110はアイドル計画115を作成する(881)。命令ユニット110は、光源140の感知された1つ以上の状態の分析に基づいてアイドル計画115を作成する(881)ことができる。例えば、光源140の感知された状態はメトロロジユニット451から命令ユニット110に提供される可能性がある。命令ユニット110は、例えば命令ユニット110内の入出力モジュール528によるユーザからの入力に基づいてアイドル計画115を作成する(881)ことができる。命令ユニット110は、光源140の以前の状態の分析に基づいてアイドル計画115を作成する(881)ことができる。命令ユニット110は、光源140及び出力デバイス165のうちの1つ以上の性能を最適化又は改善しようとする分析に基づいてアイドル計画115を作成する(881)ことができる。
【0081】
[0091] 命令ユニット110は、符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する光源140の感度を決定することを含む分析に基づいてアイドル計画115を作成する(881)ことができる。例えば、命令ユニット110は、符号化された特性の値を変更することによって光源140を調査した後、光源140の感知された状態がどのように変化するかを(メトロロジユニット451によって)分析することができる。命令ユニット110は、アイドル光ビーム162のパルスのバースト間の間隔を延ばす休止の変化に対する光源140の感度を決定することができる。命令ユニット110は、アイドル光ビーム162がパルスを生成する速度の変化に対する光源140の感度を決定することができる。命令ユニット110は、アイドル光ビーム162のパルスのエネルギーの変化に対する光源140の感度を決定することができる。命令ユニット110は、アイドル光ビーム162のパルスの総バースト数の変化に対する光源140の感度を決定することができる。命令ユニット110は、アイドル光ビーム162の各バースト内のパルス数の変化に対する光源140の感度を決定することができる。命令ユニット110は、符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する光源140の感度を、光源140の以前のアイドルモード、以前の生成モード、又は以前のアイドルモード及び以前の生成モードの両方における動作中にメトロロジユニット451から収集したデータを分析することによって決定することができる。
【0082】
[0092] この感度を決定することによって、命令ユニット110は、アイドル計画115を作成する(881)最良の方法を決定することができる。
【0083】
[0093] 一部の実施例では、手順890は、それぞれがアイドルモード動作を終了させ(894)生成モード動作に入る(895)ようにする命令が受信されたかどうかを判定する(アイドルモード動作中いつでも生じ得る)1つ以上のクエリを含む可能性もある。手順890は、かかる命令を受信するとアイドルモードでの光源140の動作から生成モードに切り替えることができる。そして、手順890はアイドルモード動作(893)中に1つ以上の信号をモニタリングすることを更に含むこと、及び1つ以上の信号が閾値を上回る場合に、アイドルモードから生成モードに自動的に切り替わること(ステップ894におけるyes及びステップ895におけるyes)が可能である。
【0084】
[0094] 図8に示す実施例では、アイドル計画115は、アイドルモードでの動作中(893)光源140によって無限に繰り返される。したがって、この実施例では、アイドルモードでの動作を停止するために、光源140は止める又は停止するコマンドを受信すること(894)が必要になる。他の実施例では、アイドル計画115は限られた回数繰り返され、その後に光源140はアイドルモードでの動作を自動的に停止し、光源140が他の指令を受けるまで(例えば生成モードに入る(895)又は別のアイドルモードに入る(892)ように命令される場合)光ビームの生成を停止する真のアイドルモードに入る。この状況では、アイドル計画115は限られた数の発射パターン([FPi]ここでiは有限である)を有し、全ての発射パターンが使い果たされた後、光源140は発射を自動的に停止し、生成モードに入る(891)ようにする次の命令、又はロードされ実行される(893)新しいアイドル計画115の受信を待つ。
【0085】
[0095] 考えられるアイドルモード及びアイドル計画115がどのように作成されるかを含むアイドル計画115の一部の例を次に考察する。アイドルモード及びアイドル計画115のいずれもがいつでも動作可能であり、相互に排他的ではない。したがって、第1のアイドル計画のセットが光源140の命令ユニット110によって特定の方法で作成され、第2のアイドル計画のセットが同じ光源140の命令ユニットによって異なる方法で作成されることがある。第1のアイドル計画のセット及び第2のアイドル計画のセットは、異なるときに使用され、光源140の動作又は出力デバイス165の状態を巡る状況に基づく使用のために選択される可能性がある。
【0086】
[0096] 一例では、アイドル計画115は、光源140が図2Bに示すように光ビームのパルスを生成しない真のアイドルモードか、光源140が図2Cに示すようにアイドル光ビーム162を生成するウォームアイドルモードのいずれかで動作するように光源140に命令する可/不可フラグを含む。例えばフラグが「可」に設定される場合、これはアイドル計画115を受信したときにウォームアイドルモードで動作するようにとの光源140への命令である。代替的に、アイドルユニット120に提供されるコマンド105に可/不可フラグを含めることが可能である。その結果、アイドルユニット120は、アイドル計画115全体を光源140に提供する必要なく、不可フラグが提供された場合に真のアイドルモードに入るように光源140に命令する。また、コマンド105はまた、光源140のウォームアイドルモードでの動作を止める又は終了させるようにアイドルユニット120に命令するのに使用される可能性がある。他の実施例では、たとえ光源140が従うべきアイドル計画115を受信し、ウォームアイドルモードで動作している場合でも、光源140がアイドルモードで動作するように指令を受けたとしても、光源140が実際にアイドル光ビーム162を生成しないことが賢明であるか又は必要である場合がある。例えば、出力デバイス165のオペレータが、何にもまして光ビーム162のパルスを節約することを評価する可能性があり、アイドルモードを出て生成モードに入った後に何らかの性能低下を受け入れる用意がある。あるいは、ウォームアイドルモードで動作するように光源140に命令するアイドル計画115の容易かつ迅速な無効化が必要な場合がある。
【0087】
[0097] 一部の実施例では、コマンド105は、ユーザ又は出力デバイス165により提供される外部手動コマンドである。コマンド105はいつでも送信される可能性がある。他の実施例では、コマンド105は自動イベントの発生時に送信される。例えば、コマンド105はアイドルユニット120に送信されて、メトロロジユニット451が生成光ビーム160(又はアイドル光ビーム162)の停止を必要とするエラーを感知した場合に真のアイドルモードに入るように光源140に命令することができる。この例では、メトロロジユニット451はコマンド105をアイドルユニット120に伝達する。
【0088】
[0098] 一部の実施例では、アイドル計画115は手動構成で作成及び提供される。ウォームアイドルモードで動作するためのアイドル計画115の発射パターン317iを含む図3に示すシーケンス316は、ファイル、その他の媒体に記載される可能性があるか、又は命令ユニット110上で実行されているソフトウェア内でハードコードされ(アイドルユニット120にアイドル計画115として提供され)る可能性がある。このように、シーケンス316はあらかじめプログラムされている。光源140は、アイドル計画115に含まれているシーケンス316を実行する。アイドル計画115は、光源140に対してローカルであり得るアイドルユニット120や、例えば光源140と通信する汎用コンピュータなどの何らかの密結合ハードウェアに記憶されている可能性がある。かかる汎用コンピュータは、光源140からデータを受信し、光源140にコマンドを送信し、データを記憶し、データを出力デバイス165のオペレータ、顧客、又は現場サービス要員などの他のユーザに送信することができる。汎用コンピュータは、(光源140から受信するデータを含む)プログラムを実行し、決定し、光源140にどの制御コマンドを送信すべきか又はユーザにどのデータを送信すべきかを決めることができる。かかる汎用コンピュータは、アイドルユニット120を実装するのに使用される可能性がある。
【0089】
[0099] 他の実施例では、アイドル計画115は動的構成で作成され光源140に提供される。動的構成では、命令ユニット110は、発射パターン317iのシーケンス316を含むアイドル計画115を決定し、アイドル計画115をアイドルユニット120に提供し、アイドルユニット120はアイドル計画115を光源140に提供する。光源140はアイドル計画115を受け入れ、ウォームアイドルモードで動作する。
【0090】
[0100] アイドル計画115のアイドルユニット120から光源140への送信は、新しいファイルを光源140内のコントローラにアップロードすることによって行われる可能性があり、光源140内のコントローラはファイルを読み込んで実行する。他の実施例では、アイドルユニット120は、例えば以上で考察した汎用コンピュータ内に実装される場合に光源140を直接制御する。更に他の実施例では、アイドルユニット120は光源140の一部の側面(例えばアクチュエータ設定)を制御することができ、光源140のオンボードコントローラは他の側面(パルス繰り返し数及びバーストパターンなど)を制御することができる。
【0091】
[0101] 一部の実施例では、アイドル計画115のアイドルユニット120から光源140への送信は、1つ以上のコマンド、データ、構成可能変数、パラメータ、及び/又はマシン定数などの現存する構成アイテムのストリームによって、光源140内のコントローラにより動作されるソフトウェアに直接送信されることによって行われる可能性がある。
【0092】
[0102] 他の実施例では、命令ユニット110は、発射パターン317iのシーケンス316を、動的適応構成を用いて作成することができる。命令ユニット110は、アイドル計画115を作成するために、光源140の以前又は現在の動作中に光源140又はメトロロジユニット451により収集されたデータを使用することができる。命令ユニット110は、一部のパラメータ空間にわたって光源140の性能を最適化するプロセスを実行することができ、そのとき命令ユニット110はプロセスを継続的又は周期的に更新することができる。
【0093】
[0103] 動的適応構成の一部の実施例では、命令ユニット110は、出力デバイス165のために生成光ビーム160を生成するために動作するとき、感知され記憶されている光源140からのデータを使用する。例えば、図6を参照すると、命令ユニット110は、リソグラフィ露光装置665がいくつかのウェーハ676を処理する間に、生成モードにおいて光源640から得られたデータを使用することができる。命令ユニット110は、光源640が複数の範囲に分けられる発射休止の各長さにどれくらい敏感であるかを決定することができる。例えば休止は、50~100ミリ秒(ms)かかる可能性があるバースト間間隔から、100~200msかかる可能性があるウェーハライン変更、15~60秒かかる可能性があるウェーハ交換、少なくとも300秒かかる可能性があるロット交換、更に長い休止に及ぶ可能性がある。命令ユニット110は、光源140がどの休止範囲に最も敏感であるかを決定することができ、そのとき命令ユニットは、それらの休止範囲に従ってアイドル光ビーム162のパルスを生成するように光源140に命令する発射パターン317iを構成することができる。
【0094】
[0104] 別の例として、命令ユニット110は、ガスコントローラがガス混合物(ガス混合物642など)の許容可能な状態を維持するように応答できるように光源140が動作できるようにアイドル計画115を調整することができる。例えば、アイドル計画115は、ガス混合物642の特定の成分がガス混合物642中で一定濃度以上に確実に保たれるように調整される可能性がある。
【0095】
[0105] 更なる例として、命令ユニット110は、あらかじめ設定された時間に、命令を待つことなくウォームアイドルモードに入るようにするコマンド105をアイドルユニット120に送信することができる。
【0096】
[0106] 動的適応構成の他の実施例では、命令ユニット110は、(アイドル光ビーム162のパルス間の休止を生成する)光源140の発射の休止、アイドル光ビーム162のパルスが生成される繰り返し率、アイドル光ビーム162のパルスのエネルギー目標、及びデューティサイクルなどの特定の特性又は特性の変化に対して光源140がどれくらい敏感であるかを決定するための事前のウォームアイドルモードでの動作中に光源140から(例えばメトロロジユニット451を介して)収集されたデータを得ることができる。図9を参照すると、命令ユニット110及び/又はアイドルユニット120は、光源140を試験発射パターン917Tのセットに従って動作させ、試験光ビーム962tを生成するために試験アイドル計画915tを光源140に送信することさえもできる。命令ユニット110は、(シーケンス316及び発射パターン317iを含む)アイドル計画115を最も敏感な条件(又は特性)でパルスを生成するように調整することができるため、光源140がこれらの最も敏感な条件下でその他の適応又は学習アルゴリズムを訓練することが可能になる。これを達成する1つの方法は、アイドルユニット120が発射パターン917Tを一方向に調整することであり、これによって命令ユニット110は、かかる調整によって(例えばメトロロジユニット451からの1つ以上の出力を分析することによって)感度が上昇したかどうかを判定することができる。感度が上昇したと命令ユニット110が判定した場合、アイドルユニット120は、感度が上昇しなくなった(又は低下した若しくは限界に達した)と命令ユニット110が判定するまで発射パターン917Tを調整し続けることができる。かかる調整によって感度が上昇しない場合、アイドルユニット120は異なる(例えば、直交又は反対)方向に調整することができる。
【0097】
[0107] 動的適応構成の他の実施例では、命令ユニット110は、はるかに長い期間にわたって、例えば生成光ビーム160の数百万又は数千万個のパルスについてのデータをメトロロジユニット451から得る。命令ユニット110は、かかるデータに基づいてより高いデューティサイクルが必要であるかどうかを判定することができる。例えば、命令ユニット110に提供されるデータは、アイドル光ビーム162のパルスを生成する際の効率の低下を示すことができ、効率の低下は、利得媒体442を収容する1つ以上のチャンバへのガス注入(フッ素ガス注入など)によって十分に補償されない。なぜなら、かかるガス注入は、現在のアイドル計画115による開ループ制御法によって制御されるためである。アイドル光ビーム162のデューティサイクルの増加によって、フッ素制御法が閉ループ制御に移行することによってフッ素ガス注入の濃度が上昇し効率が上昇する可能性がある。最終的に、効率が許容レベルに回復すると、アイドル光ビーム162のデューティサイクルは減少してアイドルモード中に発射されるパルス総数が減ることによって、光源140の摩耗が減り、全体的なコストが節約される。かかる動的適応動作は、(アイドル計画115を作る)命令ユニット110が光源140の他の部分がどのように機能するか(ガス制御及び動作効率など)についての知識を有しているために可能であり、命令ユニット110は、この知識及び光源140の性能の測定結果に基づいて、所望の結果を達成するためにアイドル計画115をどのように調整すべきかを決定することができる。
【0098】
[0108] 動的適応構成の他の実施例では、命令ユニット110は、この光源140のコールドスタートの深刻度を判定するために、光源140が(生成光ビーム160又はアイドル光ビーム162であり得る)光ビームのパルスをどのようにして発射する、すなわち生成するかに関する以前のデータを使用することができる。コールドスタートとは、(アイドル光ビーム162を生成していない)アイドルモードから生成モードへの遷移である。「深刻」であるコールドスタートはより多くの遷移時間を要する。そのようなより深刻なコールドスタートに苦しむ光源140では、命令ユニット110がより積極的なアイドル計画115を作成することができる。例えば、より積極的なアイドル計画115が、光源140内のモジュールがあまりに「冷たく」なることを防ぐために、より高いデューティサイクルでパルスを生成することを含む可能性がある。アイドルモードから生成モードに遷移するのにあまりに時間を要し過ぎる場合、モジュールは冷たすぎる。一方、命令ユニット110は、光源140のコールドスタートがそれほど深刻でない場合、デューティサイクルがより低いか、休止がより長いか、あるいはパルス生成のない(図2B)それほど積極的でないアイドル計画115を作成することができる。
【0099】
[0109] 他の実施例では、装置100は、機会が利用可能であることを検知するときはいつでもウォームアイドルモードを開始するように構成される可能性がある。例えば命令ユニット110は、光源140がかなりの時間真のアイドルモードにあり、冷たくなりすぎており、コールドスタートにかなりの時間を要する状態に近づいていると判定することができる。この場合、命令ユニット110は、効率的に再始動できるように光源140を十分暖かい状態に保つために、(アイドル計画115を用いて)自動的にウォームアイドルモードに入るようにするコマンド105をアイドルユニット120に送信することができる。
【0100】
[0110] 実施形態は以下の条項を使用して更に説明されることがある。1.出力デバイスにより使用される生成光ビームを生成モード中に生成する光源のアイドルモードを制御するための装置であって、
生成光ビームが出力デバイスにより使用されるために生成されていないアイドルモードでの光源の動作を共に定義する、それぞれに連続した値の範囲内の任意の値が割り当てられ得る一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を作成する命令ユニットと、
命令ユニットと通信状態にあり、光源と通信するアイドルユニットであって、
命令ユニットからアイドル計画を受信し、
アイドル計画を記憶し、
アイドルモードに関連したコマンドを受信したときにアイドル計画を光源に提供するアイドルユニットと、を備えた装置。
2.アイドルモード中に、光源がパルスアイドル光ビームを生成し、一セットの符号化された特性が、それぞれがパルスアイドル光ビームを規定する複数の発射パターンのシーケンスを含む、条項1の装置。
3.各発射パターンが、アイドル光ビームがパルスを生成する速度、アイドル光ビームのパルスのエネルギー、アイドル光ビームのパルスの総バースト数、各バースト内のパルス数、バースト間の間隔、及びバースト間の間隔を延ばす休止のうちの1つ以上を含む、条項2の装置。
4.一セットの符号化された特性が、電圧、2つ以上のチャンバ間の放電タイミング目標、光源内の1つ以上の特性又は設定、及び光源内のアクチュエータに提供される1つ以上の信号のうちの1つ以上を含む、条項1の装置。
5.アイドルユニットが、アイドルモードに関連したコマンドを、出力デバイス、及び出力デバイス以外のエンティティのうちの1つ以上から受信する、条項1の装置。
6.アイドルユニットが、アイドルモードに関連したコマンドを、生成モード中、アイドルモード中、又は生成モード及びアイドルモード以外の時間中に受信する、条項1の装置。
7.光源の1つ以上の状態を感知するメトロロジユニットを更に備えた、条項1の装置。
8.命令ユニットが、メトロロジユニットと通信状態にあり、命令ユニットが、メトロロジユニットからの感知した状態の1つ以上の分析に基づいてアイドル計画を作成する、条項7の装置。
9.命令ユニットが、ユーザからの入力に基づいてアイドル計画を作成するように構成されている、条項1の装置。
10.命令ユニットが、光源の以前の状態の分析に基づいてアイドル計画を作成するように構成されている、条項1の装置。
11.命令ユニットが、光源及び出力デバイスのうちの1つ以上の性能を最適化又は改善しようとする分析に基づいてアイドル計画を作成するように構成されている、条項1の装置。
12.命令ユニットが、符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する光源の感度を決定することを含む分析に基づいてアイドル計画を作成するように構成されている、条項1の装置。13.符号化された特性の1つ以上の値の変化は、アイドル光ビームのパルスのバースト間の間隔を延ばす休止の変化、アイドル光ビームがパルスを生成する速度の変化、アイドル光ビームのパルスのエネルギーの変化、アイドル光ビームのパルスの総バースト数の変化、及び各バースト内のパルス数の変化のうちの1つ以上を含む、条項12の装置。
14.符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する光源の感度を決定することが、光源の以前のアイドルモード、以前の生成モード、又は以前のアイドルモード及び以前の生成モードの両方における動作中にメトロロジユニットから収集したデータを分析することを含む、条項12の装置。
15.アイドルモード中に、光源が、アイドル光ビームを生成するか又は光ビームを生成しないように構成されている、条項1の装置。
16.アイドルモード中に、光源が、出力デバイスが必要とする一セットの生成特性に含まれないパルスアイドル光ビームを生成する、条項1の装置。17.生成光ビームが出力デバイスによる使用のために生成される生成モード、及び
生成光ビームが出力デバイスによる使用のために生成されないアイドルモードを含む複数の動作モードのうちの1つにある光源と、
光源と通信し、光源を生成モードにおいて動作させる生成ユニットと、
光源と通信するアイドルユニットであって、
光源のいずれかの動作モード中を含む任意の時点に、アイドルモードにおける光源の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を受信し、
コマンドを受信したときに、アイドル計画を光源に提供することによって、アイドルモードにおいて光源を動作させるアイドルユニットと、を備えた装置。
18.アイドルモード中に、光源がパルス光ビームを生成し、一セットの符号化された特性が、それぞれがアイドルパルス光ビームを規定する複数の発射パターンのシーケンスを含む、条項17の装置。
19.各発射パターンが、アイドル光ビームがパルスを生成する速度、アイドル光ビームのパルスのエネルギー、アイドル光ビームのパルスの総バースト数、各バースト内のパルス数、バースト間の間隔、及びバースト間の間隔を延ばす休止のうちの1つ以上を含む、条項18の装置。
20.一セットの符号化された特性が、電圧、2つ以上のチャンバ間の放電タイミング目標、光源内の1つ以上の特性又は設定、及び光源内のアクチュエータに提供される1つ以上の信号のうちの1つ以上を含む、条項17の装置。
21.アイドルユニットが、アイドルモードに関連したコマンドを、出力デバイス、及び出力デバイス以外のエンティティのうちの1つ以上から受信するように構成されている、条項17の装置。
22.アイドルユニットが、アイドルモードに関連したコマンドを、生成モード中、アイドルモード中、又は生成モード又はアイドルモード以外の時間中に受信するように構成されている、条項17の装置。
23.光源の1つ以上の状態を感知するように構成されたメトロロジユニットを更に備えた、条項17の装置。
24.アイドルユニット及びメトロロジユニットと通信状態にあり、アイドル計画を作成するように構成された命令ユニットを更に備えた、条項23の装置。
25.アイドル計画の一セットの符号化された特性内の各特性に、連続した値の範囲内の任意の値が割り当てられ得る、条項17の装置。26.光源が、提供されたアイドル計画内で関連付けられた発射パターンを実行することを含む、提供されたアイドル計画を受け入れ、処理し、実行する、条項17の装置。
27.生成ユニットが出力デバイス内のコンポーネントである、条項17の装置。
28.少なくとも1つが出力デバイスに対して稼働中である複数の光源であって、各稼働中の光源が、
生成光ビームが出力デバイスによる使用のために生成される生成モードと、
生成光ビームが出力デバイスによる使用のために生成されていないアイドルモードと、を含む複数の動作モードのうちの1つにある複数の光源と、
稼働中の光源と通信し、稼働中の光源を生成モードにおいて動作させる生成ユニットと、
任意の時点に、アイドルモードにおける1つ以上の稼働中の光源の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を受信し、
コマンドを受信したときに、アイドル計画を稼働中の光源に提供することによって、稼働中の光源をアイドルモードにおいて動作させるアイドルユニットと、を備えた装置。
29.アイドル計画が、アイドルモードにおける複数の稼働中の光源の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含む、条項28の装置。
30.アイドルユニットが、複数の稼働中の光源のそれぞれにアイドル計画を提供することによって、各アイドルモードにおいて稼働中の光源を動作させるように構成されている、条項29の装置。
31.アイドルユニットが、複数の稼働中の光源のそれぞれにアイドル計画を提供することによって、各アイドルモードにおける異なる時点、同じ時点、又は重複時点に稼働中の光源を動作させるように構成されている、条項30の装置。
32.アイドルモード中に、稼働中の光源がパルスアイドル光ビームを生成し、一セットの符号化された特性が、それぞれがパルスアイドル光ビームを規定する複数の発射パターンのシーケンスを含む、条項28の装置。
33.アイドルユニットが、アイドルモードに関連したコマンドを、出力デバイス、及び出力デバイス以外のエンティティのうちの1つ以上から受信するように構成されている、条項28の装置。
34.一セットのプログラマブル命令に基づいてアイドル計画を作成するように構成された命令ユニットを更に備えた、条項28の装置。
35.光源のモードを制御する方法であって、 光源が出力デバイスによる使用のために生成光ビームを生成している生成モード、又は生成光ビームが出力デバイスによる使用のために生成されていないアイドルモードにおける光源の動作を可能にすること、
光源を生成モード又はアイドルモードで動作させている間を含む任意の時点に、アイドルモードにおける光源の動作を共に定義する一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を受信すること、及び
アイドルモードに関連したコマンドを受信したときに、アイドル計画を光源に提供することを含む方法。
36.アイドル計画を光源に提供することが、
生成モードにおける光源の動作を停止した後に、提供されたアイドル計画に基づいてアイドルモードにおける光源の動作を開始すること、及び
提供されたアイドル計画に基づいてアイドルモードにおける光源の動作を継続することのうちの1つ以上を含む、条項35の方法。
37.アイドル計画を記憶することを更に含む、条項35の方法。
38.出力デバイスが必要とする一セットの生成特性に含まれないアイドル光ビームを生成するように、又は光ビームを生成しないように光源に命令することを含む、光源にアイドルモードで動作するように命令することを更に含む、条項35の方法。
39.光源の1つ以上の感知した状態の分析、ユーザからの入力、光源の以前の状態の分析、光源及び出力デバイスのうちの1つ以上の性能を最適化又は改善しようとする分析、及び符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する光源の感度のうちの1つ以上に基づいてアイドル計画を作成することを更に含む、条項35の方法。
40.アイドル計画を光源に提供することが、コマンドがもはや受信されなくなるまでアイドル計画を光源に提供することを含む、条項35の方法。
41.光源のモードを制御する方法であって、
光源が出力デバイスによる使用のために生成光ビームを生成している生成モード、又は生成光ビームが出力デバイスによる使用のために生成されていないアイドルモードにおける光源の動作を可能にすること、
アイドルモードでの光源の動作を共に定義する、それぞれにある範囲内にあり一セットの離散値に限定されない任意の値が割り当てられ得る一セットの符号化された特性を含むアイドル計画を受信すること、及び
アイドルモードに関連したコマンドを受信したときに、アイドル計画を光源に提供することを含む方法。
42.アイドル計画を光源に提供することが、
生成モードにおける光源の動作を停止した後に、提供されたアイドル計画に基づいてアイドルモードにおける光源の動作を開始すること、及び
提供されたアイドル計画に基づいてアイドルモードにおける光源の動作を継続することのうちの1つ以上を含む、条項41の方法。
43.アイドル計画を記憶することを更に含む、条項41の方法。
44.出力デバイスが必要とする一セットの生成特性に含まれないアイドル光ビームを生成するように、又は光ビームを生成しないように光源に命令することを含む、光源にアイドルモードで動作するように命令することを更に含む、条項41の方法。
45.光源の1つ以上の感知した状態の分析、ユーザからの入力、光源の以前の状態の分析、光源及び出力デバイスのうちの1つ以上の性能を最適化又は改善しようとする分析、及び符号化された特性の1つ以上の値の変化に対する光源の感度のうちの1つ以上に基づいてアイドル計画を作成することを更に含む、条項41の方法。
【0101】
[0111] 他の実施例は請求項の範囲内にある。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9